JPH1016800A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JPH1016800A
JPH1016800A JP8192887A JP19288796A JPH1016800A JP H1016800 A JPH1016800 A JP H1016800A JP 8192887 A JP8192887 A JP 8192887A JP 19288796 A JP19288796 A JP 19288796A JP H1016800 A JPH1016800 A JP H1016800A
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filter
passage
control valve
passage hole
frame
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Shogo Ishikawa
正吾 石川
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操舵力制御バルブ50のフィルタ99が圧入さ
れる供給通路穴62の加工工数を低減する。 【解決手段】動力舵取装置のバルブハウジング32に一
体的に設けられている操舵力制御バルブ(油圧反力制御
バルブ)50には、オイルポンプからの圧油を導入する
供給通路穴62、油圧反力室58に連通する通路穴60
およびタンクに還流させる戻り通路穴64が、バルブハ
ウジング32への接合面67に対して斜め方向に形成さ
れている。供給通路穴62は、同軸上に設けられた入口
側の大径部62aと内部側の小径部62bとから成って
いる。フィルタ99は外周面が球状の枠102と、この
枠102を貫通する通路104内に取付けられたメッシ
ュ100から構成されている。このフィルタ99が、供
給通路穴62の入口側に形成された大径部62a内に圧
入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力舵取装置に係
り、特に、車両の走行条件に応じて圧力または流量を制
御して所望の操舵力を得る操舵力制御バルブを備えた動
力舵取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動力舵取装置は、舵取ハンドルに加えら
れた入力に応じて流路切換弁を切換えて、オイルポンプ
から吐出された圧油をパワーシリンダの一方の室内に導
入するとともに、他方のシリンダ室をタンクに連通させ
てこの室内のオイルを還流させることにより、パワーシ
リンダを作動させて操向車輪に操舵補助力を付与するよ
うになっている。このような動力舵取装置では、据切り
時あるいは低速走行時のように接地抵抗が大きいときに
は、舵取ハンドルの操作に要する力を低減するようにで
きるだけ大きい操舵補助力を発生させる特性が要求さ
れ、一方、高速走行時には、舵取ハンドルに適度の剛性
を付与し、直進安定性を向上させるように、できるだけ
操舵補助力を小さくするような特性が要求される。
【0003】前記のような好ましい操舵力特性を得るた
めに、車両の走行速度等の走行条件に応じて圧力または
流量を制御する操舵力制御バルブを備えた動力舵取装置
が従来から知られている。例えば、油圧反力機構を備え
た動力舵取装置では、反力油圧を、オイルポンプから流
路切換弁を介してパワーシリンダに至る高圧通路から分
流して用い、これを油圧反力制御バルブ(操舵力制御バ
ルブ)によって制御して油圧反力室に導入し、反力プラ
ンジャに作用させることによって、入出力軸を選択的に
拘束することにより、所望の操舵力を得るようにしてい
る。
【0004】前記油圧反力制御バルブが動力舵取装置の
バルブハウジングに一体的に組み付けられている構成の
場合には、図7(この図は、油圧反力制御バルブの、動
力舵取装置のバルブハウジングへの接合面を示す)に示
すように、油圧反力制御バルブ150のバルブハウジン
グとの接合面167に、オイルポンプから吐出された圧
油を流路切換弁に導入する入口ポートに連通する供給通
路穴162、油圧反力室への通路に連通する通路穴16
0およびバルブハウジングに設けられた出口ポートを介
してタンクに連通する戻り通路穴164の3つの通路穴
が設けられている。さらに、これら各通路穴160,1
62,164の周囲には、シール部材としてのOリング
の溝161,163,165がそれぞれ形成されてい
る。そのため、前記各通路穴160,162,163
は、スペースの関係から、油圧反力制御バルブ150の
