JPH10135837A - オーディオ用デルタシグマ変調器 - Google Patents
オーディオ用デルタシグマ変調器Info
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Abstract
変調器において、良好な線形性を維持し、信号対雑音比
を向上させ、チップ面積を減少させる。 【解決手段】 各係数が1以下の積分器20、21、2
2、23、24を、5段順次カスケードに接続し、1段
目の積分器20に入力Xを加える。5段目の積分器24
の出力を小さい値のフィードバック係数で4段目の積分
器23の入力側へマイナスで加える。各積分器20、2
1、22、23、24の出力を、各係数が1以下の各個
別の係数器26、27、28、29、30を介して取り
出して加算器36で加算し、比較器31で2値状態に量
子化し、出力Yとする。出力Yは、他方、遅延器32お
よびD/A変換器33を介して、入力Xに対してマイナ
スで加える。
Description
ーディオ用5次デルタシグマ変調器に関するもので、特
にマルチメディアのオーディオ信号処理回路においてア
ナログディジタル変換器やディジタルアナログ変換器の
中で主要処理回路要素として使用される18ビット以上
の分解能を有する5次デルタシグマ変調器に関するもの
である。
グ、oversampling)アナログディジタル変換器およびデ
ィジタルアナログ変換器で使用されるデルタシグマ変調
器(ノイズシェーパ、noise shaperとも呼ばれる)は、
入力信号に対しては低域通過フィルタ(LPF)として
動作し、量子化された雑音(quantized noise)を高周
波数領域に遷移させながら、変調器の次数と過標本化比
(規定のサンプリングレートの所定倍のレートでサンプ
リングする、その倍数)を増加させることにより、入力
信号帯域内での雑音を減少させるものである。特に、1
8ビットの分解能(resolution)を有するオーディオ信
号処理の場合、信号対雑音比は100dB以上であるの
で、これを実現するためには、過標本化比を128とし
変調器の次数を4次として設計することもできるが、そ
のようにすると、チップの面積が増加する。したがっ
て、通常、18ビットの分解能を有するオーディオ信号
を処理する場合、過標本化比を64とし、変調器の次数
を5次として設計される。
調器を示すブロックダイアグラムである。図面中、符号
40、44、46、50、52は、それぞれ係数が表示
された積分器であり、符号54、56は、それぞれ表示
された係数のフィードバック係数器であり、60、6
2、64、66、68は、それぞれ表示された係数のフ
ィードフォワード係数器であり、26、28は、量子化
器であり、70は、3レベルのディジタルアナログ変換
器であり、38、42、48は、積分器のカスケードル
ート上の加算器であり、58は、各積分器からの全部の
出力の加算器である。
タシグマ変調器は、最終段の積分器52の出力を4段目
の積分器50の入力へ適切な利得(図では、0.02
0)のフィードバック係数器56を介してフィードバッ
クさせ、3段目の積分器46の出力を2段目の積分器4
4の入力へ適切な利得(図では、0.0115)のフィ
ードバック係数器54を介してフィードバックさせて、
変調器を安定化させている。しかし、このようにフィー
ドバックループが多くなると、線形性が低下するし、フ
ィードバック係数器54の係数値(利得)が小さいため
にキャパシタの容量が大きくなり、設計に際して、チッ
プ面積を大きく占有することになるという問題があっ
た。
は、線形性の減少とチップ面積の増加であるが、それは
フィードバック係数器54の係数値によって左右され
る。このフィードバック係数器54の係数値は、線形性
を維持させるためには非常に小さい値に設定するのがよ
く、入力信号帯域内において、伝達関数の零点(ゼロ
点)が0である周波数に近く位置させることができる
が、その係数値が小さくなるにつれてチップ面積が増加
する。
の問題点を解決すべくなされたもので、線形性と集積度
および信号対雑音比を向上させた5次デルタシグマ変調
器を提供することを目的とする。
デルタシグマ変調器において、フィードバック係数器5
4の係数値を0にすると、それはこのフィードバックル
ープが不必要であることを意味するが、それとともに積
分器44の係数を小さくすると、図4の従来の構成で発
生した多いフィードバックループに起因する線形性の低
下とキャパシタの値が大きくなることなどの問題点を解
決できることに気付いた。
調器は、入力信号Xを受け出力信号Yを出力するもので
あるが、まず、構成の概要を説明すると、各係数が1以
下の積分器を、5段順次カスケードに接続し、1段目の
積分器に入力Xを加え、5段目の積分器の出力を小さい
値のフィードバック係数で4段目の積分器の入力側へマ
イナスで加え、五つの各積分器の出力を、各係数が1以
下の各個別の係数器を介して取り出して加算器で加算
し、その加算出力を比較器で2値状態に量子化し、出力
Yとし、その出力Yを、他方、遅延器およびD/A変換
器を介して、入力Xに対してマイナスで加えるように構
