JPH10162902A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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Publication number
JPH10162902A
JPH10162902A JP9104697A JP9104697A JPH10162902A JP H10162902 A JPH10162902 A JP H10162902A JP 9104697 A JP9104697 A JP 9104697A JP 9104697 A JP9104697 A JP 9104697A JP H10162902 A JPH10162902 A JP H10162902A
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JP
Japan
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housing
connector
shield
shield member
outer housing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9104697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Nobuaki Kojima
伸昭 小島
Yuichiro Tsutsumi
祐一郎 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP9104697A priority Critical patent/JPH10162902A/ja
Publication of JPH10162902A publication Critical patent/JPH10162902A/ja
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド電線用コネクタの部品点数を減ら
し、その組立作業を簡略化する。 【解決手段】 ハウジング10において、シールド用シ
ェル20に囲まれる内側部12と、シールド用シェル2
0を外側から覆う外側部13と、これら内側部12と外
側部13とを局所的に連結する連結部14とを一体成形
し、この連結部14以外の部分に上記シールド用シェル
20を配設する空間を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド電線用の
コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシールド電線用コネクタの一例を
図10(a)(b)に示す。
【0003】ここに示すシールド電線80は、その内側
から順に、図略の中心導体と、内部絶縁体81と、銅編
組等からなるシールド層82と、外部絶縁体83とを略
同心状に有している。電線端末では、外部絶縁体83の
皮剥ぎ処理がされることにより上記シールド層82が外
部に露出しており、中心導体の端末には端子84が固定
されている。
【0004】これに対してコネクタ90は、合成樹脂等
の絶縁材料により形成されたキャビティ(内側ハウジン
グ)91及びフード(外側ハウジング)93と、金属等
の導電材料からなるシールド用シェル92とで構成され
ている。キャビティ91は、筒状をなし、その内側に電
線端子を収容するものであり、その内側には端子固定用
の図略のランスが形成されている。シールド用シェル9
2は、上記キャビティ91の外側に嵌着される筒状のシ
ールド部92aと、上記シールド層82の表面に圧着さ
れるバレル部92bとを一体に有している。フード93
は、上記シールド用シェル92全体を外側から覆う形状
に形成されており、上記キャビティ91とともにコネク
タハウジングを構成している。
【0005】このコネクタ90は、例えば次の要領で組
立てることができる。 キャビティ91内に端子84を挿入し、図略のラン
スによって固定する。 キャビティ91をシールド用シェル92のシールド
部92a内に挿入する。次いで、バレル部92bをかし
めてシールド層82の周囲に圧着させる。すなわち、シ
ールド層82とシールド用シェル92とを電気的に接続
し、両者にわたって連続するシールドバリアが形成され
るようにする。
【0006】 シールド用シェル92全体をフード9
