JPH1023069A - 伝送装置及び伝送方法 - Google Patents

伝送装置及び伝送方法

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JPH1023069A
JPH1023069A JP19146796A JP19146796A JPH1023069A JP H1023069 A JPH1023069 A JP H1023069A JP 19146796 A JP19146796 A JP 19146796A JP 19146796 A JP19146796 A JP 19146796A JP H1023069 A JPH1023069 A JP H1023069A
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JP
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psi
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JP19146796A
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Tatsuya Kubota
達也 窪田
Hiroaki Seto
浩昭 瀬戸
Yoichi Matsumura
洋一 松村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は伝送装置に関し、他の伝送装置によつ
て多重化されたパケツト列に対して新たに生成したパケ
ツト列を多重化する場合でも、不具合なく多重化し得る
ようにする。 【解決手段】他の伝送装置によつて多重化されたパケツ
ト列(S35)をエレメントデータのパケツト列(S5
2)と当該エレメントデータに関する第2の付加情報の
パケツト列(S53)とに分離する信号分離手段(6
6)と、当該第2の付加情報と第1の付加情報(S3
7)とを合わせて再生成することにより1つにまとめら
れた第3の付加情報(S54)を生成する付加情報再生
成手段(67)とを設けるようにしたことにより、簡易
な構成で付加情報の重複を回避し得、かくして他の伝送
装置によつて多重化されたパケツト列に対して新たに生
成したパケツト列を多重化する場合でも、不具合なく多
重化し得る伝送装置を実現し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図17及び図18) 発明が解決しようとする課題(図19及び図20) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図16) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は伝送装置及び伝送方
法に関し、例えば映像や音声等をデイジタル化して放送
するデイジタル放送システムに適用して好適なものであ
る。
【0003】
【従来の技術】近年、映像やそれに伴う音声の情報量を
減らすものとして、種々の圧縮符号化方式が提案されて
いる。その代表的なものとして、ISO(Internationa
l Organization for Standardization:国際標準化機
構)等の機関によつて標準化されたMPEG2(Moving
Picture Experts Group Phase 2)と呼ばれる圧縮符号
化方式がある。このMPEG2方式は、映像や音声を伝
送する目的で規格化されたものであり、映像及び音声に
ついてそれぞれ規格化されている。
【0004】このようなMPEG2方式を用いて映像や
音声を圧縮符号化し、それを地上波や衛星波を使用して
放送するデイジタル放送システムが近年考え出されてい
る。このデイジタル放送システムでは、符号化した映像
データや音声データを所定ブロツク毎にパケツト化し、
その結果得られるパケツト列を送信するようになされて
いる(以下、パケツト列をトランスポートストリームと
呼び、トランスポートストリームを形成するパケツトを
TS(Transport Stream)パケツトと呼ぶ)。この場
合、TSパケツトとしては、図17に示すようにデータ
部とヘツダ部によつて構成され、データ部には送信対象
の映像データや音声データ等が格納され、ヘツダ部には
同期バイトやパケツト識別子(以下、これをPIDと呼
ぶ)、或いはその他の各種パケツト制御データが格納さ
れる。因みに、同期バイトはパケツトの開始を示すデー
タであり、PIDはパケツトに格納されている情報の内
容を示すデータである。
【0005】またデイジタル放送システムでは、このよ
うに送信対象のデータをパケツト化することにより複数
の番組の映像及び音声データを多重化し、これによつて
1つの回線で複数の番組を放送し得るようになされてい
る。ところで複数の番組を多重化した場合、受信側では
送られてくるTSパケツトの中から視聴者が希望する番
組の映像及び音声データが格納されたTSパケツトを抽
出して復号しなければならず、その抽出作業のために受
信側の処理が複雑になるおそれがある。そこでデイジタ
ル放送システムではPSI(Program Specific Informa
tion)と呼ばれる番組に関する付加情報をパケツト化し
て送信するようになされており、受信側ではそのPSI
を参照することによつて希望する番組のTSパケツトを
抽出して復号するようになされている。因みに、PSI
をパケツト化する場合には、図17に示したパケツト構
造のデータ部にPSIを格納するようになされている。
【0006】このPSIには大きく分けてPMT(Prog
ram Map Table )、PAT(Program Association Tabl
e )、CAT(Conditional Access Table)、NIT
(Network Information Table )がある。PMTは番組
を構成する映像及び音声データが格納されているTSパ
ケツトのPID値を示す対応表(以下、これをテーブル
と呼ぶ)であり、例えば番組番号「X」の映像はPID
=「XV」、音声はPID=「XA」といつた具合のテ
ーブルである。またPATはそのPMTが格納されてい
るTSパケツトのPID値を示すテーブルであり、例え
ば番組番号「0」のPMTはPID=「AA」、番組番
号「1」のPMTはPID=「BB」、番組番号「X」
のPMTはPID=「XX」といつた具合のテーブルで
ある。またCATはスクランブルが施されている映像及
び音声データを解読するための暗号解読情報が格納され
ているTSパケツトのPID値を示すテーブルである。
またNITは伝送路に関する物理的な情報が格納されて
いるTSパケツトのPID値を示すテーブルであり、こ
のNITが格納されるTSパケツトのPID値もPAT
によつて指定されるようになされている。
【0007】このようなPSIが送信された場合、受信
側では、まずPATが格納されたTSパケツトを抽出す
ることによりPATを得、そのPATを参照することに
より視聴者が希望する番組のPMTが格納されたTSパ
ケツトを調べ、その対応するTSパケツトを抽出してP
MTを得る。次にそのPMTを参照することにより視聴
者が希望する番組の映像及び音声データが格納されたT
Sパケツトを調べ、その対応するTSパケツトを抽出し
て映像及び音声データを得、それを復号する。これによ
り受信側では、視聴者が希望する番組を容易に再生する
ことができる。
【0008】なお、デイジタル放送システムでは、この
他にもSI(Service Information)と呼ばれる番組に
関する付加情報を送信するようになされており、受信側
において様々な形態で利用されるようになされている。
因みに、このSIには、BAT(Bouquest Association
Table)、SDT(Service Description Table )、E
IT(Event Information Table )、TDT(Time and
Date Table )、RST(Running Status Table)、S
T(Stuffing Table)等があり、詳細についてはヨーロ
ツパ電気通信標準化協会(ETSI)から発行されてい
る文献「Digital Broadcasting systems for televisio
n, sound and data services ; Specification for Ser
vice Information (SI) in Digital Video Broadcastin
g (DVB)systems (ETS 300 468) 」に開示されている。
【0009】因みに、上述したPSIやSI、或いは映
像データや音声データが格納されるTSパケツトのPI
D値は、図18に示すように、予め決められている。す
なわちPATはPIDが「0X0000」のTSパケツトに格
納され、CATはPIDが「0X0001」のTSパケツトに
格納されるようになつている。またPIDが「0X0010」
のTSパケツトにはNITやSTが格納され、PIDが
「0X0011」のTSパケツトにはSDTやBAT、STが
格納され、PIDが「0X0012」のTSパケツトにはEI
