JPH10195157A - 光ファイバー用紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

光ファイバー用紫外線硬化型樹脂組成物

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JPH10195157A
JPH10195157A JP516297A JP516297A JPH10195157A JP H10195157 A JPH10195157 A JP H10195157A JP 516297 A JP516297 A JP 516297A JP 516297 A JP516297 A JP 516297A JP H10195157 A JPH10195157 A JP H10195157A
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acrylate
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meth
ultraviolet
resin composition
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JP516297A
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Kiichi Mori
季一 森
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ファイバー被覆に適した紫外線硬化型樹脂組
成物を提供する。 【解決手段】光ファイバーに塗装される紫外線硬化型樹
脂組成物において、その樹脂組成物中にウレタン(メ
タ)アクリレート樹脂(A)を20重量%以上含み、か
つその樹脂(A)が、1分子中に1.8〜2.2個の
(メタ)アクリロイル基を含有するウレタン(メタ)ア
クリレート樹脂(a)1〜99重量%と1分子中に2.
2個を越える(メタ)アクリロイル基を含有するウレタ
ン(メタ)アクリレート樹脂(b)1〜99重量%との
混合物である光ファイバー用紫外線硬化型樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明が利用される分野は、
速い硬化速度と、優れた機械的性質とを合せもつ紫外線
硬化組成物を必要とする分野である。より具体的に言う
と、本発明は、光ファイバーに塗装される紫外線硬化型
樹脂組成物として、高ヤング率と高破断強度と高い破断
伸び率をもつと共に、速い硬化速度をもち、したがって
低い紫外線照射量で硬化する材料を提供する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバーの生産速度を上げる
ために、塗装される紫外線硬化型樹脂組成物の塗装速度
が速くなってきている。しかし塗装速度が速くなること
は、硬化させるための紫外線照射時間が短くなり、した
がって低い紫外線照射量で組成物を硬化させる必要があ
る。
【0003】一方で、光ファイバーに塗装される紫外線
硬化型樹脂組成物は、硬化した時の機械的性質が、プラ
イマリーコーティング、セカンダリーコーティング、カ
ラーインク、リボン材などに特有な要求を満たしていな
ければならない。特にセカンダリーコーティング、カラ
ーインク、リボン材においては、高いヤング率と高い破
断強度をもちながら、高い破断伸び率も必要とされる。
このため、近年、主要成分として、ウレタンアクリレー
ト樹脂が主流になってきている。
【0004】しかし、従来用いられてきたウレタンアク
リレート樹脂は、1分子中に2個の(メタ)アクリロイ
ル基を含有する、即ちウレタンジ(メタ)アクリレート
樹脂であり、多くはその(メタ)アクリロイル基はウレ
タンアクリレート分子の両末端に位置するものである。
【0005】紫外線硬化型樹脂組成物の機械的性質と硬
化速度を向上させる目的に対して、ウレタンアクリレー
ト樹脂については、イソシアネートとポリオールの種
類、分子量およびウレタン結合濃度などが研究されてき
たが、限界があった。また他の成分である紫外線重合開
始剤や反応性希釈剤の研究もされてきたが、限界があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では達成で
きなかった、速い硬化速度と優れた機械的性質を合せも
つ紫外線硬化型樹脂組成物を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
する手段として、組成物中にウレタンアクリレート樹脂
を特定量含み、かつそのウレタンアクリレート樹脂が
(メタ)アクリロイル基の濃度の異なる樹脂の混合物で
ある紫外線硬化型樹脂組成物を用いることにより前記問