3内に挿入し、図略のロック手段で固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記コネクタ90は、
キャビティ91、シールド用シェル92、及びフード草
という3つの部品で構成されており、部品点数が多い。
また、コネクタ90を組立てるには、キャビティ91内
に端子84を挿入する工程と、これらをシールド用シェ
ル92に固定する工程と、シールド用シェル92全体を
フード93内に挿入する工程とを行わなければならず、
必要工数が多い。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、部品点
数の少ない簡単な構造で、製造も容易に製造できるコネ
クタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、シールド電線の端末に設けら
れた端子を収容する端子収容室をもつ内側ハウジング
と、この内側ハウジングを外側から覆う位置に設けられ
る導電材料製のシールド部材と、このシールド部材を外
側から覆う外側ハウジングとを備えたコネクタにおい
て、上記内側ハウジングと、上記外側ハウジングと、こ
れら内側ハウジング及び外側ハウジングをその軸方向の
一部において連結する連結部とを一体成形して単一のハ
ウジングとし、上記内側ハウジングと外側ハウジングと
の間において上記連結部が設けられていない空間に上記
シールド部材を配したものである。
【0010】このコネクタでは、内側ハウジングと外側
ハウジングとが連結部を介して一体化されているため、
部品点数が少ない。また、内外ハウジング間にシールド
部材をセットするだけでコネクタ全体を組み上げること
ができ、ハウジングとシールド部材とを一体にモールド
成形した場合には、組立作業は不要になる。
【0011】上記ハウジングの具体的な構造としては、
当該ハウジングの前端部に上記連結部を形成し、この連
結部よりも後方の領域に上記シールド部材の配設空間を
確保るようにしてもよいし、上記ハウジングの前端部よ
りも後方の位置に内側ハウジングと外側ハウジングとを
周方向の一部において連結する複数の連結部を周方向に
間欠的に形成し、これら連結部同士の間に上記シールド
部材の配設空間を確保するようにしてもよい。これらの
場合、上記内側ハウジングと外側ハウジングとの間に上
記シールド部材が後方から挿入可能な挿入溝を形成すれ
ばよく、特に後者の場合、上記シールド部材において上
記連結部に対応する位置に前方に開放された切欠を形成
すれば、上記挿入溝に後方からシールド部材を挿入する
ことにより、このシールド部材と上記連結部との干渉を
避けながら不都合なくハウジング内にシールド部材を配
することができる。
【0012】また、上記シールド部材に外方に膨出する
接触部を形成する一方、上記外側ハウジングにおいて上
記接触部に対応する位置にこの外側ハウジングを貫通す
る接触部挿通孔を形成し、この接触部挿通孔を通じて上
記接触部が外側ハウジングの外方に突出するようにすれ
ば、この外側ハウジングの外方で上記シールド部材と相
手方コネクタのシールド部材とを接触させることができ
る。すなわち、互いに結合されるコネクタのシールド部
材同士の接続を簡単に行うことが可能になる。
【0013】本発明では、内側ハウジングの個数を問わ
ず、上記外側ハウジングの内側に複数の内側ハウジング
を配し、これら内側ハウジングと外側ハウジングとを連
結部を介して一体化するようにしてもよい。
【0014】この場合、複数の内側ハウジングを単一の
シールド部材で一括して覆うようにしてもよいが、複数
のシールド部材をこれらのシールド部材が各内側ハウジ
ングを個別に覆うように配すれば、各内側ハウジングに
挿入される端子間での電磁波的影響も防ぐことができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図9に基づいて説明する。
【0016】図1において、シールド電線D1の端末に
コネクタC1が設けられ、シールド電線D2の端末にコ
ネクタC2が設けられており、両コネクタC1,C2の
結合によりシールド電線D1,D2同士が接続されるよ
うになっている。各シールド電線D1,D2は、その内
側から順に、中心導体52と、図略の内部絶縁体と、銅
編組等からなるシールド層54と、外部絶縁体56とを
有している。そして、シールド電線D1の中心導体52
の端末に雄型端子T1が固定される一方、シールド電線