軸線O1 からはずれた位置に設けざるを得ず、従って、
各通路穴160,162,163は、油圧反力制御バル
ブ150のバルブハウジングへの接合面167に対して
傾斜させて形成しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記入力ポートに連通
している供給通路穴162には、ゴミ等の異物が油圧反
力制御バルブ150の内部に侵入するのを防止するため
に、フィルタが圧入されているが、このフィルタを斜め
方向の通路穴162内に圧入することは困難である。そ
こで、従来は、図8に示すように、通路穴162の内部
側は斜め方向の通路162bとし、入口側だけをバルブ
ハウジングの接合面167に対して垂直方向の穴162
aとし、この垂直方向の穴162a内に外形が円筒形状
のフィルタ199を圧入するようにしている。このよう
な斜め方向の通路穴162bと垂直方向のフィルタ圧入
穴162aとを組み合わせた構成の場合には、穴の加工
工数が多くなってしまい、コスト高であるという問題が
あった。
【0006】また、前述のように、斜め方向の穴と直角
方向の穴とを組合せた構成にするのを避けるために、図
9に示すように、動力舵取装置のバルブハウジング13
2側の、オイルポンプに接続されている通路168内
に、外形が円筒形状のフィルタ199を圧入するように
した構成も提案されている。しかし、このような構成に
すると、圧油の流れ方向から、フィルタ199の内部側
にゴミが溜ってしまうため、ゴミの掃除ができないとい
う問題があった。
【0007】本発明は前記従来の各構成の欠点を除くた
めになされたもので、操舵力制御バルブに形成された通
路穴の加工工数を低減するとともに、フィルタ圧入時の
作業性を向上させることができ、しかも、フィルタに溜
ったゴミを簡単に掃除することができる操舵力制御バル
ブを備えた動力舵取装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動力舵取装
置は、圧力または流量を制御する操舵力制御バルブを、
ステアリングバルブハウジング(動力舵取装置本体のバ
ルブハウジング)に一体的に設け、前記操舵力制御バル
ブには、このバルブ内に圧油を導入する傾斜方向の通路
穴を形成し、この通路穴を、オイルポンプから流路切換
弁へ圧油を送る高圧油路から分岐した通路に連通させ、
かつ、前記分岐通路から通路穴に至る油路の内部にフィ
ルタが圧入されて成るものであって、特に、前記フィル
タの枠の外周面を球面状とし、この球面状の枠を前記傾
斜した通路穴内に圧入したものである。
【0009】前記構成の動力舵取装置では、フィルタの
枠が球面状なので、斜め方向の通路穴内にも容易に圧入
することができ、しかも、方向による制約がないので、
極めて作業性が良い。また、操舵力制御バルブの内部に
フィルタを圧入したので、動力舵取装置側から分流され
て供給されてきた圧油内のゴミは、フィルタの外側に溜
るため清掃が容易である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例により本
発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係る動力舵
取装置の縦断面図、図2はこの動力舵取装置に一体的に
設けられた油圧反力制御バルブ(操舵力制御バルブ)の
拡大図である。この実施例は、油圧反力機構を備えたイ
ンテグラル型動力舵取装置に関するものであり、ギアハ
ウジング2のシリンダ部4内にピストン6が摺動自在に
嵌合されて、このシリンダ部4内を2つの圧力室8(一
方は図示を省略)に区画している。ピストン6の一側面
(図1の下面)にはラック12が形成されており、この
ラック12に、セクタシャフト14に一体的に設けられ
ているセクタギア16が噛合わされ、前記ピストン6の
往復動に伴ってこのセクタギア16およびセクタシャフ
ト14が正逆回転する。そして、セクタシャフト14の
回転は、図示しないリンク機構を介して操向車輪に伝達
されて車両を旋回させる。
【0011】前記ピストン6の軸心には、多数のボール
18を循環させるボールねじ20を介してウオームシャ
フト(出力軸)22が螺合されており、ウオームシャフ
ト22が回転すると、これら両者6,22の溝内を多数
のボール18が転動してピストン6を進退動させる。ウ
オームシャフト22の一端部(図1の右側端部)22a
は大径の筒状になっており、この大径筒部22a内に、
図示しない舵取ハンドルによって回転操作されるスタブ
シャフト(入力軸)26の端部が嵌合されている。これ
らウオームシャフト22とスタブシャフト26とは、一
