JPH10149427A - 光学走査装置及び光学情報読取装置並びに光学情報記録装置 - Google Patents

光学走査装置及び光学情報読取装置並びに光学情報記録装置

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JPH10149427A
JPH10149427A JP8309607A JP30960796A JPH10149427A JP H10149427 A JPH10149427 A JP H10149427A JP 8309607 A JP8309607 A JP 8309607A JP 30960796 A JP30960796 A JP 30960796A JP H10149427 A JPH10149427 A JP H10149427A
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JP8309607A
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Yutaka Hattori
豊 服部
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取るべき情報を高精度で読み取ることが
できると共に、装置自体を小型化・簡素化することが可
能な光学走査装置及び光学情報読取装置並びに光学情報
記録装置を提供する。 【解決手段】 ポリゴンミラー2により主走査方向に偏
向走査された情報読み取り用の光ビームRについて、、
テレセントリックレンズ10により夫々の主光線を平行
として原稿6上の主走査方向の走査幅を一定とし、更に
原稿台6G内に形成されているフレネルペアレンズ(フ
レネルレンズ面6A(正レンズ)及びフレネルレンズ面
6B(負レンズ))によりその焦点位置を移動ミラー9
の移動に対応して変化させ、当該焦点位置を常に原稿6
上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み取るべき情報
が記録されている原稿等の記録媒体に対して光ビームを
照射し、その反射光により当該情報を読み取るための光
学走査装置を含む光学情報読取装置及び光学情報記録装
置であって、当該記録媒体を固定とし、光ビームにより
記録媒体上を走査することにより情報を読み取る光学走
査装置を含む光学情報読取装置及び光学情報記録装置の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、読み取るべき情報が記録された記
録媒体を固定として当該情報を読み取る光学情報読取装
置においては、光源からのレーザ光等の光ビームをポリ
ゴンミラー(回転多面鏡)等により記録媒体上における
主走査方向(例えば、通常の横書きの原稿であれば、当
該横書きの方向)に偏向走査し、いわゆるfθレンズ
(等距離射影レンズとも呼ばれ、像高hが入射傾角θと
焦点距離fとの積に比例する(すなわち、h=f×θと
なる)レンズであり、等角速度偏向を等速度の直線走査
に変換する機能を有する。)等により記録媒体上に集光
すると共に、当該光源、ポリゴンミラー及びfθレンズ
を含む移動部材全体を主走査方向に垂直な副走査方向に
移動させることにより、記録媒体全体を走査して情報を
読み取っていた。
【0003】また、読み取った情報を記録する際には、
当該読み取った情報を一時的に記憶しておき、次に、記
憶されている読み取った情報により記録用光ビームを変
調し、それを感光体に照射して当該感光体上に上記情報
に対応する静電潜像を形成し、当該静電潜像が形成され
た感光体に予め当該感光体とは逆の極性に帯電させたト
ナーを接触させ、上記記録用光ビームが照射された部分
に残ったトナーを所定の記録用紙に転写することにより
情報の記録(すなわち、複写)を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光学情報読取装置においては、回転するポリゴンミ
ラー自体を副走査方向に移動させるので、当該ポリゴン
ミラーの回転における振動が移動部材全体に伝搬し、こ
れにより記録媒体上に照射される光ビーム自体も振動し
て読み取った情報に対応する像が乱れる(いわゆる、ブ
レル)ことがあるという問題点があった。
【0005】更に、移動部材全体を移動させると、副走
査のための走査速度に到達するまでの加速時間及び副走
査を停止させるための減速時間が長くなり記録媒体の周
辺部において読み取った情報が歪むと共に、移動部材の
加減速に必要な距離が長くなり結果的に光学情報読取装
置が大型化するという問題点もあった。
【0006】そこで、本発明は、上記各問題点に鑑みて
成されたもので、その課題は、読み取るべき情報を高精
度で読み取ることができると共に、装置自体を小型化・
簡素化することが可能な光学走査装置及び光学情報読取
装置並びに光学情報記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、光ビームを出射する半
導体レーザ等の出射手段と、前記出射された光ビーム
を、走査すべき情報が記録された記録媒体上における主
走査方向に偏向走査するポリゴンミラー等の偏向走査手
段と、前記偏向走査された光ビームを前記主走査方向に
集光すると共に、前記記録媒体上における前記光ビーム
の前記主走査方向の走査幅を前記記録媒体に対応して予
め設定された一定幅とする走査幅一定化手段と、前記偏
向走査された光ビームを前記主走査方向に垂直な副走査
方向に集光する集光手段と、前記集光された光ビームを
反射しつつ前記副走査方向に移動して当該集光された光
ビームを前記記録媒体に照射する移動ミラー等の移動ミ
ラー手段と、前記移動ミラー手段の前記副走査方向の移
動に対応して、前記偏向走査手段から前記光ビームの焦
点位置までの距離を変更し、当該焦点位置を前記記録媒
体上とする焦点位置変更手段と、を備える。
