JP4597138B2 - 無段変速機の前後進切替装置 - Google Patents

無段変速機の前後進切替装置 Download PDF

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Description

本発明は無段変速機の前後進切替装置、特に遊星歯車機構と逆転ブレーキと直結クラッチとを備えた前後進切替装置に関するものである。
特許文献1には、前後進切替装置と、ベルト式無段変速装置と、デファレンシャル装置とを有する無段変速機であって、前後進切替装置が1個のシングルピニオン式の遊星歯車機構を有し、遊星歯車機構のサンギヤを入力側に連結し、リングギヤを出力側に連結し、キャリアをケースに対して係止する逆転ブレーキと、キャリアとサンギヤとを連結する直結クラッチとを備えたものが開示されている。前進時には、逆転ブレーキを締結し直結クラッチを解放することにより、入力側から入力される駆動力が逆転されかつ減速されて出力側へ伝達され、後進時には、直結クラッチを締結し逆転ブレーキを解放することにより、入力側と出力側とが直結される。
この無段変速機では、ベルト式無段変速装置の駆動プーリを支持する第1軸と、従動プーリを支持する第2軸と、デファレンシャル装置の第3軸との3軸構造となっている。そのため、前進時にエンジン駆動力を前後進切替装置で逆転して駆動プーリに伝達し、従動プーリからデファレンシャル装置を介して出力軸を駆動することで、前進時には出力軸をエンジン回転方向と同一方向に駆動することができる。このように3軸構成とすることで、簡素でコンパクトな無段変速機を実現できる。さらに、前進時にベルト式無段変速装置の前段階で、前後進切替装置により減速されるので、エンジンの高速回転時でも駆動プーリの回転速度を抑制でき、損失トルクの低減を図ることができる。
図8は特許文献1に記載された前後進切替装置の構造を示す。
前後進切替装置を構成する遊星歯車機構100のサンギヤ101は入力軸102に結合され、サンギヤ101とかみ合うピニオンギヤ103はピニオン軸104を介してキャリア105によって支持されている。キャリア105の前側には円板状のキャリアプレート106が固定され、その内径側を入力軸102に回転自在に支持するとともに、その外径側を逆転ブレーキ107のブレーキハブ106aとして使用し、さらに中間部に直結クラッチ108のクラッチバブ106bを固着している。直結クラッチ108のクラッチディスクを締結する油圧ピストン109はクラッチドラム110の中に配置され、クラッチドラム110の内周端部が入力軸102に連結されている。逆転ブレーキ107のブレーキディスクを締結する油圧ピストン111は変速機ケース112に内壁に形成された凹部113に収容されている。ピニオンギヤ103とかみ合うリングギヤ114の内径部は駆動プーリ115のプーリ軸116の内側にスプライン嵌合している。
上記のように直結クラッチ108を締結する油圧アクチュエータを構成するクラッチドラム110が入力軸102と一体回転するため、クラッチドラム110への供給油路中に油漏れ防止用のシールリング117を設ける必要があり、フリクションロスが大きいという問題がある。また、回転に伴う遠心力によりクラッチドラム110の油圧室内に遠心油圧が発生するため、油圧制御が複雑になるという問題がある。
さらに、クラッチドラム110を入力軸102に連結するため、クラッチドラム110を多段階に屈曲した形状に加工しなければならず、構造が複雑で、加工コストがかかるとともに、トルク伝達上も好ましくないという問題がある。
特許文献1と同様の問題は、特許文献2に記載のような無段変速機においても発生する。
この無段変速機は、4軸構成とされたものであり、入力軸と駆動プーリとの間に前後進切替装置が設けられ、従動プーリからリダクションギヤを介してデファレンシャル装置へと動力が伝達される。
前後進切替装置は、ダブルピニオン方式の遊星歯車機構と、入力軸とキャリアとの間に設けられる直結クラッチと、リングギヤと変速機ケースとの間に設けられる逆転ブレーキとで構成され、サンギヤは入力側である入力軸と結合され、キャリアは出力側である駆動プーリと結合されている。
