JPH10186464A - 閃光撮影装置 - Google Patents

閃光撮影装置

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JPH10186464A
JPH10186464A JP34502596A JP34502596A JPH10186464A JP H10186464 A JPH10186464 A JP H10186464A JP 34502596 A JP34502596 A JP 34502596A JP 34502596 A JP34502596 A JP 34502596A JP H10186464 A JPH10186464 A JP H10186464A
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JP
Japan
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charging
voltage
setting
distance
charging voltage
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JP34502596A
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English (en)
Inventor
Yuichi Matsuda
松田雄市
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路素子を増やすことなく、適正露光の確率
を向上した閃光(ストロボ)発光制御ができる閃光撮影
装置を提供する。 【解決手段】 ストロボ発光を行なうための発光管20
と、この発光管の発光エネルギーを蓄える主コンデンサ
19と、被写体に対応した適正な露光量を検出する測距
手段3,7,9と、適正露光量の発光エネルギーに対応
する充電電圧値を主コンデンサ19に設定する充電電圧
設定手段とを有するカメラの閃光撮影装置であって、充
電電圧設定手段は、閃光撮影の際に主コンデンサ19に
予備充電する予備充電電圧値を設定する第1の設定手段
と、測距手段3,7,9からの信号により適正露光に必
要な発光エネルギーを更に充電するための充電電圧値を
主コンデンサ19に設定する第2の設定手段と、第2の
設定手段の設定有無を測距手段3,7,9からの信号に
より判定する判定手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は閃光(ストロボ)撮
影時における発光制御の際の充電電圧を制御する閃光撮
影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレンズシャッタカメラでは、閃光
(以下「ストロボ」という)撮影の充電及び発光の制御
に関してつぎのものが知られている。
【0003】充電については、そのカメラの持つストロ
ボ発光用主コンデンサの容量に対して所定の充電電圧ま
で所定シーケンスにより充電を行ない、所定の充電電
圧、すなわち充電完了電圧の検知により充電の停止を行
なう。
【0004】発光制御については、一例として撮影距離
に応じた適正露光量を得るための制御として発光開始か
ら発光停止までの時間を制御し、発光光量を制御する方
式がある。この方式はストロボ発光用主コンデンサから
の発光エネルギーを必要分量のみ使用し他の余分なエネ
ルギーはバイパスにより捨てることで適正露光を得るも
のであり、擬似調光方式等がこれである。
【0005】バイパス方式の省エネルギー対策としてI
GBT(インシュレーテッド・バイポーラ・トランジス
タ)を用いた直列調光方式がある。他の制御方式として
は、ストロボ発光用主コンデンサに蓄えられた発光エネ
ルギーを全て使用し露光を行なうもので、この場合は、
カメラの撮影距離と絞り値と、ストロボ発光用主コンデ
ンサに蓄えられる発光エネルギーの相関により露光量を
決定する方式である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、充電に関しては所定シーケンスによる充電開
始から充電完了までの時間、すなわち充電時間がカメラ
撮影シーケンス全体に占める割合が非常に大きくなって
いる。そしてこれは近年特に顕著となっている。その主
な理由はカメラの小型化・軽量化に伴ない使用する電源
電池の1本化に伴なう電源容量の減少などによるもので
ある。その結果、撮影機会をのがしたりするなど操作性
に難が生じており、必ずしも良好な撮影手段を提供でき
ていなかった。
