JPH0927536A - ロ−ドロック室内に基板位置合わせ機構を有するイオン注入装置 - Google Patents

ロ−ドロック室内に基板位置合わせ機構を有するイオン注入装置

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JPH0927536A
JPH0927536A JP19798095A JP19798095A JPH0927536A JP H0927536 A JPH0927536 A JP H0927536A JP 19798095 A JP19798095 A JP 19798095A JP 19798095 A JP19798095 A JP 19798095A JP H0927536 A JPH0927536 A JP H0927536A
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JP
Japan
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substrate
lock chamber
chamber
load lock
robot
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Application number
JP19798095A
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English (en)
Inventor
Makoto Konishi
誠 小西
Junichi Tatemichi
潤一 立道
Masatoshi Onoda
正敏 小野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 矩形状の基板にイオンビ−ムを注入するイオ
ン注入装置において、イオン注入の前後に、基板の位置
合わせを行う必要がある。従来の装置に於いては、大気
中に基板位置合わせ機構があった。基板位置合わせの為
に余分の時間が必要であった。基板の位置合わせを改良
し、イオンドーピングの処理効率を向上させることが目
的である。 【構成】 ロ−ドロック室とアンロ−ドロック室に基板
位置合わせ機構を設ける。真空引きに時間に基板の位置
合わせができるのでイオン注入の1サイクルの時間を短
縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大面積の基板上に形成
された薄膜の上に不純物を注入し、カラー液晶表示装置
などのフラットパネルディスプレイを製造するイオン注
入装置に関する。特に、イオン注入装置の基板の位置合
わせ機構に関する改良に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットパネルディスプレイというの
は、液晶を用いて画像を表示する板状の装置である。ノ
ート型パソコン、ビデオカメラ、カーナビゲーションシ
ステムなどには、表示装置として平坦なフラットパネル
ディスプレイが頻用される。その中でも、薄膜トランジ
スタを表面に設けたアクティブマトリックス型の液晶画
面の需要が多くなってきた。これは広い画面に多数の薄
膜トランジスタを、LSIの製造技術とほぼ同じ技術を
用いて形成するものである。
【0003】矩形状の広いガラス板にSiの薄膜を形成
し、これに不純物をドーピングして、n型、p型の領域
を作り、電極を設けてトランジスタとする。薄膜形成の
ためにプラズマCVD法などが利用される。Siを含む
原料ガスをチャンバに送りこれを何らか手段によって励
起しプラズマとする。これによりSi多結晶の薄膜又
は、アモルファスのSi膜を形成する。不純物ドーピン
グのためにイオン注入装置が用いられる。これはn型又
はp型の不純物になるものをプラズマにし質量分離し、
細いイオンビ−ムにして高速でガラスに打ち込むもので
ある。イオンビ−ムは磁界によって走査し、ビームを縦
横に振り、広範囲の対象物に均一にイオンを注入できる
ようになっている。狭い面積のガラスが対象の場合はこ
れで良かった。
【0004】しかしフラットパネルディスプレイの画面
