JPH10230976A - 抗菌性包装体 - Google Patents

抗菌性包装体

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JPH10230976A
JPH10230976A JP33887897A JP33887897A JPH10230976A JP H10230976 A JPH10230976 A JP H10230976A JP 33887897 A JP33887897 A JP 33887897A JP 33887897 A JP33887897 A JP 33887897A JP H10230976 A JPH10230976 A JP H10230976A
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antibacterial
inorganic
antibacterial agent
package
thermoplastic resin
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JP33887897A
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English (en)
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Toshibumi Tanahashi
俊文 棚橋
Kichiji Maruhashi
吉次 丸橋
Toshio Goryoda
俊雄 五領田
Enshiyuu Takahata
遠州 高畑
Kazutada Sako
一忠 酒匂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗菌性に優れた抗菌性包装体を提供するにあ
る。 【解決手段】 熱可塑性樹脂から成る器壁を備えた包装
体において、器壁の外表面から器壁厚みの1/3以内の
表層に、抗菌性金属成分を有する平均粒径10μm未満
の無機抗菌剤粒子が熱可塑性樹脂マトリックス中に0.
5重量%以上となる濃度で且つ前記表層に50重量%以
上の無機抗菌剤粒子が存在するように分布していること
を特徴とする抗菌性包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌性包装体に関するも
ので、より詳細には抗菌性に優れている抗菌性包装体、
特に抗菌性と防カビ性共に優れている抗菌性包装体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】銀、銅、亜鉛等を含む無機化合物が抗菌
性を有することは古くから知られており、例えば銀を添
着した炭酸カルシウムは、脱塩素化した水道水の滅菌等
に広く用いられている。また、銀等の抗菌性金属成分を
含有するゼオライトも抗菌剤として広く知られている。
【0003】抗菌剤を配合した樹脂フィルムやシートも
公知であり、例えば、特開昭64−5837号公報に
は、フィルム1m2 当たり10mg以上の抗菌性ゼオラ
イトを含有する膜厚が15μm以下の有機高分子フィル
ム層、樹脂層及び支持体層から構成される抗菌性積層シ
ートが記載されている。
【0004】また、特開平7−126408号公報に
は、抗菌剤或いは防黴材を樹脂全重量の0.01乃至1
0重量%含有する、本質的に透明で、自己修復性及び耐
擦傷性を有する軟質樹脂から成る抗菌・防黴性フィルム
が記載されている。
【0005】更に、特開平8−90726号公報には、
容器に用い、少なくとも二層以上から成る高分子積層体
において、少なくとも容器最外層を形成する樹脂層に抗
菌剤を添加したことを特徴とする抗菌性積層体が記載さ
れているが、銀置換ゼオライトを外層樹脂に5重量%配
合した場合には阻止円が形成されなかったことが記載さ
れている。また、外表面における滑り、カビの発生を阻
害することができないことが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フィルムやシートを構
成する樹脂中に抗菌剤を配合する方法は、フィルムやシ
ートに抗菌性を手軽に付与できるという点で、便利なも
のではあるが、未だ解決すべき多くの問題点を有してい
る。
【0007】抗菌剤には毒性を有するものが多く、食品
包装の用途には、選択が限られる。抗菌剤の熱安定性も
問題であり、樹脂への配合やフィルム等への成形に当た
って、高温への加熱を避けられず、抗菌剤の揮散、抗菌
剤の分解乃至変質、更には樹脂の着色や分解等のトラブ
ルを発生しやすい。
【0008】抗菌性金属成分を有する無機抗菌剤粒子
は、毒性が殆どなく、熱安定性も高く、樹脂への分散も
容易であるという利点を有するが、その反面、抗菌性が
