JPH10123670A - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット

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JPH10123670A
JPH10123670A JP8277939A JP27793996A JPH10123670A JP H10123670 A JPH10123670 A JP H10123670A JP 8277939 A JP8277939 A JP 8277939A JP 27793996 A JP27793996 A JP 27793996A JP H10123670 A JPH10123670 A JP H10123670A
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JP
Japan
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lens
film
film unit
transmittance
coating
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JP8277939A
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Nobuyoshi Mori
伸芳 森
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影レンズの透過率が良く、フレア比率が低
く、ゴーストが少なく、結像性能の良い、レンズ付きフ
ィルムユニットを提供。 【解決手段】 撮影レンズを有し、組み立て時に予めフ
ィルムを装填しておき、撮影毎にフィルムを巻き上げる
レンズ付きフィルムユニットにおいて、前記撮影レンズ
が2枚以上のレンズ構成で、前記撮影レンズに反射防止
のコーティングをしていない面が3面以下であることを
特徴とするレンズ付きフィルムユニットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、撮影レンズを有
し、組み立て時に予めフィルムを装填しておき、撮影毎
にフィルムを巻き上げるレンズ付きフィルムユニットの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフィルムユニットは、撮影レ
ンズを有し、組み立て時に予めフィルムを装填してお
き、撮影毎にフィルムを巻き上げるカメラである。
【0003】従来より、このレンズ付きフィルムユニッ
トで撮影レンズはレンズ1枚で構成された簡易な撮影光
学系となっている。
【0004】しかしながら、レンズ付きフィルムユニッ
トのプリントサイズも大きいサイズのもの、例えばポス
トカードタイプ、比較的大きいパノラマサイズなどが普
及してきている。従って、拡大率の高いプリントサイズ
にも適したように、撮影レンズの結像性能のよい精度の
高いものが望まれるようになってきている。
【0005】そのため、レンズ付きフィルムユニットの
撮影レンズを2枚のレンズ構成にし、各レンズの収差補
正を行って結像性能の良いレンズ付きフィルムユニット
が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記2
枚のレンズ構成の撮影レンズの場合、レンズ構成枚数が
増すことによりレンズ面の反射による透過率Tの減少
と、透過光に対するフレアの割合であるフレア比率rが
大きくなるという問題がある。ここで、従来使用されて
いる撮影レンズの透過率Tと透過光に対するフレア比率
rを概算すると、次の表1のようになる。ただし、光軸
付近の入射光に対しての値で、アクリル系の樹脂(屈折
率が約1.49)としての概算である。
【0007】
【表1】
【0008】上記の表1に示すように、撮影レンズのレ
ンズ構成が増加すると、透過率Tが減少し、フレア比率
rが増大する。このために撮影レンズの諸性能が低下す
る。なお、撮影レンズのレンズ構成が増加すると、上記
以外に、例えば太陽などの強い光源に向かった逆光、半
逆光状態の撮影でレンズ面間の反射によるゴーストが現
れ良好な画質を得ることが困難となる。
【0009】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、撮影レンズの透過率が良く、フレ
ア比率rが低く、ゴーストが少なく、結像性能の良い、
レンズ付きフィルムユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記、課題を解決し、且
つ目的を達成するために、請求項1記載の発明のレンズ
付きフィルムユニットは、撮影レンズを有し、組み立て
時に予めフィルムを装填しておき、撮影毎にフィルムを
