JPH10162394A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH10162394A
JPH10162394A JP32238496A JP32238496A JPH10162394A JP H10162394 A JPH10162394 A JP H10162394A JP 32238496 A JP32238496 A JP 32238496A JP 32238496 A JP32238496 A JP 32238496A JP H10162394 A JPH10162394 A JP H10162394A
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JP
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objective lens
center
axis
driving device
tilt
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JP32238496A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Ikegame
哲夫 池亀
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズの傾き補正を行っても、対物レン
ズの光スポットが大きく変位しない対物レンズ駆動装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 対物レンズ(1) と、対物レンズ保持部材
(2) と、保持部材を変位可能に支持する支持部材(7,8)
と、保持部材に固着され保持部材を対物レンズの光軸方
向とほぼ直交する軸まわりに回動させるチルトコイル
(5) と、チルトコイルに対し磁束を印加させる磁界印加
手段(13,14) とを有する対物レンズ駆動装置において、
チルトコイルと磁界印加手段との協同による対物レンズ
の回動中心は、対物レンズのノーダルポイントにほぼ一
致するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対し光
学的に情報を記録または再生する情報記録再生装置、例
えば、光磁気ディスクドライブ、追記型ディスクドライ
ブ、相変化型ディスクドライブ、CD−ROMドライ
ブ、DVDドライブなどにおける対物レンズ駆動装置に
関する。
【0002】
【従来技術】記録媒体に対し光学的に情報の再生を少な
くとも行う情報記録再生装置においては、対物レンズに
より光ビームを集光照射させ記録媒体上に微少光スポッ
トを形成して、情報信号の再生を行っている。しかしな
がら、対物レンズの光軸が記録媒体の情報記録面に対し
て適正な入射角で照射させないと、光学的な収差が発生
しクロストークやジッタが増大し、情報信号が劣化して
しまう。また、情報記録面に情報を記録する際、対物レ
ンズの光軸が傾いてしまうと、記録されるべき情報信号
が劣化してしまい、正しいピットマークが形成されない
といった不具合が生じてしまう。
【0003】このような不具合を解決するために、特開
平7−65397号公報(以下、従来例1と呼ぶ)に開
示された対物レンズ駆動装置が提案されている。図11
にはこの従来例1に開示された対物レンズ駆動装置が示
されている。以下、図11を参照してこの対物レンズ駆
動装置の構成について説明する。
【0004】図11に示すように対物レンズ51の光軸
方向をZ、光ディスクの周方向をY、光ディスクの径方
向をXとする。対物レンズ51はホルダ52に保持され
ている。ホルダ52の側面には、フォーカスコイル53
が水平に巻回され、またホルダ52の周方向(Y方向)
の側面にはトラッキングコイル54a〜54d(54d
は図示されていない)が、またトラッキングコイル54
a〜54dのそれぞれの下部に位置する部分にはチルト
コイル55a〜55d(55dは図示されていない)が
取り付けられている。
【0005】第1、第2のチルトコイル55a,55b
と、第3、第4のチルトコイル55c,55dとは、X
軸と線対称となるよう光ディスクの径方向に沿って配置
されている。この場合、チルトコイル55a,55c
と、チルトコイル55b,55dは光ディスクの周方向
に沿って配置されることになる。
【0006】ホルダ52の上面には、対物レンズ51を
挟んでX方向に沿って径方向傾き検出器61a,61b
が取り付けられている。また、対物レンズ51を挟んで
Y方向に沿って周方向傾き検出器61c,61dが取り
