JPH10140618A - パワーショベルの操作系バルブシステム - Google Patents

パワーショベルの操作系バルブシステム

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JPH10140618A
JPH10140618A JP30459696A JP30459696A JPH10140618A JP H10140618 A JPH10140618 A JP H10140618A JP 30459696 A JP30459696 A JP 30459696A JP 30459696 A JP30459696 A JP 30459696A JP H10140618 A JPH10140618 A JP H10140618A
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boom
control valve
tank
arm
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Takio Baba
多喜男 馬場
Yoshiyuki Maruyama
義幸 丸山
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Nishina Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータと比例電磁弁を用いることなく
安価に提供でき、作業装置の干渉することを防止すると
共に、作業装置の停止の際の衝撃を緩和する。 【解決手段】 パワーショベルのブームおよびアームの
動作を制御するために、複数のコントロールバルブおよ
び複数のパイロットバルブが備えられ、第1コントロー
ルバルブと第1パイロットバルブの間に設けられオフセ
ットセンサ24によって作動する第1切換弁30と、第
2コントロールバルブと第2パイロットバルブの間に設
けられブーム位置センサ26によって作動する第2切換
弁32と、第3コントロールバルブと第3パイロットバ
ルブの間に設けられアーム位置センサ28よって作動す
る第3切換弁34と、第2切換弁32とタンクの間に設
けられタンクへ逃がす圧油の流れを規制するブーム用絞
り手段36と、第3切換弁34とタンクの間に設けられ
タンクへ逃がす圧油の流れを規制するアーム用絞り手段
38とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパワーショベルの操
作系バルブシステムに関し、さらに詳細には、パワーシ
ョベルのブームおよびアームの動作をコントロールする
ために、複数のコントロールバルブと複数のパイロット
バルブが備えられたパワーショベルの操作系バルブシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特に超小旋回機能を有するパワー
ショベルにあっては、上下方向に回動するブーム、アー
ムおよびバケット等から成る作業装置が、水平方向へオ
フセットされた状態で操作できるようになっている。例
えば、上下方向に回動するブームを、その上下方向の回
動軸が装着された装着部ごと水平方向へ回動移動させ
て、ブームを含む作業装置をオフセットする機能を備え
たものがある。この超小旋回型のパワーショベルによれ
ば、スペースがなく旋回範囲が規制される現場で有効に
利用できる。(なお、標準型のパワーショベルにあって
は、作業装置およびキャビンを含む上部機体全体を旋回
させる機構しかなく、旋回範囲が規制される現場では好
適に利用できない。)ところが、超小旋回型のパワーシ
ョベルの場合、ブーム等をオフセットすることから、ブ
ーム、アーム等(作業装置)の動作によっては、バケッ
ト(作業装置)がパワーショベル本体に干渉してしま
う。すなわち、旋回をしない状態での作業範囲を大きく
することはできるが、作業装置がキャビンを含むパワー
ショベル本体に干渉し易くなるという課題がある。
【0003】これに対し、従来は、ブームのオフセット
位置、ブームの上下方向の回動位置、およびアームの上
下方向の回動位置が所定の領域から外れた際に、それを
センサで感知し、そのセンサから得た信号をコンピュー
タで解析して比例電磁弁を制御し、その比例電磁弁によ
ってパイロットバルブからコントロールバルブへの圧油
の供給を制御することで、作業装置を作動させる油圧動
力(油圧シリンダ装置等)を制御・停止させている。比
例電磁弁によれば、コンピュータからの制御信号によっ
て圧油の流量を好適に調整できるため、油圧動力を緩や
かに停止させることができ、作業装置の停止時の衝撃を
緩和できる。
【0004】また、このコンピュータと比例電磁弁とを
備えるシステムによれば、パワーショベル本体、ブーム
およびアームの位置関係をコンピュータで演算して干渉
する位置関係にあるか否かを判断できる。さらに、作業
装置の作動領域を予め任意に設定することが可能である
ため、作業空間の制限が厳しい現場、例えば天井のある
作業空間で、その天井には干渉することが許されないよ
うな現場では、安全性を向上できる。なお、このコンピ
ュータと比例電磁弁とを備えるシステムは、元来、標準
的なパワーショベルのシステムに開発されたものであ
り、それを超小旋回型のパワーショベルに適用したもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
