JPH10204059A - フェニルスルホンアミド誘導体 - Google Patents

フェニルスルホンアミド誘導体

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JPH10204059A
JPH10204059A JP2317797A JP2317797A JPH10204059A JP H10204059 A JPH10204059 A JP H10204059A JP 2317797 A JP2317797 A JP 2317797A JP 2317797 A JP2317797 A JP 2317797A JP H10204059 A JPH10204059 A JP H10204059A
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JP
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groups
alkyl group
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JP2317797A
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Inventor
Kanji Takahashi
寛治 高橋
Tsuneyuki Sugiura
恒行 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I)で示されるフェニルスルホンアミド
誘導体及びその塩(式中、R1 はH、アルキル;R2
COOR4 、CONHOR5 ;Xは、O、S、NR17
Yは、CH、N;R3 は、H、アルキル、アルコキシ、
ハロゲン、CF3、OH、COOH、アルコキシカルボ
ニル、NR7 8 等;nは1〜4;R9 、R10は、H、
アルキル、COR11、(置換)環状基、−COR11、ア
ルコキシ、OH、ベンジルオキシ、グアニジノ、NR12
13等;R18はH、アルキル、フェニルアルキル、アル
コキシカルボニル、フェニルアルコキシカルボニル)。 【化1】 【効果】 式(I)の化合物は、マトリックスメタロプ
ロテイナーゼを阻害し、リュウマチ、骨関節炎、病的骨
吸収、骨粗鬆症、歯周病、間質性腎炎、動脈硬化、肺気
腫、肝硬変、角膜損傷、ガン細胞の転移浸潤や増殖の疾
患、自己免疫疾患(クローン病、シュグレン病等)等の
予防及び/又は治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフェニルスルホンア
ミド誘導体、その製造方法、およびその誘導体を有効成
分として含有する薬剤に関する。
【0002】さらに詳しくは、一般式(I)
【化2】 (式中、すべての記号は後記と同じ意味を表わす。)で
示されるフェニルスルホンアミド誘導体、それらの非毒
性塩、それらの製造方法、およびそれらを含有する薬剤
に関する。
【0003】
【発明の背景および従来技術】マトリックスメタロプロ
テイナーゼ(以下、MMPと略記する。)は活性中心に
亜鉛(以下、Zn2+と略記する。)を有する中性メタロ
プロテイナーゼであり、生理的状況下においてはコラー
ゲン、ラミニン、プロテオグリカン、フィブロネクチ
ン、エラスチン、ゼラチン等を分解することにより関節
組織、骨組織、結合組織などの成長及び組織改築などに
作用している。MMPは、現在までに一次構造の異なる
10種類以上の分子種が同定されている。具体的には、
間質性コラゲナーゼ(MMP−1)、白血球コラゲナー
ゼ(MMP−8)、ゼラチナーゼA(MMP−2)、ゼ
ラチナーゼB(MMP−9)、ストロムライシン1(M
MP−3)、ストロムライシン2(MMP−10)、マ
トリライシン(MMP−7)等が挙げられる。
【0004】それら各酵素に共通した性質として、
(1)活性中心にZn2+を有し、酵素活性にカルシウム
(Ca2+)を必要とすること、(2)潜在型酵素として
分泌され、細胞外で活性化を受けること、(3)アミノ
酸配列に高い相同性を有すること、(4)生体内に存在
する種々の細胞外マトリックス成分分解能をもつこと、
(5)共通のインヒビターである組織メタロプロテイナ
ーゼインヒビター(TIMP)によって活性が阻害され
ることなどが知られている。
【0005】MMPの阻害剤はMMPの分泌および活性
が異常亢進した場合に生じる種々の疾患の予防および/
または治療に有用と考えられる。例えば、リュウマチ、
骨関節炎、病的骨吸収、骨粗鬆症、歯周病、間質性腎
炎、動脈硬化、肺気腫、肝硬変、角膜損傷、ガン細胞の
転移浸潤や増殖の疾患、自己免疫疾患(クローン病、シ
ュグレン病等)、白血球系の細胞の血管遊出や浸潤によ
る疾患、血管新生等が挙げられる。
【0006】マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害作
用を有する化合物はいくつか知られている。なかでも、
コラーゲンの切断点近傍の基質(Gly−Ile−Al
a−GlyまたはGly−Leu−Ala−Gly)
が、コラゲナーゼと高い親和性を有することが知られて
いる。この基質の切断部位に亜鉛親和性基をもつ、化学
修飾を行った基質アナログマトリックスメタロプロテイ
ナーゼ阻害剤が、数多く研究されている[Inhibitors o
f matrix metalloproteinases (MMP's), Nigel RA Beel
ey, Phillip RJ Ansell, Andrew JP Docherty ら Curr.
Opin. Ther. Patents.,4,7-16(1994), Current Drugs
Ltd ISSN 0962-2594 参照]。しかし、これらの基質ア
ナログ阻害剤は、ペプチドアナログであるために種々の
問題点があることが予想される。このため、これらの阻
害剤を非ペプチド化することが望まれており、いくつか
報告されている。
【0007】例えば、EP606046号の明細書に
は、一般式(X)
【化3】 (式中、(a)ArXは炭素環式または複素環式アリー
ル基;RXは水素原子、低級アルキル基、炭素環式アリ
ール−低級アルキル基等;R1Xは水素原子、低級アルキ
ル基、炭素環式アリール−低級アルキル基等;R2Xは水
素原子または低級アルキル基であるか;あるいは(b)
XおよびR1Xはそれらが付加されている鎖と一緒にな
って1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン、ピ
ペリジン環等を形成;ArXおよびR2Xは(a)で定義
した意味を有しているか;あるいは(c)R1XおよびR
2Xはそれらが付加されている炭素原子と一緒になって、
未置換もしくは低級アルキル基により置換されているC
3〜7シクロアルカン、オキサ−シクロヘキサン、チア
−シクロヘキサン等;そしてArXおよびR2Xは(a)
で定義した意味を有する。)で示されるアリールスルホ
ンアミド誘導体がマトリックスメタロプロテイナーゼ阻
害作用を有していることが開示されている。
【0008】WO9535276号の明細書には、一般
式(Y)
【化4】 (式中、XYはCOOH基、CONHOH基;R1Yは天
然または非天然のα−アミノ酸側鎖;R2YはZ1YYY
基;Z1Yは水素原子、アリール基等;(i)QYYが一
緒になって単結合、(ii)QYはO原子、S原子、WY
C1〜20アルキル基等、(iii)QYは単結合、WY
C9〜20アルキル基等、(iv)QYは単結合、WYはC
1〜8アルキル基;YYはSO2基;ZYは任意に置換さ
れていてもよいアリール基またはヘテロアリール基を表
わす。)で示される化合物がマトリックスメタロプロテ
イナーゼ阻害作用を有していることが開示されている。
【0009】WO9627583号の明細書には、一般
式(G)
【化5】 (式中、nは1〜6;XGは水酸基、C1〜6アルコキ
シ基、NR1G2G;R3G、R4Gは水素原子、C1〜6ア
ルキル基等:ArGは(C6〜10)アリール基、(C
5〜9)ヘテロアリール基、(C1〜6)アルキル(C
6〜10)アリール基、(C1〜6)アルコキシ(C6
〜10)アリール基、((C1〜6)アルコキシ)
2(C6〜10)アリール基、(C6〜10)アリール
オキシ(C6〜10)アリール基、(C5〜9)ヘテロ
アリールオキシ(C6〜10)アリール基、(C1〜
6)アルキル(C5〜9)ヘテロアリール基、(C1〜
6)アルコキシ(C5〜9)ヘテロアリール基、((C
1〜6)アルコキシ)2(C5〜9)ヘテロアリール
基、(C6〜10)アリールオキシ(C5〜9)ヘテロ
アリール基、(C5〜9)ヘテロアリールオキシ(C5
〜9)ヘテロアリール基を表わす。)で示される化合物
がマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害作用を有して
いることが開示されている。
【0010】一方、WO9315047号の明細書に
は、一般式(Z)
【化6】 (式中、AZはa)−QZ−XZ基(QZは−O−、−S
−、−NRZ−基、単結合、XZは5、6員の芳香族環ま
たは複素環)、b)−CN基、−NO2基、−N3基、−
NRZ1Z基、−ORZ基、−CORZ基、−CO2Z
(RZおよびR1Zはそれぞれ独立して、水素原子、C1
〜18アルキル基、C2〜18アルケニル基等);JZ
は二価のC1〜8のアルカンジイル基、アルケンジイル
基またはアルキンジイル基;VZはフェニレン基、フラ
ンジイル基、チオフェンジイル基、チアゾールジイル基
等;qおよびmは0または1;YZは単結合、−CH2
基、−C(=O)−基、−C(=S)−基、−S(=
O)2−基または−P(=O)(OC1〜6アルキル)
−基(ただし、YZが−S(=O)2−基のとき、QZ
単結合を表わさない。);R2Zは水素原子、C1〜6ア
ルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル
基、−CO(C1〜6アルキル)基、−CO2(C1〜
6アルキル)基等;R3ZおよびR4Zはそれぞれ独立し
て、水素原子、ハロゲン原子、C1〜6アルキル基、天
然アミノ酸側鎖等;BZはa)ZZ8Z基(ZZは単結
合、−C(=O)−基、−C(=O)O−基、−CH2
O−基等、R8Zは水素原子、C1〜18アルキル基、C
2〜18アルケニル基、C2〜18アルキニル基等)、
b)−CH2NR9Z10Z基または−CONR9Z10Z
(R9ZおよびR10Zはそれぞれ独立して、水素原子、C
1〜18アルキル基、C2〜18アルケニル基、C2〜
18アルキニル基等)、c)EZ基(EZは窒素原子、酸
素原子、硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1以上含有
する5、6員複素環)、またはd)−CH2Z基、−C
(=O)NHEZ基または−C(=O)NHCH2−EZ