付けられている。
【0007】4本の平行な支持材56a〜56dの一端
はこのホルダ52の側面に固着され、他端は基台57上
に取り付けられた支持材固定部58に固着される。支持
材56a〜56dは、ホルダ52がフォーカス方向a
(Z軸)、トラッキング方向b(X軸)、径方向傾き
c、周方向傾きdの4方向に微動および傾動可能に支持
する。
【0008】基台57にはY方向に一対のU字型のヨー
ク59a,59bが取り付けられており、その一対のヨ
ーク59a,59bには磁石60a,60bが固着され
ている。ヨーク59a,59bは磁石60a,60bと
共に磁気印加手段を構成している。
【0009】このように構成された対物レンズ駆動装置
の動作について更に、図12をも参照して説明する。対
物レンズ51から出射されて光ディスクDに集光した光
のうち、対物レンズ51に戻らない回折光が径方向傾き
検出器61a,61bおよび周方向傾き検出器61c,
61dによって受光される。図12(a)は対物レンズ
51の光軸が光ディスクDに対して径方向cに傾いてお
らず、径方向傾き検出器61a,61bで受光される回
折光の受光量が等しい状態を示している。つまり、この
状態では誤差信号が生じない。これに対し図12(b)
は対物レンズ51の光軸が光ディスクDに対して径方向
cに傾いており、径方向傾き検出器61a,61bの受
光量に差が生じ、誤差信号が生じる状態を示している。
【0010】つまり、径方向傾き検出器61a,61b
からの誤差信号が0になるように、チルトコイル55a
〜55dに駆動電流を印加することで、対物レンズ51
の径方向cの傾きを補正することができる。
【0011】周方向dに関しても径方向cの場合と同様
に、周方向傾き検出器61c,61dからの誤差信号を
補正するような駆動電流をチルトコイル55a〜55d
に印加することで、対物レンズ51の光軸の周方向dの
傾きを補正することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す対物レンズ駆動装置では、ホルダ52の上方に対
物レンズ51が取り付けられているために、対物レンズ
51と可動部(対物レンズ51、ホルダ52、各駆動コ
イルからなる)の重心とがZ方向においてずれてしまっ
ており、チルトコイル55aから55dによって対物レ
ンズ51を傾けたときに、対物レンズが傾けた方向に変
位しそれに伴い光スポットも変位してしまう不具合が生
じてしまう。
【0013】例えば、対物レンズ51の光軸をY軸まわ
りに傾けるようにチルトコイル55aから55dに所定
向きの駆動電流を印加すると、対物レンズ51はY軸ま
わりに傾くと共にX方向に移動し、光スポットがX方向
に移動してしまう。この光スポットの移動はX方向の外
乱となり、トラッキングコイル54a〜54dに駆動電
流を印加し、補正を行う必要がある。したがってトラッ
キング方向のサーボの負荷が大きくなり、消費電流が増
加する不具合を引き起こす。
【0014】また、X軸まわりの場合と同様に、対物レ
ンズの光軸をX軸まわりに傾けたときには、対物レンズ
はX軸まわりに傾くと共にY方向に移動し、光スポット
がY方向に移動してしまう。情報記録再生装置における
一般的な対物レンズ駆動装置には、対物レンズをY方向
へ駆動させるための駆動機構を持たないので、このY方
向への光スポットの移動を補正することができない。そ
のため、ジッタが発生し、トラッキング用およびフォー
カシング用光検出器に対し記録媒体からの反射光がずれ
て入射されることとなり、トラッキングエラー、フォー
カシングエラー信号にオフセットが生じ正確なサーボが
できなくなってしまう。
【0015】本発明はこのような不具合に着目してなさ
れたもので、対物レンズの傾き補正を行っても、対物レ
ンズの光スポットが大きく変位しない対物レンズ駆動装
置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の対物レンズ駆動装置は、対物レンズと、前
記対物レンズを保持する保持部材と、前記保持部材を変
位可能に支持する支持部材と、前記保持部材に固着さ
れ、前記保持部材を前記対物レンズの光軸方向とほぼ直
交する軸まわりに回動させるチルトコイルと、前記チル
トコイルに対し磁束を印加させる磁界印加手段と、を有
する対物レンズ駆動装置において、前記チルトコイルと
磁界印加手段との協同による前記対物レンズの回動中心
は、前記対物レンズのノーダルポイントにほぼ一致する
ように構成した。
【0017】このため、チルトコイルと磁界印加手段と
の協同によって保持部材を回動させても、保持部材はほ
