JPH10231077A - エレベーター装置 - Google Patents

エレベーター装置

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Publication number
JPH10231077A
JPH10231077A JP3516497A JP3516497A JPH10231077A JP H10231077 A JPH10231077 A JP H10231077A JP 3516497 A JP3516497 A JP 3516497A JP 3516497 A JP3516497 A JP 3516497A JP H10231077 A JPH10231077 A JP H10231077A
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JP
Japan
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main ropes
counterweight
rope
car
load
Prior art date
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Pending
Application number
JP3516497A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Kato
謙介 加藤
Ryoji Okada
亮二 岡田
Yasuhiro Yoshimura
保廣 吉村
Kiju Endo
喜重 遠藤
Masaki Ariga
正記 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ロープに経時伸び、あるいはシーブ溝に偏摩耗
が生じた状態でも、各ロープ間の張力を均一に保つエレ
ベーター装置を提供する。 【解決手段】複数のロープ1をシーブ4に巻き掛けて摩
擦駆動させることにより、複数のロープ1に連結された
乗りかご2とカウンターウェイト3を交互に昇降させる
エレベーター装置において、複数のロープ1に、それぞ
れカウンターウェイト3を連結し、連結した各ロープ1
に各カウンターウェイト3の荷重がそれぞれ独立に作用
するように構成することにより、各ロープ1間の張力を
均一に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーター装置
に係り、特に複数のメインロープ張力の均一化を図るエ
レベーター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロープ式エレベーター装置は、
電動機、減速機、シーブ、そらせ車からなる駆動装置を
システムの最上部に設置し、シーブに巻き掛けたメイン
ロープ(以下、ロープと略す)の一方に乗りかごの荷重
を、シーブを介して他方にカウンターウェイトの荷重を
作用させ、ロープ・シーブ間の摩擦により乗りかご及び
カウンターウェイトを昇降させる機構を持っている。
【0003】さらに、このロープ式エレベーター装置
は、ロープの巻きかけ方により1:1ローピングと2:
1ローピングに分類できる。1:1ローピングのロープ式
エレベーター装置はロープを巻きかけたシーブを電動機
により回転させ、ロープの両端に接続された乗りかごと
カウンターウェイトを昇降させる構造を持ち、この時の
ロープ速度と乗りかご速度の比は1:1である。
【0004】また、2:1ローピングのロープ式エレベ
ーター装置は、ロープをシーブに巻きかけ、ロープの一
端を乗りかご上に設置した吊り車を介して昇降路上部に
固定し、もう一端をカウンターウェイト上に設置した吊
り車を介して同様に昇降路上部に固定する構造を持ち、
この時のロープ速度と乗りかご速度の比は2:1であ
る。
【0005】乗用エレベーター装置のロープは安全性確
保のため最低3本以上使用しなければならない。その結
果、据え付け時に均等な長さに設定したロープに経時的
な伸びが生じると、ロープ張力が不均一となる。このと
き一部の短いロープに集中的に荷重が作用し、特定ロー
プの寿命が短縮し、シーブ溝の偏摩耗が助長される。
1:1ローピングの場合、複数のロープと乗りかご(ある
いはカウンターウェイト)とはシンブルロッド、ばね係
数の等しいばねを介して乗りかご(あるいはカウンター
ウェイト)上部のクロスヘッドに接続される。この時、
複数のロープ張力は、中間階(シーブを介在して乗りか
ご側ロープ長さとカウンターウェイト側ロープ長さが等
しくなる位置)にて各ロープに接続されたばねの変位が
等しくなるようシンブルロッドの長さを調整している。
【0006】すなわち、従来は、複数本あるロープの張
力を均一に調整するため、同一ばね係数のばねを各ロー
プの端部に接続し、それぞれのばね長さを一致させ張力
を調整していた。
【0007】あるいは、各ロープの張力を一致させるた
めに、それぞれのロープ先端に油圧シリンダーを取り付
け、そのシリンダー間を油送管で接続する方法が、特開
昭53-23448号公報に記載されている。また、油圧シリン
ダーに加えばねを介在させる方法が特開平5-39181号公
報に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ごとく据え付け時に均等な長さに設定したロープに経時
