JPH10154158A - ページ表示方法 - Google Patents

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JPH10154158A
JPH10154158A JP8327965A JP32796596A JPH10154158A JP H10154158 A JPH10154158 A JP H10154158A JP 8327965 A JP8327965 A JP 8327965A JP 32796596 A JP32796596 A JP 32796596A JP H10154158 A JPH10154158 A JP H10154158A
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Application number
JP8327965A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Mizuno
善弘 水野
Hiroyuki Kojima
弘行 小嶋
Toshiyuki Yuasa
俊之 湯浅
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ページをめくって検索を行なう際に、ユーザが
ページめくりを停止する命令の発行と実際にページめく
りが停止される箇所とのずれを解消する方法を提供する
ことを目的とする。また、後程参照する可能性の高い箇
所をある程度曖昧かつユーザに意識させずに決定し、さ
らに検索効率を向上させる方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】ページめくりの補正情報を設け、ページめ
くり停止時、同補正情報により、現在のめくり方向ある
いは逆の方向にページをめくり、停止位置の補正を行な
う。また、章・節単位等の参照頻度として、参照回数、
参照者、参照日時を参照頻度情報として設け、ブック表
示時、同情報から参照者や期間を条件として検索し、参
照マーカを参照頻度に応じて該当箇所に生成表示する。
さらに、参照マーカ位置でのページめくりのパラメータ
を設け、同位置でのページめくりの速度等を変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文書データや画像
データ等の各種情報を本の形態でページ単位で表示し、
ページを切り替えて情報を表示するページ表示方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】大量の文書データや画像データをまと
め、その中から必要な情報を引き出す手段として、情報
処理装置の表示画面上に、文書データや画像データなど
の各種情報をページ単位に表示するものがある。ここ
で、情報の検索は、ユーザが指定するページを順次ある
いは直接表示するか、画面上でページをスクロールする
かなどして、ページを切り替えて行なわれる。しかし、
この方法では全体の中のどのページを表示しているのか
分かりにくく、限られた表示画面内での2次元のスクロ
ールであるため情報を探す場合の効率が悪かった。さら
に、ページの切り替えを行なうと表示が一瞬にして切り
替わるため、ページが切り替わったことを即座に認識で
きないなど、ユーザにとって親しみやすい表示であると
は言い難かった。
【0003】そこで、これまで人間が親しんできた本を
模倣して、ページを切り替える際にページをめくるアニ
メーション(以下、ページめくりアニメーションと呼
ぶ)を表示する方法が提案されている。この例として、
ページめくり最中のページを射影変換処理し、他のペー
ジと合成することによってページめくりが立体的に見え
るような処理を施し、より実世界で慣れ親しんだ本をめ
くるのに近い視覚効果を与え、さらにページをめくる速
度を可変として検索効率を高めるページめくりアニメー
ションを行なうことを特徴とするものがある。このよう
な公知例として、特開平7−319899号公報に開示
された「ページめくり表示制御装置」がある。
【0004】また、検索効率を向上させる手段として、
参照頻度が高い、あるいは重要であるなどの所定のペー
ジを後程参照するために当該ページにしおりを挟み込
み、検索時には、そのしおりを入力手段によって選択す
る(指す)ことによって、しおりを挟み込んだページを
直ちに開くようにしたものがある。このような公知例と
して、特開平4−21068号公報に開示された「めく
り機能をもった情報表示システム」がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のページめくりア
ニメーションによる情報検索方法には次のような課題が
ある。特に高速でページめくりを行なった場合、反応の
遅速には個人差があるため、ページめくりを停止する命
令の発行と実際にページめくりが停止される箇所とのず
れにも個人差があると考えられる。言い替えると、ユー
ザ側には反応の遅速に個人差があるので、例えばページ
めくり中に第10ページ目が表示されたらページめくり
停止の操作を実行しようとユーザが意識していても、実
際には、あるユーザは第10ページが表示され始めると
すぐに停止操作を行ない、あるユーザは第10ページを
過ぎて第11ページ目が表示されるころになって停止操
作を行なう、といったことが起こる。この場合、どちら
のユーザも第10ページ目で停止操作を行なったと意識
しているので、同じように停止命令を発行したのに最終
的に停止した位置が異なる、といったことが起こる。自
分がページめくりを停止したいと思った所望の位置から
実際に停止した位置がずれてしまった場合、ユーザは、
入力手段などを使用し、数ページ順方向あるいは逆方向
にページをめくる必要があるため、検索効率が悪化す
る。
【0006】さらに、後程参照する可能性のある箇所へ
しおりを挟み込んで検索効率を向上させる方法には、次
のような課題がある。しおりを挟み込む判断や、挟み込
む位置の選択は、ユーザが明示的に行なわなければなら
ない。また、参照する必要性がなくなった場合には、し
おりの取除きを、ユーザが明示的に行なう必要がある。
さらに、しおりはページ単位に挟み込まれるものであ
り、「このあたり」といった曖昧な動機による検索が行
なえない。また、情報共有あるいは個人環境という観点
からは、組織単位あるいは個人単位で検索効率のよいも
のとなっていなければならないが、従来技術ではそのよ
うな点を考慮したものはなかった。
【0007】本発明の目的は、ページをめくって検索を
行なう際に、ユーザがページめくりを停止する命令の発
行と実際にページめくりが停止される箇所とのずれを解
消する方法を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、後程参照する
可能性の高い箇所をある程度曖昧かつユーザに意識させ
ずに決定し、さらに検索効率を向上させる方法を提供す
ることにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、個人環境の確
保あるいは組織内の情報共有に対応し、個人単位あるい
は組織単位での検索環境を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、表示装置、記憶装置、およ
び入力装置が接続された処理装置を用いて、文書データ
あるいは画像データを該表示装置上に本の形態でページ
単位に表示するページ表示方法において、(a)ページ
の切り替え、すなわちページめくりの際には、ユーザ入
力あるいは前記記憶装置に予め格納されているめくり情
報によりページをめくる速度、方向、めくるページ数、
およびページめくりの画像表示の詳細度の少なくとも1
つを決定してめくり情報値とするステップと、(b)前
記めくり情報値に基づいて、ページをめくるアニメーシ
ョンをめくり画像として生成して、表示するステップ
と、(c)前記ページめくりを停止する命令をユーザ入
力により検出するステップと、(d)前記記憶装置に予
め格納されているめくり補正情報から、ページをめくる
速度、方向、めくるページ数、ページめくりの画像表示
の詳細度を決定して、これをめくり補正値とするステッ
プと、(e)前記ページめくりを停止する命令が検出さ
れたときには、前記めくり補正値に基づいて、ページめ
くりを行なった後、ページめくりを停止するステップと
を備えたことを特徴とする。これにより、ページめくり
を停止する際は、ユーザ入力によるめくり停止命令を検
出し、前記めくり補正値により、めくり速度、方向、ペ
ージめくりの画像表示の詳細度が補正され、表示ページ
補正のために前記ページめくりがめくるページ数分行な
われた後、ページめくりを停止するようにできる。前記
ページめくりの補正において、補正中あるいはページめ
くり終了後、一定時間内にユーザがさらに手動でページ
めくりを行なった場合、これを現在の補正値としてめく
り補正情報を更新するようにしてもよい。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、(f)ユーザがページを参照した回数や重要度に応
じて、複数のページから成る章や節等の本を構成する所
定単位毎の参照頻度を求め、これを参照頻度情報として
前記記憶装置に格納するステップと、(g)前記参照頻
度情報から参照頻度を検索し、前記参照頻度を視覚的に
表わす参照マーカをその参照頻度に応じて生成し、これ
を表示するステップとを、さらに備えたことを特徴とす
る。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1または2
において、前記参照頻度情報に参照日時を含めるととも
に、前記ステップ(f)では、ユーザがページを参照し
た参照日時を参照頻度情報として前記記憶装置に格納
し、前記ステップ(g)では、予めユーザ入力により指
定されている参照日時に関する検索範囲に合致する参照
頻度を検索し、該検索した参照頻度を視覚的に表わす参
照マーカを生成して表示することを特徴とする。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項2または3
において、前記参照マーカ部分に含まれるページを表示
する際に用いるめくり情報を、参照マーカめくり情報と
して、前記記憶装置に格納しておくステップと、ページ
めくりの際には、めくり対象のページが前記参照マーカ
部分に含まれるか否かを判定し、含まれる場合は前記参
照マーカめくり情報を用いて、含まれない場合は前記め
くり情報を用いて、ページめくりを行なうステップと
を、さらに備えたことを特徴とする。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項1から4に
おいて、前記記憶装置に格納されるめくり情報、めくり
補正情報、参照頻度情報、および/または参照マーカめ
くり情報に、ユーザまたは複数ユーザの属する組織に関
する属性を付与しておき、これらの情報をアクセスする
際には、ユーザにより入力され、または予め前記記憶装
置に格納されているユーザ情報に基づいて、該ユーザま
たは該ユーザの属する組織に合致する情報を用いるよう
にしたことを特徴とする。
【0015】なお、上記各請求項に係る発明を実現する
ソフトウェアを、各種の記憶媒体に格納し、提供するよ
うにするとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0017】以下で説明する発明の実施の形態において
は、本の形態にて表示される、開いているページ、ペー
ジ内の文書データあるいは画像データ、本の厚み等の属
性、およびページめくりのアニメーション画像(以下、
めくり画像と呼ぶ)の総称をブックと呼ぶ。
【0018】図2は、本発明の第1の実施の形態に係わ
るページ表示方法を実現する装置の基本構成を示す。こ
の装置は、ディスプレイなどの出力装置201、キーボ
ード・マウスなどの入力装置202、中央処理装置20
3、中央処理装置203で処理されるデータを一時記憶
する主記憶装置204、およびハードディスク装置・フ
ロッピーディスク装置などのコンピュータで読み書きで
きる記憶媒体である記憶装置205から成る。なお、図
2は、第1の実施の形態だけでなく、後述する第2〜第
5の実施の形態に係わるページ表示方法を実現する装置
の基本構成を示すものでもある。
【0019】本実施形態における処理手順は、中央処理
装置203で所定のプログラムを実行することによって
