JPH10149215A - 設備の異常監視装置、及びその異常監視方法 - Google Patents

設備の異常監視装置、及びその異常監視方法

Info

Publication number
JPH10149215A
JPH10149215A JP30655596A JP30655596A JPH10149215A JP H10149215 A JPH10149215 A JP H10149215A JP 30655596 A JP30655596 A JP 30655596A JP 30655596 A JP30655596 A JP 30655596A JP H10149215 A JPH10149215 A JP H10149215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
actuator
time
abnormality
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30655596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3825107B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Konno
浩之 金野
Shigeru Masuda
茂 増田
Sachiko Yoshida
幸子 吉田
Tadashi Okamoto
正 岡本
Takao Kokubu
孝夫 國分
Masaharu Oku
雅春 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Bridgestone Corp
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Hitachi Ltd filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP30655596A priority Critical patent/JP3825107B2/ja
Publication of JPH10149215A publication Critical patent/JPH10149215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3825107B2 publication Critical patent/JP3825107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種設備の異常に関しても、異常元の同定を
短時間で行なう。 【解決手段】 動作させる順番に至ったアクチュエータ
を指定する動作指令が出力されてから、そのアクチュエ
ータに対する起動信号が出力される迄の動作待ち時間を
計測する(S1,2,3)。そして、この動作待ち時間
が予め定められた動作待ち許容時間を越えているか否か
判断し(S4)、動作待ち許容時間を越えている場合に
は、このアクチュエータは、動作未開始異常であるとす
る(S5)。また、起動信号が出力されたアクチュエー
タに対して、この起動信号が出力されてから、このアク
チュエータが動作完了する迄の実動作時間を計測する
(S2,7,8)。そして、この実動作時間が予め定め
られた実動作許容時間を越えているか否かを判断し(S
9)、実動作許容時間を越えている場合には、このアク
チュエータは、動作未終了異常であるとする(S1
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起動信号の入力に
より所定の動作を行う1以上のアクチュエータと、1以
上の該アクチュエータの動作をそれぞれ検知する1以上
のセンサとを備えている設備の異常監視装置、及びその
異常監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の設備の異常監視装置としては、例
えば、特開昭60−222328号公報、特開平5−3
33414号公報に記載されているものがある。
【0003】これらの異常監視装置は、いずれも、変速
装置やカメラ等の予め定められた装置にのみ適応するも
ので、ある特定のアクチュエータが実際に動作している
実動作時間のみを監視し、この実動作時間が規定時間を
超えた場合に、この特定のアクチュエータとの関係で予
め予想される異常原因に対処し、又は異常原因を表示す
るというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、変速装置やカメラ等の予め定められ
た装置において、ある特定のアクチュエータのみを対象
とするものであるため、この特定のアクチュエータの実
動作時間のみを監視しているだけで、この実動作時間異
常と異常原因との因果関係から異常原因を予測できる
が、この従来の異常監視装置を各種設備に適用しようと
すると、あるアクチュエータの実動作時間のみを監視し
ても、アクチュエータ自体が異常であるのか、このアク
チュエータの動作のきっかけとなる機器等の外的因子が
異常であるのか把握することができない。すなわち、従
来技術では、異常監視装置を各種設備に適用すると、異
常元の同定に時間がかかるという問題点がある。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、あらゆる設備に対しても、異常元
の同定に要する時間を短くすることができる設備の異常
監視装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の設備の異常監視装置は、起動信号の入力により所定の
動作を行う1以上のアクチュエータ(81,81,…)
と、1以上のアクチュエータ(81,81,…)の動作
をそれぞれ検知する1以上のセンサ(82,82,…)
とを備えている設備(8)であって、1以上のアクチュ
エータ(81,81,…)のうち、動作させる順番に至
ったアクチュエータ(81)を指定する動作指令を出力
するアクチュエータ間動作順序管理手段(31)と、該
動作指令によって指定されたアクチュエータ(81)に
対する起動条件が満たされると、該アクチュエータ(8
1)に起動信号を出力する起動制御手段(32)とを備
えている制御装置によって制御される設備の異常監視装
置において、1以上の前記アクチュエータ(81,8
1,…)のうち、前記動作指令によって指定された該ア
クチュエータ(81)に対して、該動作指令が出力され
てから前記起動信号が出力されるまでの動作待ち時間
が、予め定められた動作待ち許容時間以内か否かを監視
する動作待ち時間監視手段(33)と、1以上の前記ア
クチュエータ(81,81,…)のうち、前記起動信号
が出力された前記アクチュエータ(81)に対して、該
起動信号が出力されてから、該アクチュエータ(81)
の動作を検知する前記センサ(82)から該アクチュエ
ータ(81)の動作終了信号が出力されるまでの実動作
時間が、予め定められた実動作許容時間以内か否かを監
視する実動作時間監視手段(33)と、前記動作待ち時
間が前記動作待ち許容時間を越えた場合には、前記アク
チュエータ(81)の動作未開始異常の旨を出力し、前
記実動作時間が前記実動作許容時間を越えた場合には、
前記アクチュエータ(81)の動作未終了異常の旨を出
力する異常出力手段(10)と、を備えていることを特
徴とするものである。
【0007】ここで、前記異常出力手段は、異常内容を
画像表示するものであっても、音声出力するものであっ
てもよい。
【0008】また、前記制御装置の前記起動制御手段
(32)が、前記センサ(82,82,…)又はスイッ
チ(83,83,…)からの複数の外部信号と、複数の
該外部信号の組合せで定まる内部信号と、該内部信号と
該外部信号又は該内部信号との組合せで定まる内部信号
とのうち、いずれか一つの信号又はいずれか複数の信号
で、起動条件及び/又はインターロック条件が定められ
ている場合には、前記異常監視装置は、複数の前記外部
信号及び複数の前記内部信号の状態を記憶する信号記憶
手段(34)と、前記動作未開始異常の場合、前記起動
制御手段(32)が動作未開始異常のアクチュエータ
(81)に対する、起動条件及び/又はインターロック
条件を構成する信号のうち、前記起動信号の出力に妨げ
となっている状態の信号を前記信号記憶部(34)から
選び出し、選び出した信号が前記内部信号である場合に
は、該内部信号を分解して、分解して得られた複数の信
号のうちから前記起動信号の出力に妨げとなっている信
号を選び出し、該信号の分解と、該起動信号の出力の妨
げとなっている信号の選出とを繰り返して、該起動信号
の出力の妨げとなっている該外部信号を探し出す異常元
探索手段(4)と、を備え、前記異常出力手段(10)
