JPH10149797A - 冷陰極材料及び冷陰極蛍光管 - Google Patents

冷陰極材料及び冷陰極蛍光管

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JPH10149797A
JPH10149797A JP31034296A JP31034296A JPH10149797A JP H10149797 A JPH10149797 A JP H10149797A JP 31034296 A JP31034296 A JP 31034296A JP 31034296 A JP31034296 A JP 31034296A JP H10149797 A JPH10149797 A JP H10149797A
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JP
Japan
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cold cathode
oxygen
fluorescent tube
conductive oxide
cathode material
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JP31034296A
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English (en)
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Masaki Hirohashi
正樹 広橋
Jun Kuwata
純 桑田
Yoshio Watanabe
由雄 渡辺
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 W、Ni材や化学量論的導電性酸化物では実
現されていなかった電流範囲や電流密度範囲で低電圧で
冷陰極として機能し、この特性が長期的に安定に持続す
る、高効率・長寿命な冷陰極蛍光管を実現する冷陰極材
料を提供し、実際にこのような冷陰極蛍光管を実現する
ことを目的とする。 【解決手段】 本発明は、ランタノイド元素、アルカリ
土類元素、イットリウムの中から一元素以上の物質と、
遷移金属元素の中から一元素以上の物質とを含む導電性
酸化物であって、この導電性酸化物の組成比が、酸素の
欠損の主原因により、化学量論比から還元方向にずれて
いる酸素欠損型導電性酸化物を含む冷陰極材料であり、
このような冷陰極材料を冷陰極3に用いた冷陰極蛍光管
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷陰極材料及び冷
陰極蛍光管に関し、特にLCD(液晶ディスプレイ)用
パックライト等に好適に用いられる冷陰極材料及び冷陰
極蛍光管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、蛍光管は、熱陰極型と冷陰極型
に大別される。
【0003】例えば、照明用蛍光灯等、概ね5φ以上の
比較的管径の大きなものには、発光効率の高い熱陰極型
が利用される。
【0004】そして、熱陰極型の電極は、金属基体表面
にエミッタとしてBaO、SrO、CaO等が塗布され
ており、これによって低電圧動作が可能となり高発光効
率を実現している。
【0005】一方で、LCDバックライト等の冷陰極蛍
光管には、小型化(細管化)が容易、寿命が長い、発熱
が比較的少ない、点灯回路が単純等の長所がある冷陰極
型が広く利用されている。
【0006】また、このような冷陰極蛍光管では、封入
ガスとしては、1種類以上の希ガスが用いられ、多くの
場合は希ガスにHg蒸気が追加されており、このような
ガスの圧力は0.1〜200torr、そして放電電流
1〜20mA等の条件範囲で使用されることが一般的で
ある。
【0007】また、このような冷陰極蛍光管では、冷陰
極動作で有効に機能するエミッタがないために、電極に
は、W、Ta、Ni、Fe、Zr等の遷移金属やこれを
主原料とする合金が用いられてきた。
【0008】また、冷陰極動作で有効に機能する材料を
実現すべく、(LaSr)CoO3等のペロブスカイト
型結晶構造を有する酸化物導電体の電極が提案されてお
り、例えば特開平5−190137号公報に開示されて
いる。
【0009】これらの型酸化物導電体は、化学量論的な
酸化物であって、W、Ni等に比べて、放電電流が8〜
20mAの領域で放電電圧が25V程度と低いもので、
冷陰極蛍光管に用いた場合の低電圧化・高効率化が可能
となった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような化
学量論的な酸化物導電体を用いた冷陰極は、冷陰極とし
ては比較的大電流である8〜20mAの範囲でのみ低電
圧で動作可能であり、現在最も用途の多い0.5〜7.
