JP3449896B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP3449896B2 JP27998897A JP27998897A JP3449896B2 JP 3449896 B2 JP3449896 B2 JP 3449896B2 JP 27998897 A JP27998897 A JP 27998897A JP 27998897 A JP27998897 A JP 27998897A JP 3449896 B2 JP3449896 B2 JP 3449896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、医療用品、
工業部品等の包装または収納材料、産業資材用材料とし
て好適な熱可塑性樹脂組成物に関する。この材料は炭酸
ガスと酸素ガスの透過性に優れるので食品の鮮度保持性
に優れ、臭いの発生が少なく、食品などの内容物の味の
保持性に優れ、また医療用品の包装などにおいて用いら
れる電離放射線滅菌時に発生する異臭を抑制するのに優
れている。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂はそれぞれが有する
特性を生かし、食品、医療用品、工業部品等の包装ある
いは収納材料、産業資材用材料などの分野で幅広く用い
られている。なかでも、ポリオレフィン系樹脂は、一般
に安価であり、軽量性、透明性、機械的強度、耐熱性、
耐薬品性、耐油性などに優れ各種分野に幅広く利用され
ている。近年、これらの高機能化あるいはコスト低減に
伴い、材料に対する特性向上が要望されている。例え
ば、ポリオレフィン系樹脂は疎水性樹脂で、易ヒートシ
ール性および成形性の観点から各種包装分野に使用され
ている。食品包装材料や医療用包装材料は包装内容物の
滅菌の目的で電子線やコバルト60によるγ線などの電
離放射線照射を受けるが、ポリオレフィン系樹脂は電離
放射線照射を受けると、自動酸化劣化によって激しい異
臭が発生するという問題がある。例えば、通常のポリエ
チレンではγ線照射によってカルボン酸等の酸類、ケト
ン類、アルコール類などが発生するし、架橋型のポリエ
チレンでも5Mrad以下の低線量域で分解および架橋
の両反応が起こり、異臭の原因となっている。
【0003】このような照射臭を防止する方法として
は、特開昭60−181147号公報に水酸化カルシウ
ムのような無機水酸化物をポリオレフィン系樹脂に配合
する方法。また、特開昭60−176659号公報のよ
うに包装袋内にガス吸着剤を封入する方法などが開示さ
れている。しかし、これらの方法はいずれも照射臭の抑
制が十分でなく、ガス吸着剤が高価で、取扱いの煩雑さ
などのため、工業的にも商業的にも実用性に欠けるとい
う問題がある。また、レトルト食品などのようにレトル
ト殺菌処理などの加熱殺菌を施すと内容物の味覚が変質
したり、用いたポリオレフィン系樹脂の臭い、いわゆる
ポリ臭といわれる臭いが発生し、内容物の味覚、風味が
変化するという問題があった。そこで、加熱殺菌を温度
130℃以上の高温短時間で行うHTST殺菌方法が開
発され、それに適応する包装体が提案されている(例え
ば、特公昭55−24420号公報)。しかし、このよ
うなHTST殺菌方法でも内容物の味覚、風味の低下に
ついては、未だ不十分であった。
【0004】一方、ポリオレフィン系樹脂は安価である
こと、易ヒートシール性およびガス透過性が大きいこと
などの理由から食品の鮮度保持包装分野にも用いられて
いる。一般に、野菜、根菜、果実、草花、花木、きのこ
(以下「青果物」と略す)は、従来の露地栽培から園芸
施設栽培による計画的多角栽培に移行し、大量の青果物
を生産・包装し、輸送する手段が採用されている。この
ような青果物が、消費者に渡るまでの流通過程で問題と
なるのは、青果物を収穫した時の鮮度をいかに保持する
かということである。一般に、青果物は収穫後も成熟過
程を継続し、青果物の芳香や色の変化、果肉の軟化など
の変化を起こす。青果物のうち果実類は、その種類によ
っては、一定の段階まで発育していれば、成熟を待た
ず、かなり未熟なときに収穫しても、収穫後に成熟作用
が行われ、可食状態となって食用に供することのできる
ものもある。このような青果物の収穫後における成熟現
象を追熟と称し、この現象を利用して青果物の輸送、貯
蔵などが行われ、一般には必要に応じて追熟作用を阻止
したり、あるいは逆に促進したりしている。
【0005】青果物の追熟作用を阻止して輸送および貯
蔵期間を延長させる従来技術としては、青果物の追熟に