【0008】請求項1に記載の発明の作用によれば、出
射手段は、光ビームを出射する。そして、偏向走査手段
は、出射された光ビームを主走査方向に偏向走査する。
その後、走査幅一定化手段は、偏向走査された光ビーム
を主走査方向に集光すると共に、記録媒体上における光
ビームの主走査方向の走査幅を予め設定された一定幅と
する。
【0009】一方、集光手段は、偏向走査された光ビー
ムを副走査方向に集光する。このとき、移動ミラー手段
は、集光された光ビームを反射しつつ副走査方向に移動
して当該集光された光ビームを記録媒体に照射する。
【0010】そして、焦点位置変更手段は、移動ミラー
手段の副走査方向の移動に対応して偏向走査手段から光
ビームの焦点位置までの距離を変更し、当該焦点位置を
記録媒体上とする。
【0011】よって、移動ミラー手段を移動させること
により副走査方向の走査を行うので、偏向走査手段自体
を移動させる必要がなく、偏向走査手段自体を副走査方
向に移動させる場合に比して偏向走査手段における振動
等が走査に与える影響をなくすことができ、高精度で情
報を走査することができる。
【0012】更に、走査幅一定化手段により記録媒体上
における主走査方向の走査幅を一定とすると共に、焦点
位置変更手段により光ビームの焦点位置を記録媒体上と
するので、移動ミラー手段が移動しても、記録媒体上を
一定幅で正確に走査することができる。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の光学走査装置におい
て、前記焦点位置変更手段は、前記移動ミラー手段と前
記記録媒体との間の前記光ビームの光路上に配置され、
前記主走査方向にのみ屈折力を有するフレネルレンズで
ある正レンズ及び負レンズよりなるフレネルペアレンズ
であるように構成される。
【0014】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、焦点位置変更手段
は、移動ミラー手段と記録媒体との間の光ビームの光路
上に配置され、主走査方向にのみ屈折力を有するフレネ
ルレンズである正レンズ及び負レンズよりなるフレネル
ペアレンズであるので、焦点位置変更手段の構成を簡略
化することができる。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の光学走査装置に
おいて、前記走査幅一定化手段は、偏向走査後の夫々の
前記光ビームの主光線を相互に平行とすると共に、前記
記録媒体上における前記光ビームの前記走査幅を前記一
定幅とするテレセントリックレンズであるように構成さ
れる。
【0016】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、走査幅一定
化手段がテレセントリックレンズであるので、光学走査
装置の構成を簡略化することができる。
【0017】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項2に記載の光学走査装置におい
て、前記フレネルペアレンズが前記記録媒体を載置する
載置台であるように構成される。
【0018】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、フレネルペアレン
ズが記録媒体を載置する載置台を兼ねているので、光学
走査装置全体の構成を簡略化することができる。
【0019】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の
光学走査装置において、前記集光手段は、前記偏向走査
手段と前記走査幅一定化手段との間の前記光ビームの光
路上に配置され、前記副走査方向について前記偏向走査
された光ビームを平行光束に変換する第1シリンドリカ
ルレンズと、前記移動ミラー手段内に配置されて当該移
動ミラー手段と共に前記副走査方向に移動すると共に、
前記平行光束に変換された前記光ビームを前記記録媒体
上に集光する第2シリンドリカルレンズと、により構成
されている。
【0020】請求項5に記載の発明の作用によれば、請
求項1から4のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、集光手段を構成する第1シリンドリカルレンズは、
偏向走査手段と走査幅一定化手段との間の光ビームの光
路上に配置され、副走査方向について偏向走査された光
ビームを平行光束に変換する。
【0021】そして、移動ミラー手段内に配置されて副
走査方向に移動すると共に、集光手段を構成する第2シ
リンドリカルレンズは、平行光束に変換された光ビーム
を記録媒体上に集光する。
【0022】よって、集光手段の構成を簡略化できると
共に、移動ミラー手段が副走査方向に移動しても、光ビ
ームを副走査方向に記録媒体上に集光することができ
る。上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発
明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の光学走査
装置と、前記移動ミラー手段と一体的に移動すると共
に、前記移動ミラー手段により前記記録媒体に照射され
た前記光ビームの反射光を受光し、受光信号を出力する
受光部等の受光手段と、前記受光信号に基づいて、前記
情報に対応する読取信号を出力するCPU等の読取手段
と、を備える。
【0023】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項1から5のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、受光手段は、移動ミラー手段と一体的に移動すると
共に、移動ミラー手段により記録媒体に照射された光ビ
ームの反射光を受光し、受光信号を出力する。
