JPH10186218A - 自動焦点調節装置を備えたカメラおよびそのピント計測装置 - Google Patents

自動焦点調節装置を備えたカメラおよびそのピント計測装置

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JPH10186218A
JPH10186218A JP23731197A JP23731197A JPH10186218A JP H10186218 A JPH10186218 A JP H10186218A JP 23731197 A JP23731197 A JP 23731197A JP 23731197 A JP23731197 A JP 23731197A JP H10186218 A JPH10186218 A JP H10186218A
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Masahiro Nakada
昌広 中田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】動体モードを備えた自動焦点カメラの問題に鑑
みてなされたもので、実際に移動する被写体を撮影しな
くても動体モードでの動作、あるいは合焦精度検査が可
能な自動焦点カメラを提供すること。 【構成】CCD21を介して被写体に対する焦点状態を
繰り返し検出し、検出した焦点状態に基づいて被写体が
移動しているかどうかを判断し、被写体が移動していな
いときにはその被写体に対して合焦するようにAFモー
タ39を駆動して焦点調節レンズ群53を移動させ、被
写体が移動しているときにはその移動速度を考慮して焦
点調節レンズ群53を移動させるCPU35を備えたカ
メラであって、CPU35は、被写体が移動していない
ときでも、上記焦点検出手段が検出した焦点状態を補正
して被写体が所定速度で移動している仮想状況を作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、自動焦点調節装置を備え
たカメラおよびそのピント計測装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】被写体に対するデフォー
カス量を検出して、デフォーカス量が小さくなるよう
に、つまり合焦するように焦点調節レンズ群を移動させ
る自動焦点調節装置を備えた一眼レフカメラ(以下「A
F一眼レフカメラ」という)が知られている。この種の
従来のAF一眼レフカメラは、カメラボディに、被写体
のデフォーカス量を検出する焦点検出装置(測距装置、
デフォーカス量検出装置)、撮影レンズの焦点調節レン
ズ群を駆動するレンズ駆動モータなどを備えていて、装
着された撮影レンズを介して焦点検出装置で検出したデ
フォーカス量に基づいて、焦点調節レンズ群をレンズ駆
動モータによって移動させる。
【0003】従来のAF一眼レフカメラによる自動焦点
調節処理では、被写体が移動している場合、つまりカメ
ラから被写体までの距離(撮影距離)が変動するいわゆ
る動体の場合には、焦点検出時のデフォーカス量に基づ
いて焦点調節レンズ群を駆動しても、非合焦の場合があ
る。たとえば、焦点検出から焦点調節レンズ群移動完了
までの時間に被写体がカメラに接近し、あるいは遠ざか
るからである。さらに、レリーズボタンを押してから実
際にシャッタが作動を開始するまでに所定の時間(レリ
ーズタイムラグ)を要する。そのため、動体撮影では、
レリーズボタンを押した時にたとえ合焦していても、レ
リーズタイムラグの間に被写体が、カメラに接近しまた
はカメラから遠ざかってしまい、実際にシャッタが開放
動作する時(露光開始時)には非合焦状態になっている
場合がある。
【0004】このような動体撮影において、動体を観察
しているときや、シャッタ作動時に合焦状態とする焦点
調節が可能な動体予測モード、動体追従モードなどと呼
ばれる動体モードに関するアルゴリズムを備えたAF一
眼レフカメラが開発されている。この種のAF一眼レフ
カメラでは、撮影レンズからカメラボディに焦点距離情
報、撮影レンズによって結像された像面を光軸に沿って
所定距離移動させるために必要な焦点調節レンズ群の移
動距離またはレンズ駆動モータの駆動量に関する情報な
どが伝達される。
【0005】通常、AF一眼レフカメラは、合焦と判断
されるデフォーカス量が得られるように、デフォーカス
量検出および焦点調節レンズ群移動処理を実行する。こ
の被写体のデフォーカス量検出および焦点調節レンズ群
移動を、合焦するまで繰り返す。そして、所定回数デフ
ォーカス量検出および焦点調節レンズ群移動を行っても
合焦しないときには動体と判断して動体モードに入る。
動体モードに入ると、前回のデフォーカス量と、そのデ
フォーカス量分焦点調節レンズ群を移動させた後の今回
のデフォーカス量からこの被写体の像面移動速度を求
め、その像面移動速度と、デフォーカス量検出から焦点
調節レンズ群移動に要する時間とを考慮したデフォーカ
ス量分、レンズ駆動モータを高速駆動する。
【0006】動体モードに入ってからレリーズボタンが
押された時には、ミラーアップ動作からシャッタ幕が開
き始めるまでのレリーズタイムラグの間に被写体像が移
動しているであろうデフォーカス量を予測してそのデフ
ォーカス量分焦点調節レンズ群を移動させることで、シ
ャッタ幕開放時にほぼ合焦状態にしている。
【0007】このカメラにおける動体モードによる動作
を検査するためには、被写体を実際に移動しなければな
らない。そのために、被写体としての基準プレート等
を、レール上を走行させる装置などによってカメラに対
して接離移動させる方法などが採られていた。しかし、
この方法では、被写体を現実に移動させなければならな
いので、被写体を移動させる装置が必要であった。しか
も動体追従時の合焦精度は、作業者がファインダーを覗
いて観察し、レリーズ時の合焦精度は、カメラの撮影レ
ンズによって形成された基準プレート像をフィルムに露
光するか、あるいはフィルムに代えて撮像素子で撮像し
なければ判断できない。
【0008】
【発明の目的】本発明は、動体モードを備えた自動焦点
カメラの問題に鑑みてなされたもので、実際に移動する
被写体を撮影しなくても動体モードでの動作、あるいは
合焦精度検査が可能な自動焦点調節装置を備えたカメラ
およびそのピントを計測する装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【発明の概要】この目的を達成する本発明は、被写体に
