JPH10168617A - 防塵衣 - Google Patents

防塵衣

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JPH10168617A
JPH10168617A JP8329657A JP32965796A JPH10168617A JP H10168617 A JPH10168617 A JP H10168617A JP 8329657 A JP8329657 A JP 8329657A JP 32965796 A JP32965796 A JP 32965796A JP H10168617 A JPH10168617 A JP H10168617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
collar
cloth
fabric
clothing
Prior art date
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Pending
Application number
JP8329657A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Takadera
由和 高寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衿部からの漏洩塵埃の発生を防止することが
可能な防塵衣を提供すること。 【解決手段】 衿部及び袖口部が人体に密着する構造を
有するオーバーオール型防塵衣において、該衿部が、人
体に密着する伸縮性布帛と、該伸縮性布帛を囲繞する非
伸縮性布帛から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンルーム内
での作業用に適した防塵衣に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造や、バイオテクノロジー分
野の研究では極めて高い清浄度のクリーンルームが不可
欠であるが、この清浄度を維持するには、入室する作業
者からの発塵をいかに低減させるかが重要である。
【0003】この作業者からの発塵は3種に大別され、
作業者が着用している防塵衣そのものよりの発塵、その
内側に着用しているインナーやミドラーからの発塵及び
作業者自身の体表面より剥離する塵埃がある。
【0004】又、これらの塵埃はその発生経路より、防
塵衣よりの素材発塵、防塵衣の衿口、袖口、顔面、裾等
の開口部よりの漏洩塵埃及び防塵衣の構成素材を通過し
た透過塵埃に3区分される。
【0005】防塵衣素材は通常合成繊維の長繊維が用い
られるので、素材発塵はほとんど問題にはなっていな
い。又、該合成繊維の長繊維からなる布帛は高密度化さ
れている上に、カレンダーやコーティング加工等により
補集効率が向上し、透過塵埃についてもほぼ満足のいく
レベルに到達している。
【0006】しかしながら、高密度化やカレンダー及び
コーティング加工を施した布帛は著しく通気度が低いた
め、該布帛よりなる防塵衣を着用し、動作した場合、衣
服のベローズ効果(フイゴ効果)により衣服内圧の上昇
が大きくなるため、逆に衣服開口部よりの漏洩塵埃は増
加するといった矛盾が起きていた。
【0007】この問題を解決するために、衣服の開口部
を種々のストレッチ部材にて締め付ける方法が用いられ
ている。
【0008】例えばゴム紐を用いて衣服開口部を締め付
けた場合は、その周辺に発生する収縮皺が衣服内塵埃の
流通路となり漏洩塵埃の増大につながっている他、局所
的な線状圧迫は、作業者に不快感を催すことになる。
【0009】別の方法としては、編物を衣服開口部に用
いる方法が知られている。しかし一般に編物組織は、織
物のそれと比較し、表面の凹凸が大きくかつ編物組織内
空隙が大きいため、塵埃が付着堆積し易く、堆積した塵
埃は編地の伸長時に脱落し汚染源となっていた。
【0010】更に該編地は、クリーンルーム内にて純水
を用いて洗濯をした際、同時に投入した他の洗濯物に付
着した塵埃を吸着又は物理的に編物組織間に取り込み、
再着用時の編地伸長時に該塵埃が脱落することがありう
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
衿部に伸縮性布帛を用いたオーバーオール型防塵衣を着
用した際、衿部よりの漏洩塵埃の発生を防止することが
可能な防塵衣を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、防塵衣の衿部に用い
た伸縮性布帛の外方を非伸縮性布帛で囲繞し、塵埃の落
下を防止すればよいことを見い出し本発明を完成するに
至った。
【0013】即ち、本発明によれば衿部及び袖口部が人
体に密着する構造を有するオーバーオール型防塵衣にお
いて、該衿部が、人体に密着する伸縮性布帛と、該伸縮
性布帛を囲繞する非伸縮性布帛から構成されていること
を特徴とする防塵衣が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の防塵衣は、上半身部と下
半身部が一体化した構造を有するオーバーオール型防塵
衣であって上衣部と下衣部が分離していない防塵衣であ
る。
【0015】さらに、本発明の防塵衣は、衿部に伸縮性
布帛を用いて、該衿部が人体に密着するように成すと共
に、その外方を非伸縮性布帛で囲繞することが必要であ
る。
【0016】ここで、伸縮性布帛の外方を非伸縮性布帛
で囲繞するとは、例えば図1及び図2に示す如く、伸縮
性布帛からなる衿部に加えて、非伸縮性布帛からなる二
重構造の衿部を設けることを意味する。
【0017】因みに、図1及び図2においては、内方の
伸縮性布帛からなる衿にはファスナーを、又外方の非伸
縮性布帛からなる衿にはホックを取り付け、防塵衣の脱
着を容易にしている。
【0018】上記伸縮性布帛とは、織物に弾性繊維を交
織したものの他、編地や弾性繊維を交編した編地でもよ
い。ここで弾性繊維としてはポリウレタン系繊維、ポリ
エステル系繊維を含むいかなる弾性糸でもよい。
