JPH10145342A - 送信装置、受信装置および送受信装置 - Google Patents

送信装置、受信装置および送受信装置

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JPH10145342A
JPH10145342A JP8296934A JP29693496A JPH10145342A JP H10145342 A JPH10145342 A JP H10145342A JP 8296934 A JP8296934 A JP 8296934A JP 29693496 A JP29693496 A JP 29693496A JP H10145342 A JPH10145342 A JP H10145342A
Authority
JP
Japan
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signal
transmission
data
delay
signals
Prior art date
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Application number
JP8296934A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kosugi
弘 小杉
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路上に想定される遮蔽物の影響を大幅に
軽減することを可能とする送信装置、受信装置および送
受信装置の提供を目的とする。 【解決手段】 この送信装置は、単一の送信信号をディ
ジタル化するアナログ/ディジタル変換器5と、ディジ
タル化された上記送信信号から遅延時間の異なった複数
種類の送信信号S2,S3を生成する遅延回路7と、生
成された複数の信号S2,S3を送信するアップコンバ
ータ10、出力増幅器11、送信アンテナ12と、を備
えたので、伝送によるバーストエラーが発生しても、受
信側で遅延時間の異なった複数の信号を用いて簡単にバ
ーストエラーを訂正することができるので、補正能力を
向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、中継用
として人工衛星を用いて無線で通信を行う送信装置、受
信装置および送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中継用として人工衛星を用いた送受信シ
ステムとして、D−SNG(Digital−Sate
lite News Gathering)と称される
システムがある。このシステムは、映像や音声等の情報
をディジタルデータの状態で送受信するシステムであ
る。この送受信システムは、具体的には、現場の映像お
よび音声を人工衛星を介して放送局のスタジオに送信す
ることを可能にしたものである。このような送受信シス
テムとして、例えば、本発明の出願人と同一出願人によ
る特願平8−74593号の明細書に記載したものがあ
る。この場合、現場が送信側であり、スタジオが受信側
となる。
【0003】図4〜図7に従来の送信装置、受信装置お
よび送受信装置の構成を示す。まず、図4および図5を
用いて従来の送信装置の構成を説明する。図4におい
て、この送信装置は、映像/音声を収録して収録信号に
変換する映像/音声収録装置1と、収録信号を周波数変
調する変調器4と、変調された収録信号を伝送信号の伝
送周波数に変換するアップコンバータ10と、伝送信号
のレベルを送信可能に増幅する出力増幅器11と、送信
信号を空中に送出する送信アンテナ12とを有する。
【0004】ここで、映像/音声収録装置1は、現場に
いるレポータおよびその背景を撮影するためのカメラ2
と、レポータおよび現場の音声を集音するためのマイク
3とを有する。また、変調器4は、図5に示すように、
アナログの収録信号をディジタルに変換するアナログ/
ディジタル変換器5と、ディジタル信号をビットレート
リダクションによりデータ圧縮するデータ圧縮処理回路
6と、データ圧縮された信号に誤り訂正符号を付加する
誤り訂正符号化回路9とを有するディジタル回路で構成
してもよい。
【0005】このデータ圧縮処理回路6は、DCT(D
iscrete Cosine Transform)
変換回路と、量子化回路と、可変長符号化回路とを有す
る。DCT変換回路は、時間成分の信号をフーリエ変換
により周波数成分の信号に変換する。量子化回路は、周
波数成分の信号の高周波の部分を落として情報の圧縮を
行う。可変長符号化回路は、出現確率の高い状態に少な
いビット数を割り当てて、出現確率の低い状態に多くの
ビット数を割り当てて符号圧縮を行う。この可変長符号
化は、ハフマン符号化といわれる。データ圧縮処理回路
6は、例えばMPEG2(Moving Pictur
e Engineering Group)により定め
られた符号化方式によりデータ圧縮が行われる。
【0006】また、図6および図7を用いて従来の受信
装置の構成を説明する。図6において、この受信装置
は、送信信号を受信する受信アンテナ20と、受信信号
を低雑音で増幅する低雑音増幅器21と、増幅された受
信信号を信号処理の周波数に変換するダウンコンバータ
22と、変換された受信信号を周波数復調するFM復調
器23と、復調された受信信号を再生するモニタ機器3
1とを有する。
【0007】ここで、FM復調器23は、伝送により誤
り訂正処理を行う誤り訂正復号化回路24と、圧縮され
たデータを逆ビットレートリダクションにより伸張処理
する圧縮データ復調回路29と、ディジタルの受信信号
をアナログに変換するディジタル/アナログ変換器30
とを有するディジタル回路で構成する復調器でもよい。
圧縮データ復調回路29は、IDCT(Inverse
DiscreteCosine Transfor
m)変換回路と、逆量子化回路と、可変長復号化回路と
