JPH09146033A - ガルバノミラーおよびこれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

ガルバノミラーおよびこれを用いた光ディスク装置

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JPH09146033A
JPH09146033A JP30578195A JP30578195A JPH09146033A JP H09146033 A JPH09146033 A JP H09146033A JP 30578195 A JP30578195 A JP 30578195A JP 30578195 A JP30578195 A JP 30578195A JP H09146033 A JPH09146033 A JP H09146033A
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JP
Japan
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mirror
optical disc
reflection mirror
permanent magnet
coil
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Application number
JP30578195A
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English (en)
Inventor
Akihiro Kasahara
章裕 笠原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のガルバノミラーは、ガルバノミラーの初
期傾き角が大きく装置の信頼性を低下させる要因となっ
ていた。 【解決手段】本発明では、レーザ光を反射するプリズム
ミラー23を略ハ字状をなす板バネ24で弾性支持してい
る。また、プリズムミラー23にはコイル25a,25b が固定
され、所定の磁気ギャップを挟んで永久磁石29a,29b が
対向しており、ローレンツ力によりプリズムミラー23が
駆動される。この時、プリズムミラー23は対物レンズの
光軸回りに回転する。また、コイル25b のちょうど空間
部分には磁性体30が固定されている。永久磁石29b を図
中X方向に微小移動することによりプリズムミラー23を
対物レンズ10の光軸回りに微小回転させることができ、
プリズムミラー23の初期傾き角を補正することが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を所定の
方向に反射するためのガルバノミラーを搭載し、対物レ
ンズへの入射光の向きを変化させながら光ディスクへの
情報の記録再生を行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、コンパクトディスク(C
D)やレーザディスク(LD)に代表されるように、レ
ーザ光を用いて情報の再生を行う光ディスク装置が広く
普及している。また最近では、光ディスク装置はコンピ
ュータの記憶装置として利用されるようになっている。
【0003】また、併せてデータの高速記録再生が可能
となるように、光学系を搭載する光学ヘッドの高速移動
が要求されるようになった。このような光学ヘッドの高
速移動の要求に対し、光学ヘッドの質量をできるだけ小
さくして素早いシークを実現する方式が提案されてい
る。このような方式として、半導体レーザ(光源)やフ
ォトディテクタ(検出器)などを光学ヘッドに搭載せ
ず、光ディスクに焦点を形成する対物レンズのみを光学
ヘッドに搭載して移動させる分離光学方式が採用されて
いる。
【0004】以下、分離光学方式を採用した従来の光デ
ィスク装置の一例を図10を参照して説明する。半導体
レーザ111 やフォトディテクタ112 などの固定光学系11
3 は、図示しないベースなどに固定されている。半導体
レーザ111 から照射されたレーザ光L は、同じく固定配
置されたガルバノミラー114 を介して光学ヘッド115 内
に搭載された対物レンズ116 に与えられている。対物レ
ンズ116 は光ディスクD 上のピットに焦点を形成し、そ
の反射光を再び逆の経路でフォトディテクタ112 に導
く。光学ヘッド115 は図示しない駆動手段によってトラ
ッキング方向Xおよびフォーカシング方向Yにそれぞれ
駆動される。
【0005】このような方式によれば、光学ヘッド115
をトラッキング方向Xへ駆動する際に発生する微小な光
路の傾き(対物レンズ116 へのレーザ光の入射角度の変
化)を、固定配置されたガルバノミラー114 の揺動角度
の制御によって補正することができる。そのため対物レ
