JPH10185830A - 透明シート検査装置 - Google Patents

透明シート検査装置

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JPH10185830A
JPH10185830A JP34550796A JP34550796A JPH10185830A JP H10185830 A JPH10185830 A JP H10185830A JP 34550796 A JP34550796 A JP 34550796A JP 34550796 A JP34550796 A JP 34550796A JP H10185830 A JPH10185830 A JP H10185830A
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JP
Japan
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inspection
transparent sheet
inspection object
inspected
pulse
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JP34550796A
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Hiroshi Kumasaka
博 熊坂
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明シート状の被検査物の両面の欠陥及び内
部の異常を高速で検査できる透明シート検査装置を提供
する。 【解決手段】 光源1b上に配置された多線チャート1
aに対向してラインセンサ4を含む撮像手段を配置す
る。多線チャート1aと撮像手段の間に、被検査シート
2の検査面を多線チャート1a面に対し斜めに配置す
る。この構成により、被検査シート2の表面に凹凸のよ
うな欠陥がある時、あるいは被検査シート2の内部にア
ワ等の異常がある時は、ラインセンサ4に投影される多
線チャートの像が乱れ、欠陥,異常が検知できる。この
ようにして、被検査シートの両面及び内部を同時に検査
できるので、高速の検査が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明シート材の検
査に関し、特に透明フィルム,透明ガラス板等の透明シ
ート材を検査するのに好適な透明シート検査装置に関す
るものである。なお、半透明のものも同様に検査できる
ので、本発明に関し、透明は半透明を含むものとする。
【0002】
【従来の技術】従来、表面の凹凸状欠陥の検査装置とし
ては、例えば特開昭63−73139号公報に開示され
ている、図8に示す透明シート検査装置がある。この透
明シート検査装置においては、多線チャート11aを有
する照明部11からの光によって検査対象物の表面12
を照射する。もし、検査対象物の表面に凹凸があれば、
多線チャート像の乱れ12aが現われる。これを多線チ
ャート像11bに対し、水平走査方向を平行に配したテ
レビカメラ13により撮像し、その映像信号を処理し、
乱れ12aを検出し合否の判定を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】透明フィルム,透明ガ
ラス板等の透明シートの検査に際しては、シート両面の
2つの面上の凹凸状欠陥の検査、さらにはシート内部の
異常を検査することが要求されてきている。
【0004】ところが前述の従来の透明シート検査装置
によって、透明シートを検査しようとすれば、片面づつ
検査を行う必要があり、検査時間が長くなる。さらに、
前述の従来の透明シート検査装置では、透明シート内部
の異常は検査できなかった。
【0005】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、透明シート状の被検査物の両面の欠陥及び内
部の異常を高速で検査できる透明シート検査装置を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、透明シート検査装置を次の(1)〜
(10)のとおりに構成する。
【0007】(1)透明シート材の被検査物を検査する
装置であって、規則的パターンを配したチャート面を有
する照明手段と、前記チャート面を被検査物を介して撮
像する撮像手段を有し、この撮像手段により撮像された
像の光電変換信号を基に被検査物の欠陥を判定する手段
とを備え、前記撮像手段を前記チャート面に対向して配
置し、前記被検査物の検査面を前記チャート面に対し斜