【0024】そして、読取手段は、受光信号に基づいて
情報に対応する読取信号を出力する。よって、高精度で
記録媒体上の情報を走査し、これに対応する読取信号が
出力されるので、高精度で当該情報を読み取ることがで
きる。
【0025】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項6に記載の光学走査装置におい
て、前記受光手段は、前記反射光を受光する複数の受光
素子が、前記記録媒体における前記情報の記録面に平行
な面内であって前記主走査方向に平行な方向に配列され
て構成される。
【0026】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項6に記載の発明の作用に加えて、受光手段が、反射
光を受光する複数の受光素子が記録媒体における情報の
記録面に平行な面内であって主走査方向に平行な方向に
配列されてなるので、受光信号のレベルを高くすること
ができると共に、高精度で記録媒体上の情報を読み取る
ことができる。
【0027】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項6又は7に記載の光学情報読取装
置と、前記読取信号を記憶するRAM等の記憶手段と、
前記記憶されている読取信号に基づいて、前記情報に対
応する記録用光ビームを前記偏向走査手段に出射する半
導体レーザ等の記録用光ビーム出射手段と、前記偏向走
査された記録用光ビームを、前記情報を保持するための
感光体等の情報保持手段上に当該記録用光ビームを集光
する結像レンズ等の記録用光ビーム集光手段に誘導する
ダイクロイックミラー等の誘導手段と、を備える。
【0028】請求項8に記載の発明の作用によれば、請
求項6又は7に記載の発明の作用に加えて、記憶手段
は、読取信号を記憶する。そして、記録用光ビーム出射
手段は、記憶されている読取信号に基づいて情報に対応
する記録用光ビームを偏向走査手段に出射する。
【0029】その後、誘導手段は、偏向走査された記録
用光ビームを、情報保持手段上に記録用光ビームを集光
する記録用光ビーム集光手段に誘導する。よって、高精
度で走査されることにより読み取られた情報を保持する
ことができるので、読み取った情報を正確且つ確実に記
録することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明を、情報読み取りの
ための光学系と情報記録のための光学系とを一部共通化
した複写機に適用した実施の形態について、図1乃至図
3を用いて説明する。 (i)全体構成及び動作 始めに、実施形態の複写機の全体構成について、図1を
用いて説明する。
【0031】図1に示すように、本実施形態における複
写機Pの情報読取系は、後述の制御部30からの駆動信
号Sv により駆動され、情報読み取り用の光ビームRを
出射する出射手段としての半導体レーザ1と、半導体レ
ーザ1からの光ビームRを透過するダイクロイックミラ
ーDと、光ビームRを図1中矢印で示す主走査方向に偏
向走査するための偏向走査手段としてのポリゴンミラー
2と、ポリゴンミラー2によって偏向走査された光ビー
ムRを上記主走査方向に垂直な副走査方向の平行光束と
するための集光手段としての第1シリンドリカルレンズ
5と、第1シリンドリカルレンズ5を介して光ビームR
を記録媒体としての原稿6に照射させるためのダイクロ
イックミラー4と、ダイクロイックミラー4を透過した
夫々の光ビームRの主光線を相互に平行とする走査幅一
定化手段としてのテレセントリックレンズ10と、副走
査方向に平行光束とされている光ビームRを原稿6上に
集光させる集光手段としての第2シリンドリカルレンズ
21と、第2シリンドリカルレンズ21によって原稿6
上に集光された光ビームRの原稿6からの反射光を受光
して原稿6に対応する受光信号Sd を生成する受光手段
としての受光部7と、原稿6の走査範囲外の位置に配置
され、上記の一回の主走査方向の偏向走査の度に光ビー
ムRが入射されることによりセンサ信号Sp を出力する
フォトダイオード検出器8と、装置全体を制御する制御
部30とを備えて構成されている。この構成において、
受光部7は、後述の移動ミラー9内に配置されており、
原稿6面に平行な面内であって主走査方向に平行な方向
に配列されている三のフォトダイオード7a、7b及び
7cにより構成され、上記主走査方向に垂直な副走査方
向に移動しつつ光ビームRの反射光を受光して夫々受光
信号Sd を出力する。
【0032】一方、本実施形態における情報記録系は、
制御部30からの駆動信号Svrにより駆動され、情報記
録用の記録用光ビームGを出射する記録用光ビーム出射
手段としての半導体レーザ1’と、半導体レーザ1’か
らの記録用光ビームGを反射するダイクロイックミラー
Dと、ポリゴンミラー2と、第1シリンドリカルレンズ
5と、記録用光ビームGを感光体20の方向に反射する
誘導手段としてのダイクロイックミラー4と、ダイクロ
イックミラー4により反射された記録用光ビームGを感
光体20上に集光する上記fθレンズにより構成される
記録用光ビーム集光手段としての結像レンズ3と、集光
された記録用光ビームGが照射されることにより静電潜
像を形成する情報保持手段としての感光体20とにより
構成されている。ここで、感光体20は、記録用光ビー
ムGが感光体における主走査方向(上記原稿6における
主走査方向に対応している。)に一ライン走査する度
に、所定量回転するように制御部30によって制御され
る。
【0033】なお、ダイクロイックミラー4により反射
された記録用光ビームGは、感光体20上に当該記録用
光ビームGの焦点が位置するように当該記録用光ビーム
Gの光路長を設定するため、図3において示す反射ミラ
ー13及び14により反射された後感光体20に到達す
る。
【0034】また、半導体レーザ1’及び半導体レーザ
