JPH10149430A - コリメータレンズ、光学走査装置、光学情報読取装置及び光学情報記録装置並びに複写装置 - Google Patents

コリメータレンズ、光学走査装置、光学情報読取装置及び光学情報記録装置並びに複写装置

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JPH10149430A
JPH10149430A JP8309611A JP30961196A JPH10149430A JP H10149430 A JPH10149430 A JP H10149430A JP 8309611 A JP8309611 A JP 8309611A JP 30961196 A JP30961196 A JP 30961196A JP H10149430 A JPH10149430 A JP H10149430A
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JP
Japan
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light
chromatic aberration
light beams
scanning
light beam
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JP8309611A
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Yutaka Hattori
豊 服部
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/123Multibeam scanners, e.g. using multiple light sources or beam splitters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/48Picture signal generators
    • H04N1/486Picture signal generators with separate detectors, each detector being used for one specific colour component
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軸上色収差又は倍率色収差を補償して、正確
に高解像度で走査対象物を走査することができるように
する。 【解決手段】 緑、青、赤の半導体レーザ1,1’,
1”からコリメータレンズCまでの距離を、結像レンズ
3により各色の光が生ずる軸上色収差を補償する距離と
する。倍率色収差については、各レーザ光を出射する際
の出射時間及び出射タイミングを制御することにより補
償する。マルチレーザを用いる場合は、軸上色収差を補
償する補償軸上色収差を各レーザ光に生じさせる単一の
補償コリメータレンズを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長の異なる複数
のレーザ光等の光ビームを走査対象物に照射して当該走
査対象物を走査し、当該走査により読み取られた情報を
記録する等の処理を行うための光学走査装置に備えられ
た光学系の構成の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、赤レーザ光、青レーザ光
及び緑レーザ光等の波長の異なる複数の光ビームを画像
等が記録された原稿等の走査対象物上に照射して当該画
像等を読み取り、当該読み取った画像等を記録する等の
処理を行うための、いわゆるカラーコピー等のための光
学走査装置が知られている。
【0003】これら従来の光学走査装置においては、夫
々のレーザ光をコリメータレンズを用いて略平行光束と
した後、ダイクロイックミラー等を用いて夫々のレーザ
光の光路を略同一とし、更に回転するポリゴンミラー
(回転多面鏡)に照射して夫々を走査対象物上の主走査
方向に偏向走査すると共に、いわゆるfθレンズ(像高
hが光ビームの入射傾角θと焦点距離fとの積に比例す
る(すなわち、h=f×θとなる)レンズである。)等
の結像レンズにより当該走査対象物上に集光して走査し
ていた。
【0004】このとき、従来の光学走査装置において
は、夫々の光ビームの光路を略同一とした後に単一の結
像レンズに照射し、その後走査対象物上に集光していた
ので、夫々の光ビームの波長の相違に対応して、走査対
象物上においていわゆる色収差が発生していた。
【0005】ここで、上記色収差とは、一つの光ビーム
の像の位置から他の光ビームの像の位置までの位置ずれ
を示す結像レンズの収差であり、当該色収差には、光軸
上における一つの光ビームの像の位置(焦点位置)から
他の光ビームの像の位置(焦点位置)までの位置ずれで
ある軸上色収差と、形成される像の大きさの各光ビーム
相互の相違である倍率色収差とが含まれている。また、
色収差が発生する原因は、波長の異なる複数の光ビーム
を単一の結像レンズを用いて集光したときに、夫々の光
ビームが当該結像レンズを通過する際の屈折率が夫々の
光ビームの波長に依存して相互に異なることによる。
【0006】一方、走査対象物を正確に走査するために
は、上記色収差を補償する必要があるが、従来は、倍率
色収差については結像レンズ(fθレンズ)の構成を工
夫することにより補償していた(より具体的には、例え
ば、特開平7−191261号公報を参照のこと。)。
また、軸上色収差については、従来の光学走査装置にお
いては、当該走査において要求される分解能(解像度)
が高くなかったこともあって、当該解像度に対応するド
ットの大きさが、結像レンズの焦点深度内における各光
ビームの光スポットの大きさ(焦点位置の違いから夫々
の光スポットの大きさも異なることとなる。)で許容で
きる大きさとなり、結果的に焦点深度が深かったので、
当該軸上色収差を無視して走査しても問題となることは
なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
光学走査装置に対する高解像度化の要求が顕著となりつ
つあるが、例えば、600dpi (dot per inch)の解像
度を実現するためには、走査対象物上の光ビームの光ス
ポットの直径を約60μmまで絞る必要がある。そし
て、この値まで光ビームの光スポットを絞り込むために
は結像レンズの開口数を増大させる必要があるが、そう
なると、夫々の光ビームにおける像面湾曲による焦点ず
れ(すなわち、上記軸上色収差)が光スポットよりも大
きくなって、結果的に軸上色収差を無視すると、光スポ
ットが絞り込めずに当該光スポットが大きくなり、これ
により高解像度の走査ができなくなるという問題点が生
じてきた。
【0008】また、倍率色収差についても、上記高解像
度化の要請から、光スポットの大きさに対して十分な倍
率色収差の補償ができない場合があるという問題点が生
じてきた。
【0009】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
なされたもので、その課題は、軸上色収差や倍率色収差
を補償して正確且つ高解像度で走査対象物を走査するこ
とができる光学走査装置及び当該光学走査装置のための
コリメータレンズを提供すると共に、それらを備えるこ
とにより高解像度の走査が可能な光学情報読取装置及び
光学情報記録装置並びに複写装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、相互に波長の異なる赤
レーザ光等の光ビームを夫々出射する半導体レーザ等の
複数の出射手段と、夫々の前記出射手段に対応して配置
され、前記出射された夫々の光ビームを略平行光束の光
ビームに夫々変換するコリメータレンズ等の複数の光束
変換手段と、前記略平行光束とされた夫々の光ビーム
を、走査すべき走査対象物上における主走査方向に偏向
走査するポリゴンミラー等の偏向走査手段と、前記偏向
走査された光ビームを前記走査対象物上に集光する結像
レンズ等の集光手段と、を備え、夫々の前記光束変換手
段と当該光束変換手段に対応する前記出射手段との間の
距離である変換手段配置距離が、夫々の前記光ビームの
波長に対応して前記集光手段により当該夫々の光ビーム
の間に生じる軸上色収差を補償する変換手段配置距離と
されているように構成される。
【0011】請求項1に記載の発明の作用によれば、複
数の出射手段は、相互に波長の異なる光ビームを夫々出
射する。そして、夫々の出射手段に対応して配置されて
いる複数の光束変換手段は、出射された夫々の光ビーム
を略平行光束の光ビームに夫々変換する。
【0012】その後、偏向走査手段は、略平行光束とさ
れた夫々の光ビームを主走査方向に偏向走査する。最後
に、集光手段は、偏向走査された光ビームを走査対象物
上に集光する。
【0013】このとき、夫々の光束変換手段における変
換手段配置距離が、夫々の光ビームの間に生じる軸上色
収差を補償する変換手段配置距離とされている。よっ
て、夫々の光ビーム間に生じる軸上色収差が補償される
ので、各光ビームの焦点位置を正確に走査対象物上とす
ることができる。
【0014】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の光学走査装置におい
て、複数の前記光ビームのうちの予め設定された一の前
記光ビームである特定光ビームにおける前記集光手段か
ら焦点位置までの距離と、当該特定光ビーム以外の他の
前記光ビームにおける前記集光手段から焦点位置までの
距離とが一致するように、他の前記光ビームにおける前
記変換手段配置距離が設定されて構成される。
【0015】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、特定光ビームにお
ける集光手段から焦点位置までの距離と、他の光ビーム
における集光手段から焦点位置までの距離とが一致する
ように、当該他の光ビームにおける変換手段配置距離が
設定されているので、他の光ビームにおける変換手段配
置距離の設定を簡略化することができる。
【0016】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、相互に波長の異なるレーザ光等の光ビー
ムを略平行光束の光ビームに変換する補償コリメータレ
ンズ等のコリメータレンズであって、夫々の前記光ビー
ムを集光する結像レンズ等の集光手段により夫々の前記
光ビームについて相互に生じる軸上色収差を補償する補
償軸上色収差を夫々の前記光ビームについて生じさせる
ように構成される。
【0017】請求項3に記載の発明の作用によれば、集
光手段により夫々の光ビームについて相互に生じる軸上
色収差を補償する補償軸上色収差を夫々の光ビームにつ
いて生じさせるので、夫々の光ビームの集光位置におけ
る軸上色収差を相互に補償することができる。
【0018】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項3に記載のコリメータレンズにお
いて、複数の前記光ビームのうちの予め設定された一の
前記光ビームである特定光ビームにおける前記集光手段
から焦点位置までの距離と、当該特定光ビーム以外の他
の前記光ビームにおける前記集光手段から焦点位置まで
の距離とが一致するように、他の前記光ビームについて
軸上色収差を生じさせるべく前記補償軸上色収差の値が
設定されて構成される。
【0019】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項3に記載の発明の作用に加えて、特定光ビームにお
