JPH10184834A - 無段変速機 - Google Patents

無段変速機

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JPH10184834A
JPH10184834A JP34598296A JP34598296A JPH10184834A JP H10184834 A JPH10184834 A JP H10184834A JP 34598296 A JP34598296 A JP 34598296A JP 34598296 A JP34598296 A JP 34598296A JP H10184834 A JPH10184834 A JP H10184834A
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Takao Terajima
孝雄 寺嶋
Katsutoshi Shimizu
勝利 清水
Haruki Takemoto
春樹 竹本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定シーブとプラネタリギヤ(キャリヤ)との
連結部の耐久性を向上させると共に、無段変速機の軸方
向寸法を小さくする。 【解決手段】エンジン出力は、キャリヤ19から固定シ
ーブ52へ連結部58を介して伝達されて固定シーブ5
2を回転駆動し、この回転はベルト57を介して不図示
のセカンダリプーリに伝達される。このとき、固定シー
ブ52はベルト57から大きな荷重Aを受けるが、連結
部58は、大径ベアリング59と軸方向に重なるように
配置されているため、余分な荷重を受けず、その耐久性
が向上する。また、連結部58、大径ベアリング59並
びに小径ベアリング60を軸方向に重なるように配置す
ることにより、軸方向寸法を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定シーブ及び可
動シーブによって構成される2つのプーリと、これら2
つのプーリに巻き掛けられるベルトとを備えた無段変速
機に係り、特に自動車におけるトランスミッションに用
いて好適であり、詳しくは固定シーブの支持構造等に関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、燃料消費率の向上及び運転性能の
向上等の要求により、自動車のトランスミッションとし
てベルト式無段変速装置を組込んだ自動無段変速機が注
目されている。
【0003】この無段変速機は、ケースに回転自在に支
持されたプライマリプーリ及びセカンダリプーリと、こ
れらのプーリに巻き掛けられたベルトと、を備えてい
る。また、これらのプーリは固定シーブと可動シーブと
によって構成されており、可動シーブを軸方向に移動さ
せて変速を行うようになっている。
【0004】また、プライマリプーリには前後進切換装
置が連結されており、この前後進切換装置は、サンギ
ヤ、ピニオンギヤ、リングギヤ並びにキャリヤからなる
プラネタリギヤによって構成されて、エンジンからの出
力をプライマリプーリに伝達するようになっている。
【0005】図1は、プライマリプーリ側の固定シーブ
の支持構造等を示す詳細断面図であるが、この図に明ら
かなように、固定シーブ200はボス部200aを有し
ており、該ボス部200aは大径ベアリング201を介
してケース202(正確には、その突出部202a)に
回転自在に支持されている。また、ボス部200aの先
端部にはスプライン連結部203が形成されており、こ
の連結部203を介してキャリヤ205が連結されてい
る。
【0006】さらに、上述したプラネタリギヤのリング
ギヤ207は、小径ベアリング206を介してケース突
出部202aに回転自在に支持されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大径ベアリ
ング201とスプライン連結部203とは軸方向にずら
して配置されているため、軸方向寸法が大きくなってし
まうという問題があった。
【0008】また、固定シーブ200にはベルトが巻き
掛けられて図示A方向に大きな荷重が作用するが、上述
のように大径ベアリング201とスプライン連結部20
3とを軸方向にずらして配置しているために大径ベアリ
ング201を中心としたモーメントが発生し、その結
果、スプライン連結部203には図示B方向に荷重が発
生する。そのため、スプライン連結部203の耐久性並
びに信頼性が低下するという問題があった。
【0009】さらに、小径ベアリング206と大径ベア
リング201とが軸方向にずらして配置されているた
め、軸方向寸法が大きくなってしまうという問題があっ
た。
【0010】そこで、本発明は、軸方向寸法を小さくす