D2の中心導体52の端末に雌型端子T2が固定されて
おり、両端子T1,T2同士の嵌合によって両シールド
電線D1,D2の中心導体52同士が電気的に接続され
るようになっている。
【0017】図2及び図3にも示すように、コネクタD
1は単一のハウジング10とシールド用シェル(シール
ド部材)20とで構成され、コネクタD2も単一のハウ
ジング30とシールド用シェル(シールド部材)40と
で構成されている。
【0018】ハウジング10の詳細を図1〜図4に示
す。このハウジング10は、全体が合成樹脂等の絶縁材
料で一体成形されており、筒状の内側部(内側ハウジン
グ)12と外側部(外側ハウジング)13とからなって
いる。内側部12の内側は上記雄型端子T1を収容する
端子収容室11とされ、この端子収容室11の内壁に
は、上記雄型端子T1を係止するためのランス12aが
形成されている。内側部12と外側部13とは、図2に
示すような一対の連結部14によって周方向の一部での
みつながっており、この連結部14以外の部分では内側
部12と外側部13との間にシェル挿入溝15が確保さ
れている。また、内側部12において上記シェル挿入溝
15に臨む面には上下一対の係止凹部12bが形成され
ている。
【0019】内側部12は外側部13よりも軸寸法が短
くなっており、内側部12よりも前方(図1及び図2
(a)では右方)において外側部13で囲まれた空間
は、相手方のコネクタC2のハウジング30が嵌入可能
なハウジング嵌入穴16とされている。また、このハウ
ジング嵌入穴16を囲む外側部13には、これを径方向
に貫通する嵌合保持孔13aが設けられている。
【0020】シールド用シェル20は、全体が導電材料
で形成され、上記シェル挿入溝15内に挿入可能な全体
形状を有している。図5にも示すように、このシールド
用シェル20の前半部(図5では右半部)において上記
連結部14に対応する個所には、上記連結部14との干
渉を避けるための切欠21が前方に開放される向きで形
成されている。シールド用シェル20の上下面には、後
端(図1及び図5では左端)が内方に突出する自由端と
された被係止片22が形成されており、この被係止片2
2が上記係止凹部12bに嵌まり込む位置までシールド
用シェル20がシェル挿入溝15内に挿入されることに
より、当該位置にシールド用シェル20が係止されるよ
うになっている。また、この状態でシールド用シェル2
0の後半部が上記ハウジング嵌入穴16を内側から覆う
ようになっている。
【0021】上記シールド用シェル20の後端部(図5
では左端部)には、その上下壁の一部が径方向内側に折
り曲げられた板ばね(シールド接触部)23が形成され
ている。両板ばね23は、その根元部分の曲げ変形によ
り後端が径方向内側に変位できるようになっている。
【0022】これに対し、ハウジング10の後端部にお
いて両板ばね23に対応する位置には、開閉可能な上下
一対の蓋17,17´が設けられている。これらの蓋1
7,17´の前端部は、薄肉のヒンジ部18を介してハ
ウジング10の外側部13と一体につながっており、上
記ヒンジ部18の曲げ変形によって蓋17,17´が回
動できるようになっている。
【0023】両蓋17,17´の前端部(図1では右端
部)には、その内側面から内方に突出する押圧部17a
が形成され、後端部には、その内側面から内方に突出す
る電線保持部17bが形成されている。図4に示すよう
に、上側の蓋17の下縁部にはロック用溝17cが形成
される一方、下側の蓋17´の後端上縁部にはロック用
突起17dが形成されており、このロック用突起17d
が上記ロック用溝17cに嵌まり込むことにより、両蓋
17,17´の閉状態が保たれるようになっている。そ
して、シールド電線D1に接続された雄型端子T1が端
子収容室11に挿入された状態で両蓋17,17´が閉
じられることにより、上記押圧部17aが上記板ばね2
3を外側から押圧して板ばね23をシールド電線D1の
シールド層54に接触させ、かつ、両電線保持部17b
がシールド電線D1の外側絶縁体56を上下から挾持す
るように、上記押圧部17a及び電線保持部17bの形
状が設定されている。
【0024】ハウジング30の詳細を図1〜図3及び図
6に示す。このハウジング30も、前記ハウジング10
と同様、全体が合成樹脂等の絶縁材料で一体に形成さ
れ、筒状の内側部(内側ハウジング)32と外側部(外
側ハウジング)33とからなっており、内側部32の内