を有する。IDCT回路は、周波数成分の信号を時間成
分に変換する。逆量子化回路は、量子化されたときに落
とされた高周波成分を再現する。可変長復号化回路は、
ハフマン符号化により圧縮符号化された信号を復号して
伸張処理する。このようにして、圧縮データ復調回路2
9は、送信側のデータ圧縮処理回路6でデータ圧縮され
たデータを伸張する処理を行う。また、モニタ機器31
は、音声を再生するスピーカー23と、映像を再生する
モニタ23とを有する。
【0008】このように構成された送信装置おより受信
装置の動作を説明する。動作の概要は、送信装置から現
場の映像および音声が放送用として送信されて放送局の
スタジオ内の受信装置で受信されるものである。まず、
送信装置側において、カメラ2によって撮影された現場
の映像信号は、変調器4において、ディジタル化される
と共に、フレーム間、もしくはフレーム内でデータ圧縮
符号化され、誤り訂正符号が付加される。同時にマイク
3によって集音された現場の音声信号は、変調器4にお
いて、映像信号と共に時分割多重化される。多重化され
た信号は、アップコンバータ10に供給される。アップ
コンバータ10において、伝送可能な周波数帯域に変換
される。変換された信号は出力増幅器11に供給され
る。出力増幅器11において、信号は伝送可能な信号レ
ベルに増幅されて高出力で送信アンテナ12に供給され
る。そして、送信アンテナ12により電波として出力さ
れる。この電波は、例えば、人工衛星を中継して、受信
装置側の受信アンテナに受信される。
【0009】受信装置において、受信アンテナ20によ
って受信された受信信号は、低雑音増幅器21に供給さ
れる。低雑音増幅器21において、受信信号は低雑音で
後段の信号処理が可能なレベルに増幅される。増幅され
た受信信号はダウンコンバータ22に供給される。ダウ
ンコンバータ22において、受信信号は後段の信号処理
が可能な周波数帯域に変換される。変換された受信信号
は復調器23に供給される。復調器23において、受信
信号は誤り訂正処理されると共に、フレーム間、もしく
はフレーム内でデータ伸張され、アナログ化され、モニ
タ機器31により再生される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の送信
装置および受信装置においては、上述したように伝送波
をディジタル化して誤り訂正符号を付加する第1の方法
や、または搬送波をアナログ変調する第2の方法によっ
て伝送によるデータ欠落を補正するようにしているが、
例えばマラソン中継における立体交差の道路や歩道橋の
下を通過する際に、0.1秒〜数秒に及ぶ信号の集中欠
落(以下、バーストエラーという。)が発生する。上述
した第1の方法では、誤り訂正符号の方式により異なる
ものの、充分な訂正をかけるためには回路規模が増大す
ることとなり、また第2の方法では伝送路の障害物はそ
のまま画像の乱れになるという不都合があった。
【0011】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
のであり、伝送路上に想定される遮蔽物の影響を大幅に
軽減することを可能とする送信装置、受信装置および送
受信装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の送信装置は、
単一の送信信号をディジタル化する変換手段と、上記変
換手段によりディジタル化された上記送信信号から遅延
時間の異なった複数種類の送信信号を生成する送信信号
生成手段と、上記送信信号生成手段により生成された複
数の送信信号を送信する送信手段と、を備えたものであ
る。
【0013】また、この発明の受信装置は、送信側から
送信されたディジタル信号を受信する受信手段と、上記
受信手段により受信された上記受信信号からデータ欠落
部分を検出するデータ欠落検出手段と、上記受信信号か
ら遅延時間の異なった複数種類の受信信号を生成する受
信信号生成手段と、上記データ欠落検出手段におけるデ
ータ欠落検出結果に応じて、上記受信信号生成手段から
の複数種類の受信信号を切り替える切り替え手段と、を
備えたものである。
【0014】また、この発明の送受信装置は、単一の送
信信号から遅延時間の異なった複数種類の送信信号を生
成する送信信号生成手段と、上記送信信号生成手段によ
り生成された複数の送信信号を送信する送信手段と、を
有する送信側と、上記送信側から送信されたディジタル
信号を受信する受信手段と、上記受信手段により受信さ
れた上記受信信号からデータ欠落部分を検出するデータ
欠落検出手段と、上記受信信号から遅延時間の異なった
複数種類の受信信号を生成する受信信号生成手段と、上
記データ欠落検出手段におけるデータ欠落検出結果に応
じて、上記信号生成手段からの複数種類の受信信号を切
り替える切り替え手段と、を有する受信側と、を備えた
ものである。
【0015】この発明の送信装置、受信装置および送受
信装置によれば以下の作用をする。まず、送信装置側に
おいて、撮影された現場の映像信号は、変換手段により
ディジタル化されると共に、フレーム間、もしくはフレ
ーム内でデータ圧縮符号化され、誤り訂正符号が付加さ
れる。
【0016】つまり、一旦ディジタル化された信号はビ
ットレートリダクションによるデータ圧縮により伝送信
号のデータ量が大幅に削減される。また、送信信号は送
信信号生成手段により2系統に分離される。一方の信号
はそのまま出力され、他方の信号は遅延回路に供給され
る。送信信号生成手段により、1つの信号から遅延無し
の信号と、遅延有りの信号の2系統の送信信号が生成さ
れる。この2系統の送信信号は信号多重化される。多重
化された信号は伝送路で発生する比較的短時間の誤りを
訂正するための誤り訂正符号化処理が施される。
【0017】同時に集音された現場の音声信号は、映像
信号と共に時分割多重化される。多重化された信号は、
伝送可能な周波数帯域に変換される。変換された信号は
