JPH10131580A - ハッチ付車両バックドアのラッチ装置 - Google Patents

ハッチ付車両バックドアのラッチ装置

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JPH10131580A
JPH10131580A JP30093696A JP30093696A JPH10131580A JP H10131580 A JPH10131580 A JP H10131580A JP 30093696 A JP30093696 A JP 30093696A JP 30093696 A JP30093696 A JP 30093696A JP H10131580 A JPH10131580 A JP H10131580A
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latch
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lever
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哲郎 水木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハッチ付車両バックドアにおいて、第一ラッ
チ装置5および第二ラッチ装置4をの解放および第一ラ
ッチ装置5のロック・アンロックの切替を動力で行える
ようにする。 【解決手段】 動力開扉装置31をバックドア2の第一
ラッチ装置5とガラスハッチ3の第二ラッチ装置4にそ
れぞれ関連的に連結し、前記第一ラッチ装置5にはロッ
ク状態とアンロック状態に切り替わるロック機構を設
け、前記第一ラッチ装置5のフレーム17には前記ロッ
ク機構をロック状態とアンロック状態とに切り替えるア
クチュエータ18を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハッチ付車両バックド
アのラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、公知の実願昭62−117258号
(実開昭64−22525号)のマイクロフィルムに
は、図1のように、車体aの後部に蝶番により開閉自在
に取付けたバックドアbの一部にハッチcを取付け、前
記バックドアbは前記車体aに固定の第一ストライカと
係合する第一ラッチ装置により前記車体aに対して閉扉
状態に保持され、前記ハッチcは前記バックドアbに固
定の第二ストライカと係合する第二ラッチ装置により前
記バックドアbに対して閉扉状態に保持されるものにお
いて、前記バックドアbにはモータを有する動力開扉装
置を設け、該動力開扉装置を前記第一ラッチ装置を前記
第一ストライカから解放させる第一解放手段および前記
第二ラッチ装置を前記第二ストライカから解放させる第
二解放手段にそれぞれ連結し、前記動力開扉装置を一方
方向に作動させると前記第一ラッチ装置のみが解放され
て前記バックドアbが開扉され、前記動力開扉装置を他
方方向に作動させると前記第二ラッチ装置のみが解放さ
れて前記ハッチcが開扉されるようにしたハッチ付車両
バックドアのラッチ装置について記載されている。ま
た、公知の特公平4−37910号公報には、図2のよ
うに、車体aの後部に蝶番により開閉自在に取付けたバ
ックドアbの一部にガラスハッチcを取付け、前記バッ
クドアbは前記車体aに固定の第一ストライカと係合す
る第一ラッチ装置により前記車体aに対して閉扉状態に
保持され、前記ガラスハッチcは該ガラスハッチcに固
定の第二ストライカと係合する第二ラッチ装置により前
記バックドアbに対して閉扉状態に保持されるものにお
いて、前記第一ラッチ装置にはロック状態とアンロック
状態に切り替わるロック機構を設け、前記バックドアb
には前記第一ラッチ装置および前記第二ラッチ装置に連
結したキーシリンダおよび前記第一ラッチ装置に連結し
たオープンハンドルを設け、前記キーシリンダを一方に
回転させると前記第一ラッチ装置のロック機構がアンロ
ックされ他方に回転させると前記第二ラッチ装置が解放
するようにし、前記オープンハンドルを操作するとアン
ロック状態の前記第一ラッチ装置を解放できるハッチ付
