JPH10133288A - デジタルプリント装置 - Google Patents

デジタルプリント装置

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JPH10133288A
JPH10133288A JP28657296A JP28657296A JPH10133288A JP H10133288 A JPH10133288 A JP H10133288A JP 28657296 A JP28657296 A JP 28657296A JP 28657296 A JP28657296 A JP 28657296A JP H10133288 A JPH10133288 A JP H10133288A
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口 恭 伸 阪
Shinji Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出力するプリントのサイズを任意に、かつ複
数、登録しておくことができ、所望サイズのプリントを
容易に出力できると共に、連続的な作業、例えば、1本
のストリップスからのプリントの出力作業中でも、容易
に出力するプリントのサイズを変更することができるデ
ジタルプリント装置を提供する。 【解決手段】プリントのプリントサイズを複数、任意に
設定および/または変更して登録する登録手段と、登録
手段に登録されたプリントサイズから任意のものを選択
して、出力するプリントのプリントサイズとして指示す
る指示手段と、連続的に行われているプリントの出力作
業中に、指示手段によって指示されたプリントサイズを
登録手段に登録された任意のプリントサイズに変更する
変更手段とを有することにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を光電的
に読み取って画像データを得、この画像データに応じて
変調した記録光で感光材料を露光して、この画像が再生
されたプリントを出力するデジタルプリント装置の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光によって行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、プリン
トとするデジタルフォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、信号処理によって色濃度補正が行わ
れて露光条件が決定される。従って、露光時のオペレー
タによる露光条件の決定、さらにはフィルタや絞り等の
調整が不要で、1画像当たりの露光にかかる時間は短時
間であり、また、露光時間も画像サイズに応じて一定で
あるため、従来の面露光に比して迅速な焼き付を行うこ
とができる。しかも、複数画像の合成や画像分割等のプ
リント画像の編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の各種
の画像処理も自由に行うことができ、用途に応じて自由
に処理した仕上りプリントを出力することができる。ま
た、仕上りプリントの画像は、基本的に画像データとし
て扱われるので、仕上りプリントの出力のみならず、画
像データをコンピュータ等に供給することができ、ま
た、フロッピーディスク等の記録媒体に保存しておくこ
とができるので、焼増し等の際に、原稿となるフィルム
を用意する必要がなく、また、再度露光条件を決定する
必要がないので迅速かつ簡易に作業を行うことができ
る。さらに、従来の直接露光によるプリントでは、分解
能、色/濃度再現性等の点で、フィルム等に記録されて
いる画像をすべて再生することはできないが、デジタル
フォトプリンタによればフィルムに記録されている画像
(濃度情報)をほぼ100%再生したプリントが出力可
能である。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取る
スキャナ(画像読取装置)、読み取った画像を画像処理
して画像記録の露光条件を決定する画像処理(セットア
ップ)装置、および決定された露光条件に従って感光材
料を走査露光して現像処理を施すプリンタ(画像記録装
置)より構成される。
【0006】スキャナでは、光源から射出された読取光
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を担
持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによって
CCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換す
ることにより画像を読み取り、必要に応じて各種の画像
処理を施した後に、フィルムの画像データ(画像データ
信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、プ
レスキャンの画像データから画像処理条件を設定して、
設定した条件に応じた画像処理を本スキャンの画像デー
タに施し、画像記録のための出力画像データ(露光条
件)としてプリンタに送る。プリンタでは、例えば、光
ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処理装置
から送られた画像データに応じて光ビームを変調して、
この光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主走査方
向と直交する副走査方向に感光材料を搬送することによ
り、画像を担持する光ビームによって感光材料を露光
(焼付け)して潜像を形成し、次いで、感光材料に応じ
た現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像が再
生された仕上りプリント(写真)とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
デジタルフォトプリンタで出力する仕上りプリントのサ
イズは一定では無く、Lサイズやパノラマサイズ等の主
要なサイズに加え、仕上りプリントを注文した顧客の要
望に応じて、四つ切、A4サイズ等の大サイズの仕上り
プリントも出力できる必要がある。また、デジタルフォ
トプリンタのユーザ(すなわちラボ店や現像所)や、そ
の顧客の要望に応じて、前述のような定型サイズのみな
らず、任意のサイズの仕上りプリントも出力できるのが
好ましい。
【0008】さらに、一人の顧客からの注文、例えば、
1本のストリップを原稿とする仕上りプリントのサイズ
は必ずしも均一でなく、Lサイズとパノラマサイズとが
混在することは多々あり、また場合によっては、1本の
ストリップに撮影された画像を主にLサイズで出力し
て、1つあるいは複数の特定画像のみを定型もしくは非
定型の別サイズの仕上りプリントで出力するという注文
もある。従って、デジタルフォトプリンタには、このよ
うな要求にも好適かつ簡易に対応できることが求められ
る。
【0009】しかしながら、ユーザや顧客のこのような
要望に、好適かつ簡易に答えられるデジタルフォトプリ
ンタは、未だ実現してはいない。
【0010】本発明の目的は、出力するプリントのサイ