1の発振波長は、半導体レーザ1から出射される光ビー
ムRがダイクロイックミラー4及びDを透過すると共
に、半導体レーザ1’から出射される記録用光ビームG
がダイクロイックミラー4及びDで反射されるように夫
々設定されている。
【0035】なお、感光体としては、記録用光ビームG
の照射により静電潜像を形成する上記感光体20の他
に、記録用光ビームGの照射により硬化するマイクロカ
プセルを担持した感光体を用いることもできる。このマ
イクロカプセルを担持した感光体は、記録用光ビームG
の照射により記録すべき情報に対応する上記マイクロカ
プセルを硬化させると共に、硬化していないマイクロカ
プセルを加圧することにより破壊して現像し、当該現像
した像を記録用紙に転写するものである。
【0036】次に、図1に示す半導体レーザ1及び
1’、ダイクロイックミラーD、ポリゴンミラー2、結
像レンズ3及びダイクロイックミラー4を実際に配置し
た光学走査部Sの例について図2を用いて説明する。
【0037】図2に示すように、光学走査部Sを形成す
る筐体BDには、半導体レーザ1を含む半導体レーザユ
ニット11と、半導体レーザ1’を含む半導体レーザユ
ニット12が、半導体レーザ1と半導体レーザ1’の光
軸がほぼ直角となるように配置されている。そして、光
ビームR又は記録用光ビームGは、光束を略平行とする
ためのコリメートレンズC及び原稿6上のスポット径を
所定の大きさにするための絞りMを介して夫々ダイクロ
イックミラーDに入射する。そして、ダイクロイックミ
ラーDにより光ビームRが透過されるとともに記録用光
ビームGが反射されることにより、夫々の光ビームの光
路が同一とされた後、一方向(光学走査部Sの場合に
は、副走査方向(図2において紙面に垂直な方向))に
のみ光ビームを集束させるシリンドリカルレンズEを介
して当該シリンドリカルレンズEの焦点位置に配置され
ている正六角形のポリゴンミラー2に入射する。このポ
リゴンミラー2が一定速度で回転することにより、当該
ポリゴンミラー2に入射した光ビームR又は記録用光ビ
ームGが図3の紙面に平行な方向(主走査方向)に一定
速度で走査されて結像レンズ3及びダイクロイックミラ
ー4に指向されることとなる。なお、このとき、光ビー
ムRは、一回の走査毎に、その走査前にダイクロイック
ミラー4の受光面の範囲外に設けられた反射ミラーMR
を介してフォトダイオード検出器8に入射する。このフ
ォトダイオード検出器8は、原稿6上の光ビームRの走
査位置を、当該フォトダイオード検出器8から出力され
るセンサ信号Sp に基づき走査開始タイミング(すなわ
ち、フォトダイオード検出器8に光ビームRが入射した
タイミング)からの経過時間として検出するためのもの
である。
【0038】次に、情報読取系における原稿6を走査す
るための具体的な機構及びその動作について、図3を用
いて説明する。なお、図3(a)は本実施形態の複写機
Pの側面断面図を示しており、図3(b)は本発明の特
徴である原稿台6Gの側面拡大図であり、図3(c)は
原稿台6Gの図3(b)におけるA−A’断面図であ
る。
【0039】また、図3において、図1又は図2と同じ
部材には同様の部材番号を付している。図3(a)にお
いて、原稿6を載置する焦点位置変更手段としての原稿
台6G上に載置された原稿6に対して光ビームRを照射
して原稿6上の情報を読み取る際には、当該光ビームR
は、ダイクロイックミラー4から出射された後に(すな
わち、主走査方向に走査された状態で)第1シリンドリ
カルレンズ5に入射し、当該第1シリンドリカルレンズ
5により副走査方向について平行光束とされ、ダイクロ
イックミラー4を透過し、反射ミラー9A、受光部7及
び光ビームRの原稿6からの反射光を受光部7上に集光
させる検出レンズ9Bを含む移動ミラー手段としての移
動ミラー9における当該反射ミラー9Aに照射され、そ
の光軸方向が原稿6面の方向に略垂直方向に変更され
る。そして移動ミラー9内に配置された第2シリンドリ
カルレンズ21により副走査方向についての光ビームR
の焦点位置が原稿6上とされ、当該原稿6に照射され
る。そして、原稿6によって反射された光ビームR(原
稿6上の情報により強度変調されている。)は、検出レ
ンズ9Bにより受光部7上に集光されて当該受光部7に
よって受光され、受光信号Sd が生成される。
【0040】このとき、以上の動作と並行して、移動ミ
ラー9が図示しない駆動機構により原稿6の副走査方向
に一定速度で移動することにより光ビームRの照射位置
が副走査方向に一定速度で移動し、上記ポリゴンミラー
2による主走査方向の偏向とあいまって原稿6面の走査
が実行され、対応する受光信号Sd が検出回路32を介
してCPU31に出力され、読取信号Sr が生成されて
後述のRAM34内に一時的に記憶される。
【0041】ここで、上記移動ミラー9が副走査方向に
移動すると、ポリゴンミラー2(又は結像レンズ3)か
ら原稿6までの光ビームRの光路長は、移動ミラー9の
図3中右方向の移動に対応して徐々に短くなる。これに
より、光ビームRを集光すべき位置のポリゴンミラー2
からの距離(焦点位置までの距離)が変化すると共に、
ポリゴンミラー2により放射状に偏向走査された光ビー
ムRの走査幅も変化することとなる(走査幅の変化に関
してより詳しく説明すると、ポリゴンミラー2による一
定時間当りの走査角は一定であり、且つ偏向走査された
後の光ビームRは夫々直進するので、光ビームRの光路
の長さにより、当該光路が長いときは走査幅が広くな
り、光路が短いときは走査幅も狭くなる。)。
【0042】そこで、本実施形態では、上記テレセント
リックレンズ10により移動ミラー9の移動に拘らず原
稿6上における光ビームRの走査幅が一定とされ、原稿
台6Gを光ビームRが透過することにより移動ミラー9
の移動に拘らず光ビームRの焦点位置が常に原稿6上と
なるように光ビームRに対して補正が施される。