ける集光手段から焦点位置までの距離と、他の光ビーム
における集光手段から焦点位置までの距離とが一致する
ように、他の光ビームについて軸上色収差を生じさせる
べく補償軸上色収差の値が設定されているので、他の光
ビームにおける補償軸上色収差の設定を簡略化すること
ができる。
【0020】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、相互に波長の異なるレーザ光等の光ビー
ムを夫々出射する半導体レーザ等の複数の出射手段と、
前記出射された夫々の光ビームを略平行光束の光ビーム
に変換するコリメータレンズ等の光束変換手段と、前記
略平行光束とされた夫々の光ビームを、走査すべき走査
対象物上における主走査方向に偏向走査するポリゴンミ
ラー等の偏向走査手段と、前記偏向走査された光ビーム
を前記走査対象物上に集光する結像レンズ等の集光手段
と、を備え、前記光束変換手段は、夫々の前記光ビーム
について前記集光手段により相互に生じる軸上色収差を
補償する補償軸上色収差を夫々の前記光ビームについて
生じさせるように構成される。
【0021】請求項5に記載の発明の作用によれば、複
数の出射手段は、相互に波長の異なる光ビームを夫々出
射する。そして、光束変換手段は、出射された夫々の光
ビームを略平行光束の光ビームに変換する。
【0022】その後、偏向走査手段は、略平行光束とさ
れた夫々の光ビームを主走査方向に偏向走査する。最後
に、集光手段は偏向走査された光ビームを走査対象物上
に集光する。
【0023】このとき、光束変換手段は、夫々の光ビー
ムについて集光手段により相互に生じる軸上色収差を補
償する補償軸上色収差を夫々の光ビームについて生じさ
せる。
【0024】よって、夫々の光ビームの走査対象物上の
集光位置における軸上色収差を相互に補償することがで
きる。上記の課題を解決するために、請求項6に記載の
発明は、請求項5に記載の光学走査装置において、複数
の前記光ビームのうちの予め設定された一の前記光ビー
ムである特定光ビームにおける前記集光手段から焦点位
置までの距離と、当該特定光ビーム以外の他の前記光ビ
ームにおける前記集光手段から焦点位置までの距離とが
一致するように、前記光束変換手段により他の前記光ビ
ームについて軸上色収差を生じさせるべく前記補償軸上
色収差の値が設定されて構成される。
【0025】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項5に記載の発明の作用に加えて、特定光ビームにお
ける集光手段から焦点位置までの距離と、他の光ビーム
における集光手段から焦点位置までの距離とが一致する
ように、光束変換手段により他の光ビームについて軸上
色収差を生じさせるべく補償軸上色収差の値が設定され
ているので、光束変換手段において他の光ビームにおけ
る補償軸上色収差の設定を簡略化することができる。
【0026】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項1又は2若しくは5又は6のいず
れか一項に記載の光学走査装置において、前記集光手段
が、夫々の前記光ビームにおける倍率色収差を相互に補
償するように構成される。
【0027】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項1又は2若しくは5又は6のいずれか一項に記載の
発明の作用に加えて、集光手段が、夫々の光ビームにお
ける倍率色収差を相互に補償するので、走査対象物上に
おける各光ビームの色収差を補償して正確に当該走査対
象物を走査することができる。
【0028】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項1又は2若しくは5又は6のいず
れか一項に記載の光学走査装置であって、夫々の前記光
ビームの前記走査対象物上における前記主走査方向の走
査範囲を同一とするCPU等の走査範囲補正手段を更に
備える。
【0029】請求項8に記載の発明の作用によれば、請
求項1又は2若しくは5又は6のいずれか一項に記載の
発明の作用に加えて、走査範囲補正手段は、夫々の光ビ
ームの走査対象物上における主走査方向の走査範囲を同
一とするので、夫々の光ビームに発生する倍率色収差を
補償することができる。
【0030】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項8に記載の光学走査装置におい
て、前記走査範囲補正手段は、前記偏向走査手段におけ
る夫々の前記光ビームの偏向走査速度に対応して、当該
偏向走査手段における前記光ビームの偏向走査時間を補
正するCPU等の走査時間補正手段であるように構成さ
れる。
【0031】請求項9に記載の発明の作用によれば、請
求項8に記載の発明の作用に加えて、走査範囲補正手段
が、偏向走査手段における夫々の光ビームの偏向走査速
度に対応して当該偏向走査手段における光ビームの偏向
走査時間を補正する走査時間補正手段であるので、レン
ズ等の光学的な構成を用いずに走査対象物上における夫
々の光ビームの主走査方向の走査範囲を同一として夫々
の光ビームに発生する倍率色収差を補償することができ
る。
【0032】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項1又は2若しくは5から9のい
ずれか一項に記載の光学走査装置と、読み取るべき情報
が記録された前記走査対象物に集光された夫々の前記光
ビームの当該走査対象物からの反射光を受光し、受光信
号を出力する受光部等の受光手段と、前記受光信号に基
づいて、前記情報に対応する読取信号を出力するCPU
等の読取手段と、を備える。
【0033】請求項10に記載の発明の作用によれば、
請求項1又は2若しくは5から9のいずれか一項に記載
の発明の作用に加えて、受光手段は、情報が記録された
走査対象物に集光された夫々の光ビームの当該走査対象
物からの反射光を受光し、受光信号を出力する。
【0034】そして、読取手段は、受光信号に基づいて
上記情報に対応する読取信号を出力する。よって、走査
対象物上の情報を正確に走査し、これに対応する読取信
号が出力されるので、高精度で当該情報を読み取ること
ができる。
【0035】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項1又は2若しくは5から9のい
ずれか一項に記載の光学走査装置と、記録すべき情報に
対応して夫々の前記光ビームを変調する変調手段と、を
備え、前記走査対象物上に前記情報が記録されるように
構成される。
【0036】請求項11に記載の発明の作用によれば、
請求項1又は2若しくは5から9のいずれか一項に記載
の発明の作用に加えて、変調手段は、記録すべき情報に
対応して夫々の光ビームを変調する。
【0037】これにより、走査対象物上に情報が記録さ
れる。よって、夫々の光ビームの焦点位置を走査対象物
上として情報を記録するので、正確に情報を記録するこ
とができる。
【0038】上記の課題を解決するために、請求項12
に記載の発明は、請求項10に記載の光学情報読取装置
と、前記読取信号に対応して、複数の前記光ビームのう
ちのいずれか一の光ビームを変調する変調手段と、前記
変調された光ビームを、前記情報を記録すべき記録媒体
上に誘導して当該記録媒体に照射する反射ミラー等の誘
導手段と、を備える。
【0039】請求項12に記載の発明の作用によれば、
請求項10に記載の発明の作用に加えて、変調手段は、
読取信号に対応して複数の光ビームのうちのいずれか一
の光ビームを変調する。
【0040】そして、誘導手段は、変調された光ビーム
を、情報を記録すべき記録媒体上に誘導して当該記録媒
体に照射する。よって、走査対象物上の情報を正確に走
査し、これに対応して生成された読取信号を用いて一の
光ビームを変調することにより情報を記録するので、走
査対象物上の情報を正確に記録媒体上に複写することが
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。 (I)第1実施形態 始めに、本発明を、情報読み取りのための光学系と情報
記録のための光学系とを一部共通化した複写装置に適用
した第1の実施形態について、図1乃至図12を用いて
説明する。なお、以下に説明する複写装置Pは、赤レー
ザ光、緑レーザ光及び青レーザ光を原稿に照射し、夫々
のレーザ光の原稿からの反射光を受光することにより当
該原稿上の情報を読み取って読取信号を生成すると共
に、当該生成した読取信号を用いて上記夫々のレーザ光
の内のいずれか一のレーザ光を出射して上記情報を記録
する複写装置である。
【0042】先ず、第1実施形態の複写装置の全体構成
について、図1を用いて説明する。図1に示すように、
本実施形態における複写装置Pの情報読取系は、後述の
制御部30からの駆動信号Svrにより駆動制御され、赤
レーザ光Rを出射する出射手段としての赤色半導体レー
ザ1と、後述の制御部30からの駆動信号Svgにより駆
動制御され、緑レーザ光Gを出射する出射手段としての
緑色半導体レーザ1’と、後述の制御部30からの駆動
信号Svbにより駆動制御され、青レーザ光Bを出射する
出射手段としての青色半導体レーザ1”と、赤色半導体
レーザ1からの赤レーザ光Rを透過すると共に、緑色半
導体レーザ1’からの緑レーザ光Gを反射して赤レーザ
光Rの光路と緑レーザ光Gの光路とを略同一とするダイ
クロイックミラーDと、赤レーザ光R及び緑レーザ光G
を透過すると共に、青色半導体レーザ1”からの青レー
ザ光Bを反射して赤レーザ光Rの光路及び緑レーザ光G
の光路と青レーザ光Bの光路とを略同一とするダイクロ
イックミラーD’と、赤レーザ光R、緑レーザ光G又は
青レーザ光Bを図1中矢印で示す主走査方向に偏向走査
するための偏向走査手段としてのポリゴンミラー2と、
ポリゴンミラー2によって偏向走査された各レーザ光を
原稿6上に集光するための集光手段としての結像レンズ
3と、結像レンズ3によって集光された各レーザ光を走
査対象物としての原稿6又は後述の感光体20に択一的
に選択照射させるための反射ミラー4と、反射ミラー4
によって原稿6に照射された各レーザ光の原稿6からの
反射光を受光して原稿6に対応する受光信号Sd を生成
するための受光手段としての受光部7と、原稿6の走査
範囲外の位置に配置され、上記の一回の偏向走査の度に
各レーザ光が入射することによりセンサ信号Sp を制御
部30に出力するフォトダイオード検出器8と、装置全
体を制御する制御部30とを備えて構成されている。
【0043】ここで、反射ミラー4は、ポリゴンミラー
2及び結像レンズ3を結ぶ光路上に配置されていると共
に、図示しないモータにより回動可能とされており、情
報読取時には上記各レーザ光を反射して原稿6上に到達
させる。
【0044】また、受光部7は、光電変換素子である三
つのフォトダイオード7a、7b及び7cで構成されて
おり、反射ミラー4に対して原稿6側に、当該原稿6の
主走査方向と平行な方向に等間隔で設置されている。ま
た、各フォトダイオード7a、7b及び7cから出力さ
れる受光信号Sd は、後述する検出回路に出力される。
【0045】一方、本実施形態における情報記録系は、
情報記録時に出射される記録用レーザ光を出射する上記
緑色半導体レーザ1’(又は赤色半導体レーザ1若しく
は青色半導体レーザ1”)と、ダイクロイックミラーD
及びD’と、ポリゴンミラー2と、結像レンズ3と、記
録用レーザ光を感光体20の方向に反射する誘導手段と
