JP3044144B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3044144B2
JP3044144B2 JP4357696A JP35769692A JP3044144B2 JP 3044144 B2 JP3044144 B2 JP 3044144B2 JP 4357696 A JP4357696 A JP 4357696A JP 35769692 A JP35769692 A JP 35769692A JP 3044144 B2 JP3044144 B2 JP 3044144B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロボ調光可能なス
トロボ装置を内蔵、或は、外付け可能なカメラの改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、暗い時の撮影や日中の逆光撮影に
際して、ストロボを発光させて撮影するいわゆるストロ
ボ撮影は一般的であり、それを実現するストロボ装置も
知られている。
【0003】また、ストロボの発光電流経路をバイパス
させるようにスイッチング素子を挿入(図2参照)した
り、或は、発光電流経路に直列にスイッチング素子を挿
入(図3参照)して、ストロボ発光量を変化させるいわ
ゆるストロボ調光装置も知られている。
【0004】これらのストロボ装置を内蔵したカメラに
おいて、撮影者は常に写真撮影のためにレリーズ操作を
行ってカメラを動かせるとは限らず、カメラの操作に慣
れる為に動かしてみたり、或は、カメラ動作の確認の為
に動作させることが多々あった。
【0005】また、店頭で販売する際に、カメラ機能の
デモンストレーションを行う場合もあり、その際にはカ
メラの機能としてひととおり動作させてみることが要求
される。
【0006】しかし、ストロボ発光には多大なエネルギ
ーを必要とする為に、電池等で駆動されるカメラにとっ
て、本来の撮影目的ではない動作でストロボ発光が数多
く行われると、電池容量が減り、実際の撮影に際して充
電時間等が延びてシャッタチャンスを逃したり、バッテ
リーチェック時にバッテリー不能の判断がなされ、撮影
動作が禁止されて不能となったりしてしまった。
【0007】そこで、上記の欠点を回避する為に、特開
昭59−91427号や米国特許第4545666号で
は、フィルムが空送り完了するまではストロボ発光をさ
せない、或は、ストロボ発光の頻度を下げるという技術
が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の装置においては、カメラ動作の確認が完全になし得
ない、或は、非常にやりにくいものとなってしまってい
た。また、前記技術を利用すると、本来の撮影ではスト
ロボ発光がされるのに、前述条件下(疑似撮影下)では
ストロボ発光がなされない為、カメラが故障したのでは
ないかとか、自分の使い方が悪いのではないかといった
非常に不快な感情・不信感等を撮影者に抱かせてしまっ
たりしていた。
【0009】また、別の問題として、ストロボ撮影の際
には被写体を適正露光にする為に、多大な電気エネルギ
ーを光エネルギーにかえて放射する。その為に、ストロ
ボ撮影は一般的には非常に眩しい。
【0010】従って、カメラの本来の撮影動作の際にも
撮影が適正に行われない場合でもストロボ撮影に関して
は前記理由により実施するが、ストロボ発光量としては
なるべく減らした形のものが要望されていた。
【0011】その一例として、カメラには被写体までの
距離を測定するいわゆるオートフォーカス機能を有した
カメラがある。このオートフォーカス機能は非常に便利
なものではあるが、すべての距離を測定できるわけでは
なく、近い場合には測距データが誤ったり、無限と判定
してしまうことがしばしばあった。
【0012】その為に、人の顔を大きく撮影する為に近
づいた場合、通常のストロボ装置は勿論、ストロボ調光
装置でも測距結果によってフィードバックをかけるタイ
プ等は特にストロボ発光量がかなり大きいものとなって
しまい、非常に眩しさを与えてしまう。
【0013】また、一般的にはストロボ光のとどかない
遠距離では、ストロボ発光はあまり意味がない為、電池
容量の関係あるいはストロボ発光の確認用にストロボ発
