JPH1014484A - ジャガ芋ケーキとその製法 - Google Patents

ジャガ芋ケーキとその製法

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JPH1014484A
JPH1014484A JP8188476A JP18847696A JPH1014484A JP H1014484 A JPH1014484 A JP H1014484A JP 8188476 A JP8188476 A JP 8188476A JP 18847696 A JP18847696 A JP 18847696A JP H1014484 A JPH1014484 A JP H1014484A
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JP
Japan
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cake
potato
steamed
crushed
fat
Prior art date
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Pending
Application number
JP8188476A
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English (en)
Inventor
Satoru Matsuzaki
哲 松嵜
Masao Tsunokai
正雄 角皆
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IRIKAWAYA KK
Original Assignee
IRIKAWAYA KK
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Publication date
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  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多量の脂肪分を含む西洋ケーキにおいて、その
脂肪分によるうま味を残したまゝ、脂肪分によるしつこ
さを減じたものを得ることを目的とするものである。 【構成】ケーキとして、小麦粉に多脂肪材料を加えてな
るスポンジケーキ部に、蒸されたジャガ芋の破砕片を混
ぜて、硬さを増すことなく、発熱量を減じたものであ
る。具体的には、スポンジケーキ部はジャガ芋の破砕片
を含む薄味部と、含まない弾力部とを上下に配して構成
されている。また、製造方法として、蒸して破砕したジ
ャガ芋と、小麦粉と多脂肪材料からなる生地とを別途に
準備し、両者を加えて撹拌した上金属容器に入れ、熱湯
に浸けた状態でオーブンに入れて焼き上げるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バターやクリームな
どの多脂肪材料を多用するカステラ状の西洋ケーキの改
良と、その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カステラ状の西洋ケーキは小麦粉
を原材料として、これにバターやクリーム、チーズなど
の多脂肪材料、あるいは、その多脂肪材料に卵を加えた
ケーキ生地を焼いて作られており、場合によっては、そ
の表面に、さらに、クリームやチョコレートを付着させ
て作られている。このような西洋ケーキは前記多脂肪材
料を多く含むため、この食味を好む人は多い。ところ
が、近年は肥満を避けるため高熱量の多脂肪材料が敬遠
され、需要を減じる傾向が見られる。そこで、そのよう
な需要者のため、小麦粉に添加される脂肪分を少なくし
たケーキも試作されているが、脂肪分を減じると小麦粉
から柔らかさが失われ、著しく食味を低下させるので、
逆に、グルメ指向の客筋から敬遠された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記多脂肪
材料を用いつゝ、脂肪分特有のしつこさや高熱量を減じ
たカステラ状のケーキを得ることを目的とするものであ
る。なお、従来も、格別な風味が得られるため、原料た
る小麦粉の中に5mm角に切ったさつま芋を混ぜてスポ
ンジケーキを作ることも提案されている(例えば、19
95年6月25日第12刷発行の社団法人農山魚村文化
協会、「和風ケーキ&クッキー」第121頁)。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、小麦粉
に多脂肪材料を加えてなるスポンジケーキ部に、蒸され
たジャガ芋の破砕片を含むジャガ芋ケーキによって解決
される。具体的には、前記スポンジケーキ部はジャガ芋
の破砕片を含む薄味部と、含まない弾力部とを上下に配
して作ってある。また、その製法は蒸して片状に破砕し
たジャガ芋と、小麦粉と多脂肪材料からなる生地とを別
途に準備し、両者を加えて撹拌した上金属容器に入れ、
熱湯に浸けた状態でオーブンに入れて焼き上げて得られ
る。具体的には、前記破砕したジャガ芋と生地との割合
を重量比で1/3〜1/4、目標1/3.4に設定して
ある。
【0005】
【作用】ジャガ芋はさつま芋などに比して甘味が少ない
上に、蒸されることによって多くの水分を含有する。ま
た、ジャガ芋は蒸して破砕されており、ケーキ全体に分
散して混入する。そこで、これがスポンジケーキ部の多
脂肪材料へ混入されると脂肪分の持つ粘りや高熱量を減
じ、かつ、スポンジケーキ部に水分を保持する。スポン
ジケーキ部は破砕されたジャガ芋を加えることによって
軟化し形が崩れ易くなる部分は、ジャガ芋を含まず粘り
のある弾力部と重合わせることによって補強される。
【0006】
【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図1中、10はこの発明の一に係るジャガ芋ケー
キである。この実施例におけるジャガ芋ケーキ10は底
部に配した薄いカステラ状のスポンジケーキからなる弾
力部11と、その上部に配したジャガ芋12を混ぜた厚
い薄味部13とを重ねて出来ている。なお、前記薄味部
13に含まれるジャガ芋は蒸して柔らかくした上で3m
m前後の大きさに細かく砕いてソボロ状(潰れて不定形
になった状態)にしたものである。また、ジャガ芋はほ
くほくと崩れるものが好ましく、北海道帯広産のものが
最もよい結果がえられている。
【0007】次に、ジャガ芋ケーキ10の製造方法を図
4によって説明する。ジャガ芋ケーキ10の材料はスポ
