JPH10122129A - アキシャルピストン型油圧ポンプ - Google Patents

アキシャルピストン型油圧ポンプ

Info

Publication number
JPH10122129A
JPH10122129A JP8293445A JP29344596A JPH10122129A JP H10122129 A JPH10122129 A JP H10122129A JP 8293445 A JP8293445 A JP 8293445A JP 29344596 A JP29344596 A JP 29344596A JP H10122129 A JPH10122129 A JP H10122129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
discharge port
pressure oil
pulsation
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8293445A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3725637B2 (ja
Inventor
Seiichiro Takeshita
清一郎 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP29344596A priority Critical patent/JP3725637B2/ja
Publication of JPH10122129A publication Critical patent/JPH10122129A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3725637B2 publication Critical patent/JP3725637B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脈動を抑制し、振動、騒音等を効果的に防止
できるようにしたアキシャルピストン型油圧ポンプを提
供する。 【解決手段】 吐出ポート17の始端側から切換弁部1
5Cに向って延びるノッチ19を設け、このノッチ19
の長さL1 を各シリンダポート9A間の角度θ2の半分
の角度θ1 に対応して設定する。そして、吐出ポート1
7に接続された吐出配管に脈動吸収器としてのサイドブ
ランチを取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば斜板型ポン
プ、斜軸型ポンプ等として用いられるアキシャルピスト
ン型油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の作業装置用油
圧シリンダや旋回用,走行用の油圧モータに圧油を供給
する油圧ポンプとしては、ケーシングと、このケーシン
グ内に回転自在に設けられた回転軸と、前記ケーシング
内に位置して回転軸と一体に回転するように設けられ、
周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダが形
成されたシリンダブロックと、このシリンダブロックの
各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され、このシリンダブロ
ックの回転に伴なって軸方向に移動して作動油を吸入,
吐出する複数のピストンと、前記ケーシングとシリンダ
ブロックの端面との間に設けられ、前記各シリンダと連
通する吸入ポートと吐出ポートとが形成された弁板とか
らなるアキシャルピストン型油圧ポンプが広く知られて
いる。
【0003】そして、この種の従来技術による油圧ポン
プは、エンジン等の駆動源で前記回転軸を回転駆動する
と、ケーシング内で回転軸と共にシリンダブロックが回
転される。これにより、シリンダブロックの各シリンダ
内でピストンが往復動され、吸入ポートからシリンダ内
に吸込んだ作動油をピストンによって加圧して吐出ポー
トに圧油として吐出するようになっている。
【0004】ここで、シリンダブロック、ピストンおよ
び弁板の作動について説明すると、各シリンダのシリン
ダポートが弁板の吸入ポートと連通するときには、この
吸入ポートの始端から終端にかけてピストンがシリンダ
