JPH10143156A - 電子楽器の操作装置 - Google Patents

電子楽器の操作装置

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JPH10143156A
JPH10143156A JP8312784A JP31278496A JPH10143156A JP H10143156 A JPH10143156 A JP H10143156A JP 8312784 A JP8312784 A JP 8312784A JP 31278496 A JP31278496 A JP 31278496A JP H10143156 A JPH10143156 A JP H10143156A
Authority
JP
Japan
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switch
display
selection
accompaniment
blinking
Prior art date
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Application number
JP8312784A
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English (en)
Inventor
Gen Izumisawa
玄 和泉沢
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、操作すべきスイッチを簡単に知る
ことができる操作性に優れた電子楽器の操作装置を提供
する。 【解決手段】複数のスイッチ群206、207、208
を有し、各スイッチ群に含まれる各スイッチには表示器
が備えられた電子楽器の操作装置であって、動作開始を
指示する電源スイッチ200と、該電源スイッチがオン
にされた場合に、最初に操作すべきスイッチ群206に
含まれる各スイッチの表示器に点滅表示を行わせ、該ス
イッチ群206の何れかのスイッチが押された場合に、
次に操作すべきスイッチ群207に含まれる各スイッチ
の表示器に点滅表示を行わせ、該スイッチ群206の何
れかのスイッチが押された場合に、次に操作すべきスイ
ッチ群208に含まれる各スイッチの表示器に点滅表示
を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操作性に優れた電子
楽器の操作装置に関し、特に操作者に対して操作手順を
ガイドする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子楽器は、操作に応じた楽音を
発生する機能の他に、種々の機能を有している。これら
の機能には、例えば自動伴奏機能や録音機能等が含まれ
る。自動伴奏機能は種々の音楽の伴奏音を自動的に発生
する機能である。この機能を用いれば、演奏者は伴奏に
合わせてメロディーを弾くことができるので、恰も大勢
で合奏しているような感覚で演奏を楽しむことができ
る。
【0003】また、録音機能は、演奏者の演奏、より具
体的には演奏者が演奏することによって発生された演奏
情報を記憶する機能である。この記憶された演奏情報は
再生して聴くことができる。この場合、再生した音楽に
重ねて更に演奏者の演奏を記憶することができる。この
機能により、一人の演奏者が多数のパートを順次演奏し
て重ねて記憶することにより、一人で合奏曲を録音する
ことができる。
【0004】このように、電子楽器には様々な機能が備
えられているので、演奏者は、通常のアコースティック
楽器では実現できない種々の楽しみ方ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電子
楽器は上述したように種々の機能を備えているので、こ
れらの機能を発揮させるためのスイッチの数も膨大とな
っている。例えば自動伴奏機能を有する電子楽器では、
1つの伴奏音を発生させるために、伴奏のスタイル、音
色、リズム等といった多数のパラメータを設定する必要
がある。従って、これらのパラメータを設定するため
に、膨大な数のスイッチが必要となっている。
【0006】近年の電子楽器は多機能化の傾向がある。
電子楽器の機能が増えれば増えるほど、それらの機能を
発揮させるためのスイッチの数も増加する。従って、近
年の電子楽器の操作パネルはスイッチ類で一杯という状
況である。かかる状況において、所望の演奏を行うため
にはどのスイッチを操作すればよいかが分かりにくく、
操作性に劣るという問題が生じている。この問題は、特
に初心者にとっては深刻であった。
【0007】かかる問題を解消するために、音色選択ス
イッチ、リズム選択スイッチ等といった基本的であり且
つ演奏に必須の重要なスイッチは、他のスイッチよりも
大きくしたり、色を変えたりすることが行われている。
しかしながら、どのスイッチを操作すべきかは直感的に
は分からないという問題は残っていた。
【0008】そこで、本発明の目的は、操作すべきスイ
ッチを簡単に知ることができる操作性に優れた電子楽器
の操作装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器の操作
装置は、上記目的を達成するために、複数のスイッチ群
を有し、各スイッチ群に含まれる各スイッチには表示器
が備えられた電子楽器の操作装置であって、動作開始を
指示する指示手段と、該指示手段による指示に応じて、
操作すべきスイッチ群に含まれる各スイッチの表示器に
特殊表示を行わせる表示制御手段、とを備えている。
【0010】本操作装置における各スイッチ群には、1
つのスイッチが含まれていてもよいし複数のスイッチが
含まれていてもよい。そして、何れの場合も各スイッチ
に対応して表示器が設けられている。スイッチ群として
は、例えば、複数のスイッチで成る音色選択スイッチ、
複数のスイッチで成るリズム選択スイッチ、複数のスイ
ッチで成る伴奏選択スイッチ、1つのスイッチで成る自
動伴奏開始スイッチ等を挙げることができる。
【0011】上記スイッチ群に含まれる各スイッチとし
ては、例えば押釦スイッチ、タッチスイッチ、シーソー