0mAの範囲での動作ではこのような効果は発現せず、
従来のW等と有意差がなくなってしまうという課題があ
った。
【0011】また、このような化学量論的な酸化物導電
体を用いた冷陰極は、初期特性としては低電圧で動作可
能であるが、数時間点灯後にはその効果が失われてしま
い、冷陰極蛍光管に用いるのは好ましくない課題を有し
ていた。
【0012】本発明の目的は、このような動作範囲上の
制限や寿命といった技術的課題を解決し、従来実現でき
なかった電流範囲等において低電圧で冷陰極として機能
し、この低電圧特性が1000時間以上もの間長期的に
安定に持続する、即ち高効率・長寿命な冷陰極蛍光管を
実現すべく、新規な冷陰極材料を提供し、実際に冷陰極
蛍光管を実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ランタノイド元素、アルカリ土類元素、
イットリウムの中から一元素以上の物質と、遷移金属元
素の中から一元素以上の物質とを含む導電性酸化物であ
って、この導電性酸化物の組成比が、酸素の欠損の主原
因により、化学量論比から還元方向にずれている酸素欠
損型導電性酸化物を含む冷陰極材料であり、このような
冷陰極材料を冷陰極に用いた冷陰極蛍光管である。
【0014】このような構成により、高効率・長寿命な
冷陰極蛍光管を実現する新規な冷陰極材料を提供し、実
際に高効率・長寿命な冷陰極蛍光管を実現する。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1記載の本発明は、ランタ
ノイド元素、アルカリ土類元素、イットリウムの中から
一元素以上の物質と、遷移金属元素の中から一元素以上
の物質とを含む導電性酸化物であって、前記導電性酸化
物の組成比が化学量論比から還元方向にずれている酸素
欠損型導電性酸化物を含有した冷陰極材料である。
【0016】このような構成により、高効率・長寿命な
冷陰極蛍光管を実現する新規な冷陰極材料が実現され、
冷陰極蛍光管に使用した場合、実際に高効率・長寿命な
冷陰極蛍光管を実現する。
【0017】より具体的には、請求項2記載のように、
酸素欠損型導電性酸化物が、一般式(A1(x-a-b・・・)
2a3b…)(B1(y-a'-b'・・・)2a'3b'…)Oz-a''
示され、前記一般式中、A1、A2…は、ランタノイド元
素、イットリウム及びアルカリ土類元素から選択される
元素、B1、B2…は、遷移金属元素、Oは、酸素、x、
y、zは、正の整数、a、b…は、正の有理数、a’、
b’…は、正の有理数、及びa’’は、酸素欠損量に対
応した正の有理数のものでもよい。
【0018】さらに、より具体的には、請求項3記載の
ように、酸素欠損型導電性酸化物が、一般式(A
1(1-a-b・・・)2a3b…)(B1(1-a'-b'・・・)2a'3b'
…)O3-a' 'で示され、前記一般式中、A1、A2…は、
ランタノイド元素、イットリウム及びアルカリ土類元素
から選択される元素、B1、B2…は、遷移金属元素、O
は、酸素、x、y、zは、正の整数、a、b…は、正の
有理数、a’、b’…は、正の有理数、及びa’’は、
酸素欠損量に対応した正の有理数であるものでもよい。
【0019】または、請求項4記載のように、酸素欠損
型導電性酸化物が、一般式(A1(2- a-b・・・)2a
3b…)(B1(1-a'-b'・・・)2a'3b'…)O4-a''で示さ
れ、前記一般式中、A1、A2…は、ランタノイド元素、
イットリウム及びアルカリ土類元素から選択される元
素、B1、B2…は、遷移金属元素、Oは、酸素、x、
y、zは、正の整数、a、b…は、正の有理数、a’、
b’…は、正の有理数、及びa’’は、酸素欠損量に対
応した正の有理数であるものでもよい。
【0020】または、請求項5記載のように、酸素欠損
型導電性酸化物が、一般式(A1(1- a-b・・・)2a
3b…)(B1(2-a'-b'・・・)2a'3b'…)(C
1(3-a'-b'・・・)2a'3b'…)O7-a''で示され、前記一
般式中、A1、A2…は、ランタノイド元素及びイットリ
ウムから選択される元素、B1、B2…は、アルカリ土類
元素、C1、C2…は、遷移金属元素、Oは、酸素、x、
y、zは、正の整数、a、b…は、正の有理数、a’、
b’…は、正の有理数、及びa’’は、酸素欠損量に対
応した正の有理数であるものでもよい。
【0021】または、請求項6記載のように、酸素欠損
型導電性酸化物が、ランタノイド元素、イットリウム、
アルカリ土類元素、遷移金属元素以外の元素を同時に含
むものでもよく、ここで、請求項7記載のように、この
遷移金属元素以外の元素が、PbまたはBであってもよ
い。
【0022】または、請求項8記載のように、酸素欠損
型導電性酸化物が、請求項3から7のいずれか記載の酸