光量を極力抑えたカメラが要望されていた。
【0014】(発明の目的)本発明の第1の目的は、電
源電池の消費電流を減らしたまま、ストロボ発光を禁止
すること無しに疑似撮影動作を行うことのできるカメラ
を提供することである。
【0015】本発明の第2の目的は、誤って近接撮影が
行われたとしても、目に優しい撮影を行うことができる
と共に、無用なストロボ発光を低減させることのできる
カメラを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】 上記第1の目的を達成
するために、請求項1に記載の発明は、フィルムの空送
りが完了しているか否かを判別する判別手段と、該判別
手段にてフィルムの空送りが完了していないと判別され
た状態で、レリーズ操作がなされた際は、ストロボ装置
でのストロボ発光量を正規の撮影の場合に比して低減さ
せる発光量制御手段とを有するカメラとするものであ
る。同じく上記第1の目的を達成するために、請求項2
に記載の発明は、背蓋が開いているか否かを判別する判
別手段と、該判別手段にて背蓋が開いていると判別され
た状態で、レリーズ操作がなされた際は、ストロボ装置
でのストロボ発光量を正規の撮影の場合に比して低減さ
せる発光量制御手段とを有するカメラとするものであ
る。同じく上記第1の目的を達成するために、請求項6
に記載の発明は、フィルムの空送りが完了しているか否
かを判別する判別手段と、該判別手段にてフィルムの空
送りが完了していないと判別された状態で、レリーズ操
作がなされた際は、ストロボ装置でのストロボ発光量を
正規の発光量とは異なる所定の発光量に設定する発光量
制御手段とを有するカメラとするものである。 同じく上
記第1の目的を達成するために、請求項7に記載の発明
は、背蓋が開いているか否かを判別する判別手段と、該
判別手段にて背蓋が開いていると判別された状態で、レ
リーズ操作がなされた際は、ストロボ装置でのストロボ
発光量を正規の発光量とは異なる所定の発光量に設定す
る発光量制御手段とを有するカメラとするものである。
【0017】 また、上記第2の目的を達成するため
に、請求項3に記載の発明は、被写体までの距離を測定
する測距手段による測距結果が撮影可能範囲外、或はス
トロボ撮影可能範囲外であるか否かを判別する判別手段
と、該判別手段にて前記撮影可能範囲外、或はストロボ
撮影可能範囲外であると判別された状態で、レリーズ操
作がなされた際は、ストロボ装置でのストロボ発光量を
正規の撮影の場合に比して低減させる発光量制御手段と
を有するカメラとするものである。 同じく上記第2の目
的を達成するために、請求項8に記載の発明は、被写体
までの距離を測定する測距手段による測距結果が撮影可
能範囲外、或はストロボ撮影可能範囲外であるか否かを
判別する判別手段と、該判別手段にて前記撮影可能範囲
外、或はストロボ撮影可能範囲外であると判別された状
態で、レリーズ操作がなされた際は、ストロボ装置での
ストロボ発光量を正規の発光量とは異なる所定の発光量
に設定する発光量制御手段とを有するカメラとするもの
である。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例であるストロ
ボ装置を具備したカメラの概略構成を示すブロック図で
ある。
【0020】図1において、1はメインキャパシタ等に
充電された電荷をキセノン管を励起させる事で放電させ
ると同時に、その際に光を発生させるストロボ発光手
段、2はカメラ等の電池よりメインキャパシタに電荷を
充電させる為の昇圧回路を含むストロボ充電手段、3は
メインキャパシタの電荷をストロボ発光させる途中で放
電させたり、或は遮断させたりすることによってストロ
ボの発光量を調整するストロボ調光手段、4はストロボ
の充電,発光,調光を制御するストロボ制御手段であ
る。
【0021】 5は、前記ストロボ制御手段4に制御信
号を送ったり、又フィルムの給送制御を行ったり、各種
スイッチ情報を読み取ったり、測距動作を含めたカメラ
の撮影動作を制御するマイクロプロセッサである。6は
フィルム装填後に空送りをして所定の駒数まで巻上げた
り、撮影毎に1駒ずつ巻上げたり巻戻したりするフィル
ム給送手段、7はフィルムが所定場所に装填されたか否
かを検出するフィルム装填検出スイッチ、8は背蓋が開
いているか閉じているかを検出する背蓋スイッチであ