スイッチ等といったオン及びオフ状態を有するスイッチ
であれば如何なるタイプのスイッチでも用いることがで
きる。また、表示器としては、通常の表示形態と異なる
形態で表示(例えば点滅表示)できるものであれば如何
なるタイプの表示器、例えばLED、白熱ランプ等を用
いることができる。
【0012】この電子楽器の操作装置によれば、動作開
始を指示すると、操作者が操作すべきスイッチ群に含ま
れる各スイッチの表示器が特殊表示され、操作者に対す
るガイドとして働く。従って、操作者はその特殊表示さ
れている表示器に対応するスイッチを操作すれば必要な
設定を行うことができるので、操作者がどのスイッチを
操作すればよいか迷うこともなく、何時でも適切なスイ
ッチを操作することができる。
【0013】上記表示制御手段は、上記指示手段による
指示に応じて、操作すべきスイッチ群に含まれる各スイ
ッチの表示器に特殊表示を行わせ、該スイッチ群の何れ
かのスイッチが押された場合に、次に操作すべきスイッ
チ群に含まれる各スイッチの表示器に特殊表示を行わせ
るように構成できる。この構成によれば、複数のスイッ
チ群の表示器が操作すべき順番で次々に特殊表示される
ので、操作者は、特殊表示されているスイッチ群の中の
スイッチを順次操作することにより、必要な全ての設定
を行うことができる。
【0014】なお、本操作装置では、スイッチ群に含ま
れる各スイッチに対応して表示器を設け、これら全ての
表示器に特殊表示をさせるように構成しているが、各ス
イッチ群毎に1個の表示器を設け、この1個の表示器だ
けを特殊表示させるように構成することもできる。この
構成によれば、特殊表示させる対象が少なくなるので表
示制御が簡単になる。
【0015】本操作装置における指示手段としては、例
えば電源スイッチを用いることができる。この構成によ
れば、電源スイッチによって電源が投入されると、最初
に操作すべきスイッチ群の表示器が特殊表示されるの
で、操作者は迷うことなく必要なスイッチを操作するこ
とができる。また、特殊表示されている表示器が含まれ
たスイッチ群の何れかのスイッチが操作されると、次に
操作すべきスイッチ群の表示器が特殊表示される。以下
同様に、順次スイッチ群が変更されながら特殊表示が行
われる。従って、操作者は、演奏に必要な全てのスイッ
チ操作を漏れなく行うことができる。
【0016】また、上記指示手段としては、例えば特別
に設けられた操作子を用いることができる。この構成に
よれば、当該操作子を操作することにより、最初に操作
すべきスイッチ群の表示器が特殊表示され、以下特殊表
示されている表示器が含まれたスイッチ群の何れかのス
イッチが操作される毎に、次に操作すべきスイッチ群の
表示器が順次特殊表示されるので、上記電源スイッチが
投入された場合と同様の状態が作り出される。従って、
この操作子は、例えば電子楽器の各種パラメータを最初
から設定し直す場合などに用いることができる。
【0017】上記特殊表示として、表示器の表示を点滅
させるように構成ことができる。或いは、上記特殊表示
として、表示器の表示色を変更するように構成できる。
この場合、表示器として例えば複数色の表示が可能なL
EDを用いることができる。或いはまた、上記特殊表示
として、表示器の表示の明るさを変更、例えば通常の表
示の場合より輝度を上げるように構成できる。このよう
に、操作すべきスイッチ群の表示器が特殊表示されるこ
とにより、操作者は次に操作すべきスイッチを一目で認
識することができる。
【0018】更に、本操作装置は、特殊表示を抑止する
操作子を更に備え、該操作子により特殊表示を抑止すべ
き旨が指示されている場合は、上記表示制御手段は、上
記表示器に特殊表示を行わせないように構成できる。熟
練者にとっては、操作すべきスイッチ群をガイドする必
要はないばかりか、特殊表示されることにより却って操
作者を戸惑わせることにもなりかねない。かかる場合
は、上記操作子を操作して特殊表示を行わせないように
すれば、熟練者にとっても使い勝手に優れた操作装置を
提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子楽器の操作装
置の実施の形態につき図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本実施の形態に係る操作装置は、電子楽器に
組み込まれているものとする。また、本実施の形態にお
ける特殊表示としては、点滅表示が用いられるものとす
る。
【0020】図1は、本発明の操作装置が適用された電
子楽器の構成を示すブロック図である。この電子楽器で
は、中央処理装置(以下、「CPU」という)10、リ
ードオンリメモリ(以下、「ROM」という)11、ラ
ンダムアクセスメモリ(以下、「RAM」という)1
2、鍵盤インタフェース回路13及び楽音発生器14が
システムバス30で相互に接続されている。システムバ
ス30は、例えばアドレス線、データ線及び制御信号線
等で成り、上記各要素間でデータを送受するために使用
される。
【0021】また、CPU10には、操作パネル20、
ペダル21及びMIDIインタフェース回路22が接続
されている。また、楽音発生器14にはD/A変換器2
5が接続されている。このD/A変換器25にはサウン
ドシステム26が接続されている。
【0022】CPU10は、ROM11内のプログラム
メモリ11aに格納されているプログラムに従って動作
することにより、この電子楽器の全体を制御する。本発
明の表示制御手段は、このCPU10の処理により実現
されている。CPU10が行う処理の詳細については後
にフローチャートを参照しながら説明する。
【0023】ROM11にはプログラムメモリ11aと
音色データメモリ11bとが設けられている。プログラ
ムメモリ11aには、上述したCPU10を動作させる
ためのプログラムの他、CPU10が各種処理に用いる
種々の固定データ等が記憶されている。CPU10は、
このプログラムメモリ11aからプログラム(命令)を
読み出して解釈・実行することにより電子楽器としての
各種機能を実現すると共に、固定データを読み出して各
種処理に使用する。
【0024】音色データメモリ11bは、複数の音色パ
ラメータを記憶している。各音色パラメータは楽音の音