システムでは、高価なコンピュータと比例電磁弁を用い
ているため、製造コストを低減できないという課題があ
る。超小旋回型のパワーショベルは小型であることが一
般的であり、コンピュータと比例電磁弁は大型の標準的
なパワーショベルと同等なものを要することになり、割
高である。また、従来のシステムでは、作業装置の作動
領域を予め自由に設定できる利点はあるが、実際にはパ
ワーショベル本体と作業装置の干渉さえ防止できればよ
いという現場が圧倒的である。従って、コンピュータと
比例電磁弁を用いたシステムは過剰機能となっているケ
ースが多く、実際には装置自体の干渉防止機能のみを備
えれば充分な場合が多い。
【0006】そこで、本発明の目的は、コンピュータと
比例電磁弁を用いることなく安価に、作業装置がパワー
ショベル本体に干渉することを防止できると共に、作業
装置の停止の際の衝撃を緩和できるパワーショベルの操
作系バルブシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明は、
パワーショベルのブームおよびアームの動作を制御する
ために、ブームのオフセット用の第1コントロールバル
ブおよび第1パイロットバルブと、ブームの回動用の第
2コントロールバルブおよび第2パイロットバルブと、
アームの回動用の第3コントロールバルブおよび第3パ
イロットバルブとが備えられたパワーショベルの操作系
バルブシステムにおいて、ブームがパワーショベルの基
体に対して所定の範囲外にオフセットされた際に信号を
発生するオフセットセンサと、ブームが上下方向に回動
して所定の範囲外に位置した際に信号を発生するブーム
位置センサと、アームが上下方向に回動して所定の範囲
外に位置した際に信号を発生するアーム位置センサと、
前記第1コントロールバルブと前記第1パイロットバル
ブの間に設けられ、ブームをオフセットさせる際には前
記両者を連通し、前記オフセットセンサからの信号を受
けた際には、第1パイロットバルブから第1コントロー
ルバルブへの圧油の供給を遮断すると共に、第1コント
ロールバルブへ供給されていた圧油をタンクへ逃がす第
1切換弁と、前記第2コントロールバルブと前記第2パ
イロットバルブの間に設けられ、ブームを回動させる際
には前記両者を連通し、前記ブームセンサからの信号を
受けた際には、第2パイロットバルブから第2コントロ
ールバルブへの圧油の供給を遮断すると共に、第2コン
トロールバルブへ供給されていた圧油をタンクへ逃がす
第2切換弁と、前記第3コントロールバルブと前記第3
パイロットバルブの間に設けられ、アームを回動させる
際には前記両者を連通し、前記アームセンサからの信号
を受けた際には、第3パイロットバルブから第3コント
ロールバルブへの圧油の供給を遮断すると共に、第3コ
ントロールバルブへ供給されていた圧油をタンクへ逃が
す第3切換弁と、前記第2切換弁とタンクの間に設けら
れ、タンクへ逃がす圧油の流れを規制するブーム用絞り
手段と、前記第3切換弁とタンクの間に設けられ、タン
クへ逃がす圧油の流れを規制するアーム用絞り手段とを
具備することを特徴とする。
【0008】また、前記ブーム用絞り手段がタンクへ逃
がす圧油の流量を制御するブーム用流量制御弁であり、
前記アーム用絞り手段がタンクへ逃がす圧油の流量を制
御するアーム用流量制御弁であることで、ブームまたは
アームの回動が停止される際の衝撃を確実且つ好適に緩
和することができる。
【0009】また、前記第1パイロットバルブと前記第
1コントロールバルブとを連通可能に設けられた第1パ
イパス通路と、前記第2パイロットバルブと前記第2コ
ントロールバルブとを連通可能に設けられた第2パイパ
ス通路と、前記第3パイロットバルブと前記第3コント
ロールバルブとを連通可能に設けられた第3パイパス通
路と、前記第1バイパス通路、前記第2バイパス通路お
よび前記第3バイパス通路を開閉するバイパス開閉弁と
を備えることで、電気系統の故障等によってロック状態
になった際に、そのバイパス開閉弁を開くことで、ロッ
ク状態を好適に解消できる。
【0010】また、前記第1切換弁を有する第1ブロッ
ク、前記2切換弁および前記ブーム用絞り手段を有する
第2ブロック、前記切換弁および前記アーム用絞り手段
を有する第3ブロックが併設され、前記バイパス開閉弁
が、各前記ブロックに内蔵された前記第1バイパス通
路、前記第2バイパス通路および前記第3バイパス通路
を貫くように形成された挿通孔と、該挿通孔に挿通さ
れ、移動動作によって第1バイパス通路、第2バイパス
通路および第3バイパス通路を同時に開閉する弁体を備
えることで信頼性の高いバルブシステムをコンパクトに
形成できる。
【0011】また、前記ブーム用絞り手段および前記ア
ーム用絞り手段からタンクへ排出される排出油の通路と
して設けられたドレインラインと、該ドレインラインに
近接して配され、油圧ポンプから吐出されリリーフバル
ブ等を通過してタンクへ排出される排出油の通路として
設けられたタンクポートラインとを具備することで、タ
ンクポートラインを通過する排出油の熱によってドレイ
ンラインを加熱することができ、ブーム用絞り手段およ
びアーム用絞り手段の性能を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の形態を図1および図2と共に詳細に説明する。図1は
