JPH10176827A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH10176827A
JPH10176827A JP33601496A JP33601496A JPH10176827A JP H10176827 A JPH10176827 A JP H10176827A JP 33601496 A JP33601496 A JP 33601496A JP 33601496 A JP33601496 A JP 33601496A JP H10176827 A JPH10176827 A JP H10176827A
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fan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】速い外乱によるバーナへの空気の風量変化に対
しても、空気と燃料ガスの比率を一定に保って安定な燃
焼を行うことができる燃焼装置を提供する。 【解決手段】バーナ3を収容した燃焼室18と、バーナ
3に燃焼用空気を送風する燃焼ファン10と、燃焼ファ
ン10の回転数を検出する回転数検出手段12と、バー
ナ3に供給する燃料ガスの流量を可変するガス比例弁9
と、燃焼ファン10からバーナ3への燃焼用空気の風量
を検出する風量センサ13と、バーナ3の燃焼運転時に
風量センサ13より検出される検出風量をバーナ3の必
要燃焼量を得るために設定された目標風量に一致させる
ように燃焼ファン10の回転数を制御するファン制御手
段22とを備えた燃焼装置において、風量センサ13に
よって検出される燃焼用空気の流量と燃料ガスの供給流
量との比率が所定範囲値を保つように、ガス比例弁9の
開度を設定するガス比例弁制御手段23を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、給湯器等の燃焼
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば給湯器において、使用者により設
定された出湯温度と、出湯温度センサによって検出され
る実際の出湯温度とを一致させるのに必要なバーナの燃
焼量を算出し、該バーナに該燃焼量に応じた流量の燃焼
用空気と燃料ガスを供給するようにしたものが知られて
いる。該給湯器では、燃焼用空気を供給する燃焼ファン
の回転数を該バーナの燃焼量に応じて制御すると共に、
該燃焼量あるいは該燃焼ファンの実回転数に応じて該バ
ーナへの燃料供給路に設けたガス比例弁の開度を制御す
る。
【0003】この種の燃焼装置は、燃焼ファンの回転数
と燃焼ファンからバーナへの風量(空気の供給量)とが
常に一定の関係で互いに対応することを前提として、燃
焼ファンの回転数を制御する。しかし、実際には、バー
ナを収容した燃焼室の給気口や排気口の詰まり等が生じ
て燃焼ファンの負荷が当初の正常な場合に対して変化す
ると、燃焼ファンの回転数が同一であっても、燃焼ファ
ンからバーナへの実際の燃焼用空気の風量が変化する。
【0004】このため、近年においては、燃焼ファンか
らバーナへの送風通路に配置した風量センサによりバー
ナへの実際の燃焼用空気の風量を随時検出し、その検出
風量がバーナの必要燃焼量に対応した設定風量と一致す
るように燃焼ファンの回転数を制御するものが提案され
ている(実開平1─129561号、実開昭60─14
3251号等)。
【0005】上記のように風量センサを用いて燃焼ファ
ンの回転数を制御することで、燃焼室の給気口や排気口
がある程度詰まっても、バーナの必要燃焼量に対応した
風量の燃焼用空気を燃焼ファンからバーナに供給するこ
とができる。そのため、燃焼時の空気と燃料ガスの比率
を一定範囲値に保って安定な燃焼を行うことができる。
しかし、燃焼ファンの応答周波数は低いため、速い外乱
によりバーナへの空気の風量が変化したときには、燃焼
ファンの回転数の制御では追従できず、燃焼用空気と燃
料ガスの比率が変動してしまう。そのため、特に完全燃
焼に必要な空気量の全てを一次空気として燃料ガスと混
