JPH10229472A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JPH10229472A
JPH10229472A JP9031000A JP3100097A JPH10229472A JP H10229472 A JPH10229472 A JP H10229472A JP 9031000 A JP9031000 A JP 9031000A JP 3100097 A JP3100097 A JP 3100097A JP H10229472 A JPH10229472 A JP H10229472A
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Koji Nishiyama
耕二 西山
Minoru Imahara
実 今原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ブック原稿の先端が第2搬送ロー
ラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良
が発生するのを防止することができるとともに、搬送力
不足が発生するのを防止することができる自動原稿搬送
装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 側板49a、49bとカバー66を連結するリ
ンク64a、64bの揺動半径に所定の差を設け、ブック原
稿44の厚さが厚くなるにつれて第1搬送ローラ46よりも
第2搬送ローラ53の上下移動量が大きくなるように、第
2搬送ローラ53の上下移動量を可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ装置、スキャナー装置等の画像読取装置に装着され
た自動原稿搬送装置に関し、詳しくは、読取位置を挟ん
で設けられた一対の搬送ローラによってブック原稿を搬
送するようにした自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複写機、ファクシミリ装置、ス
キャナー装置等の画像読取装置にあっては、原稿の読取
りを行なうに際してシート状またはブック原稿をコンタ
クトガラス上に載置して光学系を走査させるようにして
いる。近時、かかる構成に代えて、光学系を固定して原
稿自体を移動させて走査を行なう、所謂原稿移動型の装
置が多用化されている。この装置にあっては、A0、A
1サイズといった大判原稿を使用する装置に特に有用で
あり、光学系等のように重量のある装置を移動させるた
めの走査機構を不要にできるため、装置の構成を簡素化
し、かつ小型化することができるというメリットを有す
る。
【0003】また、上記構成によりブック型原稿のよう
に厚みのある原稿を読取るようにしたものも種々開発さ
れており、従来のこの種の自動原稿搬送装置としては、
特開昭57ー82867号公報、特開昭58ー1378
57号公報、特開平8ー40597号公報等に記載され
たようなものがあり、図8のように示される。図8にお
いて、1は読取位置を構成するコンタクトガラスであ
り、このコンタクトガラス1の下方には図示しない光
源、レンズ等の光学系によって読取られた原稿の画像を
作像する作像部2が配設されている。また、コンタクト
ガラス1を挟んでブック原稿5の搬送方向上流側には第
1搬送ローラ3が設けられているとともに搬送方向下流
側には第2搬送ローラ4が設けられており、これら第
1、2搬送ローラ3、4は挿入口から挿入されたブック
原稿5を搬送するようになっている。
【0004】また、第1、2搬送ローラ3、4は側板6
に回転自在に支持されており、この側板6は自動原稿搬
送装置の本体に取付けられたカバー7に一対のリンク8
を介して搬送面Aに対して平行に上下動するようになっ
ている。また、側板6とカバー7の間にはスプリング9
が介装されており、このスプリング9は側板6を介して
第1、2搬送ローラ3、4を下方に付勢している。ま
た、側板6の下面には反射板10が設けられており、この
反射板10は光源から照射された光を反射する機能を有す
る。なお、符号11はブック原稿5を介して第1搬送ロー
ラ3に当接して第1搬送ローラ3と共に回転する補助第
1ローラであり、符号12はブック原稿5を介して第2搬
送ローラ4に当接して第2搬送ローラ4と共に回転する
補助第2ローラである。
【0005】このような構成を有する装置にあっては、
挿入口からブック原稿5が挿入されると第1、2搬送ロ