対する焦点状態を繰り返し検出する焦点検出手段を備
え、この焦点検出手段が検出した焦点状態に基づいて被
写体が移動しているかどうかを判断し、被写体が移動し
ていないときにはその被写体に対して合焦するように焦
点調節レンズ群を移動させ、被写体が移動しているとき
にはその移動速度を考慮して焦点調節レンズ群を移動さ
せる自動焦点調節装置を備えたカメラであって、被写体
が移動していないときでも、上記焦点検出手段が検出し
た焦点状態を補正して被写体が所定速度で移動している
仮想状況を作る制御手段を備えたこと、に特徴を有す
る。
【0010】請求項7に記載の発明は、撮影レンズを介
して被写体の焦点状態を検出する焦点検出手段と、焦点
検出手段が検出した焦点状態に基づいて撮影レンズの焦
点調節レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、上記焦点
検出手段が検出した焦点状態に基づいて被写体が移動し
ているかどうかを判断し、移動していないと判断したと
きには上記焦点検出状態に基づいて上記レンズ駆動手段
を駆動し、移動していると判断したときにはその変動方
向および変動速度に応じて上記レンズ駆動手段を駆動す
る制御手段と、外部処理手段と通信する通信手段とを備
え、上記制御手段は、上記外部処理手段から特定の信号
を受けたときには、被写体が移動していないときでも、
上記焦点検出手段が検出した焦点状態を補正して上記被
写体が仮想の所定速度で移動しているものとみなして上
記レンズ駆動手段を駆動し、上記外部処理手段は、上記
制御手段に特定の信号を送り、上記制御手段が仮想のレ
ンズ駆動処理を実行したときに、上記焦点検出手段が現
実に検出した焦点状態に関する情報を読み込み、この情
報に基づいて合焦精度を判断すること、に特徴を有す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1は、本発明を適用した自動焦点(AF)一眼
レフカメラの主要構成を示したブロック図である。この
AF一眼レフカメラは、カメラボディ11と、このカメ
ラボディ11に着脱可能なAF対応の撮影レンズ51と
を備えている。そしてカメラボディ11は、いわゆる多
点オートフォーカス手段(多点焦点検出手段)、自動焦
点調節手段を備えている。
【0012】撮影レンズ51からカメラボディ11内に
入射した被写体光束は、大部分がメインミラー13によ
り、ファインダ光学系を構成するペンタプリズム17に
向かって反射され、ペンタプリズム17で反射されてア
イピースから射出するが、メインミラー13で反射され
た反射光の一部が測光用IC18の受光素子に入射す
る。一方、メインミラー13のハーフミラー部14に入
射した被写体光束の一部はここを透過し、サブミラー1
5で下方に反射されて、マルチ焦点検出センサユニット
21に入射する。
【0013】測光用IC18は、受光量に応じて光電変
換した電気信号を対数圧縮し、周辺部制御用回路23を
介して、メインCPU35に測光信号として入力され
る。メインCPU35は、測光信号およびフィルム感度
情報に基づいて所定の露出演算を実行し、露出用の適正
シャッタ速度および絞り値を算出する。そして、これら
のシャッタ速度および絞り値に基づいて撮影処理、つま
り、露光機構(シャッタ機構)25および絞り機構27
を駆動してフィルムに露光する。さらに周辺部制御用回
路23は、撮影処理に際し、モータドライブ回路29を
介してミラーモータ31を駆動してメインミラー13の
アップ/ダウン処理を行ない、露光終了後にはフィルム
巻上モータ33を駆動してフィルムを1コマ分巻上げ
る。
【0014】マルチ焦点検出センサユニット21は、い
わゆる位相差方式の測距センサであって、図示しない
が、撮影画面内における複数の測距ゾーン内に含まれる
被写体像を形成する被写体光束を二分割する分割光学系
と、二分割された被写体光束をそれぞれ受光して積分
(光電変換およびその電荷を蓄積)するセンサを備えて
いる。
【0015】メインCPU35は、マルチ焦点検出セン
サユニット21から入力した各焦点検出ゾーンに対応す
る積分データに基づいて所定の演算によりデフォーカス
量を算出する。そして、それらのデフォーカス量に基づ
いて、使用するデフォーカス量および優先順位を設定
し、AFモータ39の回転方向および回転数(エンコー
ダ41が出力するパルス数)を算出する。そしてメイン
CPU35は、その回転方向およびパルス数に基づき、
AFモータドライブ回路37を介してAFモータ39を
駆動する。この駆動に際してメインCPU35は、AF
モータ39の回転に連動してエンコーダ41が出力する
パルスを検知してカウントし、カウント値が上記パルス
数に達したらAFモータ39を停止させる。
【0016】メインCPU35はAFモータ39を、D
C駆動および、停止前にはエンコーダ41の出力パルス
の間隔に基づいてPWM制御による一定速度制御をする
ことができる。AFモータ39は、その回転を、カメラ
ボディ11のマウント部に設けられたジョイント47と
撮影レンズ51のマウント部に設けられたジョイント5
7との接続を介して撮影レンズ51側に伝達する。そし
て、レンズ駆動機構55を介して焦点調節レンズ群53
を進退移動させる。
【0017】またメインCPU35は、プログラム等を
メモリしたROM35a、演算用、制御用の所定のデー
タを一時的にメモリするRAM35b、計時用の基準タ
イマー35c、ハードカウンタ35dおよびA/D変換
器35eを内蔵し、外部メモリ手段としてのEEPROM43
が接続されている。このEEPROM43には、カメラボディ
11特有の各種定数のほかに、本発明に必要な係数など
がメモリされている。
【0018】さらにメインCPU35には、レリーズボ
タン(図示せず)の半押しでオンする測光スイッチSW
Sおよび全押しでオンするレリーズスイッチSWR、自
動焦点制御とマニュアル焦点制御とを切換える自動焦点
スイッチSWAF、メインCPU35や周辺機器等への
電源をON/OFFするメインスイッチSWMが接続されてい
る。メインCPU35は、設定されたAF、露出、撮影
などのモード、シャッタ速度、絞り値などを表示器45
に表示する。表示器45は、通常、カメラボディ11の
外面およびファインダ視野内の2か所に設けられた表示
器を含む。
【0019】このメインCPU35は、カメラボディお
よび撮影レンズを総括的に制御する制御手段として機能
するほかに、マルチ焦点検出センサユニット21および