る。9は、被写体に向けて光を照射しその反射光により
距離を演算するアクティブタイプの測距装置、或は、2
つの光学系を介して入力された被写体輝度分布の相関に
より距離を演算するパッシブタイプの測距装置である。
【0022】図2及び図3は上記のストロボ発光手段
1,ストロボ充電手段2,ストロボ調光手段3等の構成
を示す回路図である。
【0023】 図2は、ストロボ発光手段1にストロボ
発光途中で電荷を別経路にバイパスさせて放電させるこ
とによって発光量を制御する、いわゆる並列調光回路の
例であり、図3は、ストロボ発光手段1にストロボ発光
途中で電荷そのものを遮断させることによって発光量を
制御する、いわゆる直列調光回路の例である。
【0024】これらの図において、10はストロボ用電
池、11は電池10の電圧を昇圧してメインキャパシタ
22に電荷を充電させる為の公知のストロボ昇圧回路、
12は電流抑制用の抵抗、13は充電電圧を検出するツ
ェナーダイオード、14はメインキャパシタ22が充電
した事を検出すると共にストロボ昇圧回路11の動作を
停止させるトランジスタ、15,16は抵抗で、前記ス
トロボ昇圧回路11から該抵抗16までにて上記のスト
ロボ充電手段2を構成している。
【0025】 17はキセノン管19を励起させる公知
のストロボ発光制御回路、18はストロボ発光時間を延
長させると共にメインキャパシタ22の放電電流を抑制
するチョークコイル、19はストロボ発光用のキセノン
管であり、前記ストロボ発光制御回路17から該キセノ
ン管19までにて上記のストロボ発光手段1を構成して
いる。
【0026】22はストロボ充電手段2により昇圧され
た電池10の電荷を充電し所定のタイミングにてストロ
ボ発光手段1に電流を流すメインキャパシタである。
【0027】また、図2において、ストロボ発光途中で
ONし、発光電荷を別経路にバイパスさせる事により発
光量を調整するサイリスタ20と、該サイリスタ20を
ONさせるストロボ調光制御回路21により、上記のス
トロボ調光手段3を構成し、図3において、メインキャ
パシタ22とキセノン管19に直列に挿入され、ストロ
ボ発光開始時にはON、発光途中でOFFにすることに
より発光量を調整するIGBT等のスイッチング素子2
3と、該スイッチング素子23をON,OFF制御する
ストロボ調光制御回路24により、ストロボ調光手段3
を構成している。
【0028】上記の様に構成されたストロボ装置を制御
する為に、上記マイクロプロセッサ5から出力される制
御信号をA,B,C,Dにて示す。
【0029】制御信号Aはストロボ昇圧を開始させる為
の信号である。制御信号Bは、メインキャパシタ22が
所定の電圧になるとツェナーダイオード13が電流降伏
するが、その際の電流を抵抗15,16にて検出する信
号(充電電圧検出信号)であると共に、トランジスタ1
4をONさせてストロボ昇圧回路11の動作を停止させ
る信号(ストロボ充電禁止信号)である。制御信号Cは
所定のタイミングにてストロボ発光させる為の信号(ス
トロボ発光信号)であり、制御信号Dはストロボ発光途
中にて発光停止させる為の信号(ストロボ発光停止信
号)である。
【0030】上記の図2により構成されるストロボ装置
においては、ストロボ発光量を制御し、その機能を十分
に確認できると共に、発光量を抑えて目に優しくする効
果を持たせることが可能となる(詳細は後述する)。
【0031】また、上記図3により構成されるストロボ
装置においては、図2のストロボ装置の有する効果に加
え、更にストロボ発光時のエネルギーを削減し、電池容
量をあまり減らさないという省エネ効果も持たせること
が可能となる(発光電流経路を断つ構成故)。
【0032】図4(a),(b)はストロボの発光量が
時間経過に伴ってどの様に変化するかを表した図であ
る。
【0033】図4(a)において、X時点においてスト
ロボ発光信号(制御信号C)が入力され、W時点にて最
光輝度となり、それ以降徐々に発光輝度が低下してい
く。
【0034】この状態はストロボ装置のメインキャパシ
タ22が完全に放電され、そのエネルギーが発光エネル
ギーとなっている、いわゆるフル発光状態である。この
時のストロボ発光量はほぼこの面積に相当する。
【0035】図4(b)においては、X時点においてス
トロボ発光信号が入力され、T時間経過後にY時点に今
