JP3549353B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置等の画像読取装置に装着された自動原稿搬送装置に関し、詳しくは、読取位置を挟んで設けられた一対の搬送ローラによってブック原稿を搬送するようにした自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置等の画像読取装置にあっては、原稿の読取りを行なうに際してシート状またはブック原稿をコンタクトガラス上に載置して光学系を走査させるようにしている。
近時、かかる構成に代えて、光学系を固定して原稿自体を移動させて走査を行なう、所謂原稿移動型の装置が多用化されている。この装置にあっては、A0、A1サイズといった大判原稿を使用する装置に特に有用であり、光学系等のように重量のある装置を移動させるための走査機構を不要にできるため、装置の構成を簡素化し、かつ小型化することができるというメリットを有する。
【0003】
また、上記構成によりブック型原稿のように厚みのある原稿を読取るようにしたものも種々開発されており、従来のこの種の自動原稿搬送装置としては、特開昭57ー82867号公報、特開昭58ー137857号公報、特開平8ー40597号公報等に記載されたようなものがあり、図8のように示される。
図8において、1は読取位置を構成するコンタクトガラスであり、このコンタクトガラス1の下方には図示しない光源、レンズ等の光学系によって読取られた原稿の画像を作像する作像部2が配設されている。また、コンタクトガラス1を挟んでブック原稿5の搬送方向上流側には第1搬送ローラ3が設けられているとともに搬送方向下流側には第2搬送ローラ4が設けられており、これら第1、2搬送ローラ3、4は挿入口から挿入されたブック原稿5を搬送するようになっている。
【0004】
また、第1、2搬送ローラ3、4は側板6に回転自在に支持されており、この側板6は自動原稿搬送装置の本体に取付けられたカバー7に一対のリンク8を介して搬送面Aに対して平行に上下動するようになっている。また、側板6とカバー7の間にはスプリング9が介装されており、このスプリング9は側板6を介して第1、2搬送ローラ3、4を下方に付勢している。また、側板6の下面には反射板10が設けられており、この反射板10は光源から照射された光を反射する機能を有する。なお、符号11はブック原稿5を介して第1搬送ローラ3に当接して第1搬送ローラ3と共に回転する補助第1ローラであり、符号12はブック原稿5を介して第2搬送ローラ4に当接して第2搬送ローラ4と共に回転する補助第2ローラである。
【0005】
このような構成を有する装置にあっては、挿入口からブック原稿5が挿入されると第1、2搬送ローラ3、4の駆動が開始され、ブック原稿5を第1搬送ローラ3および第1補助ローラ11で挟持するとともに、第2搬送ローラ4および第2補助ローラ12で挟持して搬送する。このとき、第1搬送ローラ3はブック原稿5の厚み分だけスプリング9の付勢力に抗して上方に移動し、これに連動して第2搬送ローラ4が反射板10と共に同量だけ上方に移動する。
【0006】
そして、ブック原稿5の後端が第2搬送ローラ4を通過すると第1、2搬送ローラ3、4および反射板10がスプリング9に付勢されて下方に平行移動して元の状態に復帰する。
一方、第2搬送ローラ4にブック原稿5が進入する際にブック原稿5がこの搬送ローラ4に突き当るようにして進入すると、この瞬間に搬送の乱れが生じてしまう。このときにはコンタクトガラス1を通して原稿の画像を読取っている最中であるため、この乱れが生じると画像ずれ(ジター)が発生してしまう。
【0007】
従来の構成によれば、第1、2搬送ローラ3、4を搬送面Aと平行に上昇させることができるため、ブック原稿5の進入に先立って第2搬送ローラ4をブック原稿5の厚み分だけ上昇させることができ、上述したような搬送の乱れを緩和して画像ずれが発生するのを防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の自動原稿搬送装置にあっては、第1搬送ローラ3および第2搬送ローラ4をブック原稿5の搬送面Aに対して平行に上下移動させるようにし、ブック原稿5の搬送時に第1搬送ローラ3に連動して第2搬送ローラ4を上方に移動させるようにしていたため、ブック原稿5の先端が第2搬送ローラ4に突き当るときの衝撃を十分に緩和することができず、ジター等の読取不良を防止することができなかった。
【0009】
一方、衝撃を十分に緩和するためには、搬送面Aに対して第1、2搬送ローラ3、4を平行に設けるのではなく、第2搬送ローラ4を第1搬送ローラ3よりも上方に来るように位置させる必要があるが、このような構成にすると、原稿の後端が第1搬送ローラ3を通過した後に搬送力不足が生じて搬送不良が発生してしまうため、実際には衝撃と搬送不良が発生する程度の中間程度に設定する必要があり、上述した衝撃の緩和を図るために不十分なレベルで妥協するしかなかった。
【0010】
そこで本発明は、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができるとともに、搬送力不足が発生するのを防止することができる自動原稿搬送装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、ブック原稿を読取位置に搬送した後、排紙するようにした自動原稿搬送装置において、前記読取位置に対して原稿搬送方向上流側に配設され、原稿を搬送する第1搬送ローラと、前記読取位置に対して原稿搬送方向下流側に配設され、原稿を搬送する第2搬送ローラと、少なくとも前記第2搬送ローラの回転数を可変駆動する駆動手段と、前記ブック原稿の厚さを検知する検知手段と、を備え、前記駆動手段の回転数をN、その回転数Nで搬送されるブック原稿の搬送速度をVとしたとき、前記ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当る所定時間手前から、前記検知手段の検知情報に基づいて前記駆動手段の回転数Nをブック原稿の搬送速度Vが一定になるように可変させ、前記ブック原稿の先端が第2搬送ローラにくわえ込まれた後に前記駆動手段を前記所定時間手前までの回転数Nに戻すように制御を行なう制御手段を設けたことを特徴としている。
【0012】
その場合、従来では、第1搬送ローラと第2搬送ローラの回転数が常に一定であると、第2搬送ローラにブック原稿の先端が突き当ったときに、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下して搬送中にブック原稿が乱れて原稿の画像を読取っている最中にジター等の読取不良が発生してしまう。すなわち、従来では原稿の搬送速度が一定にならないのである。
【0013】
本発明では、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当る所定時間手前から、駆動手段の回転数Nをブック原稿の搬送速度Vが一定になるように可変させることにより、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0014】
また、駆動手段の回転数Nをブック原稿の厚さに応じて可変する、例えば、