車両バックドアのラッチ装置について記載されている。
また、公知の特開平1−223284号公報には、車体
の後部に蝶番により開閉自在に取付けたバックドアの一
部にガラスハッチを取付け、前記バックドアは前記車体
に固定の第一ストライカと係合する第一ラッチ装置によ
り前記車体に対して閉扉状態に保持され、前記ガラスハ
ッチは該ガラスハッチに固定の第二ストライカと係合す
る第二ラッチ装置により前記バックドアに対して閉扉状
態に保持されるものにおいて、前記バックドア2には手
動により操作されるオープンハンドルと、プッシュ式ボ
タンと、キーシリンダとを設け、前記オープンハンドル
は前記第一ラッチ装置を前記第一ストライカから解放さ
せる第一解放手段に接続し、前記プッシュ式ボタンは前
記第二ラッチ装置を前記第二ストライカから解放させる
第二解放手段に接続し、前記キーシリンダは前記第一ラ
ッチ装置および前記第二ラッチ装置の各ロック機構に接
続したハッチ付車両バックドアのラッチ装置について記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例のうち、実
願昭62−117258号のマイクロフィルムに記載さ
れたものは、動力開扉装置を作動させるのに、キーシリ
ンダをスイッチとして使用しており、キーシリンダ自体
がロック機構となるから、第一ラッチ装置若しくは第二
ラッチ装置にロック機構は設けられていない。しかし、
ロック機構がないと、キーを用いないで手動で第一ラッ
チ装置若しくは第二ラッチ装置を解放させる手段を設け
ることができない。また、特公平4−37910号公報
に記載のものは、第一ラッチ装置にロック機構が設けら
れているが、このロック機構をロック状態とアンロック
状態とに切り替える動力については記載されていない。
特開平1−223284号公報に記載のものも、同様に
ロック機構用の動力については記載されていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車体
1の後部に蝶番により開閉自在に取付けたバックドア2
の一部にガラスハッチ3を取付け、前記バックドア2は
前記車体1に固定の第一ストライカ23と係合する第一
ラッチ装置5により前記車体1に対して閉扉状態に保持
され、前記ガラスハッチ3は該ガラスハッチ3又は前記
バックドア2に固定の第二ストライカ11と係合する第
二ラッチ装置4により前記バックドア2に対して閉扉状
態に保持されるものにおいて、前記バックドア2にはモ
ータを有する動力開扉装置31を設け、該動力開扉装置
31を前記第一ラッチ装置5を前記第一ストライカ23
から解放させる第一解放手段および前記第二ラッチ装置
4を前記第二ストライカ11から解放させる第二解放手
段にそれぞれ関連的に連結し、前記動力開扉装置31を
一方方向に作動させると前記第一ラッチ装置5のみが解
放されて前記バックドア2が開扉され、前記動力開扉装
置31を他方方向に作動させると前記第二ラッチ装置4
のみが解放されて前記ガラスハッチ3が開扉されるよう
にし、前記第一ラッチ装置5には前記第一解放手段の作
動を不能にするロック状態と前記第一解放手段の作動を
可能にするアンロック状態に切り替わるロック機構を設
け、前記第一ラッチ装置5のフレーム17には前記ロッ
ク機構をロック状態とアンロック状態とに切り替えるア
クチュエータ18を固定したハッチ付車両バックドアの
ラッチ装置としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は車体、2は車体1の後部に蝶番により取り付けられ
たバックドアであり、該バックドア2には、ハッチ3が
設けられる。通常、バックドア2は金属製、ハッチ3は
ガラス製であり、ガラスハッチ3は、バックドア2に蝶
番により開閉自在に取り付けられるが、ガラスハッチ3
を車体1に蝶番により開閉自在に取り付けることもでき
る。
【0006】図4において、5はバックドアの2の下縁
に設けられた第一ラッチ装置であり、該第一ラッチ装置
5は車体1に固定した第一ストライカ23と係合して、
バックドア2を閉扉状態に保持する。4はバックドア2
の上縁に固定した第二ラッチ装置であり、該第二ラッチ
装置4はガラスハッチ3の下縁に設けられた第二ストラ