ンジケーキ11の生地Aと、その生地Aに加えるべきク
リームチーズB、前記ソボロ状のジャガ芋12、および
メレンゲCである。以下は、直径8寸の丸形ケーキ4個
分の材料を示す。すなわち、生地Aとして、 バター 1600g 小麦粉 320g グラニュー糖 1200g 卵黄 64個分 クリームチーズ用として、 固形のクリームチーズ 2400g 牛乳 2000cc ソボロ用として、 ジャガ芋 3400g メレンゲ用として、 卵白 64個分 グラニュー糖 1200g を用いる。
【0008】ソボロ状のジャガ芋12は、ジャガ芋を蒸
かし、皮をむいて目の粗い篩(ふるい)を通して3mm
前後の不定形に砕き(ソボロ状)、その砕いた状態で常
温まで放冷して作られる。クリームチーズBは原料たる
固形のクリームチーズをミキサーボウルに入れ、加熱し
つゝビータ(図示してない)でクリーム状になるまで練
り、牛乳を少しづつ加えてドロドロの状態にしておく。
また、メレンゲCは卵白をミキサーで泡立て、これにグ
ラニュー糖を少しづつ添加しつゝ適度の硬さになるまで
撹拌する。
【0009】スポンジケーキ11の生地Aとなる材料
は、バターを加熱して溶き、加熱を続けながらその中に
小麦粉を入れて白くなるまで撹拌する。ついで、これに
グラニュー糖、卵黄、バニラエッセンス、および食用油
を逐次に加える。そして、これに先に準備した前記ソボ
ロ状のジャガ芋12を加え、さらに、前記クリームチー
ズを加えながらゆっくり混ぜ合わせる。このようにして
生地Aができ上がる。こゝで、生地Aに加えるソボロ状
のジャガ芋12の量は、重量比で生地の1/3〜1/
4、目標1/3.4が好ましく、この値を著しく上回る
とでき上がったケーキが水っぽくなり、少なく過ぎると
その効果が顕著に低下する。なお、ジャガ芋ケーキ10
の底部をなすスポンジケーキ11の材料は、ジャガ芋1
2を加えてないものを別に作り、あるいは、それを焼い
てスポンジケーキにしておく。
【0010】以上のように準備された材料を、図2で示
すように型入れする。型はアルミニュウム製の浅い皿D
にろう紙でできた周壁Eを作り、その底部にジャガ芋1
2を混ぜてない生地Aを厚さ1cm位に入れる。つい
で、その上にジャガ芋12を混ぜた生地Aを入れる。そ
して、図3で示すように、上記のようにして得た皿Dの
4個を鉄板製の焼き皿15に入れ、焼き皿15に水を加
えた上でオーブン16のロストル(格子)17上に置い
て焼く。
【0011】この実施例で、オーブン16は上ヒータU
と下ヒータLとが設けられ、上部と側部とに空気抜き用
のダンパ18、19が設けられている。ジャガ芋ケーキ
10を焼くには、上ヒータUを160℃、下ヒータLを
140℃に加熱し、側部のダンパ19を開いて20分、
さらに、上部のダンパ18も開けて45分間焼いた上で
取り出す。その結果、ジャガ芋ケーキ10は中心部が8
5℃となり、表面がきつね色に焼き上がる。焼き上がっ
たケーキ10の表面には粉砂糖を振り掛け、あるいはジ
ャムを塗って外観を整える。
【0012】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ジャ
ガ芋ケーキ10の生地となる部分には従来のケーキと同
様に多量の脂肪分を含むにも拘わらず、そこに含まれる
ジャガ芋によってカステラ状のスポンジケーキ部に占め
る脂肪分が減り、油っこい食味や高い発熱量が緩和され
る。また、ジャガ芋はソボロ状に柔らかくなっているの
で、脂肪分を減じても、スポンジケーキ部の硬さを増し
て食味を低下させることもない。このようなジャガ芋ケ
ーキ10は生地に加えるジャガ芋が、予め粒状に破砕さ
れており、スポンジケーキ部の薄味部全体に均一に分散
する。また、それに含まれる水分の多少を調節すること
によって、ジャガ芋の硬さにバラツキがあっても、スポ
ンジケーキ部の硬さを不変に調節することができるなど
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面はこの発明の一実施例を示す西洋ケーキの
一部を切断して示す外観図である。
【図2】西洋ケーキを製造する型込めの工程を示す横断
面図である。
【図3】西洋ケーキを製造する焼き上げの工程を示す横
断面図である。
【図4】西洋ケーキを製造する過程を示す工程図であ
る。
【符号の説明】
10・・・ジャガ芋ケーキ 11・・・ス
ポンジケーキ 12・・・ジャガ芋 13・・・薄
味部 A・・・生地 B・・・クリ
ームチーズ C・・・メレンゲ D・・・浅い
皿 E・・・周壁 15・・・焼き
皿 16・・・オーブン 17・・・ロ
ストル 18・・・上ダンパ 19・・・側
ダンパ U・・・上ヒータ L・・・下ヒ
ータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小麦粉に多脂肪材料を加えてなるスポンジ
    ケーキ部に、蒸されたジャガ芋の破砕片を含むジャガ芋
    ケーキ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スポンジケーキ部
    はジャガ芋の破砕片を含む薄味部と、含まない弾力部と
    を上下に配してなるジャガ芋ケーキ。
  3. 【請求項3】蒸して片状に破砕したジャガ芋と、小麦粉
    と多脂肪材料からなる生地とを別途に準備し、両者を加
    えて撹拌した上金属容器に入れ、熱湯に浸けた状態でオ
    ーブンに入れて焼き上げるジャガ芋ケーキの製法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記破砕したジャガ芋
    と生地との割合を重量比で1/3〜1/4に設定してな
    るジャガ芋ケーキの製法。
JP8188476A 1996-06-29 1996-06-29 ジャガ芋ケーキとその製法 Pending JPH1014484A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004105028A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Kanebo Ltd 澱粉含有加熱食品、包あん食品及びその製法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004105028A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Kanebo Ltd 澱粉含有加熱食品、包あん食品及びその製法

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