的な伸びが生じると、ロープ張力が不均一となる。この
ため中間階(乗りかご側ロープとカウンターウェイト側
ロープの長さが等しくなる位置)にて各ばねの変位が等
しくなるよう張力の調整を行っている。
【0009】ただし、シーブ上に設けられた各溝の摩耗
進行が不均一であるなどの影響もあり、最上階、最下階
へ移動すれば各ロープの張力バランスは崩れる。この
時、一部の短いロープに荷重が集中的に作用し、特定ロ
ープの寿命が短縮し、シーブ溝の偏摩耗が助長される。
【0010】一般に、ロープの交換は一度に全てのロー
プに対して行うため、特定ロープの寿命短縮はメンテナ
ンスコスト上好ましくない。そこで、ロープの張力を均
一にすればシーブ上の各溝の摩耗は等しく進行するた
め、シーブ自体の寿命は実質的に増加する。
【0011】一般に接触面圧が上昇すると摩擦係数が低
下することは知られている。ロープ張力が高くなるとロ
ープ・シーブ間の接触面圧は上昇するため、同様に摩擦
係数は低下する。結果的に複数のロープを使用し張力に
差が生じると一部のロープに荷重の多くが作用し、エレ
ベーターシステム全体としての摩擦係数は低減し、駆動
力が低下する。
【0012】この張力不均一は、特に弾性率の高い高強
度ロープを用いると顕著に現れる。このため、各ロープ
間の張力の偏りをなくすことで、摩擦係数の低下を防ぐ
ことができる。ただし、定期的なメンテナンスの容易
性、機構の信頼性を考慮すると、張力均一化には単純な
機械式機構であること望ましい。
【0013】上述した理由から、簡易な機構で各ロープ
の張力を均一にすることが、ロープ・シーブの長寿命
化、摩擦係数の低減防止の上での課題である。
【0014】本発明の目的は、ロープに経時伸び、ある
いはシーブ溝に偏摩耗が生じた状態でも、各ロープ間の
張力を均一に保つエレベーター装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、乗りかごとカウンターウェイトとの間を
複数のメインロープで連結し、前記各メインロープをシ
ーブに巻き掛けて摩擦駆動させることにより、前記乗り
かごと前記カウンターウェイトを交互に昇降させるエレ
ベーター装置において、前記複数のメインロープに、そ
れぞれ前記カウンターウェイトが連結され、前記連結さ
れた各メインロープに前記各カウンターウェイトの荷重
がそれぞれ独立に作用するように構成されていることを
特徴とする。
【0016】また、本発明の他の特徴は、乗りかごとカ
ウンターウェイトとの間を複数のメインロープで連結
し、前記各メインロープをシーブに巻き掛けて摩擦駆動
させることにより、前記乗りかごと前記カウンターウェ
イトを交互に昇降させるエレベーター装置において、前
記複数のメインロープに、それぞれ前記カウンターウェ
イトが連結され、前記連結された前記各カウンターウェ
イトの荷重が前記各メインロープにそれぞれ作用する
と、前記各メインロープが前記各メインロープの長手方
向にそれぞれ独立に移動するように構成されていること
にある。
【0017】また、本発明の他の特徴は、乗りかごとカ
ウンターウェイトとの間を複数のメインロープで連結
し、前記各メインロープをシーブに巻き掛けて摩擦駆動
させることにより、前記乗りかごと前記カウンターウェ
イトを交互に昇降させるエレベーター装置において、隣
り合わせる前記各メインロープの前記カウンターウェイ
ト側先端どうしをロープ接続ロッドで連結し、前記各ロ
ープ接続ロッドの中点に、前記各カウンターウェイトの
荷重がそれぞれ独立して作用するように構成されている
ことことにある。
【0018】また、本発明の他の特徴は、乗りかごとカ
ウンターウェイトとの間を複数のメインロープで連結
し、前記各メインロープをシーブに巻き掛けて摩擦駆動
させることにより、前記乗りかごと前記カウンターウェ
イトを交互に昇降させるエレベーター装置において、隣
り合わせる前記各メインロープの前記カウンターウェイ
ト側先端どうしをロープ接続ロッドで結び、前記各ロー
プ接続ロッドの中点に、前記各カウンターウェイトの荷
重をそれぞれ独立して作用させ、かつ前記ロープ接続ロ
ッドが一本のみ接続する前記メインロープには、前記カ
ウンターウェイトの1/2の重量を持つサブカウンター
ウェイトの荷重が作用するように構成されていることに
ある。
【0019】また、本発明の他の特徴は、シーブに複数
のメインロープを並列に巻き掛け、前記各メインロープ
の一端を乗りかご上に設けた吊り車を介在させ昇降路上
部に固定し、もう一端をカウンターウェイト上に設けた
吊り車を介在させ前記昇降路上部に固定するローピング
を有し、前記シーブに巻き掛けた前記各メインロープを
摩擦駆動させることにより、前記乗りかごと前記カウン
ターウェイトを交互に昇降させるエレベーター装置にお
いて、前記カウンターウェイトを前記メインロープと同
数設置し、前記各カウンターウェイトの荷重が、前記各
カウンターウェイトに取り付けられた吊り車を介在し
て、前記各メインロープにそれぞれ独立に作用するよう
に構成されていることことにある。
【0020】また、本発明の他の特徴は、シーブに複数
のメインロープを並列に巻き掛け、前記各メインロープ
の一端を乗りかご上に設けた吊り車を介在させ昇降路の
