JPH10205035A - プレキャスト鉄筋コンクリート造の床構造 - Google Patents

プレキャスト鉄筋コンクリート造の床構造

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JPH10205035A
JPH10205035A JP1404997A JP1404997A JPH10205035A JP H10205035 A JPH10205035 A JP H10205035A JP 1404997 A JP1404997 A JP 1404997A JP 1404997 A JP1404997 A JP 1404997A JP H10205035 A JPH10205035 A JP H10205035A
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JP
Japan
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floor
floor plate
reinforced concrete
space
lower beam
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Pending
Application number
JP1404997A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikatsu Onishi
利勝 大西
Takashi Ishimatsu
隆 石松
Takanori Kawamoto
孝紀 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】床板のスパンを拡大し、平面的に大きな空間を
確保することができ、ライフスタイルの変化による間仕
切壁の移動や大きな有効通路幅を確保することができる
PC造の床構造を提供する。併せてPC造下梁のせいを
小さくし立体的に空間の広がりを確保できるようにす
る。 【解決手段】プレキャスト鉄筋コンクリート造床板1と
該床板を下方から支持するプレキャスト鉄筋コンクリー
ト造下梁2と該床板を上方から吊り下げ支持するプレキ
ャスト鉄筋コンクリート造上梁3とで構成され、該下梁
2と該上梁3とが該床板1を挟んで連結一体化されてな
るプレキャスト鉄筋コンクリート造の床構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大きな空間を必要
とする住宅に好適に用いられるプレキャスト鉄筋コンク
リート造の床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年施工方法の合理化、省力化、騒音防
止、コンクリートの信頼性向上等に伴って品質、耐震・
耐久性の優れたプレキャスト鉄筋コンクリート造(以
下、PC造と略称する)の住宅が増加している。従来提
案されているPC造の住宅の床構造としては、PC造の
床板を下方からPC造の梁で支持するものであった(特
公昭51−4577号公報、特開昭58−91246号
公報)。このような下方からのみ支えるPC造梁の形式
では床板の下方に設置されるPC造梁だけで床荷重を受
ける構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
下方からPC造床板を支えるPC造梁形式では、図1に
示すように、下方に設置されたPC造梁のみで床荷重を
負担しなけれならないことから、長いスパンにわたって
PC造床板を支持することができず、結果的に空間が小
割りになってしまい、ライフスタイルの変化による間仕
切壁の移動や大きな有効通路幅を確保しなければならな
い高齢者対応住宅等において大きな部屋や通路を確保し
ようと思ってもそれができないという問題がある。なお
図1において、1はPC造床板で10はPC造梁であ
る。本発明は、床板のスパンを拡大し、平面的に大きな
空間を確保することができ、ライフスタイルの変化によ
る間仕切壁の移動や大きな有効通路幅を確保することが
できるPC造の床構造を提供することを課題とする。ま
た本発明はPC造下梁のせいを小さくし立体的に空間の
広がりを確保できるPC造の床構造を提供することを課
題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレキャスト
鉄筋コンクリート造床板と該床板を下方から支持するプ
レキャスト鉄筋コンクリート造下梁と該床板を上方から
吊り下げ支持するプレキャスト鉄筋コンクリート造上梁
とで構成され、該下梁と該上梁とが該床板を挟んで連結
一体化されてなるプレキャスト鉄筋コンクリート造の床
構造に関する。また本発明は、プレキャスト鉄筋コンク
リート造床板と該床板を下方から支持するプレキャスト
鉄筋コンクリート造下梁と該床板を上方から吊り下げ支
持するプレキャスト鉄筋コンクリート造上梁とで構成さ
れ、該下梁と該上梁とが該床板を挟んで高強度モルタル
充填式縦縫いボルトで連結一体化されてなるプレキャス
ト鉄筋コンクリート造の床構造に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】図2は本発明のPC造の床構造を
示す断面図である。予め工場で製造されたPC造床板1
と、下方より支持するPC造下梁2と、上方より吊り下
げ支持するPC造上梁3とを壁式PC造住宅の建築現場
で内部通りに使用して組み立てることにより実施する。
図2において、4は貫通孔、5は縦縫いボルト、7は高
強度モルタル、11は床仕上板、12は床下空間であ
る。
【0006】PC造床板1とPC造下梁2とPC造上梁
3とは、縦縫いボルト5とナットで締めつけられた後
に、貫通孔4に高強度モルタル7を充填することにより
連結一体化する。縦縫いボルト5は、例えば直径が13
〜16mmで、形状が丸鋼材又は異形鋼材で材質がSR
235又はSD295のものが好適であり、建築現場で
貫通孔4に差し込んだ後にナット締めできる形式(両端
に切削又は転造ネジ加工が施されている)となってい
る。縦縫いボルト5は、PC造下梁2に予め工場で埋め
込んであってもよく、図示したようにPC造下梁2に貫
通孔4と切り欠き13を設けておいて後から縦縫いボル
ト5を差し込むようにして置いてもよい。また充填材の
高強度モルタル7は、セメント、水、砂及び混和材を適
宜選択して所定の配合割合で混ぜたもので、貫通孔4内
にも容易に流入するような高流動性を有するものが好適
に使用され、その設計基準強度が600kg/cm2
上であるのが好ましい。
【0007】本発明においては、PC造床板1上にPC
造上梁3を設置した後に床仕上板11を設置して床下空
間12を確保する。PC造下梁2及びPC造上梁3の寸