ぼ対物レンズのノーダルポイントを中心に回動すること
になり、対物レンズのノーダルポイントが大きくずれる
ことがなく、光スポットの変位量が微少となる。
【0018】より具体的には、前記対物レンズの回動中
心と、前記軸まわりに回動する可動部の重心とを一致さ
せて対物レンズ駆動装置を構成することで、可動部を低
い周波数で回動させても光スポットの変位量が微少とな
る。
【0019】また、前記対物レンズの回動中心と、前記
支持部材によって支持されるところの支持中心とに一致
させて対物レンズ駆動装置を構成することで、可動部を
高い周波数で回動させても光スポットの変位量が微少と
なる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
かかる対物レンズ駆動装置について、図1乃至図6を参
照して説明する。
【0021】この対物レンズ駆動装置は、光磁気ディス
クを記録媒体とし、光磁気記録媒体に対し記録および再
生を行う光磁気ディスクドライブにおける対物レンズ駆
動装置である。図中の座標軸のうち、X方向はトラッキ
ング方向(情報トラックの法線方向)、Y方向はタンジ
ェンシャル方向(情報トラックの接線方向)、Z方向は
フォーカシング方向(光磁気ディスク面に垂直方向、対
物レンズ光軸方向)を示している。
【0022】図1に示すように、対物レンズ1は、ホル
ダ(保持部材)2の中央に形成された貫通穴に固着され
ている。ホルダ2の上面には対物レンズ1を囲むように
溝が形成され、その溝に巻回されたフォーカシングコイ
ル3が挿入され固着される。また、ホルダ2のY方向に
おける一方の側面には2個の巻回されたトラッキングコ
イル4が固着され、他方の側面にも同様に2個の巻回さ
れたトラッキング4が固着される。このトラッキングコ
イル4のそれぞれの外側には計4個のチルトコイル5が
固着される。
【0023】可動部20は、対物レンズ1、ホルダ2、
フォーカシングコイル3、トラッキングコイル4、チル
トコイル5及び板ばね9,10のホルダ2側の端部9
c,10cとで構成される。
【0024】ホルダ2のX方向の両側には固着部6,6
が形成され、この固着部6,6に支持ばね7,8の一端
がそれぞれ固着される。支持ばね7は、図2に示すよう
に、0.5乃至1.5mm程度の間隙を有して上下に配
設される板ばね(支持部材)9,10と、その間隙に注
入されたシリコンゲルなどのダンピング材とから構成さ
れる。板ばね9,10は、それぞれY方向両端の端部9
c,10cの近傍に細幅の撓み部9a,10aが形成さ
れる。この撓み部9a,10aは、図3(a)に示すよ
うにX方向にわずかにずれるよう形成される。2箇所の
撓み部9a,10a間の中間部には幅方向(X方向)側
部片側を直角に折り曲げた折り曲げ部9b,10bが形
成される。そして折り曲げ部9b,10bは互いに対向
するように組み付けられ、そのZ−X平面での断面は図
2に示すように横長の長方形を呈するように構成され
る。なお、支持ばね8は支持ばね7と同様に構成される
のでその説明を省略する。
【0025】支持ばね7,8の他端はベース11から立
ち上がって形成されている固定部12に固着される。2
つのマグネット13(磁界印加手段)はトラッキングコ
イル4およびチルトコイル5と対向するように、ベース
11から立ち上がった2つのヨーク部14にそれぞれ固
着される。なお、トラッキングコイル4およびチルトコ
イル5と対向する2つのマグネット13の磁極がそれぞ
れN極になるように、マグネット13はヨーク部14に
固着される。
【0026】磁束発生手段は、マグネット13およびヨ
ーク部14とから構成される。ここで、フォーカシング
コイル3、トラッキングコイル4、チルトコイル5の相
互の位置関係およびマグネット13との位置関係につい
て、図1および図4を参照して更に詳細に説明する。
【0027】フォーカシングコイル3はそのZ方向にお
ける中心位置が、マグネット13のZ方向における中心
位置と一致するように、ホルダ2に固着される。トラッ
キングコイル4はそのZ方向における中心位置が、マグ
ネット13のZ方向における中心位置と一致するよう
に、かつ、トラッキングコイル4の有効辺(トラッキン
グコイルの内側の互いに隣接する辺)41a,42a,
43a,44aがマグネット13の有効磁界中に位置す
るように、ホルダ2に固着される。チルトコイル5はZ
(+)側のそれぞれの有効辺51a,52a,53a,
54aのZ方向における中心位置が、マグネット13の
Z方向における中心位置と一致するように、ホルダ2に
固着される。
【0028】次に、対物レンズのノーダルポイント(以