は次第に大型のものが要求されるようになってきてい
る。例えば300mm×400mmや、500mm×5
00mmというふうに大面積の画面が必要になってく
る。このような大型ガラス板に対しては、従来のイオン
注入装置では非能率である。スループットが低く装置が
大型化する。そこで、質量分離しないで大面積のイオン
をそのまま対象に照射する装置が考案された。これはイ
オン源で広い面積のイオンビームを作り、質量分離する
ことなく対象に打ち込むものである。ビーム径が広い
(例えば、500mmΦ、700mmΦ)ので走査する
ことなく、ガラス全体に不純物を打ち込むことができ
る。このような装置は従来のイオン注入装置と区別する
ために、イオンドーピング装置と呼ぶ場合もある。広義
のイオン注入装置である。
【0005】薄膜トランジスタは電界効果トランジスタ
である。一つの素子は、ドレイン、ソース、ゲートの3
つの電極と、n+ −Siのチャンネルを持つ。ソース電
極、ドレイン電極のコンタクトのために高濃度の不純物
領域を形成する必要がある。そのためにイオンドーピン
グ装置によって、この部分に例えばn型不純物を選択的
にドープする。
【0006】イオンドーピング装置は、イオン源、処理
室、搬送系などを含む。イオン源は、原料ガスを何らか
の方法によってプラズマにして電極の孔からイオンビ−
ムとして取り出す装置である。大面積のビームを作り出
す必要があるので、イオン源は広い断面を持つ空間であ
る。処理室はイオン源に続いて設けられ、ガラス基板に
対してイオンビ−ムを打ち込むための空間である。真空
に引いてあり、ロボットを設けた別異の空間(フォーク
室)にゲートバルブを介してつながっている。フォーク
室は、左右にロードロック室、アンロードロック室を持
っている。これらの空間も真空に引く事のできる空間で
ある。
【0007】搬送系は、カセットに積み上げた複数のガ
ラス板をロボットのアームによってロードロック室に搬
送し、処理済みのガラス板をアンロードロック室から運
び去り、カセット室へ送るための装置である。本発明は
これらの構成のうち搬送系に関する。図4によって従来
例に係る搬送系について説明する。この装置は例えば、
日新電機株式会社技報、vol.39、No.3、p5
2(1994)に紹介されている。
【0008】エンドステーション1は、大気中にある装
置である。これは、第1カセット台2、第1基板カセッ
ト3、第1大気ロボット4、第2大気ロボット6、第2
基板カセット7、第2カセット台8、基板位置合わせ機
構9などを含む。基板カセット3、7には適数の基板5
が乗せられている。
【0009】ロードロック室10には台11がある。入
り口には、ゲートバルブ12が設けられる。ロードロッ
ク室10に続いて、フォーク室14が設けられる。これ
らの真空室はゲートバルブ13によって仕切られてい
る。フォーク室14には、真空ロボット15が設置され
る。フォーク室14のさらに向こう側には、ゲートバル
ブ16を介してアンロードロック室17が設けられる。
この中にも台18がある。アンロードロック室17はゲ
ートバルブ19によって大気から遮断される。
【0010】フォーク室14に連続して、ゲートバルブ
20を介して、処理室21がある。処理室21の中央部
には、回転可能な基板ホルダ−22がある。これは大気
中の基板回転装置23に、軸25を介して連結されてい
る。処理室21のさらに前方には、イオン源24が設け
られる。
【0011】初めに、第1基板カセット3に多数のガラ
ス基板を収容しておく。これは棚になっていて、ガラス
板の両側を支持する。第1ロボット4は3つのアームと
3つの軸を持ち、2本のアームが常に二等辺三角形を形
作るように動き、ピック27を一定方向に向けたまま、
直線方向に移動させることができる。第1ロボット4
は、第1カセット3から基板を1枚抜き出す。この時ピ
ック27は、基板を真空チャックする。ロボット4は基
板を手元に移動させ、さらに直角方向に運んで、基板位
置合わせ機構9に送る。真空チャックを解除する。基板
は矩形状の物体であるが、ピック27の上で方向が少し
ずれている可能性がある。これを正すために、基板位置
合わせ機構9がある。これは4つの押さえアームを持