めに配置した透明シート検査装置。
【0008】(2)チャートは、透過率が異なる少なく
とも2種のパターンを交互に繰り返し配置したものであ
る前記(1)記載の透明シート検査装置。
【0009】(3)チャートの少なくとも2種の各パタ
ーンは、パターン配列方向と直交する方向において同一
の幅を有している前記(2)記載の透明シート検査装
置。
【0010】(4)パターンの配列方向は、前記被検査
物の移動方向と同方向とした前記(1)〜(3)のいず
れかに記載の透明シート検査装置。
【0011】(5)被検査物を撮像手段に対して相対移
動させる移動手段を備えた前記(1)〜(4)のいずれ
かに記載の透明シート検査装置。
【0012】(6)撮像手段は、一次元の光電変換素子
列を有するものである前記(5)記載の透明シート検査
装置。
【0013】(7)被検査物の欠陥を判定する手段は、
撮像手段の出力を2値化して判定を行うものである前記
(1)〜(6)のいずれかに記載の透明シート検査装
置。
【0014】(8)被検査物の欠陥を判定する手段は、
2値化して得られるパルス信号のパルス時間及びパルス
周期に基づいて判定を行うものである前記(7)記載の
透明シート検査装置。
【0015】(9)被検査物の欠陥を判定する手段は、
パルス時間及びパルス周期の少なくとも一方が規定値か
ら外れると被検査物に異常が有ると判定するものである
前記(8)記載の透明シート検査装置。
【0016】(10)被検査物の検査部分から撮像手段
に至る光路を遮光する遮光手段を備えた前記(1)記載
の透明シート検査装置。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、透明
シート検査装置の実施例により詳しく説明する。
【0018】
【実施例】図1は、実施例である“透明シート検査装
置”の構成を示す図である。図中、1bは光源であり、
高周波点灯の蛍光灯で構成されている。1cは乳白色の
半透明な拡散板である。1aは多線チャートであり、透
過率の異なる2つの直線スリット状の開口(パターン)
を一平面上に1次元方向に交互に多数並べて構成してい
る。本実施例の多線チャート1aは、幅wの不透明な開
口(パターン)と幅wの透明な開口(パターン)を交互
に横に(1次元方向に)並べて構成し、被検査物2の幅
Wをカバーする幅を持っている。ここで各開口(パター
ン)幅wは検出分解能に影響するので、本実施例では表
面の凹凸状欠陥及び内部に異常の発生する面積を考慮し
てw=2mm以下としている。光源1bが放射する光束
は拡散板1cで拡散光となって多線チャート1aを照射
する。本実施例の多線チャート1aは透明開口と不透明
開口で形成しているので、多線チャート1aは極めて高
いコントラストのチャートとなっている。なお、多線チ
ャート1a,光源1b,拡散板1c等は照明手段の1要
素を構成している。
【0019】被検査物2は、例えば透明フィルムであ
り、多線チャート1a面上の4b´(後述する)と一定
距離を隔てて平行に配置しており、検査に際しては矢印
の方向、即ち多線チャート1aを構成するスリット状の
開口の長手方向に移動する。9a,9bは、被検査物2
を支持する支持回転ローラであり、検査する部分を平面
に保ち、回転可能で被検査物2の表面にキズをつけずに
送る。支持回転ローラ9bは回転して被検査物2を移動
させる。10はロータリエンコーダであり、支持回転ロ
ーラの一つ9bに直結していて支持回転ローラ9bの回
転量を計測する。支持回転ローラ9a,9b等は移動手
段の一要素を構成している。なお、被検査物2の検査面
は多線チャート1a面上の4b´と一定間隔を隔てて平
行に配置しているので、被検査物2の検査面は均一な照
射光量で照射される。
【0020】3は撮像レンズであり、被検査物2を透か
して多線チャート1aの像を結像している。4は一次元
の光電変換素子で、一次元CCDセンサ(以後ラインセ
ンサという)で構成しており、一列のセンサ列4bを有
しており、この上に結像する多線チャート1aの像を光
電変換信号に変換する。なお、センサ列4bは、多線チ
ャート1aの面に対して平行に、且つ被検査物2の移動
方向に対して直行する方向に配置している。また、4b
´はセンサ列4bを撮像レンズ3によって多線チャート
1a上に投影したセンサ列対応位置である。撮像レンズ
3,光電変換素子4等は撮像手段の一要素を構成してい
る。
【0021】5はラインセンサ4からの光電変換信号4
aを2値化する2値化処理回路、6は2値化処理回路5
からの出力信号5aのパルス時間及び間隔時間(周期)
を計測するパルス計測回路、7はパルス計測回路6から
の出力信号6aを規格値と比較し合否判定を行い、結果