ると共に、固定シーブと伝動部材との連結部の耐久性を
向上させる無段変速機を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
上述事情に鑑みなされたものであって、ケース(7)に
回転自在に支持された固定シーブ(52,53)、該固
定シーブ(52,53)の軸方向に移動し得ると共に該
固定シーブ(52,53)と一体的に回転する可動シー
ブ(55,56)、及び該可動シーブ(55,56)を
軸方向に移動させる油圧アクチュエータ(70,92)
を有する一対のプーリ(50,51)と、これら一対の
プーリ(50,51)に巻掛けられたベルト(57)
と、前記一対のプーリ(50,51)のいずれか一方に
おける固定シーブ(52)に連結されて一体的に回転す
る伝動部材(19)と、を備える無段変速機(1)にお
いて、前記伝動部材(19)の連結される固定シーブ
(52)が、第1のベアリング(59)を介して前記ケ
ース(7)に回転自在に支持されると共に、前記伝動部
材(19)との連結部(58)並びに前記第1のベアリ
ング(59)が、軸方向に重なるように配置された、こ
とを特徴とする無段変速機(1)にある。
【0012】請求項2に係る発明は、前記伝動部材(1
9)の連結される固定シーブ(52)が、略厚肉円筒状
のボス部(52a)を有し、前記第1のベアリング(5
9)が前記ボス部(52a)の外周部に配置され、か
つ、前記伝動部材(19)との連結部(58)が、前記
第1のベアリング(59)と軸方向に重なるように前記
ボス部(52a)の内周部に配置された、ことを特徴と
する無段変速機(1)にある。
【0013】請求項3に係る発明は、前記伝動部材(1
9)が、サンギヤ(15)、リングギヤ(16)並びに
ピニオンギヤ(17)と共にプラネタリギヤ(20)を
構成するキャリヤであり、前記リングギヤ(16)が、
前記キャリヤ(19)の連結される固定シーブ(52,
53)に第2のベアリング(60)を介して回転自在に
支持され、かつ、前記第2のベアリング(60)が、前
記第1のベアリング(59)と軸方向に重なるように前
記ボス部(52a)に配置された、ことを特徴とする無
段変速機(1)にある。
【0014】[作用]以上構成に基づき、伝動部材(1
9)を介して一方のプーリ(50)を回転駆動すると、
該プーリ(50)の固定シーブ(52)並びに可動シー
ブ(55)は一体的に回転し、該回転はベルト(57)
を介して他方のプーリ(51)に伝えられる。この状態
で油圧アクチュエータ(70,92)の供給油圧により
可動シーブ(55,56)の軸方向位置を変更すると、
一方のプーリ(50)から他方のプーリ(51)に伝達
される回転は変速される。
【0015】また、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何等本発明の構成を限定する
ものではない。
【0016】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、伝動部
材との連結部並びに第1のベアリングを、軸方向に重な
るように配置したため、軸方向寸法を小さくできる。ま
た、固定シーブにベルトが巻き掛けられて大きな荷重が
作用しても、伝動部材との連結部には余分な荷重は作用
しない。したがって、該連結部の耐久性並びに信頼性が
向上する。
【0017】請求項3に係る本発明によると、第2のベ
アリングと第1のベアリングとを軸方向に重なるように
配置したため、軸方向寸法を小さくできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明に係
る実施の形態について説明する。
【0019】車両用自動無段変速機1は、図2に示すよ
うに、流体継手(トルクコンバータ)2と、前後進切換
装置3と、ベルト式無段変速装置(CVT)5と、ディ
ファレンシャル装置6と、を備えている。また、これら
の流体継手2等は分割式のケース7に収納されている。
【0020】このうち、流体継手2は、エンジン出力軸
9に連結されたポンプインペラ10と、前後進切換装置
3の入力軸3aに連結されたタービンライナー11と、
入力軸3aとエンジン出力軸9とを直結するロックアッ
プクラッチ12と、を有している。
【0021】また、前後進切換装置3は、入力軸3aに
固定されたサンギヤ15、後述する固定シーブ52に回
転自在に支持されたリングギヤ16、これらに噛合され
るピニオンギヤ17、及び該ピニオンギヤ17を支持す
るキャリヤ(伝動部材)19からなるプラネタリギヤ2
0を備えている。
【0022】そして、入力軸3aとキャリヤ19との間
には、油圧アクチュエータ21にて操作されるダイレク
トクラッチ22が介装されており、このダイレクトクラ
ッチ22を係合させることに基づき入力軸3aとキャリ