側は上記雄型端子T2を収容する端子収容室31とさ
れ、この端子収容室31の内壁には、上記雄型端子T2
を係止するためのランス32aが形成されている。内側
部32と外側部33とは、ハウジング30前端(図1で
は左端)の連結部34によって一体につながっており、
この連結部34の後方において内側部32と外側部33
との間にシェル挿入溝35が確保されている。また、外
側部33において上記シェル挿入溝35に臨む面には左
右一対の係止凹部33bが形成され、外側部33の上下
両壁には、これを上下方向に貫通するばね片挿通孔(接
触部挿通孔)33cが形成されている。
【0025】ハウジング30の外面形状は、このハウジ
ング30自体が前記ハウジング10のハウジング嵌入孔
16内に嵌入可能な形状とされ、このハウジング30の
外面には上記嵌合時に上記ハウジング10の嵌合保持孔
13a内に嵌まり込む嵌合保持片33aが形成されてい
る。そして、このハウジング10,30同士の嵌合に伴
って両端子T1,T2同士も嵌合されるようになってい
る。
【0026】シールド用シェル40は、前記シールド用
シェル20と同様に導電材料で形成され、上記シェル挿
入溝35内に挿入可能な全体形状を有しており、その前
半部(図7では左半部)の上下壁には、その前後方向中
間部が外側にわん曲し、前端が自由端部とされた接触用
ばね片(接触部)41が形成されている。シールド用シ
ェル40の左右両側面には、後端(図2(b)及び図7
では右端)が外方に突出する自由端とされた被係止片4
2が形成されており、この被係止片42が上記係止凹部
33bに嵌まり込む位置までシールド用シェル40がシ
ェル挿入溝35内に挿入されることにより、当該位置に
シールド用シェル40が係止されるようになっている。
そして、この位置で両接触用ばね片41がばね片挿通孔
33cを通じてハウジング30の外方に僅かに突出し、
このハウジング30がハウジング10のハウジング嵌入
穴16に嵌入される際に上記両接触用ばね片41がシー
ルド用シェル20の内周面に接触できるようになってい
る。
【0027】このシールド用シェル40の後端部(図7
では右端部)にも、前記板ばね23と同様の上下一対の
板ばね(シールド接触部)43が形成されており、ハウ
ジング30の後端部において両板ばね43に対応する位
置には、開閉可能な上下一対の蓋37,37´が設けら
れている。これらの蓋37,37´も、その前端部が薄
肉のヒンジ部38を介してハウジング30の外側部33
と一体につながっており、上記ヒンジ部38の曲げ変形
によって蓋37,37´が回動できるようになってい
る。
【0028】両蓋37,37´にも、その前端部(図1
では左端部)内側面から内方に突出する押圧部37a
と、後端部内側面から内方に突出する電線保持部37b
とが形成されるとともに、前記図4に示したロック用溝
17c及びロック用突起17dと同様の図略のロック手
段(閉状態保持手段)が設けられている。そして、シー
ルド電線D2に接続された雄型端子T2が端子収容室3
1に挿入された状態で両蓋37,37´が閉じられるこ
とにより、上記押圧部37aが上記板ばね43を外側か
ら押圧して当該板ばね43をシールド電線D2のシール
ド層54に接触させ、かつ、両電線保持部37bがシー
ルド電線D2の外側絶縁体56を上下から挾持するよう
に、上記押圧部37a及び電線保持部37bの形状が設
定されている。
【0029】次に、各シールド電線D1,D2とコネク
タC1,C2との接続要領並びに両コネクタC1,C2
の結合要領を説明する。
【0030】 図1二点鎖線及び図8に示すように、
コネクタC1の両蓋17,17´(コネクタC2では両
蓋37,37´。以下、括弧書はコネクタC2側の要素
を示すものとする。)を開く。
【0031】 図8に示すように、上下の板ばね23
(43)同士の間から端子収容室11(31)内にシー
ルド電線D1(D2)の雄型端子T1(雌型端子T2)
を挿入し、この端子T1(T2)を図1に示すランス1
2a(32a)との係合によって端子収容室11(3
1)内に固定する。
【0032】 両蓋17,17´(37,37´)を
閉じ、ロック用溝17cとロック用突起17dとを係合
して閉状態に固定する。この時、両蓋17,17´(3
7,37´)の押圧部17a(37a)が板ばね23
(43)を両外側から押圧し、板ばね23(43)の端
部をシールド電線D1,D2のシールド層54に接触さ
せる。また、両電線保持部17b(37b)がシールド
