JPH10152680A - 蛍光体着色組成物及びこれを用いたカラー表示装置 - Google Patents

蛍光体着色組成物及びこれを用いたカラー表示装置

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JPH10152680A
JPH10152680A JP8311669A JP31166996A JPH10152680A JP H10152680 A JPH10152680 A JP H10152680A JP 8311669 A JP8311669 A JP 8311669A JP 31166996 A JP31166996 A JP 31166996A JP H10152680 A JPH10152680 A JP H10152680A
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phosphor
color
composition
layer
binder resin
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Ikuo Hirota
郁夫 広田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蛍光体の発光色純度に優れ、蛍光体層形成後
に、その形成状態の確認が容易にできる蛍光体着色組成
物及びこれを用いたカラー表示装置を提供すること。 【解決手段】蛍光体とバインダ樹脂からなる蛍光体組成
物に、蛍光体の励起発光色帯域の色特性を有する着色剤
を0.1〜20重量%含有してなることを特徴とする蛍
光体着色組成物及びこれを1種類以上用いて蛍光体層を
形成してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放射型ディス
プレイ、蛍光表示装置等の蛍光体の励起発光を用いる表
示装置に適用される蛍光体着色組成物及びこれを用いた
カラー表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記電界放射型ディスプレイにお
いては、カラー画像の表示を行うために、所望色光の発
光特性を有する蛍光体を用いて、それらを紫外線で励起
発光させ、それらの色光の組み合わせでカラー表示を行
っている。この蛍光体は、電着法や厚膜印刷法等により
所定位置に塗布、形成されている。また、陰極線管表示
装置(CRT)、低速電子線蛍光表示パネル、放電表示
パネル等においても、同様に蛍光体の励起発光を用いて
カラー表示がされている。
【0003】このように、画像表示装置等において、蛍
光体の発光を用いてカラー表示することは、簡便に多色
表示を可能にさせる有用な方法として用いられている。
しかし、励起発光していない時の蛍光体自身の色は白又
は乳白色であり、励起発光している際の色と異なるた
め、各色の明瞭な識別がしにくいのが現状である。ま
た、励起発光時の色が赤色発光である場合でも、その発
光スペクトルには若干の緑色や青色の発光スペクトルを
有し、色純度の面で十分なものを得ることは困難であ
る。
【0004】これらのことから、蛍光体の励起発光で得
られる色光の色純度を高め、表示品質を向上させること
が求められている。
【0005】一方、電界放射型ディスプレイをはじめと
して、陰極線管表示装置(CRT)、低速電子線蛍光表
示パネル、放電表示パネル等において、表示画像の品質
を向上させるため、カラーフィルタを導入することが試
みられている。(T.Ito,et al:"MicrofilterTM"Color C
RT,SID 95 Digest,p.25(1995) 等参照) これにより、蛍光体より得られる発光スペクトルから波
長選択して色純度を高めると共に、反射率低減、コント
ラストの向上、分光特性の制御がなされている。
【0006】前記カラーフィルタを構成する材料として
は、一般に無機着色顔料を分散させたガラス材料が適用
されている。そのパターン形成方法としては、低融点ガ
ラス粉末、無機着色顔料、並びにこれらの材料を透明基
板に一時的に固定する樹脂バインダを主成分とするペー
ストを前記透明基板上の画素部位にスクリーン印刷し、
この印刷されたパターンを約600℃で焼成する。この
樹脂バインダ等の成分を焼失させると共に、低融点ガラ
ス粉末を溶融させて無機着色顔料を透明基板に固着する
方法により、前記カラーフィルタを得ている。この場
合、このカラーフィルタは、全て無機材料により構成さ
れているため、製造に関わる高温プロセスの耐久性を備
えている。
【0007】ところが、前記カラーフィルタの形成は、