ブック原稿が厚いときには駆動手段の回転数Nを速くし、薄いときには駆動手段の回転数Nを遅くすれば、衝撃をより一層緩和することができる。
また、第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの位置を上方に配置することなしにブック原稿の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【0015】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するために、上記請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第2搬送ローラを構成する材料の硬度を第1搬送ローラを構成する材料の硬度よりも柔らかくしたことを特徴としている。
【0016】
その場合、第2搬送ローラにブック原稿の先端が突き当ったときの衝撃を第2搬送ローラ自身で吸収することができるため、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0017】
また、第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの位置を上方に配置することなしにブック原稿の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜7は本発明に係る自動原稿搬送装置の一実施形態を示す図であり、本発明の自動原稿搬送装置を画像読取装置として複写機に装着した例を示している。なお、画像読取装置としては、ファクシミリ装置、スキャナー装置等に適用することができる。
【0019】
まず、構成を説明する。図1において、21は複写機であり、この複写機21の上面にはコンタクトガラス22が設けられている。このコンタクトガラス22の下方には読取装置としての蛍光灯23とセルフフォトレンズアレイ24が設けられている。
この蛍光灯23からコンタクトガラス22を介してブック原稿に照射された光はブック原稿によって反射されてレンズアレイ24を介して感光体ドラム25に導かれるようになっている。
【0020】
この感光体ドラム25は帯電チャージャ26によって一様に帯電されているため、レンズアレイ24を通して導かれた反射光によって感光体ドラム25上にはブック原稿の画像に対応する静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置27によって現像されてトナー画像(顕像化)が形成されるようになっており、このトナー画像は転写チャージャ28にてロール状の記録紙29に転写された後、分離チャージャ28aによって感光体ドラム25上から分離されるようになっている。
【0021】
このロール状の記録紙29は繰り出しローラ30によって繰り出された後、レジストローラ31によってタイミングを取られて感光体ドラム25と転写チャージャ28の間に搬送されるようになっており、この際にトナー画像が転写チャージャ28によって転写されるようになっている。
また、トナー画像が転写された後のロール状の記録紙29はカッター32によって切断された後、定着ローラ33によってトナー画像が定着された後、転写紙スタッカ34に排紙される。また、トナー画像が転写された後の感光体ドラム25からはクリーニング装置35によって残留トナーが除去された後、除電ランプ36によって除電される。
【0022】
一方、この複写機1の上面には自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)41が設けられており、このADF41は原稿テーブル42から原稿挿入口43を介して挿入されたブック原稿44をコンタクトガラス22上に搬送して、上述したように読取りおよび画像形成作業が終了したブック原稿44を排紙台45上に排紙するようになっている。
【0023】
以下、ADF41の構成を具体的に説明する。
図2、3において、46は第1搬送ローラであり、この第1搬送ローラ46はゴムスポンジから構成され、コンタクトガラス22に対してブック原稿44の原稿搬送方向上流側に配設されている。この第1搬送ローラ46はフランジ47を介して第2搬送ローラ軸48に6組固定されている。
【0024】
この第1搬送ローラ軸48は側板49a、49bに軸受50を介して回転自在に支持されており、端部にプーリ51aが取付けられている。このプーリ51aは図示しない複写機1の駆動系に連結された駆動プーリ51bによって回転するようになっており、第1搬送ローラ46は第1搬送ローラ軸48およびプーリ51aを介して駆動ベルト51bによって駆動されるようになっている。
【0025】
また、コンタクトガラス22に対してブック原稿44の原稿搬送方向下流側には第2搬送ローラ53が配設されており、この第2搬送ローラ53は第1搬送ローラ46よりも柔らかいゴムスポンジから構成され、フランジ54を介して第2搬送ローラ軸55に6組固定されている。
この第2搬送ローラ軸55は側板49a、49bに軸受57を介して回転自在に支持されており、端部に第2ギヤ58が取付けられている。この第2ギヤ58は駆動モータ60の出力軸に取付けられた第1ギヤ59に噛合しており、駆動モータ60が駆動されると第1ギヤ59、第2ギヤ58を介して駆動力が伝達されることにより第2搬送ローラ軸55を介して第2搬送ローラ53が回転するようになっている。
【0026】
また、側板49a、49bはステー61によって連結されており、このステー61によって剛性が維持される。また、側板板49a、49bにはそれぞれ2つの突出部材62、63が取付けられており、この突出部材62、63は一対のリンク64、65によってADF41に固定されたカバー66から突出する突出部材67、68に遊挿されている。
したがって、側板49a、49bはカバー66に対してブック原稿44の搬送方向と平行に上下移動するようになっており、第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53もそれに伴って上下動する。なお、カバー66は複写機21に対して着脱自在に設けられている。
【0027】
また、ステー61とカバー66の間にはスプリング69が縮設されており、第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53は側板49a、49bを介してスプリング69によって下方に付勢されている。
一方、図4に示すようにカバー66の内部にはブラケット70を介して可変抵抗器71が設けられており、この可変抵抗器71はつまみ71aが側板49bの上部に形成された凹部72に嵌合している。
【0028】
この可変抵抗器71は側板49bが上下動する際につまみ71aが側板49bと共に可変抵抗器71に沿って移動することによりその抵抗値Ωが変化するようになっており、この抵抗値Ωを図示しないコントローラに出力するようになっている。コントローラはこの抵抗値Ωから側板49bの上下移動量、すなわち、第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53の上下移動量を検出してブック原稿44の厚さを検知するようになっている。すなわち、可変抵抗器71およびコントローラは検知手段を構成している。
【0029】