【0007】次に発光制御に関しては、擬似調光方式で
は発光エネルギーすなわちストロボ発光用主コンデンサ
に蓄えられた充電エネルギーの廃却分の損失、特に近距
離撮影時での損失が大きく、電池消耗とそれに伴なう撮
影枚数の減少となっている。更に、バイパス用の制御素
子のコストアップ、実装スペースの確保のために小型
化、軽量化に反する要因となっている。また、前述の如
くバイパス制御を行なわずそのまま発光する方式では、
発光エネルギーに対する適正距離の場合は良好な露光量
が得られるが、撮影する被写体が近い場合には過剰な発
光エネルギーの照射を受けるために露光量が過多にな
る。また前記と同様のエネルギー損失を生じていた。
【0008】本発明は、上記したIGBTなどの回路素
子を増やすことなく、すなわちコストアップ及び実装ス
ペースの増加をしなくても適正露光の確率を向上した閃
光(ストロボ)発光制御ができる閃光撮影装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】また本発明の別の目的は、シャッタチャン
スを活かす即レリーズ時のタイムラグ短縮による撮影の
操作性改善を図るところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本願の請求項1の閃光撮影装置の発明
は、ストロボ発光を行なうための発光手段と、この発光
手段の発光エネルギーを蓄える電圧充電手段と、被写体
に対応した適正な露光量を検出する適正露光量検出手段
と、適正露光量の発光エネルギーに対応する充電電圧値
を前記電圧充電手段に設定する充電電圧設定手段とを有
するカメラの閃光撮影装置であって、前記充電電圧設定
手段は、閃光撮影の際に電圧充電手段に予め充電するた
めの予備充電電圧値を設定する第1の設定手段と、適正
露光量検出手段からの信号により適正露光に必要な発光
エネルギーを更に充電するための充電電圧値を前記電圧
充電手段に設定する第2の設定手段と、第2の設定手段
の設定有無を適正露光量検出手段からの信号により判定
する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、閃光撮影(ストロボ撮
影)の初めに、例えば、発光手段であるストロボ発光用
の発光エネルギーを蓄える電圧充電手段(例えばコンデ
ンサ)に予備充電し、その予備充電する予備充電電圧値
を、本願請求項3の発明のように、発光管(Xe管等)
が発光する最低発光電圧と等しいか、または所定範囲内
でそれよりも高い値に設定して構成するので、従来のフ
ル発光を行うためにコンデンサにフル充電する方式のも
のに比べて、予備充電の完了電圧が低い値となり、この
予備充電電圧でストロボ撮影する場合には充電時間が短
くてすむ。これにより、充電タイムラグが短く、撮影シ
ーケンス全体が短時間で終了する。更に、近距離側での
露光量に対して従来に比べ発光エネルギーの少ない分露
光過多から改善される。
【0012】また、電源であるところの電池に対して
も、従来のフル発光状態での撮影方式に比べて、エネル
ギーの節約に効果が大きく、単位エネルギー当たりの撮
影枚数の増加が見込める。
【0013】なお、上記発明によれば、最初に設定した
予備充電電圧では被写体の距離が遠いために露光量が足
りない場合には、適正露光量を得るために更に充電(再
充電)を行なうようにしており、その時の再充電時間
は、例えば先に発光管の最低発光電圧に対応する予備充
電電圧の充電が完了しているので、従来のフル充電にな
るまで充電する時間より短くなる。また必ずしも被写体
距離がフル充電を必要とする距離でない場合にも、再充
電の時間は短くなる。したがって、充電時間の短縮、即
レリーズ含めたタイムラグの削減、電池消費のエネルギ
ー削減に有効となる。
【0014】本願の請求項2の発明は、上記発明におい
て、被写体に対応した適正な露光量を検出する適正露光
量検出手段は測距手段を含み、前記判定手段が、該測距
手段の測距結果の信号に基づいて第2の設定手段の設定
有無を決めることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、被写体との距離が短い
場合には第2の設定手段による設定に基づく再充電は必
要がないので、迅速で且つエネルギー消費の少ないスト
ロボ撮影を行うことができ、被写体との距離が長い場合
には再充電して必要な発光エネルギーを充電できる。
【0016】本願の請求項3の発明は、上記発明の充電
電圧設定手段が第1の設定手段が設定する予備充電電圧
値を、発光手段の発光可能な最低電圧またはこの最低電
圧を若干越えた充電最高電圧よりも低い所定の電圧であ