成されている。
るデルタシグマ変調器は、入力信号Xを受け出力信号Y
を出力するものであって、出力信号Yを遅延させてディ
ジタルアナログ変換(D/A変換)した信号と入力信号
Xとの差を求める第1加算部と、第1加算部の出力値を
入力とする第1積分器と、第1積分器の出力に係数を演
算して出力する第1フィードフォワード係数器と、第1
積分器の出力を入力とする第2積分器と、第2積分器の
出力に係数を演算して出力する第2フィードフォワード
係数器と、第2積分器の出力を入力とする第3積分器
と、第3積分器の出力に係数を演算して出力する第3フ
ィードフォワード係数器と、第3積分器の出力と後述の
第1フィードバック係数器の出力との差を求める第2加
算部と、第2加算部の出力値を入力とする第4積分器
と、第4積分器の出力に係数を演算して出力する第4フ
ィードフォワード係数器と、第4積分器の出力を入力と
する第5積分器と、第5積分器の出力に係数を演算して
出力する第5フィードフォワード係数器と、第5積分器
の出力にフィードバック係数を演算して第2加算部へフ
ィードバックする第1フィードバック係数器と、第1フ
ィードフォワード係数器、第2フィードフォワード係数
器、第3フィードフォワード係数器、第4フィードフォ
ワード係数器および第5フィードフォワード係数器の出
力の和を求める第3加算部と、第3加算部の出力値を入
力にして所定の基準値との比較をし出力信号Y値を出力
する比較器と、その比較器の出力を入力とする遅延器
と、その遅延器の出力を入力にして第1加算部に出力す
るディジタルアナログ変換フィードバック係数器とを備
えて構成したものである。
タシグマ変調器によれば、伝達関数の零点を周波数が0
である周波数に近接させることにより線形性が増加する
とともに、従来のものに比べて、カスケード積分器ルー
ト上の前半のフィードバックループと加算器が除去され
るため、チップ面積が減少し、信号対雑音比も向上す
る。
発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形
態間において共通する部分、部位には同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。
について、従来例を参照して説明する。図5は、従来の
一般化された5次のデルタシグマ変調器の構成を示すブ
ロック図である。図面符号1、2、3、4、5は係数器
を含む積分器であり、符号6、7はフィードバック係数
器であり、符号8、9、10、11、12はフィードフ
ォワード係数器であり、13は量子化器であり、符号1
4は遅延器であり、符号15はディジタルアナログ変換
フィードバック係数器であり、符号16、17、18は
積分器への入力の加算器であり、符号19は各積分器か
らの出力を加算する加算器を示す。
14により時間遅延(z-1)され、既設定されたディジ
タルアナログ変換フィードバック係数器15の係数値b
1に合わせて、ディジタル値からアナログ値に変換さ
れ、この変換されたアナログ値を加算器16において入
力信号Xの値から差し引いた差の値が、積分器1に入力
されて、積分器1により積分される。1段目の積分器1
の出力は、3段目の積分器3の出力をフィードバック回
路6で適切な値にスケーリングしたフィードバック値と
ともに加算器17を経た値(差分)として2段目の積分
器2の入力に加えられて、積分され、出力される。この
とき、1段目の積分器1の出力信号は、フィードフォワ
ード係数器8によりスケーリングされて、最終積分器5
の出力側に位置する出力加算器19へ加算される。上記
2段目の積分器2の出力は、3段目の積分器3の入力へ
加えられて、積分される。このとき、2段目の積分器の
出力は、フィードフォワード係数器9により所定の係数
でスケーリングされて、最終積分器5の出力側に位置す
る出力加算器19へ加算される。
ック回路7により適切な係数値でスケーリングした値と
上記3段目の積分器3の出力値との差を加算器18によ
り求め、4段目の積分器4の入力へ加えて、積分する。
このとき、3段目の積分器3の出力は、フィードフォワ
ード係数器10によりスケーリングされ、最終積分器5
の出力側に位置する出力加算器19へ加算される。上記
4段目の積分器4の出力は、5段目の積分器5の入力へ
加えられて、積分される。このとき、4段目の積分器4
の出力は、フィードフォワード係数器11によりスケー
リングされ、最終積分器5の出力側に位置する出力加算
器19へ加算される。上記5段目の積分器5の出力は、
フィードフォワード係数器12によりスケーリングさ
れ、出力加算器19へ加算される。この出力加算器19
において、各フィードフォワード係数器8、9、10、
11、12からの各スケーリングされた信号が加算され
て、量子化器13の入力側に加えられる。量子化器13
は、2レベルの量子化器で、入力が基準電圧より大きい
ときはハイ信号を、基準電圧より小さいときはロー信号
を、それぞれ出力する。この出力信号Yは、前述のよう
に、遅延器14とディジタルアナログ変換フィードバッ
ク係数器15を介して、入力側にある加算器16へ供給
される。
