JP3051010B2 - 演奏情報送信装置、演奏情報受信装置及び電子楽器 - Google Patents

演奏情報送信装置、演奏情報受信装置及び電子楽器

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JP3051010B2
JP3051010B2 JP5283971A JP28397193A JP3051010B2 JP 3051010 B2 JP3051010 B2 JP 3051010B2 JP 5283971 A JP5283971 A JP 5283971A JP 28397193 A JP28397193 A JP 28397193A JP 3051010 B2 JP3051010 B2 JP 3051010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵情報と音程変更情報
とをそれぞれ別個に送受可能にした電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば学校や音楽教育機関等にお
いて、電子ピアノや電子オルガン等といった電子楽器を
用いて音楽教育がなされる場合が多い。かかる音楽教育
用の電子楽器として、例えば1台の電子楽器において、
独立して動作可能な鍵盤装置及び操作パネル等で構成さ
れるセクションを複数備え、複数の生徒による同時演奏
を可能にしたものが開発されている。
【0003】かかる電子楽器では、各セクションの鍵盤
は、電子楽器自体の物理的な大きさの制限から鍵域が一
定範囲内に制限されることが多い。そこで、この種の電
子楽器では、鍵盤の音域を移動して広い鍵域を確保する
ための機能が採用されているのが一般的である。そし
て、このような広い鍵域を確保するために、従来から知
られているトランスポーズ機能が用いられている。
【0004】トランスポーズ機能は、本来、鍵盤の音程
を相対的にずらして調を変更するために使用されるもの
であるが、この機能を用いれば鍵域の拡張が可能とな
る。例えば、各セクションの鍵盤が37鍵で構成されて
いる場合に、上下各1オクターブの音程変更が可能なト
ランスポーズ機能を採用すると、実質的に61鍵の鍵域
を確保できることになる。
【0005】ところで、従来の電子楽器では、鍵盤の各
鍵にキー番号と呼ばれる番号(以下、これを「実キー番
号」という。)を付し、このキー番号と音程(音高)と
を対応付けて所定の音高の楽音を指示するようになって
いる。このような電子楽器においては、トランスポーズ
機能は、演奏者が実キー番号に対する変位値を与えてや
ることにより、電子楽器の内部ではイベントのあった鍵
の実キー番号に変位値を加算又は減算し、その結果を実
際に発音するキー番号(以下、「実効キー番号」とい
う。)とすることにより実現されている。
【0006】一方、最近の電子楽器では、外部装置との
間で演奏情報の送受を行うために、例えばMIDIイン
タフェース等の通信機能を備えている場合が多い。かか
る電子楽器において、トランスポーズが指定されている
状態でキーイベントが発生した場合には、その実効キー
番号に基づいて発音又は消音すると共に、実効キー番号
を含んだキーオンメッセージ又はキーオフメッセージを
作成して送信する。これにより、外部に接続された電子
楽器においても、音程が変更された楽音が発生されるよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成される電子楽器においては、演奏情報を送受
しながら動作する場合において、次のような問題があっ
た。先ず第1に、押鍵している状態でトランスポーズ機
能を作動させて音程を変更し、その後離鍵を行った場合
には、押鍵時のキー番号と離鍵時のキー番号とが一致し
ないことになるので、演奏情報を受信した電子楽器で
は、離鍵処理時に複雑な処理が必要になるという問題が
あった。
【0008】第2に、演奏情報を受信した電子楽器で
は、受信したキー番号がトランスポーズ機能により音程
変更がなされたものであるかどうかの区別がつかない。
従って、送信側の電子楽器の鍵盤と受信側の電子楽器の
鍵盤とで同じ鍵を弾いても、受信側の電子楽器でトラン
スポーズを指定していなければ異なった音程で発音され
るといった事態が生じ、問題となっていた。
【0009】第3に、例えば演奏情報をMIDIインタ
フェース等を介してシーケンサに録音する場合におい
て、トランスポーズ機能を動作させた状態で発生される
キー番号は実効キー番号であり、この実効キー番号がシ
ーケンサに送信されて記録されるので、同じくトランス
ポーズ機能を動作させながらシーケンサに記録されたデ
ータを再生しようとすると、実効キー番号に対して更に
トランスポーズ機能が作用してしまい、所望の音程の楽
音が得られないという問題もあった。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、送信側の電子楽器と受信側の電子楽器とで音程の
食い違いが発生するのを防止できる演奏情報送信装置、
演奏情報受信装置及び電子楽器を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の演奏情報送信装
置は、上記目的を達成するために、鍵盤装置と、該鍵盤
装置の操作された鍵に係る鍵情報を生成する鍵情報生成
手段と、音程を変更すべきことを指示する指示手段と、
該指示手段の指示に応じて音程変更情報を生成する音程
変更情報生成手段と、前記鍵情報生成手段で鍵情報が生
成された場合に、該音程変更情報生成手段で音程変更情
報が生成されていれば、前記鍵情報を該音程変更情報に
応じて変更した鍵情報に基づき楽音信号を生成する楽音
信号生成手段と、前記鍵情報生成手段で生成された鍵情
報と前記音程変更情報生成手段で生成された音程変更情
報とをそれぞれ別個の演奏情報として送信する送信手
段、とを備えたことを特徴とする。
【0012】また、本発明の演奏情報受信装置は、上記
と同様の目的で、演奏情報を受信する受信手段と、該受
信手段で受信された演奏情報に含まれる音程変更情報を
記憶する記憶手段と、前記受信手段で受信された演奏情
報に含まれる鍵情報を、前記記憶手段に記憶された音程
変更情報に応じて変更した鍵情報に基づいて楽音信号を
生成する楽音信号生成手段、とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】また、本発明の電子楽器は、上記と同様の
目的で、演奏情報送信装置と演奏情報受信装置とを備え
たことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の演奏情報送信装置においては、鍵情報
が発生された場合に音程変更情報が生成されているか否
かを判断し、音程変更情報が生成されていれば上記鍵情
報を音程変更情報に応じて変更して新たな鍵情報を生成
し、この新たな鍵情報に基づき楽音信号を生成し、又は
楽音信号の生成を停止する。また、鍵盤装置を操作する
ことにより発生される鍵情報である例えばキー番号と、
音程を変更すべきことを指示する指示手段である例えば
トランスポーズスイッチを操作することにより得られる
音程変更情報とを、それぞれ別個の情報として外部に送
信するようにしている。
【0015】また、本発明の演奏情報受信装置にておい
は、演奏情報として音程変更情報を受信したときはその
音程変更情報を一旦記憶手段に記憶しておき、以降にお
いて例えば鍵情報としてのキー番号を受信した場合に
は、上記記憶手段に記憶された音程変更情報に応じてキ
ー番号を変更し、この変更されたキー番号に応じて楽音
信号を生成又は生成の停止を行うようにしている。
【0016】更に、本発明の電子楽器は、上記演奏情報
受信装置及び上記演奏情報送信装置の両方を1台の電子
楽器で備え、鍵情報及び音程変更情報はそれぞれ別個に
送信する。一方、受信した演奏情報の鍵情報及び音程変
更情報は、それぞれ別個に処理する。即ち、鍵情報を受
信した際に、既に音程変更情報を受信していればその音
程変更情報に応じて鍵情報を変更して、つまり音程を変
更して楽音信号を生成又は生成の停止を行うようにして
いる。
【0017】これにより、演奏情報送信装置は常に実キ
ー番号を送信し、音程変更の指示があった場合はその旨
の情報を別途送信することになるので、送信側の電子楽
器において、押鍵している状態でトランスポーズ機能を
作動させて音程を変更し、その後離鍵するというような
操作を行っても、受信側の電子楽器において、押鍵時の
キー番号と離鍵時のキー番号とが不一致になることはな
く、離鍵処理時に特別な処理を行う必要もない。
【0018】また、演奏情報受信装置は常に実キー番号
を受信し、音程変更の指示があった場合はその旨の情報
を別途受信することになるので、送信側の電子楽器と受
信側の電子楽器は常に同じ状態になる。従って、送信側
の電子楽器の鍵盤と受信側の電子楽器の鍵盤とで同じ鍵
を弾けば必ず同じ音程で発音され又は発音が停止される
ことになる。
【0019】更に、上記演奏情報送信装置及び演奏情報
受信装置が適用された電子楽器によれば、例えば演奏情
報をMIDIインタフェース等を介してシーケンサに録
音・再生する場合に、実キー番号で記録・再生が行わ
れ、トランスポーズ機能が指定されればその旨の情報が
記録・再生されることになるので、記録時の音程と再生
時の音程が食い違うという事態を回避できるものとなっ