度は発光停止信号(制御信号D)が入力された為にスト
ロボ発光輝度は急激に低下していく。
【0036】 この状態はいわゆるストロボ調光状態で
あり、図4(a)のフル発光状態比較して、曲線で囲
まれた面積は明らかに小さくなっており、従ってストロ
ボ発光量も減少する。
【0037】次に、図2又は図3に示したストロボ装置
を具備したカメラの動作について図5及び図6のフロー
チャートにしたがって説明する。
【0038】図5は、測距データ,測光データより予め
ストロボ発光量を演算する構成にした際のカメラの動作
を示すフローチャートである。
【0039】まず、不図示のレリーズスイッチがONさ
れると(ステップ101)、フィルムが装填されている
かどうかを示すフィルム装填検出スイッチ7の状態を検
知し(ステップ102)、もしフィルムが装填されてい
なければ、後で行う測距動作(ステップ104),測光
動作(ステップ105)の結果に拘らず、ストロボ発光
量が所定の値(例えば図4(b)の様なストロボ発光
量)になるように設定する(ステップ103)。また、
フィルムが装填されていれば(ステップ102)、後で
行う測距動作(ステップ104)、あるいは測光動作
(ステップ105)の結果に基づいて正規のストロボ発
光量を設定する。
【0040】次に、AFレンズを繰り出してピントを合
せ(ステップ106)、シャッタを開放させて露光を開
始する(ステップ107)。そして、所定の絞り値にな
った時点でストロボ発光を行う(ステップ108)。
【0041】次いで、ステップ103にて決定された、
あるいは測距動作(ステップ104),測光動作(ステ
ップ105)の結果に基づいて決定された時間経過後
(ステップ109)、ストロボ発光停止信号(制御信号
D)を出力し、ストロボ発光を停止させる(ステップ1
10)。
【0042】その後、定められた時間後にシャッタを閉
じ(ステップ111)、AFレンズを初期位置まで繰り
込み(ステップ112)、フィルムを1駒分だけ巻上げ
(ステップ113)、一連の動作を終了する。
【0043】図6は、ストロボ発光量をリアルタイムに
検出し、所定の発光量(適正な発光量)になった時点で
ストロボ発光を停止させる構成にした際のカメラの動作
を示すフローチャートである。なお、図5と同じ動作部
分は同一ステップ番号を付してある。
【0044】ステップ107にてシャッタを開放し、そ
の後ストロボが発光すると(ステップ108)、不図示
のストロボ発光量検出回路にてその時の発光量が所定値
(適正値)と比較され(ステップ114)、もし所定発
光量に適しないことが検知されている場合には、所定時
間経過後に(ステップ109)、ステップ110へ移行
してストロボ発光停止信号を出力し、ストロボの発光を
停止させる(ステップ110)。また、所定時間以内に
所定発光量に適した場合には、ステップ114からステ
ップ110へと移行してストロボ発光停止信号を出力
し、同様にストロボの発光を停止させる。
【0045】これ以降は図5と同様に、定められた時間
後にシャッタを閉じ(ステップ111)、AFレンズを
初期位置まで繰り込み(ステップ112)、フィルムを
1駒分だけ巻上げ(ステップ113)、一連の動作を終
了する。
【0046】上記の図5,図6図の様に、フィルムが装
填されていないという正規の写真撮影でない場合には、
ストロボ発光を行いながらもその発光量を減らす為、す
なわち本来の撮影時には図4(a)の状態となるが、こ
の様な状態時には図4(b)のような発光量とする為、
目に優しく、かつ電池のエネルギーを無駄にしない撮影
が可能となる。
【0047】(第2の実施例)図7は本発明の第2の実
施例におけるカメラの動作を示すフローチャートであ
る。
【0048】なお、カメラの回路構成や具備されるスト
ロボ装置は第1の実施例と同様であるのでここでは省略
すると共に、ステップ番号の10の位と1の位が等しい
ものは第1の実施例(図5,図6)における動作と同一
であることを示す。
【0049】図7においては、正規の写真撮影か否かを
判定する手段として、背蓋が開いているか、閉じている
かによって判定している。すなわち、背蓋が開いている
か閉じているかを判定し(ステップ215)、もし開い
ている場合にはストロボ発光量を所定の値に設定する
(ステップ203)。また、閉じている場合には、後で