現すると、次のようになる。
は量子化雑音信号であり、各係数の値は次のとおりであ
る。
図5の積分器2、3、4、5の係数を示し、f4、f5、
f6、f7、f8は、それぞれ図5のフィードフォワード
係数器8、9、10、11、12の係数を示し、c1、
c2は、それぞれ図5の3段目、5番目の積分器3、5
からの出力をそれぞれスケーリングするフィードバック
回路6、7の係数であり、b1は出力Yを時間遅延(z
-1)させた後ディジタルアナログ変換させるためのフィ
ードバック係数器15の係数値である。
において、f1、f2、f3、f4、f5、f6、f7、f8、
f9、b1、c1、c2は、全て正の値として係数が定義さ
れているが、図4の場合(b1=1、c1=0.011
5、f9=1)に比べて、b=1のままでc1=0とする
と、伝達関数の零点が0である周波数により近く位置さ
せることができるし、c1=0.0115とf9=1であ
った代わりにc1=0とf9=0.9を使用すると、この
部分の利得を維持したままで、チップの面積をより減少
させることができることを見出した。
るような5次のデルタシグマ変調器を提供するもので、
その構成を図1のブロック図に示す。図2は、図1の等
価回路図である。
デルタシグマ変調器は、入力信号Xを受け出力信号Yを
出力するものであって、出力信号Yを遅延させてディジ
タルアナログ変換(D/A変換)した信号と入力信号X
との差を求める第1加算器34と、第1加算器34の出
力値を入力とする係数=1の第1積分器20と、第1積
分器20の出力に係数f4=0.95を演算して出力す
る第1フィードフォワード係数器26と、第1積分器2
0の出力を入力とする係数f9=0.9の第2積分器2
1と、第2積分器21の出力に係数f5=0.45を演
算して出力する第2フィードフォワード係数器27と、
第2積分器21の出力を入力とする係数f1=0.2の
第3積分器22と、第3積分器22の出力に係数f6=
0.60を演算して出力する第3フィードフォワード係
数器28と、第3積分器22の出力と後述の第1フィー
ドバック係数器25の出力との差を求める第2加算器3
5と、第2加算器35の出力値を入力とする係数f2=
0.2の第4積分器23と、第4積分器23の出力に係
数f7=0.45を演算して出力する第4フィードフォ
ワード係数器29と、第4積分器23の出力を入力とす
る係数f3=0.2の第5積分器24と、第5積分器2
4の出力に係数f8=0.15を演算して出力する第5
フィードフォワード係数器30と、第5積分器24の出
力にフィードバック係数c2=0.020を演算して第
2加算器35へフィードバックする第1フィードバック
係数器25と、第1フィードフォワード係数器26、第
2フィードフォワード係数器27、第3フィードフォワ
ード係数器28、第4フィードフォワード係数器29お
よび第5フィードフォワード係数器30の出力の和を求
める第3加算器36と、第3加算器36の出力値を入力
にして所定の基準値VREFとの比較をし出力信号Y値を
出力する比較器31と、その比較器31の出力を入力と
する遅延器32と、その遅延器32の出力を入力にして
第1加算器34へ出力する係数b1=1のディジタルア
ナログ変換フィードバック係数器33とを備えて構成さ
れている。
信号を入力として2レベル以上の出力状態を有する量子
化器で、ディジタル信号を出力する。ディジタルアナロ
グ変換フィードバック係数器33は、1以下の係数を持
ち、遅延器32で時間遅延(z-1)させた比較器31か
らのディジタル信号をアナログ信号に変換して、加算器
34へフィードバックする。第1、2、3、4、5積分
器20、21、22、23、24は、積分器をカスケー
ドに接続したもので、関心ある周波数帯域内の量子化雑
音を高周波領域にノイズシェーピング(noise shapin
g)することができる。第1積分器20は、入力信号X
と上記ディジタルアナログ変換した信号との差を係数=
1を用いて積分する。第1フィードフォワード係数器2
6は、第1積分器20の出力を1より小さい係数値にス
ケーリングして、第3加算器36を通って比較器31の
入力に加える。
を1より小さい値の係数を用いて積分する。第2フィー
ドフォワード係数器27は、第2積分器21の出力を1
より小さい値にスケーリングして、第3加算器36を通
って比較器31の入力として加える。
を1より小さい値の係数を用いて積分する。第3フィー
ドフォワード係数器28は、第3積分器22の出力を1
より小さい係数値にスケーリングして、第3加算器36
を通って比較器31の入力として加える。
と、第5積分器24の出力信号を1より小さい係数値に
スケーリングしてフィードバックした信号との差を、1
より小さい値の係数を用いて積分する。第4フィードフ
ォワード係数器29は、第4積分器23の出力を1より
小さい係数値にスケーリングして第3加算器36を通っ
て比較器31の入力として加える。
を1より小さい値の係数を用いて積分する。第5フィー
ドフォワード係数器30は、第5積分器24の出力を1
より小さい係数値にスケーリングして、第3加算器36
を通って比較器31の入力として加える。