【0043】ここで、上記光ビームBが透過する原稿台
6Gについてより詳しく説明すると、当該原稿台6G内
には、副走査方向に平行な溝状にフレネルレンズ面6A
(フレネル正レンズとしての溝形状を有する。図3
(c)参照。)及びフレネルレンズ面6B(フレネル負
レンズとしての溝形状を有する。図3(c)参照。)が
フレネルペアレンズとして形成されている。ここで、フ
レネルペアレンズとは、一方向にのみ収束効果を有する
2枚のフレネルレンズのフレネル刻み面を互いに向い合
せた構成を有するレンズである。そして、当該フレネル
レンズ面6A及びフレネルレンズ面6Bの形状は、図3
(b)に示すように、フレネルレンズ面6Bが断面放物
線上に形成されており、フレネルレンズ面6Aが断面直
線上に形成されている。この形状により、フレネルレン
ズ面6A及びフレネルレンズ面6Bは、主走査方向にの
み屈折力を備えることとなる。
【0044】このフレネルレンズ面6A及びフレネルレ
ンズ面6Bは、原稿台6Gに入射した光ビームRの焦点
位置を移動ミラー9の移動に伴って常に原稿6上となる
ようにその断面形状が設定されている。すなわち、図3
(a)及び(b)において、光ビームRが原稿台6Gの
左端に入射するときは、ポリゴンミラー2から原稿6ま
での光ビームRの光路長が最も長いときであるので、こ
のときは、光ビームRの焦点位置が、ポリゴンミラー2
から見て最も遠方となって原稿6上となるようにフレネ
ルレンズ面6A及びフレネルレンズ面6Bが形成されて
おり、移動ミラー9の図3(a)中右方向の移動に伴っ
て徐々に焦点位置がポリゴンミラー2から見て近付くよ
うにフレネルレンズ面6A及びフレネルレンズ面6Bの
断面形状が設定されている(図3(b)参照)。そし
て、光ビームRが原稿台6Gの右端に入射するときは、
ポリゴンミラー2から原稿6までの光ビームRの光路長
が最も短いときであるので、このときは、光ビームRの
焦点位置が、ポリゴンミラー2から見て最も近くなって
原稿6上となるようにフレネルレンズ面6A及びフレネ
ルレンズ面6Bが形成されている。
【0045】上述の原稿台6Gにより、光ビームRの焦
点位置が移動ミラー9の移動にかかわらず常に原稿6上
とされ、更に上記テレセントリックレンズ10により移
動ミラー9の移動に拘らず原稿6上における光ビームR
の走査幅が一定とされているので、結果として原稿6の
全体にわたって常に光ビームRの焦点位置が原稿6上と
なって走査が実行される。
【0046】また、光ビームRの副走査方向の焦点につ
いては、第1シリンドリカルレンズ5により一旦平行光
束とされ、次に副走査方向に移動する第2シリンドリカ
ルレンズ21により原稿6上に集光されるので、第2シ
リンドリカルレンズ21の焦点距離fを当該第2シリン
ドリカルレンズ21から原稿6までの距離と等しくして
おけば、移動ミラー9が副走査方向に移動しても副走査
方向の焦点は常に原稿6上にあることとなる。 (ii)制御部の構成及び動作 次に、上記移動ミラー9の動作を含む複写機Pの動作を
制御する上記制御部30の構成及び動作について、図1
を用いて説明する。
【0047】図1に示すように、制御部30は、読取手
段としてのCPU31と、ROM(Read Only Memory)
33と、記憶手段としてのRAM(Random Access Memo
ry)34と、検出回路32とにより構成されている。
【0048】次に、各部の動作を説明する。検出回路3
2は、受光部7に含まれているフォトダイオード7a、
7b又は7cからの受光信号Sd を夫々受信し、これら
を合成し、CPU31に出力する。
【0049】ROM33は、装置全体を制御するための
制御プログラムを記憶しており、必要に応じて当該プロ
グラムをCPU41に出力する。RAM34は、受光信
号Sd に基づいてCPU41において合成された情報を
読取信号Sr として一時的に記憶する。
【0050】そして、CPU31は、原稿6の読み取り
時においては、半導体レーザ1を駆動するための駆動信
号Sv を出力して当該半導体レーザ1を駆動して光ビー
ムRを出射させると共に、移動ミラー9を副走査方向に
移動させる。これと並行してCPU31は、検出回路3
2からの合成された受光信号Sd に基づいて原稿6上の
読み取るべき情報に対応した読取信号Sr を生成し、R
AM34に記憶させる。
【0051】このとき、受光部7が三のフォトダイオー
ド7a、7b及び7cが原稿6面に平行な面内であって
主走査方向に平行な方向に配列されて構成されているの
で、一つのフォトダイオードにおいて受光すべき反射光
の原稿6上の反射位置の範囲が狭くなり、換言すれば、
一つのフォトダイオードにおいて受光すべき反射光の原
稿6上の反射位置からの当該フォトダイオードまでの距
離の差(すなわち、反射位置の範囲内の点相互間の当該
フォトダイオードまでの距離の差)が、一のフォトダイ
オードにより原稿6の全面からの光ビームRの反射光を
受光する場合に比して小さくなるので、高精度且つ均一
に受光信号が読み取れることとなる。なお、受光部7を
構成するフォトダイオードの数は3個でなくともよく、
感度の均一性のためにはフォトダイオードの数は多い方
がよい。
【0052】受光部7及び検出回路32を用いたCPU
31における情報の読取についてより具体的に説明する
と、情報読取時におけるCPU31の動作としては、当
該CPU31は光ビームRの照射位置を上述のように上
記フォトダイオード検出器8に光ビームRが入射したタ
イミングからの経過時間として管理している。すなわ
ち、例えば、時間T1 が経過したときに光ビームRの照
射位置が原稿6の主走査方向に沿った端点P1 であると
すると、時間(T1 +Δt(Δtは光ビームRにおける
読取クロック周期))が経過したときには、光ビームR
の照射位置は上記端点P1 の主走査方向側の隣の点P2
となり、時間(T1 +2×Δt)が経過したときには更