ーラ3、4の駆動が開始され、ブック原稿5を第1搬送
ローラ3および第1補助ローラ11で挟持するとともに、
第2搬送ローラ4および第2補助ローラ12で挟持して搬
送する。このとき、第1搬送ローラ3はブック原稿5の
厚み分だけスプリング9の付勢力に抗して上方に移動
し、これに連動して第2搬送ローラ4が反射板10と共に
同量だけ上方に移動する。
【0006】そして、ブック原稿5の後端が第2搬送ロ
ーラ4を通過すると第1、2搬送ローラ3、4および反
射板10がスプリング9に付勢されて下方に平行移動して
元の状態に復帰する。一方、第2搬送ローラ4にブック
原稿5が進入する際にブック原稿5がこの搬送ローラ4
に突き当るようにして進入すると、この瞬間に搬送の乱
れが生じてしまう。このときにはコンタクトガラス1を
通して原稿の画像を読取っている最中であるため、この
乱れが生じると画像ずれ(ジター)が発生してしまう。
【0007】従来の構成によれば、第1、2搬送ローラ
3、4を搬送面Aと平行に上昇させることができるた
め、ブック原稿5の進入に先立って第2搬送ローラ4を
ブック原稿5の厚み分だけ上昇させることができ、上述
したような搬送の乱れを緩和して画像ずれが発生するの
を防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動原稿搬送装置にあっては、第1搬送ロー
ラ3および第2搬送ローラ4をブック原稿5の搬送面A
に対して平行に上下移動させるようにし、ブック原稿5
の搬送時に第1搬送ローラ3に連動して第2搬送ローラ
4を上方に移動させるようにしていたため、ブック原稿
5の先端が第2搬送ローラ4に突き当るときの衝撃を十
分に緩和することができず、ジター等の読取不良を防止
することができなかった。
【0009】一方、衝撃を十分に緩和するためには、搬
送面Aに対して第1、2搬送ローラ3、4を平行に設け
るのではなく、第2搬送ローラ4を第1搬送ローラ3よ
りも上方に来るように位置させる必要があるが、このよ
うな構成にすると、原稿の後端が第1搬送ローラ3を通
過した後に搬送力不足が生じて搬送不良が発生してしま
うため、実際には衝撃と搬送不良が発生する程度の中間
程度に設定する必要があり、上述した衝撃の緩和を図る
ために不十分なレベルで妥協するしかなかった。
【0010】そこで本発明は、ブック原稿の先端が第2
搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の
読取不良が発生するのを防止することができるととも
に、搬送力不足が発生するのを防止することができる自
動原稿搬送装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、ブック原稿を読取位置に搬
送した後、排紙するようにした自動原稿搬送装置におい
て、前記読取位置に対して原稿搬送方向上流側に配設さ
れ、原稿を搬送する第1搬送ローラと、ブック原稿の進
入によって前記第1搬送ローラを押上げ、ブック原稿の
厚さに従って上下動するように支持する第1支持手段
と、前記読取位置に対して原稿搬送方向下流側に配設さ
れ、原稿を搬送する第2搬送ローラと、前記第1搬送ロ
ーラによるブック原稿の押上げによる動きに連動して上
下動するように前記第2搬送ローラを支持する第2支持
手段と、前記第1搬送ローラと第2搬送ローラの上下移
動量をブック原稿の厚さに追従して可変する可変手段
と、を有し、前記可変手段は、ブック原稿の厚さが厚く
なるにつれて前記第1搬送ローラよりも第2搬送ローラ
の上下移動量が大きくなるように、前記第2搬送ローラ
の上下移動量を可変することを特徴としている。
【0012】その場合、従来では、第2搬送ローラにブ
ック原稿の先端が突き当ったときの衝撃(または振動)
によって搬送中にブック原稿が乱れて原稿の画像を読取
っている最中にジター等の読取不良が発生してしまう。
本発明では、ブック原稿の厚さが厚くなるにつれて第1
搬送ローラよりも第2搬送ローラの上下移動量が大きく
なるように、第2搬送ローラの上下移動量を可変してい
るので、ブック原稿の先端が第2搬送ローラにスムーズ
に進入して衝撃(または振動)が発生するのを防止する
ことができ、搬送中にブック原稿が乱れて原稿の画像を
読取っている最中にジター等の読取不良が発生するのを
防止することができる上に副作用が発生するのを防止す
ることができる。
【0013】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記可変手段