上部に固定し、もう一端をカウンターウェイト上に設け
た吊り車を介在させ前記昇降路の上部に固定するローピ
ングを有し、前記シーブに巻き掛けた前記各メインロー
プを摩擦駆動させることにより、前記乗りかごと前記カ
ウンターウェイトを交互に昇降させるエレベーター装置
において、前記カウンターウェイトを前記メインロープ
と同数設置し、前記各カウンターウェイトの荷重が前記
各カウンターウェイトに取り付けられた各吊り車を介在
して前記各メインロープに独立に作用すると、前記カウ
ンターウェイト上に設けられた前記各吊り車が、前記昇
降路の長手方向にそれそれ独立して移動するように構成
されていることにある。
【0021】また、本発明の他の特徴は、乗りかごとカ
ウンターウェイトとの間を複数のメインロープで連結
し、前記各メインロープをシーブに巻き掛けて摩擦駆動
させることにより、前記乗りかごと前記カウンターウェ
イトを交互に昇降させるエレベーター装置において、前
記メインロープで吊られる吊り車であって、前記乗りか
ご上部に設置される複数の吊り車を、二つ一組とし、前
記二つの吊り車の回転中心を荷重等分ロッドで連結し、
前記各荷重等分ロッドの中点に、前記荷重等分ロッドの
数だけ等分した前記乗りかごの荷重が作用するように構
成されていることにある。
【0022】また、本発明の他の特徴は、乗りかごとカ
ウンターウェイトとの間を複数のメインロープで連結
し、前記各メインロープをシーブに巻き掛けて摩擦駆動
させることにより、前記乗りかごと前記カウンターウェ
イトを交互に昇降させるエレベーター装置において、隣
り合わせる前記各メインロープを二本一組として、前記
2本のメインロープの前記乗りかご側先端どうしを荷重
等分ロッドで連結し、前記各荷重等分ロッドの中点に、
前記荷重等分ロッドの数だけ等分した前記乗りかごの荷
重が作用するように構成されていることにある。
【0023】本発明によれば、複数のメインロープに、
それぞれカウンターウェイトを連結し、連結した各メイ
ンロープに各カウンターウェイトの荷重がそれぞれ独立
に作用するように構成する。
【0024】また、複数のメインロープに、それぞれカ
ウンターウェイトを連結し、連結した各カウンターウェ
イトの荷重が各メインロープにそれぞれ作用すると、各
メインロープは、各メインロープの長手方向にそれぞれ
独立に移動するように構成する。
【0025】また、隣り合わせる各メインロープのカウ
ンターウェイト側先端どうしをロープ接続ロッドで連結
し、各ロープ接続ロッドの中点に、各カウンターウェイ
トの荷重をそれぞれ独立して作用するように構成する。
【0026】また、隣り合わせる各メインロープのカウ
ンターウェイト側先端どうしをロープ接続ロッドで結
び、各ロープ接続ロッドの中点に、各カウンターウェイ
トの荷重をそれぞれ独立して作用させ、かつロープ接続
ロッドが一本のみ接続するメインロープには、カウンタ
ーウェイトの1/2の重量を持つサブカウンターウェイ
トの荷重が作用するように構成する。
【0027】また、カウンターウェイトをメインロープ
と同数設置し、各カウンターウェイトの荷重が、各カウ
ンターウェイトに取り付けられた吊り車を介在して、各
メインロープにそれぞれ独立に作用するように構成す
る。
【0028】また、カウンターウェイトをメインロープ
と同数設置し、各カウンターウェイトの荷重が各カウン
ターウェイトに取り付けられた各吊り車を介在して各メ
インロープに独立に作用すると、カウンターウェイト上
に設けられた各吊り車が、昇降路の長手方向にそれぞれ
独立して移動するように構成する。
【0029】また、メインロープで吊られる吊り車であ
って、乗りかご上部に設置される複数の吊り車を、二つ
一組とし、二つの吊り車の回転中心を荷重等分ロッドで
連結し、各荷重等分ロッドの中点に、荷重等分ロッドの
数だけ等分した前記乗りかごの荷重が作用するように構
成する。
【0030】また、隣り合わせる前記各メインロープを
二本一組として、前記2本のメインロープの前記乗りか
ご側先端どうしを荷重等分ロッドで連結し、各荷重等分
ロッドの中点に、荷重等分ロッドの数だけ等分した乗り
かごの荷重が作用するように構成する。
【0031】上記のように構成することにより、メイン
ロープの経時伸び、シーブ溝間の偏摩耗に関わらず、各
メインロープの荷重作用部が独立して移動するため、シ
ーブとカウンターウェイト間、あるいはシーブと乗りか
ご間の張力は複数のメインロープ間で均等となる。この
ため、エレベーターシステム全体の摩擦係数、摩擦駆動
力の低下が抑制される。
【0032】また、それぞれのメインロープ・シーブ間
に作用する接触圧力差が減少するために、メインロープ
ごとの摩耗量の差、シーブ溝ごとの摩耗量のばらつきが
低減し、メインロープ、シーブの実質的な長寿命化を図
ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】前述したように、ロープが経時的
な伸びを生じたり、あるいはシーブ上の各溝の深さが摩
耗により不均等になると、シーブと乗りかご間、あるい
はシーブとカウンターウェイト間の各ロープの長さに差
が生じ、ロープ張力が不均一となる。この場合、他のロ
ープと比較して長さが短いロープに多くの荷重がかか
り、ロープ張力は増加する。面圧の増加に伴い摩擦係数