前進時には、直結クラッチを締結することにより、入力軸と駆動プーリとが直結され、入力軸の回転がそのまま駆動プーリへ伝達され、従動プーリ、リダクションギヤを介してデファレンシャル装置へと伝達される。後進時には、逆転ブレーキを締結することにより、入力軸の回転が逆転されて駆動プーリへと伝達され、従動プーリ、リダクションギヤを介してデファレンシャル装置へと伝達される。
この無段変速機の場合も、直結クラッチを締結する油圧アクチュエータのクラッチドラムが入力軸と一体回転するため、シールリングによるフリクションロスが大きく、かつ回転に伴う遠心力によりクラッチドラムの油圧室内に遠心油圧が発生する。また、直結クラッチを構成するために、複雑な形状のクラッチドラムを必要とするという問題がある。
特開2002−327828号公報 特開平10−184834号公報
そこで、本発明の目的は、直結クラッチの油圧アクチュエータを静止部材に設けることにより、フリクションロスを低減し、簡素な構造で小型の無段変速機の前後進切替装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1実施形態は、遊星歯車機構と逆転ブレーキと直結クラッチとを備え、上記遊星歯車機構のサンギヤが入力部材に結合され、リングギヤが出力部材に結合され、上記逆転ブレーキは上記キャリアと変速機ケースとの間に設けられ、上記直結クラッチは上記キャリアと上記入力部材との間に設けられ、上記逆転ブレーキと直結クラッチとを選択的に締結させることにより前後進切替えを行う無段変速機の前後進切替装置において、上記キャリアには、内周に直結クラッチのクラッチディスクの外周部と係合する内スプラインを有する円筒部が設けられ、上記サンギヤには、外周に直結クラッチのクラッチディスクの内周部と係合する外スプラインを有する円筒部が設けられ、上記直結クラッチを締結する油圧アクチュエータは、変速機ケースあるいは変速機ケースに固定された静止部材に設けられ、上記油圧アクチュエータのピストンと直結クラッチのクラッチディスクとの間に、両者の相対回転を許容し軸方向圧力を伝達するスラストベアリングが配置されていることを特徴とする無段変速機の前後進切替装置を提供する。
また、本発明の第2実施形態は、遊星歯車機構と逆転ブレーキと直結クラッチとを備え、上記遊星歯車機構のサンギヤが入力部材に結合され、キャリアが出力部材に結合され、上記逆転ブレーキは上記リングギヤと変速機ケースとの間に設けられ、上記直結クラッチは上記キャリアと上記入力部材との間に設けられ、上記逆転ブレーキと直結クラッチとを選択的に締結させることにより前後進切替えを行う無段変速機の前後進切替装置において、上記キャリアには、内周に直結クラッチのクラッチディスクの外周部と係合する内スプラインを有する円筒部が設けられ、上記サンギヤには、外周に直結クラッチのクラッチディスクの内周部と係合する外スプラインを有する円筒部が設けられ、上記直結クラッチを締結する油圧アクチュエータは、変速機ケースあるいは変速機ケースに固定された静止部材に設けられ、上記油圧アクチュエータのピストンと直結クラッチのクラッチディスクとの間に、両者の相対回転を許容し軸方向圧力を伝達するスラストベアリングが配置されていることを特徴とする無段変速機の前後進切替装置を提供する。
例えば、シングルピニオン方式の遊星歯車機構を用い、遊星歯車機構のリングギヤを出力部材に結合し、逆転ブレーキをキャリアと変速機ケースとの間に設け、直結クラッチをキャリアとサンギヤとの間に設けた場合を想定して説明する。
この場合には、逆転ブレーキを締結し直結クラッチを解放することにより、入力側(例えばトルクコンバータ)から入力される駆動力が逆転されかつ減速されて出力側(例えば駆動プーリ)へ伝達され、前進駆動状態となる。逆に、直結クラッチを締結し逆転ブレーキを解放することにより、入力側と出力側とが直結され、後進駆動状態となる。そのため、3軸構成でコンパクトな無段変速機を実現できる。