TやSTが格納され、PIDが「0X0013」のTSパケツ
トにはRSTやSTが格納され、PIDが「0X0014」の
TSパケツトにはTDTが格納されるようになつてい
る。さらにPIDが「0X0020」〜「0X1FFE」までのTS
パケツトには、PMTやNIT、或いは映像データや音
声データが格納されるようになつている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述したよう
なデイジタル放送システムを実現しようとした場合、図
19に示すような構成が一般的に考えられる。すなわち
図19に示すように、デイジタル放送システム1は、映
像及び音声データを符号化して送信し、放送局に相当す
る伝送装置2と、各家庭等に設置され、伝送装置2から
送信されたデータを受信して復号する受信装置3とによ
つて構成される。
【0011】また伝送装置2としては、図20に示すよ
うな構成が一般的に考えられる。すなわち図20に示す
ように、伝送装置2は、入力された各番組の映像及び音
声データS1〜S4をMPEG2方式で符号化し、符号
化したデータを所定ブロツク毎にパケツト化して出力す
るエンコーダ4〜7と、エンコーダ4〜7から出力され
るトランスポートストリームS5〜S8を多重化して1
つのトランスポートストリームS9に変換するマルチプ
レクサ8と、トランスポートストリームS9を所定の変
調方式で変調する変調器9と、その変調器9から出力さ
れた送信信号S10を送信する送信アンテナ10とによ
つて構成される。
【0012】この場合、エンコーダ4〜7は各番組の映
像及び音声を符号化してパケツト化するだけでなく、各
番組毎にPSIやSIといつた付加情報を生成し、それ
もパケツト化して出力するようになされている。従つて
各エンコーダ4〜7から出力されるトランスポートスト
リームS5〜S8には、映像や音声のTSパケツトだけ
でなく、PSIやSIのTSパケツトも含まれている。
【0013】ところで伝送装置2を図20に示すような
構成にした場合、エンコーダ4〜7では番組毎に映像や
音声データをパケツト化すると共に、各番組毎にPSI
やSIを生成してパケツト化しているので、多重化後の
トランスポートストリームS9においてTSパケツトに
付加されているPID値や付加情報であるPSI及びS
Iが重複したり、或いはPSI及びSIに書き込まれて
いる番組番号が重複するといつた不具合が生じる。この
ような不具合が生じると、受信側では視聴者が指示した
番組のPMTを探せなくなつたり、或いは指示された番
組と違う番組を復号してしまう等、番組を正しく復号し
得なくなるといつた不具合が生じる。
【0014】伝送装置2の場合には、同じ装置内での重
複であるので予めPID値、PSI、SI及び番組番号
が重複しないようにエンコーダ4〜7を設定できればこ
のような不具合も回避し得ると思われるが、他の伝送装
置2で多重化されたトランスポートストリームを受信
し、その多重化されたトランスポートストリームに対し
て新たに別の番組を多重化するような伝送装置の場合に
は、エンコーダの設定だけではこのような不具合を回避
し得なくなる。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、他の伝送装置によつて多重化されたパケツト列に対
して新たに生成したパケツト列を多重化する場合でも、
不具合なく多重化し得る伝送装置及び伝送方法を提案し
ようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入力された入力データを符号化
し、当該符号化データを所定のブロツク毎にパケツト化
して出力する複数の符号化手段と、パケツト化された入
力データに関する第1の付加情報を生成し、当該第1の
付加情報をパケツト化して出力する付加情報生成手段
と、他の伝送装置によつて多重化されたパケツト列をエ
レメントデータのパケツト列と当該エレメントデータに
関する第2の付加情報のパケツト列とに分離する信号分
離手段と、第1の付加情報と第2の付加情報とを合わせ
て再生成することにより1つにまとめられた第3の付加
情報を生成し、当該第3の付加情報をパケツト化して出
力する付加情報再生成手段と、第3の付加情報のパケツ
ト列と符号化手段から出力される複数のパケツト列とエ
レメントデータのパケツト列とを多重化することにより
1つのパケツト列に変換して送出する多重化手段とを設
けるようにした。
【0017】このようにして他の伝送装置によつて多重
化されたパケツト列をエレメントデータのパケツト列と
当該エレメントデータに関する第2の付加情報のパケツ
ト列とに分離し、当該第2の付加情報と第1の付加情報
とを合わせて再生成することにより1つにまとめられた
第3の付加情報を生成するようにしたことにより、付加
情報の重複を簡易な構成で回避し得る。
【0018】また本発明においては、入力された入力デ
ータを符号化し、当該符号化データを所定のブロツク毎
にパケツト化して出力する複数の符号化手段と、他の伝
送装置によつて多重化されたパケツト列をエレメントデ
ータのパケツト列と当該エレメントデータに関する第1
の付加情報のパケツト列とに分離する信号分離手段と、
第1の付加情報のパケツト列が入力され、パケツト化さ
れた入力データに関する第2の付加情報に対して当該第
1の付加情報を合わせた第3の付加情報を生成し、当該
第3の付加情報をパケツト化して出力する付加情報生成
手段と、第3の付加情報のパケツト列と符号化手段から
出力される複数のパケツト列とエレメントデータのパケ
ツト列とを多重化することにより1つのパケツト列に変
換して送出する多重化手段とを設けるようにした。
【0019】このようにして他の伝送装置によつて多重
化されたパケツト列をエレメントデータのパケツト列と
当該エレメントデータに関する第1の付加情報のパケツ
ト列とに分離し、パケツト化された入力データに関する
第2の付加情報に対して当該第1の付加情報を合わせた
第3の付加情報を生成するようにしたことにより、付加
情報を再生成しなくとも付加情報の重複を回避し得、一
段と簡易な構成で付加情報の重複を回避し得る。
【0020】また本発明においては、エレメントデータ
の各パケツトに付加されているパケツト識別子と、符号
化手段から出力される各パケツトに付加されているパケ
ツト識別子とが異なるようにパケツト識別子を修正する
パケツト識別子修正手段を設けるようにした。このよう
にしてパケツト識別子修正手段を設けてパケツト識別子
を修正するようにしたことにより、パケツト識別子の重
複を容易に回避し得る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0022】図19との対応部分に同一符号を付して示
す図1において、20は全体としてこの実施例によるデ
イジタル放送システムを示し、大きく分けて第1及び第
2の伝送装置21、22と、伝送装置21又は22から
送信された送信信号を受信する受信装置3とによつて構
成されている。第1の伝送装置21は複数の番組の映像
及び音声データを多重化し、それを所定の衛星波を用い
て送信する伝送装置であり、第2の伝送装置22は第1
の伝送装置21によつて送信された送信信号を受信し、
受信した映像及び音声データに新たな別の番組の映像及
び音声データを多重化し、それを別の衛星波を用いて送
信する伝送装置である。
【0023】ここで図20との対応部分に同一符号を付
した図2を用いて、第1の伝送装置21について具体的
に説明する。第1の伝送装置21は、大きく分けてコン
トローラユニツト25と、エンコーダ26〜29と、マ
ルチプレクサ30、変調器9及び送信アンテナ10とに
よつて構成されており、図20に示した伝送装置2に対
して新たにコントローラユニツト25が設けられている
と共に、エンコーダ26〜29及びマルチプレクサ30
の構成が変更されている。
【0024】コントローラユニツト25はTSパケツト
のPID値を管理する制御手段であると共に、PSIや
SIといつた付加情報を生成する付加情報生成手段であ
る。まずコントローラユニツト25は制御信号S20を
各エンコーダ26〜29に出力することにより当該各エ
ンコーダ26〜29にそれぞれ異なるPID値を割当
て、これによつて各エンコーダ26〜29で生成される
TSパケツトのPID値が重複しないようにする。例え
ば図3に示すように、コントローラユニツト25は制御
信号S20を用いることによりエンコーダ26に対して
映像のTSパケツトに「0X0100」のPIDを、音声のT
Sパケツトに「0X0101」のPIDを付加するように指示
を出す。またエンコーダ27に対しては映像のTSパケ
ツトに「0X0102」のPIDを、音声のTSパケツトに
「0X0103」のPIDを付加するように指示を出す。同様
に、エンコーダ28に対しては映像のTSパケツトに
「0X0104」のPIDを、音声のTSパケツトに「0X010
5」のPIDを付加するように指示を出し、エンコーダ
29に対しては映像のTSパケツトに「0X0106」のPI
Dを、音声のTSパケツトに「0X0107」のPIDを付加
するように指示を出す。なお、コントローラユニツト2
5が出力する制御信号S20の通信プロトコルとしては