から突出する方向に移動して前記吸入ポートからシリン
ダ内に作動油を吸込む吸入行程となる。一方、前記各シ
リンダのシリンダポートが吐出ポートと連通するときに
は、吐出ポートの始端から終端にかけてピストンがシリ
ンダ内に進入する方向に移動してシリンダ内の作動油を
吐出ポート内に吐出する吐出行程となる。そして、この
動作(行程)を繰返すようにシリンダブロックを回転す
ることにより、吸入行程で吸入ポートからシリンダ内に
吸込んだ作動油を吐出行程で加圧して吐出ポートに吐出
し、この圧油を油圧シリンダや油圧モータに供給するよ
うになっている。
【0005】また、他の従来技術として、例えば実開平
4−95671号公報等に記載された油圧ポンプでは吸
入ポートや吐出ポートの始端側に切欠溝を設け、シリン
ダポートが吸入ポートや吐出ポートに連通するときに発
生する圧油の急激な圧力変動を緩和する構成としてい
る。
【0006】さらに、別の従来技術として、例えば実開
平6−18465号公報等に記載された油圧ポンプで
は、吐出ポートに接続された吐出管に脈動吸収器として
のサイドブランチを分岐して設け、吐出管内の圧油の脈
動を低減している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるアキシャルピストン型油圧ポンプでは、吸
入行程で弁板の吸入ポートを介して作動油を吸込んだシ
リンダ内の圧力は吐出ポート内の圧力に比べて低圧にな
る。そして、各シリンダのシリンダポートが吐出ポート
と連通し始めるときには、この吐出ポート内の高圧な圧
油がシリンダポートを介して低圧のシリンダ内に急激に
流入(逆流)して大きな圧力変動が生じるから、この圧
力変動によって吐出ポートから吐出される圧油の吐出流
量に脈動が生じ、圧油の脈動が吐出ポートに接続された
吐出管等を介して他の構造物に伝わり騒音や振動が発生
するという問題ある。
【0008】そこで、脈動の発生を防止するための対応
策として、前述した他の従来技術では、吸入ポートや吐
出ポートの始端側に切欠溝を設け、シリンダポートがこ
の切欠溝を介して吸入ポートや吐出ポートに徐々に連通
する構成としている。しかし、この場合には、吐出ポー
ト内の圧力変動を緩和できるが、圧油の脈動は防止でき
ず、吐出管等からの振動や騒音を必ずしも十分に低減す
ることができないという問題ある。
【0009】また、別の従来技術としてサイドブランチ
等の脈動吸収器を吐出管から分岐して設ける構成におい
ては、一般に脈動は複数の周波数成分をもつのに対し、
脈動吸収器で低減できる脈動は一部の周波数成分に限ら
れるため、低減できない周波数成分からなる脈動によっ
て振動や騒音が発生するという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、脈動を抑制し、振動、騒音等を効果的に
防止できるようにしたアキシャルピストン型油圧ポンプ
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、このケーシング内に回
転可能に設けられた回転軸と、この回転軸と一体に回転
するように前記ケーシング内に設けられ複数のシリンダ
が形成されたシリンダブロックと、このシリンダブロッ
クの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され前記シリンダブ
ロックの回転に伴なって各シリンダ内を往復動する複数
のピストンと、前記ケーシングとシリンダブロックとの
間に設けられ吸入ポートと吐出ポートとの間には前記回
転軸を挟んで対向するように一対の切換弁部が形成され
た弁板とからなるアキシャルピストン型油圧ポンプに適
用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記弁板には前記吐出ポートの始端から切換弁
部側に向けて周方向に長さL1 をもって延びる切欠溝を
設け、前記回転軸の軸中心に対し前記切欠溝のなす角度
をほぼπ/Nとすると、前記切欠溝の長さL1 はこの角
度π/Nに対応する長さに設定したことにある。
【0013】このように構成することにより、吸入行程
を終え切換弁部上に達したシリンダは内部が低圧の作動
油で満たされる。そして、このシリンダが吐出ポートと