一方、原稿挿入口43近傍には第1原稿検知センサ73が設けられており、この第1原稿検知センサ73は原稿挿入口43にブック原稿44の先端が挿入されたことを検出してコントローラに信号を出力するようになっている。コントローラはこの検知情報に基づいて所定時間経過後に駆動モータ60および本体側の駆動モータを駆動することにより第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53を駆動して原稿の搬送を開始するようになっている。
【0030】
また、第1搬送ローラ46とコンタクトガラス22の間には第2原稿検知センサ74が設けられており、この第2原稿検知センサ74はブック原稿44の先端を検知してコントローラに信号を出力するようになっている。コントローラはこの検知信号を検知した時点から所定時間経過後に可変抵抗器71からの検知信号に基づいて駆動モータ60の回転数を可変してブック原稿44の搬送速度が一定になるように制御し、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53の先端にくわえ込まれた後に駆動モータ60を元の回転数に戻すようにしている。
【0031】
すなわち、本実施形態では、コントローラは、第2原稿検知センサ74の検知情報に基づいてブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る所定時間手前から、可変抵抗器71の検知情報に基づいて駆動モータ60の回転数Nをブック原稿44の搬送速度Vが一定になるように可変させ、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラにくわえ込まれた後に駆動モータ60を所定時間手前までの回転数Nに戻す制御を行なっており、第2原稿検知センサ74と共に制御手段を構成しており、駆動モータ60はコントローラによって可変駆動される駆動手段を構成している。
【0032】
なお、1、2、4において、符号75はブック原稿44を介して第1搬送ローラ46に当接して第1搬送ローラ46と共に回転する補助第1ローラであり、符号76はブック原稿44を介して第2搬送ローラ53に当接して第2搬送ローラ53と共に回転する補助第2ローラである。なお、図1において、77は原稿の読取時の白基準を構成する白色ローラであり、この白色ローラ77は側板49a、49bに取付けられているが、図2〜4では図示省略している。
【0033】
次に、作用を説明する。
まず、本実施形態の基本原理を説明する。
第2搬送ローラ53を駆動する駆動モータ60は上述したように回転数Nが増減させるように駆動するようになっており、通常はNLなる回転数で駆動される。ここで、図4に示すように、駆動モータ60の駆動が開始されてからブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る所定時間手前までの時間t1秒でNHなる回転数に増速される。
【0034】
図4のグラフ1では駆動モータ60の回転数を可変しない(定常)ときのブック原稿44の搬送速度Vの変化を示しているが、このときには第2搬送ローラ53にブック原稿44の先端が突き当った瞬間に搬送速度Vが一瞬低下して衝撃が発生する。従来では、この衝撃によってジターと呼ばれる画像の読取不良が発生してしまう。
【0035】
本実施形態では、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る所定時間手前に駆動モータ60の回転数を搬送速度VをNHに可変し、このNHを図4のグラフ1に示すようにブック原稿44の一瞬の低下を補う量および時間に設定し、さらに、このNHを図5に示すように可変抵抗器71によるブック原稿44の厚さ情報に基づいて、変更するようにしている。
【0036】
具体的には、ブック原稿44の厚さが厚いときは(可変抵抗器71の抵抗値Ωが高いとき)NHを速くするとともに、ブック原稿44の厚さが薄いときは(可変抵抗器71の抵抗値Ωが低いとき)、NLよりも速いが比較的遅いNHに設定することにより、衝撃を緩和してジター等による読取不良が発生するのを防止するようにしたものである。
【0037】
以上の基本原理に基づいて搬送制御を説明する。
図4に示すように、ブック原稿44が原稿挿入口43に挿入されると、第1原稿検知センサ73が原稿44の先端を検知してONする。このセンサ73がONしてから所定時間経過後に駆動ローラ60および本体側に設けられた駆動ローラが起動される。
【0038】
オペレータは駆動ローラ60および本体側が起動されるまでに原稿44の先端を第1搬送ローラ46に突き当てて挿入時のスキューを矯正する。
駆動ローラ60および本体側の駆動ローラが起動されると、ブック原稿44を第1搬送ローラ46および第1補助ローラ75で挟持するとともに、第2搬送ローラ53および第2補助ローラ76で挟持して搬送する。このとき、第1搬送ローラ46はブック原稿44の厚み分だけスプリング69の付勢力に抗して上方に移動し、これに連動して第2搬送ローラ53が同量だけ上方に移動する。また、この際に可変抵抗器71が側板49bの上方への移動量を検出してその移動量に応じた抵抗値Ωをコントローラに出力する。
【0039】
なお、本実施形態では、第1、2搬送ローラ46、53を上方に移動させる構成にしているが、このような構成にしたのは、第2搬送ローラ53に原稿の先端が突き当るときの衝撃を緩和するためであり、本実施形態では必ずしもこのような構成を採用する必要はない。但し、かなりの厚みのある原稿等のようにADF41を苛酷な条件で使用する場合には、この構成を採用するのが好ましい。また、このような構成を採用しない場合には、原稿の厚みを検知する手段として、原稿載置台上に載置された原稿を機械的または光学的に直接検知すれば良い。
【0040】
一方、原稿44の先端が第2原稿検知センサ74によって検知されると、第2原稿検知センサ74を通過した時点から図4に示すように、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る経過時間時間t1秒の手前でNLなる回転数で駆動モータ60を回転する。なお、この時間t1秒は第2原稿検知センサ73によって原稿の先端が検知されてから第2搬送ローラ53に原稿が当接する手前の時間が駆動モータ60の回転数から予め設定されている。
【0041】
次いで、t1秒経過後に後に可変抵抗器71からの検知情報に基づいて駆動モータ60の回転数をNLからNHに増速させ、この状態をt2秒維持した後に元の回転数NLに戻す。このNHの値および時間は上述したように原稿44の搬送速度Vが図4のグラフ1の一点鎖線で示すように常に一定になるように設定されている。
次いで、コンタクトガラス22の下方で原稿44の読取りが終了した後、原稿44の後端が第2搬送ローラ53を通過すると第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53がスプリング69に付勢されて下方に平行移動して元の状態に復帰する。次いで、図1で説明したように読取られた原稿44の画像の形成作業を行なう。
【0042】
このように本実施形態では、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る所定時間t1秒経過する手前で、駆動モータ60の回転数Nをブック原稿44の搬送速度Vが一定になるように可変させることにより、ブック原稿44の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0043】
