JPH10181315A - 車両用空気タイヤ - Google Patents

車両用空気タイヤ

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JPH10181315A
JPH10181315A JP9336149A JP33614997A JPH10181315A JP H10181315 A JPH10181315 A JP H10181315A JP 9336149 A JP9336149 A JP 9336149A JP 33614997 A JP33614997 A JP 33614997A JP H10181315 A JPH10181315 A JP H10181315A
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JP
Japan
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pneumatic tire
sipe
cuts
angle
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Withdrawn
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JP9336149A
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English (en)
Inventor
Reinhard Mundl
ラインハルト・ムンドル
Helmut Rodewald
ヘルムート・ローデウアルト
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Continental AG
Original Assignee
Continental AG
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0302Tread patterns directional pattern, i.e. with main rolling direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
    • B60C11/1218Three-dimensional shape with regard to depth and extending direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/13Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本的には対立する要求の間の妥協を高いレ
ベルに上げる車両用タイヤを提供する。 【解決手段】 車両用空気タイヤは或る数のサイプ微小
切込みを有する成形要素を備えた成形されたトレッドバ
ンドを具備している。このサイプ微小切込みは軸方向に
延び、半径方向断面で見てジグザグ状に形成されてい
る。その際、サイプ微小切込み11は交互に続く区間1
1a,11bからなり、一方の区間11aは、成形表面
への垂線に対して鋭角αをなして延び、他方の区間11
bは鈍角βをなして延びている。後者の区間11bは成
形表面に対してほぼ平行である。成形表面から見たとき
最初の区間11aは、成形表面への垂線に対して鋭角α
をなして延びている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形要素、例えば
ブロックと切込みを有する成形されたトレッドバンドを
備えた車両用空気タイヤに関する。この切込みは公知の
ごとく、ほぼ軸方向に延び、半径方向断面で見てジグザ
グ状に形成されている。
【0002】
【従来の技術】タイヤの成形されたトレッドバンドの成
形要素はそれぞれ或る数の切込みを備えている。このタ
イヤは公知のごとく、冬の走行条件で、例えば湿った、
凍ったまたは雪で覆われた道路で、切込みを備えていな
いか切込みが少ないタイヤよりも、はるかに良好なグリ
ップを生じる。
【0003】あらゆる場合、このような切込みは、加硫
金型の成形セグメント内に、薄い金属板(サイプと呼ば
れる)を配置することによって形成される。このサイプ
は、金型の閉鎖時およびタイヤの残余***時に、トレッ