伝送可能な信号レベルに増幅されて送信手段により高出
力で電波として出力される。この電波は、例えば、人工
衛星を中継して、受信装置側の受信アンテナに受信され
る。
【0018】一方、受信装置において、受信された受信
信号は、受信手段により低雑音で後段の信号処理が可能
なレベルに増幅され、後段の信号処理が可能な周波数帯
域に変換される。変換された受信信号は誤り訂正処理さ
れると共に、フレーム間、もしくはフレーム内でデータ
伸張され、アナログ化される。
【0019】つまり、比較的短時間のデータ誤りが訂正
処理されると共に、誤り訂正処理を施された受信信号は
データ欠落検出手段に供給される。データ欠落検出手段
において、誤り訂正の結果に基づいて比較的長い時間の
信号欠落が検出される。また誤り訂正処理を施された受
信信号は受信信号生成手段に供給される。受信信号生成
手段において、送信側で遅延された遅延有りの信号と、
送信側で遅延されない遅延無しの信号の2系統の受信信
号が生成される。送信側で遅延された遅延有りの信号は
そのまま切り替え手段の一方の端子に供給され、送信側
で遅延されない遅延無しの信号は送信側の遅延時間と同
じ遅延時間で遅延され、切り替え手段の他方の端子に供
給される。また、切り替え手段の制御端子には、データ
欠落検出手段から比較的長い信号欠落の検出時に出力さ
れる制御信号が供給される。ここで、制御信号は、上述
した2系統の信号のうち、一方の受信信号に欠落が有る
ときは他方の受信信号に出力が切り替わるように、逆
に、他方の受信信号に欠落が有るときは一方の受信信号
に出力が切り替わるように切り替え手段の出力端子を制
御する。
【0020】このようにして、切り替え手段の出力端子
から、遅延時間内の信号欠落があっても受信側で2系統
の受信信号のうちのどちらかの受信信号が必ず再現され
るので、全く欠落の無い受信信号が再現される。
【0021】つまり、伝送路において、連続した信号欠
落であるドロップアウトが発生すると、例えば、一方の
系統の遅延無し信号のうちドロップアウトが発生し、他
方の系統の遅延有り信号のうちにも同様にドロップアウ
トが発生する。
【0022】受信装置の受信信号生成手段において、一
方の系統の遅延無し信号のうちのドロップアウトが発生
する時間と、他方の系統の遅延有り信号のうちのドロッ
プアウトが発生する期間が互いに異なるように、2系統
の受信信号が生成される。
【0023】従って、データ欠落検出手段において遅延
有り信号のドロップアウトを検出して、遅延有り信号の
ドロップアウトの期間のみ、切り替え手段の出力を遅延
無し信号に切り替えて、遅延無し信号のドロップアウト
の期間のみ、切り替え手段の出力を遅延有り信号に切り
替えることにより、ドロップアウトの無い完結した出力
信号を切り替え手段から出力することができる。
【0024】このように、データ欠落検出手段からの信
号欠落検出信号により、一方の受信信号の欠落部に他方
の正常な受信信号を挿入することにより、互いに補完し
て完結した受信信号を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本実施の形態を説明す
る。上述したように、例えば、自動車レースやマラソン
レースで車載カメラにより撮影した映像をマイクロ波で
伝送する場合には、立体交差の道路やアーチ状の歩道橋
の下を通過する時間だけ、例えば0.01〜0.1秒間
信号が途切れることがある。この場合、受信画面におい
てはノイズが発生したり、画像が見えなくなる等の障害
が発生する。これらのノイズの発生時間は、中継の環
境、競技の種類、スピード等により一定しておらず、特
定の誤り訂正回路で補正することは極めて困難である
が、本実施の形態は、1つの被伝送信号をディジタル化
し、遅延時間の異なった2種類の送信信号を生成して、
この2種類の送信信号を同時に伝送することにより、そ
の伝送路上に想定される遮蔽物による影響を大幅に軽減
するものである。
【0026】図1および図2に本実施の形態の送信装置
および受信装置の構成を示す。まず、図1を用いて本実
施の形態の送信装置の構成を説明する。なお、図1及び
図2において、従来の図4〜図7に示したものに対応す
るものには同一の符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0027】図1において、この送信装置は、映像/音
声を収録して収録信号に変換する映像/音声収録装置1
と、収録信号を周波数変調する変調器4と、変調された
収録信号を伝送信号の伝送周波数に変換するアップコン
バータ10と、伝送信号のレベルを送信可能に増幅する
出力増幅器11と、送信信号を空中に送出する送信アン
テナ12とを有する。
【0028】ここで、映像/音声収録装置1は、現場に
いるレポータおよびその背景を撮影するためのカメラ2
と、レポータおよび現場の音声を集音するためのマイク
3とを有する。また、変調器4は、図1に点線で示すよ
うに、アナログの収録信号をディジタルに変換するアナ
ログ/ディジタル変換器5と、ディジタル信号をビット
レートリダクションによりデータ圧縮するデータ圧縮処
理回路6と、データ圧縮された信号を遅延させる遅延回
路7と、データ圧縮された信号と遅延信号とを多重化す
る信号多重回路8と、データ圧縮された信号に誤り訂正
符号を付加する誤り訂正符号化回路9とを有する。
【0029】このデータ圧縮処理回路6は、DCT(D
iscrete Cosine Transform)
変換回路と、量子化回路と、可変長符号化回路とを有す
る。DCT変換回路は、時間成分の信号をフーリエ変換
により周波数成分の信号に変換する。量子化回路は、周
波数成分の信号の高周波の部分を落として情報の圧縮を
行う。可変長符号化回路は、出現確率の高い状態に少な
いビット数を割り当てて、出現確率の低い状態に多くの
ビット数を割り当てて符号圧縮を行う。この可変長符号
化は、ハフマン符号化といわれる。データ圧縮処理回路
6は、例えばMPEG2(Moving Pictur
