JPH101523A - 放射線硬化性樹脂組成物 - Google Patents

放射線硬化性樹脂組成物

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JPH101523A
JPH101523A JP8154007A JP15400796A JPH101523A JP H101523 A JPH101523 A JP H101523A JP 8154007 A JP8154007 A JP 8154007A JP 15400796 A JP15400796 A JP 15400796A JP H101523 A JPH101523 A JP H101523A
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meth
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acrylate
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JP8154007A
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Toshihiko Takahashi
俊彦 高橋
Yoshiko Kato
佳子 加藤
Takeshi Watanabe
毅 渡辺
Yuuichi Eriyama
祐一 江利山
Takashi Ukaji
孝志 宇加地
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JSR Corp
Japan Fine Coatings Co Ltd
Original Assignee
Japan Fine Coatings Co Ltd
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば感熱記録型のカードや、感熱印画紙な
どの情報録担体に用いられる、印刷可能な耐熱性保護コ
ートとして好適に使用することができる放射線硬化性樹
脂組成物を提供する。 【解決手段】 (A)第1の線状(メタ)アクリロイル
基含有化合物、(B)第2の分岐状(メタ)アクリロイ
ル基含有化合物、(C)放射線重合開始剤、および
(D)二次粒子の平均粒径が0.5〜3.5μmのシリカ
粒子を含有してなる放射線硬化性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材との密着性、
爪等で引っかいた場合の傷付きにくさ(以下、「耐スク
ラッチ性」という)、耐光性、耐熱性、耐高温擦傷性、
耐指紋付着性および印刷適性に優れた放射線硬化性組成
物に関する。さらに詳しくは、例えば感熱記録型のカー
ドや、感熱印画紙等の情報録担体に用いられる、印刷可
能な耐熱性保護コートとして好適に使用することができ
る放射線硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】書き換え型の感熱記録カードや、感熱印
画紙等の情報記録担体において、記録媒体の表面の耐熱
性、耐擦傷性等を向上させる目的で保護コート層が設け
られる。こうした保護コート層を形成する材料として
は、従来プラスチック基板の表面保護や光デイスクの保
護コートに用いられていた紫外線硬化性のアクリレート
系樹脂組成物が用いられてきた。特開平4−14928
0号公報には、トリプロピレングリコールジアクリレー
トと2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート
および光重合開始剤からなる光デイスク用オーバーコー
ト組成物が提案されている。ここで開示されているオー
バーコート組成物は、皮膚刺激性が低く、低粘度であっ
て、光デイスクのオーバーコートとして用いた場合に十
分な塗膜硬度を有し且つ耐擦傷性に優れるという特徴を
有している。しかし、こうしたオーバーコート材料は常
温での耐擦傷性には優れているものの、感熱記録カード
等の保護コートとして用いた場合、サーマルヘッドで打
撃を受けた時の衝撃性に弱く、高温での耐擦傷性に改良
すべき問題を有している。また、このオーバーコート組
成物による保護コート表面は耐指紋付着性に劣り、手指
で保護コート表面を触った場合に、指紋痕跡が付着しや
すく、表面の透明感を損ない、そればかりでなく、保護
コートの下層に記録されている文字情報等の識別性にも
支障がでるといった改善すべき問題点も有している。
【0003】また、特開平4−106161号公報に
は、不飽和二重結合を有する特定のプライマ材料とオル
ガノポリシロキサン系ハードコートを組み合わせた熱硬
化型の複層コートが提案されている。この材料でコート
された物品は耐傷性、耐摩耗性、表面光沢に優れ、且つ
耐候密着性に優れていることを特徴としている。ここで
開示されているオルガノポリシロキサン系ハードコート
は硬化に伴ってシロキサン結合を有する強固な塗膜を形
成し、高温においても優れた耐傷性を有することが期待
される。また同公報には、塗膜の表面硬度向上のため
に、表面コーティング被膜中に微粒子無機酸化物を添加
することが提案されている。しかし、硬化が熱によって
行われるため、硬化時間が長く生産性に劣るだけでな
く、感熱記録媒体に用いた場合には、感熱層の劣化を招
き、実用的ではない。また形成されたポリシロキサン構
造のオーバーコート層は優れた耐擦傷性や耐熱性を有す
るが、塗膜の柔軟性に欠け、書き換え型感熱記録カード
や、感熱記録紙に用いた場合に容易にクラックを生じる
という問題点を有していた。さらにこうして得られたオ
ーバーコートの表面は印刷インキに対してハジキを生じ