連通したときに高圧の圧油がシリンダに向って流入(逆
流)する。しかし、このときにシリンダが角度π/Nに
対応する長さL1 に亘って切欠溝を介して吐出ポートと
連通することにより、吐出ポート内の圧油はシリンダ内
に徐々に流入し、シリンダ内に急激な圧力変動が生じる
のを防止できる。
【0014】また、請求項2に記載した発明では、前記
弁板には前記吐出ポートの始端から切換弁部側に向けて
周方向に長さL2 をもって延びる切欠溝を設け、前記回
転軸の軸中心に対し前記切欠溝のなす角度をほぼ2π/
3Nとすると、前記切欠溝の長さL2 はこの角度2π/
3Nに対応する長さに設定したことにある。
【0015】このように構成することにより、吸入行程
を終え切換弁部上に達したシリンダは内部が低圧の作動
油で満たされる。そして、このシリンダが吐出ポートと
連通したときに高圧の圧油がシリンダに向って流入(逆
流)する。しかし、このときにシリンダが角度2π/3
Nに対応する長さL2 に亘って切欠溝を介して吐出ポー
トと連通することにより、吐出ポート内の圧油はシリン
ダ内に徐々に流入し、シリンダ内に急激な圧力変動が生
じるのを防止できる。
【0016】さらに、請求項3に記載した発明では、前
記吐出ポートには、吐出ポートからの圧油を吐出する吐
出管を接続し、この吐出管には圧油の脈動を低減する脈
動吸収器を設けている。
【0017】このように構成することにより、切欠溝で
圧油の圧力変動を緩和すると共に、脈動吸収器で圧油の
脈動を吸収でき、圧油の脈動を効率よく低減することが
できる。
【0018】また、請求項4に記載の発明では、前記吐
出ポートには吐出ポートからの圧油を吐出する吐出管を
接続し、この吐出管には圧油の脈動を低減する脈動吸収
器を設け、この脈動吸収器は一端が閉塞された筒体によ
り構成すると共に、この筒体の長さS1 は圧油中での音
速V、回転軸の回転数M、ピストン本数Nに対しほぼ長
さ15V/(M×N)の奇数倍に設定している。
【0019】このように構成することにより、吐出管か
ら筒体内に達した圧油の脈動は、筒体内を通って閉塞端
で反射されると共に、再び吐出管内に戻る。このとき、
吐出管内の圧油の脈動は、筒体内で反射された脈動と干
渉することによって低減され、脈動の少ない圧油が吐出
管から供給できる。
【0020】さらに、請求項5に記載の発明では、前記
吐出ポートには、吐出ポートからの圧油を吐出する吐出
管を接続し、この吐出管には圧油の脈動を低減する脈動
吸収器を設け、この脈動吸収器は一端が閉塞された筒体
により構成すると共に、この筒体の長さS2 は圧油中で
の音速V、回転軸の回転数M、ピストン本数Nに対しほ
ぼ長さ10V/(M×N)の奇数倍に設定している。
【0021】このように構成することにより、吐出管か
ら筒体内に達した圧油の脈動は、筒体内を通って閉塞端
で反射されると共に、再び吐出管内に戻る。このとき、
吐出管内の圧油の脈動は、筒体内で反射された脈動と干
渉することによって低減され、脈動の少ない圧油が吐出
管から供給できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0023】ここで、図1ないし図7は本発明の第1の
実施例を示している。図中、1はエンジン等の駆動源
(図示せず)によって駆動されるアキシャルピストン型
油圧ポンプで、油圧ポンプ1は可変容量式の斜板型油圧
ポンプにより構成されている。そして、油圧ポンプ1は
後述のタンク20から作動油を吸込みつつ、高圧の圧油
を吐出するものである。
【0024】2は油圧ポンプ1の外殻をなすケーシング
を示し、ケーシング2は、筒状のケーシング本体3と、
ケーシング本体3の一端側開口部を閉塞するフロントケ
ーシング4と、前記ケーシング本体3の他端側開口部を
閉塞するリヤケーシング5とから構成されている。ま
た、前記フロントケーシング4には、後述の回転軸6が
挿通される挿通穴4Aが軸方向に形成されている。
【0025】6はケーシング2に軸受7を介して回転自
在に支持された回転軸で、この回転軸6は例えばフロン
トケーシング4の挿通穴4Aを介して外部に突出し、エ
ンジン等の駆動源(図示せず)によって回転駆動され
る。
【0026】8はケーシング2内に位置して回転軸6と
スプライン結合によって一体回転するように設けられた
シリンダブロックを示し、このシリンダブロック8に
