JPH10154709A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH10154709A
JPH10154709A JP9246963A JP24696397A JPH10154709A JP H10154709 A JPH10154709 A JP H10154709A JP 9246963 A JP9246963 A JP 9246963A JP 24696397 A JP24696397 A JP 24696397A JP H10154709 A JPH10154709 A JP H10154709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
wiring
layer
forming
sputtering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9246963A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutoshi Furuyama
充利 古山
Takeshi Kubota
剛 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9246963A priority Critical patent/JPH10154709A/ja
Publication of JPH10154709A publication Critical patent/JPH10154709A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、超高速デバイスでのCuによる微細
なコンタクトホールの形成において、Cuの埋め込み性
を向上できるようにすることを最も主要な特徴とする。 【解決手段】たとえば、Si基板21上の層間絶縁膜2
2に微細な接続孔23を形成する。また、絶縁膜22上
に、CVD−TiN膜24を10nm程度の膜厚で形成
した後、約1μm厚のCu膜25を形成する。このと
き、Cu膜中の酸素濃度および硫黄濃度が一定濃度以下
になるように成膜の条件を制御することで、高純度なC
u膜25を形成する。これにより、接続孔23内への埋
め込み時に、レーザ照射によって加熱されるCu膜25
の表面拡散性および流動性を促進させるようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関するもので、特に、超高速デバイスのような
半導体デバイスでの純銅配線の形成に用いられるもので
ある。また、自動車やその他の製品に使用することがで
きる、インテリジェントパワーデバイス(IPD)のよ
うな、ある主の個別デバイスとしても使用できる半導体
デバイスにおける純銅配線の形成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、半導体デバイスにおいては、配線
を細くすると、配線抵抗の増加の結果として、動作速度
が低下する。配線材料として、一般的に用いられている
Al合金よりも電気抵抗の小さいCuによって、超高速
デバイスに配線を形成する試みがこれまでにも行われて
いる。
【0003】従来、配線の形成はレジストをマスク材と
した反応性イオンエッチング(RIE)によっていた。
この方法の場合は、フッ素、塩素、臭素などを含むガス
をプラズマ中で励起させることにより、Alをハロゲン
化物の形でエッチングするものであった。
【0004】ところが、Cuはハロゲン化物としての蒸
気圧がAlに比べて低いため、もし、上記したRIEに
よる方法で実用的なエッチングレートを得るには200
℃〜300℃以上の高温が必要となる。このため、高温
に耐えるチャンバの製作、エッチングと異方性との両立
性の向上、さらには、マスク材の選定など、実現には種
々の困難があった。
【0005】これらの困難を克服するための試みとし
て、Cuの、RIE法によらない埋め込み配線への適用
の検討が盛んに行われている。図7は、Cuによる埋め
込み配線を形成するための、最も一般的な方法を概略的
に示すものである。
【0006】まず、Si基板1上の層間絶縁膜2に、所
望の配線パターンにしたがって溝3を形成する(同図
(a)参照)。続いて、上記絶縁膜2上に、Si中への
Cuの拡散を防止するための粘着層4を介してCu膜5
を形成し、上記溝3内を埋め込む(同図(b),(c)
参照)。
【0007】しかる後、上記溝3以外の場所に残る余分
なCu膜5などを化学機械研磨(CMP)法によって除
去することで、Cuの埋め込み配線6が形成される(同
図(d)参照)。
【0008】さて、このようなCuの埋め込み配線の形
成方法において、CMP技術とともに、重要で、かつ、
非常に困難性が高いのが、溝3内をCuによって埋め込
むための技術である。
【0009】Cuを埋め込むための技術としては、たと
えば、気相成長(CVD)法によってCuを溝の側面や
底面に同じように堆積させて埋め込む方法と、スパッタ
リング法によって堆積させたCuを熱処理することで溝
内に埋め込む方法の、二つに大別することができる。
【0010】しかし、CVD法を応用したCuの埋め込
みに関しては量産化などの技術的な面でいまだ未知な部