ち、四方からアームがガラス板を押して方向を正しく直
す。
【0012】位置合わせが終わった基板は、再びロボッ
ト4のピック27に真空チャックされる。ロードロック
室10のゲートバルブ12が開く。ロボット4は、基板
5をロードロック室10の中に運び入れ台11に置く。
台11は昇降可能である。大気との間にあるゲートバル
ブ12を閉じる。ロードロック室10が真空に引かれ
る。側方のゲートバルブ13が開いて、フォーク室14
から真空ロボットのアームが延びてくる。
【0013】ピック29が基板5の下に入り、台11が
下降するので、ピック29の上に基板5が乗る。真空ロ
ボットはフォーク室14に基板を運ぶ。ゲートバルブ1
3が閉じる。ゲートバルブ20を開く。基板5を処理室
21に搬送する。ここで基板は、基板ホルダ−22に乗
せられクランプされる。ロボット15は後退し、ゲート
バルブ20が閉じる。回転装置によって、ホルダ−22
が前向きに回転し、基板5がイオン源24の方を向くよ
うになる。
【0014】イオン源から不純物となる大口径イオンビ
−ムが基板に向かって照射される。約1分間のイオンビ
−ム照射を受ける。この処理によって、不純物が選択的
にドープされる。基板ホルダ−が元の方向に回転し、ゲ
ートバルブ20が開く。真空ロボット15のアームが延
び、基板5を支持し、手元へ引き寄せる。ゲートバルブ
20を閉じる。ゲートバルブ16が開く。ロボット15
は、処理済みの基板をアンロードロック室17の台18
に置く。ロボット15が後退し、ゲートバルブ16が閉
じる。アンロードロック室が大気圧に戻る。ゲートバル
ブ19が開く。
【0015】大気側の第2ロボット6のアームが延び
て、基板5を持ち、外部に取り出す。ゲートバルブ19
が閉じる。アンロードロック室が真空引きされる。外部
に取り出された基板は、大気用の第2ロボット6のピッ
ク28に乗って、基板位置合わせ機構9に運ばれる。こ
こで4辺に棒材が押し当てられて方位と位置を正しく規
制される。位置合わせされた基板は第2カセット台の上
に設けられた基板カセット7に運ばれ、これの棚の一つ
に差し入れられる。このように基板は、エンドステーシ
ョンにある基板位置合わせ機構9によって処理の前後2
回にわたって位置合わせされる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は大
気中でガラス基板を位置合わせしていた。カセットから
基板を取り出し、途中で基板位置合わせ機構に運び、位
置合わせする。さらにロボットの手前に引き戻して方向
転換し、ロードロック室に運び込むようになっていた。
ロードロック室では基板を運び込んだ後にゲートバルブ
を閉じ、真空引きする。また処理の終わった基板につい
ても、アンロードロック室から取り出した基板を基板位
置合わせ機構に運び、位置合わせをして処理済み基板用
のカセットに差し入れるようになっている。大気中で位
置合わせをするのであるが、これに余分な時間がかかっ
てしまう。
【0017】例えば、第1ロボット4が基板をカセット
から基板位置合わせ機構に運ぶのに、3秒かかり、基板
位置合わせ機構での位置合わせに2秒かかる。さらに基
板位置合わせ機構からロードロック室に運ぶのに3秒か
かる。合わせて搬送と位置合わせのために8秒かかる。
もしもカセットから直接にロードロック室に運べば3秒
で済むので、5秒の時間を節減することができる筈であ
る。
【0018】長方形の基板の場合は、位置合わせは必須
である。基板は所定の方向から外れていると、処理室で
のイオンビ−ム照射処理が基板全面に均一にならない。
また処理済み基板用のカセットに入れようとしても入り
口の縁に当たって入らなくなる。であるから基板位置合
わせは必要である。
【0019】しかし従来の基板位置合わせ機構は、位置
合わせの為の時間が搬送系全体の処理の遅延をもたら
し、処理能率が低い。このような欠点を解決し、位置合
わせの為の処理によって搬送系全体の効率が低下しない
ようにした装置を提供する事が本発明の第1の目的であ
る。全体としての搬送時間を短くし、イオンドーピング
の処理効率を向上させる事が本発明の第2の目的であ
る。さらに位置合わせ機構を単純化し、真空中において