22、23、24の各係数、フィードバック係数器25
の係数、第1、2、3、4、5フィードフォワード係数
器26、27、28、29、30の各係数、およびディ
ジタルアナログ変換フィードバック係数器33の係数
を、ディジタルアナログ変換機のノイズシェーパである
デルタシグマ変調器では、バイナリコードに変換させて
使用するが、この発明のデルタシグマ変調器では、それ
ぞれの積分器が出力する各出力信号を各所定の時間だけ
時間遅延させた後、各入力信号と時間遅延した出力信号
の合計を出力させる。
と図4に示した従来技術の回路との周波数特性を比較し
て表し、図面から分かるように、従来技術の場合二つあ
った凹みが、この発明では一つになっている。
積分器24の出力を、上記第4積分器23の入力へフィ
ードバックする代わりに、上記第3積分器22の入力ま
たは上記第2積分器21の入力のいずれか一方にスケー
リングして加えてもよい。
記最終の第5積分器24の出力を1より小さい係数値に
スケーリングして、同時にそれぞれ上記第2、3、4積
分器21、22、23の入力に加えるようにしてもよ
い。上記第5積分器24の出力を上記第4、3、2積分
器23、22、21の入力にそれぞれスケーリングして
加える場合、それぞれの信号は第3、2、1積分器2
2、21、20の各出力信号との差を形成して、それら
各差信号を上記第4、3、2積分器23、22、21で
積分することになる。
ば、伝達関数の零点を周波数が0である周波数に近接さ
せたことにより線形性が向上するのみでなく、フィード
バックループおよび入力加算器が省かれるため、チップ
面積が減少することになり、信号対雑音比も向上する。
なお、キャパシタの容量値がチップ面積の寸法を左右す
ることにおいて、その容量値を小さくすることにより、
今後のアナログディジタル変換器(ADC)にも適用可
能であり、かつこの発明に従ってデシマル値をバイナリ
値に修正する場合、ディジタルアナログ変換器に適用さ
れるディジタルノイズシェーパを設計できるので、18
ビット以上のオーディオディジタルアナログ変換器(D
AC)の開発に有用である。
成を示すブロック図である。
特性を従来技術のと比較して示すグラフである。
示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
数器、 31:比較器、 32:遅延器、 33:ディジタルアナログ変換フィードバック係数器、 34、35:積分器への入力加算器、 36:積分器からの出力加算器
Claims (18)
- 【請求項1】 入力信号Xを受け出力信号Yを出力する
デルタシグマ変調器において、 上記出力信号Yを遅延させディジタルアナログ変換した
信号と上記入力信号Xとの差を求める第1加算部と、 上記第1加算部の値を入力とする第1積分器と、 上記第1積分器の出力に係数を掛けて出力する第1フィ
ードフォワード係数器と、 上記第1積分器の出力を入力とする第2積分器と、 上記第2積分器の出力に係数を掛けて出力する第2フィ
ードフォワード係数器と、 上記第2積分器の出力を入力とする第3積分器と、 上記第3積分器の出力に係数を掛けて出力する第3フィ
ードフォワード係数器と、 上記第3積分器の出力と後述の第1フィードバック係数
器の出力との差を求める第2加算部と、 上記第2加算部の出力値を入力とする第4積分器と、 上記第4積分器の出力に係数を掛けて出力する第4フィ
ードフォワード係数器と、 上記第4積分器の出力を入力とする第5積分器と、 上記第5積分器の出力に係数を掛けて出力する第5フィ
ードフォワード係数部と、 上記第5積分器の出力に係数を掛けて上記第2加算部へ
フィードバックする第1フィードバック係数器と、 上記第1フィードフォワード係数器、上記第2フィード
フォワード係数器、上記第3フィードフォワード係数
器、上記第4フィードフォワード係数器および上記第5
フィードフォワード係数器の出力を加算する第3加算部
と、 上記第3加算部の出力値を所定の基準値と比較して比較
結果を出力信号Y値として出力する比較器と、 上記比較器の出力を所定時間遅延させる遅延器と、 上記遅延器の出力に係数を掛けて上記第1加算部に出力
するディジタルアナログ変換フィードバック係数器とを
備えてなる5次デルタシグマ変調器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変調
器であって、 上記比較器は、上記第3加算部を経た最終信号を入力と
して2レベル以上の信号値を有する量子化器にディジタ
ル信号を出力させることを特徴とするもの。 - 【請求項3】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変調
器であって、 上記ディジタルアナログ変換のフィードバック係数部
は、1以下の係数を有し、所定時間遅延させた上記比較
器のディジタル信号をアナログに変換させることを特徴
とするもの。 - 【請求項4】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変調
器であって、 上記第1、第2、第3、第4および第5の積分器は、順