るように構成したことを特徴とし、これにより上述した
撮影シーケンス全体の時間縮小、電池消費のエネルギー
削減が有効に図られる。
【0017】本願の請求項4の発明は、上記発明におい
て第1の設定手段が設定する予備充電電圧値を、過去の
撮影測距条件のアルゴリズムにより得られた被写体距離
に対応する充電電圧としたことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、第1の設定手段で設定
する電圧充電手段の予備充電電圧値、例えば主コンデン
サの予備充電電圧値を発光管の発光最低電圧に対応する
固定値とした上記発明に対し、条件による可変値を用い
ることができる。すなわち、ある回までの撮影における
撮影の条件であるストロボの発光有無、撮影距離、フィ
ルムのラチチュードのアルゴリズムから次の撮影距離に
予測を加えてそれに対応する主コンデンサの予備充電電
圧値を設定することができる。
【0019】また、最初に設定した予備充電電圧値に対
して遠距離側の被写体が撮影対象となった場合に、更に
充電(再充電)を行って遠距離側の被写体距離に対応す
る主コンデンサの充電電圧を蓄える際にも、被写体距離
に対応する充電電圧に対してフィルムのラチチュードを
加味し遠距離側の連動範囲を所定量だけ延ばすように設
定することができる。すなわち、フィルムのチチュード
分のストロボ発光光量を低減すべく充電電圧値を低く設
定できる。これにより、充電時間の短縮、即レリーズを
含めたタイムラグの削減、電池エネルギーの消費削減が
可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施形態1 図1は本発明の特徴を最もよく表わす図面であり、同図
において1は電源であるところの電池、2は電池1に接
続され負荷への電源を供給するための電圧上昇回路、3
は本カメラのシーケンス制御及び諸々の入力値を演算し
その結果で各々の負荷を制御するためのマイコンを含む
シーケンス制御ICであるメインIC、4は測光及び測
距をスタートするためのスイッチ、5はレンズの制御か
らシャッタの制御を行なうためのレリーズシーケンスス
タートスイッチ、6は撮影が終了し、巻上げられたフィ
ルムを強制的に巻戻すための巻戻しスイッチ、7は被写
体の測光を行なう測光ICで、前記スイッチ4がONし
た時点から測光を開始する。
【0021】8は被写体までの距離を測定するための投
光素子(IRED)であり、前記スイッチ4がONした
時点で測光の前に投光を行なう。9はIRED8から発
した光の被写体からの反射光を受光する受光素子(PS
D)、10は投光素子8を駆動するためのトランジスタ
である。これらが適正露光量検出手段としての測距手段
を構成する。
【0022】11はストロボ撮影時に被写体の人物に赤
目が発生することを緩和するための赤目緩和用ランプ、
12は11のランプ駆動用トランジスタ、13は被写体
の測光値に対応した適正露光量を得るためのシャッタ、
14は前記シャッタ13を駆動するトランジスタであ
る。
【0023】15は鏡筒駆動用のモータであり、レンズ
鏡筒のズーム位置への駆動並びに演算により求めた被写
体までの距離に合う合焦位置へレンズを移動させるもの
である。16は給送モータであり、これはフィルムの給
送並びに撮影フィルムを巻戻すための駆動に用いられ
る。17は前記鏡筒モータ15と、給送モータ16を制
御駆動するための駆動用ICである。
【0024】18はストロボ回路ユニットの主要ブロッ
ク、19は発光エネルギーを蓄える電圧充電手段として
のストロボ発光用主コンデンサ、20はストロボ発光用
主コンデンサ19のエネルギーにより被写体に向け光を
発する発光手段としての発光管(Xe管)である。21
はストロボ発光用主コンデンサ19に発光エネルギーす
なわち高電圧を充電するための発振回路、22はストロ
ボ発光用主コンデンサ19に印加した電圧を検出する検
出回路、23は発光管20を発光励起するためのトリガ
信号を発生するためのトリガ回路である。
【0025】次に本発明に係わる部分の動作を説明す
る。
【0026】不図示のモードスイッチによりストロボ撮
影モードに入った場合、メインIC3からの信号により
発振回路21が作動し、ストロボ発光用主コンデンサ1
9に予備充電が行なわれる。この予備充電の電圧値は、
カメラの絞り値、ストロボ発光用主コンデンサの容量、
発光管の発光電圧(最低発光電圧も含む)等により充電
完了電圧(フル充電)値とされていた従来の設定値とは
異なり、後述する図3で説明する予備充電電圧値VL
ある。充電の状態は電圧検知回路22により検知され、
メインIC3に入力される。入力された値の検出によ