は、前記異常元探索手段(4)が求めた前記外部信号の
名称、又は該外部信号を出力した前記センサ(82)又
は前記スイッチ(83)の名称を出力するものであって
もよい。
【0009】また、前記異常出力手段(10)は、前記
異常元探索手段(4)が求めた前記外部信号、及び該外
部信号によって出力が妨げられていた前記起動信号との
関係で、予め定められているコメントを出力するもので
あってもよい。
【0010】また、前記起動制御手段(32)には、1
以上の前記アクチュエータ(81,81,…)毎に起動
制御手順が定めれ、各起動制御手順には、前記動作指令
名、前記起動信号名、前記動作終了信号名、前記動作待
ち許容時間又はその基準となる時間、及び、前記実動作
許容時間又はその基準となる時間が設定されている場合
には、前記異常監視装置は、前記動作待ち時間監視手段
(33)の実行手順、及び前記実動作時間監視手段(3
3)の実行手順に関する監視手順モデルが予め準備さ
れ、1以上の前記アクチュエータ(81,81,…)毎
の前記起動制御手順から、前記動作指令名、前記起動信
号名、前記動作終了信号名、前記動作待ち許容時間又は
その基準となる時間、及び、前記実動作許容時間又はそ
の基準となる時間を抽出し、これらを該アクチュエータ
(81,81,…)毎に前記監視手順モデルに設定し
て、1以上のアクチュエータ(81,81,…)毎の前
記動作待ち時間監視手段(33)の実行手順及び前記実
動作時間監視手段(33)の実行手順を定める監視手順
生成手段(2)を備えていてもよい。
【0011】さらに、前記起動制御手段(32)の各起
動制御手順には、前記アクチュエータ(81,81,
…)の標準実動作時間が設定されている場合には、前記
監視手順生成手段(2)は、前記標準実動作時間に予め
定められている倍率を掛けて、前記動作待ち許容時間及
び前記実動作許容時間を定め、該動作待ち許容時間及び
該実動作許容時間を前記監視手順モデルに設定するもの
であってもよい。
【0012】また、前記目的を達成するための設備の異
常監視方法は、起動信号の入力により所定の動作を行う
1以上のアクチュエータ(81,81,…)と、1以上
の該アクチュエータ(81,81,…)の動作をそれぞ
れ検知する1以上のセンサ(82,82,…)とを備え
ている設備(8)であって、1以上の前記アクチュエー
タ(81,81,…)のうち、動作させる順番に至った
アクチュエータ(81)を指定する動作指令を出力する
アクチュエータ間動作順序管理手段(31)と、該動作
指令によって指定されたアクチュエータ(81)に対す
る起動条件が満たされると、該アクチュエータ(81)
に起動信号を出力する起動制御手段(32)とを備えて
いる制御装置によって制御される設備の異常監視方法に
おいて、1以上の前記アクチュエータ(81,81,
…)のうち、前記動作指令によって指定された該アクチ
ュエータ(81)に対して、該動作指令が出力されてか
ら前記起動信号が出力されるまでの動作待ち時間が、予
め定められた動作待ち許容時間以内か否かを監視し(ス
テップ1,2,3,4)、該動作待ち時間が該動作待ち
許容時間を越えた場合には、該アクチュエータ(81)
が動作未開始異常であるとし(ステップ5)、1以上の
前記アクチュエータ(81,81,…)のうち、前記起
動信号が出力された前記アクチュエータ(81)に対し
て、該起動信号が出力されてから、該アクチュエータ
(81)の動作を検知する前記センサ(82)から該ア
クチュエータ(81)の動作終了信号が出力されるまで
の実動作時間が、予め定められた実動作許容時間以内か
否かを監視し(ステップ2,7,8,9)、該実動作時
間が該実動作許容時間を越えた場合には、該アクチュエ
ータ(81)が動作未終了異常であるとする(ステップ
10)ことを特徴とするものである。
【0013】なお、以上において、( )内の符号は、
以下の実施形態における対応部位又は対象処理を示して
いる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態と
しての設備の異常監視装置について、図面を用いて説明
する。
【0015】この実施形態における異常監視装置の対象
となる設備8は、図1及び図2に示すように、複数のア
クチュエータ81,81,…と、これらのアクチュエー
タ81,81,…の動作をそれぞれ検知する複数のセン
サ82,82,…と、各種スイッチ83,83,…とを
備えている。異常監視装置は、プログラム開発兼異常確
認装置9と、プログラム実行装置(プログラマブルコン
トローラ)3とを備えている。
【0016】プログラム開発兼異常確認装置9は、ソフ
トウェアー的には、図1に示すように、予め定められて
いる手順に従って、後述するアクチュエータ起動制御プ
ログラム及びアクチュエータ間動作順序プログラムを開
発するプログラム開発部1と、プログラム開発部1が開
発したアクチュエータ起動制御プログラムを記憶してお
くアクチュエータ起動制御プログラム記憶部5と、プロ
グラム開発部1が開発したアクチュエータ間動作順序プ
ログラムを記憶しておくアクチュエータ間動作順序プロ
グラム記憶部6と、予め記憶されている監視モデルとア
クチュエータ起動制御プログラムとを用いて各アクチュ
エータ毎の監視プログラムを生成する監視プログラム生
成部2と、この監視プログラム生成部2が生成した各ア
クチュエータ毎の監視プログラムを記憶しておく監視プ
ログラム記憶部7と、プログラム実行装置3が監視プロ
グラムの実行で得られる情報に基づいて異常元が出力し
た信号を探索する異常元探索部4と、この異常元探索部
4が探し出した異常元等を表示する表示部10とを備え
ている。また、プログラム実行装置3は、ソフトウェア
ー的には、動作順序プログラムを実行して複数のアクチ
ュエータ81,81,…のうち、動作させる順番に至っ
たアクチュエータ81を指定して、そのアクチュエータ
81の動作指令を出力する動作順序プログラム実行部3
1と、設備8内のセンサ82やスイッチ83からの信号
(外部信号)を受けて、起動制御プログラムに従って設
備8内のアクチュエータ81に起動信号を出力してこれ
を制御する起動制御プログラム実行部32と、監視プロ
グラムを実行して設備の異常を監視する監視プログラム
実行部33と、各種信号等を一時的に記憶しておくデー
タ記憶部34とを備えている。なお、設備8の制御装置
としての機能は、動作順序プルグラム31と起動制御プ
ログラム実行部32とが担っている。
【0017】プログラム開発兼異常確認装置9は、ハー
ドウェアー的には、図2に示すように、各種演算を実行
するCPU91と、各種プログラム等を記憶しておくメ
モリ92と、CPU91の演算結果等を表示するCRT
95と、各種データ等を入力するキーボード96と、C
RT95やキーボード96を制御するI/Oコントロー
ラ93と、プログラマブルコントローラ3との間でのデ
ータ受送信の制御を行なう通信コントローラ94とを備
えている。なお、プログラム開発兼異常確認装置9にお
いて、前述したプログラム開発部1、監視プログラム作
成部2及び異常元探索部4は、各種プログラムが記憶さ
れているメモリ92と、このメモリ92に記憶されてい
るプログラムを実行するCPU91とを有して構成され
ている。また、各プログラム記憶部5,6,7は、メモ
リ92で構成されている。また、表示部10は、CRT
95を有して構成されている。
【0018】プログラマブルコントローラ3は、ハード
ウェアー的には、各種演算を実行するCPU311と、
各種プログラムが記憶されているプログラムメモリ31
2と、各種データが記憶されるデータメモリ314と、
プログラムメモリ312に記憶されているプログラムを
実行するシーケンス制御プロセッサ313と、プログラ
ム開発兼異常確認装置9との間でのデータ受送信の制御
を行なう通信コントローラ315と、設備8との間にお
ける入出力信号を制御するI/Oコントローラ316と
を備えている。なお、プログラマブルコントローラ3に
おいて、各プログラム実行部31,32,33は、各種
プログラムが記憶されているプログラムメモリ312
と、このプログラムメモリ312に記憶されている各種
プログラムを実行するCPU311及びシーケンス制御
プロセッサ313と有して構成されている。また、デー
タ記憶部34は、データメモリ314で構成されてい
る。このプログラマコントローラ3は、プログラムメモ
リ312に書き込まれたシーケンス制御プログラム(ア
クチュエータ起動制御プログラム、動作順序プログラ
ム)に従って、CPU311の制御の下にシーケンス制
御プロセッサ313がI/Oコントローラ316を介し
て制御対象(アクチュエータ)を駆動制御する。
【0019】プログラム開発兼異常確認装置9とプログ
ラマブルコントローラシステム3とは、通信コントロー
ラ94,315を介してデ−タ等が授受可能であり、プ