ンズ116 自体を傾ける手段などを光学ヘッド115 に搭載
する必要がなくなり、光学ヘッド115 全体の質量を低減
することができ、素早いシークを実現している。
【0006】このようにして利用される従来のガルバノ
ミラー114 は、具体的には図11乃至図13に示す構造とな
っている。ここで、図11はガルバノミラー114 の平面
図、図12は図11中のA−A線断面図、図13は図11中のB
−B線断面図である。
【0007】ガルバノミラー114 は、レーザ光を反射す
るための反射ミラー117 と、この反射ミラー117 を固定
した揺動体118 と、この揺動体118 を固定部119 に対し
て支持する2枚の支持体120a,120b とを備えている。固
定部119 は、ヨーク121 と磁石122 とから構成されてお
り、揺動体118 の側面に固定されたコイル123 に対して
磁界を作用させることにより、反射ミラー117 を支持体
120a,120b の軸回りに揺動させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガルバ
ノミラー114 の反射ミラー117 表面は、その初期傾き角
(基準となる位置からのずれ量)が大きいとトラッキン
グ誤差信号にオフセットが発生したり、スポット品位が
低下してしまい制御不能な状態に陥ったり、あるいは再
生信号のエラー率が極端に高くなるといった問題があっ
た。
【0009】そこで本発明は、ガルバノミラーの初期傾
き角をできるだけ少なくすることのできるガルバノミラ
ー、およびこのガルバノミラーを搭載した信頼性の高い
再生信号を供給する光ディスク装置の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、反射ミラーと、前記反射ミラーに固定
されるコイルと、前記コイルに磁界を付与する磁気回路
と、前記磁気回路の磁場の作用を受ける状態に、前記反
射ミラーに接続される磁性体と、を有するガルバノミラ
ーとした。
【0011】また、反射ミラーと、前記反射ミラーに固
定される永久磁石と、前記永久磁石との相互作用によっ
て前記永久磁石に駆動力を発生させるコイルと、前記永
久磁石の磁場の作用を受ける状態に、前記反射ミラーに
接続される磁性体と、を有するガルバノミラーとした。
【0012】また、レーザ光を発生する光源と、前記光
源からのレーザ光を反射るガルバノミラーと、前記ガル
バノミラーにより反射したレーザ光を受け、光ディスク
に焦点を形成する対物レンズと、前記対物レンズを前記
光ディスクの径方向に駆動する手段と、前記光ディスク
からの反射光を処理して前記駆動手段への駆動信号およ
び前記光ディスクからの再生信号を生成する信号処理手
段と、を有する光ディスク装置において、前記ガルバノ
ミラーは、反射ミラーと、前記反射ミラーに固定される
コイルと、前記コイルに磁界を付与する磁気回路と、前
記磁気回路の磁場の作用を受ける状態に、前記反射ミラ
ーに接続される磁性体と、を有する光ディスク装置とし
た。
【0013】また、レーザ光を発生する光源と、前記光
源からのレーザ光を反射するガルバノミラーと、前記ガ
ルバノミラーにより反射したレーザ光を受け、光ディス
クに焦点を形成する対物レンズと、前記対物レンズを前
記光ディスクの径方向に駆動する手段と、前記光ディス
クからの反射光を処理して前記駆動手段への駆動信号お
よび前記光ディスクからの再生信号を生成する信号処理
手段と、を有する光ディスク装置において、前記ガルバ
ノミラーは、反射ミラーと、前記反射ミラーに固定され
る永久磁石と、前記永久磁石との相互作用によって前記
永久磁石に駆動力を発生させるコイルと、前記永久磁石
の磁場の作用を受ける状態に、前記反射ミラーに接続さ
れる磁性体と、を有する光ディスク装置とした。
【0014】以上のような本発明によれば、永久磁石を
微小移動することにより反射ミラーを対物レンズの光軸
回りに微小回転させることができ、反射ミラーの初期傾
き角を補正することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。まず、図1および図2を用いて本発明
のガルバノミラーを搭載した光ディスク装置について説
明する。ここで、図1は光ディスク装置の内部構造を示
す断面図、図2は光学ヘッドを含む駆動系の斜視図であ
る。
【0016】情報の記録再生に供されるディスク1 (光
ディスク,光磁気ディスクなど)は、図示しないベース
に固定されたスピンドルモータ2 に対してマグネットチ
ャック等のチャッキング手段により保持されており、記
録再生時にはこのスピンドルモータ2 によって安定に回
転駆動される。
【0017】ディスク1 に照射するためのレーザ光を生
成する半導体レーザ3 は、フォトディテクタ4 ,コリメ
ートレンズ5 ,集光レンズ6 ,偏向プリズム7 などと共
に光学ユニット8 を構成しており、この光学ユニット8