は、搬送時にブック原稿をくわえたときの前記第1搬送
ローラ外周部の撓み量をΔL1とし、前記第1搬送ロー
ラと第2搬送ローラの上下移動量の差をΔ0としたと
き、0<ΔL0≦ΔL1となるように前記第2搬送ローラ
の移動量を可変することを特徴としている。
【0014】その場合、第2搬送ローラの上方への移動
量が第1搬送ローラの上方への移動量に比べて大きすぎ
ると、原稿の後端が第1搬送ローラを通過した後に搬送
力不足が生じて搬送不良が発生してしまうおそれがある
のに対して、本発明では、上述したように0<ΔL0≦
ΔL1となるように第1搬送ローラの移動量を可変した
ため、第2搬送ローラによってブック原稿を強い搬送力
で搬送することができ、搬送力不足が生じるのを防止し
て原稿を確実に搬送することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1または2記載の発明において、前記
第1支持手段および第2支持手段を一体型の支持部材か
ら構成するとともに、前記可変手段を、一端部が前記支
持部材に連結され他端部が本自動原稿搬送装置に揺動自
在に支持された少なくとも2本の連結部材から構成し、
前記少なくとも2本の連結部材の揺動半径に所定の差を
設けたことを特徴としている。
【0016】その場合、少なくとも2本の連結部材の揺
動半径に差を設けることにより、第1搬送ローラよりも
第2搬送ローラの上下移動量が大きくなるようにできる
ため、可変手段の構成を安価にすることができ、自動原
稿搬送装置のコストが増大するのを防止することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜5は本発明に係る自動原稿搬
送装置の第1実施形態を示す図であり、本発明の自動原
稿搬送装置を画像読取装置として複写機に装着した例を
示している。なお、画像読取装置としては、ファクシミ
リ装置、スキャナー装置等に適用することができる。
【0018】まず、構成を説明する。図1において、21
は複写機であり、この複写機21の上面にはコンタクトガ
ラス22が設けられている。このコンタクトガラス22の下
方には読取装置としての蛍光灯23とセルフフォトレンズ
アレイ24が設けられている。この蛍光灯23からコンタク
トガラス22を介してブック原稿に照射された光はブック
原稿によって反射されてレンズアレイ24を介して感光体
ドラム25に導かれるようになっている。
【0019】この感光体ドラム25は帯電チャージャ26に
よって一様に帯電されているため、レンズアレイ24を通
して導かれた反射光によって感光体ドラム25上にはブッ
ク原稿の画像に対応する静電潜像が形成される。この静
電潜像は現像装置27によって現像されてトナー画像(顕
像化)が形成されるようになっており、このトナー画像
は転写チャージャ28にてロール状の記録紙29に転写され
た後、分離チャージャ28aによって感光体ドラム25上か
ら分離されるようになっている。
【0020】このロール状の記録紙29は繰り出しローラ
30によって繰り出された後、レジストローラ31によって
タイミングを取られて感光体ドラム25と転写チャージャ
28の間に搬送されるようになっており、この際にトナー
画像が転写チャージャ28によって転写されるようになっ
ている。また、トナー画像が転写された後のロール状の
記録紙29はカッター32によって切断された後、定着ロー
ラ33によってトナー画像が定着された後、転写紙スタッ
カ34に排紙される。また、トナー画像が転写された後の
感光体ドラム25からはクリーニング装置35によって残留
トナーが除去された後、除電ランプ36によって除電され
る。
【0021】一方、この複写機1の上面には自動原稿搬
送装置(以下、単にADFという)41が設けられてお
り、このADF41は原稿テーブル42から原稿挿入口43を
介して挿入されたブック原稿44をコンタクトガラス22上
に搬送して、上述したように読取りおよび画像形成作業
が終了したブック原稿44を排紙台45上に排紙するように
なっている。
【0022】以下、ADF41の構成を具体的に説明す
る。図2、3において、46は第1搬送ローラであり、こ
の第1搬送ローラ46はゴムスポンジから構成され、コン
タクトガラス22に対してブック原稿44の原稿搬送方向上
流側に配設されている。この第1搬送ローラ46はフラン
ジ47を介して第2搬送ローラ軸48に6組固定されてい
る。
【0023】この第1搬送ローラ軸48は側板49a、49b