ズを任意に、かつ複数、設定および/または変更して登
録しておくことができ、顧客やユーザの要望に応じた所
望サイズのプリントを容易に出力できると共に、連続的
な作業、例えば、1本のストリップスからのプリントの
出力作業中でも、セットされている感光材料に応じて、
容易に出力するプリントのサイズを変更することが可能
で、さらに、好ましくは、プリントサイズに加え、出力
するプリントの縁の有無の選択、および縁有りの場合に
は、縁の幅を4辺で独立に設定して登録することができ
る、前述のデジタルフォトプリンタ等に好適に利用され
るデジタルプリント装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、原稿画像を光電的に読み取り、得られた
画像データに応じて変調した記録光で感光材料を露光
し、現像処理を施して、複数から選択されたプリントサ
イズのプリントとして出力するデジタルプリント装置で
あって、前記プリントのプリントサイズを複数、任意に
設定および/または変更して登録する登録手段と、前記
登録手段に登録されたプリントサイズから任意のものを
選択して、出力するプリントのプリントサイズとして指
示する指示手段と、連続的に行われているプリントの出
力作業中に、前記指示手段によって指示されたプリント
サイズを前記登録手段に登録された任意のプリントサイ
ズに変更する変更手段とを有することを特徴とするデジ
タルプリント装置を提供する。
【0012】また、前記登録手段が、プリントサイズに
加え、登録されたプリントサイズの出力プリントにおけ
る、プリントの周辺部の縁の有無の指定手段、および縁
ありと指定されたプリントサイズでの縁の幅を各辺で個
別に設定する設定手段を有するのが好ましい。
【0013】さらに、前記指示手段が前記登録手段に登
録さているプリントサイズを表示する表示手段を有し、
かつ、この登録手段が、登録されているプリントサイズ
から前記表示手段における表示の有無を選択する選択手
段を有するのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデジタルプリント
装置について、添付の図面に示される好適実施例に基づ
いて詳細に説明する。
【0015】図1に本発明のデジタルプリント装置の一
例のブロック図が示される。図1に示されるデジタルプ
リント装置10(以下、プリント装置10とする)は、
前述のデジタルフォトプリンタであって、基本的に、フ
ィルムFに撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ
(画像読取装置)12と、読み取られた画像データ(画
像情報)の画像処理および画像処理条件の自動設定(オ
ートセットアップ)、さらにプリント装置10全体の操
作および制御等を行う制御装置14と、制御装置14で
処理された画像データに応じて変調した光ビームで感光
材料Aを画像露光し、現像処理して仕上りプリントPと
して出力するプリンタ(画像記録装置)16とを有して
構成される。
【0016】また、制御装置14には、様々な条件の設
定(変更)/登録、処理の選択や指示、色/濃度補正な
どの指示等を入力するためのキーボード18aおよびマ
ウス18bを有する操作系18と、スキャナで読み取ら
れた画像、各種の操作指示、様々な条件の設定/登録画
面等を表示するディスプレイ20が接続される。本発明
のプリント装置10は、仕上りプリントPのプリントサ
イズ(長短辺の寸法)、縁の有無、および縁有りの場合
における4辺の個々の縁の幅(以下、これらをまとめて
仕上りプリントPの仕様とする)を任意に設定(あるい
は変更)して登録し、任意の仕様を選択・指示して仕上
りプリントPを出力することができ、かつ、例えばスト
リップス1本等の連続的な作業中でも、出力する仕上り
プリントPの仕様を変更することができる装置である。
オペレータやサービスマンによる、仕上りプリントPの
仕様の設定(変更)および登録、出力する仕上りプリン
トPの仕様の指示等の操作は、このディスプレイ20お
よび操作系18を用いて、例えば、GUI(Graphical U
ser Interface)によって行われる。この点に関しては、
後に詳述する。
【0017】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を、1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源2
2と、可変絞り24と、フィルムFに撮影された画像を
R(赤)、G(緑)およびB(青)の三原色に分解する
ためのR、GおよびBの3枚の色フィルタを有し、回転
して任意の色フィルタを光路に作用できる色フィルタ板
26と、フィルムFに入射する読取光をフィルムFの面
方向で均一にするための拡散ボックス28と、結像レン
ズユニット30と、フィルムに撮影された画像を1枚読
み取るエリアセンサであるCCDセンサ32と、アンプ
(増幅器)34とを有して構成される。
【0018】このようなスキャナ12においては、光源
22から射出され、可変絞り24によって光量調整さ
れ、色フィルタ板26を通過して色調整され、拡散ボッ
クス28で拡散された読取光がフィルムFに入射して、
透過することにより、フィルムFに撮影された画像を担
持する投影光を得る。なお、図示例においては、長尺な
フィルムF(ストリップス)の画像を読み取っている
が、本発明のプリント装置10においては、これ以外に
も、一枚のフイルム(通常はリバーサルフイルム)をマ
ウントに保持してなるスライド、一枚毎のフィルム等も
原稿として好適に利用される。また、各フィルムは、ス
キャナ12に装着自在な、フィルムのサイズおよび形態
毎に専用のキャリア(図示省略)に保持され、自動的に
あるいはオペレータの操作よって、所定の画像読取位置
に位置され、読み取りに供される。
【0019】この投影光は、結像レンズユニット30に
よってCCDセンサ32の受光面に結像され、CCDセ
ンサ32によって光電的に読み取られ、その出力信号が
アンプ34で増幅されて、制御装置14に送られる。な
お、図示は省略するが、結像レンズユニット30とCC
Dセンサ32との間には、暗時補正を行うためのシャッ
タが配置される。
【0020】CCDセンサ32は、例えば、1380×
920画素のエリアCCDセンサである。また、図示例
の装置では、CCDセンサ32は半画素に対応する量だ
け画素配列方向に二次元的に移動可能に構成されてお
り、これにより、読取画素数を見掛け上で4倍まで増や
すことができる。
【0021】結像レンズユニット30は、公知のズーム
機構および自動焦点調整機構を有するレンズユニットで
ある。結像レンズユニット30は、通常の読み取りで
は、原稿となるフィルムFのサイズに応じて光学倍率を
変更して、投影光のサイズをCCDセンサ32で受光可
能な最大サイズ(すなわち、必要な画像領域がCCDセ
ンサ32の受光面に内接するサイズ)に調整してCCD
センサ32に結像する。なお、フィルムFのサイズは、
前述のキャリアの装着によって自動検知しても良く、オ
ペレータが入力してもよい。他方、フィルムに撮影され
た画像の任意の位置を切り出して仕上りプリントPに再
生する、いわゆるトリミングを行う際には、操作系18
等を用いた操作により、倍率を、例えば0.4倍〜0.