はベース上に固定されている。
【0018】半導体レーザ3 より発せられたレーザ光
は、コリメートレンズ5 を通過して偏向プリズム7 で45
°方向に向きを変え、光学ユニット8 から出力される。
このレーザ光は、光学ヘッド20内に固定された反射ミラ
ー22(後述する)で90°方向に、そしてガルバノミラー
9 (後述する)の反射ミラー面で再び90゜方向に向きを
変え、光学ヘッド20の上部に配置された対物レンズ10に
導かれる。そして、この対物レンズ10よりディスク1 の
記録トラック上にレーザ光を集光させ焦点を形成する。
【0019】またディスク1 からの反射光は、対物レン
ズ10に戻り、ガルバノミラー9 および反射ミラー22を経
由し、偏向プリズム7 を透過してフォトディテクタ4 に
戻される。フォトディテクタ4 に取り込まれた反射光か
ら、記録情報信号,フォーカスオフセット信号,トラッ
クオフセット信号等が生成される。そして、フォーカス
オフセット信号を用いることにより対物レンズ10のフォ
ーカス方向の位置ズレが検出され、この位置ズレを補正
するようにフォーカスコイル11に電流を流す制御動作を
行う。また、トラックオフセット信号を用いることによ
り対物レンズ10のトラック方向の位置ズレが検出さ
れ、この位置ズレを補正するようにリニアモータコイル
12とガルバノミラー9 に電圧を加えて制御動作を行
う。
【0020】対物レンズ10は、フォーカスコイル11が巻
装された対物レンズホルダ13に保持されている。また平
行板バネ14の一端が対物レンズホルダ13に固定され、平
行板バネ14の他端は光学ヘッド20に固定されることによ
り、対物レンズ10はその光軸方向に移動可能に支持され
ている。そして、対物レンズホルダ13を包囲するように
光学ヘッド20上に立設されたフォーカス磁気回路21と、
対物レンズホルダ13に巻装固定されたフォーカスコイル
11に流れる電流との間に電磁作用が作用し、対物レンズ
10にフォーカス駆動力を発生させる。
【0021】リニアモータコイル12は筒状に形成されて
おり、光学ヘッド20の両側面に各1個が固定されてい
る。また、一方のリニアモータコイル12の両端と、他方
のリニアモータコイル12の一端には、計3個の滑り軸受
15が形成されており、ディスク1 の径方向に延設された
2本のガイドシャフト16とそれぞれ係合している。これ
により光学ヘッド20はディスク1 の半径方向に移動でき
るように支持されている。
【0022】ガイドシャフト16は磁性体で形成されてお
り、磁気回路のヨークとしての役割も果たしている。そ
して、ガイドシャフト16の両端にはコ字形のバックヨー
ク17が固定されている。また磁気ギャップを挟んでリニ
アモータコイル12と対向する位置にはラジアル磁石18が
配置され、バックヨーク17に固定されている。これらガ
イドシャフト16,バックヨーク17,ラジアル磁石18がラ
ジアル磁気回路19を形成しており、リニアモータコイル
12に磁界を作用させ、リニアモータコイル12に流れる電
流との電磁作用により、光学ヘッド20にディスク1 の半
径方向への駆動力を発生させている。
【0023】続いて図3および図4を参照して本発明に
係るガルバノミラー9 の具体的な構造を説明する。図3
はガルバノミラーを示す斜視図、図4はその断面図であ
る。図中に矢印で示しているのが、レーザ光が対物レン
ズ10に至る経路を示したものである。すなわち、光学ユ
ニット8 から出射されたレーザ光は反射ミラー22で90°
方向に向きを変え、プリズムミラー(反射ミラー)23の
反射面により再び90°方向に向きを変える。図3におい
てレーザ光は、直交3軸方向に移動方向を変化させなが
ら進行する。
【0024】プリズムミラー23の一側面には略ハ字状を
なす板バネ(支持手段)24が接着固定されている。この
プリズムミラー23から側板27b に向かう方向は、ちょう
どスピンドルモータ2 側(すなわちディスク1 側)に相
当する。板バネ24はここでは1枚の鋼材から製作されて
いるが、複数枚の鋼材から製作することも可能である。
また、板バネ24の端部は、磁性体からなるガルバノミラ
ーベース26を折り曲げてなる側板27b に接着あるいは溶
接などの手段により固定されている。同様に、前記反射
ミラー22の裏面は側板27a に保持固定されている。
【0025】そして、板バネ24のハ字状の部分が弾性変
形することにより、プリズムミラー23は対物レンズ10の
光軸方向回りに回転(揺動)運動を行うことができる。
一方、プリズムミラー23の両側面には、略円形に巻装さ
れた一対のコイル25a,25b が接着固定されている。(コ
イル25b については板バネ24を介してプリズムミラー23
に固定されている。)また、このコイル25a,25b と所定
長の磁気ギャップを介して対向する位置には、永久磁石