例えばRS−232CやRS−422A等が用いられ
る。
【0025】またコントローラユニツト25は上述のよ
うに割り当てたPID値に基づいて、各番組(S1〜S
4)に関するPSIやSIといつた付加情報を生成し、
その生成したPSIやSIをパケツト化して得たトラン
スポートストリームS21をマルチプレクサ30に出力
する。具体的に説明すると、コントローラユニツト25
はエンコーダ26〜29に対してPID値の割当てを行
つているので当該エンコーダ26〜29から出力される
各番組のTSパケツトのPID値を予め知つている。コ
ントローラユニツト25はこの各番組のPID値に基づ
いて、例えば各番組を構成する映像及び音声データが格
納されるTSパケツトのPID値を示すPMTを生成す
ると共に、そのPMTが格納されるTSパケツトのPI
D値を示すPATを生成し、その生成したPMT及びP
ATを図17に示したパケツト構造でパケツト化して出
力する。同様に、SIに関しても、コントローラユニツ
ト25は各番組のPID値に基づいて生成し、その生成
したSIをパケツト化して出力する。
【0026】その際、コントローラユニツト25は、エ
ンコーダ26で扱う映像及び音声データS1を番組番号
「0X0001」とし、エンコーダ27で扱う映像及び音声デ
ータS2を番組番号「0X0002」とし、エンコーダ28で
扱う映像及び音声データS3を番組番号「0X0003」と
し、エンコーダ29で扱う映像及び音声データS4を番
組番号「0X0004」としてPSIやSIを生成する。また
コントローラユニツト25は、図18に示すように、P
ATが格納されるTSパケツトに対して「0X0000」のP
IDを付加し、PMTが格納されるTSパケツトに対し
ては「0X0020」〜「0X1FFE」のうち映像及び音声と重複
しないPIDを付加する。同様に、コントローラユニツ
ト25はSIを構成するBAT、SDT、EIT、TD
T、RST、ST等が格納されるTSパケツトに対して
も、図18に示すような重複しないPIDを付加する。
【0027】エンコーダ26〜29は映像及び音声デー
タの符号化手段であり、入力された各番組の映像及び音
声データS1〜S4をそれぞれMPEG2方式で符号化
すると共に、その符号化した映像及び音声データを所定
ブロツク毎に図17に示したパケツト構造でパケツト化
して出力する。その際、エンコーダ26〜29はそれぞ
れコントローラユニツト25から指示されたPID値に
基づいてTSパケツトにPIDを付加する。またエンコ
ーダ26〜29は映像及び音声データの符号化及びパケ
ツト化を行うだけで、PSIやSIを生成しない。従つ
てエンコーダ26〜29から出力されるトランスポート
ストリームS22〜S25には、PSIやSIのTSパ
ケツトは含まれず、エレメントデータである映像のTS
パケツトと音声のTSパケツトだけが含まれる。
【0028】マルチプレクサ30は多重化手段であり、
エンコーダ26〜29から供給される映像や音声のTS
パケツトからなるトランスポートストリームS22〜S
25と、コントローラユニツト25から供給されるPS
IやSIのTSパケツトからなるトランスポートストリ
ームS21とを多重化することにより1つのトランスポ
ートストリームS9に変換し、変調器9に出力する。
【0029】変調器9は入力されたトランスポートスト
リームS9に基づいて所定の搬送波に例えばQPSK変
調(Quadrature Phase Shift Keying :4相位相偏移変
調)を施した後、その搬送波の周波数を衛星波の周波数
帯域に周波数変換し、その結果得られる送信信号S10
を出力する。この変調器9から出力された送信信号S1
0は送信アンテナ10に供給され、当該送信アンテナ1
0を介して送信される。
【0030】ここでコントローラユニツト25につい
て、図4を用いて具体的に説明する。コントローラユニ
ツト25はコントローラ25AとSI/PSI生成器2
5Bとによつて構成されている。コントローラ25Aは
制御手段に相当するものであり、上述したように各エン
コーダ26〜29に対して指示するPID値を管理して
おり、制御信号S20を出力することによつて各エンコ
ーダ26〜29に異なるPID値を割り当てる。またコ
ントローラ25Aは制御信号S26を出力することによ
つて各エンコーダ26〜29に割り当てたPID値をS
I/PSI生成器25Bに通知する。
【0031】SI/PSI生成器25Bは付加情報生成
手段であり、コントローラ25Aから供給される制御信
号S26によつて各エンコーダ26〜29に割当てたP
ID値を知り、当該PID値に基づいてPSIやSIと
いつた付加情報を生成すると共に、それらをTSパケツ
トに変換し、その結果得られるトランスポートストリー
ムS21をマルチプレクサ30に出力する。なお、SI
/PSI生成器25Bは生成したPSIやSIのTSパ
ケツトに対して図18に示すようなPIDを付加し、こ
れによつてPID値の重複を回避する。
【0032】次にエンコーダ26〜29について、図5
を用いて具体的に説明する。但し、エンコーダ26〜2
9は同一の構成を有するため、ここではエンコーダ26
について説明する。エンコーダ26においては、まず入
力された映像及び音声データS1はスイツチ31に入力
される。スイツチ31は映像及び音声データS1のうち
映像データS1Aをビデオエンコーダ32に供給し、音
声データS1Bをオーデイオエンコーダ33に供給す
る。
【0033】ビデオエンコーダ32にはコントローラユ
ニツト25からの制御信号S20が入力されており、こ
の制御信号S20によつてTSパケツトに「0X0100」の
PIDを付加するように指示されている。ビデオエンコ
ーダ32は入力された映像データS1AをMPEG2方
式に基づいて順次符号化し、符号化した映像データを所
定ブロツク毎に図17に示したパケツト構造でパケツト
化し、その結果得られるトランスポートストリームS2
7を出力する。その際、ビデオエンコーダ32は生成し
た映像のTSパケツトに対して「0X0100」のPIDを付
加する。
【0034】オーデイオエンコーダ33には同じくコン
トローラユニツト25からの制御信号S20が入力され
ており、この制御信号S20によつてTSパケツトに
「0X0101」のPIDを付加するように指示されている。
オーデイオエンコーダ33は入力された音声データS1
BをMPEG2の音声規格方式に基づいて順次符号化
し、符号化した音声データを所定ブロツク毎に図17に
示したパケツト構造でパケツト化し、その結果得られる
トランスポートストリームS28を出力する。その際、
オーデイオエンコーダ33は生成した音声のTSパケツ
トに対して「0X0101」のPIDを付加する。
【0035】スイツチ34は所定のタイミングで切り換
わることによりビデオエンコーダ32及びオーデイオエ
ンコーダ33からそれぞれ出力されたトランスポートス
トリームS27及びS28を多重化し、1つのトランス
ポートストリームS22に変換する。因みに、ビデオエ
ンコーダ32及びオーデイオエンコーダ33はスイツチ
34が接続されたときにそれぞれのトランスポートスト
リームS27、S28を出力するように制御されてお
り、これにより情報欠落なく、トランスポートストリー
ムS27及びS28を多重化し得るようになされてい
る。
【0036】次にマルチプレクサ30について、図6を
用いて具体的に説明する。このマルチプレクサ30は大
きく分けてバツフアリング用のメモリ(FIFO)40
〜44と、ヌルパケツト生成器45とスイツチ46とに
よつて構成されている。コントローラユニツト25から
供給されたPSIやSIのTSパケツトからなるトラン
スポートストリームS21はメモリ40に入力され、各
エンコーダ26〜29から供給された映像及び音声のT
SパケツトからなるトランスポートストリームS22〜
S25はそれぞれメモリ41〜44に入力される。メモ
リ40〜44はそれぞれ入力されたトランスポートスト
リームS21〜S25を一時的に蓄積することによりバ
ツフアリング処理を行い、後段のスイツチ46による多
重化のタイミングに合わせて当該トランスポートストリ
ームS21〜S25を出力する。因みに、このようにメ
モリ40〜44によつてバツフアリング処理を行うこと
により、情報欠落なくトランスポートストリームS21
〜S25を多重化し得る。
【0037】スイツチ46は所定のタイミングで切り換
わることにより各メモリ40〜44から出力されるトラ
ンスポートストリームS21〜S25を多重化し、1つ
のトランスポートストリームS9に変換する。因みに、
ヌルパケツト生成器45は各メモリ40〜44の中身が
空のときにデータとしては特に意味を持たない空白パケ
ツト(以下、これをヌルパケツトと呼ぶ)を発生する回
路であり、スイツチ46は各メモリ40〜44の中身が
空のときにヌルパケツトからなるトランスポートストリ
ームS29を選択することにより伝送容量の不足を補う
ようになされている。
【0038】このようにして第1の伝送装置21では、
エンコーダ26〜29によつて各番組の映像及び音声デ
ータS1〜S4を符号化してパケツト化し、コントロー
ラユニツト25によつてPSIやSIといつた付加情報
