JPH10186437A - 像ぶれ防止装置に適用される駆動力発生装置 - Google Patents

像ぶれ防止装置に適用される駆動力発生装置

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JPH10186437A
JPH10186437A JP34963096A JP34963096A JPH10186437A JP H10186437 A JPH10186437 A JP H10186437A JP 34963096 A JP34963096 A JP 34963096A JP 34963096 A JP34963096 A JP 34963096A JP H10186437 A JPH10186437 A JP H10186437A
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JP
Japan
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driving force
magnetic field
current
coil
coils
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JP34963096A
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Haruhiko Yamauchi
晴比古 山内
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの異なる方向に駆動力を発生させること
のできる、像ぶれ防止装置に適用される駆動力発生装置
の構成を簡略化する。 【解決手段】 所定の位置で第1の方向に磁界を発生さ
せると共に、前記所定の位置とは異なる位置で前記第1
の方向の逆方向の磁界を発生させる磁界発生手段と、第
1の方向の磁界内では第3の方向に、第1の方向とは逆
方向の磁界内では第3の方向とは逆の方向に電流を流
し、所定の方向に電磁力を発生させる第1の駆動力発生
手段と、第1の方向の磁界内では前記第3の方向とは異
なる第4の方向に、第1の方向とは逆方向の磁界内では
前記第4の方向とは逆方向に電流を流し、前記所定の方
向とは異なる方向に電磁力を発生させる第2の駆動力発
生手段とを有する、像ぶれ防止装置に適用される駆動力
発生装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力を利用して
駆動力を発生させる像ぶれ防止装置に適用される駆動力
発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来電磁力を利用したアクチュエータの
中でも、回転力を作り出すモーターなどは歴史も古く回
転軸の回りに配置された様々な形態の駆動コイルが考案
され実用化されている。又、直進方向だけに移動する電
磁アクチュエータもボイスコイルタイプをはじめ多くの
実施例が実用化されている。さて本件にかかわる平面、
或は、略平面(例えば半径の大きな円柱面や球面の一
部、或はこれに類する曲面に沿った略平面等も含む)方
向に駆動可能な電磁アクチュエータは、多くは2軸の動
きを作る駆動用コイルは別々に配置されていた。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例においては次のような欠点があった。
【0004】回転力を作り出すモータでは、まず回転駆
動力を直線運動に変換しなければならないし、その上2
つの駆動軸が干渉しないような構成を要する。この様な
構成においては、直線運動を作り出すための機構とし
て、例えばリードスクリュー等のねじ棒やラックアンド
ピニオンとか、又は端面カム、などが必要で、これらの
機構は構成する部品数が多くなることや組立の手間が多
くなることでコストアップしたり必要な精度を確保する
のが困難であったり、又、装置が大型化する欠点があっ
た。
【0005】直進力を作り出す電磁アクチュエータにお
いては2軸の運動を組合せて平面運動を作り出すが、2
軸の干渉を避けるための機構も含めて大きなスペースを
必要としたり、駆動物体の移動バランスを確保しようと
すると、この移動物体の重心に関して対象な位置に複数
のアクチュエータを配置することになり駆動コイルや磁
力発生装置がコストアップする欠点があった。
【0006】本発明の目的は、像ぶれ防止装置に適用す