本発明にかかるパワーショベルの操作系バルブシステム
のバルブユニット10の回路図であり、パワーショベル
のブームおよびアーム等から成る作業装置が作動しない
状態を示している。A1、A2、A3は対応する各パイ
ロットバルブに接続され、B1、B2、B3は対応する
各コントロールバルブに接続される。
【0013】図2に示すように、12はパイロットバル
ブであり、ブームのオフセットを操作する第1パイロッ
トバルブ12a、ブームの回動(上下方向)を操作する
第2パイロットバルブ12b、アームの回動を操作する
第3パイロットバルブ12cを備える。各パイロットバ
ルブ12a、12b、12cは、対応するパイロットバ
ルブ側の連通路A1、A2、A3、バルブユニット1
0、およびコントロールバルブ側の連通路B1、B2、
B3を介してコントロールバルブ16a、16b、16
cに接続されており、パイロットバルブ12の操作部
(レバー等、図示せず)を操作することによって圧油を
コントロールバルブ16側へ発生する。18は油圧ポン
プであり、20はタンクである。コントロールバルブ1
6は、パイロットバルブ12によって制御され、スプー
ルが一方側へ移動した際には、油圧駆動装置22(ブー
ムオフセット用油圧シリンダ装置22a、ブーム回動用
油圧シリンダ装置22b、アーム回動用油圧シリンダ装
置22c)の一方への出力を発生させ、他方側へ移動し
た際には、油圧駆動装置22の他方への出力を発生させ
る。これにより、パワーショベルのブームおよびアーム
が制御されて作動する。そして、本発明にかかるバルブ
ユニット10は、パイロットバルブ12側からは連通路
A1、A2、A3によって、コントロールバルブ16側
からはB1、B2、B3によって接続されている。な
お、図2は配管を模式的に示してあり、例えば、連通路
A1、A2、A3はそれぞれ独立した管路(3本)であ
るが、一本の線で示してある。また、バルブユニット1
0は、パイロットバルブ12によってコントロールバル
ブ16の作動を制御するどちらか一方側に取り付ければ
よく、作動装置が干渉する可能性のない方向にかかるコ
ントロールバルブ16の作動を制御する側には取り付け
る必要がない。
【0014】24はオフセットセンサであり、ブームが
基体に対して所定の範囲外にオフセットされた際に信号
を発生する。なお、ブームのオフセット機構は、従来の
技術の欄で記載したようなブームの装着部ごと水平方向
へ回動移動させるものに限らす、ブームを基体側のブー
ムとアーム側のブームの2つに分けて、基体側のブーム
に対してアーム側のブームをオフセットさせるものなど
がある。従って、オフセットセンサ24の取り付け位置
は、基体とブームとの間、または基体側のブームとアー
ム側ブームとの間等になる。26はブーム位置センサで
あり、ブームが上下方向に回動して所定の範囲外に位置
した際に信号を発生する。また、28はアーム位置セン
サであり、アームが上下方向の回動して所定の範囲外に
位置した際に信号を発生する。これらのセンサは、例え
ば、リミットスイッチでよい。リミットスイットとして
は、例えば、アームおよびブームを作動可能の場合はO
N状態で、アームおよびブームが所定の領域外に位置し
た際にはOFF状態になるものでよい。
【0015】30は第1切換弁であり、連通路B1およ
びA1を介して第1コントロールバルブ16aと第1パ
イロットバルブ12aの間に設けられ、ブームをオフセ
ットさせる際には前記両者を連通する。また、第1切換
弁30は、オフセットセンサ24からの信号を受けた際
には、第1パイロットバルブ12aから第1コントロー
ルバルブ16aへの圧油の供給を遮断すると共に、第1
コントロールバルブ16aへ供給されていた圧油をタン
ク20へ逃がすように作動する。その動作は、例えば、
オフセットセンサ24の信号によってリレースイッチ等
を介して第1ソレノイド31の電源を切ることでなされ
る。図1では、第1ソレノイド31に通電されず、第1
パイロットバルブ12aから第1コントロールバルブ1
6aへの圧油の供給が断たれた状態を示してある。
【0016】32は第2切換弁であり、連通路B2およ
びA2を介して第2コントロールバルブ16bと第2パ
イロットバルブ12bの間に設けられ、ブームを回動さ
せる際には前記両者を連通する。また、第2の切換弁3
2は、ブームセンサ26からの信号を受けた際には、第
2パイロットバルブ12bから第2コントロールバルブ
16bへの圧油の供給を遮断すると共に、第2コントロ
ールバルブ16bへ供給されていた圧油をタンク20へ
逃がすように作動する。その動作は、例えば、ブームセ
ンサ26の信号によってリレースイッチ等を介して第2
ソレノイド33の電源を切ることでなされる。図1で
は、第2ソレノイド33に通電されず、第2パイロット
バルブ12bから第2コントロールバルブ16bへの圧
油の供給が断たれた状態を示してある。
【0017】34は第3切換弁であり、連通路B3およ
びA3を介して第3コントロールバルブ16cと第3パ
イロットバルブ12cの間に設けられ、アームを回動さ
せる際には前記両者を連通する。また、第3切換弁34
は、アームセンサ28からの信号を受けた際には、第3
パイロットバルブ12cから第3コントロールバルブ1
6cへの圧油の供給を遮断すると共に、第3コントロー
ルバルブ16cへ供給されていた圧油をタンク20へ逃
がすように作動する。その動作は、例えば、アームセン