実現できる。該プログラムは、記憶装置205内の処理
プログラム206として格納することができ、必要に応
じて主記憶装置204に読み込んで実行される。また、
前記処理中で使用するデータも同様に、記憶装置205
内の処理データ207として格納することができ、必要
に応じて主記憶装置204を介して読み込み、および書
き込みが行なわれる。
【0020】また、前記プログラムの実行は、出力装置
201、入力装置202、中央処理装置203、主記憶
装置204、あるいは記憶装置205を任意の数だけ組
み合わせた新たな装置によって実現してもよい。例え
ば、出力装置201、入力装置202、中央処理装置2
03、および主記憶装置204からなる装置を複数台用
意し、これらの装置で1台の記憶装置205を共有する
ように接続する構成をとってもよい。
【0021】以下、本発明の第1の実施形態を詳細に説
明する。
【0022】図1に、本実施形態の処理概要を示す。な
お、図1は、後述する本発明の第2および第3の実施の
形態における処理概要を示すものでもある。
【0023】本実施形態の処理は、必要に応じて入力装
置202によるユーザ入力10を補助入力としてユーザ
情報110から、ユーザに関する情報を検出するユーザ
情報検出処理11、本の画像、本の厚み、およびページ
内の画像などを本の形態として生成して出力装置201
に表示するブック情報の生成表示を行なうブックの生成
表示処理30、前記表示されたブックのページをめくる
際に、ページをめくるパラメータを設定してページをめ
くる画像(めくり画像)を生成し、出力装置201に表
示するページめくり制御処理40、並びに、ページめく
りを停止する命令を検出した際に、ページめくりの停止
位置の補正を行なうため、めくり補正値を設定し、ペー
ジをめくる画像(めくり補正画像)を生成し、出力装置
201に表示するめくり補正処理50から成る。
【0024】図1において、ユーザ入力10は、前記各
処理に対して必要に応じて入力要求される。
【0025】ユーザ情報検出処理11は、前記各処理に
対してユーザあるいはユーザの属する組織等を識別する
情報が必要な際に、各処理の前あるいは処理中に、処理
データ207に予め格納されているユーザ情報110を
検索・検出する。
【0026】ブックの生成表示処理30では、ブック表
示に必要な、本の画像、本の厚み、開いているページ等
のブックの外観をブック情報の表示データとして生成
し、該表示データを合成し、出力装置201に表示する
処理を、処理データ207に格納されているブック構成
情報120および素材データ130を用いて、行なう。
ここで、各処理データは、次のように構成される。ブッ
ク構成情報120は、本の画像情報、ページの順序、ペ
ージ数、章・節等の区切り情報、およびページ内に配置
する文書データあるいは画像データの情報(ファイル名
やデータ名など)とその配置構成情報(ページ内での配
置位置など)から成る。素材データ130は、ページ内
に配置する文書データあるいは画像データから成る。
【0027】前記各表示データは、次のように生成され
る。
【0028】ブックの外観は、本の表紙などの画像であ
り、ブック構成情報120のうち本の画像情報から生成
する。本の厚みは、ブック構成情報120のうちページ
数およびページの順序によって、現在開いているページ
位置をページの順序から検出し、これとページ数から、
開いている本の左右の厚み部分を算出して、厚み画像を
生成する。また、開いているページは、ブック構成情報
120からページを構成する文書データあるいは画像デ
ータに関する情報とそれぞれの配置情報を読み込み、素
材データ130から実際の文書データあるいは画像デー
タを読み込んで、ページ内の所定位置に配置して、生成
する。
【0029】ページめくり制御処理40では、以下の処
理を行なう。まず、ページをめくる速度、めくる方向、
めくるページ数、あるいはページめくりの画像表示の詳
細度の少なくとも1つを、めくり情報値として、ユーザ
入力10あるいは処理データ207に格納のめくり情報
150を用いて、設定する(めくり情報値の設定4
1)。また、前記設定されためくり情報値を用いて、め
くるページを回転・変形し、ページめくりの際のめくり
画像の生成表示42を行なう。ここで、前記めくり情報
150は、めくり速度、めくり方向、めくり数、あるい
はページめくりの画像表示の詳細度のうち任意の情報の
組み合わせから成る。さらに、めくり停止検出43によ
り、ユーザ入力10から入力されるページめくりを停止
する命令を検出し、後述するめくり補正処理50を行な
う。ここで、ページめくりの画像表示の詳細度(以下、
詳細度と呼ぶ)とは、ページめくりアニメーションの細
かさであり、例えば、ページがめくられる際に表示され
る画像の枚数で表わされ、この枚数が多いほどより細か
いアニメーションが表示されることとなる。
【0030】めくり補正処理50は、ユーザがページめ
くりを停止する命令を発行したときに実行される処理で
あり、例えば現在めくっている方向と同方向にゆっくり
目にページをめくってから停止したり、現在めくってい
る方向と逆の方向にページをめくってから停止したりし
て、ページめくりを停止する命令が発行された位置から
実際にページめくりが停止するまでの間の表示を行な
い、これによりユーザが所望のページを確実に表示でき
るようにする。具体的に、めくり補正処理50では、以
下の処理を行なう。まず、ページめくりを停止する位置
を補正するため、ページを現在めくっている方向あるい
は逆の方向にめくる際の、ページをめくる速度、めくる
方向、ページ数、あるいは詳細度のうち少なくとも1つ
をめくり補正値として、ユーザ入力10あるいは処理デ
ータ207に格納のめくり補正情報160を用いて、設
定する(めくり補正値の設定51)。また、前記設定さ
れためくり補正値を用いて、前記めくり画像の生成表示
42と同様、めくるページを回転・変形して、ページめ
くりの際のめくり補正画像の生成表示52を行なう。こ
こで、前記めくり補正情報160は、めくり速度、めく
り方向、めくり数、あるいはページめくりの画像表示の
詳細度のうち任意の情報の組み合わせから成り、前記ペ
ージめくり制御処理40におけるページをめくる速度毎
あるいは速度の範囲毎に格納されたものである。さら
に、めくり補正停止検出53により、ユーザ入力10か
ら入力されるめくり補正処理を停止する命令を検出し、
現在のめくり補正値を更新し、必要に応じて前記めくり
補正情報160を更新する。ここで、めくり補正の詳細
度とは、めくり補正の際のページめくりアニメーション
の細かさであり、例えば、ページがめくられる際に表示
される画像の枚数で表わされ、この枚数が多いほどより
細かいアニメーションが表示されることとなる。
【0031】次に、本実施形態における処理の流れを図
3から図9を用いて詳細に説明する。
【0032】図3は、本実施形態におけるメイン処理を
示す。ステップ301では、操作メニューなどの生成・
表示といった処理の初期化を行なう。ステップ30で
は、ブックの外観やページなど後述するブックの生成表
示(図4)を行なう。次にステップ302で、メニュー
選択などのユーザ入力10により処理終了命令を検出す
るまで以下の処理を行なう。すなわち、表示されたブッ
クに対して、ページをめくる命令を検出した場合、ステ
ップ40のページめくり制御処理(図5)を実行する。
処理終了命令が検出されたときはステップ304でルー
プ302をぬける。結局、ステップ40は、ユーザ入力
10により処理終了の命令を検出してステップ304で
ループ302が終了するまで繰り返される。最後に、ス
テップ305では、表示データの消去などの終了処理を
行なう。
【0033】図4を参照して、図3のブックの生成表示
処理30について説明する。ブックの生成表示処理30
では、まずステップ401において、ユーザ入力10に
より、ブックを表示する際に最初に開けるページの指定
を検出し、これを後述するステップ404のブック生成
におけるページ位置の初期値とする。ここで、ユーザに
よる前記指定がない場合、最初に開けるページがないも
のとし、本を閉じた状態でブック生成が行なわれるもの
とする。ステップ402において、ブック構成情報12
0中の表紙などの本の画像情報を参照し、素材データ1
30から実際の本の画像を読み込む。次に、ステップ4
03において、ブック構成情報120中のページ数か
ら、表示するブック全体のページ数を設定する。次にス
テップ404において、ブック生成処理(図5)を行な
い、ブックの表示データを生成する。ステップ405で
は、前記生成された表示データを合成して出力装置20
1に表示する。
【0034】図5を参照して、図4のブックの生成表示
処理30におけるブック生成処理404について説明す
る。ブック生成処理404では、ステップ501におい
て、ブック表示時に開いた状態にするページ位置を設定
する。このページ位置は、前記ステップ401にて指定
・検出されたページの位置である。ユーザによる最初に
開くページの指定がない場合は、ページ位置は0に設定
されるものとする。次にステップ502において、前記
設定されたページ位置と前記ステップ403にて設定さ
れたブック全体のページ数から、本を開いた状態の左右
の厚み部分を算出し、厚み画像を生成する。ここで、厚
み画像は、その厚みによって、素材データ130から基
準となる厚み画像を読み込み、変形して生成するとして
もよい。次に、前記ステップ501によって設定された
ページ位置が0でない、すなわち何れかのページを開い
た状態で表示する場合、ステップ503により、ブック
構成情報120中のページ構成情報からページを構成す
る文書データあるいは画像データに関する情報と、それ
ぞれの配置情報を読み込む。そして、ステップ504に
て、素材データ130から前記配置情報を用いて実際の
文書データあるいは画像データを読み込み、ページ内の
所定位置に配置してページの表示データを生成する。一
方、前記ステップ501によって設定されたページ位置
が0の場合、すなわち本を閉じた状態でブックを表示す
る場合、ステップ505において、ブック構成情報12
0中の本の画像情報より、表紙の画像データに関する情
報を参照し、素材データ130から実際の表紙の画像デ
ータを読み込んで、表示データを生成する。
【0035】図6を参照して、図3のページめくり制御
処理40について説明する。ページめくり制御処理40
では、ステップ43で、めくり停止命令を検出するまで
以下の処理を繰り返す。まず、一番始めにページめくり
の指示がきたとき(図中、「新規」の場合)は、ステッ
プ41のページめくり情報値の設定が行なわれる。ま
た、ユーザ入力10などよりページめくりのパラメータ
の変更があった場合(図中、「変更」の場合)にも、ス
テップ41のページめくり情報値の設定が行なわれる。
ステップ41では、ユーザ入力10あるいはめくり情報
150から、ページをめくる速度、めくる方向、一度に
めくるページ数、あるいは詳細度を、ページめくりの際
のパラメータであるめくり情報値として設定する。ここ
で、各値の設定は、例えばユーザ入力10よりめくる速
度とめくる方向を取得し、めくり情報150からめくる
数を取得する、というように設定手段を組み合わせても
よいものとする。ステップ43の繰り返し処理で「新規
・変更」でもなく「停止」でもない場合(図中、「継
続」の場合)は、ステップ42のめくり画像生成表示処
理(図7)を行なう。要するに、ユーザ入力10よりペ
ージめくりを停止する命令を検出するまで、前記ステッ
プ41のページめくり情報値の設定処理またはステップ
42のめくり画像生成表示処理を繰り返し実行すること
になる。ここで、めくり画像生成表示処理42を繰り返
す速さは、めくり情報値のうちめくる速さで決定され
る。例えば、めくる速さが「2枚/秒」であった場合、
前記繰り返しの処理は、「1/(めくる速さ)」で求め
られる0.5秒間隔で行なわれる。ステップ43におい
て、ページめくりの停止命令を検出した場合、後述する
ステップ50のめくり補正処理(図8)を実行した後、
ステップ43の繰り返し処理を終了する。
【0036】図7を参照して、図6のめくり画像生成表
示処理42について説明する。めくり画像生成表示処理
42では、まずステップ701で、めくる対象となるペ
ージの設定を行なう。ここで、めくる対象となるページ
は、ステップ41にて設定のめくり情報値のうち、めく
る方向およびめくる数を用いて決定される。例えば、め
くる方向が負で、めくる数が5の場合、一度のめくり動