に隣の点P3 となる。そして、CPU31は、上記読取
クロック周期毎に検出回路32からの上記合成値を読み
込み、そのときの光ビームRの照射位置からの反射光の
総量(合成値)を所定の基準値と比較する。その結果、
当該基準値よりも合成値の方が大きいときは照射位置が
「白」であると判別し、基準値よりも合成値の方が小さ
いときは照射位置が「黒」であると判別する。また、中
間値の検出の場合には、予め白レベル(照射位置が
「白」のときの合成値)と黒レベル(照射位置が「黒」
のときの合成値)の値を夫々記憶しておき、上記合成値
が白レベルと黒レベルとの間のどのレベルにあるかによ
り階調値(濃度値)が演算される。
【0053】このようにして演算された白レベル/黒レ
ベル又は階調値のデータ(一般に画素データと称す
る。)が上記照射位置毎に読取信号Sr としてRAM3
4に記憶されていく。そして、上記読取クロック毎に照
射位置が変更され、当該照射位置毎に画素データがRA
M34に記憶されていくのである。
【0054】なお、一回の主走査の終了も上記経過時間
により認識される。これは、主走査領域の幅とポリゴン
ミラー2の回転速度により決定されるものである。そし
て、一ラインの主走査による読み取りが行われた後、所
定量副走査方向に照射位置が変更され、再び一ラインの
主走査による原稿6の読み取りが行われるという動作が
繰返され、原稿6の二次元の走査が完了する。
【0055】次に、上述の情報読み取り動作によりRA
M34に記憶された情報を記録する情報記録動作につい
て説明する。情報記録の際には、RAM34に記憶され
た情報に基づいて、CPU31からの駆動信号Svrに基
づいて、半導体レーザ1’から当該記録された情報に対
応する強度で記録用光ビームGを出射する。
【0056】なお、ここでいう情報とは、上述の読み取
り動作により読み取られた原稿6の情報である他に、コ
ンピュータ等から入力された情報であってもよいし、フ
ァクシミリによって送信されてきた情報等であってもよ
い。
【0057】半導体レーザ1’から出射された記録用光
ビームGは、ポリゴンミラー2に照射され、当該ポリゴ
ンミラー2が一定速度で回転することにより、主走査方
向(感光体20の中心軸に平行な方向)に偏向走査され
る。そして、主走査方向に偏向走査された記録用光ビー
ムGは、第1シリンドリカルレンズ5を介してダイクロ
イックミラー4に到達する。その後、ダイクロイックミ
ラー4において反射されて結像レンズ3により集光され
た後に感光体20に指向され、反射ミラー13及び14
によって反射された記録用光ビームGが一主走査毎に回
転される感光体20に照射されることにより、当該感光
体20上に情報に対応する静電潜像(電子写真方式の場
合)が記録される。そして、感光体20上に記録された
情報は、例えば、電子写真方式の場合には静電潜像とし
て保持されているので、当該静電潜像が図示しない単色
のトナー等により着色され、図示しない記録用紙に転写
されることにより元の情報(原稿6上の情報)として出
力されることとなる。
【0058】なお、上述の情報読取動作と情報記録動作
の連携については、情報読取動作において主走査方向に
一走査する度にRAM34に記憶されている情報(読取
信号Sr )を読み出して記録用光ビームGを出射し、感
光体20上に当該一走査にて読み取られた情報分の静電
潜像を形成することを、副走査期間中繰返すようにして
もよいし、主走査方向に数走査して一時的に情報をRA
M34に記憶し、数走査終了する度にRAM34に記憶
されている情報を読み出して記録用光ビームGを出射
し、感光体20上に当該数走査にて読み取られた情報分
の静電潜像を形成することを、副走査期間中繰返すよう
にしてもよい。また、原稿6全体を走査して当該原稿6
全体に対応する読取信号Sr をRAM34に記憶し、当
該走査後に、感光体20上に対して原稿6上の情報の全
てに対応する静電潜像を纏めて形成するようにしてもよ
い。
【0059】以上説明したように、実施形態の複写機P
によれば、光ビームRをポリゴンミラー2で主走査方向
に走査すると共に、移動ミラー9を移動させることによ
り副走査方向の走査を行うので、ポリゴンミラー9を移
動させる必要がなく、ポリゴンミラー9自体を副走査方
向に移動させる場合に比してポリゴンミラー9における
振動等が走査に与える影響をなくすことができる。
【0060】また、フレネルレンズ面6A及びフレネル
レンズ面6Bが形成された原稿台6Gにより光ビームR
の主走査方向における焦点を常に原稿6上とするので、
簡易な構成で光ビームRを原稿6上に集光させることが
できる。
【0061】更に、テレセントリックレンズ10により
原稿6上の主走査方向の走査幅を一定とするので、複写
機Pの構成をより簡略化することができる。更にまた、
フレネルレンズ面6A及びフレネルレンズ面6Bが原稿
台6G内に形成されているので、複写機Pの構成を更に
簡略化することができる。
【0062】また、第1シリンドリカルレンズ5により
副走査方向について光ビームRを平行光束に変換し、更
に移動ミラー9内の第2シリンドリカルレンズ21によ
り平行光束に変換された光ビームRを原稿6上に集光す
るので、移動ミラー9が副走査方向に移動しても、光ビ
ームRを副走査方向について原稿6上に集光することが
できる。
【0063】更に、光ビームRを副走査方向に集光する
第2シリンドリカルレンズ21が原稿6に近い移動ミラ
ー9内に配置されているので、ポリゴンミラー2の反射
面におけるいわゆる面倒れ(ポリゴンミラー2の反射面
がポリゴンミラー2の回転軸を含む面に平行となってい
ないこと)による光ビームRの副走査方向のブレを効果
的に補償することができる。
【0064】更にまた、受光部7が、反射光を受光する
三のフォトダイオード7a、7b及び7cよりなるの
で、受光信号Sd のレベルを高くすることができると共