も十分に機能する基板位置合わせ機構を提供する事が第
3の目的である。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロードロック
室と、アンロードロック室の内部に独立の基板位置合わ
せ機構を設置する。ロードロック室とアンロードロック
室において、真空中で位置合わせをすることができるよ
うにする。大気中に基板位置合わせ機構を設けない。
【0021】さらに、基板位置合わせ機構は、対になっ
て反対方向に回動するピンによってガラス辺を押さえる
ものとする。長い押さえ片を平行に前進後退させる基板
位置合わせ機構を採用しない。
【0022】
【作用】大気中からロードロック室に運び込まれた基板
は、ロードロック室において真空引きと同時にこれと平
行して位置合わせされる。ロードロック室は毎回真空に
引く必要がある。真空に引いてしまわないと、フォーク
室につながるゲートバルブを開く事ができない。真空引
きの時間、基板はここを動くことができない。不可避の
待機時間である。本発明はこの待機時間に基板位置合わ
せを行う。つまり基板位置合わせの為に余分な時間を全
く必要としない。
【0023】アンロードロック室でも基板位置合わせ機
構がある。これが処理済み基板の位置合わせを行う。第
2大気ロボットは既に位置合わせをした基板を取り出し
て、直接に基板カセットに運び込むことができる。つま
り第2大気ロボットは大気中に取り出してから位置合わ
せをする必要がない。これも搬送に要する時間を短縮す
る効果がある。
【0024】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る基板位置合わせ
機構の概略の平面図、図2は図1の側面図、図3は図1
の装置の正面図である。図5は本発明の実施例に係るイ
オン注入装置の全体平面図である。エンドステーション
1には2つの基板カセットと、2つの大気ロボットが設
置される。第1カセット台2には、未処理基板を横にし
て収容し縦方向に複数枚保持できる第1基板カセット3
が設置される。
【0025】これの前方には3つのアームと回転台を組
み合わせた第1大気ロボット4が設置される。第1大気
ロボット4は昇降可能である。これは未処理基板の搬送
機構である。処理済み基板の搬送機構として、反対側に
は、第2大気ロボット6が設けられる。これも3つのア
ームと回転台を持つ。第2大気ロボット6は昇降可能で
ある。ロボット6の手前には処理済み基板を収容するべ
き第2基板カセット7が第2カセット台8の上に設置さ
れる。エンドステーション1には、図4のものと異なり
基板位置合わせ機構がない。
【0026】第1ロボット4の前方にはロードロック室
10がある。ゲートバルブ12が大気側に設けられる。
これは真空に引く事のできる空間である。ゲートバルブ
13を介してフォーク室14につながっている。ロード
ロック室10の内部に基板位置合わせ機構30が設けら
れる。これが本発明の重要な点である。基板の位置決め
をロードロック室の中で行う。
【0027】基板を大気中から直接に真空の処理室に運
ぶ事ができないので、基板周りを真空にするための空間
がロードロック室である。真空に引くための時間はどう
しても必要である。本発明はこの時間を利用して基板の
位置決めをする。真空に引くための待機時間を位置決め
のために有効利用するのである。フォーク室14には、
ロードロック室の反対側にゲートバルブ16を介してア
ンロードロック室17がつながっている。アンロードロ
ック室17も真空に引く事のできる空間である。大気と
の間には、ゲートバルブ19がある。
【0028】フォーク室14は他の面において、ゲート
バルブ20を介し、処理室21に連続している。処理室
21は基板ホルダ−22を持つ。これは外部の回転機構
23に軸25を介してつながる。回転機構23は軸周り
に基板ホルダ−22を90度回転させることができる。
処理室21のさらに奥にはイオン源24がある。これは
所望のイオンビ−ムを発生させる装置である。原料ガス
を導入しこれをプラズマにする。電極電圧によって加速
し、プラズマをイオンビ−ムにする。これが処理室の基