所望の色光を得る目的で形成する蛍光体層と高位置精度
で行う必要があり、生産性の面において難点があった。
【0008】更に、前記カラーフィルタは、それを構成
する低融点ガラス及び顔料により、その厚さが10μm
程度に及んで、透明基板上にはその分の段差が生じる。
製造工程で放電電極が形成されたガラス基板同士を低融
点ガラスで封着する場合には、上下の基板間隔を全面均
一にわたって確保することは難しく、ここで生じる基板
間隔の不均一性が表示品質の不均一性の原因となりやす
い。
【0009】この表示品質の不均一性をなくした表示を
行うには、カラーフィルタを設置せずに、蛍光体の発光
だけで表示品質を維持することが最も容易な手段であ
る。しかし、それを実現するためには、蛍光体における
発光色純度や寿命等材料面、そして均一な蛍光体層の形
成方法等、材料や製造プロセス条件に関して改善すべき
課題が数多く存在する。特に、材料面において大幅な特
性改善を図り、ユーザの要求を満たすことは容易なこと
ではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
点を解決するためになされたものであり、その課題とす
るところは、蛍光体の発光色純度に優れ、蛍光体層形成
後に、その形成状態の確認が容易にできる蛍光体着色組
成物及びこれを用いたカラー表示装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、蛍光体とバインダ樹脂からなる蛍光体組成物
に、蛍光体の励起発光色帯域の色光を有する着色剤を
0.1〜20重量%含有してなることを特徴とする蛍光
体着色組成物及びこれを1種類以上用いて蛍光体層を形
成してなることを特徴とするカラー表示装置を提供す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における蛍光体着色組成物における蛍光体として
は、量子効率が高いこと、蛍光体の紫外線に対する飽和
が少ないこと、色純度がNTSCで定められた三原色に
近いこと、赤色、緑色、青色の三原色を混合したときに
白バランスがとれること、残光が前記三原色で等しく短
いこと等の要求品質を考慮して赤色、緑色、青色、各々
の励起発光色を示すものが適宜使用される。
【0013】赤色発光の蛍光体としては、Y2 3 :E
u、YBO3 :Eu、YVO4 :Eu、(Y,Gd)B
3 :Eu、Y0.960.600.404 :Eu0.40、Gd
BO 3 :Eu、ScBO3 :Eu、 3.5MgO・ 0.5M
gF2 ・GeO2 :Mn等が適用できる。特に、(Y,
Gd)BO3 :Euや0.960.600.404 :Eu0. 40
を前記要求品質を満たすものとして適用することが望ま
しい。
【0014】緑色発光の蛍光体としては、BaAl12
19:Mn、Zn2 SiO2 :Mn、BaMg2 Al16
27:Mn、MgGa2 4 :Mn、YBO3 :Tb、L
uBO3 :Tb、Sr4 Si3 8 14:Eu等が適用
できる。特に、BaAl12 19:MnやZn2 Si
2 :Mnを前記要求品質を満たすものとして適用する
ことが望ましい。
【0015】青色発光の蛍光体としては、Y2 Si
5 :Ce、CaWO4 :Pb,CaWO4 、YP0.85
0.154 、BaMgAl1423:Eu、Sr2 2
7 :Eu、Sr2 2 7 :Sn等が適用できる。特
に、YP0.850.154 、BaMgAl1423:Eu等
を前記要求品質を満たすものとして適用することが望ま
しい。
【0016】本発明におけるバインダ樹脂としては、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ニトセルロース等
のセルロース樹脂やメチルアクリレート、ブチルアクリ
レート等のアクリル樹脂、そして、メチルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート等のメタクリル樹脂等を単一
又は適宜混合組成で使用できる。
【0017】本発明における着色剤としては、蛍光体の
励起発光色帯域の色特性を有するものを使用する。この
着色剤は、蛍光体の励起発光色帯域のピーク色光を劣化
させることなく、有効な色光吸収機能を有し、発光の色
純度を向上させる。
【0018】赤色の着色剤としては、Fe2 3 、Pb
3 4 、HgS、CdS+CdSe、CdS+HgS、
2Sb2 3 ・Sb2 O又は、Sb2 3 ・Sb2 3
等の無機顔料が使用できる。特に、環境に対する問題を
引き起こしにくい点、色純度改善の点からFe2 3
用いることが望ましい。