ている。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照しな
がら詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に
直接関係する演奏情報としての鍵情報(キーオンメッセ
ージ、キーオフメッセージ)及び音程変更情報(トラン
スポーズメッセージ)の送受を行う構成及び動作を中心
に説明する。
【0021】図1は、本発明の演奏情報送信装置及び演
奏情報受信装置が適用された電子楽器の概略的な構成を
示すブロック図である。本実施例では、音楽教育用とし
て用いられる複数のセクションを有する電子楽器を例に
挙げて説明するが、説明を簡単にするために、セクショ
ンは3つのセクションA、B、Cから構成され、3人の
演奏者が同時に独立して演奏を行うことができるものと
する。
【0022】本電子楽器においては、中央処理装置(以
下、「CPU」という。)10、リードオンリメモリ
(以下、「ROM」という。)11、ランダムアクセス
メモリ(以下、「RAM」という。)12、パネルスイ
ッチ13、ボリュームスイッチ14、鍵盤スイッチ15
及びサウンドプロセッシングユニット(以下、「SP
U」と略する。)17の各主要構成要素が、システムバ
スを介して相互に接続されている。システムバスは、ア
ドレスバス40とデータバス41とで構成されており、
上記各構成要素間のデータの送受を行うために使用され
る。
【0023】CPU10は鍵情報生成手段及び音程変更
情報生成手段に対応するものであり、ROM11に記憶
されている制御プログラムに従って本電子楽器の各部を
制御するものである。CPU10は、例えば、鍵盤スイ
ッチ15から押鍵又は離鍵に係る鍵のデータを、パネル
スイッチ13から音色データを、ボリュームスイッチ1
4から音量データをそれぞれ取り込む。そして、これら
各データに基づいて発音パラメータを生成し、これをS
PU17に送る。これにより、SPU17で所定の音色
・音量・音程の楽音信号が生成される。上記発音パラメ
ータは、例えば、波形アドレス、周波数ナンバ、エンベ
ロープデータ、フィルタ係数等で構成されている。
【0024】このCPU10には、図示しない周辺回路
(入出力ポート、割込制御回路等)が含まれている。ま
た、このCPU10には、図示しないタイマが含まれて
いる。このタイマは、例えば1ミリ秒毎にCPU10に
対する割込を発生するものであり、パネルスイッチ1
3、ボリュームスイッチ14、鍵盤スイッチ15の各ス
キャンタイミングとして使用される。そして、このタイ
マの割込に対する割込処理で上記各スイッチ13、1
4、15のイベントが検出された場合には、それぞれ各
イベントに対応するイベントデータ(図12参照)が生
成されてイベントキューに書き込まれる。
【0025】また、このCPU10には、初期ボリュー
ム設定スイッチ100が接続されている。この初期ボリ
ューム設定スイッチ100は、例えば、0〜127の1
28段階のボリューム値をデジタル値で設定できるスイ
ッチである。この初期ボリューム設定スイッチ100
は、CPU10の図示しない入力ポートに接続され、電
源投入時のボリュームの初期値を設定するために使用さ
れる。
【0026】また、CPU10は、後述するシリアルイ
ンタフェース16を介して外部装置との間のデータの送
受を制御する。更に、CPU10は、後述するセレクタ
20〜23に対する制御信号を生成し、この制御信号に
より本電子楽器の各出力端子から送出されるべき楽音信
号を選択する制御を行う。これらの詳細については後述
する。
【0027】ROM11には、上述したように、CPU
10の制御プログラムが格納される他、CPU10が使
用する種々の固定データが記憶されている。
【0028】RAM12は記憶手段に対応するものであ
り、、CPU10が取り扱う種々のデータを一時的に記
憶するものであり、当該電子楽器を制御するための各種
レジスタ、カウンタ、バッファ、フラグ等が定義されて
いる(詳細は後述する)。
【0029】パネルスイッチ13は、図示しない操作パ
ネルに搭載されるスイッチ群であり、3つのセクション
A、B、Cで構成されている。このパネルスイッチ13
は、データバス41を介してCPU10に接続されてい
る。パネルスイッチ13の詳細な構成については後述す
る。
【0030】このパネルスイッチ13の各セクション
A、B、Cには、次のスイッチが含まれている。 モニタスイッチ トランスポーズスイッチ 合奏状態切換スイッチ その他のスイッチ(音色スイッチ、効果スイッチ等)
【0031】モニタスイッチは、3つのセクションA、
B、Cが出力する楽音信号の中の何れか1つを選択する
ために使用される。トランスポーズスイッチは指示手段
に対応するものであり、発音する音の音程を変更するた
めに使用される。合奏状態切換スイッチは、ヘッドホン
出力端子HP1〜HP3に、各セクションの楽音信号を
出力するか又は合奏状態の楽音信号(各セクションの楽
音信号がデジタルミキサ19で混合された楽音信号)を
出力するかを切り換えるために使用される。また、音色
スイッチは複数用意された音色の中から1つの音色を選
択するために使用され、効果スイッチは楽音に付与すべ
き効果の種類を指定するために用いられる。
【0032】また、このパネルスイッチ13を構成する
各スイッチに対応して、各スイッチのオン又はオフ状態
を示すための表示器130(図1では図示せず。図2参
照。)が設けられている。この表示器130の詳細な構
成については後述する。
【0033】ボリュームスイッチ14は、図示しない操
作パネルに搭載される例えばスライダで構成されるもの
である。なお、このボリュームスイッチ14は、フット
ペダルで構成することもできる。ボリュームスイッチ1
4は、3つのセクションA、B、Cのそれぞれに設けら
れており、各セクションの音量を独立して制御するよう
になっている。このボリュームスイッチ14は、データ
バス41を介してCPU10に接続されている。このボ
リュームスイッチ14の詳細な構成については後述す
る。
【0034】鍵盤スイッチ15は、図示しない鍵盤装置
の鍵に連動して開閉するスイッチであり、3つのセクシ
ョンA、B、Cで構成されている。この鍵盤スイッチ1
5は、データバス41を介してCPU10に接続されて
いる。この鍵盤スイッチ15の詳細な構成については後
述する。なお、本実施例では、1接点方式の鍵盤装置を
例にとって説明するが、2接点方式の鍵盤装置を用いて
各鍵のオン又はオフを検出する他、イニシャルタッチを
も検出するように構成することもできる。
【0035】上記CPU10に接続されるシリアルイン
タフェース16は送信手段及び受信手段に対応するもの
であり、本電子楽器と外部装置との間の演奏情報の送受
を制御するものである。外部装置としては、例えばコン
ピュータ、他の電子楽器、シーケンサ等を挙げることが
できる。このシリアルインタフェース16で送受される
情報としては、例えばMIDI情報、その他の種々の情
報を用いることができる。このシリアルインタフェース
16は、CPU10に割込をかけることにより、CPU
10との間のデータの送受を行う(詳細は後述す
る。)。
【0036】SPU17は所謂音源であり、楽音信号生
成手段に対応するものである。このSPU17には、波
形メモリ18が接続されている。波形メモリ18は、例
えばROMで構成されるものであり、各発音パラメータ
に対応した複数種類の楽器音の波形データが記憶されて
いる。この波形メモリ18に記憶される波形データは、
例えば、放音された楽音を電気信号に変換し、これをパ
ルスコード変調(PCM)して作成される。
【0037】SPU17は、複数のオシレータを備えて
おり、複数の発音チャンネルのそれぞれに対して1個乃
至数個のオシレータが割り当てられる。そして、各発音
チャンネルでは発音パラメータに応じた1つのデジタル
楽音信号が生成される。
【0038】また、このSPU17では、各セクション
A、B、Cのデジタル楽音信号がそれぞれ独立に生成さ
れる。このSPU17で作成されたセクションAのデジ
タル楽音信号は、デジタルミキサ19及びセレクタ20
のA入力端子に送られ、セクションBのデジタル楽音信
号は、デジタルミキサ19及びセレクタ21のA入力端
子に送られ、セクションCのデジタル楽音信号は、デジ
タルミキサ19及びセレクタ22のA入力端子に送られ
る。
【0039】デジタルミキサ19はSPU17から送ら
れてくる各セクションA、B、Cのデジタル楽音信号を
混合するものである。このデジタルミキサ19で混合さ
れたデジタル楽音信号は、セレクタ20〜22の各B入
力端子及びD/A変換器27に送られる。このデジタル
ミキサ19が出力するデジタル楽音信号は、3つのセク
ション、つまり3人の演奏者が弾いた楽音を含んでい
る。このことは、3人の演奏者によるアンサンブル演奏
が可能であることを意味する。
【0040】セレクタ20は、S入力端子に供給される
CPU10からの制御信号に応じて、A入力端子に供給
されるセクションAのデジタル楽音信号又はB入力端子
に供給される混合されたデジタル楽音信号の何れかを選
択し、D/A変換器24に送るものである。
【0041】同様に、セレクタ21は、S入力端子に供
給されるCPU10からの制御信号に応じて、A入力端
子に供給されるセクションBのデジタル楽音信号又はB
入力端子に供給される混合されたデジタル楽音信号の何
れかを選択し、D/A変換器25に送るものである。