は、周方向に離間して複数(本例では9個)のシリンダ
9,9,…が軸方向に穿設されると共に、各シリンダ9
に連通し、前記シリンダブロック8の摺動面8A側に長
円形状に開口するシリンダポート9Aが形成されてい
る。
【0027】ここで、シリンダブロック8は摺動面8A
が後述の弁板15に対して図3に示す矢示A方向で摺動
し、このときに各シリンダポート9Aが後述の吸入ポー
ト16および吐出ポート17に順次連通、遮断される。
【0028】10,10,…は各シリンダ9内に摺動可
能に挿嵌された複数のピストンを示し、各ピストン10
はシリンダブロック8の回転に伴って各シリンダ9内を
往復動し、各シリンダ9内で吸入行程と吐出行程とを繰
返すものである。また、各ピストン10のシリンダブロ
ック8から突出した先端部には球形部10Aが形成され
ている。
【0029】11,11,…は各ピストン10の球形部
10A外周側にそれぞれ設けられた複数個のシューで、
各シュー11は球形部10Aに揺動可能に装着され、後
述の斜板12上をシリンダブロック8の回転に伴って摺
動するものである。
【0030】12はフロントケーシング4とシリンダブ
ロック8との間に設けられた斜板を示し、斜板12の表
面側(シリンダブロック8側)は各シュー11が摺接し
つつ回転する摺動面12Aとなり、裏面側はフロントケ
ーシング4に形成された凹湾曲状のガイド溝13に摺動
自在に嵌合する半円柱状の傾転摺動部12Bとなってい
る。
【0031】また、斜板12には、中央部側に穿設され
表面側から裏面側に向け拡径された挿通穴12Cと、前
記傾転摺動部12Bの側面に形成され、図示しない傾転
駆動機構の一部が挿着される傾転機構挿着穴12Dとが
形成されている。そして、斜板12は前記傾転駆動機構
で傾転角が変更されることにより、各ピストン10のス
トローク量を適宜調整して油圧ポンプの容量(吐出量)
を可変に制御するものである。
【0032】14は各シュー11の外周側に係合しつつ
前記斜板12の摺動面12Aに固着された環状のシュー
押えで、このシュー押え14は斜板12の摺動面12A
上で各シューが円運動を行うのを許し、シリンダブロッ
ク8の回転に伴って各ピストン10が各シリンダ9内を
往復動するのを補償するものである。
【0033】15はケーシング2のリヤケーシング5に
固定され、一側面が摺動面15Aとなった弁板を示し、
弁板15には、眉形状の吸入ポート16と吐出ポート1
7とが略対称位置となるように周方向に伸長して設けら
れている。
【0034】また、弁板15の吸入ポート16と吐出ポ
ート17との間には、各ピストン10が吐出行程から吸
入行程に切換わる上死点側に一側の切換弁部15Bが設
けられると共に、一側の切換弁部15Bと回転軸6を挟
んで対向し各ピストン10が吸入行程から吐出行程に切
換わる下死点側に他側の切換弁部15Cが設けられてい
る。そして、弁板15上を摺動する各シリンダ9は一側
の切換弁部15B上に達したときに吐出ポート17との
連通が断たれ、他側の切換弁部15C上に達したときに
吸入ポート16との連通が断たれるようになっている。
【0035】ここで、ピストン10が上死点位置から下
死点位置へとストロークする吸入行程では、各シリンダ
ポート9Aが吸入ポート16と連通し、吸入ポート16
を介してシリンダ9内に作動油が吸込まれる。一方、ピ
ストン10が下死点位置から上死点位置へとストローク
する吐出行程では、各シリンダポート9Aが吐出ポート
17と連通し、吐出ポート17を介してシリンダ9内の
作動油を吐出する。
【0036】18は吸入ポート16から一側の切換弁部
15Bに向けて周方向に延びるノッチで、このノッチ1
8は、各シリンダ9のシリンダポート9Aと吸入ポート
16とを徐々に連通させるべく略三角形状に形成されて
いる。そして、ノッチ18は、吐出行程を終えた各シリ
ンダ9内から高圧の圧油が吸入ポート16に向って急激
に流入するのを緩和している。
【0037】19は吐出ポート17から他側の切換弁部
15Cに向けて長さL1 をもって延びる切欠溝としての
ノッチを示し、このノッチ19は各シリンダ9のシリン
ダポート9Aと吐出ポート17とを徐々に連通させるべ
く略三角形状に形成されている。そして、吐出ポート1
7のノッチ19は、吸入行程を終えた各シリンダ9内に