り、所定値まで達しない場合は継続して充電が続き、所
定値まで充電された時点で発振回路21へ停止信号を送
る。この状態が発光スタンバイ状態であり、その後、シ
ーケンスが進み測距、測光スイッチ4がオンし、前記の
如く被写体の輝度並びに距離を求めて各々のアクチュー
タの駆動に対応するところの制御信号待ち状態となる。
【0027】次にレリーズシーケンススタートスイッチ
5がオンされると、鏡筒駆動モータ15による合焦位置
へのレンズ駆動、露光決定のためのシャッタ13の駆動
を行なう。この際、被写体の輝度が所定値よりも暗いと
判断されていればストロボ撮影に入る。ここで測距が予
備充電電圧でストロボ撮影の発光エネルギーがたりてい
る場合は、シャッタ13の駆動にタイミングを合わせる
ために不図示の素子からの信号をメインIC3が入力
し、トリガ回路23へ制御信号を出力する。トリガ回路
23は入力された信号から発光管20にトリガを印加す
る。それに同期してストロボ発光用主コンデンサ19に
蓄えられた発光エネルギーが発光管20を通過すること
により被写体に向け発光が行なわれる。これにより適正
な露光量が得られ撮影が行なわれる。その後、撮影され
たフィルムは給送モータ16により巻上げられ、次の撮
影待ち状態となる。
【0028】次に本例の作動の詳細を図2のフローチャ
ートにより説明する。
【0029】101はスタンバイのステータスでカメラ
のスイッチ入力を待つ。
【0030】102はストロボモードの入力状態を判断
するステータスで、不図示のスイッチ入力でストロボが
強制的なオフモードの場合以外、すなわち自動発光モー
ド並びに強制的なオンモードの場合は“N”となり、ス
テータス103の予備充電開始へと移る。ステータス1
03の予備充電開始は、前記のストロボ回路18内の発
振回路21にメインIC3から駆動信号を受けて行なわ
れる。なお、予備充電電圧VL はメインIC3で構成さ
れる第1の設定手段により与えられる。
【0031】ステータス104はストロボ発光用主コン
デンサ19に充電される電圧を電圧検知回路22で検知
して行なうステータスであり、ここでは、発光管20の
最低発光電圧に対応するストロボ発光用主コンデンサ1
9の充電電圧VL に対して同一レベルか否かの判定を行
なう。VL は、従来の充電完了電圧(フル充電電圧)V
H に対して低い値に設定するので必ず充電時間は短くな
る。図3に充電電圧と充電時間の関係を示すが、発光管
20の最低発光電圧に対応するストロボ発光用主コンデ
ンサ19の予備充電電圧VL までの充電時間t1 に比べ
充電完了電圧(フル充電電圧)VH までの充電時間t2
は、充電特性が放物線特性を描くために充電開始(図中
O点)からの比率が高くなっている。ストロボ発光用主
コンデンサ19は、充電途中の電圧V(t)が発光管2
0の最低発光電圧に対応するストロボ発光用主コンデン
サ19の充電電圧VL に達するまで充電が続けられ、V
Lと同じ値又は所定値以内の高さになった時点(図中P
点)でスイッチ4からの信号S1を受付け可能なステー
タス105に移る。
【0032】ステータス105では、信号S1を受付け
て測距のステータス106に進めるようになる。106
は測光のステータスで被写体の距離を測定し、投光素子
(IRED)8の被写体への投光と被写体からの反射光
を受光素子(PSD)9が受光しメインIC3が演算し
距離を求める。
【0033】ステータス107では、距離演算の結果、
被写体までの距離により更に充電(再充電)するか、こ
のままの充電電圧で次のシーケンスに進み撮影を行なう
かの判定を行なう。すなわち、図4に示すように、被写
体までの距離が、先の予備充電電圧VL に対応する距離
L に等しいか、あるいはその所定距離より短い場合
(近距離)は、測光ステータス110に進む。しかし、
被写体までの距離がDLよりも大きい場合(例えばDX
とする)は、先の充電電圧VL で発光した場合に露光量
は不足することになる。この状態では被写体までの距離
X に対応する(適正露光量となる)ストロボ発光用主
コンデンサ19の充電電圧VX まで再充電する必要があ
り、ステータス108で行なわれる。すなわち発光管2
0の最低発光電圧に対応するストロボ発光用主コンデン
サ19の充電電圧VL に対応して適正露光量が得られる
距離DL から、ストロボ発光用主コンデンサ19の最大
の充電電圧VH に対応して適正露光量が得られる被写体
までの距離DH の間で、一定の相関を持たせ充電電圧を
変化させることができる。この再充電のための充電電圧
値はメインIC3で構成される第2の設定手段により与
えられる。
【0034】110のステータスは測光のシーケンスで