を生成してパケツト化し、マルチプレクサ30によつて
それらのトランスポートストリームS21〜S25を多
重化することにより1つの回線で複数の番組の映像及び
音声データを送出するようになされている。また第1の
伝送装置21では、コントローラユニツト25によつて
PSIやSIといつた付加情報を一括して生成すること
により、付加情報の重複を回避し得るようになされてい
る。
【0039】一方、第2の伝送装置22は、図7に示す
ように、第1の伝送装置21によつて多重化された送信
信号S10を受信する受信部50を有し、当該受信部5
0によつて得られた映像及び音声データに対して新たな
番組の映像及び音声データS30〜S33を多重化し得
るようになされており、いわゆるパススルーチヤンネル
を持つた構成を有している。まず受信アンテナ51は伝
送装置21によつて送信された送信信号S10を受信
し、その結果得られる受信信号S34を復調器52に供
給する。復調器52は受信信号S34をベースバンド信
号に周波数変換した後、そのベースバンド信号を復調す
ることによつて送信側のトランスポートストリームS9
に対応したトランスポートストリームS35を復元し、
当該トランスポートストリームS35をマルチプレクサ
53に出力する。
【0040】コントローラユニツト54は第1の伝送装
置21のコントローラユニツト25と同様にTSパケツ
トのPID値を管理する制御手段であると共に、PSI
やSIといつた付加情報を生成する付加情報生成手段で
ある。まずコントローラユニツト54は制御信号S36
を各エンコーダ55〜58に出力することにより当該各
エンコーダ55〜58にそれぞれ異なるPID値を割当
て、これによつて各エンコーダ55〜58で生成される
TSパケツトのPID値が重複しないようにする。例え
ば図8に示すように、コントローラユニツト54は制御
信号S36を用いることによりエンコーダ55に対して
映像のTSパケツトに「0X0100」のPIDを、音声のT
Sパケツトに「0X0101」のPIDを付加するように指示
を出す。またエンコーダ56に対しては映像のTSパケ
ツトに「0X0102」のPIDを、音声のTSパケツトに
「0X0103」のPIDを付加するように指示を出す。同様
に、エンコーダ57に対しては映像のTSパケツトに
「0X0104」のPIDを、音声のTSパケツトに「0X010
5」のPIDを付加するように指示を出し、エンコーダ
58に対しては映像のTSパケツトに「0X0106」のPI
Dを、音声のTSパケツトに「0X0107」のPIDを付加
するように指示を出す。因みに、この場合も、制御信号
S36の通信プロトコルとしては例えばRS−232C
やRS−422A等が用いられる。
【0041】またコントローラユニツト54は上述のよ
うに割り当てたPID値に基づいて、新たに多重化する
番組(S30〜S33)に関するPSIやSIといつた
付加情報を生成し、その生成したPSIやSIをパケツ
ト化して得たトランスポートストリームS37をマルチ
プレクサ53に出力する。具体的に説明すると、コント
ローラユニツト54はエンコーダ55〜58に対してP
ID値の割当てを行つているので当該エンコーダ55〜
58から出力される各番組のTSパケツトのPID値を
予め知つている。コントローラユニツト54はこの各番
組のPID値に基づいて、例えば各番組を構成する映像
及び音声データが格納されるTSパケツトのPID値を
示すPMTを生成すると共に、そのPMTが格納される
TSパケツトのPID値を示すPATを生成し、その生
成したPMT及びPATを図17に示したパケツト構造
でパケツト化して出力する。同様に、SIに関しても、
コントローラユニツト54は各番組のPID値に基づい
て生成し、その生成したSIをパケツト化して出力す
る。
【0042】その際、コントローラユニツト54は、エ
ンコーダ55で扱う映像及び音声データS30を番組番
号「0X0001」とし、エンコーダ56で扱う映像及び音声
データS31を番組番号「0X0002」とし、エンコーダ5
7で扱う映像及び音声データS32を番組番号「0X000
3」とし、エンコーダ58で扱う映像及び音声データS
33を番組番号「0X0004」としてPSIやSIを生成す
る。またコントローラユニツト54は、図18に示すよ
うに、PATが格納されるTSパケツトに対して「0X00
00」のPIDを付加し、PMTが格納されるTSパケツ
トに対しては「0X0020」〜「0X1FFE」のうち映像及び音
声と重複しないPIDを付加する。同様に、コントロー
ラユニツト54はSIを構成するBAT、SDT、EI
T、TDT、RST、ST等が格納されるTSパケツト
に対しても、図18に示すような重複しないPIDを付
加する。
【0043】またコントローラユニツト54は制御信号
S38をマルチプレクサ53に出力することにより当該
マルチプレクサ53に対して受信したトランスポートス
トリームS35から所望番組の映像及び音声データを抽
出するように指示すると共に、後述するPSIやSIの
再生成並びにPID値の修正を指示する。因みに、この
制御信号S38の通信プロトコルとしても例えばRS−
232CやRS−422A等が用いられる。
【0044】エンコーダ55〜58は映像及び音声デー
タの符号化手段であり、入力された各番組の映像及び音
声データS30〜S33をそれぞれMPEG2方式で符
号化すると共に、その符号化した映像及び音声データを
所定ブロツク毎に図17に示したパケツト構造でパケツ
ト化して出力する。その際、エンコーダ55〜58はそ
れぞれコントローラユニツト54から指示されたPID
値に基づいてTSパケツトにPIDを付加する。またエ
ンコーダ55〜58は映像及び音声データの符号化及び
パケツト化を行うだけで、PSIやSIを生成しない。
従つてエンコーダ55〜58から出力されるトランスポ
ートストリームS39〜S42には、PSIやSIのT
Sパケツトは含まれず、エレメントデータである映像の
TSパケツトと音声のTSパケツトだけが含まれる。
【0045】マルチプレクサ53は多重化手段であり、
エンコーダ55〜58から供給される映像や音声のTS
パケツトからなるトランスポートストリームS39〜S
42と、コントローラユニツト54から供給されるPS
IやSIのTSパケツトからなるトランスポートストリ
ームS37と、受信部50によつて受信したトランスポ
ートストリームS35のうちの所望の番組のトランスポ
ートストリーム(以下、この実施例では図2におけるト
ランスポートストリームS22、S23を抽出したとす
る)と、トランスポートストリームS35のうちのPS
IやSIのトランスポートストリーム(図2におけるト
ランスポートストリームS21)とを多重化することに
より1つのトランスポートストリームS43に変換す
る。
【0046】ところでこれらのトランスポートストリー
ムをマルチプレクサ53において単純に多重化すると、
第1の伝送装置21のエンコーダ26と第2の伝送装置
22のエンコーダ55、並びに第1の伝送装置21のエ
ンコーダ27と第2の伝送装置22のエンコーダ56と
でそれぞれ同じPID値を付加しているのでPID値の
重複が発生すると共に、第1の伝送装置21で生成した
PSIやSIとコントローラユニツト54で生成したP
SIやSIとが重複する。このためマルチプレクサ53
においては、第1の伝送装置21で生成したトランスポ
ートストリームのTSパケツトに対して別のPID値を
付加することによつてPID値の重複を回避すると共
に、第1の伝送装置21で生成したPSIやSIとコン
トローラユニツト54で生成したPSIやSIとを合わ
せて再生成することによりPSIやSIといつた付加情
報の重複を回避する。
【0047】このようにしてPID値の重複及び付加情
報の重複が回避されたトランスポートストリームS43
は変調器59に供給される。変調器59はトランスポー
トストリームS43に基づいて所定の搬送波に例えばQ
PSK変調を施した後、その搬送波の周波数を衛星波の
周波数帯域に周波数変換し、その結果得られる送信信号
S44を出力する。この変調器59から出力された送信
信号S44は送信アンテナ60に供給され、当該送信ア
ンテナ60を介して送信される。
【0048】ここで上述したコントローラユニツト54
について、図9を用いて具体的に説明する。コントロー
ラユニツト54は第1の伝送装置21のコントローラユ
ニツト25とほぼ同様に構成され、大きく分けてコント
ローラ54AとSI/PSI生成器54Bとによつて構
成されている。コントローラ54Aは制御手段に相当す
るものであり、上述したように各エンコーダ55〜58
に対して指示するPID値を管理しており、制御信号S
36を出力することによつて各エンコーダ55〜58に
異なるPID値を割り当てる。またコントローラ54A
は制御信号S45を出力することによつて各エンコーダ
55〜58に割り当てたPID値をSI/PSI生成器
54Bに通知する。さらにコントローラ54Aは上述し
たようにマルチプレクサ53の動作を管理しており、制
御信号S38を出力することによつて当該マルチプレク
サ53に対して受信したトランスポートストリームS3
5から所望番組のトランスポートストリームを抽出する