ることのできる2つの異なる方向に駆動力を発生させる
駆動力発生装置の構成を簡略化しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1の方向の磁界及び前記第1の方向の
磁界とは異なる位置に前記第1の方向の磁界とは逆方向
の第2の方向の磁界を発生させるための磁界発生手段
と、前記第1の方向の磁界と交差する第3の方向の電流
及び前記第2の方向の磁界と交差する前記第3の方向の
電流とは逆方向の電流を流し電磁力を発生させる第1の
駆動力発生手段と、前記第1の方向の磁界と交差し、前
記第1の駆動力発生手段の前記第3の方向の電流とは異
なる第4の方向の電流及び前記第2の方向の磁界と交差
する前記第4の方向の電流とは逆方向の電流を流し前記
第1の駆動力発生手段とは異なる方向の電磁力を発生さ
せる第2の駆動力発生手段とを有する像ぶれ防止装置に
適用される駆動力発生装置とし、前記第1、第2の駆動
力発生手段それぞれが、前記磁界発生手段により発生さ
れる同じ磁界との相互作用により異なる方向の電磁力を
発生させるようにするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態を図
面を用いて説明する。図1,図2は本発明の第1の実施
例を示し、各図において1は図中X方向に駆動力を発生
するためのコイルで、2は図中Y方向に駆動力を発生す
るためのコイルで、それらのコイル1と2は同形状で、
それぞれ図のように略「8」の字の形状を呈しており、
長円形又は長方形に薄く巻かれたコイルを真ん中付近で
180°ひねることによって作る事も可能である。コイ
ル1はY方向に長手軸を、コイル2はX方向に長手軸を
向けて互いに直角になる様に接着し一体化されている。
【0009】また、コイル1,2の巻き線が重なる4ケ
所の部分はコイル線がお互いに直角に交わるように、直
線部となるように形成されている。この交差する領域付
近で、コイル1,2を連ねるように図中Z軸方向と平行
に磁界を作用させるように永久磁石等を設け、更に、コ
イルXとYの巻き線が重なるこの4ケ所の交差領域の磁
界は、隣り合う交差領域では逆向きに作用するように図
のように設定する。
【0010】上記構成において、図中記載のコイル1の
端1aには+、1bには−の電気信号を入力するとコイ
ル線の磁界の作用する領域で、公知であるフレミングの
左手の法則に則った電磁力が発生し、この磁界が作用す
る4ケ所の直線領域からは同時に図のX方向に揃って電
磁力が発生する。逆極性の電気信号ではX方向の矢印と
は逆の方向に電磁力が発生する。図中記載の2のコイル
Yの端2aと2bに駆動のための電気信号を加える場合
も前記コイル1と全く同等に今度はY方向の電磁力を発
生させることが出来る。更に、コイル1,2による電磁
力を制御することでXY平面内の任意の駆動力が生成可
能である。
【0011】(第2の実施形態)第2の実施形態はコイ
ルエレメントの形状に関するもので、本発明の趣旨に則
って前記第1の実施形態におけるコイルの巻き方をより
作りやすくしたものである。この様な内容であるため本
実施形態では第1の実施形態の説明で述べた少なくとも
コイル同志が交差する4ケ所の交差領域に磁界を作用さ
せることは全く同様に行えるので、ここではコイルの巻
き方とその配置だけに関して説明する。
【0012】図3は本発明の第2の実施形態を示す図
で、図示された4つのコイル11a,11b,12a,
12bは図のような配置に接着で一体化されている。こ
こで、上述した第1の実施形態のコイル1に相当するの
はコイル11aと11bであり、本実施形態では、その
コイル11aと11bはそれぞれ単独のコイルとして作
成され、コイル11aの1つの端がコイル11bの1つ
の端と結合されていて結合部11eで図のように逆向き
に電流が流れるように接続されている。
【0013】そして、コイル11aのもう一方の端11
cとコイル11bのもう一方の端11dの2つの端が、
第1の実施形態のコイル1の2つの端1aと1bに対応
し、そのため本実施形態のコイルが、第1の実施形態の
場合と全く同様に機能を果たすことが出来るものであ
る。又、本実施形態のコイル12aと12bに関しても
前記コイル11aと11bと全く同じ様に構成してある
ため第1の実施例のコイル2に相当する機能を果たすこ
とが出来る。なお、コイルが交叉する4ケ所の領域に磁
界を作用させることについては前述した第1の実施形態
