JPH10122188A - 遠心送風機 - Google Patents

遠心送風機

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Publication number
JPH10122188A
JPH10122188A JP28047596A JP28047596A JPH10122188A JP H10122188 A JPH10122188 A JP H10122188A JP 28047596 A JP28047596 A JP 28047596A JP 28047596 A JP28047596 A JP 28047596A JP H10122188 A JPH10122188 A JP H10122188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
outer diameter
plate
impeller
side plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP28047596A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Nakasone
孝昭 中曽根
Toru Kai
融 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Seiko Co Ltd filed Critical Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication of JPH10122188A publication Critical patent/JPH10122188A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気送風機器に使用される遠心送風機におい
て同回転時での風量−静圧特性を向上させ、羽根車を高
効率化することを目的とする。 【解決手段】 主板101と円錐台側面状の側板102
とではさむように取り付けられた複数のブレード103
を備え、このブレード103の数枚に三角状のフィン1
を取り付け、このフィン1は前記ブレード103の先端
に向かって軸方向に曲率半径Rをもち、この曲率半径R
はフィン1の先端に向かうに従ってフィン1の幅W2は
大きくなり、側板側羽根外径D1から主板側羽根外径D
2に向かって羽根外径が小さくなる羽根車104と、こ
の羽根車104に固着した電動機105を設けたもので
あり、軸方向に曲率半径Rをもつことによって回転方向
に入口角θをもち、軸流流れがブレード103の側板1
02側に流入しやすくなり、羽根車104を高効率化す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、換気送風機器に使
用される遠心送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、換気送風機器に使用される遠心送
風機としては特公平1−70910号公報に開示されて
いる。
【0003】以下その遠心送風機について図17から図
19を参照しながら説明する。図に示すように羽根内径
を側板102から主板101に至るまで次第に小さくし
た1種類の傾きをもつテーパブレード形状112のブレ
ード103をもつ遠心送風機では従来のテーパブレード
をもたない形状113のブレードよりも騒音低下の効果
はあるものの風量−静圧特性が若干低下し、特に高静圧
大風量を必要とする産業用の大型遠心送風機では風量−
静圧特性維持のため回転数を増加させる必要があり騒音
低減の効果が少なくなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の遠心
送風機では、ブレード全体で仕事させることにより同回
転時での風量−静圧特性を向上させるという課題があ
り、ファンを高効率化することが要求されている。
【0005】また、ブレード先端からファン回転時に回
転騒音が発生するという課題があり、この回転騒音を低
減することが要求されている。
【0006】また、ファンが舌部を通過するときに干渉
騒音が発生するという課題があり、この干渉騒音を低減
することが要求されている。
【0007】また、ブレード後流からケーシング本体で
渦および渦音が発生するという課題があり、この渦およ
び渦音の発生を低減することが要求されている。
【0008】また、ケーシング本体内で共鳴音が発生す
るという課題があり、この共鳴音を低減することが要求
されている。
【0009】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、ファンを高効率化することができ、また
回転騒音を低減することができ、また干渉騒音を低減す
ることができ、また渦および渦音の発生を低減すること
ができ、また共鳴音を低減することができる遠心送風機
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の遠心送風機は上
記目的を達成するために、主板と円錐台側面状の側板と
ではさむように取り付けられた複数のブレードを備え、
このブレード数枚に三角状のフィンを取り付け、この三
角状のフィンは前記ブレードの先端に向かって軸方向に
曲率半径をもち、この曲率半径は前記三角状のフィンの
先端に向かうに従ってフィンの幅は大きくなり、側板側
羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さ
くなる羽根車としたものである。
【0011】本発明によれば、ファンを高効率化するこ
とができる遠心送風機が得られる。また他の手段は、ブ
レード数枚に取り付けた三角状のフィンにファン回転方
向に風の流れが無衝突となる入口角をもつ流入ブレード
を備え、側板側羽根外径から主板側羽根外径に向かって
羽根外径が小さくなる羽根車としたものである。
【0012】そして本発明によれば、ファンを高効率化
することができる遠心送風機が得られる。
【0013】また他の手段は、ブレード数枚に取り付け
た三角状のフィンにファン回転方向に風の流れが無衝突
となる入口角をもつ流入ブレードを備えかつ、前記流入
ブレードの負圧面側に断面が半円状のリブを備え、側板
側羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小
さくなる羽根車としたものである。
【0014】そして本発明によれば、ファンを高効率化
することができかつ、回転騒音を低減することができる
遠心送風機が得られる。
【0015】また他の手段は、主板とリング状の側板と
ではさむように取り付けられた複数のブレードを備え、
このブレード数枚に三角状のフィンを取り付け、この三
角状のフィンは前記ブレードの先端に向かって軸方向に
曲率半径をもち、この曲率半径は前記三角状のフィンの
先端に向かうに従ってフィンの幅は大きくなり、側板側
羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が一定
の羽根車としたものである。
【0016】そして本発明によれば、ファンを高効率化
することができる遠心送風機が得られる。
【0017】また他の手段は、主板と円錐台側面状の側
板とではさむように取り付けられた複数のブレードを備
え、このブレードの前記主板から前記側板に向かってブ
レードの主板側曲率半径から側板側曲率半径を大きく
し、前記ブレードの入口角を前記主板から前記側板に向
かって大きくし、側板側羽根外径から主板側羽根外径に
向かって羽根外径が小さくなる羽根車としたものであ
る。
【0018】そして本発明によれば、ファンを高効率化
することができる遠心送風機が得られる。
【0019】また他の手段は、渦巻きケーシング内の舌
部を側板側羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根
外径が小さくなる羽根車と同じ傾斜をさせ、前記舌部と
前記羽根車との隙間を一定としたものである。
【0020】そして本発明によれば、干渉騒音を低減す
ることができる遠心送風機が得られる。
【0021】また他の手段は、渦巻きケーシングの断面
が側板側羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外
径が小さくなる羽根車の羽根外径と同じ傾斜の広がりを
もつケーシングとしたものである。
【0022】そして本発明によれば、渦および渦音の発
生を低減することができる遠心送風機が得られる。
【0023】また他の手段は、フロントプレートと側板
側羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小
さくなる羽根車の側板の間隔に、側板側羽根外径より大
きい穴を有した板を備えたものである。
【0024】そして本発明によれば、渦および渦音の発
生を低減することができる遠心送風機が得られる。
【0025】また他の手段は、フロントプレートと側板
側羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小
さくなる羽根車の側板の間隔に、側板側羽根外径より大
きい穴を有しかつ、小さな吸込孔を有した板を備えたも
のである。
【0026】そして本発明によれば、共鳴音を低減する
ことができる遠心送風機が得られる。
【0027】また他の手段は、フロントプレートと側板
側羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小
さくなる羽根車の側板の間隔に、側板側羽根外径より大
きい穴を有しかつ、小さな吸込孔を有した板を備え、前
記間隔の空間に吸音材を充てんしたものである。
【0028】そして本発明によれば、共鳴音を低減する
ことができる遠心送風機が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明は、主板と円錐台側面状の
側板とではさむように取り付けられた複数のブレードを
備え、このブレード数枚に三角状のフィンを取り付け、
この三角状のフィンは前記ブレードの先端に向かって軸
方向に曲率半径をもち、この曲率半径は前記三角状のフ
ィンの先端に向かうに従ってフィン幅は大きくなり、側
板側羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が
小さくなる羽根車と、この羽根車に固着した電動機を設
け、前記羽根車の周囲を囲む渦巻きケーシングと、ベル
マウス状の吸込口を有するフロントプレートと前記電動
機側のバックプレートと吐出口を備えた遠心送風機であ
り、軸方向に曲率半径をもつことによって回転方向に入
口角をもち、軸流流れがブレードの側板側に流入しやす
くなり、ブレード全体で仕事させることにより同回転時
での風量−静圧特性を向上させ高効率化させるという作
用を有する。
【0030】また、ブレード数枚に取り付けた三角状の
フィンにファン回転方向に風の流れが無衝突となる入口
角をもつ流入ブレードを備え、側板側羽根外径から主板
側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽根車とし
た遠心送風機であり、三角状のフィンにファン回転方向
に風の流れが無衝突となる入口角をもつ流入ブレードを
備えているため、軸流流れがブレードの側板側に流入し
やすくなり、ブレード全体で仕事させることにより同回
転時での風量−静圧特性を向上させ高効率化させるとい
う作用を有する。
【0031】また、ブレード数枚に取り付けた三角状の
フィンにファン回転方向に風の流れが無衝突となる入口
角をもつ流入ブレードを備えかつ、前記流入ブレードの
負圧面側に断面が半円状のリブを備え、側板側羽根外径
から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽
根車とした遠心送風機であり、三角状のフィンにファン
回転方向に風の流れが無衝突となる入口角をもつ流入ブ
レードを備えているため、軸流流れがブレードの側板側
に流入しやすくなり、ブレード全体で仕事させることに
より同回転時での風量−静圧特性を向上させ高効率化さ
せるという作用を有するとともに、流入ブレードに流れ
込む不規則な角度をもつ流れに対し、リブによって整流
化され流入ブレード先端で起こる回転騒音を低減するこ
とができる作用を有する。
【0032】また、主板とリング状の側板とではさむよ
うに取り付けられた複数のブレードを備え、このブレー
ド数枚に三角状のフィンを取り付け、この三角状のフィ
ンはブレードの先端に向かって軸方向に曲率半径をも
ち、この曲率半径は前記三角状のフィンの先端に向かう
に従ってフィン幅は大きくなり、側板側羽根外径から主
板側羽根外径に向かって羽根外径が一定の羽根車とした
遠心送風機であり、軸方向に曲率半径をもつことによっ
て回転方向に入口角をもち、軸流流れがブレードの側板
側に流入しやすくなり、ブレード全体で仕事させること
により同回転時での風量−静圧特性を向上させ高効率化
させるという作用を有する。
【0033】また、主板と円錐台側面状の側板とではさ
むように取り付けられた複数のブレードを備え、このブ
レードの前記主板から前記側板に向かってブレードの主
板側曲率半径から側板側曲率半径を大きくし、前記ブレ
ードの入口角を前記主板から前記側板に向かって大きく
し、側板側羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根
外径が小さくなる羽根車と、この羽根車に固着した電動
機を設け、前記羽根車の周囲を囲む渦巻きケーシング
と、ベルマウス状の吸込口を有するフロントプレートと
前記電動機側のバックプレートと吐出口を備えた遠心送
風機であり、ブレードの曲率半径は側板内径に対して主
板内径が大きくならない範囲とし、かつ入口角を主板側
に対し側板側を大きくすることで径方向流れがブレード
の側板側に流入しやすくなり、ブレード全体で仕事させ
ることにより同回転時での風量−静圧特性を向上させ高
効率化させるという作用を有する。
【0034】また、渦巻きケーシング内の舌部を側板側
羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さ
くなる羽根車と同じ傾斜をさせ、前記舌部と前記羽根車
との隙間を一定とした遠心送風機であり、ブレードと舌
部の圧力差を均一にすることによって干渉騒音を低減す
ることができる遠心送風機が得られる。
【0035】また、渦巻きケーシングの断面が側板側羽
根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さく
なる羽根車の羽根外径と同じ傾斜の広がりをもつケーシ
ングを備えた遠心送風機であり、ブレード面から平行に
流出した風は渦巻きケーシング内で3次元螺旋を描きな
がら吐出され流れがスムーズになるため、渦および渦音
の発生を低減することができる遠心送風機が得られる。
【0036】また、フロントプレートと側板側羽根外径
から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽
根車の側板の間隔に、側板側羽根外径より大きい穴を有
した板を備えた遠心送風機であり、ブレードの側板側か
らフロントプレートの渦巻きケーシング内で圧力差によ
って発生する渦を板によって発生しにくくし、かつ流れ
を整流化するため、渦および渦音の発生を低減すること
ができる遠心送風機が得られる。
【0037】また、フロントプレートと側板側羽根外径
から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽
根車の側板の間隔に、側板側羽根外径より大きい穴を有
しかつ、小さな吸込孔を有した板を備えた遠心送風機で
あり、ブレードの側板側からフロントプレートの渦巻き
ケーシング内で圧力差によって発生する渦を板によって
流れを整流化し、かつ渦巻きケーシング内で発生する共
鳴音の入射音が吸込孔から入り、ケーシング内のフロン
トプレートで反射した反射音と合成することにより音エ
ネルギーを熱エネルギーに変化させて、共鳴音を低減す
ることができる。
【0038】また、フロントプレートと側板側羽根外径
から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽
根車の側板の間隔に、側板側羽根外径より大きい穴を有
しかつ、小さな吸込孔を有した板を備え、前記間隔の空
間に吸音材を充てんした遠心送風機であり、ブレードの
側板側からフロントプレートの渦巻きケーシング内で圧
力差によって発生する渦を板によって流れを整流化し、
かつ間隔hの空間にグラスウールなど吸音材を充てんし
たことにより渦巻きケーシング内で発生する共鳴音の入
射音が吸込孔から入り、吸音材で音エネルギーを熱エネ
ルギーに変化させて音を減衰させかつ、ケーシング内の
フロントプレートで反射して減衰された反射音と合成す
ることにより、共鳴周波数を中心に音エネルギーを熱エ
ネルギーに変化させることにより共鳴周波数を中心に広
域で共鳴音を低減することができる。
【0039】
【実施例】
(実施例1)以下の実施例について、従来例と同一箇所
には同一番号を付けて説明する。
【0040】図1、2および図3に示すように、主板1
01と円錐台側面状の側板102とではさむように取り
付けられた複数のブレード103を備え、このブレード
103の数枚に三角状のフィン1を取り付け、この三角
状のフィン1は前記ブレード103の先端に向かって軸
方向に曲率半径Rをもち、この曲率半径Rは前記三角状
のフィン1の先端に向かうに従ってフィン1の幅W2は
大きくなり、側板側羽根外径D1から主板側羽根外径D
2に向かって羽根外径が小さくなる羽根車104と、こ
の羽根車104に固着した電動機105を設け、前記羽
根車104の周囲を囲む渦巻きケーシング106と、ベ
ルマウス状の吸込口107を有するフロントプレート1
08と前記電動機105側のバックプレート109と吐
出口110を備えた構成となっており、このブレード1
03の数枚に取り付けられた三角状のフィン1の高さH
2はブレード103の高さH1の1/4〜3/4の高さ
範囲をもち、ブレード103の幅W1から三角状のフィ
ン1の先端の幅W2はブレード103幅の1〜3倍の幅
をもつ構成である。
【0041】上記構成により軸方向に曲率半径Rをもつ
ことによって回転方向に入口角θをもち、軸流の流れが
ブレード103の側板102側に流入しやすくなり、ブ
レード103全体で仕事させることにより同回転時での
風量−静圧特性を向上させ高効率化させるという作用を
有する。
【0042】なお、三角状のフィン1はブレード103
の枚数の1/6〜1/8枚が騒音上昇が少なく高効率化
させることができる。
【0043】(実施例2)図4および図5に示すよう
に、ブレード103の数枚に取り付けた三角状のフィン
1にファン回転方向に風の流れが無衝突となる入口角θ
をもつ流入ブレード2を備え、側板側羽根外径D1から
主板側羽根外径D2に向かって羽根外径が小さくなる羽
根車104とした構成であり、このブレード103の数
枚に取り付けられた三角状のフィン1の高さH2はブレ
ード103の高さH1の1/4〜3/4の高さ範囲をも
ち、ブレード103の幅W1から三角状のフィン1の先
端の幅W2はブレード103幅の1〜3倍の幅をもち、
かつ、三角状のフィン1にファン回転方向に風の流れが
無衝突となる入口角θをもつ流入ブレード2を備え、こ
の流入ブレード2の高さはフロントプレート108より
でない範囲とした構成である。
【0044】上記構成により回転方向に入口角θをも
ち、軸流流れがブレード103の側板102側に流入し
やすくなり、ブレード103全体で仕事させることによ
り同回転時での風量−静圧特性を向上させ高効率化させ
るという作用を有する。
【0045】なお、三角状のフィン1はブレード103
の枚数の1/6〜1/8枚が騒音上昇が少なく高効率化
させることができる。
【0046】(実施例3)図6および図7に示すよう
に、ブレード103の数枚に取り付けた三角状のフィン
1にファン回転方向に風の流れが無衝突となる入口角θ
をもつ流入ブレード2を備えかつ、前記流入ブレード2
の負圧面側に断面が半円状のリブ3を備え、側板側羽根
外径D1から主板側羽根外径D2に向かって羽根外径が
小さくなる羽根車104とした構成であり、このブレー
ド103数枚に取り付けられた三角状のフィン1の高さ
H2はブレード103の高さH1の1/4〜3/4の高
さ範囲をもち、ブレード103の幅W1から三角状のフ
ィン1の先端の幅W2はブレード103幅の1〜3倍の
幅をもち、かつ、三角状のフィン1にファン回転方向に
風の流れが無衝突となる入口角θをもつ流入ブレード2
を備え、この流入ブレード2の高さH4はフロントプレ
ート108よりでない範囲とした構成である。
【0047】上記構成により回転方向に入口角θをも
ち、軸流流れがブレード103の側板102側に流入し
やすくなり、ブレード103全体で仕事させることによ
り同回転時での風量−静圧特性を向上させ高効率化させ
るという作用を有するとともに、流入ブレード2に流れ
込む不規則な角度をもつ流れに対し、半円状のリブ3に
よって整流化され流入ブレード2先端で起こる回転騒音
を低減することができる作用を有する。
【0048】なお、三角状のフィン1はブレード103
の枚数の1/6〜1/8枚が騒音上昇が少なく高効率化
させることができる。
【0049】また、半円状のリブ3の半径R1は側板側
羽根外径D1の0.01D1〜0.025D1が最適で
ある。
【0050】(実施例4)図8および図9に示すよう
に、主板101とリング状の側板102とではさむよう
に取り付けられた複数のブレード103を備え、このブ
レード103の数枚に三角状のフィン1を取り付け、こ
の三角状のフィン1は前記ブレード103の先端に向か
って軸方向に曲率半径Rをもち、この曲率半径Rは前記
三角状のフィン1の先端に向かうに従ってフィン1の幅
W2は大きくなり、側板側羽根外径D1から主板側羽根
外径D2に向かって羽根外径が一定の羽根車104とし
た構成であり、このブレード103の数枚に取り付けら
れた三角状のフィン1の高さH2はブレード103の高
さH1の1/4〜3/4の高さ範囲をもち、ブレード1
03の幅W1から三角状のフィン1の先端の幅W2はブ
レード103幅の1〜3倍の幅をもち、かつ、先端に向
かって軸方向に曲率半径をもち、この曲率半径は三角状
のフィン1の先端に向かうに従って大きくなる。
【0051】上記構成により回転方向に入口角θをも
ち、軸流流れがブレード103の側板102側に流入し
やすくなり、ブレード103全体で仕事させることによ
り同回転時での風量−静圧特性を向上させ高効率化させ
るという作用を有する。
【0052】なお、三角状のフィン1はブレード103
の枚数の1/6〜1/8枚が騒音上昇が少なく高効率化
させることができる。
【0053】(実施例5)図10および図11に示すよ
うに、主板101と円錐台側面状の側板102とではさ
むように取り付けられた複数のブレード103を備え、
このブレード103の前記主板101から前記側板10
2に向かってブレード103の主板側曲率半径R3から
側板側曲率半径R2を大きくし、前記ブレード103の
入口角θを前記主板101から前記側板102に向かっ
て大きくし、側板側羽根外径から主板側羽根外径に向か
って羽根外径が小さくなる羽根車104と、この羽根車
104に固着した電動機105を設け、前記羽根車10
4の周囲を囲む渦巻きケーシング106と、ベルマウス
状の吸込口107を有するフロントプレート108と前
記電動機105側のバックプレート109と吐出口11
0を備えた構成であり、このブレード103の曲率半径
は主板内径に対して側板内径が小さくならない範囲とす
る。
【0054】上記構成により、側板側の入口角θが大き
いため径方向流れがブレードの側板102側に流入しや
すくなり、ブレード103全体で仕事させることにより
同回転時での風量−静圧特性を向上させ高効率化させる
という作用を有する。
【0055】(実施例6)図12に示すように、渦巻き
ケーシング106内の舌部4を側板側羽根外径D1から
主板側羽根外径D2に向かって羽根外径が小さくなる羽
根車104と同じ傾斜をさせ、前記舌部4と前記羽根車
104との隙間Aを一定とし、かつこの傾斜を渦巻きケ
ーシング106の巻きはじめから90゜〜180゜の範
囲で終わらせるようにした構成とする。
【0056】上記構成により、ブレード103と舌部4
の圧力差を均一にすることによって同圧力分布のところ
をブレード103が回転するため干渉騒音を低減するこ
とができる。
【0057】(実施例7)図13に示すように、渦巻き
ケーシング106の断面が側板側羽根外径D1から主板
側羽根外径D2に向かって羽根外径が小さくなる羽根車
104の羽根外径と同じ傾斜の広がりをもつケーシング
106を備えた構成とする。
【0058】上記構成により、ブレード面から平行に流
出した風Fは渦巻きケーシング106内で3次元螺旋を
描きながら吐出口110されブレード103面からの流
出方向に障害物がないので通風路がスムーズになるた
め、渦および渦音の発生を低減することができる。
【0059】(実施例8)図14に示すように、フロン
トプレート108と側板側羽根外径D1から主板側羽根
外径D2に向かって羽根外径が小さくなる羽根車104
の側板102の間隔H3に、側板側羽根外径D1より大
きい穴D3を有した板5を備えた構成とする。
【0060】上記構成により、ブレード103の側板1
02側からフロントプレート108の渦巻きケーシング
106内で圧力差によって発生する渦F2を板5によっ
て発生しにくくし、かつ流れを整流化するため、渦およ
び渦音の発生を低減することができる。
【0061】(実施例9)図15に示すように、フロン
トプレート108と側板側羽根外径D1から主板側羽根
外径D2に向かって羽根外径が小さくなる羽根車104
の側板102の間隔H3に、側板側羽根外径D1より大
きい穴D3を有し、かつ、小さな吸込孔6を有した板5
を備えた構成とする。
【0062】上記構成により、ブレード103の側板1
02側からフロントプレート108の渦巻きケーシング
106内で圧力差によって発生する渦F2を板5によっ
て流れを整流化し、かつ渦巻きケーシング106内で発
生する共鳴音の入射音F3が吸込孔6から入り、ケーシ
ング106内のフロントプレート108で反射した反射
音F4と合成することにより音エネルギーを熱エネルギ
ーに変化させて、共鳴音を低減することができる。
【0063】(実施例10)図16に示すように、フロ
ントプレート108と側板側羽根外径D1から主板側羽
根外径D2に向かって羽根外径が小さくなる羽根車10
4の側板102の間隔H3に、側板側羽根外径D1より
大きい穴D3を有し、かつ、小さな吸込孔6を有した板
5を備え、前記間隔H3の空間に吸音材7を充てんした
構成とする。
【0064】上記構成により、ブレード103の側板1
02側からフロントプレート108の渦巻きケーシング
106内で圧力差によって発生する渦F2を板5によっ
て流れを整流化し、かつ間隔H3の空間にグラスウール
などの吸音材7を充てんしたことにより渦巻きケーシン
グ106内で発生する共鳴音の入射音F3が吸込孔6か
ら入り、吸音材7で音エネルギーを熱エネルギーに変化
させて音を減衰させ、かつ、ケーシング106内のフロ
ントプレート108で反射した減衰された反射音F4と
合成することにより、共鳴周波数を中心に音エネルギー
を熱エネルギーに変化させることにより共鳴周波数を中
心に広域で共鳴音を低減することができる。
【0065】なお、吸音材7の材質によって低減させる
周波数範囲を変えることができる。
【0066】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、ファンを高効率化することができるという
効果のある遠心送風機を提供できる。
【0067】また、ファンを高効率化することができか
つ、回転騒音を低減することができるという効果のある
遠心送風機を提供できる。
【0068】また、干渉騒音を低減することができると
いう効果のある遠心送風機を提供できる。
【0069】また、渦および渦音の発生を低減すること
ができるという効果のある遠心送風機を提供できる。
【0070】また、共鳴音を低減することができるとい
う効果のある遠心送風機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の側断面図
【図2】(a)同ブレードの斜視図 (b)同ブレードの図2(a)の側面図
【図3】同風量−静圧の特性図
【図4】本発明の実施例2の側断面図
【図5】(a)同ブレードの斜視図 (b)同ブレードの図5(a)の側面図
【図6】本発明の実施例3の側断面図
【図7】(a)同ブレードの斜視図 (b)同ブレードの図7(a)の側面図
【図8】本発明の実施例4の側断面図
【図9】(a)同ブレードの斜視図 (b)同ブレードの図9(a)の側面図
【図10】本発明の実施例5の側断面図
【図11】同ブレードの斜視図
【図12】本発明の実施例6の側断面図
【図13】本発明の実施例7の側断面図
【図14】本発明の実施例8の側断面図
【図15】本発明の実施例9の側断面図
【図16】本発明の実施例10の側断面図
【図17】(a)従来のテーパブレードをもつ遠心送風
機の側断面図 (b)同ブレードの斜視図
【図18】(a)従来のテーパブレードをもたない遠心
送風機の側断面図 (b)同ブレードの斜視図
【図19】同風量−静圧の特性図
【符号の説明】
1 フィン 2 流入ブレード 3 リブ 4 舌部 5 板 6 吸込孔 7 吸音材 101 主板 102 側板 103 ブレード 104 羽根車 105 電動機 106 渦巻きケーシング 107 吸込口 108 フロントプレート 109 バックプレート 110 吐出口 D1 側板側羽根外径 D2 主板側羽根外径 R 曲率半径 R2 側板側曲率半径 R3 主板側曲率半径 A 隙間 H3 間隔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主板と円錐台側面状の側板とではさむよ