周辺部制御用回路23等とで積分制御手段を構成し、A
Fモータ39等とでレンズ駆動手段を構成している。
【0020】一方撮影レンズ51には、焦点調節レンズ
群53を光軸方向に駆動する焦点調節機構55、撮影レ
ンズ51のマウント部に設けられていて、カメラボディ
11のジョイント47と連結してAFモータ39の回転
を焦点調節機構55に伝達するレンズ側ジョイント5
7、及びレンズCPU61を備えている。
【0021】レンズCPU61は、電気接点群59、4
9の接続を介してカメラボディ11の周辺部制御用回路
23と接続されていて、この周辺部制御用回路23を介
してメインCPU35との間で所定のデータ通信を実行
する。レンズCPU61から周辺部制御用回路23に伝
達されるデータとしては、制御可能な開放絞り値Av
(開放F値のアペックス換算値)、最大絞り値Av (最
小絞りF値のアペックス換算値)、レンズ位置、Kバリ
ュー(駆動量比)データなどがある。ここで、Kバリュ
ー(駆動量比)データとは、撮影レンズ51により結像
された像面を、AFモータ39を駆動して焦点調節レン
ズ群を移動させることで光軸方向に単位距離(例えば1
mm)移動させる間にエンコーダ41が出力するパルス数
(AFモータ39の回転数)データである。
【0022】この一眼レフカメラは、測光スイッチSW
SがオンされるとAF処理を開始する。AF処理では、
先ずマルチ焦点検出センサユニット21が積分を始め
る。積分終了後、メインCPU35は、その積分データ
を入力し、そのデータに基づいてデフォーカス量、駆動
パルス数を算出し、この駆動パルス数に基づいてAFモ
ータ39を駆動する。
【0023】マルチ焦点検出センサユニット21には、
詳細は図示しないが周知の通り、撮影レンズ51から入
射し、メインミラー13の中央部ハーフミラー部14を
透過し、さらにサブミラー15で反射された被写体光が
入射する。マルチ焦点検出センサユニット21に入射し
た被写体光は、フィルム面と共役な二次結像面上または
その前後位置に結像し、この二次結像面上に配置された
マスクの複数位置に形成された3個の窓を透過して、そ
れぞれ異なる受光手段上に結像される。なお、各3個の
窓は焦点検出ゾーンを規制し、各焦点検出ゾーンに含ま
れる光束はそれぞれ、図示しない分割光学系によって二
分割されて、再結像面上に配置された各受光手段に結像
される。
【0024】動体予測モードの一例について、図2およ
び図3を参照して説明する。これらの図は、被写体まで
の距離が変わる場合における、被写体像位置とピント位
置(フィルム面)との関係、つまりデフォーカス状態を
説明する図であって、横軸は時間を、縦軸はピント位置
と被写体像位置との関係を示している。ピント位置は、
撮影レンズ51の後側主点あるいは焦点調節レンズ群5
3の基準点からフィルム面までの距離を、被写体像位置
は、撮影レンズ51の後側主点あるいは焦点調節レンズ
群53の基準点から撮影レンズ51によって形成された
被写体像面までの距離をそれぞれ近似的に示している。
この図では、ピント位置と被写体像面位置との差がデフ
ォーカス量である。そして、ピント位置が被写体像位置
よりも上にある状態が前ピン状態を示し、逆にピント位
置が被写体像位置よりも下にある状態が後ピン状態を示
しており、ピント位置と被写体像位置とが一致した状態
が合焦状態を示している。
【0025】なお、図において、各符号は下記の通り定
義する。 I(n) :積分 D(n) :積分データ入力(ビデオデータ入力) C(n) :演算(デフォーカス量、パルス数を求める演
算) M(n) :AFモータ駆動 T(n) :積分の中間点と積分の中間点の時間間隔 DP(n) :積分I(n) 時のデフォーカスパルス TP(n) :タイムラグ補正パルス数 S(n) :動体追従速度(パルスの出力周期) TS(n) :タイムラグ補正を含む動体追従速度(パルス
の出力周期) ただし、nは自然数である。
【0026】本実施の形態にかかる一眼レフカメラは、
自動焦点調節モードの一つとして、いわゆる動体予測モ
ードを有している。まず、動体予測モードに入るまでの
AF動作の概要を、図2を参照して説明する。測光スイ
ッチSWSがオンされてAF処理に入ると、1回目の積
分Iおよび演算Cにより求められたAFパルス数に基づ
いてレンズ駆動(AFモータ39の駆動)を行なう。本
実施例では、測光スイッチSWSがオンされて1回目の
積分および演算の結果、デフォーカス量(または駆動パ
ルス数)が一定量よりも大きいときには、AFモータ3
9を最高速で駆動(DC駆動)するとともに、上記レン
ズ駆動中も積分および演算を繰り返す継続処理を行な
う。そして、その積分および演算処理繰り返し中にデフ
ォーカス量が一定値よりも小さくなったときには、直前
(最新)の積分および演算により求めた駆動パルス数に
基づいてレンズ駆動をし、その後の積分および演算を中
止する。
【0027】この1回目のレンズ駆動が終了すると、再
び積分および演算を実行して得られたデフォーカス量に
基づいて合焦したかどうかをチェックする。合焦してい
なければ2回目のレンズ駆動処理を実行し、レンズ駆動
処理後に積分および演算を実行して得られたデフォーカ
ス量に基づいて合焦したかどうかをチェックする。合焦
していなければ3回目のレンズ駆動処理を実行し、レン
ズ駆動処理後に積分および演算を実行して得られたデフ
ォーカス量に基づいて合焦したかどうかをチェックす
る。3回目の合焦チェックで合焦していなければ、被写
体が移動していると考えられるので、動体予測モードに
入る。
【0028】なお、上記合焦チェック処理で合焦してい
ると判断したときは被写体は移動していないと考えられ
るが、動体の可能性もあるので、所定時間待って再度測
距処理を実行し、必要に応じて(非合焦状態であれば)
レンズ駆動処理を行なう。また、この所定時間待ってい
る間にレリーズスイッチSWRのオンによる割込みが入
ればレリーズ処理を行ない、割込みが入らなければ、測
光スイッチSWSがオンされている間は上記測距処理お
よびレンズ駆動処理を繰り返す。
【0029】動体予測モードに入った後の処理につい
て、図3を参照して説明する。被写体が動体であると判
断したときの積分I1 の結果に基づいた演算C1 により
デフォーカスパルス数DP1 を算出し、さらに前回の積
分Iの中間点から今回の積分I1 の中間点までの時間T
1 とから被写体像面の移動速度(被写体追従速度)S1
を演算C1 において算出する。そして、被写体像面をフ