ドバンドのまだ可塑性のゴム混合物を“切り込む”(ま
だ可塑性であるので、本来は“食い込む”であるが、こ
の“切り込む”はドイツ連邦共和国では普通の表現であ
る)。
【0004】公知のほとんどのタイヤの切込みは上から
見て真っ直ぐ、波形または鋸歯状であり、半径方向断面
でトレッドハンド表面に対してほぼ垂直である。ヨーロ
ッパ特許出願公開第0282765号公報には、互いに
鏡像的に配置された対の切込みを備えた実施形が知られ
ている。この切込みは半径方向内側にジグザグ状に延び
ている。対をなした切込みの対応する区間の反対向きの
傾斜は、冬の道路でのグリップを改善する。
【0005】制動、加速またはカーブ走行によって生じ
る変形の際に切込みの互いに接する壁の摩擦を高めるた
めに、ヨーロッパ特許出願公開第0564435号公報
では、切込みの壁が弾性的に戻る面要素を備えることが
提案されている。この面要素はトレッド表面に対して鋭
角をなしている。この場合、一方の壁の弾性的に戻る面
要素は他方の壁の面要素に対して反対向きに配置されて
いる。
【0006】ドイツ連邦共和国特許出願公開第4107
547号公報には、半径方向断面(縦方向断面)内で1
倍のジグザグを描き、トレッド表面に60°以下の出口
角度が、そして切込み底に20°以下の“侵入角度”が
形成される切込みが記載されている。その際、侵入角度
は半径方向から、出口角度と逆向きに数えられる。同じ
数え方では、半径方向に対する切込みの半径方向内側区
間の角度は少なくとも160°である。
【0007】フランス国特許第2703002号明細書
の請求項1には、半径方向断面(縦方向断面)において
1.5倍のジグザグを描きく切込みが記載されている。
この切込みは、すべての3つの区間が半径方向に対して
10〜50°の鋭角をなすように、曲げられているかま
たは波を付けられている。この場合、中央の区間は他の
区間に対して半径方向と逆向きに傾斜している。すなわ
ち、−10〜−50°の角度で傾斜している。絶対角度
で表現すると、中間区間の傾斜は130〜170°であ
る。
【0008】ヨーロッパ特許第0543267号公報
は、切込み深さの約半分で分岐している切込みを開示し
ている。米国特許第4,794,965号明細書は、半
径方向断面でジグザグ状の切込みを示している。この切
込みはそれぞれ鏡像的に対をなして配置されている。各
々の脚部は、半径方向に対して最高で40°の鋭角で配
置され、脚から脚へ符号が交替する。補角として表現す
ると、角度は少なくとも140°である。更に、半径方
向内側に進んだ後で、脚から脚へ角度が小さくなる。
【0009】ドイツ連邦共和国特許出願公開第4427
895号公報は、上から見ておよび半径方向断面で波形
に見える切込みを提案している。というのは、波が斜め
に形成されているからである。すなわち、波の山と波の
谷が横方向平面内で斜めに延びている。ドイツ連邦共和
国特許出願公開第2908219号公報により、タイヤ
の回転方向に傾斜した、横方向に配置した切込みが知ら
れている。この切込みは(正の)加速(速度増大)のた
めに摩擦連結作用を高め、反対向きに傾斜した切込みは
制動(負の加速度)のための摩擦連結作用を高める。更
に、ドイツ連邦共和国特許第3028112号公報によ
り、トレッド中央範囲において制動力の伝達を最適に
し、両ショルダー範囲において加速力の伝達を最適にす
る切込みが知られている。
【0010】切込みは公知のごとく、それを設けた成形
要素の剛性を低下させる。これは若干の要求については
所望される。例えば雪道での良好なトラクションのため
に所望されるが、若干の他の要求にはこれは不利であ
る。例えば湿った地面での制動の際に不利である。この
場合、車両タイヤはいままで知られていた切込み形状に
よって満足できるように反応しない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、基本
的には対立する要求の間の妥協を高いレベルに持ち上げ
る車両用タイヤを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本出願人は、成形要素の
強度が負荷方向に左右されるように、車両タイヤのトレ
ッドの成形要素に設けた切込みによって、この課題が容
易に解決されると認識した。この課題は請求項1記載の
車両用空気タイヤによって解決される。この車両用空気