作で5ページ逆に戻されるように設定される。次に、ス
テップ702において、前記めくり情報値のうち、詳細
度により、後述するめくり画像の生成の際にページを回
転・変形させる角度を設定する。次に、ステップ703
において、前記ステップ702にて設定された角度に基
づいて、ページを回転・変形させて、めくり画像の表示
データを生成する。このとき、前記ステップ41におい
て設定されているめくる数が複数ページの場合、めくり
画像の生成は、めくる方向に応じて最前あるいは最後尾
にあるページが対象となり、同時にめくるページ群の厚
み画像も生成される。次に、ステップ404において、
ページめくりの際の本の厚みの補正およびめくるページ
の後にあるページの表示画像の生成のためブック生成処
理が実行される。ここで、前記ステップ404は、図4
のブックの生成表示処理30において説明したブック生
成処理404と同一の処理(すなわち、図5の処理)で
あるので説明を省略する。次にステップ704におい
て、前記生成しためくり画像およびブックの表示データ
を合成し、出力装置201に表示する。
【0037】図8を参照して、図6のめくり補正処理5
0について説明する。めくり補正処理50では、まず、
ステップ51でめくり補正値の設定処理を行なう。この
処理は、ページめくりを停止する位置を補正するため、
前記ページめくり制御処理40にてめくっている方向と
同方向あるいは逆の方向にページをめくる際のパラメー
タをめくり補正値として設定する処理であり、具体的に
は、ユーザ入力10あるいはめくり補正情報160か
ら、ページをめくる速度、めくる方向、めくるページ
数、あるいは詳細度をめくり補正のパラメータであるめ
くり補正値として設定する処理である。ここで、めくり
補正情報160より設定する場合、前記ページめくり制
御処理40中のめくり情報値の設定処理41において設
定されためくる速度を用いて、該めくり速度に対応する
めくり補正値を得るものである(図21を参照して後述
する)。また、前記めくり補正値の各値の設定は、例え
ばユーザ入力10よりめくる速度とめくる方向、めくり
補正情報からめくる数というように、設定手段を組み合
わせてもよいものとする。
【0038】次にステップ53において、ユーザ入力1
0よりページめくりを停止する命令(この命令は、めく
り補正画像の生成表示中にその停止を指示する命令、す
なわち「めくり補正停止命令」である。ただし、めくり
補正停止命令もめくり停止と同じ操作で行なう。)を検
出、またはめくり補正画像の生成表示処理52をめくり
補正値で設定されているめくるページ数と同じ回数行な
うまで、ステップ52のめくり補正画像の生成表示処理
(図9)、またはステップ801のめくり補正値の更新
処理を繰り返す。図8のステップ53で行なう判別処理
で、「停止」はユーザが明示的にユーザ入力10よりペ
ージめくりを停止するめくり補正停止命令を発行した場
合、「終了」はめくり補正画像の生成表示処理52をめ
くり補正値で設定されているめくるページ数だけ実行し
た場合、「補正値更新」はユーザ入力10によりめくり
補正値の変更があった場合、「継続」はそれら以外の場
合である。
【0039】特に、「補正値更新」の場合は、ステップ
801のめくり補正値の更新処理を行なう。ステップ8
01では、変更しためくる速さや詳細度などを新たな補
正情報としてめくり補正情報160を更新し、ステップ
53の繰り返し処理を継続する。
【0040】「継続」でステップ52のめくり補正画像
生成表示処理を繰り返す速さは、前記ページめくり制御
処理40の場合と同様に、めくり補正値のうちめくる速
さで決定される。例えば、めくり補正値のめくる速さ
が、「2枚/秒」であった場合、繰り返しの処理は、
「1/(めくる速さ)」で求められる0.5秒間隔で行
なわれる。
【0041】ステップ53において、ページめくりの停
止命令を検出した場合、すなわち「停止」の場合は、ス
テップ801において、補正中にめくったページ数を新
たな補正情報としてめくり補正情報160を更新し、ス
テップ53の繰り返し処理を終了する。また、ステップ
53において、めくり補正画像の生成表示処理52をめ
くり補正値で設定されているめくるページ数と同じ回数
行なったら「終了」となり、ステップ53の繰り返し処
理を終了する。
【0042】図9を参照して、図8のめくり補正画像生
成表示処理52について説明する。めくり補正画像生成
表示処理52では、まずステップ901において、補正
のためにめくる対象となるページの設定を行なう。ここ
で、めくる対象となるページは、ステップ51にて設定
のめくり補正値のうち、めくる方向を用いて決定され
る。次に、ステップ902において、前記めくり補正値
のうち、詳細度により、後述するめくり補正画像の生成
の際にページを回転・変形させる角度を設定する。次
に、ステップ903において、前記ステップ902にて
設定された角度に基づいて、ページを回転・変形させ
て、めくり補正画像の表示データを生成する。次に、ス
テップ404において、めくり補正の際の本の厚みの補
正およびめくるページの後にあるページの表示画像の生
成のためブック生成処理が実行される。ここで、前記ス
テップ404は、図4のブックの生成表示処理30にお
いて説明したブック生成処理404と同一の処理(すな
わち、図5の処理)であるので説明を省略する。次にス
テップ904において、前記生成しためくり補正画像お
よびブックの表示データを合成し、出力装置201に表
示する。
【0043】前記ページめくり制御処理40およびめく
り補正処理50の具体例を以下に示す。ここで、ブック
の表示およびページめくりに関する操作を行なう操作画
面例を図18に示す。図中、1800は、出力装置20
1に表示されたページ1801およびページめくり操作
を行なうメニュー・ボタン類を示す。ユーザは、この画
面中の1802から1808の操作ボタンまたは180
9のメニューをマウス等の入力装置202で選択するこ
とによって各種の指示を行なう。また、めくり情報15
0の例を、図19に示す。図19中、めくり情報150
は、めくり速度テーブル(a)、めくり数テーブル
(b)、および詳細度テーブル(c)から成り、各テー
ブルは、めくり速度、めくり数、詳細度の各値の他、現
在の設定値を示す選択フラグとページめくり開始時に特
に入力装置202からの指定がない場合に選択される値
を示す設定フラグから成る。
【0044】ユーザが、表示するブックおよび最初に開
くページを指定して本システムを起動し、図3のステッ
プ301,30が実行されて、図18の画面が表示され
たとする。図18において、ユーザがボタン1806を
押し、ページめくりが開始されると、図6のステップ4
1により、めくり情報150から、ページをめくる速
度、一度にめくるページ数、および詳細度を得る。ここ
では、図19中の各テーブルにおいて設定フラグが
「1」である1903、1913、および1923に対
応するめくり速度1902、めくる数1912、および
詳細度1922がめくり情報値として設定される。同時
に、これらの値に対応する選択フラグ1901,191
1,1921に「1」が、また、その他の選択フラグに
は「0」が設定され、選択フラグによって現在の設定値
がわかるようになる。
【0045】ここで、ページをめくる方向については、
図19においてテーブルが用意されていないため、ユー
ザに入力装置202によって方向を定めるよう要求し、
これに対して、ユーザが画面上左右に配置された操作ボ
タン1802のいづれかを押すことにより、押された方
向にページがめくられるようめくり情報値が設定され
る。今画面に向かって左側のボタン1802が押された
とすると、めくり情報値は、めくる速さ「0.5」、め
くる数「1」、詳細度「3」、およびめくる方向「左
(負)」と設定される。
【0046】次に、図6,7のめくり画像生成表示処理
42では、ステップ701において、めくる対象となる
ページの設定を行なう。ここで、前記めくり情報値のめ
くる方向およびめくる数により、めくる対象となるペー
ジは、図18中右側のページ1801となる。次に、ス
テップ702において、前記めくり情報値のうち、詳細
度により、めくり画像の生成の際にページを回転・変形
させる角度を設定する。ここで、角度の設定は、図20
に示すように行なわれる。本例の場合、詳細度は「3」
であり、めくる途中のアニメーションは3つの画像で構
成されることになる。各画像それぞれを生成するための
回転・変形させる角度は、ページめくり始め位置200
1からめくり終わり位置2005までの全角度(180
度)を、表示する画像数で等間隔に配分することによ
り、θ=180/(画像数+1)で求められる。本例で
は、図20のように4等分するため、一回目の画像回転
角度は45度となり、図中2002の位置での画像が生
成される。以降、90度の位置の2003、135度の
位置の2004、180度の位置の2005が、ステッ
プ43の繰り返し処理中のめくり画像生成表示処理42
(図7)において生成される。このようにして、めくり
画像生成表示処理42が繰り返され、表示画面上でペー
ジが順次めくられていく。
【0047】次に前記ページめくりの途中で、ユーザが
表示画面中の1803から1805の操作ボタンを押す
と、ページめくりの際のめくり情報値が再設定される。
例えば、めくる速さを変化させる操作ボタン1803の
うち「速く」ボタンが押された場合、図6の処理ステッ
プ41において、図19(a)のめくり速度テーブル
中、現在選択されているめくり速度より1段階速い値の
めくり速度が選択され、該めくり速度に対応する選択フ
ラグが「1」に設定される(前のめくり速度の選択フラ
グは「1」から「0」にリセットされる)。これによ
り、前記ページめくり制御処理中の繰り返し処理ステッ
プ43を行なう時間間隔が、ここで新しく選択された速
さを用いて「1/(新しく選択されためくる速さ)」と
設定される。また、めくるページ数を変化させる操作ボ
タン1804のうち「少なく」が押された場合、図6の
処理ステップ41において、図19(b)のめくりペー
ジ数テーブル中、現在選択されているめくる数より1段
階少ないめくる数が選択され、該めくる数に対応する選
択フラグが「1」に設定され(前のめくる数の選択フラ
グは「1」から「0」にリセットされる)、ステップ7
01においてめくり画像を生成する対象が再設定され
る。さらに、詳細度を変化させる操作ボタン1805の
うち「細かく」ボタンが押された場合、図6の処理ステ
ップ41において、図19(c)の詳細度テーブル中、
現在選択されている詳細度より1段階詳細度の高い(値
の大きい)詳細度が選択され、該詳細度に対応する選択
フラグが「1」に設定され(前の詳細度の選択フラグは
「1」から「0」にリセットされる)、ステップ702
においてめくり角度の設定を再度θ=180/(新しく
選択された画像数+1)として、めくり画像を生成す
る。
【0048】また、一定時間同じめくり情報値の元でペ
ージがめくられた場合や、操作ボタン1808が押され
た場合は、現在の設定を保存するため図19(a)
(b)(c)の各テーブル中の選択フラグが「1」の箇
所に対応する設定フラグを「1」に設定し、次回からの
ページめくりにおけるめくり情報値の規定値として使用
する。
【0049】ページめくりの途中、ページめくりを停止
する操作ボタン1807が押されると(すなわち、めく
り停止命令の検出)、図6において、ページめくりを繰
り返し行なう処理ステップ43が停止され、めくり補正
処理50(図8)が行なわれる。ここで、めくり補正情
報160の例を図21に示す。図21中、めくり補正情
報160は、めくり停止命令検出前までページをめくっ
ていた際のめくり速度の範囲を示すめくり速度の下限2
101および上限2102、並びに、めくり補正処理時
に使用されるページめくりのパラメータであるめくり速
度2103、めくる方向2104、めくる数2105、
および詳細度2106から成る。ここで、めくる方向2
104の示す値は、「正」または「負」であり、これは
停止前のめくり方向に対して、めくり補正時に同じ方向
にめくる場合を「正」、その逆を「負」としている。ま
た、めくる数2105は、補正のためにめくるページ数
であり、このページ数分を1ページずつめくってから停
止することを示す。
【0050】本例では、前記ページめくり途中に停止ボ
タン1807が押された(めくり停止命令)場合、図8
のステップ51において、その時のめくる速度「0.