合させて燃焼を行う全一次燃焼式の燃焼装置では、安定
な燃焼状態を維持できないという不都合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記不都合
を解消し、速い外乱によってバーナへの空気の風量が変
化したときでも、燃焼時の空気と燃料ガスの比率を所定
範囲値に保って安定な燃焼を行うことができる燃焼装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、バーナを収容した燃焼室と、該バーナに燃
焼用空気を送風する燃焼ファンと、該燃焼ファンの回転
数を検出する回転数検出手段と、該バーナに供給する燃
料ガスの流量を可変するガス比例弁と、該燃焼ファンか
ら該バーナへの燃焼用空気の風量を検出する風量センサ
と、前記バーナの燃焼運転時に該風量センサより検出さ
れる検出風量を該バーナの必要燃焼量を得るために設定
された目標風量に一致させるように前記燃焼ファンの回
転数を制御するファン制御手段とを備えた燃焼装置にお
いて、前記風量センサによって検出される燃焼用空気の
検出風量と燃料ガスの供給流量との比率が所定範囲値を
保つように、前記ガス比例弁の開度を設定するガス比例
弁制御手段を設けたことを特徴とする。
【0008】一般に、風量センサの応答周波数の上限は
10Hz程度であるが、ファンモータによる空気流量変化
の応答周波数の上限は0.1Hz程度である。そのため、
前記ファン制御手段によるファンモータの制御では、
0.1Hzを越える速さの外乱による燃焼用空気の風量の
変動を抑制することはできない。かかる場合に、本発明
によれば、前記ガス比例弁制御手段によって燃焼用空気
の風量と燃料ガスの供給流量との比率が所定範囲値を保
つように、前記ガス比例弁の開度が調節される。したが
って、ガス比例弁によるガス流量変化の応答周波数の上
限である1〜数Hz程度までの燃焼用空気の風量の変動に
対して、燃焼用空気の検出風量と燃料ガスの供給流量と
の比率を所定範囲値に保ち、良好な燃焼を行うことがで
きる。
【0009】また、バーナを収容した燃焼室と、該バー
ナに燃焼用空気を送風する燃焼ファンと、該燃焼ファン
の回転数を検出する回転数検出手段と、該バーナに供給
する燃料ガスの流量を可変するガス比例弁と、該燃焼フ
ァンから該バーナへの燃焼用空気の風量を検出する風量
センサと、前記バーナの燃焼運転時に該風量センサより
検出される検出風量を該バーナの必要燃焼量を得るため
に設定された目標風量に一致させるように前記燃焼ファ
ンの回転数を制御するファン制御手段と、前記回転数検
出手段によって検出された前記燃焼ファンの回転数に応
じて、前記ガス比例弁の開度を設定するガス比例弁制御
手段とを備えた燃焼装置において、該ガス比例弁制御手
段は、前記バーナの燃焼運転時に、前記ファン制御手段
により、前記燃焼ファンの回転数を増減する補正がなさ
れたときに、該回転数の増減分を打ち消すように前記ガ
ス比例弁の開度を設定し、また、前記風量センサによっ
て検出される燃焼用空気の検出風量の変動量が所定範囲
値を逸脱したときに、燃焼用空気の検出風量と燃料ガス
の供給流量との比率が該所定範囲値内に入るように、前
記ガス比例弁の開度を設定することを特徴とする かかる本発明によれば、前記給気口や排気口にごみ等が
つまり、前記燃焼ファンから前記バーナへの燃焼用空気
の風量が変動すると、前記ファン制御手段によって燃焼
用空気の検出風量を前記目標風量と一致させるために前
記燃焼ファンの回転数の補正が行われる。このとき、前
記ガス比例弁制御手段は、燃焼ファンの回転数に応じて
前記ガス比例弁の開度を設定するため、燃焼ファンの回
転数の補正に応じて該電流指示値も変更される。かかる
場合に、前記ガス比例弁制御手段は、該燃焼ファンの回
転数の補正による回転数の増減を打ち消すように前記ガ
ス比例弁の開度を設定する。したがって、前記燃焼ファ
ンが燃焼用空気の検出風量を前記目標風量と一致させる
ために、前記燃焼ファンの回転数を変更しても、前記ガ
ス比例弁の開度はほぼ一定に保たれるので、燃焼時の空
気と燃料ガスの比率は変わらず、良好な燃焼状態を維持
することができる。