行う測距動作(ステップ204),測光動作(ステップ
205)の結果に基づいて正規のストロボ発光量を設定
する。
【0050】これ以降は第1の実施例と同様である。
【0051】(第3の実施例)図8及び図9は本発明の
第3の実施例におけるカメラの動作を示すフローチャー
トである。
【0052】なお、この実施例においても、カメラの回
路構成や具備されるストロボ装置は第1の実施例と同様
であるので省略する。
【0053】図8はフィルム空送り動作を示すフローチ
ャートである。
【0054】まず、背蓋が開いている状態から閉じられ
ると(ステップ301)、次にフィルムが装填されてい
るかどうかを判別し(ステップ302)、もしフィルム
が装填されていればフィルムの空送り動作を開始する
(ステップ303)。そして、フィルムの空送りが成功
したかどうかを判定し(ステップ304)、もし成功す
れば空送り完了フラグをセットし(ステップ305)、
一方、失敗すれば空送り完了フラグをクリアする(ステ
ップ306)。
【0055】図9は本発明の第3の実施例におけるカメ
ラの動作を示すフローチャートであり、ステップ番号の
10の位と1の位が等しいものは第1の実施例(図5,
図6)における動作と同一であることを示す。
【0056】図9においては、図8にて設定された空送
り完了フラグによって、正規の写真撮影か否かを判定し
ている。すなわち、空送り完了フラグがセットされてい
る(つまり、フィルムの空送りされていない状態、或
は、フィルム空送り失敗している状態)か、空送り完了
フラグがクリアされている(つまり、フィルムの空送り
が完了されており、正規の撮影が可能な状態)かを判別
し(ステップ416)、もし空送り完了フラグがクリア
されている場合には、ストロボ発光量を所定値に設定し
(ステップ403)、一方、空送り完了フラグがセット
されている場合には、後で行う測距動作(ステップ40
4),測光動作(ステップ405)の結果に基づいて正
規のストロボ発光量を設定する。
【0057】これ以降は第1の実施例と同様である。
【0058】(第4の実施例)図10は、被写体までの
実際の距離と測距装置9からの測距データとの関係を示
した図である。
【0059】ここで、通常の測距可能範囲内では、被写
体までの距離と測距データが1対1に対応しており、正
確な測距動作を行うことができる。
【0060】ところが、被写体が極端にカメラに近づい
た場合には、受光センサ面によりその像ははみ出してし
まい、誤った測距結果を出力したり、信号が来ないとい
うことで、無限距離というデータを、或は、測距不能と
いう信号を出力したりしてしまう。
【0061】また、被写体がかなり遠方にいる場合、特
にアクティブタイプの測距装置では、受光信号が微弱に
なり、距離データを演算できなくなってしまい、所定距
離(この場合は無限位置)の信号を出力するようにな
る。
【0062】このように現在の測距装置は全測距範囲を
カバーすることはできていない。
【0063】図11は、上記の如き測距装置の機能を踏
まえて成る本発明の第4の実施例におけるカメラの動作
を示すフローチャートである。
【0064】 なお、この実施例においても、カメラの
回路構成や具備されるストロボ装置は第1の実施例と同
様であるので省略するまず、不図示のレリーズスイッ
チがONされると(ステップ501)、測距動作を行う
(ステップ502)。そして、その測距結果が図10に
て説明した測距可能範囲(測距有効範囲)内にあるか否
かを判別し(ステップ503)、測距可能範囲内にある
場合には、次にAFレンズを動かせる範囲内であるかど
うかを判別し(ステップ504)、AFレンズを動かせ
る範囲内である場合には、有限な発光量を持つストロボ
が有効に働く距離の範囲内であるかどうか、そして、被
写体が近づきすぎた際に、有効に照射される画角の範囲
内であるかどうかを判別し(ステップ505)、もしス
トロボ有効範囲内であれば測光動作(ステップ507)
以降へと動作を進める。
【0065】また、上記ステップ503,ステップ50
4,ステップ505にて、1つでも有効範囲内ではない
と判別した場合には、その写真撮影は本来の適正な写真
撮影ではないとして、ストロボ発光量を所定の値に設定
する(ステップ506)。
【0066】次に、測光動作(ステップ507),AF