【0019】緑色の着色剤としては、Cr2 3 、Cr
2 O(OH)4 、及びCu(CH3CO2 2 ・3Cu
O(AsO2 2 、CoO−ZnO−MgO等の無機顔
料を用いることができる。特に、濃緑色のCoO−Zn
O−MgOとCoO−ZnO−MgOを用いることが望
ましい。
【0020】青色の着色剤としては、3NaAl・Si
4 ・Na2 2 、2(Na2 O・Al2 3 ・2Si
2 )・Na2 2 、Fe〔Fe(CN)6 3 ・nH
2 O、及びCoO・nAl2 3 (n=2〜3)等の無
機顔料が使用でき、特に、耐熱性、色特性の点からCo
O・nAl2 3 (n=2〜3)を用いることが望まし
い。
【0021】これら着色剤は、それぞれ各色において単
一又は適宜調色混合組成して使用することができる。
【0022】着色剤の含有量としては、蛍光体着色組成
物の0.1〜20重量%であることが好ましい。これに
より、着色剤の紫外線の吸収による蛍光体の励起発光輝
度の低下を避けると共に、有用な励起発光輝度を確保し
て、色純度を向上させることが期待できる。
【0023】本発明の前記蛍光体着色組成物を1種類以
上使用して、赤色、緑色、青色の励起発光色を発する蛍
光体層として形成したカラー表示装置は、前記蛍光体着
色組成物で形成された蛍光体層から得られる表示色が励
起発光色以外の波長を選択的に減少させているため、高
い色純度を有しているので、赤色、緑色、青色を混合し
て表示させる白バランスが改善され優れた表示品質とな
り、望ましい。
【0024】本発明に係る蛍光体着色組成物は、赤色、
緑色、青色の着色顔料を適宜使用する。そのため、該感
光性着色組成物を適宜の膜厚でパターン形成した場合に
は、電界放射型ディスプレイ、蛍光表示装置をはじめと
する表示装置等の蛍光体層に適用し、色純度等の表示品
質向上を図ることが可能になると共に、製造段階におい
ては、各色の蛍光体層の明瞭な識別を蛍光体層を励起発
光させることなく、着色されている色によって行うこと
ができるため、製造工程における蛍光体層の形成状態の
検査が容易になり、製品の品質管理を容易に行うことが
できると共に、検査担当者の作業負担が軽減される。
【0025】また着色剤が十分に分散された蛍光体着色
組成物で蛍光体層が形成され、色分けされているため、
蛍光体層部分を励起発光させて、その発光色による蛍光
体層の形成状態を検査せずに済む。そのため、蛍光体層
の形成状態の良否の判定が容易にできると共に、作業時
に蛍光体の励起光を用いないため、検査時の作業負担が
軽減される点で望ましい。
【0026】この蛍光体着色組成物を用いて蛍光体層を
製造する方法としては、まず、透明基板上に放電第一電
極を形成し、その電極を区切るように障壁を形成する。
この障壁で区切られた所望位置の電極上に各色の前記蛍
光体着色組成物を塗布し、これらの焼成工程を得ること
により、発光輝度、色純度に優れた蛍光層が形成でき
る。蛍光体層の形成方法によっては、蛍光体着色組成物
に感光性を付与させる目的で、光重合性モノマーと光重
合開始剤又はポリビニルアルコールを混合して用いても
構わない。
【0027】溶剤としては、トルエン、キシレン、エチ
ルセルソルブ、エチルセルソルブアセテート、エチルカ
ルビトール、シクロヘキサノン、酢酸エチル等が単一又
は適宜混合組成で使用できる。
【0028】顔料の分散剤としては、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル等の非イオン性界面活性剤、ポリ脂
肪酸塩、脂肪酸塩アルキルリン酸塩、アルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、テトラアルキルアンモニウム塩
等のイオン性界面活性剤等が使用できる。この分散剤の
他に密着性向上剤等を特性改善の目的で添加すること
は、問題を生じない組成比率の範囲であれば一向に構わ
ない。
【0029】本発明に係る蛍光体着色組成物は、赤色、
緑色、青色の着色顔料を着色剤として適宜使用する。そ
のため、該感光性着色組成物を適宜の膜厚でパターン形
成した場合には、電界放射型ディスプレイ、蛍光表示装
置をはじめとする表示装置等の蛍光体層に適用し、色純
度等の表示品質向上を図ることが可能になると共に、製
造段階においては、各色の蛍光体層の明瞭な識別を蛍光
体層を励起発光させることなく、着色されている色によ
って行うことができるため、製造工程における蛍光体層
の形成状態の検査が容易になり、製品の品質管理を容易
に行うことができると共に、検査担当者の作業負担が軽
減される。
【0030】
【実施例】エチルセルロース(粘度10cps)10.