しての上記反射ミラー4と、記録用レーザ光が照射され
ることにより静電潜像を形成する記録媒体としての感光
体20とにより構成されている。ここで、感光体20
は、記録用レーザ光が当該感光体20を一ライン走査す
る度に、所定量回転するように後述のCPU31によっ
て制御される。
【0046】なお、記録媒体としては、レーザ光が照射
されることにより静電潜像を形成する上記感光体20の
他に、種々のものを用いることができる。一例として
は、赤レーザ光R、緑レーザ光G又は青レーザ光Bのい
ずれかに感光する光硬化性樹脂、3原色のいずれか1色
に対応する色素及び光重合開始剤を内包する3種類のマ
イクロカプセルを担持するカプセル紙を用いることがで
きる。このマイクロカプセルは、赤レーザ光R、緑レー
ザ光G又は青レーザ光Bが照射されることにより硬化す
るもので、当該赤レーザ光R、緑レーザ光G又は青レー
ザ光Bにより選択的に露光されることにより硬化し、露
光されなかった(硬化しなかった)マイクロカプセルに
より露光潜像が形成され、その後当該カプセル紙を加圧
することにより硬化されなかったマイクロカプセルが破
壊されてその内包物が放出されることが各色毎に行われ
て、結果的にフルカラーの画像が形成されるものであ
る。
【0047】また、赤色半導体レーザ1、緑色半導体レ
ーザ1’及び青色半導体レーザ1”の発振波長は、赤レ
ーザ光RがダイクロイックミラーD及びD’を透過し、
緑レーザ光GがダイクロイックミラーDにより反射され
ると共にダイクロイックミラーD’を透過し、青レーザ
光BがダイクロイックミラーD’により反射されるよう
に夫々設定されている。より具体的には、赤レーザ光R
の発振波長が約650nmとなり、緑レーザ光Gの発振波
長が約550nmとなり、青レーザ光Bの発振波長が約4
50nmとなるように設定されている。
【0048】更に、赤色半導体レーザ1、緑色半導体レ
ーザ1’及び青色半導体レーザ1”は、制御部30内に
備えられた後述のCPU31によってその発光(出射)
タイミングが相互に異なって赤レーザ光R、緑レーザ光
G又は青レーザ光Bを夫々出射するように制御される。
より具体的には、後述の制御部30の制御により、原稿
6上の主走査方向の一走査毎に赤色半導体レーザ1、緑
色半導体レーザ1’又は青色半導体レーザ1”が切り換
えられて駆動され、一走査毎に赤レーザ光R、緑レーザ
光G又は青レーザ光Bが切り換えられて出射される。
【0049】次に、図1に示す各半導体レーザ1、1’
及び1”、ダイクロイックミラーD及びD’、ポリゴン
ミラー2、結像レンズ3及び反射ミラー4を実際に配置
した光学走査部Sの例について図2を用いて説明する。
【0050】図2に示すように、光学走査部Sを構成す
る筐体BDには、赤色半導体レーザ1を含む半導体レー
ザユニット11と、緑色半導体レーザ1’を含む半導体
レーザユニット12と、青色半導体レーザ1”を含む半
導体レーザユニット13とが、赤色半導体レーザ1の光
軸と緑色半導体レーザ1’の光軸がほぼ直角となると共
に、赤色半導体レーザ1の光軸と青色半導体レーザ1”
の光軸がほぼ直角となるように配置されている。そし
て、各レーザ光は、光束を略平行とするためのコリメー
タレンズC及び原稿6上における各レーザ光のスポット
径を所定の大きさにするための絞りMを介して夫々ダイ
クロイックミラーD又はD’に入射する。
【0051】このとき、各半導体レーザユニットにおい
ては、後述のように、各レーザ光における軸上色収差を
補償すべく、各半導体レーザにおける発光点とコリメー
タレンズCとの距離である変換手段配置距離としてのコ
リメータ配置距離xが設定されている。
【0052】そして、ダイクロイックミラーDにより赤
レーザ光Rが透過されると共に緑レーザ光Gが反射さ
れ、更にダイクロイックミラーD’により赤レーザ光R
及び緑レーザ光Gが透過されると共に青レーザ光Bが反
射され、夫々のレーザ光の光路がほぼ同一とされた後、
一方向(図2の紙面に垂直な方向)にのみ各レーザ光を
集束させるシリンドリカルレンズEを介して当該シリン
ドリカルレンズEの焦点位置に配置されている正六角形
のポリゴンミラー2に入射する。このポリゴンミラー2
が一定速度で回転することにより、当該ポリゴンミラー
2に入射した各レーザ光が図2の紙面に平行な主走査方
向に一定速度で走査されて反射ミラー4に指向されるこ
ととなる。なお、情報記録時においては、各レーザ光
は、一回の主走査方向の走査毎にその走査前に反射ミラ
ー4の受光面の範囲外に設けられた反射ミラーMRを介
してフォトダイオード検出器8に入射する。このフォト
ダイオード検出器8は、原稿6上の走査位置を走査開始
タイミング(すなわち、フォトダイオード検出器8に各
レーザ光が入射したタイミング)からの経過時間として
検出するためのものである。
【0053】次に、各半導体レーザユニットの細部構成
について、半導体レーザユニット11を例として図3を
用いて説明する。図3に示すように、半導体レーザユニ
ット11においては、コリメータレンズCは円筒形のセ
ル15内に収納されており、当該セル15の赤レーザ光
Rが出射する開口部に絞りMが形成されている。そし
て、セル15がホルダ16内に差込まれる形で固定され
ている。このセル15のホルダ16への固定は、複写装
置Pの製造時において、上記コリメータ配置距離xが夫
々のレーザ光に対応して夫々設定された値となるように
セル15とホルダ16との位置決めをした上で、瞬間接
着剤を当該セル15とホルダ16の間に流し込むことに
より実行される。
【0054】一方、ホルダ16の底部には、その端子が
後述の駆動回路に接続される形で赤色半導体レーザ1が
固定されている。そして、当該ホルダ16が固定ネジ1
7により基板SBに固定されることにより半導体レーザ
ユニット11が形成されている。
【0055】なお、上記半導体レーザユニット11以外
の他の半導体レーザユニット12及び13については、
上記コリメータ配置距離xが相互に異なっている点以外
は半導体レーザユニット11と同様の構成であるので、
細部の説明は省略する。また、各半導体レーザユニット
におけるコリメータレンズCは全て同一のものが使用さ
れている。
【0056】次に、本発明に係るコリメータ配置距離x
の設定について、図4及び図5を用いて説明する。上述
のように、色消し補正がされていない(すなわち、軸上
色収差の補正がされていない)通常のfθレンズにより
構成されている単一の結像レンズ3を用いて赤レーザ光
R、緑レーザ光G及び青レーザ光Bの夫々を原稿6上に
集光させると、夫々のレーザ光の波長の相違に起因する
結像レンズ3における屈折率の相違から、夫々のレーザ
光の焦点位置は結像レンズ3の光軸上の異なった位置と
なる(すなわち、相互に軸上色収差が発生する)。これ
についてより具体的に図4(a)を用いて説明すると、
結像レンズ3により集光される夫々のレーザ光の焦点位
置は、例えば、緑レーザ光Gの焦点位置を基準とする
と、赤レーザ光Rの焦点位置は結像レンズ3から見て緑
レーザ光Gの焦点位置よりも約0.5mm遠方となり、青
レーザ光Bの焦点位置は結像レンズ3から見て緑レーザ
光Gの焦点位置よりも約1mm近い位置となる。なお、図
4(a)において実線、破線又は一点鎖線で示すグラフ
は、主走査方向の偏向走査により変化する各レーザ光の
焦点位置の変化を示している。
【0057】本実施形態においては、この各レーザ光間
の焦点位置のずれを補償して同一位置に夫々のレーザ光
が焦点を結ぶように、各半導体レーザユニットにおいて
上記コリメータ配置距離xが異なるように構成されてい
る。すなわち、一つのレーザ光(例えば、赤レーザ光
R)について、図4(b)に示すようにコリメータ配置
距離xを変化させると、同一の結像レンズ3で集光した
場合に、その焦点位置が結像レンズ3の光軸上を図4
(b)左右方向に移動することとなる。これは、適切に
コリメータ配置距離xに設定すれば本来図4(b)に実
線で示すように平行光束となるべきレーザ光が、コリメ
ータ配置距離xを変化させることにより、図4(b)に
破線又は一点鎖線で示すように平行光束とならず、従っ
て、焦点位置も、レーザ光が広がった場合(図4(b)
中一点鎖線で示す。)には結像レンズから見て遠方とな
り、レーザ光が狭まった場合(図4(b)中破線で示
す。)には結像レンズから見て近い位置となることによ
るものである。よって、各レーザ光について夫々の焦点
位置が相互に一致するようにコリメータ配置距離xを別
個に設定することにより、各レーザ光の軸上色収差を補
償することができるのである。
【0058】次に、各半導体レーザユニットにおけるコ
リメータ配置距離xの設定方法(半導体レーザユニット
12におけるコリメータ配置距離xを基準として設定す
る場合の方法)について図5を用いて説明する。
【0059】今、全ての半導体レーザユニットにおける
コリメータ配置距離xを同一として結像レンズ3を用い
て各レーザ光を集光したときの緑レーザ光Gを基準とし
た軸上色収差(結像レンズ3における固有値である。)
を、夫々Δb(緑レーザ光Gと青レーザ光Bとの間に生
じる軸上色収差量を示し、図4(a)に示すように負の
量である。)及びΔr(緑レーザ光Gと赤レーザ光Rと
の間に生じる軸上色収差量を示し、図4(a)に示すよ
うに正の量である。)とすると、図5に示すように青色
半導体レーザ1”を含む半導体レーザユニット13にお
けるコリメータ配置距離xb は、以下の式を満たすxb
の値とされる。
【0060】 (fco/f)2 =(xb −xg )/Δb …(1) ここで、fcoはコリメータレンズCの焦点距離であり、
fは結像レンズ3の焦点距離であり、xg (基準値であ
り、不変である。)は半導体レーザユニット12におけ
るコリメータ配置距離である。また、Δb<0の場合
(図4(a)の場合)には、xb <xg となる(図5中
段参照)。なお、(fco/f)は、一般には複写装置P
の光学系における縦倍率と呼ばれるパラメータである。
【0061】一方、赤色半導体レーザ1を含む半導体レ
ーザユニット11におけるコリメータ配置距離xr は、
以下の式を満たすxr の値とされる。 (fco/f)2 =(xr −xg )/Δr …(2) ここで、Δr<0の場合(図4(a)の場合)には、x
r >xg となる(図5最下段参照)。
【0062】上述のように光学走査部Sの半導体レーザ
ユニット12におけるコリメータ配置距離xg を基準と
して各半導体レーザユニットにおけるコリメータ配置距
離xb 及びxr を設定することにより、夫々のレーザ光
における焦点位置Ig 、Ib及びIr を夫々同一位置と
することができ、光学走査部Sにおける軸上色収差を補
償することができる。
【0063】次に、上記光学走査部Sを含む情報読取系
における原稿6を走査するための機構について、図6
(a)を用いて説明する。なお、図6(a)は、本実施
形態の複写装置Pの側面断面図を示している。また、図
6(a)において、図1又は図2と同じ部材には同様の
部材番号を付している。
【0064】図6(a)において、原稿6を載置する原
稿台としてのガラス板6G上に載置された原稿6に対し
て各レーザ光を照射して原稿6上の情報を読み取る際に
は、各レーザ光は、反射ミラー4から出射された後に
(すなわち、主走査方向に走査された状態で)、半速ミ
ラー9と全速ミラー10とにより反射され、上記主走査
方向と垂直な副走査方向に走査されつつ原稿6に到達し
て原稿6全体を走査する。なお、図6において、各半導
体レーザはポリゴンミラー2の背面に設置されている。
【0065】このとき、全速ミラー10は、副走査方向
に走査を開始するときには図6(a)中実線で示した位