巻き上げるレンズ付きフィルムユニットにおいて、前記
撮影レンズが2枚以上のレンズ構成で、前記撮影レンズ
に反射防止のコーティングをしていない面が3面以下で
あることを特徴とする。
【0011】反射防止のコーティングを施したレンズ面
の反射率は可視光線の範囲で1%以下にすることがで
き、これら反射防止のコーティングをした面での反射を
無視することができる。例えば、アクリル系の樹脂(屈
折率が1.49)で反射防止のコーティングをしていな
い屈折面が3面ある場合の透過率Tは詳しくは後述する
表2に示すように、88.8%となり、これに対し、反
射防止のコーティングをしていないレンズ面どおしの反
射で像面に達する上記フレア比率rは、前述の表2に示
すように、0.44%となる。このように反射防止のコ
ーティングしないレンズ面を3面以下とすれば、フレア
比率rが0.5%以下にできるため、撮影レンズの透過
率Tが良く、フレア比率rが低く、ゴーストが少なく、
結像性能の良い、レンズ付きフィルムユニットになる。
【0012】請求項2記載の発明のレンズ付きフィルム
ユニットは、反射防止のコーティングが物体側より第1
レンズの物体側面につけられ、且つ第1レンズがプラス
チック材料を使用したものであることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明のレンズ付きフィルム
ユニットは、反射防止のコーティングが単層膜、又は3
層から5層の何れか1つの多層膜であることを特徴とす
る。
【0014】請求項4記載の発明のレンズ付きフィルム
ユニットは、反射防止のコーティングの単層膜が常温コ
ートであることを特徴とする。常温コートとしては、例
えば膜の物質を空気中で塗布やスプレーし、その後、化
学反応や紫外線などを用いて膜をコートする。
【0015】請求項5記載の発明のレンズ付きフィルム
ユニットは、撮影レンズが少なくとも1つの非球面レン
ズであることを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明のレンズ付きフィルム
ユニットは、撮影レンズが少なくとも1つのプラスチッ
ク材料であることを特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明のレンズ付きフィルム
ユニットは、撮影レンズがFナンバーをFNOとするとき
8≦FNO≦16の条件式(1)を満足することを特徴と
する。
【0018】条件式(1)は、レンズ構成が2枚以上
で、且つ上記の反射防止のコーティングをする場合の最
適なFナンバーの値で、条件式(1)の下限値未満であ
ると、撮影レンズの焦点深度が浅くなり、例えば、固定
焦点レンズの場合、許容できる被写体の最至近距離が遠
くなり、また、条件式(1)の上限値を越えると、撮影
可能な被写体の輝度範囲が狭くなり、例えば、シャッタ
速度が固定の1速の場合、撮影可能な被写体の輝度範囲
は狭くなる。また、所謂、光の回折の影響を受けてピン
トに影響を与えて好ましくない。
【0019】請求項8記載の発明のレンズ付きフィルム
ユニットは、レンズ付きフィルムユニットがストロボ機
構で、ガイドナンバーをGNとするとき、7≦GN≦11
の条件(2)を満足することを特徴とする。
【0020】条件式(2)はレンズ構成が2枚以上で、
且つ上記の反射防止のコーティングをする場合の最適な
ストロボのガイドナンバーで、条件式(2)の下限値未
満であると、ストロボ光の照射距離が短くなり、また、
条件式(2)の上限値を越えるとストロボのストロボ
管、コンデンサの大きさ等が大きくなり、カメラが大き
くなるという問題がある。
【0021】ここでいう、反射防止のコーティングと
は、撮影レンズの表面反射を減少し、撮影レンズ系の透
過光を増すために、撮影レンズの表面に誘電体薄膜を着
ける処理をいう。
【0022】また、プラスチック材料とは撮影レンズに
使用される透明プラスチックの例えばアクリル系樹脂等
の光学材料を意味する。
【0023】また、Fナンバーとは、撮影レンズの明る
さ、絞り値を定量化した値で、FNOをFナンバー、fを
焦点距離、Dをレンズの有効口径とすると、FNO=f/
Dの関係で表されるものを意味する。
【0024】また、ガイドナンバーGNとは、写真用フ
ラッシュ光源の光量を実用的に表示した値で、GNをガ
イドナンバー、FNOを適正露出のFナンバー、dを照射
距離(m)とすると、GN=FNO×dで表されるものを
意味する。
【0025】
【実施例】以下、この発明のレンズ付きフィルムユニッ
トを図面に基づいて説明する。
【0026】実施例の説明で使用する、「透過率T」と
はレンズに入射する光束をt1,透過する光束をt2と
すると、透過率T=t2/t1で表される事を意味し、
また、「フレアV」とは、面間の2回或いは4回反射等
で画面に到達する光束の入射光束に対する比であり、ま