ィルム面に短時間で一致(合焦)させるために、被写体
追従速度S1 の所定倍(本実施例では3倍)の速度で時
間T1 ′/2の間、一定速度制御(3倍速レンズ駆動)
M1 を行なう。この3倍速レンズ駆動M1 が終了した
後、積分I2 および演算C2 が行なわれている間は、被
写体追従速度S1 で一定速度制御(レンズ駆動)M2 を
行なう。なお、被写体像面の移動速度とは、撮影レンズ
51により結像された被写体像面が光軸に沿って移動す
る速さをいうものとする。
【0030】この演算C2 では、前回と今回のデフォー
カスパルス数DP1 、DP2 、実際のレンズ駆動パルス
数MP1 および積分I1 、I2 間の時間T2 に基づいて
被写体追従速度S2 が算出される。そして、演算C2 が
終了すると積分I3 を開始するが、この積分I3 および
演算C3 の間は被写体追従速度S2 で追従レンズ駆動M
3 を行なう。この実施例では、デフォーカスパルス数D
P3 分デフォーカスした状態で追従している。そして、
動体追従処理を繰り返す。
【0031】以上の追従処理によって、被写体像位置と
ピント位置とが一致ないし接近した状態で焦点調節処理
が継続される。
【0032】『動体追従速度(被写体像移動速度)の計
算』動体追従速度Sの具体的な算出方法について、図3
を参照して説明する。最初の動体追従速度S1 は、動体
予測モードに入った時の積分I1 により得られたデフォ
ーカスパルス数DP1 と、前回の積分Iの中間点から今
回の積分I1 の中間点までの時間T1 とにより、下記式
により求められる。なお、S1 はエンコーダ41が出力
するパルスの出力周期(ms)である。 S1 =T1 /DP1 (ms) … この動体追従速度S1 は、被写体像面移動速度にほぼ等
しいか、近似する。
【0033】この式により求められた動体追従速度S1
の3倍速(S2/3)で、先ず前回の積分Iの中間時点
から今回の演算C1 までの時間の1/2の時間(T1 ′
/2)だけ演算終了時から倍速レンズ駆動M1 をするこ
とにより、焦点調節レンズ群53を合焦付近まで迅速に
移動させる。その後、積分I2 および演算C2 をしてい
る間は、動体追従速度S1 で追従レンズ駆動M2 を行な
って、被写体の移動に追従させる。
【0034】『動体追従動作中の動体追従速度(被写体
像面移動速度)S(n) の計算』動体追従動作中は、下記
の式により動体追従速度S(n) を求める。前回の積分I
1 の中間点から今回の積分I2 の中間点までの時間T2
と、時間T2 内の実際のレンズ駆動パルス数MP1 と、
前回と今回のデフォーカスパルス数DP1 、DP2 とか
ら、時間T2 内の被写体の移動量に相当するパルス数R
P1 を求め、このパルス数RP1 から動体追従速度S2
を求める。 RP1 =MP1 −DP1 +DP2 (パルス)…" S2 =T2 /RP1 (ms)…#
【0035】以上の式で求められた動体追従速度S2
で、積分I3 および演算C3 を実行している間、追従レ
ンズ駆動M3 を行なって被写体の移動に追従合焦する。
【0036】なお、この計算においてデフォーカスパル
ス数DPはスカラー量としてあるので、前ピン、後ピン
によって符号が変わる。したがって、行過ぎた場合はT
2 時間内に実際にレンズ駆動するパルス数MP1 から今
回のデフォーカスパルス数DP2 を減算することにな
る。
【0037】追従の計算を一般式で表わすと、下記のよ
うになる。 RP(n-1) =MP(n-1) ±(−)DP(n-1) )±DP(n) …$ S(n) =T(n) /RP(n-1) (ms) …% (但し、nは自然数) 以上の$ 、% 式による演算、その演算結果に基づくレン
ズ駆動および積分を繰り返すことにより、図に示した動
体追従が可能になる。なお、本実施例の計算において、
レンズの駆動パルス数MP(n-1) 、デフォーカスパルス
数DP(n) は絶対値としているので、$ 式の右辺のデフ
ォーカスパルス数±DP(n) の符号は、後ピンのときに
はプラス(+)、前ピンのときにはマイナス(−)とす
る。
【0038】『レリーズスイッチオンおよび連続レリー
ズ時の処理』動体予測AF処理中にレリーズスイッチS
WRがオンされたときの動作について、図4を参照して
説明する。
【0039】一般に一眼レフカメラは、レリーズスイッ
チがオンされてからミラーがアップするので、レリーズ
スイッチオンから実際にフィルムに露光されるまでに所
定の時間がかかる。これをレリーズタイムラグRTLと
いう。したがって、被写体が動体のときには、レリーズ
スイッチSWRがオンされてから露光開始時までの間も
被写体が移動するので(レリーズタイムラグRTLの
間)、追従レンズ駆動を継続することが望ましい。
【0040】そこで本実施例では、図では演算C3 終了
時にレリーズスイッチSWRがオンされたかどうかをチ
ェックし、オンされていたときには、露光からフィルム
巻き上げ終了後の最初の演算C3 終了までの時間の1/
2の時間(T3 ′/2)の間、タイムラグ補正を含む動
体追従速度TS3 の3倍速でレンズ駆動M3 を行ない、
レリーズタムラグRTL分、焦点調節レンズ群53を先
回り移動させる。
【0041】3倍速追従レンズ駆動M3 が終了すると、
積分I4 および演算C4 にてデフォーカス確認後、測光
演算およびミラーアップ処理を行ない、絞りをAE演算
で求めた絞り値まで絞込み、AE演算で得られたシャッ
タ速度でシャッター機構25を駆動する。
【0042】タイムラグ補正パルス数をTP3 、前回の
ミラーアップ時間をUT2 、動体追従速度をS3、3倍
速駆動するパルス数をMP3 とすると、 TP3 =(UT2 +(AE演算等処理時間))/S3 =RTL/S3 MP3 =(T3 ′/2)/(S3 /3)+TP3 となる。レリーズタイムラグRTL補正を含む動体追従
速度TS3 は、 TS3 =(T3 ′/2)/MP3 /3 となり、レリーズタイムラグRTL補正を含まないデフ
ォーカスパルスDP4 ′は、 DP4 ′=TP3 −DP4 レリーズタイムラグRTL補正を含まない動体追従速度
S3 は、 S3 =T3 /DP3 式により求めることができる。
【0043】以上は、被写体が実際にカメラに接近して
きた場合の処理である。次に、本発明の特徴である、動
体予測モードにおける合焦精度検査処理について説明す
る。本実施の形態では、図5に示すように、撮影レンズ
51が装着されたカメラボディ11に対して、撮影レン