置に待機しており、副走査方向に走査された後、図6
(a)中破線で示した位置で停止する。この全速ミラー
10内には、実際に各レーザ光を反射するミラー10A
と、各レーザ光の原稿6からの反射光を受光して受光信
号Sd を出力する上記受光部7と、当該反射光を受光部
7上に集光させる検出レンズ10Bとが含まれている。
【0066】一方、半速ミラー9は、副走査方向に走査
を開始するときには図6(a)中実線で示した位置に待
機しており、副走査方向に走査された後、図6(a)中
破線で示した位置で停止する。この半速ミラー9内に
は、実際に各レーザ光を反射するミラー9A及び9Bが
含まれている。
【0067】上記の情報読取時における全速ミラー10
及び半速ミラー9の走査において、全速ミラー10と半
速ミラー9の副走査方向への移動速度の比が2:1とな
るように(このとき、全速ミラー10の移動距離と半速
ミラー9の移動距離の比も2:1となっている。)、当
該全速ミラー10と半速ミラー9の移動速度が図示しな
い駆動装置により制御されている。この全速ミラー10
と半速ミラー9の動作により、副走査方向への走査中に
おいて結像レンズ3と原稿6との間の各レーザ光の光路
長が一定に保たれ、従って常に原稿6上に各レーザ光が
正しく集光されることとなる。
【0068】なお、反射ミラー4により反射された記録
用レーザ光の光路上には、当該記録用レーザ光を感光体
20上に導くためのミラー18及び19が配置されてお
り、これらのミラーの位置は、反射ミラー4から原稿6
の原稿面までの距離(図1中符号「A1 」で示す。)
と、反射ミラー4から感光体20までの距離(図1中符
号「A2 」で示す。)とが等しくなるように設定されて
いる。
【0069】次に、結像レンズ3の具体的な構成につい
て、図6(b)を用いて説明する。なお、当該結像レン
ズ3においては、各レーザ光の軸上色収差を補正するた
めの処理は成されていない。本実施形態においては、上
述のように全速ミラー10と半速ミラー9を用いて原稿
6の副走査方向の走査を行うため、結像レンズ3を通過
した各レーザ光の作動距離(ワーキングディスタンス
(Working Distance)とも呼ばれ、結像レンズ3の先端
から原稿6の情報が記録されている面(物体面)までの
距離である。本実施形態においては、各レーザ光の焦点
が原稿6の情報が記録されている面上となるように作動
距離が設定されている。)を全速ミラー10及び半速ミ
ラー9の各レーザ光の光路上の移動範囲よりも長くする
必要がある。そこで、本実施形態においては、各レーザ
光における作動距離を長くするために、結像レンズ3と
して、凸レンズ3Aと凹レンズ3Bとにより構成される
レトロフォーカス系が用いられる。このレトロフォーカ
ス系のレンズは、いわゆる広角レンズであり、レンズの
最終面から像面までの距離(作動距離)がその焦点距離
よりも長くなっているレンズ系である。このレトロフォ
ーカス系を構成する結像レンズ3により、本実施形態の
作動距離が全速ミラー10及び半速ミラー9の移動範囲
よりも長くなっている。
【0070】次に、具体的に作動距離を設定する方法に
ついて、図7を用いて説明する。なお、図7は、情報読
取系における動作を模式的に示したものであり、図1、
図2及び図6と同じ部材には同様の部材番号を付してい
る。
【0071】図7において、原稿6における副走査すべ
き距離を「10」とし、各ミラー内における折り返し等
のための光路をぞれぞれ「0.5」づつ確保するとする
と、図7から明らかなように、全速ミラー10及び半速
ミラー9を用いて副走査すべき範囲を全て走査するため
には、結像レンズ3を出射した以降の各レーザ光の光路
としては長さ「7」の光路が必要である。従って、結像
レンズ3における作動距離としては、この長さ「7」の
光路を確保すればよいこととなる。より具体的には、A
4版の原稿6の長辺方向に副走査する場合には、当該A
4版の原稿6の長辺方向の長さは約300mmであるか
ら、作動距離としては210mm(300mm×7/10)
が確保できるように結像レンズ3を設計すればよい。
【0072】次に、複写装置Pにおける複写動作を制御
するための制御部30の構成及び動作について、図8乃
至図12を用いて説明する。始めに、制御部30の具体
的な構成について図8を用いて説明する。
【0073】図8に示すように、制御部30は、読取手
段、走査範囲補正手段及び走査時間補正手段としてのC
PU31と、コントロールパネル32と、ROM(Read
Only Memory)33と、RAM34と、タイマ35と、
読取LD選択回路36と、RLD駆動回路37と、GL
D駆動回路38と、BLD駆動回路39と、読取クロッ
ク決定回路40と、画像処理部41と、A/D変換器4
2と、上記検出回路43と、D/A変換器44と、記録
LD駆動回路45と、により構成されている。
【0074】次に、各部の動作概要を説明する。コント
ロールパネル32は、外部からの入力動作に基づいて、
複写装置Pの動作を制御するための指令信号をCPU3
1に出力する。
【0075】ROM33は、装置全体を制御するための
制御プログラムを記憶しており、必要に応じて当該プロ
グラムをCPU31に出力する。RAM34は、受光信
号Sd に基づいてCPU31において合成された情報を
読取信号Sr として一時的に記憶する。
【0076】タイマ35は、予め設定されている所定の
基準周期を有する基準クロック信号CLKが入力される
ことにより、当該基準クロック信号CLKをカウントし
て計時を行う。
【0077】読取LD選択回路36は、原稿6の読取時
において、CPU31の制御により、レーザ光を出射す
べき半導体レーザを選択する。そして、RLD駆動回路
37は、読取LD選択回路36によって選択されたと
き、半導体レーザ1を駆動して赤レーザ光Rを出射すべ
く、駆動信号Svrを出力する。
【0078】一方、GLD駆動回路38は、読取LD選
択回路36によって選択されたとき、半導体レーザ1’
を駆動して緑レーザ光Gを出射すべく、駆動信号Svgを
出力する。
【0079】更に、BLD駆動回路39は、読取LD選
択回路36によって選択されたとき、半導体レーザ1”
を駆動して青レーザ光Bを出射すべく、駆動信号Svbを
出力する。
【0080】これら駆動信号Svr、Svg及びSvbが出力
されるタイミングについては、後述する。次に、読取ク
ロック決定回路40は、入力されている上記基準クロッ
ク信号CLKに基づいて、後述の走査時間補正手段とし
てのCPU31の制御により、受光信号Sd を読み取っ
て読取信号をSr を生成する際の基準となる読取クロッ
クを生成する。
【0081】検出回路43は、受光部7に含まれている
フォトダイオード7a、7b又は7cからの受光信号S
d を夫々受信し、これらを合成してA/D変換器42に
出力する。なお、検出回路43の詳細な動作について
は、後述する。
【0082】A/D変換器42は、クロック決定回路に
おいて生成された上記読取クロックに基づいて、検出回
路43からの出力を標本化してディジタル信号に変換
し、画像処理部41に出力する。
【0083】そして、画像処理部41は、上記A/D変
換器42からのディジタル信号に基づいて原稿6上の情
報を復元して読取信号Sr を生成し、CPU31に出力
する。また、画像処理部41は、読み取った情報の記録
時においてCPU31を介してRAM34から読み出さ
れた上記読取信号Sr を感光体20上の一走査毎に分解
してD/A変換器44に出力する。
【0084】そして、D/A変換器44は、情報記録時
において画像処理部41から出力されたディジタル信号
をアナログ信号に変換して記録LD駆動回路45に出力
する。
【0085】記録LD駆動回路45は、D/A変換器4
4からのアナログ信号に基づいて、情報の記録時に駆動
すべき半導体レーザ(本実施形態においては、記録用光
ビームとして緑レーザ光Gを用いるので、記録LD駆動
回路45は半導体レーザ1’を駆動することとなる。)
に対応する駆動信号(本実施形態の場合、駆動信号Sv
g)を出力して当該半導体レーザを駆動する。
【0086】以上の動作において、CPU31は、原稿
6の読み取り時においては、後述のタイミングで、読取
LD選択回路36を制御して出射すべき半導体レーザに
対応する駆動信号Svr、Svg又はSvbを出力させると共
に、図示しないミラー位置センサによって検出された半
速ミラー9及び全速ミラー10の副走査方向の位置に基
づいて当該半速ミラー9及び全速ミラー10を副走査方
向に移動させる。
【0087】これと並行してCPU31は、検出回路4
3からの合成された受光信号Sd に基づいて原稿6上の
読み取るべき情報に対応した読取信号Sr を生成し、R
AM34に記憶させる。 (A)情報読取時の動作 次に、図1乃至図8に示す複写装置Pにおける情報読取
時の動作について、図9乃至図12を用いて説明する。
【0088】情報の読取時においては、読み取るべき原
稿6が載置されると、次に、一回の主走査毎に各レーザ
光を切り換えつつ当該各レーザ光を出射するべく各半導
体レーザ1、1’及び1”が各LD駆動回路37乃至3
9により駆動される。そして、各レーザ光が出射される
と、当該各レーザ光がポリゴンミラー2により主走査方
向に走査され、反射ミラー4を介して原稿6に照射され
る。このとき、上記の全速ミラー10及び半速ミラー9
の動作により副走査方向の走査が行われる。なお、各レ
ーザ光の出射開始タイミング及び出射時間の制御につい
ては、後程詳述する。
【0089】原稿6への各レーザ光の照射位置からの反
射光は、各々フォトダイオード7a、7b及び7cにお
いて受光され、当該各フォトダイオード7a、7b及び
7cから受光した反射光の光量に対応した受光信号Sd
が夫々検出回路43に出力される。そして、当該検出回
路43においては、各フォトダイオード7a、7b及び
7cからの受光信号Sd が合成され、当該合成した値を
各レーザ光の照射位置からの反射光の総量(合成値)と
してA/D変換器42を介して画像処理部41に出力さ
れる。この検出回路43、A/D変換器42及び画像処
理部41における動作については、後程詳述する。
【0090】なお、ここで上記フォトダイオード7a、
7b及び7cを用いて反射光を受光し、各受光信号Sd
の合成処理を行う理由は、各レーザ光の原稿6上の照射
位置が夫々のフォトダイオードの正面にあるときは、そ
のフォトダイオードが受光する反射光量が最も大きくな
ると共に、照射位置が当該フォトダイオードの正面から
離れるに従って反射光量が小さくなっていくからであ
る。すなわち、例えば、レーザ光Rの照射位置がフォト
ダイオード7aの正面にあるときは当該フォトダイオー
ド7aが受光する反射光量が最も大きく、照射位置がフ
ォトダイオード7aとフォトダイオード7bとの中間位
置にあるときは、フォトダイオード7aが受光する反射
光量は、レーザ光Rの照射位置がフォトダイオード7a
の正面にあるときよりも少なく、且つフォトダイオード
7bが受光する反射光量とほぼ同一である。従って、双
方のフォトダイオードの受光光量を合成すれば、照射位
置が主走査方向に移動しても受光光量の変化が少なくな
り、情報の読取精度が主走査方向の全体に渡って均一と
なるのである。つまり、上記フォトダイオード7a、7
b及び7cを用いてレーザ光Rの反射光を受光すれば、
CCD等のラインセンサを用いるよりも安価に受光部7
を構成することができると共に、反射光量をほぼ均一に
受光できることとなる。
【0091】一方、情報読取時におけるCPU31の動
作としては、当該CPU31はレーザ光Rの照射位置
を、上述のように上記フォトダイオード検出器8にレー
ザ光Rが入射したタイミングからの経過時間として管理
している。すなわち、例えば、時間T1 が経過したとき
にレーザ光Rの照射位置が原稿6の主走査方向に沿った
端点P1 であるとすると、時間(T1 +Δt(Δtはレ
ーザ光Rにおける読取クロック周期))が経過したとき
には、レーザ光Rの照射位置は上記端点P1 の主走査方
向側の隣の点P2 となり、時間(T1 +2×Δt)が経
過したときには更に隣の点P3 となる。そして、CPU
31は、上記読取クロック周期毎に検出回路32からの
上記合成値を読み込み、そのときのレーザ光Rの照射位
置からの反射光の総量(合成値)を所定の基準値と比較
するのである。その結果、当該基準値よりも合成値の方
が大きいときは照射位置が「白」(各レーザ光における
「白」)であると判別し、基準値よりも合成値の方が小
さいときは照射位置が「黒」(各レーザ光における
「黒」)であると判別するのである。また、中間値の検
出の場合には、予め白レベル(照射位置が「白」のとき
の合成値)と黒レベル(照射位置が「黒」のときの合成
値)の値を夫々記憶しておき、上記合成値が白レベルと
黒レベルとの間のどのレベルにあるかにより階調値(濃
度値)が演算されるのである。
【0092】このようにして演算された白レベル/黒レ
ベル又は階調値のデータ(一般に画素データと称す
る。)が上記照射位置毎に読取信号Sr としてRAM3
4に記憶されていく。そして、上記読取クロック毎に照
射位置が変更され、当該照射位置毎に画素データがRA
M34に記憶されていくのである。
【0093】なお、一回の主走査の終了も上記経過時間
により認識される。これは、主走査領域の幅とポリゴン
ミラー2の回転速度により決定されるものである。そし
て、一ラインの主走査による読み取りが行われた後、所
定量副走査方向に照射位置が変更され、再び一ラインの
主走査による原稿6の読み取りが行われるという動作が
繰返され、原稿6の二次元の走査が行われるのである。
【0094】ここで、以上の情報読み取り動作におい
て、上述のように結像レンズ3の作動距離が全速ミラー
10と半速ミラー9の移動距離に対応して結像レンズ3
自体の焦点距離よりも長く設定されているので、原稿6
上の情報が全て確実に読み取られることとなるのであ
る。
【0095】次に、原稿6上の情報を読み取る際の各レ
ーザ光の出射(特に出射開始タイミング及び出射時間)
を制御するための制御部30における動作の細部につい
て、図9及び図10のタイミングチャートを用いて説明
する。
【0096】本実施形態において用いられている結像レ
ンズ3は、色収差補正のための処理が施されていない通
常のfθレンズであるので、上記軸上色収差と共に、倍
率色収差をも各レーザ光に生じさせる。
【0097】すなわち、本実施形態の複写装置Pにおけ
る当該倍率色収差について説明すると、結像レンズ3に
より各レーザ光に生じる倍率色収差に起因する各レーザ
光毎の像の大きさの相違は、ポリゴンミラー2が一定回
転速度であるので、図9に示すように原稿6上における
各レーザ光毎の走査範囲の相違として現れる。つまり、
倍率色収差の補正を施さないときは、図9に示すよう
に、偏向角度が同じ場合に緑レーザ光Gを基準とする
と、青レーザ光Bの走査範囲(走査対象物(原稿6)上
の走査幅)は緑レーザ光Gのそれに対して狭くなり、赤
レーザ光Rの走査範囲は広くなる。従って、この倍率色
収差を補正して、全てのレーザ光の走査範囲を同じ範囲
とするには、緑レーザ光Gの出射時間と比較して青レー
ザ光Bの出射時間を長くしてその走査範囲を緑レーザ光
Gの走査範囲と同じとすると共に、緑レーザ光Gの出射
時間と比較して赤レーザ光Rの出射時間を短くしてその
走査範囲を緑レーザ光Gの走査範囲と同じとするように
夫々の出射時間を補正すればよい。
【0098】すなわち、フォトダイオード検出器8から
のセンサ信号Sp を基準として、当該センサ信号Sp に
おけるパルスのタイミングから夫々のレーザ光の出射を
開始するタイミングまでの時間と、夫々のレーザ光の出
射時間自体を相互に異なるように補正すればよい。
【0099】より具体的には、各レーザ光において、セ
ンサ信号Sp が入力されたタイミング(すなわち、夫々
のレーザ光による主走査方向の一回の走査が開始された
タイミング)から、夫々のレーザ光を出射するタイミン
グまでの時間T0 については、図10に示すように、緑
レーザ光Gにおける出射までの時間をT0gとして、青レ
ーザ光Bについては時間T0bとされ、赤レーザ光Rにつ
いては時間T0rとされる。ここで、夫々の時間T0g、T
0b及びT0rの間には、全ての走査範囲(例えば、図9に
示す場合では、−150mmの位置から+150mmの位置
までの範囲)を夫々のレーザ光が走査完了する時間を夫
々時間tr (赤レーザ光R)、時間tg(緑レーザ光
G)及び時間tb (青レーザ光B)とすると(図9よ
り、tb >tg >tr である。)、緑レーザ光Gにおけ
る出射までの時間T0gを基準とした場合には、以下に示
す関係がある。
【0100】T0b=(tb /tg )×T0g …(3) T0r=(tr /tg )×T0g …(4) また、各レーザ光における実際の出射時間Tonr (赤レ
ーザ光R)、Tong (緑レーザ光G)及びTonb (青レ
ーザ光B)については、図9に示す走査範囲の相違に基
づいて、緑レーザ光Gにおける出射時間Tong を基準と
した場合には、 Tonb =(tb /tg )×Tong …(5) Tonr =(tr /tg )×Tong …(6) と設定される。
【0101】なお、上記の各時間T0b、T0g及びT0r並
びにTonb 、Tong 及びTonr については、予め実験等
により算出し、その値をROM33に記憶させておき、
夫々の半導体レーザを出射させるときに、対応する夫々
のLD駆動回路に出力するように構成されている。
【0102】上述した各時間T0b、T0g及びT0r並びに
Tonb 、Tong 及びTonr に基づいて各半導体レーザの
出射開始タイミング及び出射時間を制御すれば、倍率色
収差に起因する各レーザ光における走査範囲の相違を補
償して、原稿6上における各レーザ光毎の走査範囲(主
走査一回における走査範囲)を同一とすることができ
る。
【0103】次に、原稿6上に照射された各レーザ光を
受光して読取信号Sr を生成するための制御部30(特
に検出回路43、A/D変換器42及び画像処理部4
1)における動作について、図11のフローチャート及
び図12のタイミングチャートを用いて説明する。な
お、図11に示すフローチャートは、各レーザ光毎に実
行される処理を示すフローチャートである。
【0104】上述のように、本実施形態においては、各
レーザ光相互の倍率色収差を補償するため、原稿6を走
査するときの一主走査における出射時間を、各レーザ光
毎に異なるように制御する。従って、当該レーザ光の反
射光を受光して読取信号Srを生成する際に、各レーザ
光毎の読取信号Sr の密度(すなわち、情報読取におけ
るドット(画素)密度)を各レーザ光について同一とす
るためには、上記読取信号Sr の生成における読取クロ
ックを、上記出射時間の相違に対応して各レーザ光毎に
異なった値として読取信号Sr を生成する必要がある。
この制御動作について以下に説明する。
【0105】すなわち、本実施形態の複写装置Pにおい
て、原稿6を読み取って読取信号Sr を生成する際に
は、コントロールパネル32から原稿6の読取を開始す
る旨の信号が入力されると、始めに、図示しないミラー
位置センサからの信号に基づいて、全速ミラー10及び
半速ミラー9が原稿6の読取開始位置に移動したことを
検出し(ステップS1)、次に、各レーザ光毎に予め算
出されている受光信号Sd 受け付けの際の読取クロック
周期、フォトダイオード検出器8において光ビームRを
受光したタイミングから受光信号Sd の画像処理部41
における受け付けを開始するタイミングまでの時間Tso
s 並びに画像処理部41における受け付けを開始してか
ら読み取りを終了するまでの時間(すなわち、画像処理
部41においてその時間内に入力する受光信号Sd から
読取信号Sr を生成する時間)Tonn をROM33から
読取クロック決定回路40において取得する(ステップ
S2)。ステップS2における処理において、受光信号
Sd 受け付けの際の読取クロックの周期は、上述のよう
に各レーザ光を用いて読み取る情報の主走査方向の分解
能(主走査方向の原稿6上におけるドット密度)が、各
レーザ光毎に同じ値となるように、各レーザ光について
異なる値とされる。
【0106】すなわち、上記の時間tr (赤レーザ光
R)、時間tg (緑レーザ光G)及び時間tb (青レー
ザ光B)を用いて表現すると、赤レーザ光Rを受光する
際の読取クロックTr は、緑レーザ光Gを受光する際の
読取クロックTg を基準として、 Tr =(tr /tg )×Tg となり、また、青レーザ光Bを受光する際の読取クロッ
クTb は、緑レーザ光Gを受光する際の読取クロックT
g を基準として、 Tb =(tb /tg )×Tg とされている。
【0107】更に、各レーザ光における上記時間Tsos
及び時間Tonn については、各レーザ光の出射タイミン
グ及び出射時間として用いられている上記式(3)乃至
(6)におけるT0 及びTonの値がそのまま用いられ
る。すなわち、赤レーザ光Rについては、 Tsosr=T0r、Tonnr=Tonr であり、緑レーザ光Gについては、 Tsosg=T0g、Tonng=Tong であり、青レーザ光Bについては、 Tsosb=T0b、Tonnb=Tonb と設定され、予めROM33に記憶されている。
【0108】ステップS2において夫々の設定値が取得
されると、次に、フォトダイオード検出器8において夫
々のレーザ光のいずれかを受光したか否か(すなわち、
一回の主走査方向の走査が開始されたか否か)をセンサ
信号Sp に基づいて判断し(ステップS3)、レーザ光
を受光していないときは(ステップS3;no)受光す
るまで待機し、レーザ光を受光したときは(ステップS
3;yes)、次に、上記時間Tsos の経過をタイマ3
9において計時した後に、受光信号Sd の受け付けを示
す画像処理部41におけるゲート信号をオンとし(ステ
ップS4)、受光信号Sd の受け付けを開始して(ステ
ップS5)、受け付けた受光信号Sd に基づいて画像処
理部41において読取信号Sr を生成してCPU31に
出力する。そして、上記時間Tonn の経過をタイマ39
において計時したか否かが判定され(ステップS7)、
時間Tonn が経過していないときはステップS5に戻っ
て受光信号Sd の受け付けを継続し、時間Tonn が経過
したときは(ステップS7;yes)、上記ゲート信号
をオフとして一回の主走査を終了する。
【0109】ここで、上記ステップS3からステップS
8までの一回の主走査における処理をタイミングチャー
トを用いて説明すると、図12に示すように、センサ信
号Sp が出力されたタイミングからタイマ39において
計時を開始し(図12最上段)、時間Tsos 経過後にゲ
ート信号をオンとする(図12上から二段目)。そし
て、当該ゲート信号と受光信号Sd の論理積を図示しな
いAND回路等により生成してゲート信号がオンとされ
ている間(タイマ39において時間Tonn を計時してい
る。)の受光信号Sd を画像処理部41に取り込む(図
12上から三段目)。このとき、画像処理部41には読
取クロック決定回路40において決定された(ステップ
S2)読取クロック(図12上から四段目)が入力され
ているので、当該読取クロックと取り込んだ受光信号S
d とにより画像処理部41において、ディジタル信号で
ある読取信号Sr (図12最下段)を生成する。
【0110】ステップS3乃至S8において一回の主走
査が実行され、読取信号Sr が生成されると、次に、副
走査が終了したか否か(すなわち、全速ミラー10が原
稿6の端部まで移動したか否か)が判定され(ステップ
S9)、副走査の終了でないときは、移動ミラー9を原
稿6上の次の主走査線の位置まで移動してステップS2
に戻って主走査を行う。一方、副走査が完了したときは
(ステップS9;yes)全ての走査を終了して生成し
た読取信号Sr をRAM34に記憶する。 (B)情報記録系の動作 次に、上述の情報読み取り動作によりRAM34に記憶
された情報(読取信号Sr )に対応する情報を記録する
情報記録動作を説明する。
【0111】情報記録の際には、RAM34に記憶され
た読取信号Sr に基づいて、D/A変換器44を介して
記録LD駆動回路45から半導体レーザ1’を駆動する
ための駆動信号Svgを出力して当該半導体レーザ1’を
駆動して緑レーザ光Gを出射させる 半導体レーザ1’から出射された緑レーザ光Gは、ポリ
ゴンミラー2に照射され、当該ポリゴンミラー2が一定
速度で回転することにより、主走査方向に偏向走査され
る。そして、主走査方向に偏向走査された緑レーザ光G
は、結像レンズ3により集光され、反射ミラー4に到達
する。その後、反射ミラー4において反射されて感光体
20に指向され、当該感光体20上に情報に対応する静
電潜像(電子写真方式の場合)が記録される。
【0112】このとき、上述のように、反射ミラー4か
ら原稿6の原稿面までの距離(図1中符号「A1 」)
と、反射ミラー4から感光体20までの距離(図1中符
号「A 2 」)とが等しくなるように設定されているの
で、原稿6面上の走査範囲と感光体20上の走査範囲と
がほぼ等しくなり、情報読み取り動作において読み取ら
れた情報と同一の大きさで感光体20上に情報を記録す
ることができる。そして、感光体20上に記録された情
報(例えば、電子写真方式の場合には形成される潜像は
静電潜像となる。)は、図示しない単色のトナー等によ
り着色され、図示しない記録用紙に転写されることによ
り元の情報(原稿6上の情報)として出力されることと
なる。
【0113】なお、トナーをイエロー、シアン、マゼン
タの3種類用意し、赤レーザ光Rによる読取信号Sr に
基づいて緑レーザ光Gにより感光体20への記録を行っ
てシアントナーによる現像を行い、緑レーザ光Gによる
読取信号Sr に基づいて緑レーザ光Gにより感光体20
への記録を行ってマゼンタトナーによる現像を行い、青
レーザ光Bによる読取信号Sr に基づいて緑レーザ光G
により感光体20への記録を行ってイエロートナーによ
る現像を行うことにより、フルカラー画像の読取及び再
生も可能となる。
【0114】また、上述の情報読取動作と情報記録動作
の連携については、情報読取動作において、主走査方向
に一走査する度にRAM34に記憶されている情報(読
取信号Sr )を読み出して緑レーザ光Gを出射し、感光
体20上に当該一走査にて読み取られた情報分の静電潜
像を形成することを、副走査期間中繰返すようにしても
よいし、主走査方向に数走査して一時的に情報をRAM
34に記憶し、数走査終了する度にRAM34に記憶さ
れている情報を読み出して緑レーザ光Gを出射し、感光
体20上に当該数走査にて読み取られた情報分の静電潜
像を形成することを、副走査期間中繰返すようにしても
よい。また、原稿6全体を走査して対応する読取信号S
r の全てをRAM34に記憶し、当該走査後に、感光体
20上に対して原稿6上の情報の全てに対応する静電潜
像を纏めて形成するようにしてもよい。
【0115】以上説明したように、第1実施形態の複写
装置Pによれば、各レーザ光を出射する各半導体レーザ
とコリメータレンズCとの間のコリメータ配置距離x
が、結像レンズ3により夫々のレーザ光の間に生じる軸
上色収差を補償するコリメータ配置距離xr 、xg 及び
xb とされているので、各レーザ光間の軸上色収差を補
償して焦点位置を正確に原稿6上とすることができる。
【0116】また、緑レーザ光Gにおける半導体レーザ
1’から焦点位置までの距離と、他のレーザ光における
半導体レーザから焦点位置までの距離とが一致するよう
に、当該他のレーザ光におけるコリメータ配置距離xr
又はxb が設定されているので、他のレーザ光における
コリメータ配置距離の設定を簡略化することができる。
【0117】更に、CPU31が夫々のレーザ光の原稿
6上における主走査方向の走査範囲を同一とするので、
夫々のレーザ光に発生する倍率色収差を補償することが
できる。
【0118】また、CPU31がポリゴンミラー2にお
ける各レーザ光の偏向走査時間を補正するので、レンズ
等の光学的な構成を用いずに原稿6上における夫々のレ
ーザ光の主走査方向の走査範囲を同一として夫々のレー
ザ光に発生する倍率色収差を補償することができる。
【0119】更にまた、受光部7により原稿6に集光さ
れた夫々のレーザ光の当該原稿6からの反射光を受光し
て受光信号Sd を出力し、CPU31により受光信号S
d に基づいて上記情報に対応する読取信号Sr を出力す
るので、原稿6上の情報を正確且つ高解像度で走査し、
これに対応する読取信号Sr が出力されることとなり、
高精度で当該情報を読み取ることができる。
【0120】更に、読取信号Sr に対応して緑レーザ光
Gを変調すると共に、変調された緑レーザ光Gを感光体
20上に誘導して当該感光体20に照射するので、原稿
6上の情報を正確且つ高解像度で走査し、これに対応し
て生成された読取信号Sr を用いて緑レーザ光Gを変調
することにより情報を記録することとなり、原稿6上の
情報を正確に感光体20上に複写することができる。
【0121】なお、上述の第1実施形態においては、各
レーザ光が夫々の光路が略同一とされた後に通過する位
置にシリンドリカルレンズEを配置したが、これに限ら
す、各半導体レーザから各レーザ光が出射された直後、
すなわち、赤レーザ光Rについては半導体レーザユニッ
ト11とダイクロイックミラーDの間に、また、緑レー
ザ光Gについては半導体レーザユニット12とダイクロ
イックミラーDの間に、更に、青レーザ光Bについては
半導体レーザユニット13とダイクロイックミラーD’
の間に、夫々のレーザ光に対応した屈折力を備えたシリ
ンドリカルレンズを別個に設け、各レーザ光が正確にポ
リコンミラー2の位置に集光するようにしてもよい。 (II)第2実施形態 次に、本発明の他の実施形態である第2の実施形態につ
いて、図13を用いて説明する。
【0122】上述の第1実施形態においては、各レーザ
光を、夫々離隔して配置された半導体レーザ1、1’及
び1”から出射し、それをダイクロイックミラーD及び
D’を用いて略同一光路としたが、本第2実施形態は、
半導体レーザとして、同一チップ又は同一マウント内に
各レーザ光を出射するための半導体レーザを集積化し、
疑似的にほぼ同一発光点から各レーザ光が出射されるよ
うに構成した、いわゆるマルチレーザを用いた実施形態
である。
【0123】第2実施形態においては、上記マルチレー
ザ21を用いているため、図13(a)に示すように、
単一のコリメータレンズを用いて各レーザ光を略平行光
束とすることとなる。従って、本実施形態において、上
記第1実施形態におけるコリメータレンズCをそのまま
用いると、上述の軸上色収差が各レーザ光の光軸上に発
生することとなる。
【0124】そこで、本実施形態においては、結像レン
ズ3(従来と同様のfθレンズとされている。)により
各レーザ光に生じる軸上色収差(各レーザ光毎に異なる
値を有している。)を補償すべく、図13(b)に示す
ように、各レーザ光に対して当該各軸上色収差を補償す
る補償軸上色収差を発生させる補償コリメータレンズC
Cを用いて各レーザ光を略平行光束とする。
【0125】ここで、補償コリメータレンズCCについ
て詳説すると、当該補償コリメータレンズCCにより各
レーザ光に生じさせるべき上記補償軸上色収差Δyb
(緑レーザ光Gと青レーザ光Bとの間に生じさせるべき
補償軸上色収差量)及びΔyr(緑レーザ光Gと赤レー
ザ光Rとの間に生じさせるべき補償軸上色収差量)は、
第1実施形態におけるΔb(緑レーザ光Gと青レーザ光
Bとの間に生じる軸上色収差量)、Δr(緑レーザ光G
と赤レーザ光Rとの間に生じる軸上色収差量)及びf(
結像レンズ3の焦点距離)を用いて示すと、下記 (fcco /f)2 =−Δyb /Δb=−Δyr /Δr …(7) を夫々満たす補償軸上色収差Δyb 及びΔyr である必
要がある。ここで、fcco は補償コリメータレンズCC
の焦点距離である。
【0126】そこで、上述の値を満たす補償コリメータ
レンズCCの例について、図13(b)を用いて具体的
に説明すると、上記式(7)中の各パラメータについ
て、 f=150mm fcco =10mm Δb=−5.535mm Δr=0.1125mm とする(Δb及びΔrについては、図4(a)に対応し
ている。)と、以下の各値を備える補償コリメータレン
ズCCである必要がある。
【0127】すなわち、曲率半径については、第1面S
Ta が5.96951mm、第2面STb が−4.360
10mm(負の値は、曲面の中心が当該曲面の中心が図1
3(b)において当該曲面の左側(像側)にあることを
示している。)、第3面STc が−28.91013mm
であり、また、軸上面間隔については、第1面STaと
第2面STb との間隔が2mm、第2面STb と第3面S
Tc との間隔が2mm、第3面STc と発光点までの距離
(一般に、後側焦点距離という。)が7.780mmであ
るように形成すれば、上記式(7)を満たす補償コリメ
ータレンズCCが得られる。さらに、上記形状を有する
補償コリメータレンズCCの材質としては、例えば、像
側のレンズとしてHOYA社製「BACD5」、物側の
レンズとしてSCHOTT社製「SF5」等を用いるこ
とができる。このときの具体的な上記補償軸上色収差Δ
yb 及びΔyr については、以下の値となる。
【0128】Δyb =0.0246mm Δyr =−0.0005mm(符号については、図4
(a)による。) そして、このような補償軸上色収差を有する補償コリメ
ータレンズCCとの組合わせにより軸上色収差を補償す
ることができる結像レンズ3は、緑レーザ光Gの焦点位
置を基準として青レーザ光Bの焦点位置が約5.5mmだ
け結像レンズ3側にずれると共に、赤レーザ光Rの焦点
位置が約0.1mmだけ原稿6側にずれる軸上色収差を発
生させる結像レンズ3である。
【0129】上述のような補償コリメータレンズCCを
用いれば、上記マルチレーザ21から出射された各レー
ザ光について結像レンズ3により生じる軸上色収差を単
一の補償コリメータレンズCCを用いて補償することが
できる。
【0130】図13(b)により示したマルチレーザ2
1及び補償コリメータレンズCC以外の他の複写装置の
構成及び倍率色収差の補償方法については、第1実施形
態の複写装置Pと同様であるので、細部の説明は省略す
る。
【0131】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば、補償コリメータレンズCCを用いて、結像レンズ3
により夫々のレーザ光について相互に生じる軸上色収差
を補償する補償軸上色収差を夫々のレーザ光について生
じさせるので、夫々のレーザ光の焦点位置における軸上
色収差を相互に補償することができる。
【0132】また、緑レーザ光Gにおける結像レンズ3
から焦点位置までの距離と、他のレーザ光における結像
レンズから焦点位置までの距離とが一致するように、他
のレーザ光について軸上色収差を生じさせるべく補償軸
上色収差の値が設定されているので、他のレーザ光にお
ける補償軸上色収差の設定を簡略化することができる。
【0133】更に、CPU31が夫々のレーザ光の原稿
6上における主走査方向の走査範囲を同一とするので、
夫々のレーザ光に発生する倍率色収差を補償することが
できる。
【0134】また、CPU31がポリゴンミラー2にお
ける各レーザ光の偏向走査時間を補正するので、レンズ
等の光学的な構成を用いずに原稿6上における夫々のレ
ーザ光の主走査方向の走査範囲を同一として夫々のレー
ザ光に発生する倍率色収差を補償することができる。
【0135】更にまた、受光部7により原稿6に集光さ
れた夫々のレーザ光の当該原稿6からの反射光を受光し
て受光信号Sd を出力し、CPU31により受光信号S
d に基づいて上記情報に対応する読取信号Sr を出力す
るので、原稿6上の情報を正確且つ高解像度で走査し、
これに対応する読取信号Sr が出力されることとなり、
高精度で当該情報を読み取ることができる。
【0136】更に、読取信号Sr に対応して緑レーザ光
Gを変調すると共に、変調された緑レーザ光Gを感光体
20上に誘導して当該感光体20に照射するので、原稿
6上の情報を正確且つ高解像度で走査し、これに対応し
て生成された読取信号Sr を用いて緑レーザ光Gを変調
することにより情報を記録することとなり、原稿6上の
情報を正確に感光体20上に複写することができる。 (III )第3実施形態 上述の第1又は第2実施形態については、各レーザ光に
おける倍率色収差を補償する方法として、CPU31に
より各レーザ光の出射タイミング及び出射時間を制御す
ると共に、各レーザ光の反射光を受光して読取信号Sr
を生成する際の読取クロック等を制御する方法を用いて
補償したが、当該倍率色収差は、結像レンズ3の構成自
体を工夫することでも補償可能である。
【0137】すなわち、上記特開平7−191261号
公報に示されているように、例えば、入射瞳側から順
に、負又は正の第1レンズからなる第1レンズ群と、接
合された正の第2レンズと負の第3レンズとからなる全
体として正の第2レンズ群とから構成され、以下の条件
式(8)乃至(11)を満たすようなfθレンズにより
結像レンズを構成すれば、良好に倍率色収差を補償する
ことができる。
【0138】12≦νd2−νd3 …(8) −0.035≦ (Φi /νdi) …(9) 0.7≦Φ23≦2.0 …(10) 0.03≦d12≦0.20 …(11) 但し、Φi は全系のパワーで規格化した入射瞳から第i
番目のレンズのパワーであり、Φ23は全系のパワーで規
格化した第2レンズ群のパワーであり、νdiは入射瞳か
ら第i番目のレンズのd線におけるアッベ数であり、d
12は全系の焦点距離で規格化した第21レンズ群と第2
レンズ群のレンズ間隔である。(上記結像レンズについ
てより詳細には、上記特開平7−191261号公報の
第4頁右欄第15行目乃至第5頁右欄第17行目を参照
のこと。) なお、上述の結像レンズを用いて倍率色収差を補正する
場合には、図9乃至図12に示すような制御部30にお
ける補償処理は不要となり、全てのレーザ光が同じ出射
開始タイミング及び同じ出射時間で出射されるように制
御すればよい。
【0139】以上説明した以外の構成については、上記
第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、細部
の説明は省略する。以上説明したように、第3実施形態
によれば、結像レンズ自体が夫々の光ビームにおける倍
率色収差を相互に補償するので、原稿6上における各レ
ーザ光の色収差を補償して正確に当該原稿6を走査して
読み取ることができる。 (IV)第4実施形態 上述の第1乃至第3実施形態においては、本発明を複写
装置Pに適用した場合について説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば、原稿6上の情報を読み取るいわゆ
るスキャナ装置にも適用可能である。
【0140】本発明をスキャナ装置に適用した場合の制
御部の構成について、図14を用いて説明する。なお、
図14において図8と同様の部材については、同様の部
材番号付し、細部の説明は省略する。
【0141】図14に示すように、第4実施形態に係る
制御部30’は、第1実施形態の制御部30からD/A
変換器44及び記録LD駆動回路45を除いた構成とな
っている。
【0142】上記制御部30以外のスキャナ装置の構成
としては、上記第1実施形態乃至第3実施形態の複写装
置から情報記録系を構成する部材(反射ミラー4、ミラ
ー18及び19並びに感光体20)を除去した構成とな
っている。
【0143】その他の構成及び動作については上記各実
施形態の構成及び動作と同様であるので、細部の説明は
省略する。以上説明したように、第4実施形態のスキャ
ナ装置によれば、軸上色収差及び倍率色収差を補償して
高精度で原稿6上の情報を読み取ることができる。 (V)第5実施形態 上述の第1乃至第3実施形態においては、本発明を複写
装置Pに適用した場合について説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば、外部から入力される外部情報に基
づいて記録用紙上に当該外部情報を記録するいわゆるプ
リンタ装置にも適用可能である。
【0144】本発明をプリンタ装置に適用した場合の制
御部の構成について、図15を用いて説明する。なお、
図15において図8と同様の部材については、同様の部
材番号付し、細部の説明は省略する。
【0145】図15に示すように、第5実施形態に係る
制御部30”は、第1実施形態の制御部30から読取L
D選択回路36、読取クロック決定回路40、A/D変
換器42、検出回路43及び記録LD駆動回路45を除
き、代わりに、CPU31の制御に基づいて、各レーザ
光による記録時のクロック周期を決定する記録クロック
決定回路46と、CPU31の制御に基づいて、記録時
に駆動すべき半導体レーザを選択するための記録LD選
択回路47を備えている。
【0146】この構成において、CPU31は、記録の
際に用いる半導体レーザに対応して、各半導体レーザを
駆動する駆動時間(図10に示す時間Tong 、時間Ton
b 又は時間Tonr に等しい。)及び出射タイミング(図
10に示す時間T0g、時間T0b又は時間T0r)をROM
33から取得して記録LD選択回路47に出力し、当該
記録LD選択回路47を介して各LD駆動回路を対応す
る出射開始タイミング及び出射時間で駆動する。
【0147】このとき、記録クロック決定回路46は、
入力された外部情報Sinに基づいて、各半導体レーザを
駆動する際の記録クロックを決定し、D/A変換器44
に出力する。そして、D/A変換器44は、画像処理部
41を介してCPU31から出力されてくる外部情報S
inをアナログ信号に変換し、記録LD選択回路47を介
して各LD駆動回路に出力する。その後、当該外部情報
Sinにより各レーザ光が変調されて出射され、感光体2
0上に外部情報Sinに対応する静電潜像を形成する。こ
のとき、各レーザ光は一の主走査方向の走査の間は同時
に出射される。
【0148】上記制御部30”以外のプリンタ装置の構
成としては、上記第1実施形態乃至第3実施形態の複写
装置から情報読取系を構成する部材(反射ミラー4、全
速ミラー10、半速ミラー9及びガラス板6G)を除去
した構成となっている。
【0149】その他の構成及び動作については上記各実
施形態の構成及び動作と同様であるので、細部の説明は
省略する。以上説明したように、第5実施形態のプリン
タ装置によれば、記録用レーザ光の軸上色収差及び倍率
色収差を補償して高精度で情報を記録するとができる。
【0150】なお、第5実施形態において、外部情報S
inとしては、ファクシミリにより送信されてきた情報や
外部のコンピュータ等から入力されてきた情報等が考え
られる。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、光ビームを出射する出射手段と光束変換
手段との間の変換手段配置距離が、集光手段により夫々
の光ビームの間に生じる軸上色収差を補償する変換手段
配置距離とされているので、各光ビーム間の軸上色収差
を補償して焦点位置を正確に走査対象物上とすることが
できる。
【0152】従って、各光ビームを用いて軸上色収差を
補償しつつ正確且つ高解像度で走査対象物を走査するこ
とができる。請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、特定光ビームにおける集
光手段から焦点位置までの距離と、他の光ビームにおけ
る集光手段から焦点位置までの距離とが一致するよう
に、当該他の光ビームにおける変換手段配置距離が設定
されているので、他の光ビームにおける変換手段配置距
離の設定を簡略化することができる。
【0153】請求項3に記載の発明によれば、コリメー
タレンズを用いて、集光手段により夫々の光ビームにつ
いて相互に生じる軸上色収差を補償する補償軸上色収差
を夫々の光ビームについて生じさせるので、夫々の光ビ
ームの集光位置における軸上色収差を相互に補償するこ
とができる。
【0154】従って、例えば、夫々の光ビームを用いて
走査対象物を走査する場合に、正確且つ高解像度で走査
対象物を走査することができる。請求項4に記載の発明
によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、特定
光ビームにおける集光手段から焦点位置までの距離と、
他の光ビームにおける集光手段から焦点位置までの距離
とが一致するように、他の光ビームについて軸上色収差
を生じさせるべく補償軸上色収差の値が設定されている
ので、他の光ビームにおける補償軸上色収差の設定を簡
略化することができる。
【0155】請求項5に記載の発明によれば、光束変換
手段を用いて、夫々の光ビームについて集光手段により
相互に生じる軸上色収差を補償する補償軸上色収差を夫
々の光ビームについて生じさせるので、夫々の光ビーム
の走査対象物上の集光位置における軸上色収差を相互に
補償することができる。
【0156】従って、各光ビームを用いて軸上色収差を
補償しつつ正確且つ高解像度で走査対象物を走査するこ
とができる。請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、特定光ビームにおける集
光手段から焦点位置までの距離と、他の光ビームにおけ
る集光手段から焦点位置までの距離とが一致するよう
に、光束変換手段により他の光ビームについて軸上色収
差を生じさせるべく補償軸上色収差の値が設定されてい
るので、光束変換手段において他の光ビームにおける補
償軸上色収差の設定を簡略化することができる。
【0157】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
又は2若しくは5又は6のいずれか一項に記載の発明の
効果に加えて、集光手段が夫々の光ビームにおける倍率
色収差を相互に補償するので、走査対象物上における各
光ビームの色収差を補償して正確に当該走査対象物を走
査することができる。
【0158】従って、各光ビームを用いて色収差を補償
しつつ正確且つ高解像度で走査対象物を走査することが
できる。請求項8に記載の発明によれば、請求項1又は
2若しくは5又は6のいずれか一項に記載の発明の効果
に加えて、走査範囲補正手段が夫々の光ビームの走査対
象物上における主走査方向の走査範囲を同一とするの