易く良好な印刷を行うことが困難である。また、特公平
7−103328号公報には、(A)下記式(12)
【0004】
【化9】
【0005】ここで、nの平均値は1〜3である、の構
造式を持つ化合物20〜80部、(B)下記式(13)
【0006】
【化10】
【0007】(式中、mの平均値は1〜3、aの平均値
は0〜6、cの平均値は0〜3、a+b+c=6であ
る。)の構造式を持つ化合物5〜50部、(C)下記式
(14)
【0008】
【化11】
【0009】の構造式を持つ化合物0〜40部、(D)
上記A、B、Cと共重合可能なモノマーまたはプレポリ
マー0〜40部、並びにA+B+C+D=100部に対
し、(E)光重合開始剤0〜10部および有機溶剤0〜
150部よりなる活性エネルギー線硬化性被覆用組成物
が開示されている。同公報には、この組成物は低粘度で
塗布しやすく、紫外線もしくは電子線等の照射により極
めて短期間に硬化し、基材への密着性および折り曲げ性
等の加工性に優れ、光沢が良好であることが開示されて
いる。しかし、この組成物から得られる塗膜を耐熱性保
護コートとして用いた場合、耐スクラッチ性、耐指紋付
着性に劣るという問題を有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、例え
ば、感熱記録型のカ−ドや、感熱印画紙等の感熱型情報
記録担体に用いられる、印刷可能な耐熱性保護コ−トに
好適に用いられる放射線硬化性樹脂組成物を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、(A)下記式(1)
【0012】
【化12】
【0013】ここで、R1は水素原子またはメチル基で
あり、X1は下記式(2) −(R2−O)l− ・・・(2) ここで、R2は炭素数2〜6のアルキレン基であり、そ
してlは0〜5の数である、で表される基であり、X2
は下記式(3)
【0014】
【化13】
【0015】ここで、mは0〜1の数である、で表され
る基であり、Arはフェニレン基、ビフェニレン基、ナ
フチレン基等の2価の芳香族基であり、Yは2価の有機
基であり、そしてnは1〜35の数である、但し、X1
は(メタ)アクリロイル基とR2で結合しており、そし
てX2はArと酸素原子(O)で結合しているものとす
る、で表される第1の(メタ)アクリロイル基含有化合
物、(B)下記式(4)
【0016】
【化14】
【0017】ここで、X3は下記式(5)
【0018】
【化15】
【0019】ここで、0<p≦2の数であり、aは0〜
3の数であり、R1は水素原子またはメチル基である、
で表される基であり、X4は下記式(6) −(H)b ・・・(6) ここで、bは0〜3の数である、で表される水素原子で
あり、そしてX5は下記式(7)
【0020】
【化16】
【0021】ここで、qは0〜5の数であり、cは0〜
3の数であり、R1は水素原子またはメチル基であり、
2は炭素数2〜6のアルキレン基である、で表される
基である、但し、a+b+c=4である、で表される化
合物および下記式(8)
【0022】
【化17】
【0023】ここで、X6は下記式(9)
【0024】
【化18】
【0025】ここで、0<p≦2の数であり、aaは0
〜5の数であり、R1は水素原子またはメチル基であ
る、で表される基であり、X7は下記式(10) −(H)bb ・・・(10) ここで、bbは0〜5の数である、で表される基であ
り、そしてX8は下記式(11)
【0026】
【化19】
【0027】ここで、qは0〜5の数であり、ccは0
〜5の数であり、R1は水素原子またはメチル基であ
り、R2は炭素数2〜6のアルキレン基である、で表さ
れる基である、但し、aa+bb+cc=6である、で
表される化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種
の第2の(メタ)アクリロイル基含有化合物、(C)放
射線光重合開始剤並びに(D)二次粒子の平均粒径が
0.5〜5μmのシリカ粒子を含有することを特徴とす
る、放射線硬化性組成物によって達成される。
【0028】(A)第1の(メタ)アクリロイル基含有
化合物 本発明に用いられる第1の(メタ)アクリロイル基含有
化合物は、上記式(1)で表される。中でも、ビスフェ
ノールA骨格を有する化合物[式(1)において、Ar
=フェニレン基、Y=イソプロピレン基であるとき]が
好ましい。具体的には、例えばビスフェノールAジグリ
シジルエーテル重合体の両末端に(メタ)アクリル酸を
付加させた化合物[式(1)において、l=0、m≠0
であるとき]、ビスフェノールAプロピレンオキシド重
合体の両末端に(メタ)アクリル酸を付加させた化合物
[式(1)において、m=0、R2=プロピレン基であ
るとき]およびビスフェノールAエチレンオキシド重合
体の両末端に(メタ)アクリル酸を付加させた化合物
[式(1)において、m=0、R2=エチレン基である
とき]等を挙げることができる。これらの市販品として
は、ビスフェノールAジグリシジルエーテル重合体の
(メタ)アクリル酸付加物として、SP−1506、S
P−1509SP−1519−1、SP−1563、S
P−2500、VR−77、VR−60、VR−90
(以上、昭和高分子(株)製)、ビスコート540(以
上、大阪有機化学工業(株)製)、エポキシエステル3
000A、3000M(以上、共栄社化学(株)製)等
を挙げることができる。また、ビスフェノールAプロピ
レンオキシド重合体の(メタ)アクリル酸付加物とし
て、BP−4PA、BP−2PA、エポキシエステル3
002A、3002M(以上、共栄社化学(株)製)等