と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0014】(第3の実施形態)図4は本発明の第3の
実施形態の駆動機構に用いられるコイルエレメントを示
す図である。コイルエレメント以外は前述の第1,第2
の実施例と同様であるのでここではその他の構成の説明
は省略する。このコイルは21のコイル領域Aと22の
コイル領域Bにおいて互いに逆向きに巻かれた状態とな
る。21aは巻き線の巻き始めの端であり巻き終りの端
は22aである。又、21b,22bはコイル制作時の
ボビンであり断面形状で表わしてあるが実際には紙面方
向に厚みを持っていて1つの段に何列か所定の回数を巻
く事が出来る。但しコイル使用時には取り払われる。
【0015】ここではコイルの巻き方を説明することで
本実施形態のコイルの構造を説明することとする。まず
コイル線の巻き始めの端21aを残して図のボビン21
bの所定の厚み分だけ左巻きに1段整列巻きし、その後
続けて同方向に2段目も整列巻きで戻り、2段目が巻き
終わったところで該ボビン21bの巻き付けを終了す
る。次に、23の交差部を通って図の対向するボビン2
2bに移って前記ボビン21bと逆向きの右巻きになる
ように1段目から巻き始める前記ボビン21bと同様に
2段巻き付けて元の高さに戻ってきたところで前記交差
部23を通り始めのボビン21bの3,4段目として左
巻きに巻き付ける。以下同様に2段巻いては交差部23
を通り抜け反対側のボビンに移るように巻き付けてゆく
様に作れば本発明の趣旨である略「8」の字の形状の長
手軸方向に2分されるそれぞれの領域では、それぞれ互
いに逆方向に巻かれたコイル領域として形成されるとと
もに、前記2分されるそれぞれの領域において対向する
一対の略直線部分を前記長手軸と同方向に有した1個の
コイルを簡単に実現することが出来、このコイルをその
長手軸が互いに直交するように重ね合わせて配置する事
によって平面駆動用コイル及び装置を提供できる。
【0016】コイルエレメントに対しての磁界の作用の
させ方は前述の第1,第2の実施形態と同様である。
【0017】(第4の実施形態)第4の実施形態は前記
第1の実施形態から第3実施形態に示される平面駆動用
のコイルを使用時の手ぶれ補正を可能とした双眼鏡に適
用した例を示す。尚、コイルの形状としては第2の実施
例(図3に対応)を用いている。
【0018】図5から図7は、本発明の第4の実施形態
を示し、図5は全体構成を示す図で、図5において、
1,1′はそれぞれ右側,左側の対物レンズで、II,
II′はそれぞれ右側,左側の正立プリズムで、II
I,III′はそれぞれ右側,左側の接眼レンズでこれ
らの光学部品によってプリズム双眼鏡の光学系を構成し
ている。対物レンズI,I′は図のように対応する光軸
A,A′を有し、レンズ枠101に共に固着されてい
る。正立プリズムII,II′はそれぞれ右側,左側の
後群鏡筒102,102′に対して図の様にそれぞれ右
側,左側の保持部材103,103′によってそれぞれ
固定されている。
【0019】接眼レンズIII,III′は、前記正立
プリズムII,II′によって前記光軸A,A′とはそ
れぞれ同軸とは異なる光軸B,B′を有し、前記の後群
鏡筒102,102′に保持されている。ゴムカバー1
04,104′は前記後群鏡筒102,102′の外観
部を図のようにカバーしている。尚後群鏡筒102,1
02′にはそれぞれバヨネット嵌合摺動部102a,1
02a′を有している。
【0020】次に、これら正立プリズムII,II′と
後群鏡筒102,102′と、保持部材103,10
3′と、接眼レンズIII,III′と、ゴムカバー1
04,104′はユニットとなって後群鏡筒ユニット1
05,105′を形成している。
【0021】106は双眼鏡本体で後端面106aには
光軸A,A′を中心とするバヨネット摺動穴106,1
06′を有し、後群鏡筒102,102′に設けられた
バヨネット嵌合摺動部102a,102a′がここに嵌
合挿入されストッパー106,106′によって後群鏡
筒ユニット105,105′は本体106に対して光軸
A,A′回りに回転可能に保持される様になっている。
【0022】後群鏡筒ユニット105,105′は不図
示の連動機構によって前記光軸A,A′を中心にお互い
に反対方向に回転可能に、しかも光軸B,B′の幅が所
定の範囲で変化できるように前記回転角が制限されてい
る。また、該双眼鏡本体106の前面には前記光軸A,
A′を中心とする保護硝子107,107′が固着され