に軸受50を介して回転自在に支持されており、端部にプ
ーリ51aが取付けられている。また、コンタクトガラス
22に対してブック原稿44の原稿搬送方向下流側には第2
搬送ローラ53が配設されており、この第2搬送ローラ53
はフランジ54を介して第2搬送ローラ軸55に6組固定さ
れている。
【0024】この第2搬送ローラ軸55は側板49a、49b
に軸受57を介して回転自在に支持されており、端部に第
2ギヤ58が取付けられている。この第2ギヤ58は駆動モ
ータ60の出力軸に取付けられた第1ギヤ59に噛合してお
り、駆動モータ60が駆動されると第1ギヤ59、第2ギヤ
58を介して駆動力が伝達されることにより第2搬送ロー
ラ軸55を介して第2搬送ローラ53が回転するようになっ
ている。
【0025】また、第2搬送ローラ軸55の端部にはプー
リ51bが設けられており、このプーリ51bは駆動ベルト
52を介してプーリ51bに連結されており、第1搬送ロー
ラ46は第2搬送ローラ軸53の回転が駆動ベルト52を介し
て伝達されることにより、回転するようになっている。
また、側板49a、49bはステー61によって連結されてお
り、このステー61によって剛性が維持される。また、側
板板49a、49bにはそれぞれ2つの突出部材62、63が取
付けられており、この突出部材62、63は連結部材を構成
する一対のリンク64a、64bによってADF41に固定さ
れたカバー66から突出する突出部材67、68に揺動自在に
遊挿されている。
【0026】したがって、側板49a、49bはカバー66に
対してブック原稿44の搬送方向と平行に上下移動するよ
うになっており、第1搬送ローラ46および第2搬送ロー
ラ53もそれに伴って上下動する。なお、カバー66は複写
機21に対して着脱自在に設けられているまた、ステー61
とカバー66の間にはスプリング69が縮設されており、第
1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53は側板49a、49
bを介してスプリング69によって下方に付勢されてい
る。
【0027】一方、原稿挿入口43近傍には第1原稿検知
センサ70が設けられており、この第1原稿検知センサ70
は原稿挿入口43にブック原稿44の先端が挿入されたこと
を検出してコントローラに信号を出力するようになって
いる。コントローラはこの検知情報に基づいて所定時間
経過後に駆動モータ60の駆動モータを駆動することによ
り第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53を駆動して
原稿の搬送を開始するようになっている。
【0028】また、第1搬送ローラ46とコンタクトガラ
ス22の間には第2原稿検知センサ71が設けられており、
この第2原稿検知センサ71はブック原稿44の先端を検知
してコントローラに信号を出力するようになっている。
コントローラはこの検知信号に基づいてブック原稿44の
搬送が開始されたことを認識する。一方、一対のリンク
64a、64bのうち上側に位置するリンク64aは下側に位
置するリンク64bよりも揺動半径が大きくなるように形
成されており、このリンク64a、64bによって、図4に
示すようにブック原稿44の厚さが厚くなるにつれて第1
搬送ローラ46の上下移動量L1よりも第2搬送ローラ53
の上下移動量L2が大きくなるように、第2搬送ローラ5
3の上下移動量を可変されるようになっている。なお、
図4において、L1は原稿搬送面から第1搬送ローラ46
の中心までの距離を示し、L2は原稿搬送面から第2搬
送ローラ53の中心までの距離を示す。
【0029】また、搬送時にブック原稿44をくわえたと
きの第1搬送ローラ46外周部の撓み量をΔL1とし、第
1搬送ローラ46と第2搬送ローラ53の上下移動量の差を
Δ0としたとき、0<ΔL0≦ΔL1となるように第2搬
送ローラ53の移動量が可変されるようになっている。な
お、本実施形態では、側板49a、49bが一体的に構成さ
れた支持部材を構成する第1支持手段および第2支持手
段を構成し、リンク64a、64bが可変手段を構成してい
る。
【0030】なお、図1、2、4において、符号72はブ
ック原稿44を介して第1搬送ローラ46に当接して第1搬
送ローラ46と共に回転する補助第1ローラであり、符号
73はブック原稿44を介して第2搬送ローラ53に当接して
第2搬送ローラ53と共に回転する補助第2ローラであ
る。なお、図1において、77は原稿の読取時の白基準を