あり、被写体及び構図内の露出を測定する。後に、設定
モードに合わせた制御をシャッタ13及びストロボ発光
により行なうことで適正露光量が得られる。ステータス
111はレリーズシーケンスのスタートを行なう部分で
スイッチ5の信号S2の入力を検知して行なう。信号S
2の検知からレンズ駆動のシーケンス112へ移り、先
の信号S1の検知から被写体距離を測定したシーケンス
106の演算結果にもとづき被写体に焦点が合う様にレ
ンズを駆動する。次にシーケンス113ではシーケンス
110の測光により被写体の輝度を求めて演算した結果
にもとづいてシャッタ13の駆動を行なう。ここでは絞
り値の制御及びシャッタスピード、ストロボ光の発光光
量これらの演算結果をすべて盛り込んで適正露光量を得
るべく制御を行なう。ステータス113で撮影が終了
(1コマの露光動作が終了する)すると、次のステータ
ス114に移り、次の撮影が可能となる様にフィルムを
巻上げる動作に入る。
【0035】なお即レリーズの場合については、ステー
タス105からステータス112に即移行させることが
でき、106以降のステータスは除かれ測距結果は得ら
れないが、撮影者が優先したシャッタチャンスを有効に
活かすために第1の充電電圧設定による予備充電電圧に
て発光する。この場合、撮影者の意図する構図は得られ
たが露光過少で写真として成り得ない、という不都合を
改善できる。
【0036】図3は、ストロボ発光用主コンデンサ19
に充電する場合の充電時間t1 と充電電圧Vの相関図を
示し、発光管20のXe管が発光可能なストロボ発光用
主コンデンサ19の充電最低電圧をVL とすると、その
電圧まで充電するのに必要な時間がt1 であり、この設
定点が図中のP点である。なお、本例のカメラシステム
が持つストロボ発光エネルギーの最大値としての充電電
圧VH は、通常のカメラシステムの充電完了電圧(フル
充電電圧)でストロボ連動の撮影可能距離と絞り値の関
数であるガイドナンバーを決定する1つの要素である。
ここで充電完了電圧VH までに要する充電時間はt2
あり、充電特性におけるQ点にあたる。充電特性は充電
スタートO点(t0 )からの放物線状の特性となり充電
電圧VL,VH に対する充電時間t1 ,t2 の間には、
0 からの相対比からもt1 ≪t2 の関係があり、VL
で設定された撮影条件ではフル充電時間に対する最低発
光電圧までの充電時間が短く、タイムラグの短縮と近距
離時のストロボ発光による露出量の適正化が可能となる
ことがわかる。
【0037】図4は、ストロボ発光用主コンデンサ19
に充電された電圧と、その電圧エネルギーによる撮影で
被写体の露光量が適正となる連動範囲を示す図である。
本図では、カメラの絞り値に対するパラメータ及び外光
輝度を除いてあり、ストロボ発光用主コンデンサ19の
充電電圧Vと撮影距離Dの関数のみでの概念図である。
Xe発光管20の最低発光電圧に対応するストロボ発光
用主コンデンサ19の充電電圧VL に対応し被写体が適
正露光値となる被写体距離(撮影距離)はDL(図中の
E点に相当)となる。また、カメラのシステムとして発
光エネルギーとレンズ絞りの関数で決まるガイドナンバ
ー(GNo.)から、撮影距離の最大値DH とその時の
被写体が適正露光量を得るための主コンデンサの充電電
圧VH と対応している(図中のD点に相当)。今、最初
に主コンデンサの充電電圧がVLで停止し、測距結果で
被写体の距離がDL よりも近距離の場合(撮影可能距離
MIN よりも大きく)は、図中のEGの線上の任意のポ
イントで発光が行われるため、被写体の露光量は過多気
味になるが、レンズの絞りの可変調整、シャッタ速度の
可変調整により過多の影響を減ずることができる。
【0038】次に被写体の距離が測距結果でDL +α=
X となった場合は、その被写体距離DX に対応した適
正露光量が得られるべき主コンデンサ19の充電電圧V
X になるまで再充電を行う。そして図中のF点に到達し
た時点で充電を停止する。このように、図中のE点とD
点の間では、測距結果に対応する主コンデンサ19の充
電電圧初期VL に対して必ず再充電することで、被写体
の露光量を適正化できる。ここでは、充電電圧VL に対
する被写体距離DL で撮影する場合の充電タイムラグが
一番短く、被写体距離DがDL からDX に移る毎に、V
L からVX (最大VH )と再充電により充電電圧を上昇
させて行くことが必要であって、しかも充電時間は被写
体距離に対応して伸びるが、それでも従来のように常に
充電完了電圧VH まで無条件で充電するより短時間であ
り、ストロボ撮影の連動範囲、特に近距離側での充電時