【0042】同様に、セレクタ22は、S入力端子に供
給されるCPU10からの制御信号に応じて、A入力端
子に供給されるセクションCのデジタル楽音信号又はB
入力端子に供給される混合されたデジタル楽音信号の何
れかを選択し、D/A変換器26に送るものである。
【0043】セレクタ23は、S入力端子に供給される
CPU10からの制御信号に応じて、A入力端子に供給
されるセクションAのデジタル楽音信号、又はB入力端
子に供給されるセクションBのデジタル楽音信号、又は
C入力端子に供給されるセクションCのデジタル楽音信
号の中の何れか1つを選択し、D/A変換器28に送る
ものである。
【0044】D/A変換器24〜28は、入力されたデ
ジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換する周知のも
のである。セレクタ20、21、22、デジタルミキサ
19及びセレクタ23が出力する各デジタル楽音信号
は、それぞれD/A変換器24〜28でアナログ楽音信
号に変換され、それぞれ増幅器29〜33に送られる。
増幅器29〜33は、入力されたアナログ楽音信号を所
定の増幅率で増幅する周知のものである。
【0045】増幅器29〜31で増幅されたセクション
A、B、Cの各アナログ楽音信号は、それぞれヘッドホ
ン出力端子HP1、HP2、HP3を介して外部に出力
される。これにより、セクションA、B、Cを演奏する
各演奏者は、例えばヘッドホンを介して自分の演奏を聴
くことができるようになっている。なお、セレクタ20
〜22のB入力端子側が選択されている場合には、各セ
クションの演奏者は、混合された楽音を聴くことができ
る。
【0046】増幅器32で増幅されたアナログ楽音信号
は、スピーカ出力端子SPを介して外部に出力される。
このスピーカ出力端子SPには図示しないスピーカが接
続されており、デジタルミキサ19で混合された楽音は
スピーカを介して放音される。従って、合奏状態を全演
奏者で確認しながらアンサンブル演奏を行うことができ
る。
【0047】増幅器33で増幅されたアナログ楽音信号
は、モニタ出力端子MONを介して外部に出力される。
このモニタ出力端子MONには、通常、先生のヘッドホ
ンが接続される。従って、先生は、セレクタ23の選択
状態によって、各セクションの演奏者が弾いた楽音を個
々にモニタすることができるようになっている。
【0048】次に、上述した鍵盤スイッチ15、パネル
スイッチ13及びボリュームスイッチ14部分の構成に
つき、図2及び図3を参照しながら更に詳細に説明す
る。なお、図2及び図3ではセクションAの部分の構成
のみが示されているが、セクションB及びCも同様の構
成で実現されるものである。
【0049】図2において、ラッチ50は電流増幅バッ
ファを備えた8ビットのラッチであり、スキャン回路を
構成するものである。このラッチ50の入力側は、デー
タバス41に接続されている。ラッチ50の出力は、ス
キャン信号として各セクションA、B、Cの鍵盤スイッ
チ15、パネルスイッチ13及び表示器130に送られ
るようになっている。また、ラッチ50のCK入力端子
には、ラッチタイミングを規定するクロック信号CWR
がCPU10から供給されるようになっている。
【0050】鍵盤スイッチ15は、図示するように、8
行(X0〜X7)×8列(Y0〜Y7)のスイッチマト
リックスで構成されている。このスイッチマトリックス
の交点が鍵盤装置の1つの鍵に対応している。上記スイ
ッチマトリックスの交点部分には、図3(B)に示され
るように、キースイッチとしての開閉スイッチSWとダ
イオードDとが設けられている。即ち、開閉スイッチS
Wの一端は列線Yjに接続され、開閉スイッチSWの他
端はダイオードDのアノードに接続され、更にダイオー
ドDのカソードは行線Xiに接続されている。
【0051】ゲート51は8ビットのゲート回路であ
り、鍵盤スイッチ15の1列分のデータをデータバス4
1に出力するために使用される。このゲート51の入力
側は、8本の行線(X0〜X7)に接続されている。ま
た、このゲート51の出力側は、データバス41に接続
されている。ゲート51のG1入力端子には、ゲートの
開閉を制御するイネーブル信号RK1がCPU10から
供給されるようになっている。このイネーブル信号RK
1がLレベルの間に鍵盤スイッチ15からのデータの通
過が許可されてデータバス41に出力される。一方、イ
ネーブル信号RK1がHレベルの間は、鍵盤スイッチ1
5からのデータの通過が禁止されてゲート51の出力端
子はハイインピーダンス状態にされる。なお、ゲート5
1のもう一方のイネーブル端子G2は接地され、常時イ
ネーブル状態にされている。
【0052】上記鍵盤スイッチ15とゲート51との間
には、抵抗52が挿入されている。抵抗52は、例えば
8個の抵抗素子が集積された集合抵抗であり、各行線
(X0〜X7)は、各抵抗素子を介して接地されてい
る。即ち、この抵抗52は、所謂プルダウン抵抗として
機能するものである。
【0053】上記の構成で鍵盤スイッチ15のスキャン
動作は、例えば1ミリ秒毎に発生するタイマ割込に対す
る割込処理の中で、以下のようにして行われる。先ず、
CPU10は、スキャンする列線Yjに対応するビット
のみをオンにした8ビットのスキャンデータをデータバ
ス41に流した状態で、クロック信号CWRをアクティ
ブにする。これにより、スキャンデータがラッチ50に
セットされ、鍵盤スイッチ15のYj列のみにHレベル
の信号が供給される。この時点で、Yj列の開閉スイッ
チSWが閉じていれば(押鍵中であれば)、Hレベルの
信号はダイオードDを介して行線Xiに現れ、ゲート5
1の入力端子に供給される。
【0054】一方、Yj列の開閉スイッチSWが開いて
いれば(離鍵中であれば)、Hレベルの信号はダイオー
ドDに供給されない。従って、行線Xiは開放の状態に
なるが、抵抗52でプルダウンされているので、行線X
iはLレベルとなり、ゲート51の入力端子にはLレベ
ルの信号が供給される。この状態で、CPU10からイ
ネーブル信号RK1が供給されてゲート51がイネーブ
ルにされると、押鍵中の鍵に対応するビットが「1」
に、離鍵中の鍵に対応するビットが「0」にそれぞれセ
ットされた8ビットのキーデータがデータバス41を介
してCPU10に送られる。
【0055】CPU10は、このようにして取り込んだ
キーデータと、前回の同一列線に対する処理で取り込ん
だキーデータとを比較し、変化のあったビットが存在す
る場合に押鍵又は離鍵があった旨を認識し、キーオン又
はキーオフのイベントデータ(図12参照)を作成して
後述するイベントキューにセットする。かかる動作を、
例えば1ミリ秒毎の割込処理において、各列線Y0〜Y
7に対してサイクリックに行うことにより、全鍵(図で
は64鍵)に対するスキャンが実現されている。
【0056】パネルスイッチ13は、図示するように、
4行(X0〜X3)×8列(Y0〜Y7)のスイッチマ
トリックスで構成されている。このスイッチマトリック
スの各交点は、操作パネルに搭載された各スイッチに対
応している。なお、Y6及びY7列は、X0行のみにス
イッチが割り当てられている。上記マトリックスの交点
部分は、上述した鍵盤スイッチ15のスイッチマトリッ
クスと同じ構成であるが(図3(B)参照)、各スイッ
チとしては例えば押釦スイッチが用いられている。
【0057】このスイッチマトリックスの交点[X0,
Y7]にはモニタスイッチが、交点[X0,Y6]には
トランスポーズスイッチが、その他の交点には合奏状態
切換スイッチ、その他のスイッチ(音色スイッチ、効果
スイッチ等)が、それぞれ割り当てられている。なお、
上記モニタスイッチは、1つのセクション(例えばセク
ションA)にのみ設けられるスイッチであり、その他の
交点に割り当てられたスイッチは、各セクションに同じ
ものが割り当てられている。
【0058】ゲート53は、4ビットのゲート回路であ
り、パネルスイッチ13の1列分のデータをデータバス
41に出力するために使用される。このゲート53の入
力側は、4本の行線(X0〜X3)に接続されている。
また、このゲート53の出力側は、データバス41に接
続されている。ゲート53のG1入力端子には、ゲート
の開閉を制御するイネーブル信号RP1がCPU10か
ら供給されるようになっている。このイネーブル信号R
P1がLレベルの間にパネルスイッチ13からのデータ
の通過が許可されてデータバス41に出力される。一
方、イネーブル信号RP1がHレベルの間は、パネルス
イッチ13からのデータの通過が禁止されてゲート53
の出力端子はハイインピーダンス状態にされる。なお、
ゲート53のもう一方のイネーブル端子G2は接地さ
れ、常時イネーブル状態にされている。
【0059】上記パネルスイッチ13とゲート53との
間には、抵抗54が挿入されている。抵抗54は、例え
ば4個の抵抗素子が集積された集合抵抗で構成されるも
のであり、各行線(X0〜X4)は、各抵抗素子を介し
て接地されている。即ち、この抵抗54は、所謂プルダ
ウン抵抗として作用するものである。
【0060】上記の構成でパネルスイッチ13のスキャ
ン動作は、例えば1ミリ秒毎に発生するタイマ割込に対
する割込処理の中で、以下のようにして行われる。即
ち、CPU10は、スキャンする列線Yjに対応するビ
ットのみをセットした8ビットのスキャンデータをデー
タバス41に流した状態で、クロック信号CWRをアク