ように指示すると共に、PSIやSIの再生成及びPI
D値の修正を指示する。
【0049】SI/PSI生成器54Bは付加情報生成
手段であり、コントローラ54Aから供給される制御信
号S45によつて各エンコーダ55〜58に割当てたP
ID値を知り、当該PID値に基づいて各番組(S30
〜S33)に関するSIやPSIを生成すると共に、そ
れらをTSパケツトに変換し、その結果得られるトラン
スポートストリームS37を出力する。なお、SI/P
SI生成器54Bは生成したPSIやSIのTSパケツ
トに対して図18に示すようなPIDを付加し、これに
よつてPID値の重複を回避する。
【0050】次にエンコーダ55〜58について、図1
0を用いて具体的に説明する。図10に示すように、エ
ンコーダ55〜58は第1の伝送装置21のエンコーダ
26〜29と同様の構成を有し、大きく分けてスイツチ
61、64と、ビデオエンコーダ62と、オーデイオエ
ンコーダ63とによつて構成されている。以降、構成が
同一であるため、ここではエンコーダ55について説明
する。エンコーダ55においては、まず入力された映像
及び音声データS30はスイツチ61に入力される。ス
イツチ61は映像及び音声データS30のうち映像デー
タS30Aをビデオエンコーダ62に供給し、音声デー
タS30Bをオーデイオエンコーダ63に供給する。
【0051】ビデオエンコーダ62は入力された映像デ
ータS30AをMPEG2方式に基づいて順次符号化す
ると共に、符号化した映像データを所定ブロツク毎に図
17に示したパケツト構造でパケツト化し、その結果得
られるトランスポートストリームS50を出力する。そ
の際、ビデオエンコーダ62はコントローラユニツト5
4からの制御信号S36に基づいて映像のTSパケツト
に対して「0X0100」のPIDを付加する。
【0052】オーデイオエンコーダ63は入力された音
声データS30BをMPEG2の音声規格方式に基づい
て順次符号化し、符号化した音声データを所定ブロツク
毎に図17に示したパケツト構造でパケツト化し、その
結果得られるトランスポートストリームS51を出力す
る。その際、オーデイオエンコーダ63はコントローラ
ユニツト54からの制御信号S36に基づいて音声のT
Sパケツトに対して「0X0101」のPIDを付加する。
【0053】スイツチ64は所定のタイミングで切り換
わることによりビデオエンコーダ62及びオーデイオエ
ンコーダ63からそれぞれ出力されたトランスポートス
トリームS50及びS51を多重化し、1つのトランス
ポートストリームS39に変換する。因みに、ビデオエ
ンコーダ62及びオーデイオエンコーダ63はスイツチ
64が接続されたときにそれぞれのトランスポートスト
リームS50、S51を出力するように制御されてお
り、これにより情報欠落なくトランスポートストリーム
S50及びS51を多重化し得る。
【0054】次にマルチプレクサ53について、図11
を用いて具体的に説明する。このマルチプレクサ53は
第1の伝送装置21のマルチプレクサ30に対して新た
にスイツチ65、66、SI/PSI再生成器67及び
PID再生成器68が追加された構成を有し、大きく分
けてバツフアリング用のメモリ(FIFO)69〜7
4、ヌルパケツト生成器75、スイツチ65、66、7
6、SI/PSI再生成器67及びPID再生成器68
によつて構成されている。メモリ69〜72には各エン
コーダ55〜58からのトランスポートストリームS3
9〜S42がそれぞれ入力されており、メモリ69〜7
2はそれぞれ入力されたトランスポートストリームS3
9〜S42を一時的に蓄積することによりバツフアリン
グ処理を行い、後段のスイツチ76による多重化のタイ
ミングに合わせて当該トランスポートストリームS39
〜S42を出力する。
【0055】これに対して受信部50からのトランスポ
ートストリームS35はまずスイツチ65に入力され
る。スイツチ65は信号抽出手段として設けられたもの
であり、コントローラユニツト54からの制御信号S3
8に基づいてスイツチング動作を行うことによりコント
ローラユニツト54から指示された番組のトランスポー
トストリームS52及びPSIやSIのトランスポート
ストリームS53を抽出する。具体的には、指示された
番組を構成する映像や音声のTSパケツトのタイミング
及びPSIやSIのTSパケツトのタイミングでオン状
態になることによりスイツチ65はトランスポートスト
リームS52及びS53を抽出する。
【0056】スイツチ65によつて抽出されたトランス
ポートストリームS52及びS53は次のスイツチ66
に入力され、ここで分離作業いわゆるデマルチプレクス
が行われる。スイツチ66は信号分離手段として設けら
れたものであり、入力がトランスポートストリームS5
3のときに出力端子A側に切り換わり、入力がトランス
ポートストリームS52のときに出力端子B側に切り換
わることによりトランスポートストリームS52とトラ
ンスポートストリームS53とを分離する。このように
してスイツチ66は分離作業を行い、その結果得たPS
IやSIといつたシステムデータであるトランポートス
トリームS53を後段のSI/PSI再生成器67に供
給し、映像や音声といつたエンメレトデータであるトラ
ンスポートストリームS52をメモリ74に供給する。
【0057】メモリ74は入力されたトランスポートス
トリームS52を一時的に蓄積することによりバツフア
リング処理を行い、後段のスイツチ76による多重化の
タイミングに合わせて当該トランスポートストリームS
52を出力する。一方、SI/PSI再生成器67に
は、スイツチ66によつて分離されたトランスポートス
トリームS53の他にも、コントローラユニツト54に
よつて生成されたPSIやSIからなるトランスポート
ストリームS37が入力されており、SI/PSI再生
成器67はこれらを合わせて再生成し直すことにより1
つにまとめられたPSIやSIを生成し、これによつて
多重化後のトランスポートストリームS43に合つたP
SIやSIを生成する。
【0058】具体的に説明すると、抽出したPSIやS
IのトランスポートストリームS53をそのまま多重化
してしまうと、コントローラユニツト54で生成したP
SIやSIのトランスポートストリームS37と重複し
てしまい、受信側でいずれのPSIやSIを参照すれば
良いか分からなくなつてしまうおそれがある。また抽出
したPSIやSIには抽出しなかつた番組に関する情報
も含まれており、トランスポートストリームS53をそ
のまま多重化してしまうと、伝送されない番組に関する
付加情報が伝送され、余分な情報を伝送することにな
る。さらに受信したトランスポートストリームS52と
第2の伝送装置22内で生成したトランスポートストリ
ームS39〜S42とではTSパケツトのPID値が重
複しているため、後述するようにPID再生成器68に
よつてPID値を修正する。従つてPSIやSI内に書
き込まれているPID値が実際のものと合わなくなり、
不都合を生じる。
【0059】このためSI/PSI再生成器67は抽出
したPSIやSIとコントローラユニツト54で生成し
たPSIやSIとを合わせて再生成し直すことにより、
これらの問題を回避する。この点について、以下に具体
例を挙げて説明する。抽出したPSI及びSIとコント
ローラユニツト54で生成したPSI及びSIとを合わ
せる場合、内容的に修正しなければならない部分として
は番組番号とPID値が考えられる。これらの修正に関
してはコントローラユニツト54によつて管理してお
り、SI/PSI生成器67はコントローラユニツト5
4からの制御信号S38によつてこれらの修正指示を受
ける。
【0060】例えばトランスポートストリームS52と
して第1の伝送装置21のエンコーダ26、27で生成
したトランスポートストリームS22、S23を抽出し
たとすると、図12及び図13に示すように、そのエン
コーダ26、27で生成したトランスポートストリーム
S22、S23のPID値及び番組番号がエンコーダ5
5、56で生成したトランスポートストリームS39、
S40のPID値及び番組番号と重複する。このためコ
ントローラユニツト54はこの部分のPID値及び番組
番号を修正するように指示する。すなわちエンコーダ2
6で生成したトランスポートストリームS22のうち映
像のTSパケツトのPID値を「0X0108」に、音声のT
SパケツトのPID値を「0X0109」に修正するように指
示を出すと共に、エンコーダ27で生成したトランスポ
ートストリームS23のうち映像のTSパケツトのPI
D値を「0X010A」に、音声のTSパケツトのPID値を
「0X010B」に修正するように指示を出す(因みに、この
指示はPID再生成器68にも供給され、後述するよう
にTSパケツトに付加されているPID値の修正は当該
PID再生成器68によつて行われる)。またエンコー
ダ26で生成したトランスポートストリームS22に対
しては番組番号を「0X0005」に修正するように指示を出
すと共に、エンコーダ27で生成したトランスポートス
トリームS23に対しては番組番号を「0X0006」に修正
するように指示を出す。
【0061】SI/PSI再生成器67は抽出したPS