端(図示せず)がウオームシャフト22の内径部に圧入
されるとともに、他端28aがスタブシャフト26の内
部に嵌合されてピン30により固定されたトーションバ
ー28を介して連結されており、所定角度の相対回転が
許容されるようになっている。また、一体に連結された
ウオームシャフト22とスタブシャフト26とは、前記
ギアハウジング2の端部に固定されたバルブハウジング
32内に、ベアリング34,36を介して回転自在に支
持されている。
【0012】ウオームシャフト22の端部に設けられた
大径筒部22aの内周面には、バルブスリーブ(アウタ
ーバルブ)38が直接形成され、一方、スタブシャフト
26の外周には、円筒状のバルブロータ(インナーバル
ブ)40が嵌合され、ピン42によって連結されて一体
的に回転するようになっている。これらバルブスリーブ
38とバルブロータ40とによってロータリタイプのコ
ントロールバルブ(流路切換弁)44が形成されてお
り、この流路切換弁44の中立位置では、図示しないオ
イルポンプから吐出され入口ポート46からこの流路切
換弁44内に導入されたオイルが、出口ポート48を介
してオイルタンクに還流し、ハンドルの操作に伴って流
路切換弁44が切換えられたときには、オイルポンプか
ら供給された圧油が前記両圧力室8(一方は図示せず)
の一方に供給されるとともに、他方の圧力室がタンクに
接続され、両圧力室8間に圧力差を生じさせてピストン
6を作動させることにより操舵補助力を発生させる。
【0013】前記動力舵取装置のバルブハウジング32
に、油圧反力制御バルブ(操舵力制御バルブ)50が一
体的に設けられている。この油圧反力制御バルブ50
は、内部に形成されたバルブ孔51内に進退動可能に嵌
合されたスプール52と、このスプール52の作動制御
用アクチュエータとなる電磁ソレノイド54等によって
構成されている。また、前記動力舵取装置のウオームシ
ャフト22には、動力舵取装置のスタブシャフト26と
ウオームシャフト22との間に操舵反力を付与する反力
プランジャ56が摺動自在に嵌合した油圧反力室58が
設けられており、この油圧反力室58内に、前記油圧反
力制御バルブ52によって制御された油圧が導入され
る。
【0014】前記バルブ孔51内には、軸線方向に間隔
を隔てて形成された三個所の通路穴60,62,64が
開口している。これら通路穴60,62,64の外部側
は、前述のように(図7参照)、バルブハウジング32
との接合面67に開口している。図の中央に形成された
通路穴62は、前記動力舵取装置の入口ポート46に連
通している環状溝66に、バルブハウジング32内の供
給油路68を介して接続された供給通路穴であり、オイ
ルポンプから吐出されて流路切換弁44に送られる圧油
を分流して油圧反力制御バルブ50内に導入する。図の
左方に形成されている通路穴60は、バルブハウジング
32に形成された圧力通路70を介して前記油圧反力室
58に接続された通路穴であり、油圧反力制御バルブ5
0によって制御した油圧を油圧反力室58に送って反力
プランジャ56に作用させる。また、図の右方の通路穴
64は、動力舵取装置の出口ポート48に連通する環状
の空間72に還流油路74を介して接続された戻り通路
穴であり、油圧反力制御バルブ50からの戻り油をオイ
ルタンクへ還流させる。
【0015】油圧反力制御バルブ50のバルブ孔51の
内周面には、幅の広い環状溝76が形成されており、こ
の環状溝76内に前記油圧反力室58に接続された通路
穴60が開口している。一方、バルブ孔51内に摺動可
能に嵌合されたスプール52の外周面には、三本の環状
溝78,80,82が形成されており、スプール52の
中央に位置している環状溝80が、前記バルブ孔51の
内面に形成された幅の広い環状溝76に対向している。
スプール52の外周面に形成された右側の環状溝82に
は、オイルポンプに接続された前記供給通路穴62が臨
んでいる。また、図の左側の環状溝78は、スプール5
2の半径方向の貫通通路84および軸方向の内部通路8
6を介して、図の右側に形成された室(低圧室)88内
に連通している。この低圧室88内は、スプール52の
右端に形成された小径部90の周囲の空間を介して、オ
イルタンクに接続された前記戻り通路穴64に連通して
いる。
【0016】スプール52の外周面の中央の環状溝80
と、その両側の環状溝78,82とを隔てる二個所のラ
ンド部92,94には、それぞれ軸方向の外側に向けて
次第に小径になるテーパ面が形成されおり、これら各テ
ーパ面と、対向するバルブ溝51側の環状溝76の両側
壁のエッジ部との間に、第1および第2の可変絞り9