構成する白色ローラであり、この白色ローラ77は側板49
a、49bに取付けられているが、図2〜4では図示省略
している。
【0031】次に、作用を説明する。ブック原稿44の搬
送が開始されると、第1搬送ローラ46がブック原稿44の
厚み分だけスプリング69の付勢力に抗してL1だけ上方
に移動し、これに連動して第2搬送ローラ53がリンク64
a、64bを介して第1搬送ローラ46よりも大きい移動量
L2で上方に移動する。
【0032】そして、ブック原稿44の後端が第2搬送ロ
ーラ53を通過すると第1搬送ローラ46および第2搬送ロ
ーラ53がスプリング69に付勢されて搬送面と平行に下方
に移動して元の状態に復帰する。ここで、第1搬送ロー
ラ46と第2搬送ローラ53の上下移動量が同一であると、
第2搬送ローラ53にブック原稿44の先端が突き当ったと
きの衝撃(または振動)によって搬送中にブック原稿44
が乱れて原稿の画像を読取っている最中にジター等の読
取不良が発生してしまう。
【0033】本実施形態では、リンク64aをリンク64b
よりも長くして揺動半径を大きくすることで第1搬送ロ
ーラ46の上下動を第2搬送ローラ53の上下動よりも大き
くするようにしたものであり、以下、その構成を可能に
できる理由と効果を図5(a)に基づいて説明する。図
5(a)に示すように、リンク64a、64bの上下方向の
移動量Yは同じであり、上下方向の移動量は長さr1の
長尺のリンク64aがX1、長さr2の短尺のリンク64bが
X2となり、長尺のリンク64aの移動量が短尺のリンク6
4bの移動量よりも大きくなる。このため、リンク64
a、64bの左右方向の移動量の差(X1−X2)の量だけ
側板49a、49bの原稿搬送方向下流側が上流側よりも上
方に位置するように傾き(図5(b)参照)、第2搬送
ローラ53が第1搬送ローラ46よりも上方に位置する。
【0034】また、ブック原稿44をくわえ込まないとき
には、側板49a、49bの原稿搬送方向下流側と上流側が
原稿搬送面と平行になり、(図5(c)参照)、第2搬
送ローラ53が第1搬送ローラ46と同一線上に位置する。
なお、このときの傾きθは式に基づいて設定される。
但し、式において、Zはリンク64aの側板49a、49b
側の揺動支点Sとリンク64bの側板49a、49b側の揺動
支点Mとの距離である。
【0035】
【数1】
【0036】このため、上述したようにブック原稿44の
搬送時にブック原稿44の厚さが厚くなるにつれて第1搬
送ローラ46よりも第2搬送ローラ53の上下移動量が大き
くなるように、リンク64a、64bによって第2搬送ロー
ラ53の上下移動量を可変しているので、ブック原稿44の
先端が第2搬送ローラ53にスムーズに進入して衝撃(ま
たは振動)が発生するのを防止することができ、搬送中
にブック原稿が乱れて原稿の画像を読取っている最中に
ジター等の読取不良が発生するのを防止することができ
る上に副作用が発生するのを防止することができる。
【0037】ここで、第2搬送ローラ53の上方への移動
量が第1搬送ローラ46の上方への移動量に比べて大きす
ぎると、ブック原稿44の後端が第1搬送ローラ46を通過
した後に搬送力不足が生じて搬送不良が発生してしまう
おそれがある。本実施形態では、搬送時にブック原稿44
をくわえたときの第1搬送ローラ46外周部の撓み量をΔ
L1とし、第1搬送ローラ46と第2搬送ローラ53の上下
移動量の差をΔ0としたとき、0<ΔL0≦ΔL1となる
ようにリンク64a、64bによって第2搬送ローラ53の移
動量を可変したため、第2搬送ローラ53によってブック
原稿44を強い搬送力で搬送することができ、搬送力不足
が生じるのを防止して原稿を確実に搬送することができ
る。
【0038】また、本実施形態では、このような効果を
有する機構を、揺動半径に所定の差を有するリンク64
a、64bを設けることにより達成できるため、可変手段
の構成を安価にすることができ、ADF41のコストが増
大するのを防止することができる。なお、本実施形態で
は、第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53をゴムス
ポンジから構成しているが、これに限らず、ゴムから構
成しても良い。
【0039】図6は本発明に係る自動原稿搬送装置の第
2実施形態を示す図であり、第1実施形態と同様の構成
には同一番号を付して説明を省略する。図6において、
81、82はそれぞれ異なる長さL1、L2に形成されるとと
もに中心部を支点として交差するリンクであり、これら