サ28の信号によってリレースイッチ等を介して第3ソ
レノイド35の電源を切ることでなされる。図1では、
第3ソレノイド35に通電されず、第3パイロットバル
ブ12cから第2コントロールバルブ16cへの圧油の
供給が断たれた状態を示してある。
【0018】36はブーム用流量制御弁であり、タンク
へ逃がす圧油の流れを規制するブーム用絞り手段の一例
である。このブーム用流量制御弁36は、第2切換弁3
2とタンク20の間に設けられ、第2コントロールバル
ブ16bへ供給されていた圧油をタンク20へ逃がす際
に、その圧油の流量を制御してショックを緩和するショ
ックレスバルブとして作用する。なお、圧油は、ブーム
用流量制御弁36からタンク20へドレインライン19
を介して逃がされる。38はアーム用流量制御弁であ
り、タンクへ逃がす圧油の流れを規制するアーム用絞り
手段の一例である。このアーム用流量制御弁38は、第
3切換弁34とタンク20の間に設けられ、第3コント
ロールバルブ16cへ供給されていた圧油をタンク20
へ逃がす際に、その圧油の流量を制御してショックを緩
和するショックレスバルブとして作用する。なお、圧油
は、アーム用流量制御弁38からタンク20へドレイン
ライン19を介して逃がされる。
【0019】41は第1バイパス通路であり、第1切換
弁30を介して第1パイロットバルブ12aと第1コン
トロールバルブ16aとを連通可能に設けられている。
42は第2バイパス通路であり、第2切換弁32を介し
て第2パイロットバルブ12bと第2コントロールバル
ブ16bとを連通可能に設けられている。43は第3バ
イパス通路であり、第3切換弁34を介して第3パイロ
ットバルブ12cと第3コントロールバルブ16cとを
連通可能に設けられている。そして、45はバイパス開
閉弁であり、第1バイパス通路41、第2バイパス通路
42および第3バイパス通路43を同時に開閉する。こ
のバイパス開閉弁45は、レバー46によって開閉され
る。但し、レバー46に限らず、ソレノイドを用いても
よい。図1では、バイパス開閉弁45が、パワーショベ
ルが通常に作動する状態、すなわち各バイパス通路4
1、42、43が閉じた状態を示してある。
【0020】以上の構成によるパワーショベルの操作系
バルブシステムによれば、ブームやアームが所定領域外
に位置して第1〜3ソレノイド31、33、35のいず
れか一つまたは複数が作動して作業装置の動作が停止し
た際、ブームやアームを反対方向へ移動させ、所定の領
域内へ位置させることにより、通常の作動状態に戻すこ
とができる。すなわち、ブームやアームが所定領域外
(一方側)へ移動した際は、コントロールバルブ16の
スプールの一方向への作動は停止されるが、他方向への
作動は可能であり、コントロールバルブ16のスプール
の他方側への作動によってブームやアームを油圧動力を
介して反対方向へ移動することで、ブームやアームを通
常の作動状態へ戻すことができる。また、電気系統の故
障等によって各ソレノイド31、33、35の電源が切
れ、各パイロットバルブ12a、12b、12cと各コ
ントロールバルブ16a、16b、16cとが連通しな
くなった場合は、レバー46を操作することによってバ
イパス開閉弁45を開く。これにより、各バイパス通路
41、42、43が、各切換弁30、32、34を介し
て、各パイロットバルブ12a、12b、12cと各コ
ントロールバルブ16a、16b、16cとを連通でき
る。各切換弁30、32、34を介してバイパスする具
体的な実施例については後述するが、このようにバイパ
スさせた場合、ブームおよびアームは、パワーショベル
本体に干渉する位置を含めて全範囲で駆動できるように
なり、電気系統の故障等が発生しても暫定的に作業装置
を稼働させることができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明にかかる好適な実施例を添付図
面と共に詳細に説明する。図3は本発明によるパワーシ
ョベルの操作系バルブシステムのバルブユニット10の
一実施例を示す断面図である。図4はソレノイドがOF
Fになった状態を示す断面図である。図5はバイパス開
閉弁を説明する説明図である。バルブユニット10は、
第1〜3切換弁30、32、34、流量制御弁36、3
8、およびバイパス開閉弁45を一体的に組み込んだ状
態に設けてある。第1〜3切換弁30、32、34は同
一の構造のものを利用できるのため、ここでは第2切換
弁32のみを説明する。また、ブーム用流量制御弁36
と、アーム用流量制御弁38は同一の構造のものを利用
できるのため、ここではブーム用流量制御弁36のみを
説明する。
【0022】第2切換弁32は、スプール式のON・O
FFバルブである。50は入力ポートであり、第2パイ
ロットバルブ12b(以下、単に「パイロットバルブ1
2」と記す)に接続され、パイロットバルブ12から出
力された圧油を連通路A2を介して油室である挿通孔5
8へ導入するポートである。51は入力接続ネジ部であ
り、配管等の接続用部材(図3ではフィルタを備える継
手を示してある)が接続されるように設けられており、
入力ポート50に連通している。なお、49はプラグで
あり、製造時に形成された孔(圧油の通路とならない)
を閉塞している。52は出力ポートであり、第2コント
ロールバルブ16b(以下、単に「コントロールバルブ