ティブにする。これにより、スキャンデータがラッチ5
0にセットされ、パネルスイッチ13のYj列のみにH
レベルの信号が供給される。この時点で、Yj列の開閉
スイッチSWが閉じていれば(スイッチオン状態であれ
ば)、Hレベルの信号はダイオードDを介して行線Xi
に現れ、ゲート53の入力端子に供給される。
【0061】一方、Yj列の開閉スイッチSWが開いて
いれば(スイッチオフ状態であれば)、Hレベルの信号
はダイオードDに供給されない。従って、行線Xiは開
放の状態になるが、抵抗54でプルダウンされているの
で、行線XiはLレベルとなり、ゲート54の入力端子
にはLレベルの信号が供給される。この状態で、CPU
10からイネーブル信号RP1が供給されてゲート53
がイネーブルにされると、オン状態にされているスイッ
チに対応するビットが「1」に、オフ状態にされている
スイッチに対応するビットが「0」にそれぞれセットさ
れた4ビットのパネルデータがデータバス41を介して
CPU10に送られる。
【0062】CPU10は、このようにして取り込んだ
パネルデータと、前回の同一列線に対する処理で取り込
んだパネルデータとを比較し、変化のあったビットが存
在する場合にスイッチオン又はスイッチオフがあった旨
を認識する。そして、音色スイッチがオンにされた場合
は音色変更のイベントデータを、トランスポーズスイッ
チがオンにされた場合は音程変更のイベントデータを、
モニタスイッチがオンにされた場合はモニタ変更のイベ
ントデータを、合奏状態切換スイッチがオンにされた場
合は合奏状態変更のイベントデータを、それぞれ作成し
て後述するイベントキューにセットする(図12参
照)。かかる動作を、例えば1ミリ秒毎の割込処理にお
いて、各列線Y0〜Y7に対してサイクリックに行うこ
とにより、全スイッチ(図では26個)に対するスキャ
ンが実現されている。
【0063】表示器130は、図示するように、4行
(X0〜X3)×8列(Y0〜Y7)の発光ダイオード
(以下、「LED」という。)のマトリックスで構成さ
れている。このLEDマトリックスの各交点は、操作パ
ネルに搭載された各LEDに対応している。また、LE
Dマトリックスは、Y6及びY7列を除き、上記パネル
スイッチ13のスイッチマトリックスに対応している。
なお、Y6及びY7列は、X1〜X3行のみにLEDが
割り当てられている。上記LEDマトリックスの交点部
分は、図3(C)に示すように、列線YjにLEDのア
ノードが接続され、このLEDのカソードは行線Xiに
接続されて構成されている。
【0064】このLEDマトリックスの交点[X1,Y
7]、[X2,Y7][X3,Y7]には、モニタスイ
ッチで選択されているセクション表示用のLEDが割り
当てられている。また、LEDマトリックスの交点[X
1,Y6]、[X2,Y6][X3,Y6]には、トラ
ンスポーズスイッチで音程が変更された場合に、例えば
現在1オクターブ上、通常、又は1オクターブ下のいず
れに設定されているかを表示するLEDが割り当てられ
ている。その他の交点には、合奏状態切換スイッチ、そ
の他のスイッチ(音色スイッチ、効果スイッチ等)のオ
ン/オフ状態を表示するLEDが割り当てられている。
なお、上記交点[X1,Y7]、[X2,Y7][X
3,Y7]のLEDは、1つのセクション(例えばセク
ションA)にのみ設けられるものであり、その他の交点
に割り当てられたLEDは、各セクションに同じものが
設けられている。
【0065】ラッチ55は電流増幅バッファを備えた4
ビットのラッチであり、LEDのドライブ回路を構成す
るものである。このラッチ55の入力側は、データバス
41に接続されている。また、ラッチ55の出力は、抵
抗56を介して表示器130を構成するLEDの行線X
0〜X3に送られるようになっている。また、ラッチ5
5のCK入力端子には、ラッチタイミングを規定するク
ロック信号WP1がCPU10から供給されるようにな
っている。
【0066】上記抵抗56は、例えば4個の抵抗素子が
集積された集合抵抗で構成されるものであり、LEDの
ドライブ電流を制限するために使用されている。
【0067】上記の構成で表示器130の点灯は、以下
に示すように、時分割で行われる。即ち、CPU10
は、表示器130の点灯させるべき列線Yjに対応する
ビットのみをオンにした8ビットのデータをデータバス
41に流した状態で、クロック信号CWRをアクティブ
にする。これにより、上記列を指定するデータがラッチ
50にセットされ、表示器130のYj列のみにHレベ
ルの信号が供給される。
【0068】この状態で、CPU10は、点灯させたい
LEDが含まれる行を「0」にしたデータをデータバス
41に流し、次いで、クロック信号WP1を供給する。
これにより、データバス41に流されているデータがラ
ッチ55にセットされる。すると、「1」のデータに対
応する行線XiはHレベルにされ、Hレベルの信号が供
給されている列線Yiとの交点に配置されたLEDには
電流が流れず、点灯されない。一方、「0」のデータに
対応する行線XiはLレベルにされ、Hレベルの信号が
供給されている列線Yiとの交点に配置されたLEDに
電流が流れ、点灯される。CPU10は、上記動作を全
列線Y0〜Y7に対して順次サイクリックに行うことに
より、全LED(図では30個)の点灯/消灯を制御す
る。なお、上記の実施例では、各LEDの点灯時間は1
/8サイクルの間であるが、点灯/消灯の制御はサイク
リックに行われるので、人の目には連続して点灯してい
るように見える。
【0069】ボリュームスイッチ14の詳細な構成は、
図3(A)に示されている。即ち、ボリュームスイッチ
14は、可変抵抗器VR、A/D変換器60及びゲート
61から構成されている。
【0070】可変抵抗器VRに含まれる抵抗素子の一端
は電源VCCに接続され、他端は接地されている。そし
て、摺動子から取り出された信号は、A/D変換器60
に送られるようになっている。A/D変換器60は、可
変抵抗器VRから入力されたアナログ値としての電圧値
をデジタル値に変換し、8ビットのデータとして出力す
るものである。このA/D変換器60の出力はゲート6
1に送られる。
【0071】ゲート61は、8ビットのゲート回路であ
り、A/D変換器60からのデータをデータバス41に
出力するために使用される。このゲート61のG1入力
端子には、ゲートの開閉を制御するイネーブル信号VR
1がCPU10から供給されるようになっている。この
イネーブル信号VR1がLレベルの間にA/D変換器6
0からのデータの通過が許可されてデータバス41に出
力される。一方、イネーブル信号VR1がHレベルの間
は、A/D変換器60からのデータの通過が禁止されて
ゲート61の出力端子はハイインピーダンス状態にされ
る。なお、ゲート53のもう一方のイネーブル端子G2
は接地され、常時イネーブル状態にされている。
【0072】上記の構成でボリュームスイッチ14の読
み込み動作は、以下のようにして行われる。即ち、操作
者が可変抵抗器VRの摺動子を操作すると、その操作位
置に応じた電圧がA/D変換器60に供給される。CP
U10は、イネーブル信号VR1をアクティブにする。
これにより、A/D変換器60から出力されたボリュー
ム値を示す音量データがデータバス41を介してCPU
10に読み込まれる。CPU10は、読み込んだ音量デ
ータに変化があった場合には、その音量データに対応す
るボリューム変更のイベントデータ(図12参照)を作
成して後述するイベントキューにセットする。
【0073】次に、上記構成において、本電子楽器の動
作につき、図面に示したフローチャートを参照しながら
説明する。なお、以下では、セクションAに対応する処
理について説明するが、他のセクションについても、モ
ニタスイッチの処理を除き同様の処理にて実現される。
【0074】先ず、RAM12に定義される各種レジス
タ、カウンタ、バッファ、フラグ等であって、以下の実
施例で使用する主なものにつき、簡単に説明しておく。 (1) イベントキュー…イベントデータをキューイングす
るFIFOである。 (2) イベントキューの読出/書込ポインタ…イベントキ
ューの読出/書込を制御するポインタである。 (3) シリアル受信バッファ…シリアルインタフェース1
6から入力されたデータを一時記憶するFIFOであ
る。 (4) シリアル受信バッファの読出/書込ポインタ…シリ
アル受信バッファの読出/書込を制御するポインタであ
る。 (5) シリアル送信バッファ…シリアルインタフェース1
6を介して外部に送出するデータを一時記憶するFIF
Oである。 (6) シリアル送信バッファの読出/書込ポインタ…シリ
アル送信バッファの読出/書込を制御するポインタであ
る。 (7) ボリュームバッファ…現在のボリューム値を記憶す
るバッファである。 (8) 音色バッファ…現在の音色番号を記憶するバッファ
である。 (9) 音程バッファ…現在の音程に対する変更値を記憶す
るバッファである。 (10)モニタバッファ…モニタスイッチによって現在選択
されているセクションを示すデータを記憶するバッファ
である。 (11)合奏バッファ…ヘッドホン出力端子HP1〜HP3
に各セクションの楽音信号又は混合された楽音信号のい
ずれを出力するかを記憶するバッファである。 (12)アサインメントメモリ…各発音チャンネルに対応し
て設けられたメモリであり、各発音チャンネルにおいて
楽音を発生するための楽音情報を記憶するものである。