ログラム開発兼異常確認装置9における異常確認は、オ
ンラインで実行される。
【0020】アクチュエータ間動作順序プログラム記憶
部6に記憶されているアクチュエ−タ間動作順序プログ
ラムは、前述したように、複数のアクチュエータ81,
81,…のうち、動作させる順番に至ったアクチュエー
タ81を指定するためのプログラムで、遷移条件と処理
(アクチュエ−タへの動作指令)とを有して構成され
る。このプログラムでは、処理ステップの箇所に制御し
たいアクチュエータの起動制御プログラムへ動作指令を
下す命令を記述することで、設備8中の各アクチュエー
タ81,81,…の動作順序が定められる。このプログ
ラムは、例えば、IEC(International Electro tech
inical Commition)規格のSFC(Sequential Function
Chart)で記述する。なお、このアクチュエータ間動作順
序プログラムの具体例に関しては、図7を用いて後述す
る。
【0021】このアクチュエータ間動作順序プログラム
を実行する動作順序プログラム実行部31は、このプロ
グラムを実行して、ある処理ステップに至ると、この処
理ステップにおいて記述されているアクチュエータ81
に関する動作指令を出力する。
【0022】また、起動制御プログラム記憶部5に記憶
されているアクチュエータ起動制御プログラムは、個々
のアクチュエータの起動や停止に関する条件等が記述さ
れたプログラムライブラリであり、アクチュエ−タの名
称、アクチュエ−タの動作名称、それを起動させるため
の起動信号の名称、起動条件(動作指令を含む)、イン
タロック条件、動作完了までの標準動作時間、動作の完
了を確認するための動作終了信号とを有して構成されて
いる。なお、このアクチュエータ起動制御プログラムの
具体例に関しては、図8〜図10を用いて後述する。
【0023】このアクチュエータ起動制御プログラムを
実行する起動制御プログラム実行部32は、複数のアク
チュエータ81,81,81のうち、あるアクチュエー
タ81に関して、このプログラムで規定される起動条件
を満たすと、このアクチュエータ81に対して起動信号
を出力する。
【0024】監視プログラム実行部33は、各アクチュ
エータの動作待ち時間及び実動作時間を計測し、各アク
チュエータのこれらの時間が許容時間以内か否かを監視
する。ここで、アクチュエータの動作待ち時間とは、複
数のアクチュエータ81,81,…のうち、動作させる
順番に至ったアクチュエータ81に関する動作指令が動
作順序プログラム実行部31から出力されてから、この
アクチュエータ81に関する起動条件を満たしたとして
起動信号が起動制御プログラム実行部32から出力され
る迄の時間である。また、アクチュエータの実動作時間
とは、そのアクチュエータ81の起動信号が出力されて
から、このアクチュエータ81の動作を検知するセンサ
82から動作終了信号が出力される迄の時間である。
【0025】監視プログラム実行部33は、図3中のフ
ローチャートに示すように動作する。なお、同フローチ
ャートは、監視モデルのフローチャートであるが、処理
手順は監視プログラムも監視モデルも実質的に同じなの
で、これを用いて監視プログラム実行部33の動作につ
いて説明する。また、この監視プログラム実行部33
は、アクチュエ−タ間動作順序プログラム実行部31の
動作及び起動制御プログラム実行部32の動作と、並列
的に動作を実行し、監視プログラムの実行結果をデータ
記憶部34に順次格納する。
【0026】監視プログラム実行部33は、動作順序プ
ログラム実行部31からアクチュエータの動作指令を受
けると(ステップ1)、起動制御プログラム実行部32
から起動信号が出力されるまでの動作待ち時間の計測を
行なう(ステップ2,3)。次に、この動作待ち時間が
動作待ち許容時間を超えているか否かを判断し(ステッ
プ4)、動作待ち許容時間を超えている場合には、この
アクチュエータは動作未開始異常であるとして、このア
クチュエータの起動信号名と動作未開始異常を示す異常
識別データとをデータ記憶部34に格納する(ステップ
5)。そして、データ記憶部34に記憶されている異常
検出数を一つ増加させる(ステップ6)。ステップ4に
おいて、動作待ち時間が動作待ち許容時間を超えていな
い、言い換えると、動作待ち時間が動作待ち許容時間以
内であると判断した場合には、ステップ2,3に戻り、
起動制御プログラム実行部32から起動信号が出力され
るまで、動作待ち時間の計測を続行する。なお、動作待
ち許容時間としては、この実施形態では、アクチュエー
タの標準動作時間に0.2を掛けた時間(0.2×標準動
作時間)を採用いている。
【0027】ステップ2において、起動制御プログラム
実行部32からの起動信号の出力を検出すると、センサ
から動作終了信号が入力されるまでの実動作時間の計測
を行なう(ステップ7,8)。次に、この実動作時間が
実動作許容時間を超えているか否かを判断し(ステップ
9)、実動作許容時間を超えている場合には、このアク
チュエータは動作未終了異常であるとして、このアクチ
ュエータの起動信号名と動作未終了異常を示す異常識別
データとをデータ記憶部34に格納する(ステップ1
0)。そして、データ記憶部34に記憶されている異常
検出数を一つ増加させる(ステップ11)。ステップ7
において、実動作時間が実動作許容時間を超えていな
い、言い換えると、実動作時間が実動作許容時間以内で
あると判断した場合には、ステップ7,8に戻り、セン
サから動作終了信号が出力されるまで、実動作時間の計
測を続行する。なお、実動作許容時間としては、この実
施形態では、アクチュエータの標準動作時間に1.2を
掛けた時間(1.2×標準動作時間)を採用いている。
【0028】データ記憶部34には、以上のステップ
5,6,10,11において、データを格納するための
監視結果テーブルが設けられている。この監視結果テー
ブルには、図4に示すように、監視プログラム実行部3
3で異常であるとされたアクチュエータに対する起動信
号名が格納される起動信号名欄34cと、異常であると
されたアクチュエータが動作未開始異常か動作未終了異
常かを識別する動作異常識別デ−タが格納される動作異
常識別データ欄34bと、設備の異常検出数が格納され
る異常検出数欄34aとがある。また、データ記憶部3
4には、以上のデータの他、出力信号である起動信号
(Y)や、設備8のセンサ82やスイッチ83からの入
力信号である外部信号(X)や、複数の外部信号の組合
せで定まる内部信号(R)の状態も記憶される。内部信
号は、プログラム実行装置3内で作成するもので、プロ
グラミング作業の容易化、プログラム実行の高速化等を
図るために、複数の外部信号の組合せが意味しているも
のを一つの信号にまとめたものである。なお、内部信号
には、複数の外部信号を組み合わせたものの他に、外部
信号と内部信号とを組み合わせたものや、内部信号相互
を組み合わせたものもある。
【0029】監視プログラム生成部2は、図3に示すよ
うに、アクチュエータ監視モデルが記憶されている監視
モデル記憶部21を有している。このアクチュエータ監
視モデルは、同じく図3を用いて前述した監視プログラ
ムを構成するパラメータのうち、各アクチュエータ毎
の、動作指令名51、起動信号名52、動作終了信号名
53、標準動作時間54の4つのパラメータが特定され
ていないものである。すなわち、アクチュエータ監視モ
デルは、モデルとしての汎用性を確保するため、特定の
アクチュエータを監視するために必要なパラメータが定
められていない。そこで、監視プログラム生成部2は、
起動制御プログラム記憶部5に記憶されている各アクチ
ュエータ毎の、動作指令名51、起動信号名52、動作
終了信号名53、標準動作時間54を抽出する。そし
て、各アクチュエータ毎に、抽出したこれらのパラメー
タをアクチュエータ監視モデルに代入して、各アクチュ
エータ毎に、実動作時間監視プログラム70及び動作開
始待ち時間監視プログラム71を作成し、これらをアク
チュエータ監視プログラム記憶部7に登録する。
【0030】異常元探索部4は、アクチュエ−タ起動制
御プログラムの記述内容を参照し、監視プログラム実行
部33によって動作異常であるとしたアクチュエータに
対して、その動作異常の原因となった入出力信号を探し
出すものである。異常元探索部4は、図5に示すフロー
チャートのように、始めに、監視プログラム実行部33
の実行結果が記憶されているデータ記憶部34の監視結
果テーブル(図4)を参照して、設備の異常検出数34
a、監視プログラム実行部33で異常であるとされたア
クチュエータに対する起動信号(Y)名34cと、この起
動信号名34cの起動信号(Y)で動作するアクチュエー
タが動作未開始異常か動作未終了異常かを識別するため
の動作異常識別デ−タ(LN)34bとを収集する(ス