直結クラッチを締結する油圧アクチュエータが静止部材に設けられているので、クラッチへの供給油路中に油漏れ防止用のシールリングを設ける必要がなく、フリクションロスを小さくすることができる。また、油圧アクチュエータには回転に伴う遠心油圧が発生しないので、油圧制御が簡単になり、ピストンに遠心油圧排出用のチェックボールなどを設ける必要がない。変速機ケースなどの静止部材に油圧室を直接形成すればよいので、複雑な形状のクラッチドラムを省略することができ、構造を簡素化でき、加工コストを低減できるという利点がある。
静止部材に油圧アクチュエータを設ける関係で、油圧ピストンも回転しない。したがって、油圧ピストンを直結クラッチのクラッチディスクに圧接させる際、両者の間に相対回転が生じる。そこで、クラッチディスクと油圧ピストンとの間にスラストベアリングを配置している。これにより、ピストンの軸方向圧力はクラッチディスクに効果的に伝達され、かつピストンがクラッチディスクと連れ回りするのが防止される。
本発明でクラッチディスクとは、摩擦ディスクとプレート部材の両方を含むものである。
なお、スラストベアリングは、ピストンとクラッチディスクとの相対回転を許容し、かつ軸方向力を伝達するものであればよく、ローラベアリングやボールベアリングなど、任意のベアリングを使用することができる。
ダブルピニオン方式の遊星歯車機構を用い、遊星歯車機構のキャリアを出力部材に結合し、逆転ブレーキをリングギヤと変速機ケースとの間に設け、直結クラッチをキャリアとサンギヤとの間に設けることもできる。この場合には、直結クラッチを締結し逆転ブレーキを解放することにより前進駆動状態となり、逆転ブレーキを締結し直結クラッチを解放することにより後進駆動状態となる。この場合は、4軸構成の無段変速機を実現できる。
表1は、シングルピニオンとダブルピニオンの2種類の遊星歯車機構を用いた前後進切替装置の違いを示したものである。
Figure 0004597138
直結クラッチを締結する油圧アクチュエータのシリンダ部を、変速機ケースに固定され、かつ直結クラッチと軸方向に隣接して配置されたオイルポンプカバーの背面部に形成するのが望ましい。
直結クラッチをキャリアより前側(エンジン側)に配置した場合、直結クラッチの前側に隣接して変速機ケースに固定されたオイルポンプカバーが位置していることがある。このオイルポンプカバーの背面側に油圧アクチュエータのシリンダ部を形成すれば、シリンダ部をオイルポンプカバー内に埋没させることができ、軸方向寸法を短縮できる。
また、油圧アクチュエータのシリンダ部をオイルポンプカバーの背面部に形成することで、油圧アクチュエータの油圧反力がオイルポンプカバーをオイルポンボデー側へ押す働きを持ち、オイルポンプのシール性が向上するという利点がある。
キャリアに、外周に逆転ブレーキのブレーキディスクの内周部と係合する外スプラインを有し、内周に直結クラッチのクラッチディスクの外周部と係合する内スプラインを有する円筒部を設けるのがよい。すなわち、キャリアに、逆転ブレーキのブレーキハブと直結クラッチのクラッチドラムとを兼ねる円筒部を設けるのが望ましい。
特許文献1では、キャリアの前側に円板状のキャリアプレートを固定し、その内径側を入力軸に回転自在に支持するとともに、その外径側を逆転ブレーキのブレーキハブとして使用し、さらに中間部に直結クラッチのクラッチバブを固着している。このようにキャリアに2つのハブを設ける必要があり、構造が複雑になるとともに、ハブの強度を確保するのが難しかった。
これに対し、キャリアにブレーキハブとクラッチドラムとを兼ねる円筒部を設ければ、円筒部は1個で済み、構造が簡素になるだけでなく、円筒部の機械的強度も容易に確保でき、トルク伝達性能が向上する。特に、外スプラインと内スプラインとを軸方向にオーバーラップする位置に形成すれば、キャリア、直結クラッチおよび逆転ブレーキを含む前後進切替装置の軸方向寸法をさらに短縮できる。
キャリアの円筒部の内周に、内スプラインが欠如した欠歯部を設け、ピニオン軸を支持するピニオン穴を上記欠歯部と周方向に対応する位置に形成し、上記ピニオン穴と欠歯部の底面との半径方向の間隔Rを、内スプラインの高さTより小さくするのがよい。
この場合には、ピニオン穴を円筒部の内周面に近い位置に形成することができるので、前後進切替装置の半径方向の寸法を短縮することができる。
サンギヤに、直結クラッチのクラッチディスクの内周部と係合する外スプラインを有する円筒部を設けるのがよい。つまり、直結クラッチのクラッチハブとなる円筒部を設けるのがよい。