e Engineeringu Group)により定
められた符号化方式によりデータ圧縮が行われる。ま
た、変調器4は、音声信号に関しては、例えば、サブサ
ンプリング等の圧縮処理を行うようにしても良い。
【0030】また、図2を用いて本実施の形態の受信装
置の構成を説明する。図2において、この受信装置は、
送信信号を受信する受信アンテナ20と、受信信号を低
雑音で増幅する低雑音増幅器21と、増幅された受信信
号を信号処理の周波数に変換するダウンコンバータ22
と、変換された受信信号を復調する復調器23と、復調
された受信信号を再生するモニタ機器31とを有する。
【0031】ここで、復調器23は、伝送により誤り訂
正処理を行う誤り訂正復号化回路24と、送信側で多重
化された遅延されている信号と遅延されていない信号と
に信号を分離する信号分離回路25と、送信側で遅延さ
れている信号をそのまま出力し、送信側で遅延されてい
ない信号を遅延させる遅延回路26と、誤り訂正復号化
回路24における誤り訂正処理の結果により信号の比較
的長い欠落を検出する信号欠落検出回路27と、送信側
で遅延されている信号と遅延回路26で遅延された信号
とを信号欠落検出回路27の検出結果により切り替える
切り替え回路28と、圧縮されたデータを逆ビットレー
トリダクションにより伸張処理する圧縮データ復調回路
29と、ディジタルの受信信号をアナログに変換するデ
ィジタル/アナログ変換器30とを有する。
【0032】圧縮データ復調回路29は、IDCT(I
nverse DiscreteCosine Tra
nsform)変換回路と、逆量子化回路と、可変長復
号化回路とを有する。IDCT回路は、周波数成分の信
号を時間成分に変換する。逆量子化回路は、量子化され
たときに落とされた高周波成分を再現する。可変長復号
化回路は、ハフマン符号化により圧縮符号化された信号
を復号して伸張処理する。このようにして、圧縮データ
復調回路29は、送信側のデータ圧縮処理回路6でデー
タ圧縮されたデータを伸張する処理を行う。また、モニ
タ機器31は、音声を再生するスピーカー23と、映像
を再生するモニタ23とを有する。
【0033】ここで、本実施の形態の送信装置は、従来
の送信装置に対して、遅延回路7と、信号多重回路8と
を付加して、遅延無しのそのままの信号と遅延有りの信
号の2系統の送信信号を生成して、これを多重化して同
時に送信するようにしたものである。
【0034】また、本実施の形態の受信装置は、従来の
受信装置に対して、信号分離回路25と、遅延回路26
と、信号欠落検出回路27と、切り替え回路28とを付
加して、送信側で遅延有りの信号をそのまま出力して、
送信側で遅延無しの信号を遅延させて、2系統の受信信
号を生成して、信号欠落を検出したとき、2系統の受信
信号を適宜切り替えて再生するようにしたものである。
【0035】このように構成された送信装置おより受信
装置の動作を説明する。上述したように、既存の伝送路
において、各アンテナ間を障害物が横切った場合、伝送
信号が欠落し、復元信号にノイズが発生したり、信号が
再現できない場合が発生する。
【0036】一方、ディジタル技術の進歩によって伝送
路をディジタル化することによるメリットは、エラー訂
正技術による信号品質の均一化、送信電力の低減、アン
テナの小型化、機器の小型軽量化、など多岐にわたる。
他方、データ圧縮技術の進歩は、伝送路の細分化、つま
り、狭帯域化を可能として、これを推進している。本実
施の形態の送信装置及び受信装置はこのディジタル化に
よる効果である信号品質の信頼性向上に応用して適用す
るものである。
【0037】動作の概要は、送信装置から現場の映像お
よび音声から遅延無しのそのままの信号と遅延有りの信
号の2系統の送信信号を生成して、これを多重化して同
時に送信することにより、放送用として送信されて放送
局のスタジオ内の受信装置で受信されて、送信側で遅延
有りの信号をそのまま出力して、送信側で遅延無しの信
号を遅延させて、2系統の受信信号を生成して、信号欠
落を検出したとき、2系統の受信信号を適宜切り替えて
再生することにより、信号欠落部分を2系統の受信信号
により互いに補完して欠落のない受信信号を再生するも
のである。
【0038】まず、送信装置側において、カメラ2によ
って撮影された現場の映像信号は、変調器4において、
ディジタル化されると共に、フレーム間、もしくはフレ
ーム内でデータ圧縮符号化され、誤り訂正符号が付加さ
れる。
【0039】つまり、アナログ/ディジタル変換器5に
より一旦ディジタル化された信号はデータ圧縮処理回路
6に供給される。データ圧縮処理回路6におけるビット
レートリダクションによるデータ圧縮により伝送信号の
データ量が大幅に削減できる。また、データ圧縮処理回
路6の出力信号は2系統に分離される。一方の信号はそ
のまま信号多重回路8に供給され、他方の信号は遅延回
路7に供給される。これにより、1つの信号から遅延無
しの信号と、遅延有りの信号の2系統の信号が生成され
る。この2系統の信号は信号多重回路8に供給される。
信号多重回路8において、多重化される。多重化された
信号は誤り訂正処理回路9に供給される。誤り訂正処理
回路9において、伝送路で発生する比較的短時間の誤り
を訂正するための誤り訂正符号化処理が施される。
【0040】ここで、データ圧縮符号化処理は、フレー
ム間符号化とフレーム内符号化が選択的に行われてい
る。フレーム間符号化は、周知なように、現在の映像信
号と1フレーム過去の映像信号との差分を符号化処理す
る処理である。フレーム内符号化は、現在の映像信号を
そのまま符号化する処理である。そして、符号化とは、
フレーム間差分信号もしくは現在の映像信号に対して、
DCT変換や、ウエーブレット変換、量子化、ランレン
グスやファフマン等の可変長符号化処理が施されること
である。
【0041】また、音声に関しては、単純な音声処理、
例えば、プリエンファシス等の処理や、情報量を減らす