ヤ19とを直結状態にするようになっている。また、キ
ャリヤ19の他端は固定シーブ52にスプライン連結さ
れている(詳細は後述)。
【0023】さらに、リングギヤ16には、油圧アクチ
ュエータ23にて操作されるリバースブレーキ25が連
結されており、リングギヤ16の回転を停止できるよう
に構成されている。
【0024】ここで、油圧アクチュエータ23の構造、
並びにその取り付け部の構造について説明する。
【0025】リバースブレーキ25の側方においては、
図3に詳示するように、ケース7の突出部7aが配置さ
れている。この突出部7aは入力軸3aを囲むように配
置されており、この突出部7aには、リバースブレーキ
25の側に開口するように環状のシリンダ部7bが形成
されている。そして、このシリンダ部7bには環状のピ
ストン23aが摺動自在に配置されていて、これらシリ
ンダ部7bとピストン23aとによって油圧アクチュエ
ータ23を構成している。また、シリンダ部7bの底面
(図示左側の面)には厚肉部7cが形成されており、こ
の厚肉部7cによって突出部7aが補強されている。な
お、この厚肉部7cに対応してピストン23aの受圧面
が凹まされている。
【0026】一方、CVT5は、図2に示すように、プ
ライマリプーリ50とセカンダリプーリ51とを有して
おり、これらのプライマリプーリ50及びセカンダリプ
ーリ51は、固定シーブ52,53と可動シーブ55,
56とをそれぞれ有している。また、これらのプーリ5
0,51の間には金属製のベルト57が巻き掛けられて
いる。
【0027】このうち、プライマリプーリ50側の固定
シーブ52は、前後進切換装置3の側に延設された略厚
肉円筒状の第1ボス部52aと、その反対側に延設され
た略厚肉円筒状の第2ボス部52bとを有しており、第
1ボス部52aは、その外周部に配置された大径ベアリ
ング(第1のベアリング)59を介して突出部7aに回
転自在に支持されている。なお、本実施の形態において
は、油圧アクチュエータ23のシリンダ部7bを固定シ
ーブ52側に深く形成することにより、油圧アクチュエ
ータ23を、大径ベアリング59と同じ軸方向位置に配
置している。
【0028】また、第1ボス部52aの内周部には、図
3に詳示するように、大径ベアリング59と軸方向に重
なるように、キャリヤ19とのスプライン連結部58が
形成されており、このスプライン連結部58を介してキ
ャリヤ19が固定シーブ52に連結されて一体的に回転
し、前後進切換装置3からの回転がプライマリプーリ5
0に伝達されるようになっている。さらに、第1ボス部
52aの先端部には環状の凹部52cが形成されてお
り、該凹部52cには、大径ベアリング59と軸方向に
重なるようになるように小径ベアリング(第2のベアリ
ング)60が配置されている。そして、上述したリング
ギヤ16が、この小径ベアリング60を介して固定シー
ブ52に回転自在に支持されている。
【0029】また、第2ボス部52bの端部とケース7
との間にはベアリング61が介装されており(詳細は後
述)、結局、この固定シーブ52は、各ボス部52a,
52bとケース7との間に介装された2つのベアリング
59,61によって回転自在に支持されている。
【0030】一方、可動シーブ55は、固定シーブ52
の軸方向に移動し得ると共に該固定シーブ52と一体的
に回転するように、ボールスプライン64を介して第2
ボス部52bに支持されており、可動シーブ55は、ダ
ブルピストンタイプの油圧アクチュエータ70によって
軸方向に移動されるように構成されている。
【0031】この油圧アクチュエータ70は、図4に詳
示するように、固定シーブ52の第2ボス部52bに嵌
挿されて固定されたアウタシリンダ71及びインナシリ
ンダ72と、可動シーブ55の外周部にカシメ固定され
たピストン部材73と、によって構成されている。
【0032】すなわち、アウタシリンダ71は、第2ボ
ス部52bを中心にして傘状に延設された部分71a
と、該部分71aに連続する円筒部分71bと、を有し
ており、インナシリンダ72は、可動シーブ55の背面
に沿うように湾曲して形成されている。
【0033】また、ピストン部材73は、アウタシリン
ダの円筒部分71b並びにインナシリンダ72の端縁に
摺接するようにカシメ固定部から軸方向に延設された円
筒部分73aと、アウタシリンダ73との間に油圧室7
5を形成するように円筒部分73aから屈曲されたピス
トン部分73bと、を有している。なお、可動シーブ5
5の背面は、ピストン面を形成し、インナシリンダ72
と共に油圧室77を形成している。
【0034】ところで、ピストン部材73が可動シーブ
55にカシメ固定される前においては、図5(a) に詳示
するように、可動シーブ55は凹部55aと凸部55b