リンク81、82の両端部にはそれぞれ長孔81a、81b、82
a、82bが形成されている。
【0040】ブラケット81、82の一端部はカバー66に設
けられたブラケット83から突出する突出部材84、85に長
孔81a、82aが摺動自在に嵌合されており、ブラケット
81、82の他端部は側板49bから突出する突出部材86、87
に長孔81b、82bが摺動自在に嵌合されている。なお、
このリンク81、82と同様のリンクが側板49a側にも設け
られているが、同様の構成を有するため図示省略する。
【0041】また、長尺のリンク81の一端部は原稿の搬
送方向上流側の位置でブラケット83に摺動自在に取付け
られているとともに、長尺のリンク81の他端部は原稿の
搬送方向下流側の位置で側板49a、49bに摺動自在に取
付けられている。本実施形態では、リンク81、82が可変
手段を構成している。本実施形態にあっても、長尺のリ
ンク81と短尺のリンク82を交差して設け、長尺のリンク
81の他端部を原稿の搬送方向下流側の位置で側板49a、
49bに摺動自在に取付けることにより、リンク81の揺動
半径をリンク82の揺動半径よりも大きくすることがで
き、側板49a、49bの原稿搬送方向下流側を上流側より
も上方に位置するように傾かせることができる。このた
め、ブック原稿44の厚さが厚くなるにつれて第1搬送ロ
ーラ46の上下移動量よりも第2搬送ローラ53の上下移動
量を大きくすることができ、第1実施形態と同様の効果
を得ることができる。なお、本実施形態にあっても、搬
送時にブック原稿44をくわえたときの第1搬送ローラ46
外周部の撓み量をΔL1とし、第1搬送ローラ46と第2
搬送ローラ53の上下移動量の差をΔ0としたとき、0<
ΔL0≦ΔL1となるように第2搬送ローラ53の移動量を
可変するようにリンク81、82の長さや取付け位置を設定
したことは言うまでもない。
【0042】図7は本発明に係る自動原稿搬送装置の第
3実施形態を示す図であり、第1実施形態と同様の構成
には同一番号を付して説明を省略する。図7において、
側板49bには歯数Aを有する歯車91が回転可能に設けら
れており、この歯車91は側板49bに回転可能に設けられ
た2段歯車92の内側の歯車92a(歯数は歯車Aと同数)
に噛合している。また、歯車91はカバー66に設けられた
ラック93に噛合しており、2段歯車92の外側の歯車92b
(歯数Aよりも多い歯数Bを有する)はカバー66に設け
られたラック94に噛合している。本実施形態では歯車91
および2段歯車92が可変手段を構成している。なお、歯
車91、2段歯車92およびラック93、94と同様の構成が側
板49a側にも設けられているが、図示省略する。
【0043】本実施形態では、第1搬送ローラ46および
第2搬送ローラ53が上動する際に、歯車91がラック93に
沿って回転するとともに、この歯車91に噛合する2段歯
車92の内側の歯車92の回転に伴って外側の歯車92bがラ
ック94に沿って回転する。このとき、外側の歯車92bの
歯数Bが歯車91の歯数Aよりも多いため、側板49a、49
bの原稿搬送方向下流側を上流側よりも上方に位置する
ように傾かせることができる。このため、ブック原稿44
の厚さが厚くなるにつれて第1搬送ローラ46の上下移動
量よりも第2搬送ローラ53の上下移動量を大きくするこ
とができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0044】なお、本実施形態にあっても、搬送時にブ
ック原稿44をくわえたときの第1搬送ローラ46外周部の
撓み量をΔL1とし、第1搬送ローラ46と第2搬送ロー
ラ53の上下移動量の差をΔ0としたとき、0<ΔL0≦Δ
L1となるように第2搬送ローラ53の移動量を可変する
ように歯車91と2段歯車92の歯数を設定したことは言う
までもない。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ブック原
稿の厚さが厚くなるにつれて第1搬送ローラよりも第2
搬送ローラの上下移動量が大きくなるように、第2搬送
ローラの上下移動量を可変しているので、ブック原稿の
先端が第2搬送ローラにスムーズに進入して衝撃(また
は振動)が発生するのを防止することができ、搬送中に
ブック原稿が乱れて原稿の画像を読取っている最中にジ
ター等の読取不良が発生するのを防止することができる
上に副作用が発生するのを防止することができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、第2搬送ロ
