JPH10159202A - 住宅構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通路天井裏空間を有効に利用して各種配管の
集中化を図り、配管構成及び施工作業を簡略化せしめる
ことを課題とする。 【解決手段】 住宅１に外部空間３と連通する中央流通
路２が設けられ且つ該中央流通路２と各部屋Ｒとは通路
天井裏空間６を介して連通されると共に、該通路天井裏
空間６に空調配管11や電気配線等が集中して配されてな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特に空調配管や電
気配線等の配し方を考慮した住宅構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の住宅に於いて、例えば空
調配管や電気配線等を配する場合は、天井裏全体を広く
利用して行われるのが実情である。

【０００３】また、例えば室外側壁面に冷暖房用の室内
機を設置する場合、空調配管の簡略化という観点から、
一般に室外機は前記室内機の近傍に位置する建物の外部
空間に設置されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の住宅のように、各種配管等を屋根裏全体を使用して
配設すると、配管等の引回しによってその構成が複雑に
なると共に、配管等同士が交錯してしまうために、施工
やその後の保守，点検等のメンテナンスも非常に厄介な
ものになるという問題点があった。

【０００５】また、住宅の構造上、室外側壁面に室内機
を設置できない場合もあり、このような場合は室内側壁
面に室内機を設置せざるを得ないが、該室内機と外部空
間に設置した室外機間の配管が長くなって、配管構成を
複雑化せしめる結果となる。

【０００６】それ故に、本発明は上記従来の問題点を解
決するためになされたものであり、通路天井裏空間を有
効に利用して各種配管の集中化を図り、配管構成及び施
工作業を簡略化せしめることを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】即ち、上記課題を解決す
るために本発明が採った手段は、住宅１に外部空間３と
連通する中央流通路２が設けられ且つ該中央流通路２と
各部屋Ｒとは通路天井裏空間６を介して連通されると共
に、該通路天井裏空間６に空調配管11や電気配線等が集
中して配されてなる点にある。

【０００８】従って、上記発明特定事項を有する住宅構
造に於いては、室内の換気が通路天井裏空間６及び中央
流通路２を介して行われる一方、該通路天井裏空間６及
び中央流通路２を集中的に配した空調配管11や電気配線
等を介して、部屋Ｒに設置した室内機と室外に設置され
る室外機とが接続されることになる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る住宅構造の一
実施形態について図面に従って説明する。尚、図１(イ)
は１階部分の間取りを示す平面図で、同図(ロ) は２階部
分の間取りを示す平面図である。

【００１０】図１及び図２に於いて、１は壁パネル，床
パネル及び屋根パネル等を組合せて施工される所謂パネ
ル工法より構築された二階建ての木造住宅を示し、その
一壁面1aには階下から階上にかけて延びる中央流通路２
が設けられており、その上端部は外部空間３に開放され
ると共に、下部空間には空気の温度，湿度を調節し、且
つ塵埃を除去し得る室外機４としての空気調和機が設置
されており、該室外機４には図示しないが温風機，熱交
換器，加湿装置等が収納されている。

【００１１】図１中、二点鎖線で示す５は通路であり、
その上方に形成される通路天井裏空間６は各部屋Ｒの間
仕切壁７に設けた連通孔８を介して連通されると共に、
前記中央流通路２とも連通孔９を介して連通されてい
る。即ち、通路天井裏空間６及び中央流通路２を介して
部屋Ｒの室内と外部空間３とが連通されてなる。

【００１２】10は間仕切壁７の連通孔８の一部を利用し
てセットされた室内機で、該室内機10と室外機４とは前
記通路天井裏空間６及び中央流通路２に配された空調配
管11を介して接続されている。また、図示しないが通路
天井裏空間６には電気配線も配している。

【００１３】12は室外機３の温風機に接続されて１階の
床下に配された基礎パイプで、該基礎パイプ12は複数に
分岐されて１階の各部屋Ｒの床面13に設けた吹出口14か
ら温風を送風し得るように構成されている。

【００１４】15は屋根16上に設置される平板集熱機17
と、前記中央流通路２の下部空間に室外機４の並べて設
置される蓄熱槽18とからなる太陽ソーラーシステムで、
この両者間に接続される配管19も中央流通路２を配して
おり、蓄熱槽18内の温水は室外機４の温風機や風呂等に
給水される。

【００１５】本実施形態は以上のような特定事項からな
るが、室内の換気は間仕切壁７に設けた連通孔８，通路
天井裏空間６及び中央流通路２を介して行われる。

【００１６】また、通路天井裏空間６を有効に利用して
空調配管11及び電気配線を集中させて配してなるため、
配管構成等の大幅な簡略化が図れると共に、室内機10を
屋内側の間仕切壁７に容易に取付けることが可能とな
り、さらには一連の施工やその後の保守，点検等のメン
テナンスの便にも供し得ることとなる。

【００１７】さらに、通路天井裏空間６に連通せしめた
中央流通路２に前記空調配管11等を収納する形で配され
るので、外観体裁も非常に良好である。

【００１８】尚、本発明は上記実施形態の如き木造住宅
に限定されるものではなく、鉄骨住宅にも勿論適用可能
であり、住宅の具体的な施工法，形状及び階数等も任意
に変更可能である。

【００１９】さらに、上記実施形態に於いては、空気の
温度，湿度を調節し、且つ塵埃を除去可能な空気調和機
を室外機４として使用したが、室外機４は決してこれに
限定されず、また冷暖房用の室内機10等と対になる室外
機４を各別に中央流通路２の下部空間に設置しても構わ
ない。

【００２０】

【発明の効果】叙上のように、本発明は通路天井裏空間
を有効に利用して空調配管及び電気配線を集中させて配
してなるため、配管構成等の大幅な簡略化が図れると共
に、室内機を屋内側の間仕切壁に容易に取付けることが
可能となり、さらには一連の施工やその後の保守，点検
等のメンテナンスの便にも供し得るという格別の効果を
得るに至った。

【００２１】また、空調配管等は通路天井裏空間及び中
央流通路に収納する形で配し得るので、外観体裁も非常
に良好なものとなる特有の効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る間取りを夫々示し、
(イ) は１階部分の平面図、(ロ)は２階部分の平面図。

【図２】同正面断面図。

【符号の説明】

１…住宅 ２…中央流通路 ３…外部空間 ４…室外機 ６…通路天井裏空間 10…室内機 11…空調配管 Ｒ…部屋

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 住宅(1) に外部空間(3) と連通する中央
   流通路(2) が設けられ且つ該中央流通路(2) と各部屋
   (R) とは通路天井裏空間(6) を介して連通されると共
   に、該通路天井裏空間(6) に空調配管(11)や電気配線等
   が集中して配されてなることを特徴とする住宅構造。
2. 【請求項２】 前記空調配管(11)が部屋(R) に設置され
   る室内機(10)と室外に設置される室外機(4) とを接続す
   る配管である請求項１記載の住宅構造。
3. 【請求項３】 前記室外機(4) が中央流通路(2) の下部
   空間に設置されてなる請求項２記載の住宅構造。