また、ブック原稿44の厚さが厚いときは駆動モータ60の回転数をNHにして速くするとともに、ブック原稿44の厚さが薄いときは駆動モータ60の回転数をNLよりも速いが比較的遅い回転数NHに設定することにより、衝撃をより一層緩和することができる。
また、第1搬送ローラ46よりも第2搬送ローラ53の位置を上方に配置することなしにブック原稿44の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿44の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【0044】
さらに、第2搬送ローラ53を構成するゴムスポンジの硬度を第1搬送ローラ46を構成するゴムスポンジの硬度よりも柔らかくしたため、第2搬送ローラ53にブック原稿44の先端が突き当ったときの衝撃を第2搬送ローラ53自身で吸収することができるため、ブック原稿44の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0045】
また、本実施形態では、駆動モータ60の回転数Nの可変制御を行なうことに加えて、第2搬送ローラ53の硬度を第2搬送ローラ46の硬度よりも柔らかく設定しているため、第2搬送ローラ53に原稿44の先端が衝突したときの衝撃をより一層緩和することができる。また、本実施形態では、上述した駆動モータ60の回転数Nの可変制御と第2搬送ローラ53の硬度の両方を採用しているが、何れか一方でも本実施形態の効果を十分に得ることができる。
【0046】
なお、本実施形態では、第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53をゴムスポンジから構成しているが、これに限らず、ゴムから構成しても良い。
また、本実施形態では、第1搬送ローラ46と第2搬送ローラ53を別々の駆動モータで駆動しているが、これに限らず、図6に示すように、1つの駆動モータ60で駆動しても良い。この場合、第2ギヤ58とプーリ51aを駆動ベルト81で接続すれば良い。
【0047】
但し、このように構成した場合には、2つの駆動モータによって第1搬送ローラ46と第2搬送ローラ53を別々に駆動したものが駆動モータ60の増速開始タイミングをある程度ラフにできるのに比べて、図4のグラフ1に示す搬送速度の乱れる駆動モータ60の増速タイミングを確実に合わせないと、モータ60の回転数を可変したことによってジターを招来するおそれがある。このため、増速タイミングを確実に設定することが要求される。
【0048】
また、本実施形態では、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当てる前後のタイミングで駆動モータ60の回転数を可変しているが、このタイミングと別なタイミングで駆動モータ60および本体側の駆動モータの回転数すれば別の効果を得ることができる。
以下、図7に基づいて説明する。
【0049】
ブック原稿44は大きな重量を有するため、挿入時と排出時に図7(a)(b)に示すようにその端部が垂れ下がってしまう。このため、搬送負荷が増大して原稿44の搬送速度が挿入時に遅く、排出時に速くなってしまい、複写機21としては複写倍率が合わない不具合が生じる。
そこで本実施形態のように、駆動モータ60と本体側の駆動モータの回転数制御を応用すれば、その不具合を解消することができる。具体的には、原稿の挿入時に駆動モータ60と本体側の駆動モータの回転数を速く設定するとともに搬送中盤では所定の回転数に設定し、さらに排出時には回転数を遅く設定して、原稿44の搬送速度が常に一定になるようにすれば良い。また、このときには駆動モータ60と本体側の駆動モータの回転数を可変抵抗器71からの出力値に基づいて、すなわち、原稿の厚さ(重さ)に応じて切換えれば良い。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当る所定時間手前から、駆動手段の回転数Nをブック原稿の搬送速度Vが一定になるように可変させることにより、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0051】
また、駆動手段の回転数Nをブック原稿の厚さに応じて可変する、例えば、ブック原稿が厚いときには駆動手段の回転数Nを速くし、薄いときには駆動手段の回転数Nを遅くすれば、衝撃をより一層緩和することができる。
また、第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの位置を上方に配置することなしにブック原稿の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【0052】
請求項2記載の発明によれば、第2搬送ローラにブック原稿の先端が突き当ったときの衝撃を第2搬送ローラ自身で吸収することができるため、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0053】
また、第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの位置を上方に配置することなしにブック原稿の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動原稿搬送装置の一実施形態を示す図であり、その自動原稿搬送装置を搭載した複写機の概略構成図である。
【図2】一実施形態の自動原稿搬送装置の概略構成図である。
【図3】一実施形態の自動原稿搬送装置の断面図である。
【図4】一実施形態の自動原稿搬送装置の概略図上にブック原稿の搬送速度Vと時間tおよび駆動モータの回転数Nと時間tのグラフを示した図である。
【図5】一実施形態の駆動モータの回転数Nと可変抵抗器の抵抗値Ωとの関係を示す図である。
【図6】一実施形態の自動原稿搬送装置の他の態様を示すその要部断面図である。
【図7】ブック原稿と自動原稿搬送装置の関係を示す図であり、(a)は挿入時のブック原稿の状態を示す図、(b)は排出時のブック原稿の状態を示す図である。
【図8】従来の自動原稿搬送装置の概略図である。
【符号の説明】
22 コンタクトガラス(読取位置)
41 ADF(自動原稿搬送装置)
44 ブック原稿
46 第1搬送ローラ
53 第2搬送ローラ
60 駆動モータ(駆動手段)
71 可変抵抗器(検知手段)
74 第2原稿検知センサ(制御手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置等の画像読取装置に装着された自動原稿搬送装置に関し、詳しくは、読取位置を挟んで設けられた一対の搬送ローラによってブック原稿を搬送するようにした自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置等の画像読取装置にあっては、原稿の読取りを行なうに際してシート状またはブック原稿をコンタクトガラス上に載置して光学系を走査させるようにしている。