分が多く、スパッタリング法を応用したCuの埋め込み
が最初の量産化技術として期待されている。
【0011】スパッタリング法を応用したCuの埋め込
みには、熱処理の方法として、Cuのスパッタリング時
にSi基板を加熱する方法と、スパッタリングによって
堆積させたCuを加熱する方法とがある。
【0012】後者の、スパッタリング後にCuを加熱す
る方法は、加熱炉を使って一定の時間内にSi基板を全
体的に加熱する加熱炉方式と、1ミリ秒以下の極短時間
だけCuに短波長レーザを照射して、Cuを加熱炉方式
の場合よりも高温に加熱するレーザ照射方式とに、さら
に分類される。
【0013】しかしながら、上記したいずれの方法にあ
っても、微細なコンタクトホールなどを有する次世代の
超高速デバイスへの適用に必要なCuの埋め込み性を得
るまでには至っていない。
【0014】図8は、Cuを用いて、微細なコンタクト
ホールを形成するための方法を概略的に示すものであ
る。まず、Si基板1上の層間絶縁膜2に、上記Si基
板1の表面に達する深さの接続孔7を形成する(同図
(a)参照)。この接続孔7は、その開孔寸法が、たと
えば、直径0.35mm、深さ1.0mmとされてい
る。
【0015】次いで、上記絶縁膜2上に、10nm厚程
度の粘着層4に続いて、スパッタリング法により約1m
m厚のCu膜5を形成する(同図(b)参照)。そし
て、そのCu膜5をレーザ照射により加熱して、上記接
続孔7内にCuを埋め込む(同図(c)参照)。
【0016】しかる後、上記接続孔7以外の場所に残る
余分なCu膜5などをCMP法によって除去すること
で、Cuによる微細なコンタクトホール8が形成される
(同図(d)参照)。
【0017】ところが、このようにして形成されたCu
の微細コンタクトホール8には、ボイド(鬆)9が発生
しやすいという問題がある。これは、Cuの埋め込み性
が低いため、特に、径に対する深さの比であるアスペク
ト比が高い接続孔内を、Cuにより完全に埋め込むのが
難しいためである。
【0018】こうしたボイド9は、たとえば、アスペク
ト比が1.25以上、つまり、深さ1.0mmに対して
径が0.8mm以下の接続孔の場合に、確実に形成され
ることが確認されている。
【0019】ボイド9の発生は、結果として、デバイス
動作時に微細コンタクトホール8の上下方向に流れる電
流の密度を部分的に増大させることになり、信頼性の低
下を招く原因となる。このように、Cuの埋め込み性が
十分でないため、残念ながら、次世代の超高速デバイス
へのCuの埋め込み配線の適用は実現されていない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、Cuの埋め込み性が不十分なため、次世代
の超高速デバイスへのCuの埋め込み配線の適用には困
難があった。そこで、この発明は、Cuの埋め込み性を
向上でき、Cuを用いた埋め込み配線の、次世代の超高
速デバイスへの適用を可能とする半導体装置の製造方法
を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の半導体装置の製造方法にあっては、半
導体基板上の絶縁膜に埋め込み型の配線を形成する場合
において、前記埋め込み型の配線を、酸素濃度が3pp
m以下の、高純度なCuを用いて形成するようになって
いる。
【0022】また、この発明の半導体装置の製造方法に
あっては、半導体基板上の絶縁膜に配線を形成するため
の凹部を形成する工程と、前記凹部が形成された前記絶
縁膜の表面に、バリアメタル層を介して、酸素濃度が3
ppm以下の、高純度なCu膜を形成する工程と、前記
Cu膜を熱処理して前記凹部内に埋め込む工程と、前記
凹部内を除く、前記絶縁膜の表面に残る不要なCu膜を
除去する工程とからなっている。
【0023】さらに、この発明の半導体装置の製造方法
の好ましい形態としては、次のものが挙げられる。 (1) 前記絶縁膜に設けられた凹部内に第一層および
第二層からなる障壁層を形成する工程を具備する。 (2) 半導体装置の製造において、2つの分離真空シ
ステムのプロセスチャンバを使用し、第1真空システム
中の第1チャンバをスパッタリング用に割り当てる工程
と、第1真空システム中の第2チャンバを化学蒸着用に
割り当てる工程と、第2真空システム中の第3チャンバ
をCuまたは金属充填用に割り当てる工程とを具備す
る。
【0024】この発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、Cuの表面拡散性および流動性を促進できるように
なる。これにより、従来はボイドが発生していた微細な
凹部内にもCuを十分に埋め込むことが可能となるもの
である。
【0025】しかも、高純度なCuと障壁層との組み合
わせによって、より低出力なレーザの使用、焼鈍温度の
低下、および、高温Cuスパッタリングが可能となる。
障壁層は、特徴的な特性を有する二重層構造、たとえ
ば、TiおよびTiNから形成することができる。ま
た、類似の特性を有する他の単一層または二重層構造を
採用することも可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の
一形態にかかる、スパッタリング装置の概略構成を示す