電線D1(D2)の外側絶縁体56を上下から挾持し、
シールド電線D1(D2)をコネクタC1(C2)側に
固定する。これにより、シールド電線D1(D2)とコ
ネクタC1(C2)との接続が完了する。
【0033】 コネクタC1におけるハウジング10
のハウジング嵌入穴16内に、コネクタC2のハウジン
グ30を嵌入する(図1及び図9の状態)。これによ
り、雄型端子T1と雌型端子T2とが嵌合して両シール
ド電線D1,D2の中心導体52同士が電気的に接続さ
れる。これと同時に、コネクタC2の両接触用ばね片4
1がコネクタC1におけるシールド用シェル20の内側
面に接触し、両シールド用シェル20が電気的に接続さ
れる。従って、シールド電線D1,D2のうちのいずれ
か一方のシールド層54がアースに接続されることによ
り、シールド電線D1のシールド層54→シールド用シ
ェル20→シールド用シェル40→シールド電線D2の
シールド層54と続く一連のシールドバリアが形成され
ることになる。
【0034】以上示したコネクタC1,C2によれば、
その内側部12(32)と外側部(33)とが連結部1
4(34)を介して一体化されており、これらを単一の
ハウジング10(30)として一体成形できるので、従
来のように内側ハウジングと外側ハウジングとが別部品
とされているものに比べ、部品点数を削減して構造を簡
略化することができる。また、ハウジング10(30)
のシェル挿入溝15(35)内にシールド用シェル20
(40)を挿入するだけでコネクタC1(C2)を組上
げることができ、組立に必要な工数も削減できる。
【0035】さらに、コネクタC2においては、外側部
33にばね片挿通孔33cを設け、このばね片挿通孔3
3cを通じてシールド用シェル40の接触用ばね片41
を外側ハウジング30の外方に突出させるようにしてい
るので、この接触用ばね片41を相手方コネクタC1の
シールド用シェル20に簡単に接触させることができ、
両シェル20,40同士の電気的接続を簡単な構造で行
うことが可能となっている。
【0036】なお、この実施の形態では、ハウジング1
0,30の成形後にそのシェル挿入溝15,35内にシ
ールド用シェル20,40を挿入することにより完成さ
れるコネクタC1,C2を示したが、本発明ではハウジ
ングとシールド部材とを一体にモールド成形するように
してもよい。
【0037】また、前記実施形態では、シールド用シェ
ル20,40が互いに接触するコネクタC1,C2を示
したが、本発明にかかるコネクタは、そのシールド部材
が必ずしも相手方コネクタのシールド部材と接触するも
のでなくてもよい。この場合には、両シールド電線のシ
ールド層を個別にアースに接続するようにすればよい。
【0038】また、本発明は、互いに結合されるコネク
タC1,C2の双方に適用する必要はなく、一方のコネ
クタC1(またはC2)にのみ適用するようにしてもよ
い。
【0039】本発明の第2の実施の形態を図10〜図1
3に基づいて説明する。
【0040】この実施の形態では、コネクタC1,C2
が多極コネクタとされている。具体的には、図10及び
図11に示すように、コネクタC1には、単一の外側部
13の内側に複数の(図例では3個の)内側部12が横
方向に並べて配せられ、各内側部12が前記第1の実施
の形態で示したと同様の連結部14を介して外側部13
と一体化されている。各内側部12の内側には端子収容
室11が形成され、各端子収容室11に対応してこれと
同数のハウジング嵌入穴16及びシールド用シェル20
が設けられている。そして、各シールド用シェル20に
よって各内側ハウジング12が個別に外側から覆われて
おり、シールド用シェル20同士の間にはハウジング1
0内に形成された壁13cが介在している。
【0041】これに対して蓋17,17´は、各シール
ド用シェル20について共用されている。すなわち、こ
れらの蓋17,17´は、前記第1の実施の形態と同様
に上下一対とされ、上記端子収容室11の並び方向と同
じく横方向に延びており、これらの蓋17,17´の内
側面に、各端子収容室11及びシールド用シェル20に
対応してこれらと同数の押圧部17a及び電線保持部1
7bが形成されている。そして、蓋17,17´を閉じ
た時に各押圧部17aが一斉に板ばね23を押圧し、電
線保持部17bが各電線Dを挾持するように、これら押
圧部17a,17bの形成位置が設定されている。
【0042】一方、図12及び図13に示すように、コ