が悪い場合(異常を検出した場合)は信号7aを出力す
る合否判定回路である。8は本検査装置全体を制御する
コントローラである。
【0022】被検査物2の送り方向は、センサ列4bの
並ぶ方向と直角をなす方向であり、この方向に一定速度
で送られる。撮像レンズ3の光軸は多線チャート1a面
及びセンサ列4bに対して垂直である。撮像レンズ3は
多線チャート1aに焦点を合わせており、従って多線チ
ャート1aからの光束は被検査物2を透過した後、撮像
レンズ3によってセンサ列4b上に結像する。
【0023】なお、本実施例では不図示であるが、被検
査物2の検査部分からセンサ列4bに至る光路を遮光カ
バーで包んでいる。即ち、撮像レンズ3及びラインセン
サ4と被検査物2上の検査部分及びその周辺を内面が反
射防止された遮光板によって被検査物2の通り口を除い
て囲い、外光を遮光している。これにより被検査物2の
検査部分への外光照射によるノイズ及び撮像レンズ3へ
の外光入射によるフレア等、外光による撮像への影響を
無くしている。
【0024】次に本実施例の動作を説明する。コントロ
ーラ8に検査開始指令を入力すると、被検査物2の送り
駆動開始指令8cが出力され、被検査物2は一定速度に
て矢印方向へ移動を開始する。被検査物2の送り開始と
同時に、撮像レンズ3により被検査物2を透かして多線
チャート1aの像がセンサ列4bに結像し、結像した像
のうちセンサ列4bの部分が光電変換され光電変換信号
4aとして出力される。
【0025】なお、ラインセンサ4の1回の読み取り時
間(T)と被検査物2の送り速度(V)によって被検査
物2の送り方向の表面検査ピッチPcが定まる。その関
係はPc=V*Tである。本実施例では、T=2(ms
ec)、V=500(mm/sec)であるので、検査
ピッチは1mmとなり、1mm単位で移動中の被検査物
2の表面を透かして多線チャート1aの像を読み取って
光電変換し、光電変換信号4aとして連続的に出力す
る。
【0026】図2(A)は被検査物2の表面に形状変化
がなく、内部に異常がない被検査物2の良品部の断面
図、図2(B)はこの時センサ列4b上に結像する多線
チャート1aの像2aを示す図である。被検査物2が良
品の場合、図2(A)に示すように表面に凹凸状欠陥が
無く、また被検査物内部に異常(屈折率異常あるいは泡
等)が無く、そのために結像光束の屈折変化が生じず、
多線チャート1aの像として図2(B)に示すように規
則正しく等間隔に並んだ多線チャート像が得られる。
【0027】図3は、この時出力される信号を示す図で
ある。図3(A)の光電変換信号4a1はセンサ列4b
上の像を光電変換したラインセンサ4からの出力信号で
ある。このラインセンサ4からの光電変換信号4a1は
図示のように規則正しく繰り返している信号である。こ
のラインセンサ4からの光電変換信号4a1は2値化処
理回路5に入力され、事前にコントローラ8より信号8
aとして入力され、設定されたしきい値電圧5bと比較
され、しきい値電圧5bより大きい電圧部はHighレ
ベルに、しきい値電圧5bより小さい電圧部はLowレ
ベルに変換され、出力信号5a1としてパルス信号が出
力される。この出力信号5a1は、次にパルス計測回路
6に入力され、出力信号5a1のHighレベルの各パ
ルス時間(p1,p2,p3……pn−1,pn)と、
Highレベルのパルス周期(t1,t2,t3……t
n−1,tn)の各時間を計測し、毎周期の時間計測直
後にHighレベルのパルス時間(p)とHighレベ
ルのパルス周期(t)を出力6a1として合否判定回路
7に入力する。このパルス計測回路6における時間計測
は基準クロックを使い、Highパルスの間のクロック
数をカウントし、またHighパルスの立ち上がりから
次のHighパルス立ち上がりまでの間のクロック数を
カウントして行う。合否判定回路7には、事前にコント
ローラ8より信号8bとして規格値(規格時間)として
Highレベルのパルス時間の上限値(pH)と下限値
(pL)、及びHighレベルのパルス周期の上限値
(tH)と下限値(tL)が設定されており、出力6a
1中のパルス時間pとパルス周期tは夫々前記の規格値
と比較され、Highレベルのパルス時間pが規格値p
H〜pLの間にあるか否か、及びHighレベルのパル
ス周期tが規格値tH〜tLの間にあるか否かを判定
し、いずれも規格値内であれば被検査物2の検査した部
分は良品とする。もし、どちらか一方でも規格値を外れ
ると被検査物2の検査した部分に異常があると判定し、
合否判定回路7からの出力7aとして短いHighパル
ス信号sをコントローラ8へ出力する(図5(C)参
照)。
【0028】図3の信号の場合、2値化処理回路5には