8倍までの任意の倍率で拡大して、CCDセンサ32に
結像することができる。さらに、結像レンズユニット3
0は、必要に応じて、後述するTTL(Through The Le
ns)方式により、CCDセンサ32によって読み取られ
た画像のコントラストを用いて、自動焦点調整(オート
フォーカス:AF)を行う。
【0022】スキャナ12では、このような画像読取
を、色フィルタ板28のR、GおよびBの3枚の色フィ
ルタを順次挿入して3回行うことにより、フィルムFに
撮影された1コマの画像をR、GおよびBの3原色に分
解して読み取る。図示例の装置においては、プリンタ1
6に出力するための画像データを得る本スキャンに先立
ち、可変絞り24の絞り値の決定や画像処理条件の設定
等を行うために低解像度で画像を読み取るプレスキャン
が行われる。すなわち、スキャナ12は、1コマにつき
合計6回の画像読取(画像データの出力)を行う。
【0023】前述のように、スキャナ12で読み取られ
た画像データは、制御装置14に出力される。図1に示
されるように、制御装置14は、スキャナ12およびプ
リンタ16の各部および全体ならびに本発明のプリント
装置10全体の制御を行う制御部36と、入力装置12
のCCDセンサ32からの出力信号(画像データ)を受
け、所定の信号処理を施す信号処理装置38と、信号処
理装置38で得られた画像データに所要の画像処理を施
してプリンタ16による出力のための画像データとして
出力する画像処理装置40とを有する。
【0024】図2に、制御部36および信号処理装置3
8のブロック図を示す。制御部36は、CPU42、メ
モリ44、AF手段46、画像回転手段48、ポジ/ネ
ガ変換手段50、可変絞り24による絞り値の決定手段
24a、および色フィルタ板26の回転制御手段26a
等を有する。また、制御部36には、前述した、プリン
ト装置10の動作指示や入力を行うキーボード18aな
らびにマウス18b(操作系18)、およびモニター2
0が接続される。
【0025】CPU42は、信号処理装置38の信号処
理演算の制御、スキャナ12およびプリンタ16を含む
プリント装置10全体の制御および管理、後述するプリ
ントサイズの登録等の各種の操作の制御等を行うもので
ある。また、CPU42には、メモリ44に記憶されて
いるCCDセンサ32の有効画素領域(画素数)、フィ
ルムの有効読み取り領域等から入力画素領域(入力画素
数)を決定する手段; オペレータによって指示された
仕上りプリントPの仕様、出力ケラレ余裕量、出力画像
密度等から、出力画像サイズおよび出力画像領域(出力
画素数)を決定する手段; 決定した入力画素領域およ
び出力画像領域ならびにメモリ44に記憶されている入
力画素欠損や後の画像処理におけるUSM等から電子倍
率を算出する手段; この電子倍率と入力画素領域とか
ら(フレームメモリ62に記憶された画像データから
の)切り出し画素領域を算出する手段; 算出した切り
出し画素領域や電子倍率を用いてプリンタ16に出力す
る記録画素領域(画素数)を求める手段; 等の各手段
を有する記録画素領域決定手段が配される。
【0026】メモリ44には、登録されている仕上りプ
リントPの仕様; スキャナ12に装着されるキャリア
の判別データ、およびこれにセットされるフィルム種等
のキャリア情報; フィルムサイズ等に応じた結像レン
ズユニット30の調整情報;CCDセンサ32のサイズ
(主副走査方向の寸法情報)と画素密度と有効画素領域
(数)などのイメージセンサ情報; プリンタ16の出
力画素密度; プリンタ16に装填されるマガジンの判
別データ、およびこのマガジン内に収納される感光材料
Aのサイズ(幅)と種類等のマガジン情報; プリンタ
16の搬送装置における感光材料の蛇行や光ビーム走査
装置による主走査長誤差などの考慮した出力ケラレ余裕
量; 画像処理装置40におけるLPFやUSMなどの
画像処理による出力画素欠損等の情報; 等を初めとし
て、本発明のプリント装置10の動作や各種の制御に必
要な情報等の様々な情報が記憶されている。
【0027】画像回転手段48は、プリンタ16に装填
されている感光材料Aのサイズと、オペレータが指示し
た仕上りプリントPの仕様と、後述するプリンタ16に
よる主走査方向が読み取った画像の縦横(長・短手)の
いずれになるかとから、読取画像の縦横を変換する、す
なわち、画像を90°回転させる必要性を判別し、回転
が必要な時には、画素の並び換えを行って画像の回転を
行うものである。
【0028】さらに、制御部36には、信号処理装置3
8によって所定の処理が施された画像データにポジ/ネ
ガ反転を行うポジ/ネガ変換回路50が設けられてい
る。このポジ/ネガ変換回路50は、基本的に、原稿が
リバーサルフィルムであった場合に、所定の画像処理が
施された画像データを変換してネガ画像として出力する
ものである。ポジ→ネガ変換あるいはネガ→ポジ変換の
方法には特に限定はなく、公知の変換方法(画像処理方
法)によればよい。
【0029】制御装置14において、スキャナ14(ア