ズ51の光軸上の所定距離に基準被写体(テストチャー
ト板)91を配置し、カメラボディ11の接続端子36
と、インターフェース(入出力手段)37を介してパソ
コンなどのコンピュータ(外部処理手段)81の通信端
子と接続し、メインCPU35とコンピュータ81との
間で動体予測モードに関する所定のデータ通信を実行す
る。メインCPU35からコンピュータ81へは、検出
したデフォーカス量、積分時間間隔、被写体距離などが
転送される。コンピュータ81からメインCPU35へ
は、被写体移動速度、移動開始距離、テストフラグ、補
正係数など、動体予測モードにおける合焦精度検査処理
に必要なコマンド、データが転送される。
【0044】本発明の実施の形態では、被写体の移動速
度が一定の場合には、デフォーカス量の変化(被写体像
移動速度)が、被写体距離の逆数に比例すると仮定し、
静止基準被写体(テストチャート板91)について焦点
検出したデフォーカス量をシフト(補正)することによ
って、被写体が移動している仮想状態を作り、合焦精度
の検査を行う。ピント位置と実被写***置と仮想被写体
位置との関係を示す図6および図7を参照してより詳細
に説明する。ピント位置と被写***置との関係は、図2
から図4に示した関係と同一である。ただし、図中にお
ける符号を、下記の通り定義する。 T :前回の積分中間点から今回の積分中間点までの
時間[mS] Def :実際に積分し、デフォーカス演算により得られ
た実デフォーカス量(後ピン:+、前ピン:−)[ μm] Def′:仮想のデフォーカス量(後ピン:+、前ピン:
−)[ μm] Dis :被写体距離[m] V :被写体速度[m/s]
【0045】まず、デフォルト値として、被写体の移動
速度(V)と移動開始時の被写体距離Disを設定す
る。なお、各符号の後の符号(n) はどの段階、あるいは
時刻におけるものかを識別するためのもので、自然数で
ある。
【0046】追従中のデフォーカス量を演算する。 a) 積分の中間点間の積分間隔時間T(n) により、今
回の積分中間点における被写体距離Dis(n) を下記式に
より計算する。 Dis(n) =Dis(n-1) ±V×T(n) [m] ……(1) 但し、±の符号は、被写体が接近する場合:− 被写体が遠ざかる場合:+ b) 積分間隔時間T(n) に被写体が移動した距離は、
(移動速度)×(積分時間間隔)であるから、式 ±V×T(n) [m] ……(2) により計算する。 c) 動体追従中の被写体距離Dis(n) は、(前回の被
写体距離)±(移動距離)であるから、式 Dis(n-1) ±V×T(n) [m] ……(3) により計算する。 d)(1)式で求めた被写体距離Dis(n) におけるシフ
ト量Sft(n) を、式、 Sft(n) =a/Dis(n) −b [ μm] ……(4) により計算する。但し、a、bは係数であって、縦軸に
デフォーカス量を、横軸に被写体距離の逆数をとり、任
意の2点の被写体距離におけるデフォーカス量を結ぶ直
線の傾きをa、その直線のY接片を係数bとする。 e)実際のデフォーカス量Def(n) から仮想デフォーカ
ス量Def(n) ′を演算する。 Def(n) ′=Def(n) +Sft(n) [ μm] ……(5) (ただし、±符号付き)
【0047】以上の式を使用した、動体予測モードで動
作中における合焦精度検査の様子を、図6および図7に
示した。コンピュータ81は、メインCPU35に、動
体予測モードにおける合焦精度検査を実行させるために
必要なデータを転送し、測光スイッチSWS、レリーズ
スイッチSWRが作業者によってオン操作されたとき
に、動体追従モードによる積分、CCDビデオデータ入
力、デフォーカス演算、AFパルス演算、AFモータ3
9駆動処理を実行させる。そしてメインCPU35は、
デフォーカス量演算処理において、下記演算を実行す
る。メインCPU35が演算した各デフォーカス量は、
RAM35bにメモリされ、コンピュータ81に読み込
まれる。
【0048】図6は、測光スイッチSWSがオンされ、
動体予測モードに入ってからの動体予測モードでの動作
(動体追従動作)を示している。このモードでは、ま
ず、被写体距離Dis(n) を上記式(1)によって算出す
る。 Dis(n) =Dis(n-1) −V×T(n) 例えば、Dis1 =Dis−V×T1 シフト量Sft(n) を上記式(4)により演算する。 Sft(n) =a/Dis(n) −b
【0049】メインCPU35は、仮想デフォーカス量
Def(n) ′を、シフト量Sft(n) および実デフォーカス
量Def(n) に基づいて、上記式(5)により求める。 Def(n) ′=Def(n) +Sft(n)図においては下記のよ
うになる。 Sft1 =a/Dis1 −b (−の値) Def1 ′=(+)Def1 +Sft1 Sft2 =a/Dis2 −b (+の値) Def2 ′=(−)Def2 +Sft2 そして、メインCPU35は、この仮想デフォーカス量
Def(n) ′に基づいてAFパルス演算、AFモータ39
駆動処理等を実行する。
【0050】以上の検査動作によって動作した場合は、
動体予測モード時の合焦精度を、仮想デフォーカス量D
ef2 ′、Def3 ′の値によって測定できる。つまり、仮
想デフォーカス量Def2 ′、Def3 ′の絶対値が小さい
ほど、動体追従時の合焦精度が高いことが分かる。
【0051】図7は、動体予測モード時における露光時
の動作を示している。シフト量Sft1 、仮想デフォーカ
ス量Def1 ′、レリーズ時のシフト量Sft3、およびレ
リーズ時の仮想デフォーカス量Def3 ′を、実デフォー
カス量Def1、巻き上げ後の実デフォーカス量Def4 な
どに基づき、上記式(4)、(5)によって求める。 Sft1 =a/Dis1 −b (<0) Def1 ′=Def1 +Sft1 Sft3 =a/Dis3 −b (<0) Def3 ′=Def4 +Sft3
【0052】以上の動作の結果、RAM35bから読み
込んだ、レリーズ時の仮想デフォーカス量Def3 ′によ
って動体予測モードにおける露光時の合焦精度が分か
る。つまり、仮想デフォーカス量Def3 ′の絶対値が小
さいほど合焦精度が高いことが分かる。
【0053】この多点オートフォーカス装置を備えたA
F一眼レフカメラの焦点調節動作を、さらに図8〜図1
1を参照して説明する。
【0054】「メイン処理」図8は、この一眼レフカメ
ラのメイン処理に関するフローチャートである。このメ