を挙げることができる。さらに、ビスフェノールAエチ
レンオキシド重合体の(メタ)アクリル酸付加物として
は、SR−349、SR−640、R−712(以上、
日本化薬(株)製)、BPE−10(以上、第一工業製
薬(株)製)等を挙げることができる。これらの中で、
特に好ましいものとしてはビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル重合体の(メタ)アクリル酸付加物を挙げる
ことができる。
【0029】本発明の組成物を構成する成分(A)〜
(D)の全量における、成分(A)である第1の(メ
タ)アクリロイル基含有化合物の占める割合は、好まし
くは30〜90重量%、より好ましくは50〜80重量
%である。
【0030】(B)第2の(メタ)アクリロイル基含有
化合物 本発明に用いられる第2の(メタ)アクリロイル基含有
化合物は、上記式(4)または上記式(8)で表され
る。第2の(メタ)アクリロイル基含有化合物は、分子
中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有す
る。具体例としては、例えばペンタエリスリトールのテ
トラ(メタ)アクリレート[式(4)において、a=
0、b=0、c=4、q=0であるとき]、ペンタエリ
スリトールのエチレンオキシド付加体のテトラ(メタ)
アクリレート[式(4)において、a=0、b=0、c
=4、q≠0、R2=エチレン基であるとき]、ジペン
タエリスリトールのペンタ(メタ)アクリレート[式
(8)において、aa=0、bb=1、cc=5、q=
0であるとき]、ジペンタエリスリトールのヘキサ(メ
タ)アクリレート[式(8)において、aa=0、bb
=0、cc=6、q=0であるとき]、ジペンタエリス
リトールとε−カプロラクトンとの共重合体の(メタ)
アクリレート[式(8)において、aa≠0であると
き]等を挙げることができる。これらの市販品として
は、ペンタエリスリトールのテトラ(メタ)アクリレー
トとして、KAYARAD PET−30、PET−4
0(以上、日本化薬(株)製)、PE−4E(以上、共
栄社化学(株)製)、ビスコート#400(以上、大阪
有機化学(株)製)等を挙げることができる。また、ペ
ンタエリスリトールのエチレンオキシド付加体のテトラ
(メタ)アクリレートとして、KAYARAD RP−
1040(以上、日本化薬(株)製)等を挙げることが
できる。また、ジペンタエリスリトールのペンタ(メ
タ)アクリレートとして、SR−399(以上、日本化
薬(株)製)を挙げることができる。また、ジペンタエ
リスリトールのヘキサ(メタ)アクリレートとして、K
AYARAD DPHA、DPHA−2C、DPHA−
21(以上、日本化薬(株)製)、DPE−6A(以
上、共栄社化学(株)製)等を挙げることができる。さ
らに、ジペンタエリスリトールとε−カプロラクトンと
の共重合体の(メタ)アクリレートとして、KAYAR
AD D−310、DPCA−20、DPCA−30、
DPCA−60、DPCA−120(以上、日本化薬
(株)製)等を挙げることができる。これらの中で、ジ
ペンタエリスリトールのペンタ(メタ)アクリレートお
よびジペンタエリスリトールとε−カプロラクトンとの
共重合体の(メタ)アクリレートが好ましいものとして
挙げられる。
【0031】本発明の組成物を構成する成分(A)〜
(D)の全量における、成分(B)である第2の(メ
タ)アクリロイル基含有化合物の占める割合は、好まし
くは10〜60重量%、より好ましくは30〜40重量
%である。
【0032】(C)放射線重合開始剤 本発明に使用される(C)成分である放射線重合開始剤
としては、放射線照射により分解してラジカルを発生し
て重合を開始せしめるものであればいずれでもよく、必
要に応じてさらに増感剤を用いることもできる。ここで
「放射線」とは、紫外線、可視光線、赤外線、X線、電
子線、α線、β線、γ線等をいう。このような放射線重
合開始剤としては、例えばアセトフェノン、アセトフェ
ノンベンジルケタール、アントラキノン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ
−2−フェニルアセトフェノン、キサントン系化合物、
トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセト
フェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメ
トキシベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−2−メトル−1−フェニルプロ
パン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−
2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、カル
バゾール、キサントン、1,1−ジメトキシデオキシベ
ンゾイン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフ
ェノン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチ
オキサントン、2−クロロチオキサントン、1−(4−
ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
パン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オ
ン、トリフェニルアミン、2,4,6−トリメチルベンゾ
イルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2,6
−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペン
チルフォスフィンオキサイド、ビスアシルフォスフィン
オキサイド、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、フルオレ
ノン、フルオレン、ベンズアルデヒド、ベンゾインエチ
ルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾフェ
ノン、ミヒラーケトン、2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1
−オン、3−メチルアセトフェノン、3,3’,4,4’
−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフ
ェノン(BTTB)、およびBTTBと色素増感剤;例
えばキサンテン、チオキサンテン、クマリン、ケトクマ
リン等との組み合わせ等が挙げられる。また、下記式
(15)
【0033】
【化20】
【0034】ここで、R3およびR4は互いに独立に炭素
数1〜5のアルキル基であり、Arはフェニレン基、ビ
フェニレン基、ナフチレン基等の2価の芳香族基であ
り、rは2〜50の数である、で表される化合物を用い
ることもできる。
【0035】式(15)中、炭素数1〜5のアルキル基
としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n
−ペンチル基、i−ペンチル基等を挙げることができ
る。これらのうち、炭素数1〜3のアルキル基が好まし
い。また、qとしては2〜20の数が好ましい。
【0036】これらのうち、特にベンジルジメチルケタ
ール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィン
オキサイド、ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)
−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイ
ド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モ
ルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等が好まし
い。また、市販品としてはIrgacure184、6
51、500、907、369、784、2959(以
上、チバガイギー社製)、Lucirin TPO(以
上、BASF社製)、Darocur1116、117
3(以上、メルク社製)、ユベクリルP36(以上、U
CB社製)、ESCACURE KIP150、ESC
ACUREKIP100F(以上、LAMBERTI社
製)等を挙げることができる。また、増感剤としては、
トリエチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、エタノールアミン、4−ジメチルアミノ
安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジ
メチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息
香酸イソアミル等があり、市販品としてはユベクリルP
102、103、104、105(以上、UCB社製)
等が挙げられる。
【0037】本発明の組成物を構成する成分(A)〜
(D)の全量における、成分(C)である上記放射線重
合開始剤の占める割合は、好ましくは0.1〜10重量
%、より好ましくは0.5〜7重量%、特に好ましくは
1〜5重量%である。10重量%を超えると、樹脂液の
硬化特性や硬化物の物性、取り扱い等に悪影響を及ぼす
ことがあり、0.1重量部未満では、硬化速度が低下す
ることがある。
【0038】(D)シリカ粒子 本発明に使用される(D)成分はシリカ粒子であり、該
シリカ粒子の二次粒子の平均粒径としては、0.5〜5
μm、好ましくは0.5〜3μmである。ここで「二次
粒子」とは、結晶的に単一と考えられる単位粒子(一次
粒子)が集合して形成された複合粒子を意味する。二次
粒子の平均粒径が0.5μmより小さいと、耐擦傷性、
耐表面滑り性が十分ではなく、また二次粒子の粒径が5
μmより大きいと、場合によっては、塗膜の透明性が低
下し易くなる。
【0039】シリカ粒子の添加量は組成物を構成する成
分(A)〜(D)の全量において、好ましくは0.05
〜2重量%であり、より好ましくは0.1〜1.8重量
%、さらに好ましくは0.2〜1.5重量%である。シリ
カ粒子の添加量が0.05重量%未満では塗膜の耐スク
ラッチ性、耐擦傷性および耐指紋付着性が不十分となり
易く、2重量%を超えると塗膜の透明性が低下する傾向
がある。
【0040】二次粒子の平均粒径が0.5〜5μmのシ
リカ粒子としては、NipsilE220A、E22
0、K300、E1011、HD、E743、SS−1
0F、SS−178B(以上、日本シリカ工業(株)
製)、シルデックスH31,H32、L−31(以上、
旭硝子(株)製)、SO−E2、SO−E3、SO−E
5(以上、アドマテックス(株)製)等として入手する
ことができる。
【0041】放射線硬化性組成物 本発明の組成物には、成分(A)、成分(B)、成分
(C)および成分(D)に加えて、任意成分として、上
記の(A)成分および(B)成分以外の単官能性および