規則正しい光電変換信号4a1が入力しているので、2
値化処理回路5からの出力信号5a1においては、各H
ighレベルのパルス時間(p1,p2,p3……pn
−1,pn)はほぼ同じ値になり、また各Highレベ
ルのパルス周期(t1,t2,t3……tn−1,t
n)も同様にほぼ同じ値となる。そこで、この場合は規
格値を外れるパルスはなく、従って被検査物2の検査部
分には欠陥が無いと判断され、合否判定回路7から信号
は出力されない。
【0029】なお、合否判定回路7には事前にコントロ
ーラ8より信号8bとして検査範囲情報が入力されてお
り、図3(C)の検査範囲信号7bがHighレベルの
時間のみ前記の判定動作が行われる。検査範囲信号7b
は検査開始から終了までの時間信号と被検査物2の幅方
向の検査域信号とのAND出力信号である。
【0030】図4(A)は被検査物2の表面に凹凸状変
化のある被検査物2の不良品部の断面図の1例、図4
(B)はこの時センサ列4b上に結像する多線チャート
1aの像2bを示す図である。この場合、図4(A)に
示すように被検査物2の断面にはふくらみ部2cがあ
る。そこで、被検査物2を透かして多線チャート1aを
結像した場合、図4(B)に示すようにふくらみ部2c
の厚み変化により光束に屈折変化が生じ、規則性のある
多線チャート1aが変形して結像している。
【0031】図5(A)は、この時センサ列4b上の像
を光電変換して2値化処理回路5に出力する光電変換信
号4a2を示し、図5(B)は光電変換信号4a2を2
値化処理回路5が2値化してパルス計測回路6に出力す
る2値化したパルス信号5a2を示す図である。パルス
計測回路6においては、入力されるパルス信号5a2の
各Highレベルのパルス時間(p1,p2,p3,p
4,p5,p6,p7,……pn−1,pn)及び各H
ighレベルのパルス周期(t1,t2,t3,t4,
t5,t6,t7,……tn−1,tn)を計測し、そ
の結果を合否判定回路7へ出力する。合否判定回路7で
は各パルスの計測時間結果を前記各規格値と比較し、規
格を外れたパルスであった場合には、検査部分が異常で
あると判断して、出力7a2として短いHighパルス
sをコントローラ8に出力する。図5の例ではt2,t
3,t4,t5,t6の各判定直後に短いHighパル
ス(s2,s3,s4,s5,s6)が出力7a2とし
てコントローラ8に出力される。
【0032】同時にコントローラ8は、各Highパル
スsiの出力毎に支持回転ローラ9bに直結しているロ
ータリエンコーダ10の検査直後からの出力パルス数を
出力8diとして取り込み、検査開始直後からの被検査
物2の移動距離を計算して一時記憶する。また、被検査
物2の幅方向の検査範囲信号7bの立ち上がりから出力
7a2として出力される各Highパルスsiまでの時
間によって、Highパルスsiを出力した被検査物2
の幅方向の位置を計算して一時記憶する。これによって
被検査物2上の不良存在位置がすべて記憶される。
【0033】例えば、支持回転ローラ9bの周長aがa
=100(mm)、また、ロータリエンコーダ10の1
回転当りの出力パルス数RpがRp=1000(パル
ス)とする。出力信号7a2に短いHighパルスs2
が出力された時、ロータリエンコーダ10の出力パルス
の読取り値RNがRN=5000(パルス)であったと
すると、検査開始時点からHighパルスs2が出力さ
れるまでの被検査物2の送り距離NLs2は NLs2
=(RN/Rp)*a=500(mm)と計算され、被
検査物2の送り方向における不良存在位置が明らかにな
る。コントローラ8はこの値NLs2を記憶する。ま
た、その時の被検査物2の幅方向の不良位置は、幅方向
の検査範囲信号7bの立ち上がり時点からHighパル
スの各周期t1,t2を加算した値TN(msec)と
被検査物2の幅方向の長さWと検査範囲信号7bの立ち
上がりから立ち下がりまでの時間Twとから決定され
る。例えば、TN=0.04(msec)とし、またT
w=1(msec)であるとすると、このTw時間は被
検査物2の幅W=200(mm)に対応するので、幅方
向の不良位置NWs2は、NWs2=TN*W/Tw=
8(mm)と算出され、コントローラ8は幅方向の不良
位置NWs2を記憶する。
【0034】以上により、被検査物表面の不良位置とし
て、送り方向位置(NLs2)及びその位置での幅方向
の位置(NWs2)が不良存在位置として記憶される。
【0035】図6(A)は多線チャート、図6(B)は
被検査物2の表面に凹凸状の変化のある不良品で、図示
のような、凸状である一定の厚み変化の欠陥部2dのあ
る被検査物の断面図の1例、図6(C)は前記図6