近時、かかる構成に代えて、光学系を固定して原稿自体を移動させて走査を行なう、所謂原稿移動型の装置が多用化されている。この装置にあっては、A0、A1サイズといった大判原稿を使用する装置に特に有用であり、光学系等のように重量のある装置を移動させるための走査機構を不要にできるため、装置の構成を簡素化し、かつ小型化することができるというメリットを有する。
【0003】
また、上記構成によりブック型原稿のように厚みのある原稿を読取るようにしたものも種々開発されており、従来のこの種の自動原稿搬送装置としては、特開昭57ー82867号公報、特開昭58ー137857号公報、特開平8ー40597号公報等に記載されたようなものがあり、図8のように示される。
図8において、1は読取位置を構成するコンタクトガラスであり、このコンタクトガラス1の下方には図示しない光源、レンズ等の光学系によって読取られた原稿の画像を作像する作像部2が配設されている。また、コンタクトガラス1を挟んでブック原稿5の搬送方向上流側には第1搬送ローラ3が設けられているとともに搬送方向下流側には第2搬送ローラ4が設けられており、これら第1、2搬送ローラ3、4は挿入口から挿入されたブック原稿5を搬送するようになっている。
【0004】
また、第1、2搬送ローラ3、4は側板6に回転自在に支持されており、この側板6は自動原稿搬送装置の本体に取付けられたカバー7に一対のリンク8を介して搬送面Aに対して平行に上下動するようになっている。また、側板6とカバー7の間にはスプリング9が介装されており、このスプリング9は側板6を介して第1、2搬送ローラ3、4を下方に付勢している。また、側板6の下面には反射板10が設けられており、この反射板10は光源から照射された光を反射する機能を有する。なお、符号11はブック原稿5を介して第1搬送ローラ3に当接して第1搬送ローラ3と共に回転する補助第1ローラであり、符号12はブック原稿5を介して第2搬送ローラ4に当接して第2搬送ローラ4と共に回転する補助第2ローラである。
【0005】
このような構成を有する装置にあっては、挿入口からブック原稿5が挿入されると第1、2搬送ローラ3、4の駆動が開始され、ブック原稿5を第1搬送ローラ3および第1補助ローラ11で挟持するとともに、第2搬送ローラ4および第2補助ローラ12で挟持して搬送する。このとき、第1搬送ローラ3はブック原稿5の厚み分だけスプリング9の付勢力に抗して上方に移動し、これに連動して第2搬送ローラ4が反射板10と共に同量だけ上方に移動する。
【0006】
そして、ブック原稿5の後端が第2搬送ローラ4を通過すると第1、2搬送ローラ3、4および反射板10がスプリング9に付勢されて下方に平行移動して元の状態に復帰する。
一方、第2搬送ローラ4にブック原稿5が進入する際にブック原稿5がこの搬送ローラ4に突き当るようにして進入すると、この瞬間に搬送の乱れが生じてしまう。このときにはコンタクトガラス1を通して原稿の画像を読取っている最中であるため、この乱れが生じると画像ずれ(ジター)が発生してしまう。
【0007】
従来の構成によれば、第1、2搬送ローラ3、4を搬送面Aと平行に上昇させることができるため、ブック原稿5の進入に先立って第2搬送ローラ4をブック原稿5の厚み分だけ上昇させることができ、上述したような搬送の乱れを緩和して画像ずれが発生するのを防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の自動原稿搬送装置にあっては、第1搬送ローラ3および第2搬送ローラ4をブック原稿5の搬送面Aに対して平行に上下移動させるようにし、ブック原稿5の搬送時に第1搬送ローラ3に連動して第2搬送ローラ4を上方に移動させるようにしていたため、ブック原稿5の先端が第2搬送ローラ4に突き当るときの衝撃を十分に緩和することができず、ジター等の読取不良を防止することができなかった。
【0009】
一方、衝撃を十分に緩和するためには、搬送面Aに対して第1、2搬送ローラ3、4を平行に設けるのではなく、第2搬送ローラ4を第1搬送ローラ3よりも上方に来るように位置させる必要があるが、このような構成にすると、原稿の後端が第1搬送ローラ3を通過した後に搬送力不足が生じて搬送不良が発生してしまうため、実際には衝撃と搬送不良が発生する程度の中間程度に設定する必要があり、上述した衝撃の緩和を図るために不十分なレベルで妥協するしかなかった。
【0010】
そこで本発明は、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができるとともに、搬送力不足が発生するのを防止することができる自動原稿搬送装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、ブック原稿を読取位置に搬送した後、排紙するようにした自動原稿搬送装置において、前記読取位置に対して原稿搬送方向上流側に配設され、原稿を搬送する第1搬送ローラと、前記読取位置に対して原稿搬送方向下流側に配設され、原稿を搬送する第2搬送ローラと、少なくとも前記第2搬送ローラの回転数を可変駆動する駆動手段と、前記ブック原稿の厚さを検知する検知手段と、を備え、前記駆動手段の回転数をN、その回転数Nで搬送されるブック原稿の搬送速度をVとしたとき、前記ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当る所定時間手前から、前記検知手段の検知情報に基づいて前記駆動手段の回転数Nをブック原稿の搬送速度Vが一定になるように可変させ、前記ブック原稿の先端が第2搬送ローラにくわえ込まれた後に前記駆動手段を前記所定時間手前までの回転数Nに戻すように制御を行なう制御手段を設けたことを特徴としている。
【0012】
その場合、従来では、第1搬送ローラと第2搬送ローラの回転数が常に一定であると、第2搬送ローラにブック原稿の先端が突き当ったときに、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下して搬送中にブック原稿が乱れて原稿の画像を読取っている最中にジター等の読取不良が発生してしまう。すなわち、従来では原稿の搬送速度が一定にならないのである。
【0013】
本発明では、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当る所定時間手前から、駆動手段の回転数Nをブック原稿の搬送速度Vが一定になるように可変させることにより、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0014】
また、駆動手段の回転数Nをブック原稿の厚さに応じて可変する、例えば、
ブック原稿が厚いときには駆動手段の回転数Nを速くし、薄いときには駆動手段の回転数Nを遅くすれば、衝撃をより一層緩和することができる。
また、第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの位置を上方に配置することなしにブック原稿の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【0015】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するために、上記請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第2搬送ローラを構成する材料の硬度を第1搬送ローラを構成する材料の硬度よりも柔らかくしたことを特徴としている。