伴う呼吸作用の上昇現象を引き起こすエチレンを吸着さ
せる方法が知られている(例えば、特開昭56−887
52号公報、特開昭63−110186号公報、特開昭
63−277249号公報等)。また、フィルムに孔を
開孔し用いる方法(例えば、特公平8−11036号公
報、特公平8−11037号公報、特開昭62−235
086号公報、特開平4−327160号公報等)等多
くの方法が開示されている。さらに、収穫後の微生物の
増殖(例えばカビなど)による腐敗防止の方法として、
食塩水や塩素水で青果物を洗浄したり、アルコール製剤
等や、抗菌性物質を合成樹脂フィルムや不織布に配合し
たり、コーティングしたものを青果物と一緒にダンボー
ル箱や合成樹脂フィルム包装体にいれて貯蔵したり、直
接抗菌剤をミスト状に噴霧する方法が提案されている。
しかし、これら従来技術は、鮮度保持に関してその効果
が未だ不十分であった。
【0006】また、収穫後洗浄行程を設けたり、青果物
をアルコールなどと一緒にダンボール箱や合成樹脂包装
体にいれる作業等の煩雑さがあった。表面コーティング
する方法は、抗菌性物質の損失が大きく、鮮度保持の制
御が困難であった。フィルムに孔を開孔させる方法で
は、鮮度保持効果が不十分なだけでなく、青果物の重量
が大きい時とか、先の尖った青果物を包装する際や流通
段階で、耐衝撃性が劣るために破袋しやすいという問題
があった。また、ヒノキチオールを利用した鮮度保持技
術として、ヒノキチオールを含有した合成樹脂フィルム
(例えば、特開平3−167261号公報、特開平4−
325069号公報、特開平4−359028号公報、
特開平4−359029号公報等)、印刷インキに配合
し合成樹脂フィルムに印刷したもの(例えば、特開平6
−16990号公報等)がある。しかし、このヒノキチ
オールは昇華性物質であるので取扱いずらいという問題
があった。
【0007】本発明で使用される鉱物中の凝灰質砂岩は
天然堆積岩の一種であるが、天然堆積岩を用いた先行技
術としては、略球形状セラミックスボールを用いた風呂
装置(特開平2−224759号公報)、長石質砂岩な
いしは長石質ワッケの微粉末を主成分とする植物栄養剤
および空気浄化剤、除湿剤(特開平8−59402号公
報および特開平8−57304号公報)、特定成分量の
長石質および長石質ワッケに属する天然堆積岩石を主成
分とする健康増進剤および脳代謝促進・脳機能改善治療
剤(特開平8−59488号公報および特開平8−59
487号公報)等が開示されている。しかし、これらに
はいずれも本発明のように熱可塑性樹脂に凝灰質砂岩を
主成分とする鉱物を配合することにより、食品の鮮度保
持、医療用品における異臭の発生の抑制、レトルト食品
などの場合レトルト殺菌の際内容物の味覚を保持すると
いうことについては何等開示されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱可
塑性樹脂材料のガス透過性を高め、青果物等の鮮度保持
性を向上させ、また、医療用包装などにおいて用いられ
る場合、電離放射線滅菌時における異臭の発生を抑制し
たり、レトルト食品などのレトルト殺菌の際内容物の味
覚の保持に優れる熱可塑性樹脂組成物を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、熱可塑性樹脂に対し、特定の微粉末を配
合することにより目的達成に有効であることを見いだし
た。すなわち、本発明は(A)熱可塑性樹脂に対し、
(B)凝灰質砂岩を主成分とする鉱物の微粉末を配合し
た熱可塑性樹脂組成物である。その配合量は好ましくは
0.01〜10重量%である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明で使用される(A)成分の熱可塑性樹脂は、
ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物樹脂、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリメチルペンテン、エチレン−アルキルエステル−無
水マレイン酸三元共重合体、エチレン−アルキルエステ
ル−グリシジル三元共重合体などである。これらは一種
または二種以上の混合物を用いてもよい。これらの中で
もとりわけポリオレフィン系樹脂が好ましい。
【0011】ポリオレフィン系樹脂は、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−
ペンテン等の炭素数12以下のα−オレフィンの単独重