下、N.Pと呼ぶ)と可動部20の重心および支持中心
Sとの関係を図5を参照して説明する。図5は図1中の
対物レンズ1の中心をX−Z平面に平行なA−A面でカ
ットし、それをY(−)側から示した概略断面図であ
る。本実施形態の対物レンズ1は平行光を入射させてデ
ィスクD上に集光させる無限光学系であるので、対物レ
ンズ1のN.Pは後ろ側主点Ho’と一致し、この対物
レンズ1の後ろ側主点Ho’は可動部20の重心Gと一
致される。また、Y−Z平面に平行な平面においても対
物レンズ1のN.Pと可動部20の重心Gとが一致され
る。そして、対物レンズ1のN.Pは更に、可動部20
を支持する支持ばね7,8のホルダ2側の4つの撓み部
9a,10aの中点、即ちY軸まわりの回転の支持中心
Sにも一致される。4つの撓み部9a,10aの剛性や
位置が不均一な時には支持中心はこの撓み部の中点から
外れる場合がある。支持中心Sとは、支持ばね7,8の
延在方向(Y方向)に平行な軸を想定し、その軸まわり
に静的なトルクを可動部20に与えた際の可動部20の
回動中心である。
【0029】可動部20のY軸まわりの慣性モーメント
とその支持部材である支持ばね7,8のY軸まわりのね
じればね定数により、可動部20がY軸まわりに回動す
る共振モードの共振周波数frが決定される。可動部2
0にfrよりも低い周波数又は静的なY軸まわりのトル
クを与えた時には、可動部20はほぼ支持中心Sを中心
に回動する。又、可動部20にfrより高い周波数のト
ルクを与えた時には、可動部20はほぼ可動部20の重
心を中心に回動する。
【0030】次に、本実施形態の作用について、図4お
よび図6を参照して説明する。図4は、フォーカシング
コイル3、トラッキングコイル4、チルトコイル5を線
図的に示し、チルトコイル5に所定の駆動電流を印加す
ることでY軸まわりに回動させる状態を示している。
【0031】4つのチルトコイル5(51,52,5
3,54)のうち、X(+)側に設けられたチルトコイ
ル51,53は同じ向きの駆動電流が印加され、有効辺
51a,53aにはZ(−)向きの駆動力が発生する。
またX(−)側に設けられたチルトコイル52,54
は、チルトコイル51,53とは反対向きの駆動電流が
印加され、有効辺52a,54aにはZ(+)向きの駆
動力が発生する。このため、可動部20はY軸まわり
(Y(−)方向から見て時計まわり)に回動されること
になる。当然、チルトコイルに5に印加する駆動電流の
向きを逆にすることでY(−)方向から見て反時計まわ
りに回動されることになる。
【0032】本実施形態では、対物レンズ1のN.Pと
可動部20の重心G及び支持中心Sと一致させているの
で、チルトコイル5によってY軸まわりに可動部20を
回動させても、対物レンズ1の光スポットが従来のよう
に移動することはない。この理由について更に詳細に説
明する。
【0033】図6(a)は、可動部20’の重心G及び
支持中心Sが対物レンズ1のN.Pと一致していない状
態を示している。この可動部20’を図示しないチルト
コイル5によってY軸まわりにθ度回動させると、可動
部20’はその重心G及び支持中心Sを中心に回動する
ことになり、対物レンズ1のN.PがX(−)側にmだ
け移動する。つまり、可動部20’の重心Gから対物レ
ンズ1のN.Pまでの距離をlとすると、光スポットO
の移動量mは、 m=l・θ となり、lが大きくなればなるほど光スポットOの移動
量mは大きくなってしまう。
【0034】これに対して、本実施形態では図6(b)
に示すように、可動部20の重心G及び支持中心Sと対
物レンズ1のN.Pとを一致させているので、可動部2
0をチルトコイル5によってY軸まわりにθ度回動させ
ると、可動部20は対物レンズ1のN.Pを中心に回動
することになる。つまり、可動部20の重心Gから対物
レンズ1のN.Pまでの距離lが0であるので、光スポ
ットOの移動量mは、 m=l・θ=0 となる。したがって、光スポットOは対物レンズ1をチ
ルトコイル5によってY軸まわりに傾けたとしてもX方
向にずれることがなく、トラッキング方向の外乱にはな
らない。
【0035】また、本実施形態では、Y軸まわりだけで
なく、X軸まわりに可動部20を回動させても、可動部
20の重心Gと対物レンズ1のN.Pが一致しているの
で、光スポットOは移動することがない。
【0036】また、本実施形態では、対物レンズ1の
N.Pは可動部20の重心Gに加え、Y軸まわりの支持
中心Sにも一致させているので、可動部20にY軸まわ
りの共振周波数よりも低い周波数が発生し、可動部20