法及び形状等は設計要求などに応じて適宜設計変更して
差し支えないが、形状は矩形断面を有しているのが好ま
しい。これら梁の幅は25cm以下、せい50cm以
下、長さ762cm以下がよい。図においてPC造下梁
2及びPC造上梁3の各PC部材にはPC造床板1等と
の接合位置に連結一体化するための貫通孔4が設けられ
ている。また必要に応じて配管スリーブ等を形成する部
分には梁内開口などを形成してもよい。
【0008】PC造床板1とそれを挟むPC造下梁2と
PC造上梁3との組み合わせにより平面的かつ立体的に
大きな空間、例えば壁式PC造住宅においても80m2
の空間を容易に構成でき、この大きな空間を自由な位置
で軽微な内部仕切壁により仕切ることにより、将来的な
ライフスタイルの変化による間仕切壁の取り外し、位置
変更等や高齢者対応の広い通路幅を確保することが容易
である。ここで平面的に大きな空間とは、PC造の壁又
は柱で仕切られることにより構成される1つの空間が平
面的に大きいということを意味し、具体的にはPC造床
板1とそれを挟んで設置されるPC造下梁2とPC造上
梁3によって壁間又は柱間の間隔を大きくすることがで
きるので、従来よりも平面的に大きな空間を形成させる
ことができる。また立体的に大きな空間とは、換言する
と居室の天井高さを意味し、具体的にはPC造床板1の
上部にPC造上梁3を設置することによってPC造床板
1を下方から支持するPC造下梁2のせい(空間への突
出長さ)を小さくすることができる。
【0009】本発明においては、縦縫いボルト5と流動
性の高い高強度モルタル7を使用することにより短時間
で容易にPC造床板1とPC造下梁2とPC造上梁3を
一体にすることができる。また施工温度、養生温度、作
業員の技量等の施工条件に左右されずに高品質で一体性
の高いPC造床構造を構成することができる。また、P
C造床板1とPC造上梁3上に配される床仕上板11に
より構成される床下空間12を収納や設備配管の用途に
供することができる。
【0010】
【実施例】次に本発明の一実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図3は、本発明に係るPC造住宅の概要見取
り図である。PC造床板1は下方より支持するPC造下
梁2と上方より吊り下げ支持するPC造上梁3により支
持されている。なお、PC造下梁2とPC造上梁3は、
予め工場で生産され、形状としては図示したように矩形
断面を有する直線材が好適に使用されるが、矩形コーナ
ー部には丸みを持たせてもよい。PC造下梁2はPC造
床板1を挟んで平面的に同位置の内部通りに配置される
ものである。
【0011】図4は、本発明に係るPC造床板1とPC
造下梁2とPC造上梁3との接合部の断面図である。図
4においてはPC造下梁2は幅21cm、せい47c
m、長さ651cmの長方形断面を有するものが使用さ
れており、PC造上梁3には幅21cm、せい23c
m、長さ651cmの長方形断面を有するものが使用さ
れている。組み立ては、PC造下梁2、PC造床板1、
PC造上梁3の順でPC部材をセットした後、予め工場
でそれぞれの接合位置に設けた貫通孔4又は溝に縦縫い
ボルト5をPC造床板1、PC造下梁2及びPC造上梁
3に上方より差し込みナット6で締め付ける。その後
に、縦縫いボルト5と貫通孔4との間隙に高強度モルタ
ル7を流し込んで充填し、3つのPC部材を連結一体化
する。高強度モルタル7としては、例えば高性能分散剤
を混和剤として使用した設計基準強度が600kg/c
2 以上である商品名UグラウトH(宇部興産株式会社
製)が好適である。
【0012】次に本発明のPC造床構造の構築方法をP
C部材の現場組立を示す図5により説明する。本発明の
PC造床構造を構成するPC造床板1、PC造下梁2、
PC造上梁3は、工場においてコンクリート及び鉄筋に
よって予め一定の寸法、形状に作製され、トラックによ
って建築現場に搬入される。図5において貫通孔4は省
略して図示していない。次に現場において本発明のPC
造床構造に組立るには、基礎上に建物の外郭となるPC
造壁板8及びPC造受柱9をクレーンで立て基礎に埋め
込まれたアンカーボルトにより接合した後、PC造下梁
2をクレーンでPC造受柱9の上にセットする。次にP
C造下梁2上へPC造床板1を設置した後、PC造上梁
3をPC造床板1上へ設置する。以上の作業が終了した
後に図2及び図4に示したように、PC造下梁2とPC
造床板1及びPC造上梁3に設けられた縦縫いの貫通孔
4に縦縫いボルト5を挿入し、ナット6で締めつけた
後、ボルト5と貫通孔4との間隙に高強度モルタル7を
流し込み一体化を図る。またPC造下梁2とPC造壁板
8とは、それぞれの接合位置に設けられた貫通孔にボル
トを差し込んで又は埋め込まれたボルト(図示せず)
で、例えば2本のボルト(13mmΦSR235)でお
互いを接合し、またPC造受柱9とPC造壁板8とは、
それぞれの接合位置に設けられた複数の貫通孔にボルト
を差し込んで又は埋め込まれたボルト(図示せず)で、
例えば3本のボルト(13mmΦSR235)でお互い
を接合する。以上の手順を経てPC床構造が構築され
る。なお、本PC床構造の住宅を複数階の住宅に設置す
る場合は、以上の作業を繰り返し実施することになる。
【0013】
【発明の効果】本発明はPC造床板を2つのPC造梁で
サンドイッチする形式のPC床構造にしたので、大きな
居室空間を確保することができる。それ故単に大きな居
室が可能となるだけでなく、容易に内部間仕切りを変更
できるので将来的なライフスタイルの変化に対応させ易
い等の効果が期待できる。またPC造床板、PC造下梁
及びPC造上梁の連結一体化に高強度モルタル充填式縦
縫いボルトを用いると2つのPC造梁に一体性を持たせ
ることができ、PC造床板を下方から支持するPC造梁
のせいを小さくすることができる。また立体的に広がり
のある天井の高い空間を実現することができる。さらに
は、PC造床板上にPC造上梁が設置されるので、PC
造床板と床仕上板との間にできる空間を床下収納庫や設
備配管等の用途に供することができという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPC造の床構造を示す断面図。
【図2】本発明のPC造の床構造を示す断面図。
【図3】本発明に係るPC造住宅の概要見取り図。
【図4】本発明に係るPC造床板1とPC造下梁2とP
C造上梁3との接合部の断面図である。
【図5】本発明のPC造床構造のPC部材現場組立図。
【符号の説明】
1 PC造床板 2 PC造下梁 3 PC造上梁 4 貫通孔 5 縦縫いボルト 6 ナット 7 高強度モルタル 8 PC造壁板 9 PC造受柱 10 PC造梁 11 床仕上板 12 床下空間 13 切り欠き