題点を全て解消できることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0008】即ち、本発明は、光ファイバーに塗装され
る紫外線硬化型樹脂組成物において、その樹脂組成物中
にウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)を20重量
%以上含み、かつその樹脂(A)が、1分子中に1.8
〜2.2個の(メタ)アクリロイル基を含有するウレタ
ン(メタ)アクリレート樹脂(a)1〜99重量%と1
分子中に2.2個を越える(メタ)アクリロイル基を含
有するウレタン(メタ)アクリレート樹脂(b)1〜9
9重量%との混合物であることを特徴とする光ファイバ
ー用紫外線硬化型樹脂組成物に係わる。
【0009】本発明組成物で使用する樹脂(A)は、例
えば(メタ)アクリロイル基の含有量が上記範囲になる
ようにそれぞれ樹脂(a)及び樹脂(b)を製造したの
ち、上記範囲になるように混合して製造できる。樹脂
(A)の含有量は硬化性樹脂成分(反応希釈剤等の紫外
線硬化成分を含む)を基準にして20重量%以上、特に
30〜60重量%の範囲が好ましい。含有量の割合が2
0重量%未満になると被膜の強度や伸びが低下し、耐久
性に優れた被膜が得られない。
【0010】樹脂(a)は、例えばジオール(エチレン
グリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ブチレングリコ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル、1,6−ヘキサンジオ−
ル等)、ポリエステルジオ−ル、ポリカプロラクトンジ
オ−ル及びポリエ−テルジオ−ルなどの2価水酸基含有
化合物とジイソシアネ−ト化合物とを反応させてポリウ
レタンジオ−ル(1分子中に2個の水酸基を含有するポ
リウレタン化合物)を製造し、次いでこのものとイソシ
アネ−ト基含有アクリレ−トモノマ−または(メタ)ア
クリル酸をアクリルラジカル重合反応を防ぎながら反応
(水酸基とイソシアネート基または水酸基とカルボキシ
ル基)させることにより得られる。
【0011】上記以外にも、例えば上記2価水酸基含有
化合物とジイソシアネート化合物とを反応させて1分子
中に2個のイソシアネート基を含有するポリウレタンジ
イソシアネートを製造し、次いでこのものと水酸基含有
アクリレートモノマーとを反応させることにより得られ
たものも使用できる。樹脂(a)の具体例として、例え
ばアロニックスM−1600(東亞合成(株)、商品
名)等を挙げることができる。
【0012】樹脂(b)としては、例えばポリオ−ル
(トリメチロ−ルプロパン、グリセリン、ジグリセリ
ン、ペンタエリスリト−ル等)、ポリエステルポリオ−
ル、及びアクリルポリオールなどの3価以上の水酸基含
有化合物とポリ(ジ、トリ等)イソシアネ−ト化合物と
を反応させてポリウレタンポリオ−ル(1分子中に3個
以上の水酸基を含有するポリウレタン化合物)を製造
し、次いでこのものとイソシアネ−ト基含有アクリレ−
トモノマ−や(メタ)アクリル酸を上記と同様にして製
造したものが使用ができる。上記以外にも、例えば3価
以上の水酸基含有化合物とポリイソシアネート化合物と
を反応させて1分子中に3個以上のイソシアネート基を
含有するポリウレタンポリイソシアネートを製造し、次
いでこのものと水酸基含有アクリレートモノマーとを反
応させることにより得られたものも使用できる。樹脂
(b)の具体例として、例えば紫光UV−7550B
(日本合成化学(株)、商品名、1分子中にアクリロイ
ル基を3個含有)、紫光UV−7210B(日本合成化
学(株)社製、商品名、1分子中にアクリロイル基を
2.5個含有)、アートレジンUN−3320HA(根
上工業(株)社製、商品名、1分子中にアクリロイル基
を6個含有)等を挙げることができる。
【0013】ポリイソシアネ−ト化合物としては、好ま
しい例として、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネ−
ト、トリメチレンジイソシアネ−ト、1,4−テトラメ
チレンジイソシアネ−ト、ペンタメチレンジイソシアネ
−ト、リジンジイソシアネ−トなどの脂肪族ポリイソシ
アネ−ト類、イソホロンジイソシアネ−ト、4−4´−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネ−ト)などの
脂環式ポリイソシアネ−ト類、これらのポリイソシアネ
−トのビウレットタイプ付加物、及びイソシアヌル環タ
イプ付加物などが挙げられる。イソシアネ−ト基含有ア
クリレ−トモノマ−としては、例えば、イソシアナトエ
チル(メタ)アクリレ−ト等を挙げることができる。
【0014】水酸基含有アクリレ−トモノマ−として