イカ11と係合して、ガラスハッチ3を閉扉状態に保持
する。なお、第二ラッチ装置4をガラスハッチ3の下縁
に、第二ストライカ11をバックドア2の上縁に取付け
ることもある。7はキーシリンダ、38はオープンハン
ドル、31は第一ラッチ装置5および第二ラッチ装置4
をそれぞれストライカ23、11から解放する動力開扉
装置である。なお、本発明では、以下に説明するよう
に、第一ラッチ装置5には、ロック状態とアンロック状
態に切り替わる周知のロック機構を設けるが、第二ラッ
チ装置4はロック機構のない構成としている。
【0007】図5を用いて、各部の接続関係を先に説明
すると、前記第一ラッチ装置5のロック機構をロック状
態とアンロック状態とに切り替えるロックレバー9に
は、ロッド10の一端が接続され、前記第二ラッチ装置
4をストライカ11から離脱させる解放レバー6には、
ロッド8の一端が接続され、各ロッド8、10の他端は
前記キーシリンダ7と一体的に回転するキーレバー41
に接続する。本発明では、一義的に、キーシリンダ7を
キー操作で左に回転させると、第二ラッチ装置4が第二
ストライカ11から離脱して、ガラスハッチ3を開扉で
きるようにし、右に回転させると第一ラッチ装置5のロ
ック機構をロック状態に切り替えられるようにしてあ
る。しかし、キーシリンダ7と第一ラッチ装置5および
第二ラッチ装置4の関係は、前記ロッド8、10とキー
シリンダ7の結合の仕方等で自由に設定変更でき、例示
すると、図17のように各種のことができるようにな
る。
【0008】前記動力開扉装置31には、前記解放レバ
ー6に至るロッド35と、前記第一ラッチ装置5を第一
ストライカ23から離脱させるオープンレバー20に至
るワイヤーケーブル37とが連結され、ワイヤーケーブ
ル37の途中には前記オープンハンドル38が連結さ
れ、前記動力開扉装置31によりロッド35を引っ張る
と第二ラッチ装置4は解放され、ワイヤーケーブル37
を牽引すると第一ラッチ装置5が解放される。また、第
一ラッチ装置5の解放はオープンハンドル38によって
も行える。
【0009】次に、各部の詳細について説明する。前記
第二ラッチ装置4は、図6のように、バックドア2側に
固定されている第二ストライカ11に係合して回転する
ラッチ12と、該ラッチ12に係合して該ラッチ12の
逆転を防止するラチェット13と、該ラチェット13を
前記ラッチ12より離脱させる前記解放レバー6から形
成されている。解放レバー6は、前記第二ラッチ装置4
のフレーム14の突片42に軸15で軸止され(第二ラ
ッチ装置4をガラスハッチ3に取付けるときは、解放レ
バー6はバックドア2側に軸支する)、前記キーシリン
ダ7に至る前記ロッド8の端部は、直角に屈曲させて解
放レバー6の前記軸15を中心とする円弧長孔16に係
止させ、図6において、ロッド8が左動すると、解放レ
バー6は時計回転してラチェット13がラッチ12から
離脱するように構成されている。なお、ロッド8が右動
したときは、長孔16により空振りとなって、解放レバ
ー6は回転しない。また、前記動力開扉装置31に至る
ロッド35の端部は、ロストモーションなして解放レバ
ー6に係止させる。
【0010】前記第一ラッチ装置5の全体図は、図8、
図9に示されており、第一ラッチ装置5のフレーム17
(図11)には、車体1に固定した前記第一ストライカ
23に係合して回転するラッチ24と、ラッチ24に係
合してラッチ24の逆転を防止するラチェット25とが
軸支される。前記フレーム17の突片43には、軸26
によりラチェットレバー22(図13)と前記オープン
レバー20(図12)とが軸支される。ラチェットレバ
ー22とオープンレバー20とは、前記ロック機構を介
して連結され、ロック機構がアンロック状態のときに、
オープンレバー20が前記ワイヤーケーブル37により
引っ張られて図8において時計回転すると、ラチェット
レバー22も時計回転して、ラチェット25をラッチ2
4から離脱させ、これにより第一ラッチ装置5は第一ス
トライカ23から解放されて、バックドア2は開扉され
る。
【0011】前記ロック機構は、前記ロックレバー9
(図14)と、ロックレバー9の一端に軸支されたロッ
クリンク21から構成され、ロックレバー9の中央部分
