JPH10202565A - ワーク昇降装置およびワーク把持装置 - Google Patents

ワーク昇降装置およびワーク把持装置

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JPH10202565A
JPH10202565A JP2724897A JP2724897A JPH10202565A JP H10202565 A JPH10202565 A JP H10202565A JP 2724897 A JP2724897 A JP 2724897A JP 2724897 A JP2724897 A JP 2724897A JP H10202565 A JPH10202565 A JP H10202565A
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JP
Japan
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base
work
rotating
container
sliding member
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JP2724897A
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Inventor
Kenji Oguro
謙治 小黒
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置スペースを小さくする。 【解決手段】 回動軸40は、クラッチ46を介して容
器10の外部に設けたサーボモータ44の動力を受け、
ベース18を回動させる。ボックス30内の回動軸40
には、直交する2辺を有する回動板が取り付けてあり、
ボックス30内の摺動部材が2辺と係合することによ
り、ベース18を水平位置と垂直位置とに固定保持す
る。摺動部材は、エアモータ94の回転力が伝達される
軸92に取り付けた円板に設けたピンによって回動板と
の係合が解除される。軸92がクラッチ96によってエ
アモータ94から切り離されると、引張りばねが摺動部
材を回動板に係合させる。ボックス30が固定してある
ナット部材26は、昇降サーボモータ45によってボー
ルねじ軸24が回転すると昇降し、ワークを固定したベ
ース18を昇降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを昇降させ
るワーク昇降装置に係り、特に真空容器内などにおいて
ワークを昇降させるのに好適なワーク昇降装置およびワ
ーク把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハやガラス基板などに薄膜を
形成したり、これをエッチングしたりする場合、半導体
ウエハやガラス基板が導体でないところから、静電気力
を利用した静電チャックがしばしば用いられる。この静
電チャックは、絶縁体に内蔵させた電極に高圧の直流電
圧を印加して絶縁体を分極させ、この分極により生じた
静電引力により半導体ウエハやガラス基板などのワーク
を吸着固定するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、半導
体ウエハやガラス基板を立てた状態で成膜やエッチング
などの処理をすることが多くなってきており、静電チャ
ックを使用した場合、ワークを立てた状態で固定保持す
るために、非常に高い電圧を電極に印加する必要があ
り、絶縁等の面で問題を生ずる。しかも、近年は、ワー
クの大型化に伴ってワーク重量の増大が著しく、実質的
に静電チャックを使用することができない。また、近年
は、ワークを立てた状態で上下方向等に移動させてエッ
チング処理等をするようになっており、従来の静電チャ
ックでは構造が複雑で、これらの要求に対応することが
できない。特に大型化の著しいガラス基板は、一般に水
平なベース上に配置し、ベースを一方向に往復移動させ
ることによってエッチングなどを行っている。ところ
が、大きなガラス基板を水平方向に移動させるため、広
い設置スペースを必要とする。また、ガラス基板は、大
型化されてきているだけでなく、ガラス基板の薄肉化が
進展し、薄く割れやすいガラス基板を真空容器中で立て
て保持することが容易でない。
【0004】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、設置スペースを小さくできるよ
うにすることを目的としている。また、本発明は、ガラ
ス基板などの薄いワークを容易に把持することができる
ようにすること等を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るワーク昇降装置は、上面にワークが
配置される容器内に設けたベースと、このベースに前記
ワークを固定する把持手段と、前記容器の外部に設置さ
れ、前記ベースを水平面と交差させて回動させる回動手
段と、前記容器内の前記回動手段と前記ベースとの間に
設られて回動手段の回動力をベース側に伝達、遮断する
連結手段と、前記ベース側に取り付けられた係合部と、
この係合部と係合可能に設けられ、前記ベースを水平位
置と水平面と交差した位置とに固定保持する位置決め手
段と、前記ベースを昇降させる昇降手段とを有する構成
にしてある。係合部は、ベースに固定した回動軸に取り
付けられた交差する2辺を有する回動板とすることがで
きる。また、位置決め手段は、回動板の交差する2辺と
係合可能な摺動部材と、容器の外部に配設され、摺動部
材を前記回動板から後退させる作動部と、摺動部材を回
動板との係合方向に付勢して両者を係合させる弾性体
と、容器内の作動部と摺動部材との間に設けられて作動
部の作動力を摺動部材側に伝達、遮断する第2の連結手
段とを有するように構成できる。
【0006】そして、上記のワーク昇降装置に適用可能
なワーク把持装置は、ワークが配置されるベースの周縁
部に配置され、前記ワークをベースに押圧するための押
圧部材と、この押圧部材と前記ベースとの間に介装さ
れ、押圧部材を介して前記ワークを前記ベースに押圧固
定する弾性部材と、前記押圧部材を前記弾性部材の弾性
力に抗して移動させ、押圧部材による前記ワークの固定
を解除する固定解除部材とを有する構成にしてある。押
圧部材は、ワークの大きさ、重さなどに応じて適宜の数
設ける。
【0007】
【作用】上記のごとく構成した本発明に係るワーク昇降
装置は、ガラス基板などのワークが水平位置にあるベー
スの上面に配置されると、これを把持手段によってベー
スに把持固定したのち、回動手段によって回動させると
ともに、位置決め手段を係合部に係合させてベースを水
平面と交差した位置、例えば垂直位置に固定保持する。
そして、(第1の)連結手段によってベース側と回動手
段側とを切り離したのち、昇降手段によってワークを固
定したベースを水平面と交差させた状態のまま昇降させ
る。従って、ベースを回動させるモータなどの回動手段
がベース側と切り離されるとともに、ワークを固定した
ベースが上下方向に移動するため、ワークが大型のガラ
ス基板などであったとしても設置スペースを小さくする
ことができる。しかも、モータなどの回動手段を容器の
外部に設置しているため、回動手段による容器内の汚染
を防ぐことができる。
【0008】そして、係合部材をベースに固定した回動
軸に取り付けた交差する2辺を有する回動板とし、位置
決め手段に係合板と係合する摺動部材を設けると、この
摺動部材を回動板の交差する2辺に係合させることによ
り、複雑な制御をすることことなくベースを所定の2位
置、例えば水平位置と垂直位置とに容易に位置決めする
ことができ、構造の簡素化とコストの低減とを図ること
ができる。さらに、回動板と摺動部材との係合を解除す
るときに、作動部によって摺動部材を回動板から後退さ
せ、回動板と摺動部材とを係合させるときに、第2の連
結手段によって作動部を摺動部材側から切り離すと、弾
性部材が摺動部材を回動板側に移動させて両者を係合さ
せるため、作動部による係合動作を行わせる必要がな
く、係合制御が容易であるとともに、作動部を容器の外
部に設置できるため、作動部による容器内の汚染を防止
することができる。また、上記のごとく構成した本発明
に係るワーク把持装置は、ワークをベース
【0009】に配置する場合、押圧部材を、固定解除部
材によって弾性部材の弾性力に抗して移動させてワーク
の固定解除状態にする。そして、ベースと押圧部材との
間にワークを配置して固定解除部材を押圧部材から後退
させると、押圧部材とベースとの間に介装した弾性部材
が押圧部材をワークをベースに押圧する方向に移動さ
せ、押圧部材を介してワークをベースに固定するため、
ガラス基板のような薄く破損しやすいワークの固定、解
除を容易に行える。特に、真空容器内のように、真空吸
着式の把持装置が使用できないような環境においてもワ
ークを確実に把持、固定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るワーク昇降装置およ
びワーク把持装置の好ましい実施の形態を、添付図面に
従って詳細に説明する。図2は、実施の形態に係るワー
ク昇降装置を設けた真空容器の一部断面図である。図2
において、真空容器10は、紙面に直交した方向が上下
方向となっている。また、真空容器10は、隔壁12に
よって処理室14と、ワーク昇降装置が配置してある昇
降室16とに区画してあり、昇降室16内の摺動部から
生じたパーティクルなどが容易に処理室14に侵入しな
いようにしてある。そして、処理室14には、ベースで
あるプラテン18が配設してあって、これにワークであ
るガラス基板20が固定してあり、ガラス基板20に成
膜やエッチング等の処理を行うことができるようにして
ある。
【0011】一方、昇降室16には、ガラス基板20を
固定したプラテン18を昇降させるワーク昇降装置の昇
降手段を構成しているボールねじ軸24が配設してあ
る。そして、ボールねじ軸24に螺合させたナット部材
26には、前面側(図2の左側)に取付け板28を介し
て、詳細を後述する位置決め機構を収納したボックス3
0が固定してある。また、ナット部材26の背面には、
ブラケット32を介して一対の摺動ガイド34が取り付
けてある。これらの摺動ガイド34は、ナット部材26
の回転を阻止するとともに、プラテン18を上下方向に
案内するためのもので、昇降室16の壁面の上下方向に
固定した一対のガイドレール36に摺動自在に嵌合して
いる。
【0012】プラテン18は、ガラス基板20が配置さ
れる側と反対側の面にボス部38が形成してあって、こ
のボス部38に回動軸40の一端が固定してある。そし
て、プラテン18は、回動軸40によって図1の矢印4
2のように水平面と交差して回動させられるとともに、
回動軸40を介してボックス30に支持されている。す
なわち、回動軸40は、ボックス30に回転自在に支持
されている。このボックス30は、ナット部材26によ
って図1の矢印41のようにボールねじ軸24に沿って
昇降させられることにより、回動軸40を介してプラテ
ン18を矢印43のように昇降する。そして、ボールね
じ軸24は、下端が真空容器10の床部(図示せず)を
貫通していて、真空容器10の外方に設置した昇降サー
ボモータ45に接続してある。この昇降サーボモータ4
5は、ボールねじ軸24を回転してナット部材26をボ
ールねじ軸24に沿って昇降させる。また、ボールねじ
軸24には、真空容器10の床部を貫通する部分に磁性
体シール47が設けてあって、ボールねじ軸24の貫通
部から真空が破れないようにしてある。
【0013】回動軸40は、ボックス30を貫通した他
端に、回動手段であるサーボモータ44の回転力を伝
達、遮断する第1の連結手段であるクラッチ46を構成
しているクラッチ板47が設けてある。そして、サーボ
モータ44は、スライドベース48の上に配置した摺動
台50に固定してあって、サーボモータ44の駆動軸5
2の軸方向に摺動自在となっている。また、摺動台50
には、スライドベース48の上面に取り付けたエアシリ
ンダなどから構成した進退アクチュエータ54が接続し
てあって、この進退アクチュエータ54を作動させるこ
とによりサーボモータ44を回動軸40に対して進退さ
せ、駆動軸52のクラッチ板56と回動軸40のクラッ
チ板47とを係合、解除できるようにしてある。駆動軸
52は、図2に示したように昇降室16の壁部を貫通し
て外部に露出していて、その昇降室16から露出させた
端部にサーボモータ44が設けてある。そして、駆動軸
52と昇降室16の壁部との間には、ベロー58が配設
してあって、駆動軸52の軸方向移動を可能にするとと
もに、駆動軸52の貫通部から真空容器10の真空が破
れないようにしてある。
【0014】プラテン18には、図1に示したように、
ガラス基板20をプラテン18に固定するための、把持
装置を構成している把持部材である把持具60が複数
(この実施の形態の場合4つ)設けてある。また、プラ
テン18には、水平位置から90度回動して垂直位置と
なったときに、下辺となる辺にガラス基板20が滑り落
ちるのを防止するとともに、後述するようにガラス基板
20をプラテン18に配置する際の、ガラス基板20の
前進限度位置を定めるためのワーク受62が設けてあ
る。そして、プラテン18は、図3に示したように、水
平状態における上面側のガラス基板20の進入方向に沿
った両側縁部に上方に突出形成した位置決め凸部64が
形成してあって、ガラス基板20を一定位置に配置でき
るようにしてある。
【0015】把持具60は、押圧部材である本体66が
コ字状に形成してあって、プラテン18の縁部を跨いで
配置してある。そして、把持具60は、図3におけるプ
ラテン18の上面側に位置する上側対向部68のプラテ
ン18との対面側に、ガラス基板20をプラテン18に
押圧する押圧部70が一体に形成してある。さらに、把
持具60の下側対向部72には、プラテン18の下面と
の間に介装した圧縮ばね74が取り付けてある。この圧
縮ばね74は、把持具60を下方に付勢し、押圧部70
を介してガラス基板20をプラテン18の上面に押圧固
定する。
【0016】各把持具60の下方には、把持具60によ
るガラス基板20の固定を解除するための固定解除部材
である押上げピン76が配設してある。これらの押上げ
ピン76は、プラテン18の下方に設けたシール板77
を貫通していて、シール板77の下方に配設したエアシ
リンダなどのアクチュエータ78に取り付けたアーム8
0に固定してある。そして、押上げピン76は、アクチ
ュエータ78を作動させてアーム80を矢印82の上昇
させると、把持具60を圧縮ばね74の弾性力に抗して
上方に移動させ、把持具60によるガラス基板20の固
定を解除できるようになっている。また、シール板77
の下部の押上げピン76の周囲には、ベロー84が配設
してあって、押上げピン76が貫通しているピン孔から
空気が流入するのを防止している。なお、アーム80を
板状に形成してこのアーム80に各把持具60に対応さ
せた押上げピン76を取り付けることができる。
【0017】回動軸40のボックス30に挿入してある
部分には、図4に示したように、係合部である回動板8
6が固定してある。この回動板86は、プラテン18を
水平位置と垂直位置とに位置決めするためのもので、円
板の外周縁部を切り欠いて形成した水平位置決め辺88
と垂直位置決め辺90との直交する2辺を有している。
また、ボックス30内には、図1に示したように、回動
軸40と平行な軸92の先端部が挿入してある。この軸
92は、位置決め手段を構成しており、ボックス30か
ら突出している他端に、駆動部であるエアモータ94の
回転力を伝達、遮断する第2の連結手段となるクラッチ
96のクラッチ板98が設けてある。
【0018】エアモータ94は、真空容器10の外部に
設けてあって、サーボモータ44と同様にスライドベー
ス100の上に配置した摺動台102の上に固定してあ
って、エアモータ94の回転軸104の軸方向に摺動自
在となっている。また、摺動台102には、エアシリン
ダなどから構成した進退アクチュエータ106が接続し
てあり、エアモータ94を回転軸104の軸方向に往復
移動させることができるようになっている。そして、回
転軸104は、先端部が昇降室16に挿入してあって、
先端に軸92のクラッチ板98と係合するクラッチ板1
08を有している。さらに、昇降室16の壁部と回転軸
104との間には、ベロー110が配設してあって、回
転軸104の軸方向移動を可能にするとともに、回転軸
104の貫通部から真空が破れのを防止している。
【0019】軸92の先端部には、図4に示したよう
に、円板112が取り付けてある。この円板112は、
外周縁部にピン114が軸線方向に突設してあって、こ
のピン114を介して摺動部材116を矢印118のよ
うに回動板86から後退させることができるようになっ
ている。すなわち、摺動部材116は、下端にアーム1
20が円板112側に突設してあって、このアーム12
0に形成した水平方向の長孔122にピン114が挿入
され、円板112が矢印124のように回転することに
より、ピン114がアーム120を介して摺動部材11
6を矢印116のように引き下げ、回動板86の水平位
置決め辺88または垂直位置決め辺90と摺動部材11
6との係合を解除する。また、摺動部材116は、ボッ
クス30の上下方向に設けたガイドレール126に摺動
自在に嵌合しているとともに、上端に引張りばね128
の下端が接続してある。この引張りばね128は、上端
がボックス30の天井部に取り付けてあって、摺動部材
116を上方に、すなわち回動板86と係合する方向に
付勢しており、軸92がクラッチ96によって回転軸1
04から切り離されると、摺動部材116を矢印130
のように引き上げて円板112を矢印132のように回
動させる。また、摺動部材116は、回動板86側の上
端部に傾斜部134が形成してあって、辺88または辺
90と容易に係合できるようにしてある。
【0020】上記のごとく構成した実施の形態の作用
は、次ぎのとおりである。まず、プラテン18は、図3
に示したように、ワークの受渡し位置である水平位置に
しておく。このとき、摺動部材116は、図4に示した
ように、引張りばね128によって上限位置に引き上げ
られており、回動板86の水平位置決め辺88と係合
し、プラテン18を水平位置に固定保持している。ま
た、各把持具60は、押上げピン76によって上方に押
上げられていて、押圧部70とプラテン18の上面との
間にワークであるガラス基板20を挿入できる間隙が形
成されている。
【0021】図示しない搬送ロボットによってガラス基
板20が図3の紙面と直交した方向に搬入され、プラテ
ン18と押圧部70との間を前進して先端がワーク受6
2に接触してプラテン18の上面に配置されると、図示
しない制御装置がアクチュエータ78を作動し、アーム
80を介して押上げピン76を下降させる。これによ
り、把持具60は、圧縮ばね74のばね力によって下方
に移動し、押圧部70がガラス基板20の周縁部をプラ
テン18の上面に押圧して固定する。その後、制御装置
は、進退アクチュエータ48、106を作動して摺動台
50、102を介してサーボモータ44とエアモータ9
4を真空容器10に向けて前進させ、駆動軸52および
回転軸104をより深く昇降室16に押し込み、クラッ
チ46を介して駆動軸52と回動軸40とを連結し、ま
たクラッチ96を介して回転軸104と軸92とを連結
するとともに、エアモータ94を駆動して円板112を
矢印124のように図4の時計方向に回転させる。これ
により、円板112に設けたピン114が長孔122の
内部を摺動しつつ2点鎖線に示した位置に下降し、アー
ム120を介して摺動部材116を矢印118のように
回動板86から後退させ、摺動部材116と水平位置決
め辺88との係合を解除して回動板88を回動可能状態
にする。
【0022】回動板88が回動可能状態になると、サー
ボモータ44が駆動され、駆動軸52を介して回動軸4
0を図1の矢印42のように回動させ、回動板86を図
4の反時計方向に90度回転させて垂直位置決め辺90
が上下方向となるようにし、プラテン18を図1に示し
たように垂直に立てる。そして、制御装置が進退アクチ
ュエータ106を作動して摺動台102を後退させてク
ラッチ96を切り離すと、引張りばね128が摺動部材
116を図4の矢印130のように引き上げ、垂直位置
決め辺90に摺動部材116を係合させてプラテン18
を垂直位置に固定保持する。このとき、円板112は、
摺動部材116の上昇に伴ってピン114を介して矢印
132のように反時計方向に回転させられ、ピン114
が実線で示した初期位置に戻される。
【0023】その後、制御装置は、進退アクチュエータ
54を作動して摺動台50を後退させてクラッチ46を
切り離すとともに、昇降サーボモータ45を駆動してボ
ールねじ軸24を図1の矢印49のように回転させ、ナ
ット部材26を矢印41のように複数回昇降させる。こ
れにより、ナット部材26に固定したボックス30に回
動軸40を介して支持されているプラテン18が矢印4
3のように昇降し、ガラス基板20の処理が行われる。
そして、ガラス基板20の処理が終了したならば、昇降
サーボモータ45を介してナット部材26を初期位置に
停止させるとともに、前記と同様にしてクラッチ46、
96を接続する。
【0024】次ぎに、制御装置は、エアモータ94を駆
動して摺動部材116を回動板86から後退させて回動
板86との係合を解除する。また、サーボモータ44を
駆動して回動板86を図4の時計方向に回動させ、水平
位置決め辺88が上下方向となる初期位置に戻すととも
に、進退アクチュエータ106を作動してクラッチ96
を切り離し、摺動部材116を水平位置決め辺88と係
合させる。さらに、制御装置は、摺動部材116が回動
板86と係合すると、進退アクチュエータ54を作動し
て駆動軸52を後退させ、クラッチ46を切り離す。そ
の後、制御装置は、図3に示したアクチュエータ78を
作動してアーム80を介して押上げピン76を上昇さ
せ、把持具60を圧縮ばね74の弾性力に抗して上方に
移動させ、把持具60によるガラス基板20の把持、固
定状態を解除する。プラテン18上のガラス基板20
は、搬送ロボットによって水平方向に引き出されて次工
程に搬送される。そして、プラテン18に次ぎのガラス
基板20が配置されると、前記の工程が繰り返される。
【0025】このように、実施の形態においては、プラ
テン18を回動させるサーボモータ44がクラッチ46
によってプラテン18側と切り離されるとともに、ガラ
ス基板20を固定したプラテン18を上下方向に移動さ
せるようにしているため、設置スペースを小さくするこ
とができる。また、昇降手段としてボールねじを採用し
たことにより、昇降手段を小さくできるとともに、ボー
ルねじ軸24を配置した昇降室16を隔壁12によって
処理室14から区画したことにより、昇降室16内に生
じたパーティクルなどによる処理室14の汚染を最小限
にすることができる。そして、サーボモータ44やエア
モータ94をクラッチ46、96によって真空容器10
側と切り離し可能にして真空容器10の外部に設置した
ことにより、これらの駆動装置による真空容器10内の
汚染を防止することができる。
【0026】しかも、プラテン18の水平位置と垂直位
置との位置決めを、回動板86に形成した直交する2辺
88、90と、これらの辺に係合する摺動部材116と
のより行っているため、複雑な位置決め制御を必要とせ
ず、コストの低減を図ることができる。そして、摺動部
材116と回動板86の水平位置決め辺88または垂直
位置決め辺90との係合を引張りばね128によって行
っているため、複雑な係合制御を必要とせず、係合制御
が容易で構造の簡素化とコストの低減を図ることができ
る。
【0027】また、実施の形態の把持具60において
は、ガラス基板20の把持固定を圧縮ばね74のばね力
で行っているため、真空容器10内においてもガラス基
板20の把持、固定を容易に行うことができる。しか
も、ガラス基板20の固定の解除は、押上げピン76に
よって把持具60を圧縮ばね76の弾性力に抗して移動
させるだけであるため、ガラス基板20の固定、解除を
容易に行うことができる。
【0028】なお、前記実施の形態においては、回動板
86に直交する水平位置決め辺88と垂直位置決め辺9
0との2辺を設けて、プラテン18を水平位置と垂直位
置とに固定保持する場合について説明したが、摺動部材
116と係合する2つの辺を斜交させて、プラテン18
を水平位置と、水平面と任意の角度で傾斜した斜交位置
とに位置決め固定できるようにしてもよい。また、前記
実施の形態においては、進退アクチュエータ54、10
6、アクチュエータ78がエアシリンダである場合につ
いて説明したが、カム装置やリンク機構などを用いても
よい。そして、前記実施の形態においては、ワークがガ
ラス基板20である場合について説明したが、ワークは
半導体ウエハ等であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のワーク
昇降装置によれば、ワークを水平位置のベースの上面に
配置固定し、ベースを回動手段によって回動させるとと
もに、位置決め手段をベース側に設けた係合部に係合さ
せてベースを水平面と交差した位置とに固定保持し、
(第1の)連結手段によってベース側と回動手段側とを
切り離したのち、昇降手段によってワークを固定したベ
ースを水平面と交差させた状態のまま昇降させため、ベ
ースを回動させるモータなどの回動手段がベース側と切
り離されるとともに、ワークを固定したベースが上下方
向に移動するため、ワークが大型のガラス基板などであ
ったとしても設置スペースを小さくすることができる。
しかも、モータなどの回動手段を容器の外部に設置して
いるため、回動手段による容器内の汚染を防ぐことがで
きる。
【0030】さらに、係合部をベースに固定した回動軸
に取り付けた交差する2辺を有する回動板とし、位置決
め手段に係合板の2辺と係合する摺動部材を設けたこと
により、複雑な制御をすることことなくベースを所定の
2位置、例えば水平位置と垂直位置とに容易に位置決め
することができ、構造の簡素化とコストの低減を図るこ
とができる。そして、回動板と摺動部材との係合を解除
するときに作動部によって摺動部材を回動板から後退さ
せ、回動板と摺動部材とを係合させるときに、第2の連
結手段によって摺動部材側から切り離して、弾性部材に
よって摺動部材を回動板側に移動させて両者を係合させ
るため、作動部によって係合動作を行わせる必要がな
く、係合制御が容易であるとともに、作動部を容器の外
部に設置できるため、作動部による容器内の汚染を防止
することができる。
【0031】また、本発明に係るワーク把持装置は、ワ
ークの固定を解除する場合、固定解除部材によって押圧
部材を弾性部材の弾性力に抗して移動させるだけである
ため、ワークの固定解除を容易に行うことができる。そ
して、固定解除部材を押圧部材から後退させると、押圧
部材とベースとの間に介装した弾性部材が押圧部材をワ
ークをベースに押圧する方向に移動させてワークをベー
スに固定するため、ガラス基板のような薄く破損しやす
いワークの固定を容易に行える。特に、弾性部材によっ
てワークを固定するようにしているため、真空容器内の
ように、真空吸着式の把持装置が使用できないような環
境においてもワークを確実に把持、固定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワーク昇降装置の斜
視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るワーク昇降装置を備
えた真空容器の要部断面図である。
【図3】実施の形態に係るワーク把持装置の正面図であ
る。
【図4】実施の形態に係る位置決め手段の要部の説明図
である。
【符号の説明】
10 容器(真空容器) 18 ベース(プラテン) 20 ワーク(ガラス基板) 24、26 昇降手段(ボールねじ軸、昇降サーボ
モータ) 40 回動軸 44 回動手段(サーボモータ) 46 第1の連結手段(クラッチ) 54、106 進退アクチュエータ 60 把持手段(把持具) 66 押圧部材(把持具本体) 78 押圧部 74 弾性部材(圧縮ばね) 76 固定解除部材(押上げピン) 78 アクチュエータ 86 係合部(回動板) 86 水平位置決め辺 90 垂直位置決め辺 92、94、104、112、116 位置決め手段
(軸、エアモータ、回転軸、円板、摺動部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面にワークが配置される容器内に設け
    たベースと、このベースに前記ワークを固定する把持手
    段と、前記容器の外部に設置され、前記ベースを水平面
    と交差させて回動させる回動手段と、前記容器内の前記
    回動手段と前記ベースとの間に設られて回動手段の回動
    力をベース側に伝達、遮断する連結手段と、前記ベース
    側に取り付けられた係合部と、この係合部と係合可能に
    設けられ、前記ベースを水平位置と水平面と交差した位
    置とに固定保持する位置決め手段と、前記ベースを昇降
    させる昇降手段とを有することを特徴とするワーク昇降
    装置。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、前記ベースに固定した回
    動軸に取り付けられた交差する2辺を有する回動板であ
    り、 前記位置決め手段は、前記回動板の交差する2辺と係合
    可能な摺動部材と、前記容器の外部に配設され、前記摺
    動部材を前記回動板から後退させる作動部と、前記摺動
    部材を前記回動板との係合方向に付勢して両者を係合さ
    せる弾性体と、前記容器内の前記作動部と前記摺動部材
    との間に設けられて作動部の作動力を摺動部材側に伝
    達、遮断する第2の連結手段とを有することを特徴とす
    る請求項1に記載のワーク昇降装置。
  3. 【請求項3】 ワークが配置されるベースの周縁部に配
    置され、前記ワークをベースに押圧するための押圧部材
    と、この押圧部材と前記ベースとの間に介装され、押圧
    部材を介して前記ワークを前記ベースに押圧固定する弾
    性部材と、前記押圧部材を前記弾性部材の弾性力に抗し
    て移動させ、押圧部材による前記ワークの固定を解除す
    る固定解除部材とを有することを特徴とするワーク把持
    装置。
  4. 【請求項4】 上面にワークが配置される容器内に設け
    たベースと、このベースの周縁部に配置されて前記ワー
    クをベースに押圧するための押圧部材と、この押圧部材
    と前記ベースとの間に介装され、押圧部材を介して前記
    ワークを前記ベースに押圧固定する弾性部材と、前記押
    圧部材を前記弾性部材の弾性力に抗して移動させ、押圧
    部材による前記ワークの固定を解除する固定解除部材
    と、前記容器の外部に設置され、前記ベースを水平面と
    交差させて回動させる回動手段と、前記容器内の前記回
    動手段と前記ベースとの間に設られて回動手段の回動力
    をベース側に伝達、遮断する第1の連結手段と、前記ベ
    ースに固定した回動軸に取り付けられた交差する2辺を
    有する回動板と、この回動板の交差する2辺と係合可能
    なに設けられ、前記ベースを水平位置と水平面と交差さ
    せた位置とに固定保持する摺動部材と、前記容器の外部
    に配設され、前記摺動部材を前記回動板から後退させる
    作動部と、前記摺動部材を前記回動板との係合方向に付
    勢して両者を係合させる弾性体と、前記容器内の前記作
    動部と前記摺動部材との間に設けられて作動部の作動力
    を摺動部材側に伝達、遮断する第2の連結手段と、前記
    ベースを昇降させる昇降手段とを有することを特徴とす
    るワーク昇降装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104114336A (zh) * 2011-12-22 2014-10-22 阿雷瓦核废料回收公司 用于在手套箱中操作物体的装置
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CN115571551A (zh) * 2022-10-20 2023-01-06 深圳沃夫特自动化设备有限公司 一种运料装置

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