特許文献1では、直結クラッチは入力軸に連結されたクラッチドラムとキャリアとの間に設けられている。そのため、複雑な形状のクラッチドラムが必要になり、直結クラッチの構造が複雑で大きなスペースを占めるという欠点がある。
これに対し、直結クラッチのクラッチハブとなる円筒部をサンギヤの軸方向端部に設け、直結クラッチをサンギヤとキャリアとの間に設ければ、キャリアの円筒部との相乗効果により、クラッチドラムのような複雑な構造の部品が不要となり、前後進切替装置を簡素化できると同時に、装置自体を小型化できる。
逆転ブレーキのブレーキディスクの軸方向端部を支えるストッパ部を、変速機ケースに固定された静止部材に設けるのがよい。
ブレーキディスクは油圧ピストンによって押されるので、その軸方向端部を支えるために、変速機ケースにスナップリングを装着するのが一般的である。しかし、スナップリングを嵌合させる溝と圧力がかかる部分とが半径方向にオフセットしているため、スナップリングに捩れなどの変形が発生しやすい。そのため、スナップリングの内側に厚肉なフランジ部品を配置する必要があり、スペース効率が悪いという問題がある。
これに対し、ブレーキディスクの軸方向端部を変速機ケースに固定された静止部材で支えるようにすれば、スナップリングが不要になるとともに、油圧ピストンの圧力を軸方向に対向して支えることができるので、ブレーキディスクの変形が少なく、耐久性が向上するという利点がある。
ストッパ部を設ける静止部材としては、逆転ブレーキのブレーキディスクを間にして油圧ピストンと対向する位置に配置された静止部材を用いることになる。油圧ピストンを遊星歯車機構より後側(反エンジン側)に配置した場合、静止部材は遊星歯車機構より前側(エンジン側)に配置される。このような静止部材としては、例えばオイルポンプカバーを使用することができる。
本発明でブレーキディスクとは、摩擦ディスクとプレート部材の両方を含むものである。
直結クラッチのクラッチディスクの軸方向端部を支えるストッパ部を、遊星歯車機構のキャリアに設けるのがよい。
直結クラッチの油圧アクチュエータが静止部材に設けられているので、油圧アクチュエータからの押圧力を受けてクラッチディスクが押される。その軸方向端部を、従来のようなスナップリングで支持すると、上記と同様の問題が発生する。
これに対し、キャリアにストッパ部を設けることで、スナップリングが不要になるとともに、油圧ピストンの圧力を軸方向に対向して支えることができるので、クラッチディスクの変形が少なく、耐久性が向上するという利点がある。
以上のように、本発明によれば、直結クラッチを締結する油圧アクチュエータが静止部材に設けられているので、クラッチへの供給油路中に油漏れ防止用のシールリングを設ける必要がなく、フリクションロスを小さくすることができる。また、油圧アクチュエータには回転に伴う遠心油圧が発生しないので、油圧制御が簡単になり、ピストンに遠心油圧排出用のチェックボールなどを設ける必要がない。変速機ケースなどの静止部材に油圧室を形成すればよいため、複雑な形状のクラッチドラムを省略でき、加工コストを低減できるという利点がある。
本発明にかかる無段変速機の一例の展開断面図である。 図1に示す無段変速機のスケルトン図である。 図1に示す無段変速機の前後進切替装置の詳細断面図である。 前後進切替装置の遊星歯車機構の正面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 本発明にかかる前後進切替装置の第2実施例のスケルトン図である。 従来の無段変速機の前後進切替装置の断面図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、実施例を参照して説明する。
図1〜図3は本発明にかかる無段変速機の一例を示す。
この実施例の無段変速機はFF横置き式の自動車用変速機であり、大略、エンジン出力軸1によりトルクコンバータ2を介して駆動される入力軸3、入力軸3の回転を正逆切り替えて駆動軸10に伝達する前後進切替装置4、駆動プーリ11と従動プーリ21と両プーリ間に巻き掛けられたVベルト15とからなる無段変速装置A、従動軸20の動力を出力軸32に伝達するデファレンシャル装置30などで構成されている。入力軸3と駆動軸10とは同一軸線上に配置され、従動軸20とデファレンシャル装置30の出力軸32とが入力軸3に対して平行でかつ非同軸に配置されている。したがって、この無段変速機は全体として3軸構成とされている。