【0016】
その場合、第2搬送ローラにブック原稿の先端が突き当ったときの衝撃を第2搬送ローラ自身で吸収することができるため、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0017】
また、第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの位置を上方に配置することなしにブック原稿の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜7は本発明に係る自動原稿搬送装置の一実施形態を示す図であり、本発明の自動原稿搬送装置を画像読取装置として複写機に装着した例を示している。なお、画像読取装置としては、ファクシミリ装置、スキャナー装置等に適用することができる。
【0019】
まず、構成を説明する。図1において、21は複写機であり、この複写機21の上面にはコンタクトガラス22が設けられている。このコンタクトガラス22の下方には読取装置としての蛍光灯23とセルフフォトレンズアレイ24が設けられている。
この蛍光灯23からコンタクトガラス22を介してブック原稿に照射された光はブック原稿によって反射されてレンズアレイ24を介して感光体ドラム25に導かれるようになっている。
【0020】
この感光体ドラム25は帯電チャージャ26によって一様に帯電されているため、レンズアレイ24を通して導かれた反射光によって感光体ドラム25上にはブック原稿の画像に対応する静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置27によって現像されてトナー画像(顕像化)が形成されるようになっており、このトナー画像は転写チャージャ28にてロール状の記録紙29に転写された後、分離チャージャ28aによって感光体ドラム25上から分離されるようになっている。
【0021】
このロール状の記録紙29は繰り出しローラ30によって繰り出された後、レジストローラ31によってタイミングを取られて感光体ドラム25と転写チャージャ28の間に搬送されるようになっており、この際にトナー画像が転写チャージャ28によって転写されるようになっている。
また、トナー画像が転写された後のロール状の記録紙29はカッター32によって切断された後、定着ローラ33によってトナー画像が定着された後、転写紙スタッカ34に排紙される。また、トナー画像が転写された後の感光体ドラム25からはクリーニング装置35によって残留トナーが除去された後、除電ランプ36によって除電される。
【0022】
一方、この複写機1の上面には自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)41が設けられており、このADF41は原稿テーブル42から原稿挿入口43を介して挿入されたブック原稿44をコンタクトガラス22上に搬送して、上述したように読取りおよび画像形成作業が終了したブック原稿44を排紙台45上に排紙するようになっている。
【0023】
以下、ADF41の構成を具体的に説明する。
図2、3において、46は第1搬送ローラであり、この第1搬送ローラ46はゴムスポンジから構成され、コンタクトガラス22に対してブック原稿44の原稿搬送方向上流側に配設されている。この第1搬送ローラ46はフランジ47を介して第2搬送ローラ軸48に6組固定されている。
【0024】
この第1搬送ローラ軸48は側板49a、49bに軸受50を介して回転自在に支持されており、端部にプーリ51aが取付けられている。このプーリ51aは図示しない複写機1の駆動系に連結された駆動プーリ51bによって回転するようになっており、第1搬送ローラ46は第1搬送ローラ軸48およびプーリ51aを介して駆動ベルト51bによって駆動されるようになっている。
【0025】
また、コンタクトガラス22に対してブック原稿44の原稿搬送方向下流側には第2搬送ローラ53が配設されており、この第2搬送ローラ53は第1搬送ローラ46よりも柔らかいゴムスポンジから構成され、フランジ54を介して第2搬送ローラ軸55に6組固定されている。
この第2搬送ローラ軸55は側板49a、49bに軸受57を介して回転自在に支持されており、端部に第2ギヤ58が取付けられている。この第2ギヤ58は駆動モータ60の出力軸に取付けられた第1ギヤ59に噛合しており、駆動モータ60が駆動されると第1ギヤ59、第2ギヤ58を介して駆動力が伝達されることにより第2搬送ローラ軸55を介して第2搬送ローラ53が回転するようになっている。
【0026】
また、側板49a、49bはステー61によって連結されており、このステー61によって剛性が維持される。また、側板板49a、49bにはそれぞれ2つの突出部材62、63が取付けられており、この突出部材62、63は一対のリンク64、65によってADF41に固定されたカバー66から突出する突出部材67、68に遊挿されている。
したがって、側板49a、49bはカバー66に対してブック原稿44の搬送方向と平行に上下移動するようになっており、第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53もそれに伴って上下動する。なお、カバー66は複写機21に対して着脱自在に設けられている。
【0027】
また、ステー61とカバー66の間にはスプリング69が縮設されており、第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53は側板49a、49bを介してスプリング69によって下方に付勢されている。
一方、図4に示すようにカバー66の内部にはブラケット70を介して可変抵抗器71が設けられており、この可変抵抗器71はつまみ71aが側板49bの上部に形成された凹部72に嵌合している。
【0028】
この可変抵抗器71は側板49bが上下動する際につまみ71aが側板49bと共に可変抵抗器71に沿って移動することによりその抵抗値Ωが変化するようになっており、この抵抗値Ωを図示しないコントローラに出力するようになっている。コントローラはこの抵抗値Ωから側板49bの上下移動量、すなわち、第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53の上下移動量を検出してブック原稿44の厚さを検知するようになっている。すなわち、可変抵抗器71およびコントローラは検知手段を構成している。
【0029】
一方、原稿挿入口43近傍には第1原稿検知センサ73が設けられており、この第1原稿検知センサ73は原稿挿入口43にブック原稿44の先端が挿入されたことを検出してコントローラに信号を出力するようになっている。コントローラはこの検知情報に基づいて所定時間経過後に駆動モータ60および本体側の駆動モータを駆動することにより第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53を駆動して原稿の搬送を開始するようになっている。
【0030】