に、高精度で原稿6上の情報を読み取ることができる。
【0065】更に、高精度で原稿6上の情報を走査し、
受光部7により光ビームRの反射光を受光して受光信号
Sd を生成し、これにより対応する読取信号Sr が出力
されるので、高精度で当該情報を読み取ることができ
る。
【0066】また、高精度で走査されることにより読み
取られた情報を感光体20上に保持することができるの
で、読み取った情報を正確且つ確実に記録することがで
きる。
【0067】なお、上述の実施形態においては、情報読
取用の光ビームRと情報記録用の記録用光ビームGとを
別個の半導体レーザから出射するようにしたが、これに
限らず、原稿6上の全ての情報を走査した後感光体20
に記録する複写機においては、単一の半導体レーザから
の光ビームを、情報読取時には上記光ビームRとして使
用し、情報記録時においては当該光ビームを上記記録用
光ビームGとして用いるようにしてもよい。
【0068】更に、近年、一の半導体レーザから異なる
複数の発振波長を有する光ビームを出射することが可能
な半導体レーザが開発されているが、本発明において
も、このような半導体レーザを用いて一の半導体レーザ
から光ビームRと記録用光ビームGを出射するようにす
ることができる。
【0069】また、上記実施形態においては、本発明を
複写機Pに適用した場合について説明したが、これに限
らず、本発明を原稿6上の情報を読み取るいわゆるスキ
ャナ装置に適用することも可能である。この場合には、
上記複写機Pの構成から情報記録系の構成(より具体的
には、半導体レーザユニット12、ダイクロイックミラ
ー4及びD、結像レンズ3、反射ミラー13及び14、
感光体20)を除いた構成とすればよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、光ビームを偏向走査手段により主走査方
向に走査すると共に、移動ミラー手段を移動させること
により副走査方向の走査を行うので、偏向走査手段自体
を移動させる必要がなく、偏向走査手段自体を副走査方
向に移動させる場合に比して偏向走査手段における振動
等が走査に与える影響をなくすことができる。
【0071】更に、走査幅一定化手段により記録媒体上
における主走査方向の走査幅を一定とすると共に、焦点
位置変更手段により光ビームの焦点位置を記録媒体上と
するので、移動ミラー手段が移動しても、記録媒体上を
一定幅で正確に走査することができる。
【0072】従って、高精度で情報を走査することがで
きる。請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載
の発明の効果に加えて、焦点位置変更手段は、移動ミラ
ー手段と記録媒体との間の光ビームの光路上に配置さ
れ、主走査方向にのみ屈折力を有するフレネルレンズで
ある正レンズ及び負レンズよりなるフレネルペアレンズ
であるので、焦点位置変更手段の構成を簡略化すること
ができる。
【0073】従って、光学走査装置全体の構成を簡素化
することができる。請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、走査幅一定
化手段がテレセントリックレンズであるので、光学走査
装置の構成を簡略化することができる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、フレネルペアレンズが記
録媒体を載置する載置台を兼ねているので、光学走査装
置全体の構成をより簡略化することができる。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、第
1シリンドリカルレンズにより副走査方向について偏向
走査された光ビームを平行光束に変換し、更に移動ミラ
ー手段内の第2シリンドリカルレンズにより平行光束に
変換された光ビームを記録媒体上に集光するので、集光
手段の構成を簡略化できると共に、移動ミラー手段が副
走査方向に移動しても、光ビームを副走査方向に記録媒
体上に集光することができる。
【0076】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、高
精度で記録媒体上の情報を走査し、受光手段により光ビ
ームの反射光を夫々受光して受光信号を生成し、これに
より対応する読取信号が出力されるので、高精度で当該
情報を読み取ることができる。
【0077】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加えて、受光手段が、反射光を受
光する複数の受光素子が記録媒体における情報の記録面
に平行な面内であって主走査方向に平行な方向に配列さ
れてなるので、受光信号のレベルを高くすることができ
ると共に、高精度で記録媒体上の情報を読み取ることが
できる。
【0078】請求項8に記載の発明によれば、請求項6
又は7に記載の発明の効果に加えて、高精度で走査され
ることにより読み取られた情報を保持することができる
ので、読み取った情報を正確且つ確実に記録することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の複写機の構成を示す図である。
【図2】実施形態の光学走査部の細部構成を示す平面図
である。
【図3】実施形態の複写機の構成及び動作を示す図であ
り、(a)は実施形態の複写機の側面断面図であり、
(b)は実施形態の原稿台の側面断面図であり、(c)
は実施形態の原稿台のA−A’断面図である。
【符号の説明】