吐出ポート17内から高圧の圧油が急激に流入するのを
緩和している。
【0038】ここで、ノッチ19は、回転軸6の軸中心
に対しピストン10の本数N(本例では9本)、円周率
πとしたときにほぼ角度θ1 (θ1 =π/N)に亘って
形成されている。また、ノッチ19の長さL1 は角度θ
1 に対応し、
【0039】
【数1】L1 ∝θ1 となる長さに設定されている。また、ノッチ19のなす
角度θ1 は、隣合う各シリンダポート9Aの始端側同士
がなす角度θ2 の約半分の角度(θ1 =θ2 /2)に設
定されている。
【0040】20は吸入ポート16と連通する油タンク
で、このタンク20内には作動油が収容されている。そ
して、タンク20は、油圧ポンプ1の各シリンダポート
9Aが吸入ポート16と連通し、吸入行程中のシリンダ
9内に吸入ポート16を介して作動油を吸入させると共
に、後述のアクチュエータ23等から排出される戻り油
(作動油)を回収している。
【0041】21は一端側が吐出ポート17に接続され
た吐出管としての吐出配管を示し、吐出配管21は、他
端側が制御弁22を介して油圧シリンダ等のアクチュエ
ータ23に接続され、油圧ポンプ1から吐出される圧油
をアクチュエータ23側に向けて流通させている。
【0042】24は吐出配管21の一端側から分岐して
設けられた筒体としてのサイドブランチを示し、このサ
イドブランチ24は長さS1 の有底筒状体として形成さ
れ、その内部は共鳴室となると共に吐出ポート17に連
通し、脈動吸収器として作動する。
【0043】ここで、前記サイドブランチ24によって
吸収できる圧油の脈動周波数Fは油中の音速V(m/
s)とサイドブランチ24の長さS1 によって決定さ
れ、脈動周波数F、油中の音速V、サイドブランチ24
の長さS1 との間には自然数nに対して
【0044】
【数2】 の関係があり、
【0045】
【数3】 の関係式が成立する。また、油圧ポンプ1の作動によっ
て生じる圧油の脈動は、各シリンダポート9Aが吐出ポ
ート17に連通する毎に発生するから、圧油の脈動の基
本周波数F0 は、油圧ポンプ1の回転数M(rpm)、
ピストン10の本数Nに対し、
【0046】
【数4】 の関係がある。このため、サイドブランチ24の長さS
1 は、n=1のとき、
【0047】
【数5】 に設定している。
【0048】本実施例による油圧ポンプは、上述の如き
構成を有するもので、まず、原動機によって回転軸6を
回転させると、回転軸6にスプライン結合されたシリン
ダブロック8が一体に回転される。これにより、各シリ
ンダ9内に挿嵌されたピストン10はシリンダブロック
8と共に回転し、その球形部10Aがシュー11を介し
てシュー押え14に案内されつつ、斜板12の摺動面1
2A上を回転する。この際、斜板12の摺動面12Aは
所定の傾転角を有しているから、シリンダブロック8が
1回転する間に、ピストン10はシリンダ9内に最も進
入(縮小)した上死点位置とシリンダ9から最も伸長し
た下死点位置との間をストロークするようになる。
【0049】ここで、前記各ピストン10が上死点位置
から下死点位置までストロークする半回転のうちシリン
ダポート9Aが吸入ポート16と連通する間は、この吸
入ポート16を介して吸入通路(図示せず)からシリン
ダ9内に油液を吸込む吸入行程となる。一方、ピストン
10の下死点位置から上死点位置までストロークする半
回転のうちシリンダポート9Aが吐出ポート17と連通
する間は、シリンダ9内に吸込んだ油液を加圧しつつ吐
出ポート17を介して吐出通路(図示せず)から吐出す
る吐出行程となる。このように、回転軸6を回転駆動し
てピストン10をシリンダ9内で往復動させることによ
り、吸込行程と吐出行程とが繰り返えされ、ポンプ作用
が行われる。
【0050】そして、ポンプの吐出容量を可変制御する
には、傾転駆動機構によって斜板12をガイド溝13に
沿って適宜に傾転させることにより、シリンダ9内の押
しのけ容量を変更して制御するようになっている。
【0051】次に、吐出ポート17側のノッチ19とサ
イドブランチ24の作動について、図3ないし図7を参
照しつつ詳述する。
【0052】まず、各シリンダ9はシリンダブロック8
と共に矢示A方向に回転し、吸入行程を終えた各シリン
ダ9はシリンダポート9Aが吸入ポート16から遮断さ