ンプ34)から出力された画像データ(アナログ画像デ
ータ)は、信号処理装置38に入力される。信号処理装
置38において、画像データは、A/D変換器52でデ
ィジタル画像データに変換され、オフセット補正回路5
4でDCオフセットが補正され、次いで暗時補正回路5
6で暗時補正がかけられる。画像データは、この後、L
OG変換回路58でLOG変換され、シェーディング補
正回路60でシェーディング補正されて、入力画像デー
タとされた後、フレームメモリ62に記憶され、画像処
理装置40に供給される。
【0030】また、必要に応じてAFを行う際には、暗
時補正回路56で暗時補正された画像データは、制御部
36のAF手段46にも入力される。AF手段46は、
まず、結像レンズユニット30の焦点調整機構を制御し
て、焦点位置を所定サーチエリア内の所定間隔の各点に
移動し、各点での暗時補正された画像データを得て、画
像コントラスト積算値を求めることを繰り返して、これ
が最大となる位置を合焦位置(ピント位置)と決定し、
この合焦位置にCPUバスを介して結像レンズユニット
30を正確な焦点位置に設定する。
【0031】ところで、前述のように、プリント装置1
0においては、画像出力のための精密な読み取り(メイ
ン(本)スキャン)に先立ち、画像処理条件の設定等の
ために原稿画像を粗く読み取るプレスキャンが行われて
いる。このため、信号処理装置38のフレームメモリ6
2は、プレスキャン用のフレームメモリと、本スキャン
用のフレームメモリとを有する。
【0032】画像処理装置40は、このようなフレーム
メモリ62に格納されたフィルムFの画像データに所要
の画像処理を施して、プリンタ16による記録(感光材
料Aの露光)に応じた画像データとして、プリンタ16
に出力するものである。このような画像処理装置40
は、プレスキャン用フレームメモリに格納されたプレス
キャン画像データを、ディスプレイ20に表示するため
に画像処理(基本的に本スキャン画像データと同処理)
する表示用画像処理回路; 本スキャン用フレームメモ
リに格納された本スキャン画像データからCPU42の
記録画素領域決定手段が決定した記録画素領域の画像デ
ータを切り出し、階調補正等の所定の画像処理、電子変
倍(拡大/縮小)処理、覆い焼き処理のためのLPF
(ローパスフィルタ)処理、画像の鮮鋭化するためのU
SM(アンシャープネスマスク)処理を行って、出力画
像データとして、プリンタ16に出力する記録用画像処
理回路; プレスキャン画像データや必要に応じて設定
される主被写体やオペレータによって入力される所望の
処理条件から、前記記録用画像処理回路における本スキ
ャン画像データの画像処理条件を設定する手段; 等を
有する。
【0033】図3に、プリンタ16の概略図が示され
る。プリンタ16は、ドライバ64、画像露光部66お
よび現像部68を有して構成される。画像処理装置40
から出力された画像データは、ドライバ64に送られ
る。ドライバ64は、画像データをD/A変換してアナ
ログ画像データとし、このアナログ画像データに応じて
光ビームを変調するように、画像露光部66の音響光学
変調器(AOM)70を駆動する。
【0034】画像露光部66は、光ビーム走査によって
感光材料Zを走査露光して、前記画像データの画像を感
光材料Zに記録するもので、感光材料Zに形成されるR
感光層の露光に対応する狭帯波長域の光ビームを射出す
る光源72R、以下同様にG感光層の露光に対応する光
源72G、およびB感光層の露光に対応する光源72B
の各光ビームの光源、各光源より射出された光ビーム
を、それぞれ記録画像に応じて変調するAOM70R、
70Gおよび70B、光偏向器としてのポリゴンミラー
74、fθレンズ76と、感光材料Zの副走査搬送手段
を有する。
【0035】光源72(72R、72G、72B)より
射出され、互いに相異なる角度で進行する各光ビーム
は、それぞれに対応するAOM70(70R、70G、
70B)に入射する。各AOM70には、ドライバ64
より記録画像すなわち画像処理装置40から供給された
画像データに応じた、R、GおよびBそれぞれの駆動信
号が転送されており、入射した光ビームを記録画像に応
じて強度変調する。
【0036】AOM70によって変調された各光ビーム
は、ポリゴンミラー74の略同一点に入射して反射さ
れ、主走査方向(図中矢印x方向)に偏向され、次いで
fθレンズ76によって所定の走査位置zに所定のビー
ム形状で結像するように調整され、感光材料Zに入射す
る。なお、画像露光部66には、必要に応じて光ビーム
の整形手段や面倒れ補正光学系が配置されていてもよ
い。
【0037】一方、感光材料Aは長尺なものであり、ロ
ール状に巻回されてマガジン化された状態で所定位置に
装填されている。このような感光材料Aは引き出しロー
ラ(図示省略)に引き出され、副走査手段を構成する走
査位置zを挟んで配置される搬送ローラ対78aおよび
78bによって、走査位置zに保持されつつ主走査方向
と直交する副走査方向(図中矢印y方向)に搬送され