レンズの繰り出しを行った後(ステップ508)、シャ
ッタを開いて露光を開始させると共に(ステップ50
9)、所定の絞り値になった時点でストロボを発光させ
(ステップ510)、ステップ506にて定められた所
定時間、或は、測距動作(ステップ502),測光動作
(ステップ507)の結果に基づいて演算された所定時
間経過後に(ステップ511)、ストロボの発光を停止
させる(ステップ512)。
【0067】その後、定められた時間後にシャッタを閉
じ(ステップ513)、AFレンズを初期位置まで繰り
込み(ステップ514)、フィルムを1駒巻上げ(ステ
ップ515)、一連の動作を終了する。
【0068】以上の各実施例によれば、フィルム面上に
実際に(正規に)撮影されるか否かを判別し、その結果
に基づいてストロボ発光量を変えるというシステムにす
ることにより、カメラで遊んだり、販売店でデモンスト
レーションをする疑似撮影の際に、ストロボ発光を禁止
することなしに、かつ電池容量の消費電流を減らしたま
ま一連のカメラの動作を実行させることが可能となる。
【0069】また、測距結果が異常な場合、或は、有効
距離範囲内にない場合には、ストロボ発光量を小さくす
るというシステムにすることにより、誤って顔面でスト
ロボ撮影された際にも目に優しい撮影が可能となると共
に、遠距離位置の被写体に対して無駄なストロボ発光を
低減させることができる。
【0070】(変形例)本実施例では、ストロボ装置を
内蔵したカメラについて説明したが、これに限定される
ものではなく、ストロボ調光手段を備えた外付けストロ
ボ装置を装着可能なカメラであっても良いことは云うま
でもないであろう。
【0071】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1,2,
6又は7に記載の発明によれば、電源電池の消費電流を
減らしたまま、ストロボ発光を禁止すること無しに擬似
撮影動作を行うことができるカメラを提供できるもので
ある。
【0072】 また、請求項3又は8に記載の発明によ
れば、誤って近接撮影が行われたとしても、目に優しい
撮影を行うことができると共に、無用なストロボ発光を
低減させることができるカメラを提供できるものであ
る。
【0073】
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるカメラの概略構
成を示すブロック図である。
【図2】図1のカメラに具備されるストロボ装置の構成
の一例を示す回路図である。
【図3】図1のカメラに具備されるストロボ装置の構成
の他の例を示す回路図である。
【図4】図2や図3のストロボ装置のストロボ発光量が
時間経過に伴ってどの様に変化するかを表した図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施例におけるカメラの動作の
一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施例におけるカメラの動作の
他の例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例におけるカメラの動作を
示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例におけるカメラのフィル
ム空送り動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施例におけるカメラのメイン
動作を示すフローチャートである。
【図10】一般的な測距装置にて得られる測距データと
被写体距離との関係を示す図である。
【図11】図10の如き測距装置を備えた、本発明の第
4の実施例におけるカメラの動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 ストロボ発光手段 2 ストロボ充電手段 3 ストロボ調光手段 4 ストロボ制御手段 5 マイクロプロセッサ 6 給送装置 7 フィルム装填検出スイッチ 8 背蓋スイッチ 9 測距装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−51378(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 15/05