は、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、3
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキ
シブチル(メタ)アクリレ−ト、(ポリ)アルキレング
リコ−ルモノアクリレ−ト、及びこれらのモノマ−とラ
クトン(例えば、ε−カプロラクトン等)との付加物な
どが包含される。
【0015】樹脂(a)及び樹脂(b)の含有割合は、
両者の総合計量で樹脂(a)が1〜99重量%、好まし
くは60〜90重量%、樹脂(b)が1〜99重量%、
好ましくは10〜40重量%の範囲である。樹脂(a)
の割合が1重量%を下回る(樹脂(b)の割合が99重
量%を上回る)と被膜の柔軟性が低下するので光ファイ
バーの加工性、折り曲げ性等の機械的特性が悪くなり、
一方樹脂(a)の割合が99重量%を上回る(樹脂
(b)の割合が1重量%を下回る)と膜厚が厚い場合や
顔料を含む被膜においては紫外線照射量を多く照射しな
いと被膜内部まで完全に硬化できないといった欠点があ
る。
【0016】本発明組成物は、上記樹脂(A)以外に、
粘度と反応性調整のために、ラジカル重合性不飽和モノ
マー類を必要に応じて、また紫外線によって反応を開始
させるために光重合開始剤を配合することが必要であ
る。更に必要に応じて着色用顔料、表面調整剤や剥離剤
を配合することができる。
【0017】上記ラジカル重合性不飽和モノマー類とし
ては、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラヒドロフルフ
リルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、エチ
ルジエチレングリコールアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フェ
ノキシエチルアクリレート、ジシクロペンタジエンアク
リレート、ポリエチレングリコールアクリレート、ポリ
プロピレングリコールアクリレート、メチルトリエチレ
ンジグリコールアクリレート、イソボルニルアクリレー
ト、イソボルニルメタクリレート、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルカプロラクタム、ジアセトンアクリルア
ミド、イソブトキシメチルアクリルアミド、N,N−ジ
メチルアクリルアミド、t−オクチルアクリルアミド、
ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエ
チルアクリレート、アクリロイルモルホリン、ジシクロ
ぺンテニルアクリレート、ジシクロぺンテニルメタクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ベ
ンタエリスリトールトリアクリレート、エチレングリコ
ールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、ネオぺンチルグリコール
ジアクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエ
チルアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジア
クリレート、トリシクロデカンジメタノールジメタクリ
レート、ジシクロぺンタジエンジアクリレート、ジシク
ロぺンタジアクリレート、ジシクロぺンタジエンジメタ
クリレート等を挙げることができる。
【0018】これらのうち、好ましいのは2−エチルヘ
キシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フ
ェノキシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレー
ト、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタ
ム、シクロぺンテニルアクリレート、トリシクロデカン
ジメタノールジアクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート等である。
【0019】これらのラジカル重合性不飽和モノマー類
は、硬化型樹脂組成物中に0〜80重量%、特に20〜
60重量%の範囲が好ましい。
【0020】また、光重合開始剤としては、例えば2,
2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、アセト
フェノン、ベンゾフェノン、キサントン、フルオレノ
ン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、
トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセト
フェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4′−ジメ
トキシベンゾフェノン、4,4′−ジアミノベンゾフェ
ノン、ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、
アセトフェノンジエチルケタール、ベンゾインエチルエ
ーテル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフィンオキサイド、チオキサントン系
化合物を挙げることができる。
【0021】光重合開始剤は、通常、硬化型樹脂組成物
100重量に対して約1〜10重量部の範囲で配合でき
る。
【0022】本発明組成物は、光ファイバー用紫外線硬
化型樹脂組成物として使用される。光ファイバーの被覆
層として紫外線硬化型樹脂組成物を使用することは従来
から公知である。該被覆光ファイバーを製造する方法と
して、例えば多心(例えば4、8本の単心線が並べられ
たリボン心線)リボン心線を例にとって説明すると、ま
ず心線プリフォームにより線引きされた光ファイバーの
表面に、紫外線硬化型プライマー塗料を塗装、及び紫外
線照射によりプライマリー硬化被膜を形成し、次いで紫
外線硬化型セカンダリー塗料を塗装、及び紫外線照射に
よりセカンダリー硬化被膜を形成し、次いで色の異なっ
た紫外線硬化型インキを印刷及び紫外線照射により着色
心線を製造する。続いて、この数本の着色心線を並べ紫
外線硬化型リボン材を塗布、及び紫外線照射により固定
化して多心リボン心線を得ることができる。
【0023】本発明組成物は、光ファイバー被覆層にお
いて、特に紫外線硬化型セカンダリー塗料、紫外線硬化
型インキ、及び紫外線硬化型リボン材として使用するこ
とが好ましい。これらの被覆層は、層によっても異なる
が、一般的には平均1〜100μmの範囲で塗装、印刷
される。
【0024】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
具体的に説明する。なお、実施例及び比較例の部は重量
基準である。
【0025】実施例1a イソボルニルアクリレート15部に光重合開始剤のベン
ジルジメチルケタール4部を溶解させる。また別にイソ
ボルニルアクリレート10部とトリメチロールプロパン
トリアクリレート5部の混合物に、ルチル型チタン白を
15部を分散させる。両者を混合したものに、アロニッ
クスM−1600(東亜合成(株)社製、商品名、1分
子中に2個のアクリロイル基をもつウレタンアクリレー
ト、以下、同様の意味を示す)50部、紫光UV−75
50B(日本合成化学(株)社製、商品名、1分子中に
3個のアクリロイル基をもつウレタンアクリレート、以
下、同様の意味を示す)20部を加え均一になるまで撹
拌し、実施例1aの試料とする。実施例1aの最大硬化
膜厚は225μmで良好であった。
【0026】実施例2a イソボルニルアクリレート15部に光重合開始剤のベン
ジルジメチルケタール4部を溶解させる。また別にイソ
ボルニルアクリレート10部とトリメチロールプロパン
トリアクリレート5部の混合物に、ルチル型チタン白を
15部を分散させる。両者を混合したものに、アロニッ
クスM−1600を50部、紫光UV−7210B(日
本合成化学(株)社製、商品名、1分子中に2.5個の
アクリロイル基をもつウレタンアクリレート、以下、同
様の意味を示す)20部を加え均一になるまで撹拌し、
実施例2aの試料とする。実施例1bの最大硬化膜厚は
200μmで良好であった。
【0027】実施例3a イソボルニルアクリレート15部に光重合開始剤のベン
ジルジメチルケタール4部を溶解させる。また別にイソ
ボルニルアクリレート10部とトリメチロールプロパン
トリアクリレート5部の混合物に、ルチル型チタン白を
15部を分散させる。両者を混合したものに、アロニッ
クスM−1600を65部、アートレジンUN−332
0HA(根上工業(株)社製、商品名、1分子中に6個
のアクリロイル基をもつウレタンアクリレート、以下、
同様の意味を示す)5部を加え均一になるまで撹拌し、
実施例3aの試料とする。実施例3aの最大硬化膜厚は
200μmで良好であった。
【0028】比較例1a イソボルニルアクリレート15部に光重合開始剤のベン
ジルジメチルケタール4部を溶解させる。また別にイソ
ボルニルアクリレート10部とトリメチロールプロパン
トリアクリレート5部の混合物に、ルチル型チタン白を
15部を分散させる。両者を混合したものに、アロニッ
クスM−1600を70部を加え均一になるまで撹拌
し、比較例1aの試料とする。比較例1aの最大硬化膜
厚は175μmで悪かった。
【0029】実施例1a、2a、3aおよび比較例1a