6,97が構成されている。これら第1および第2の可
変絞り96,97は、スプール52の移動に伴って、供
給通路穴62と油圧反力室58への通路穴60との間の
流路と、油圧反力室58への通路穴60と戻り通路穴6
4との間の流路の一方を拡大するとともに他方を縮小す
る。前記スプール52は、低圧室88内に配置されたス
プリング98によって、常時、電磁ソレノイド54側に
付勢されており、電磁ソレノイド54が車速等の車両の
走行条件に応じてこのスプール52を移動させることに
より、前記両可変絞り96,97を拡大および縮小し
て、油圧反力室58に作用する油圧を制御する。
【0017】前記構成の油圧反力制御バルブ50は、停
車中あるいは低速走行時には、電磁ソレノイド54がス
プリング98に抗してスプール52を図2の右方へ移動
させ、第1可変絞り96を開くとともに第2可変絞り9
7を絞る。このときオイルポンプから吐出された圧油
は、動力舵取装置の入口ポート46から、バルブハウジ
ング32の環状溝66、供給油路68および油圧反力制
御バルブ50の供給通路穴62から、スプール52の右
方の環状溝82内に流入するが、前記のように第2可変
絞り97が絞られるか、あるいは閉じているので、油圧
反力室58にはほとんど圧油が送られないため、発生す
る操舵反力が小さく軽快なハンドル操作を行なうことが
できる。
【0018】一方、高速走行時になると、電磁ソレノイ
ド54がスプール52を押圧する力が除かれ、このスプ
ール52はスプリング98の付勢力によって図2の左方
へ押し戻される。すると、前記低速時とは逆に、第1可
変絞り96が絞られるとともに、第2可変絞り97が開
放する。すると、オイルポンプから吐出された圧油は、
動力舵取装置の入口ポート46から、供給通路穴62を
通ってスプール52の右方の環状溝82内に入り、さら
に、開放している第2可変絞り97を経て油圧反力室5
8へ通じる環状溝76,80内に流入し油圧反力室58
に送られる。このときには、第1可変絞り96は絞られ
た状態になっているので、油圧反力室58に作用する反
力圧が上昇し、所望の高い操舵反力を得て、高速時の走
行安定性を確保することができる。
【0019】油圧反力制御バルブ50に形成された前記
供給通路穴62は、開口部側すなわち動力舵取装置のバ
ルブハウジング32への接合面67側が大径になってお
り、この大径部62a内にフィルタ99が圧入されてい
る。このフィルタ99は、図4(a),(b)に示すよ
うに、メッシュ100が取付けられている外側の枠10
2が、全体として球状をし、かつ、この球体の上下が平
坦に切断された形状をしている。そして、これら両平坦
面102a,102bを貫通する液通路104が形成さ
れ、この液通路104のほぼ中間に前記メッシュ100
が取付けられている。フィルタ99の球状の枠102の
外径は、前記油圧反力制御バルブ50の供給通路穴62
の大径部62aの内径よりも僅かに大径になっており、
フィルタ99は、この大径部(圧入孔)62a内に圧入
されて固定されている(図3参照)。このようにフィル
タ99の枠102が球形になっているので、このフィル
タ99を油圧反力制御バルブ50の供給通路穴62内に
圧入する際に、フィルタ99の傾きを考慮する必要がな
く、極めて作業性が良好である。また、供給通路穴62
は、内部側の小径の部分62bおよび外部側の大径の圧
入孔62aが、同軸上にあるので、段付ドリルで一度に
加工することができ、加工工数を低減することができ
る。しかも、フィルタ99が、動力舵取装置のバルブハ
ウジング32側ではなく、油圧反力制御バルブ50側に
設けられているので、ゴミの掃除が簡単である。
【0020】油圧反力制御バルブ50の供給通路穴62
内に前記フィルタ99を圧入した構成で、バルブ孔51
内に流入する流量が多い仕様の場合には、フィルタ99
の内部通路104の向きと通路穴62の傾きとの差が大
きいと、オイルポンプから流入するオイルの流れに影響
を及ぼし、乱流を起こす等の不具合が生ずるおそれがあ
る。このような場合には、フィルタの枠体内に形成され
ている内部通路を、図5または図6のような形状にすれ
ば良い。
【0021】すなわち、図5では、フィルタ299の枠
202に形成されている内部の液通路204をテーパ状
の通路とし、このテーパ状の通路204の大径側204
aが、前記通路穴62の内部側を向くようにして圧入す
る。この構成では、圧油の流れが急激に曲げられること
がなくスムーズであり乱流等の悪影響を及ぼすことがな
い。また、図6は、球面状の枠302の軸線306に対
して、前記供給通路穴62の傾きとほぼ一致する傾きを