とをその外周部に有しており、回転軸方向と直交する方
向に形成された当接面55cを有している。また、ピス
トン部材73の先端部には薄肉部73cが形成されてお
り、それに伴って、軸方向と直交する方向に突出する突
出面73dが形成されている。
【0035】そして、ピストン部材73(薄肉部73c
の先端部)が可動シーブ55の凹部55aにカシメ固定
された後においては、図5(b) に詳示するように、ピス
トン部材側の突出面73dは可動シーブ側の当接面55
cに突き当てられた状態となる。したがって、油圧に伴
う押圧力が図示F方向に作用しても、該押圧力Fは当接
面55cにて受け止められて、カシメ固定部にはほとん
ど作用しないようになっている。
【0036】ところで、アウタシリンダ71は、図4に
詳示するように、第2ボス部52bの近傍において図示
左方に膨出する膨出部71cを有しており、この膨出部
71cの背面(図示左側の面)には、上述したベアリン
グ61が配置されている。このベアリング61のインナ
ーレース61aは、膨出部71cの背面に所定面積以上
(好ましくは、膨出部71cの全面)と接触するような
径であり、また、インナーレース61aの背面側(図示
左側)には凹部61bが形成されている。そして、この
凹部61bには、第2ボス部52bに螺合されるナット
90が配置されており、このナット90によってアウタ
シリンダ71、インナシリンダ72及びベアリング61
の位置決めを行っている。つまり、本実施の形態におい
ては、インナーレース61aの径はナット90の径より
も大きく設定されている。
【0037】一方のセカンダリプーリ51においても、
図2に示すように、固定シーブ53はケース7に回転自
在に支持されており、可動シーブ56は、固定シーブ5
3の軸方向に移動し得ると共に該固定シーブ53と一体
的に回転するように、固定シーブ53にボールスプライ
ン91を介して支持されている。そして、この可動シー
ブ56は、その背面に配置された油圧アクチュエータ9
2によって軸方向に移動できるようになっている。
【0038】さらに、固定シーブ53のボス部53aに
は出力ギヤ93が固定されており、この出力ギヤ93の
下方には減速ギヤ機構95とディファレンシャル装置6
とが配置されている。このうち、減速ギヤ機構95は、
一体的に回転するように同軸上に配置された大ギヤ95
a及び小ギヤ95bを有しており、ディファレンシャル
装置6は、デフケース62と一体的に回転するように該
ケース62に固定されたリングギヤ63と、デフケース
62内にシャフトを介して支持されている一対のデフギ
ヤ65,65と、これらのデフギヤ65,65にそれぞ
れ噛合されたサンギヤ66,66と、を有しており、各
サンギヤ66,66は、車両の左右前車軸96,96に
それぞれ連結されて差動回転を出力するようになってい
る。そして、固定シーブ側の出力ギヤ93は、減速ギヤ
機構95の大ギヤ95aに噛合され、その小ギヤ95b
は、ディファレンシャル装置6のリングギヤ63に噛合
されている。
【0039】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0040】エンジン出力軸9の回転は、流体継手2を
介して入力軸3aに伝達される。この状態でダイレクト
クラッチ22を係合させると共にリバースブレーキ25
を解放すると、入力軸3aと固定シーブ52とは直結状
態となって、入力軸3aの回転がキャリヤ19を介して
そのまま固定シーブ52に伝えられる。これにより、プ
ライマリプーリ50が正回転駆動され、その回転はベル
ト57を介してセカンダリプーリ51に伝達される。
【0041】そして、セカンダリプーリ51の回転は、
出力ギヤ93を介して減速ギヤ機構95に伝達され、該
ギヤ機構95にて減速された上でディファレンシャル装
置6に伝達される。
【0042】この状態で油圧アクチュエータ70,92
の供給油圧により可動シーブ55,56の軸方向位置を
変更すると、プライマリプーリ50からセカンダリプー
リ51に伝達される回転は変速される。
【0043】一方、ダイレクトクラッチ22を解放する
と共にリバースブレーキ25を係合させると、リングギ
ヤ63が停止状態となることにより固定シーブ52には
逆方向の回転が伝達される。そして、その回転は、上述
と同様にベルト57、セカンダリプーリ51、及び出力
ギヤ93を介して減速ギヤ機構95に伝達され、さらに
ディファレンシャル装置6に伝達される。
【0044】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0045】本実施の形態によれば、大径ベアリング5
9、スプライン連結部58並びに小径ベアリング60
を、ほぼ同じ軸方向位置に配置することにより、軸方向
寸法を小さくできる。