【0010】そして、上記述べたように、燃焼ファンに
よる空気流量変化の応答周波数の上限よりも、前記ガス
比例弁によるガス流量変化の応答周波数の上限のほうが
高い。そのため、前記ファン制御手段による前記燃焼フ
ァンの制御では追従できない速さで燃焼用空気の風量が
変化したときでも、燃焼用空気の風量を増減する代わり
に、前記ガス比例弁制御手段により、前記ガス比例弁の
開度を調節することで、燃焼用空気の風量と燃料ガスの
供給流量との比率を所定範囲値内に保って良好な燃焼を
行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施形態を図1〜
図3を参照して説明する。図1は本第一の実施形態の燃
焼装置である給湯器の構成図、図2は図1に示した給湯
器の制御ブロック図、図3aは図1に示した給湯器に備
えた風量センサの出力変動、即ち燃焼用空気の風量の変
動を示すグラフ、図3bは図3aに対応したガス比例弁
への電流指示値を示すグラフである。
【0012】図1を参照して、1は熱交換器2及びこれ
を加熱するバーナ3を内蔵した給湯器本体、4は熱交換
器2を通って配管された通水管、5は通水管4を流れる
水の流量を熱交換器2の上流側で検出する流量センサ、
6は熱交換器2の下流側で通水管4を流れる水の出湯温
度を検出する温度センサ、7はバーナ3に燃料ガスを供
給するガス供給管、8,9はガス供給管7にその上流側
から順に介装された開閉電磁弁及びガス比例弁、10は
バーナ3に燃焼用空気を送風する燃焼ファン、11は燃
焼ファン10を駆動するファンモータ、12は燃焼ファ
ン10の回転数を検出するためのホール素子等により構
成された回転数センサ、13は燃焼ファン10からバー
ナ3への燃焼用空気の風量を検出する風量センサ、14
は使用者が出湯温度の設定等を行うための操作部、15
は操作部14により設定された湯の設定温度や前記各セ
ンサ5,6,12,13の検出信号等に応じてファンモ
ータ11や電磁弁8、ガス比例弁9等を制御するコント
ローラ、16はバーナ3の点火を行うためのイグナイ
タ、17はバーナ3の失火の有無等の燃焼状態を検知す
るフレームロッドである。
【0013】バーナ3は、熱交換器2の下方で給湯器本
体1に形成された燃焼室18に収容され、その燃焼室1
8には、給湯器本体1の上部に設けられた排気口19と
下部に設けられた給気口20とが連通している。そし
て、給気口20側に燃焼ファン10が設けられ、給気口
20から前記燃焼室18に至る送風通路21に風量セン
サ13が配置されている。
【0014】尚、通水管4の上流側は水道管(図示しな
い)に接続され、下流側は台所や浴室の給湯栓(図示し
ない)に接続されている。また、風量センサ13は、例
えば熱線式風量センサである。尚、風量センサには、熱
線式の他、熱式、カルマン渦式、ベーン式等を用いるこ
とができる。
【0015】コントローラ15はファン制御手段22
と、ガス比例弁制御手段23とを有する。使用者が湯の
使用を開始すると、コントローラ15は、操作部14で
設定された出湯温度と、流水センサ5により検出される
通水管4に流れる通水湯量と、温度センサ6によって検
出される実際の出湯温度とからバーナ3の必要燃焼量を
決定する。ファン制御手段22は、該必要燃焼量に応じ
たバーナ3への燃焼用空気の風量を得るために必要とな
る燃焼ファン10の目標回転数を算出し、該目標回転数
で燃焼ファン10が回転するようにファンモータ11を
制御する。また、ガス比例弁制御手段23は、風量セン
サ13による燃焼用空気の検出風量値に応じてガス比例
弁9の開度を調節する。
【0016】次に、図2の制御ブロック図を参照してコ
ントローラ15の動作を説明する。図2に示すように、
本第一の実施形態におけるコントローラ15の制御ブロ
ックは、ファン制御手段22に対応するファン制御ブロ
ック30と、ガス比例弁制御手段23に対応するガス比
例弁制御ブロック31とからなる。
【0017】ファン制御ブロック30は、前記必要燃焼
量に応じて決定される目標回転数で燃焼ファン10が回
転するように、ファンモータ11を制御する。通常、フ
ァンモータ11の回転数と風量センサ13によって検出