比較的低いという問題がある。そのため、樹脂中に高濃
度に配合する必要があるが、樹脂中に高濃度に配合する
と、配合樹脂層の透明性が損なわれるという問題を生じ
る。また、無機抗菌剤は細菌に対しては有効に働くが、
カビに対しては効果が弱いという問題がある。
【0009】従って、本発明の目的は、抗菌性に優れた
抗菌性包装体を提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、サラダ等に用いる刻
み野菜を、実質上変色なしに、鮮度を維持して保存しう
る抗菌性包装体を提供するにある。本発明のもう一つの
目的は抗菌性と防カビ性に優れた表面にぬめりやカビが
発生しない抗菌包装体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、熱可塑
性樹脂から成る器壁を備えた包装体において、器壁の外
表面から器壁厚みの1/3以内の表層に、抗菌性金属成
分を有する平均粒径10μm未満の無機抗菌剤粒子が熱
可塑性樹脂マトリックス中に0.5重量%以上となる濃
度で且つ前記表層に50重量%以上の無機抗菌剤粒子が
存在するように分布していることを特徴とする抗菌性包
装体、特に刻み野菜用抗菌性包装体が提供される。ま
た、抗菌性、防カビ性包装体も提供される。
【0012】本発明の抗菌性包装体においては、 1.無機抗菌剤粒子が銀、銅及び亜鉛から成る群より選
ばれた抗菌性金属成分を含有するものであること、 2.無機抗菌剤粒子が下記式 M1 1-X 2 X O ‥‥(1) または M1 1-X 2 X (OH)2 ‥‥(2) 式中、M1 はマグネシウム及びカルシウムから成る群よ
り選択された少なくとも1種の金属成分を表し、M2
銅及び亜鉛から成る群より選ばれた少なくとも1種の金
属成分を表し、xは0.001乃至0.5の数である、
で表される組成を有すること、 3.無機抗菌剤粒子が、上記2.に記載された組成を有
する抗菌剤と、金属成分として銀を含有する無機化合物
から成る無機抗菌剤とを混合して成る抗菌剤であるこ
と、 4.器壁の外表面がオレフィン系樹脂で構成されている
こと、 5.器壁が30%以下のヘーズ値を有すること、 が好ましい。また、本発明の抗菌性包装体においては、
内容物の透視性の観点から、少なくともその一部が透明
であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施形態】本発明では、抗菌剤として、抗菌性
金属成分を有する平均粒径10μm未満の無機抗菌剤粒
子を選択することが一つの特徴である。即ち、無機抗菌
剤粒子は、毒性が殆どなく、熱安定性に優れており、樹
脂への分散も容易であるという利点を有する。
【0014】本明細書において、平均粒径とはレーザ回
折法で測定した体積基準メジアン径(D50)を意味す
る。本発明では、無機抗菌剤粒子の内でも、平均粒径が
10μm未満のものを用いることにより、優れた抗菌作
用のみならず、透明性も得られる。即ち、無機抗菌剤粒
子は本質的に水不溶のものであるが、その抗菌作用は、
粒子表面を通して発現されるものであり、粒径が小さ
く、従って比表面積が大きいほど、優れた抗菌作用が得
られるものである。また、粒径が10μm以上の粗大粒
子となると、樹脂に配合したときの透明性が低下する傾
向があり、これらの理由が平均粒径10μm未満の無機
抗菌剤粒子を選択する根拠である。
【0015】次に、器壁の外表面から器壁厚みの1/3
以内の表層に、前記無機抗菌剤粒子を、熱可塑性樹脂マ
トリックス中に0.5重量%以上、特に1乃至30重量
%となる濃度で且つ前記表層に50重量%以上、特に9
0重量%以上の無機抗菌剤粒子が存在するように分布さ
せることが第二の特徴である。
【0016】樹脂に配合した無機抗菌剤粒子の内、実際
に抗菌作用に役立つのは器壁の表層に存在する粒子であ
ると信じられるが、本発明では、器壁厚み1/3以内の
表層に50%以上の無機抗菌剤粒子が集中するようにし
て、樹脂中の無機抗菌剤粒子が包装体の抗菌作用に有効
に利用され、無機抗菌剤では効果が少ないといわれてい
た防カビ作用も高まり、細菌からカビまで広く効果がで
るようになる。また、表層に無機抗菌剤粒子を集中させ
ることにより、器壁の中間層を、無機抗菌剤粒子を実質
的に含有しない熱可塑性樹脂とすることができ、これに
より包装体器壁の透明性を顕著に向上させることができ
る。
【0017】本発明において、包装体が透明性に優れて
いることは、内容物の透視性からみて重要であり、特に
食品包装では、内容物の確認、保存状態或いは品質の確
認等から極めて重要である。本発明の包装体は優れた抗
菌性を備えるものであるが、層構成によっては透明性を
兼ね備えたものとすることができ、包装体の用途を、生