基を表わす。)で示される化合物が、PAF拮抗剤とし
て有用であることが開示されている。
【0011】特表平7-502742号(WO−931407
2)明細書には、一般式(W)
【化7】 (式中、WWは任意に1以上のC1〜6アルキル基置換
分で置換された、ピリド−3−イル基、ベンズイミダゾ
ール−1−イル基、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−
1−イル基、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イ
ル基、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−イル基;
Wはa)C2〜12の2価のアルカンジイル基、アル
ケンジイル基、アルキンジイル基等、b)任意に水酸
基、−O(C1〜6)アルキル基、ハロゲン原子とニト
リル基から選択された1以上の基で置換された−(CH
2qW(CH2r−基(qは0〜3;UWはベンゼンジ
イル、−O−、−S−、フランジイル基、チオフェンジ
イル基等)等;QWはカルボニル基、チオカルボニル
基、スルホニル基または単結合;R1Wは水素原子、任意
にC1〜6アルキル基、−O(C1〜6)アルキル基、
ハロゲン原子、−CF3基とCN基から選択された1以
上の基で置換されたC1〜6アルキル基、C2〜6アル
ケニル基等;R2Wは水素原子、ハロゲン原子、任意に1
以上のハロゲン原子で置換されたC1〜6アルキル基、
C2〜6アルケニル基、天然アミノ酸の側鎖等;R3W
水素原子、ハロゲン原子;BWはa)−VW8W基(VW
は−C(=O)−基、−C(=O)O−基、−CH2
−基等;R8Wは水素原子、C1〜18アルキル基、C2
〜6アルケニル基等)、b)−CH2NR9W10W基、−C
ONR9W10W基等を表わす。)で示される化合物が、
PAF拮抗剤として有用であることが開示されている。
【0012】
【発明の目的】本発明者らは、マトリックスメタロプロ
テイナーゼ、例えばゼラチナーゼ、ストロムライシンま
たはコラゲナーゼ等に対して阻害作用を有する化合物を
見い出すべく鋭意研究を行なった結果、一般式(I)で
示される新規なフェニルスルホンアミド誘導体が目的を
達成することを見出した。
【0013】
【発明の開示】本発明は、 1)一般式(I)
【化8】 (式中、R1は水素原子、またはC1〜4アルキル基を
表わし、R2は−COOR4基または−CONHOR5
を表わし、R4は(1)水素原子、(2)C1〜8アル
キル基、(3)フェニル基、または(4)フェニル基、
−OCOR6基(基中、R6はC1〜4アルキル基を表わ
す。)または−CONR78基(基中、R7およびR8
それぞれ独立して、水素原子またはC1〜4アルキル基
を表わす。)のいずれかで置換されたC1〜4アルキル
基を表わし、
【0014】R5は水素原子、C1〜8アルキル基、フ
ェニル基、またはフェニル基で置換されたC1〜4アル
キル基を表わし、Xは酸素原子、硫黄原子または−NR
17基(基中、R17は、水素原子、C1〜4アルキル基、
フェニル基で置換されたC1〜4アルキル基、C1〜8
アルコキシカルボニル基またはフェニル基で置換された
C1〜4アルコキシカルボニル基を表わす。)を表わ
し、YはCH基または窒素原子を表わし、R3は水素原
子、C1〜4アルキル基、C1〜4アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、トリフルオロメチル基、水酸基、カルボキシ
ル基、C1〜8アルコキシカルボニル基、、ニトロ基、
−NR78基(基中、R7およびR8は前記と同じ意味を
表わす。)または−CONR78基(基中、R7および
8は前記と同じ意味を表わす。)を表わし、nは1〜
4の整数を表わし、
【0015】R9およびR10はそれぞれ独立して、 (1)水素原子、 (2)C1〜8アルキル基(ただし、アルキル基中の1
個の−CH2−基は1個の硫黄原子で置き換わっていて
もよい。)、 (3)−COR11基(基中、R11は水酸基、C1〜8ア
ルキル基、C1〜8アルコキシ基、フェノキシ基、フェ
ニル基で置換されたC1〜4アルコキシ基または−NR
1516基(基中、R15およびR16はそれぞれ独立して、
水素原子、C1〜4アルキル基、フェニル基、1個また
は2個のフェニル基で置換されたC1〜4アルキル基を
表わす。)を表わす。)、 (4)炭素環基、 (5)複素環基(前記(4)の炭素環または前記(5)
の複素環は1から3個のC1〜4アルキル基、C1〜4
アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、トリフルオロメ
チル基で置換されていてもよい。)、または
【0016】(6)下記(i)〜(viii)から選ばれるひと
つの基で置換されたC1〜8アルキル基、(i) −CO
11基(基中、R11は前記と同じ意味を表わす。)、(i
i) C1〜4アルコキシ基、(iii)水酸基、(iv) ベンジ
ルオキシ基、(v) グアニジノ基、(vi) −NR1213
(基中、R12およびR13はそれぞれ独立して、水素原
子、C1〜4アルキル基またはCOOR14基(基中、R
14はC1〜4アルキル基またはベンジル基を表わす。)
を表わす。)、(vii) 炭素環基、または(viii)複素環基
(前記(vii)の炭素環または前記(viii)の複素環は1か
ら3個のC1〜4アルキル基、C1〜4アルコキシ基、
ハロゲン原子、水酸基、トリフルオロメチル基で置換さ
れていてもよい。)を表わし、
【0017】R18は水素原子、C1〜4アルキル基、フ
ェニル基で置換されたC1〜4アルキル基、C1〜8ア
ルコキシカルボニル基またはフェニル基で置換されたC
1〜4アルコキシカルボニル基を表わす。)で示される
フェニルスルホンアミド誘導体、またはそれらの非毒性
塩、
【0018】2)一般式(I)で示されるフェニルスル
ホンアミド誘導体およびそれらの非毒性塩の製造方法、
および 3)一般式(I)で示されるフェニルスルホンアミド誘
導体およびそれらの非毒性塩を有効成分として含有する
薬剤に関する。
【0019】本発明においては、特に指示しない限り異
性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、ア
ルコキシ基およびアルキレン基には直鎖のものおよび分
枝鎖のものが含まれる。アルケニレン基中の二重結合
は、E、ZおよびEZ混合物であるものを含む。また、
分枝鎖のアルキル基、アルコシキ基およびアルキレン基
が存在する場合等の不斉炭素原子の存在により生ずる異
性体も含まれる。
【0020】一般式(I)中、R1、R3、R6、R7、R
8、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18によっ
て表わされるC1〜4アルキル基またはR4、R5
9、R10、R15、R16、R17、R18中のC1〜4アル
キル基(炭素環基または複素環基の置換基も含む。)と
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル基およびこれら
の異性体である。一般式(I)中、R4、R5、R9、R
10、R11によって表わされるC1〜8アルキル基または
9、R10中のC1〜8アルキル基とは、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル基およびこれらの異性体である。一般式
(I)中、R9、R10によって表わされる1個の−CH2
−基が1個の硫黄原子に置き換わっているC1〜8アル
キル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペン
チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル基およびこれらの
異性体基中の1個の−CH2−基が1個の硫黄原子で置
き換わっている基を表わす。例えば、−SH、−CH2
−SH、−CH2CH2−S−CH3基が挙げられる。
【0021】一般式(I)中、R3によって表わされる
C1〜4アルコキシ基またはR9、R10、R11中のC1
〜4アルコキシ基(炭素環基または複素環基の置換基も
含む。)とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブト
キシ基およびこれらの異性体である。一般式(I)中、
11によって表わされるC1〜8アルコキシ基とは、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオ
キシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキ
シ基およびこれらの異性体である。
【0022】一般式(I)中、R3、R17、R18によっ
て表わされるC1〜8アルコキシカルボニル基とは、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボ
ニル、ヘキシルオキシカルボニル、ヘプチルオキシカル
ボニル、オクチルオキシカルボニル基およびこれらの異
性体である。一般式(I)中、R17、R18中のC1〜4
アルコキシカルボニル基とは、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニル基およびこれらの異性体である。
【0023】一般式(I)中、R9およびR10中の炭素
環とは、一部または全部が飽和していてもよい単環、二
環の炭素数15以下の芳香族環をいう。これらの環とし
ては、例えば、ベンゼン、ナフタレン、インデン、アズ
レン、フルオレン、フェナントレイン、アントラセン、
アセナフチレン、ビフェニレン環およびこれらの一部ま
たは全部が飽和している環が挙げられる。一般式(I)
中、R9およびR10中の複素環とは、1個または2個の
窒素原子、1個の酸素原子および/または1個の硫黄原
子を含む5〜15員の単環または二環式複素環を表わ
す。1個または2個の窒素原子、1個の酸素原子および
/または1個の硫黄原子を含む5〜15員の単環または
二環式複素環とは、1個または2個の窒素原子、1個の
酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜15
員の単環または二環式複素環アリールまたはその一部ま
たは全部飽和したものが含まれる。
【0024】前記した1個または2個の窒素原子、1個
の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜1
5員の単環または二環式複素環アリールとしては、ピロ
ール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジ
ン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン、