5」を検出し、このめくる速度に対応するめくり補正値
が設定される。具体的には、めくる速度「0.5」であ
るので、図21よりめくり速度の下限が0.5、上限が
0.99の行に対応する各値が、めくり補正値として選
択される。ここでは、めくり速度が「0.75」とな
り、めくる方向はページめくりと同じ方向、補正のため
にめくるページ数(すなわち完全にページめくりを停止
するまでにめくるページ数)は「2」、詳細度はページ
めくりの際と同じく「3」に設定される。以下めくり補
正画像を生成し表示する処理ステップ52(図8,9)
を行なうが、これは、ページめくり制御処理の際のめく
り画像生成表示処理42において1度にページをめくる
数を1として行なうのと同様にしてページをめくるアニ
メーションを生成表示するものである。
【0051】また、めくり補正中、ユーザが表示画面中
の1803から1805の操作ボタンを押すと、めくり
補正の際のめくり補正値が再設定され、めくり補正情報
が更新される。例えば、めくる速さを変化させる操作ボ
タン1803のうち「速く」ボタンが押された場合、図
8の処理ステップ801において、図21のめくり補正
情報中現在選択されているめくり速度より1段階速い値
のめくり速度が、図19(a)のめくり速度テーブルよ
り選択され、この新しいめくり速度の値を該当するめく
り補正の際のめくり速度2103としてめくり補正情報
を更新する。これにより、前記めくり補正制御処理中の
繰り返し処理ステップ53を行なう時間間隔が、ここで
新しく選択された速さを用いて「1/(新しく選択され
ためくる速さ)」と設定される。なお、本例では図19
(a)のテーブルを参照してめくり速度を1段階速い値
や1段階遅い値を得ているが、現めくり速度の値に所定
値を加算または減算するようにしてもよい。また、詳細
度を変化させる操作ボタン1805のうち「細かく」ボ
タンが押された場合、図8の処理ステップ801におい
て、図21のめくり補正情報中現在選択されている詳細
度より1段階詳細度の高い(値の大きい)詳細度が、図
19(c)の詳細度テーブルより選択され、この新しく
選択された詳細度の値を該当するめくり補正の際の詳細
度2106としてめくり補正情報を更新し、ステップ9
02においてめくり角度の設定を再度θ=180/(新
しく選択された画像数+1)として、めくり補正画像を
生成する。さらに、めくる方向を指定する操作ボタン1
802のうち、現在めくっている方向と逆のボタンが押
された場合、めくり補正情報中のめくる方向2104の
うち該当する箇所を「正」の場合は「負」に、「負」の
場合は「正」に更新し、この値を元にめくり補正画像生
成表示処理を繰り返し行なう。
【0052】また、めくり補正の表示画面中で停止ボタ
ン1807が押された場合(めくり補正停止命令の検
出)、現在まで補正のためにめくったページ数を現在選
択中のめくる数2105として保存し、めくり補正処理
を終了する。
【0053】上記第1の実施の形態によれば、ページめ
くりの途中で停止ボタンを押すとめくり補正処理に入る
ので、例えばめくり補正情報としてそれまでのめくり速
度より若干遅い速度で所定ページ表示してから停止する
ように設定しておけば、停止ボタン押下後にその設定で
めくり補正表示がなされてから停止するようにできる。
したがって、ユーザが見たい所望のページを検索する際
の検索効率が向上する。特に、めくり補正の表示を行な
っている途中で停止ボタンを押したときはその時点でめ
くり停止するので、ユーザはめくり補正表示において若
干遅い速度でページめくりが行なわれているときに停止
の指示を行なうことができ、どのようなユーザでも(反
応の遅速の個人差にかかわらず)所望のページで停止さ
せることが容易である。また、めくり補正の表示を行な
っている途中で停止ボタンを押したりめくり補正値の更
新を行なった場合は、めくり補正情報を更新するので、
次にページめくりを行ない停止ボタンを押してめくり補
正処理に入ったときは、更新されためくり補正情報でめ
くり補正画像の生成表示がなされる。したがって、その
ユーザの感覚にあっためくり補正がなされるので検索効
率がより向上することになる。また、めくり補正情報
は、停止ボタンを押してめくり補正表示に入る前のめく
り速度に応じためくり補正情報が用いられるので、例え
ば、めくり速度が速いときにはめくり補正表示もそれな
りに速く、めくり速度が遅いときにはめくり補正表示も
遅く、といった調整が可能である。さらに、上記第1の
実施形態では、ページめくり表示の途中でユーザによる
めくり情報値の変更があったときにはその変更をページ
めくり情報150に書き込み、同様にめくり補正表示の
途中でユーザによるめくり補正値の変更があったときに
はその変更をめくり補正情報160に書き込むようにし
ているので、ユーザが何回かこれらの情報の変更を行な
えば、ユーザにとって使い勝手のよい設定が得られ、以
後の検索効率が向上するという効果がある。
【0054】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。本実施形態は、本発明の第1の実施形態にお
けるページめくり制御処理40(図6)のステップ41
におけるめくり情報値の設定の他の例である。ここで
は、前記第1の実施形態中、めくり情報150の構成、
および処理ステップ41のページめくり情報値の設定処
理のみが異なり、それ以外の箇所は前記第1の実施形態
中の各箇所と同一であるので、それらの説明は省略す
る。
【0055】本実施形態において、めくり情報150
は、めくり速度、めくり方向、めくり数、および詳細度
のうち任意の情報の組み合わせから成り、これらに対し
て、ユーザあるいはユーザの属する組織を識別する情報
を付与したもの、あるいは、前記組み合わせをユーザ毎
あるいはユーザの属する組織毎に格納したものとする。
「ユーザあるいはユーザの属する組織を識別する情報を
付与したもの」とは、例えば図19のめくり情報150
の各テーブルの各レコードに、ユーザを識別する情報ま
たはユーザの属する組織を識別する情報を、付与するも
のである。「前記組み合わせをユーザ毎あるいはユーザ
の属する組織毎に格納したもの」とは、例えば図19の
めくり情報150の各テーブルを、ユーザ毎またはユー
ザの属する組織毎に、設けるものである。
【0056】本実施形態における処理ステップ41は、
以下の手順で行なわれる。
【0057】ステップ41では、ユーザ入力10あるい
はめくり情報150から、ページをめくる速度、めくる
方向、一度にめくるページ数、あるいは詳細度を、ペー
ジめくりの際のパラメータであるめくり情報値として設
定する。ここで、めくり情報150の参照時、ユーザ情
報検出処理11によって検出されたユーザを識別する情
報またはユーザの属する組織を識別する情報(ユーザI
Dやユーザ名や組織名など)に基づいて、該ユーザまた
は組織に合致するめくり情報値を取得し設定するもので
ある。
【0058】前記ユーザ情報検出処理11は、前記処理
ステップ41の前あるいは処理中に処理データ207に
予め格納されているユーザ情報110(ユーザを識別す
る情報またはユーザの属する組織を識別する情報)を検
索・検出する。また、ここで、めくり情報値の各値の設
定は、例えばユーザ入力10よりめくる速度とめくる方
向を取得し、めくり情報150からめくる数を取得す
る、というように設定手段を組み合わせてもよいものと
する。
【0059】本実施形態におけるめくり情報150の例
を図22に示す。図22は、2201に示すユーザある
いは組織毎に、めくる速さ2202、めくる数220
3、および詳細度2204を設けためくり情報150の
テーブルである。このめくり情報150の参照時には、
ユーザ情報検出処理11によって検出されたユーザ名あ
るいは組織名に合致する、めくり情報値が読み出され設
定される。例えばユーザ情報検出処理11において「or
enge」と検出されたユーザは、ページめくり制御処理4
0において、めくる速さ「0.5」、めくる数「1」、
および詳細度「3」がめくり情報値として設定され、さ
らに図22にて設定されていないめくる方向は、ユーザ
入力10によって設定され、ページめくり制御処理40
が行なわれる。
【0060】上記第2の実施の形態によれば、上記第1
の実施の形態における効果に加え、めくり情報値がユー
ザ毎あるいはユーザの属する組織毎に用意されるので、
ユーザ毎あるいはユーザの属する組織毎に情報検索環境
を実現できる。
【0061】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。本実施形態は、本発明の第1の実施形態ある
いは第2の実施形態におけるめくり補正処理50(図
8)のステップ51におけるめくり補正情報値の設定の
他の例である。ここでは、前記第1の実施形態あるいは
第2の実施形態中、めくり補正情報160の構成、およ
び処理ステップ51のめくり補正情報値の設定処理のみ
が異なり、それ以外の箇所は前記第1の実施形態あるい
は第2の実施形態中の各箇所と同一であるので、それら
の説明は省略する。
【0062】本実施形態において、めくり補正情報16
0は、ページめくり制御処理40におけるページをめく
る速度毎あるいは速度の範囲毎に用意された、めくり速
度、めくり方向、めくり数、あるいは詳細度のうち任意
の情報の組み合わせから成り、さらにこれらに対して、
ユーザあるいはユーザの属する組織を識別する情報を付
与したもの、あるいは、前記組み合わせをユーザ毎ある
いはユーザの属する組織毎に格納したものとする。「ユ
ーザあるいはユーザの属する組織を識別する情報を付与
したもの」とは、例えば図21のめくり補正情報160
のテーブルの各レコードに、ユーザを識別する情報また
はユーザの属する組織を識別する情報を、付与するもの
である。「前記組み合わせをユーザ毎あるいはユーザの
属する組織毎に格納したもの」とは、例えば図21のめ
くり補正情報160のテーブルを、ユーザ毎またはユー
ザの属する組織毎に、設けるものである。
【0063】本実施形態における処理ステップ51は、
以下の手順で行なわれる。
【0064】ステップ51では、めくり補正値の設定処
理を行なう。この処理は、ページめくりを停止する位置
を補正するため、前記ページめくり制御処理40にてめ
くっている方向と同方向あるいは逆の方向にページをめ
くる際のパラメータをめくり補正値として設定する処理
であり、具体的には、ユーザ入力10あるいはめくり補
正情報160から、ページをめくる速度、めくる方向、
あるいはめくるページ数をめくり補正のパラメータであ
るめくり補正値として設定する処理である。ここで、め
くり補正情報160より設定する場合、ページめくり制
御処理40中のめくり情報値の設定処理41において設
定されためくる速度を用いて、該めくり速度に対応する
めくり補正値の中から、ユーザ情報検出処理11によっ
て検出されたユーザあるいはユーザの属する組織を識別
する情報に基づいて、該ユーザあるいは組織に合致する