タイヤは次の特徴を有する。 a)成形要素、例えばブロックを有する成形されたトレ
ッドバンドを備え、 b)この成形要素がそれぞれ、半径方向の深さ内で分岐
していない或る数の切込み(11)を備え、この切込み
がほぼ軸方向に延び、半径方向断面で見てジグザグ状に
形成され、 c)切込み(11)が交互に続く、区間(11a,11
b)の連続体の少なくとも2倍からなり、 d)一方の区間(11a)が、成形表面への垂線に対し
て最高で35°の鋭角(α)をなして延び、他方の区間
(11b)が垂線に対して大きな角度(β)をなして延
び、 e)後者の区間(11b)が成形表面に対してほぼ平行
であり、 f)他方の区間(11b)と成形表面への垂線とがなす
大きな角度(β)が95〜125°であり、 g)成形表面から見たとき最初の区間(11a)が、成
形表面への垂線に対して鋭角(α)をなして延びる区間
である。
【0013】このように形成された切込みを有する成形
要素は、負荷の方向に依存して、特に負荷が回転方向の
一方で行われるか他方で行われるかに依存して、非常に
異なる強度を有する。タイヤが転動する地面から見て、
成形表面に対して鋭角をなして延びる区間の傾斜方向に
力の負荷が行われると、成形要素が変形し、この区間の
範囲の切込みの壁が互いに支持し合い、その際一部は互
いに滑り、互いに剪断運動を行う。従って、この負荷方
向の場合には、成形要素は比較的に小さな強度を有す
る。
【0014】同じ成形要素が反対方向に負荷されると、
はるかに強く作用する。なぜなら、成形表面に対して鈍
角をなして延びる区間の切込み壁が互いに支持し合い、
剪断運動が実質的に阻止されるからである。その際、成
形要素はその表面の大部分が地面に接触する。請求項2
記載の本発明の有利な特徴では、一方の区間と成形表面
への垂線とがなす鈍角と、他方の区間と成形表面への垂
線とがなす鋭角との間の差が、60〜110°、好まし
くは80〜100°であるように、切込みの区間の延長
状態が互いに調和している。このように採寸された角度
差は、摩耗を均一化させ、加硫金型から離型する際に切
込み壁に裂け目が入る危険を制限する。
【0015】その際、上述のように、負荷方向に応じて
成形要素の強度の違いをできるだけ最適にするために、
一方の区間と成形表面への垂線とがなす鋭角は15〜3
5°、特に20〜30°である。他方の区間と成形表面
への垂線とがなす鈍角は、95〜125°、特に100
〜120°である。その際、成形表面への垂線に対して
鋭角をなす区間は、成形表面への垂線に対して鈍角をな
す区間よりも長く形成されている。この場合、長さの差
は好ましくは、長い区間の長さが短い区間の長さの1.
4〜4倍になるように調節される。
【0016】本発明の他の特徴に従って、サイプ微小切
込みの個々の区間の並列配置は、個々の区間が成形要素
または成形表面に対してほぼ垂直に延びる包絡線を有す
るように行われる。負荷方向に応じた強度の上述の違い
を所望にするために、サイプ微小切込みは模様深さの少
なくとも70%の深さまで達している。その際、サイプ
微小切込みは模様深さよりも少しだけ深いところまで達
していると有利である。
【0017】本発明に従って形成された車両タイヤは好
ましくは、回転方向に拘束されるトレッドハンド成形部
を備えている。その際、転動方向は好ましくは、成形表
面への垂線に対して鋭角をなす区間の傾斜と反対向きで
ある。剪断強度が異なることに基づいて、この有利な転
動方向の場合には、トラクション時に成形要素が小さな
強度を有する。それによって、ブロックの変形によっ
て、小さな接触面が高い圧力で生じる。これは例えば雪
道やぬかるみで有利である。地面に対する大きな接触面
は、反対の負荷方向の際に生じる。これは特に、滑らか
な地面、例えば湿った道路や氷上での制動にとって非常
に有利である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の他の特徴、効果および細
部を、図に基づいて詳しく説明する。図は本発明の実施
の形態を示している。図1に示した、本発明によるタイ
ヤのためのドレッドバンドの部分は、ショルダーブロッ
ク列1と中央ブロック列2を備えている。この両ブロッ
ク列は幅の広い周溝3によって互いに分離されている。
更に、タイヤの中心周方向線M−Mに沿って、幅の広い