フラン、ピラン、オキセピン、オキサゼピン、チオフェ
ン、チアイン(チオピラン)、チエピン、オキサゾー
ル、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、
オキサジアゾール、オキサアジン、オキサジアジン、オ
キサアゼピン、オキサジアゼピン、チアジアゾール、チ
アアジン、チアジアジン、チアアゼピン、チアジアゼピ
ン、インドール、イソインドール、ベンゾフラン、イソ
ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェ
ン、インダゾール、キノリン、イソキノリン、フタラジ
ン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノ
リン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾ
イミダゾール環等が挙げられる。
【0025】前記した1個または2個の窒素原子、1個
の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜1
5員の単環または二環式複素環で一部または全部飽和し
たものとしては、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリ
ン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペ
リジン、ピペラジン、テトラヒドロピリミジン、テトラ
ヒドロピリダジン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラ
ン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ジヒドロチ
オフェン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチアイン
(ジヒドロチオピラン)、テトラヒドロチアイン(テト
ラヒドロチオピラン)、ジヒドロオキサゾール、テトラ
ヒドロオキサゾール、ジヒドロイソオキサゾール、テト
ラヒドロイソオキサゾール、ジヒドロチアゾール、テト
ラヒドロチアゾール、ジヒドロイソチアゾール、テトラ
ヒドロイソチアゾール、モルホリン、チオモルホリン、
インドリン、イソインドリン、ジヒドロベンゾフラン、
パーヒドロベンゾフラン、ジヒドロイソベンゾフラン、
パーヒドロイソベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェ
ン、パーヒドロベンゾチオフェン、ジヒドロイソベンゾ
チオフェン、パーヒドロイソベンゾチオフェン、ジヒド
ロインダゾール、パーヒドロインダゾール、ジヒドロキ
ノリン、テトラヒドロキノリン、パーヒドロキノリン、
ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、パ
ーヒドロイソキノリン、ジヒドロフタラジン、テトラヒ
ドロフタラジン、パーヒドロフタラジン、ジヒドロナフ
チリジン、テトラヒドロナフチリジン、パーヒドロナフ
チリジン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキノキ
サリン、パーヒドロキノキサリン、ジヒドロキナゾリ
ン、テトラヒドロキナゾリン、パーヒドロキナゾリン、
ジヒドロシンノリン、テトラヒドロシンノリン、パーヒ
ドロシンノリン、ジヒドロベンゾオキサゾール、パーヒ
ドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、
パーヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイミダゾ
ール、パーヒドロベンゾイミダゾール環等が挙げられ
る。
【0026】一般式(I)中、R3によって表わされる
ハロゲン原子またはR9、R10中の炭素環基または複素
環基の置換基としてのハロゲン原子とは、塩素、臭素、
フッ素、ヨウ素原子を意味する。一般式(I)中、R9
およびR10はα−アミノ酸側鎖を表わす場合がある。α
−アミノ酸としては、グリシン、アラニン、セリン、ト
レオニン、システイン、バリン、メチオニン、ロイシ
ン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、アス
パラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、アルギニ
ン、リジン、ヒスチジン、トリプトファン、グルタミン
等が挙げられる。またα−アミノ酸には、α−アミノ酸
誘導体も含まれるし、D体、L体およびDL混合体また
はそれらのアロ体のα−アミノ酸も含まれる。
【0027】
【塩】本発明においてはすべての非毒性塩を包含する。
例えば、一般的な塩、酸付加塩、水和物塩等が挙げられ
る。一般式(I)で示される本発明化合物は、公知の方
法で相当する塩に変換される。塩は、毒性のない、水溶
性のものが好ましい。適当な塩としては、アルカリ金属
(カリウム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属
(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム
塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメチルアン
モニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチル
アミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェ
ネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミ
ン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン
等)の塩が挙げられる。
【0028】一般式(I)で示される本発明化合物は、
公知の方法で相当する酸付加塩に変換される。酸付加塩
は毒性のない、水溶性のものが好ましい。適当な酸付加
塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸
塩、硝酸塩のような無機酸塩、または酢酸塩、トリフル
オロ酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、フマル酸
塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、メタンス
ルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸
塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロ
ン酸塩、グルコン酸塩のような有機酸塩が挙げられる。
また、一般式(I)で示される本発明化合物またはその
塩は、公知の方法により、水和物に変換することもでき
る。
【0029】一般式(I)で示される本発明化合物のう
ち、好ましい化合物としては、一般式(I−A)
【化9】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物および一般式(I−B)
【化10】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物が挙げられる。より好ましくは、以下の
表1から表32に記載した化合物やそれらの非毒性塩お
よび実施例に記載した化合物等が挙げられる。なお下記
各表中、Meはメチル基を表わす。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】
【表9】
【0039】
【表10】
【0040】
【表11】
【0041】
【表12】
【0042】
【表13】
【0043】
【表14】
【0044】
【表15】
【0045】
【表16】
【0046】
【表17】
【0047】
【表18】
【0048】
【表19】
【0049】
【表20】
【0050】
【表21】
【0051】
【表22】
【0052】
【表23】
【0053】
【表24】
【0054】
【表25】
【0055】
【表26】
【0056】
【表27】
【0057】
【表28】
【0058】
【表29】
【0059】
【表30】
【0060】
【表31】
【0061】
【表32】
【0062】
【表33】
【0063】
【表34】
【0064】
【表35】
【0065】
【表36】
【0066】
【表37】
【0067】
【表38】
【0068】
【表39】
【0069】
【表40】
【0070】
【表41】
【0071】
【表42】
【0072】
【表43】
【0073】
【表44】
【0074】
【表45】
【0075】
【表46】
【0076】
【表47】
【0077】
【表48】
【0078】
【表49】
【0079】
【表50】
【0080】
【表51】
【0081】
【表52】
【0082】
【表53】
【0083】
【表54】
【0084】
【表55】
【0085】
【表56】
【0086】
【表57】
【0087】
【表58】
【0088】
【表59】
【0089】
【表60】
【0090】
【表61】
【0091】
【表62】
【0092】
【表63】
【0093】
【表64】
【0094】
【表65】
【0095】
【表66】
【0096】
【表67】
【0097】
【表68】
【0098】
【表69】
【0099】
【表70】
【0100】
【表71】
【0101】
【表72】
【0102】
【表73】
【0103】
【表74】
【0104】
【表75】
【0105】
【表76】
【0106】
【表77】
【0107】
【表78】
【0108】
【表79】
【0109】
【表80】
【0110】
【表81】
【0111】
【表82】
【0112】
【表83】
【0113】
【表84】
【0114】
【表85】
【0115】
【表86】
【0116】
【表87】
【0117】
【表88】
【0118】
【表89】
【0119】
【表90】
【0120】
【表91】
【0121】
【表92】
【0122】
【表93】
【0123】
【表94】
【0124】
【表95】
【0125】
【表96】
【0126】
【本発明化合物の製造方法】一般式(I)で示される本
発明化合物は、以下の方法または実施例に記載した方法
で製造できる。 (1)一般式(I)で示される本発明化合物のうち、R
2がCOOR4である化合物は、次の(a)または(b)
の方法で製造できる。 (a)R3、R9、R10基およびR2中のCOOR4基のい
ずれも−COOH基またはそれを含有する基を表わさ
ず、かつR3、R9およびR10基のいずれもの基が水酸基