間の短縮及び露光量の適正化に効果がある。
【0039】なお、本例では、被写体距離がDH 以上の
場合でも、主コンデンサ19の充電電圧VH (充電完了
電圧)以上にはなり得ないので被写体は露出量減となり
(図中のD−Hの部分)アンダーの写真となるが、近距
離(E−Gの部分)の場合同様に、シャッタ速度、絞り
値のパラメータ可変調整によって露光量減の影響を少な
くするできる。
【0040】実施形態2 本例の特徴を表わす図が図5であり、図5のフローチャ
ートをもとに説明する。なお、回路素子含め上記実施形
態1に説明されている重複部分はその説明を省略する。
【0041】101〜103のステータスは実施形態1
と同様であり、ステータス116はストロボ撮影モード
時に、初めに主コンデンサ19に行なう予備充電動作に
おいて、予備充電電圧値を所定値でクランプするための
ステータスであり、発光管(Xe管)20の最低発光電
圧以上の値を設定する。ここでの設定値は、カメラがス
トロボ撮影時にどの撮影距離でどれだけ撮影したかのデ
ータを蓄積し、学習機能及びアルゴリズムの採用によ
り、撮影距離の任意設定に合わせた充電電圧設定を行な
い、この時の電圧の値をVa として与える。カメラの撮
影回数が少ない段階では、フィルムのラチチュード、充
電時間の長短のバランス、近距離側の露光量の過多のバ
ランス等を考慮して制御上の支障がない安全側に充電電
圧を設定するのが好ましく、例えば、発光管20の最低
発光電圧に近い値を用いることができる。この場合、上
記実施形態1で設定した予備充電電圧値VL に近い値に
なるが、フィルムのラチチュード分の露出量に対するマ
ージンが見込めるために低目に設定できる。撮影数が多
くなるほど充電時間と適正露光量の得られる割合のバラ
ンスが確率的に高く得られるようになる。
【0042】ステータス116で充電された電圧V
(t)の検出によって、このV(t)がVa 又は所定値
以内の高めの電圧となった時点で、ステータス105に
移る。ステータス106で被写体との距離D1 が割出さ
れ、メインICで構成されている判定手段により、前記
で設定された予備充電電圧Va によって適正露光量が得
られる撮影距離Da に対応しているかどうかを判断し、
a に対して等しいかあるいは所定量以内の近距離側で
あればそのまま次のステータス110に移る。もし演算
された撮影距離D1 が前記Da よりも大きい場合、すな
わち遠距離側の場合は、再び充電するためにステータス
108に移る。ステータス108では、先に得た遠距離
のデータD1 に対応する適正露光量を得るための充電電
圧V1 に対し、所定値低い電圧か所定値高い電圧となっ
た時点で充電を停止する。その後ステータス110に移
り、レリーズシーケンスへと作動が進められる。ここで
フィルムのラチチュードの範囲内の最大まで遠距離側の
適正露光領域を延ばし、かつ充電時間を短くするために
ガイドナンバーと撮影連動範囲に相関する適正充電電圧
よりも所定量のみ低い値の充電電圧としている。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
請求項1の発明では、ストロボ撮影時の初めに行われる
予備充電、すなわち発光手段(例えばストロボ発光用主
コンデンサ)に第1の設定手段で予備充電する電圧値
を、発光手段(例えばXe管)の最低発光電圧に設定
し、その時の撮影距離が、先に設定した予備充電電圧値
に対応した適正露光量を得られる距離、ないしそれ以下
の距離である場合には、そのまま(予備充電電圧値で充
電されている状態で)撮影に移ることが可能となるの
で、従来のストロボ発光用主コンデンサにフル充電して
いた方式に比べて充電時間が短くてすみ、撮影全体のタ
イムラグに占める充電のタイムラグの短縮を図ることが
でき、操作性の改善や、シャッタチャンスに強くなり、
近距離側での露光量適正な写真撮影の確率を上げること
ができる。
【0044】特に、発光手段の発光可能な最低電圧ない
しそれに近似した予備充電電圧値を採用する請求項3の
発明では、近距離での撮影で従来は露光量過多となった
り、被写体にまぶしい思いを強いていたという問題を解
消でき、またそのために従来の回路素子に対して特に追
加もなく低コストで実現できる。
【0045】また、適正露光の撮影シーンが増し、更に
は、タイムラグの改善による撮影効率の改善ができ、電
源消費の削減にも効果がある。
【0046】本願の請求項4の発明によれば、ストロボ
撮影の初めに行われる予備充電の設定値、すなわち発光
手段である例えばストロボ発光用主コンデンサの予備充
電電圧値を、撮影直前までの過去の撮影数のデータによ