合体、これらのα−オレフィンのランダムないしブロッ
ク共重合体、またはα−オレフィンを主成分とし、これ
と酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸
アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル等と
の共重合体を挙げることができる。具体的には、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンラン
ダム共重合体、エチレン−プロピレンエラストマー、エ
チレン−1−ブテンエラストマー、エチレン−プロピレ
ン−1−ブテンランダム共重合体、エチレン−プロピレ
ンブロック共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテ
ンブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、エチレン−
アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体
もしくはこれらの金属塩であるアイオノマー樹脂が挙げ
られる。
【0012】(B)成分における凝灰質砂岩は天然堆積
岩の一種で、中性代白亜紀に生成したもので、西日本地
域の地層に多く見られるものであり、丹羽、河平、松本
(健)、松本(浩);日本炎症学会雑誌、第16巻、第
6号、pp425−436(1996)等に遠赤外線放
射体として紹介されている。天然堆積岩については、上
記の西日本に産出する凝灰質砂岩よりも地層的に新し
く、主に東日本に産出する新第三紀の火山活動によって
できたグリーンタフ(緑色凝灰岩、例えば大谷石)が有
名であるが、本発明で使用される凝灰質砂岩とは区別さ
れている。このグリーンタフは本発明で使用される凝灰
質砂岩を主成分とする鉱物より比表面積、細孔容積が大
きい。凝灰質砂岩は、主として火山の砕せつ物である火
山灰からなる火山砕屑岩の一種であり、一般に構造鉱物
は、破砕構造を示し高温型石英、斜長石、アルカリ長
石、微斜長石などを含み、有色鉱物である揮石、紫蘇揮
石を微量含むものである。本発明は、熱可塑性樹脂に凝
灰質砂岩を主成分とする鉱物を配合したものである。即
ち、この鉱物は凝灰質砂岩からなるもの及び凝灰質砂岩
を主とし、これに石英、長石、緑泥石、角閃石及び雲母
を構造鉱物とする粘土類が一部混入したものも含む。本
発明で使用される凝灰質砂岩を主成分とする鉱物は、S
iO2 60〜75重量%、Al23 6〜21重量%、
MgO 0.5〜4重量%、CaO 1〜4重量%、F
23 1〜4重量%、Na2 O 0.8〜6重量%、
2 O 0.5〜4重量%含むものである。特に、Si
2 63〜73重量%、Al23 8〜21重量%、M
gO 0.6〜3.5重量%、CaO 1〜3.5重量
%、Fe23 1〜3.5重量%、Na2 O 1〜5重
量%、K2 O 1〜3重量%のものが好ましい。
【0013】凝灰質砂岩を主成分とする鉱物の成分は前
記した範囲であるが、それらの中で脱水機能改善効果、
食品の味覚、風味の維持効果を高めるためには以下の成
分範囲のものが好ましい(%は重量基準、以下同じ)。 Fe23 とMgOの合計量 2〜7% Na2 OとK2 Oの合計量 4〜8% K2 O/Na2 O(重量比) 0.3〜2.5 Na2 OとK2 OとMgOとCaO の合計量 5〜15% MgO/CaO (重量比) 0.4〜3.0 また、Ni、Rb、Sb、Cs、Pb、Bi、Y、L
a、Ba、Zn、Cuの化合物をこれらの元素分として
合計で0.05〜0.40%の範囲で含むものが好まし
い。さらに好ましくは0.1〜0.35%の範囲であ
る。
【0014】(B)成分の凝灰質砂岩を主成分とする鉱
物は、平均粒径が0.1〜20μm、比表面積が50m
2 /g以下および細孔容積が1.0cm3 /g以下であ
るものが好ましい。何故ならば、この凝灰質砂岩を主成
分とする鉱物は、一般に揮発成分を含むので二次凝集し
やすく平均粒径が20μmを越えると分散不良を起こし
やすく、フイルムなどの成形体の場合、ゲルやフィシュ
・アイが多く発生し、成形体の外観を損なうばかりか、
ゲルおよびフイシュ・アイに起因する印刷適性が低下す
るという問題がある。一方、0.1μm未満の場合は、
混合時の取扱いやすさの問題や、耐水性および耐薬品性
などに問題があり好ましくない。好ましくは0.5〜1
5μmの範囲がよく、特に好ましくは0.8〜10μm
の範囲がよい。
【0015】比表面積は、50m2 /g以下のものが好