テップ41)。次に、設備の異常検出数34aを参照し
て、この数分だけ以下のループ(ステップ43〜52)
を実行したか否かを判断する(ステップ42)。設備の
異常検出数34aの分だけ以下のループ(ステップ43
〜52)を実行していなければ、動作異常識別デ−タ
(LN)34bを参照して、この動作異常識別デ−タ(L
N)34bの意味が動作未開始異常であるか動作未終了
異常であるかを判断する(ステップ43)。動作異常識
別デ−タ(LN)34bの意味が動作未終了異常であるの
場合には、この動作異常原因となった信号は、センサ8
2からの入力信号(外部信号)である動作終了信号であ
る。そこで、起動信号(Y)名34cをキ−としてアクチ
ュエ−タ起動制御プログラムから、この起動信号(Y)
に対する動作終了信号(X)を抽出する(ステップ4
4)。そして、アクチュエ−タの名称、アクチュエ−タ
の起動信号(Y)名、異常原因となった入力信号(X)
名、アクチュエータの動作異常の態様を表示部10に表
示させる(ステップ52)。
【0031】ステップ43において、動作異常識別デ−
タ(LN)34bの意味が動作未開始異常の場合は、起動
信号(Y)名をキ−としてアクチュエ−タ起動制御プロ
グラムから起動条件とインタロック条件とを抽出する
(ステップ45)。次に、抽出した起動条件とインタロ
ック条件とを構成する各信号の状態をデータ記憶部34
から収集し(ステップ46)、起動信号の出力を妨げて
いる不論理となっている信号を摘出する(ステップ4
7)。そして、摘出した信号が、その信号名から内部信
号(R)であるか外部信号(入力信号(X))であるか
を判断し(ステップ48)、外部信号(X)であれば、
前述したステップ52の処理を行なう。また、摘出した
信号が内部信号(R)であれば、この内部信号(R)を
成立させる条件を起動制御プログラムから抽出し(ステ
ップ49)、抽出した条件を構成する各信号の状態をデ
ータ記憶部34から収集して(ステップ50)、複数の
信号から起動信号の出力を妨げている信号を摘出する
(ステップ51)。以下、ステップ48〜51の処理を
繰り返し、ステップ51において摘出信号が外部信号
(X)になると、前述したステップ52の処理、すなわ
ち、アクチュエ−タの名称、アクチュエ−タの起動信号
(Y)名、異常原因となった入力信号(外部信号X)
名、アクチュエータの動作異常の態様を表示部10に表
示させる。
【0032】以上、ステップ42〜52の処理ループを
繰り返して実行し、ステップ42において、この実行回
数が設備の異常検出数34aになると、全ての異常に関
して異常元探索が終了したとして、データ記憶部34の
異常検出数34aをクリアする。
【0033】次に、図6に示すコンベア設備を用いて、
以上で説明した異常監視装置の動作に関して、具体的に
説明する。コンベア設備は、図6に示すように、コンベ
アと、各種センサ102,103,104と、各種スイ
ッチ105,106,107とを備えている。コンベア
は、駆動プーリ109と、従動プーリ(図示されていな
い)と、これらのプーリに掛け渡されるベルト110
と、ベルト110に取り付けられるワーク台108と、
駆動プーリ109を回転させるモータ101とを備えて
いる。モータ101は、起動信号(Y112)で正転
し、起動信号(Y113)で逆転する。ワーク台108
は、モータ101の正転と逆転の繰り返して、往復移動
を行なう。センサとしては、ワーク台108の一方の反
転位置に設けられ、ワーク台108を検知すると、正転
動作終了信号(X102)を出力するワーク台センサ1
02と、ワーク台108の他方の反転位置に設けられ、
ワーク台108を検知すると、逆転動作終了信号(X1
03)を出力するワーク台センサ103と、ワーク台1
08の移動経路中の異物を検出すると、異物検出信号
(X104)を出力する異物センサ104とがある。ま
た、スイッチとしては、作業者の操作によって停止信号
(X105,X106)を出力する停止押しボタンスイ
ッチ105,106と、モータ101の回転速度を変え
る速度調節スイッチ107とがある。ワーク台108
は、モータ101の正転中に、ワーク台センサ102に
検出されると、モータ101が逆転してワーク台センサ
103の方向へ移動し、モータ101の逆転中に、ワー
ク台センサ103に検出されると、モータ101が正転
してワーク台センサ102の方向へ移動する。このワー
ク台108の片道移動に要する標準時間は、10秒であ
る。すなわち、モータ101の標準動作時間は、10秒
である。また、異物センサ104にて異物が検出された
場合、及び、停止押しボタンスイッチ105,106が
押された場合には、いかなる場合でもモータ101は停
止する。
【0034】以上のコンベア設備に適用するアクチュエ
ータ間動作順序プログラムについて、図7を用いて説明
する。なお、以上のコンベア設備は、アクチュエータと
して、一つのモータ101しか備えていないが、このモ
ータ101は、正逆転するので、ここでは、正転用モー
タ及び逆転用モータの二つのモータがあるものとして、
アクチュエータ間動作順序プログラムを作成している。
【0035】図7において、32aは初期ステップ、3
2bは選択分岐のサブルートへの分岐元、32c,32
hは選択分岐時のトランジション(遷移条件)、32g
は選択分岐のサブルートからの合流先、32d,32
f,32i,32kは処理ステップ、32e,32jは
トランジションを意味する。このアクチュエータ間動作
順序プログラムは、初期ステップ32aから下方に向か
って順番に実行されるが、選択分岐のサブルートへの分
岐元32bにおいては、選択分岐時のトランジション3
2c(逆転動作終了信号X103),32h(正転動作
終了信号X102)の中で先に条件が成立した方のルー
トA,Bが実行される。例えば、ワーク台108がワー
ク台センサ103上に至ると、ルートAが選択される。
ルートAでは、次に、処理ステップ32dで、モータ1
01の正転動作指令(R112)を出力する、言い換え
ると、後述するモータ101の正転用起動制御プログラ
ム(図8の上段、及び図14)をコールする。次に、ワ
ーク台センサ102から正転動作終了信号(X102)
が出力されるまでトランジッション32eで待ち、次の
処理スッテプ32fへ遷移する。処理スッテプ32fで
は、先に行ったモータ101の正転用の起動制御プログ
ラムへの動作指令を取り止め、モータ101を停止させ
る。そして、再び、初期ステップ32aに戻った後に、
分岐元32bに至る。ルートAが選択された後には、ワ
ーク台108はワーク台センサ102に至っているの
で、分岐元32bにおいては、ルートBが選択される。
ルートBでは、次に、処理ステップ32iで、モータ1
01の逆転動作指令(R113)を出力する、言い換え
ると、後述するモータ101の逆転用起動制御プログラ
ム(図8の下段、及び図15)をコールする。そして、
ワーク台センサ103から逆転動作終了信号(X10
3)が出力されるまでトランジッション32jで待ち、
次の処理スッテプ32kへ遷移する。処理スッテプ32
kでは、先に行ったモータ101の逆転用起動制御プロ
グラムへの動作指令を取り止め、モータ101を停止さ
せる。以下は、再び、初期ステップ32aに戻って、同
様の処理を繰り返す。
【0036】以上のアクチュエータ間動作順序プログラ
ムは、図1に示す、動作順序プログラム記憶部6に格納
され、動作順序プログラム実行部31で実行される。
【0037】次に、以上のアクチュエータ間動作順序プ
ログラムの実行で呼び出されるアクチュエータ起動制御
プログラムについて、図8〜図10を用いて説明する。
【0038】図8の上段は、正転用起動制御プログラム
を示しており、図8の下段は、逆転用起動制御プログラ
ムを示している。各起動制御プログラムは、それぞれ、
アクチュエータ名称、動作名称、アクチュエータ間動作
順序プログラムのからの実行で出力される動作指令(起
動条件)名、起動信号名、動作の完了を確認するための
動作終了信号名、動作完了までの標準動作時間、インタ
ロック条件が記述されている。ところで、図8中におい
て、Rの符号のついた信号は、前述した内部信号であ
る。この内部信号に関して定義したものが図9である。
この図9中において、(+)は、抽出した条件同志を論
理和演算することを意味するもので、(+)がない場合
には、論理積演算することを意味する。図8において、
インタロック条件を示す内部信号(R000)は、外部
信号である異物検出信号(X104)の入力、又は、内
部信号である停止指示(R001)の成立で成立する信
号である。また、内部信号である停止指示(R001)
は、外部信号である停止信号(X105)の入力、又
は、同じく外部信号である停止信号(X106)の入力
で成立する信号である。
【0039】以上の図8及び図9に示した起動制御プロ