16」と記す)に接続され、パイロットバルブ12から
出力された圧油を連通路B2を介してコントロールバル
ブ16側へ出力するポートである。53は出力接続ネジ
部であり、出力ポート52に連通している。54はタン
クポートであり、後述するブーム用流量制御弁36を介
してドレインライン19からタンク20に連通してい
る。なお、第1切換弁30の場合、本実施例ではタンク
ポート54は流量制御弁を介せず直接タンクへ接続され
る。これは、ブームのオフセットは通常低速度で行われ
るように設定され、停止の際の衝撃が小さいためであ
る。但し、使用条件によっては流量制御弁を介在させて
もよいのは勿論である。
【0023】56はスプールであり、2つのくびれ部5
6a、56bが形成されており、挿通孔58内で軸線方
向に摺動可能に配されている。また、スプール56は、
常にスプリング60によって図面上右側へ付勢されてい
る。なお、挿通孔58は、その左端部形成された孔62
を介してドレインライン19から低圧源であるタンク2
0に連通されている。また、スプール56の軸芯に沿っ
て形成された貫通孔56cによって、挿通孔58の両端
は連通されており、スプール56の軸線方向の往復動
は、挿通孔58の両端に満たされる油によって規制を受
けない。第2ソレノイド33は、駆動軸部33aが、挿
通孔58の右内端面からスプリング60に対抗して挿通
孔58内へ進退可能に臨んで配されている。第2ソレノ
イド33に通電されているときには駆動軸部33aが突
出している。駆動軸部33aが突出している際には、図
3に示すように、スプール56を押圧し、そのスプール
56をスプリング60の付勢力に抗して左側に移動した
状態にしている。この際には、入力ポート50が、スプ
ール56の第1のくびれ部56aを介して出力ポート5
2に連通しており、パイロットバルブ12の圧油がコン
トロールバルブ16側へ供給できる状態となっている。
【0024】次に、ブームが上下方向に回動して所定の
範囲外に位置し、ブーム位置センサ26が信号を発生し
た際は、その信号によってリレースイッチ等を介して第
2ソレノイド33への通電が断たれる。第2ソレノイド
33がOFF状態になるため、図4に示すように、スプ
ール56がスプリング60の付勢力によって右側へ移動
すると共に、駆動軸部33aが第2ソレノイド33の本
体内へ引き込む。これによって、入力ポート50と出力
ポート52との連通は遮断され、パイロットバルブ12
からコントロールバルブ16への圧油の供給が遮断され
る。同時に第2のくびれ部56bによって出力ポート5
2とタンクポート54とが連通して、コントロールバル
ブ16へ供給されていた圧油は、ドレインライン19を
介してタンク20へ逃がされる。第2切換弁32のタン
クポート54とタンク20との間にはブーム用流量制御
弁36が設けられており、タンク20へ逃がす圧油の流
量を制御し、そのショックを緩和する。作動装置が停止
する際の予期しない衝撃的な振動等を回避できる。
【0025】次に、ブーム用流量制御弁36の一実施例
について、その詳細を図3に基づいて説明する。ブーム
用流量制御弁36は、一般的なショックレスバルブの構
成を備えており、基本的には、油室64に導入ポート6
6と排出ポート68が開口し、油室64の中には導入ポ
ート側の油室64aと排出ポート側の油室64bとを連
通する固定絞り72および連通孔73、74を有するス
プール70が往復動可能に挿入され、そのスプール70
の両側には油室64の内壁との間にスプリング75、7
6が弾装された構成を備えている。導入ポート66は、
パワーショベルの通常の作動時、油室64と前記第2切
換弁32のタンクポート54とを連通孔88bおよび流
路78を介して連通している。また、排出ポート68は
油室64とタンク20とをドレインライン19を介して
連通している。スプール70には、軸芯に沿って貫通孔
71が形成されており、その貫通孔71の中途部にオリ
フィス(固定絞り72)が設けられている。73は導入
ポート側の連通孔であり、導入ポート側の油室64aに
連通するように形成されている。また、74は排出ポー
ト側の連通孔であり、排出ポート68側の油室64bに
連通するように形成されている。
【0026】このような構成からなるショックレスバル
ブ(ブーム用流量制御弁36)の作用について以下に説
明する。先ず、図4のように第2切換弁32がOFFに
状態になり、前記出力ポート52とタンクポート54と
が連通して、コントロールバルブ16へ供給されていた
圧油は、ブーム用流量制御弁36の導入ポート66へ供
給される。その圧油は、導入ポート66から、導入ポー
ト側の連通孔73、導入ポート側の油室64a、固定絞
り72、排出ポート側の油室64b、排出ポート側の連
通孔74、排出ポート68を通過し、ドレインライン1
9を通って低圧側のタンク20へ排出される。圧油が導
入された初期段階において、固定絞り72には、導入ポ
ート66側から排出ポート68側への油の流れが発生す
るため、差圧が発生し、スプール70は排出ポート側の
スプリング76の付勢力に抗して排出ポート68側へ移
動する。流量が多くなると差圧が大きくなり、スプール
70がさらに排出ポート68側へ移動し、排出ポート6
8側の連通孔74が塞がれ、油の流れが減少する。これ
により、固定絞り72に発生していた差圧が小さくな
り、排出ポート68側のスプリング76の付勢力によっ