が支持中心Sを中心にして回動する場合でも、対物レン
ズ1のN.Pを中心に回動することになり、光スポット
Oの移動量mは非常に小さくなる。
【0037】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、対物レンズ1とホルダ2とフォーカシングコイル
3、トラッキングコイル4、チルトコイル5とからなる
可動部20の重心G及び支持中心Sを、対物レンズ1の
N.PであるN.Pとを一致させているので、チルトコ
イル5で可動部20を回動させたときの回動中心が対物
レンズ1のN.Pとなり、チルトコイル5によって可動
部20を回動させることによる光スポットOの移動はな
くなる。
【0038】また、本実施形態では、可動部20の重心
と対物レンズ1のN.Pとを一致させるために、可動部
20の重心位置調整用の重量バランサを必要としないの
で、可動部20を小形軽量にすることができる。
【0039】また、上下の板ばね9,10の間隔を狭く
したので、可動部20をX軸まわりに回動させるときの
ばね定数が小さくなり、可動部20を小さな電流でX軸
まわりに回動させることができる。
【0040】なお、、本実施形態では、X軸およびY軸
まわりに可動部20を回動させているが、本発明は当然
2軸まわりだけに限定されるわけではなく、X軸または
Y軸まわりのいずれか一方にのみ傾けるような対物レン
ズ駆動装置にも適用することができる。
【0041】なお、本実施形態では、無限光学系を採用
しているため対物レンズ1のN.Pと後ろ側主点Ho’
とが一致するが、有限光学系などを採用した場合にこれ
に限られず、N.Pと後ろ側主点Ho’とがずれる。
【0042】次に本発明の第2実施形態について図7乃
至図10を参照して説明する。この対物レンズ駆動装置
は、可動部40のZ軸方向への移動およびY軸まわりの
回動をさせるものである。
【0043】以下、本実施形態の対物レンズ駆動装置の
構成について説明する。対物レンズ21が固着されたホ
ルダ(保持部材)22のX方向の両側面には、角柱状に
巻回されたコイル25(251,252)が固着されて
いる。対物レンズ21とホルダ22とコイル25は可動
部40を構成する。このホルダ22のY方向両側の側面
には凸部26が形成され、この凸部26は支持部材27
の角柱部27aの穴部27gに嵌合され固着される。こ
の角柱部27aはホルダ22を取り付ける取付部を構成
する。角柱部27aと中継片27bとの間には薄肉状の
連結部27c(支持部材)が形成され、角柱部27aは
連結部27cによって連結される。この連結部27cは
可動部40のY軸まわりの支持中心Sであり、支持部材
27に固着されるホルダ22は、この連結部27cを中
心にY軸まわりに回動される。
【0044】対物レンズ21、ホルダ22、コイル25
(251,252)、角柱部27aとで可動部40を構
成する。支持部材27は平行リンク形状をなしており、
角柱部27aが形成された2つの中継片27bと、2つ
の中継片27bの両端からX方向に延在する4本のリン
ク部27dと、4本のリンク部27dの他端と接続され
ベース31へ固定される固定部27eとからなる。中継
片27bとリンク部材27dとの間、およびリンク部2
7dと固定部27eとの間の接続部分は非常に薄い薄肉
部のヒンジ部27fが形成される。支持部材27はヒン
ジ部27fが変形可能な材料、例えばポリウレタンエラ
ストマーで一体成形されている。
【0045】ベース31のX方向の両側には外ヨーク3
1aが形成され、その内側には間隙を有して内ヨーク3
1bが形成される。外ヨーク31aの内ヨーク31bと
対向する面にはマグネット(磁界発生手段)33がそれ
ぞれ固着され、内ヨーク31bとの間で磁気ギャップが
形成される。
【0046】ベース31の図中左側の外ヨーク31aの
外側の側面には、支持部材27の固定部27eの内側の
側面が固着され、ベース31に対し支持部材27が固定
される。
【0047】本実施形態の対物レンズ駆動装置は、ホル
ダ22の両側の2つのコイル25の間隔の中央と、対物
レンズ21のN.Pと、可動部40の重心Gと、連結部
27c即ち支持中心Sとは、一直線に並んでおり、図9
に示すように、対物レンズのN.Pと可動部40の重心
Gと、連結部27cとは、Y方向から見て一致してい
る。
【0048】対物レンズ21のトラッキング駆動につい
ては、対物レンズ21を駆動させず、他のトラッキング
駆動機構、例えばガルバノミラー等を設けることで行う
ようにしている。
【0049】このように構成された第2実施形態の対物
レンズ駆動装置の作用を以下に説明する。図10に示す