た、「フレア比率r」とは、透過光束に対する上記のフ
レア光束の比率で、上記の透過率TとフレアVの比、即
ちr=V/Tで表せる。更に、「Tナンバー」とはレン
ズの透過率Tを加味したナンバーで、撮影レンズの像の
明るさが、透過率T100%のFナンバーがいくらのレ
ンズに相当するかを示した値で、TNO=F・√(100
/透過率T(%))で表される事を意味する。
【0027】(実施例1)この実施例は、撮影レンズの
反射防止のコーティングをしていない面を3面含む実施
例である。なお、比較例として、撮影レンズの面が全て
反射防止のコーティングをしていない例と比較して説明
する。図1は、本発明に係わるレンズ付きフィルムユッ
トの光軸断面図(a)と正面構成図(b)で、図2は本
発明に係わる2枚構成の撮影レンズの光学断面図で、図
3は反射防止のコーティングのフレア及びフレア比率r
の説明図である。
【0028】図1で、レンズ付きフィルムユニット10
は正面より見て左側にフィルムカートリッジ11が、右
側に未露光フィルム12がある。また、上側にファイン
ダ13があり、右上側にストロボ窓14がある。ストロ
ボは切替え可能となっている。
【0029】また、撮影レンズLは、2枚レンズ構成
で、第1レンズL1は第1面S1が物体側凸面を向けた
メニスカスの非球面となっている。なお、非球面はレン
ズ金型の作成時に工具による微細なパターンが生ずるこ
とがあり、逆光時の輪帯状の不均一な像となる場合があ
る。特に、非球面に反射防止のコーティングを施せば、
見苦しいゴーストを目立たなくすることができる。ここ
で、表2に撮影レンズのレンズ構成、光学材料、コーテ
ィング面を示す。
【0030】
【表2】
【0031】次に、反射防止のコーティングは、第1面
S1に表3に示す5層の多層膜の反射防止コーティング
を施している。
【0032】
【表3】
【0033】なお、表3で、混合物は酸化ジルコニウム
と酸化チタニウムの混合物を示し、また層番号はレンズ
側より付けている。反射防止のコーティングを施せば、
レンズの透過率Tの向上、フレア比率rの向上以外に、
プラスチック材料の場合、静電気の静電を防ぎ、ゴミに
よる散乱光も防ぐことができる。
【0034】前述の表2のように、透過率Tの比較で
は、実施例の方が比較例に較べ優れており、フレア比率
rも実施例の方が比較例に較べ優れている。
【0035】なお、ここで、表2の実施例の透過率T及
びフレア比率rの計算について図3を参照して説明す
る。図で、撮影レンズLの反射防止のコーティングをし
ていない反射面はR1,R2,R3である。反射防止の
コーティングをしない面の反射率はレンズ材料の屈折率
をnとすると、反射率RはR={(n−1)/(n+
1)}2、また、透過率TはT=1−R=1−{(n−
1)/(n+1)}2(吸収は無視できる)で与えられ
る。従って、反射防止のコーティングしない屈折面が3
面ある場合、反射面はこの3面のみと考える。ここで、
レンズ材料はアクリルとすると、屈折率n=1.49で
各面での反射率と透過率はR=0.0387、T=0.
9613となる。従って、レンズ系全体での透過率Tは
3で表され、T3=0.888となる。また、第2面或
いは3面で反射した光は合わせて偶数回の反射によって
画面に到達しフレアとなる。フレアVを2回反射までを
考えると、V=(2T3+T5)R2=0.004=0.
4%となり、また、フレア比率rはr=V/T3=(2
+T2)R2=0.0044=0.44%となる。
【0036】本発明によれば、透過率Tが良く、フレア
比率rの少ない良好な撮影レンズを有するレンズ付きフ
ィルムユニットになる。
【0037】また、他の例として、FナンバーをFNO
8とし、全てのレンズ面に反射防止のコーティングを施
したとすれば、透過率Tは略100%となり、Tナンバ
ーはTNO=FNOとなり、TNO=8となる。ここで、同
じ、Fナンバーで、2枚の構成レンズで反射防止のコー
ティングをしていない場合と比較すると、前述の表1に
示すように、透過率T=85、4%となる。また、Fナ
ンバーがFNO=8の場合にはTナンバーはTNO=8.7
となる。従って、シャッタ速度の1速の場合、適正被写
体輝度範囲が狭められる。
【0038】また、他の例として、ストロボ機構で全て
のレンズ面に反射防止のコーティングを施したとすれ
ば、ガイドナンバーをGN=9とすると、フィルム感度
がISO800の場合、ストロボ光の到達距離は2.7
mとなり、多少の露出不足はプリント時に補正できるの
で、実用的には3mまでストロボ光が到達し一般の撮影
には充分である。比較として、同じガイドナンバーをG
N=9として、全ての面に反射防止のコーティングをし
ない場合は、撮影レンズのTナンバーが10.3とな
り、ストロボ光の到達距離は2.5mと不足してしま
う。更に、レンズ付きフィルムユニットの外観の大きさ
について説明すると、ガイドナンバーがGN=9のスト
ロボでは、コンデンサが100μF程度のものが使え
る。このコンデンサは径がφ=10で長さが37.5m
m程度の大きさである。今度は、ガイドナンバーがGN
=10.8のストロボの150μFのコンデンサが径φ
15で長さ37.5mmとなる。径で5mm小さくで
き、カメラボディの小型にすることができる。
【0039】(実施例2)この実施例は、2枚構成の撮
影レンズの面が全て、多層の反射防止のコーティングを
している実施例である。なお、比較例として、撮影レン
ズの面が全て、反射防止のコーティングをしていない例
と比較して説明する。図4は多層の反射防止のコーティ
ングを施したときの撮影レンズの分光透過率曲線であ
る。撮影レンズのレンズ構成、光学材料、コーティング
面及び、このときの透過率T、フレア比率rを表4に示
す。
【0040】
【表4】
【0041】また、多層の反射防止のコーティングの媒
質、膜厚を表3に示すものである。この場合の撮影レン
ズの分光透過率は図4のようになっており、波長546
nmの透過率Tを用いると撮影レンズのFナンバーの
9.5はTナンバーでは9.6となる。またフレア比率
rは0.01%である。
【0042】表4のように、透過率Tの比較では、実施
例の方が比較例に較べ優れており、透過率に対するフレ
ア比率rも実施例の方が比較例に較べ優れている。本発
明によれば、透過率Tが良く、フレア比率rの少ない良
好な撮影レンズを有するレンズ付きフィルムユニットに
なる。
【0043】(実施例3)この実施例は、2枚構成の撮
影レンズの面が全て、単層の反射防止のコーティングを
している実施例である。なお、比較例として、撮影レン
ズの面が全て、反射防止のコーティングをしていない例
と比較して説明する。図5は単層の反射防止のコーティ
ングを施したときの撮影レンズの分光透過率曲線であ
る。撮影レンズのレンズ構成、光学材料、コーティング
面及び、このときの透過率T、フレア比率rを表5に示
す。
【0044】
【表5】
【0045】また、この場合の撮影レンズの分光透過率
曲線は図5のようになっている。また、波長546nm
の透過率Tを用いると撮影レンズのFナンバーがFNO
9.5に対し、Tナンバーは9.8となる。
【0046】単層の反射防止のコーティングの媒質、膜
厚を表6に示す。
【0047】
【表6】
【0048】反射防止のコーティングが室温において空
気中で反射防止のコーティングを施しても良い。反射防
止のコーティングの膜厚の変化による反射率変化が比較
的少なく、またレンズ付きフィルムの撮影レンズではレ
ンズの有効径が小さいため、膜厚が不均一であっても反
射率の変化が目立ちにくい。そのため膜厚の管理が容易
であり、真空蒸着装置等を用いなくても、膜の元となる
物質を空気中で塗布やスプレーし、その後化学反応や紫
外線などを用いて膜を作成しても良い。
【0049】表5のように、透過率Tの比較では、実施
例の方が比較例に較べ優れており、透過率に対するフレ
ア比率rも実施例の方が比較例に較べ優れている。本発
明によれば、透過率が良く、フレア比率rの少ない良好
な撮影レンズを有するレンズ付きフィルムユニットにな
る。
【0050】(実施例4)この実施例は、撮影レンズの
反射防止のコーティングをしていない面が2面の実施例
である。なお、比較例として、撮影レンズの面が全て、
反射防止のコーティングをしていない場合の比較例であ
る。撮影レンズのレンズ構成、光学材料、コーティング
面及び、このときの透過率T、フレア比率rを表7にし
ます。
【0051】
【表7】
【0052】表7のように、透過率Tの比較では、実施
例の方が比較例に較べ優れており、透過率に対するフレ
ア比率rも実施例の方が比較例に較べ優れている。本発
明によれば、透過率Tが良く、フレア比率rの少ない良
好な撮影レンズを有するレンズ付きフィルムユニットに
なる。
【0053】
【発明の効果】以上のように構成したので下記のような
効果を奏する。
【0054】請求項1の発明は、撮影レンズを有し、組
み立て時に予めフィルムを装填しておき、撮影毎にフィ
ルムを巻き上げるレンズ付きフィルムユニットにおい
て、前記撮影レンズが2枚以上のレンズ構成で、前記撮
影レンズに反射防止のコーティングをしていない面が3
面以下であるので、撮影レンズの透過率が良く、フレア
比率rが低く、ゴーストが少なく、結像性能の良い、レ
ンズ付きフィルムユニットになる。
【0055】請求項2の発明は、反射防止のコーティン
グが物体側より第1レンズの物体側面につけられ、且つ
第1レンズがプラスチック材を使用したものであるの
で、プラスチック材料の場合、静電気の静電を防ぎ、レ
ンズに傷がつきにくく、ゴミによるゴーストも防ぐこと
ができ、また、ゴミも付きにくい。
【0056】請求項3の発明は、前記反射防止のコーテ