グラムをラダープログラムに変換したものが図10であ
る。なお、この変換手順は、まず、起動制御プログラム
から起動信号を抽出し、続いて、抽出した起動信号に対
応する起動条件及び/又はインタロック条件を抽出す
る。次に、抽出した条件同志を論理積又は論理和で結合
し、その結果を起動信号に代入する論理式を生成する。
これを起動信号が登録されている数分繰り返す。そし
て、これらの論理式をラダー形式に変換する。同様に、
起動制御プログラムから内部信号を抽出し、続いて、抽
出した内部信号に対応する起動条件及び/又はインタロ
ック条件を抽出する。次に、抽出した条件同志を論理積
又は論理和で結合し、その結果を内部信号に代入する論
理式を生成する。これを内部信号が登録されている数分
繰り返す。そして、これらの論理式をラダー形式に変換
する。
【0040】以上の起動制御プログラムは、図1に示す
起動制御プログラム記憶部5に格納され、起動制御プロ
グラム実行部32で実行される。
【0041】監視プログラム生成部2には、図11に示
すように、アクチュエータの実動作時間を監視するプロ
グラムのテンプレート21aと、図12に示すように、
アクチュエータの動作待ち時間を監視するプログラムの
テンプレート21bとが格納されている。図11に示し
ているテンプレート21aは、図3中のステップ2,
7,8,…,11の処理のためのプログラムのテンプレ
ートである。このテンプレート21aは、アクチュエー
タの起動信号52が出力されてからタイマを起動し、そ
の動作が終了したことを確認する動作終了信号53が実
動作許容時間(アクチュエータの標準動作時間54の2
割増)内に入力されたか否かを検出する処理(図3におけ
るステップ2,7,8,9)と、動作異常検出時に結果
を格納する処理(図3におけるステップ10,11)から
なる。このテンプレート21aは、起動信号(Y)52、
動作終了信号(X)53、標準動作時間(t)54のパラメ
ータが空白となっている。そこで、監視プログラム生成
部2は、起動制御プログラム記憶部5に格納されている
起動制御プログラムから、各アクチュエータ毎(正転用
と逆転用)の以上のパラメータを呼び出して、この空白
部を埋めることによって、各アクチュエータ毎(正転用
と逆転用)の実動作時間の監視プログラム71を完成さ
せる。完成した実動作時間の監視プログラム70は、ア
クチュエータ監視プログラム記憶部7に格納される。
【0042】図12に示しているテンプレート21b
は、図3中のステップ1〜6の処理のプログラムのため
のものであって、アクチュエータの動作待ち時間を監視
するプログラムのテンプレートである。このテンプレー
ト21bは、アクチュエータの起動制御プログラムが動
作指令51を受けてからタイマを起動し、起動信号52
が動作待ち許容時間(アクチュエータの標準動作時間5
4の8割減)内に出力されたか否かを検出する処理(図3
におけるステップ1〜4)と、動作異常検出時に結果を
格納する処理(図3におけるステップ5,6)からなる。
このテンプレート21bは、動作指令(R)51、起動信
号(Y)52、標準動作時間(t)54のパラメータが空白
となっている。監視プログラム生成部2は、起動制御プ
ログラム記憶部5に格納されている起動制御プログラム
から、各アクチュエータ毎(正転用と逆転用)の以上の
パラメータを呼び出して、この空白部を埋めることによ
って、各アクチュエータ毎の動作待ち時間の監視プログ
ラム72を完成させる。完成した動作待ち時間の監視プ
ログラム71は、アクチュエータ監視プログラム記憶部
7に格納される。
【0043】以上のようにして、コンベア設備の監視プ
ログラムとして完成したものが、図14及び図15に示
すプログラムである。図14は、コンベア設備のモータ
101の正転用監視プログラムで、図15は、コンベア
設備のモータ101の逆転用監視プログラムである。こ
れらの図において、上段のプログラム702,703が
実動作時間の監視プログラムで、下段のプログラム71
2,713が動作待ち時間の監視プログラムである。正
転用及び逆転用の実動作時間監視プログラム702,7
03には、図11に示す実動作時間監視プログラムのテ
ンプレート21aにおいて、空白であった起動信号名と
して、起動信号(Y112),起動信号(Y113)が
設定され、同じく空白であった動作終了信号名として、
逆転動作終了信号(X102),正転動作終了信号(X
103)が設定されている。さらに、実動作許容時間と
しては、標準動作時間(10秒)を1.2倍した時間
(12秒)が設定されている。また、正転用及び逆転用
の動作待ち時間監視プログラム712,713には、図
12に示す動作待ち時間監視プログラムのテンプレート
21bにおいて、空白であった動作指令名として、動作
指令(R112),動作指令(R113)が設定され、
同じく空白であった起動信号名として、起動信号(Y1
12),起動信号(Y113)が設定されている。さら
に、動作待ち許容時間としては、標準動作時間(10
秒)を0.2倍した時間(2秒)が設定されている。
【0044】以上の監視プログラムの実行で出力される
データは、図4を用いて前述したように、データ記憶部
34の監視結果テーブルに格納される。ここで、この結
果監視テーブルについて、図13を用いて、改めて詳細
に説明する。ところで、監視プログラムの実行で出力さ
れるデータとしては、図3を用いて前述したように、同
図中のステップ5,6,10,11で出力される起動信
号名と動作異常識別データと異常検出数とがある。異常
検出数の格納欄(カウンタ)34aは、RFF0からRFFFま
での16ビットで、ワード変数RWFF0と表現できる。ま
た、動作異常識別データ欄34bと起動信号名欄34c
は、両欄を合わせて16ビットであり、最上位の1ビッ
トが動作異常識別データ欄34bであり、それ以降の1
5ビットが起動信号名欄34cである。動作異常識別デ
ータ欄34bと起動信号名欄34cとを合わせた欄は、
ワード変数RWFE0からRWFB0までの4レコードがある。動
作異常識別データ欄34bは、ここに0が設定される
と、動作未終了異常を表し、ここに1が設定されると、
動作未開始異常を表す。なお、異常検出数のカウンタ3
4aが4に達した(RFFD成立の)場合、全てのアクチュエ
ータの監視プログラムは監視動作は、中断される。
【0045】次に、コンベア設備が実際に各種異常をき
たした場合の異常監視装置の動作について説明する。
【0046】まず、プーリ109の摩耗によって、ワー
ク台108の移動時間が遅くなった場合に付いて説明す
る。この異常の場合、モータ101の正転中において
は、監視プログラム実行部33が、正転用実動作時間監
視プログラム702(図14)の実行によって、正転実
動作時間が実動作許容時間を超えていることを認識する
(ステップ7,8,9)。この結果、監視プログラム実
行部33は、データ記憶部34の監視結果テーブルに、
図16のように記述する(ステップ10,11)。即
ち、監視結果テーブルには、検出した異常の数が1で、
それは起動信号(Y112)で起動するアクチュエータの
動作未終了異常を意味するものを記述する。異常元探索
部4は、監視結果テーブルを参照して(ステップ4
1)、異常内容が動作未終了異常であることを把握する
(ステップ43)。そして、異常内容が動作未終了異常
なので、起動信号(Y112)をキーとして、図8の起動
制御プログラムを検索し、動作終了信号(X102)を得
る(ステップ44)。そして、表示部10が、図17に
示すように、「モータ101の正転動作の起動信号(Y
112)を出力したが、動作未終了。モータ101の出
力回路及び動作終了信号(X102)の状態を確認して
ください。」のメッセージを表示する(ステップ5
2)。なお、この際、動作終了信号(X102)の変り
に、これを出力しているセンサ102の名称を表示する
ようにしてもよい。最後に、監視プログラム実行部33
が監視結果テーブルの異常検出数のカウンタ34aをク
リアする。
【0047】次に、モータ101の逆転動作時にコンベ
アに異物が混入し、異物センサ104がこれを検知し、
コンベアが停止してしまった場合について説明する。こ
の異常の場合、監視プログラム実行部33が、逆転動作
待ち時間監視プログラム713(図15)の実行によっ
て、逆転動作待ち時間が動作待ち許容時間を超えている
ことを認識する(ステップ1,2,3,4)。この結
果、監視プログラム実行部33は、データ記憶部34の
監視結果テーブルに、図18のように記述する(ステッ
プ5,6)。即ち、監視結果テーブルには、検出した異
常の数が1で、それは起動信号(Y113)で起動するア
クチュエータの動作未開始異常を意味するものを記述す
る。異常元探索部4は、監視結果テーブルを参照して
(ステップ41)、異常内容が動作未開始異常であるこ