ように、コイル251にはフォーカシングサーボ信号と
チルトサーボ信号とを加えた信号の駆動電流が印加さ
れ、コイル252にはフォーカシング信号とチルトサー
ボ信号との差信号の駆動電流が印加される。
【0050】フォーカシング方向のZ(+)側に対物レ
ンズ21を変位させる場合には、コイル251,252
とに、Z(+)側に駆動力が発生するような信号の駆動
電流を印加する。コイル251,252には共にZ
(+)側への駆動力が発生し、可動部40がZ(+)側
に変位される。この際、支持部材27のヒンジ部27f
が変形され、支部部材27の中継片27b、リンク部2
7dが変位されることにより、可動部40のZ(+)側
の変位を可能にさせる。
【0051】また、対物レンズ21をY軸まわりに回動
させる場合には、コイル251,252にそれぞれ逆向
きの駆動電流を印加し、コイル251,252で発生す
る駆動力がZ方向において互いに逆向きになるようにす
る。可動部40には連結部27cを中心とするY軸まわ
りのモーメントが発生し、連結部27cが変形すること
で可動部40が連結部27c、つまり、支持中心Sを中
心にY軸まわりに回動する。
【0052】本実施形態の場合、連結部27cはY軸ま
わりのみの支持中心Sであり、その連結部27cを通る
Y軸上に対物レンズ21のN.Pと可動部の重心Gとが
一致されているので、可動部40が支持中心Sである連
結部27cを中心に回動しても、対物レンズ21のN.
Pの位置はずれることはなく、したがって光スポットの
位置もずれることがない。
【0053】また、連結部27cは可動部のY軸まわり
の回転軸の支持部材であるため、支持中心Sの位置が連
結部27cを通るY軸上にあることが明確で、第1実施
形態に比して容易に支持中心Sの位置がわかり、支持中
心Sと対物レンズのN.Pとを正確に一致させることが
できる。
【0054】また、連結部27cのY軸まわり以外の変
形の剛性がY軸まわりの変形の剛性に比して非常に高い
ことから、可動部40の重心Gが連結部27cを通るY
軸上から多少ずれていても、可動部40は連結部27c
を中心に回動されることになり、部品の寸法精度や組立
精度の許容範囲が広がる。
【0055】また、支持部材27のリンク部27dがト
ラッキング方向でX方向に延在させたので、対物レンズ
駆動装置をX方向に高速にアクセスしたときに生じるX
方向の加速度に対してリンク部27dがX方向に変形す
ることがなく正確なフォーカシングサーボおよびチルト
サーボが可能となる。
【0056】なお、本実施形態にチルトコイルを追加し
てX軸まわりに傾ける事もできる。例えば図7に示すよ
うなチルトコイル253を4つ(図では2つのみ示して
いる)配置して、図のような力を発生させることで、可
動部40をX軸まわりにも回動させることができる。
【0057】なお、上記した各実施形態においては、対
物レンズのN.Pを可動部の重心Gまたは支持部材の支
持中心Sに一致させたが、重心Gまたは支持中心Sが対
物レンズの内部に位置する程度に対物レンズ駆動装置が
構成されれば、対物レンズN.Pと重心G、支持中心S
とのずれは0〜2mm程度であり、光学的精度上の観点
から考慮しても光スポットの移動量を極めて小さくする
ことができ、本発明の目的を十分に達成できるものであ
る。
【0058】また、上記した各実施形態においては、可
動部にチルトコイルを固着し固定側のベースにマグネッ
トを配置したが、可動部にマグネットを固着しベースに
チルトコイルを配置する、いわゆるムービンクマグネッ
ト式の対物レンズ駆動装置であっても本発明の目的は達
成できる。
【0059】また、上記各実施形態において、支持部材
はワイヤーなどであってもよい。ワイヤーであれば4本
ワイヤーが好ましい。また、対物レンズはディスクに光
スポットを形成するために用いたものであって、ディス
クに光スポットを形成することができるものであれば、
対物レンズに限定されることはない。例えばホログラム
であってもよい。また、対物レンズとホルダを別部材と
し、ホルダに対し対物レンズを固着しているが、対物レ
ンズとホルダを一体成形し、1つの部品としても当然本
発明は適用される。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チルトコイルと磁界印加手段との協同によって可動部を
回動させても、可動部の回動中心が対物レンズのノーダ
ルポイントに一致しているため、対物レンズのノーダル
ポイントが大きく変位してしまうことがなく、対物レン
ズからの光スポットも大きく変位してしまうことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態にかかる対物レ