この楽音情報は、例えばキー番号、奏者番号、音色番
号、音程変更値、音量データ等を含んでいる。
【0075】(1)メインルーチン 図4は、本電子楽器のメインルーチンを示すフローチャ
ートであり、電源の投入により起動される。即ち、電源
が投入されると、先ず、初期化処理が行われる(ステッ
プS10)。
【0076】この初期化処理の詳細は、図11のフロー
チャートに示されている。初期化処理では、先ず、CP
U10の初期化が行われる(ステップS100)。ここ
では、CPU10の内部状態を初期状態に設定する処理
が行われる。次いで、SPU17の初期化が行われる
(ステップS101)。即ち、SPU17に所定のデー
タを送ることにより、電源投入時に不要な音が発生され
るのを抑止する処理が行われる。
【0077】次いで、FIFOの初期化が行われる(ス
テップS102)。即ち、イベントキュー、シリアル受
信バッファ、シリアル送信バッファ、並びにこれら各メ
モリの読出ポインタ及び書込ポインタに初期値が設定さ
れる。次いで、その他のRAM変数の初期化が行われる
(ステップS103)。この「その他のRAM変数」に
は、各種レジスタ、カウンタ、バッファ、フラグ等に設
定すべき値が含まれる。
【0078】次いで、ボリュームバッファに初期値設定
処理が行われる(ステップS104)。即ち、初期ボリ
ューム設定スイッチ100からスイッチの設定状態を読
み込み、ボリュームバッファにセットする。これによ
り、電源投入時のボリューム値が決定される。その後、
この初期化処理ルーチンからリターンしてメインルーチ
ンに戻る。
【0079】メインルーチンでは、次いで、イベントの
有無が調べられる(ステップS11)。これは、イベン
トキューの読出ポインタと書込ポインタの各値が同一で
あるか否かを調べることにより行われる。そして、同一
であることが判断されると、イベントキューは空である
旨を認識してステップS21へ分岐し、ボリュームスキ
ャン処理が行われる。このボリュームスキャン処理の詳
細については、図8(A)のフローチャートに示されて
いる。
【0080】ボリュームスキャン処理では、先ず、所定
のセクションnのボリュームスイッチ14から音量デー
タの読み込みが行われる(ステップS50)。ここで、
「n」は、セクションA、B又はCを示すセクション番
号であり、例えば、「0」はセクションA、「1」はセ
クションB、「2」はセクションCに割り当てられてい
る。このセクション番号は、ボリュームスイッチ14の
スキャンが現在どのセクションまで完了したかを記憶す
るために使用される。このセクション番号は、RAM1
2に設けられるセクションバッファに記憶される。
【0081】次いで、今回読み込んだ音量データと、前
回読み込んで既にボリュームバッファにセットされてい
る音量データとを比較する(ステップS51)。そし
て、上記両データが同じでないことが判断されると、ボ
リュームスイッチ14が操作されたものと認識し、今回
読み込んだ音量データに基づきボリューム変更のイベン
トデータ(図12参照)を作成し、イベントキューにセ
ットする(ステップS52)。即ち、イベントデータの
第3バイト目(バイト2)に音量データをセットし、第
1、第2及び第4バイト目のデータを付加して4バイト
のデータとし、これをボリューム変更のイベントデータ
として、イベントキューの書込ポインタで示される位置
に書き込み、その後、書込ポインタをインクリメント
(+4)する。
【0082】一方、上記両データが同じであることが判
断されると、ボリュームスイッチ14の操作はなかった
ものと認識し、ステップS52の処理はスキップされ
る。次いで、nを更新する(ステップS53)。即ち、
セクションバッファの内容に「1」が加算される。そし
て、加算結果が「2」を越えたなら「0」にクリアす
る。即ち、セクションバッファの内容は、メインルーチ
ンで一周する度に、「0→1→2→0→…」と循環する
ように制御される。その後、このボリューム変更処理ル
ーチンからリターンしてメインルーチンのステップS1
1に戻る。なお、上記nの更新は、「2→1→0→2→
…」と循環するように制御しても良い。
【0083】かかる構成により、1回のボリュームスキ
ャン処理では、1つのセクションのボリュームスイッチ
14がスキャンされることになるので、A/D変換動作
に時間がかかることに伴う他の処理が長時間停止される
という事態を回避できるものとなっている。
【0084】メインルーチンでは、ステップS11及び
ステップS21を繰り返し実行しながらイベントキュー
にイベントデータがキューイングされるのを待つ。この
繰り返し実行の間に、上述したパネルスイッチ13又は
鍵盤スイッチ15が操作されたことが1ミリ秒毎の割込
処理で検出され、又はボリュームスイッチ14が操作さ
れたことがステップS21で検出され、又はシリアル受
信の割込が発生したことが検出されると、各イベントに
対するイベントデータが作成されてイベントキューにセ
ットされることになる。
【0085】そして、上記ステップS11でイベントが
あることが判断されると、即ち、読出ポインタの値が書
込ポインタの値より大きいことが判断されると、次い
で、イベントキューの読み出しが行われる(ステップS
12)。イベントキューに記憶されているイベントデー
タは、例えば図12に示されるように、4バイトで構成
されている。このステップでは、読出ポインタで示され
る位置から4バイトのイベントデータを読み出す。その
後、読出ポインタをインクリメント(+4)する。
【0086】次いで、鍵盤イベントがあるか否かが調べ
られる(ステップS13)。即ち、イベントキューから
読み出したイベントデータの先頭バイト(バイト0)を
調べることにより、キーオン又はキーオフのイベントデ
ータであるか否かが調べられる。具体的には、バイト0
が080H(末桁の「H」は16進数であることを示
す。以下、同じ。)又は090Hであるか否かが調べら
れる。ここで、鍵盤イベントであることが判断される
と、鍵盤イベント処理が行われる(ステップS14)。
この鍵盤イベント処理の詳細については後述する。その
後、ステップS21に分岐し、上述したと同様の処理を
繰り返す。
【0087】上記ステップS13で鍵盤イベントでない
ことが判断されると、次いで、パネルイベントであるか
否かが調べられる(ステップS15)。即ち、イベント
キューから読み出したイベントデータの先頭の2バイト
(バイト0及び1)を調べることにより、音色変更、音
程変更、モニタ変更又は合奏状態変更のイベントデータ
であるか否かが調べられる。具体的には、バイト0が0
A0Hであるか、又はバイト0が0B0Hであり、且つ
バイト1が000H〜002Hのいずれかであるか否か
が調べられる。ここで、パネルイベントであることが判
断されると、パネルイベント処理が行われる(ステップ
S16)。このパネルイベント処理の詳細については後
述する。その後、ステップS21に分岐し、上述したと
同様の処理を繰り返す。
【0088】上記ステップS15でパネルイベントでな
いことが判断されると、次いで、ボリュームイベントで
あるか否かが調べられる(ステップS17)。即ち、イ
ベントキューから読み出したイベントデータの先頭の2
バイト(バイト0及び1)を調べることにより、ボリュ
ーム変更のイベントデータであるか否かが調べられる。
具体的には、バイト0が0B0Hであり、且つバイト1
が003Hであるか否かが調べられる。ここで、ボリュ
ームイベントであることが判断されると、ボリュームイ
ベント処理が行われる(ステップS18)。このボリュ
ームイベント処理の詳細については後述する。その後、
ステップS21に分岐し、上述したと同様の処理を繰り
返す。
【0089】上記ステップS17でボリュームイベント
でないことが判断されると、次いで、シリアル受信(S
IO)イベントであるか否かが調べられる(ステップS
19)。即ち、イベントキューから読み出したイベント
データの先頭バイト(バイト0)を調べることにより、
シリアル受信のイベントデータであるか否かが調べられ
る。具体的には、バイト0が0F0Hであるか否かが調
べられる。ここで、シリアル受信イベントであることが
判断されると、シリアル受信イベント処理が行われる
(ステップS20)。このシリアル受信イベント処理の
詳細については後述する。その後、ステップS21に分
岐し、上述したと同様の処理を繰り返す。また、上記ス
テップS19でシリアル受信イベントでないことが判断
された場合もステップS21に進み、上述したと同様の
処理を繰り返す。
【0090】このように、メインルーチンでは、イベン
トキューから読み出されたイベントデータに基づく各種
処理を繰り返しながらループすることにより、電子楽器
としての各種機能が実現されるようになっている。
【0091】なお、上記実施例では、ボリュームスイッ
チ14のスキャン処理をメインルーチンの一部で行うよ
うに構成したが、例えば上述した1ミリ秒毎に発生する
タイマ割込処理の中で図8(A)のフローチャートに示
した処理を実行することにより、タイマ割込をトリガー
としてボリュームスイッチ14のスキャンを行ってイベ
ントキューにセットするように構成しても良い。また、
A/D変換器60の変換動作終了の信号をCPU10に
対する割込信号とし、この割込信号をトリガーとして図
8(A)のフローチャートに示した処理を実行すること
により、ボリュームスイッチ14のスキャンを行ってイ