されるバーナ3への燃焼用空気の風量とは、一定の関係
で互いに対応する。そのため、Aに示すフィードバック
ループにより、前記目標回転数と回転数センサ12によ
って検出される実際のファンモータ11の回転数とを第
1の加え合わせ点33で比較し、比較結果に応じて第1
のPWM変換部34への出力電圧を増減することで、フ
ァンモータ駆動回路部35を介してファンモータ11の
回転数を一定に保てば、バーナ3への燃焼用空気の流量
を一定に保つことができる。したがって、風量センサ1
3からの出力が、ファンモータ回転数補正手段37に入
力されても、目標回転数を変化させることはない。尚、
PI制御部36及びループCはファンモータ11の回転
数制御の安定性を向上するためのものである。
【0018】しかし、給気口20や排気口19にごみ等
が詰まったときに、ごみ等が負荷となって燃焼用空気の
流れが妨げられ、ファンモータ11の回転数を一定に保
っても、バーナ3への燃焼用空気の流量が減少するとい
う不都合を生じる場合がある。フィードバックループB
はこのような不都合を解消するためのもので、給気口2
0付近に設けた風量センサ13によって、実際にバーナ
3に供給される燃焼用空気の風量を検出し、ごみ等によ
る負荷で風量が減少したときには、ファンモータ回転数
補正手段37はフィードバックループBにより、目標回
転数を風量の減少分に応じて増加させる。これにより、
第1のPWM変換部34への指示電圧値が増加するの
で、ファンモータ11の回転数が増加し、ごみ等による
負荷の増加によって生じるバーナ3への燃焼用空気の流
量の減少分を補って、該燃焼用空気の流量を一定に保つ
ことができる。
【0019】一方、ガス比例弁制御ブロック31を構成
する電流指示値算出手段40には、風量センサ13によ
る燃焼用空気の検出風量が入力され(経路D)、電流指
示値算出手段40は、燃焼用空気の風量と燃料ガスの供
給流量との比率が所定の範囲値内に収まるように、ガス
比例弁9への電流指示値を算出する。
【0020】以上の動作を図3a、図3bのグラフを参
照して説明すると、通常の燃焼運転時や、ごみ等の負荷
が排気口19や給気口20に徐々に詰まっていく経時変
化時等では、図3aの0〜T1 及びT2 以降のように、
ファン制御ブロック30により、風量センサ13の出力
変動(バーナ3への燃焼用空気の風量の変動)はU1
2 の一定範囲に抑制される。そして、この一定範囲U
1 〜U2 に対応した燃料ガスの供給流量を設定するため
の電流指示値I1 が電流指示値算出手段40で算出され
る。その結果、バーナ3への燃焼用空気の風量と燃料ガ
スの供給流量との比率が一定範囲値内に保たれ、良好な
燃焼が行われる。
【0021】そして、図3aのT1 〜T2 に示すよう
な、ファンモータ11による空気流量変化の応答周波数
の上限(0.1Hz程度)を越え、ファン制御ブロック3
0による制御では抑制できない燃焼用空気の減少が風量
センサ13によって検出されたとき、即ち、電流指示値
算出手段40で任意に設定されたV1 〜V2 の範囲を越
える燃焼用空気の減少が風量センサ13によって検出さ
れたときには、電流指示値算出手段40は、図3bに示
すように、燃焼用空気の減少分に応じて電流指示値を減
少させる。その結果、ガス比例弁9の開度が小さくな
り、バーナ3への燃焼ガスの流量が減少する。ガス比例
弁9によるガス流量変化の応答周波数の上限(1〜数Hz
程度)は、ファンモータ11による空気流量変化の応答
周波数の上限(0.1Hz程度)よりも高いため、ファン
制御ブロック30による制御では追従できない速度で燃
焼用空気の流量の変化が生じたときでも、この電流指示
値算出手段40の動作により、バーナ3への燃焼用空気
の風量と燃料ガスの供給流量との比率を所定範囲値に保
って、安定した燃焼を行うことができる。
【0022】尚、図3a、図3bでは、外乱により風量
センサ13の検出風量が減少した場合を示したが、風量
センサ13の検出風量が増加した場合は、ガス比例弁9
の開度を大きくしてバーナ3への燃料ガスの流量を増加
させることで、バーナ3への燃焼用空気の風量と燃料ガ