多官能性モノマーを使用することができる。単官能性モ
ノマーとしては、例えばアクリルアミド、7−アミノ−
3,7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレート、イソ
ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、イソボルニル
オキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、エチルジエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、t−オクチル(メタ)アクリルアミド、ジアセト
ン(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ジシクロペ
ンタジエン(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル
オキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミドテトラクロロフェニル(メタ)アクリレー
ト、2−テトラクロロフェノキシエチル(メタ)アクリ
レート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、テトラブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−
テトラブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、
2−トリクロロフェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−ト
リブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル
(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリ
レート、ペンタクロロフェニル(メタ)アクリレート、
ペンタブロモフェニル(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ボルニル
(メタ)アクリレート、メチルトリエチレンジグリコー
ル(メタ)アクリレート、および下記式(16)〜(1
8)
【0042】
【化21】
【0043】ここで、R1は水素原子またはメチル基を
表わし、R5は炭素数2〜6、好ましくは2〜4のアル
キレン基であり、R6は水素原子または炭素数1〜1
2、好ましくは1〜9のアルキル基であり、Arはフェ
ニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基等の2価の芳
香族基であり、sは0〜12、好ましくは1〜8の数で
ある、
【0044】
【化22】
【0045】ここで、R1は水素原子またはメチル基を
表し、R7は炭素原子数2〜8、好ましくは2〜5のア
ルキレン基であり、tは1〜8、好ましくは1〜4の数
である、
【0046】
【化23】
【0047】ここで、R1は水素原子またはメチル基を
表し、R8は炭素原子数2〜8、好ましくは2〜5のア
ルキレン基であり、R9は水素原子またはメチル基を表
わし、uは1〜8、好ましくは1〜4の数である、で表
される化合物等の(メタ)アクリロイル基含有モノマ
ー;N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリドン等
のビニル基含有モノマーを挙げることができる。
【0048】これらのうち、特にイソボルニル(メタ)
アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、N−ビニルカルバゾール等が好ましい。これら単官
能性モノマーは、例えばアローニクスM−111、M−
113、M−117(以上、東亞合成化学(株)製)、
KAYARAD TC110S、R−629、R−64
4(以上、日本化薬(株)製)、ビスコート3700
(大阪有機化学工業(株)製)等の市販品として入手す
ることができる。多官能性モノマーとしては、例えばエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペ
ンテニルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカンジイルジメチレン
ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオ
キシエチル(メタ)アクリレート、トリプロピレンジア
クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルの両末
端(メタ)アクリル酸付加物、1,4−ブタンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ポリエステルジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等
の(メタ)アクリロイル基含有モノマーを挙げることが
できる。これらのうち、特にトリシクロデカンジイルジ
メチレンジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレートが好ましい。
【0049】また、かかる多官能性モノマーは、例えば
ユピマーUV、SA1002(以上、三菱化学(株)
製)、ビスコート700(以上、大阪有機化学工業
(株)製)、KAYARAD R−604、DPCA−
60、DPCA−30、DPCA−120、HX−62