この実施例で用いられるVベルト15は、一対の無端状張力帯と、これら張力帯に支持された多数のブロックとで構成された公知の金属ベルトである。
無段変速機を構成する各部品は変速機ケース5の中に収容されている。トルクコンバータ2と前後進切替装置4との間には、オイルポンプ6が配置されている。このオイルポンプは、図3に示すように、変速機ケース5に固定されたオイルポンプボデー7と、オイルポンプボデー7に対して固定されたオイルポンプカバー8と、オイルポンプボデー7とオイルポンプカバー8との間に収容されたポンプギヤ9とで構成されている。ポンプギヤ9はトルクコンバータ2のポンプインペラ2aにより駆動される。なお、トルクコンバータ2のタービンランナ2bは入力軸3に連結され、ステータ2cはワンウエイクラッチ2dを介して変速機ケース5により支持されている。
前後進切替装置4は、図3に示すように、遊星歯車機構40と逆転ブレーキ50と直結クラッチ51とで構成され、遊星歯車機構40のサンギヤ41が入力回転部材である入力軸3に連結され、リングギヤ42が出力回転部材である駆動軸10に連結されている。遊星歯車機構40はシングルピニオン方式であり、逆転ブレーキ50はピニオンギヤ43を支えるキャリア44と変速機ケース5との間に設けられ、直結クラッチ51はキャリア44とサンギヤ41との間に設けられている。直結クラッチ51を解放して逆転ブレーキ50を締結すると、入力軸3の回転が逆転され、かつ減速されて駆動軸10へ伝えられる。逆に、逆転ブレーキ50を解放して直結クラッチ51を締結すると、遊星歯車機構40のキャリア44とサンギヤ41とが一体に回転するので、入力軸3と駆動軸10とが直結される。
なお、前後進切替装置4の具体的構造については後述する。
無段変速装置Aの駆動プーリ11は、駆動軸(プーリ軸)10上に一体に形成された固定シーブ11aと、駆動軸10上にローラスプライン部13を介して軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ11bと、可動シーブ11bの背後に設けられた油圧サーボ12とを備えている。可動シーブ11bの外周部には、背面側へ延びるピストン部12aが一体に形成され、このピストン部12aの外周部が駆動軸10に固定されたシリンダ12bの内周部に摺接している。可動シーブ11bとシリンダ12bとの間に油圧サーボ12の作動油室12cが形成され、この作動油室12cへの油圧を制御することにより、変速制御が実施される。
従動プーリ21は、従動軸(プーリ軸)20上に一体に形成された固定シーブ21aと、従動軸20上にローラスプライン部23を介して軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ21bと、可動シーブ21bの背後に設けられた油圧サーボ22とを備えている。このローラスプライン部23の構造は、駆動プーリ11のローラスプライン部13と同様である。可動シーブ21bの外周部には、背面側へ延びるシリンダ部22aが一体に形成され、このシリンダ部22aの内周部に従動軸20に固定されたピストン22bが摺接している。可動シーブ21bとピストン22bとの間に油圧サーボ22の作動油室22cが形成され、この作動油室22cの油圧を制御することにより、トルク伝達に必要なベルト推力が与えられる。なお、作動油室22cには初期推力を与えるスプリング24が配置されている。
従動軸20の一端部はエンジン側に向かって延び、この一端部に出力ギヤ27が固定されている。出力ギヤ27はデファレンシャル装置30のリングギヤ31に噛み合っており、デファレンシャル装置30から左右に延びる出力軸32に動力が伝達され、車輪が駆動される。
ここで、前後進切替装置4の具体的構造について、図3〜図6を参照しながら詳細に説明する。