ていると共に後端面106aの中央には後述の定位置回
転するように設定された焦点調節つまみ108が回転可
能に、側面部には106dの保護カバーが固着されてい
る。
【0023】109は後述の前群ユニットで、該前群ユ
ニット109は前群ユニット本体110を基本部品とし
て構成されている。
【0024】前群ユニット本体110は前方の左右対象
の位置に2ケ所の直進穴110a,110a′と後方中
央部に直進穴110bと、更に後方中央部に前記3箇所
の直進穴と直角方向に左右直進穴110cが図1のよう
に設けられている。前記2ケ所の直進穴110a,11
0a′には段付きコロ111,111′の径の小さい径
の部分が係合していてそれぞれのコロはビスによって前
記双眼鏡本体109に固定されている。また、前記段付
きコロを軸として不図示のコイルバネが前記ビスによっ
てとも締めされているために前記ユニット本体110は
前記双眼鏡本体106に押し付ける様に保持されてい
る。これらの機構によって該前群ユニット本体110
は、前記段付きコロ111,111′の径の小さい径の
部分を基準としてこれに係合する前記前群ユニット本体
110前方の左右対象の位置に設けられた2ケ所の直進
穴110a,110a′をガイドに双眼鏡本体106に
押し付けられながら前後方向に前記移動可能に設定され
ている。
【0025】尚、前記前群ユニット本体110前方に設
けられた2ケ所の直進穴110a,110a′が左右対
象の位置に設定されているためユニット本体110は該
2ケ所の直進穴110a,110a′と段付きコロ11
1,111′の径の小さい径の係合部の微小な係合がた
の範囲でごく僅かの回転動作も許容している。
【0026】次に、後方中央部に設けられた直進穴11
0bには段付き偏心コロ112の径の小さい径が係合部
していて前述と同様なチャージ用のコイルバネがビスに
よって前記双眼鏡本体106にと締めされているが前述
と異なる点はビスは前記段付き偏心コロ112を本体に
対して完全に固定するのではなく前記段付き偏心コロ1
12が若干回転可能になるように例えば半締めのタッピ
ンねじ等に設定されている事と、前記段付き偏心コロ1
12の径の小さい径の部分が、径の大きい部分とビス穴
の中心(この2つは同心)から若干偏心した状態に設定
されている。
【0027】尚、この段付き偏心コロ112は不図示の
連動部材によって外部から所定範囲で回転可能な不図示
の視度補正つまみに連動している。この様な機構にする
と、不図示の視度補正つまみの回転操作によって、前記
前群ユニット本体110を光軸回りの水平方向に回転さ
せることが可能であり、これにつれて同時に前群ユニッ
ト109全体も光軸回りに水平に微小回転させることが
可能となる。
【0028】後方中央部に設けられた前記左右直進穴1
10cには焦点調節段付コロ113の小径部が係合する
とともに、更に伸びて、双眼鏡本体106の縦溝106
eにも係合している。尚、該焦点調節段付コロ113の
大径部にはコロ軸と直角方向に後ろ向きにねじ棒113
aがねじこまれて固着されていると共に、該ねじ棒11
3aは図のように定位置回転するように設定された前記
焦点調節つまみ108に螺合するようになっているた
め、該定位置回転するように設定された前記焦点調節つ
まみ108を回転操作すると前記前群ユニット本体11
0を光軸方向に移動させることが可能であり、これにつ
れて同時に前群ユニット109全体も光軸方向に移動さ
せることが可能となる。
【0029】定位置回転するように設定された前記焦点
調節つまみ108の構造を説明する。該焦点調節つまみ
108はフランジ付のナット108aが双眼鏡本体10
6の穴に係合していてフランジを内側にして外部に突出
させた所を、図のように緩衝部材108cを介して外観
部材108bを被せ後方より図のように前記フランジ付
のナット108aを引き込む様にビス止めする事で、フ
リクションを有する上に定位置回転動作を可能にする状
態で、前記双眼鏡本体106の後端面106aに取付け
られている。
【0030】尚、フランジ付のナット108aに前方中
央にはタップが切って有り前記ねじ棒113aが螺合し
ていて前記前群ユニット109全体を光軸方向に移動可
能としている機構は、前述の通りである。
【0031】次に前群ユニット109を図5,図6を用
いて詳細に説明をする。なお、図6は、図5に示される
前群ユニットの中央部の構成を詳細に示す図である。図
5,図6において114は後述の駆動部であり、この駆