0、D−310、D−330(以上、日本化薬(株)
製)、アロニックスM−210、M−315、(以上、
東亞合成化学(株)製)等の市販品として入手すること
ができる。
【0050】上記単官能性および多官能性モノマーは、
1種または2種以上組み合わせて用いることができ、本
発明の組成物中に40重量%以下、特に30重量%以下
の量で配合するのが好ましい。40重量%を越えると硬
化物の指紋付着性が増加し、また印刷適正が低下すると
いった不都合を生じ易くなる。
【0051】本発明の組成物には、また必要に応じて各
種添加剤を添加することができる。これらの添加剤とし
ては、例えば酸化防止剤、光安定剤、シランカップリン
グ剤、老化防止剤、熱重合禁止剤、レベリング剤、界面
活性剤、保存安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、可そ剤、
滑剤、無機系充填材、有機系充填材、濡れ性改良剤、塗
面改良剤等がある。酸化防止剤の市販品としては、Ir
ganox1010、1035、1076、1222
(以上、チバガイギー社製)等が挙げられ、紫外線吸収
剤としては、Tinuvin P、234、320、3
26、327、328、213(以上、チバガイギー社
製)、Sumisorb 110、130、140、2
20、250、300、320、340、350、40
0(以上、住友化学工業(株)製)等が挙げられ、光安
定剤の市販品としては、Tinuvin 292、14
4、622LD(以上、チバガイギー社製)、サノール
LS−770、765、292、2626、1114、
744(以上、三共化成工業(株)製)等が挙げられ、
シランカップリング剤としては、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、市販品としては SH6062、SZ6030
(以上、東レ・ダウ コーニング・シリコーン社製)、
KBE903、KBM803(以上、信越シリコーン
(株)製)等が挙げられ、老化防止剤の市販品として
は、Antigene W、S、P、3C、6C、RD
−G、FR、AW(以上、住友化学工業(株)製)等が
挙げられる。
【0052】また、本発明の組成物には、その他の添加
剤としてエポキシ樹脂、ウレタンアクリレート、ビニル
エーテル、プロペニルエーテル、マレイン酸誘導体等の
重合性化合物、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリウレタン、ポリブタジエン、クロロプレン、
ポリエーテル、ポリエステル、ペンタジエン誘導体、ス
チレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体、スチ
レン/エチレン/ブテン/スチレンブロック共重合体、
スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体、石
油樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、フッ素系オリゴマ
ー、シリコーン系オリゴマー、ポリスルフィド系オリゴ
マー等のポリマー、またはオリゴマーも配合することが
できる。
【0053】またさらに、本発明の組成物には希釈溶剤
を用いることもできる。これらの希釈溶剤の例としては
メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブ
タノール、シクロヘキサノール等のアルコール系、酢酸
エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル等のエステル系、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン系、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素の中から選ばれる溶剤およびこれらの1種
以上からなる混合溶剤を挙げることができる。好ましい
希釈溶剤としては、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、ブタノールおよびこれらのアルコール系溶剤と酢酸
エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル系溶剤およびメチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系
溶剤からなる混合溶剤を挙げることができる。希釈溶剤
の使用量は、本発明の組成物のコーテイング方法によっ
て大きく変わるが、通常本発明の組成物(成分(A)〜
(D)および添加剤の全量)100重量部に対して0〜
2000重量%が好ましい。
【0054】本発明の組成物の作製において各成分を混
合する順序は本質的なものではないが、通常、作業の容
易さと(D)成分であるシリカ粒子の分散させ易さの観
点から、成分(A)、成分(B)、成分(C)および必
要に応じて上記任意成分の混合物に対し成分(D)を配
合し、シリカ粒子が均一に分散するまで攪拌を行うこと
により本発明の組成物を得ることができる。得られた組
成物の粘度は、25℃において、通常、1〜10000
cps、好ましくは5〜1000cpsである。また、
本発明の組成物は、通常使用される種々の方法によって
基材上にコートすることができる。こうしたコーテイン
グ方法としては、例えばディップコート、スプレーコー
ト、フローコート、ロールコート、スクリーン印刷等の
方法を挙げることができる。これらコーテイングにおけ
る塗膜の厚さは、通常0.1〜50μmであり、好まし