ましい。比表面積が50m2 /gを越える場合は、鮮度
保持性、異臭の抑制効果および味覚、風味の維持に劣り
好ましくない。好ましくは40m2 /g以下がよく、特
に好ましくは30m2 /g以下がよい。一方、比表面積
の下限値は特に制限はないが一般に3m2 /gである。
細孔容積は1.0cm3 /g以下が鮮度保持効果、異臭
の抑制効果および味覚、風味の維持の点で好ましい。好
ましくは0.8cm3 /g以下、特に好ましくは0.5
cm3 /g以下のものがよい。
【0016】本発明の(B)成分に相当する凝灰質砂岩
を主成分とする鉱物は、九州地方祖母−傾山地域、尾鈴
山地域、大隅半島及び屋久島で産出するものが好適であ
る。市販のものとしてオンリー化学株式会社より「SG
E:Super Grouth Energy 」として上市されており、こ
れらを好適に用いることができる。本発明の熱可塑性樹
脂組成物の配合量に関しては、(A)成分である熱可塑
性樹脂に対し、(B)凝灰質砂岩を主成分とする鉱物の
微粉末を0.01〜10%の範囲で配合するとよい。
(B)成分の配合量が、0.01%未満の場合は、食品
の鮮度保持改良効果、異臭の抑制効果および内容物の味
覚の保持性の効果が十分でない。一方、10%を越える
と成形体の外観低下や耐衝撃性および耐薬品性に劣る。
好ましくは0.02〜9.5%の範囲であり、特に好ま
しくは0.04〜9.0%の範囲である。
【0017】本発明の組成物の調製は、成形に際して
(A)成分と(B)成分をドライブレンドし用いてもよ
く、また上記各成分のブレンド物をタンブラーやミキサ
ーなどの混合機を用いて、混合し次に、バンバリミキサ
ー、ニーダーなどの混合機、あるいは押出機などを用い
て混練する方法が挙げられる。また、オープンロールな
どで配合してもよい。(B)成分は、前述のように揮発
成分を含み二次凝集しやすいので、配合に際して温度5
0℃以上で、一昼夜以上真空乾燥すると分散性がよくな
り好ましい。また、分散性を高めるため用いられる手法
で(B)成分を高濃度に配合したマスターバッチ化し用
いてもよい。混合温度としては一般に160〜300℃
であり、180〜280℃が好ましい。こうして調製さ
れる組成物のメルトフロレート(JIS K7210に
準拠し、温度230℃、荷重2.16Kgの条件で測
定、以下「MFR」という)は、0.1〜300g/1
0分であることが必要であり、0.2〜250g/10
分が好ましく、とりわけ0.3〜200g/10分が好
適である。MFRが0.1g/10分未満では成形性に
劣る。一方、300g/10分を超えると製品の厚肉化
が困難になる傾向にある。
【0018】更に、本発明の樹脂組成物に対しては、熱
可塑性樹脂に慣用の他の添加剤(例えば、酸化防止剤、
耐候性安定剤、帯電防止剤、滑剤、ブロックキング防止
剤、防曇剤、染料、顔料、オイル、ワックス等)を本発
明の目的を損なわない範囲で適宜量配合できる。例え
ば、このような添加剤の例としては、酸化防止剤として
2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,6−ジ−
t−ブチル−p−クレゾール、4,4’−チオビス−
(6−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビ
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、オクタ
デシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−1’−ヒ
ドロキシフェニル)プロピネート、4,4’−チオビス
−(6−ブチルフェノール)、紫外線吸収剤としてはエ
チル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、
2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾ
フェノン、可塑剤としてフタル酸ジメチル、フタル酸ジ
エチル、ワックス、流動パラフィン、りん酸エステル、
着色剤として、フタロシアニン、キナクリドン、インド
リン、アゾ系顔料、酸化チタン、ベンガラ等、又、他の
多くの高分子化合物も本発明の作用効果が阻害されない
程度にブレンドすることもできる。
【0019】以上のようにして得られた本発明の樹脂組
成物から、公知のTダイ成形法、インフレーション成形
法、射出成形法、中空成形法、カレンダー成形法および
成形機を用いて容器、フィルム等の成形体を得ることが