29a,2 9bが配置されている。永久磁石29a,29b は、コイ
ル25a,25b のコイル有効領域(コイル巻線が対物レンズ
10の光軸方向に延びる領域)に対向するように、対物レ
ンズ10の光軸方向を軸としてそれぞれ2分割され、プリ
ズムミラー23と対面する方向に着磁されている。なお、
永久磁石29a は側板27b に、永久磁石29b は側板27c に
それぞれ接着固定されている。
【0026】そして、永久磁石29a,29b が生成する磁場
と、コイル25a,25b に流れる電流との相互作用によって
ローレンツ力が発生する。このローレンツ力によって、
プリズムミラー23は対物レンズ10の光軸回りに回転する
べく、2個のコイル25a,25bに互いに逆向きの駆動力を
与える。
【0027】そして、このプリズムミラー23の回転運動
を発生させることにより、反射ミラー22からプリズムミ
ラー23に入射するレーザ光の入射角度を、キャリッジ20
の移動方向に対して微小に変化させることができるよう
になる。すなわち、対物レンズ10によりディスク1 上に
集光されるスポット位置を、トラッキング方向すなわち
キャリッジ20の移動方向に対してわずかに変位させるこ
とができる。
【0028】さらに、図4に示されるように、プリズム
ミラー23の側面のうちコイル25b の側には、鉄片などか
らなる磁性体30が取り付けられている。磁性体30は、巻
装されたコイル25b のちょうど空間部分に対応した位置
に配置されている。したがって、磁性体30には永久磁石
29b の磁気吸引力が作用しており、仮に永久磁石29bを
図中X方向に移動できればプリズムミラー23を対物レン
ズ10の光軸回りに回転させることが可能となる。
【0029】以上のように構成された本発明によれば、
プリズムミラー23にあらかじめ磁性体30を取り付けてお
くことにより、プリズムミラー23の微小位置決めが可能
となる。すなわち、まず、永久磁石29b を残して全ての
構成要素を組み立てた状態(初期状態)で、永久磁石29
b を図中X方向にわずかに移動させながら側板27c へ固
定する作業を行う。この時、永久磁石29b のX方向位置
に応じて磁性体30が磁気吸引されて移動するため、上述
のようにプリズムミラー23が対物レンズ10の光軸回りに
わずかに回転することになる。したがって、前記初期状
態におけるプリズムミラー23の初期傾き角を後に補正す
ることができるといった実用上多大な効果を得ることが
できる。また、これによって再生信号の信頼性を格段に
高めることができるようになる。
【0030】さらに、磁性体30の取り付けられる位置
は、プリズムミラー23の側面うち板バネ24とは反対側の
面に相当する。そのため、プリズムミラー23の初期傾き
角の補正時には板バネ24には常に張力が作用した状態と
なる。したがって、磁性体30への磁気吸引力が板バネ24
の復元力と強調し合い、位置決め動作が極めて安定化す
る。
【0031】また、プリズムミラー23がその反射面と略
45°の角度をなす軸回りに回転可能に弾性支持されてい
る。そのため、板バネ24に熱膨張などの理由によって伸
びが生じたとしても、この伸びはプリズムミラー23の反
射面と平行な面内での移動が起こすだけであり、反射光
の傾きや、平行移動を伴わないため、温度変化や経年変
化によりトラッキングオフセットが生じない。
【0032】また、ハ字状の板バネ24がキャリッジ22の
移動方向に対して線対称な関係に配置されているため、
キャリッジ22の高速移動に伴う慣性力によりプリズムミ
ラー23の反射面が傾くことがない。そのため、リニアモ
ータの制御とガルバノミラーの制御動作とが互いに干渉
することがなく、安定なトラッキング動作を実現するこ
とができる。
【0033】続いて、図5を参照して本発明の第2実施
例を説明する。なお、以下の各実施例においては、第1
実施例と同一構成要素には同一符号を付して重複する説
明を省略する。
【0034】本実施例が第1実施例と異なる点は、永久
磁石およびコイルの取り付け位置にある。すなわち、本
実施例では永久磁石29a,29b はプリズムミラー23に直接
接着されており、所定長の磁気ギャップを介して対向す
る位置にコイル25a,25b が配置され、側板27b,27c に固
定されている。また、板バネ24の両端部(プリズムミラ
ー23および側板27b との接続部位付近)にはスリット28
が設けられている。スリット28はここでは計8本が形成
されているが、その本数および形状を図示した形態に限
定する必要はない。
【0035】また、本実施例では、側板27c のコイル25
b 取り付け面とは反対の面に磁性体30が固定されてい
る。このように構成された本実施例によれば、前述の第
1実施例と同等の効果はもとより、以下に示すような効
果を得ることができる。
【0036】すなわち、本実施例では永久磁石29a,29b