イン処理では、測光スイッチSWSがオンされるのを待
ち、測光スイッチSWSがオンされたら測光および露出
演算処理(AE処理)を実行して最適絞り値およびシャ
ッタ速度を求め、焦点検出処理およびレンズ駆動処理
(AF処理)を実行して合焦し、レリーズスイッチSW
RがオンされたらAE処理で求めた絞り値およびシャッ
タ速度で露光処理を実行する。
【0055】このメイン処理には、バッテリが装填され
たときに入る。この処理に入ると先ず、RAM35bを
イニシャライズする(S101)。そして、メインCP
U35以外の回路、部品への電源供給を遮断し、測光ス
イッチSWSがオンするのを待つ(S103、S10
5)。測光スイッチSWSがオンされると、周辺機器へ
の電力供給を開始してVDDループ処理を実行する(S
107)。
【0056】VDDループ処理に入ると、VDDループ
時間タイマをスタートさせて(S111)、各スイッチ
の状態をチェックし(S113)、レンズCPU61と
の間で所定のレンズ通信を実行して、Kバリュー、開放
絞り値、最小絞り値、焦点距離データなどのレンズデー
タを入力する(S115)。
【0057】さらに、外部装置(コンピュータ81)が
接続されている場合はこれと通信を実行して、テストフ
ラグ、テストデータとしてデフォルトの被写体距離、近
づいて来る被写体かどうか、被写体移動速度情報を入力
する(S116)。もちろん、コンピュータ81と接続
されていないときにはこれらの情報が入力されることは
ない。
【0058】そして、AE演算処理を実行し(S11
7)、演算によって求めたシャッタ速度など、撮影に関
する表示を行う(S119)。AE演算処理とは、測光
IC18によって被写体輝度を測定し、被写体輝度デー
タおよびフィルム感度データなどに基づき、所定の露出
モード、例えばプログラム露出モードによって適正シャ
ッタ速度および絞り値を演算により求める処理である。
【0059】シャッタ速度および絞り値が求まると、積
分処理、焦点検出処理によってデフォーカス量、AFパ
ルス数を求め、焦点調節レンズ群53を移動して焦点検
出した被写体に合焦させるAF処理を実行する(S12
1)。このAF処理を、ループ時間が経過するまで繰り
返し実行する(S123)。
【0060】ループ時間が経過したら、測光スイッチS
WSの状態をチェックし、オンしていたらVDDループ
処理に戻る(S125、S111)。測光スイッチSW
Sがオフしていたら、パワーホールド中フラグがセット
されているかどうかをチェックし、セットされていなけ
ればパワーホールド中タイマをスタートさせ、パワーホ
ールド中フラグをセットしてからパワーホールドタイマ
がタイムアップするまで、VDDループ処理を繰り返す
(S125、S127、S129、S131、S13
3、S111)。そして、パワーホールド時間が経過し
たら、パワーホールド中フラグをクリアしてパワーダウ
ン処理に戻る(S133、S135、S103)。
【0061】「AFスタート処理」次に、AFスタート
処理について、図9および図10に示したフローチャー
トを参照して説明する。本実施例では、被写体が移動し
ているかどうかを、AF処理(積分、CCDデータ入
力、デフォーカス計算、AFパルス計算、およびレンズ
駆動処理)を連続3回繰り返しても合焦しなかったこと
で判定する。そして被写体が移動している、つまり動体
と判定したときは、前回と今回の積分の時間間隔および
デフォーカス量から被写体像面の移動速度を求め、レン
ズ駆動時には被写体像面の移動速度よりも速い速度(3
倍速)で今回のデフォーカス量よりも所定量余分にAF
モータ39を駆動して被写体像面をフィルム面により近
づける。さらに、レリーズ時にはタイムラグに相当する
時間分余分にAFモータ39を駆動して、シャッタ起動
時(露光開始時)に被写体像面がフィルム面にほぼ一致
した合焦状態になるように処理している。
【0062】AF処理に入ると、先ず、測光スイッチS
WSがオン状態にあるかどうかをチェックする(S20
1)。測光スイッチSWSがオフしていれば、AFロッ
クフラグおよび動体予測モードフラグに“0”を入れ、
動体判断用カウンタを初期設定(初期値3をセット)し
てリターンする(S201:N、S203、S20
4)。AFロックフラグは、一度合焦したときにセット
されるフラグであって、一旦ある被写体に合焦したとき
には、その被写体に対する合焦状態を維持する、いわゆ
るフォーカスロックを可能にするフラグである。動体予
測モードフラグは、動体予測モードに入ったことを識別
するフラグであって、動体予測モードに入ると“1”が
セットされる。
【0063】測光スイッチSWSがオン状態にあれば、
AFロックフラグがセットされているかどうかをチェッ
クし、AFロックフラグに“1”がセットされていれば
リターンする(S205:Y)。AFロックフラグに
“1”がセットされていなければ、積分をスタートさせ
る(S205:N、S207)。積分が終了したらCC
Dビデオデータを入力し、選択された焦点検出ゾーンに
ついてデフォーカス計算を実行してデフォーカス量を求
める(S209、S211)。そして、計算したデフォ
ーカス量から合焦しているかどうかをチェックし、合焦
していたら、動体予測モードフラグに“1”がセットさ
れているかどうか、つまり動体予測モードに入っている
かどうかをチェックし、入っていなければAFロックフ
ラグに“1”をセットしてリターンする(S215:
Y、S217:N、S219)。合焦していてもすでに
動体予測モードフラグに“1”がセットされていたら、
動体予測モード処理に飛ぶ(S215:Y、S217:
Y)。
【0064】S215のチェックにおいて合焦していな
かったとときには、動体かどうかをチェックする処理に
入る(S215:N、S221〜S233)。S221
では、動体予測モードフラグに“1”がセットされてい
るかどうかをチェックし、“1”がセットされていたら
すでに動体予測モードに入っているので動体予測モード
処理に飛ぶ(S221:Y)。動体予測モードフラグに
“1”がセットされていなければ、レンズの前回の駆動
方向と今回の駆動方向を比較し、同方向でないとき、つ
まり駆動方向が変わっていれば、被写体が急激に減速し
たか、停止したか、移動方向が変わっているかなので動
体判定処理(S229〜S233)をスキップし、AF
パルス計算処理によってデフォーカス量およびKバリュ
ーデータからAFパルス数を演算し、演算したAFパル
ス数に基づいてAFモータ39の駆動処理を実行してリ
ターンする(S221:N、S223、S225:N、
S235、S237)。
【0065】レンズの駆動方向が同一であれば、つま
り、前回のデフォーカス量と今回のデフォーカス量の符
号が同一であれば、動体判断用カウンタから1デクリメ
ントし、動体判断用カウンタの値が0になったかどうか
をチェックする(S225:Y、S229、S23
1)。動体判断用カウンタの値が0でなければ、AFパ
ルス計算およびレンズ駆動処理を実行してリターンする
(S231:N、S235、S237)。動体判断用カ
ウンタの値が0になれば、動体予測モードフラグに
“1”をセットして動体予測モードに入る(S231:
Y、S233)。
【0066】「動体予測モード」動体予測モードは、移
動する被写体、つまり動体に対して、実際に積分し、算
出したデフォーカス量に、次の積分およびデフォーカス
量算出時までに動体が移動しているであろうデフォーカ
ス量をプラスした量に基づいてレンズ駆動する処理であ
る。
【0067】動体予測モードにはいると、AFパルス計
算を実行し、動体追従速度を計算し、動体予測処理を実
行してリターンする(S241、S243、S24
5)。
【0068】次に、仮想デフォーカス計算処理につい
て、図11を参照して説明する。本実施の形態では、カ
メラ(撮影レンズ51を装着したカメラボディ11)を
固定し、カメラの光軸延長上の所定距離にテストチャー
ト板(基準被写体)91を配置し、このテストチャート
板91に対して焦点検出して、デフォーカス量を求め
る。コンピュータ81により入力された被写体初期情報
により、実測のデフォーカス量に基づいて、テストチャ
ート板91が移動していると仮定したデフォーカス量を
求め、その仮想デフォーカス量を用いてAF処理を実行
させる。つまり、被写体を移動させずに仮想的に被写体
が移動している状況を創り出すのである。被写体の移動
は、全て被写体像(像面)の移動として処理する。
【0069】まず、メインCPU35は、RAM35b
にメモリした各センサの画素データを入力し、それぞれ
のセンサについてデフォーカス量を算出する(S50
1)。そして、テストフラグに“1”がセットされてい
るかどうかをチェックし、“1”がセットされていなけ
ればリターンし(S503:N)、“1”がセットされ
ていることを条件にS505以降のテスト処理を実行す
る(S503:Y)。テストフラグは動体予測モードに
よる処理をテストするかどうかを決めるフラグであっ
て、コンピュータ81からデータ通信によって入力され
る。
【0070】被写体像の移動距離を、(被写体移動速
度)×(積分時間間隔)、によって求め、近づいて来る
被写体か遠ざかる被写体かをチェックする(S505、
S507)。近づいて来る被写体か、遠ざかる被写体か
どうかは、予めコンピュータ81により設定されいてい
る。
【0071】近づいて来る被写体のときは、被写体像移
動距離を、(前回の被写体距離)−(今回の被写体移動
距離)、によって求め(S507:Y、S509)、遠
ざかる被写体のときは、被写体移動距離を、(前回の被
写体距離)+(今回の被写体移動距離)、によって求め
る(S507:N、S511)。
【0072】仮想のシフト量を、a/(被写体距離)−
bによって求め(S513)、仮想デフォーカス量を、
(実デフォーカス量)+(シフト量)によって求める
(S515)。そして、仮想デフォーカス量、積分間隔
時間、距離等のデータをRAM35bに保存してリター
ンする(S517)。
【0073】ここで、実デフォーカス量が後ピンに相当
するときの符号は(+)、実デフォーカス量が前ピンに
相当するときの符号は(−)であり、シフト量は仮想被
写体が後ピン側にあれば(−)、前ピン側にあれば
(+)となる。
【0074】以上の通り本実施例の自動焦点カメラは、
固定した基準チャート板91を仮想の動体として動体追
従モード動作を実行できるから、動体追従時の動作チェ
ック、合焦精度検査が簡単にできる。
【0075】以上、図示実施の形態では、仮想動体追従
モードに入るかどうかをコンピュータ81で指示してい
たが、カメラボディ11にその指示を出すスイッチ手段
などを設ける構成でもよい。本実施の形態では、基準チ
ャート板91の距離、移動速度、係数a、bは予め設定
してEEPROM43に書き込んでいるが、本発明はこれらの
値をコンピュータ81からカメラに送信する構成にもで
きる。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り請求項1に
記載の発明は、被写体に対する焦点状態を繰り返し検出
する焦点検出手段を備え、この焦点検出手段が検出した
焦点状態に基づいて被写体が移動しているかどうかを判
断し、被写体が移動していないときにはその被写体に対
して合焦するように焦点調節レンズ群を移動させ、被写
体が移動しているときにはその移動速度を考慮して焦点
調節レンズ群を移動させる自動焦点調節装置を備えたカ
メラであって、被写体が移動していないときでも、上記
焦点検出手段が検出した焦点状態を補正して被写体が所
定速度で移動している仮想状況を作る制御手段を備えた
ので、移動しない被写体で、移動する被写体に対する焦
点調節動作を実行させることが可能になった。したがっ
て、動体に対する焦点調節動作、合焦精度の検査を簡単
に実現できる。
【0077】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
のカメラが仮想のレンズ駆動処理を実行したときに、焦
点検出手段が現実に検出した焦点状態に関する情報を読
み込み、この情報に基づいて合焦精度を判断することが
できるので、リアルタイムに動体に対する焦点調節動作
および合焦精度を検査できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焦点検出装置を一眼レフカメラに適用
した一実施の形態の主要構成をブロックで示す図であ
る。
【図2】同一眼レフカメラのAF処理において、動体予
測モードに入るまでの被写体とピントとの関係を説明す
る図である。
【図3】同一眼レフカメラのAF処理において、動体予
測モードに入ってからの被写体とピントとの関係を説明
する図である。
【図4】同一眼レフカメラの動体予測モードにおいて、
レリーズ時の被写体とピントとの関係を説明する図であ
る。
【図5】同一眼レフカメラの動体予測モードにおける合
焦精度を検査するときの構成を説明する図である。
【図6】同一眼レフカメラの動体予測モードにおける合