素欠損型導電性酸化物の中から二つ以上を同時に含むも
のであってもよい。
【0023】または、請求項9記載のように、酸素欠損
型導電性酸化物が、請求項3から8のいずれか記載の酸
素欠損型導電性酸化物と、A又はAxy (Aは、ラン
タノイド元素、イットリウム、アルカリ土類元素、遷移
金属元素の中のいずれか、Oは、酸素、x,yは正の整
数)で示されるものから二つ以上を同時に含むものであ
ってもよい。
【0024】そして、請求項10記載の本発明は、ガラ
ス管と、前記ガラス管の内部に存在するガス体と、前記
ガラス管の内面に配された蛍光体と、前記ガス体に連絡
した冷陰極と、前記冷陰極に対向した一方の電極とを有
し、前記冷陰極が、請求項1から9のいずれか記載の冷
陰極材料を含む冷陰極蛍光管である。
【0025】このような構成により、高効率・長寿命な
冷陰極蛍光管を実現する。ここで、請求項11記載のよ
うに、冷陰極は、所定形状が付加された請求項1から9
のいずれか記載の冷陰極材料から形成されるものでもよ
い。
【0026】または、請求項12記載のように、冷陰極
は、基体と、前記基体表面に形成された請求項1から9
のいずれか記載の冷陰極材料部とを有するものでもよ
い。
【0027】そして、請求項13記載のように、0.5
〜7.0mAの印加電流で使用される冷陰極蛍光管であ
ってもよい。
【0028】または、請求項14記載のように、50〜
5000mA/cm2の印加電流密度で使用される冷陰
極蛍光管であってもよい。
【0029】以下、本発明の各実施の形態について、図
面を参照しながら詳細に説明していく。
【0030】(実施の形態1)最初に、本発明の実施の
形態1について図面を参照しながら説明する。
【0031】まず、本実施の形態の酸素欠損型酸化物材
料の作製方法について説明する。本実施の形態では、酸
素欠損型酸化物材料の作製するための前段として、化学
量論的導電性酸化物を以下のように作製した。
【0032】最初に、一般式(A1(x-a-b・・・)2a3b
…)(B1(y-a'-b'・・・)2a'3b'…)Ozで示される所
望の化学量論的化合物の各構成元素の硝酸溶液を、所望
の元素比率になるように混合する。
【0033】ここで、A1、A2…は、ランタノイド元
素、イットリウム及びアルカリ土類元素から選択される
元素、B1、B2…は、遷移金属元素、Oは、酸素、x、
y、zは、正の整数、a、b…は、正の有理数、及び
a’、b’…は、正の有理数である。
【0034】次に、この混合溶液を、蓚酸とエタノール
の混合溶液に滴下し、これらの蓚酸塩の沈殿物を得る。
【0035】ついで、この沈殿物を約70度で乾燥し
て、乾燥した各固形物を混合した後、電気炉を用いて空
気中にて500度程度で3時間程度加熱して、不要な蓚
酸塩を熱分解し、各構成元素の酸化物を得る。
【0036】ついで、これらの各酸化物を、酸素気流中
または空気中で、各構成元素に対応して選択される70
0〜2000度の温度で5時間程度本焼成し、完全な結
晶構造を有する複合酸化物を得る。
【0037】そして、この複合酸化物は、粉末状で粒子
が結合して固まっているので、乳鉢やボールミルなどで
数〜数十ミクロンに粉砕し、所望の粒径にする。
【0038】さらに、必要に応じて焼結体を形成しても
よい。もちろん、所望の化学量論的導電性酸化物が得ら
れるなら、このような作製方法に限定されものではな
い。
【0039】そして次に、このようにして得た化学量論
的導電性酸化物から酸素欠損型酸化物を作製する方法に
ついて説明する。
【0040】一般的に化学量論的酸化物の定常状態にお
ける酸素欠損量は、還元性雰囲気である場合を除いて、
酸素分圧と温度により一義的に決定される。
【0041】従って、所望の酸素欠損型酸化物は、化学
量論的酸化物を、所定の酸素分圧と温度環境下に、定常
状態になるまで保持することによって簡便に得られるこ
とになる。
【0042】なお、このようにして得られた酸素欠損型
酸化物は、一般式(A1(x-a-b・・・)2a3b…)(B
1(y-a'-b'・・・)2a'3b'…)Oz-a''で示され、ここで
a’’は、酸素欠損量に対応した正の有理数である。
【0043】ただし、このような酸素欠損型酸化物を構
成する酸素以外の元素成分の化学量論比からのずれは、
±10%の範囲であれば機能上実質的な支障はない。
【0044】さて、本実施の形態では、このような酸素
欠損型導電性酸化物として、La1- xSrxCoO3-a''
を用いた場合、具体的には、LaCoO3-a''、La0.5
Sr0 .5CoO3-a''、SrCoO3-a''の3種類につい
て代表させて説明する。
【0045】図1は、本実施の形態の酸素欠損型導電性
酸化物を冷陰極に用いた冷陰極蛍光管の断面図を示す。
【0046】図1において、1は蛍光管のガラス管、
2、2’はガラス管端部に設けれた口金、3は口金2に
設けられた冷陰極、4は冷陰極と1対をなす口金2’に
設けられた一方の電極、5はガラス管1の内面に配され
た蛍光体、及び6はガラス管内部に封入された封入ガス
である。
【0047】ここで、口金2、2’としては、Ni−C
r−Fe合金製を用い、ガラス管4は、内径2.0mm
とし、硬質ガラス製を用いたが、もちろん他の金属やガ
ラス材等も、適宜用いることができる。
【0048】また、冷陰極3の形状は、先端部分が幾分
丸みをもった0.6φx4.0mmの円柱形状とした
が、厚みのほとんどない円状等、適宜所望の形状で形成
することもできる。
【0049】そして、この冷陰極3としては、最初に化
学量論的導電性酸化物を作製した上で、酸素欠損型導電
性酸化物を作製して形成することは前述した通りである
が、本実施の形態では、まず化学量論的酸化物の焼結体
を作製し、直接口金2と力学的かしめによって結合し、
その後、前述したように、各々所定の酸素分圧と温度環
境下おきに、定常状態になるまで保持して、酸素欠損型
導電性酸化物を用いた冷陰極3を形成した。
【0050】ここで、このように、冷陰極3を口金2と
直接結合する以外に、Agペースト等による接着やW等
を介した溶接等の化学的結合等を用いたり、適当な中間
層をも介する等、適宜選択して結合してもよい。
【0051】また、冷陰極3の基体となるW等の遷移金
属粉末を焼結した所望形状の金属体を口金2に予め溶接
し、この金属体表面上へ化学量論的酸化物の粉末と低融
点ガラスフリットを主成分とするペーストを塗布して、
ガラスフリットが溶融する温度で焼成して膜を形成する
か、化学量論的酸化物の粉末を、金属体表面上に溶射す
る一般的な溶射法によって膜を形成するか、または化学
量論的酸化物の膜を、基体上に一般的スパッタ法によっ
て形成する等の手法により、金属体表面上に化学量論的
酸化物膜を形成してもよい。
【0052】ついで、このような化学量論的酸化物焼結
体や、あるいは化学量論的酸化物焼結膜を酸素欠損型に
するために、ガラス管1と口金2とは溶接して固定して
おく一方で、一方の電極4の側は、所望の電極間距離、
具体的には80mmとなる位置に仮止め、すなわち電極
4の位置は動かないが、電極4とガラス管1の内壁の隙
間を、ガスが自由に通過できる状態に設定した。
【0053】そして、この仮止めした状態を利用して排
気を行い、この排気工程の真空度、加熱温度、排気時間
を適宜単独で、あるいは組合せて制御し、LaCoO
3-a''、La0.5Sr0.5CoO3-a''、SrCoO3-a''
の3種類の酸素欠損型酸化物から構成された、またはこ
のような酸素欠損型酸化物を表面に形成した冷陰極3を
作製した。
【0054】また、封入ガス6は、このように酸素欠損
型酸化物が形成された後、所定の排気、電極の還元処理
終了後、80torrの95%のNeガスと5%のAr
ガスの混合ガスと、十分なHg蒸気とを封入したもので
ある。
【0055】もちろん、場合によっては、Hg蒸気は、
省略してもかまわない。また、一方の電極4は、このよ
うに封入ガス6が完全に封入された後、口金2’とガラ
ス管1とを完全に溶接した後、チップオフしたものであ
る。
【0056】このようにして作製された冷陰極蛍光管
を、高周波インバータを用いて60kHzで点灯させ、
放電特性を評価した。
【0057】図2に、放電電流が5mAである場合にお
けるLaCoO3-a''、La0.5Sr 0.5CoO3-a''、S
rCoO3-a''の酸素欠損率と低電圧特性維持寿命との
関係を示す。
【0058】ここで、酸素欠損率は、(a’’/3)×
100(%)であり、低電圧維持寿命とは、放電電圧の
低電圧特性が完全に失われるまでの時間、換言すれば、
放電電圧が、点灯時間経過とともにW等の遷移金属電極
の場合と同等にまで劣化するまでの時間、のことをい
い、時間的制約から1000時間で測定は終了させた。
【0059】また、放電電流とは、冷陰極3に印加する
電流である。図2から、元々の化学量論的酸化物である
LaCoO3、La0.5Sr0.5CoO3、SrCoO3
用いて冷陰極とした場合に比べて、つまり酸素欠損率が
0である場合に比較して、酸素欠損型酸化物であるLa
CoO3-a''、La0.5Sr0. 5CoO3-a''、SrCoO
3-a''を用いて冷陰極3とした冷陰極蛍光管の低電圧維
持寿命は、格段に長寿命化されたことが理解できる。
【0060】ただし、La0.5Sr0.5CoO3-a''、S
rCoO3-a''を用いて冷陰極3とした冷陰極蛍光管の
場合には、酸素欠損率が、概ね1%程度以上であれば1
000時間以上の寿命が得られるのに対し、LaCoO
3-a''の場合には、0.1%程度以上で同様の寿命特性
が得られる相違点を有する一方で、酸素欠損率が30%
を越えると、一様に寿命が1000時間を切ってくる傾
向を呈した。
【0061】次に、図3は、一般的なWを用いて冷陰極
とした冷陰極蛍光管と、元々の化学量論的酸化物である
LaCoO3、La0.5Sr0.5CoO3、SrCoO3
用いて冷陰極とした冷陰極蛍光管と、酸素欠損型酸化物
であるLaCoO3-a''、La0.5Sr0.5CoO3-a''
SrCoO3-a''を用いて冷陰極3とした冷陰極蛍光管
の各々における放電電流と放電電圧の関係を示す。
【0062】ここで、酸素欠損型酸化物であるLaCo
3-a''、La0.5Sr0.5CoO3-a ''、SrCoO
3-a''の代表例として、LaCoO2.97(酸素欠損率1
%)、La0.5Sr0.5CoO2.8(酸素欠損率約6.7
%)、SrCoO2.45(酸素欠損率18.3%)を用い
た。
【0063】また、放電電圧とは、冷陰極3に印加され
る電圧である。図3から、酸素欠損型酸化物であるLa
CoO2.97、La0.5Sr0.5CoO2. 8、SrCoO
2.45を冷陰極に用いた場合には、互いにほぼ同様な放電
電圧特性を呈しており、かつWを用いた場合に比較し
て、8mA以上の高電流領域では約60V、0.5〜7
mAの低電流領域でも約40Vも低い放電電圧特性を示
していることが理解できる。
【0064】さらに、図3から、元々の化学量論的酸化
物であるLaCoO3、La0.5Sr 0.5CoO3、SrC
oO3を用いて冷陰極とした場合には、互いにほぼ同様
な放電電圧特性を呈しており、Wを用いた場合に比較し
て、放電電流が大きい場合には約20V程の低い放電電
圧特性を示してはいるものの、一方で全ての電流領域
で、酸素欠損型酸化物であるLaCoO2.97、La0.5
Sr0.5CoO2.8、SrCoO2.45を冷陰極に用いた場
合に比較すると、30〜40V程度、放電電圧が高いこ
とがわかる。
【0065】また、酸素欠損率が、0.1%〜30%程
度の範囲であれば、これらと同様の特性を呈することも
確認した。
【0066】なお、放電電流5mAにおける効率につ
き、各酸素欠損型酸化物とWとを互いに比較した結果、
約20%向上していた。
【0067】次に、図4に、放電電流5mAにおける放
電電流密度と放電電圧の関係を示す。
【0068】ここで、放電電流密度とは、放電電流を冷
陰極の表面積で割った値である。図4から、Wを冷陰極
に用いた場合には、電流密度を高くすると放電電圧が上
昇しているのに対して、酸素欠損型酸化物であるLaC
oO2.97、La0.5Sr0 .5CoO2.8、SrCoO2.45
を冷陰極に用いた場合には、50〜5000mA/cm
2程度の高い電流密度の領域で使用しても、50mA/
cm2程度以下と同様に放電電圧は低く維持され、より
詳細には、放電電圧は電流密度の上昇に伴い低くなる傾
向を呈することがわかる。
【0069】なお、以上において、管内径は、2.0m
mの他に1.2、3.0、4.0及び5.0mmの4種
類、管長は、80mmの他に10、40、160及び3
20mmの4種類、ガス圧力は、80torrの他に1
0、40、60、100、140及び180torrの
6種類、駆動方法は、直流も含め種々の周波数の交流、
希ガスは、100%のHeガス、100%のNeガス、
100%のArガス、100%のKrガス、100%の
Xeガス、組成比が(1−x’):x’のNeガスとA
rガスとの混合ガス(ここで0<x’<1)、組成比が
(1−x’):x’のNeガスとXeガスとの混合ガス
等の種々のものを組合せて、同様の低電圧放電維持寿命
と放電電圧特性を測定をしたところ、同様の結果が得ら
れることを確認した。
【0070】以上より、本実施の形態の酸素欠損型酸化
物冷陰極材料を用いれば、従来の化学量論的酸化物を用
いた冷陰極では実現できなかった1000時間以上もの
低電圧放電維持寿命を実現した。
【0071】さらに、従来のW、Ni等や化学量論的酸
化物を用いた冷陰極では実現できなかった広い範囲の放
電電流の範囲で、低い放電電圧特性を実現し、特に化学
量論的酸化物を用いた冷陰極に比較して、0.5〜7.
0mAの低い放電電流の範囲でも低い放電電圧特性を実
現した。
【0072】さらに、従来のW、Ni等を用いた冷陰極
では実現できなかった広い範囲の放電電流密度の範囲
で、低い放電電圧特性を実現し、特に50〜5000m
A/cm2程度の高い電流密度の範囲で低い放電電圧特
性を実現可能した。
【0073】従って、本実施の形態の酸素欠損型酸化物
冷陰極材料を用いることにより、長寿命かつ高効率な冷
陰極蛍光管を実現することができる。
【0074】(実施の形態2)本実施の形態では、一般
式(A1(x-a-b・・・)2a3b…)(B1(y-a'-b'・・・)
2a'3b'…)Oz-a''で示される酸素欠損型酸化物の
内、実施の形態1で代表的に説明したもの以外の一般式
(A1(1-a-b・・・)2a3b…)(B1(1-a'-b'・・・) 2a'
3b'…)O3-a''で示されるものについて説明する。
【0075】本実施の形態においても、実施の形態1に
準じた作製方法で作製した酸素欠損型酸化物冷陰極材料
A〜Dを用い、同様の構成の冷陰極蛍光管を構成し、放
電電流5mAとした場合の低電圧放電維持寿命と放電電
圧を評価した。
【0076】また、比較のために同様の組成だが酸素欠
損がない状態の化学量論的酸化物の比較例A〜Dについ
ても同様の評価を行なった。
【0077】その結果を、以下の(表1)に示す。
【0078】
【表1】
【0079】この(表1)から明らかなように、表中に
示した酸素欠損型酸化物を冷陰極に用いた冷陰極蛍光管
は、実施の形態1におけるものと同様の放電電圧特性と
低電圧放電維持寿命とを有することがわかる。
【0080】さらに、BaRuO3-a''、Pr0.9Ca
0.1MnO3-a''、Nd0.6Gd0.2Ca 0.1Sr0.1Co
0.7Fe0.33-a''等についても同様の評価を行なった
ところ、同様の結果となった。
【0081】従って、本実施の形態の酸素欠損型酸化物
冷陰極材料を用いることによっても、長寿命かつ高効率
な冷陰極蛍光管を実現することができた。
【0082】(実施の形態3)本実施の形態では、一般
式(A1(x-a-b・・・)2a3b…)(B1(y-a'-b'・・・)
2a'3b'…)Oz-a''で示される酸素欠損型酸化物の
内、実施の形態1や実施の形態2で代表的に説明したも
の以外の一般式(A1(2-a-b・・・)2a3b…)(B1
(1-a'-b'・・・)2a'3b'…)O4-a''で示されるものに
ついて説明する。
【0083】本実施の形態においても、実施の形態1に
準じた作製方法で作製した酸素欠損型酸化物冷陰極材料
E〜Fを用い、同様の構成の冷陰極蛍光管を構成し、放
電電流5mAとした場合の低電圧放電維持寿命と放電電
圧を評価した。
【0084】また、比較のために同様の組成だが酸素欠
損がない状態の化学量論的酸化物の比較例E〜Fについ
ても同様の評価を行なった。
【0085】その結果を、以下の(表2)に示す。
【0086】
【表2】
【0087】この(表2)から明らかなように、表中に
示した酸素欠損型酸化物を冷陰極に用いた冷陰極蛍光管
は、実施の形態1におけるものと同様の放電電圧特性と
低電圧放電維持寿命とを有することがわかる。
【0088】さらに、Nd2CuO4-a''、Dy1.7Ba
0.3NiO4-a''、La1.4Gd0.3Sr0.2Ba0.1Cu
0.9Mn0.1O4-a''等についても同様の評価を行なったと
ころ、同様の結果となった。
【0089】従って、本実施の形態の酸素欠損型酸化物
冷陰極材料を用いることによっても、長寿命かつ高効率
な冷陰極蛍光管を実現することができた。
【0090】(実施の形態4)本実施の形態では、一般
式(A1(x-a-b・・・)2a3b…)(B1(y-a'-b'・・・)
2a'3b'…)Oz-a''で示される酸素欠損型酸化物の
内、実施の形態1から実施の形態3で代表的に説明した
もの以外の一般式(A1(1-a-b・・・)2a3b…)(B
1(2-a'-b'・・・)2a'3b'…)(C1(3-a'-b'・・・)2a'
3b'…)O7-a''で示されるものについて説明する。こ
こで、A1、A2…は、ランタノイド元素及びイットリウ
ムから選択される元素、B1、B2…は、アルカリ土類元
素、C1、C2…は、遷移金属元素、Oは、酸素、x、
y、zは、正の整数、a、b…は、正の有理数、a’、
b’…は、正の有理数、及びa’’は、酸素欠損量に対
応した正の有理数である。
【0091】本実施の形態においても、実施の形態1に
準じた作製方法で作製した酸素欠損型酸化物冷陰極材料
Gを用い、同様の構成の冷陰極蛍光管を構成し、放電電
流5mAとした場合の低電圧放電維持寿命と放電電圧を
評価した。
【0092】また、比較のために同様の組成だが酸素欠
損がない状態の化学量論的酸化物の比較例Gについても
同様の評価を行なった。
【0093】その結果を、以下の(表3)に示す。
【0094】
【表3】
【0095】この(表3)から明らかなように、表中に
示した酸素欠損型酸化物を冷陰極に用いた冷陰極蛍光管
は、実施の形態1におけるものと同様の放電電圧特性と
低電圧放電維持寿命とを有することがわかる。
【0096】さらに、YBa2Cu37-a''、Y0.9La
0.1Ba1.8Sr0.2Cu2.9Ni0.17-a''等についても
同様の評価を行なったところ、同様の結果となった。
【0097】従って、本実施の形態の酸素欠損型酸化物
冷陰極材料を用いることによっても、長寿命かつ高効率
な冷陰極蛍光管を実現することができた。
【0098】(実施の形態5)本実施の形態では、一般
式(A1(x-a-b・・・)2a3b…)(B1(y-a'-b'・・・)
2a'3b'…)…Oz-a''で示される酸素欠損型酸化物の
内、ランタノイド元素、イットリウム、アルカリ土類元
素、遷移金属元素以外のPb、Bi等を同時に含む酸化
物について説明する。
【0099】本実施の形態においても、実施の形態1に
準じた作製方法で作製した酸素欠損型酸化物冷陰極材料
Hを用い、同様の構成の冷陰極蛍光管を構成し、放電電
流5mAとした場合の低電圧放電維持寿命と放電電圧を
評価した。
【0100】また、比較のために同様の組成だが酸素欠
損がない状態の化学量論的酸化物の比較例Hについても
同様の評価を行なった。
【0101】その結果を、以下の(表4)に示す。
【0102】
【表4】
【0103】この(表4)から明らかなように、表中に
示した酸素欠損型酸化物を冷陰極に用いた冷陰極蛍光管
は、実施の形態1におけるものと同様の放電電圧特性と
低電圧放電維持寿命とを有することがわかる。
【0104】さらに、Bi2Ba2CaCu27-a''、L
2-xPbxRu24-a''についても、同様の評価を行な
ったところ、同様の結果となった。
【0105】従って、本実施の形態の酸素欠損型酸化物
冷陰極材料を用いることによっても、長寿命かつ高効率
な冷陰極蛍光管を実現することができた。
【0106】(実施の形態6)本実施の形態では、実施
の形態1〜5の酸素欠損型酸化物の中から二つ以上を同
時に含むものについて説明する。
【0107】本実施の形態においても、基本的には実施
の形態1に準じた作製方法で作製した酸素欠損型酸化物
冷陰極材料I〜Jを用い、同様の構成の冷陰極蛍光管を
構成し、放電電流5mAとした場合の低電圧放電維持寿
命と放電電圧を評価した。
【0108】また、比較のために同様の組成だが酸素欠
損がない状態の化学量論的酸化物の比較例I〜Jについ
ても同様の評価を行なった。
【0109】その結果を、以下の(表5)に示す。
【0110】
【表5】
【0111】この(表5)から明らかなように、表中に
示した酸素欠損型酸化物を冷陰極に用いた冷陰極蛍光管
は、実施の形態1におけるものと同様の放電電圧特性と
低電圧放電維持寿命とを有することがわかる。
【0112】従って、本実施の形態の酸素欠損型酸化物
冷陰極材料を用いることによっても、長寿命かつ高効率
な冷陰極蛍光管を実現することができた。
【0113】(実施の形態7)本実施の形態では、実施
の形態1〜6の酸素欠損型酸化物と、A又はAxy(A
はランタノイド元素、イットリウム、アルカリ土類元
素、遷移金属元素の中のいずれか、Oは酸素、x,yは
正の整数)で示されるものから二つ以上を同時に含むも
のについて説明する。
【0114】本実施の形態においても、基本的には実施
の形態1に準じた作製方法で作製した酸素欠損型酸化物
冷陰極材料Kを用い、同様の構成の冷陰極蛍光管を構成
し、放電電流5mAとした場合の低電圧放電維持寿命と
放電電圧を評価した。
【0115】また、比較のために同様の組成だが酸素欠
損がない状態の化学量論的酸化物の比較例Kについても
同様の評価を行なった。
【0116】その結果を、以下の(表6)に示す。
【0117】
【表6】
【0118】この(表6)から明らかなように、表中に
示した酸素欠損型酸化物を冷陰極に用いた冷陰極蛍光管
は、実施の形態1におけるものと同様の放電電圧特性と
低電圧放電維持寿命とを有することがわかる。
【0119】さらに、Y23、La23、SrO、Ni
O、Al等と実施の形態1〜6の酸素欠損型酸化物とを
組合せたものについても同様の評価を行なったところ、
同様の結果となった。
【0120】従って、本実施の形態の酸素欠損型酸化物
冷陰極材料を用いることによっても、長寿命かつ高効率
な冷陰極蛍光管を実現することができた。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、ランタノイド゛元素、
アルカリ土類元素、イットリウムの中から一元素以上の
物質と、遷移金属元素の中から一元素以上の物質とを同
時に含む導電性酸化物であって、その導電性酸化物の組
成比が酸素欠損が主原因で化学量論比から還元方向にず
れている酸素欠損型導電性酸化物である酸素欠損型酸化
物冷陰極材料を用いることにより、従来の化学量論的酸
化物を用いた冷陰極では実現できなかった1000時間
以上もの低電圧放電維持寿命を実現できる。
【0122】さらに、従来のW、Ni等や化学量論的酸
化物を用いた冷陰極では実現できなかった広い範囲の放
電電流の範囲で、低い放電電圧特性を実現し、特に化学
量論的酸化物を用いた冷陰極に比較して、0.5〜7.
0mAの低い放電電流の範囲でも低い放電電圧特性を実
現できる。
【0123】さらに、従来のW、Ni等を用いた冷陰極
では実現できなかった広い範囲の放電電流密度の範囲
で、低い放電電圧特性を実現し、特に50〜5000m
A/cm2程度の高い電流密度の範囲で低い放電電圧特
性を実現できる。
【0124】従って、このような酸素欠損型酸化物冷陰
極材料を、冷陰極蛍光管に適用した結果として、長寿命
かつ高効率な冷陰極蛍光管を実現することができ、LC
D用バックライト等として最適に使用可能な冷陰極蛍光
管を実際に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における冷陰極蛍光管の断
面図
【図2】同冷陰極蛍光管の酸素欠損率と低電圧特性維持
寿命の関係を示した図
【図3】同冷陰極蛍光管の放電電流と管電圧との関係を
示した図
【図4】同冷陰極蛍光管の放電電流密度と管電圧との関
係を示した図
【符号の説明】
1 ガラス管 2 口金 2’ 口金 3 冷陰極 4 一方の電極 5 蛍光体 6 封入ガス

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランタノイド元素、アルカリ土類元素、
    イットリウムの中から一元素以上の物質と、遷移金属元
    素の中から一元素以上の物質とを含む導電性酸化物であ
    って、前記導電性酸化物の組成比が化学量論比から還元
    方向にずれている酸素欠損型導電性酸化物を含有した冷
    陰極材料。
  2. 【請求項2】 酸素欠損型導電性酸化物が、一般式(A
    1(x-a-b・・・)2a3b…)(B1(y-a'-b'・・・)2a'3b'
    …)Oz-a''で示され、前記一般式中、A1、A2…は、
    ランタノイド元素、イットリウム及びアルカリ土類元素
    から選択される元素、B1、B2…は、遷移金属元素、O
    は、酸素、x、y、zは、正の整数、a、b…は、正の
    有理数、a’、b’…は、正の有理数、及びa’’は、
    酸素欠損量に対応した正の有理数である請求項1記載の
    冷陰極材料。
  3. 【請求項3】 酸素欠損型導電性酸化物が、一般式(A
    1(1-a-b・・・)2a3b…)(B1(1-a'-b'・・・)2a'3b'
    …)O3-a''で示され、前記一般式中、A1、A2…は、
    ランタノイド元素、イットリウム及びアルカリ土類元素
    から選択される元素、B1、B2…は、遷移金属元素、O
    は、酸素、x、y、zは、正の整数、a、b…は、正の
    有理数、a’、b’…は、正の有理数、及びa’’は、
    酸素欠損量に対応した正の有理数である請求項1または
    2記載の冷陰極材料。
  4. 【請求項4】 酸素欠損型導電性酸化物が、一般式(A
    1(2-a-b・・・)2a3b…)(B1(1-a'-b'・・・)2a'3b'
    …)O4-a''で示され、前記一般式中、A1、A2…は、
    ランタノイド元素、イットリウム及びアルカリ土類元素
    から選択される元素、B1、B2…は、遷移金属元素、O
    は、酸素、x、y、zは、正の整数、a、b…は、正の
    有理数、a’、b’…は、正の有理数、及びa’’は、
    酸素欠損量に対応した正の有理数である請求項1または
    2記載の冷陰極材料。
  5. 【請求項5】 酸素欠損型導電性酸化物が、一般式(A
    1(1-a-b・・・)2a3b…)(B1(2-a'-b'・・・)2a'3b'
    …)(C1(3-a'-b'・・・)2a'3b'…)O7-a' 'で示さ
    れ、前記一般式中、A1、A2…は、ランタノイド元素及
    びイットリウムから選択される元素、B1、B2…は、ア
    ルカリ土類元素、C1、C2…は、遷移金属元素、Oは、
    酸素、x、y、zは、正の整数、a、b…は、正の有理
    数、a’、b’…は、正の有理数、及びa’’は、酸素
    欠損量に対応した正の有理数である請求項1または2記
    載の冷陰極材料。
  6. 【請求項6】 酸素欠損型導電性酸化物が、ランタノイ
    ド元素、イットリウム、アルカリ土類元素、遷移金属元
    素以外の元素を同時に含む請求項1または2記載の冷陰
    極材料。
  7. 【請求項7】 遷移金属元素以外の元素が、Pbまたは
    Bである請求項6記載の冷陰極材料。
  8. 【請求項8】 酸素欠損型導電性酸化物が、請求項3か
    ら7のいずれか記載の酸素欠損型導電性酸化物の中から
    二つ以上を同時に含む請求項1または2記載の冷陰極材
    料。
  9. 【請求項9】 酸素欠損型導電性酸化物が、請求項3か
    ら8のいずれか記載の酸素欠損型導電性酸化物と、A又
    はAxy (Aは、ランタノイド元素、イットリウム、
    アルカリ土類元素、遷移金属元素の中のいずれか、O
    は、酸素、x,yは正の整数)で示されるものから二つ
    以上を同時に含む請求項1または2記載の冷陰極材料。
  10. 【請求項10】 ガラス管と、前記ガラス管の内部に存
    在するガス体と、前記ガラス管の内面に配された蛍光体
    と、前記ガス体に連絡した冷陰極と、前記冷陰極に対向
    した一方の電極とを有し、前記冷陰極が、請求項1から
    9のいずれか記載の冷陰極材料を含む冷陰極蛍光管。
  11. 【請求項11】 冷陰極は、所定形状が付加された請求
    項1から9のいずれか記載の冷陰極材料から形成される
    請求項10記載の冷陰極蛍光管。
  12. 【請求項12】 冷陰極は、基体と、前記基体表面に形
    成された請求項1から9のいずれか記載の冷陰極材料部
    とを有する請求項10記載の冷陰極蛍光管。
  13. 【請求項13】 0.5〜7.0mAの印加電流で使用
    される請求項10から12のいずれか記載の冷陰極蛍光
    管。
  14. 【請求項14】 50〜5000mA/cm2の印加電
    流密度で使用される請求項10から13のいずれか記載
    の冷陰極蛍光管。
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