ものである。
【0027】このスパッタリング装置は、DCマグネト
ロンスパッタリング法などによりSi基板上へのCu膜
の成膜を行うもので、たとえば、スパッタリングチャン
バ11、ガス供給源12、ガス精製器13、および、直
流電源14を有して構成されている。
【0028】上記スパッタリングチャンバ11は、その
到達真空度を超高真空領域(たとえば、2×10-7
a)にまで真空引きでき、スパッタリング中の酸素およ
び水分の侵入を極限まで抑えることが可能な構造とされ
ている。
【0029】上記ガス供給源12は、上記スパッタリン
グチャンバ11内に供給するスパッタリングガスを貯蔵
するものである。スパッタリングガスとしては、99.
9999%の高レベルの純度を有するArが用いられ
る。
【0030】上記ガス精製器13は、上記スパッタリン
グチャンバ11のガス導入口の直前に設けられ、上記ガ
ス供給源12からのスパッタリングガスの、ユースポイ
ントでのAr中の酸素濃度および水分濃度を極限(たと
えば、酸素濃度を0.1ppb(parts-per-billion )
に、水分濃度を0.7ppbに)まで低減させるように
なっている。
【0031】上記直流電源14は、スパッタリング時
に、上記スパッタリングチャンバ11内のホルダ部11
a上に保持されたSi基板21に正の電圧を、ターゲッ
ト材としてのCuターゲット15に負の電圧を、それぞ
れ印加するようになっている。
【0032】上記Cuターゲット15には、99.99
99%の高レベルの純度で、かつ、低酸素濃度を有する
材料(たとえば、酸素濃度が0.1ppm(parts-per-
million )以下であり、硫黄濃度が0.05ppm程度
のもの)が用いられる。
【0033】このような構成のスパッタリング装置を用
いて、上記の成膜条件により成膜されるCu膜は、その
Cu膜中の酸素濃度が約0.5ppm(たとえば、0.
2〜0.8ppm)、硫黄濃度が約0.06ppm(た
とえば、0.02〜0.08ppm)となる。
【0034】次に、上記したようなスパッタリング装置
を使って成膜される、Cu膜を用いた埋め込み配線の形
成方法について説明する。図2は、微細なコンタクトホ
ールを例に、その形成方法を概略的に示すものである。
【0035】まず、Si基板21上の層間絶縁膜22
に、上記Si基板21の表面に達する深さの接続孔(凹
部)23を形成する(同図(a)参照)。この接続孔2
3は、その開孔寸法が、たとえば、直径0.35mm、
深さ1.0mmとされている。
【0036】次いで、上記絶縁膜22上に、粘着層とし
てのCVD−TiN(バリアメタル層)膜24を10n
m程度の膜厚で形成した後、上記した成膜条件でのDC
マグネトロンスパッタリング法により約1μm厚のCu
膜25を形成する(同図(b)参照)。
【0037】すなわち、高純度な雰囲気を制御できるチ
ャンバ11を用意し、高純度のCuターゲット15を用
いてCu膜25の成膜を行うことで、酸素濃度が0.5
ppm以下で、硫黄濃度が0.06ppm程度の、高純
度なCu膜25が形成される。
【0038】そして、そのCu膜25をレーザ照射によ
り加熱して、上記接続孔23内を完全に埋め込む(同図
(c)参照)。この場合、高純度なCu膜25は、含有
する酸素濃度や硫黄濃度が低いため、熱処理によってC
uの表面拡散性および流動性が促進される。これによ
り、Cuの埋め込み性が向上される結果、接続孔23内
をCu膜25によって完全に埋め込むことが可能とな
る。
【0039】しかる後、上記接続孔23以外の場所に残
る余分な(不要な)Cu膜25などをCMP法によって
除去することで、ボイドのない、Cuの微細コンタクト
ホール26が形成される(同図(d)参照)。
【0040】このように、Cu膜25中の酸素濃度およ
び硫黄濃度を制御することにより、従来はボイドが発生
していた、アスペクト比が1.25以上の、微細な接続
孔23内にもCuを確実に埋め込むことが可能となる。
【0041】したがって、Cuによる微細コンタクトホ
ール26をボイドなしで得ることができ、次世代の超高
速デバイスへの適用が容易に可能となる。図3は、アス
ペクト比に対するボイド発生の依存性(ボイドの形成と
アスペクト比との相関性)を説明するために示すもので
ある。
【0042】なお、同図(a)は、1mmの膜厚で成膜
された高純度なCu膜(平均酸素濃度は0.5ppm、
平均硫黄濃度は0.06ppm)に、イオン注入法によ
り加速エネルギを変えて酸素を注入し、含有する平均酸
素濃度がそれぞれ1ppm、2ppm、3ppm、4p
pm、および、5ppmとされた各Cu膜を、レーザ照
射による熱処理により、ホール深さが1.0mmで、ホ
ール径がそれぞれ0.1mm、0.2mm、0.35m
m、0.5mm、および、0.65mmとされた各サン
プルホールに対して埋め込んだ際の、該サンプルホール
内でのボイドの発生をSEM(走査型電子顕微鏡)によ
り観察した結果である。
【0043】同じく、同図(b)は、1mmの膜厚で成
膜された高純度なCu膜に、イオン注入法により加速エ
ネルギを変えて硫黄を注入し、含有する平均硫黄濃度が
それぞれ1ppm、2ppm、3ppm、4ppm、お
よび、5ppmとされた各Cu膜を、レーザ照射による