とプリズムミラー23との直接接合であるため、コイル25
a,25b とプリズムミラー23との接合の場合と比較して高
い平面度での接合が可能となる。そのため、比較的薄い
接着層での接合が可能となり高い接合強度を得ることが
できる。これによって、高域まで共振のない良好な振動
特性を得ることができ、高精度な制御動作が可能とな
る。
【0037】また、プリズムミラー23にコイル25a,25b
を接合しないため、コイル25a,25bへの電力供給に起因
する熱の発生によりプリズムミラー23が歪んでしまう心
配もない。また、コイル25a,25b に電力を供給するため
のフレキシブルプリント基板(図示せず)などがプリズ
ムミラー23と接続されないため、フレキシブルプリント
基板などの熱的影響や引張り力の悪影響がプリズムミラ
ー23に働くことがない。
【0038】また、本実施例では、永久磁石29a,29b は
コイル25a,25b のコイル有効領域に対向するように、対
物レンズ10の光軸方向を軸としてそれぞれ2分割され、
分割された一対の磁石が互いに逆向きに着磁されてい
る。つまり、プリズムミラー23を挟んで対向する永久磁
石29a,29b は、対物レンズ10の光軸方向を軸として対称
な関係となるように着磁されている。そのため、フォー
カスコイル11による磁界の変化の影響が互いに相殺さ
れ、フォーカス駆動力との干渉が抑制され、安定したト
ラッキング制御およびフォーカス制御が可能となる。
【0039】さらに、板バネ24にスリット28を設けるこ
とにより、板バネ24の弾性変形の際にスリット28部分に
応力が集中する。そのため、プリズムミラー23の瞬間回
転中心の移動を少なくすることができ、さらに安定した
トラッキング制御が可能となる。
【0040】続いて、図6および図7を参照して本発明
の第3実施例を説明する。本実施例の構成要素は、その
形状は第1実施例とは異なるものの、基本的な機能はほ
ぼ同一である。本実施例が第1実施例と大きく異なる点
は、板バネの配置にある。
【0041】本実施例では、ミラーホルダ31に固定され
た反射ミラー32が2枚の板バネ24a,24b により弾性支持
されている。板バネ24a,24b は互いの面方向が同一方向
となるように設定された状態で、その一端をミラーホル
ダ31に、他端を保持部33a,33b にそれぞれ接続してい
る。保持部33a,33b は、ガルバノミラーベース26に設け
られた切り欠き部34a,34b に嵌合されるようになってい
る。
【0042】また、本実施例においても、巻装されたコ
イル25b のちょうど空間部分の中央部に磁性体30が固定
されている。このように構成された本実施例によれば、
前述の第1実施例と同等の効果はもとより、以下に示す
ような効果を得ることができる。
【0043】すなわち、本実施例では熱変形によって板
バネ24a,24b が伸び、歪みが発生しても、反射ミラー32
にはそのミラー面と直交する軸回りに回転する変位のみ
が作用するため、ミラー面が傾くことがない。そのた
め、レーザ光の位置決め動作を安定に維持することがで
きる。
【0044】続いて、図8および図9を参照して本発明
の第4実施例を説明する。本実施例が第3実施例と異な
る点は、板バネの配置および磁性体の個数にある。
【0045】すなわち、本実施例においては板バネ24a,
24b は互いの面方向が同一方向であるものの、その向き
は第3実施例とは90°異なる状態に保持されている。ま
た、磁性体30は2対4個が用意され、図9に示したコイ
ル25b の中空部分の両側のみならず、コイル25a の中空
部分の両側にもそれぞれ固定されている。
【0046】このように構成された本実施例によれば、
前述の第1実施例と同等の効果はもとより、以下に示す
ような効果を得ることができる。すなわち、本実施例で
は磁性体30a,30b の互いの位置(傾き)をZ軸方向に調
整することにより、X軸回りの回転調整を行え、また、
両側の磁性体30を一組としてそのZ軸方向の位置を調整
することにより、Y軸回りの回転調整を行うことができ
る。
【0047】なお、本発明は上述した各実施例および変
形例に限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できることは言うまでもない。
例えば、光学ユニット8 が光学ヘッド20に搭載される、
いわゆる「固定光学系」方式の光ディスク装置でも同様
な効果が得られることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
ルバノミラーの初期傾き角をできるだけ少なくすること
のできるガルバノミラー、およびこのガルバノミラーを
搭載した信頼性の高い再生信号を供給する光ディスク装
置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク装置の内部構造を示す
断面図。