動部によって前記前群ユニット本体110に対して前記
レンズ枠101および、該レンズ枠101に固着されて
いる前記I,I′の対物レンズR,Lを光軸A,A′に
対して直角、或は、略直角方向に一体的に駆動可能とし
ている。
【0032】レンズ枠101には高さ方向に離れた穴1
01aと101bが、また、左右対象の位置に同様に穴
101a′と101b′が設けられている。また、レン
ズ枠101に設けられた穴101a,101b及び10
1a′,101b′に対応する左右の間隔で水平視形状
で「コ」の字状に形作られて上下の面の対応する位置に
穴を持つ姿勢維持台115,115′が前記前群ユニッ
ト本体110にビス止めされている。
【0033】また、両端をそれぞれ直角に曲げられた姿
勢維持棒116,116′は、レンズ枠101に設けら
れた穴101a,101b及び101a′,101b′
と前記姿勢維持台115、115′に設けられた穴に直
角に曲げられた部分がそれぞれ同時に貫通している。但
し前記姿勢維持台115,115′に設けられた上下2
つの穴の間では「コ」の字状に形作られた上下の面の間
にスペーサ117,117′を設けこれを図のようにセ
ットビス118及び118′によってそれぞれ前記姿勢
維持棒116,116′に固定する様に設定してあるた
め、姿勢維持棒116,116′は上下方向の遊びを規
制されていながら、前記姿勢維持台115,115′に
設けられた穴を中心に水平方向に回転が可能であり、該
姿勢維持棒116,116′の前記レンズ枠101に設
けられた穴101a,101b及び101a′,101
b′に貫通する上下方向の長さは穴の間隔よりもやや長
く、前記レンズ枠101が多少上下に動いても外れない
ようになっている。
【0034】そのため前記レンズ枠101は結局、上下
方向には前記レンズ枠101に設けられた穴101a,
101b及び101a′,101b′を摺動するように
平行移動が出来、水平方向には前記姿勢維持棒116,
116′の光軸方向の長さに等しい半径の円の移動によ
り光軸に対して直角方向にも移動が可能であって、尚且
つ常に光軸と直角の姿勢を維持することが可能となって
いる。
【0035】次に図6,図7を用いて駆動部114の詳
細説明をする。図7は、駆動部114の詳細な構成を示
す分解斜視図である。尚ここで用いるコイルは上述した
第2の実施例に示したコイルをヨウ方向にX方向を、ピ
ッチ方向にY方向を一致させているものとしているが、
第1の実施例1や第3の実施例3で説明したコイルの構
成においても原理的に何ら差し障りはない。
【0036】図6,図7において119はヨウ方向駆動
コイルで図3では符号11に相当し、120はピッチ方
向駆動コイルで、図3では符号12に相当すると共に図
示の様に前記レンズ枠101に埋め込まれている。12
1は保持板で表面のレンズ枠101側に磁石122a,
122a′と123a,123a′を四角形に122a
と123a′が、又122a′と123aが対角に位置
するように張り付けた状態で、更にレンズ枠101が自
由に移動可能となるようにレンズ枠と磁石との間に図6
に示される様な隙間を持って前記前群ユニット本体11
0にビス止めされている。磁石122b,122b′、
123b,123b′は前記磁石122a,122
a′、123a,123a′にそれぞれ対応する位置と
着磁方向を揃えて前群ユニット本体110に固着されて
いる。
【0037】磁石122a,122b,123a′,1
23b′の着磁方向は光軸方向後向きになされている一
方、磁石123a,123b,122a′,122b′
の着磁方向は前記磁石122a,122b,123
a′,123b′の着磁方向と180°反対向きで光軸
方向前向きに着磁されている。
【0038】尚、前記駆動コイル119,120のそれ
ぞれの巻き線の端部は不図示の駆動回路に接続されてい
て、該不図示の駆動回路は不図示の制御回路で制御され
ている。
【0039】又、本装置にはレンズ枠101のピッチと
ヨウ方向の位同量を検出するための例えばIREDとP
SDの組合せによる不図示の位置検出装置が組込まれて
いて、不図示の振動ジャイロセンサ等による手ぶれ量検
出装置及び、該手ぶれ量検出装置からの手ぶれ量に基づ
いた手ぶれ量補正駆動信号は前記不図示の制御回路と前
記不図示の駆動回路を通じて前記駆動コイル119,1
20にそれぞれ送られる。
【0040】次に上記構成における手ぶれ補正駆動を行
うため前記駆動コイル119,120のそれぞれの巻き