板に大口径のビームとして照射される。
【0029】フォーク室の側方には、ゲートバルブ16
を介してアンロードロック室17が設けられる。これに
も基板位置合わせ機構40が設置される。これも本発明
の特徴である。ここで処理済み基板は位置合わせされ
る。アンロードロック室17の他方の開口には、ゲート
バルブ19がある。ゲートバルブ19の外には、前記の
第2大気ロボット6が設置されている。
【0030】以上の構成において、基板の流れを説明す
る。エンドステーション1の第1基板カセット3の基板
5の1枚を、ロボット4がピック27に乗せて取り出
す。ピック27を基板の下に差し入れてロボット4を少
し上げると、基板がピック27に乗る。この状態を安定
させるために真空チャックする。ロボット4が180度
回動し、基板をゲートバルブ12が開かれたロードロッ
ク室10に運び込む。基板5は基板位置合わせ機構30
の基板受け板32に置かれる。ロボット4のピック27
が外部に引き出される。ゲートバルブ12が閉じる。ロ
ードロック室10を真空に引く。真空に引かれると同時
に基板が位置合わせされる。真空引きに要する時間が有
効に使われる。
【0031】ゲートバルブ13が開き、フォーク室の真
空ロボット15のアームが延び、ピック29の上に基板
5が乗せられる。ゲートバルブ20が開く。ロボット1
5はこの基板を処理室21の基板ホルダ−22に戴置す
る。回転装置23が基板ホルダ−22を前方に90度回
転させる。基板面がイオン源の方を向くようになる。バ
ルブ20が閉じる。基板にイオン源からのイオンビ−ム
が照射される。バルブ20が開く。
【0032】基板ホルダ−22が回転し、もとの位置に
基板を戻す。ロボット15のアームが延びて、ピック2
9の上に基板が乗せられる。基板5はフォーク室14を
通り、アンロードロック室17に運ばれる。アンロード
ロック室17の基板位置合わせ機構40に戴置される。
ここでの基板位置合わせ機構作用はロードロック室のも
のと同様である。
【0033】バルブ19が開く。位置合わせできた基板
5は、第2大気ロボット6によって運び出される。バル
ブ19が閉じ、アンロードロック室が真空引きされる。
ピック28が処理済み基板をカセット7の一つの棚に側
方から差し入れる。ロボット6が少し下がり、棚に基板
が保持される。ピック28が引き抜かれる。以上が基板
処理の1サイクルである。一例(イオン照射時間1分
間)では、従来1時間で28枚の基板をイオン注入処理
できたものが、本発明によって1時間で31枚の処理が
可能になる。
【0034】本発明の特徴はロードロック室、アンロー
ドロック室に基板位置合わせ機構を設けた点にあるが、
基板位置合わせ機構自体にも工夫がある。大気中の装置
の場合は、運動機構に限定がない。従って従来は、4つ
の棒材を4方から平行移動させて基板の4辺を押さえる
ようにしていた。しかし大気から真空に運動を導入する
場合、直線の平行移動をさせる場合は、機構が複雑であ
るし、真空シールの部分に問題が発生し易い。そこで本
発明は、部材を平行移動させることなく基板位置合わせ
する事ができる機構を提案する。この機構の詳細につい
て説明する。
【0035】ロードロック室10に基板位置合わせ機構
30が設けられる。アンロードロック室にも基板位置合
わせ機構があるが同じものであるから、ロードロック室
の機構についてのみ説明する。ロードロック室の中央部
には、昇降軸31によって基板受け板32が昇降可能に
支持される。基板受け板32はこの例ではH字型の部材
である。4隅にはピン41が設けられ、これによってガ
ラス基板5を保持できる。
【0036】ロードロック室には図1のQ方向から大気
ロボット4によって基板が運び込まれる。またRの方向
へ、真空ロボットによって基板が運び去られる。Qの部
分とRの部分にはゲートバルブ12、13がある。基板
位置合わせの為の機構は、基板の4辺KLMNに沿う部
分に設けられる。U、V、W、Xの合計4組のものがあ
る。いずれも1対の位置決めレバーを含む同等の機構で
ある。図1において横辺を位置決めする機構はUとVで
ある。縦辺を位置決めするのはWとXである。
【0037】同等であるからUについて説明する。位置