くは1〜10μmである。また、本発明の組成物をコー
テイングした後、1秒〜24時間、好ましくは10秒〜
1時間の範囲内で、0〜200℃、好ましくは20〜1
00℃、さらに好ましくは40〜70℃の温度で必要に
応じて揮発成分を乾燥させた後、放射線照射して硬化す
ることが好ましい。
【0055】本発明の組成物を硬化させる放射線として
は、紫外線を用いることが好ましい。使用する紫外線は
400nm以下の波長を含むものであり、光源として
は、例えばメタルハライドランプ、水銀灯(高圧、中
圧、低圧いずれでも良い。)を用いることができる。照
射光量としては、通常0.01〜10J/cm2であり、
より好ましくは0.1〜3J/cm2である。
【0056】このようにして得られた硬化塗膜の臨界表
面張力値は、通常20〜40dyne/cmであり、好
ましくは22〜37dyne/cm、さらに好ましくは
25〜35dyne/cmである。硬化塗膜の臨界表面
張力の値が20dyne/cm未満となった場合、塗膜
と印刷インキの密着性が低下する場合がある。またこれ
が40dyne/cmを超えると、印刷インキとの塗布
性に問題が生じる場合があり、印刷インキのハジキ等が
生じる可能性がある。なお、本明細書における臨界表面
張力の値は、種々の表面張力値公知の液体と硬化塗膜と
の接触角を測定し、縦軸に接触角、横軸にそれぞれの液
体の表面張力値(dyne/cm)をプロットした図に
おいて、各点を接触角0度に外挿して得られる値として
定義される。
【0057】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。部は特にことわりのない限り重量部を意味する。
【0058】1. 組成物の調製
【0059】
【表1】
【0060】実施例−1 攪拌機付きガラス容器中へ、(A)成分としてビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル重合体のアクリル酸付加
物(上記式(1)においてn=2.5〜3.7)を70
部、(B)成分としてジペンタエリスリトールモノヒド
ロキシペンタアクリレートを30部、(C)成分として
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを5部、
希釈溶剤として酢酸ブチル30部、キシレンを15部お
よびイソプロピルアルコールを76部を加え室温で均一
になるまで攪拌後、(D)成分として日本シリカ工業
(株)製のシリカ粒子、Nipsil E220A(二
次粒子径1〜2μm<コールター平均粒子径法による
>)を0.53部加えた。溶液中のシリカ粒子が均一分
散するまでホモデイスパーで約10分間攪拌することに
より透明溶液として実施例−1に示す組成物を作製し
た。
【0061】実施例−2〜4および比較例−1〜4 組成物は表1に示す配合で前記実施例−1と同様の操作
で作製した。なお、表1における各成分は以下のとおり
である。 (A)成分 (A)−1:ビスフェノールAジグリシジルエーテル重
合体のアクリル酸付加物(上記式(1)においてl=
0、m=1、n=1〜1.5) (A)−2:ビスフェノールAジグリシジルエーテル重
合体のアクリル酸付加物(上記式(1)においてl=
0、m=1、n=2.5〜3.7) (A)−3:ビスフェノールAプロピレンオキシド重合
体のアクリル酸付加物(上記式(1)においてl=ほぼ
2、m=0、n=1、R2=プロピレン基) (B)成分 (B−1):ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペ
ンタアクリレート(上記式(8)において、aa=0、
bb=1、cc=5、q=0) (B−2):ペンタエリスリトールテトラアクリレート
(上記式(4)において、a=0、b=0、c=4、q
=0) (B−3):ジペンタエリスリトールとε−カプロラク
トンとの共重合体のアクリレート(上記式(8)におい
て、aa=2、bb=0、cc=4、q=0) (C)成分 (C)−1:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン (D)成分 (D−1):Nipsil E220A(日本シリカ工
業(株)製、二次粒子径1〜2μm) その他の成分 (E)−1:トリス[2−(アクリロイルオキシ)エチ
ル]イソシアヌレート (E)−2:アクリロイルモルフォリン (E)−3:シリコーン系スリップ剤SH200(東レ
ダウコーニング社製)
【0062】2. 組成物の塗布と硬化 ポリエステルフィルム(厚さ75μm、東レ(株)
製)、もしくはガラス板上にNo.10バーコーターで
乾燥後の膜厚が5μmになるように作製した組成物の各
々をコートした後、得られた塗布膜を90℃で10分間
乾燥した。 3. 組成物の硬化 上記組成物をコートしたポリエステルフィルムもしくは
ガラス基材を、空気中で紫外線照射装置(アイグラフィ
ックス(株)製 形式UBXO311−00、光源:1
20W/cmのメタルハライドランプ)を用いて、照射
量1.0J/cm2で紫外線照射し、硬化塗膜を作成し
た。
【0063】4. 硬化塗膜の評価 上記硬化塗膜を試験片として、下記方法により評価し
た。結果を表2に記す。 (1)鉛筆硬度:ガラス板上にコートして得られた硬化
塗膜を用い、JISK5400鉛筆硬度試験に従い評価
した。 (2)臨界表面張力:表面張力既知の各種溶剤(和光純
薬工業(株)製ぬれ指数標準液)を25℃、湿度50%
の室内にてマイクロシリンジでガラス板上にコートして
得られた硬化塗膜上に滴下し、液滴の接触角を測定し
た。得られた接触角と表面張力との関係を最小二乗法に
より直線化し、接触角0度における表面張力値を外挿法