できる。フィルム・シート成形においては、Tダイフィ
ルム・シート成形の場合、通常押出機の温度は、180
〜300℃、好ましくは200〜290℃、特に好まし
くは220〜280℃の範囲で成形するとよい。また、
冷却ロールの温度は、10〜80℃の範囲、好ましくは
20〜70℃、特に好ましくは30〜60℃の範囲で行
うとよい。一方、インフレーションフィルム成形の場合
は、押出機の温度が150〜250℃、好ましくは16
0〜230℃、特に好ましくは170〜220℃の範
囲、およびブローアップ比1.5〜8の範囲で行うとよ
い。射出成形の場合は、温度150〜300℃、好まし
くは160〜280℃、特に好ましくは170〜260
℃の範囲で行うとよい。
【0020】中空成形にあっては、押出機の温度150
〜250℃、好ましくは160〜230℃、特に好まし
くは170〜220℃の範囲で行うとよい。カレンダー
成形法は、温度150〜230℃、好ましくは160〜
210℃、特に好ましくは170〜200℃の範囲で行
うとよい。また、本発明の成形体は、単体での使用およ
び各種ラミネート法および各種共押出し成形法を用い他
の材料を積層してもよい。本発明の熱可塑性樹脂組成物
からなる成形体に収納し、あるいはフィルム等で包装す
る物品は任意のものでよく、例えば青果物、加工食品
類、肉類、魚類等の食品、注射筒、注射針、点滴器具、
脱脂綿、縫合糸等の医療用品などである。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって本発明の内容を具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定され
るものではない。 (実施例1〜10、比較例1〜9) [(A)成分の熱可塑性樹脂の種類] R−1:密度0.926g/cm3 、MFR0.7g/
10分(温度190℃、荷重2.16Kg)の直鎖状ポ
リエチレン R−2:エチレン含有量3.5重量%、MFR6.2g
/10分(温度230℃、荷重2.16Kg)のエチレ
ン−プロピレンランダム共重合体 R−3:プロピレン含有量が43重量%、エチレン−プ
ロピレンゴム含有量が20重量%、MFR1.4g/1
0分(温度230、荷重2.16Kg)のプロピレンブ
ロック共重合体
【0022】実施例で使用した凝灰質砂岩を主成分とす
る鉱物(凝灰質砂岩に一部粘土類が混入した鉱物。オン
リー化学(株)製「SGE」粉末)及び比較例の天然堆
積岩(グリーンタフ(緑色凝灰岩)である栃木県宇都宮
産「大谷石」)の成分等を以下に示す。 ※Ni,Rb,Sb,Cs,Pb,Bi,Y,La,Ba,Zn,Cu元素 の元素分としての合計量
【0023】[ポリマーおよび添加剤の混合]上記
(A)成分と(B)成分、(A)成分と(B’)成分を
ヘンシェルミキサーを用い各々混合し、(株)神戸製鋼
所製同方向二軸押出機(KTX−37型)を用い、温度
160〜210℃でペレット化した。尚、(A)成分と
(B)成分、(A)成分と(B’)成分の組み合わせお
よび配合量を適宜変更し、下記各種物性を評価した。こ
れらの結果を表1に示す。 [インフレーションフィルム成形]上記(A)成分のう
ちR−1を使用した樹脂組成物については、吉井鉄工社
製口径50mmφの押出機を用い、押出温度190℃、
引き取り速度35m/分の条件で折り幅270cm、厚
み40μmのインフレーションフィルムを作成した。
【0024】[キャストフィルム成形]上記(A)成分
のうちR−2およびR−3を使用した樹脂組成物につい
ては、吉井鉄工社製口径40mmφの押出機、Tダイス
を用い、厚み60μmのキャストフィルムを作成した。 [フィルムの外観評価]比較例5、比較例7および比較
例9のフィルムは、いずれもゲル、フィシュ・アイが多
く、吸着水分によると思われる流れ模様が発生した。こ
れに対し、本発明の実施例は、いずれも綺麗なフィルム
を得ることができた。
【0025】本発明における各物性の測定方法および装
置を以下に示す。 鉱物成分の分析 理学社製蛍光X線分析装置(RhX線管球、60KV−
2mA)を用い測定した。 ガス透過試験 LYSSY製混合ガス透過度試験機GPM−500を用
い、酸素ガスおよび二酸化炭素ガスの透過量を測定し
た。 鮮度保持試験 前述のように成形したフィルムを使用し、各種フィルム
を一方をヒートシールしたのち450cmの長さに切断
し、青梅を入れ、9日間保存し、外観評価、カビの発生
状況、異臭の発生状況を評価した。なお、評価方法は以