I及びSI(S53)とコントローラユニツト54で生
成したPSI及びSI(S37)とを合わせて再生成す
る際、上述したコントローラユニツト54からの指示に
基づいてPSIやSI内に書かれているPID値及び番
組番号を修正する。例えば抽出したトランスポートスト
リームS52に関するPMT内に書かれている番組番号
及びPID値を修正すると共に、PAT内のトランスポ
ートストリームS52に関する部分のPID値及び番組
番号を修正する。またその際、抽出していない番組に関
する部分は削除する。このようにして番組番号及びPI
D値を修正すると共に、不要な部分を削除してPSI及
びSIを1つに合わせることにより、PSI及びSIの
重複を回避し得ると共に、PID値の重複を回避し得、
さらには不要な情報の伝送を回避し得る。
【0062】このようにして多重化後のトランスポート
ストリームS43に合わせられたPSI及びSIのトラ
ンスポートストリームS54はメモリ73に入力され
る。メモリ73は入力されたトランスポートストリーム
S54を一時的に蓄積することによつてバツフアリング
処理を行い、後段のスイツチ76による多重化のタイミ
ングに合わせて当該トランスポートストリームS54を
出力する。
【0063】スイツチ76は所定のタイミングで切り換
わることにより各メモリ69〜74から出力されるトラ
ンスポートストリームS39〜S42、S54及びS5
2を多重化し、1つのトランスポートストリームS55
に変換する。因みに、ヌルパケツト生成器75は各メモ
リ69〜74の中身が空のときにヌルパケツトを発生す
る回路であり、スイツチ76は各メモリ69〜74の中
身が空のときにヌルパケツトからなるトランスポートス
トリームS56を選択することにより伝送容量の不足を
補う。
【0064】このようにスイツチ76によつて多重化さ
れたトランスポートストリームS55はパケツト識別子
修正手段として設けられたPID再生成器68に入力さ
れる。PID再生成器68にはコントローラユニツト5
4からの制御信号S38が入力されており、この制御信
号S38によつて上述したようなPID値の修正指示を
受ける。PID再生成器68はこの指示に基づいてトラ
ンスポートストリームS55のうち該当するTSパケツ
トのPID値を修正する。例えばトランスポートストリ
ームS52として第1の伝送装置21のエンコーダ2
6、27で生成したトランスポートストリームS22、
S23を抽出した場合には、図12に示すように、トラ
ンスポートストリームS22のうち映像のTSパケツト
のPID値を「0X0108」に修正し、音声のTSパケツト
のPID値を「0X0109」に修正し、トランスポートスト
リームS23のうち映像のTSパケツトのPID値を
「0X010A」に修正し、音声のTSパケツトのPID値を
「0X010B」に修正する。なお、トランスポートストリー
ムS52に関するPMTのPID値がトランスポートス
トリームS39〜S42に関するPMTのPID値と重
複する場合には、そのPID値も重複しないように修正
する。その際には、SI/PSI再生成器67でその部
分のPID値も修正する。このようにしてPID再生成
器68によつてPID値が修正されたトランスポートス
トリームS43は上述したように変調器59に供給さ
れ、送信信号S44に変換されて送信される。
【0065】次に受信装置3について、図14を用いて
説明する。受信装置3は受信アンテナ80、復調器81
及びデコーダ82によつて構成され、受信アンテナ80
で受信した受信信号S60を復調器81に入力するよう
になされている。復調器81は受信信号S60をベース
バンド信号に周波数変換した後、そのベースバンド信号
を復調することによつて送信側のトランスポートストリ
ームS9又はS43に対応したトランスポートストリー
ムS61を復元し、当該トランスポートストリームS6
1をデコーダ82に出力する。
【0066】デコーダ82は復号手段であり、図示せぬ
指示部から入力された視聴者の指示に応じてトランスポ
ートストリームS61の中から視聴者が指示した番組を
構成する映像のTSパケツト及び音声のTSパケツトを
抽出し、それを復号することによつて映像及び音声デー
タS62を再生する。その際、デコーダ82は番組に関
する付加情報であるPSIを基に復号処理を行う。すな
わちデコーダ82はまず始めにPATが格納されたTS
パケツトを抽出することによつてPATを得、次にその
PATを参照して指示された番組のPMTが格納されて
いるTSパケツトを抽出する。そしてその得たPMTを
参照して指示された番組を構成する映像のTSパケツト
及び音声のTSパケツトのPID値を調べ、その調査結
果に基づいてその番組を構成するTSパケツトを抽出す
る。このようにして再生された映像及び音声データS6
2は例えばテレビジヨン装置等に供給され、そこで放映
される。
【0067】以上の構成において、この実施例による伝
送装置22では、第1の伝送装置21によつて多重化さ
れたトランスポートストリームS35を受信し、そのト
ランスポートストリームS35に対して新たな番組のト
ランスポートストリームS39〜S42を多重化して送
信する。その際、伝送装置22では、マルチプレクサ5
3内のスイツチ65によつてトランスポートストリーム
S35の中から所望番組を構成する映像や音声のTSパ
ケツト(S52)を抽出すると共に、番組に関する付加
情報であるPSIやSIのTSパケツト(S53)を抽
出する。この抽出されたTSパケツト(S52、S5
3)は次のスイツチ66によつて分離され、映像や音声
のTSパケツト(S52)はメモリ74に供給され、P
SIやSIのTSパケツト(S53)はSI/PSI再
生成器67に供給される。
【0068】SI/PSI再生成器67には、新たに多
重化するトランスポートストリームS39〜S42に対
して生成されたPSIやSIのTSパケツト(S37)
も入力されており、SI/PSI再生成器67はこのP
SIやSIのTSパケツト(S37)とトランスポート
ストリームS35から抽出したPSIやSIのTSパケ
ツト(S53)とを合わせて再生成し直すことにより1
つにまとめ、これによつて多重化後のトランスポートス
トリームS43に合つたPSIやSIを生成する。これ
により伝送装置22では、伝送装置21で生成したPS
I、SIと当該伝送装置22内で生成したPSI、SI
との重複を、簡易な構成で容易に回避し得る。またSI
/PSI再生成器67では、後段のPID再生成器68
でのPID値の修正に合わせてPSIやSI内に書き込
まれているPID値を例えば図12に示すように修正す
ると共に、重複する番組番号を例えば図13に示すよう
に修正する。これによりPSIやSI内に書き込まれて
いるPID値や番組番号の重複を回避し得、受信装置3
において誤つて違う番組が復号されることを未然に回避
し得る。
【0069】このようにして再生成されたPSIやSI
のTSパケツト(S54)はメモリ73に一時的に蓄積
された後、スイツチ76によつてトランスポートストリ
ームS52やトランスポートストリームS39〜S42
と共に多重化され、1つのトランスポートストリームS
55に変換される。このトランスポートストリーム55
はPID再生成器68に入力され、ここで重複したPI
D値が修正される。具体的には、第1の伝送装置21で
生成されたトランスポートストリームS52のPID値
を例えば図12に示すように新たに多重化するトランス
ポートストリームS39〜S42に対して異なるように
修正する。これにより伝送装置22では、第1の伝送装
置21で生成されたトランスポートストリームS52
と、新たに多重化するトランスポートストリームS39
〜S42との間のPID値の重複を簡易な構成で容易に
回避し得、これによつて受信装置3において誤つて違う
番組が復号されることを未然に回避し得る。
【0070】このようにして伝送装置22においては、
第1の伝送装置21で生成したトランスポートストリー
ムS35に対して新たなトランスポートストリームS3
9〜S42を多重化する際、トランスポートストリーム
S35からPSIやSIのトランスポートストリームS
53を分離し、そのPSIやSIのトランスポートスト
リームS53と伝送装置22で生成したPSIやSIの
トランスポートストリームS37とをSI/PSI再生
成器67によつて合わせて再生成し直すことにより1つ
のトランスポートストリームS54に変換する。これに
より伝送装置21で生成したPSIやSIと伝送装置2
2で生成したPSIやSIとの重複を簡易な構成で容易
に回避し得る。
【0071】また伝送装置22においては、PID再生
成器68により、第1の伝送装置21で生成されたトラ
ンスポートストリームS52に付加されているPID値
を新たに多重化するトランスポートストリームS39〜
S42のPID値と異なる値に修正する。これにより多
重化後のトランスポートストリームS55内でのPID
値の重複を、簡易な構成で容易に回避し得る。
【0072】以上の構成によれば、第1の伝送装置21
で生成したトランスポートストリームS35に対して新
たなトランスポートストリームS39〜S42を多重化
する際、トランスポートストリームS35からPSIや