鮮食品の分野に拡大できるものである。
【0018】サラダ用刻み野菜は1乃至数時間の経過
で、野菜のカット部が着色しやすいという傾向がある。
また、刻み野菜に付着したり、包装体表面に付着した大
腸菌等の細菌が保存中、増殖する事があり、給食に際し
て、調理時刻と食事時刻とのギャップが問題となる。
【0019】本発明の抗菌性包装体に、刻み野菜を内容
物として充填すると、野菜の変色が防止される。また、
包装体の少なくとも一部を透明にすれば、配膳者や喫食
者が野菜が新鮮であるのを開封前に確認することがで
き、極めて便利である。
【0020】また、配送等の流通で付着する包装体の外
表面における細菌汚染及び野菜等の内容物による内側の
細菌汚染に対して抗菌包装体の抗菌作用により細菌の増
殖が抑制され、包装された内容品自体の衛生性及び配膳
等の作業の衛生性を確保をすることができる。
【0021】また、本発明において、包装体が幅広い抗
菌作用、防カビ作用を有することはトイレタリー、ヘル
スケア、化粧品分野で各種洗剤、シャンプー、リンス、
その他、ヘアケア、ボディケア、化粧品等、向けのプラ
スチック中空容器に有用である。
【0022】台所用洗剤、風呂用洗剤やトイレ用洗剤、
シャンプー、リンス等の容器は多湿な雰囲気にさらされ
たり、細菌カビの栄養分が付着したりしてカビが生える
場合が見られ問題となる。また、化粧品の場合、内容液
が細菌カビの栄養分となるものを多く含む場合が多く、
内容液中に防腐殺菌剤を含んでいるものもあるが、皮膚
への影響が懸念される。
【0023】本発明のプラスチック中空容器に洗剤、シ
ャンプー、リンス等を充填した場合、長期間に亘って使
用してもカビが生えなくなる。また、化粧品を充填した
場合、注ぎだし部分、ノズル部分に内容液の残りによる
カビが生えなくなり、さらには内容液中の殺菌防腐剤の
使用量の低減や殺菌防腐剤が不要になる。
【0024】[無機抗菌剤]本発明で用いる無機抗菌剤
は、抗菌性金属成分、特に銀、銅或いは亜鉛を含有する
実質的に水に難溶性乃至水不溶性の無機化合物であり、
無機化合物としては、複合酸化物、複合水酸化物、複合
水酸化物炭酸塩、ケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、リン酸
ジルコニウム、リン酸カルシウム、溶解性ガラス、ガラ
ス、粘土鉱物等が挙げられる。これらの複合酸化物、複
合水酸化物、複合水酸化物炭酸塩、ケイ酸塩、アルミノ
ケイ酸塩、リン酸ジルコニウム、リン酸カルシウム、溶
解性ガラス、ガラス、粘土鉱物等には、カルシウム、マ
グネシウム等のアルカリ土類金属、ナトリウム、カリウ
ム等のアルカリ金属、アルミニウム等の他の金属成分が
1種以上含まれていてもよい。無機抗菌剤中の抗菌性金
属成分の含有量は、酸化物基準で、1重量%以上、特に
5重量%以上含有されているのがよい。即ち、抗菌性金
属成分の含有量が上記範囲よりも少ない場合には、抗菌
作用が上記範囲にあるものに比して劣るようになる。
【0025】本発明に用いる無機抗菌剤粒子は、10μ
m未満、特に0.1乃至5μmの平均粒径を有するべき
である。この平均粒径が上記範囲を上回ると、透明性が
低下すると共に、抗菌性も低下するようになる。また、
透明性の点では、用いる無機抗菌剤粒子は、配合する樹
脂に近い屈折率、一般に1.4乃至1.9の屈折率を有
するのが好ましい。
【0026】好適な無機抗菌剤粒子として、下記式 M1 1-X 2 X O ‥(1) または M1 1-X 2 X (OH)2 ‥(2) 式中、M1 はマグネシウム及びカルシウムから成る群よ
り選択された少なくとも1種の金属成分を表し、M2
銅及び亜鉛から成る群より選ばれた少なくとも1種の金
属成分を表し、xは0.001乃至0.5の数、特に
0.05乃至0.3の数である、で表される組成の複合
酸化物乃至複合水酸化物を挙げることができる。
【0027】上記複合酸化物乃至複合水酸化物の抗微生
物特性及び合成法は、米国特許第5344636号明細
書に記載されている。上記複合酸化物乃至複合水酸化物
のうち抗菌性、防カビ性が共に優れているものは、M1
がMg、M2 がCu,Znのものである。また、上記複
合酸化物乃至複合水酸化物に、銀を含有する無機化合物
を混合して用いることにより、その抗菌、防かび性能が
向上する。無機化合物としてはアルミノケイ酸ナトリウ
ム塩、リン酸ジルコニウム、溶解性ガラス、ガラス、粘
土鉱物等が好適である。その混合比率は、上記複合酸化
物乃至複合水酸化物と、銀を含有する無機化合物との重
量比で、99:1乃至10:90、特に95:5乃至5
0:50が好ましい。
【0028】[包装体]本発明では、器壁の外表面から
器壁厚みの1/3以内の表層に、前記無機抗菌剤粒子
を、熱可塑性樹脂マトリックス中に0.5重量%以上、