(A)の多線チャート面と前記図6(B)の被検査物2
が平行に配置された場合で、多線チャート面及び被検査
物に対し垂直に配した撮像手段により被検査物2を介し
て多線チャートを撮像した時のセンサ列4b上の多線チ
ャート像を示す図である。図6(B)に示すようなある
一定の厚み変化の欠陥部2dの場合、多線チャート面と
被検査物を平行に配置すると図6(C)に示すように屈
折による多線チャート像の変化が得られない。図6
(D)は前記撮像手段により撮像された像の光電変換さ
れた信号を、前記同様2値化処理回路5により2値化さ
れた信号を示し、前記同様パルス計測回路により計測さ
れたパルス時間(p1,p2,p3,p4)はほぼ同じ
値、また各Highレベルのパルス周期(t1,t2,
t3)も同様にほぼ同じ値を示し、規格値を外れるパル
スがなく欠陥が無いと誤判断される。
【0036】図7は多線チャート面に対し被検査物を斜
めに配置した場合の説明図であり、図7(A)は多線チ
ャート、図7(B)は被検査物で図6(B)同様の凸状
である一定の厚み変化の欠陥部2dのある被検査物の断
面図の1例、図7(C)は、前記図7(A)の多線チャ
ート面に対し図7(B)被検査物2が斜めに配置された
場合(実施例の配置を示す)で、多線チャート面に対し
垂直に配した撮像手段により被検査物2を介して多線チ
ャートを撮像した時のセンサ列4b上の多線チャート像
を示す。
【0037】図7(B)に示すようなある一定の厚み変
化の欠陥部2dの場合、多線チャート面に対し被検査物
を斜めに配置すると、ここで図7に示す照射手段である
多線チャート1aを介しての光束(A1からA8)が被
検査物2にθA1からθA8のようにある同角度で入射
し、被検査物2内での屈折角(θA1´からθA8´)
をもって前記光束は被検査物2内を進行する。また、θ
a1からθa8は被検査物2内から光束が撮像側に出射
する入射角を示し、θa1´からθa8´は被検査物2
内部から出射した光束の屈折角を示す。これらの入射角
及び屈折角による光束の進行によって図7(C)に示す
ように多線チャート像に変化が得られる。図7(D)は
前記撮像手段により撮像された像の光電変換された信号
を、前記同様2値化処理回路5により2値化された信号
を示し、前記同様パルス計測回路6により計測されたパ
ルス時間(p1,p2,p3,p4)、また各High
レベルのパルス周期(t1,t2,t3)値を示し、前
記同様合否判定回路7により前記規格値と比較し、規格
を外れたパルスであった場合には、検査部分が異常であ
ると判断して、出力7a2として短いHighパルスs
をコントローラ8に出力する。図7の例では、t2,t
3の各判定直後に短いHighパルス(s2,s3)が
出力7a3としてコントローラ8に出力され、図7
(B)に示すようなある一定の厚み変化の欠陥部2dは
欠陥と判断される。
【0038】本実施例においては、多線チャートの像を
2値化した信号のHighレベルパルス時間、またはH
ighレベルの周期のいずれかが上下限の規格時間を外
れることで不良と判定しているので、不良部分を確実に
検出することができる。また、チャートとして等間隔の
透明,不透明の開口より構成される多線チャートを使用
し、撮像手段として1次元CCDセンサを使用している
ので、2値化信号の合否判別が簡単であり、装置全体が
シンプルになる。
【0039】本実施例では、連続的に送られる被検査物
2を斜めに透かして多線チャート1aの像を1次元のセ
ンサ列4b上に結像し、結像された像の光電変換信号を
連続的に処理することで、被検査物2の表面の異常(凹
凸状欠陥)及び被検査物内部の異常(屈折率異常あるい
は泡等)、即ち被検査物の特性(光学特性)を検査ピッ
チPc単位で両面同時に、連続的に且つ高速に検査する
ことができる。
【0040】また、本実施例においては、外光の遮光カ
バーを設けているので、多線チャートの撮像に際して外
光による影響を排除しており、ノイズのない多線チャー
ト像を撮像して測定の精度を上げている。なお、多線チ
ャート1aを構成する2つのスリット状の開口の幅は異
なっていてもよい、多線チャートは2つの開口の繰り返
しで構成されておればよいからである。さらに、本実施
例では2値化したパルス信号のHighレベルの時間及
び周期によって異常を検出したが、Lowレベルの時間
及び周期によって異常を検出することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
透明シート状の被検査物の両面の欠陥及び内部の異常を
高速で検査できる透明シート検査装置を提供できる。さ
らに請求項3記載の発明では、多線チャートとして開口
の幅が同じで透過率の異なる2つの開口を交互に並べた