周溝3′が設けられている。ショルダーブロック1a
は、地面に接触するタイヤの部分(トレッドバンド幅B
=E.T.R.T.O標準規格による接地面の幅)から
側方に越えて延びている。ショルダーブロック列1のブ
ロック1aは周方向において、幅の広い横方向溝4によ
って互いに分離されている。中央ブロック列2のブロッ
ク2aの間にも、横方向溝5が設けられている。ブロッ
ク1aとブロック2aは図示の実施の形態の場合には、
上から見て、ほぼ平行四辺形または菱形の基本形状を有
する。
【0019】ブロック1aまたはブロック2aはそれぞ
れ、或る数のサイプ微小切込み10,11を備えてい
る。このサイプ微小切込みは各ブロック1a,2aで互
いに平行に延びている。この場合、ブロックあたりのサ
イプ微小切込みの数は少なくとも2個、特に3〜5個で
ある。付加的な溝6は公知のように、幅が1〜2mm
で、深さが2mm以下である。この溝によって、サイプ
微小切込み10,11の排気が行われる。図2〜4に基
づいて詳しく説明するように、ブロック1a,2aの一
部、特にブロック列1,2内を延びるすべてのサイプ微
小切込みは、特別に形成されている。図示した実施の形
態において、この切込みは少なくとも、中央のブロック
列2のブロック2aに設けられたサイプ微小切込み11
である。
【0020】サイプ微小切込み11は上から見て真っ直
ぐに延びているが、弧状にやや湾曲して延びていてもよ
い。更に、サイプ微小切込みはそれぞれのブロック2a
をその幅全体にわたって横切っているが、サイプ微小切
込みの一端が周溝3,3′に開口し、他端が成形ブロッ
ク2a内で終わるように配置してもよい。図2は中央の
ブロック列2の一つの成形ブロックの縦断面を示してい
る。このブロックは3つのサイプ微小切込み11を備え
ている。更に、このブロック2aに隣接するブロック2
aの一部範囲と、ブロック2aを互いに分離する横方向
溝5が示してある。サイプ微小切込み11は、このよう
な切込みの場合に一般的であるように、0.4〜0.8
mm、特に約0.5mmの幅を有し、成形ブロック表面
から出発してジグザグ状に延びている。従って、成形ブ
ロック2a内でのサイプ微小切込み11は、互いにほぼ
平行に延びるように配置されている。ジグザグ状の形は
長い区間11aと短い区間11bを交互に連続させるこ
とによって形成されている。この場合、このような区間
11a,11bがその都度少なくとも2つ設けられてい
る。図示した実施の形態の場合には、サイプ微小切欠き
11はそれぞれ3つの長い区間11aと2つの短い区間
11bを備えている。区間11a,11bはそれぞれ、
個のサイプ微小切込み11を観察すると、互いに平行に
設けられている。その際、区間11aは成形部表面また
はブロック表面への垂線に対して鋭角αをなしている。
この角度は図示した実施の形態では25°である。しか
し、角度αは25°よりも大きくてもよいし、小さくて
もよい。しかし、サイプ微小切込み11の後述の作用を
保証するためには、15〜35°、特に20〜30°で
ある。
【0021】区間11aに接続するサイプ微小切込み1
1の区間11bは、成形部表面またはブロック表面への
垂線に対して角度βをなしている。この角度は図示実施
の形態では115°である。従って、区間11bは区間
11aからそれぞれ90°をなして分岐している。区間
11aと区間11bはそれぞれ互いに同じ長さであるの
で、その微小切込みの場合、成形部表面またはブロック
表面に対して垂直に延びる包絡線Hを生じる。角度β
は、トレッドバンドの所望される均一な摩耗に不利に作
用しないようにするために、少なくとも95°であり最
高でも125°である。角度αと角度βの差は、区間1
1a,11bの長さの比と共に、短い区間と長い区間の
延長状態と相対位置を決定する。この差は60〜110
°、特に80〜100°である。
【0022】図示実施の形態の場合には、既に述べたよ
うに、区間11aと区間11bがそれぞれ互いに同じ長
さである。長い区間11aに対する短い区間11bの長
さの比は、角度α,βまたは角度差β−αに合わせて調
節される。この場合、長い区間11aの長さsa は短い
区間11bの長さsb の約1.4〜4倍である。図示し
た実施の形態の場合、既に述べたように、微小切込みの
延長状態は包絡線Hが成形部表面またはブロック表面に