色を決定するために使用され、例えば波形アドレス、周
波数ナンバ、エンベロープデータ、フィルタ係数等で構
成されている。この音色パラメータが楽音発生器14に
送られることにより、該音色パラメータに応じた楽音が
発生される。
【0025】RAM12はCPU10によって使用され
る種々のデータを一時的に記憶する。このRAM12に
は、例えばバッファ、レジスタ、カウンタ、フラグ等が
定義されている。これらの詳細については、後述する。
【0026】鍵盤インタフェース回路13には、鍵盤装
置23が接続されている。鍵盤装置23は、発音/消音
を指示するための複数の鍵を有しており、各鍵としては
例えば2接点方式の鍵が用いられている。即ち、鍵盤装
置23の各鍵は、押鍵又は離鍵に連動して開閉する2個
のキースイッチを有し、各キースイッチのオン/オフの
時間差に基づき鍵タッチを検出できるようになってい
る。
【0027】鍵盤インタフェース回路13は、押鍵又は
離鍵に伴う各鍵のオン/オフ状態及び鍵タッチの強さを
検出する。即ち、鍵盤インタフェース回路13は、鍵盤
装置23からの信号に基づき各鍵のオン/オフ状態を表
すキーデータ及び鍵タッチの強さを表すタッチデータを
生成し、CPU10に送る。CPU10は、これらキー
データ及びタッチデータに基づいて、押鍵又は離鍵に応
じた発音又は消音処理を行う。
【0028】楽音発生器14は、図示しない波形メモリ
を含んでいる。波形メモリは、波形データを記憶するも
のであり、例えばROMで構成されている。この波形メ
モリには、複数の音色パラメータのそれぞれに対応した
複数の波形データが記憶されている。各波形データは、
音色パラメータに含まれる波形アドレスを用いて読み出
される。各音色の波形データは、例えば放音された楽音
を電気信号に変換し、これをパルスコード変調(PC
M)して作成することができる。
【0029】この楽音発生器14は、例えばデジタルシ
グナルプロセッサ(DSP)で構成することができる。
この楽音発生器14は、CPU10からの音色パラメー
タに応じてデジタル楽音信号を生成する。即ち、楽音発
生器14は、CPU10から音色パラメータを受け取る
と、波形メモリから音色パラメータに対応する波形デー
タを読み出し、これにエンベロープを付加してデジタル
楽音信号を生成する。このデジタル楽音信号は、D/A
変換器25に供給される。
【0030】D/A変換器25は、入力されたデジタル
楽音信号をアナログ楽音信号に変換する。このD/A変
換器25からの出力は、サウンドシステム26に供給さ
れる。サウンドシステム26は、例えば増幅器、スピー
カ等で構成されている。増幅器は、D/A変換器25か
らのアナログ楽音信号を増幅してスピーカに送る。スピ
ーカは、増幅器からのアナログ楽音信号を音響信号に変
換して出力する。これにより、スピーカから楽音が発生
される。
【0031】上記CPU10に接続された操作パネル2
0は、本発明の操作装置の一部を形成する。操作パネル
20には、電子楽器と操作者とがコミュニケーションす
るための各種スイッチ、表示器等が設けられている。こ
の操作パネル20の構成の詳細については後述する。
【0032】上記CPUに接続されたペダル21は、電
子楽器で発生される楽音にエフェクトを付与するために
使用される。本実施の形態では、ペダル21としてダン
パペダルが備えられているものとする。なお、ペダル2
1としては、ダンパペダルの他にソフトペダル、ソステ
ヌートペダル等を設けることができる。
【0033】上記CPU10に接続されたMIDIイン
タフェース回路22は、外部に接続されるMIDI機器
と本電子楽器との間のMIDIデータの送受を制御す
る。MIDI機器としては、他の電子楽器、コンピュー
タ、シーケンサ等を挙げることができる。
【0034】次に、操作パネル20について図2を参照
しながら説明する。操作パネル20には、電源スイッチ
(POWER)200、自動伴奏開始スイッチ(STA
RT)201、自動伴奏停止スイッチ(STOP)20
2、ボリュームスイッチ(VOLUME)203、トラ
ンスポーズスイッチ(TRANSPOSE)204、操
作指示開始スイッチ(EASY START)205、
音色選択スイッチ(TONE)206、リズム選択スイ
ッチ(RHYTHM)207及び伴奏選択スイッチ(S
TYLE)208が設けられている。
【0035】電源スイッチ200は本発明の指示手段に
対応し、電源を投入するために使用される。自動伴奏開
始スイッチ201は自動伴奏を開始させるために、自動
伴奏停止スイッチ202は自動伴奏を停止させるために
それぞれ使用される。ボリュームスイッチ203は音量
を変更するために使用され、音量を上げるためのスイッ
チと下げるためにスイッチとで構成されている。トラン
スポーズスイッチ204はキー(調)を変更するために
使用され、キーを上げるためのスイッチと下げるための
スイッチとで構成されている。
【0036】操作指示開始スイッチ205は、表示器の
表示状態を初期状態(電源投入直後の状態)に戻すため
に使用される。この操作指示開始スイッチ205は、一
度演奏を終了した後、再び音色、リズム、伴奏を選択し
直したいときに、わざわざ電源を一度切り、もう一度入
れるという煩雑な操作をしなくても済むように用意され
ている。
【0037】音色選択スイッチ206は複数のスイッチ
から成り、例えばピアノ、エレクトリックピアノ、ハー
プシコード等といった音色を選択するために使用され
る。リズム選択スイッチ207は複数のスイッチから成
り、例えば4分の4拍子、4分の3拍子、8分の6拍子
等といった拍子を選択するために使用される。伴奏選択
スイッチ208は複数のスイッチから成り、例えばポッ
プス、ロック、ジャズ等といった伴奏のスタイルを選択
するために使用される。音色選択スイッチ206は、そ
れに含まれる複数のスイッチの中の何れか1つのみがオ
ンになるように制御される。リズム選択スイッチ207
及び伴奏選択スイッチ208についても同様である。
【0038】上記各スイッチは例えば押釦スイッチで構
成されている。これらスイッチのうち、自動伴奏開始ス
イッチ201、自動伴奏停止スイッチ202、音色選択
スイッチ206に含まれる各スイッチ、リズム選択スイ