【0019】又、伸縮性布帛を用いる理由は該伸縮性布
帛よりなる衿部を人体の首部に密着させ、衣服内塵埃の
漏洩を最小限に溜めることにあるので、その伸長率は
1.5kg荷重時の伸度(以下伸長率という)が20%
以上あることが必要であり、好ましくは40%以上であ
ればよい。
【0020】又、上記非伸縮性布帛とは伸長率が15%
以下であり、弾性繊維を一切含有しない布帛をいう。
【0021】該非伸縮性布帛は、素材発塵の少ない合成
繊維からなる長繊維からなる織物が好適に例示される。
【0022】一般に伸縮性布帛は、織物や編物を問わ
ず、非伸縮性布帛に較べ表面の凹凸及び伸縮によって形
成される組織内空隙が大きいため、これを防塵衣の衿部
に用いると、衣服内の塵埃を多く含む空気が該伸縮性布
帛を通過する際、その多くの塵埃が布帛の組織内空隙に
補集され、付着堆積したうえ、身体の動作による布帛伸
長時に脱落し、大きな汚染源のひとつになっていた。
【0023】さらに伸縮性布帛は、例えクリーンルーム
内にて純水を用いて洗濯しても、他の洗濯物と同浴洗濯
する限り、それらより脱落した塵埃により洗濯再汚染が
起こり易く、この塵埃も着用時に脱落し、問題となるこ
とがわかった。
【0024】そこで該伸縮性布帛よりなる衿の外方を図
1及び図2に示す様に、非伸縮性布帛の衿で覆うことに
より、伸縮性布帛よりなる衿からの塵埃の落下を極力抑
えることが可能となる。
【0025】即ち、非伸縮性布帛は、伸長率が極めて低
く表面凹凸も伸縮性布帛に比較しフラットであるため、
塵埃が布帛内部に蓄積されたり、表面付着することはほ
とんど無く、それ自体は素材発塵しないといって良いか
らである。
【0026】
【実施例】以下実施例により本発明を詳述する。尚、実
施例中の物性は下記の方法により測定した。
【0027】(1)着用動作発塵テスト 伸長170cm、体重62kgの標準的日本人体型の男
性を被験者とし、木綿の丸首半袖シャツ、木綿ブリーフ
を内衣として着用させ、その上に防塵衣を着用させて、
クラス1のクリーンルーム内に設置したディスパーサル
チャンバー(幅66cm×奥行53cm×高さ198c
m)の中で腕振りとその場足踏みを1分間に60回行な
う動作を行なわせた。
【0028】発塵量の評価は、上記の動作を5回繰返し
た際のディスパーサルチャンパー内の塵埃濃度を0.1
μmの精度でリオン(株)製パーディクルカウンターで
計測し、平均値を算出した。
【0029】(2)首振り発塵テスト 着用動作発塵テストとおなじ条件下で動作方法のみを変
え、左右90℃ずつの首の回転のみを1分間に60回行
ない、パーティクルカウンターで発塵量を計測し、5回
の平均値を算出した。
【0030】[実施例1]伸縮性布帛として、ブロック
共重合ポリエーテル・ポリエステルの弾性糸モノフィラ
メント40deをポリエステルウーリー糸75de/7
2filで被覆したカバリング糸を用い、22ゲージの
スムース編地を製編し、図1及び図2に示す防塵衣の内
衿として縫製した。
【0031】又、ポリエステルフィラメント75de/
36filを経糸とし、ポリエステルウーリー糸100
de/48filを緯糸として3/2の綾織物を製織
し、これを非伸縮性布帛として本発明の防塵衣の身頃素
材及び前述の伸縮性布帛製の内衿の外側を覆う、外衿と
してオーバーオール型防塵衣を縫製した。
【0032】尚、上記伸縮性布帛及び非伸縮性布帛の緯
方向の伸張率は、夫々113%と4%であった。
【0033】[比較例1]実施例1と同じ伸縮性編地を
用いて防塵衣の内衿を縫製し、外衿を設けない以外は実
施例1と同様にしてオーバーオール型防塵衣を縫製し
た。
【0034】[比較例2]実施例1と同じ非伸縮性布帛
を用いて、防塵衣の内衿と外衿とを縫製し、オーバーオ
ール型防塵衣を縫製した。
【0035】得られた防塵衣は、クリーンルーム内で純
水を用いて清浄洗濯とすすぎを行った後測定に供した。
測定結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1の防塵衣は、内衿が、腕振りと足
踏み動作による首部よりの漏洩塵埃を防ぎ、且つ外衿が
首振り動作時の内衿の塵埃の脱落を防止するため、着用
動作発塵量、首振り発塵量ともに最も少ない値を示す。
【0038】比較例1は、伸縮性編地の1枚衿で外衿が
ないため、着用動作発塵は、実施例1と同じ理由で比較
的少ないが、首振り動作時の発塵を防止する外衿が無い
ため、首振り発塵量が多くなっている。
【0039】一方、比較例2の防塵衣は、首振り動作時
の発塵量は、比較例1に比べ約半分と少ないものの、内
衿に伸縮性編地を用いていないため、着用動作発塵テス
ト時の漏洩塵埃を阻止することができずに、多量の塵埃
を発生させている。
【0040】
【発明の効果】本発明の防塵衣は、内衿が人体動作時の
衣服内塵埃の漏洩を防ぎ、かつ首振り動作時の素材発塵
を外衿が防止するため、クリーンルーム内で作業した
際、総発塵量を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防塵衣の衿部の1例を示す斜視図。
【図2】本発明の衿部の外部を開いた状態を示す斜視
図。
【符号の説明】
1 伸縮性布帛 2 非伸縮性布帛 3 ファスナー 4 ホック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衿部及び袖口部が人体に密着する構造を
    有するオーバーオール型防塵衣において、該衿部が、人
    体に密着する伸縮性布帛と、該伸縮性布帛を囲繞する非
    伸縮性布帛から構成されていることを特徴とする防塵
    衣。
JP8329657A 1996-12-10 1996-12-10 防塵衣 Pending JPH10168617A (ja)

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JP8329657A JPH10168617A (ja) 1996-12-10 1996-12-10 防塵衣

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