により求めた。 (3)密着性:JISK5400に従い、ポリエステル
フィルム上にコートして得られた硬化塗膜に1mm間隔
で縦横10本の碁盤目状の切り込みを入れ、その後セロ
ハンテープで剥離試験を実施した。インキ層の剥離がな
いものを○、剥離があるものを×として評価した。 (4)耐スクラッチ性:ポリエステルフィルム上にコー
トして得られた硬化塗膜を用い、爪での引っかき試験1
0回でインキ層が剥離しないものを○とし、剥離するも
のを×とした。 (5)耐光性:ガラス板上にコートして得られた硬化塗
膜をQ−UVを用いて500時間照射した後の色相、ク
ラック等の外観を評価した。異常のないものを○、着
色、クラックの発生するものを×とした。
【0064】(6)耐熱性:ガラス板上にコートして得
られた硬化塗膜を150℃の乾燥機中に12時間保管後
の色相、クラック等の外観を評価した。異常のないもの
を○、着色、クラックの発生するものを×とした。 (7)耐高温擦傷性:ポリエステルフィルム上にコート
して得られた硬化塗膜を、ヘッド温度350℃のサーマ
ルヘッドを用いて1000回の記録消去プロセスを繰り
返した。このときの硬化塗膜表面のサーマルヘッドによ
る打痕を観察し、打痕がほとんど見られないものを○と
し、打痕が明瞭に認められるものを×とした。 (8)耐指紋付着性:ポリエステルフィルム上にコート
して得られた硬化塗膜を用い、ナタネ油で指を濡らした
後、木綿布で軽くふき取った状態での指紋の付着性を目
視で評価した。指紋の跡が明らかに認められないものを
○とし、認められるものを×とした。 (9)印刷適性:油性黒マジックインキ(ペンテル
(株)製)でポリエステルフィルム上にコートして得ら
れた硬化塗膜上に直径3cmの塗りつぶした円を書き、
マジックインキのはじきを目視で評価し、はじきが認め
られないものを○、はじくものを×とした。
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】本発明の放射線硬化性樹脂組成物は、硬
化後の塗膜の基材との密着性、耐スクラッチ性、耐光
性、耐熱性、耐擦傷性に優れており、特に高温での耐擦
傷性に優れており、さらに、硬化表面の指紋付着が少な
く硬化表面への印刷適性が良好であり、硬化速度が大き
いといった優れた特徴を有している。特に感熱型の情報
記録担体の表面保護コートの製造に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 毅 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 江利山 祐一 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 宇加地 孝志 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記式(1) 【化1】 ここで、R1は水素原子またはメチル基であり、X1は下
    記式(2) −(R2−O)l− ・・・(2) ここで、R2は炭素数2〜6のアルキレン基であり、そ
    してlは0〜5の数である、で表される基であり、X2
    は下記式(3) 【化2】 ここで、mは0〜1の数である、で表される基であり、
    Arはフェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基等
    の2価の芳香族基であり、Yは2価の有機基であり、そ
    してnは1〜35の数である、但し、X1は(メタ)ア
    クリロイル基とR2で結合しており、そしてX2はArと
    酸素原子(O)で結合しているものとする、で表される
    第1の(メタ)アクリロイル基含有化合物、(B)下記
    式(4) 【化3】 ここで、X3は下記式(5) 【化4】 ここで、0<p≦2の数であり、aは0〜3の数であ
    り、R1は水素原子またはメチル基である、で表される
    基であり、X4は下記式(6) −(H)b ・・・(6) ここで、bは0〜3の数である、で表される水素原子で
    あり、そしてX5は下記式(7) 【化5】 ここで、qは0〜5の数であり、cは0〜3の数であ
    り、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は炭素数
    2〜6のアルキレン基である、で表される基である、但
    し、a+b+c=4である、で表される化合物および下
    記式(8) 【化6】 ここで、X6は下記式(9) 【化7】 ここで、0<p≦2の数であり、aaは0〜5の数であ
    り、R1は水素原子またはメチル基である、で表される
    基であり、X7は下記式(10) −(H)bb ・・・(10) ここで、bbは0〜5の数である、で表される基であ
    り、そしてX8は下記式(11) 【化8】 ここで、qは0〜5の数であり、ccは0〜5の数であ
    り、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は炭素数
    2〜6のアルキレン基である、で表される基である、但
    し、aa+bb+cc=6である、で表される化合物よ
    りなる群から選ばれる少なくとも1種の第2の(メタ)
    アクリロイル基含有化合物、(C)放射線重合開始剤並
    びに(D)二次粒子の平均粒径が0.5〜5μmのシリ
    カ粒子を含有することを特徴とする、放射線硬化性組成
    物。
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