特に1乃至30重量%となる濃度で且つ前記表層に50
重量%以上、特に90重量%以上の無機抗菌剤粒子が存
在するように分布させる。
【0029】この目的のために、熱可塑性樹脂に前記無
機抗菌剤粒子を配合する。熱可塑性樹脂としては、包装
体の用途に使用されている熱可塑性樹脂は全て使用する
ことができ、例えば次のものを挙げることができる。
【0030】即ち、熱可塑性樹脂は、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ4−メチ
ル−1−ペンテンあるいはエチレン、プロピレン、1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン
同志のランダムあるいはブロック共重合体等のポリオレ
フィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビ
ニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合
体等のエチレン・ビニル化合物共重合体、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ABS、α
−メチルスチレン・スチレン共重合体等のスチレン系樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル
・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポ
リメタクリル酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン
6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン1
1、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリフエニレンオキサ
イド等あるいはそれらの混合物のいずれでもよい。
【0031】これらの内でも、少なくとも表層を構成す
る熱可塑性樹脂は、オレフィン系樹脂であるのがよく、
特に低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチ
レン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、
線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、線状超低密度
ポリエチレン(LVLDPE)、アイソタクティックポ
リプロピレン、シンジオタクティックポリプロピレン、
プロピレンランダム共重合体、プロピレンブロック共重
合体、ポプロピレン系重合体が好ましい。線状低密度ポ
リエチレンとしては、エチレンと、ブテン−1、ペンテ
ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチルペン
テン−1等のα−オレフィンとの共重合体であって、密
度が0.85乃至0.96g/cm3 の範囲にあるもの
が使用される。
【0032】表層に無機抗菌剤粒子が重点的に分布した
包装体材料は、溶融流動分布法で製造することもできる
し、また、共押出法で製造することもできる。
【0033】溶融流動分布法とは、特公昭47−581
0号公報等に記載されているとおり、樹脂のブレンド物
から、押出により層状分布構造を押出物中に形成させる
方法であり、具体的には、オレフィン系樹脂とエチレン
ビニルアルコール共重合体との組み合わせや、オレフィ
ン系樹脂とナイロンとの組み合わせに関して、層状分布
構造の形成が知られている。
【0034】この層状分布構造の発現は、上記樹脂の組
み合わせに限定されることなく、無機粒子配合樹脂と未
配合樹脂との組み合わせにおいても可能である。即ち、
無機抗菌剤粒子と樹脂とのブレンド物のペレットと、無
機抗菌剤粒子未配合の樹脂のペレットとをドライブレン
ドし、このドライブレンド物を押出機に供給し、ダイ内
を溶融物が層流となって流動する条件下で押出を行う
と、外側に無機抗菌剤粒子が優先的に分布した押出物が
形成される。この目的のために、押出機としては、メタ
ーリング型等の混合型でないスクリューを備えたものを
使用するのがよい。
【0035】この場合、無機抗菌剤粒子−樹脂ブレンド
物中の無機抗菌剤粒子の濃度は、0.5乃至50重量
%、特に1乃至30重量%の範囲にあるのがよく、一
方、無機抗菌剤粒子配合樹脂と未配合樹脂とのブレンド
比は、一般に1:99乃至80:20、特に10:90
乃至50:50の重量比にあることが好ましい。
【0036】共押し出し法の場合、多層多重ダイを使用
すると共に、樹脂の種類に応じた押出機、この場合には