ィングが単層膜、又は3層から5層の何れか1つの多層
膜であるので、単層膜では低価格化でき、多層膜では透
過率が良好で、反射防止のコーティングが剥離し難くな
る。
【0057】請求項4の発明は、反射防止のコーティン
グの単層膜が常温コートであるので、簡易に、低価格化
できる。
【0058】請求項5の発明は、撮影レンズが少なくと
も1つの非球面レンズであるので、レンズの収差補正が
良好となる。
【0059】請求項6の発明は、撮影レンズが少なくと
も1つのプラスチック材料であるので、低価格化でき
る。
【0060】請求項7の発明は、撮影レンズがFナンバ
ーをFNOとするとき8≦FNO≦16の条件式を満足する
ものであるので、レンズ付きフィルムユニットに最適な
Fナンバーとなる。
【0061】請求項8の発明は、レンズ付きフィルムユ
ニットがストロボ内蔵で、ガイドナンバーをGNとする
とき、7≦GN≦11の条件を満足するので、レンズ付
きフィルムユニットに最適なガイドナンバーとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるレンズ付きフィルムユットの構
成図である。
【図2】本発明に係わる2枚構成の撮影レンズの光学断
面図である。
【図3】反射防止のコーティングのフレア及びフレア比
率の説明図である。
【図4】多層の反射防止コーティングを施したときの撮
影レンズの分光透過率曲線である。
【図5】単層の反射防止コーティングを施したときの撮
影レンズの分光透過率曲線である。
【符号の説明】
10 レンズ付きフィルムユニット 11 フィルムカートリッジ 12 未露光フィルム 13 ファインダ 14 ストロボ窓 15 コンデンサ 16 シャッタ 18 絞り FNO Fナンバー L 撮影レンズ L1 第1レンズ L2 第2レンズ GN ガイドナンバー S1 1面 S2 2面 S3 3面 S4 4面 T 透過率

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを有し、組み立て時に予めフ
    ィルムを装填しておき、撮影毎にフィルムを巻き上げる
    レンズ付きフィルムユニットにおいて、前記撮影レンズ
    が2枚以上のレンズ構成で、前記撮影レンズに反射防止
    のコーティングをしていない面が3面以下であることを
    特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記反射防止のコーティングが物体側よ
    り第1レンズの物体側面につけられ、且つ第1レンズが
    プラスチック材料を使用したものであることを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記反射防止のコーティングが単層膜、
    又は3層から5層の何れか1つの多層膜であることを特
    徴とする請求項1,2に記載のレンズ付きフィルムユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記反射防止のコーティングの単層膜が
    常温でのコーティングであることを特徴とする請求項3
    に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  5. 【請求項5】 前記撮影レンズが少なくとも1つの非球
    面を有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ付
    きフィルムユニット。
  6. 【請求項6】 前記撮影レンズが少なくとも1つのプラ
    スチック材料であることを特徴とする請求項1,5に記
    載のレンズ付きフィルムユニット。
  7. 【請求項7】 前記撮影レンズがFナンバーをFNOとす
    るとき8≦FNO≦16の条件式を満足するものであるこ
    とを特徴とする請求項1から6に記載のレンズ付きフィ
    ルムユニット。
  8. 【請求項8】 前記レンズ付きフィルムユニットがスト
    ロボ機構を備え、ストロボのガイドナンバをGNとする
    とき、7≦GN≦11の条件を満足することを特徴とす
    る請求項1から6に記載のレンズ付きフィルムユニッ
    ト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005316386A (ja) * 2004-03-30 2005-11-10 Nikon Corp 光学系

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005316386A (ja) * 2004-03-30 2005-11-10 Nikon Corp 光学系

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