ッチ207に含まれる各スイッチ及び伴奏選択スイッチ
208に含まれる各スイッチには、それぞれ各スイッチ
のオン又はオフ状態を表示する表示器が設けられてい
る。各表示器は、例えばLEDで構成されている。以
下、音色選択スイッチ206に含まれる各スイッチに対
応する表示器を「音色選択LED」といい、リズム選択
スイッチ207に含まれる各スイッチに対応する表示器
を「リズム選択LED」といい、伴奏選択スイッチ20
8に含まれる各スイッチに対応する表示器を「伴奏選択
LED」という。
【0039】操作パネル20には、上記以外に各種スイ
ッチ、操作子等が設けられているが、図2では本発明の
説明に必要なもののみを示している。
【0040】操作パネル20上の各スイッチの状態は、
以下のようにしてCPU10によって認識される。即
ち、CPU10は操作パネル20に対してスキャン指令
を送出する。操作パネルは、このスキャン指令を受け取
ると、各スイッチのオン/オフを表す信号を受け取る。
そして、これらの信号に基づいて、操作パネル20上の
各スイッチをそれぞれ1ビットに対応させたビット列で
成るパネルデータを生成し、これをCPU10に送る。
CPU10は、このパネルデータに基づいてイベントの
有無を判断し、各スイッチの操作に応じたパネルイベン
ト処理を行う。パネルイベント処理の詳細については、
後にフローチャートを参照しながら説明する。
【0041】次に、RAM12に定義されているバッフ
ァ、レジスタ、カウンタ、フラグ等のうち主なものにつ
いて説明する。なお、下記以外のものについては以下に
おいて出現する都度説明する。
【0042】 (a)音色選択LED点滅指示フラグ:音色選択LED
を点滅させるかどうかを指示する。 (b)リズム選択LED点滅指示フラグ:リズム選択L
EDを点滅させるかどうかを指示する。 (c)伴奏選択LED点滅指示フラグ:伴奏選択LED
を点滅させるかどうかを指示する。 (d)音色選択LED点滅中フラグ:音色選択LEDが
点滅中であるかどうかを記憶する。 (e)リズム選択LED点滅中フラグ:リズム選択LE
Dが点滅中であるかどうかを記憶する。 (f)伴奏選択LED点滅中フラグ:伴奏選択LEDが
点滅中であるかどうかを記憶する。 (g)音色番号レジスタ:音色選択スイッチ206で選
択された音色番号を記憶する。 (h)リズム番号レジスタ:リズム番号スイッチ207
で選択された拍子を記憶する。 (i)伴奏番号レジスタ:伴奏選択スイッチ208で選
択された伴奏のスタイルを記憶する。 (j)ダンパフラグ:ペダル21が踏み込まれているか
どうかを記憶する。
【0043】上記のように構成される本操作装置は次の
ように使用される。即ち、電源を投入すると、先ず音色
選択LEDが点滅する。従って、操作者は音色選択スイ
ッチ206に含まれるスイッチを操作して1つの音色を
選択すればよいことが分かる。ここで、1つの音色を選
択すると、次にリズム選択LEDが点滅する。従って、
操作者はリズム選択スイッチ207を操作して1つのリ
ズム(ここでは拍子)を選択すればよいことが分かる。
ここで、1つのリズムを選択すると、今度は伴奏選択L
EDが点滅する。従って、操作者は伴奏選択スイッチ2
08を操作して1つの伴奏のスタイルを選択すればよい
ことが分かる。ここで、1つの伴奏スタイルを選択する
と点滅が終了し、演奏を開始することができる。なお、
これらの操作の途中で鍵盤装置23を弾くと点滅は終了
する。この場合、選択操作がなされなかったもの(音
色、リズム又は伴奏)については予め定められた初期値
が選択される。
【0044】次に、本発明の操作装置が適用された電子
楽器の実施の形態の動作につき、図3〜図8に示したフ
ローチャートを参照しながら詳細に説明する。以下の各
フローチャートに示した各処理はCPU10により実行
されるものである。
【0045】(1)メイン処理(図3) 図3は、本発明の操作装置が適用された電子楽器の実施
の形態のメイン処理を示すフローチャートであり、電源
投入により起動される。電源が投入されると、先ず初期
化処理が行われる(ステップS10)。この初期化処理
では、CPU10の内部状態が初期状態に設定されると
共に、周辺のハードウエアが初期化され、更にRAM1
2に定義されているレジスタ、カウンタ或いはフラグ等
に初期値が設定される。
【0046】この初期化処理が終了すると、音色選択L
ED点滅指示フラグがオンにされる(ステップS1
1)。これにより、電源投入直後は、音色選択LEDが
点滅されることになる。次いで、パネルイベント処理が
行われる(ステップS12)。このパネルイベント処理
では、操作パネル20の各スイッチの操作に応じた処理
が行われる。このパネルイベント処理の詳細は後述す
る。
【0047】次いで、ペダルイベント処理が行われる
(ステップS13)。このペダルイベント処理では、ペ
ダル21の踏み込みに応じた処理が行われる。即ち、ペ
ダル21が踏み込まれるとダンパフラグがオンにされ、
踏み込みが解除されるとダンパフラグがオフにされる。
このダンパフラグは、後述する鍵盤イベント処理におい
て、音のリリース時間を引き延ばすかどうかを決定する
ために参照される。
【0048】次いで、鍵盤イベント処理が行われる(ス
テップS14)。この鍵盤イベント処理では、押鍵に応
じた発音処理及び離鍵に応じた消音処理が行われる。こ
の鍵盤イベント処理の詳細は後述する。
【0049】次いで、「その他の処理」が行われる(ス
テップS15)。この「その他の処理」では、自動伴奏
処理、MIDI処理等が行われる。自動伴奏処理では、
図示しない自動伴奏データメモリに記憶された自動伴奏
データに基づき伴奏音を発生する処理が行われる。ま
た、MIDI処理では、MIDIインタフェース回路2
2からのMIDIデータに基づいて発音する処理、鍵盤
装置23、操作パネル20及びペダル21等の操作に基
づいて発生されたデータを外部のMIDI機器への送信
する処理等が行われる。
【0050】その後、ステップS12に戻り、以下同様
の処理が繰り返される。上記のステップS12〜S15
の繰り返し実行により、電子楽器としての各種機能が実
現される。 (2)パネルイベント処理 次に、メイン処理ルーチンのステップS12で行われる