下の方法で行った。 [外観評価基準] ◎・・・・緑色 ○・・・・黄緑がかった緑色 △・・・・黄緑色 ×・・・・黄色味が強い黄緑色 ××・・・黄色(完全に黄化) [カビの発生]保存後に袋を開封し、カビが発生した個
数を測定した。 [臭いの測定]保存後に袋を開封し、開封時の異臭につ
いて以下の基準で評価した。 ○・・・・全く異臭がしない。 △・・・・僅かに異臭が発生している。 ×・・・・著しい異臭が発生している。
【0026】γ線照射臭の評価 各フィルム20gを内容量100mlのガラス瓶に入
れ、密封し、コバルト60線源にて2.5Mradのγ
線を照射した。このようにしてγ線照射を行ったガラス
瓶中のガスを1ccガスタイトシリンジでサンプリング
し、ガスクロマトグラフィー島津GC−7A型、検出器
FID、キャピラリーカラムFFAPを用いて酢酸発生
量を定量した。次に、各フィルムからそれぞれ20cm
×20cmのパウチを作り、ヒートシール密封したの
ち、2.5Mradのγ線を照射し、臭気官能テストを
行った。臭気官能テストにおいては下記の基準で評価し
た。 1・・・・・全然感じない 2・・・・・若干感じる 3・・・・・かなり感じる 4・・・・・やや強く感じる 5・・・・・強烈に感じる レトルト殺菌処理後の味覚および臭気評価 R−3をベースとしたフィルムについて、20cm×2
0cmのパウチを作成し、100mlの水道水を充填
し、日阪製作所製レトルト試験機を用い、温度121
℃、30分間レトルト処理を行い冷却後、以下の基準に
よる味覚官能テストおよび臭気官能テストを行った。
【0027】[味覚官能テスト判定基準] 1・・・・・まろやかで、こくがある 2・・・・・こくがないものの、味覚はまずくない 3・・・・・こくがなく、まずい [臭気官能テスト判定基準] 1・・・・・全然感じない 2・・・・・若干感じる 3・・・・・かなり感じる 4・・・・・やや強く感じる 5・・・・・強烈に感じる 以上の結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、適切なガスの透
過度を有し、かつCO2 /O2 の選択透過比が高いので
青果物等の鮮度保持効果を有するとともに、貯蔵期間を
延長し、収穫後の前処理工程を最小限にし、包装作業を
簡素化し、青果物の商業的価値を向上させることが可能
である。よって、本発明は、青果物の鮮度保持に関する
有効な技術として、幅広い利用ができる。また、電離放
射線照射などの際の異臭発生を抑制するので、医療用包
装材料として好適であり、また鮮魚、肉類、加工食品な
どの味覚を向上させるので各種食品の包装収納材料とし
て有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−33723(JP,A) 特開 平10−279729(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)熱可塑性樹脂に、(B)凝灰質砂
    岩を主成分とする鉱物の微粉末を配合した熱可塑性樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 凝灰質砂岩を主成分とする鉱物の微粉末
    の配合量が、0.01〜10重量%である請求項1記載
    の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂
    である請求項1または2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 凝灰質砂岩を主成分とする鉱物が、以下
    の成分組成である請求項1〜3記載の熱可塑性樹脂組成
    物。SiO2 60〜75重量%、Al23 6〜21重
    量%、MgO 0.5〜4重量%、CaO 1〜4重量
    %、Fe23 1〜4重量%、Na2 O 0.8〜6重
    量%、K2 O 0.5〜4重量%
  5. 【請求項5】 凝灰質砂岩を主成分とする鉱物の微粉末
    の平均粒径が0.1〜20μm、比表面積が50m2
    g以下および細孔容積が1.0cm3 /g以下である請
    求項1〜4記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の熱可塑性樹脂組成物から
    なる食品の包装または収納材料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の熱可塑性樹脂組成物から
    なる医療用品の包装または収納材料。
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