【図2】光学ヘッドを含む駆動系の斜視図。
【図3】本発明に係るガルバノミラーを示す斜視図。
【図4】ガルバノミラーの断面図。
【図5】本発明の第2実施例に係るガルバノミラーの斜
視図。
【図6】本発明の第3実施例に係るガルバノミラーの斜
視図。
【図7】図6に示したガルバノミラーの分解斜視図。
【図8】本発明の第4実施例に係るガルバノミラーの斜
視図。
【図9】図8に示したガルバノミラーの分解斜視図。
【図10】従来の光ディスク装置の一例を示す構成図。
【図11】従来のガルバノミラーを示す平面図。
【図12】図10中のA−A線断面図。
【図13】図10中のB−B線断面図。
【符号の説明】
1…ディスク 2…スピンドルモータ 3…半導体レーザ 4…フォトディテクタ 5…コリメートレンズ 6…集光レンズ 7…偏向プリズム 8…光学ユニット 9…ガルバノミラー 10…対物レンズ 11…フォーカスコイル 12…リニアモータコイル 13…対物レンズホルダ 14…平行板バネ 15…滑り軸受 16…ガイドシャフト 17…バックヨーク 18…ラジアル磁石 19…ラジアル磁気回 20…光学ヘッド 21…フォーカス磁気回路 22…反射ミラー 23…プリズムミラー(反射ミラー) 24,24a,24b…板バネ(支持手段) 25a,25b …コイル 26…ガルバノミラーベース 27a,27b,27c …側板 28…スリット 29a,29b …永久磁石 30,30a,30b…磁性体 31…ミラーホルダ 32…反射ミラー 33…保持部 34a,34b …切り欠き部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射ミラーと、 前記反射ミラーに固定されるコイルと、 前記コイルに磁界を付与する磁気回路と、 前記磁気回路の磁場の作用を受ける状態に、前記反射ミ
    ラーに接続される磁性体と、を有することを特徴とする
    ガルバノミラー。
  2. 【請求項2】反射ミラーと、 前記反射ミラーに固定される永久磁石と、 前記永久磁石との相互作用によって前記永久磁石に駆動
    力を発生させるコイルと、 前記永久磁石の磁場の作用を受ける状態に、前記反射ミ
    ラーに接続される磁性体と、を有することを特徴とする
    ガルバノミラー。
  3. 【請求項3】レーザ光を発生する光源と、 前記光源からのレーザ光を反射するガルバノミラーと、 前記ガルバノミラーにより反射したレーザ光を受け、光
    ディスクに焦点を形成する対物レンズと、 前記対物レンズを前記光ディスクの径方向に駆動する手
    段と、 前記光ディスクからの反射光を処理して前記駆動手段へ
    の駆動信号および前記光ディスクからの再生信号を生成
    する信号処理手段と、を有する光ディスク装置におい
    て、前記ガルバノミラーは、 反射ミラーと、 前記反射ミラーに固定されるコイルと、 前記コイルに磁界を付与する磁気回路と、 前記磁気回路の磁場の作用を受ける状態に、前記反射ミ
    ラーに接続される磁性体と、を有することを特徴とする
    光ディスク装置。
  4. 【請求項4】レーザ光を発生する光源と、 前記光源からのレーザ光を反射するガルバノミラーと、 前記ガルバノミラーにより反射したレーザ光を受け、光
    ディスクに焦点を形成する対物レンズと、 前記対物レンズを前記光ディスクの径方向に駆動する手
    段と、 前記光ディスクからの反射光を処理して前記駆動手段へ
    の駆動信号および前記光ディスクからの再生信号を生成
    する信号処理手段と、を有する光ディスク装置におい
    て、前記ガルバノミラーは、 反射ミラーと、 前記反射ミラーに固定される永久磁石と、 前記永久磁石との相互作用によって前記永久磁石に駆動
    力を発生させるコイルと、 前記永久磁石の磁場の作用を受ける状態に、前記反射ミ
    ラーに接続される磁性体と、を有することを特徴とする
    光ディスク装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013518297A (ja) * 2010-01-22 2013-05-20 ケンブリッジ テクノロジー インコーポレイテッド 構成部材の熱膨張係数が調和し、交換可能なミラーを備える、低ウォブル及び大走査角の、トートバンド型レゾナントスキャナ

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JP2013518297A (ja) * 2010-01-22 2013-05-20 ケンブリッジ テクノロジー インコーポレイテッド 構成部材の熱膨張係数が調和し、交換可能なミラーを備える、低ウォブル及び大走査角の、トートバンド型レゾナントスキャナ

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