パネルイベント処理の詳細について、図4のフローチャ
ートを参照しながら説明する。このパネルイベント処理
ルーチンは、メイン処理ルーチンから一定周期でコール
される。
【0051】パネルイベント処理では、先ず音色選択L
ED点滅指示フラグがオンであるかどうかが調べられる
(ステップS20)。そして、オンであることが判断さ
れると、音色選択LEDを点滅させる処理が行われる
(ステップS21)。この処理では、音色選択LED点
滅中フラグがオンにされるだけである。そして、音色選
択LEDを実際に点滅させる処理は、一定時間毎に実行
される図示しないタイマ割り込み処理ルーチンにおい
て、音色選択LED点滅中フラグがオンであるという条
件の下に、LEDを点灯させる指令と消灯させる指令と
が交互に音色選択LEDに送られることにより実現され
ている。
【0052】次いで、音色選択LED点滅指示フラグが
オフにされる(ステップS22)。これにより、音色選
択LEDの点滅指示が重複して出されることがないよう
に制御されている。その後、シーケンスはメイン処理ル
ーチンにリターンする。
【0053】上記ステップS20で、音色選択LED点
滅指示フラグがオフであることが判断されると、次い
で、リズム選択LED点滅指示フラグがオンであるかど
うかが調べられる(ステップS23)。そして、オンで
あることが判断されると、リズム選択LEDを点滅させ
る処理が行われる(ステップS24)。この処理では、
リズム選択LED点滅中フラグがオンにされる。リズム
選択LEDの点滅は、上記音色選択LEDと同様の方法
で実現されている。
【0054】次いで、リズム選択LED点滅指示フラグ
がオフにされる(ステップS25)。これにより、リズ
ム選択LEDの点滅指示が重複して出されることがない
ように制御されている。その後、シーケンスはメイン処
理ルーチンにリターンする。
【0055】上記ステップS23で、リズム選択LED
点滅指示フラグがオフであることが判断されると、次い
で、伴奏選択LED点滅指示フラグがオンであるかどう
かが調べられる(ステップS26)。そして、オンであ
ることが判断されると、伴奏選択LEDを点滅させる処
理が行われる(ステップS27)。この処理では、伴奏
選択LED点滅中フラグがオンにされる。伴奏選択LE
Dの点滅は、上記音色選択LEDと同様の方法で実現さ
れている。
【0056】次いで、伴奏選択LED点滅指示フラグが
オフにされる(ステップS28)。これにより、伴奏選
択LEDの点滅指示が重複して出されることがないよう
に制御されている。その後、シーケンスはメイン処理ル
ーチンにリターンする。
【0057】上記ステップS26で、伴奏選択LED点
滅指示フラグがオフであることが判断されると、次い
で、スイッチ押下処理が行われる(ステップS29)。
このスイッチ押下処理の詳細を、図5のフローチャート
に示す。
【0058】スイッチ押下処理では、先ずスイッチ選択
処理が行われる(ステップS30)。このスイッチ選択
処理の詳細な内容を図6及び図7のフローチャートに示
す。スイッチ選択処理では、先ずパネルスキャン処理が
行われる(ステップS40)。この処理では、CPU1
0は操作パネル20に対してスキャン指令を送出する。
これにより、操作パネル20は、既に説明したように、
パネルデータを生成してCPU10に送る。CPU10
は、このパネルデータ(以下、「新パネルデータ」とい
う)をRAM12の所定領域に格納する。次いで、前回
のパネルスキャン処理で読み込んで既にRAM12に記
憶されているパネルデータ(以下、「旧パネルデータ」
という)と上記新パネルデータとの排他的論理和演算を
行う。この演算結果は、イベントマップとしてRAM1
2の所定領域に格納される。
【0059】次いで、音色選択スイッチ206のオンイ
ベントがあるかどうかが調べられる(ステップS4
1)。これは、イベントマップ及び新パネルデータの音
色選択スイッチ206に含まれる各スイッチに対応する
ビツトが双方とも「1」であるビットが存在するかどう
かを調べることにより行われる。以下のリズム選択スイ
ッチ207及び伴奏選択スイッチ208のオンイベント
の有無も同様の方法で調べられる。
【0060】ここで音色選択スイッチ206のオンイベ
ントがあることが判断されると、次いで、音色選択LE
Dが点滅状態であるかどうかが調べられる(ステップS
42)。これは、音色選択LED点滅中フラグを参照す
ることにより行われる。そして、音色選択LEDが点滅
状態であることが判断されると、音色選択LEDの点滅
を停止させる処理が行われる(ステップS43)。この
処理では、音色選択LED点滅中フラグがオフにされる
だけである。これにより図示しないタイマ割り込み処理
ルーチンにおいて、音色選択LED点滅中フラグがオフ
という条件の下では、LEDを点灯させる指令と消灯さ
せる指令とを交互に音色選択LEDに送る処理は中止さ
れ、点滅動作は停止される。点滅動作を停止させる方法
は、以下のリズム選択LEDの点滅を停止させる処理及
び伴奏選択LEDの点滅を停止させる処理においても同
じである。
【0061】上記ステップS42で、音色選択LEDが
点滅状態でないことが判断されると、ステップS43の
処理はスキップされる。これは、音色選択LEDが点滅
していない時に音色選択スイッチ206に含まれる何れ
かのスイッチが押された場合の動作である。これによ
り、音色選択LEDが点滅していない状態でも、音色選
択ができるようになっている。
【0062】次いで、リズム選択LED点滅指示フラグ
がオンにされる(ステップS44)。これにより、次回
にパネルイベント処理ルーチンがコールされたときはス
テップS20→S23→S24→S25→リターンとい
うシーケンスが実行されるので、リズム選択LEDが点
滅することになる。
【0063】次いで、音色選択処理が行われる(ステッ
プS45)。この音色選択処理では、音色選択スイッチ
206中のオンイベントのあったスイッチに対応する音
色番号が音色番号レジスタに格納される。この音色番号
レジスタの内容は、押鍵に応じて発音する際に、音色パ
ラメータを決定するために使用される。その後、シーケ
ンスはスイッチ押下処理にリターンする。