ものを検索して得るものである。
【0065】前記ユーザ情報検出処理11は、前記処理
ステップ51の前あるいは処理中に処理データ207に
予め格納されているユーザ情報110(ユーザを識別す
る情報またはユーザの属する組織を識別する情報)を検
索・検出する。また、ここで、めくり補正値の各値の設
定は、例えばユーザ入力10よりめくる速度とめくる方
向を取得し、めくり補正情報160からめくる数を取得
する、というように設定手段を組み合わせてもよいもの
とする。
【0066】上記第3の実施の形態によれば、上記第1
の実施の形態における効果に加え、めくり補正情報がユ
ーザ毎あるいはユーザの属する組織毎に用意されるの
で、ユーザ毎あるいはユーザの属する組織毎に情報検索
環境を実現できる。
【0067】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。第4の実施形態に係わるページ表示方法を実現
する装置の基本構成は、図2と同じである。
【0068】図10に、本実施形態の処理概要を示す。
同図において、本発明の第1から第3の実施形態の処理
概要を示す図1と同じ番号の処理およびデータは、本実
施形態においても同一の処理およびデータを示す。
【0069】本実施形態の処理は、必要に応じて入力装
置202によるユーザ入力10を補助入力としてユーザ
情報110から、ユーザに関する情報を検出するユーザ
情報検出処理11、本の画像、本の厚み、およびページ
内の画像などを本の形態として生成して出力装置201
に表示するブック情報の生成表示を行なうブックの生成
表示処理60、前記表示されたブックのページが参照状
態にあるか否かを判定する参照監視処理70、前記表示
されたブックのページをめくる際に、ページをめくるパ
ラメータを設定してページをめくる画像(めくり画像)
を生成し、出力装置201に表示するページめくり制御
処理80、並びに、ページめくりを停止する命令を検出
した際に、ページめくりの停止位置の補正を行なうた
め、めくり補正値を設定し、ページをめくる画像(めく
り補正画像)を生成し、出力装置201に表示するめく
り補正処理50から成る。
【0070】また、ユーザ入力10は、前記各処理に対
して必要に応じて入力要求される。
【0071】ユーザ情報検出処理11は、前記各処理に
対して、ユーザあるいはユーザの属する組織等を識別す
る情報が必要な際に、各処理の前あるいは処理中に、処
理データ207に予め格納のユーザ情報110を検索・
検出する。
【0072】ブックの生成表示処理60では、ブック表
示に必要な、本の画像、本の厚み、開いているページ等
のブックの外観をブック情報の表示データとして生成
し、該表示データを合成し、出力装置201に表示する
処理を、処理データ207に格納されているブック構成
情報120および素材データ130を用いて行なう。さ
らに、ブック中のページ群に対する参照頻度を視覚的に
表わす参照マーカの表示データの生成処理61を、処理
データ207に格納の参照頻度情報140を用いて、行
なう。
【0073】ここで、各処理データは、次のように構成
される。ブック構成情報120は、本の画像情報、ペー
ジの順序、ページ数、章・節等の区切り情報、およびペ
ージ内に配置する文書データあるいは画像データの情報
とその配置構成情報から成る。素材データ130は、ペ
ージ内に配置する文書データあるいは画像データから成
る。参照頻度情報140は、1ページ以上の連続するペ
ージ群毎、あるいは前記ブック構成情報120の章節の
区切り情報に基づく区切り毎の参照頻度から成り、参照
日時、参照回数などの情報を含む。
【0074】前記各表示データは、次のように生成され
る。
【0075】ブックの外観は、本の表紙などの画像であ
り、ブック構成情報120のうち本の画像情報から生成
する。本の厚みは、ブック構成情報120のうちページ
数およびページの順序によって、現在開いているページ
位置をページの順序から検出し、これとページ数から、
開いている本の左右の厚み部分を算出して、厚み画像を
生成する。また、開いているページは、ブック構成情報
120からページを構成する文書データあるいは画像デ
ータに関する情報とそれぞれの配置情報を読み込み、素
材データ130から実際の文書データあるいは画像デー
タを読み込んで、ページ内の所定位置に配置して、生成
する。
【0076】参照マーカ生成処理61では、参照頻度情
報140を用いて、ブック中のページ群に対する参照頻
度を検索し、それぞれの参照頻度に応じて参照マーカの
表示データを生成する。参照マーカは、所定のページ群
の参照頻度を視覚的に表す印しである。
【0077】参照監視処理70では、前記ブックの生成
表示処理60において表示されたブックのページが参照
状態にあるか否かを判定する。参照状態であるとき、該
ページ、該ページの属するページ群、あるいは該ページ
の属する区切りに対する参照頻度を更新して参照頻度情
報140に格納する。
【0078】ページめくり制御処理80では、以下の処
理を行なう。まず、ページをめくる速度、めくる方向、
めくるページ数、あるいはページめくりの画像表示の詳
細度の少なくとも1つをめくり情報値として、ユーザ入
力10あるいは処理データ207に格納のめくり情報1
50あるいは参照マーカめくり情報170を用いて、設
定する(めくり情報値の設定81)。特に、めくるペー
ジが参照マーカの範囲にある場合は、ユーザ入力10あ
るいは参照マーカめくり情報170を用いてめくり情報
値を設定する。めくるページが参照マーカの範囲でない
場合は、ユーザ入力10あるいはめくり情報150を用
いてめくり情報値を設定する。ここで、ページめくりの
画像表示の詳細度(以下、詳細度と呼ぶ)とは、ページ
めくりアニメーションの細かさであり、例えば、ページ
がめくられる際に表示される画像の枚数で表わされ、こ
の枚数が多いほどより細かいアニメーションが表示され
ることとなる。また、前記設定されためくり情報値を用
いて、めくるページを回転・変形し、ページめくりの際
のめくり画像の生成表示82を行なう。ここで、前記め
くり情報150は、めくり速度、めくり方向、めくり
数、あるいは詳細度のうち任意の情報の組み合わせから
成る。また、前記参照マーカめくり情報170は、参照
頻度あるいは該参照頻度の範囲毎の、めくり速度、めく
り方向、めくり数、あるいは詳細度のうち任意の情報の
組み合わせから成る。さらに、めくり停止検出83によ
り、ユーザ入力10から入力されるページめくりを停止
する命令を検出し、後述するめくり補正処理50を行な
う。
【0079】めくり補正処理50では、ページめくりを
停止する位置を補正するため、ページを現在めくってい
る方向あるいは逆の方向にめくる際の、ページをめくる
速度、めくる方向、ページ数、あるいは詳細度のうち少
なくとも1つをめくり補正値として、ユーザ入力10あ
るいは処理データ207に格納のめくり補正情報160
を用いて、設定する(めくり補正値の設定51)。ま
た、前記設定されためくり補正値を用いて、前記ページ
めくり画像の生成表示82と同様、めくるページを回転
・変形して、ページめくりの際のめくり補正画像の生成
表示52を行なう。ここで、前記めくり補正情報160
は、めくり速度、めくり方向、めくり数、あるいは詳細
度のうち任意の情報の組み合わせから成り、前記ページ
めくり制御処理80におけるページをめくる速度毎ある
いは速度の範囲毎に格納されたものである。さらに、め
くり補正停止検出53により、ユーザ入力10から入力
されるめくり補正処理を停止する命令を検出し、現在の
めくり補正値を更新し、必要に応じて前記めくり補正情
報160を更新する。
【0080】次に、本実施形態における処理の流れを図
11から図16を用いて詳細に説明する。
【0081】図11は、本実施形態におけるメイン処理
を示す。ステップ1101では、操作メニューなどの生
成・表示といった処理の初期化を行なう。ステップ60
では、ブックの外観やページなど後述するブックの生成
表示(図12)を行なう。次に、ステップ1102で、
処理終了命令を検出するまで以下の処理を繰り返す。ま
ずステップ70で、参照監視処理(図14)を行なう。
この処理では、前記ステップ60で表示されたブック内
のページ、あるいは後述するページめくり制御処理80
によってページがめくられ停止して開いたページが、参
照状態であるか否かを監視する。次に、メニュー選択な
どのユーザ入力10により、表示されたブックに対し
て、ページをめくる命令を検出した場合は、後述するペ
ージめくり制御処理80(図15)を実行する。処理終
了命令が検出されたときはステップ1104でループ処
理1102をぬける。結局、ステップ70およびステッ
プ80は、ユーザ入力10により処理終了の命令を検出
してステップ1104でループ1102が終了するまで
繰り返される。最後に、ステップ1105では、表示デ
ータの消去などの終了処理を行なう。
【0082】図12を参照して、図11のブックの生成
表示処理60について説明する。ブックの生成表示処理
60では、まずステップ1201において、ユーザ入力
10により、ブックを表示する際に最初に開けるページ
の指定を検出し、これを後述するステップ1204のブ
ック生成におけるページ位置の初期値とする。ここで、
ユーザによる前記指定がない場合、最初に開けるページ
がないものとし、本を閉じた状態でブック生成が行なわ
れるものとする。ステップ1202において、ブック構
成情報120中の表紙などの本の画像情報を参照し、素
材データ130から実際の本の画像を読み込む。次に、
ステップ1203において、ブック構成情報120中の
ページ数から、表示するブック全体のページ数を設定す
る。次にステップ1204において、ブック生成処理
(図13)を行ない、ブックの表示データを生成する。
ステップ1205では、前記生成された表示データを合
成して出力装置201に表示する。
【0083】図13を参照して、図12のブックの生成
表示処理60におけるブック生成処理1204について
説明する。ブック生成処理1204では、ステップ13
01において、ブック表示時に開いた状態にするページ
位置を設定する。このページ位置は、前記ステップ12
01にて指定・検出されたページの位置である。ユーザ
による最初に開くページの指定がない場合は、ページ位
置は0に設定されるものとする。次にステップ1302
において、前記設定されたページ位置と前記ステップ1
203にて設定されたブック全体のページ数から、本を
開いた状態の左右の厚み部分を算出し、厚み画像を生成
する。ここで、厚み画像は、その厚みによって、素材デ
ータ130から基準となる厚み画像を読み込み、変形し
て生成するとしてもよい。次に、ステップ1303によ
り、現在表示しようとするブックのページ群や区切りに
関する参照頻度を参照頻度情報140から読み込む。次
に、ステップ61により、前記読み込んだ参照頻度の情
報に基づいて、参照頻度を視覚的に表わす参照マーカの