は、前記フレーム17に固定したアクチュエータ18の
出力軸19に固定される。ロックリンク21の先端に
は、係合ピン29が設けられる。
【0012】前記オープンレバー20には、軸26を中
心とする円弧の空振溝27と軸26の放射方向に伸びる
係合溝28とからなる溝部44が形成され、また、ラチ
ェットレバー22には係合溝28と重合する長孔30が
形成され、これらの溝部44および長孔30には、前記
係合ピン29をスライド自在に係合させる。係合ピン2
9は、ロックレバー9の回転により長孔30内をスライ
ドし、長孔30の外端に位置するとアンロック位置とな
って、前記係合溝28と係合し、オープンレバー20の
回転をラチェットレバー22に伝達するが、長孔30の
内端に位置するとロック位置となって、前記係合溝28
から離脱して空振溝27に臨むため、オープンレバー2
0の回転はラチェットレバー22に伝わらない。
【0013】前記第一ラッチ装置5には、前記ラッチ2
4が前記第一ストライカ23と係合するとオンになるス
イッチ48を設け、該スイッチ48がオンになると前記
アクチュエータ18を作動させて、前記ロックレバー9
を回転させ、前記係合ピン29をロック位置に変位させ
るように構成する。
【0014】前記動力開扉機構31は、モータおよび減
速機構を内蔵するアクチュエータであり、その出力軸3
2には、動力レバー33の中央部を固定する。前記動力
レバー33の両端部には、出力軸32を中心とする長孔
34、36をそれぞれ形成し、一方の長孔34には前記
解放レバー6に至る前記ロッド35の端部を係止し、他
方の長孔36には前記第一ラッチ装置5の前記オープン
レバー20に至る前記ワイヤーケーブル37の端部を係
止させる。
【0015】前記オープンハンドル38には、図16の
ように、オープンハンドル38の開扉操作で回転する中
間レバー39が取り付けられ、中間レバー39の端部に
は係合片45を形成し、係合片45の中央には透孔40
を形成する。該透孔40には前記ワイヤーケーブル37
を挿通する。前記係合片45の近傍のワイヤーケーブル
37には、係合玉46を固定する。前記ワイヤーケーブ
ル37が、前記動力開扉機構31により牽引されるたと
きは、前記係合玉46は前記係合片45から離れる方向
に移動して前記中間レバー39は回転させずに、第一ラ
ッチ装置5のオープンレバー20を回転させる。しか
し、オープンハンドル38により中間レバー39が回転
したときは、係合片45は係合玉46に当接して、ワイ
ヤーケーブル37を移動させ、オープンレバー20を回
転させる。47は中間レバー39の回転を検出するスイ
ッチであり、該スイッチ47がオンになると前記動力開
扉装置31は前記ワイヤーケーブル37を牽引する方向
に作動するように構成する。これにより、オープンハン
ドル38を手動操作したとき、手動力によりワイヤーケ
ーブル37を牽引する必要がなくなるので、操作感が向
上する。
【0016】
【作用】キーシリンダ7と第一ラッチ装置5および第二
ラッチ装置4とが、図17のAに示された関係にあると
きに、キーシリンダ7にキーを挿入して左転させると、
キーレバー41を介してロッド8が移動して、第二ラッ
チ装置4の解放レバー6を図6で右転させ、ラチェット
13をラッチ12より離脱させてガラスハッチ3を開扉
させ、同時に、前記キーレバー41の左転により別のロ
ッド10も移動して、ロックレバー9を回転させ、ロッ
クリンク21の係合ピン29を図8の実線のアンロック
位置に移動させ、第一ラッチ装置をアンロック状態にす
る。反対に、キーシリンダ7を右転させたときは、ロッ
ド10の移動によりロックレバー9は図8で左転し、ロ
ックリンク21の係合ピン29は仮線のロック位置に移
動して空振溝27に臨み、第一ラッチ装置はロック状態
になるが、解放レバー6は長孔16によるロストモーシ
ョンにより回転しない。
【0017】前記の操作の外、キーレバー41の形状の
変更やキーレバー41とロッド8およびロッド10の連
結部分にロストモーションを設けることにより、図17
に示したように、1つのキーシリンダ7でさまざまな操
作が可能になり、これらは、利用目的に応じて容易に変
更される。
【0018】次に、動力開扉機構31に通電して動力レ