ベントキューにセットするように構成しても良い。この
ような構成によれば、図4に示したメインルーチンのス
テップS21の処理は不要となる。
【0092】(2)鍵盤イベント処理 次に、メインルーチンのステップS14で行う鍵盤イベ
ント処理の詳細につき、図5のフローチャートを参照し
ながら説明する。
【0093】鍵盤イベント処理では、先ず、オンイベン
トであるか否かが調べられる(ステップS30)。即
ち、イベントデータがキーオンイベントであるか否か、
つまりイベントデータのバイト0が080Hであるか否
かが調べられる。そして、キーオンイベントであること
が判断されるとステップS31以下の押鍵イベント処理
が行われる。
【0094】押鍵イベント処理では、先ず、発音に使用
するオシレータを決定する処理、所謂アサイナ処理が行
われる(ステップS31)。即ち、現在未使用のオシレ
ータがあれば、そのオシレータを発音用として使用し、
一方、現在未使用のオシレータがなければ、所定の規則
に則って何れかのオシレータによる発音を中止させ、そ
のオシレータを発音用として使用するように決定する。
【0095】次いで、発音パラメータの作成が行われる
(ステップS32)。即ち、キーオンのイベントデータ
に含まれる奏者番号及びキー番号、並びにその時点で音
色バッファに設定されている音色番号、音程バッファに
設定されている音程変更値、ボリュームバッファにセッ
トされている音量データ等を上記決定されたオシレータ
に対応するアサインメントメモリに格納し、これら各デ
ータに基づいて、例えば、波形アドレス、周波数ナン
バ、エンベロープデータ、フィルタ係数等で成る発音パ
ラメータを生成する。この際、音程バッファに音程変更
値が格納されていれば、この音程バッファの内容と上記
キー番号とが演算されて実効キー番号が算出され、この
実効キー番号に基づいて発音パラメータの生成が行われ
ることになる。この発音パラメータの作成は、種々の音
色パラメータを予め作成してROM11に記憶させてお
き、上記キー番号、音色番号、音量データ等に応じて読
み出すように構成することができる。
【0096】次いで、発音パラメータをSPU17の上
記決定された発音チャンネルにセットする(ステップS
33)。これにより、SPU17の上記発音チャンネル
でデジタル楽音信号が生成され、アサインメントメモリ
中の奏者番号に対応するセレクタ20、21又は22の
何れか1つ、及びデジタルミキサ19に送られる。
【0097】以上により、キーオンイベントのあったセ
クションのアナログ楽音信号が、セレクタ20〜22、
D/A変換器24〜26、増幅器29〜31のいずれか
を介してヘッドホン出力端子HP1、HP2、HP3の
何れかから出力される。また、デジタルミキサ19で混
合されたデジタル楽音信号は、D/A変換器28でアナ
ログ信号に変換され、更に増幅器32で増幅されてスピ
ーカ出力端子SPから出力される。更に、キーオンイベ
ントのあったセクションがセレクタ23で選択されてい
れば、キーオンイベントのあったセクションのアナログ
楽音信号がモニタ出力端子MONから出力される。
【0098】次いで、キーオンメッセージをシリアル送
信バッファに格納する(ステップS34)。即ち、例え
ばキーオンのMIDIメッセージを作成し、シリアル送
信バッファの書込ポインタで示される位置に書き込み、
その後、書込ポインタをインクリメントする。その後、
この鍵盤イベント処理ルーチンからリターンしてメイン
ルーチンに戻る。ここでシリアル送信バッファにセット
されたキーオンのメッセージは、後に説明する割込処理
において、シリアルインタフェース16を介して外部装
置に出力される。これにより、実キー番号(トランスポ
ーズ指定による変更が加えられていないキー番号)を有
するキーオンメッセージが外部装置に送信されることに
なる。
【0099】一方、上記ステップS30でオンイベント
でないことが判断されると、キーオフイベントであるこ
とが認識され、ステップS35以下の離鍵イベント処理
が行われる。
【0100】離鍵イベント処理では、先ず、消音するオ
シレータの検索処理が行われる(ステップS35)。即
ち、キーオフのイベントデータに含まれている離鍵され
た鍵のキー番号及び奏者番号を有する発音チャンネル
を、アサインメントメモリを検索することにより見いだ
す。この際、音程バッファに音程変更値が格納されてい
れば、この音程バッファの内容と上記キー番号とが演算
されて実効キー番号が算出され、この実効キー番号に基
づいて検索が行われることになる。次いで、消音データ
の作成が行われる(ステップS36)。即ち、所定の速
度で減衰するエンベロープデータが生成される。
【0101】次いで、消音データをSPU17の上記で
検索されたチャンネルにセットする(ステップS3
7)。これにより、SPU17の上記発音チャンネルで
生成されているデジタル楽音信号に減衰するエンベロー
プが付加され、発音中のアナログ楽音信号が減衰されて
消音に至る。
【0102】次いで、キーオフメッセージをシリアル送
信バッファに格納する(ステップS38)。即ち、例え
ばキーオフのMIDIメッセージを作成し、シリアル送
信バッファの書込ポインタで示される位置に書き込み、
その後、書込ポインタをインクリメントする。その後、
この鍵盤イベント処理ルーチンからリターンしてメイン
ルーチンに戻る。ここでシリアル送信バッファにセット
されたキーオフのメッセージは、後に説明する割込処理
において、シリアルインタフェース16を介して外部装
置に出力される。これにより、実キー番号(トランスポ
ーズ指定による変更が加えられていないキー番号)を有
するキーオフメッセージが外部装置に送信されることに
なる。
【0103】(3)パネルイベント処理 次に、メインルーチンのステップS16で行うパネルイ
ベント処理の詳細につき、図6及び図7のフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0104】パネルイベント処理では、先ず、音色変更
のイベントであるか否かが調べられる(ステップS4
0)。即ち、イベントデータが音色変更のイベントであ
るか否か、つまりイベントデータのバイト0が0A0H
であるか否かが調べられる。そして、音色変更イベント
であることが判断されると音色変更処理が行われる(ス
テップS41)。この音色変更処理の詳細は、図7
(A)のフローチャートに示されている。
【0105】音色変更処理では、先ず、音色バッファの
変更及び音程バッファの変更が行われる(ステップS4
10)。即ち、音色バッファに音色変更のイベントデー
タの第2バイト目(バイト1)に含まれる音色番号がセ
ットされる。これにより、発音の際の音色が変更される
ことになる。また、音程バッファには、音色毎に定めら
れた音程の変更値がセットされる。発音に際しては、こ
の音程バッファに記憶された変更値に応じて音程が変更
され、トランスポーズの機能が実現される。
【0106】次いで、音程変更メッセージをシリアル送
信バッファに格納する(ステップS411)。即ち、例
えばトランスポーズのMIDIメッセージを作成し、シ
リアル送信バッファの書込ポインタで示される位置に書
き込み、その後、書込ポインタをインクリメントする。
これにより、音色が変更された場合に、音色毎に定めら
れているトランスポーズ値を送信するメッセージが外部
装置に送出されるので、当該電子楽器と外部装置との整
合をとることができるようになっている。
【0107】次いで、音色変更メッセージをシリアル送
信バッファに格納する(ステップS412)。即ち、例
えばプログラムチェンジのMIDIメッセージを作成
し、シリアル送信バッファの書込ポインタで示される位
置に書き込み、その後、書込ポインタをインクリメント
する。その後、この音色変更処理ルーチンからリターン
してパネルイベント処理ルーチンに戻り、更にパネルイ
ベント処理ルーチンもリターンしてメインルーチンに戻
る。ここでシリアル送信バッファにセットされた音色変
更及び音程変更の各メッセージは、後に説明する割込処
理において、シリアルインタフェース16を介して外部
装置に出力される。
【0108】上記ステップS40で、音色変更のイベン
トでないことが判断されると、次いで、音程変更のイベ
ントであるか否かが調べられる(ステップS42)。即
ち、イベントデータが音程変更のイベントであるか否
か、つまりイベントデータのバイト0が0B0Hであ
り、且つバイト1が000Hであるか否かが調べられ
る。そして、音程変更イベントであることが判断される
と音程変更処理が行われる(ステップS43)。この音
程変更処理の詳細は、図7(B)のフローチャートに示
されている。
【0109】音程変更処理では、先ず、音程バッファの
変更が行われる(ステップS430)。即ち、音程バッ
ファに音程変更のイベントデータの第3バイト目(バイ
ト2)に含まれる変更値がセットされる。発音に際して
は、この音程バッファに記憶された変更値に応じて音程
が変更される。これにより、トランスポーズの機能が実
現される。
【0110】次いで、音程変更メッセージをシリアル送
信バッファに格納する(ステップS431)。即ち、例
えばトランスポーズのMIDIメッセージを作成し、シ
リアル送信バッファの書込ポインタで示される位置に書
き込み、その後、書込ポインタをインクリメントする。
その後、この音程変更処理ルーチンからリターンしてパ
ネルイベント処理ルーチンに戻り、更にパネルイベント