が減少することは一般に知られているため、張力の不均
一によりエレベーター装置システム全体の摩擦係数に変
化が生じることが予想できる。
【0034】そこで、張力不均一から生じる摩擦係数の
低下を定量的に把握するため、複数のロープに経時伸び
が発生する条件で、全体の摩擦係数の変化をシミュレー
ションにより求めた。なお、この時、データベースとな
る張力に依存する摩擦係数の変化は実験により求めた。
【0035】ここでの計算結果から、初期状態において
均等な長さを持つロープのうち、何本のロープに経時伸
びが発生した場合でも、エレベーター装置システム全体
の摩擦係数は低下することが明らかとなった。たとえ
ば、4割のロープに経時伸びが発生した場合、エレベー
ターシステム全体の摩擦係数は最大約20%低下する。
【0036】これら張力に依存する摩擦係数の測定実験
と、張力不均一での摩擦係数低下のシミュレーションか
ら、エレベーターシステムが本来持つ摩擦係数を低下さ
せないためには、張力を均等に保つことが有効な手段で
あることは明らかである。
【0037】また、複数あるロープのうち特定ロープの
早期摩耗に伴う全ロープの交換、あるいは複数あるシー
ブ上の溝のうち特定溝の早期摩耗によるシーブ全体の寿
命短縮、などを解決するためには、複数のロープの張力
を均一に保つことが有効である。
【0038】以上の状況を踏まえて、以下、本発明の一
実施例に係るエレベーター装置を、図を用いて説明す
る。
【0039】図1は、本発明に一実施例に係わるエレベ
ーター装置の概略図である。図1に示すように、1:1
ローピング方式のエレベーター装置であり、ロープ1の
一端は乗りかご2を、他端はロープ1ごとに独立にカウ
ンターウェイト3をつるし、シーブ4とそらせ車5に巻
きかかっている。この時、ロープの数と同数配置された
カウンターウェイトは相互に接触しないよう特定のロー
プに吊り下げられたフレーム11に納められている。
【0040】図中省略された電動機、減速機とシーブ
4、そらせ車5から構成された駆動装置は、シーブ4に
形成された複数の溝に巻き掛けられたロープ1をシーブ
4の回転により駆動し、のりかご1を昇降させる。
【0041】ロープ1は荷重が作用すると経時的な伸び
を生じ、一般にロープごとに経時伸び量は異なる。ま
た、シーブ4に複数形成された溝においても、各溝ごと
に均等に摩耗は進行しない。このため、シーブ4の回転
により、シーブ4と乗りかご2間及びシーブ4とカウン
ターウェイト3間の各ロープ1の長さは異なる。
【0042】本実施例のエレベーター装置では、各ロー
プ1の長さの違いに関わらず張力を均等に調整する構成
がとられており、前述した張力の不均一から生じる摩擦
係数の低下、特定ロープの寿命短縮、シーブ溝の偏摩耗
は抑制される。
【0043】図2は、図1のエレベーター装置のカウン
ターウェイト3の周辺部の詳細を示す。図2に示すよう
に、複数のロープ1はそれぞれロープソケット6、ロッ
ド7を介在して独立にカウンターウェイト3に接続され
ている。ただし、複数あるロープのうち一本は、フレー
ム吊りロープ8としてフレーム固定ロッド9に接続さ
れ、ロッド固定治具10によりフレーム11を吊り下げ
ている。
【0044】フレーム吊りロープ8以外のロープ1に接
続されたロッド7は、フレーム11に設けられたロッド
ガイド12を通じてロッド軸方向に移動できる構成であ
り、これにより、カウンターウェイト3は相互に接触す
ることはない。
【0045】また、カウンターウェイト3全体の揺れを
防ぐために、フレーム11にはレールガイド13が設け
てあり、レール14上を円滑に滑ることができる。
【0046】ここで、ロープ1一本あたりに接続された
カウンターウェイト3の重量がW(kgf)、フレーム吊り
ロープ8に接続されたフレーム11の重量がロッドガイ
ド12、ロッド固定治具10などを含めてM(kgf)とし
た場合、重量W−M(kgf) のサブカウンターウェイト1
5の荷重をフレーム11に作用させる。
【0047】この結果、全てのカウンターウェイト3の
荷重、およびサブカウンターウェイト15とフレーム1
1を合わせた荷重は相互に独立してロープ1、フレーム
吊りロープ8に作用するため、シーブ4と各カウンター
ウェイト3間、およびサブカウンターウェイト15との
間のロープの長さに差が生じてもロープ1一本あたりに
作用する荷重は均等となる。
【0048】このため、各ロープ張力の不均一により生
じる摩擦係数の低下を抑制することができ、また各ロー
プ共に均等にロープ摩耗が進行するため、特定ロープの
早期摩耗による全ロープの交換に至る事態は低減する。
さらに、均等な張力により特定シーブ溝の早期摩耗も抑
制されるため、実質的なロープ・シーブの長寿命化に貢
献する。
【0049】図3は、本発明の他の実施例に係るエレベ
ーター装置のカウンターウェイト3の周辺部の詳細を示
す。図3に示すように、図2のカウンターウェイト3の
周辺部からフレーム11を除いた簡単な構成になってお
り、各ロープ1ごとに独立に重量の等しいカウンターウ
ェイト3がロープソケット6を介して接続されている。
このため、各ロープ1に異なる伸びが発生してもロープ
一本あたりに作用する荷重は等しくなる。
【0050】図4は、本発明の他の実施例に係るエレベ