とを把握する(ステップ43)。そして、異常内容が動
作未開始異常なので起動信号(Y113)をキーとして、
図8の起動制御プログラムを検索し、対応する起動条件
とインタロック条件とを抽出する(ステップ45)。こ
こでは、起動条件として動作指令(R113)を抽出
し、インタロック条件としてモータ停止(R000)を
抽出する。そして、異常元探索部4は、データ記憶部3
4を参照して、動作指令(R113)とモータ停止(R
000)の信号状態を調べ(ステップ46)、起動信号
の出力の妨げとなっている、言い換えると不論理になっ
ているモータ停止(R000)を摘出する(ステップ4
7)。しかし、このモータ停止(R000)は、センサ
又はスイッチから直接入力した外部信号ではなく、内部
信号であるため、異常元が特定されたことにはならな
い。そこで、再び、図9の起動制御プログラムを参照し
て、このモータ停止(R000)を構成している異物検
出信号(X104)と停止指示(R001)とを抽出す
る(ステップ48,49)。そして、データ記憶部34
を参照して、異物検出信号(X104)と停止指示(R
001)の信号状態を調べ(ステップ50)、不論理と
なっている異物検出信号(X104)を摘出する(ステ
ップ51)。この異物検出信号(X104)は、異物セ
ンサ104からの外部信号であるから、異常元を把握で
きたとして、異常元探索を終了する。そして、表示部1
0が、図19に示すように、「インタロック信号検出の
ため、モータ101の逆転動作の起動信号(Y113)
が出力できません。異物検出信号(X104)の状態を
確認してください。」のメッセージを表示する(ステッ
プ52)。なお、この際も、先の異常の場合と同様に、
異物検出信号(X104)の変りに、この信号を出力し
た異物センサ104の名称を表示するようにしてもよ
い。最後に、監視プログラム実行部33が監視結果テー
ブルの異常検出数のカウンタ34aをクリアする。
【0048】次に、モータ101の逆転動作時に停止ボ
タンスイッチ105を押して、コンベアを停止させてし
まった場合について説明する。この場合、監視プログラ
ム実行部33が、逆転動作待ち時間監視プログラム71
3(図15)を実行して、逆転動作待ち時間が動作待ち
許容時間を超えていることを認識する(ステップ1,
2,3,4)。この結果、監視プログラム実行部33
は、データ記憶部34の監視結果テーブルに、先の異常
の場合と同様、図18のように記述する(ステップ5,
6)。異常元探索部4は、異常内容が動作未開始異常な
ので、起動信号(Y113)をキーとして、図8の起動制
御プログラムを検索し、起動条件として動作指令(R1
13)を抽出し、インタロック条件としてモータ停止
(R000)を抽出する(ステップ41,43,4
5)。そして、異常元探索部4は、データ記憶部34を
参照して、動作指令(R113)とモータ停止(R00
0)の信号状態を調べ(ステップ46)、起動信号の出
力の妨げとなっているモータ停止(R000)を摘出す
る(ステップ47)。このモータ停止(R000)は、
センサ又はスイッチから直接入力した外部信号ではな
く、内部信号であるため、再び、図9の起動制御プルグ
ラムを参照して、このモータ停止(R000)を構成し
ている異物検出信号(X104)と停止指示(R00
1)とを抽出する(ステップ48,49)。異常元探索
部4は、データ記憶部34を参照して、異物検出信号
(X104)と停止指示(R001)の信号状態を調べ
(ステップ50)、不論理となっている停止指示(R0
01)を摘出する(ステップ51)。この停止指示(R
001)も内部信号であるため、さらに、図9の起動制
御プルグラムを参照して、この停止指示(R001)を
構成している停止信号(X105)と停止信号(X10
6)とを抽出する(ステップ48,49)。続いて、デ
ータ記憶部34を参照し、停止信号(X105)と停止
信号(X106)の信号状態を調べ(ステップ50)、
不論理となっている停止信号(X105)を摘出する
(ステップ51)。この停止信号(X105)は、停止
押しボタンスイッチ105からの外部信号であるから、
異常元を把握できたとして、異常元探索を終了する。そ
して、表示部10が、図20に示すように、「停止信号
105検出のため、モータ101の逆転動作の起動信号
(Y113)が出力できません。停止信号(X105)
の状態を確認してください。」のメッセージを表示する
(ステップ52)。なお、この際も、以上の各異常の場
合と同様に、停止信号(X105)の変りに、この信号
を出力した停止押しボタンスイッチ105の名称を表示
するようにしてもよい。最後に、監視プログラム実行部
33が異常検出数のカウンタ34aをクリアする。
【0049】このように、本実施形態によれば、プログ
ラマブルコントローラ3の制御対象である設備2の異常
を検出する監視プログラムを自動生成するので、監視プ
ログラムの開発工数及び開発期間を実質的に無くすこと
ができると共に、監視プログラムのミスも無くすことが
できる。さらに、この実施形態では、アクチュエータの
実動作時間の他に、動作待ち時間も監視しているので、
アクチュエータ自体の異常のみならず、このアクチュエ
ータの動作の起因となっている機器等の外的因子による
異常に関しても、その異常原因となっている信号を探り
出しているので、異常元の同定に要する時間を大幅に短
縮することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、アクチュエータの実動
作時間の他に、動作待ち時間も監視しているので、アク
チュエータ自体の異常のみならず、このアクチュエータ
の動作の起因となっている機器等の外的因子による異常
も把握でき、異常元の同定に要する時間を短縮すること
ができる。特に、異常元探索手段を有しているもので
は、外的因子による異常の場合であっても、その異常原
因となっている信号を探り出し、その信号名又はこの信
号を出力している機器名を出力しているので、異常元の
同定に要する時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態としての設備異常監視
装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明に係る一実施形態としての設備異常監視
装置の回路ブロック図である。
【図3】本発明に係る一実施形態としての監視プログラ
ムの生成方法を示す説明図である。
【図4】本発明に係る一実施形態としてのデータ記憶部
の監視結果テーブルの構成を示す説明図である。
【図5】本発明に係る一実施形態としての異常元探索部
の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る一実施形態としての異常監視装置
の監視対象となるコンベア設備の構成図である。
【図7】本発明に係る一実施形態としてのアクチュエー
タ間動作順序プログラムの記述例を示す説明図である。
【図8】本発明に係る一実施形態としてのアクチュエー
タ起動制御プログラムの記述例を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施形態としてのアクチュエータ起
動制御プログラムの記述例であって、図8中に示される
内部信号の定義を示す説明図である。
【図10】図8及び図9のアクチュエータ起動制御プロ
グラムのラダー形式プログラムを示す説明図である。
【図11】本発明に係る一実施形態としての実動作時間
監視プログラムのラダー形式プログラムの生成方法を示
す説明図である。
【図12】本発明に係る一実施形態としての動作待ち時
間監視プログラムのラダー形式プログラムの生成方法を
示す説明図である。
【図13】図4に示す監視結果テーブル内部の具体的構
成を示す説明図である。
【図14】図11及び図12に示した監視プログラム生
成方法で自動生成したモータ正転動作の監視プログラム
を示す説明図である。
【図15】図11及び図12に示した監視プログラム生
成方法で自動生成したモータ逆転動作の監視プログラム
を示す説明図である。
【図16】図13に示した監視結果テーブルへの記述例
を示す説明図である。
【図17】本発明に係る一実施形態としての表示部によ
る表示例を示す説明図である。
【図18】図13に示した監視結果テーブルへの他の記
述例を示す説明図である。
【図19】本発明に係る一実施形態としての表示部によ
る他の表示例を示す説明図である。
【図20】本発明に係る一実施形態としての表示部によ
るさらに他の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…プログラム開発部、2…監視プログラム生成部、3
…プログラム実行装置(プログラマブルコントロー
ラ)、4…異常元探索部、5…アクチュエータ制御プロ