表示データを生成する。ここでは、参照マーカを表示す
る基準となる画像を素材データ130から読み込み、参
照頻度に応じて長さを、該参照頻度が関係するページ数
に応じて太さを、それぞれ変えた画像を生成して、本の
厚み部分に参照マーカとして表示するものとする。ま
た、この他、参照頻度に応じて、色または画像を変えた
ものとしてもよい。
【0084】次に、前記ステップ1301によって設定
されたページ位置を判別する。前記ステップ1301に
よって設定されたページ位置が0でない、すなわち何れ
かのページを開いた状態で表示する場合、ステップ13
05により、ブック構成情報120中のページ構成情報
からページを構成する文書データあるいは画像データに
関する情報と、それぞれの配置情報を読み込む。そし
て、ステップ1306にて、素材データ130から前記
配置情報を用いて実際の文書データあるいは画像データ
を読み込み、ページ内の所定位置に配置してページの表
示データを生成する。一方、前記ステップ1301によ
って設定されたページ位置が0の場合、すなわち本を閉
じた状態でブックを表示する場合、ステップ1307に
おいて、ブック構成情報120中の本の画像情報より、
表紙の画像データに関する情報を参照し、素材データ1
30から実際の表紙の画像データを読み込んで、表示デ
ータを生成する。
【0085】図23に、前記ブックの生成表示処理60
のステップ1303において読み込まれる参照頻度情報
140の例を示す。図中、参照頻度情報は、対象となる
ページ・ページ群・章節の区切り情報2301、それら
が参照された回数2302、および参照の履歴となる参
照日時の集合2303から成る。なお、参照頻度情報1
40は、予め各ブック毎に処理データ207内に用意し
ておくものとする。参照頻度情報140を始めに作成し
たときの初期状態は、ページ・ページ群・章節の区切り
情報2301としては当該ブックの章毎に区切った情報
が格納され、参照回数2302は0とされ、参照日時は
空白とされる。章別に区切るのでなく、所定ページ毎に
区切ってもよい。また、ユーザによりページ群の区切り
方を設定変更できるようにしてもよい。さらに、ユーザ
が始めから重要なページであると考えているページ群に
対して、参照頻度情報140の作成時に、参照回数23
02として0でない所定値を設定する(重要なページは
始めから参照頻度を上げておくということ)こともでき
る。
【0086】図23に示すような参照頻度情報に基づ
き、上述のステップ61において、基準となる画像を素
材データ130から読み込み、参照頻度に応じて長さ
を、該参照頻度が関係するページ数に応じて太さを、そ
れぞれ変えた画像の表示データを生成し、参照頻度を視
覚的に表わす参照マーカとして本の厚み部分に表示す
る。図24に、前記基準となる画像と、生成される参照
マーカとの関係を示す。図中基準となる画像2401
は、参照回数が10回で、対象が10ページに相当する
参照マーカの画像である。これを基にして、各参照マー
カは、「参照マーカの太さ=基準画像の太さ×(対象と
なるページ数/基準のページ数)」および「参照マーカ
の長さ=基準画像の太さ×(参照頻度/基準の参照頻
度)」によって計算する。図24の参照マーカの画像2
402から2404は、図23の各箇所2311から2
313に対応して生成された参照マーカの画像である。
このように生成された参照マーカは、図12のステップ
1205において、本の厚みやページの表示データと共
に合成されるときに、ブックの角度などに応じて変形し
た後表示される。
【0087】図17に、本例において表示されるブック
の表示画面例を示す。図中、1701および1702
は、処理ステップ1305および1306により文書デ
ータと画像データを配置したページである。また、17
03および1704は、処理ステップ1302にて生成
された本の厚み部分である。さらに1705、1706
および1707は、処理ステップ1303および61に
て生成された参照マーカ2402から2404を、ブッ
クの表示角度に合わせて変形させた後、本の左右、およ
び下の厚み部分に表示した例である。
【0088】図14を参照して、図11の参照監視処理
70について説明する。参照監視処理70では、ステッ
プ1401において、参照状態を判定する判定時間を初
期設定し、さらに監視情報となる参照ページ、参照時間
をカウントするタイマーを初期設定する。前記監視情報
の初期設定では、現在開かれているページを参照ページ
とする。また、前記判定時間は、ユーザ入力10によっ
ても初期設定できるものとする。ここで、本参照監視処
理70が最初に実行されたときのみ、前記ステップ14
01の初期設定が行なわれるものとする。
【0089】ステップ1401の後、現在開かれている
ページと前記監視情報中の参照ページとを比較し、一致
しているか否か判定する。現在開かれているページが前
記監視情報中の参照ページと異なる場合は、後述するペ
ージめくり制御処理80によってページがめくられたも
のと判定し、ステップ1402において、監視情報中の
参照ページを現在のページに更新し、参照時間をカウン
トするタイマーをリセットして、処理を終了する。現在
開かれているページと前記監視情報中の参照ページとが
同じ場合は、該監視情報中のタイマーと判定時間(参照
状態を判定するためにステップ1401で設定されてい
る値)とを比較し、タイマーの値が判定時間を上回る場
合、ユーザはこの判定時間以上の時間だけ該ページを表
示していたのだから該ページが参照されたと判定し、ス
テップ1403により参照頻度情報140の更新を行な
って処理を終了する。ステップ1403の参照頻度情報
の更新処理では、まず該当のページを基にブック構成情
報120から該ページが属するページ群および区切りに
関する情報を検索する。次に、参照頻度情報140中の
該当ページ、ページ群、あるいは区切りに対する参照頻
度を、前記検索した情報を用いて作成・更新する。例え
ば図23の参照頻度の例では、現在のページが属するペ
ージ・ページ群・区切り情報2301を検索し、対応す
る参照回数2302の欄をカウントアップするととも
に、対応する参照日時2303の欄に現在の日時を記録
する。また、前記タイマーと判定時間の比較において、
タイマーの値が判定時間を下回る場合は、参照に至らな
いと判定し、そのまま処理を終了する。
【0090】前記、参照監視処理70における参照を判
定する処理の他の例として、現在開いているページに対
して、メニュー選択等のユーザ入力10により、参照し
たことを示す命令を発行し、該命令を検出することとし
てもよい。
【0091】図15を参照して、図11のページめくり
制御処理80について説明する。ページめくり制御処理
80では、まずステップ81において、ユーザ入力10
あるいはめくり情報150および参照マーカめくり情報
170から、参照マーカが表示されているページとそれ
以外のページのそれぞれに対し、ページをめくる速度、
めくる方向、一度にめくるページ数、あるいは詳細度
を、ページめくりの際のパラメータであるめくり情報値
として設定する。なお、このめくり情報値の設定処理
は、後述するめくり画像生成表示82で使用するパラメ
ータとしてのめくり情報値を設定するものではなく、参
照マーカが表示されているページ用のめくり情報値と、
それ以外のページ用のめくり情報値とを、それぞれ所定
のワーク領域に設定する処理を行なうものである。実際
にめくり画像生成表示82で使用するパラメータとして
のめくり情報値を設定する処理は、後述するステップ1
503,1504で行なう。また、上記ワーク領域に設
定するめくり情報値の各値の設定は、例えばユーザ入力
10よりめくる速度とめくる方向を取得し、めくり情報
150あるいは参照マーカめくり情報170からめくる
数を取得する、というように設定手段を組み合わせても
よいものとする。
【0092】次にステップ83において、ユーザ入力1
0よりページめくりを停止する命令を検出するまで次の
処理を繰り返す。まずステップ1502において、現在
めくるページの参照頻度を、参照頻度情報140を検索
して検出する。次に、そのめくる対象となるページが、
参照マーカが付されたページか否か判定する。参照マー
カ部分である場合は、ステップ1503において、前記
ステップ81にてワーク領域に設定されている参照マー
カ部分のめくり情報値を検索し、前記ステップ1502
にて検出された参照頻度に合致するページめくりの情報
を、以下のページめくりの際のパラメータであるめくり
情報値として設定する。また、めくる対象のページが参
照マーカ部分でない場合は、ステップ1504におい
て、前記ステップ81にてワーク領域に設定されている
参照マーカ以外のページめくりのめくり情報値を用い
て、ページめくりのパラメータであるめくり情報値を設
定(リセット)する。上記ステップ1503,1504
で、めくる対象ページが参照マーカ付きなら参照頻度に
応じためくり情報値が、めくる対象ページが参照マーカ
付きでないなら通常用いるめくり情報値が、それぞれ設
定されたことになる。次に、ユーザによるページめくり
の停止命令が検出されたか否か判定する。ページめくり
の停止命令が検出されていない場合、ページめくりが継
続されるものとして、ステップ82において、めくり画
像生成表示処理(図16)を実行する。ここで、めくり
画像生成表示処理を繰り返す速さは、ステップ150
3,1504で設定されためくり情報値のうちめくる速
さで決定される。例えば、めくる速さが「2枚/秒」で
あった場合、前記繰り返しの処理は、「1/(めくる速
さ)」で求められる0.5秒間隔で行なわれる。一方、
ページめくりの停止命令を検出した場合、ステップ50
のめくり補正処理を実行した後、ステップ83の繰り返
し処理を終了する。
【0093】ここで、前記めくり情報150は、本発明
の第1の実施形態のめくり情報150の例である図19
の説明にあるものと同様であるので、ここではその詳細
については省略する。図25に、前記参照マーカ部分の
めくり情報値として用いる参照マーカめくり情報170
の例を示す。図中、参照マーカめくり情報170は、参
照頻度あるいは参照頻度の範囲2501、該参照頻度に
合致する部分のページをめくる際のめくる速さ250
2、めくり数2503、および詳細度2504から成
る。例えば、現在めくるページが「17ページ」であっ
た場合、ステップ1502において、参照頻度情報14
0を検索する。図23の参照頻度情報140の例によれ
ば、該ページが1章に属するページであり、参照回数2
0の参照マーカ部分であることが検出される。次に、め
くるページが参照マーカ部分であるので、ステップ15
03で、参照マーカめくり情報170を検索し、前記検
出された参照頻度(参照回数)に合致するめくり情報を
得る。図25の参照マーカめくり情報170の例によれ
ば、該参照頻度は、参照頻度が「11から20」の範囲
のものと合致するため、対応するめくる速さ「1.