てスプール70が導入ポート66側へ移動し、再び油の
流れが多くなる。以上のような動作が短時間のうちに繰
り返され、上記差圧と排出ポート68側のスプリングの
付勢力が釣り合うような一定流量となる。そして、その
後導入ポート66に導入される圧油の圧力が減少して
も、固定絞り72の前後の差圧が減少してスプール70
が導入ポート側の油室64a側へ戻され、排出ポート側
の連通孔74の排出ポート68に開口する面積が拡大す
るため、排出される油の流量は略一定に保たれる。この
ようにブーム用流量制御弁36によれば、コントロール
バルブ16側に供給されていた油を、流量が略一定でゆ
っくりと最終的にタンク20へ流すことができる。
【0027】このように流量が制御されることで、第2
切換弁32によって、パイロットバルブ12からコント
ロールバルブ16への圧油の供給が急激に遮断された際
にも、ブームはゆっくりと作動して停止できる。すなわ
ち、その停止のショックを緩和できる。この効果は、ア
ームの動作についてアーム用流量制御弁38によって同
様に得られる。従って、作動装置が停止する際の予期し
ない衝撃的な振動を回避でき、安全性を向上できるので
ある。
【0028】なお、大型のパワーショベルの場合、コン
トロールバルブ16を作動させる油量が増大するため、
所定の速度の制御を行うには流量制御弁36、38で油
を逃がす量も増大させることを要する。このように機械
の大小によるコントロールバルブ16側から流量制御弁
36、38を通過してタンク20へ流れる油量の大小に
対応するには、固定絞り72のオリフィスの径を変えれ
ばよい。すなわち、大型のパワーショベルの場合は、固
定絞り72のオリフィスの径を大きくすればよい。従っ
て、他の部品は共用化が可能であり、製造コストを低減
できる。
【0029】次に、図5に基づいて、第1〜3切換弁3
0、32、34、ブーム用流量制御弁36およびアーム
用流量制御弁38を一体的に組み込んでバルブユニット
10を形成した実施例について説明する。図5の実施例
では、第1切換弁30を有する第1ブロック81、第2
切換弁32およびブーム用流量制御弁36を有する第2
ブロック82、第3切換弁34およびアーム用流量制御
弁38を有する第3ブロック83を併設して一体化して
ある。
【0030】また、バイパス開閉弁45が、各ブロック
81、82、83を貫くように形成された挿通孔84
と、その挿通孔84に挿通され、回動することによって
第1〜3バイパス通路41、42、43を開閉する冗長
スプール86によって構成されている。冗長スプール8
6は、第1〜3バイパス通路41、42、43に対応し
て、通路の両端の開口が90°位置に設けられた連通孔
88a、88b、88cを備えている。従って、このバ
イパス開閉弁45は、弁体86を手動(レバー46、図
1参照)或いはソレノイド等の動力によって回動するこ
とで開閉する回動式の開閉弁になっている。なお、この
バイパス開閉弁45は、3つの外周溝部を備えれば、弁
体を手動或いはソレノイド等の動力によって往復動する
ことで開閉するスプール式の開閉弁とすることも可能で
ある。さらに、以上の二つの開閉機構を備えることで、
例えば、一方を動力によって作動させ、他方を手動で作
動させるように設けて信頼性の向上を図ることもでき
る。なお、図5にはバイパス開閉弁45が閉じた状態を
示してある。
【0031】次に、バイパス開閉弁45の作用につい
て、以上の説明と同様に第2切換弁32について説明す
る。冗長スプール86のレバー46を操作して図3のよ
うにセットした場合、第2ソレノイド33がONの状態
では、図3に明かにパイロットバルブ12の圧油は、連
通路A2、入力ポート50、第2切換弁32内(挿通孔
58内)、出力ポート52、および連通路B2を通過し
てコントロールバルブ16に供給される。この状態を、
X連通状態ということにする。冗長スプール86は上記
のままでブームセンサ26が作動した場合、すなわち、
第2ソレノイド33がOFFの状態では、図4のよう
に、コントロールバルブ16に供給されていた圧油が、
連通路B2、出力ポート52、第2切換弁32内(挿通
孔58内)、タンクポート54、連通孔88b、流路7
8、ブーム用流量制御弁36、ドレインライン19を通
過してタンク20に供給される。この状態を、Y連通状
態ということにする。Y連通状態になることで、回動し
ていたブームはゆっくりと停止できる。
【0032】また、電気回路のトラブルで、コントロー
ルバルブ16の両側に対応して設けられた一対のバルブ
ユニット10、10の両側の第2ソレノイド33への通
電が切れて第2ソレノイド33がOFF状態になった場
合、両者のスプール56が移動してY連通状態になるた
め、パイロットバルブ12からコントロールバルブ16
の両側へ圧油を供給しない状態となる。従って、この状
態では作動装置(ここではブーム)が作動できない。こ
の際に、バイパス開閉弁45の冗長スプール86を、レ
バー46を操作して図7に示したように回動すること
で、図7に明かにパイロットバルブ12の圧油を、連通
路A2、第2バイパス通路42、連通路88b、タンク
ポート54、第2切換弁32内(挿通孔58内)、出力
ポート52、および連通路B2を通過してコントロール
バルブ16に供給する状態(この状態を、Z連通状態と
いうことにする)にできる。なお、このとき、タンクポ
ート54からブーム用流量制御弁36への連通は遮断さ