キャリア44は円盤状のキャリアフランジ45と円環状のキャリアリム46とで構成されており、キャリアフランジ45の内径部はサンギヤ41とリングギヤ42との間を内径方向に延び、入力軸3に回転自在に支持されている。キャリアフランジ45にはキャリアリム46に向かって軸方向に突出する複数(ここでは6個)の柱状部45aが一体に形成され、これら柱状部45aの間の空間に上記ピニオンギヤ43が配置されている。上記柱状部45aの先端面とキャリアリム46とは焼結にて金属結合され、キャリアフランジ45とキャリアリム46とは一体的に固定されている。なお、溶接、ロー付、ネジ止めなどによって固定してもよい。
図5に示すように、キャリアフランジ45とキャリアリム46との対向位置にはピニオン穴45b,46aが形成され、これらピニオン穴45b,46aにピニオンギヤ43を支持するピニオン軸47が架け渡して挿入されている。ピニオンギヤ43とキャリアフランジ45との間、ピニオンギヤ43とキャリアリム46との間にはスラストワッシャ43aがそれぞれ配置されている。また、ピニオンギヤ43の内周とピニオン軸47の外周との隙間にはニードルベアリング43bが配置され、ピニオンギヤ43はピニオン軸47に対して回転自在である。キャリアフランジ45のピニオン穴45bに挿入されたピニオン軸47の一端部は、キャリアフランジ45の半径方向外方から圧入されたローラピン45cによって軸方向および回転方向の動きが規制されている。
図5に示すように、キャリアリム46には、前側(エンジン側)に向かって軸方向に突出する円筒部46bが一体に形成されており、この円筒部46bが逆転ブレーキ50のブレーキハブと直結クラッチ51のクラッチドラムとを兼ねている。すなわち、円筒部46bの外周部には逆転ブレーキ50のブレーキディスク50aの内径部が係合する外スプライン46cが形成され、内周部には直結クラッチ51のクラッチディスク51aの外径部が係合する内スプライン46dが形成されている。このように円筒部46bの内外周面であって半径方向に対向位置にそれぞれスプライン46c,46dが設けられ、両スプラインがスペースSで軸方向にオーバーラップしているため、それだけ軸方向寸法を短縮できる。また逆転ブレーキ50と直結クラッチ51とを円筒部46bの内外周に配置できるので、半径方向のスペースも短縮できる。
図4に示すように、キャリアリム46の円筒部46bの内周面には、内スプライン46dが欠如した欠歯部46eが所定間隔で形成されており、ピニオン穴46aは欠歯部46eと周方向に対応する位置に形成されている。ピニオン穴46aと欠歯部46eの底面との半径方向の間隔Rは、内スプライン46dの高さTより小さい。
R<T
そのため、ピニオン穴46aを円筒部46bの内周面に近い位置に形成することができ、前後進切替装置4の半径方向の寸法を短縮することができる。
逆転ブレーキ50のピストン50bは、図3に示すように変速機ケース5の内側壁に形成された凹型の油圧室50cに収容され、この油圧室50cに供給される油圧によりピストン50bは作動され、ブレーキディスク50aを締結する。ピストン50bの圧力によって押されたブレーキディスク50aの端部を支える反力部材として、静止部材であるオイルポンプカバー8から円筒状のストッパ部8aが一体に突設されている。そのため、ブレーキディスク50aの端部を支えるスナップリングを省略できる。
サンギヤ41の前側(エンジン側)には、図3に示すように直結クラッチ51のクラッチハブとなる円筒部41aが一体に突設されており、この円筒部41aの外周に直結クラッチ51のクラッチディスク51aの内径部が支持されている。オイルポンプカバー8の背面側(前後進切替装置側)の側面には凹型の油圧室51bが形成され、この油圧室51bに供給される油圧によりピストン51cが作動され、直結クラッチ51は締結される。ピストン51cは断面コ字形に形成されており、クラッチディスク51aと対面するピストン51cの側面には、相対回転を許容するスラストベアリング52が取り付けられている。そのため、ピストン51cの軸方向圧力はクラッチディスク51aに効果的に伝達され、かつピストン51cが直結クラッチ51のクラッチディスク51aと連れ回りするのが防止される。なお、クラッチディスク51aの背後にはキャリア44(キャリアリム46)が配置されているため、ピストン51cによって押されたクラッチディスク51aの端部をキャリア44の端面(キャリアリム46の側面)で支えることができ、スナップリングや格別な反力部材を省略できる。