バー33を図5において左転させたときは、一端の長孔
34に係合させたロッド35が移動して、ガラスハッチ
3の第二ラッチ装置4の解放レバー6を図6で右転さ
せ、ラチェット13をラッチ12より離脱させてガラス
ハッチ3を開扉させる。しかし、他端の長孔36に係止
させたワイヤーケーブル37はロストモーションにより
移動しないから、第一ラッチ装置5は解放されない。
【0019】反対に、動力レバー33を右転させたとき
は、一端の長孔34に係合させたロッド35は空振りで
あって、他端の長孔36に係止したワイヤーケーブル3
7のみが牽引され、ワイヤーケーブル37を介してオー
プンレバー20が図8で右転する。このとき、係合ピン
29が実線のアンロック位置にあると、オープンレバー
20の回転は係合ピン29を介してラチェットレバー2
2に伝わり、ラッチ24に係合しているラチェット25
を離脱させ、ラッチ24を自由にして、バックドア2を
開扉する。なお、このとき、ワイヤーケーブル37に固
定された係合玉46は、中間レバー39の係合片45か
ら離れる方向に移動するだけであるから、中間レバー3
9は回転しない。
【0020】次に、バックドア2に設けたオープンハン
ドル38を開扉操作すると、中間レバー39は図16に
おいて右転し、中間レバー39の係合片45はワイヤー
ケーブル37に固定した係合玉46に当接して、ワイヤ
ーケーブル37を上動させる。これにより、オープンレ
バー20が回転して、アンロック状態のときは、前記し
たようにバックドア2は開扉される。
【0021】また、中間レバー39の近傍にスイッチ4
7を設けて、スイッチ47が中間レバー39の回転を検
知したときに、動力開扉装置31を作動させて、ワイヤ
ーケーブル37を牽引するようにしておくと、オープン
ハンドル38を軽く操作するだけで、動力により第一ラ
ッチ装置5を解放でき、簡単な構成で操作感を向上させ
ることができる。また、このようなスイッチ47による
構成では、スイッチ47の作動不良を完全に防止するこ
とは難しいが、万一スイッチ47が作動不良になって
も、オープンハンドル38の中間レバー38には動力開
扉装置31から第一ラッチ装置5に至るワイヤーケーブ
ル37が連結されているから、オープンハンドル38に
より第一ラッチ装置5の手動解放は確実に行える。
【0022】次に、アクチュエータ18に通電して出力
軸19を回転させると、出力軸19に固定してロックレ
バー9は何れかの方向に回転するから、これによりロッ
クリンク21の係合ピン29は長孔30内をスライドし
て、実線のアンロック位置と仮線のロック位置との間を
動力で変位する。
【0023】また、前記第一ラッチ装置5にバックドア
2を閉扉させたときにこれを検出するスイッチ48を設
けて、該スイッチがオンになると、アクチュエータ18
をロック側に作動させるように構成すると、バックドア
2の閉扉時の第一ラッチ装置5のロック忘れを防止でき
る。
【0024】また、前記スイッチ48を使用して前記バ
ックドア2の開扉を検出できるようにし、バックドア2
が開扉されているときは、動力開扉装置31によるガラ
スハッチ3の開扉を行えないようにすると、誤って、動
力開扉装置31の操作スイッチ(このスイッチは車内の
運転席近傍に設けられる)が操作されても、ガラスハッ
チ3が開くことはなく、ガラスハッチ3の破損等を防止
できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明は、車体1の後部
に蝶番により開閉自在に取付けたバックドア2の一部に
ガラスハッチ3を取付け、前記バックドア2は前記車体
1に固定の第一ストライカ23と係合する第一ラッチ装
置5により前記車体1に対して閉扉状態に保持され、前
記ガラスハッチ3は該ガラスハッチ3又は前記バックド
ア2に固定の第二ストライカ11と係合する第二ラッチ
装置4により前記バックドア2に対して閉扉状態に保持
されるものにおいて、前記バックドア2にはモータを有
する動力開扉装置31を設け、該動力開扉装置31を前
記第一ラッチ装置5を前記第一ストライカ23から解放
させる第一解放手段(オープンレバー20)および前記
第二ラッチ装置4を前記第二ストライカ11から解放さ
せる第二解放手段(解放レバー6)にそれぞれ関連的に