グラム記憶部、6…アクチュエータ間動作順序プログラ
ム記憶部、7…アクチュエータ監視プログラム、8…設
備、9…プログラム開発兼異常確認装置、10…表示
部、21…アクチュエータ監視モデル記憶部、21a…
実動作時間監視プログラムのテンプレート、21b…動
作待ち時間監視プログラムのテンプレート、31…動作
順序プログラム実行部、32…起動制御プログラム実行
部、33…監視プログラム実行部、34…データ記憶
部、34a…異常検出数欄、34b…動作異常識別デー
タ欄、34c…起動信号名欄。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 幸子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 岡本 正 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 國分 孝夫 東京都小平市小川東町3の1の1 株式会 社ブリヂストン内 (72)発明者 奥 雅春 東京都小平市小川東町3の1の1 株式会 社ブリヂストン内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】起動信号の入力により所定の動作を行う1
    以上のアクチュエータと、1以上の該アクチュエータの
    動作をそれぞれ検知する1以上のセンサとを備えている
    設備であって、 1以上の前記アクチュエータのうち、動作させる順番に
    至ったアクチュエータを指定する動作指令を出力するア
    クチュエータ間動作順序管理手段と、該動作指令によっ
    て指定されたアクチュエータに対する起動条件が満たさ
    れると、該アクチュエータに起動信号を出力する起動制
    御手段とを備えている制御装置によって制御される設備
    の異常監視装置において、 1以上の前記アクチュエータのうち、前記動作指令によ
    って指定された該アクチュエータに対して、該動作指令
    が出力されてから前記起動信号が出力されるまでの動作
    待ち時間が、予め定められた動作待ち許容時間以内か否
    かを監視する動作待ち時間監視手段と、 1以上の前記アクチュエータのうち、前記起動信号が出
    力された前記アクチュエータに対して、該起動信号が出
    力されてから、該アクチュエータの動作を検知する前記
    センサから該アクチュエータの動作終了信号が出力され
    るまでの実動作時間が、予め定められた実動作許容時間
    以内か否かを監視する実動作時間監視手段と、 前記動作待ち時間が前記動作待ち許容時間を越えた場合
    には、前記アクチュエータの動作未開始異常の旨を出力
    し、前記実動作時間が前記実動作許容時間を越えた場合
    には、前記アクチュエータの動作未終了異常の旨を出力
    する異常出力手段と、 を備えていることを特徴とする設備の異常監視装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の設備の異常監視装置におい
    て、 前記制御装置の前記起動制御手段は、前記センサ又はス
    イッチからの複数の外部信号と、複数の該外部信号の組
    合せで定まる内部信号と、該内部信号と該外部信号又は
    該内部信号との組合せで定まる内部信号とのうち、いず
    れか一つの信号又はいずれか複数の信号で、起動条件及
    び/又はインターロック条件が定められており、 複数の前記外部信号及び複数の前記内部信号の状態を記
    憶する信号記憶手段と、 前記動作未開始異常の場合、前記起動制御手段が動作未
    開始異常のアクチュエータに対する、起動条件及び/又
    はインターロック条件を構成する信号のうち、前記起動
    信号の出力に妨げとなっている状態の信号を前記信号記
    憶部から選び出し、選び出した信号が前記内部信号であ
    る場合には、該内部信号を分解して、分解して得られた
    複数の信号のうちから前記起動信号の出力に妨げとなっ
    ている信号を選び出し、該信号の分解と、該起動信号の
    出力の妨げとなっている信号の選出とを繰り返して、該
    起動信号の出力の妨げとなっている該外部信号を探し出
    す異常元探索手段と、 を備え、 前記異常出力手段は、前記異常元探索手段が求めた前記
    外部信号の名称、又は該外部信号を出力した前記センサ
    又は前記スイッチの名称を出力することを特徴とする設
    備の異常監視装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の設備の異常監視装置におい
    て、 前記異常出力手段は、前記異常元探索手段が求めた前記
    外部信号、及び該外部信号によって出力が妨げられてい
    た前記起動信号との関係で、予め定められているコメン
    トを出力することを特徴とする設備の異常監視装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の設備の異常監視
    装置において、 前記起動制御手段には、1以上の前記アクチュエータ毎
    に起動制御手順が定めれ、各起動制御手順には、前記動
    作指令名、前記起動信号名、前記動作終了信号名、前記
    動作待ち許容時間又はその基準となる時間、及び、前記
    実動作許容時間又はその基準となる時間が設定され、 前記動作待ち時間監視手段の実行手順、及び前記実動作
    時間監視手段の実行手順に関する監視手順モデルが予め
    準備され、1以上の前記アクチュエータ毎の前記起動制
    御手順から、前記動作指令名、前記起動信号名、前記動
    作終了信号名、前記動作待ち許容時間又はその基準とな
    る時間、及び、前記実動作許容時間又はその基準となる
    時間を抽出し、これらを該アクチュエータ毎に前記監視
    手順モデルに設定して、1以上のアクチュエータ毎の前
    記動作待ち時間監視手段の実行手順及び前記実動作時間
    監視手段の実行手順を定める監視手順生成手段を備えて
    いることを特徴とする設備の異常監視装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の設備の異常監視装置におい
    て、 前記起動制御手段の各起動制御手順には、前記動作待ち
    許容時間の基準となる時間、及び、前記実動作許容時間
    の基準となる時間として、前記アクチュエータの標準実
    動作時間が設定され、 前記監視手順生成手段は、前記標準実動作時間に予め定
    められている倍率を掛けて、前記動作待ち許容時間及び
    前記実動作許容時間を定め、該動作待ち許容時間及び該
    実動作許容時間を前記監視手順モデルに設定することを
    特徴とする設備の異常監視装置。
  6. 【請求項6】起動信号の入力により所定の動作を行う1
    以上のアクチュエータと、1以上の該アクチュエータの
    動作をそれぞれ検知する1以上のセンサとを備えている
    設備であって、 1以上の前記アクチュエータのうち、動作させる順番に
    至ったアクチュエータを指定する動作指令を出力するア
    クチュエータ間動作順序管理手段と、該動作指令によっ
    て指定されたアクチュエータに対する起動条件が満たさ
    れると、該アクチュエータに起動信号を出力する起動制
    御手段とを備えている制御装置によって制御される設備
    の異常監視方法において、 1以上の前記アクチュエータのうち、前記動作指令によ
    って指定された該アクチュエータに対して、該動作指令
    が出力されてから前記起動信号が出力されるまでの動作
    待ち時間が、予め定められた動作待ち許容時間以内か否
    かを監視し、該動作待ち時間が該動作待ち許容時間を越
    えた場合には、該アクチュエータが動作未開始異常であ
    るとし、 1以上の前記アクチュエータのうち、前記起動信号が出
    力された前記アクチュエータに対して、該起動信号が出
    力されてから、該アクチュエータの動作を検知する前記
    センサから該アクチュエータの動作終了信号が出力され
    るまでの実動作時間が、予め定められた実動作許容時間
    以内か否かを監視し、該実動作時間が該実動作許容時間
    を越えた場合には、該アクチュエータが動作未終了異常
    であるとすることを特徴とする設備の異常監視方法。