る。光ビームは主走査方向に偏向されているので、副走
査方向に搬送される感光材料Aは光ビームによって全面
を2次元的に走査露光され、感光材料Aに、画像処理装
置40から転送された画像データの画像(潜像)が記録
される。なお、露光に先立ち、感光材料Aには指示され
た仕上りプリントPの仕様に応じて、副走査方向のプリ
ントサイズ(後述する『送り』)に応じたコマ情報ある
いはさらにソート情報が形成される。
【0038】露光を終了した感光材料Aは、次いで搬送
ローラ対80によって現像部68に搬入され、現像処理
を施され仕上りプリントPとされる。ここで、例えば感
光材料Aが銀塩感光材料であれば、現像部68は発色現
像槽82、漂白定着槽84、水洗槽86a、86b、8
6cおよび86d、乾燥部およびカッタ(図示省略)等
より構成され、感光材料Aはそれぞれの処理槽において
所定の処理を施され、乾燥された後、コマ情報に応じて
カッタによってプリント1枚に対応する所定長に切断さ
れ、仕上りプリントPとして出力される。
【0039】プリント装置10は、基本的にこのような
構成を有するものであるが、前述のように、本発明にか
かるプリント装置10は、プリントサイズ、縁の有無、
縁有りの場合における4辺の個々の縁の幅等の仕上りプ
リントPの仕様を、複数、任意に設定(変更)して登録
し、仕上りプリントPの出力を、任意の仕様を指示して
行うことができる装置である。以下、その作用と構成に
関して説明する。
【0040】仕上りプリントPの仕様の設定(変更)す
る際には、まず、キーボード18aやマウス18b、デ
ィスプレイ20の表示等を用いて、例えば、GUIによ
って仕上りプリントPの仕様を登録するためのプリント
サイズ登録を起動する。これにより、ディスプレイ20
には図4に示されるようなプリントサイズ(仕上りプリ
ントPの仕様)の登録画面が表示される。この登録画面
には、仕上りプリントPの仕様を設定するための各種の
パラメータ100に加え、表示欄102に現在登録され
ている仕上りプリントPの仕様が表示される。
【0041】仕上りプリントPの仕様の設定は、図4に
示されるように、基本的に、仕上りプリントPの仕様の
名称(以下、名称とする)、仕上りプリントPのプリン
トサイズを示す幅および送り、縁の有無の設定、および
縁有りを選択した際の4辺の縁の個々の幅の設定によっ
て行われる。さらに、図示例の装置においては、オペレ
ータが出力する仕上りプリントPの仕様を選択・指示す
る画面における、名称等の表示の有無の設定もこの画面
で行うことができる。
【0042】プリントサイズの登録画面を呼び出した
ら、先ず、表示欄102に表示されている、変更あるい
は新規に登録する仕様のIDナンバー(最も左に表示さ
れる通し番号、例えば、300個の仕様が登録可能で有
る場合には1〜300)をキーボード18aで入力、あ
るいはマウス18bでクリックして、選択する。選択さ
れると、例えば、そのIDナンバーの仕様が、パラメー
タ100の各欄に表示される。また、このIDナンバー
に何の設定もされていない場合には、パラメータ100
の各欄に0を表示したり、空欄のままとすればよい。な
お、仕上りプリントPの仕様は、すべてユーザに応じて
設定・登録するのに限定はされず、主要な仕様、例え
ば、デジタルフォトプリンタであれば、Lサイズで縁無
しの仕様、Lサイズの縁有りで縁幅が全辺4mmの仕様、
パノラマサイズで縁無しの仕様、パノラマサイズの縁有
りで縁幅が全辺4mmの仕様等の、出力の頻度が高いこと
が予想される仕様は、プリント装置10の工場出荷時等
に先に登録しておいてもよい。
【0043】次いで、その仕様の名称を決定して、キー
ボード18aやマウス18b等で入力する。この名称
は、オペレータ等が分かるように任意に決定すればよ
い。
【0044】名称を決定したら、次いで、仕上りプリン
トPのプリントサイズである幅および送りを、キーボー
ド18aによる数値入力やマウス18bによる矢印のク
リック等によって入力する。前述のように、図示例の装
置では、長尺な感光材料Aをロール状に巻回してなるマ
ガジンを用い、このマガジンから感光材料Aを引き出し
て搬送(副走査)しつつ、搬送方向と直交する主走査方
向に偏向した光ビームによって露光を行う。従って、こ
の幅は感光材料の幅(すなわちマガジンのサイズ)であ
り、送りは、感光材料Aの搬送方向(感光材料ロールの
巻回方向)の長さである。
【0045】なお、ユーザに供給されるマガジンのサイ
ズは決まっているのが通常であるので、この幅の選択
は、数値入力ではなく、供給されるマガジンの全サイズ
を表示して、マウス18b等で選択することによって決
定してもよい。また、幅を数値入力する際には、供給さ
れるマガジンに無いサイズを入力した際には、警告音等
でエラーを発生するように構成するのが好ましい。さら
に、前述のように、プリント装置10では、原稿である
フィルムに撮影された画像を、結像レンズユニット30
による光学変倍およびCPU42による電子変倍で拡大
して、仕上りプリントPに再生する。そのため、仕上り