SIのトランスポートストリームS53を分離し、その
PSIやSIのトランスポートストリームS53と伝送
装置22で生成したPSIやSIのトランスポートスト
リームS37とをSI/PSI再生成器67によつて合
わせて再生成し直すようにすることにより、PSIやS
Iといつた付加情報の重複を簡易な構成で容易に回避し
得る。また第1の伝送装置21で生成されたトランスポ
ートストリームS52に付加されているPID値を新た
に多重化するトランスポートストリームS39〜S42
のPID値と異なる値に修正するPID値再生成器68
を設けるようにしたことにより、簡易な構成でPID値
の重複を容易に回避し得る。かくするにつき付加情報の
重複やPID値の重複を回避し得ることにより、他の伝
送装置21で多重化されたパケツト列に対して新たなパ
ケツト列を多重化する場合でも、不具合なく多重化し得
る伝送装置22を実現し得る。
【0073】なお上述の実施例においては、マルチプレ
クサ53のスイツチ66によつてPSIやSIのトラン
スポートストリームS53を分離し、そのPSIやSI
のトランスポートストリームS53とコントローラユニ
ツト54で生成したPSIやSIのトランスポートスト
リームS37とをSI/PSI再生成器67によつて再
生成し直すことによりPSIやSIを1つにまとめた場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、図7との
対応部分に同一符号を付した図15に示すように、スイ
ツチ91によつてトランスポートストリームS35から
PSIやSIのトランスポートストリームS53を分離
し、そのトランスポートストリームS53に基づいてコ
ントローラユニツト92で1つにまとめたPSIやSI
を生成するようにしても良い。
【0074】具体的には、まず受信したトランスポート
ストリームS35をスイツチ91に入力する。このスイ
ツチ91は信号分離手段として設けられたものであり、
トランスポートストリームS35がPSIやSIのTS
パケツトのときに端子C側に切り換わり、トランスポー
トストリームS35が映像や音声のTSパケツトのとき
に端子D側に切り換わることにより、トランスポートス
トリームS35をエレメントデータである映像や音声の
トランスポートストリームS35′とそのエレンメント
データに関する付加情報であるPSIやSIのトランス
ポートストリームS53とに分離する。分離されたPS
IやSIのトランスポートストリームS53は付加情報
生成手段であるコントローラユニツト92に入力され
る。コントローラユニツト92は各エンコーダ55〜5
8に割り当てたPID値に基づいて各番組(S30〜S
33)に関するPSIやSIを生成すると共に、生成し
たPSIやSIに入力されたPSIやSIを合わせた新
たなPSIやSIを生成し、これをパケツト化して得た
トランスポートストリームS54をマルチプレクサ93
に出力する。
【0075】これにより図16に示すように、マルチプ
レクサ93では入力された映像や音声のトランスポート
ストリームS39〜S42及びS35′とPSIやSI
のトランスポートストリームS54とを単に多重化する
だけで良くなり、SI/PSI再生成器67が不要にな
つた分だけマルチプレクサ93の構成を簡易することが
でき、全体として伝送装置の構成を一段と簡易にするこ
とができる。因みに、コントローラユニツト92として
は、図9に示したコントローラユニツト54とほぼ同様
の構成を有し、分離したPSIやSIのトランスポート
ストリームS53をSI/PSI生成器に供給し、ここ
で1つにまとめられたPSIやSIを生成するようにす
れば良い。
【0076】また上述の実施例においては、伝送装置2
1、22においてトランスポートストリームS9、S4
3を衛星波を使用して送信した場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば地上波を用いて送信した
り、或いは所定の有線ケーブルを用いて送信したり、或
いは所定の公衆回線網を使用して送信するようにしても
良い。要は、トランスポートストリームS9、S43を
所定の伝送路に送出するようにすれば良い。
【0077】また上述の実施例においては、変調器9、
59の変調方式としてQPSK変調を使用した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、変調器9、59
の変調方式として例えばQAM変調(Quadrature Ampli
tude Modulation :直交振幅変調)やOFDM変調(Or
thogonal Frequency Division Multiplex :直交周波数
分割多重変調)を使用するようにしても良い。
【0078】また上述の実施例においては、入力された
4つの映像及び音声データS30〜S33を受信したト
ランスポートストリームS35に多重化した場合、すな
わち4チヤンネル多重の場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、例えば6チヤンネル多重や8チヤンネ
ル多重であつても良く、要はチヤンネル数は限定される
ものではない。
【0079】また上述の実施例においては、トランスポ
ートストリームS52として第1の伝送装置21のエン
コーダ26及び27で生成したトランスポートストリー
ムS22及びS23を抽出した場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば第1の伝送装置21のエ
ンコーダ28や29で生成したトランスポートストリー
ムS24やS25を抽出するようにしても良い。
【0080】また上述の実施例においては、マルチプレ
クサ30、53内にヌルパケツト生成器45、75を設
けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、多
重化されたときに伝送容量が不足しないように予め入力
される映像及び音声データS1〜S4又はS30〜S3
3のデータ量が制御されている場合には、マルチプレク
サ内にヌルパケツト生成器を設けないようにしても良
い。
【0081】また上述の実施例においては、第1の伝送
装置21で生成されたトランスポートストリームS52
のPID値を修正するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、第2の伝送装置22で生成
されたトランスポートストリームS39〜S42のPI
D値を修正するようにしても良い。要は、他の伝送装置
21で生成したTSパケツトに付加されているPID
と、伝送装置22のエンコーダ55〜58で生成したT
SパケツトのPIDとが異なるように修正すれば、PI
D値の重複を容易に回避し得る。
【0082】また上述の実施例においては、入力された
複数の映像及び音声データを多重化した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば入力された複数
の映像データだけを多重化したり、或いは入力された複
数の音声データだけを多重化したりするようにしても良
い。
【0083】また上述の実施例においては、番組に関す
る付加情報であるPSIやSIをSI/PSI再生成器
67によつて再生成した場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、パケツト化された入力データに関する
付加情報と他の伝送装置によつて多重化されたエレメン
トデータに関する付加情報とを付加情報再生成手段によ
つて再生成するようにしても良い。またこれに限らず、
上述した変形例に対応させて、パケツト化された入力デ
ータに関する付加情報と他の伝送装置によつて多重化さ
れたエレメントデータに関する付加情報とを合せた付加
情報を付加情報生成手段で予め生成するようにしても良
い。
【0084】さらに上述の実施例においては、映像及び
音声データを多重化して送出する伝送装置22に本発明
を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、入力された複数の入力データと他の伝送装置で生成
されたデータとを多重化して送出するような伝送装置で
あれば本発明を広く適用し得る。
【0085】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、他の伝送
装置によつて多重化されたパケツト列をエレメントデー
タのパケツト列と当該エレメントデータに関する第2の
付加情報のパケツト列とに分離し、当該第2の付加情報
と第1の付加情報とを合わせて再生成することにより1
つにまとめられた第3の付加情報を生成するようにした
ことにより、付加情報の重複を簡易な構成で回避し得、
かくして他の伝送装置によつて多重化されたパケツト列
に対して新たに生成したパケツト列を多重化する場合で
も、不具合なく多重化し得る伝送装置を実現し得る。
【0086】また本発明によれば、他の伝送装置によつ
て多重化されたパケツト列をエレメントデータのパケツ
ト列と当該エレメントデータに関する第1の付加情報の
パケツト列とに分離し、パケツト化された入力データに