また、第1搬送ローラ46とコンタクトガラス22の間には第2原稿検知センサ74が設けられており、この第2原稿検知センサ74はブック原稿44の先端を検知してコントローラに信号を出力するようになっている。コントローラはこの検知信号を検知した時点から所定時間経過後に可変抵抗器71からの検知信号に基づいて駆動モータ60の回転数を可変してブック原稿44の搬送速度が一定になるように制御し、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53の先端にくわえ込まれた後に駆動モータ60を元の回転数に戻すようにしている。
【0031】
すなわち、本実施形態では、コントローラは、第2原稿検知センサ74の検知情報に基づいてブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る所定時間手前から、可変抵抗器71の検知情報に基づいて駆動モータ60の回転数Nをブック原稿44の搬送速度Vが一定になるように可変させ、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラにくわえ込まれた後に駆動モータ60を所定時間手前までの回転数Nに戻す制御を行なっており、第2原稿検知センサ74と共に制御手段を構成しており、駆動モータ60はコントローラによって可変駆動される駆動手段を構成している。
【0032】
なお、1、2、4において、符号75はブック原稿44を介して第1搬送ローラ46に当接して第1搬送ローラ46と共に回転する補助第1ローラであり、符号76はブック原稿44を介して第2搬送ローラ53に当接して第2搬送ローラ53と共に回転する補助第2ローラである。なお、図1において、77は原稿の読取時の白基準を構成する白色ローラであり、この白色ローラ77は側板49a、49bに取付けられているが、図2〜4では図示省略している。
【0033】
次に、作用を説明する。
まず、本実施形態の基本原理を説明する。
第2搬送ローラ53を駆動する駆動モータ60は上述したように回転数Nが増減させるように駆動するようになっており、通常はNLなる回転数で駆動される。ここで、図4に示すように、駆動モータ60の駆動が開始されてからブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る所定時間手前までの時間t1秒でNHなる回転数に増速される。
【0034】
図4のグラフ1では駆動モータ60の回転数を可変しない(定常)ときのブック原稿44の搬送速度Vの変化を示しているが、このときには第2搬送ローラ53にブック原稿44の先端が突き当った瞬間に搬送速度Vが一瞬低下して衝撃が発生する。従来では、この衝撃によってジターと呼ばれる画像の読取不良が発生してしまう。
【0035】
本実施形態では、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る所定時間手前に駆動モータ60の回転数を搬送速度VをNHに可変し、このNHを図4のグラフ1に示すようにブック原稿44の一瞬の低下を補う量および時間に設定し、さらに、このNHを図5に示すように可変抵抗器71によるブック原稿44の厚さ情報に基づいて、変更するようにしている。
【0036】
具体的には、ブック原稿44の厚さが厚いときは(可変抵抗器71の抵抗値Ωが高いとき)NHを速くするとともに、ブック原稿44の厚さが薄いときは(可変抵抗器71の抵抗値Ωが低いとき)、NLよりも速いが比較的遅いNHに設定することにより、衝撃を緩和してジター等による読取不良が発生するのを防止するようにしたものである。
【0037】
以上の基本原理に基づいて搬送制御を説明する。
図4に示すように、ブック原稿44が原稿挿入口43に挿入されると、第1原稿検知センサ73が原稿44の先端を検知してONする。このセンサ73がONしてから所定時間経過後に駆動ローラ60および本体側に設けられた駆動ローラが起動される。
【0038】
オペレータは駆動ローラ60および本体側が起動されるまでに原稿44の先端を第1搬送ローラ46に突き当てて挿入時のスキューを矯正する。
駆動ローラ60および本体側の駆動ローラが起動されると、ブック原稿44を第1搬送ローラ46および第1補助ローラ75で挟持するとともに、第2搬送ローラ53および第2補助ローラ76で挟持して搬送する。このとき、第1搬送ローラ46はブック原稿44の厚み分だけスプリング69の付勢力に抗して上方に移動し、これに連動して第2搬送ローラ53が同量だけ上方に移動する。また、この際に可変抵抗器71が側板49bの上方への移動量を検出してその移動量に応じた抵抗値Ωをコントローラに出力する。
【0039】
なお、本実施形態では、第1、2搬送ローラ46、53を上方に移動させる構成にしているが、このような構成にしたのは、第2搬送ローラ53に原稿の先端が突き当るときの衝撃を緩和するためであり、本実施形態では必ずしもこのような構成を採用する必要はない。但し、かなりの厚みのある原稿等のようにADF41を苛酷な条件で使用する場合には、この構成を採用するのが好ましい。また、このような構成を採用しない場合には、原稿の厚みを検知する手段として、原稿載置台上に載置された原稿を機械的または光学的に直接検知すれば良い。
【0040】
一方、原稿44の先端が第2原稿検知センサ74によって検知されると、第2原稿検知センサ74を通過した時点から図4に示すように、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る経過時間時間t1秒の手前でNLなる回転数で駆動モータ60を回転する。なお、この時間t1秒は第2原稿検知センサ73によって原稿の先端が検知されてから第2搬送ローラ53に原稿が当接する手前の時間が駆動モータ60の回転数から予め設定されている。
【0041】
次いで、t1秒経過後に後に可変抵抗器71からの検知情報に基づいて駆動モータ60の回転数をNLからNHに増速させ、この状態をt2秒維持した後に元の回転数NLに戻す。このNHの値および時間は上述したように原稿44の搬送速度Vが図4のグラフ1の一点鎖線で示すように常に一定になるように設定されている。
次いで、コンタクトガラス22の下方で原稿44の読取りが終了した後、原稿44の後端が第2搬送ローラ53を通過すると第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53がスプリング69に付勢されて下方に平行移動して元の状態に復帰する。次いで、図1で説明したように読取られた原稿44の画像の形成作業を行なう。
【0042】
このように本実施形態では、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当る所定時間t1秒経過する手前で、駆動モータ60の回転数Nをブック原稿44の搬送速度Vが一定になるように可変させることにより、ブック原稿44の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0043】
また、ブック原稿44の厚さが厚いときは駆動モータ60の回転数をNHにして速くするとともに、ブック原稿44の厚さが薄いときは駆動モータ60の回転数をNLよりも速いが比較的遅い回転数NHに設定することにより、衝撃をより一層緩和することができる。
また、第1搬送ローラ46よりも第2搬送ローラ53の位置を上方に配置することなしにブック原稿44の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿44の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【0044】