スの供給流量との比率を所定範囲値に保つことができ
る。
【0023】次に、本発明の第二の実施形態を図1、図
3、図4を参照して説明する。本第二の実施形態の装置
構成は、図1に示した前記第一の実施形態と同じであ
り、コントローラ15に備えたガス比例弁制御手段23
の構成のみが異なる。図4は、コントローラ15の動作
を示す制御ブロック図である。
【0024】図4に示すように、本第二の実施形態にお
けるコントローラ15の制御ブロックは、ファン制御手
段22に対応するファン制御ブロック30と、ガス比例
弁制御手段23に対応するガス比例弁制御ブロック50
とからなる。ファン制御ブロック30の構成、動作は前
記第一の実施形態と同じであり、風量センサ13による
燃焼用空気の風量の検出値が所定範囲内に保たれるよう
に、ファンモータ11の回転数制御を行う。
【0025】一方、ガス比例弁制御ブロック50は、フ
ァンモータ回転数センサ12により検出されるファンモ
ータ11の回転数に応じて、バーナ3への燃焼用空気の
風量と燃料ガスの供給流量との比率が所定の範囲値を保
つように、ガス比例弁9の開度を調節する。即ち、ガス
比例弁制御ブロック50を構成する電流指示値算出手段
40はファンモータ11の回転数に応じて、ガス比例弁
9の開度を調節するための電流指示値を算出し、第2の
PWM変換部41で該電流指示値に応じたON/OFF
比のパルス波形を生成し、該パルス波形でガス比例弁駆
動回路部42を介してガス比例弁9を駆動する。
【0026】尚、給気口20や排気口19にごみ等が詰
まり、ファンモータ回転数補正手段37によるファンモ
ータの回転数の補正制御が行われると、燃焼用空気の風
量が一定であるにも拘らず、ファンモータ11の回転数
が変化するという状態が生じる。このとき、電流指示値
算出手段40は、ファンモータ11の回転数に応じてガ
ス比例弁9への電流指示値を決定するため、燃焼用空気
の風量と燃料ガスの供給流量との比率が変化する。その
ため、燃焼状態が悪化し、不完全燃焼等を生じる虞れが
ある。電流指示値変更手段43は、このような状態が生
じるのを防止するためのものであり、ファンモータ回転
数補正手段37による目標回転数の補正量を入力し(経
路E)、該補正量を打ち消すように電流指示値算出手段
40からの電流指示値を変更する。これにより、ファン
モータ回転数補正手段37により目標回転数の補正がな
されたときでも、燃焼用空気の風量と燃料ガスの供給流
量との比率を一定に保つことができる。
【0027】しかし、燃焼室18への燃焼用空気の流量
が何らかの外乱によりファンモータ11による空気流量
変化の応答周波数の上限(0.1Hz程度)を越える速度
で変化したときには、ファン制御ブロック30によるフ
ァンモータ11の制御では、該燃焼用空気の流量の変化
を抑制できない。
【0028】このようなファンモータ11の制御では抑
制できない燃焼用空気の風量の変化に対応するため、電
流指示値変更手段43は、風量センサ13による燃焼用
空気の風量を入力し(経路F)、燃焼用空気の流量の変
化に応じた電流指示値の変更を行う。図3a、図3bを
参照して電流指示値変更手段43の動作を説明すると、
通常の燃焼運転時は、図3の0〜T1 、及びT2 以降の
ように、ファン制御ブロック30により、風量センサ1
3の出力変動(バーナ3への燃焼用空気の風量の変動)
はU1 〜U2 の一定範囲に抑制される。
【0029】そして、図3aのT1 〜T2 に示すよう
な、ファンモータ11による空気流量変化の応答周波数
の上限(0.1Hz程度)を越え、ファン制御ブロック3
0による制御では抑制できない燃焼用空気の変動が風量
センサ13によって検出されたとき、即ち、電流指示値
変更手段43で任意に設定したV1 〜V2 の範囲を越え
て風量センサ13の出力が変化したときには、電流指示
値変更手段43は、図3bに示すように、電流指示値算
出手段40で算出された電流指示値I1 を減少させる。
即ち、ガス比例弁9の開度を小さくしてバーナ3への燃
焼ガスの流量を減少させる。ガス比例弁9によるガス流
量変化の応答周波数の上限(1〜数Hz程度)は、ファン