無機抗菌剤粒子を含有する熱可塑性樹脂組成物用の押出
機と無機抗菌剤粒子未配合の熱可塑性樹脂用の押出機と
を使用し、無機抗菌剤粒子含有熱可塑性樹脂組成物用と
無機抗菌剤粒子未配合熱可塑性樹脂とをダイ内で合流さ
せて押し出す。
【0037】内外表面層の一方に、無機抗菌剤粒子含有
熱可塑性樹脂組成物が存在するようにすることもできる
し、内外表面層の両方に無機抗菌剤粒子含有熱可塑性樹
脂層が存在するようにすることもできる。後者の場合に
は、無機抗菌剤粒子含有熱可塑性樹脂用の押出機から分
岐チャンネルを通して、無機抗菌剤粒子未配合の熱可塑
性樹脂層の両側に無機抗菌剤粒子含有熱可塑性樹脂層を
合流させるようにすればよい。
【0038】共押出法の場合、無機抗菌剤粒子含有樹脂
組成物における無機抗菌剤粒子の含有量は、既に述べた
最終包装体の表層における濃度となるようなものであれ
ばよく、無機抗菌剤粒子含有樹脂層と、無機抗菌剤粒子
未配合の樹脂層との重量比は、99:1乃至0.1:9
9.9、特に50:50乃至0.5:99.5の範囲に
あるのがよい。
【0039】共押し出し法の場合は無機抗菌剤粒子未充
填層として包装体の用途に使用されるすべての熱可塑性
樹脂が使用できる。即ち、熱可塑性樹脂は、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ4
−メチル−1−ペンテンあるいはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、4メチル−1ペンテン等のα−オレフ
ィン同志のランダムあるいはブロック共重合体等のポリ
オレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン
・ビニルアルコール共重合体、ポリスチレン、アクリロ
ニトリル・スチレン共重合体、ABS、α−メチルスチ
レン・スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリ
デン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン6、ナイロン
6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン1
2、メタキシリレンアジパミド等のポリアミド、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
の熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフェ
ニレンオキサイド、エチレンアクリル酸共重合体、イオ
ン架橋オレフィン共重合体、無水マレイン酸グラフトポ
リオレフィン、アクリル酸グラフトポリオレフィン、共
重合ポリエステル、共重合ポリアミド等或いはそれらの
混合物のいずれでもよい。また、無機抗菌剤未充填層は
前記樹脂層の組み合わせ、例えば、最外層にポリプロピ
レン無機抗菌剤充填層/無水マレイン酸グラフトポリプ
ロピレン層/エチレン−ビニルアルコール共重合体層或
いはメタキシレンアジパミド層/無水マレイン酸グラフ
トポリプロピレン層/ポリプロピレン層のように多層で
もよい。また、溶融流動分布法でつくられた層状分布構
造を持つ層を最外層の少なくとも一層になるように、前
記熱可塑性樹脂を組み合わせた多層と合わせた構成を共
押し出し法により形成しても良い。
【0040】尚、無機抗菌剤粒子含有樹脂と無機抗菌剤
粒子未配合の樹脂との乾式混合には、リボンブレンダ
ー、コニカルブレンダー、ヘンシエルミキサー、ボール
ミル、スーパーミキサー等を用いることができる。
【0041】また、無機抗菌剤粒子と熱可塑性樹脂の混
練には、一軸又は二軸の押出機や、ニーダー、バンバリ
ー、ミキサー等を用いることができる。
【0042】前述した押出物や共押出物を、Tーダイ法
やインフレーション製膜法に付することにより、包装用
フイルム乃至製袋用フィルムや、容器成形用のシートが
形成される。また、この押出物をサーキュラーダイを通
して押出すことにより、ブロー成形用のパリソンが形成
される。シートを真空成形、圧空成形、プラグアシスト
成形等に付することによりプラスチック容器が形成さ
れ、またパリソンをブロー成型することによりボトル状
プラスチック容器が形成される。
【0043】前記製袋用フィルムは、内層に無機抗菌剤
粒子含有樹脂層、特にオレフィン系樹脂層が存在する場
合にも、ヒートシールが容易であり、二方シール、三方
シール、四方シールの包装体や、ピロー包装体に製袋で
きる。
【0044】また、前記包装用フィルムは、コロナ処理
を施した後、各種熱可塑性樹脂のフィルム、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ
4−メチル−1−ペンテンあるいはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、4メチル−1ペンテン等のα−オレフ
ィン同志のランダムあるいはブロック共重合体等のポリ
オレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン
・ビニルアルコール共重合体、ポリスチレン、アクリロ
ニトリル・スチレン共重合体、ABS、α−メチルスチ
レン・スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリ
デン共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸メチル等のポリビニル化合物、ナイロン6、ナイロン
6−6、ナイロン6−10、ナイロン11、ナイロン1
2、メタキシリレンアジパミド等のポリアミド、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
の熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフェ
ニレンオキサイド、エチレンアクリル酸共重合体、イオ
ン架橋オレフィン共重合体、無水マレイン酸グラフトポ
リオレフィン、アクリル酸グラフトポリオレフィン、共
重合ポリエステル、共重合ポリアミド等の一軸延伸、二
軸延伸、無延伸フィルムのいずれか或いはそれらを接着
剤を介して二層以上ドライラミネートされたものに、さ
らに接着剤によりラミネートされても良い。接着剤には
ポリウレタン、エポキシ、EVA、塩酢ビ、ポリアミド
等のものが使用できる。また、アルミ箔を熱可塑性フィ
ルムと無機抗菌剤充填フィルムの間に接着剤を介して積
層しても良い。
【0045】積層体は上記の1)熱可塑性樹脂フィルム
/無機抗菌剤フィルム、2)熱可塑性樹脂フィルム/ア
ルミ箔/無機抗菌剤フィルムのほか、3)無機抗菌剤フ
ィルム/熱可塑性樹脂フィルム/無機抗菌剤フィルム、
4)無機抗菌剤フィルム/熱可塑性樹脂フィルム/アル
ミ箔/無機抗菌剤フィルムのように接着剤を介して無機
抗菌剤充填フィルム層が最外面、或いは最内面になるよ
うに積層される。これらの積層体はその用途にヒートシ
ールにより、二方シール、三方シール、四方シールの包
装体やビロー包装体に製袋できる。
【0046】[顔料]本発明の抗菌性包装体には、色
彩、模様等を施して商品価値を高める観点から、顔料を
使用することができる。顔料としては、一般に樹脂に配
合されるものを使用することができる。
【0047】
【実施例】本発明を次の実施例で更に説明する。 実施例1 Mg0.9 Zn0.1 Oで示される複合金属の酸化物でその
平均粒径が0.55μmを10%含むようにエチレン−
ヘキセン−1共重合体からなるLLDPE(密度0.9
16g/cc)にブレンドしてペレタイズした樹脂を用
いて、インフレーション製膜装置により、両外層が6μ
m中心層が38μmの3層フィルムを製膜した。このフ
ィルムを5.8cm×8.3cmのフィルムサンプルを
6cm×8.5cmのチャック付きポリエチレンに入
れ、初菌数2.2×105 の大腸菌菌液0.2mlを入
れて密封する。これを水平にして、加圧密着状態で35
℃に保持した。22時間後に袋の中の菌液を希釈して取
り出してその菌数を測定した。その菌数は1.3×10
3 であった。下記式 菌数減少率(%)=100×(無添加品の菌数−添加品
の菌数)/無添加品の菌数 で求められる菌数減少率は100であった。
【0048】また、このフィルムにより、12cm×1
2cmの袋をつくり蒸留水50ccを充填密封シールし
た。1週間後にこの水中の金属塩濃度を日本ジャーナル
アッシュ社製ICP(高周波誘導結合プラズマ)発光分
光分析装置により測定したところ、115ppbのZn
と555ppbのMgが検出された。
【0049】また、スガ株式会社製のヘイズ測定装置に
よりフィルムのヘイズ値を測定したところ、21%であ
った。このフィルムにカット野菜をいれて10℃で1週
間冷蔵保存試験を行ったところ、色の変色もなく、大腸
菌も検出されなかった。
【0050】比較例1〜2及び実施例2〜4 抗菌剤の濃度を変える以外、実施例1と同様な試験を行
った。その結果を表1に示す。
【0051】比較例3 抗菌剤濃度を10%の50μLLDPE単層フィルムを
製膜して試験したところ抗菌作用は実施例1と同様であ
ったがヘイズを測定したところ、51%と大きく、カッ
ト野菜の内容物をはっきりみることができなかった。
【0052】
【表1】
【0053】実施例5 Ca0.8 Zn0.2 Oで示される複合金属の酸化物でその
平均粒径が0.3μの無機抗菌剤を15%含む低密度ポ