ーター装置のカウンターウェイト3の周辺部の詳細を示
す。図4に示すように、各ロープ1の先端に取り付けら
れたロープソケット6相互間を伸縮可能なロープ接続ロ
ッド25で連結する。ロープ接続ロッド25にはシリン
ダー26が設けてありロープ接続ロッド25上を移動可
能である。
【0051】ウェイトロッド21はシリンダー26に接
続されているため、カウンターウェイト3の荷重はウェ
イトロッド21を介してシリンダー26に作用する。複
数あるロープ1の内一本は、フレーム吊りロープ8とし
てフレーム固定ロッド9に接続され、ロッド固定治具1
0によりフレーム11を吊り下げる。
【0052】フレーム吊りロープ8を除き、ロープ接続
ロッド25が二本接続しているロープ1にはサブウェイ
トロッド22を介してフレーム重量補償ウェイト27の
荷重が作用する。
【0053】ロープ接続ロッド25が一本のみ接続され
ているロープ1にはサブウェイトロッド22を介してサ
ブカウンターウェイト15の荷重、およびフレーム重量
補償ウェイト27の荷重が作用する。
【0054】シリンダーに接続されたウェイトロッド2
1、およびフレーム吊りロープ8以外のロープ1に接続
されたサブウェイトロッド22は、それぞれフレーム1
1に設けられたウェイトロッドガイド23、サブウェイ
トロッドガイド24を通じてロッド軸方向に移動するこ
とができる。
【0055】この時、サブウェイトロッドガイド24
は、フレーム吊りロープ8を除いたロープ1の直下にロ
ープ1と等間隔でフレーム11上に設置されている。ま
た、ウェイトロッドガイド23は、フレーム吊りロープ
8を含めた各ロープ1の間隔の中間位置となるフレーム
11上に設置されている。
【0056】これにより、カウンターウェイト3の荷重
はウェイトロッド21を介在し、つねにロープ接続ロッ
ド25の中点に作用することとなる。このため、一つの
カウンターウェイト3の荷重はロープ接続ロッド25に
つながれた2本のロープ1に等分に作用する。
【0057】また、カウンターウェイト3、サブカウン
ターウェイト15、およびフレーム重量補償ウェイト2
7全体の揺れを防ぐために、フレーム11にはレールガ
イド13が設けてあり、レール14上を円滑に滑ること
ができる。
【0058】ここで、一本のウェイトロッド21に接続
されたカウンターウェイト3の重量がW(kgf)、フレー
ム吊りロープ8に接続されたフレーム11の重量がM(k
gf)とした場合、重量M(kgf)のフレーム重量補償ウェイ
ト27の荷重をサブウェイトロッド22に作用させる。
【0059】この結果、フレーム吊りロープ8を含めた
各ロープ1の端部に作用する荷重は、各ロッドの重量を
除くと W/2+W/2+M(kgf)となり、均等に作用するこ
ととなる。
【0060】ここで、従来の一般的な2:1ローピング
のエレベーター装置の概略図を、図11に示す。図11
に示すように、2:1ローピングのロープ式エレベータ
ー装置は、ロープ1をシーブ4に巻きかけ、ロープ1の
一端を乗りかご上に設置した固定吊り車17を介して昇
降路天井32に配置されたばね31に接続、もう一端を
カウンターウェイト3上に設置した固定吊り車17を介
して同様に昇降路天井32に配置されたばね31に接続
する構造になっている。この時のロープ速度と乗りかご
速度の比は2:1である。
【0061】図5は、本発明の他の実施例に係る2:1
ローピングのエレベーター装置のカウンターウェイト3
の周辺部の詳細を示す。図5に示すように、本実施例で
は、各ロープ1は独立してそれぞれ吊り車16に巻き掛
けられる。この時、各吊り車16にはロッド7を介して
カウンターウェイト3の荷重が作用する。
【0062】ただし、複数あるロープのうち一本はフレ
ーム吊りロープ8として固定吊り車17に巻き掛け、吊
り車固定治具18によりフレーム11を吊り下げる。
【0063】フレーム吊りロープ8以外のロープ1に巻
き掛けられた吊り車16には、吊り車レールガイド19
が取り付けられており、フレーム11に設けられた吊り
車レール20上を滑ることにより各吊り車16はレール
軸方向に移動することができる。これにより、吊り車1
6、およびカウンターウェイト3は相互に接触すること
はない。
【0064】個々のカウンターウェイト3の揺れを防ぐ
ために、吊り車16に接続されたロッド7は、フレーム
11に設けられたロッドガイド12を通じてロッド軸方
向にのみ移動することができる。
【0065】また、カウンターウェイト3全体の揺れを
防ぐために、フレーム11にはレールガイド13が設け
てあり、フレーム11がレール14上を円滑に滑る用に
構成されている。
【0066】ここで、吊り車16一つ当たりに接続され
たカウンターウェイト3の重量がW(kgf)、固定吊り車
17に接続されたフレーム11の重量がM(kgf)とした
場合、固定吊り車17に接続されるサブカウンターウェ
イト15の重量はW−M(kgf)となる。
【0067】この結果、全てのカウンターウェイト3、
およびサブカウンターウェイト15とフレーム11の荷
重は相互に独立しているため、シーブ4と吊り車16の
間、およびシーブ4と固定吊り車17の間のロープの長
さに差が生じてもロープ1一本あたりに作用する荷重は
同一となる。
【0068】このため、各ロープ張力の不均一により生
じる摩擦係数の低下を抑制することができ、また各ロー
プ共に均等にロープ摩耗が進行するため、特定ロープの
早期摩耗による全ロープの交換に至る事態は低減する。
さらに、均等な張力により特定シーブ溝の早期摩耗も抑
制されるため、実質的なロープ・シーブの長寿命化に貢
献する。
【0069】図6は、本発明の他の実施例に係るエレベ
ーター装置の概略図である。図6に示すように、ロープ
1の一端はロープ1ごとに独立にカウンターウェイト
3、あるいはフレーム11をつるし、他端はシーブ4,
そらせ車5に巻き掛けられた後、乗りかご2に配置され
た吊り車16に巻き掛けられ、再び、シーブ4とそらせ
車5を介在してカウンターウェイト3に接続される。こ
の時、ロープの数と同数配置されたカウンターウェイト
は、相互に接触しないよう特定のロープに吊り下げられ
たフレーム11に納められている。
【0070】図中省略された電動機、減速機とシーブ
4、そらせ車5から構成された駆動装置は、シーブ4に
形成された複数の溝に巻き掛けられたロープ1をシーブ
4の回転により駆動し、のりかご1を昇降させる。
【0071】本実施例のエレベーター装置では、図1か
ら図5に示したカウンターウェイト3側での張力均一化
に加え、乗りかご2側でも各ロープ1の長さの違いに関
わらず張力を均等に調整する構成がとられており、前述
した張力の不均一から生じる摩擦係数の低下、特定ロー
プの寿命短縮、シーブ溝の偏摩耗を抑制する効果は大き
くなる。
【0072】図7は、図6のエレベーター装置のカウン
ターウェイト3の周辺部の詳細を示す。図7に示すよう
に、偶数本のロープを使用した場合も特定のロープをフ
レーム吊りロープ8として、フレーム固定ロッド9、ロ
ッド固定治具10を介して、フレーム11を吊り下げ
る。
【0073】ただし、ロッド固定治具10の位置がフレ
ーム11の重心からずれている場合は、バランスウェイ
ト33の荷重をフレーム11に作用させ平衡を保つ構造
とする。
【0074】図8は、図6のエレベーター装置の乗りか
ご2の周辺部の詳細を示す。図8に示すように、乗りか
ご2上部のクロスヘッド28に設けた乗りかご2を吊り
下げる乗りかご吊りロッド29は、乗りかごの荷重を等
分する荷重等分ロッド30の中点に連結される。
【0075】荷重等分ロッド30の両端は、それぞれ吊
り車16の回転軸に連結される。吊り車16には一本ず
つロープ1が巻き掛けられる。この結果、乗りかご吊り
ロッド29は、荷重等分ロッド30の中点に連結される
ため、乗りかご2の荷重は二つの吊り車16の回転中心
に均等に作用する。また、一つの吊り車16を介在して
両側のロープ1の張力は、吊り車16の回転によりロー
プ1の伸び量にかかわらず等しくなる。
【0076】本実施例のエレベーター装置では、図1か
ら図5に示したカウンターウェイト3側での張力均一化
に加え、乗りかご2側でも各ロープ1の長さの違いに関
わらず張力を均等に調整する構成がとられており、前述
した張力の不均一から生じる摩擦係数の低下、特定ロー
プの寿命短縮、シーブ溝の偏摩耗を抑制する効果は大き
くなる。
【0077】図9は、図6のエレベーター装置の他の乗
りかご2の周辺部の詳細を示す。図8の吊り車16の代
わりに、乗りかご吊りロッドと荷重等分ロッドを更に組
み合わせて使用している。図9に示すように、乗りかご
2上部のクロスヘッド28に設けた乗りかご2を吊り下
げる第1乗りかご吊りロッド34は、乗りかごの荷重を
等分する第1荷重等分ロッド35の中点に連結される。
【0078】第1荷重等分ロッド35の両端には、それ
ぞれ荷重を受け持つ第2乗りかご吊りロッド36が接続
される。第2乗りかご吊りロッド36の他端はロープ接
続ロッド25の中点に連結される。ロープ接続ロッド2
5の両端は各ロープ1の先端に接続される。この結果、
第1乗りかご吊りロッド34は第1荷重等分ロッド35
の中点に連結されるため、乗りかご2の荷重は均等に2
本の第2乗りかご吊りロッド36に作用する。
【0079】それぞれの第2乗りかご吊りロッド36そ
れぞれ第2荷重等分ロッド37の中点に連結されるた
め、第2荷重等分ロッド37の両端に接続される各ロー
プ1には均等に乗りかご2の荷重が作用する。
【0080】本実施例のエレベーター装置では、カウン
ターウェイト3側での張力均一化に加え、乗りかご2側
でも各ロープ1の長さの違いに関わらず張力を均等に調
整する構成がとられるため、前述した張力の不均一から
生じる摩擦係数の低下、特定ロープの寿命短縮、シーブ
溝の偏摩耗を抑制する効果は大きくなる。
【0081】図10は、本発明の他の実施例に係る8本
のロープを用いたエレベーター装置の乗りかご2の周辺
部の詳細を示す。図10に示すように、乗りかご2上部
のクロスヘッド28に設けた乗りかご2を吊り下げる第
1乗りかご吊りロッド34は、乗りかご2の荷重を等分
する第1荷重等分ロッド35の中点に連結される。
【0082】第1荷重等分ロッド35の両端は、第1乗
りかご吊りロッド34とは別の2本の第2乗りかご吊り
ロッド36の一端にそれぞれ連結される。2本の第2乗
りかご吊りロッド36の両端は、第2荷重等分ロッド3
7の中点に連結される。そして2本の第2荷重等分ロッ
ド37の両端は、それぞれ吊り車16の回転軸に連結さ
れる。
【0083】吊り車16には一本ずつロープ1が巻き掛
けられている。この結果、第1乗りかご吊りロッド34
は第1荷重等分ロッド35の中点に連結されるため、乗
りかご2の荷重は均等に2本の第2乗りかご吊りロッド
36に作用する。
【0084】それぞれの第2乗りかご吊りロッド36
は、それぞれ第2荷重等分ロッド37の中点に連結され
るため、合計4個の吊り車16の回転中心に作用する。
一つの吊り車16を介在して両側のロープ1の張力は、
吊り車16の回転によりロープ1の伸び量に係らず等し
くなるため、結果として8本のロープ全ての張力は均一
になる。
【0085】本実施例のエレベーター装置では、カウン
ターウェイト3側での張力均一化に加え、乗りかご2側
でも各ロープ1の長さの違いに関わらず張力を均等に調
整する構成がとられるため、前述した張力の不均一から
生じる摩擦係数の低下、特定ロープの寿命短縮、シーブ
溝の偏摩耗を抑制する効果は大きくなる。
【0086】上述したように、乗りかご吊りロッドと荷
重等分ロッドとを順次組み合わせて使用することによ
り、ロープ1の数を偶数倍で多くすることが可能であ
る。また、図9の実施例についても、同様に、ロープ1
の数を偶数倍で多くすることできる
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、ロープに経時伸び、あ
るいはシーブ溝に偏摩耗が生じた状態でも、複数あるロ
ープ張力が均等になるので、ロープ間張力の不均一によ
り発生する摩擦係数の低下、特定ロープの早期損耗、特
定シーブ溝の偏摩耗が抑制され、安定した摩擦駆動力お
よび実質的なロープ・シーブ寿命の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に一実施例に係わるエレベーター装置の
概略図である。
【図2】図1のエレベーター装置のカウンターウェイト
の周辺部の詳細図である。
【図3】本発明の他の実施例に係るエレベーター装置の
カウンターウェイトの周辺部の詳細図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るエレベーター装置の
カウンターウェイトの周辺部の詳細図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る2:1ローピングの
エレベーター装置のカウンターウェイトの周辺部の詳細
図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るエレベーター装置の
概略図である。
【図7】図6のエレベーター装置のカウンターウェイト
の周辺部の詳細図である。
【図8】図6のエレベーター装置の乗りかごの周辺部の
詳細図である。
【図9】図6のエレベーター装置の他の乗りかご2の周
辺部の詳細図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る8本のロープを用
いたエレベーター装置の乗りかご2の周辺部の詳細図で
ある。
【図11】一般的な2:1ローピングのエレベーター装
置の概略図である。
【符号の説明】
1…ロープ、2…乗りかご、3…カウンターウェイト、
4…シーブ、5…そらせ車、6…ロープソケット、7…
ロッド、8…フレーム吊りロープ、9…フレーム固定ロ
ッド、10…ロッド固定治具、11…フレーム、12…
ロッドガイド、13…レールガイド、14…レール、1
5…サブカウンターウェイト、16…吊り車、17…固
定吊り車、18…吊り車固定治具、19…吊り車レール
ガイド、20…吊り車レール、21…ウェイトロッド、
22…サブウェイトロッド、23…ウェイトロッドガイ
ド、24…サブウェイトロッドガイド、25…ロープ接
続ロッド、26シリンダー、27フレーム重量補償ウェ
イト、28クロスヘッド、29…乗りかご吊りロッド、
30…荷重等分ロッド、31…ばね、32…昇降路天
井、33…バランスウェイト、34…第1乗りかご吊り
ロッド、35…第1荷重等分ロッド、36…第2乗りか
ご吊りロッド、37…第2荷重等分ロッド
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 喜重 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 有賀 正記 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗りかごとカウンターウェイトとの間を複
    数のメインロープで連結し、前記各メインロープをシー
    ブに巻き掛けて摩擦駆動させることにより、前記乗りか
    ごと前記カウンターウェイトを交互に昇降させるエレベ
    ーター装置において、 前記複数のメインロープに、それぞれ前記カウンターウ
    ェイトが連結され、前記連結された各メインロープに前
    記各カウンターウェイトの荷重がそれぞれ独立に作用す
    るように構成されていることを特徴とするエレベーター
    装置。
  2. 【請求項2】乗りかごとカウンターウェイトとの間を複
    数のメインロープで連結し、前記各メインロープをシー
    ブに巻き掛けて摩擦駆動させることにより、前記乗りか
    ごと前記カウンターウェイトを交互に昇降させるエレベ
    ーター装置において、 前記複数のメインロープに、それぞれ前記カウンターウ