熱処理により、ホール深さが1.0mmで、ホール径が
それぞれ0.1mm、0.2mm、0.35mm、0.
5mm、および、0.65mmとされた各サンプルホー
ルに対して埋め込んだ際の、該サンプルホール内でのボ
イドの発生をSEMにより観察した結果である。
【0044】これらの図からも明らかなように、ホール
径が0.2mm以上、つまり、アスペクト比が5.0以
下では、Cu膜中の酸素濃度および硫黄濃度が3ppm
か、それ以下のとき、ボイドの発生は認められず、ホー
ル内がCuによって確実に埋め込まれる(図中の○印参
照)。
【0045】これに対し、酸素濃度および硫黄濃度が4
ppmを越えると、アスペクト比によらず、ボイドの発
生が認められた(図中の×印参照)。また、ホール径が
0.1mmのとき、つまり、アスペクト比が10.0の
場合では、酸素濃度および硫黄濃度にかかわらず、ボイ
ドの発生が認められた。ただし、これはスパッタリング
法による微細なホール内への成膜の限界などの、Cu膜
中の酸素濃度や硫黄濃度とはまったく異なる因子が支配
的になった結果であると考えられる。
【0046】このように、Cu膜中の酸素濃度や硫黄濃
度が3ppm以下となるように制御することで、Cuの
表面拡散性や流動性を促進でき、アスペクト比が5.0
以下の接続孔に対しても、ボイドのない、Cuの埋め込
みが可能となる。
【0047】すなわち、上記の実施の一形態では、スパ
ッタリング法により成膜される、Cu膜中の酸素濃度お
よび硫黄濃度を制御するようにしている。これにより、
熱処理によるCu膜の表面拡散性や流動性が改善される
ため、従来はボイドが発生していた、アスペクト比が高
い微細な接続孔内にもCuを確実に埋め込むことが可能
となる。したがって、Cuの埋め込み性が大幅に向上さ
れて、微細なコンタクトホールなどを有する、次世代の
超高速デバイスへのCuの埋め込み配線の適用が容易に
可能となるものである。
【0048】なお、上記した本発明の実施の一形態にお
いては、レーザ照射による方式によってCuを熱処理し
て接続孔内に埋め込むようにした場合について説明した
が、これに限らず、たとえばCuのスパッタリング時に
Si基板を加熱して埋め込む方法や、スパッタリング後
のCuをSi基板ごと熱処理して埋め込む加熱炉方式の
場合にも、同様の効果が得られる。
【0049】また、基板と配線とをつなぐコンタクトホ
ールを形成するための配線接続孔内へのCuの埋め込み
に限らず、たとえば、配線の相互をつなぐスルーホール
やヴィアホールを形成するための接続孔(貫通孔)内へ
のCuの埋め込みなどにも適用できる。
【0050】また、埋め込み配線のための溝内への埋め
込みや、溝と接続孔とからなるデュアルダマシン構造の
凹部内への埋め込みに対しても、同様に適用できる。さ
らに、高純度なCu膜の成膜は、DCマグネトロンスパ
ッタリング法以外のスパッタリング装置によって行うこ
とも可能である。
【0051】図4は、本発明の実施の他の形態にかか
る、多チャンバスパッタリングCVD装置の概略を示す
ものである。同図(a)は、第1のスパッタリング装置
による、Cuスパッタリングの前処理工程を示すもので
ある。
【0052】まず、チャンバ31内で、約10nm厚の
Ti層(第一層)がスパッタリング(処理(1))によ
って成膜される。次に、チャンバ32内で、約10nm
のTiN層(第二層)が化学蒸着(処理(2))により
成膜される。
【0053】チャンバ33およびチャンバ34は「ロー
ドロック」チャンバと呼ばれ、チャンバ31およびチャ
ンバ32内での加工のために、ウェーハをローディング
およびアンローディング(処理(3))するために用い
られる。たとえば、ウェーハのグループが最初にチャン
バ31内にロードされると、チャンバ31はロックさ
れ、スパッタリング装置の内部が真空状態とされる。チ
ャンバ31内のウェーハがまだ加工中の間に、チャンバ
32内のすでに加工済みのウェーハを、加工すべきウェ
ーハの新しいセットと交換することができる。
【0054】同図(b)は、第2のスパッタリング装置
による、Cuスパッタリングの最終工程を示すものであ
る。Cuは、チャンバ32´内でスパッタリングされる
(処理(1))。ウェーハは、その後、チャンバ33´
に搬送される。
【0055】もし、チャンバ32´内でのスパッタリン
グ(処理(1))が、高温Cuスパッタリングの場合に
は、スパッタリング中に高純度なCu膜が効果的に焼鈍
されるので、高純度なCu膜を得るためのさらなる熱処
理は不要である。しかし、たとえ高温Cuスパッタリン
グが行われる場合であっても、より高純度なCu膜を得
るためには、さらなる焼鈍またはレーザ処理を行うのが
望ましい。
【0056】もし、チャンバ32´内でのスパッタリン
グ(処理(1))が高温スパッタリングでない場合に
は、別途、Cuは焼鈍またはレーザ照射によって熱処理
しなければならない。その場合、たとえば、波長が30
5nm、出力が1.5〜2.5J/cm2 の、Xe−C
l型エキシマレーザを使用することができる。
【0057】Ti層/TiN層の場合、下層のTi層は
抵抗率が低く、上層のTiN層は酸化率が低い。上層の
TiN層の酸化率が低いために、スパッタリング装置間
でのウェーハの搬送が可能となる。