【0046】また、固定シーブ52にはベルト57が巻
き掛けられて大きな荷重(図3の符号A参照)が作用す
るものの、大径ベアリング59とスプライン連結部58
とを同じ軸方向位置に配置しているため、スプライン連
結部58には従来装置のような余分な荷重が作用しな
い。その結果、スプライン連結部58の耐久性並びに信
頼性が向上する。
【0047】ところで、固定シーブの支持構造には、従
来より、特開昭61−105345号公報にて開示され
たもの(図6参照)や、特開平4−83946号公報に
て開示されたもの(図1参照)がある。
【0048】このうち図6においては、ケース100に
は突出部100aが形成されており、該突出部100a
には、固定シーブ102が大径ベアリング103を介し
て回転自在に支持されている。そして、この突出部10
0aにはブレーキピストン105が配置されている。こ
の突出部100aは、大径ベアリング103と同等の幅
に太く形成されているため、ブレーキピストン105は
大径ベアリング103の位置からずらして配置されるこ
ととなり、軸方向寸法が長くなるという問題があった。
【0049】これに対して図1に示すものは、ケース2
02の突出部202aを細く形成していることから軸方
向寸法を短くできるものの、ベアリング201の支持が
不確実になるという問題があった。なお、図中の符号2
10はブレーキピストンを示している。
【0050】本実施の形態によれば、シリンダ部7bを
固定シーブ52側に深く形成することによって、油圧ア
クチュエータ23を大径ベアリング59と同じ軸方向位
置に配置でき、軸方向寸法を短くできる。また、シリン
ダ部7bの底面に厚肉部7cを形成することによって突
出部7aの強度を確保でき、大径ベアリング59の支持
を確実なものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来におけるプライマリプーリ側の固定シーブ
の支持構造等を示す詳細断面図。
【図2】本発明に係る無段変速機の全体構成を示す図。
【図3】前後進切換装置等の詳細構造を示す図。
【図4】プライマリプーリ等の詳細構造を示す図。
【図5】可動シーブと油圧アクチュエータとの接合部を
示す詳細断面図であり、(a) は接合前の状態を示す図、
(b) は接合後の状態を示す図。
【図6】従来の問題点を説明するための図。
【符号の説明】
1 無段変速機 7 ケース 15 サンギヤ 16 リングギヤ 17 ピニオンギヤ 19 キャリヤ(伝動部材) 20 プラネタリギヤ 50 プライマリプーリ 51 セカンダリプーリ 52,53 固定シーブ 52a ボス部 55,56 可動シーブ 57 ベルト 58 スプライン連結部 59 大径ベアリング(第1のベアリング) 60 小径ベアリング(第2のベアリング) 70,92 油圧アクチュエータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに回転自在に支持された固定シー
    ブ、該固定シーブの軸方向に移動し得ると共に該固定シ
    ーブと一体的に回転する可動シーブ、及び該可動シーブ
    を軸方向に移動させる油圧アクチュエータを有する一対
    のプーリと、これら一対のプーリに巻掛けられたベルト
    と、前記一対のプーリのいずれか一方における固定シー
    ブに連結されて一体的に回転する伝動部材と、を備える
    無段変速機において、 前記伝動部材の連結される固定シーブが、第1のベアリ
    ングを介して前記ケースに回転自在に支持されると共
    に、 前記伝動部材との連結部並びに前記第1のベアリング
    が、軸方向に重なるように配置された、 ことを特徴とする無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記伝動部材の連結される固定シーブ
    が、略厚肉円筒状のボス部を有し、 前記第1のベアリングが前記ボス部の外周部に配置さ
    れ、かつ、 前記伝動部材との連結部が、前記第1のベアリングと軸
    方向に重なるように前記ボス部の内周部に配置された、 ことを特徴とする請求項1記載の無段変速機。
  3. 【請求項3】 前記伝動部材が、サンギヤ、リングギヤ
    並びにピニオンギヤと共にプラネタリギヤを構成するキ
    ャリヤであり、 前記リングギヤが、前記キャリヤの連結される固定シー
    ブに第2のベアリングを介して回転自在に支持され、か
    つ、 前記第2のベアリングが、前記第1のベアリングと軸方
    向に重なるように前記ボス部に配置された、 ことを特徴とする請求項2記載の無段変速機。
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