次縦続接続されることにより、関心のある周波数帯域内
の量子化ノイズを高周波領域でノイズ整形できるもので
あることを特徴とするもの。 - 【請求項5】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変調
器であって、 上記第1積分器は、1である係数を有し、入力信号とデ
ィジタルアナログ変換された信号との差を積分すること
を特徴とするもの。 - 【請求項6】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変調
器であって、 上記第1フィードフォワード係数器は、上記第1積分器
の出力を1より小さい係数値でスケーリングして上記第
3加算部を介して上記比較器の入力として加えることを
特徴とするもの。 - 【請求項7】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変調
器であって、 上記第2積分器の係数は、1より小さい値を有すること
を特徴とするもの。 - 【請求項8】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変調
器であって、 上記第2フィードフォワード係数器は、上記第2積分器
の出力を1より小さい係数値でスケーリングして上記第
3加算部を介して上記比較器の入力として加えることを
特徴とするもの。 - 【請求項9】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変調
器であって、 上記第3フィードフォワード係数部は、上記第3積分器
の出力を1より小さい係数値でスケーリングして上記第
3加算部を介して上記比較器の入力として加えることを
特徴とするもの。 - 【請求項10】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変
調器であって、 上記第4積分器は、上記第3積分器の出力と、上記第5
積分器の出力信号を1より小さい係数値でスケーリング
してフィードバックした信号との差を積分するものであ
ることを特徴とするもの。 - 【請求項11】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変
調器であって、 上記第4積分器の係数は、1より小さい値を有すること
を特徴とするもの。 - 【請求項12】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変
調器であって、 上記第4フィードフォワード係数部は、上記第4積分機
の出力を1より小さい係数値でスケーリングして上記第
3加算部を介して上記比較器の入力として加えることを
特徴とするもの。 - 【請求項13】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変
調器であって、 上記第5フィードフォワード係数部は、上記第5積分機
の出力を1より小さい係数値でスケーリングして上記第
3加算部を介して上記比較機の入力として加えることを
特徴とするもの。 - 【請求項14】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変
調器であって、 上記各積分器の係数と、上記フィードバック係数器の係
数と、上記各フィードフォワード係数器の係数と、ディ
ジタルアナログ変換係数器の係数を、ディジタルアナロ
グ変換器のノイズシェーパではバイナリコードに変換さ
せて使用することを特徴とするもの。 - 【請求項15】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変
調器であって、 上記ディジタルアナログ変換器のノイズシェーパでは各
々の積分器が出力信号を出力するが上記出力信号を時間
遅延させ所定の時間後に各入力信号と上記時間遅延され
た出力信号の合計を出力させることを特徴とするもの。 - 【請求項16】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変
調器であって、 上記第5積分器の出力を、上記第4積分器の入力以外の
上記第3積分器の入力または上記第2積分器の入力のい
ずれか一つにスケーリングして加えることを特徴とする
もの。 - 【請求項17】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変
調器であって、 上記最終の第5積分器の出力を1より小さい係数値でス
ケーリングすると同時に、各々第2、第3および第4積
分器の入力に加えられることを特徴とするもの。 - 【請求項18】 請求項1に記載の5次デルタシグマ変
調器であって、 上記第5積分器の出力を上記第4、第3及び第2積分器
の入力にスケーリングして加えられるとき、各々の信号
は第3、第2および第1積分器の出力信号との差を形成
して上記第4、第3および第2積分器で積分することを
特徴とするもの。
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