有する内部通路304を形成し、供給通路穴62の傾斜
方向とフィルタ399の枠302内に形成されている内
部通路304の傾斜方向を同一方向に向けて圧入したも
のである。この実施例では、フィルタ399の圧入方向
が制約されるので、組付性が悪くなるという問題がある
が、油圧反力制御バルブ50内に導入される圧油の流れ
がスムーズであり、乱流等の悪影響が発生するおそれが
ない。
【0022】なお、前記実施例では、油圧反力機構を備
えた動力舵取装置について説明したが、油圧反力方式に
限定されるものではない。例えば、特開平2−3069
78号公報には、車速等の車両の走行条件によって開閉
制御される可変絞り弁と、入出力軸間の相対回転変位に
よって制御される舵角応動型の可変絞りを設け、これら
可変絞り弁と可変絞りとにより、流路切換弁からタンク
への戻り通路と接続するバイパス通路への分流量を制御
して、操舵力を制御する方式の動力舵取装置が記載され
ており、このような構成の動力舵取装置に用いられる可
変絞り弁(操舵力制御バルブ)を、前記実施例と同様に
動力舵取装置のバルブハウジングに一体的に設けた場合
にも適用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、圧力
または流量を制御する操舵力制御バルブを、動力舵取装
置のバルブハウジングに一体的に設け、前記操舵力制御
バルブが、オイルポンプから流路切換弁へ圧油を送る高
圧油路から分岐した通路に連通する傾斜方向の通路穴を
有し、かつ、前記分岐通路から通路穴に至る油路の内部
にフィルタが圧入されて成る動力舵取装置において、前
記フィルタの枠の外周面を球面状とし、この球面状の枠
を前記傾斜した通路穴内に圧入したことにより、フィル
タを圧入する通路穴を、一回の加工で形成することが可
能になり、加工工数を低減してコストダウンを図ること
ができる。また、枠が球形であるので、圧入する際にフ
ィルタの傾きを考慮する必要がなく作業性が極めて優れ
ている。しかも、操舵力制御バルブ側にフィルタを圧入
してあるので、溜ったゴミの掃除も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る動力舵取装置の要部を
示す縦断面図である。
【図2】前記動力舵取装置と一体に設けられている操舵
力制御バルブ(油圧反力制御バルブ)の拡大断面図であ
る。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】(a)は前記動力舵取装置に用いられているフ
ィルタの平面図、(b)はその縦断面図である。
【図5】フィルタの他の例を示す図3に対応する図であ
る。
【図6】フィルタのさらに他の例を示す図3に対応する
図である。
【図7】操舵力制御バルブの、動力舵取装置のバルブハ
ウジングへの接合面を示す図である。
【図8】従来の操舵力制御バルブの横断面図である。
【図9】従来の操舵力制御バルブの他の例を示す横断面
図である。
【符号の説明】
32 バルブハウジング 44 流路切換弁 50 操舵力制御バルブ(油圧反力制御バルブ) 62 通路穴 68 分岐通路 99 フィルタ 102 フィルタの枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力または流量を制御する操舵力制御バ
    ルブを、ステアリングバルブハウジングに一体的に設
    け、前記操舵力制御バルブが、オイルポンプから流路切
    換弁へ圧油を送る高圧油路から分岐した通路に連通する
    傾斜方向の通路穴を有し、かつ、前記分岐通路から通路
    穴に至る油路の内部にフィルタが圧入されて成る動力舵
    取装置において、 前記フィルタの枠の外周面を球面状とし、この球面状の
    枠を前記傾斜した通路穴内に圧入したことを特徴とする
    動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタの枠内を貫通する液通路
    が、操舵力制御バルブの内部側に向けて拡大するテーパ
    状であることを特徴とする請求項1に記載の動力舵取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタの枠内を貫通する液通路
    を、この枠の軸線に対して傾斜させて形成し、この液通
    路の傾斜を前記通路穴の傾斜方向に合わせて通路穴内に
    圧入したことを特徴とする請求項1に記載の動力舵取装
    置。
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