必要があるときは、単純なサンプルレートの変換処理が
行われる。ここで、サンプルレートの変換としては、例
えば、48KHzでサンプリングされた音声信号を、2
4KHzでサンプリングされた音声信号に変換すること
や、サンプリングによって得られたディジタル音声デー
タのビット長を短くして、単純に下位ビットを間引きす
るようにしてもよい。
【0042】同時にマイク3によって集音された現場の
音声信号は、変調器4において、映像信号と共に時分割
多重化される。多重化された信号は、アップコンバータ
10に供給される。アップコンバータ10において、伝
送可能な周波数帯域に変換される。変換された信号は出
力増幅器11に供給される。出力増幅器11において、
信号は伝送可能な信号レベルに増幅されて高出力で送信
アンテナ12に供給される。そして、送信アンテナ12
により電波として出力される。この電波は、例えば、人
工衛星を中継して、受信装置側の受信アンテナに受信さ
れる。
【0043】一方、受信装置において、受信アンテナ2
0によって受信された受信信号は、低雑音増幅器21に
供給される。低雑音増幅器21において、受信信号は低
雑音で後段の信号処理が可能なレベルに増幅される。増
幅された受信信号はダウンコンバータ22に供給され
る。ダウンコンバータ22において、受信信号は後段の
信号処理が可能な周波数帯域に変換される。変換された
受信信号は復調器23に供給される。復調器23におい
て、受信信号は誤り訂正処理されると共に、フレーム
間、もしくはフレーム内でデータ伸張され、アナログ化
される。
【0044】つまり、誤り訂正復号化回路24において
比較的短時間のデータ誤りが訂正処理されると共に、誤
り訂正処理を施された受信信号は信号欠落検出回路27
に供給される。信号欠落検出回路27において、誤り訂
正の結果に基づいて比較的長い時間の信号欠落が検出さ
れる。また誤り訂正処理を施された受信信号は信号分離
回路25に供給される。信号分離回路25において、送
信側で遅延された遅延有りの信号と、送信側で遅延され
ない遅延無しの信号の2系統の信号が生成される。送信
側で遅延された遅延有りの信号はそのまま切り替え回路
28の一方の端子に供給され、送信側で遅延されない遅
延無しの信号は送信側の遅延回路7と同じ遅延時間を有
する遅延回路26に供給される。遅延時間で遅延された
信号は切り替え回路28の他方の端子に供給される。ま
た、切り替え回路28の制御端子には、信号欠落検出回
路27から比較的長い信号欠落の検出時に出力される制
御信号が供給される。
【0045】ここで、制御信号は、上述した2系統の信
号のうち、一方の信号に欠落が有るときは他方の信号に
出力が切り替わるように、逆に、他方の信号に欠落が有
るときは一方の信号に出力が切り替わるように切り替え
回路28の出力端子を制御する。
【0046】このようにして、切り替え回路28の出力
端子から、遅延回路の遅延時間内の信号欠落があっても
受信側で2系統の信号のうちのどちらかの信号が必ず再
現されるので、全く欠落の無い信号が再現される。
【0047】ここで、切り替え回路28は、スイッッチ
ャを用いた切り替えや、映像特殊効果装置を用いた信号
そのものの混合等である。例えば、一方の信号の映像と
他方の信号の映像が、1つの画面として合成され、か
つ、音声も1つの音声として合成される。
【0048】切り替え回路28から出力された信号は圧
縮データ復号処理回路29に供給される。圧縮データ復
号処理回路29において送信側でデータ圧縮されたデー
タが逆に伸張処理される。
【0049】つまり、圧縮データ復号処理回路29にお
いて、図1に示したデータ圧縮処理回路6と逆の処理が
行われる。すなわち、符号化された映像信号を復号化
(可変長符号化されたデータの復号化)が行われ、次
に、この映像信号に対して、逆量子化処理、IDCT変
換処理が施される。これによってフレーム間差分信号も
しくはフレーム映像信号が得られる。そして、さらに、
フレーム間差分信号と既に復号化されている映像信号
と、フレーム間差分信号に対応して供給される動きベク
トルデータが用いられて、もとのフレーム映像信号が復
元される。
【0050】例えば、Bピクチャが1フレーム前のIピ
クチャとの差分の符号化処理によって得られるものとす
ると次のようになる。すなわち、符号化時においては、
Bピクチャの注目ブロックに最もレベル配列の近いIピ
クチャのブロックが検出されると共に、このBピクチャ
の注目ブロックから上記Iピクチャのブロックまでのx
及びy方向の移動量データ、すなわち、動きベクトルデ
ータが得られる。そして、このBピクチャの注目ブロッ
クと、上記Iピクチャのブロックとの差分が、符号化さ
れ、この符号化データが、動きベクトルデータと多重さ
れて伝送される。
【0051】従って、復号化においては、復号後のIピ
クチャの上記ブロックに対して、差分データが加算さ
れ、Bピクチャの注目ブロックが復元される。動きベク
トルデータは、差分データを加算すべき、復元後のIピ
クチャの対象ブロックを抽出するために用いられる。
【0052】伸張処理された信号はディジタル/アナロ
グ変換器30に供給される。ディジタル/アナログ変換
器30において伸張処理されたディジタル信号はアナロ
グ信号に変換される。変換されたアナログ信号は、モニ
タ機器31に供給される。モニタ機器31において、音
声はスピーカ32により再生され、映像はモニタ33に
より再生される。
【0053】図3は、本実施の形態の送信装置および受
信装置の動作を信号を用いて説明したタイムチャートで
ある。図3に示すように、送信装置において、信号S1
が映像/音声収録装置1からアナログ/ディジタル変換
器5に供給される入力信号である。この信号は映像信号
及び音声信号を示すものである。入力信号S1は、
「6」〜「21」までが連続して供給される。この
「6」〜「21」は、例えば映像信号のフレームに対応
させても良い。
【0054】信号S2は、データ圧縮処理回路6から出