0」、めくり数「1.0」、詳細度「4.0」を得て、
これをページめくりのパラメータであるめくり情報値と
して設定する。また、ここで、めくり情報値中、図25
の参照マーカめくり情報170の例によって決定されな
いめくる方向については、現在めくっている方向と同方
向として設定するものとする。
【0094】図16を参照して、図15のめくり画像生
成表示処理82について説明する。めくり画像生成表示
処理82では、まずステップ1601において、めくる
対象となるページの設定を行なう。ここで、めくる対象
となるページは、ステップ81にて設定のめくり情報値
のうち、めくる方向およびめくる数を用いて決定され
る。例えば、めくる方向が負で、めくる数が5の場合、
一度のめくり動作で5ページ逆に戻されるよう設定され
る。次に、ステップ1602において、前記めくり情報
値のうち、詳細度により、後述するめくり画像の生成の
際にページを回転・変形させる角度を設定する。ここ
で、角度の設定については、図20を参照して既に説明
した。
【0095】次に、ステップ1603において、前記ス
テップ1602にて設定された角度に基づいて、ページ
を回転・変形させて、めくり画像の表示データを生成す
る。このとき、前記ステップ1503または1504に
おいて設定されているめくる数が複数ページの場合、め
くり画像の生成は、めくる方向に応じて最前あるいは最
後尾にあるページが対象となり、同時にめくるページ群
の厚み画像も生成される。次に、ステップ1204にお
いて、ページめくりの際の本の厚みの補正およびめくる
ページの後にあるページの表示画像の生成のためブック
生成処理が実行される。ここで、前記ステップ1204
は、図12のブックの生成表示処理60において説明し
たブック生成処理1204と同一の処理(すなわち、図
13の処理)であるので説明を省略する。次にステップ
1604において、前記生成しためくり画像およびブッ
クの表示データを合成し、出力装置201に表示する。
【0096】また、図15のめくり補正処理50は、本
発明の第1から第3の実施形態のめくり補正処理50の
処理の流れを示す図8および図9の処理と同一の処理で
あるため、ここでは詳細な処理の流れの説明を省略す
る。
【0097】上記第4の実施の形態によれば、章や節等
の区切り単位でユーザの参照頻度をカウントし参照マー
カを表示するようにしているので、ユーザが明示的に目
印等をつける必要がなく、かつ曖昧な動機による検索を
可能とする。また、ページめくり時には、参照マーカの
付いたページは参照マーカめくり情報を用いて、それ以
外のページは通常のめくり情報を用いて、ページめくり
を行なうので、参照マーカの付いた参照頻度の高い部分
は通常とは別の態様でページめくりする等(例えば参照
マーカの付いた参照頻度の高い部分はゆっくりとページ
めくりする)を行なうことができ、使い勝手がよく検索
効率が向上する。
【0098】上記第4の実施形態において、ブックの生
成表示処理60にて実行されるブック生成処理1204
のステップ1303(図13)における参照情報読み込
み処理を、以下のようにしてもよい。すなわち、参照頻
度を検索する条件として、参照日時の範囲を初期値とし
て設けるようにする。ここで、その参照日時の範囲の設
定は、ユーザ入力10によって行なうものとしてもよ
い。そして、ステップ1303では、図23に示したよ
うな参照頻度情報140から現在表示しようとしている
ブックのページ群や区切りに関する参照頻度を検索する
際に、前記参照日時の範囲に合致する参照頻度を検出す
るようにする。これにより、ある特定期間に参照頻度が
高かったページ群のみに参照マーカを付けることがで
き、期間を限定した情報検索効率の向上を図ることがで
きる。
【0099】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。本実施形態は、本発明の第4の実施形態におけ
る参照頻度情報140および参照マーカめくり情報17
0の構成の他の例である。ここでは、前記第4の実施形
態中、参照頻度情報140および参照マーカめくり情報
170の構成、並びに、ブックの生成表示処理60(図
12)にて実行されるブック生成処理1204(図1
3)のステップ1303における参照頻度情報読み込み
処理、参照監視処理70(図14)におけるステップ1
403の参照頻度情報更新処理、およびページめくり制
御処理80(図15)におけるステップ81のページめ
くり情報値の設定処理の処理手順のみが異なり、それ以
外の箇所は前記第4の実施形態中の各箇所と同一である
ので、それらの説明は省略する。
【0100】本実施形態において、参照頻度情報140
は、1ページ以上の連続するページ群毎、あるいはブッ
ク構成情報120の章節の区切り情報で決まる区切り毎
の参照頻度に関する情報から成り、参照日時、参照回数
などの情報を含み、また、これらに対して、ユーザある
いはユーザの属する組織を識別する情報を付与したも
の、あるいは、ユーザ毎あるいはユーザの属する組織毎
に格納したものとする。「ユーザあるいはユーザの属す
る組織を識別する情報を付与したもの」とは、例えば図
23の参照頻度情報140のテーブルの各レコードに、
ユーザを識別する情報またはユーザの属する組織を識別
する情報を、付与するものである。「ユーザ毎あるいは
ユーザの属する組織毎に格納したもの」とは、例えば図
23の参照頻度情報140のテーブルを、ユーザ毎また
はユーザの属する組織毎に、設けるものである。
【0101】また、参照マーカめくり情報170は、参
照頻度あるいは該参照頻度の範囲毎の、めくり速度、め
くり方向、あるいはめくり数のうち任意の情報の組み合
わせから成り、さらにこれらに対して、ユーザあるいは
ユーザの属する組織を識別する情報を付与したもの、あ
るいは、前記組み合わせをユーザ毎あるいはユーザの属
する組織毎に格納したものとする。「ユーザあるいはユ
ーザの属する組織を識別する情報を付与したもの」と
は、例えば図25の参照マーカめくり情報170のテー
ブルの各レコードに、ユーザを識別する情報またはユー
ザの属する組織を識別する情報を、付与するものであ
る。「前記組み合わせをユーザ毎あるいはユーザの属す
る組織毎に格納したもの」とは、例えば図25の参照マ
ーカめくり情報170のテーブルを、ユーザ毎またはユ
ーザの属する組織毎に、設けるものである。
【0102】本実施形態におけるブック生成処理120
4(図13)のステップ1303における参照頻度情報
読み込み処理は、以下の手順で行なわれる。現在表示し
ようとしているブックのページ群や区切りに関する参照
頻度を参照頻度情報140から読み込む。ここで、参照
頻度情報140の参照時、ユーザ情報検出処理11によ
って検出されたユーザあるいはユーザの属する組織を識
別する情報に基づいて、該ユーザあるいは組織に合致す
る参照頻度を読み込むようにする。
【0103】また、本実施形態における参照監視処理7
0(図14)の処理ステップ1403における参照頻度
更新処理は、以下の手順で行なわれる。参照頻度情報の
更新では、まず対象となるページを基に、ブック構成情
報120から該ページが属するページ群および区切りに
関する情報を検索する。次に、参照頻度情報140中の
該当ページ、ページ群、あるいは区切りに対応する参照
頻度であって、ユーザあるいはユーザの属する組織に合
致する参照頻度を、作成・更新する。上述したように、
参照頻度情報はユーザあるいはユーザの属する組織を識
別する情報を付与したもの、あるいは、ユーザ毎あるい
はユーザの属する組織毎に格納したものとなっているの
で、ユーザあるいはユーザの属する組織に合致する参照
頻度情報を更新するということである。ここで、前記ユ
ーザあるいはユーザの属する組織は、前記ステップ13
03における参照頻度情報読み込み処理においてユーザ
情報検出処理11により検出されたユーザあるいはユー
ザの属する組織を識別する情報に基づく。
【0104】また、本実施形態におけるページめくり制
御処理80(図15)におけるページめくり情報値の設
定処理81は、以下の手順で行なわれる。ユーザ入力1
0あるいはめくり情報150および参照マーカめくり情
報170から、参照マーカが表示されているページとそ
れ以外のページのそれぞれに対し、ページをめくる速
度、めくる方向、一度にめくるページ数、あるいは詳細
度を、ページめくりの際のパラメータであるめくり情報
値として設定する。ここで、前記参照マーカめくり情報
170の参照時には、ユーザ情報検出処理11によって
検出されたユーザあるいはユーザの属する組織を識別す
る情報に基づいて、該ユーザあるいは組織に合致する参
照マーカに対するめくり情報値を設定するものである。
また、ここで、各値の設定は、例えばユーザ入力10よ
りめくる速度とめくる方向を取得し、めくり情報150
あるいは参照マーカめくり情報170からめくる数を取
得する、というように設定手段を組み合わせてもよいも
のとする。
【0105】前記ユーザ情報検出処理11は、前記各処
理ステップの前あるいは処理中に処理データ207に予
め格納されているユーザ情報110を検索・検出する。
ここで、自ユーザあるいは自ユーザの属する組織以外の
ユーザ情報を検出するユーザ入力10を行なうことによ
り、他のユーザあるいは他のユーザの属する組織に関す
る参照頻度情報140の検出・更新、あるいは参照マー
カめくり情報170の検出を行なうことができる。ここ
で、前記他のユーザあるいは他のユーザの属する組織に
関する各情報は、参照頻度情報140中あるいは参照マ
ーカめくり情報170中のユーザあるいは該ユーザの属
する組織毎に設けられた参照権限によって制限・許容さ
れるものである。