連結し、前記動力開扉装置31を一方方向に作動させる
と前記第一ラッチ装置5のみが解放されて前記バックド
ア2が開扉され、前記動力開扉装置31を他方方向に作
動させると前記第二ラッチ装置4のみが解放されて前記
ガラスハッチ3が開扉されるようにし、前記第一ラッチ
装置5には前記第一解放手段の作動を不能にするロック
状態と前記第一解放手段の作動を可能にするアンロック
状態に切り替わるロック機構を設け、前記第一ラッチ装
置5のフレーム17には前記ロック機構をロック状態と
アンロック状態とに切り替えるアクチュエータ18を固
定したハッチ付車両バックドアのラッチ装置としたた
め、第一ラッチ装置5のロック機構をアクチュエータ1
8でロック状態とアンロック状態とに切り替えられるか
ら、キーがなくてもロック・アンロックが行える。ま
た、本発明は、前記装置において、前記バックドア2に
は前記第一ラッチ装置5の前記第一解放手段に連結され
手動により操作されるオープンハンドル38を設けたハ
ッチ付車両バックドアのラッチ装置としたため、手動操
作で第一ラッチ装置5を解放できる。また、本発明は、
前記装置において、前記バックドア2には、前記第二ラ
ッチ装置4の前記第二解放手段を操作し得るキーシリン
ダ7を設け、該キーシリンダ7は一方方向に回転させる
と前記第二解放手段を作動させ他方方向に回転させると
前記ロック機構をロック状態に切り替えるようにしたハ
ッチ付車両バックドアのラッチ装置としたため、キーシ
リンダ7を両方向に妄動させても、バックドア2とガラ
スハッチ3が共に開くことはない。また、本発明は、前
記装置において、前記バックドア2若しくは前記車体1
の所望位置には前記バックドア2の閉扉を検出できるス
イッチ48を設け、該スイッチ48が前記バックドア2
の閉扉を検出すると前記アクチュエータ18により前記
ロック機構をロック状態に切り替えるように構成したハ
ッチ付車両バックドアのラッチ装置としたため、バック
ドア2の閉扉時の第一ラッチ装置5のロック忘れを防止
できる。また、本発明は、前記装置において、前記バッ
クドア2若しくは前記車体1の所望位置には前記バック
ドア2の閉扉を検出できるスイッチ48を設け、該スイ
ッチ48が前記バックドア2の閉扉を未検出のときは前
記動力開扉装置31による前記第二ラッチ装置の解放を
行えないようにしたハッチ付車両バックドアのラッチ装
置としたため、バックドア2が開いているときは、誤っ
て、動力開扉装置31の操作スイッチが操作されても、
ガラスハッチ3が開くことはなく、ガラスハッチ3の破
損等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 公知例図。
【図2】 公知例図。
【図3】 本願のバックドアの側面図。
【図4】 本願のバックドアとガラスハッチの概略
図。
【図5】 各部の連結関係を示す概略図。
【図6】 第二ラッチ装置の断面図。
【図7】 ラッチおよびラチェットの正面図。
【図8】 第一ラッチ装置の正面図。
【図9】 第一ラッチ装置の背面図。
【図10】 第一ラッチ装置のアクチュエータの外観
図。
【図11】 第一ラッチ装置のフレームの外観図。
【図12】 オープンレバーの平面図。
【図13】 ラチェットレバーの平面図。
【図14】 ロックレバーとロックリンクの平面図。
【図15】 動力開扉装置の平面図。
【図16】 オープンハンドルの正面図。
【図17】 キーシリンダと第一ラッチ装置および第二
ラッチ装置の連結関係を示す表図。
【符号の説明】
1…車体、2…バックドア、3…ガラスハッチ、4…第
二ラッチ装置、5…第一ラッチ装置、6…解放レバー、
7…キーシリンダ、8…ロッド、9…ロックレバー、1
0…ロッド、11…第二ストライカ、12…ラッチ、1
3…ラチェット、14…フレーム、15…軸、16…長
孔、17…フレーム、18…アクチュエータ、19…出
力軸、20…オープンレバー、21…ロックリンク、2
2…ラチェットレバー、23…第一ストライカ、24…
ラッチ、25…ラチェット、26…軸、27…空振溝、
28…係合溝、29…係合ピン、30…長孔、31…動
力開扉装置、32…出力軸、33…動力レバー、34…
長孔、35…ロッド、36…長孔、37…ワイヤーケー
ブル、38…オープンハンドル、39…中間レバー、4