力される信号である。つまり、入力信号S1がデータ圧
縮処理されてデータ圧縮信号S2が出力される。データ
圧縮信号S2は、例えば、入力信号S1に対して1フレ
ーム分がデータ圧縮されて、「5」〜「20」までが連
続して供給される。信号S3は遅延回路7から出力され
る信号である。つまり、圧縮データ信号S2が遅延処理
されて遅延信号S3が出力される。遅延信号S3は、
「1」〜「17」までが連続して供給される。ここで
は、遅延回路7における遅延時間は、例えば、4フレー
ム分に相当する。
【0055】信号S4は、信号多重回路8から出力され
る信号である。つまり、データ圧縮信号S2と遅延信号
S3とが多重化されて多重化信号S4が同時に送信され
るように出力される。そして、伝送路において、連続し
た信号欠落であるドロップアウト34が発生すると、例
えば、多重化信号S4においてデータ圧縮信号S2の系
統の信号「5」〜「20」のうちの「11」〜「13」
までが連続して欠落し、多重化信号S4において遅延信
号S3の系統の信号「1」〜「17」のうちの「8」〜
「10」までが連続して欠落する。
【0056】受信装置において、誤り訂正復号回路24
の出力がドロップアウト34を有する多重化信号S4と
なる。信号S6は、信号分離回路25から分離出力され
る送信側で遅延有りの遅延信号S3の系統の送信側遅延
有り信号である。信号S5は、信号分離回路25から分
離出力される送信側で遅延無しのデータ圧縮信号S2の
系統の信号を、送信側と同じ遅延時間の遅延回路26で
遅延させた送信側遅延無し信号である。
【0057】送信側遅延有り信号S6は、多重化信号S
4において遅延信号S3の系統の信号「1」〜「17」
のうちの「8」〜「10」までがドロップアウト36に
より連続して欠落する。これに対して、送信側遅延無し
信号S5は、多重化信号S4においてデータ圧縮信号S
2の系統の信号「5」〜「20」の4フレーム分遅延し
た信号「1」〜「17」のうちの「11」〜「13」ま
でがドロップアウト35により連続して欠落する。
【0058】従って、信号欠落検出回路27において送
信側遅延有り信号S6のドロップアウト36を検出し
て、送信側遅延有り信号S6のドロップアウト36の期
間のみ、切り替え回路28の出力を送信側遅延無し信号
S5に切り替えて、送信側遅延無し信号S5のドロップ
アウト36の期間のみ、切り替え回路28の出力を送信
側遅延有り信号S6に切り替えることにより、ドロップ
アウトの無い完結した出力信号S7を切り替え回路28
から出力することができる。
【0059】このように、信号欠落検出回路27からの
信号欠落検出信号により、一方の信号の欠落部に他方の
正常な信号を挿入することにより、互いに補完して完結
した信号を得ることができる。
【0060】なお、ここで、データ圧縮信号S2と遅延
信号S3との遅延時間を調整するようにすれば、欠落耐
性を自由に設定することができることはいうまでもな
い。
【0061】本実施の形態の送信装置は、単一の送信信
号をディジタル化する変換手段としてのアナログ/ディ
ジタル変換器5と、上記変換手段によりディジタル化さ
れた上記送信信号から遅延時間の異なった複数種類の送
信信号S2,S3を生成する送信信号生成手段としての
遅延回路7と、上記送信信号生成手段により生成された
複数の信号を送信する送信手段としてのアップコンバー
タ10、出力増幅器11、送信アンテナ12と、を備え
たので、伝送によるバーストエラー34が発生しても、
受信側で遅延時間の異なった複数の信号を用いて簡単に
バーストエラー34を訂正することができるので、補正
能力を向上させることができる。
【0062】また、本実施の形態の送信装置は、上述に
おいて、上記送信信号生成手段としての遅延回路7によ
り生成された複数の送信信号S2,S3を多重化する信
号多重化手段としての信号多重回路8を設けたので、遅
延時間の異なった複数の送信信号S2,S3を多重化し
て同時に送信するので、伝送によるバーストエラー34
が発生しても、受信側で多重化された信号を分離して、
遅延時間の異なった複数の信号を用いて簡単にバースト
エラー34を訂正することができるので、補正能力を向
上させることができる。
【0063】また、本実施の形態の送信装置は、上述に
おいて、上記変換手段としてのアナログ/ディジタル変
換器5によりディジタル化された上記被伝送信号をデー
タ圧縮するデータ圧縮手段としてのデータ圧縮処理回路
6を設けたので、データ圧縮の程度と遅延時間の程度を
適宜変えることにより、伝送によるバーストエラー34
が発生しても、バーストエラー34が発生している時間
の最大量に応じて自由に信号欠落耐性を変化させること
ができ、受信側で遅延時間の異なった複数の信号を用い
て簡単にバーストエラー34を訂正することができるの
で、補正能力を向上させることができる。
【0064】また、本実施の形態の受信装置は、送信側
から送信されたディジタル信号を受信する受信手段とし
ての受信アンテナ20、低雑音増幅器21、ダウンコン
バータ22と、上記受信手段により受信された上記受信
信号からデータ欠落部分を検出するデータ欠落検出手段
としての信号欠落検出回路27と、上記受信信号から遅
延時間の異なった複数種類の受信信号S5,S6を生成
する受信信号生成手段としての遅延回路26と、上記デ
ータ欠落検出手段におけるデータ欠落検出結果に応じ
て、上記受信信号生成手段からの複数種類の受信信号S
5,S6を切り替える切り替え手段としての切り替え回
路28と、を備えたので、伝送によるバーストエラー3
4が発生しても、受信側で遅延時間の異なった複数の信
号のうちデータ欠落の無い信号に切り替えて簡単にバー
ストエラー34を訂正することができるので、補正能力
を向上させることができる。
【0065】また、本実施の形態の受信装置は、上述に
おいて、上記受信信号は遅延時間の異なった複数種類の
信号であって、上記信号生成手段としての遅延回路26
は、遅延無しの信号を遅延ありの信号と同じ遅延時間で