上記構成よりなる無段変速機において、逆転ブレーキ50を締結し直結クラッチ51を解放すれば、トルクコンバータ2から入力される駆動力が逆転されかつ減速されて駆動プーリ11へ伝達される。そして、従動プーリ21およびデファレンシャル装置30を介して出力軸32がエンジン回転方向と同一方向に駆動され、前進駆動状態となる。
一方、直結クラッチ51を締結し逆転ブレーキ50を解放すれば、遊星歯車機構40の入力側(サンギヤ41)と出力側(リングギヤ42)とが直結されるため、トルクコンバータ2から入力された駆動力がそのまま駆動プーリ11へ伝達され、従動プーリ21およびデファレンシャル装置30を介して出力軸32がエンジン回転方向と逆方向に駆動され、後進駆動状態となる。
このように、3軸構成でコンパクトな無段変速機を実現できる。
前後進切替装置4は、直結クラッチ51を締結する油圧アクチュエータが静止部材であるオイルポンプカバー8に設けられているので、油圧アクチュエータへの供給油路中に油漏れ防止用のシールリングを設ける必要がなく、フリクションロスを小さくできる。しかも、複雑な形状のクラッチドラムを省略することができ、構造を簡素化でき、加工コストを低減できる。
また、キャリア44に逆転ブレーキ50のブレーキハブと直結クラッチ51のクラッチドラムとを兼ねる円筒部46bが設けられているため、キャリアに1個の円筒部46bを設けるだけで済み、構造が簡素になるだけでなく、円筒部46bの機械的強度も容易に確保できる。さらに、半径方向の無駄なスペースを生じさせない。
さらに、サンギヤ41に直結クラッチ51のクラッチハブとなる円筒部41aが設けられているので、直結クラッチ51の構造がさらに簡素化され、構成部品を少なくでき、前後進切替装置のさらなるコンパクト化が可能になる。
図7は本発明にかかる前後進切替装置の第2実施例を示す。図7において、第1実施例と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。なお、前後進切替装置以外の構成は、特許文献2と同様である。
この遊星歯車機構40’はダブルピニオン方式とされ、キャリア44に2種類のピニオン43A,43Bが支持されている。一方のピニオン43Aはリングギヤ42とピニオン43Bとに噛み合い、他方のピニオン43Bはピニオン43Aとサンギヤ41とに噛み合っている。サンギヤ41は入力軸3と結合され、キャリア44は駆動軸10と結合されている。逆転ブレーキ50はリングギヤ42と変速機ケース5との間に設けられ、逆転ブレーキ50を作動させる油圧ピストン50bは変速機ケース5内に配置されている。直結クラッチ51はキャリア44とサンギヤ41との間に設けられ、直結クラッチ51を作動させる油圧ピストン51cはオイルポンプカバー8に収容されている。油圧ピストン51cと直結クラッチ51のクラッチディスクとの間には、スラストベアリング52が配置されている。
この実施例の場合も、直結クラッチ51の油圧アクチュエータが静止部材であるオイルポンプカバー8に設けられているので、油漏れ防止用のシールリングを省略でき、フリクションロスを小さくできる。
また、直結クラッチ51がキャリア44と入力軸3との間ではなく、キャリア44とサンギヤ41との間に設けられるので、複雑な形状のクラッチドラムを省略でき、構造を簡素化でき、小型の直結クラッチ51を構成できる。
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
上記実施例では、遊星歯車機構40のキャリアフランジ45に柱状部45aを一体に形成し、柱状部45aの端部に円環状のキャリアリム46を固定した例を示したが、柱状部をキャリアリム46側に設け、柱状部の端部にキャリアフランジ45を固定してもよい。
上記実施例では、直結クラッチ51を締結する油圧アクチュエータのシリンダ部をオイルポンプカバー8に形成したが、変速機ケース5に直接設けることも可能であるし、オイルポンプカバー8以外の静止部材に設けることもできる。