またはそれを含有する基を表わさず、かつR3、X、R9
およびR10基のいずれもの基がアミノ基またはそれを含
有する基を表わさない化合物、すなわち一般式(IA−
1)
【化11】 (式中、R4-1はC1〜8アルキル基、フェニル基、ま
たはフェニル基、−OCOR6基(基中、R6は前記と同
じ意味を表わす。)または−CONR78基(基中、R
7およびR8は前記と同じ意味を表わす。)で置換された
C1〜4アルキル基を表わす。)を表わし、X1はXと
同じ意味を表わすが、X1中のアミノ基は保護されたア
ミノ基を表わしR3-1、R9-1、R10-1はそれぞれR3
9、R10と同じ意味を表わすが、R3-1、R9-1、R
10-1基中、−COOH基、水酸基またはアミノ基または
それらを含有する基はそれぞれ保護された基または保護
されたそれらの基を含有する基を表わし、他の記号は前
記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式
(II)
【化12】 (式中、Aはハロゲン原子またはトリフルオロメタンス
ルホニルオキシ基を表わし、その他の記号は前記と同じ
意味を表わす。)で示される化合物と一般式(III)
【化13】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物とを反応させることにより製造すること
ができる。
【0127】一般式(II)で示される化合物と一般式
(III)で示される縮合複素環化合物との反応は公知で
あり、例えば有機溶媒(テトラヒドロフラン等)中、ア
ルキルリチウム(n−ブチルリチウム、t−ブチルリチ
ウム等)およびハロゲン化金属(塩化亜鉛、塩化マグネ
シウムまたは塩化トリアルキルスズ(塩化トリメチルス
ズ等)等)の存在下、触媒(テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム等)を用いて、0〜100℃で
反応させることにより製造することができる。
【0128】(b)R3、R9、R10基およびR2中のC
OOR4基のいずれかの基が−COOH基またはそれを
含有する基を表わすか、またはR3、R9およびR10基の
いずれかの基が水酸基またはそれを含有する基を表わす
か、またはR3、X、R9およびR10基のいずれかの基が
アミノ基またはそれを含有する基を表わす化合物、すな
わち一般式(IA−2)
【化14】 (式中、R3-2、X2、R4-2、R9-2、R10-2は、それぞ
れR3、X、R4、R9、R10と同じ意味を表わすが、R
3-2、X2、−COOR4-2基、R9-2およびR10-2のうち
少なくとも1個の基が−COOH基、水酸基またはアミ
ノ基またはそれらを含有する基を表わし、他の記号は前
記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式
(IA−1)で示される化合物をアルカリ加水分解また
は酸性条件下における脱保護反応に付すことにより製造
することができる。
【0129】アルカリ加水分解による脱保護反応は公知
であり、例えば、有機溶媒(メタノール、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等)中、アルカリ金属の水酸化物
(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム
等)、アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化カルシウム
等)または炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)
あるいはその水溶液もしくはこれらの混合物を用いて0
〜40℃の温度で行なわれる。酸性条件下での脱保護反
応も公知であり、例えば有機溶媒(塩化メチレン、クロ
ロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、アニソール等)
中、有機酸(トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ヨ
ウ化トリメチルシリル等)、または無機酸(塩酸等)も
しくはこれらの混合物(臭化水素酢酸等)中、0〜90
℃の温度で行なわれる。
【0130】また、一般式(IA−2)で示される化合
物のうちで少なくとも1個の−COOH基を有する化合
物をエステル化反応に付すことにより相当するエステル
化合物を製造することができる。エステル化反応は、公
知であり、例えば、(1)ジアゾアルカンを用いる方
法、(2)アルキルハライドを用いる方法、(3)ジメ
チルホルムアミド(DMF)−ジアルキルアセタールを用
いる方法、(4)相当するアルカノールと反応させる方
法、等が挙げられる。
【0131】これらの方法を具体的に説明すると、
(1)ジアゾアルカンを用いる方法は、例えば、相当す
るジアゾアルカンを用いて、有機溶媒(ジエチルエーテ
ル、酢酸エチル、塩化メチレン、アセトン、メタノー
ル、エタノール等)中、−10℃〜40℃で反応させる
ことにより行なわれる。 (2)アルキルハライドを用いる方法は、例えば、有機
溶媒(アセトン、DMF、ジメチルスルホキシド(DM
SO)等)中、塩基(炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、酸化カルシウ
ム等)の存在下、相当するアルキルハライドを用いて、
−10℃〜40℃で反応させることにより行なわれる。 (3)DMF−ジアルキルアセタールを用いる方法は、
例えば、有機溶媒(ベンゼン、トルエン等)中、相当す
るDMF−ジアルキルアセタールを用いて、−10℃〜
40℃で反応させることにより行なわれる。 (4)相当するアルカノールと反応させる方法は、例え
ば、相当するアルカノール中、酸(塩酸、硫酸、p−ト
ルエンスルホン酸、塩化水素ガス等)または縮合剤
(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、ピバロイルハライド、アリールスルホニルハライ
ド、アルキルスルホニルハライド等)を用いて0〜40
℃で反応させることにより行なわれる。 もちろん、こ
れらのエステル化反応は、反応に関与しない有機溶媒
(テトラヒドロフラン、塩化メチレン等)を加えて行な
ってもよい。
【0132】(2)一般式(I)で示される本発明化合
物のうち、R2がCONHOR5である化合物すなわち一
般式(IB)
【化15】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物は、一般式(IA−3)
【化16】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で
示される化合物と一般式(IV)
【化17】NH2OR5-1 (IV) (式中、R5-1は水素原子、C1〜8アルキル基、フェ
ニル基、またはフェニル基で置換されたC1〜4アルキ
ル基またはそれ以外のヒドロキシルアミンの保護基(例
えば、−C(CH32−OCH3、t−ブトキシカルボ
ニル基またはベンジルオキシカルボニル基等)を表わ
す。)で示される化合物とのアミド化反応に付すことに
より製造することができる。また、必要であれば引き続
いてアルカリ条件下での加水分解および/または酸条件
下における脱保護反応に付すことにより製造することも
できる。
【0133】酸とアミンを反応させ、アミド結合を形成
させるアミド化反応は、公知であり、例えば、(1)酸
ハライドを用いる方法、(2)混合酸無水物を用いる方
法、(3)縮合剤を用いる方法等が挙げられる。
【0134】これらの方法を具体的に説明すると、
(1)酸ハライドを用いる方法は、例えば、カルボン酸
を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒で、酸
ハライド(オキサリルクロライド、チオニルクロライド
等)と−20℃〜還流温度で反応させ、得られた酸ハラ
イドを三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメ
チルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下、
アミンと有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、0〜40℃
で反応させることにより行なわれる。
【0135】(2)混合酸無水物を用いる方法は、例え
ば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレ
ン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中また
は無溶媒で、三級アミン(ピリジン、トリエチルアミ
ン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の
存在下、酸ハライド(ピバロイルクロライド、トシルク
ロライド、メシルクロライド等)または、酸誘導体(ク
ロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル等)と、0〜4
0℃で反応させ、得られた混合酸無水物とアミンを有機
溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等)中、0〜40℃で反応させ
ることにより行なわれる。
【0136】(3)縮合剤を用いる方法は、例えば、カ
ルボン酸とアミンを、有機溶媒(クロロホルム、塩化メ
チレン、ジメチルホルムアミド、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等)中、または無溶媒で、三級アミン
(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジ
メチルアミノピリジン等)の存在下または非存在下、縮
合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロ
ピル]カルボジイミド(EDC)、1,1’−カルボニ
ルジイミダゾール(CDI)、2−クロロ−1−メチル
ピリジニウムヨウ素等)を用い、1−ヒドロキシベンズ
トリアゾール(HOBt)を用いるか用いないで、0〜
40℃で反応させることにより行なわれる。これら
(1)、(2)および(3)の反応は、いずれも不活性
ガス(アルゴン、窒素等)雰囲気下、無水条件で行なう
ことが望ましい。
【0137】脱保護反応とは、当業者には容易に理解で
きる一般的な脱保護反応、例えばアルカリ加水分解、酸
性条件下における脱保護反応を意味し、これらの反応を
使い分けることにより、目的とする本発明化合物が容易
に製造される。アルカリ加水分解、酸性条件下における
脱保護は、前記と同じ方法で行なうことができる。
【0138】当業者には容易に理解できることである