【0058】すなわち、TiN層の酸化率が低いため
に、第1のスパッタリング装置によるバリア層(Ti層
/TiN層)の形成と、第2のスパッタリング装置によ
る高純度なCu膜の成膜とが、異なるスパッタリング装
置間でウェーハを搬送させることによって可能となる。
【0059】図5は、図4に示した構成の装置によって
形成される半導体デバイスの構造を示すものである。半
導体デバイスは、SiO2 層39、層間絶縁膜40、T
i層41、TiN層42、および、高純度なCu膜43
から構成される。Ti層41としては、たとえば、その
厚さが5〜20nmとされている。TiN層42として
は、たとえば、その厚さが5〜15nmとされている。
【0060】図に示した構造は、上述した図2(b)に
示したものと同じ加工段階にある。凹部内に高純度なC
u膜43を埋め込むために、この構造の場合、たとえば
レーザ照射または焼鈍によるさらなる熱処理を必要とす
る。しかし、もし高純度なCu膜43を成膜させるため
に、高温Cuスパッタリングが使用される場合には、ス
パッタリング時にCuの凹部内への埋め込みが自動的に
行われることになる。
【0061】図6は、図5に示した半導体デバイスの代
替構造を示すものである。ここでは、Ti層41による
側壁を有していない構造の半導体デバイスを例に示して
いる。
【0062】この場合、Ti層41は、SiO2 層39
に接して成膜され、高純度なCu膜43に対する障壁と
しての役割を果たすようになっている。バリア層として
は、特定の一般的特性を有していなければならない。す
なわち、バリア層を第一層および第二層の二重層構造と
する場合には、第一層は、抵抗率が低くなければならな
い。第二層は、Cuの拡散を防止できる特性を有すると
ともに、酸化率が低くなければならない。
【0063】たとえば、第一層および第二層は、Ti層
/TiN層に限らず、いずれもTiNにより構成するこ
とができる。この場合、第一層のTiN層におけるNの
濃度は0以上でなければならず、第二層のTiN層にお
けるNの濃度よりも低くなければならない。
【0064】また、第一層および第二層として、それぞ
れTiSiNを用いることもできる。この場合、第一層
のTiSiN層におけるSiの濃度は0以上でなければ
ならず、第二層のTiSiN層におけるSiの濃度より
も低くなければならない。また、この場合、第一層のT
iSiN層におけるNの濃度は0以上でなければなら
ず、第二層のTiSiN層におけるNの濃度よりも低く
なければならない。
【0065】さらには、第一層にTiを用いた場合に
は、第二層として、TiNを用いる代わりにTiSiN
を用いることもできる。もし、TiまたはWが第一層と
して用いられる場合には、WSiNを第二層として用い
ることもできる。
【0066】この他にも、バリア層としては、たとえ
ば、酸化物、窒化物、オキシ窒化シリコン、炭化シリコ
ン、Mo、MoN、Ta、TaN、W、WN、V、V
N、Nb、NbN、Ti、TiNなどを用いて構成する
ことができる。
【0067】高純度なCu膜は、単一または二重バリア
構造とともに使用することができる。一般的には、類似
の高い抵抗率を有するものであれば、どんな単一または
二重バリア構造でも採用することができる。
【0068】このように本発明は、高純度なCu膜を使
用することによって、先行技術が一般的に要求するより
も低い焼鈍温度での熱処理を可能にしている。たとえ
ば、一般的な先行技術の場合、450℃〜600℃の焼
鈍温度が必要なのに対し、本発明の場合には、380℃
〜550℃の範囲の焼鈍温度での熱処理が可能になる。
【0069】また、不純なCuとともに、エキシマレー
ザを使用する先行技術の場合には、Cuの蒸発がたびた
び起こるが、本発明の場合には、Cuの蒸発の起こらな
い低出力レーザの使用が可能となる。
【0070】さらに、本発明では、好ましくはアスペク
ト比と高純度なCu膜中の酸素濃度との関係が下記の式
によって定義される。 Zo×AR≦13 ここで、Zoはppmによる酸素濃度、ARはアスペク
ト比である。
【0071】また、この発明のCu埋め込み配線技術
は、他の高アスペクト比構造にも同様に適用できる。そ
の他、この発明の要旨を変えない範囲において、種々変
形実施可能なことは勿論である。
【0072】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、Cuの埋め込み性を向上でき、Cuを用いた埋め込
み配線の、次世代の超高速デバイスへの適用を可能とす
る半導体装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態にかかる、スパッタリ
ング装置を概略的に示す構成図。
【図2】同じく、微細なコンタクトホールを例に、その
形成方法を説明するために示す概略断面図。
【図3】同じく、ボイドの、アスペクト比に対する発生
の依存性を示す概略図。
【図4】この発明の実施の他の形態にかかる、スパッタ
リング装置を示す概略図。
【図5】同じく、かかる半導体デバイスの構造を示す要
部の概略断面図。
【図6】同じく、かかる半導体デバイスの他の構造を示
す要部の概略断面図。
【図7】従来技術とその問題点を説明するために、典型
的なCuの埋め込み配線の形成方法を示す概略断面図。