れる。これにより、作動装置(ここではブーム)を作動
させることが可能になる。さらに、第2切換弁32のス
プール56が、過渡状態にあって何等かの状態でステッ
クを起こして止まった場合についても、上記と同様に冗
長スプール86を操作することで、作動装置(ここでは
ブーム)を作動させることが可能になる。但し、以上の
ような状態になるためには、スプール56がどの位置で
止まっても、前記X連通状態または前記Z連通状態とな
るように、第2切換弁32を所定の構造に設けてあるこ
とを要するのは勿論である。
【0033】次に、図1、3、4、6、7に示すように
ドレインライン19の直下に設けられたタンクポートラ
イン80について説明する。前述したようにブーム用流
量制御弁36およびアーム用流量制御弁38は、ドレイ
ンライン19に連通しており、そのドレインライン19
を通って排出油がタンク20へ戻されるように構成され
ている。これに対して、タンクポートライン80は、ド
レインライン19に近接して配されており、油圧ポンプ
から吐出されリリーフバルブ等を通過してタンク20へ
排出される排出油の通路として設けられている。このよ
うにタンクポートライン80を配することで、タンクポ
ートライン80中の排出油の熱を、ドレインライン19
中の排出油へ伝達できる。排出油は油圧ポンプから吐出
されたものであり、加熱されている。従って、低油温時
においてドレインライン19内の排出油の温度上昇を早
め、ブーム用流量制御弁36およびアーム用流量制御弁
38の性能を向上させることができる。なお、リリーフ
バルブ92(図2参照)は、例えば、油圧ポンプ18と
パイロットバルブ12との間に、パイロットバルブ12
へ供給する圧油の圧力を略一定に保つために配設される
ものがある。
【0034】以上に説明したように本発明によれば、コ
ンピュータ(精密電子部品)を要しないため、故障しに
くく、扱い易い。また、コンピュータを搭載する場合に
比べ簡単な搭載構造でよいため製造コストを低減でき
る。以上の実施例では、ブームのオフセットは低速度で
行うことを前提に、第1切換弁30には、ショックレス
バルブを設けなかったが、ショックを緩和できる効果を
必要とする使用条件の場合には、第2切換弁および第3
切換弁と同様にショックレスバルブを設けてもよいのは
勿論である。また、以上の実施例では、絞り手段として
ブーム用流量制御弁36およびアーム用流量制御弁38
のように低温時にも作動可能な温度保証型のショックレ
スバルブを用いたが、本発明はこれに限らず、例えば、
図7に示すような単なる絞り90によっても、温度保証
はできないが同等の効果を得ることができる。以上、本
発明につき好適な実施例を挙げて種々説明してきたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の
精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿
論のことである。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、切換弁(ON・OFF
弁)と、絞り手段(流量制御弁等)を組み合わせて用い
ることで、コンピュータと比例電磁弁を用いることな
く、作業装置がパワーショベル本体に干渉することを防
止できると共に、ブームおよびアームを含む作業装置の
停止の際の衝撃を緩和できるパワーショベルの操作系バ
ルブシステムを設けることができる。従って、好適な干
渉防止機能と、好適な停止の際の衝撃緩和機能を備える
パワーショベルの製造コストを大幅に低減できるという
著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパワーショベルの操作系バルブ
システムの一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明にかかるバルブユニットの装着部位を説
明する回路図である。
【図3】本発明にかかるバルブユニットの一実施例を示
す断面図である。
【図4】図3の実施例の作動状態を示す断面図である。
【図5】本発明にかかるバイパス開閉弁を説明する説明
図である。
【図6】図3の実施例の使用状態を示す断面図である。
【図7】本発明にかかる流量制御弁の他の実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 バルブユニット 24 オフセットセンサ 26 ブーム位置センサ 28 アーム位置センサ 30 第1切換弁 32 第2切換弁 34 第3切換弁 36 ブーム用流量制御弁 38 アーム用流量制御弁 41 第1バイパス通路 42 第2バイパス通路 43 第3バイパス通路 45 バイパス開閉弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーショベルのブームおよびアームの
    動作を制御するために、ブームのオフセット用の第1コ
    ントロールバルブおよび第1パイロットバルブと、ブー
    ムの回動用の第2コントロールバルブおよび第2パイロ
    ットバルブと、アームの回動用の第3コントロールバル
    ブおよび第3パイロットバルブとが備えられたパワーシ
    ョベルの操作系バルブシステムにおいて、 ブームがパワーショベルの基体に対して所定の範囲外に
    オフセットされた際に信号を発生するオフセットセンサ