で、夫々の光ビームに発生する倍率色収差を補償するこ
とができる。
【0159】従って、各光ビームを用いて色収差を補償
しつつ正確且つ高解像度で走査対象物を走査することが
できる。請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記
載の発明の効果に加えて、走査範囲補正手段が、偏向走
査手段における光ビームの偏向走査時間を補正する走査
時間補正手段であるので、レンズ等の光学的な構成を用
いずに走査対象物上における夫々の光ビームの主走査方
向の走査範囲を同一として夫々の光ビームに発生する倍
率色収差を補償することができる。
【0160】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1又は2若しくは5から9のいずれか一項に記載の発明
の効果に加えて、受光手段により走査対象物に集光され
た夫々の光ビームの当該走査対象物からの反射光を受光
して受光信号を出力し、読取手段により受光信号に基づ
いて上記情報に対応する読取信号を出力するので、走査
対象物上の情報を正確且つ高解像度で走査し、これに対
応する読取信号が出力されることとなり、高精度で当該
情報を読み取ることができる。
【0161】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1又は2若しくは5から9のいずれか一項に記載の発明
の効果に加えて、記録すべき情報に対応して夫々の光ビ
ームを変調し、走査対象物上に情報を記録するので、夫
々の光ビームの焦点位置を走査対象物上として情報を記
録することとなり、正確且つ高解像度で情報を記録する
ことができる。
【0162】請求項12に記載の発明によれば、請求項
10に記載の発明の効果に加えて、読取信号に対応して
一の光ビームを変調すると共に、変調された光ビームを
記録媒体上に誘導して当該記録媒体に照射するので、走
査対象物上の情報を正確且つ高解像度で走査し、これに
対応して生成された読取信号を用いて一の光ビームを変
調することにより情報を記録することとなり、走査対象
物上の情報を正確に記録媒体上に複写することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の複写装置の構成を示す図であ
る。
【図2】第1実施形態の光学走査部の細部構成を示す図
である。
【図3】半導体レーザユニットの細部構成を示す側面図
である。
【図4】軸上色収差を示す図であり、(a)は軸上色収
差の具体例を示す図であり、(b)はコリメータレンズ
の位置による軸上色収差の補償を示す図である。
【図5】各レーザ光毎のコリメータレンズの位置を示す
図である。
【図6】第1実施形態の複写装置の構成を示す図であ
り、(a)は側面断面図であり、(b)は光学系の細部
構成を示す図である。
【図7】情報読取動作を示す図である。
【図8】第1実施形態の制御部の概要構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】倍率色収差による各レーザ光毎の走査範囲の相
違を示す図である。
【図10】第1実施形態における各レーザ光の出射タイ
ミングを示す図である。
【図11】第1実施形態における制御部の動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】第1実施形態における一回の主走査内の各信
号を示すタイミングチャートである。
【図13】第2実施形態の補償コリメータレンズを示す
図であり、(a)はマルチレーザを用いた光学系を示す
図であり、(b)は補償コリメータレンズによる軸上色
収差の補償を示す図である。
【図14】第4実施形態の制御部の概要構成を示すブロ
ック図である。
【図15】第5実施形態の制御部の概要構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1、1’、1”…半導体レーザ 2…ポリゴンミラー 3…結像レンズ 3A…凸レンズ 3B…凹レンズ 4、D、D’…ダイクロイックミラー 6…原稿 6G…ガラス板 7…受光部 7a、7b、7c…フォトダイオード 8…フォトダイオード検出器 9…半速ミラー 9A、9B、10A、18、19…ミラー 10…全速ミラー 10B…検出レンズ 11、12、13…半導体レーザユニット 15…セル 16…ホルダ 17…固定ネジ 20…感光体 21…マルチレーザ 30、30’30”…制御部 31…CPU 32…コントロールパネル 33…ROM 34…RAM 35…タイマ 36…読取LD選択回路 37…RLD駆動回路 38…GLD駆動回路 39…BLD駆動回路 40…読取クロック決定回路 41…画像処理部 42…A/D変換器 43…検出回路 44…D/A変換器 45…記録LD駆動回路 46…記録クロック決定回路 47…記録LD選択回路 40…検出部 P…複写装置 R…赤レーザ光 G…緑レーザ光 B…青レーザ光 C…コリメータレンズ CC…補償コリメータレンズ CLK…基準クロック信号 E…シリンドリカルレンズ M…絞り MR…反射ミラー BD…筐体 SB…基板 Sd …受光信号 Sr …読取信号 Svr、Svg、Svb…駆動信号 Sp …センサ信号

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に波長の異なる光ビームを夫々出射
    する複数の出射手段と、 夫々の前記出射手段に対応して配置され、前記出射され
    た夫々の光ビームを略平行光束の光ビームに夫々変換す
    る複数の光束変換手段と、 前記略平行光束とされた夫々の光ビームを、走査すべき
    走査対象物上における主走査方向に偏向走査する偏向走
    査手段と、 前記偏向走査された光ビームを前記走査対象物上に集光
    する集光手段と、 を備え、 夫々の前記光束変換手段と当該光束変換手段に対応する
    前記出射手段との間の距離である変換手段配置距離が、
    夫々の前記光ビームの波長に対応して前記集光手段によ
    り当該夫々の光ビームの間に生じる軸上色収差を補償す
    る変換手段配置距離とされていることを特徴とする光学
    走査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学走査装置におい
    て、 複数の前記光ビームのうちの予め設定された一の前記光
    ビームである特定光ビームにおける前記集光手段から焦
    点位置までの距離と、当該特定光ビーム以外の他の前記
    光ビームにおける前記集光手段から焦点位置までの距離
    とが一致するように、他の前記光ビームにおける前記変
    換手段配置距離が設定されていることを特徴とする光学
    走査装置。
  3. 【請求項3】 相互に波長の異なる光ビームを略平行光
    束の光ビームに変換するコリメータレンズであって、 夫々の前記光ビームを集光する集光手段により夫々の前
    記光ビームについて相互に生じる軸上色収差を補償する
    補償軸上色収差を夫々の前記光ビームについて生じさせ
    ることを特徴とするコリメータレンズ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のコリメータレンズにお
    いて、 複数の前記光ビームのうちの予め設定された一の前記光
    ビームである特定光ビームにおける前記集光手段から焦
    点位置までの距離と、当該特定光ビーム以外の他の前記
    光ビームにおける前記集光手段から焦点位置までの距離
    とが一致するように、他の前記光ビームについて軸上色
    収差を生じさせるべく前記補償軸上色収差の値が設定さ
    れていることを特徴とするコリメータレンズ。
  5. 【請求項5】 相互に波長の異なる光ビームを夫々出射
    する複数の出射手段と、 前記出射された夫々の光ビームを略平行光束の光ビーム
    に変換する光束変換手段と、 前記略平行光束とされた夫々の光ビームを、走査すべき
    走査対象物上における主走査方向に偏向走査する偏向走
    査手段と、 前記偏向走査された光ビームを前記走査対象物上に集光
    する集光手段と、 を備え、 前記光束変換手段は、夫々の前記光ビームについて前記
    集光手段により相互に生じる軸上色収差を補償する補償
    軸上色収差を夫々の前記光ビームについて生じさせるこ
    とを特徴とする光学走査装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光学走査装置におい
    て、 複数の前記光ビームのうちの予め設定された一の前記光
    ビームである特定光ビームにおける前記集光手段から焦
    点位置までの距離と、当該特定光ビーム以外の他の前記
    光ビームにおける前記集光手段から焦点位置までの距離
    とが一致するように、前記光束変換手段により他の前記
    光ビームについて軸上色収差を生じさせるべく前記補償
    軸上色収差の値が設定されていることを特徴とする光学
    走査装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2若しくは5又は6のいず
    れか一項に記載の光学走査装置において、 前記集光手段が、夫々の前記光ビームにおける倍率色収
    差を相互に補償することを特徴とする光学走査装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2若しくは5又は6のいず
    れか一項に記載の光学走査装置であって、 夫々の前記光ビームの前記走査対象物上における前記主
    走査方向の走査範囲を同一とする走査範囲補正手段を更
    に備えることを特徴とする光学走査装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光学走査装置におい
    て、 前記走査範囲補正手段は、前記偏向走査手段における夫
    々の前記光ビームの偏向走査速度に対応して、当該偏向
    走査手段における前記光ビームの偏向走査時間を補正す
    る走査時間補正手段であることを特徴とする光学走査装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2若しくは5から9のい
    ずれか一項に記載の光学走査装置と、 読み取るべき情報が記録された前記走査対象物に集光さ
    れた夫々の前記光ビームの当該走査対象物からの反射光
    を受光し、受光信号を出力する受光手段と、 前記受光信号に基づいて、前記情報に対応する読取信号
    を出力する読取手段と、 を備えることを特徴とする光学情報読取装置。
  11. 【請求項11】 請求項1又は2若しくは5から9のい
    ずれか一項に記載の光学走査装置と、 記録すべき情報に対応して夫々の前記光ビームを変調す
    る変調手段と、 を備え、 前記走査対象物上に前記情報が記録されることを特徴と
    する光学情報記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の光学情報読取装置
    と、 前記読取信号に対応して、複数の前記光ビームのうちの
    いずれか一の光ビームを変調する変調手段と、 前記変調された光ビームを、前記情報を記録すべき記録
    媒体上に誘導して当該記録媒体に照射する誘導手段と、 を備えることを特徴とする複写装置。
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