り、撮影条件によって最適な値すなわち撮影距離に対応
する充電電圧に変更できるので、従来のフル充電時に要
した充電時間まで必要とせず、タイムラグの削減が可能
であり、特に近距離側での充電タイムラグ短縮と露光量
の適正化には効果がある。また、フィルムのラチチュー
ドを加味した設定であるので前記の充電電圧の見直し
(再充電への移行)も減少する。これは、発光管の最低
発光電圧で設定した場合の近距離側の連動範囲が狭くな
る点に比べ、充電電圧を上げることで近距離側の露出過
多に対する写真の出来具合をラチチュードの広さでカバ
ーできることを前提としており、結果的に最初に設定し
た充電電圧で撮影を進行するという操作性も含めた効果
が期待できる。すなわち撮影全体のタイムラグの短縮に
よりシャッタチャンスをのがさず、近距離側での適正露
光の写真数を増すことが可能となった。また、電源消費
に対する効率の改善で省エネルギーとなる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の回路ブロック図。
【図2】実施形態1のフローチャート。
【図3】実施形態1の充電時間と充電電圧の相関図。
【図4】実施形態1の撮影距離と充電電圧の相関図。
【図5】実施形態2のフローチャート。
【符号の説明】
1…電池 2…電圧上昇回
路 3…メインIC 4…測距・測光
スイッチ 5…レリーズシーケンススタートスイッチ 6…巻戻しスイッチ 7…測光IC 8…投光素子(IRED) 9…受光素子
(PSD) 10…(投光素子駆動用)トランジスタ 11…赤目緩和用ランプ 12…(ランプ駆動用)トランジスタ 13…シャッタ 14…(シャッタ駆動用)トランジスタ 15…(鏡筒駆動用)モータ 16…給送モー
タ 17…駆動用IC 18…(ストロボ回路ユニットの)主要ブロック 19…ストロボ発光用主コンデンサ 20…発光管
(Xe管) 21…(充電用)発振回路 22…(充電電
圧)検出回路 23…トリガ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ発光を行なうための発光手段
    と、この発光手段の発光エネルギーを蓄える電圧充電手
    段と、被写体に対応した適正な露光量を検出する適正露
    光量検出手段と、適正露光量の発光エネルギーに対応す
    る充電電圧値を前記電圧充電手段に設定する充電電圧設
    定手段とを有するカメラの閃光撮影装置であって、 前記充電電圧設定手段は、閃光撮影の際に電圧充電手段
    に予め充電するための予備充電電圧値を設定する第1の
    設定手段と、適正露光量検出手段からの信号により適正
    露光に必要な発光エネルギーを更に充電するための充電
    電圧値を前記電圧充電手段に設定する第2の設定手段
    と、第2の設定手段の設定有無を適正露光量検出手段か
    らの信号により判定する判定手段とを備えたことを特徴
    とする閃光撮影装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記被写体に対応し
    た適正な露光量を検出する適正露光量検出手段は測距手
    段を含み、前記判定手段は、該測距手段の測距結果の信
    号に基づいて第2の設定手段の設定有無を決めることを
    特徴とする閃光撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記充電電圧
    設定手段が第1の設定手段に設定する予備充電電圧値
    を、発光手段の発光可能な最低電圧またはこの最低電圧
    をより高いが充電最高電圧よりも低い所定の電圧とした
    ことを特徴とする閃光撮影装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、前記第1の設
    定手段が設定する充電電圧値を、過去の撮影測距条件の
    アルゴリズムにより得られた被写体距離に対応する充電
    電圧としたことを特徴とする閃光撮影装置。
JP34502596A 1996-12-25 1996-12-25 閃光撮影装置 Pending JPH10186464A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006195069A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Konica Minolta Photo Imaging Inc 照明装置及び照明制御方法

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