【0064】上記ステップS41で音色選択スイッチ2
06のオンイベントでないことが判断されると、次い
で、リズム選択スイッチ207のオンイベントであるか
どうかが調べられる(ステップS46)。
【0065】ここでリズム選択スイッチ207のオンイ
ベントがあることが判断されると、次いで、リズム選択
LEDが点滅状態であるかどうかが調べられる(ステッ
プS47)。これは、リズム選択LED点滅中フラグを
参照することにより行われる。そして、リズム選択LE
Dが点滅状態であることが判断されると、リズム選択L
EDの点滅を停止させる処理が行われる(ステップS4
8)。この処理では、リズム選択LED点滅中フラグが
オフにされる。
【0066】上記ステップS47で、リズム選択LED
が点滅状態でないことが判断されると、ステップS48
の処理はスキップされる。これは、リズム選択LEDが
点滅していない時にリズム選択スイッチ207に含まれ
る何れかのスイッチが押された場合の動作である。これ
により、リズム選択LEDが点滅していない状態でも、
リズムを選択できるようになっている。
【0067】次いで、伴奏選択LED点滅指示フラグが
オンにされる(ステップS49)。これにより、次回に
パネルイベント処理ルーチンがコールされたときはステ
ップS20→S23→S26→S27→S28→リター
ンというシーケンスが実行されるので、伴奏選択LED
が点滅することになる。次いで、リズム選択処理が行わ
れる(ステップS50)。このリズム選択処理では、リ
ズム選択スイッチ207中のオンイベントのあったスイ
ッチに対応するリズム番号がリズム番号レジスタに格納
される。このリズム番号レジスタの内容は、自動伴奏を
行う際に拍子を決定するために使用される。その後、シ
ーケンスはスイッチ押下処理にリターンする。
【0068】上記ステップS46でリズム選択スイッチ
207のオンイベントでないことが判断されると、次い
で、伴奏選択スイッチ208のオンイベントであるかど
うかが調べられる(ステップS51)。
【0069】ここで伴奏選択スイッチ208のオンイベ
ントがあることが判断されると、次いで、伴奏選択LE
Dが点滅状態であるかどうかが調べられる(ステップS
52)。これは、伴奏選択LED点滅中フラグを参照す
ることにより行われる。そして、伴奏選択LEDが点滅
状態であることが判断されると、伴奏選択LEDの点滅
を停止させる処理が行われる(ステップS53)。この
処理では、伴奏選択LED点滅中フラグがオフにされ
る。
【0070】上記ステップS52で、伴奏選択LEDが
点滅状態でないことが判断されると、ステップS53の
処理はスキップされる。これは、伴奏選択LEDが点滅
していない時に伴奏選択スイッチ208に含まれる何れ
かのスイッチが押された場合の動作である。これによ
り、伴奏選択LEDが点滅していない状態でも、伴奏ス
タイルを選択できるようになっている。
【0071】次いで、伴奏選択処理が行われる(ステッ
プS54)。この伴奏選択処理では、伴奏選択スイッチ
208中のオンイベントがあったスイッチに対応した伴
奏番号が伴奏番号レジスタに格納される。この伴奏番号
レジスタの内容は、自動伴奏を行う際に伴奏のスタイル
を決定するために使用される。その後、シーケンスはス
イッチ押下処理にリターンする。
【0072】なお、伴奏選択スイッチ208のオンイベ
ントがあった場合は、音色選択LED点滅指示フラグ、
リズム選択LED点滅指示フラグ、伴奏選択LED点滅
指示フラグの何れもオンにされない。従って、伴奏選択
スイッチ208が押された後は全てのLEDの点滅は停
止される。この状態では、自動伴奏に必要な全てのパラ
メータが設定されているので、操作者は、自動伴奏開始
スイッチ201を押すことにより、所望の自動伴奏を開
始させることができる。
【0073】上記ステップS51で伴奏選択スイッチ2
08のオンイベントでないことが判断されると、シーケ
ンスはスイッチ押下処理ルーチンにリターンする。これ
は、音色選択スイッチ206、リズム選択スイッチ20
7及び伴奏選択スイッチ208の何れにもオンイベント
がなかった場合のシーケンスである。
【0074】以上のスイッチ選択処理が終了すると、シ
ーケンスはスイッチ押下処理ルーチンに戻る。そして、
操作指示開始スイッチ205のオンイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS31)。これは、イベン
トマップ及び新パネルデータの操作指示開始スイッチ2
05に対応するビツトが双方とも「1」であるビットが
存在するかどうかを調べることにより行われる。以下の
音量スイッチ203及びトランスポーズスイッチ204
のオンイベントの有無も同様の方法で調べられる。
【0075】ここで、オンイベントがあることが判断さ
れると、音色選択LED点滅指示フラグがオンにされる
(ステップS32)。これにより、表示器の点灯に関
し、電子楽器は電源投入直後と同様の状態となる。従っ
て、操作者は、電子楽器のパラメータ設定をやり直すと
きは、操作指示開始スイッチ205を押下すれば、操作
すべきスイッチが点滅表示により順次示されるので、所
望の演奏を行うために必要なパラメータを確実且つ簡単
に設定することができる。
【0076】上記ステップS31で操作指示開始スイッ
チ205のオンイベントでないことが判断されると、次
いで、音量スイッチ203のオンイベントがあるかどう
かが調べられる(ステップS33)。そして、音量スイ
ッチ203のオンイベントがあることが判断されると、
音量設定処理が行われる(ステップS34)。その後、
シーケンスはパラメータイベント処理ルーチンにリター
ンする。
【0077】上記ステップS33で音量スイッチ203
のオンイベントでないことが判断されると、次いで、
「その他のスイッチ」のオンイベントがあるかどうかが
調べられる(ステップS35)。この「その他のスイッ
チ」には自動伴奏開始スイッチ201、自動伴奏停止ス
イッチ202及びトランスポーズスイッチ204が含ま
れる。そして、オンイベントがあることが判断される
と、そのスイッチに対応した「その他の処理」が行われ
る(ステップS36)。この「その他の処理」には、自
動伴奏開始スイッチ201の押下に伴う自動伴奏開始処