【0106】また、本実施形態において、ブックの生成
表示処理60にて実行されるブック生成処理1204の
ステップ1303(図13)における参照情報読み込み
処理を、以下のようにしてもよい。すなわち、参照頻度
を検索する条件として、参照日時の範囲を初期値として
設けるようにする。ここで、その参照日時の範囲の設定
は、ユーザ入力10によって行なうものとしてもよい。
そして、ステップ1303では、図23に示したような
参照頻度情報140から現在表示しようとしているブッ
クのページ群や区切りに関する参照頻度を検索する際
に、ユーザ情報検出処理11によって検出されたユーザ
あるいはユーザの属する組織を識別する情報に基づい
て、該ユーザあるいは組織に合致するもののうち、前記
参照日時の範囲に合致する参照頻度を検出するようにす
る。
【0107】上記第5の実施形態によれば、参照頻度情
報および参照マーカめくり情報がユーザ毎あるいはユー
ザの属する組織毎に用意されるので、ユーザ毎あるいは
ユーザの属する組織毎に情報検索環境を実現できる。ま
た、ユーザが指定した参照日時の範囲に合致する参照頻
度を検出するようにすれば、ある特定期間に参照頻度が
高かったページ群のみに参照マーカを付けることがで
き、期間を限定した情報検索効率の向上を図ることがで
きる。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、表示装置上に本の形態
でページ単位に表示された文書データあるいは画像デー
タから成るページをめくり、停止する際に、現在めくっ
ている方向と同方向あるいは逆の方向にページをめく
り、補正するページめくり補正処理を行なうため、高速
でページめくりを行なう際、ページめくりを停止する命
令の発行位置と実際にページめくりが停止される位置と
のずれを解消することができる。すなわち、反応の遅速
の個人差にかかわらず、どのようなユーザでも、使い勝
手のよいページめくりが実現できる。
【0109】さらに、本発明によれば、前記ページめく
り、あるいはページめくりを補正する際のパラメータで
ある、ページをめくる速度、めくる方向、あるいは1度
にめくる数を、ユーザまたはユーザの属する組織単位で
設定・管理できるため、個人環境の確保あるいは組織内
の情報共有に対応した個人単位あるいは組織単位での情
報検索環境を実現することができる。
【0110】さらに、本発明によれば、ページの参照頻
度をページの他、ページ群、あるいは章・節等の区切り
単位で、一定時間の参照によって更新し、参照頻度の高
いページ・ページ群・区切りには参照マーカを表示する
ので、ユーザが明示的に参照頻度の高い場所に目印等を
つける必要がなく、かつ検索時には「このあたり」とい
った曖昧な動機による検索を可能とする。
【0111】さらに、本発明によれば、前記ページの参
照頻度の情報に対し、参照日時等の情報を付加して、こ
れを検索条件とするため、ユーザが明示的に参照頻度の
高い場所に目印等をつける、あるいは目印を消去するこ
となく、特定期間の参照頻度による情報検索が容易に再
現可能となる。
【0112】さらに、本発明によれば、前記ページの参
照頻度情報に対し、参照者あるいは組織、参照権限等の
情報を付加して、これを検索条件とするため、特定個人
の参照頻度に応じた情報検索の他、組織単位での参照頻
度による情報検索により、組織内の情報共有に対応した
情報検索が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の処理概要図。
【図2】本発明に係わる装置構成図。
【図3】本発明の実施形態のメイン処理を示す処理フロ
ー図。
【図4】本発明の実施形態のブックの生成表示処理を示
す処理フロー図。
【図5】本発明の実施形態のブック生成処理を示す処理
フロー図。
【図6】本発明の実施形態のページめくり制御処理を示
す処理フロー図。
【図7】本発明の実施形態のめくり画像生成表示処理を
示す処理フロー図。
【図8】本発明の実施形態のめくり補正処理を示す処理
フロー図。
【図9】本発明の実施形態のめくり補正画像生成表示処
理を示す処理フロー図。
【図10】本発明の実施形態の処理概要図。
【図11】本発明の実施形態のメイン処理を示す処理フ
ロー図。
【図12】本発明の実施形態のブック生成表示処理を示
す処理フロー図。
【図13】本発明の実施形態のブック生成処理を示す処
理フロー図。
【図14】本発明の実施形態の参照監視処理を示す処理
フロー図。
【図15】本発明の実施形態のページめくり制御処理を
示す処理フロー図。
【図16】本発明の実施形態のめくり画像生成表示処理
を示す処理フロー図。
【図17】本発明の実施形態のブックの表示画面例を示
す図。
【図18】本発明の実施形態の表示および操作画面例を
示す図。
【図19】本発明の実施形態のめくり情報の例を示す
図。
【図20】本発明の実施形態のめくり画像生成時の画像
の回転角度を求める例を示す図。
【図21】本発明の実施形態のめくり補正情報の例を示
す図。
【図22】本発明の実施形態のユーザ情報を含むめくり
情報の例を示す図。
【図23】本発明の実施形態の参照頻度情報の例を示す
図。
【図24】本発明の実施形態の参照マーカ生成の例を示
す図。
【図25】本発明の実施形態の参照マーカめくり情報を
示す図。
【符号の説明】
201:出力装置 202:入力装置 2
03:中央処理装置 204:主記憶装置 205:記憶装置 2
06:処理プログラム 207:処理データ 10:ユーザ入力 11:ユーザ情報検出
処理 60:ブックの生成表示処理 50:めくり補正処理 70:参照監視処理 80:ページめくり制
御処理 110:ユーザ情報 120:ブック構成情報 130:素材データ 140:参照頻度情報 150:めくり情報 160:めくり補正情報 170:参照マーカめくり情報

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示装置、記憶装置、および入力装置が接
    続された処理装置を用いて、文書データあるいは画像デ
    ータを該表示装置上に本の形態でページ単位に表示する
    ページ表示方法において、 (a)ページの切り替え、すなわちページめくりの際に
    は、ユーザ入力あるいは前記記憶装置に予め格納されて
    いるめくり情報によりページをめくる速度、方向、めく
    るページ数、およびページめくりの画像表示の詳細度の
    少なくとも1つを決定してめくり情報値とするステップ
    と、 (b)前記めくり情報値に基づいて、ページをめくるア
    ニメーションをめくり画像として生成して、表示するス
    テップと、 (c)前記ページめくりを停止する命令をユーザ入力に
    より検出するステップと、 (d)前記記憶装置に予め格納されているめくり補正情
    報から、ページをめくる速度、方向、めくるページ数、
    ページめくりの画像表示の詳細度を決定して、これをめ
    くり補正値とするステップと、 (e)前記ページめくりを停止する命令が検出されたと
    きには、前記めくり補正値に基づいて、ページめくりを
    行なった後、ページめくりを停止するステップとを備え
    たことを特徴とするページ表示方法。
  2. 【請求項2】(f)ユーザがページを参照した回数や重
    要度に応じて、複数のページから成る章や節等の本を構
    成する所定単位毎の参照頻度を求め、これを参照頻度情
    報として前記記憶装置に格納するステップと、 (g)前記参照頻度情報から参照頻度を検索し、前記参
    照頻度を視覚的に表わす参照マーカをその参照頻度に応
    じて生成し、これを表示するステップとを、 さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のページ
    表示方法。
  3. 【請求項3】前記参照頻度情報に参照日時を含めるとと
    もに、 前記ステップ(f)では、ユーザがページを参照した参
    照日時を参照頻度情報として前記記憶装置に格納し、 前記ステップ(g)では、予めユーザ入力により指定さ
    れている参照日時に関する検索範囲に合致する参照頻度
    を検索し、該検索した参照頻度を視覚的に表わす参照マ
    ーカを生成して表示することを特徴とする請求項1また
    は2のいずれか1つに記載のページ表示方法。
  4. 【請求項4】前記参照マーカ部分に含まれるページを表
    示する際に用いるめくり情報を、参照マーカめくり情報
    として、前記記憶装置に格納しておくステップと、 ページめくりの際には、めくり対象のページが前記参照
    マーカ部分に含まれるか否かを判定し、含まれる場合は
    前記参照マーカめくり情報を用いて、含まれない場合は
    前記めくり情報を用いて、ページめくりを行なうステッ
    プとを、 さらに備えたことを特徴とする請求項2または3のいず
    れか1つに記載のページ表示方法。
  5. 【請求項5】前記記憶装置に格納されるめくり情報、め
    くり補正情報、参照頻度情報、および/または参照マー
    カめくり情報に、ユーザまたは複数ユーザの属する組織
    に関する属性を付与しておき、 これらの情報をアクセスする際には、ユーザにより入力
    され、または予め前記記憶装置に格納されているユーザ
    情報に基づいて、該ユーザまたは該ユーザの属する組織
    に合致する情報を用いるようにしたことを特徴とする請
    求項1から4のいずれか1つに記載のページ表示方法。
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