線に駆動電流を流す。するとフレミングの左手の法則に
基づく電磁力と共に、前記レンズ枠1或は対物レンズ
I,I′が、前記前群ユニット本体110に対して防振
動作を行い、引いては、双眼鏡本体106に対して防振
動作を行う。
【0041】又、以上の説明において、前記焦点調節つ
まみ108を回転操作し前群ユニット109全体を光軸
方向に移動させると焦点調節が可能であり、前記不図示
の視度補正つまみを回転操作し前群ユニット109全体
を光軸回りに水平に微小回転させることで左右の対物レ
ンズによる焦点像を右眼用と左眼用に対してお互い逆方
向に微小移動可能となり、前記焦点調節つまみと併用す
る事で左右の視度補正を可能としている。
【0042】以上説明したように、上述の各実施形態に
よれば、平面駆動用コイル及び装置が小型化する上に2
軸駆動にもかかわらず駆動力を1点に集中させる事が出
来るので駆動物体の重心付近に配置が可能で有り平面駆
動等に駆動物体が回転したりせずバランスよく駆動でき
る効果がある。又、更に、2つのコイルの直線部同志が
重なるところに作用させる磁界をX方向Y方向のそれぞ
のコイルで共通に使えるため、効率的に磁界を利用でき
る効果がある。
【0043】上述した第4の実施形態では、装置本体側
に磁石を一体的に設け、可動部側にコイルを設けるよう
にしたが、その逆に装置本体側にコイルを設け、可動部
側に磁石を設けるようにしてもよい。このような構成と
すると、可動部に配線をする必要がなくなり製造工程の
簡略化を計ることができる。
【0044】以上の各実施形態において、磁力線を発生
させる磁石122a,123a等が本発明の磁界発生手
段に、コイル1及びコイル2またはコイル11及びコイ
ル12またはコイル21及びコイル22またはコイル1
19及びコイル120が本発明の第1、第2の駆動力発
生手段にそれぞれ相当する。
【0045】以上が実施形態の各構成と本発明の各構成
の対応関係であるが、本発明は、これら実施形態の構成
に限られるものではなく、請求項で示した機能、また
は、実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれ
ばどのようなものであってもよいことは言うまでもな
い。
【0046】本発明は、振れ防止手段として、光軸に垂
直な面内で光学部材を動かすシフト光学系や可変頂角プ
リズム等の光束変更手段や、光軸に垂直な面内で撮影面
を動かすもの、更には画像処理により振れを補正するも
の等、様々な像ぶれ防止装置に適用することができる。
【0047】本発明は、一眼レフカメラ、レンズシャッ
タカメラ、ビデオカメラ等種々の形態のカメラ、更には
カメラ以外の光学機器やその他の装置、更にはそれらカ
メラや光学機器やその他の装置に適用される装置又は、
これらを構成する要素に対しても適用できるものであ
る。
【0048】また、本発明は、像ぶれ防止のための可動
部材以外の可動部材を駆動するために適用してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
じ磁界により異なる2つの方向への駆動力を発生させる
ことができるようになり、異なる2つの方向への駆動力
を発生させる駆動力発生装置の構成を簡略化することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の平面駆動用コイルの構
成及び作用させる磁力線を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例の平面駆動用コイルの構
成及び作用させる磁力線を示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の平面駆動用コイルの構
成及び作用させる磁力線を示す平面図である。
【図4】本発明の第3の実施例の平面駆動用コイルの構
成及び作用させる磁力線を示す平面図である。
【図5】本発明の第4の実施例としての平面駆動用コイ
ルを利用した手ぶれ補正機能を有する双眼鏡の全体構成
を示す断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例の双眼鏡の要部構成を示
す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例の双眼鏡の手ぶれ補正駆