    と、 ブームが上下方向に回動して所定の範囲外に位置した際
    に信号を発生するブーム位置センサと、 アームが上下方向に回動して所定の範囲外に位置した際
    に信号を発生するアーム位置センサと、 前記第1コントロールバルブと前記第1パイロットバル
    ブの間に設けられ、ブームをオフセットさせる際には前
    記両者を連通し、前記オフセットセンサからの信号を受
    けた際には、第1パイロットバルブから第1コントロー
    ルバルブへの圧油の供給を遮断すると共に、第1コント
    ロールバルブへ供給されていた圧油をタンクへ逃がす第
    1切換弁と、 前記第2コントロールバルブと前記第2パイロットバル
    ブの間に設けられ、ブームを回動させる際には前記両者
    を連通し、前記ブームセンサからの信号を受けた際に
    は、第2パイロットバルブから第2コントロールバルブ
    への圧油の供給を遮断すると共に、第2コントロールバ
    ルブへ供給されていた圧油をタンクへ逃がす第2切換弁
    と、 前記第3コントロールバルブと前記第3パイロットバル
    ブの間に設けられ、アームを回動させる際には前記両者
    を連通し、前記アームセンサからの信号を受けた際に
    は、第3パイロットバルブから第3コントロールバルブ
    への圧油の供給を遮断すると共に、第3コントロールバ
    ルブへ供給されていた圧油をタンクへ逃がす第3切換弁
    と、 前記第2切換弁とタンクの間に設けられ、タンクへ逃が
    す圧油の流れを規制するブーム用絞り手段と、 前記第3切換弁とタンクの間に設けられ、タンクへ逃が
    す圧油の流れを規制するアーム用絞り手段とを具備する
    ことを特徴とするパワーショベルの操作系バルブシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記ブーム用絞り手段がタンクへ逃がす
    圧油の流量を制御するブーム用流量制御弁であり、前記
    アーム用絞り手段がタンクへ逃がす圧油の流量を制御す
    るアーム用流量制御弁であることを特徴とする請求項1
    記載のパワーショベルの操作系バルブシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1パイロットバルブと前記第1コ
    ントロールバルブとを連通可能に設けられた第1パイパ
    ス通路と、 前記第2パイロットバルブと前記第2コントロールバル
    ブとを連通可能に設けられた第2パイパス通路と、 前記第3パイロットバルブと前記第3コントロールバル
    ブとを連通可能に設けられた第3パイパス通路と、 前記第1バイパス通路、前記第2バイパス通路および前
    記第3バイパス通路を開閉するバイパス開閉弁とを備え
    ることを特徴とする請求項1または2記載のパワーショ
    ベルの操作系バルブシステム。
  4. 【請求項4】 前記第1切換弁を有する第1ブロック、
    前記2切換弁および前記ブーム用絞り手段を有する第2
    ブロック、前記切換弁および前記アーム用絞り手段を有
    する第3ブロックが併設され、前記バイパス開閉弁が、
    各前記ブロックに内蔵された前記第1バイパス通路、前
    記第2バイパス通路および前記第3バイパス通路を貫く
    ように形成された挿通孔と、該挿通孔に挿通され、移動
    動作によって第1バイパス通路、第2バイパス通路およ
    び第3バイパス通路を同時に開閉する弁体を備えること
    を特徴とする請求項3記載のパワーショベルの操作系バ
    ルブシステム。
  5. 【請求項5】 前記ブーム用絞り手段および前記アーム
    用絞り手段からタンクへ排出される排出油の通路として
    設けられたドレインラインと、 該ドレインラインに近接して配され、油圧ポンプから吐
    出されリリーフバルブ等を通過してタンクへ排出される
    排出油の通路として設けられたタンクポートラインとを
    具備することを特徴とする請求項1、2、3または4記
    載のパワーショベルの操作系バルブシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013073112A1 (ja) * 2011-11-16 2013-05-23 川崎重工業株式会社 クッションバルブ装置、及びそれを備えるマルチクッションバルブユニット
US11391308B2 (en) 2018-04-11 2022-07-19 Komatsu Ltd. Work vehicle

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013073112A1 (ja) * 2011-11-16 2013-05-23 川崎重工業株式会社 クッションバルブ装置、及びそれを備えるマルチクッションバルブユニット
JP2013104518A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Kawasaki Heavy Ind Ltd クッションバルブ装置、及びそれを備えるマルチクッションバルブユニット
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