決め機構Uは、一対の軸34、42、レバー33、3
3、カラー36、36を持つ。軸34、42は回転軸で
あって、レバー33、33の端が軸34、42に固着さ
れる。レバー33の他端にはカラー36が上向きに固定
される。
【0038】軸34、42は壁を貫き外部に突出してい
る。軸の回りにはシール材37が充填され外部の空気を
遮断する。ロータリアクチュエータ39が、ロードロッ
ク室の室外にある。駆動軸34がロータリアクチュエー
タ39に直接につながっている。駆動軸34の途中には
歯車38が固着される。従動軸42には同じ歯数の歯車
48が取り付けられる。同等の歯車38、48が相互に
噛み合っている。
【0039】ロータリアクチュエータ39の軸が右回り
すると、図3において右のレバーは右回りするが、左の
レバーは左回りする。つまり一対のレバー33、33は
反対方向に同一回転をする。はじめに位相を合わしてお
くと、ふたつのレバーの先端にあるカラー36、36を
結ぶ直線が常に軸34、42を結ぶ直線(基線という)
に平行になるようにする事ができる。
【0040】他方の位置決め機構Vも同じ機構を持つ。
つまり独立のロータリアクチュエータ、歯車、軸、レバ
ー、カラーを持っている。これも初期位相を調節して、
カラー36、36を結ぶ線が基線に平行になるようにな
っている。縦辺を位置決めするための機構X、Wも同様
の構造を持つ。一対の軸43、43、レバー44、4
4、カラー45、45があって、独立のロータリアクチ
ュエータや歯車の作用によって、反対方向に回動できる
ようになっている。軸と歯車の初期状態を適当に決定し
て、カラーを結ぶ線が常に基線に平行になるようにす
る。
【0041】レバーやカラーは実線によって示したのが
位置決めをしている状態である。ガラス基板の辺がカラ
ーによって押さえられている。これを閉状態と呼ぶこと
にする。2点鎖線によって示したものが開放状態であ
る。基板受け板32は昇降軸31によって上下に変位す
ることができる。下降位置Yにおいて位置合わせが行わ
れる。上昇位置Zにおいて搬送がなされる。
【0042】初め基板受け板32は下降位置Yにある。
レバー33、44は開放状態にある。Q方向から大気ロ
ボット4によって基板が搬入される。ピック27が停止
する。下から基板受け板32が上がってくる。ピン41
が基板の4隅を持ち上げる。基板受け板が上昇位置Zに
上がる。ピック27から基板5が離れる。ピック27を
引き抜く。ゲートバルブ12が閉じる。
【0043】基板受け板32が下がり下降位置Yに移動
する。ロータリアクチュエータ39が回転を始める。回
転運動は軸34によって真空中に導入される。レバー4
4、33が閉じる。カラー36、45が基板の辺を押さ
える。8つカラーが同時に基板の辺を押さえるので、基
板の方向が正しい方向に修正される。
【0044】レバー33、44が開く。基板受け板32
が上昇し、Z位置に持ち上がる。Rの方向から真空ロボ
ット15のピック29が延びてくる。図2のように、基
板5の直下にピック29が到達する。基板受け板32を
下げる。ピック29の上に基板5が乗る。ロボット15
はロードロック室10から基板をフォーク室14に運び
込む。バルブ13を閉じる。
【0045】基板位置合わせ機構の作用は以上のようで
ある。一対のレバーを反対方向に廻す事によって基板の
縁を押さえる。軸34が壁を貫通し、シール材37によ
って真空が維持される。従来の基板位置合わせ機構は直
進運動を利用していた。これを真空にそのまま入れると
直線導入機が4つ必要になる。直線導入機はダイヤフラ
ムや偏心カムなどを用いるから機構が複雑である。本発
明は単に軸を壁に挿通するだけであり、真空機構が単純
である。
【0046】
【発明の効果】本発明は、ロードロック室とアンロード
ロック室に一つづつ基板位置合わせ機構を設ける。ロー
ドロック室に基板を挿入しゲートバルブを閉じ、ロード
ロック室を真空に引く。真空引きと平行して基板位置合
わせを行うことができる。搬送時間を節減できる。アン
ロードロック室にも別個の基板位置合わせ機構を設ける
から、基板位置合わせのタイミングの自由度が高まる。
これによって、さらに搬送時間を短縮できる。搬送制御