モータ11による空気流量変化の応答周波数の上限
(0.1Hz程度)よりも大きいため、ファン制御ブロッ
ク30による制御では追従できない速度で燃焼用空気の
流量の変化が生じたときでも、この電流指示値変更手段
43の動作により、バーナ3への燃焼用空気の風量と燃
料ガスの供給流量との比率を所定範囲値に保って、安定
した燃焼を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の開放型燃焼装置であ
る給湯器の構成図。
【図2】本発明の第一の実施形態の制御ブロック図。
【図3】図1に示した給湯器に備えた風量センサの出力
変動を示すグラフ。
【図4】本発明の第二の実施形態の制御ブロック図。
【符号の説明】
1…給湯器、2…熱交換器、3…バーナ、4…通水管、
5…流水センサ、6…温度センサ、7…ガス供給管、8
…開閉電磁弁、9…ガス比例弁、10…燃焼ファン、1
1…ファンモータ、12…回転数センサ、13…風量セ
ンサ、14…操作部、15…コントローラ、16…イグ
ナイタ、17…フレームロッド、18…燃焼室、19…
排気口、20…給気口、21…送風通路、22…ファン
制御手段、23…ガス比例弁制御手段、30…ファン制
御ブロック、31…ガス流量制御ブロック、33…第1
の加え合わせ点、34…第1のPWM変換部、35…フ
ァンモータ駆動回路部、36…PI制御部、37…ファ
ンモータ回転数補正手段、38…第2の加え合わせ点、
40…電流指示値算出手段、41…第2のPWM変換
部、42…ガス比例弁駆動回路部、43…電流指示値変
更手段、50…ガス比例制御弁制御ブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナを収容した燃焼室と、該バーナに燃
    焼用空気を送風する燃焼ファンと、該燃焼ファンの回転
    数を検出する回転数検出手段と、該バーナに供給する燃
    料ガスの流量を可変するガス比例弁と、該燃焼ファンか
    ら該バーナへの燃焼用空気の風量を検出する風量センサ
    と、前記バーナの燃焼運転時に該風量センサより検出さ
    れる検出風量を該バーナの必要燃焼量を得るために設定
    された目標風量に一致させるように前記燃焼ファンの回
    転数を制御するファン制御手段とを備えた燃焼装置にお
    いて、 前記風量センサによって検出される燃焼用空気の検出風
    量と燃料ガスの供給流量との比率が所定範囲値を保つよ
    うに、前記ガス比例弁の開度を設定するガス比例弁制御
    手段を設けたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】バーナを収容した燃焼室と、該バーナに燃
    焼用空気を送風する燃焼ファンと、該燃焼ファンの回転
    数を検出する回転数検出手段と、該バーナに供給する燃
    料ガスの流量を可変するガス比例弁と、該燃焼ファンか
    ら該バーナへの燃焼用空気の風量を検出する風量センサ
    と、前記バーナの燃焼運転時に該風量センサより検出さ
    れる検出風量を該バーナの必要燃焼量を得るために設定
    された目標風量に一致させるように前記燃焼ファンの回
    転数を制御するファン制御手段と、前記回転数検出手段
    によって検出された前記燃焼ファンの回転数に応じて、
    前記ガス比例弁の開度を設定するガス比例弁制御手段と
    を備えた燃焼装置において、 該ガス比例弁制御手段は、前記バーナの燃焼運転時に、
    前記ファン制御手段により、前記燃焼ファンの回転数を
    増減する補正がなされたときに、該回転数の増減分を打
    ち消すように前記ガス比例弁の開度を設定し、また、前
    記風量センサによって検出される燃焼用空気の検出風量
    の変動量が所定範囲値を逸脱したときに、燃焼用空気の
    検出風量と燃料ガスの供給流量との比率が該所定範囲値
    内に入るように、前記ガス比例弁の開度を設定すること
    を特徴とする燃焼装置。
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