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの空送りが完了しているか否か
    を判別する判別手段と、該判別手段にてフィルムの空送
    りが完了していないと判別された状態で、レリーズ操作
    がなされた際は、ストロボ装置でのストロボ発光量を正
    規の撮影の場合に比して低減させる発光量制御手段とを
    有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 背蓋が開いているか否かを判別する判別
    手段と、該判別手段にて背蓋が開いていると判別された
    状態で、レリーズ操作がなされた際は、ストロボ装置で
    のストロボ発光量を正規の撮影の場合に比して低減させ
    る発光量制御手段とを有することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 被写体までの距離を測定する測距手段に
    よる測距結果が撮影可能範囲外、或はストロボ撮影可能
    範囲外であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段
    にて前記撮影可能範囲外、或はストロボ撮影可能範囲外
    であると判別された状態で、レリーズ操作がなされた際
    は、ストロボ装置でのストロボ発光量を正規の撮影の場
    合に比して低減させる発光量制御手段とを有することを
    特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 前記判別手段は、測距結果が測距可能範
    囲外、或はAFレンズ駆動範囲外の時に、前記撮影可能
    範囲外であると判別することを特徴とする請求項3に記
    載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記判別手段は、被写体が有効に照射さ
    れる画角外の時に、前記ストロボ撮影可能範囲外である
    と判別することを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 フィルムの空送りが完了しているか否か
    を判別する判別手段と、該判別手段にてフィルムの空送
    りが完了していないと判別された状態で、レリーズ操作
    がなされた際は、ストロボ装置でのストロボ発光量を正
    規の発光量とは異なる所定の発光量に設定する発光量制
    御手段とを有することを特徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】 背蓋が開いているか否かを判別する判別
    手段と、該判別手段にて背蓋が開いていると判別された
    状態で、レリーズ操作がなされた際は、ストロボ装置で
    のストロボ発光量を正規の発光量とは異なる所定の発光
    量に設定 する発光量制御手段とを有することを特徴とす
    るカメラ。
  8. 【請求項8】 被写体までの距離を測定する測距手段に
    よる測距結果が撮影可能範囲外、或はストロボ撮影可能
    範囲外であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段
    にて前記撮影可能範囲外、或はストロボ撮影可能範囲外
    であると判別された状態で、レリーズ操作がなされた際
    は、ストロボ装置でのストロボ発光量を正規の発光量と
    は異なる所定の発光量に設定する発光量制御手段とを有
    することを特徴とするカメラ。
  9. 【請求項9】 前記判別手段は、測距結果が測距可能範
    囲外、或はAFレンズ駆動範囲外の時に、前記撮影可能
    範囲外であると判別することを特徴とする請求項8に記
    載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記判別手段は、被写体が有効に照射
    される画角外の時に、前記ストロボ撮影可能範囲外であ
    ると判別することを特徴とする請求項8に記載のカメ
    ラ。
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