JP30655596A 1996-11-18 1996-11-18 設備の異常監視装置、及びその異常監視方法 Expired - Fee Related JP3825107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30655596A JP3825107B2 (ja) 1996-11-18 1996-11-18 設備の異常監視装置、及びその異常監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30655596A JP3825107B2 (ja) 1996-11-18 1996-11-18 設備の異常監視装置、及びその異常監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10149215A true JPH10149215A (ja) 1998-06-02
JP3825107B2 JP3825107B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=17958466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30655596A Expired - Fee Related JP3825107B2 (ja) 1996-11-18 1996-11-18 設備の異常監視装置、及びその異常監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3825107B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001077767A1 (fr) * 2000-04-07 2001-10-18 Sintokogio, Ltd. Procede de soutien a l'entretien d'installations et de systemes
EP1260893A3 (en) * 2001-05-21 2004-05-26 Omron Corporation Slave unit with measuring means
JP2009129041A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Yamatake Corp 傾向監視システム、傾向監視装置、及び傾向監視方法
CN116430831A (zh) * 2023-04-26 2023-07-14 宁夏五谷丰生物科技发展有限公司 应用于食用油生产控制***的数据异常监控方法及***

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001077767A1 (fr) * 2000-04-07 2001-10-18 Sintokogio, Ltd. Procede de soutien a l'entretien d'installations et de systemes
US6665581B2 (en) 2000-04-07 2003-12-16 Sintokogio, Ltd. Method of supporting maintenance of facility and system
KR100752807B1 (ko) * 2000-04-07 2007-08-29 신토고교 가부시키가이샤 설비의 유지관리 지원 방법 및 그 시스템
EP1260893A3 (en) * 2001-05-21 2004-05-26 Omron Corporation Slave unit with measuring means
US6944575B2 (en) 2001-05-21 2005-09-13 Omron Corporation Slave unit, node unit, controllers and network system
CN100346245C (zh) * 2001-05-21 2007-10-31 欧姆龙株式会社 从动装置、节点、处理装置及网络监视***
KR100840110B1 (ko) * 2001-05-21 2008-06-20 오므론 가부시키가이샤 슬레이브와 노드 및 처리장치와 네트워크 모니터 시스템
JP2009129041A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Yamatake Corp 傾向監視システム、傾向監視装置、及び傾向監視方法
CN116430831A (zh) * 2023-04-26 2023-07-14 宁夏五谷丰生物科技发展有限公司 应用于食用油生产控制***的数据异常监控方法及***
CN116430831B (zh) * 2023-04-26 2023-10-31 宁夏五谷丰生物科技发展有限公司 应用于食用油生产控制***的数据异常监控方法及***

Also Published As

Publication number Publication date
JP3825107B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7505817B2 (en) Programming automation by demonstration
US5392207A (en) Programmable motion controller with graphical programming aid
US5321829A (en) Graphical interfaces for monitoring ladder logic programs
CN100460161C (zh) 机械手控制装置及机械手控制方法
US5177420A (en) Method of and apparatus for generating control program
US6944584B1 (en) System and method for control and simulation
JP2574983B2 (ja) マルチタスク制御システム
US4736340A (en) Processor generating control programs for a programmable controller
US20170083017A1 (en) Ladder diagram monitoring device capable of additionally displaying operation situation of cnc in comment
JP2001125797A (ja) マルチタスクシステム及びそのプログラムを記録した記録媒体並びに加工装置
EP1089150A2 (en) Monitor apparatus for sequential-function-chart-type programmable controller
US20150227348A1 (en) Development support device and development support program
JP2006004275A (ja) 数値制御装置
JPH10149215A (ja) 設備の異常監視装置、及びその異常監視方法
AU2006336827B2 (en) Plant control system control program creation/display device
US5239476A (en) Multi-level state language controller for multi-threaded machine control
US5838974A (en) Method for activating or rather deactivating subprograms using views controlled via program attributes in an automation system based preferably on state graphs
US5191538A (en) Apparatus for displaying operation sequence of numerically controlled machine tool
JPH11265280A (ja) グラフィックエディター及びエディタープログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPS63257802A (ja) プログラマブル・コントロ−ラ用外部機器の故障診断装置
JPH09114517A (ja) 監視制御装置
CN112987658A (zh) 生产***、修复***、生产方法以及信息存储介质
JP2533373B2 (ja) 制御プログラム作成方法
JP2526935B2 (ja) 制御装置用表示装置の画面表示方法
JPH06222820A (ja) 数値制御装置における可動許容領域チェック方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees