JP2509014Y2 - フィルム一体型カメラ - Google Patents

フィルム一体型カメラ

Info

Publication number
JP2509014Y2
JP2509014Y2 JP1989084201U JP8420189U JP2509014Y2 JP 2509014 Y2 JP2509014 Y2 JP 2509014Y2 JP 1989084201 U JP1989084201 U JP 1989084201U JP 8420189 U JP8420189 U JP 8420189U JP 2509014 Y2 JP2509014 Y2 JP 2509014Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
film
diaphragm
integrated camera
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989084201U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0324640U (ja
Inventor
唱藏 石山
康浩 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP1989084201U priority Critical patent/JP2509014Y2/ja
Publication of JPH0324640U publication Critical patent/JPH0324640U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2509014Y2 publication Critical patent/JP2509014Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Cameras In General (AREA)
  • Lenses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、フィルムが内蔵され撮影レンズにより撮影
終了後光密なケースを分解して撮影済フィルムを取り出
すフィルム一体型カメラに関するものである。
〔考案の背景と目的〕
フィルム一体型カメラは使い捨てカメラとも呼ばれ、
カメラには初めからフィルムが装填されていて、撮影が
終わると現像所に戻され、ここでカメラからフィルムを
取り出して現像がなされる。カメラは一本分のフィルム
撮影が終わるとその使命が終わることとなるので、カメ
ラはなるべく安価であって容易に撮影でき、撮影された
写真は間違いなく写っていることが求められる。
従来、フィルム一体型カメラは、殆どFナンバーがF1
1程度の固定焦点で、単玉固定絞りのレンズが用いら
れ、装填するフィルムとしては高感度フィルム、シャッ
タも固定シャッタ速度のシャッタが用いられている。
周知のように、単玉レンズは球面収差を始め、非点収
差、歪曲収差、コマン収差などの補正が不十分で良好な
写真性能を得ることは容易なことではない。また、単玉
レンズは、色収差補正ができず、画角が大きくなるに従
って、倍率収差が増大し、画面周辺での性能劣化の原因
の1つになっている。
また、単玉レンズの他に簡単・安価なレンズとして、
望遠鏡の対物レンズのような凸凹レンズ各1枚を貼り合
わせた2枚構成のレンズ及び米国特許第2,586,418号明
細書に開示されているようなハイパーゴンタイプがあ
る。
前者は軸上及びそのごく近傍では良好な性能を有して
いるが、画角を広く取ると像面湾曲が大きくなってしま
い、写真用レンズとして使用できない。また、後者のタ
イプでは、軸上色収差がそのパワー配置のために補正で
きず、球面収差なども大きく、Fナンバーを小さくする
ことができず、実質F11程度までしか実用にならない。
また、レンズの大きさもかなり大きくなってカメラのコ
ンパクト化を達成することは極めて困難であるという問
題点があった。
従って、従来のフィルム一体型カメラにおいては明る
い(ナンバーの小さい)レンズを用いることができず、
高々F11程度で画質が劣り、被写体の輝度がかなり大で
なければ撮影できないか、シャッタ速度を遅くしなけれ
ばならないため、カメラ振れが生じ易いという問題点が
あった。
本考案は、上記問題点を解決して価格を増大させるこ
となく画質が良好で、レンズの明るさが明るく低輝度の
被写体でも撮影可能で、カメラ振れの生じない、かつコ
ンパクトなフィルム一体型カメラを提供することを目的
とする。
〔考案の構成〕
上記目的は、予め未露光のフィルムがフィルム供給室
に装填されており、撮影毎にフィルムをフィルム巻取り
室内に巻取るフィルム一体型カメラにおいて、 物体側より、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズ
で構成され、第1レンズと第2レンズの間に第1絞り
が、第2レンズの像側に第2絞りが配置された撮影光学
系と、該撮影光学系の第2絞りの像側に近接して設けら
れたシャッタとを備え、 前記フィル供給室とフィルム巻取り室の間のフィルム
搬送路が湾曲していることを特徴とするフィルム一体型
カメラによって達成される。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例の構成を示す断面図であ
る。図において、1はカメラ本体、2は例えばF8.5で焦
点距離35mm前後の2枚構成のレンズ系からなる撮像レン
ズ、3は撮影レンズ2の後方に図に示すように近接して
設置され例えばシャッタ速度が約1/100secのシャッタ、
21は第1レンズ、22は第2レンズ、23は第1レンズと第
2レンズ22の間に設置される絞り(第1絞り)、24は撮
影レンズ2の鏡胴である。なお、鏡胴24の後部開口部24
Aは後述するレンズ系の後ろの絞り(第2絞り)の作用
をなしている。
カメラ本体1の左右にはフィルム供給室11とフィルム
巻取り室12があって、フィルム供給室11内に巻回した状
態にあるフィルムFは、フィルム搬送方向が画面長手方
向となる画面枠をもったフィルム搬送路13において1枚
宛露光され、フィルム巻取り室12内のパトローネP内に
巻取られる。フィルム搬送路13はレンズ系の像面の湾曲
を補正するように画面長手方向が湾曲する円筒状に形成
されている。
第1図に示した撮像レンズ2は、レンズ系の一部に非
球面を用いることによって、価格を殆ど増大させずに、
従来の単玉レンズや2枚構成のレンズに比べ倍率色収差
を小さくし、明るいFナンバーにすることができるなど
性能を改善したレンズ系が使用される。
(前記レンズ系の実施例) 以下実施例に用いられるレンズ系の一実施例を示す。
非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向をX
軸とした直角座標系において、頂点曲率をC、円錐係数
をK、非球面係数をAi、非球面の巾数をPiとするとき、 で表される。
表中の各記号は、以下のものを示す。
ri:近軸曲率半径 di:面間隔 nd:レンズ材料のd線における屈折率 ν:アッベ数 F:Fナンバー 2ω:画角 表1は本考案の一実施例に用いられる撮像レンズ2の
レンズ系のデータ、表2はその非球面係数で、このレン
ズ系の断面図、縦収差図、横収差図を第2図〜第4図に
示す。
上記レンズ系は2群2枚の簡単な構成にもかかわらず、
縦収差、横収差とも良好なバランスでに補正されてお
り、明るさを大にして、広画角に亙って良好な性能を得
ることができる。
しかしながら、このレンズ系は第3図の非点収差より
分かるように、かなりの像面の湾曲がある。焦点距離を
34mmとした上記レンズ系による像を平面上(フィルム搬
送路13を平面としたとき)に結像させた場合のMTF曲線
を示すと、第6図のように画面周辺部ではMTFが低下し
たものとなる。実線はサジタル光線によるMTF曲線、破
線はメリジオナル光線によるMTF曲線である。
そこで本考案においては、フィルム搬送路13を撮影レ
ンズ2に向かって凹になる円筒状に形成した。撮影レン
ズ2の焦点距離が34mmであるとき、フィルム搬送路13の
曲率半径を270mmとする円筒面としたときのMTF曲線は、
第5図に示すようになり、フィルム搬送路を平面とした
第6図と比較して、格段にそのMTF(解像力)を向上さ
せることができた。
なお、フィルム一体型カメラは大量に製造されるの
で、レンズ系がプラスチック材で形成されるときは、一
部に非球面を有していても安価に製造することができ
る。
〔考案の効果〕
本考案は、撮影光学系を2枚レンズとし、しかもフィ
ルム搬送路を湾曲させたので、高画質の写真を得られ、
さらに、第1レンズと第2レンズの間に第1絞りを配置
したので、入射光がレンズの外周部等で反射あるいは散
乱して2次光源となって撮影画面にフレアがかかるの防
止できるとともに撮影レンズを介してフィルムに到達す
る撮影範囲外の不要光も低減できて鮮明な画像が得ら
れ、しかもフィルム一体型カメラ本体内の不要光の反射
防止のための構造を簡略化でき、また、撮影光学系に第
2絞りを設け、シャッタを撮影光学系の第2絞りの像側
に近接して設けているので、シャッタ羽根を小さくでき
てシャッタがシャッタ羽根1枚で構成されている場合の
シャッタの開閉時に発生する露光ムラを少なくでき、さ
らに、撮影光学系はシャッタとは独立して被写体側にあ
るので、2枚構成の撮影光学系であるにも係わらず組立
がしやすいフィルム一体型カメラを提供できることとな
った。
さらに、鏡胴の像側の開口部を第2の絞りとすること
で、部品点数の低減でき、撮影光学系の組立を簡単に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の構成を示す断面図、第2図
は本考案の一実施例に用いられる撮影レンズの断面図、 第3図は第2図に示した撮影レンズの縦収差図、 第4図は同じくその横収差図、 第5図は第1図の実施例によって得られるMTF曲線、 第6図はフィルム搬送路を平面としたとき撮影レンズ2
によって得られるMTF曲線である。 1……カメラ本体、2……撮影レンズ 3……シャッタ、11……フィルム供給室 12……フィルム巻取り室、13……フィルム搬送路 21……第1レンズ、22……第2レンズ 23……絞り、24……鏡胴 24A……後部開口部、F……フィルム P……パトローネ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め未露光のフィルムがフィルム供給室に
    装填されており、撮影毎にフィルムをフィルム巻取り室
    内に巻取るフィルム一体型カメラにおいて、 物体側より、第1レンズ,第2レンズの2枚のレンズで
    構成され、第1レンズと第2レンズの間に第1絞りが、
    第2レンズの像側に第2絞りが配置された撮影光学系
    と、該撮影光学系の第2絞りの像側に近接して設けられ
    たシャッタとを備え、 前記フィル供給室とフィルム巻取り室の間のフィルム搬
    送路が湾曲していることを特徴とするフィルム一体型カ
    メラ。
  2. 【請求項2】前記第1レンズ,第2レンズ,第1絞りを
    保持する鏡胴の像側の開口部を前記第2の絞りとしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のフィルム一体型カメラ。
JP1989084201U 1989-07-17 1989-07-17 フィルム一体型カメラ Expired - Lifetime JP2509014Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989084201U JP2509014Y2 (ja) 1989-07-17 1989-07-17 フィルム一体型カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989084201U JP2509014Y2 (ja) 1989-07-17 1989-07-17 フィルム一体型カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0324640U JPH0324640U (ja) 1991-03-14
JP2509014Y2 true JP2509014Y2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=31632491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989084201U Expired - Lifetime JP2509014Y2 (ja) 1989-07-17 1989-07-17 フィルム一体型カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2509014Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100607528B1 (ko) * 1998-05-13 2006-08-02 후지 샤신 필름 가부시기가이샤 데이타 촬영 기입장치 및 데이타 촬영 기입장치를 갖춘카메라

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS64544A (en) * 1986-08-20 1989-01-05 Fuji Photo Film Co Ltd Film unit attached lens and its production

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0324640U (ja) 1991-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6537331B2 (ja) 光学系及びそれを有する撮像装置
JP4156828B2 (ja) マクロレンズ及びそれを備えたカメラ
JPH01133016A (ja) 絞り後置のトリプレットレンズ系
US6628463B2 (en) Taking lens
US5502597A (en) Wide-angle photographic lens system and a photographic camera
JP3925748B2 (ja) 小型レンズ
JP4792896B2 (ja) 縮小光学系及びこれを搭載する光学機器
JPH11249008A (ja) 結像レンズ
JP3203566B2 (ja) 広角レンズ
JP2984956B2 (ja) 撮影レンズ
JPH0420163B2 (ja)
JPH08234096A (ja) 2つのレンズ要素を備えた光学システムおよびカメラ、およびカメラの製造方法
JP2509014Y2 (ja) フィルム一体型カメラ
JPH1144801A (ja) 撮影レンズおよびこれを用いるカメラ
JP6296803B2 (ja) 光学系及びそれを有する撮像装置
JP3713335B2 (ja) 広角レンズ
JPH073503B2 (ja) バツクフオ−カスの長い広角レンズ
JP2005062282A (ja) 撮影レンズ
JPH0795141B2 (ja) 前置絞り型撮影レンズ
JPH0868935A (ja) トリプレットレンズを有するカメラ
JP2000266997A (ja) 撮影レンズおよびこれを用いるカメラ
JP3588518B2 (ja) クローズアップレンズ
JP2879458B2 (ja) 写真用広角レンズ
JP2001337266A (ja) 撮影レンズ及びこれを用いるカメラ
JPH06250274A (ja) 水陸両用カメラ