リエチレンLDPE(密度0.92 MFR5)を厚さ
7μ、無機抗菌剤を含まないLDPEを厚さ43μであ
る2層フィルムをインフレーション法により製膜し、こ
のフィルムの無機抗菌剤を含まない側に厚さ15μ、2
軸延伸ナイロンフィルムをウレタン系接着剤によりドラ
イラミネートした。この積層フィルムから抗菌剤層が内
側になるようにして30×30cmの大きさの袋を試作
した。この袋のなかに、幅3mmの刻みキャベツを入れ
て10℃で1週間保存した。キャベツの変色はなく、大
腸菌も検出されなかった。
【0054】実施例6 Mg0.8 Zn0.2 Oで示される複合金属の酸化物でその
平均粒径が1.0μmのものを5%含む低密度ポリエチ
レン(MFR1.1、密度0.926)が内外層、無機
抗菌剤を含まない高密度ポリエチレン(MFR0.2
5、密度0.954)が中間層であり、その厚さ比が1
/25/1(胴部の厚さ比20μ/500μ/20μ)
である内容量800mlの瓶状中空ボトル、目付は40
gであった。この容器中に、大腸菌液(初菌数2×10
5 /ml)をいれて密栓後、28℃28日後に菌数を調
べたところ、4×10/mlに減少していた。ボトルの
外表面にアスペルギルス・ニゲル、ペニシリウム・フニ
クロスム、オーレオバシジウム・ブルランス、グリオク
ラジウム・ビレンス、ケトミウム・グロボスムの胞子の
混合物をスルホコハク酸ジオクチルナトリウムの50p
pm水溶液に懸濁、スプレーにより噴霧し、培養した。
培養条件は28℃、相対湿度95%以上、期間28日で
あった。カビの発生はみられなかった。
【0055】比較例4 実施例5で行った試験の内、無機抗菌剤を低密度ポリエ
チレンに添加しない以外同様な試験を行ったところ大腸
菌は3×106 になっていた。また、ボトルの外壁には
カビが発生していた。
【0056】実施例7 Mg0.8 Zn0.2 Oで示される複合金属の酸化物でその
平均粒径が1.0μmの無機系抗菌剤を5%含む低密度
ポリエチレン(MFR1.1、密度0.926)が内外
層、無機系抗菌剤を含まないで酸化チタンを10%含む
高密度ポリエチレン(MFR0.25、密度0.95
4)が中間層で、その厚さ比が1/25/1(胴部の厚
さ比20μ/500μ/20μ)である内容量800m
lの瓶状中空ボトルを成形した。目付は40gであっ
た。この容器中に、大腸菌液(初菌数2×105 /m
l)をいれて密栓後、28℃28日後に菌数を調べたと
ころ、4×10/mlに減少していた。ボトルの外表面
にアスペルギルス・ニゲル、ペニシリウム・フニクロス
ム、オーレオバシジウム・ブルランス、グリオクラジウ
ム・ビレンス、ケトミウム・グロボスムの胞子の混合物
をスルホコハク酸ジオクチルナトリウムの50ppm水
溶液に懸濁、スプレーにより噴霧し、培養した。培養条
件は28℃、相対湿度95%以上、期間28日であっ
た。カビの発生はみられなかった。
【0057】実施例8 無機系抗菌剤 Mg0.8 Zn0.2 Oで示される複合金属
の酸化物でその平均粒径が1.0μmのものとアルミノ
ケイ酸銀ナトリウム塩で平均粒径が1.0μmのものと
を9:1の割合で混合する。この混合した抗菌剤を5%
含む低密度ポリエチレン(MFR1.1、密度0.92
6)が内外層、無機系抗菌剤を含まないで酸化チタンを
10%含む高密度ポリエチレン(MFR0.25、密度
0.954)が中間層で、その厚さ比が1/25/1
(胴部の厚さ比20μ/500μ/20μ)である内容
量800mlの瓶状中空ボトルを成形した。目付は40
gであった。このボトルを用いて実施例7に記載された
と同様な試験を行ったところ、大腸菌液はその菌数が1
0以下に減少していた。また、外面のカビも発生してい
なかった。
【0058】実施例9 抗菌剤として平均粒径2μmの、銀を溶解性ガラスに担
持させたものと平均粒径が0.55μmであるMg0.9
Zn0.1 Oで示される複合金属酸化物抗菌剤を重量比
1:4で混合して添加量として5重量%を含んだ高密度
ポリエチレン(MFR0.25、密度0.954)を外
層とし、酸化チタンを10%含む高密度ポリエチレン
(MFR0.25、密度0.954)を内層とし、その
厚さ比を1/50(胴部の厚さ比10μ/500μ)に
なるように、500mlの中空ボトルを成形した。その
目付は30gであった。このボトルにASTM−G21
に準じて、5種混合カビを含んだ1/50濃度ポテトデ
キストロースを振りかけ、25℃−90%RHで3週間
培養したがカビの発生は認められなかった。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、抗菌剤として、抗菌性
金属成分を有する平均粒径10μm未満の無機抗菌剤粒
子を選択することにより、毒性が殆どなく、熱安定性に