理、自動伴奏停止スイッチ202の押下に伴う自動伴奏
停止処理、トランスポーズスイッチ204の押下に伴う
キーの変更処理が含まれる。その後、シーケンスはパネ
ルイベント処理ルーチンにリターンする。
【0078】(3)鍵盤イベント処理 次に、メイン処理ルーチンのステップS14で行われる
鍵盤イベント処理について図8のフローチャートを参照
しながら説明する。この鍵盤イベント処理ルーチンは、
メイン処理ルーチンから一定周期でコールされる。
【0079】鍵盤イベント処理では、先ず、鍵スキャン
処理が行われる(ステップS60)。この鍵スキャン処
理では、鍵盤装置23から鍵盤インタフェース回路13
を介してキーデータ(以下、これを「新キーデータ」と
いう)が読み込まれる。そして、前回の鍵盤イベント処
理で鍵盤装置23から読み込まれ、既にRAM12の所
定領域に記憶されているキーデータ(以下、「旧キーデ
ータ」という)と上記新キーデータとの排他的論理和演
算が行われる。この演算結果は、キーイベントマップと
して、RAM12の所定領域に格納される。その後、新
キーデータが旧キーデータとしてRAM12の所定領域
に格納される。
【0080】次いで、オンイベントがあるかどうかが調
べられる(ステップS61)。これは、上記キーイベン
トマップ中のオンになっているビットに対応する新キー
データ中のビットがオンになっているかどうかを調べる
ことにより行われる。
【0081】ここで、オンイベントがあることが判断さ
れると、次いで、音色選択LED、リズム選択LED又
は伴奏選択LEDの何れかが点滅状態であるかどうかが
調べられる(ステップS62)。これは、音色選択LE
D点滅中フラグ、リズム選択LED点滅中フラグ又は伴
奏選択LED点滅中フラグの何れかがオンであるかどう
かを調べることによって行われる。そして、点滅状態で
あることが判断されると、全ての選択LED(音色選択
LED、リズム選択LED及び伴奏選択LED)の点滅
を停止させる処理が行われる(ステップS63)。これ
は、音色選択LED点滅中フラグ、リズム選択LED点
滅中フラグ及び伴奏選択LED点滅中フラグをオフにす
ることにより実現される。これにより、例えパラメータ
の設定中であっても、一旦鍵盤装置23が操作されると
LEDの点滅によるパラメータ設定操作のガイドが中止
されることになる。
【0082】上記ステップS62で点滅状態でないこと
が判断されると、ステップS63はスキップされる。次
いで、音色パラメータの演算処理が行われる(ステップ
S64)。即ち、キーデータ、タッチデータ及びその時
点で選択されている音色等に基づきROM11の音色デ
ータメモリ11bから読み出すべき音色パラメータのア
ドレスが計算される。次いで、発音処理が行われる(ス
テップS65)。即ち、上記音色データメモリ11bか
ら読み出された音色パラメータが楽音発生器14に送ら
れる。これにより、楽音発生器14において、該音色パ
ラメータに基づいたデジタル楽音信号が生成され、これ
がD/A変換器25に送られる。更にD/A変換器25
からの信号はサウンドシステム26に送られ、これによ
って鍵操作に基づく音が発生される。その後、シーケン
スはメイン処理ルーチンにリターンする。
【0083】上記ステップS61でオンイベントがない
ことが判断されると、次いで、オフイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS66)。これは、上記キ
ーイベントマップ中のオンになっているビットに対応す
る新キーデータ中のビットがオフになっているかどうか
を調べることにより行われる。ここで、オフイベントが
あることが判断されると、次いでダンパペダル21がオ
ンになっているかどうかが調べられる(ステップS6
7)。これは、ダンパフラグを調べることにより行われ
る。
【0084】ここで、ペダル21がオフになっているこ
とが判断されると、消音処理が行われる(ステップS6
8)。この消音処理では、リリース時間の短いエンベロ
ープデータが楽音発生器14に送られる。これにより、
発音中の音が消音される。一方、上記ステップS67で
ペダル21がオンになっていることが判断されると、リ
リース速度を遅くする処理が行われる(ステップS6
9)。即ち、リリース時間の長いエンベロープデータが
楽音発生器14に送られる。これにより、発音中の音が
引き延ばされる。その後、シーケンスはメイン処理ルー
チンにリターンする。上記ステップS66でオフイベン
トがないことが判断されると、鍵盤イベントはなかった
ものと認識され、シーケンスはメイン処理ルーチンにリ
ターンする。
【0085】以上説明した実施の形態では、音色選択ス
イッチ206→リズム選択スイッチ207→伴奏選択ス
イッチ208の順番でLEDの点滅が移行し、操作者を
ガイドするように構成したが、LEDの点滅順番は上記
に限らず、任意の順番であってもよい。また、スイッチ
の種類も上記の3種類に限定されず、任意の種類のスイ
ッチに適用できる。
【0086】また、上記の実施の形態では、伴奏選択ス
イッチ208による伴奏スタイルの選択が終了した場合
に全てのLEDの点滅を停止するように構成したが、伴
奏選択スイッチ208に含まれる何れかのスイッチが押
された後に、自動伴奏開始スイッチ201に対応して設
けられているLEDを点滅表示させて、次に自動伴奏開
始スイッチ201を押すべきことを操作者に知らせるよ
うに構成することができる。更に、自動伴奏開始スイッ
チ201が押された後に、自動伴奏停止スイッチ202
に対応して設けられているLEDを点滅表示させて、次
に自動伴奏停止スイッチ202を押すべきことを操作者
に知らせるように構成することもできる。
【0087】また、上記の実施の形態では、音色選択ス
イッチ206、リズム選択スイッチ207又は伴奏選択
スイッチ208毎に、それぞれに含まれるLEDの全て
を点滅させるように構成したが、音色選択スイッチ20
6、リズム選択スイッチ207及び伴奏選択スイッチ2
08のそれぞれに対応して1つの表示器を設け、これを
点滅させるように構成してもよい。この構成によれば、
点滅表示の対象が少なくなるので、点滅表示させるため
の処理が簡単になる。