は顔料を含んだ系であり、硬化性の差を見るためのもの
である。すなわち低い紫外線照射量で硬化する試料は厚
膜でも底部まで硬化する。したがって、上部から底部ま
での膜全体が硬化する最大の膜厚、最大硬化膜厚によっ
て、試料の硬化性が評価できる。
【0030】最大硬化膜厚は下記の方法で測定した。
【0031】最大硬化膜厚の測定方法:ガラス板上に膜
厚を変動させて試料を塗装し、窒素ガス中でメタルハラ
イドランプにより500mj/cm2の紫外線を照射す
る。膜をガラス板より剥し、底面まで硬化しているかを
指触により調べる。底面まで硬化した最大の膜厚を最大
硬化膜厚とする。
【0032】実施例1b イソボルニルアクリレート25部に光重合開始剤のベン
ジルジメチルケタール4部を溶解させる。これにトリメ
チロールプロパントリアクリレート5部を加え、更に、
アロニックスM−1600を50部と、紫光UV−75
50Bを20部を加え均一になるまで撹拌し、実施例1
bの試料とする。実施例1bはヤング率(1400MP
a)、破断強度(45MPa)、破断伸び率(25%)
で良好であった。
【0033】実施例2b イソボルニルアクリレート25部に光重合開始剤のベン
ジルジメチルケタール4部を溶解させる。これにトリメ
チロールプロパントリアクリレート5部を加え、更に、
アロニックスM−1600を50部と、紫光UV−72
10Bを20部を加え均一になるまで撹拌し、実施例2
bの試料とする。実施例2bはヤング率(1200MP
a)、破断強度(45MPa)、破断伸び率(15%)
で良好であった。
【0034】実施例3b イソボルニルアクリレート25部に光重合開始剤のベン
ジルジメチルケタール4部を溶解させる。これにトリメ
チロールプロパントリアクリレート5部を加え、更に、
アロニックスM−1600を65部と、アートレジンU
N−3320HAを5部を加え均一になるまで撹拌し、
実施例3bの試料とする。実施例3bはヤング率(11
00MPa)、破断強度(40MPa)、破断伸び率
(15%)で良好であった。
【0035】比較例1b イソボルニルアクリレート25部に光重合開始剤のベン
ジルジメチルケタール4部を溶解させる。これにトリメ
チロールプロパントリアクリレート5部を加え、更に、
アロニックスM−1600を70部を加え均一になるま
で撹拌し、比較例1bの試料とする。比較例1bはヤン
グ率(900MPa)、破断強度(35MPa)、破断
伸び率(8%)で悪かった。
【0036】実施例1b、2b、3bおよび比較例1b
は顔料を含まない系であり、機械的性質を見るためのも
のである。
【0037】ヤング率、破断強度及び破断伸び率の機械
性質は下記の方法で測定した。
【0038】機械的性質の測定方法:膜厚が200μm
の遊離皮膜を作る。この時の硬化条件は、メタルハラ
イドランプを用い、窒素雰囲気中で500mj/cm2
の紫外線を照射するものとする。得られた遊離被膜を
JIS K7127−1989により、機械的性質を求
めた。
【0039】
【発明の効果】本発明組成物は、ウレタンアクリレート
樹脂として不飽和結合の異なるものを特定量使用してい
ることから、紫外線照射により硬化性に優れると共に機
械的性質に優れた性能を発揮することから、特に光ファ
イバ−用上塗り被膜樹脂組成物として優れた効果を発揮
するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバーに塗装される紫外線硬化型樹
    脂組成物において、その樹脂組成物中にウレタン(メ
    タ)アクリレート樹脂(A)を20重量%以上含み、か
    つその樹脂(A)が、1分子中に1.8〜2.2個の
    (メタ)アクリロイル基を含有するウレタン(メタ)ア
    クリレート樹脂(a)1〜99重量%と1分子中に2.
    2個を越える(メタ)アクリロイル基を含有するウレタ
    ン(メタ)アクリレート樹脂(b)1〜99重量%との
    混合物であることを特徴とする光ファイバー用紫外線硬
    化型樹脂組成物。
JP516297A 1997-01-16 1997-01-16 光ファイバー用紫外線硬化型樹脂組成物 Pending JPH10195157A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511531A (ja) * 1999-10-15 2003-03-25 ディーエスエム エヌ.ブイ. 照射硬化性コーティング組成物
JP2009024156A (ja) * 2007-06-19 2009-02-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd 紫外線硬化型塗料

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