遅延させてS5とし、遅延ありの信号をそのまま出力し
てS6とするようにしたので、伝送によるバーストエラ
ー34が発生しても、送信側で信号に付加された遅延時
間をキャンセルするので、受信側で遅延時間の異なった
複数の信号のうちデータ欠落の無い信号に切り替えて簡
単にバーストエラー34を訂正することができるので、
補正能力を向上させることができる。
【0066】また、本実施の形態の受信装置は、上述に
おいて、上記受信信号はデータ圧縮された信号であっ
て、上記切り替え手段としての切り替え回路28により
切り替えた信号をデータ伸張するデータ伸張手段として
の圧縮データ復号回路29を設けたので、伝送によるバ
ーストエラー34が発生しても、エラー補正時のデータ
レートを変化させることができ、受信側で遅延時間の異
なった複数の信号のうちデータ欠落の無い信号に切り替
えて簡単にバーストエラー34を訂正することができる
ので、補正能力を向上させると共に、伝送の総ビットレ
ートを節約することができる。
【0067】また、本実施の形態の送受信装置は、単一
の送信信号をディジタル化する変換手段としてのアナロ
グ/ディジタル変換器5と、上記変換手段によりディジ
タル化された上記送信信号から遅延時間の異なった複数
種類の送信信号S2,S3を生成する送信信号生成手段
としての遅延回路7と、上記送信信号生成手段により生
成された複数の送信信号S2,S3を送信する送信手段
としてのアップコンバータ10、出力増幅器11、送信
アンテナ12と、を有する送信側と、上記送信側から送
信されたディジタル信号を受信する受信手段としての受
信アンテナ20、低雑音増幅器21、ダウンコンバータ
22と、上記受信手段により受信された上記受信信号か
らデータ欠落部分を検出するデータ欠落検出手段として
の信号欠落検出回路27と、上記受信信号から遅延時間
の異なった複数種類の受信信号S5,S6を生成する受
信信号生成手段としての遅延回路26と、上記データ欠
落検出手段におけるデータ欠落検出結果に応じて、上記
信号生成手段からの複数種類の受信信号S5,S6を切
り替える切り替え手段としての切り替え回路28と、を
有する受信側と、を備えたので、伝送によるバーストエ
ラーが発生しても、受信側で遅延時間の異なった複数の
信号を用いて簡単にバーストエラーを訂正することがで
きるので、補正能力を向上させることができる。
【0068】
【発明の効果】この発明の送信装置は、単一の送信信号
をディジタル化する変換手段と、上記変換手段によりデ
ィジタル化された上記送信信号から遅延時間の異なった
複数種類の送信信号を生成する送信信号生成手段と、上
記送信信号生成手段により生成された複数の送信信号を
送信する送信手段と、を備えたので、伝送によるバース
トエラーが発生しても、受信側で遅延時間の異なった複
数の信号を用いて簡単にバーストエラーを訂正すること
ができるので、補正能力を向上させることができるとい
う効果を奏する。
【0069】また、この発明の送信装置は、上述におい
て、上記送信信号生成手段により生成された複数の送信
信号を多重化する信号多重化手段を設けたので、遅延時
間の異なった複数の信号を多重化して同時に送信するの
で、伝送によるバーストエラーが発生しても、受信側で
多重化された信号を分離して、遅延時間の異なった複数
の信号を用いて簡単にバーストエラーを訂正することが
できるので、補正能力を向上させることができるという
効果を奏する。
【0070】また、この発明の送信装置は、上述におい
て、上記変換手段によりディジタル化された上記被伝送
信号をデータ圧縮するデータ圧縮手段を設けたので、デ
ータ圧縮の程度と遅延時間の程度を適宜変えることによ
り、伝送によるバーストエラーが発生しても、バースト
エラーが発生している時間の最大量に応じて自由に信号
欠落耐性を変化させることができ、受信側で遅延時間の
異なった複数の信号を用いて簡単にバーストエラーを訂
正することができるので、補正能力を向上させることが
できるという効果を奏する。
【0071】また、この発明の受信装置は、送信側から
送信されたディジタル信号を受信する受信手段と、上記
受信手段により受信された上記受信信号からデータ欠落
部分を検出するデータ欠落検出手段と、上記受信信号か
ら遅延時間の異なった複数種類の受信信号を生成する受
信信号生成手段と、上記データ欠落検出手段におけるデ
ータ欠落検出結果に応じて、上記受信信号生成手段から
の複数種類の受信信号を切り替える切り替え手段と、を
備えたので、伝送によるバーストエラーが発生しても、
受信側で遅延時間の異なった複数の信号のうちデータ欠
落の無い信号に切り替えて簡単にバーストエラーを訂正
することができるので、補正能力を向上させることがで
きるという効果を奏する。
【0072】また、この発明の受信装置は、上述におい
て、上記受信信号は遅延時間の異なった複数種類の信号
であって、上記受信信号生成手段は、遅延無しの信号を
遅延ありの信号と同じ遅延時間で遅延させ、遅延ありの
信号をそのまま出力するようにしたので、伝送によるバ
ーストエラーが発生しても、送信側で信号に付加された
遅延時間をキャンセルするので、受信側で遅延時間の異
なった複数の信号のうちデータ欠落の無い信号に切り替
えて簡単にバーストエラーを訂正することができるの
で、補正能力を向上させることができるという効果を奏
する。
【0073】また、この発明の受信装置は、上述におい
て、上記受信信号はデータ圧縮された信号であって、上
記切り替え手段により切り替えた信号をデータ伸張する
データ伸張手段を設けたので、伝送によるバーストエラ
ーが発生しても、エラー補正時のデータレートを変化さ
せることができ、受信側で遅延時間の異なった複数の信
号のうちデータ欠落の無い信号に切り替えて簡単にバー
ストエラーを訂正することができるので、補正能力を向
上させると共に、伝送の総ビットレートを節約すること
ができるという効果を奏する。
【0074】また、この発明の送受信装置は、単一の送