焦精度検査時の被写体とピントとの関係を説明する図で
ある。
【図7】同一眼レフカメラの動体予測モードにおけるレ
リーズ時の合焦精度検査時の被写体とピントとの関係を
説明する図である。
【図8】同一眼レフカメラの主要動作に関するフローチ
ャートを示す図である。
【図9】同一眼レフカメラのAF処理に関するフローチ
ャートを示す図である。
【図10】同一眼レフカメラのAF¥処理に関するフロ
ーチャートを示す図である。
【図11】同一眼レフカメラのデフォーカス計算処理に
関するフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
11 カメラボディ 13 メインミラー 14 ハーフミラー部 15 サブミラー 21 マルチ焦点検出センサユニット 35 メインCPU(制御手段) 35b RAM 36 インターフェース(入出力手段) 37 AFモータドライブ回路 39 AFモータ 51 撮影レンズ 53 焦点調節レンズ群 55 焦点調節機構 81 コンピュータ(外部処理手段) 91 テストチャート板(基準被写体)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に対する焦点状態を繰り返し検出
    する焦点検出手段を備え、この焦点検出手段が検出した
    焦点状態に基づいて被写体が移動しているかどうかを判
    断し、被写体が移動していないときにはその被写体に対
    して合焦するように焦点調節レンズ群を移動させ、被写
    体が移動しているときにはその移動速度を考慮して焦点
    調節レンズ群を移動させる自動焦点調節装置を備えたカ
    メラであって、 被写体が移動していないときでも、上記焦点検出手段が
    検出した焦点状態を補正して被写体が所定速度で移動し
    ている仮想状況を作る制御手段を備えたこと、を特徴と
    する自動焦点調節装置を備えたカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影レンズを介して被写体の焦点状態を
    検出する焦点検出手段と、焦点検出手段が検出した焦点
    状態に基づいて撮影レンズの焦点調節レンズ群を駆動す
    るレンズ駆動手段と、上記焦点検出手段が検出した焦点
    状態に基づいて被写体が移動しているかどうかを判断
    し、移動していないと判断したときには上記焦点検出状
    態に基づいて上記レンズ駆動手段を駆動し、移動してい
    ると判断したときにはその変動方向および変動速度に応
    じて上記レンズ駆動手段を駆動する制御手段を備えたカ
    メラであって、 上記カメラは、外部処理手段と通信する通信手段を備
    え、 上記制御手段は、上記外部処理手段から特定の信号を受
    けたときには、被写体が移動していないときでも、上記
    焦点検出手段が検出した焦点状態を補正して上記被写体
    が仮想の所定速度で移動しているものとみなして上記レ
    ンズ駆動手段を駆動すること、を特徴とする自動焦点調
    節装置を備えたカメラ。
  3. 【請求項3】 上記カメラの前方所定距離に基準被写体
    を設置し、この基準被写体に対して上記焦点検出手段が
    検出した検出値に基づいて上記制御手段が上記レンズ駆
    動手段を駆動するための駆動量を演算する前に、上記制
    御手段は上記検出値を補正して上記基準被写体の仮想移
    動状態を作ること、を特徴とする請求項2に記載の自動
    焦点調節装置を備えたカメラ。
  4. 【請求項4】 上記外部処理手段は、上記制御手段に特
    定の信号を送り、上記制御手段が仮想のレンズ駆動処理
    を実行したときに、上記焦点検出手段が現実に検出した
    焦点状態に関する情報を読み込むこと、を特徴とする請
    求項2または3に記載の自動焦点調節装置を備えたカメ
  5. 【請求項5】 前記焦点状態はデフォーカス量であり、
    前記補正値は、シフト量であることを特徴とする請求項
    1から4のいずれか一項に記載の自動焦点調節装置を備
    えたカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記シフト量は、被
    写体距離の初期値と、予め設定された被写体移動速度
    と、焦点検出時間間隔とによって、 被写体移動距離を(被写体移動速度)×(焦点検出時間
    間隔)により求め、 被写体距離を、(前回の被写体距離)±(今回の被写体
    移動距離)により求め(但し、±の符号はカメラに接近
    する場合と離反する場合とで区別)、 シフト量を、a/((被写体距離)−b) (但し、a、bは係数であって、縦軸にデフォーカス量
    を、横軸に被写体距離の逆数をとり、任意の2点の被写
    体距離におけるデフォーカス量を結ぶ直線の傾きをa、
    その直線のY接片を係数b) によって求めることを特徴とする自動焦点調節装置を備
    えたカメラ。
  7. 【請求項7】 撮影レンズを介して被写体の焦点状態を
    検出する焦点検出手段と、焦点検出手段が検出した焦点
    状態に基づいて撮影レンズの焦点調節レンズ群を駆動す
    るレンズ駆動手段と、上記焦点検出手段が検出した焦点
    状態に基づいて被写体が移動しているかどうかを判断
    し、移動していないと判断したときには上記焦点検出状
    態に基づいて上記レンズ駆動手段を駆動し、移動してい
    ると判断したときにはその変動方向および変動速度に応
    じて上記レンズ駆動手段を駆動する制御手段と、外部処
    理手段と通信する通信手段とを備え、 上記制御手段は、上記外部処理手段から特定の信号を受
    けたときには、被写体が移動していないときでも、上記
    焦点検出手段が検出した焦点状態を補正して上記被写体
    が仮想の所定速度で移動しているものとみなして上記レ
    ンズ駆動手段を駆動し、 上記外部処理手段は、上記制御手段に特定の信号を送
    り、上記制御手段が仮想のレンズ駆動処理を実行したと
    きに、上記焦点検出手段が現実に検出した焦点状態に関
    する情報を読み込み、この情報に基づいて合焦精度を判
    断すること、を特徴とする自動焦点調節装置を備えたカ
    メラのピント計測装置。
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