動を行う駆動部のコイルと磁石の配置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,2,11,12,21,22 コイル 23 交差部 101 レンズ枠 109 前群ユニット 110 前群ユニット本体 114 駆動部 115,115′ 姿勢維持台 116,116′ 姿勢維持棒 119 ヨウ方向駆動コイル 120 ピッチ方向駆動コイル 122a,122a′,122b,122b′,123
a,123a′,123b,123b′ 磁石

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向の磁界及び前記第1の方向の
    磁界とは異なる位置に前記第1の方向の磁界とは逆方向
    の第2の方向の磁界を発生させるための磁界発生手段
    と、前記第1の方向の磁界と交差する第3の方向の電流
    及び前記第2の方向の磁界と交差する前記第3の方向の
    電流とは逆方向の電流を流し電磁力を発生させる第1の
    駆動力発生手段と、前記第1の方向の磁界と交差し、前
    記第1の駆動力発生手段の前記第3の方向の電流とは異
    なる第4の方向の電流及び前記第2の方向の磁界と交差
    する前記第4の方向の電流とは逆方向の電流を流し前記
    第1の駆動力発生手段とは異なる方向の電磁力を発生さ
    せる第2の駆動力発生手段とを有することを特徴とする
    像ぶれ防止装置に適用される駆動力発生装置。
  2. 【請求項2】 前記1の駆動力発生手段は、前記第1の
    方向の磁界と前記第3の方向の電流との相互作用により
    第5の方向の電磁力を発生させ、前記第2の方向の磁界
    と前記第3の方向とは逆方向の電流との相互作用により
    前記第5の方向と等しい方向の電磁力を発生させること
    を特徴とする請求項1の像ぶれ防止装置に適用される駆
    動力発生装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の駆動力発生手段は、前記第1
    の方向の磁界と前記第3の方向の電流との相互作用によ
    り第6の方向の電磁力を発生させ、前記第2の方向の磁
    界と前記第3の方向の電流との相互作用により前記第6
    の方向と等しい方向の電磁力を発生させることを特徴と
    する請求項1、2いずれかの像ぶれ防止装置に適用され
    る駆動力発生装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の駆動力発生手段の前記第3の
    方向に電流を流す第1の導電部と、前記第3の方向とは
    逆の方向に電流を流す第2の導電部とは前記第3の方向
    とは垂直な方向に並んで配置されることを特徴とする請
    求項1から3のいずれかの像ぶれ防止装置に適用される
    駆動力発生装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の駆動力発生手段の前記第4の
    方向に電流を流す第3の導電部と、前記第4の方向とは
    逆の方向に電流を流す第4の導電部とは前記第4の方向
    に並んで配置されることを特徴とする請求項4の像ぶれ
    防止装置に適用される駆動力発生装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の駆動力発生手段は前記第3の
    方向の電流と、前記第3の方向とは逆方向の電流とを連
    続的に導く導電部を有することを特徴とする請求項1か
    ら6のいずれかの像ぶれ防止装置に適用される駆動力発
    生装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の駆動力発生手段は前記第4の
    方向の電流と、前記第4の方向とは逆方向の電流とを連
    続的に導く導電部を有することを特徴とする請求項1か
    ら6のいずれかの像ぶれ防止装置に適用される駆動力発
    生装置。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2の駆動力発生手段はコイ
    ルを有することを特徴とする請求項1から7のいずれか
    の像ぶれ防止装置に適用される駆動力発生装置。
  9. 【請求項9】 前記磁界発生手段は磁石を有することを
    特徴とする請求項1から8のいずれかの像ぶれ防止装置
    に適用される駆動力発生装置。
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