信信号をディジタル化する変換手段と、上記変換手段に
よりディジタル化された上記送信信号から遅延時間の異
なった複数種類の送信信号を生成する送信信号生成手段
と、上記送信信号生成手段により生成された複数の送信
信号を送信する送信手段と、を有する送信側と、上記送
信側から送信されたディジタル信号を受信する受信手段
と、上記受信手段により受信された上記受信信号からデ
ータ欠落部分を検出するデータ欠落検出手段と、上記受
信信号から遅延時間の異なった複数種類の受信信号を生
成する受信信号生成手段と、上記データ欠落検出手段に
おけるデータ欠落検出結果に応じて、上記受信信号生成
手段からの複数種類の受信信号を切り替える切り替え手
段と、を有する受信側と、を備えたので、伝送によるバ
ーストエラーが発生しても、受信側で遅延時間の異なっ
た複数の信号を用いて簡単にバーストエラーを訂正する
ことができるので、補正能力を向上させることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の送信装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】本実施の形態の受信装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】本実施の形態の動作を示すタイミングチャート
である。
【図4】従来の送信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】従来の変調器の構成を示すブロック図である。
【図6】従来の受信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】従来のFM復調器の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 映像/音声収録装置、2 カメラ、3 マイク、4
変調器、5 アナログ/ディジタル変換器、6 デー
タ圧縮処理回路、7 遅延回路、8 信号多重回路、9
誤り訂正符号化回路、10 アップコンバータ、11
出力増幅器、12 送信アンテナ、20 受信アンテ
ナ、21 低雑音増幅器、22 ダウンコンバータ、2
3 復調器、24 誤り訂正復号化回路、25 信号分
離回路、26 遅延回路、27 信号欠落検出回路、2
8 切り替え回路、29 圧縮データ復号回路、30
ディジタル/アナログ変換器、31 モニタ機器、32
スピーカー、33 モニタ、34、35、36 ドロ
ップアウト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/20 H04N 7/20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の送信信号をディジタル化する変換
    手段と、 上記変換手段によりディジタル化された上記送信信号か
    ら遅延時間の異なった複数種類の送信信号を生成する送
    信信号生成手段と、 上記送信信号生成手段により生成された複数の送信信号
    を送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とする送信装置。
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載の送信装置において、 上記送信信号生成手段により生成された複数の送信信号
    を多重化する信号多重化手段を設けたことを特徴とする
    送信装置。
  3. 【請求項3】 請求項第1項記載の送信装置において、 上記変換手段によりディジタル化された上記被伝送信号
    をデータ圧縮するデータ圧縮手段を設けたことを特徴と
    する送信装置。
  4. 【請求項4】 送信側から送信されたディジタル信号を
    受信する受信手段と、 上記受信手段により受信された上記受信信号からデータ
    欠落部分を検出するデータ欠落検出手段と、 上記受信信号から遅延時間の異なった複数種類の受信信
    号を生成する受信信号生成手段と、 上記データ欠落検出手段におけるデータ欠落検出結果に
    応じて、上記受信信号生成手段からの複数種類の受信信
    号を切り替える切り替え手段と、 を備えたことを特徴とする受信装置。
  5. 【請求項5】 請求項第4項記載の受信装置において、 上記受信信号は遅延時間の異なった複数種類の受信信号
    であって、 上記受信信号生成手段は、遅延無しの信号を遅延ありの
    信号と同じ遅延時間で遅延させ、遅延ありの信号をその
    まま出力するようにしたことを特徴とする受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項第4項記載の受信装置において、 上記受信信号はデータ圧縮された信号であって、 上記切り替え手段により切り替えた信号をデータ伸張す
    るデータ伸張手段を設けたことを特徴とする受信装置。
  7. 【請求項7】 単一の送信信号をディジタル化する変換
    手段と、 上記変換手段によりディジタル化された上記送信信号か
    ら遅延時間の異なった複数種類の送信信号を生成する送
    信信号生成手段と、 上記送信信号生成手段により生成された複数の送信信号
    を送信する送信手段と、 を有する送信側と、 上記送信側から送信されたディジタル信号を受信する受
    信手段と、 上記受信手段により受信された上記受信信号からデータ
    欠落部分を検出するデータ欠落検出手段と、 上記受信信号から遅延時間の異なった複数種類の受信信
    号を生成する受信信号生成手段と、 上記データ欠落検出手段におけるデータ欠落検出結果に
    応じて、上記受信信号生成手段からの複数種類の受信信
    号を切り替える切り替え手段と、 を有する受信側と、 を備えた送受信装置。
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