【図8】同じく、従来のCuを用いた微細コンタクトホ
ールの形成方法を示す概略断面図。
【符号の説明】
11…スパッタリングチャンバ 11a…ホルダ部 12…ガス供給源 13…ガス精製器 14…直流電源 15…Cuターゲット 21…Si基板 22…層間絶縁膜 23…接続孔 24…CVD−TiN膜 25…Cu膜 26…微細コンタクトホール 31,32,33,34…チャンバ(第1のスパッタリ
ング装置) 31´,32´,33´,34´…チャンバ(第2のス
パッタリング装置) 39…SiO2 層 40…層間絶縁膜 41…Ti層 42…TiN層 43…高純度なCu膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の絶縁膜に埋め込み型の配
    線を形成する半導体装置の製造方法において、 前記埋め込み型の配線を、酸素濃度が3ppm以下の、
    高純度なCuを用いて形成するようにしたことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記配線の形成に用いられるCuは、硫
    黄濃度が3ppm以下であることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記配線の形成に用いられるCuは、レ
    ーザ照射による加熱によって、前記絶縁膜に形成された
    凹部内に埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記配線の形成に用いられるCuのう
    ち、余分なCuは、CMPによる研磨によって、前記絶
    縁膜の表面より除去されることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上の絶縁膜に配線を形成する
    ための凹部を形成する工程と、 前記凹部が形成された前記絶縁膜の表面に、バリアメタ
    ル層を介して、酸素濃度が3ppm以下の、高純度なC
    u膜を形成する工程と、 前記Cu膜を熱処理して前記凹部内に埋め込む工程と、 前記凹部内を除く、前記絶縁膜の表面に残る不要なCu
    膜を除去する工程とからなることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記凹部内に埋め込まれるCu膜は、硫
    黄濃度が3ppm以下であることを特徴とする請求項5
    に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記Cu膜の熱処理は、レーザ照射によ
    って行われることを特徴とする請求項5に記載の半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記不要なCu膜の除去は、CMPによ
    って行われることを特徴とする請求項5に記載の半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記凹部は、配線溝であることを特徴と
    する請求項3または請求項5のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記凹部は、配線接続孔であることを
    特徴とする請求項3または請求項5のいずれかに記載の
    半導体装置の製造方法。
JP9246963A 1996-09-25 1997-09-11 半導体装置の製造方法 Pending JPH10154709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9246963A JPH10154709A (ja) 1996-09-25 1997-09-11 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-253185 1996-09-25
JP25318596 1996-09-25
JP9246963A JPH10154709A (ja) 1996-09-25 1997-09-11 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10154709A true JPH10154709A (ja) 1998-06-09

Family

ID=26537995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9246963A Pending JPH10154709A (ja) 1996-09-25 1997-09-11 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10154709A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6764950B2 (en) 2000-04-05 2004-07-20 Renesas Technology Corp. Fabrication method for semiconductor integrated circuit device
KR100576630B1 (ko) * 1998-07-24 2006-05-04 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 반도체 집적회로장치의 제조방법
JP2008141204A (ja) * 2007-11-30 2008-06-19 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置の製造方法
JP2008270250A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Ibaraki Univ 半導体集積回路装置及びその製造方法
KR20150131912A (ko) * 2014-05-16 2015-11-25 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 반도체 구조물 및 그 제조 방법
JP2019114606A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 株式会社村田製作所 インダクタ部品
US11972909B2 (en) 2019-08-27 2024-04-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Capacitor, connection structure, and method for manufacturing capacitor

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0697160A (ja) * 1992-07-31 1994-04-08 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH06120219A (ja) * 1992-10-06 1994-04-28 Nec Corp 金属配線の形成方法
JPH06280005A (ja) * 1993-03-23 1994-10-04 Mitsubishi Kasei Corp スパッタリングターゲット及びその製造方法
JPH07211776A (ja) * 1993-12-28 1995-08-11 Intel Corp 半導体基板に導体路を形成する方法
JPH1060632A (ja) * 1996-08-16 1998-03-03 Dowa Mining Co Ltd スパッタリングターゲット及びその製造方法ならびに半導体素子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0697160A (ja) * 1992-07-31 1994-04-08 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH06120219A (ja) * 1992-10-06 1994-04-28 Nec Corp 金属配線の形成方法
JPH06280005A (ja) * 1993-03-23 1994-10-04 Mitsubishi Kasei Corp スパッタリングターゲット及びその製造方法
JPH07211776A (ja) * 1993-12-28 1995-08-11 Intel Corp 半導体基板に導体路を形成する方法
JPH1060632A (ja) * 1996-08-16 1998-03-03 Dowa Mining Co Ltd スパッタリングターゲット及びその製造方法ならびに半導体素子

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100576630B1 (ko) * 1998-07-24 2006-05-04 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 반도체 집적회로장치의 제조방법
KR100683028B1 (ko) * 1998-07-24 2007-02-15 가부시끼가이샤 르네사스 테크놀로지 반도체 집적회로장치의 제조방법
US6764950B2 (en) 2000-04-05 2004-07-20 Renesas Technology Corp. Fabrication method for semiconductor integrated circuit device
US7232757B2 (en) 2000-04-05 2007-06-19 Renesas Technology Corp. Semiconductor integrated circuit device and fabrication method for semiconductor integrated circuit device
JP2008270250A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Ibaraki Univ 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP2008141204A (ja) * 2007-11-30 2008-06-19 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置の製造方法
KR20150131912A (ko) * 2014-05-16 2015-11-25 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 반도체 구조물 및 그 제조 방법
US9240378B2 (en) 2014-05-16 2016-01-19 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Ltd. Method of forming a copper layer using physical vapor deposition
JP2019114606A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 株式会社村田製作所 インダクタ部品
US11972909B2 (en) 2019-08-27 2024-04-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Capacitor, connection structure, and method for manufacturing capacitor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6593660B2 (en) Plasma treatment to enhance inorganic dielectric adhesion to copper
US6614119B1 (en) Semiconductor device and method of fabricating the same
KR100440832B1 (ko) 저온집적화된금속화방법및장치
US7384866B2 (en) Methods of forming metal interconnections of semiconductor devices by treating a barrier metal layer
JP3963494B2 (ja) 半導体装置およびその形成方法
US6554914B1 (en) Passivation of copper in dual damascene metalization
US6967157B2 (en) Method of forming buried wiring in semiconductor device
US6607982B1 (en) High magnesium content copper magnesium alloys as diffusion barriers
KR20000035640A (ko) 반도체 구조물에서의 저온 구리 리플로우를 개선하기 위한구조물 및 방법
JPH077077A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6066358A (en) Blanket-selective chemical vapor deposition using an ultra-thin nucleation layer
JPH11135504A (ja) 半導体装置の製造方法
US6424045B2 (en) Semiconductor device with pure copper wirings and method of manufacturing a semiconductor device with pure copper wirings
JPH0936230A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3351383B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6689683B2 (en) Method of manufacturing a semiconductor device
JP3727277B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH10154709A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH08298288A (ja) 半導体装置の製造方法
US6486555B2 (en) Semiconductor device having a contact structure using aluminum
US9543199B2 (en) Long-term heat treated integrated circuit arrangements and methods for producing the same
JPH11191556A (ja) 半導体装置の製造方法および銅または銅合金パターンの形成方法
JPH1167766A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3471266B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP3607515B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040427