優れており、樹脂への分散も容易であるという効果が得
られる。また、器壁の外表面から器壁厚みの1/3以内
の表層に、前記無機抗菌剤粒子を、熱可塑性樹脂マトリ
ックス中に0.5重量%以上となる濃度で且つ前記表層
に50重量%以上の無機抗菌剤粒子が存在するように分
布させたことにより、樹脂中の無機抗菌剤粒子が包装体
の抗菌作用に有効に利用されるようにし、更に器壁の中
間層を無機抗菌剤粒子を実質的に含有しない熱可塑性樹
脂層とすることができ、これにより包装体器壁の透明性
を顕著に向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高畑 遠州 神奈川県横浜市西区西戸部町2−206 (72)発明者 酒匂 一忠 神奈川県横浜市栄区笠間町1260

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂から成る器壁を備えた包装
    体において、器壁の外表面から器壁厚みの1/3以内の
    表層に、抗菌性金属成分を有する平均粒径10μm未満
    の無機抗菌剤粒子が熱可塑性樹脂マトリックス中に0.
    5重量%以上となる濃度で且つ前記表層に50重量%以
    上の無機抗菌剤粒子が存在するように分布していること
    を特徴とする抗菌性包装体。
  2. 【請求項2】 器壁厚みの1/3以上の中間層が無機抗
    菌剤粒子を実質上含有しない熱可塑性樹脂から成る請求
    項1記載の抗菌性包装体。
  3. 【請求項3】 無機抗菌剤粒子が銀、銅及び亜鉛から成
    る群より選ばれた抗菌性金属成分を含有するものである
    請求項1または2に記載の抗菌性包装体。
  4. 【請求項4】 無機抗菌剤粒子が下記式 M1 1-X 2 X O または M1 1-X 2 X (OH)2 式中、M1 はマグネシウム及びカルシウムから成る群よ
    り選択された少なくとも1種の金属成分を表し、M2
    銅及び亜鉛から成る群より選ばれた少なくとも1種の金
    属成分を表し、xは0.001乃至0.5の数である、
    で表される組成を有する抗菌剤である請求項1乃至3の
    何れかに記載の抗菌性包装体。
  5. 【請求項5】 無機抗菌剤粒子が、請求項4に記載され
    た組成を有する抗菌剤と、金属成分として銀を含有する
    無機化合物から成る無機抗菌剤とを、99:1乃至1
    0:90の重量比で混合して成る抗菌剤である請求項1
    乃至3の何れかに記載の抗菌包装体。
  6. 【請求項6】 器壁の外表面がオレフィン系樹脂で構成
    されている請求項1乃至5の何れかに記載の抗菌性包装
    体。
  7. 【請求項7】 前記器壁が30%以下のヘーズ値を有す
    る請求項1乃至6の何れかに記載の抗菌性包装体。
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂から成る器壁を備えた包装
    体において、器壁の外表面から器壁厚みの1/3以内の
    表層に、抗菌性金属成分を有する平均粒径10μm未満
    の無機抗菌剤粒子が熱可塑性樹脂マトリックス中に0.
    5重量%以上となる濃度で且つ前記表層に50重量%以
    上の無機抗菌剤粒子が存在するように分布していること
    を特徴とする刻み野菜用抗菌性包装体。
  9. 【請求項9】 前記抗菌性包装体の少なくとも一部が透
    明である請求項1乃至8の何れかに記載の抗菌性包装
    体。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003245132A (ja) * 2002-02-22 2003-09-02 Tadashi Inoue 無機系抗菌剤を含有した抗菌性製品あるいは抗菌性歯ブラシ
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JP2007113010A (ja) * 1998-11-13 2007-05-10 Mitsui Chemicals Inc 透明性に優れる有機重合体/無機微粒子複合体及びその用途
JP2010505705A (ja) * 2006-10-06 2010-02-25 クーネ アンラーゲンバウ ゲーエムベーハー 抗菌性を有する食品包装材
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KR20220053065A (ko) * 2020-10-21 2022-04-29 김덕규 폐자원을 이용한 고강도 재생 비닐봉투 및 그 제조방법

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