ネクタC2では、前記コネクタC1の各ハウジング嵌入
穴16に嵌入される複数(図例では3個の)の外側部3
0aが横方向に配列され、これらの外側部30aが一体
化されて単一の外側ハウジングを構成しており、各外側
部30aが上記各ハウジング嵌入穴16内に同時嵌入可
能とされている。各外側部30a内には、端子収容室3
1、内側部32、及びシールド用シェル40が配設され
ており、各内側部32が前記第1の実施の形態で示した
と同様の連結部34を介して外側部30aと一体化され
るとともに、各シールド用シェル40によって各端子収
容室31が個別に覆われた状態となっている。
【0043】このコネクタC2でも、蓋37,37´
は、各シールド用シェル40について共用されている。
すなわち、これらの蓋37,37´も上下一対とされ、
上記端子収容室31の並び方向と同じく横方向に延びて
おり、これらの蓋37,37´の内側面に、各端子収容
室31及びシールド用シェル40に対応してこれらと同
数の押圧部37a及び電線保持部37bが形成されてい
る。そして、蓋37,37´を閉じた時に各押圧部37
aが一斉に板ばね23を押圧し、電線保持部37bが各
電線Dを挾持するように、これら押圧部37a,37b
の形成位置が設定されている。
【0044】このように、本発明では内側ハウジング
(図例では内側部12,32)の具体的な個数を問わ
ず、仕様に応じて適宜設定すればよい。また、シールド
用シェル30,40の個数も問わず、単一のシールド用
シェルで複数の内側ハウジングを一括して覆うようにし
てもよいし、各内側ハウジングを個別にシールド用シェ
ルで覆うようにしてもよい。後者の場合には、各内側ハ
ウジングに挿入される端子同士の電磁波的影響も防ぐこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は、シールド部材に
覆われる内側ハウジングと、シールド部材を外側から覆
う外側ハウジングとをその軸方向の一部において連結す
る連結部を介して一体化し、上記内側ハウジングと外側
ハウジングとの間において上記連結部が設けられていな
い空間に上記シールド部材を配したものであるので、コ
ネクタ全体を部品点数の少ない簡単な構造とすることが
でき、また、コネクタの組立に必要な工数を削減して、
コストを削減することができる効果がある。
【0046】また、上記シールド部材に外方に膨出する
接触部を形成する一方、上記外側ハウジングにおいて上
記接触部に対応する位置にこの外側ハウジングを貫通す
る接触部挿通孔を形成し、この接触部挿通孔を通じて上
記接触部が外側ハウジングの外方に突出するようにする
ことにより、外側ハウジングの外方で上記シールド部材
と相手方コネクタのシールド部材とを接触させることが
でき、互いに結合されるコネクタのシールド部材同士の
接続を簡単にできる効果が得られる。
【0047】また、上記外側ハウジングの内側に複数の
内側ハウジングを配し、これら内側ハウジングと外側ハ
ウジングとを連結部を介して一体化すれば、単一のコネ
クタで複数本の電線の接続ができる効果が得られる。
【0048】特に、複数のシールド部材をこれらのシー
ルド部材が各内側ハウジングを個別に覆うように配すれ
ば、各内側ハウジングに挿入される端子間での電磁波的
影響も防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるコネクタ同
士の結合状態を示す断面側面図である。
【図2】(a)は図1に示すコネクタのうち雄型端子を
もつコネクタの要部を示す断面平面図、(b)は雌型端
子をもつコネクタの要部を示す断面平面図である。
【図3】上記両コネクタの分解斜視図である。
【図4】上記雄型端子をもつコネクタのハウジングの斜
視図である。
【図5】上記雄型端子をもつコネクタのシールド用シェ
ルの斜視図である。
【図6】上記雌型端子をもつコネクタのハウジングの斜
視図である。
【図7】上記雌型端子をもつコネクタのシールド用シェ
ルの斜視図である。
【図8】上記各コネクタにシールド電線を接続した状態
を示す斜視図である。
【図9】上記コネクタ同士を結合した状態を示す斜視図
である。
【図10】本発明の第2の実施の形態にかかるコネクタ
のうちの一方を示す分解斜視図である。
【図11】図10に示すコネクタの断面平面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態にかかるコネクタ