対して垂直になるように選択されている。図示した実施
の形態と異なり、サイプ微小切込みの包絡線が成形部表
面またはブロック表面への垂線に対して25°以下の鋭
角をなして延びるように、サイプ微小切込みを配置する
ことができる。
【0023】図示した実施の形態の場合には更に、ブロ
ック内に設けられた3つのサイプ微小区間11が、その
他の模様深さよりも深いところまで達している。この模
様深さはここでは横方向溝の深さに一致し、この横方向
溝の深さは一般的に8〜9mmである。これは、タイヤ
全体の寿命にわたってサイプ微小切込み11の後述する
作用が維持されるという利点がある。従って、サイプ微
小切込み11は少なくとも、模様深さの70%の深さま
で延びている。
【0024】図示した実施の形態と異なり、サイプ微小
切込み11は、微小切込み深さが増すにつれてその包絡
線Hの間隔が小さくなるように、形成または延長させる
ことができる。これは一般的に、サイプ微小切込み11
の長い区間と短い区間が深くなるにつれて短くなること
によって行われる。その際更に、ブロック表面から見て
最初の区間11aを他の区間11aよりも短く形成可能
である。
【0025】図3,4に基づいて詳しく説明するよう
に、このようなサイプ微小切込み11を有するブロック
は、反対向きの両周方向に応力を受けたときまたは力が
作用したときに、異なる剪断強度を有する。図3は地面
または基礎から矢印F1 方向の力がブロック2aに作用
したときのブロック2aを示している。力の負荷はサイ
プ微小切込み11の区間11aの傾斜方向と反対方向に
行われる。ブロック2aは、微小切込み壁が長い区間1
1aの範囲で互いに支持し合い、かつ幾らか相対的に摺
動し、短い区間11aの範囲の微小切込み壁がその相互
間隔を増大するように、形成されている。従って、この
負荷方向の場合、地面に対するブロック1aの接触は、
微小切込み11の開口の範囲の非常に小さな面積を介し
て行われる。これは“線状接触”と呼ばれる。この負荷
方向の場合、ブロックは比較的に小さな剪断強度を有す
る。地面に対する“線状接触”に基づいて、可撓性の表
面例えば雪道上で大きな摩擦係数を有する。従って、地
面に対する接触面の範囲において高い圧力が生じる。
【0026】図4は、図3の矢印F1 と反対向きの矢印
2 方向から力が作用したときの同じブロック2aの状
態を示している。その際、ブロック2aは本発明による
サイプ微小切込みの形状のために、大幅に強度のある状
態を示す。図示のように、この負荷方向の場合には、長
い区間11aの範囲の微小切込み壁の間隔が増大する。
短い区間11bの範囲においては微小切込み壁が互いに
接触して支持し合う。ブロック2aはその表面の大部分
が地面に載る。従って、地面に対してブロック2aが面
状に接触する。それによって、例えば凍った道路または
湿った道路上の硬い表面に対する摩擦値が高い。
【0027】図3,4に示した異なる剪断強度は、それ
によって生じる地面との接触方法と共に、実際にきわめ
て有利に変換可能である。できるだけ小さな面積(“線
状接触”)に沿って作用する、地面に対するブロックの
大きな押圧力は特に、冬の条件でのタイヤの良好なトラ
クション特性にとって有利である。なぜなら、それによ
って雪またはぬかるみへの食い込み、ひいては所望のグ
リップが保証されるからである。反対向きの負荷方向の
場合の地面に対する大きな接触面積と、それに伴うブロ
ックの大きな剪断強度は、滑らかな地面、例えば湿った
道路または氷上で制動にとって有利である。
【0028】従って、このようなサイプ微小切込み11
を有する成形要素を備えたトレッドバンド成形部は、回
転方向を拘束する、有利な転動方向を有するトレッドバ
ンド成形部として有利に形成され、しかも転動方向が図
2の矢印Rの方向に一致するように形成される。サイプ
微小切込みの相互間隔と、横方向溝によって形成される
ブロックエッジとサイプ微小切込みとの間の間隔につい
ては、従来のように形成されたサイプ微小切込みを有す
るブロックに関する経験値を参照することができる。一
般的には、サイプ微小切込みの相互間隔と、ブロックエ
ッジとサイプ微小切込みとの間の間隔については、サイ
プ微小切込み11を、できるだけ均一に成形ブロックに
分配することが有利である。ブロックエッジの場合、で
きるだけ均一に成形ブロックに分配される。この場合、