0…透孔、41…キーレバー、42…突片、43…突
片、44…溝部、45…係合片、46…係合玉、47…
スイッチ、48…スイッチ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体1の後部に蝶番により開閉自在に取
    付けたバックドア2の一部にガラスハッチ3を取付け、
    前記バックドア2は前記車体1に固定の第一ストライカ
    23と係合する第一ラッチ装置5により前記車体1に対
    して閉扉状態に保持され、前記ガラスハッチ3は該ガラ
    スハッチ3又は前記バックドア2に固定の第二ストライ
    カ11と係合する第二ラッチ装置4により前記バックド
    ア2に対して閉扉状態に保持されるものにおいて、前記
    バックドア2にはモータを有する動力開扉装置31を設
    け、該動力開扉装置31を前記第一ラッチ装置5を前記
    第一ストライカ23から解放させる第一解放手段および
    前記第二ラッチ装置4を前記第二ストライカ11から解
    放させる第二解放手段にそれぞれ関連的に連結し、前記
    動力開扉装置31を一方方向に作動させると前記第一ラ
    ッチ装置5のみが解放されて前記バックドア2が開扉さ
    れ、前記動力開扉装置31を他方方向に作動させると前
    記第二ラッチ装置4のみが解放されて前記ガラスハッチ
    3が開扉されるようにし、前記第一ラッチ装置5には前
    記第一解放手段の作動を不能にするロック状態と前記第
    一解放手段の作動を可能にするアンロック状態に切り替
    わるロック機構を設け、前記第一ラッチ装置5のフレー
    ム17には前記ロック機構をロック状態とアンロック状
    態とに切り替えるアクチュエータ18を固定したハッチ
    付車両バックドアのラッチ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記バックドア2に
    は前記第一ラッチ装置5の前記第一解放手段に連結され
    手動により操作されるオープンハンドル38を設けたハ
    ッチ付車両バックドアのラッチ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記バ
    ックドア2には、前記第二ラッチ装置4の前記第二解放
    手段を操作し得るキーシリンダ7を設け、該キーシリン
    ダ7は一方方向に回転させると前記第二解放手段を作動
    させ他方方向に回転させると前記ロック機構をロック状
    態に切り替えるようにしたハッチ付車両バックドアのラ
    ッチ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1つにお
    いて、前記バックドア2若しくは前記車体1の所望位置
    には前記バックドア2の閉扉を検出できるスイッチ48
    を設け、該スイッチ48が前記バックドア2の閉扉を検
    出すると前記アクチュエータ18により前記ロック機構
    をロック状態に切り替えるように構成したハッチ付車両
    バックドアのラッチ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3のいずれか1つにお
    いて、前記バックドア2若しくは前記車体1の所望位置
    には前記バックドア2の閉扉を検出できるスイッチ48
    を設け、該スイッチ48が前記バックドア2の閉扉を未
    検出のときは前記動力開扉装置31による前記第二ラッ
    チ装置の解放を行えないようにしたハッチ付車両バック
    ドアのラッチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106088860A (zh) * 2016-08-11 2016-11-09 皓月汽车安全***技术股份有限公司 一种尾门锁体总成
CN109958347A (zh) * 2019-04-04 2019-07-02 上海宇航***工程研究所 一种可拉紧和推开的锁紧机构

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