プリントPのプリントサイズの縦横比(アスペクト比)
が余りに大きい場合や、フィルムFとプリントサイズと
のアスペクト比の差が大きな場合は、適正な画像として
再生できない場合もあるので、その場合には登録不可等
の表示をしてもよい。
【0046】このようにして幅および送りを入力した
ら、次いで、キーボード18aやマウス18bを用い
て、縁の有り/無しを選択して、縁有りの場合には、さ
らに上下左右の4辺の各欄に縁の幅を入力する。ここ
で、図示例のプリント装置10においては、図5に示さ
れるように、搬送(副走査)方向yを基準として、下流
側の上線、上流側の下線、右側の右線、左側の左線の4
辺で任意かつ個々に決定することができる(図示例で
は、単位はいずれもmm)。なお、4辺の幅がすべて同
じ場合には、全線の欄に縁の幅を入力すればよい。
【0047】このように、縁の幅を、任意かつ4辺で個
々に設定可能にすることにより、縁部分にタイトルやコ
メントを任意に記入することができ、仕上りプリントP
の用途拡大や趣味性・娯楽性の向上を計ることができ
る。また、仕上りプリントPを画鋲やテープで壁等に張
り付ける場合の画像部分の損傷や、仕上りプリントPを
額に入れて飾る場合やコーナでアルバム等に張り付ける
場合に額等で画像部分が隠されることも防止することが
できる。また、仕上りプリントPの持ち運びの際に手の
油等で画像部分が汚れることも防ぐことができる。さら
に、特に六ツ切等の大きなサイズでは、サイズに応じて
好適な幅の縁を付けることにより、仕上りプリントPの
品位の向上を計ることもできる。また、プリント装置1
0においては、プリントサイズは感光材料の幅に応じて
ある程度決定されてしまうが、縁の幅を適宜調整するこ
とにより、顧客の要求等に応じて、プリントサイズによ
らず、任意の画像サイズの画像が再成された仕上りプリ
ントPを出力することができる。
【0048】なお、本発明のプリント装置10において
は、上線と下線の合計が前述のプリントサイズの送り以
上に設定された場合、および左線と右線の合計が同幅以
上に設定された場合には、仕上りプリントPに画像を再
生することができないので、縁の幅が不適性であるとし
て、警告音や表示等によってエラーメッセージを発する
ように構成するのが好ましい。
【0049】さらに、本発明のプリント装置10は、デ
ジタル画像記録を行う装置であるので、CPU42や画
像処理装置40における画像データの処理によって、必
要に応じて縁に色(彩色でも無彩色でも可)を付けるこ
とができるように構成してもよい。また、同様にして、
縁ではなく、各種の飾り線等を記録するように構成して
もよい。
【0050】以上の必要な設定が終了したら、最後に、
選択リストの欄で、表示あるいは非表示を選択する。プ
リント装置10では、オペレータが、設定された仕上り
プリントPの仕様から顧客の注文に応じた仕様を選択し
て、指示することにより、所望の仕様の仕上りプリント
Pを出力することができる。この選択・指示は、仕上り
プリントPの仕様の選択画面において、前述の仕様の名
称およびIDナンバー等を表示して、その中からマウス
18bでクリックする方法等で行われるが、登録されて
いる仕様の数が膨大である場合や、極めて稀にしか出力
しない仕様が多数ある場合には、すべての仕様の名称等
を選択画面に表示すると、選択・指示の作業性が非常に
悪くなってしまう。そのため、図示例のプリント装置1
0においては、仕上りプリントPの仕様の設定の際に、
仕様の選択画面の表示の有無を選択し、表示を選択した
仕様のみを選択画面で表示することにより、作業性を向
上している。あるいは、全仕様を表示すると共に、反転
表示等によって、仕様頻度の高い仕様を選択し易くする
ように構成してもよい。
【0051】このようにして仕上りプリントPの仕様の
設定(変更)が終了したら、パラメータ100の各欄に
設定された仕様を確認して、適正であればマウス18b
等を用いて『登録』を指示する。これにより、この仕様
が制御部36のメモリ44に記憶される。また、設定し
た仕様を登録しない場合には、マウス18b等を用いて
『取消』を指示すれば、設定が取り消される。
【0052】なお、以上の各パラメータの設定順序は、
その一例であり、設定順序は、この順番に限定はされな
い。ただし、縁の幅はプリントサイズよりも後に設定さ
れるのが好ましいのは当然である。
【0053】前述のように、オペレータは、このように
して設定・登録された仕上りプリントPの仕様から、顧
客の注文に応じた仕様を選択して、指示することによ
り、所望の仕様の仕上りプリントPを出力する。仕上り
プリントPを作製する際には、オペレータは、原稿とな
るフィルムFに応じたキャリアをスキャナ12にセット
し、また、マウス18b等を用いて、ディスプレイ20
に仕上りプリントPの仕様の選択画面を呼出し、顧客に
注文された仕様を選択・指示する。これに基いて、制御
装置14のCPU42が、メモリ44から、選択された
仕様の詳細を初めとして、各種の必要な情報を読み出
し、結像レンズユニット30の倍率の設定、電子倍率等
の計算等を行う。