Claims (8)

  1. 遊星歯車機構と逆転ブレーキと直結クラッチとを備え、
    上記遊星歯車機構のサンギヤが入力部材に結合され、リングギヤが出力部材に結合され、
    上記逆転ブレーキは上記キャリアと変速機ケースとの間に設けられ、上記直結クラッチは上記キャリアと上記入力部材との間に設けられ、
    上記逆転ブレーキと直結クラッチとを選択的に締結させることにより前後進切替えを行う無段変速機の前後進切替装置において、
    上記キャリアには、内周に直結クラッチのクラッチディスクの外周部と係合する内スプラインを有する円筒部が設けられ、
    上記サンギヤには、外周に直結クラッチのクラッチディスクの内周部と係合する外スプラインを有する円筒部が設けられ、
    上記直結クラッチを締結する油圧アクチュエータは、変速機ケースあるいは変速機ケースに固定された静止部材に設けられ、
    上記油圧アクチュエータのピストンと直結クラッチのクラッチディスクとの間に、両者の相対回転を許容し軸方向圧力を伝達するスラストベアリングが配置されていることを特徴とする無段変速機の前後進切替装置。
  2. 遊星歯車機構と逆転ブレーキと直結クラッチとを備え、
    上記遊星歯車機構のサンギヤが入力部材に結合され、キャリアが出力部材に結合され、
    上記逆転ブレーキは上記リングギヤと変速機ケースとの間に設けられ、上記直結クラッチは上記キャリアと上記入力部材との間に設けられ、
    上記逆転ブレーキと直結クラッチとを選択的に締結させることにより前後進切替えを行う無段変速機の前後進切替装置において、
    上記キャリアには、内周に直結クラッチのクラッチディスクの外周部と係合する内スプラインを有する円筒部が設けられ、
    上記サンギヤには、外周に直結クラッチのクラッチディスクの内周部と係合する外スプラインを有する円筒部が設けられ、
    上記直結クラッチを締結する油圧アクチュエータは、変速機ケースあるいは変速機ケースに固定された静止部材に設けられ、
    上記油圧アクチュエータのピストンと直結クラッチのクラッチディスクとの間に、両者の相対回転を許容し軸方向圧力を伝達するスラストベアリングが配置されていることを特徴とする無段変速機の前後進切替装置。
  3. 上記直結クラッチを締結する油圧アクチュエータのシリンダ部は、変速機ケースに固定され、かつ直結クラッチと軸方向に隣接して配置されたオイルポンプカバーの背面部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無段変速機の前後進切替装置。
  4. 上記キャリアの円筒部の外周には、逆転ブレーキのブレーキディスクの内周部と係合する外スプラインが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機の前後進切替装置。
  5. 上記キャリアの円筒部の外スプラインと内スプラインとが軸方向にオーバーラップする位置に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の無段変速機の前後進切替装置。
  6. 上記キャリアの円筒部の内周には、上記内スプラインが欠如した欠歯部が設けられ、ピニオン軸を支持するピニオン穴は上記欠歯部と周方向に対応する位置に形成され、ピニオン穴と欠歯部の底面との半径方向の間隔Rは、内スプラインの高さTより小さいことを特徴とする請求項5または6に記載の無段変速機の前後進切替装置。
  7. 上記逆転ブレーキのブレーキディスクの軸方向端部を支えるストッパ部は、上記変速機ケースに固定された静止部材に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無段変速機の前後進切替装置。
  8. 上記直結クラッチのクラッチディスクの軸方向端部を支えるストッパ部は、上記遊星歯車機構のキャリアに設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無段変速機の前後進切替装置。
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