規則性のある多線チャートを使用するので、多線チャー
ト像の変形の判別処理が単純になり、リアルタイムに検
査結果を出すことができる。
【0042】請求項6記載の発明では、1次元センサに
より被検査物を幅方向の1次元で撮像して光電変換する
ことができ、被検査物を連続的に送りながら検査が可能
となり、検査の高速化が図れる。
【0043】請求項9記載の発明では、多線チャートの
像を2値化したパルス信号の時間または周期のいずれか
が規格時間を外れることで不良(異常)と判定している
ので、不良部分を確実に検出することができる。
【0044】請求項10記載の発明では、外光の遮光カ
バーを設けることにより、多線チャートの撮像に際して
外光影響をなくし、ノイズのない多線チャート像として
撮像することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の構成を示す図
【図2】 被検査物の良品部の断面とラインセンサ上に
結像する多線チャートを示す図
【図3】 良品部検査時の各出力信号を示す図
【図4】 被検査物の不良品部の断面とラインセンサ上
に結像される多線チャートを示す図
【図5】 不良品検査時の各出力信号を示す図
【図6】 多線チャート面に対し被検査物を平行に配置
した時の説明図
【図7】 多線チャート面に対し被検査物を斜めに配置
した時の説明図
【図8】 従来例の構成を示す図
【符号の説明】
1 照明部 1a 多線チャート 4 ラインセンサ 5 2値化処理回路 6 パルス計測回路 7 合否判定回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明シート材の被検査物を検査する装置
    であって、規則的パターンを配したチャート面を有する
    照明手段と、前記チャート面を被検査物を介して撮像す
    る撮像手段を有し、この撮像手段により撮像された像の
    光電変換信号を基に被検査物の欠陥を判定する手段とを
    備え、前記撮像手段を前記チャート面に対向して配置
    し、前記被検査物の検査面を前記チャート面に対し斜め
    に配置したことを特徴とする透明シート検査装置。
  2. 【請求項2】 チャートは、透過率が異なる少なくとも
    2種のパターンを交互に繰り返し配置したものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の透明シート検査装置。
  3. 【請求項3】 チャートの少なくとも2種の各パターン
    は、パターン配列方向と直交する方向において同一の幅
    を有していることを特徴とする請求項2記載の透明シー
    ト検査装置。
  4. 【請求項4】 パターンの配列方向は、前記被検査物の
    移動方向と同方向としたことを特徴とする請求項1〜請
    求項3のいずれかに記載の透明シート検査装置。
  5. 【請求項5】 被検査物を撮像手段に対して相対移動さ
    せる移動手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求
    項4のいずれかに記載の透明シート検査装置。
  6. 【請求項6】 撮像手段は、一次元の光電変換素子列を
    有するものであることを特徴とする請求項5記載の透明
    シート検査装置。
  7. 【請求項7】 被検査物の欠陥を判定する手段は、撮像
    手段の出力を2値化して判定を行うものであることを特
    徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の透明シ
    ート検査装置。
  8. 【請求項8】 被検査物の欠陥を判定する手段は、2値
    化して得られるパルス信号のパルス時間及びパルス周期
    に基づいて判定を行うものであることを特徴とする請求
    項7記載の透明シート検査装置。
  9. 【請求項9】 被検査物の欠陥を判定する手段は、パル
    ス時間及びパルス周期の少なくとも一方が規定値から外
    れると被検査物に異常が有ると判定するものであること
    を特徴とする請求項8記載の透明シート検査装置。
  10. 【請求項10】 被検査物の検査部分から撮像手段に至
    る光路を遮光する遮光手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の透明シート検査装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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