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレキャスト鉄筋コンクリート造床板と該
    床板を下方から支持するプレキャスト鉄筋コンクリート
    造下梁と該床板を上方から吊り下げ支持するプレキャス
    ト鉄筋コンクリート造上梁とで構成され、該下梁と該上
    梁とが該床板を挟んで連結一体化されてなるプレキャス
    ト鉄筋コンクリート造の床構造。
  2. 【請求項2】下梁と上梁とが床板を挟んで高強度モルタ
    ル充填式縦縫いボルトで連結一体化されてなる請求項1
    に記載のプレキャスト鉄筋コンクリート造の床構造。
JP1404997A 1997-01-28 1997-01-28 プレキャスト鉄筋コンクリート造の床構造 Pending JPH10205035A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1404997A JPH10205035A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 プレキャスト鉄筋コンクリート造の床構造

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JP1404997A JPH10205035A (ja) 1997-01-28 1997-01-28 プレキャスト鉄筋コンクリート造の床構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100784191B1 (ko) 2006-10-17 2007-12-11 한국건설기술연구원 복부에 관통홀이 형성된 강재빔을 이용한 합성 바닥판 구조및 그 시공방법
KR100815230B1 (ko) 2006-10-17 2008-03-19 한국건설기술연구원 복부에 관통홀이 형성된 한 쌍의 강재빔을 포함하는프리캐스트 합성보를 이용한 합성바닥판 구조 및 그시공방법

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