    うに取り付けられた複数のブレードを備え、このブレー
    ド数枚に三角状のフィンを取り付け、この三角状のフィ
    ンは前記ブレードの先端に向かって軸方向に曲率半径を
    もち、この曲率半径は前記三角状のフィンの先端に向か
    うに従ってフィンの幅は大きくなり、側板側羽根外径か
    ら主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽根
    車と、この羽根車に固着した電動機を設け、前記羽根車
    の周囲を囲む渦巻きケーシングと、ベルマウス状の吸込
    口を有するフロントプレートと前記電動機側のバックプ
    レートと吐出口を備えた遠心送風機。
  2. 【請求項2】 ブレード数枚に取り付けた三角状のフィ
    ンにファン回転方向に風の流れが無衝突となる入口角を
    もつ流入ブレードを備え、側板側羽根外径から主板側羽
    根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽根車とした請
    求項1記載の遠心送風機。
  3. 【請求項3】 ブレード数枚に取り付けた三角状のフィ
    ンにファン回転方向に風の流れが無衝突となる入口角を
    もつ流入ブレードを備えかつ、前記流入ブレードの負圧
    面側に断面が半円状のリブを備え、側板側羽根外径から
    主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽根車
    とした請求項1または2記載の遠心送風機。
  4. 【請求項4】 主板とリング状の側板とではさむように
    取り付けられた複数のブレードを備え、このブレード数
    枚に三角状のフィンを取り付け、この三角状のフィンは
    前記ブレードの先端に向かって軸方向に曲率半径をも
    ち、この曲率半径は前記三角状のフィンの先端に向かう
    に従ってフィンの幅は大きくなり、側板側羽根外径から
    主板側羽根外径に向かって羽根外径が一定の羽根車とし
    た請求項1、2または3記載の遠心送風機。
  5. 【請求項5】 主板と円錐台側面状の側板とではさむよ
    うに取り付けられた複数のブレードを備え、このブレー
    ドの前記主板から前記側板に向かってブレードの主板側
    曲率半径から側板側曲率半径を大きくし、前記ブレード
    の入口角を前記主板から前記側板に向かって大きくし、
    側板側羽根外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径
    が小さくなる羽根車と、この羽根車に固着した電動機を
    設け、前記羽根車の周囲を囲む渦巻きケーシングと、ベ
    ルマウス状の吸込口を有するフロントプレートと前記電
    動機側のバックプレートと吐出口を備えた遠心送風機。
  6. 【請求項6】 渦巻きケーシング内の舌部を側板側羽根
    外径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくな
    る羽根車と同じ傾斜をさせ、前記舌部と前記羽根車との
    隙間を一定とした請求項1、2、3または5記載の遠心
    送風機。
  7. 【請求項7】 渦巻きケーシングの断面が側板側羽根外
    径から主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる
    羽根車と同じ傾斜の広がりをもつケーシングを備えた請
    求項1、2、3、5および6記載の遠心送風機。
  8. 【請求項8】 フロントプレートと側板側羽根外径から
    主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽根車
    の側板の間隔に、前記側板側羽根外径より大きい穴を有
    した板を備えた請求項1、2、3、5、6および7記載
    の遠心送風機。
  9. 【請求項9】 フロントプレートと側板側羽根外径から
    主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽根車
    の側板の間隔に、前記側板側羽根外径より大きい穴を有
    しかつ、小さな吸込孔を有した板を備えた請求項1、
    2、3、5、6、7および8記載の遠心送風機。
  10. 【請求項10】 フロントプレートと側板側羽根外径か
    ら主板側羽根外径に向かって羽根外径が小さくなる羽根
    車の側板の間隔に、前記側板側羽根外径より大きい穴を
    有しかつ、小さな吸込孔を有した板を備え、前記間隔の
    空間に吸音材を充てんした請求項1、2、3、5、6、
    7、8および9記載の遠心送風機。
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