    ェイトが連結され、前記連結された前記各カウンターウ
    ェイトの荷重が前記各メインロープにそれぞれ作用する
    と、前記各メインロープが前記各メインロープの長手方
    向にそれぞれ独立に移動するように構成されていること
    を特徴とするエレベーター装置。
  3. 【請求項3】乗りかごとカウンターウェイトとの間を複
    数のメインロープで連結し、前記各メインロープをシー
    ブに巻き掛けて摩擦駆動させることにより、前記乗りか
    ごと前記カウンターウェイトを交互に昇降させるエレベ
    ーター装置において、 隣り合わせる前記各メインロープの前記カウンターウェ
    イト側先端どうしをロープ接続ロッドで連結し、前記各
    ロープ接続ロッドの中点に、前記各カウンターウェイト
    の荷重がそれぞれ独立して作用するように構成されてい
    ることを特徴とするエレベーター装置。
  4. 【請求項4】乗りかごとカウンターウェイトとの間を複
    数のメインロープで連結し、前記各メインロープをシー
    ブに巻き掛けて摩擦駆動させることにより、前記乗りか
    ごと前記カウンターウェイトを交互に昇降させるエレベ
    ーター装置において、 隣り合わせる前記各メインロープの前記カウンターウェ
    イト側先端どうしをロープ接続ロッドで結び、前記各ロ
    ープ接続ロッドの中点に、前記各カウンターウェイトの
    荷重をそれぞれ独立して作用させ、かつ前記ロープ接続
    ロッドが一本のみ接続する前記メインロープには、前記
    カウンターウェイトの1/2の重量を持つサブカウンタ
    ーウェイトの荷重が作用するように構成されていること
    を特徴とするエレベーター装置。
  5. 【請求項5】シーブに複数のメインロープを並列に巻き
    掛け、前記各メインロープの一端を乗りかご上に設けた
    吊り車を介在させ昇降路上部に固定し、もう一端をカウ
    ンターウェイト上に設けた吊り車を介在させ前記昇降路
    上部に固定するローピングを有し、前記シーブに巻き掛
    けた前記各メインロープを摩擦駆動させることにより、
    前記乗りかごと前記カウンターウェイトを交互に昇降さ
    せるエレベーター装置において、 前記カウンターウェイトを前記メインロープと同数設置
    し、前記各カウンターウェイトの荷重が、前記各カウン
    ターウェイトに取り付けられた吊り車を介在して、前記
    各メインロープにそれぞれ独立に作用するように構成さ
    れていることを特徴とするエレベーター装置。
  6. 【請求項6】シーブに複数のメインロープを並列に巻き
    掛け、前記各メインロープの一端を乗りかご上に設けた
    吊り車を介在させ昇降路の上部に固定し、もう一端をカ
    ウンターウェイト上に設けた吊り車を介在させ前記昇降
    路の上部に固定するローピングを有し、前記シーブに巻
    き掛けた前記各メインロープを摩擦駆動させることによ
    り、前記乗りかごと前記カウンターウェイトを交互に昇
    降させるエレベーター装置において、 前記カウンターウェイトを前記メインロープと同数設置
    し、前記各カウンターウェイトの荷重が前記各カウンタ
    ーウェイトに取り付けられた各吊り車を介在して前記各
    メインロープに独立に作用すると、前記カウンターウェ
    イト上に設けられた前記各吊り車が、前記昇降路の長手
    方向にそれそれ独立して移動するように構成されている
    ことを特徴とするエレベーター装置。
  7. 【請求項7】乗りかごとカウンターウェイトとの間を複
    数のメインロープで連結し、前記各メインロープをシー
    ブに巻き掛けて摩擦駆動させることにより、前記乗りか
    ごと前記カウンターウェイトを交互に昇降させるエレベ
    ーター装置において、 前記メインロープで吊られる吊り車であって、前記乗り
    かご上部に設置される複数の吊り車を、二つ一組とし、
    前記二つの吊り車の回転中心を荷重等分ロッドで連結
    し、前記各荷重等分ロッドの中点に、前記荷重等分ロッ
    ドの数だけ等分した前記乗りかごの荷重が作用するよう
    に構成されていることを特徴とするエレベーター装置。
  8. 【請求項8】乗りかごとカウンターウェイトとの間を複
    数のメインロープで連結し、前記各メインロープをシー
    ブに巻き掛けて摩擦駆動させることにより、前記乗りか
    ごと前記カウンターウェイトを交互に昇降させるエレベ
    ーター装置において、 隣り合わせる前記各メインロープを二本一組として、前
    記2本のメインロープの前記乗りかご側先端どうしを荷
    重等分ロッドで連結し、前記各荷重等分ロッドの中点
    に、前記荷重等分ロッドの数だけ等分した前記乗りかご
    の荷重が作用するように構成されていることを特徴とす
    るエレベーター装置。
JP3516497A 1997-02-19 1997-02-19 エレベーター装置 Pending JPH10231077A (ja)

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