ーラによってブック原稿を強い搬送力で搬送することが
でき、搬送力不足が生じるのを防止して原稿を確実に搬
送することができる。請求項3記載の発明によれば、少
なくとも2本の連結部材の揺動半径に差を設けることに
より、第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの上下移動
量が大きくなるようにできるため、可変手段の構成を安
価にすることができ、自動原稿搬送装置のコストが増大
するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動原稿搬送装置の第1実施形態
を示す図であり、その自動原稿搬送装置を搭載した複写
機の概略構成図である。
【図2】第1実施形態の自動原稿搬送装置の概略構成図
である。
【図3】第1実施形態の自動原稿搬送装置の断面図であ
る。
【図4】第1実施形態の第1搬送ローラに原稿がくわえ
込まれた状態を示す図である。
【図5】(a)は第1実施形態のリンクの揺動状態を示
す図、(b)は第1、2搬送ローラによって原稿をくわ
え込んだときの側板の傾きを示す図、(c)は第1、2
搬送ローラの待機時の側板の状態を示す図である。
【図6】本発明に係る自動原稿搬送装置の第2実施態様
を示す概略構成図である。
【図7】本発明に係る自動原稿搬送装置の第3実施態様
を示す概略構成図である。
【図8】従来の自動原稿搬送装置の概略図である。
【符号の説明】 22 コンタクトガラス(読取位置) 41 ADF(自動原稿搬送装置) 44 ブック原稿 46 第1搬送ローラ 49a、49b 側板(第1支持手段、第2支持手段、支
持部材) 53 第2搬送ローラ 64a、64b リンク(可変手段) 81、82 リンク(可変手段) 91 歯車(可変手段) 92 2段歯車(可変手段) 93、94 ラック(可変手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブック原稿を読取位置に搬送した後、排紙
    するようにした自動原稿搬送装置において、 前記読取位置に対して原稿搬送方向上流側に配設され、
    原稿を搬送する第1搬送ローラと、 ブック原稿の進入によって前記第1搬送ローラを押上
    げ、ブック原稿の厚さに従って上下動するように支持す
    る第1支持手段と、 前記読取位置に対して原稿搬送方向下流側に配設され、
    原稿を搬送する第2搬送ローラと、 前記第1搬送ローラによるブック原稿の押上げによる動
    きに連動して上下動するように前記第2搬送ローラを支
    持する第2支持手段と、 前記第1搬送ローラと第2搬送ローラの上下移動量をブ
    ック原稿の厚さに追従して可変する可変手段と、を有
    し、 前記可変手段は、ブック原稿の厚さが厚くなるにつれて
    前記第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの上下移動量
    が大きくなるように、前記第2搬送ローラの上下移動量
    を可変することを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】前記可変手段は、搬送時にブック原稿をく
    わえたときの前記第1搬送ローラ外周部の撓み量をΔL
    1とし、前記第1搬送ローラと第2搬送ローラの上下移
    動量の差をΔ0としたとき、0<ΔL0≦ΔL1となるよ
    うに前記第2搬送ローラの移動量を可変することを特徴
    とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】前記第1支持手段および第2支持手段を一
    体型の支持部材から構成するとともに、前記可変手段
    を、一端部が前記支持部材に連結され他端部が本自動原
    稿搬送装置に揺動自在に支持された少なくとも2本の連
    結部材から構成し、 前記少なくとも2本の連結部材の揺動半径に所定の差を
    設けたことを特徴とする請求項1または2記載の自動原
    稿搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114260286A (zh) * 2021-12-22 2022-04-01 泰山石膏(东营)有限公司 一种石膏板纸芯分离机

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