が、カルボキシル基、水酸基の保護基としてはt−ブチ
ル基およびベンジル基が挙げられるが、それ以外にも容
易にかつ選択的に脱離できる基であれば特に限定されな
い。例えば T. W. Greene, Protective Groups in Orga
nic Synthesis, Wiley, New York, 1991 に記載された
ものが用いられる。アミノ基の保護基としては、ベンジ
ルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基が挙
げられるが、それ以外にも容易にかつ選択的に脱離でき
る基であれば特に限定されない。例えば、−C(C
32−OCH3等が用いられる。また、これらの保護
基を使い分けることにより、目的とする本発明化合物が
容易に製造される。また、ヒドロキシルアミンの保護基
としてはt−ブチル基およびベンジル基以外にも、容易
にかつ選択的に脱離できる基であれば特に限定されな
い。例えば−C(CH32−OCH3、t−ブトキシカ
ルボニル基またはベンジルオキシカルボニル基等が用い
られる。また、これらの保護基を使い分けることによ
り、目的とする本発明化合物が容易に製造される。
【0139】一般式(II)で示される化合物は、公知の
方法または次の反応工程式1によって示される方法によ
り製造することができる。また、一連の反応を次の反応
工程式2および3に示す。
【0140】
【化18】
【0141】
【化19】
【0142】
【化20】
【0143】出発物質として用いる一般式(IV)、一般
式(V)または一般式(VI)で示される化合物はそれ自
体公知であるか、あるいは公知の方法により容易に製造
することができる。また、本発明における他の出発物質
および各試薬(例えば一般式(III)で示される化合
物)は、それ自体公知であるかまたは公知の方法により
製造することができる。
【0144】本明細書中の各反応において、反応生成物
は通常の精製手段、例えば、常圧下または減圧下におけ
る蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた
高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィ
ー、あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗浄、再
結晶等の方法により精製することができる。精製は各反
応ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行
なってもよい。
【0145】
【薬理活性】一般式(I)で示される本発明化合物がマ
トリックスメタロプロテイナーゼ阻害活性を有すること
は、以下の実験によって証明された。
【0146】(1)ゼラチナーゼA阻害活性 [実験方法]ヒト正常皮膚線維芽細胞(HNDF)より
精製されたプロゼラチナーゼA(7μl)のアッセイバ
ッファー(90μl)溶液に10mMのp−アミノフェ
ニル水銀アセテート(APMA)(10μl)を加え
て、37℃で1時間プレインキュベーションし、酵素を
活性化した。合成基質(MOCAc-Pro-Leu-Gly-A2pr(Dnp)-
Ala-Arg-NH2)(890μl;最終濃度13.5μM)およ
び種々の濃度の被験化合物の溶液あるいは被験化合物を
添加しない溶液(10μl)を37℃で5分間プレイン
キュベーションした。そこに、上記で調製した活性化酵
素(7μl/tube,100μl)を加えて、37℃で2
0分間インキュベーションし、その後、0.1M酢酸ナト
リウムバッファー(2ml;pH4.0)を加えて酵素反
応を止めた。ゼラチナーゼ活性を反応溶液の蛍光強度
(Ex=328nmとEm=393nm)を測定するこ
とにより算出した。結果を表33に示す。
【0147】
【表97】
【0148】(2)コラゲナーゼ阻害活性 [実験方法]ヒト正常皮膚線維芽細胞(HNDF)より
精製されたプロコラゲナーゼ(5μl)のアッセイバッ
ファー(105μl)溶液に1mg/mlのトリプシン
(45μl)を加えて、37℃で1分間プレインキュベ
ーションし、酵素を活性化した。その溶液に、5mg/
mlの大豆トリプシン阻害剤(soybean trypsin inhibi
tor)(SBTI;50μl)を添加して、トリプシン
を不活化した。合成基質(Ac-Pro-Leu-Gly-[2-mercapto
-4-methyl-pentanoyl]-Leu-Gly-OEt)(105μl;最
終濃度1.33mM)および種々の濃度の被験化合物の溶液
あるいは被験化合物を添加しない溶液(20μl)を2
6℃で5分間プレインキュベーションした。そこに、上
記で調製した活性化酵素(75μl/tube,50μl)
を加えて、26℃で10分間インキュベーションした。
この10分間に計40ポイントの324nmの吸光度を
測定し、そのうちの30ポイントでのVmaxを測定値
とした。例えば、実施例2(1)の化合物は、100m
Mの濃度でコラゲナーゼ活性を69.3%阻害した。
【0149】
【毒性】本発明化合物の毒性は非常に低いものであり、
医薬として使用するために十分安全であると判断でき
る。
【0150】
【医薬品への適用】ヒトを含めた動物、特にヒトにおい
て、マトリックスメタロプロテイナーゼ、例えばゼラチ
ナーゼ、ストロムライシンまたはコラゲナーゼ等を阻害
することで、リュウマチ、骨関節炎、病的骨吸収、骨粗
鬆症、歯周病、間質性腎炎、動脈硬化、肺気腫、肝硬
変、角膜損傷、ガン細胞の転移浸潤や増殖の疾患、自己
免疫疾患(クローン病、シュグレン病等)、白血球系の
細胞の血管遊出や浸潤による疾患、血管新生等の予防お
よび/または治療に有用である。
【0151】一般式(I)で示される本発明化合物、そ
の非毒性の塩、酸付加塩、またはその水和物を上記の目
的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口ま
たは非経口の形で投与される。投与量は、年齢、体重、
症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なる
が、通常、成人一人あたり、1回につき、1mgから10
00mgの範囲で、1日1回から数回経口投与されるか、
または成人一人あたり、1回につき、1mgから100
mgの範囲で、1日1回から数回非経口投与(好ましく
は、静脈内投与)されるか、または1日1時間から24
時間の範囲で静脈内に持続投与される。もちろん前記し
たように、投与量は、種々の条件によって変動するの
で、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、ま
た範囲を越えて必要な場合もある。
【0152】本発明化合物を投与する際には、経口投与
のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成物
および非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等とし
て用いられる。経口投与のための固体組成物には、錠
剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。カ
プセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが
含まれる。このような固体組成物においては、ひとつま
たはそれ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性
な希釈剤、例えばラクトース、マンニトール、グルコー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロー
ス、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アル
ミン酸マグネシウムと混合される。組成物は、常法に従
って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリン
酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコール酸カ
ルシウムのような崩壊剤、ラクトースのような安定化
剤、グルタミン酸またはアスパラギン酸のような溶解補
助剤を含有していてもよい。錠剤または丸剤は必要によ
り白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃
溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被覆していてもよ
いし、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼ
ラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含され
る。
【0153】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤
等を含む。このような液体組成物においては、ひとつま
たはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性
な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有され
る。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁
剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を
含有していてもよい。経口投与のためのその他の組成物
としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、そ
れ自体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれ
る。この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナト
リウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、
例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはク
エン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー
剤の製造方法は、例えば米国特許第 2,868,691 号およ
び同第3,095,355 号に詳しく記載されている。
【0154】本発明による非経口投与のための注射剤と
しては、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳
濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例え
ば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水溶性
の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート
80(登録商標)等がある。このような組成物は、さら
に防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例え
ば、ラクトース)、溶解補助剤(例えば、グルタミン
酸、アスパラギン酸)のような補助剤を含んでいてもよ
い。これらはバクテリア保留フィルターを通すろ過、殺
菌剤の配合または照射によって無菌化される。これらは
また無菌の固体組成物を製造し、例えば凍結乾燥品の使
用前に、無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶
媒に溶解して使用することもできる。非経口投与のため
のその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活
性物質を含み、常法により処方される外溶液剤、軟膏、
塗布剤、直腸内投与のための坐剤および膣内投与のため
のペッサリー等が含まれる。
【0155】
【実施例】以下、参考例および実施例によって本発明を
詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。クロマトグラフィーによる分離の箇所およびTLC
に示されているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒ま
たは展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。NMRの
箇所に示されているカッコ内の溶媒は、測定に使用した
溶媒を示している。
【0156】参考例1 N−(4−ヨードフェニルスルホニル)−D−アラニン
・t−ブチルエステル
【化21】
【0157】4−ヨードベンゼンスルホニルクロリド
(15.1g)を、氷冷下、D−アラニン・t−ブチルエス
テル塩酸塩(9.08g)のピリジン(100ml)溶液に
徐々に加えた。混合物を氷浴からはずし、室温で1時間
撹拌した。反応溶液を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、1
N塩酸、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1→2:1)
で精製し、次の物性値を有する標題化合物(14.3g)を
得た。 TLC:Rf 0.65(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)。
【0158】参考例2 N−(4−ヨードフェニルスルホニル)−N−t−ブト
キシカルボニル−D−アラニン・t−ブチルエステル
【化22】
【0159】N−(4−ヨードフェニルスルホニル)−
D−アラニン・t−ブチルエステル(参考例1で製造し
た。)(14g)、ジ−t−ブチルジカルボネート(8
g)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(50mg)お
よびアセトニトリル(34ml)を室温で混合し、1時
間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:
1)で精製し、次の物性値を有する標題化合物(17.1
g)を得た。 TLC:Rf 0.39(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)。
【0160】実施例1 N−[4−(1−t−ブトキシカルボニル−インドール
−2−イル)フェニルスルホニル]−N−t−ブトキシ
カルボニル−D−アラニン・t−ブチルエステル
【化23】
【0161】1.5Mのt−ブチルリチウムのペンタン
(8.8ml)溶液をドライアイス−メタノール浴中、N
−t−ブトキシカルボニルインドール(2.61g)のテト
ラヒドロフラン(20ml)溶液に滴下し、1時間撹拌
した。混合物に、1Mの塩化亜鉛のジエチルエーテル(1
3.2ml)溶液をドライアイス−メタノール浴中、滴下
した。反応混合液をドライアイス−メタノール浴からは
ずし、0℃になるまで放置し、N−(4−ヨードフェニ
ルスルホニル)−N−t−ブトキシカルボニル−D−ア
ラニン・t−ブチルエステル(参考例2で製造した。)
(2.05g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(462mg)を順次、0℃で加え、室
温で1時間撹拌した。反応混合液を酢酸エチルで希釈
し、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エ
チル=10:1→5:1)で精製し、次の物性値を有す
る標題化合物(2.36g)を得た。
【0162】TLC:Rf 0.34(n−ヘキサン:酢酸
エチル=5:1); NMR(CD3OD):δ 8.21-8.17(1H,m), 8.04(2H,d,J=
8.7Hz), 7.60-7.56(1H,m), 7.57(2H,d,J=8.7Hz), 7.42-
7.21(3H,m), 5.11(1H,q,J=7.0Hz), 1.66(3H,d,J=7.0H
z), 1.46(9H,s), 1.38(18H,s)。
【0163】実施例2 N−[4−(2−インドリル)フェニルスルホニル]−
D−アラニン
【化24】
【0164】N−[4−(1−t−ブトキシカルボニル
−インドール−2−イル)フェニルスルホニル]−N−
t−ブトキシカルボニル−D−アラニン・t−ブチルエ
ステル(実施例1で製造した。)(2.3g)をトリフル
オロ酢酸(10ml)に溶解し、室温で30分間撹拌し
た。トリフルオロ酢酸を留去し、得られた固形物をジイ
ソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥して、次の物性値を
有する標題化合物(1.07g)を得た。
【0165】TLC:Rf 0.18(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=10:1:1); NMR(CD3OD):δ 7.94(2H,d,J=8.8Hz), 7.88(2H,
d,J=8.8Hz), 7.56(1H,br.d,J=7.8Hz), 7.41(1H,br.d,J=
8.0Hz), 7.14(1H,td,J=7.8,1.2Hz), 7.02(1H,ddd,J=8.
0,7.8,1.2Hz), 6.97(1H,br.s), 3.94(1H,q,J=7.2Hz),
1.33(3H,d,J=7.2Hz)。
【0166】実施例2(1)−2(19) 参考例1でD−アラニン・t−ブチルエステル塩酸塩の
代わりに相当するアミノ酸・t−ブチルエステル(塩酸
塩)を用いて、参考例1→参考例2で示される方法と同
様に操作して得られた化合物または参考例2で製造した
化合物を用いて、実施例1(N−t−ブトキシカルボニ
ルインドールの代わりに相当する複素環化合物を用い
た。)→実施例2で示される方法と同様に操作して次の
物性値を有する標題化合物を得た。
【0167】実施例2(1) N−[4−(2−ベンゾオキサゾリル)フェニルスルホ
ニル]−D−アラニン
【化25】
【0168】TLC:Rf 0.20(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=100:10:1:1); NMR(CD3OD):δ 8.55(2H,d,J=8.6Hz), 8.05(2H,
d,J=8.6Hz), 7.8-7.7(2H,m), 7.5-7.4(2H,m), 4.01(1H,
q,J=7.1Hz), 1.36(3H,d,J=7.1Hz)。
【0169】実施例2(2) N−[4−(2−ベンゾチアゾリル)フェニルスルホニ
ル]−D−アラニン
【化26】
【0170】TLC:Rf 0.22(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=100:10:1:1); NMR(CD3OD):δ 8.26(2H,d,J=8.3Hz), 8.1-8.0(4
H,m), 7.6-7.45(2H,m), 4.00(1H,q,J=7.3Hz), 1.36(3H,
d,J=7.3Hz)。
【0171】実施例2(3) N−[4−(2−ベンゾフラニル)フェニルスルホニ
ル]−D−アラニン
【化27】
【0172】TLC:Rf 0.23(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=30:1:1); NMR(CD3OD):δ 8.05(2H,d,J=8.8Hz), 7.93(2H,
d,J=8.8Hz), 7.67-7.53(2H,m), 7.37(1H,s), 7.38-7.21
(2H,m), 3.96(1H,q,J=7.2Hz), 1.34(3H,d,J=7.2Hz)。
【0173】実施例2(4) N−[4−(2−ベンゾチエニル)フェニルスルホニ
ル]−D−アラニン
【化28】
【0174】TLC:Rf 0.27(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=30:1:1); NMR(DMSO-d6):δ 13.20-11.87(1H,br), 8.32-8.
18(1H,m), 8.05-7.85(7H,m), 7.47-7.37(2H,m), 3.88-
3.76(1H,m), 1.20(3H,d,J=7.0Hz)。
【0175】実施例2(5) N−[4−(1−メチルベンズイミダゾール−2−イ
ル)フェニルスルホニル]−D−アラニン
【化29】
【0176】TLC:Rf 0.41(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=50:10:1:1); NMR(DMSO-d6):δ 8.43(1H,d,J=8.2Hz), 8.10(2
H,d,J=8.6Hz), 8.03(2H,d,J=8.6Hz), 7.83(2H,m), 7.50
(2H,m), 3.98(3H,s), 3.89(1H,m), 1.11(3H,d,J=7.3H
z)。
【0177】実施例2(6) N−[4−(5−メチルベンゾオキサゾール−2−イ
ル)フェニルスルホニル]−D−アラニン
【化30】
【0178】TLC:Rf 0.43(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=50:10:1:1); NMR(DMSO-d6):δ 12.78(1H,brs), 8.38(1H,d,J=
8.6Hz), 8.33(2H,d,J=8.8Hz), 7.97(2H,d,J=8.8Hz), 7.