【0054】一方で、スキャナ12の光源22の光量
等、プリント装置10が所定の立ち上り状態にあること
を確認されると、オペレータは、フィルムFを所定の状
態でキャリア28に装填する。ここで、読み取り開始の
指示を出すと、スキャナ12においては、まず、プレス
キャンが開始される。プレスキャンが開始されると、光
源22から射出された読取光が、可変絞り24で光量調
整され、光路Lに挿入された色フィルタ板26のフィル
タ、例えば、Gフィルタで調光されてフィルムFに入射
して透過し、フィルムFに撮影された画像(G画像)を
担持する投影光が得られる。この投影光は、結像レンズ
ユニット30によって所定の光学倍率でCCDセンサ3
2の有効画素領域内に結像される。これによって、フィ
ルムFのG画像が読み取られ、制御装置14に送られ、
信号処理装置38で所定の信号処理された後、フレーム
メモリ62のプレスキャン用フレームメモリに記憶され
る。CCDセンサ32によるG画像の読み取りが終了す
ると、同様にして、例えば、B画像、続いてR画像が読
み取られ、順次フレームメモリ62に格納されて、プレ
スキャンが終了する。
【0055】制御装置14においては、画像処理装置4
0によってフレームメモリ62からプレスキャン画像が
読み出され、表示用画像処理回路で画像処理されてディ
スプレイ20に表示される。オペレータが必要に応じて
主被写体の設定や色/濃度調整等を行った後、得られた
画像データや設定された主被写体等に応じて、画像処理
条件が設定され、また、絞り24の調整等が行われる。
【0056】この後、本スキャンが開始されると、プレ
スキャンと同様に、フィルム原稿のG画像、B画像およ
びR画像が、順次読み取られて制御装置14に送られ、
信号処理装置38で信号処理された後、フレームメモリ
62の本スキャン用フレームメモリに格納される。CP
U42の記録画素領域決定手段は、前述のように、フィ
ルムFの種類や仕上りプリントPの仕様等に応じて、入
力画素領域、電子倍率、出力画像領域を算出して、さら
に記録画像領域を算出して、記録画像領域や電子倍率を
画像処理装置40に送る。
【0057】ここで、仕上りプリントPの仕様が縁有り
の場合には、この記録画像領域や電子倍率は、設定され
た縁の幅に応じて、仕上りプリントPの周辺に指示され
た仕様に応じた縁が形成されるように設定される。すな
わち、縁がある場合には、仕上りプリントPのプリント
サイズから、縁を除いた領域を画像サイズとして認識
し、この画像サイズの中にフィルムFに撮影された画像
が最大限に再生されるように記録画像領域や電子倍率が
決定される。なお、縦横変倍は、通常は行わない。ま
た、仕上りプリントPに再生された画像の中心が、フィ
ルムFに撮影された画像の中心と一致するように、セン
タリングを行うのが好ましい。
【0058】ただし、本発明においては、これ以外に
も、縁の形状や幅によらず、プリントサイズに応じて、
フィルムFから仕上りプリントPへの拡大倍率が一義的
に決定されるように構成してもよく、あるいは、倍率変
更の有無を選択できるように構成してもよいのはもちろ
んである。
【0059】一方、指示された仕様が縁無しの場合に
は、プリンタ16における感光材料Aの蛇行等によっ
て、未露光部分や画像のケラレが発生しないように、フ
ィルムFから仕上りプリントPへの拡大倍率は、プリン
トサイズに応じて、記録画像領域が仕上りプリントPの
プリントサイズよりも一回り大きくなるように設定する
のが好ましい。
【0060】記録画像領域の画像データが画像処理装置
40に送られると、記録用画像処理回路において、階調
処理、電子変倍、LPF、USMなどの画像処理が施さ
れ、必要に応じて、画像回転制御手段82による画像の
90度回転およびネガ/ポジ変換手段50によるネガ/
ポジ反転が行われて、出力画素領域(画素数)の画像デ
ータが、プリンタ16に伝送される。
【0061】一方、プリンタ16においては、マガジン
から引き出された感光材料Aを、副走査方向に搬送しつ
つ、画像処理装置40から送られた画像データに応じて
変調して主走査方向に偏向した光ビームで走査露光を行
い、潜像を形成する。露光された感光材料Aは、現像部
68において、発色現像、漂白定着、水洗の各処理を順
次施されて現像され、乾燥されて、プリント毎に切断さ
れて仕上りプリントPとされる。
【0062】なお、これらの一連の作業中に、仕上りプ
リントPの仕様を変更する場合、例えば、スキャナ12
によって次ぎあるいは所定コマ数後に読み取りを行うコ
マは異なる仕様の仕上りプリントPを出力する場合に
は、オペレータは、仕様の選択画面を呼び出して、仕様
の指示と共に仕様を変更するコマを指示する。これによ
り、制御部36においてCPU42が新たに指示された
仕様の詳細をメモリ44から読み出し、このコマ以降の
仕上りプリントPの作製は、変更された仕様に応じて行
われる。ただし、指示された仕様が、現在プリンタ16
に装填されているサイズの感光材料A(マガジン)で出
力できない場合には、作業を一時停止して、感光材料A