のうちの他方を示す分解斜視図である。
【図13】図12に示すコネクタの断面平面図である。
【図14】(a)は従来のシールド電線用コネクタの一
例を示す組立斜視図、(b)は同コネクタの分解斜視図
である。
【符号の説明】
C1,C2 コネクタ D1,D2 シールド電線 T1 雄型端子 T2 雌型端子 10,30 ハウジング 12,32 内側部(内側ハウジング) 13,33 外側部(外側ハウジング) 14,34 連結部 20,40 シールド用シェル(シールド部材) 30a 外側部(外側ハウジングを構成) 33a ばね片挿通孔(接触部挿通孔) 41 接触用ばね片(接触部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 伸昭 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 堤 祐一郎 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド電線の端末に設けられた端子を
    収容する端子収容室をもつ内側ハウジングと、この内側
    ハウジングを外側から覆う位置に設けられる導電材料製
    のシールド部材と、このシールド部材を外側から覆う外
    側ハウジングとを備えたコネクタにおいて、上記内側ハ
    ウジングと、上記外側ハウジングと、これら内側ハウジ
    ング及び外側ハウジングをその軸方向の一部において連
    結する連結部とを一体成形して単一のハウジングとし、
    上記内側ハウジングと外側ハウジングとの間において上
    記連結部が設けられていない空間に上記シールド部材を
    配したことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタにおいて、上記
    ハウジングの前端部に上記連結部を形成し、この連結部
    よりも後方の領域に上記シールド部材の配設空間を確保
    したことを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコネクタにおいて、上記
    内側ハウジングと外側ハウジングとの間に上記シールド
    部材が後方から挿入可能な挿入溝を形成したことを特徴
    とするコネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコネクタにおいて、上記
    ハウジングの前端部よりも後方の位置に内側ハウジング
    と外側ハウジングとを周方向の一部において連結する複
    数の連結部を周方向に間欠的に形成し、これら連結部同
    士の間に上記シールド部材の配設空間を確保したことを
    特徴とするコネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のコネクタにおいて、上記
    内側ハウジングと外側ハウジングとの間に上記シールド
    部材が後方から挿入可能な挿入溝を形成するとともに、
    上記シールド部材において上記連結部に対応する位置に
    前方に開放された切欠を形成したことを特徴とするコネ
    クタ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のコネク
    タにおいて、上記シールド部材に外方に膨出する接触部
    を形成する一方、上記外側ハウジングにおいて上記接触
    部に対応する位置にこの外側ハウジングを貫通する接触
    部挿通孔を形成し、この接触部挿通孔を通じて上記接触
    部が外側ハウジングの外方に突出するようにしたことを
    特徴とするコネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のコネク
    タにおいて、上記外側ハウジングの内側に複数の内側ハ
    ウジングを配し、これら内側ハウジングと外側ハウジン
    グとを連結部を介して一体化したことを特徴とするコネ
    クタ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のコネクタにおいて、複数
    のシールド部材をこれらのシールド部材が各内側ハウジ
    ングを個別に覆うように配したことを特徴とするコネク
    タ。
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