さらに、第2搬送ローラ53を構成するゴムスポンジの硬度を第1搬送ローラ46を構成するゴムスポンジの硬度よりも柔らかくしたため、第2搬送ローラ53にブック原稿44の先端が突き当ったときの衝撃を第2搬送ローラ53自身で吸収することができるため、ブック原稿44の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0045】
また、本実施形態では、駆動モータ60の回転数Nの可変制御を行なうことに加えて、第2搬送ローラ53の硬度を第2搬送ローラ46の硬度よりも柔らかく設定しているため、第2搬送ローラ53に原稿44の先端が衝突したときの衝撃をより一層緩和することができる。また、本実施形態では、上述した駆動モータ60の回転数Nの可変制御と第2搬送ローラ53の硬度の両方を採用しているが、何れか一方でも本実施形態の効果を十分に得ることができる。
【0046】
なお、本実施形態では、第1搬送ローラ46および第2搬送ローラ53をゴムスポンジから構成しているが、これに限らず、ゴムから構成しても良い。
また、本実施形態では、第1搬送ローラ46と第2搬送ローラ53を別々の駆動モータで駆動しているが、これに限らず、図6に示すように、1つの駆動モータ60で駆動しても良い。この場合、第2ギヤ58とプーリ51aを駆動ベルト81で接続すれば良い。
【0047】
但し、このように構成した場合には、2つの駆動モータによって第1搬送ローラ46と第2搬送ローラ53を別々に駆動したものが駆動モータ60の増速開始タイミングをある程度ラフにできるのに比べて、図4のグラフ1に示す搬送速度の乱れる駆動モータ60の増速タイミングを確実に合わせないと、モータ60の回転数を可変したことによってジターを招来するおそれがある。このため、増速タイミングを確実に設定することが要求される。
【0048】
また、本実施形態では、ブック原稿44の先端が第2搬送ローラ53に突き当てる前後のタイミングで駆動モータ60の回転数を可変しているが、このタイミングと別なタイミングで駆動モータ60および本体側の駆動モータの回転数すれば別の効果を得ることができる。
以下、図7に基づいて説明する。
【0049】
ブック原稿44は大きな重量を有するため、挿入時と排出時に図7(a)(b)に示すようにその端部が垂れ下がってしまう。このため、搬送負荷が増大して原稿44の搬送速度が挿入時に遅く、排出時に速くなってしまい、複写機21としては複写倍率が合わない不具合が生じる。
そこで本実施形態のように、駆動モータ60と本体側の駆動モータの回転数制御を応用すれば、その不具合を解消することができる。具体的には、原稿の挿入時に駆動モータ60と本体側の駆動モータの回転数を速く設定するとともに搬送中盤では所定の回転数に設定し、さらに排出時には回転数を遅く設定して、原稿44の搬送速度が常に一定になるようにすれば良い。また、このときには駆動モータ60と本体側の駆動モータの回転数を可変抵抗器71からの出力値に基づいて、すなわち、原稿の厚さ(重さ)に応じて切換えれば良い。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当る所定時間手前から、駆動手段の回転数Nをブック原稿の搬送速度Vが一定になるように可変させることにより、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0051】
また、駆動手段の回転数Nをブック原稿の厚さに応じて可変する、例えば、ブック原稿が厚いときには駆動手段の回転数Nを速くし、薄いときには駆動手段の回転数Nを遅くすれば、衝撃をより一層緩和することができる。
また、第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの位置を上方に配置することなしにブック原稿の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【0052】
請求項2記載の発明によれば、第2搬送ローラにブック原稿の先端が突き当ったときの衝撃を第2搬送ローラ自身で吸収することができるため、ブック原稿の搬送速度が一瞬低下してしまうのを防止することができ、ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当るときの衝撃を緩和してジター等の読取不良が発生するのを防止することができる。
【0053】
また、第1搬送ローラよりも第2搬送ローラの位置を上方に配置することなしにブック原稿の衝撃を緩和することができるため、ブック原稿の搬送力不足が生じることがなく、搬送不良が発生するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動原稿搬送装置の一実施形態を示す図であり、その自動原稿搬送装置を搭載した複写機の概略構成図である。
【図2】一実施形態の自動原稿搬送装置の概略構成図である。
【図3】一実施形態の自動原稿搬送装置の断面図である。
【図4】一実施形態の自動原稿搬送装置の概略図上にブック原稿の搬送速度Vと時間tおよび駆動モータの回転数Nと時間tのグラフを示した図である。
【図5】一実施形態の駆動モータの回転数Nと可変抵抗器の抵抗値Ωとの関係を示す図である。
【図6】一実施形態の自動原稿搬送装置の他の態様を示すその要部断面図である。
【図7】ブック原稿と自動原稿搬送装置の関係を示す図であり、(a)は挿入時のブック原稿の状態を示す図、(b)は排出時のブック原稿の状態を示す図である。
【図8】従来の自動原稿搬送装置の概略図である。
【符号の説明】
22 コンタクトガラス(読取位置)
41 ADF(自動原稿搬送装置)
44 ブック原稿
46 第1搬送ローラ
53 第2搬送ローラ
60 駆動モータ(駆動手段)
71 可変抵抗器(検知手段)
74 第2原稿検知センサ(制御手段)
Claims (2)
- ブック原稿を読取位置に搬送した後、排紙するようにした自動原稿搬送装置において、
前記読取位置に対して原稿搬送方向上流側に配設され、原稿を搬送する第1搬送ローラと、
前記読取位置に対して原稿搬送方向下流側に配設され、原稿を搬送する第2搬送ローラと、
少なくとも前記第2搬送ローラの回転数を可変駆動する駆動手段と、
前記ブック原稿の厚さを検知する検知手段と、を備え、
前記駆動手段の回転数をN、その回転数Nで搬送されるブック原稿の搬送速度をVとしたとき、
前記ブック原稿の先端が第2搬送ローラに突き当る所定時間手前から、前記検知手段の検知情報に基づいて前記駆動手段の回転数Nをブック原稿の搬送速度Vが一定になるように可変させ、前記ブック原稿の先端が第2搬送ローラにくわえ込まれた後に前記駆動手段を前記所定時間手前までの回転数Nに戻すように制御を行なう制御手段を設けたことを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 前記第2搬送ローラを構成する材料の硬度を第1搬送ローラを構成する材料の硬度よりも柔らかくしたことを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
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