68(1H,d,J=8.3Hz), 7.63(1H,d,J=1.2Hz), 7.27(1H,dd,J
=1.2,8.3Hz), 3.85(1H,dq,J=8.6,7.3Hz), 2.45(3H,s),
1.19(3H,d,J=7.3Hz)。
【0179】実施例2(7) N−[4−(6−メチルベンゾオキサゾール−2−イ
ル)フェニルスルホニル]−D−アラニン
【化31】
【0180】TLC:Rf 0.43(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=50:10:1:1); NMR(DMSO-d6):δ 12.76(1H,brs), 8.38(1H,d,J=
8.8Hz), 8.31(2H,d,J=8.6Hz), 7.98(2H,d,J=8.6Hz), 7.
72(1H,d,J=8.1Hz), 7.64(1H,s), 7.23(1H,d,J=8.1Hz),
3.83(1H,m), 2.48(3H,s), 7.32(3H,d,J=7.3Hz)。
【0181】実施例2(8) N−[4−(5−メチルベンゾフラン−2−イル)フェ
ニルスルホニル]−D−アラニン
【化32】
【0182】TLC:Rf 0.53(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=100:10:1); NMR(DMSO-d6):δ 8.23(1H,br.d,J=8.4Hz), 8.07
(2H,d,J=8.4Hz), 7.87(2H,d,J=8.4Hz), 7.56(1H,s), 7.
53(1H,d,J=8.4Hz), 7.48(1H,br.s), 7.18(1H,d,J=8.4),
3.89-3.74(1H,m), 2.40(3H,s), 1.17(3H,d,J=6.8Hz)。
【0183】実施例2(9) N−[4−(6−メチルベンゾフラン−2−イル)フェ
ニルスルホニル]−D−アラニン
【化33】
【0184】TLC:Rf 0.40(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=100:10:1); NMR(DMSO-d6):δ 8.30-8.16(1H,m), 8.05(2H,d,
J=8.4Hz), 7.86(2H,d,J=8.4Hz), 7.57(1H,br.s), 7.57
(1H,d,J=8.0Hz), 7.47(1H,br.s), 7.12(1H,br.d,J=8.0H
z), 3.89-3.71(1H,m), 2.44(3H,s), 1.17(3H,d,J=7.2H
z)。
【0185】実施例2(10) N−[4−(5−メチルベンゾチオフェン−2−イル)
フェニルスルホニル]−D−アラニン
【化34】
【0186】TLC:Rf 0.38(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=100:10:1); NMR(DMSO-d6):δ 8.23(1H,br.d,J=8.4Hz), 7.96
(1H,br.s), 7.95(2H,d,J=8.8Hz), 7.88(1H,d,J=8.8Hz),
7.84(2H,d,J=8.8Hz), 7.68(1H,br.s), 7.23(1H,dd,J=
8.2,1.4Hz), 3.88-3.73(1H,m), 2.42(3H,s), 1.18(3H,
d,J=7.0Hz)。
【0187】実施例2(11) N−[4−(5−メトキシインドール−2−イル)フェ
ニルスルホニル]−D−アラニン
【化35】
【0188】TLC:Rf 0.34(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=50:10:1:1); NMR(CD3OD):δ 7.91(2H,d,J=8.1Hz), 7.87(2H,
d,J=8.1Hz), 7.18(1H,d,J=8.8Hz), 7.09(1H,d,J=2.6H
z), 6.80(1H,dd,J=2.6,8.8Hz), 3.92(1H,q,J=7.3Hz),
3.81(3H,s), 1.32(3H,d)。
【0189】実施例2(12) N−[4−(6−メトキシインドール−2−イル)フェ
ニルスルホニル]−D−アラニン
【化36】
【0190】TLC:Rf 0.34(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=50:10:1:1); NMR(CD3OD):δ 7.75(4H,s), 7.41(1H,d,J=8.8H
z), 6.92(1H,d,J=2.4Hz), 6.88(1H,d,J<1Hz), 6.69(1H,
dd,J=2.4,8.8Hz), 3.92(1H,q,J=7.3Hz), 3.83(3H,s),
1.31(3H,d,J=7.3Hz)。
【0191】実施例2(13) N−[4−(5−メチルインドール−2−イル)フェニ
ルスルホニル]−D−アラニン
【化37】
【0192】TLC:Rf 0.32(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=50:10:1:1); NMR(CD3OD):δ 7.89(2H,d,J=8.8Hz), 7.85(2H,
d,J=8.8Hz), 7.32(1H,d,J=1.4Hz), 7.27(1H,d,J=8.3H
z), 6.97(1H,d,J=1.4,8.3Hz), 6.87(1H,d,J<1Hz),3.97
(1H,q,J=7.3Hz), 2.39(3H,s), 1.32(3H,d,J=7.3Hz)。
【0193】実施例2(14) N−[4−(6−メチルインドール−2−イル)フェニ
ルスルホニル]−D−アラニン
【化38】
【0194】TLC:Rf 0.32(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=50:10:1:1); NMR(CD3OD):δ 7.89(2H,d,J=8.8Hz), 7.85(2H,
d,J=8.8Hz), 7.42(1H,d,J=8.1Hz), 7.20(1H,d,J=1.2H
z), 6.90(1H,s), 6.89(1H,dd,J=1.2,8.1Hz), 3.92(1H,
q,J=7.1Hz), 2.42(3H,s), 1.32(3H,d,J=7.1Hz)。
【0195】実施例2(15) N−[4−(5−メトキシベンゾフラン−2−イル)フ
ェニルスルホニル]−D−アラニン
【化39】
【0196】TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=50:10:1:1); NMR(CD3OD):δ 7.98(2H,d,J=8.8Hz), 7.90(2H,
d,J=8.8Hz), 7.41(1H,d,J=9.0Hz), 7.28(1H,s), 7.11(1
H,d,J=2.4Hz), 6.91(1H,dd,J=2.4,9.0Hz), 3.94(1H,q,J
=7.3Hz), 3.83(3H,s), 1.32(3H,d,J=7.3Hz)。
【0197】実施例2(16) N−[4−(2−ベンゾオキサゾリル)フェニルスルホ
ニル]グリシン
【化40】
【0198】TLC:Rf 0.30(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=85:15:1); NMR(DMSO-d6):δ 8.38(2H,d,J=8.8Hz), 8.30(1
H,t,J=6.2Hz), 8.02(2H,d,J=8.8Hz), 7.92-7.80(2H,m),
7.52-7.43(2H,m), 3.67(2H,d,J=6.2Hz)。
【0199】実施例2(17) N−[4−(5−メチル−ベンゾフラン−2−イル)フ
ェニルスルホニル]−D−セリン
【化41】
【0200】TLC:Rf 0.25(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=10:1:1); NMR(DMSO-d6):δ 8.12(1H,d,J=8.8Hz), 8.06(2
H,d,J=8.8Hz), 7.88(2H,d,8.8Hz), 7.56(1H,s), 7.53(1
H,d,J=8.6Hz), 7.48(1H,br.s), 7.18(1H,d,J=8.6,1.4H
z), 5.20-4.80(1H,br.), 3.81(1H,dt,J=8.8,5.2Hz), 3.
52(2H,br.,J=5.2Hz), 2.40(3H,s)。
【0201】実施例2(18) N−[4−(5−メチル−ベンゾフラン−2−イル)フ
ェニルスルホニル]−D−グルタミン酸
【化42】
【0202】TLC:Rf 0.46(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=10:1:1); NMR(DMSO-d6):δ 12.80(2H,br.), 8.40-8.10(1
H,br.), 8.06(2H,d,J=8.8Hz), 7.84(2H,d,J=8.8Hz), 7.
55(1H,s), 7.53(1H,d,J=8.2Hz), 7.48(1H,br.s), 7.18
(1H,dd,J=8.2Hz), 3.88-3.76(1H,m), 2.40(3H,s), 2.22
(2H,t,J=7.0Hz),1.95-1.57(2H,m)。
【0203】実施例2(19) N−[4−(5−メチル−ベンゾフラン−2−イル)フ
ェニルスルホニル]−D−トリプトファン
【化43】
【0204】TLC:Rf 0.58(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸=10:1:1); NMR(DMSO-d6):δ 10.78(1H,br.s), 7.85(2H,d,J
=8.6Hz), 7.63(2H,d,J=8.6Hz), 7.54(1H,d,J=8.8Hz),
7.49(2H,br.s), 7.33-7.29(1H,m), 7.22-7.15(2H,m),
7.07(1H,d,J=2.2Hz), 6.98-6.84(2H,m), 3.96-3.88(1H,
m), 3.11-2.80(2H,m), 2.41(3H,s)。
【0205】参考例3 N−(1−メトキシ−1,1−ジメチルメチルオキシ)
−N−[N′−[[4−(2−ベンゾチエニル)フェニ
ル]スルホニル]−D−アラニル]アミド
【化44】
【0206】N−(1−メトキシ−1,1−ジメチルメ
チルオキシ)アミン(124mg)のDMF(1ml)
溶液に、N−[4−(2−ベンゾチエニル)フェニルス
ルホニル]−D−アラニン(実施例2(4)で製造し
た。)(100mg)、HOBt−H2O(42m
g)、EDC・HCl(53mg)、トリエチルアミン
(39μl)を氷冷下加え、室温下14時間撹拌した。
反応終了後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
濃縮した。得られた結晶をエーテルで洗浄し、次の物性
値を有する標題化合物(70mg)を得た。 TLC:Rf 0.17(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)。
【0207】実施例3 N−ヒドロキシ−N−[N′−[[4−(2−ベンゾチ
エニル)フェニル]スルホニル]−D−アラニル]アミド
【化45】
【0208】N−(1−メトキシ−1,1−ジメチルメ
チルオキシ)−N−[N′−[[4−(2−ベンゾチエ
ニル)フェニル]スルホニル]−D−アラニル]アミド
(参考例3で製造した。)(65mg)のジオキサン
(3ml)溶液に、4N塩酸−ジオキサン(0.2ml)
を加え、室温で30分間撹拌した。反応終了後、濃縮
し、得られた結晶をエーテルで洗浄し、次の物性値を有
する標題化合物(35mg)を得た。 TLC:Rf 0.46(クロロホルム:メタノール:酢酸
=10:1:1); NMR(DMSO-d6):δ 10.59(1H,br.s), 8.84(1H,br.
s), 8.14(1H,br.d,J=8.2Hz), 8.05-7.84(7H,m), 7.46-
7.36(2H,m), 3.68-3.61(1H,m), 1.05(3H,d,J=7.4Hz)。
【0209】実施例3(1) N−ヒドロキシ−N−[N′−[[4−(2−インドリ
ル)フェニル]スルホニル]−D−アラニル]アミド
【化46】
【0210】N−[4−(2−インドリル)フェニルス
ルホニル]−D−アラニン(実施例2で製造した。)を
用いて参考例3→実施例3で示される方法と同様に操作
して次の物性値を有する標題化合物を得た。
【0211】TLC:Rf 0.14(クロロホルム:メタ
ノール:酢酸:水=100:10:1:1); NMR(CD3OD):δ 7.95(2H,d,J=8.8Hz), 7.89(2H,
d,J=8.8Hz), 7.56(1H,d,J=7.7Hz), 7.40(1H,m), 7.14(1
H,m), 7.05(1H,m), 6.98(1H,d,J=2Hz), 3.77(1H,q,J=7.
0Hz), 1.21(3H,d,J=7.0Hz)。
【0212】
【製剤例】製剤例1 以下の各成分を常法により混合した後打錠して、一錠中
に50mgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。 ・N−[4−(2−ベンゾチエニル)フェニルスルホニル]−D−アラニン …… 5.0 g ・カルボキシメチルセルロースカルシウム(崩壊剤) …… 0.2 g ・ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤) …… 0.1 g ・微結晶セルロース …… 4.7 g
【0213】製剤例2 以下の各成分を常法により混合した後、溶液を常法によ
り滅菌し、5mlずつアンプルに充填し、常法により凍
結乾燥し、1アンプル中20mgの活性成分を含有する
アンプル100本を得た。 ・N−[4−(2−ベンゾチエニル)フェニルスルホニル]−D−アラニン …… 2.0 g ・マンニトール …… 20g ・蒸留水 ……500ml
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/415 ABE A61K 31/415 ABE ABL ABL ABN ABN ABX ABX ACD ACD ACS ACS ADU ADU 31/42 ABG 31/42 ABG 31/425 ABJ 31/425 ABJ C07D 235/18 C07D 235/18 263/56 263/56 277/66 277/66 307/79 307/79 333/54 333/54 405/12 209 405/12 209 // C07M 7:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子、またはC1〜4アルキル基を
    表わし、R2は−COOR4基または−CONHOR5
    を表わし、R4は (1)水素原子、 (2)C1〜8アルキル基、 (3)フェニル基、または (4)フェニル基、−OCOR6基(基中、R6はC1〜
    4アルキル基を表わす。)または−CONR78基(基
    中、R7およびR8はそれぞれ独立して、水素原子または
    C1〜4アルキル基を表わす。)のいずれかで置換され
    たC1〜4アルキル基を表わし、R5は水素原子、C1
    〜8アルキル基、フェニル基、またはフェニル基で置換
    されたC1〜4アルキル基を表わし、Xは酸素原子、硫
    黄原子または−NR17基(基中、R17は、水素原子、C
    1〜4アルキル基、フェニル基で置換されたC1〜4ア
    ルキル基、C1〜8アルコキシカルボニル基またはフェ
    ニル基で置換されたC1〜4アルコキシカルボニル基を
    表わす。)を表わし、YはCH基または窒素原子を表わ
    し、R3は水素原子、C1〜4アルキル基、C1〜4ア
    ルコキシ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、水
    酸基、カルボキシル基、C1〜8アルコキシカルボニル
    基、、ニトロ基、−NR78基(基中、R7およびR8
    前記と同じ意味を表わす。)または−CONR78
    (基中、R7およびR8は前記と同じ意味を表わす。)を
    表わし、nは1〜4の整数を表わし、R9およびR10
    それぞれ独立して、 (1)水素原子、 (2)C1〜8アルキル基(ただし、アルキル基中の1
    個の−CH2−基は1個の硫黄原子で置き換わっていて
    もよい。)、 (3)−COR11基(基中、R11は水酸基、C1〜8ア
    ルキル基、C1〜8アルコキシ基、フェノキシ基、フェ
    ニル基で置換されたC1〜4アルコキシ基または−NR
    1516基(基中、R15およびR16はそれぞれ独立して、
    水素原子、C1〜4アルキル基、フェニル基、1個また
    は2個のフェニル基で置換されたC1〜4アルキル基を
    表わす。)を表わす。)、 (4)炭素環基、 (5)複素環基(前記(4)の炭素環または前記(5)
    の複素環は1から3個のC1〜4アルキル基、C1〜4
    アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、トリフルオロメ
    チル基で置換されていてもよい。)、または (6)下記(i)〜(viii)から選ばれるひとつの基で置換
    されたC1〜8アルキル基、(i) −COR11基(基
    中、R11は前記と同じ意味を表わす。)、(ii) C1〜
    4アルコキシ基、(iii)水酸基、(iv) ベンジルオキシ
    基、(v) グアニジノ基、(vi) −NR1213基(基中、
    12およびR13はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜
    4アルキル基または−COOR14基(基中、R14はC1
    〜4アルキル基またはベンジル基を表わす。)を表わ
    す。)、(vii) 炭素環基、または(viii)複素環基(前記
    (vii)の炭素環または前記(viii)の複素環は1から3個
    のC1〜4アルキル基、C1〜4アルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、水酸基、トリフルオロメチル基で置換されてい
    てもよい。)を表わし、R18は水素原子、C1〜4アル
    キル基、フェニル基で置換されたC1〜4アルキル基、
    C1〜8アルコキシカルボニル基またはフェニル基で置
    換されたC1〜4アルコキシカルボニル基を表わす。)
    で示されるフェニルスルホンアミド誘導体、またはそれ
    らの非毒性塩。
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