00gを2−(2−エトキシエトキシ)エタノール9
0.00gに十分に溶解させて、バインダ樹脂が10重
量%、溶媒が90重量%の比率になるようにバインダ樹
脂を調製した。次に、以下の配合比率で蛍光体着色組成
物を調整した。
【0031】 <蛍光体着色組成物> バインダ樹脂 15重量% 蛍光体(赤色発光蛍光体) (化成オプトニクス(株)製:「KX−504A」) 24重量% 分散剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1重量% 希釈溶剤 2−(2−エトキシエトキシ)エタノール 58重量% 着色顔料 赤色顔料(堺化学工業株式会社製:「FRO−3」) 2重量% (Fe2 3
【0032】この蛍光体着色組成物を縦640μm×横
210μmの開口部を有する障壁パターン2が幅70μ
m、高さ180μm、ピッチ220μmで基板全面に繰
り返し形成された透明ガラス基板1上に、開口部の幅1
50μm、ピッチ220μmの矩形状パターンが形成さ
れた325メッシュ、版厚80μmのステンレス製スク
リーン版3を使用してスクリーン印刷し、常温で5分間
放置して膜表面をレベリングさせた後、90℃、20分
間乾燥して、蛍光体着色組成物層4を形成した。(図1
参照)得られた感光性着色組成物層5の厚みは底部で2
8μmで底部、側面共に一様な膜厚を有し、表面状態は
平滑であった。
【0033】緑色発光蛍光体として化成オプトニクス
(株)製:「PI−G1S」を、緑色着色顔料として大
日精化工業(株)製:「TMグリーン#3340」を使
用した以外は赤色の蛍光体着色組成物の場合と同様にし
て、蛍光体着色組成物のパターンを形成した。得られた
蛍光体組成物層は、底部、側面部共に31μmの平滑な
表面であった。
【0034】青色発光蛍光体として化成オプトニクス
(株)製:「KX−501A」を、青色着色顔料として
旭日産業(株)製:「アサヒスパーブルーCR」を使用
し、以下同様にして、蛍光体着色組成物のパターンを形
成した。乾燥後に得られた蛍光体着色組成物層は、底
部、側面部共に30μmの平滑な表面であった。
【0035】その後、赤色、緑色、青色のパターンが所
定位置に形成されたかどうか、蛍光体を励起発光をさせ
ることなく同時に、容易に識別することができ、各色塗
布ムラのないことが確認された。
【0036】次に、このガラス基板を、4℃/分の昇温
速度で大気雰囲気下で加熱し、温度420℃で60分間
焼成した後、その後4℃/分の降温速度で、基板を冷却
した。この条件で焼成処理することにより、蛍光体着色
組成物層のバインダ樹脂等が高温で燃焼分解され、各色
の蛍光体からなる着色組成物層が9が形成された。(図
2参照)こうして形成された着色蛍光体層は、各色共に
ピッチ220μmの矩形状パターンの所望位置に形成さ
れたものであり、それらを発光させた時の色度はCIE
色度座標で以下の如く所望の値を示していた。(図2参
照)
【0037】
【表1】
【0038】<比較例>実施例1同様に、エチルセルロ
ース(粘度10cps)10.00gを2−(2−エト
キシエトキシ)エタノール90.00gに十分に溶解さ
せて、バインダ樹脂が10重量%、溶媒が60重量%の
比率になるように調製したバインダ樹脂を用いて、以下
の配合比率で蛍光体組成物を調製し、これを3本ロール
ミルで混練して蛍光体組成物を得た。
【0039】 <蛍光体組成物> バインダ樹脂 15重量% 蛍光体(赤色発光蛍光体) 化成オプトニクス(株)製:「KX−504A」 24重量% 分散剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1重量% 希釈溶剤 2−(2−エトキシエトキシ)エタノール 60重量%
【0040】この赤色の発光蛍光体組成物を実施例1同
様の条件で透明ガラス基板1上に蛍光体組成物層5のパ
ターンを形成した。得られた感光性着色組成物層5の厚
みは底部で30μm、側面20μmであり、塗布膜厚は