関する第2の付加情報に当該第1の付加情報を合わせた
第3の付加情報を生成するようにしたことにより、付加
情報を再生成しなくとも付加情報の重複を回避し得、か
くして他の伝送装置によつて多重化されたパケツト列に
対して新たに生成したパケツト列を多重化する場合で
も、不具合なく多重化し得る伝送装置を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデイジタル放送システ
ムを示すブロツク図である。
【図2】第1の伝送装置の構成を示すブロツク図であ
る。
【図3】各エンコーダに割り当てられるPID値を示す
図表である。
【図4】第1の伝送装置のコントローラユニツトの構成
を示すブロツク図である。
【図5】第1の伝送装置のエンコーダの構成を示すブロ
ツク図である。
【図6】第1の伝送装置のマルチプレクサの構成を示す
ブロツク図である。
【図7】第2の伝送装置の構成を示すブロツク図であ
る。
【図8】各エンコーダに割り当てられるPID値を示す
図表である。
【図9】第2の伝送装置のコントローラユニツトの構成
を示すブロツク図である。
【図10】第2の伝送装置のエンコーダの構成を示すブ
ロツク図である。
【図11】第2の伝送装置のマルチプレクサの構成を示
すブロツク図である。
【図12】修正されるPID値を示す図表である。
【図13】修正される番組番号を示す図表である。
【図14】受信装置の構成を示すブロツク図である。
【図15】他の実施例による第2の伝送装置の構成を示
すブロツク図である。
【図16】その第2の伝送装置のマルチプレクサの構成
を示すブロツク図である。
【図17】TSパケツトのパケツト構造を示す略線図で
ある。
【図18】PID値と格納される情報との対応関係を示
す図表である。
【図19】デイジタル放送システムの構成を示すブロツ
ク図である。
【図20】伝送装置の構成を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1、20……デイジタル放送システム、2、21、22
……伝送装置、3……受信装置、4〜7、26〜29、
55〜58……エンコーダ、8、30、53、93……
マルチプレクサ、9、59……変調器、10、60……
送信アンテナ、25、54、92……コントローラユニ
ツト、50……受信部、51……受信アンテナ、52…
…復調部、67……SI/PSI再生成器、68……P
ID再生成器。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された入力データを符号化し、当該符
    号化データを所定のブロツク毎にパケツト化して出力す
    る複数の符号化手段と、 パケツト化された上記入力データに関する第1の付加情
    報を生成し、当該第1の付加情報をパケツト化して出力
    する付加情報生成手段と、 他の伝送装置によつて多重化されたパケツト列をエレメ
    ントデータのパケツト列と当該エレメントデータに関す
    る第2の付加情報のパケツト列とに分離する信号分離手
    段と、 上記第1の付加情報と上記第2の付加情報とを合わせて
    再生成することにより1つにまとめられた第3の付加情
    報を生成し、当該第3の付加情報をパケツト化して出力
    する付加情報再生成手段と、 上記第3の付加情報のパケツト列と上記符号化手段から
    出力される複数のパケツト列と上記エレメントデータの
    パケツト列とを多重化することにより1つのパケツト列
    に変換して送出する多重化手段とを具えることを特徴と
    する伝送装置。
  2. 【請求項2】上記入力データ及び上記エレメントデータ
    は、 映像データ及び又は音声データからなることを特徴とす
    る請求項1に記載の伝送装置。
  3. 【請求項3】上記多重化手段は、 上記エレメントデータの各パケツトに付加されているパ
    ケツト識別子と、上記符号化手段から出力される各パケ
    ツトに付加されているパケツト識別子とが異なるように
    パケツト識別子を修正するパケツト識別子修正手段を具
    えることを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  4. 【請求項4】入力された入力データを符号化し、当該符
    号化データを所定のブロツク毎にパケツト化して出力す
    る複数の符号化手段と、 他の伝送装置によつて多重化されたパケツト列をエレメ
    ントデータのパケツト列と当該エレメントデータに関す
    る第1の付加情報のパケツト列とに分離する信号分離手
    段と、 上記第1の付加情報のパケツト列が入力され、パケツト
    化された上記入力データに関する第2の付加情報に対し
    て当該第1の付加情報を合わせた第3の付加情報を生成
    し、当該第3の付加情報をパケツト化して出力する付加
    情報生成手段と、 上記第3の付加情報のパケツト列と上記符号化手段から
    出力される複数のパケツト列と上記エレメントデータの
    パケツト列とを多重化することにより1つのパケツト列
    に変換して送出する多重化手段とを具えることを特徴と
    する伝送装置。
  5. 【請求項5】上記入力データ及び上記エレメントデータ
    は、 映像データ及び又は音声データからなることを特徴とす
    る請求項4に記載の伝送装置。
  6. 【請求項6】上記多重化手段は、 上記エレメントデータの各パケツトに付加されているパ
    ケツト識別子と、上記符号化手段から出力される各パケ
    ツトに付加されているパケツト識別子とが異なるように
    パケツト識別子を修正するパケツト識別子修正手段を具
    えることを特徴とする請求項4に記載の伝送装置。
  7. 【請求項7】入力された入力データを符号化し、当該符
    号化データを所定のブロツク毎にパケツト化して出力す
    る複数の符号化ステツプと、 パケツト化された上記入力データに関する第1の付加情
    報を生成し、当該第1の付加情報をパケツト化して出力
    する付加情報生成ステツプと、 他の伝送装置によつて多重化されたパケツト列をエレメ
    ントデータのパケツト列と当該エレメントデータに関す
    る第2の付加情報のパケツト列とに分離する信号分離ス
    テツプと、 上記第1の付加情報と上記第2の付加情報とを合わせて
    再生成することにより1つにまとめられた第3の付加情
    報を生成し、当該第3の付加情報をパケツト化して出力
    する付加情報再生成ステツプと、 上記第3の付加情報のパケツト列と上記符号化ステツプ
    から出力される複数のパケツト列と上記エレメントデー
    タのパケツト列とを多重化することにより1つのパケツ
    ト列に変換して送出する多重化ステツプとを具えること
    を特徴とする伝送方法。
  8. 【請求項8】上記入力データ及び上記エレメントデータ
    は、 映像データ及び又は音声データからなることを特徴とす
    る請求項7に記載の伝送方法。
  9. 【請求項9】上記多重化ステツプは、 上記エレメントデータの各パケツトに付加されているパ
    ケツト識別子と、上記符号化ステツプから出力される各
    パケツトに付加されているパケツト識別子とが異なるよ
    うにパケツト識別子を修正するパケツト識別子修正ステ
    ツプを具えることを特徴とする請求項7に記載の伝送方
    法。
  10. 【請求項10】入力された入力データを符号化し、当該
    符号化データを所定のブロツク毎にパケツト化して出力
    する複数の符号化ステツプと、 他の伝送装置によつて多重化されたパケツト列をエレメ
    ントデータのパケツト列と当該エレメントデータに関す
    る第1の付加情報のパケツト列とに分離する信号分離ス
    テツプと、 上記第1の付加情報のパケツト列が入力され、パケツト
    化された上記入力データに関する第2の付加情報に対し
    て当該第1の付加情報を合わせた第3の付加情報を生成
    し、当該第3の付加情報をパケツト化して出力する付加
    情報生成ステツプと、上記第3の付加情報のパケツト列
    と上記符号化ステツプから出力される複数のパケツト列
    と上記エレメントデータのパケツト列とを多重化するこ
    とにより1つのパケツト列に変換して送出する多重化ス
    テツプとを具えることを特徴とする伝送方法。
  11. 【請求項11】上記入力データ及び上記エレメントデー
    タは、 映像データ及び又は音声データからなることを特徴とす
    る請求項10に記載の伝送方法。
  12. 【請求項12】上記多重化ステツプは、 上記エレメントデータの各パケツトに付加されているパ
    ケツト識別子と、上記符号化ステツプから出力される各
    パケツトに付加されているパケツト識別子とが異なるよ
    うにパケツト識別子を修正するパケツト識別子修正ステ
    ツプを具えることを特徴とする請求項10に記載の伝送
    方法。
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