ンズ駆動装置の全体斜視図である。
【図2】図2は、第1実施形態の対物レンズ駆動装置の
支持ばね7のZ−X断面図である。
【図3】図3(a)、(b)は、第1実施形態の対物レ
ンズ駆動装置の支持ばね7の平面図を示するものであ
り、図(a)は支持ばね7が変形する前の状態、図3
(b)は支持ばね7が変形した状態を示す図である。
【図4】図4は、第1実施形態の対物レンズ駆動装置の
フォーカシングコイル、トラッキングコイル、チルトコ
イルを線図的に示した斜視図である。
【図5】図5は、図1中のA−A断面図である。
【図6】図6(a)、(b)は、対物レンズが傾いた際
の光スポットの変位量を示す図であり、図6(a)は従
来の場合であり、図6(b)は第1実施形態の場合を示
すものである。
【図7】図7は、本発明の第2実施形態にかかる対物レ
ンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図8】図8は、第2実施形態の対物レンズ駆動装置の
全体斜視図である。
【図9】図9は、第2実施形態の対物レンズ駆動装置の
可動部およびその周辺をY方向から見た側面図である。
【図10】図10は、コイルを駆動させる駆動回路を示
すブロック図である。
【図11】従来の対物レンズ駆動装置を示す分解斜視図
である。
【図12】従来の対物レンズ駆動装置の動作説明図であ
り、図12(a)はビーム光軸の傾きがない場合、図1
2(b)はビーム光軸の傾きがある場合を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 ホルダ 3 フォーカシングコイル 4(41,42,43,44) トラッキングコイル 5(51,52,53,54) チルトコイル 7,8 支持ばね 9,10 板ばね 11 ベース 12 固定部 13 マグネット 14 外ヨーク 20 可動部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと、 前記対物レンズを保持する保持部材と、 前記保持部材を変位可能に支持する支持部材と、 前記保持部材に固着され、前記保持部材を前記対物レン
    ズの光軸方向とほぼ直交する軸まわりに回動させるチル
    トコイルと、 前記チルトコイルに対し磁束を印加させる磁界印加手段
    と、を有する対物レンズ駆動装置において、 前記チルトコイルと磁界印加手段との協同による前記対
    物レンズの回動中心は、前記対物レンズのノーダルポイ
    ントにほぼ一致するように構成したことを特徴とする対
    物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の対物レンズ駆動装置にお
    いて、 前記対物レンズの回動中心は、前記軸まわりに回動する
    可動部の重心に一致することを特徴とする対物レンズ駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の対物レンズ駆動装置にお
    いて、 前記対物レンズの回動中心は、前記支持部材によって支
    持されるところの支持中心に一致することを特徴とする
    特徴とする対物レンズ駆動装置。
JP32238496A 1996-12-03 1996-12-03 対物レンズ駆動装置 Pending JPH10162394A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7075872B2 (en) 2001-10-12 2006-07-11 Funai Electric Co., Ltd. Objective lens supporting apparatus and optical pickup
CN100363992C (zh) * 2005-01-17 2008-01-23 索尼株式会社 物镜驱动装置、光学拾取器及光盘装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7075872B2 (en) 2001-10-12 2006-07-11 Funai Electric Co., Ltd. Objective lens supporting apparatus and optical pickup
CN100363992C (zh) * 2005-01-17 2008-01-23 索尼株式会社 物镜驱动装置、光学拾取器及光盘装置

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