本発明に従って形成されたサイプ微小切込みの場合に
は、ブロックエッジに対する間隔を、サイプ微小切込み
11の相互間隔よりも幾分大きくすると有利であること
が判った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って形成された車両用空気タイヤ用
トレッドバンド成形部の部分展開図である。
【図2】図1のA−A線に沿った成形ブロックの断面図
である。
【図3】力が作用したときの、図2の成形ブロックを示
す図である。
【図4】反対向きの力が作用したときの、図2の成形ブ
ロックを示す図である。
【符号の説明】
11 切込み 11a,11b 区間

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)成形要素、例えばブロックを有する
    成形されたトレッドバンドを備え、 b)この成形要素がそれぞれ、半径方向の深さ内で分岐
    していない或る数の切込み(11)を備え、この切込み
    がほぼ軸方向に延び、半径方向断面で見てジグザグ状に
    形成され、 c)切込み(11)が交互に続く、区間(11a,11
    b)の連続体の少なくとも2倍からなり、 d)一方の区間(11a)が、成形表面への垂線に対し
    て最高で35°の鋭角(α)をなして延び、他方の区間
    (11b)が垂線に対して大きな角度(β)をなして延
    び、 e)後者の区間(11b)が成形表面に対してほぼ平行
    であり、 f)他方の区間(11b)と成形表面への垂線とがなす
    大きな角度(β)が95〜125°であり、 g)成形表面から見たとき最初の区間(11a)が、成
    形表面への垂線に対して鋭角(α)をなして延びる区間
    であることを特徴とする車両用空気タイヤ。
  2. 【請求項2】 一方の区間と成形表面への垂線とがなす
    大きな角度(β)と、他方の区間(11a)と成形表面
    への垂線とがなす鋭角(α)との間の差が、60〜11
    0°、好ましくは80〜100°であることを特徴とす
    る請求項1記載の車両用空気タイヤ。
  3. 【請求項3】 他方の区間(11b)と成形表面への垂
    線とがなす大きな角度(β)が100〜120°である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用空気タ
    イヤ。
  4. 【請求項4】 成形表面への垂線に対して鋭角(α)を
    なす区間(11a)が、成形表面への垂線に対して鈍角
    (β)をなす区間(11b)よりも長く形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    車両用空気タイヤ。
  5. 【請求項5】 長い区間(11a)の長さが短い区間
    (11b)の長さの1.4〜4倍であることを特徴とす
    る請求項4記載の車両用空気タイヤ。
  6. 【請求項6】 サイプ微小切込み(11)が、成形要素
    または成形表面に対してほぼ垂直に延びる包絡線(H)
    を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つ
    に記載の車両用空気タイヤ。
  7. 【請求項7】 サイプ微小切込み(11)が模様深さの
    少なくとも70%の深さまで達していることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか一つに記載の車両用空気タイ
    ヤ。
  8. 【請求項8】 サイプ微小切込み(11)が模様深さよ
    りも少しだけ深いところまで達していることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか一つに記載の車両用空気タイ
    ヤ。
  9. 【請求項9】 回転方向を拘束するトレッドバンド成形
    部を備えた、請求項1〜8のいずれか一つに記載の車両
    用空気タイヤにおいて、成形表面への垂線に対して鋭角
    (α)をなす切込み(11)の区間(11a)の傾斜に
    対して、回転方向が反対向きであることを特徴とする車
    両用空気タイヤ。
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