【0088】更に、点滅表示抑止スイッチを更に設け、
このスイッチが押されているときは、点滅表示を抑止す
るように構成することができる。これは、音色選択LE
D点滅指示フラグをオンにするステップ(ステップS1
1及びS32)、リズム選択LED点滅指示フラグをオ
ンにするステップ(ステップS44)及び伴奏選択LE
D点滅指示フラグをオンにするステップ(ステップS4
9)のそれぞれの直前で点滅表示抑止スイッチがオンに
なっているかどうかを調べ、オンになっていない場合に
のみ上記各フラグをオンにするように構成することによ
って実現できる。この構成によれば、熟練者にとっては
煩わしいLEDの点滅表示を抑止できるので、より使い
勝手に優れた操作装置を提供できる。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
操作すべきスイッチを簡単に知ることができる操作性に
優れた電子楽器の操作装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作装置が適用された電子楽器の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した操作パネルを詳細に示す図であ
る。
【図3】本発明の操作装置が適用された電子楽器の実施
の形態のメイン処理を示すフローチャートである。
【図4】図3に示したパネルイベント処理を詳細に示す
フローチャートである。
【図5】図4に示したスイッチ押下処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図6】図5に示したスイッチ選択処理(その1)の詳
細を示すフローチャートである。
【図7】図5に示したスイッチ選択処理(その2)の詳
細を示すフローチャートである。
【図8】本発明の操作装置が適用された電子楽器の実施
の形態の鍵盤イベント処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 鍵盤インタフェース回路 14 楽音発生器 20 操作パネル 21 ペダル 22 MIDIインタフェース回路 23 鍵盤装置 25 D/A変換器 26 サウンドシステム 200 電源スイッチ 201 自動伴奏開始スイッチ 202 自動伴奏停止スイッチ 203 ボリュームスイッチ 204 トランスポーズスイッチ 205 操作指示開始スイッチ 206 音色選択スイッチ 207 リズム選択スイッチ 208 伴奏選択スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスイッチ群を有し、各スイッチ群に
    含まれる各スイッチには表示器が備えられた電子楽器の
    操作装置であって、 動作開始を指示する指示手段と、 該指示手段による指示に応じて、操作すべきスイッチ群
    に含まれる各スイッチの表示器に特殊表示を行わせる表
    示制御手段、とを備えたことを特徴とする電子楽器の操
    作装置。
  2. 【請求項2】前記表示制御手段は、前記指示手段による
    指示に応じて、操作すべきスイッチ群に含まれる各スイ
    ッチの表示器に特殊表示を行わせ、該スイッチ群の何れ
    かのスイッチが押された場合に、次に操作すべきスイッ
    チ群に含まれる各スイッチの表示器に特殊表示を行わせ
    ることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器の操作装
    置。
  3. 【請求項3】前記指示手段は、電源スイッチであること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子楽器の
    操作装置。
  4. 【請求項4】前記指示手段は、所定の操作子であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子楽器の
    操作装置。
  5. 【請求項5】前記特殊表示は、表示の点滅であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の
    電子楽器の操作装置。
  6. 【請求項6】前記特殊表示は、表示色の変更であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載
    の電子楽器の操作装置。
  7. 【請求項7】前記特殊表示は、表示明るさの変更である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に
    記載の電子楽器の操作装置。
  8. 【請求項8】前記特殊表示を抑止する操作子を更に有
    し、該操作子により特殊表示を抑止すべき旨が指示され
    ている場合は、前記表示制御手段は、前記表示器に特殊
    表示を行わせないことを特徴とする請求項1乃至請求項
    7の何れか1項に記載の電子楽器の操作装置。
JP8312784A 1996-11-08 1996-11-08 電子楽器の操作装置 Pending JPH10143156A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510199A (ja) * 2004-08-17 2008-04-03 ケーピービーオー カンパニー,リミティド アコースティック/エレクトリックギターの自動演奏及び録音装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008510199A (ja) * 2004-08-17 2008-04-03 ケーピービーオー カンパニー,リミティド アコースティック/エレクトリックギターの自動演奏及び録音装置
US8129608B2 (en) 2004-08-17 2012-03-06 Kpbo Co., Ltd. Automatic playing and recording apparatus for acoustic/electric guitar

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Effective date: 20031121