がより容易になる。ロードロック側とアンロードロック
側の干渉を気遣うことなく搬送制御ソフトを作製するこ
とができる。さらに回転運動によってレバーを回動さ
せ、基板の縁を押さえるようにしたので、真空室に適し
た基板位置合わせ機構を与える事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るイオンドーピング装置の
設けられるロードロック室の内部の構造を示す平面図。
【図2】図1に示すロードロック室の縦断側面図。
【図3】図1のロードロック室の縦断正面図。
【図4】従来例に係るイオンドーピング装置の概略平面
図。
【図5】本発明の実施例に係るイオンドーピング装置の
概略構成図。
【符号の説明】
1 エンドステーション 2 第1カセット台 3 第1基板カセット 4 基板搬送用第1大気ロボット 5 基板 6 基板搬送用第2大気ロボット 7 第2基板カセット 8 第2カセット台 9 基板位置合わせ機構 10 ロードロック室 11 台 12 ゲートバルブ 13 ゲートバルブ 14 フォーク室 15 真空ロボット 16 ゲートバルブ 17 アンロードロック室 18 台 19 ゲートバルブ 20 ゲートバルブ 21 処理室 22 基板ホルダ− 23 基板回転装置 24 イオン源 25 軸 27 第1大気ロボットのピック 28 第2大気ロボットのピック 29 真空ロボットのピック 30 ロードロック室の基板位置合わせ機構 31 昇降軸 32 基板受け板 33 レバー 34 回転軸 36 カラー 37 シール材 38 歯車 39 ロータリアクチュエータ 40 アンロードロック室の基板位置合わせ機構 41 ピン 42 従動軸 43 回転軸 44 レバー 45 カラー 48 歯車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状のガラス基板の上に形成した半導
    体の薄膜に不純物をイオンビ−ムとして打ち込む処理を
    するイオン注入装置であって、大気中に設けられた未処
    理の基板を収容するべき基板カセットと、大気中に設け
    られた処理済みの基板を収容するべき基板カセットと、
    真空に引くことができイオンビ−ムを発生させるイオン
    源と、基板を真空中に保持しイオンビ−ムを照射させる
    処理室と、真空に引くことができ処理室に連続するフォ
    ーク室と、フォーク室につながり真空に引くことのでき
    るロードロック室と、フォーク室につながり真空に引く
    事のできるアンロードロック室と、大気中にあって未処
    理基板用カセットから基板をロードロック室に搬送する
    第1大気ロボットと、フォーク室に設けられロードロッ
    ク室に運ばれた基板を処理室に運び処理済みの基板をア
    ンロードロック室に運ぶ真空ロボットと、大気中にあっ
    て処理済み基板をアンロードロック室から処理済み基板
    用の基板カセットへ搬送する第2大気ロボットと、ロー
    ドロック室の中に設けられて矩形状の基板を一定方向に
    向ける為の基板位置合わせ機構と、アンロードロック室
    の中に設けられて矩形状の基板を一定方向に向けるため
    の基板位置合わせ機構とよりなる事を特徴とするロード
    ロック室内に基板位置合わせ機構を有するイオン注入装
    置。
  2. 【請求項2】 基板位置合わせ機構は、大気中に設けた
    ロータリアクチュエータと、壁面を貫きロータリアクチ
    ュエータの駆動力によって回転する回転軸と、回転軸に
    固着されたレバーと、レバーの他端に設けたカラーと、
    前記の回転軸と反対方向に同一角度回転する従動軸と、
    従動軸に固着されたレバーと、レバーの他端に設けたカ
    ラーとを含み、二つのカラーの中心を結ぶ線が軸を結ぶ
    線に平行になるように設定されている機構が4つ基板の
    4辺にそって設けられるものであることを特徴とする請
    求項1に記載のロードロック室内に基板位置合わせ機構
    を有するイオン注入装置。
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