不均一であった。しかし、外観からこの蛍光体組成物の
塗布状態が不均一であることは確認できなかった。
【0041】前記赤色発光の蛍光体組成物の組成同様
に、緑色、青色の蛍光体組成物層を形成した。パターン
乾燥後の緑色蛍光体の塗布膜厚は、底部28μm、側面
部20μm、青色蛍光体の塗布膜厚は底部29μm、側
面部18μmで不均一な塗布状態であり、前記赤色発光
の蛍光体同様に、外観で不均一な塗布状態であることを
確認することはできなかった。
【0042】次に、このガラス基板を、4℃/分の昇温
速度で大気雰囲気下で加熱し、温度420℃で60分間
焼成した後、4℃/分の降温速度で、基板を冷却処理し
て、各色の蛍光体パターンを得た。(図3参照)この
後、これら蛍光体を励起発光させると、明瞭に蛍光体の
塗布膜厚の違いがムラとなって現れ、その蛍光体層の品
質は、不良品のレベルであった。このように形成された
蛍光体層は、焼成工程を経た後に蛍光体を励起発光させ
なければ、その形成状態を確認できないため、製品収率
が向上しない原因でもある。
【0043】
【発明の効果】以上に示したように、本発明により、蛍
光体の励起発光色帯域のピーク色光を劣化させることな
く、効率的な色光吸収機能を有し、発光の色純度を向上
させることができる蛍光体着色組成物を得ることがで
き、また、蛍光体の励起発光色帯域におけるピーク色光
の劣化が少ないと共に、着色剤が紫外線吸収をして励起
発光輝度を低下させることが少ないため、有用な蛍光体
の発光輝度を確保し、色純度を向上させた高色純度の発
光表示が得られる。
【0044】更に、前記着色蛍光体組成物を1種類以上
使用して、前記着色蛍光体組成物で形成された蛍光体層
から得られる表示色は励起発光色以外の波長を選択的に
減少させて、高い色純度を有しているので、赤色、緑
色、青色を混合して表示させる白バランスが改善され、
優れた表示品質の実現が可能となる。又、着色剤が十分
に分散された蛍光体着色組成物で蛍光体層を形成し、色
分けがなされているため、蛍光体層部分を励起発光させ
ることなく、その色分けの状態で品質検査をすることが
できる。そのため、蛍光体層の形成状態の良否判定が容
易にできると共に、作業時に蛍光体の励起光を用いない
ため、検査担当者の作業負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る蛍光体着色組成物層パターン形成
工程を示す断面図。
【図2】同蛍光体着色組成物層焼成後のパターン断面
図。
【図3】比較例によって作製された蛍光体組成物層焼成
後のパターン断面図。
【符号の説明】
1…ガラス基板 2…障壁パターン 3…スクリーン印刷版 4…蛍光体着色組成物層 5…蛍光体組成物層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光体とバインダ樹脂からなる蛍光体組成
    物に、蛍光体の励起発光色帯域の色特性を有する着色剤
    を含有してなることを特徴とする蛍光体着色組成物。
  2. 【請求項2】前記蛍光体着色組成物中の着色剤の含有量
    が、0.1〜20重量%であることを特徴とする請求項
    1記載の蛍光体着色組成物。
  3. 【請求項3】蛍光体とバインダ樹脂からなる蛍光体組成
    物に、蛍光体の励起発光色帯域の色特性を有する着色剤
    を含有してなることを特徴とする蛍光体着色組成物を、
    1種類以上用いて蛍光体層を形成してなることを特徴と
    するカラー表示装置。
  4. 【請求項4】前記蛍光体着色組成物中の着色剤の含有量
    が、0.1〜20重量%であることを特徴とする請求項
    3記載のカラー表示装置。
JP8311669A 1996-11-22 1996-11-22 蛍光体着色組成物及びこれを用いたカラー表示装置 Pending JPH10152680A (ja)

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