1、1’…半導体レーザ 2…ポリゴンミラー 3…結像レンズ 4、D…ダイクロイックミラー 5…第1シリンドリカルレンズ 6…原稿 6G…原稿台 6A、6B…フレネルレンズ面 7…受光部 7a、7b、7c…フォトダイオード 8…フォトダイオード検出器 9…移動ミラー 9A、13、14、MR…反射ミラー 9B…検出レンズ 10…テレセントリックレンズ 11、12…半導体レーザユニット 20…感光体 21…第2シリンドリカルレンズ 30…制御部 31…CPU 32…検出回路 33…ROM 34…RAM P…複写機 S…光学走査部 R…光ビーム G…記録用光ビーム C…コリメータレンズ E…シリンドリカルレンズ M…絞り BD…筐体 Sd …受光信号 Sr …読取信号 Sp …センサ信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する出射手段と、 前記出射された光ビームを、走査すべき情報が記録され
    た記録媒体上における主走査方向に偏向走査する偏向走
    査手段と、 前記偏向走査された光ビームを前記主走査方向に集光す
    ると共に、前記記録媒体上における前記光ビームの前記
    主走査方向の走査幅を前記記録媒体に対応して予め設定
    された一定幅とする走査幅一定化手段と、 前記偏向走査された光ビームを前記主走査方向に垂直な
    副走査方向に集光する集光手段と、 前記集光された光ビームを反射しつつ前記副走査方向に
    移動して当該集光された光ビームを前記記録媒体に照射
    する移動ミラー手段と、 前記移動ミラー手段の前記副走査方向の移動に対応し
    て、前記偏向走査手段から前記光ビームの焦点位置まで
    の距離を変更し、当該焦点位置を前記記録媒体上とする
    焦点位置変更手段と、 を備えることを特徴とする光学走査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学走査装置におい
    て、 前記焦点位置変更手段は、前記移動ミラー手段と前記記
    録媒体との間の前記光ビームの光路上に配置され、前記
    主走査方向にのみ屈折力を有するフレネルレンズである
    正レンズ及び負レンズよりなるフレネルペアレンズであ
    ることを特徴とする光学走査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光学走査装置に
    おいて、 前記走査幅一定化手段は、偏向走査後の夫々の前記光ビ
    ームの主光線を相互に平行とすると共に、前記記録媒体
    上における前記光ビームの前記走査幅を前記一定幅とす
    るテレセントリックレンズであることを特徴とする光学
    走査装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の光学走査装置におい
    て、 前記フレネルペアレンズが前記記録媒体を載置する載置
    台であることを特徴とする光学走査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
    光学走査装置において、 前記集光手段は、 前記偏向走査手段と前記走査幅一定化手段との間の前記
    光ビームの光路上に配置され、前記副走査方向について
    前記偏向走査された光ビームを平行光束に変換する第1
    シリンドリカルレンズと、 前記移動ミラー手段内に配置されて当該移動ミラー手段
    と共に前記副走査方向に移動すると共に、前記平行光束
    に変換された前記光ビームを前記記録媒体上に集光する
    第2シリンドリカルレンズと、 により構成されていることを特徴とする光学走査装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載の
    光学走査装置と、 前記移動ミラー手段と一体的に移動すると共に、前記移
    動ミラー手段により前記記録媒体に照射された前記光ビ
    ームの反射光を受光し、受光信号を出力する受光手段
    と、 前記受光信号に基づいて、前記情報に対応する読取信号
    を出力する読取手段と、 を備えることを特徴とする光学情報読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光学走査装置におい
    て、 前記受光手段は、前記反射光を受光する複数の受光素子
    が、前記記録媒体における前記情報の記録面に平行な面
    内であって前記主走査方向に平行な方向に配列されてな
    ることを特徴とする光学情報読取装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の光学情報読取装
    置と、 前記読取信号を記憶する記憶手段と、 前記記憶されている読取信号に基づいて、前記情報に対
    応する記録用光ビームを前記偏向走査手段に出射する記
    録用光ビーム出射手段と、 前記偏向走査された記録用光ビームを、前記情報を保持
    するための情報保持手段上に当該記録用光ビームを集光
    する記録用光ビーム集光手段に誘導する誘導手段と、 を備えることを特徴とする光学情報記録装置。
JP8309607A 1996-11-20 1996-11-20 光学走査装置及び光学情報読取装置並びに光学情報記録装置 Pending JPH10149427A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103885164A (zh) * 2013-06-09 2014-06-25 盖志武 焦点可重叠的菲涅尔透镜***
WO2019176749A1 (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 パイオニア株式会社 走査装置及び測定装置

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CN103885164A (zh) * 2013-06-09 2014-06-25 盖志武 焦点可重叠的菲涅尔透镜***
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