処理ルーチンもリターンしてメインルーチンに戻る。こ
こでシリアル送信バッファにセットされた音程変更のメ
ッセージは、後に説明する割込処理において、シリアル
インタフェース16を介して外部装置に出力される。
【0111】このように、トランスポーズのMIDIメ
ッセージと、上述したキーオン又はキーオフのMIDI
メッセージとは別々に送られるので、受信側の電子楽器
では、トランスポーズのメッセージを受信することによ
り音程の変更値を記憶しておき、その後キーオン又はキ
ーオフのメッセージを受信した場合に、記憶された変更
値に応じてキーオン又はキーオフのメッセージに含まれ
るキー番号を変更して新しいキー番号に基づく楽音を発
生することができる。かかる構成によれば、送信側の電
子楽器の受信側の電子楽器の音程が食い違う事態が発生
することを回避できる。
【0112】上記ステップS42で、音程変更のイベン
トでないことが判断されると、次いで、モニタ変更のイ
ベントであるか否かが調べられる(ステップS44)。
即ち、イベントデータがモニタ変更のイベントであるか
否か、つまりイベントデータのバイト0が0B0Hであ
り、且つバイト1が001Hであるか否かが調べられ
る。そして、モニタ変更イベントであることが判断され
るとモニタ変更処理が行われる(ステップS45)。こ
のモニタ変更処理の詳細は、図7(C)のフローチャー
トに示されている。
【0113】モニタ変更処理では、先ず、モニタバッフ
ァの変更が行われる(ステップS450)。即ち、モニ
タバッファの内容に「1」が加算される。そして、加算
結果が「2」を越えたなら「0」にクリアする。即ち、
モニタバッファの内容はモニタスイッチが押下される度
に(モニタ変更のイベントデータが出現する度に)、
「0→1→2→0→…」と循環するように制御される。
なお、モニタバッファの内容は、「0」でセクション
A、「1」でセクションB、「2」でセクションCの楽
音をモニタするように定義されている。
【0114】なお、上記モニタバッファの変更処理で
は、モニタバッファの内容から「1」を減算し、減算結
果が「0」より小さくなったなら「2」に設定するよう
に構成しても良い。この場合、モニタバッファの内容は
モニタスイッチが押下される度に(モニタ変更のイベン
トデータが出現する度に)、「2→1→0→2→…」と
循環することになる。更に、モニタバッファの内容を増
加させるか減少させるかを所定のスイッチで選択するよ
うに構成しても良い。
【0115】次いで、モニタバッファの内容をモニタポ
ートに出力する(ステップS451)。即ち、モニタバ
ッファの内容が、CPU10の図示しないモニタポート
を介してセレクタ23のS入力端子に供給される。これ
により、モニタバッファの内容に応じて各セクションの
いずれかが選択され、選択されたセクションのアナログ
楽音信号がモニタ出力端子MONを介して外部に出力さ
れるので、1つのモニタ出力端子MONで任意のセクシ
ョンの楽音をモニタする機能が実現されている。
【0116】次いで、モニタ変更メッセージをシリアル
送信バッファに格納する(ステップS452)。即ち、
モニタバッファの内容をモニタ変更のイベントデータの
バイト2にセットしたデータを作成し、このデータに基
づいて例えばモニタ変更のMIDIメッセージを作成し
てシリアル送信バッファの書込ポインタで示される位置
に書き込む。その後、書込ポインタをインクリメントす
る。その後、このモニタ変更処理ルーチンからリターン
してパネルイベント処理ルーチンに戻り、更にパネルイ
ベント処理ルーチンもリターンしてメインルーチンに戻
る。ここでシリアル送信バッファにセットされたモニタ
変更のメッセージは、後に説明する割込処理において、
シリアルインタフェース16を介して外部装置に出力さ
れる。
【0117】上記ステップS44で、モニタ変更のイベ
ントでないことが判断されると、次いで、合奏状態変更
のイベントであるか否かが調べられる(ステップS4
6)。即ち、イベントデータが合奏状態変更のイベント
であるか否か、つまりイベントデータのバイト0が0B
0Hであり、且つバイト1が002Hであるか否かが調
べられる。そして、合奏状態変更イベントであることが
判断されると合奏状態変更処理が行われる(ステップS
47)。この合奏状態変更処理の詳細は、図7(D)の
フローチャートに示されている。
【0118】合奏状態変更処理では、先ず、合奏バッフ
ァの変更が行われる(ステップS470)。即ち、合奏
バッファの内容は合奏状態切換スイッチが押下される度
に(合奏状態変更のイベントデータが出現する度に)、
「0→1→0→…」と反転するように制御される。な
お、合奏バッファの内容は、例えば、「0」で各セクシ
ョン、「1」で合奏状態の各楽音信号をヘッドホン出力
端子HP1〜HP3に出力するように定義されている。
【0119】次いで、合奏バッファの内容を合奏ポート
に出力する(ステップS471)。即ち、合奏バッファ
の内容が、CPU10の図示しない合奏ポートを介して
セレクタ20〜22の各S入力端子に供給される。これ
により、合奏バッファの内容に応じて各セクションの楽
音信号又はデジタルミキサ19が出力する合奏状態の楽
音信号のいずれかが選択され、ヘッドホン出力端子HP
1〜HP3を介して外部に出力される。これにより、演
奏者は、自分が弾いた楽音又は合奏状態の楽音の何れか
を選択して聴くことができるようになっている。
【0120】次いで、合奏状態変更メッセージをシリア
ル送信バッファに格納する(ステップS472)。即
ち、合奏バッファの内容を合奏状態変更のイベントデー
タのバイト2にセットしたデータを作成し、このデータ
に基づいて例えば合奏状態変更のMIDIメッセージを
作成してシリアル送信バッファの書込ポインタで示され
る位置に書き込む。その後、書込ポインタをインクリメ
ントする。そして、この合奏状態変更処理ルーチンから
リターンしてパネルイベント処理ルーチンに戻り、更に
パネルイベント処理ルーチンもリターンしてメインルー
チンに戻る。ここでシリアル送信バッファにセットされ
た合奏状態変更のメッセージは、後に説明する割込処理
において、シリアルインタフェース16を介して外部装
置に出力される。
【0121】なお、上記ステップS46で、合奏状態変
更のイベントでないことが判断された場合は、何等の処
理も行うことなくパネルイベント処理ルーチンをリター
ンしてメインルーチンに戻る。
【0122】(4)ボリュームイベント処理 次に、メインルーチンのステップS18で行うボリュー
ムイベント処理の詳細につき、図8(B)のフローチャ
ートを参照しながら説明する。
【0123】ボリュームイベント処理では、先ず、ボリ
ューム変更のイベントデータのバイト2に含まれる変更
値をボリュームバッファに書き込むと共に、SPU17
に転送する(ステップS55)。これにより、SPU1
7では、新たな音量データに応じた音量を有するデジタ
ル楽音信号が生成されることになる。
【0124】次いで、ボリュームバッファの内容をシリ
アル送信バッファに格納する(ステップS56)。即
ち、例えばボリュームを変更するコントロールチェンジ
のMIDIメッセージを作成し、シリアル送信バッファ
の書込ポインタで示される位置に書き込む。その後、書
込ポインタをインクリメントする。そして、このボリュ
ームイベント処理ルーチンからリターンしてメインルー
チンに戻る。ここでシリアル送信バッファにセットされ
たボリューム変更のメッセージは、後に説明する割込処
理において、シリアルインタフェース16を介して外部
装置に出力される。
【0125】(5)シリアル受信イベント処理 次に、メインルーチンのステップS20で行うシリアル
受信イベント処理の詳細につき、図9のフローチャート
を参照しながら説明する。
【0126】シリアル受信イベント処理では、先ず、シ
リアル受信バッファから1バイトを読み出す(ステップ
S60)。即ち、シリアル受信バッファの読出ポインタ
で示される位置から1バイトのデータを読み出してテン
ポラリバッファに格納した後に、読出ポインタをインク
リメント(+1)する。
【0127】次いで、テンポラリバッファに4バイト目
のデータを書き込んだか否かが調べられる(ステップS
61)。そして、4バイト目のデータが書き込まれたこ
とを判断したら、テンポラリバッファの内容をイベント
キューにセットする(ステップS62)。即ち、書込ポ
インタで示される位置から4バイトのデータを書き込
む。そして、書込ポインタをインクリメント(+4)す
る。その後、このシリアル受信イベント処理ルーチンか
らリターンしてメインルーチンに戻る。
【0128】このシリアル受信イベント処理でイベント
キューにセットされるイベントデータは、シリアル受信
のイベントデータを除く他のイベントデータがセットさ
れることになる。
【0129】(6)割込処理 次に、割込処理の詳細につき、図10のフローチャート
を参照しながら説明する。ここで説明する割込は、シリ
アルインタフェース16からCPU10に対してかけら
れるものであり、受信割込と送信割込の2種類がある。
受信割込は、シリアルインタフェース16が1バイトの
データを受信した時点で発生される。送信割込は、1バ
イトのデータの送信を完了した時点で発生される。
【0130】図10(A)はシリアルインタフェース1
6からCPU10にかけられる受信割込に対する受信割
込処理ルーチンである。
【0131】受信割込が発生すると、シリアルインタフ