の交換を行う必要が有る。
【0063】また、原稿となるフィルムFが135サイ
ズや新写真システム(Advanced Photo System) のフィル
ムである場合には、Lサイズとパノラマサイズとが混在
していることが多々あるので、縁の有無や、縁有りの場
合の縁の幅等が共通であれば、例えば、基本的にLサイ
ズで仕上りプリントPの出力を行い、プレスキャンの画
像データ等からその原稿がパノラマサイズであることを
識別し、CPU42が自動的に仕様を変更して仕上りプ
リントLを出力するように構成するのが好ましい。
【0064】以上、本発明のデジタルプリント装置につ
いて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はさ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の
改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0065】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
デジタルプリント装置によれば、出力するプリントのサ
イズを任意にかつ複数、設定および/または変更して登
録して、所望サイズのプリントを容易に出力できると共
に、連続的な作業中でも、セットされている感光材料に
応じて、容易に出力するプリントのサイズを変更するこ
とが可能である。さらに、好ましくは、プリントサイズ
に加え、出力するプリントの縁の有無の選択、および縁
有りの場合には、縁の幅を4辺で独立に設定して登録す
ることができるので、顧客の要望に応じた、多種多様な
仕様のプリントを容易に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルプリント装置の一例のブロッ
ク図である。
【図2】図1に示されるデジタルプリント装置の制御装
置の一例のブロック図である。
【図3】図1に示されるデジタルプリント装置のプリン
タの一例の概略図である。
【図4】図1に示されるデジタルプリント装置の仕上り
プリントの仕様の設定・登録画面の一例を示す図であ
る。
【図5】図1に示されるデジタルプリント装置が出力す
る仕上りプリントの縁の設定を説明するための概略図で
ある。
【符号の説明】
10 (デジタル)プリント装置 12 スキャナ 14 制御装置 16 プリンタ 18 操作系 20 ディスプレイ 22 光源 24 可変絞り 26 色フィルタ板 28 拡散ボックス 30 結像レンズユニット 32 CCDセンサ 34 アンプ 36 制御部 38 信号処理装置 40 画像処理装置 42 CPU 44 メモリ 46 AF手段 48 画像回転手段 50 ポジ/ネガ変換手段 52 A/D変換回路 54 オフセット補正回路 56 暗時補正回路 58 LOG変換回路 60 シェーディング補正回路 62 フレームメモリ 64 ドライバ 66 画像露光部 68 現像部 70(70R,70G,70B) AOM(音響光学変
調器) 72(72R,72G,72B) 光源 74 ポリゴンミラー 76 fθレンズ 78,80 搬送ローラ対 82 発色現像槽 84 漂白定着槽 86 水洗槽 100 パラメータ 102 表示欄

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を光電的に読み取り、得られた画
    像データに応じて変調した記録光で感光材料を露光し、
    現像処理を施して、複数から選択されたプリントサイズ
    のプリントとして出力するデジタルプリント装置であっ
    て、 前記プリントのプリントサイズを複数、任意に設定およ
    び/または変更して登録する登録手段と、前記登録手段
    に登録されたプリントサイズから任意のものを選択し
    て、出力するプリントのプリントサイズとして指示する
    指示手段と、連続的に行われているプリントの出力作業
    中に、前記指示手段によって指示されたプリントサイズ
    を前記登録手段に登録された任意のプリントサイズに変
    更する変更手段とを有することを特徴とするデジタルプ
    リント装置。
  2. 【請求項2】前記登録手段が、プリントサイズに加え、
    登録されたプリントサイズの出力プリントにおける、プ
    リントの周辺部の縁の有無の指定手段、および縁ありと
    指定されたプリントサイズでの縁の幅を各辺で個別に設
    定する設定手段を有する請求項1に記載のデジタルプリ
    ント装置。
  3. 【請求項3】前記指示手段が前記登録手段に登録さてい
    るプリントサイズを表示する表示手段を有し、かつ、こ
    の登録手段が、登録されているプリントサイズから前記
    表示手段における表示の有無を選択する選択手段を有す
    る請求項1または2に記載のデジタルプリント装置。
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