ェース16が受信したデータをシリアル受信バッファに
書き込む処理が行われる(ステップS70)。即ち、シ
リアル受信バッファの書込ポインタで示される位置から
データを書き込む。そして、書込ポインタをインクリメ
ントする。
【0132】次いで、シリアル受信のイベントデータ
(図12参照)を作成し、イベントキューにセットする
(ステップS71)。即ち、イベントデータの第1バイ
ト目及び第4バイト目のデータを生成して4バイトのデ
ータとし、これをシリアル受信のイベントデータとし
て、イベントキューの書込ポインタで示される位置に書
き込み、その後、書込ポインタをインクリメント(+
4)する。その後、この受信割込処理ルーチンからリタ
ーンして割り込まれた元のルーチンに戻る。
【0133】図10(B)はシリアルインタフェース1
6からCPU10にかけられる送信割込に対する送信割
込処理ルーチンである。
【0134】送信割込が発生すると、先ず、送信データ
の有無が調べられる(ステップS75)。これは、シリ
アル送信バッファの読出ポインタと書込ポインタの各値
が同一であるか否かを調べることにより行われる。そし
て、同一であることが判断されると、シリアル送信バッ
ファは空である旨を認識し、この送信割込処理ルーチン
からリターンして割り込まれた元のルーチンに戻る。
【0135】一方、送信データがあることが判断される
と、即ち、読出ポインタの値が書込ポインタの値より大
きいことが判断されると、次いで、シリアル送信バッフ
ァから送信データを読み出す処理が行われる(ステップ
S76)。シリアル送信バッファには、キーオン、キー
オフ、音色変更、音程変更、モニタ変更、合奏状態変更
等の各メッセージがセットされている。
【0136】次いで、シリアル送信バッファの読出ポイ
ンタで示される位置から送信データを読み出し、シリア
ルインタフェース16にセットする(ステップS7
7)。この際、読出ポインタがインクリメントされる。
これにより、シリアルインタフェース16を介して送信
データが外部装置に送信されることになる。その後、こ
の送信割込処理ルーチンからリターンして割り込まれた
元のルーチンに戻る。
【0137】以上説明したように、本実施例によれば、
本電子楽器が演奏情報送信装置として動作する場合は常
に実キー番号を含むキーオン又はキーオフのメッセージ
を送信し、トランスポーズの指示があった場合はその旨
を示すメッセージを別途送信するようにしたので、送信
側の電子楽器において、押鍵している状態でトランスポ
ーズ機能を作動させて音程を変更し、その後離鍵すると
いうような操作を行っても、受信側の電子楽器におい
て、押鍵時のキー番号と離鍵時のキー番号とが不一致に
なることはなく、離鍵処理時に特別な処理を行う必要も
ない。
【0138】また、本電子楽器が演奏情報受信装置とし
て動作する場合においては、常に実キー番号を含むキー
オン又はキーオフのメッセージを受信し、トランスポー
ズのメッセージを受信したときはそのメッセージに含ま
れる音程変更値を一旦音程バッファに記憶しておき、以
降においてキーオン又はキーオフメッセージを受信した
場合には、上記音程バッファに記憶された音程変更値に
応じてキー番号を変更し、この変更されたキー番号に応
じて楽音信号を発生し、又は楽音信号の発生を停止する
ようにしたので、送信側の電子楽器の鍵盤と受信側の電
子楽器の鍵盤とで同じ鍵を弾けば必ず同じ音程で発音さ
れることになる。
【0139】更に、本実施例の電子楽器によれば、例え
ば演奏情報をMIDIインタフェース等を介してシーケ
ンサに録音・再生する場合に、キーオン又はキーオフの
メッセージは実キー番号で記録・再生が行われ、トラン
スポーズ機能が指定されればその旨のメッセージが記録
・再生されることになるので、記録時の音程と再生時の
音程が食い違うという事態を回避できるものとなってい
る。
【0140】なお、上記の実施例では、3つのセクショ
ンを有する電子楽器について説明したが、セクションの
数はこれに限定されず、任意の数であって良い。
【0141】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
送信側の電子楽器と受信側の電子楽器とで音程の食い違
いが発生するのを防止できる演奏情報送信装置、演奏情
報受信装置及び電子楽器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の演奏情報送信装置及び演奏情
報受信装置が適用された電子楽器の概略的な構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の実施例のパネルスイッチ、表示器及び
鍵盤スイッチ部分の詳細な構成を示す回路図である。
【図3】(A)は本発明の実施例のボリュームスイッチ
の詳細な構成を示す回路図である。(B)は本発明の実
施例の鍵盤スイッチ及びパネルスイッチの各スイッチマ
トリックスの構成を詳細に示す図である。(C)は本発
明の実施例の表示器のLEDマトリックスの構成を詳細
に示す図である。
【図4】本発明の実施例のメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図5】本発明の実施例の鍵盤イベント処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の実施例のパネルイベント処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】(A)は本発明の実施例の音色変更処理を示す
フローチャートである。(B)は本発明の実施例の音程
変更処理を示すフローチャートである。(C)は本発明
の実施例のモニタ変更処理を示すフローチャートであ
る。(D)は本発明の実施例の合奏状態変更処理を示す
フローチャートである。
【図8】(A)は本発明の実施例のボリュームスイッチ
スキャン処理を示すフローチャートである。(B)は本
発明の実施例のボリュームイベント処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明の実施例のシリアル受信イベント処理を
示すフローチャートである。
【図10】(A)は本発明の実施例の受信割込処理を示
すフローチャートである。(B)は本発明の実施例の送
信割込処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例の初期化処理を示すフローチ
ャートである。
【図12】本発明の実施例のイベントデータの形式を示
す図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 パネルスイッチ 14 ボリュームスイッチ 15 鍵盤スイッチ 16 シリアルインタフェース 17 SPU 18 波形メモリ 19 デジタルミキサ 20〜23 セレクタ 24〜28 D/A変換器 29〜33 増幅器 40 アドレスバス 41 データバス 50,55 ラッチ 51,53,61 ゲート 52,54,56 抵抗 60 A/D変換器 100 初期ボリューム設定スイッチ 130 表示器 VR 可変抵抗器 SW 開閉スイッチ D ダイオード LED 発光ダイオード

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤装置と、 該鍵盤装置の操作された鍵に係るノートオン及びノート
    オフメッセージを生成する鍵情報生成手段と、トランスポーズスイッチと、 該トランスポーズスイッチによる指示に応答して、音の
    高さを相対的に変更させるためのトランスポーズメッセ
    ージ を生成する音程変更情報生成手段と、該音程変更情報生成手段でトランスポーズメッセージが
    生成された後は、前記鍵情報生成手段で生成されるノー
    トオン及びノートオフメッセージに含まれる音高情報を
    前記トランスポーズメッセージに従って変更し、変更さ
    れたノートオン及びノートオフメッセージ に基づいて楽
    音信号を生成する楽音信号生成手段と、 前記鍵情報生成手段で生成されたノートオン及びノート
    オフメッセージ、並びに前記音程変更情報生成手段で生
    成されたトランスポーズメッセージを、生成された順に
    送信する送信手段、 とを備えたことを特徴とする演奏情報送信装置。
  2. 【請求項2】 ノートオン及びノートオフメッセージ、
    並びに音の高さを相対的に変更させるためのトランスポ
    ーズメッセージを受信する受信手段と、 該受信手段で受信されたトランスポーズメッセージを
    憶する記憶手段と、 前記受信手段でノートオン及びノートオフメッセージが
    受信された場合に、前記記憶手段にトランスポーズメッ
    セージが記憶されていれば、前記ノートオン及びノート
    オフメッセージに含まれる音高情報を前記トランスポー
    ズメッセージに従って変更し、変更されたノートオン及
    びノートオフメッセージに基づいて楽音信号を生成する
    楽音信号生成手段、 とを備えたことを特徴とする演奏情報受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の演奏情報送信装置と請
    求項2に記載の演奏情報受信装置とを備えたことを特徴
    とする電子楽器。
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