れ、他側の切換弁部15C上に達する。このとき、切換
弁部15C上のシリンダ9内の圧力は、吸入ポート16
内の圧力とほぼ等しい低圧の圧力になる。
【0053】次に、このシリンダ9がノッチ19を介し
て吐出ポート17と連通すると、吐出ポート17内の高
圧の圧油は、ノッチ19等を通じてシリンダ9内へと流
入(逆流)する。そして、吐出ポート17から吐出され
る圧油の流量は減少する。
【0054】一方、シリンダブロック8がさらに回転
し、前記シリンダ9が吐出ポート17の始端側に達する
と、シリンダ9内の圧力は、吐出ポート17内の圧力と
ほぼ一致する。そして、シリンダ9内のピストン10が
縮小し、シリンダ9内の圧油が吐出ポート17側に向け
て流出することによって、吐出ポート17から吐出され
る圧油の流量は増加する。
【0055】ここで、ノッチ19の長さL1 は、ノッチ
19がなす角度θ1 が各シリンダポート9A間の角度θ
2 の約半分の角度に対応するように設定したから、各シ
リンダポート9Aが吐出ポート17に連通する毎に要す
る時間のうち、半分の時間はノッチ19を介して各シリ
ンダ9と吐出ポート17とが連通する。
【0056】このため、吐出ポート17から吐出される
圧油には図4中の特性線25に示すように、周期T1
(T1 =1/F0 )の脈動を生じ、各シリンダポート9
Aは周期T1 なる時間毎に吐出ポート17に連通する。
また、周期T1 のうち半分の時間T2 (T2 =T1 /
2)ではノッチ19を介して各シリンダ9と吐出ポート
17とが連通するから、圧油の流量は減少する。一方、
他の時間(T1 −T2 )では各シリンダ9から吐出ポー
ト17に向けて圧油が供給されるから、圧油の流量は増
加する。
【0057】また、吐出ポート17から各シリンダ9内
に向って流入する圧油の量はノッチ19の流路断面積に
比例して増減するから、各シリンダ9、吸入ポート1
6、吐出ポート17、ノッチ19の形状を任意に調整す
ることにより脈動の波形を調整することができる。
【0058】このように、吐出ポート17から吐出され
る圧油には、ほぼ周期T1 でデュ−ティ比が約50%と
なる略矩形波状の脈動が生じる。このため、吐出ポート
17からの圧油は図5に示すように、基本周波数F0 の
奇数倍の周波数に対して流量の変動(脈動)が大きくな
り、基本周波数F0 に対し奇数倍以外となる偶数倍等の
周波数の脈動は非常に小さくなる。
【0059】次に、吐出ポート17から吐出された圧油
は、吐出配管21内に供給されると共に、サイドブラン
チ24にも達する。ここで、サイドブランチ24内に達
した圧油の脈動は、サイドブランチ24の内部を通り、
閉塞端で反射され、再び吐出配管21内に戻る。このと
き、吐出配管21内の圧油の脈動は、サイドブランチ2
4内で反射された脈動と干渉することによって低減さ
れ、脈動の少ない圧油が吐出配管21を介してアクチュ
エータ23等に供給される。
【0060】ここで、サイドブランチ24は図6に示す
ように、基本周波数F0 の奇数倍の周波数に対して大き
な脈動低減率特性をもつ。また、ノッチ19によって基
本周波数F0 の偶数倍等の周波数の脈動は非常に小さく
なっている。このため、吐出配管21から供給される圧
油は図7に示すように、ノッチ19によって基本周波数
F0 の偶数倍等の周波数の脈動が低減されると共に、サ
イドブランチ24によって基本周波数F0 の奇数倍の周
波数の脈動が低減され、圧油の脈動が大幅に減少する。
【0061】かくして、本実施例では吐出ポート17の
始端側から切換弁部15Cに向って延びるノッチ19を
設け、このノッチ19の長さL1 を各シリンダポート9
A間の角度θ2 の半分の角度θ1 に対応して設定したか
ら、吐出ポート17から各シリンダ9内に向って急激に
圧油が流入するのを緩和できると共に、吐出ポート17
から吐出される圧油の脈動をデュ−ティ比が約50%と
なる略矩形状の波形にすることができ、基本周波数F0
に対し奇数倍以外となる偶数倍等の周波数の脈動を非常
に小さくすることができる。
【0062】また、吐出配管21にはサイドブランチ2
4を設けたから、基本周波数F0 に対し奇数倍となる周
波数の脈動は、1本のサイドブランチ24で効率的に吸
収することができ、圧油の脈動を大幅に低減できると共
に、圧油の脈動が吐出配管21等を介して制御弁22、
アクチュエータ23および建屋等の構造物に伝達するこ
とによって発生する騒音や振動を確実に防止することが
できる。
【0063】次に、図8ないし図13は本発明の第2の
実施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。しかし、本実施例の特徴は、吐出ポート17側
に設けられたノッチ31の長さL2 を各シリンダポート
9A間の角度θ2 の1/3の角度θ3 に対応して設定し
たことにある。
【0064】ここで、切欠溝としてのノッチ31は、吐
出ポート17から他側の切換弁部15Cに向けて長さL
2 をもって延び、各シリンダ9のシリンダポート9Aと
吐出ポート17とを徐々に連通させるべく略三角形状に
形成されている。そして、ノッチ31は、吸入行程を終
えた各シリンダ9内に吐出ポート17内から高圧の圧油
が急激に流入するのを緩和している。
【0065】ここで、ノッチ31は、回転軸6の軸中心
に対し前記ピストン10の本数(本例では9本)、円周
率πとしたときに角度θ3 (θ3 =2π/3N)に亘っ
て形成されている。また、ノッチ31の長さL2 は角度
θ3 に対応し、
【0066】
【数6】L2 ∝θ3 となる長さに設定されている。そして、ノッチ31のな
す角度θ3 は、隣合う各シリンダポート9Aの始端側同
士がなす角度θ2 の約1/3の角度(θ3 =θ2/3)
に設定されている。
【0067】また、吐出配管21の一端側には筒体とし
てのサイドブランチ32が分岐して設けられ、このサイ
ドブランチ32は長さS2 の有底筒状体として形成さ
れ、その内部は共鳴室となると共に吐出ポート17に連
通する構成となっている。
【0068】ここで、サイドブランチ32は脈動吸収器
となり、サイドブランチ32の長さS2 は、圧油の基本
周波数F0 の1.5倍の周波数で脈動低減量が最大とな
るように、油圧ポンプ1の回転数M(rpm)、ピスト
ン10の本数Nに対し、
【0069】
【数7】 に設定している。
【0070】次に、吐出ポート17側のノッチ31とサ
イドブランチ32の作動について、図8ないし図13を
参照しつつ詳述する。
【0071】まず、各シリンダ9はシリンダブロック8
と共に矢示A方向に回転し、吸入行程を終えた各シリン
ダ9はシリンダポート9Aが吸入ポート16から遮断さ
れ、他側の切換弁部15C上に達する。このとき、切換
弁部15C上のシリンダ9内の圧力は、吸入ポート16
内の圧力とほぼ等しい低圧の圧力になる。
【0072】次に、このシリンダ9がノッチ31を介し
て吐出ポート17と連通すると、吐出ポート17内の高
圧の圧油はノッチ31等を通じてシリンダ9内へと流入
(逆流)すると共に、吐出ポート17から吐出される圧
油の吐出流量は減少する。
【0073】そして、シリンダブロック8がさらに回転
し、シリンダ9が吐出ポート17の始端側に達すると、
シリンダ9内の圧力は吐出ポート17内の圧力とほぼ一
致する。そして、シリンダ9内のピストン10が縮小す
ることによって、シリンダ9内の圧油が吐出ポート17
側に向けて流出し、吐出ポート17から吐出される圧油
の吐出流量は増加する。
【0074】ここで、ノッチ31の長さL2 は、ノッチ
31がなす角度θ3 が各シリンダポート9A間の角度θ
2 の約1/3の角度に対応するように設定したから、各
シリンダポート9Aが吐出ポート17に連通する毎に要
する時間のうち、1/3の時間はノッチ31を介して各
シリンダ9と吐出ポート17とが連通する。
【0075】このため、吐出ポート17から吐出される
圧油には図10中の特性線33に示すように、周期T1
(T1 =1/F0 )の脈動を生じ、各シリンダポート9
Aは周期T1 なる時間毎に吐出ポート17に連通する。
また、周期T1 のうち1/3の時間T3 (T3 =T1 /
3)ではノッチ31を介して各シリンダ9と吐出ポート
17とが連通するから、圧油の流量は減少する。一方、
他の時間(T1 −T3)では各シリンダ9から吐出ポー
ト17に向けて圧油が供給されるから、圧油の流量は増
加する。
【0076】このように、吐出ポート17から吐出され
る圧油には、ほぼ周期T1 でデュ−ティ比が約67%と
なる略矩形波状の脈動が生じる。このため、吐出ポート
17からの圧油は図11に示すように、基本周波数F0
、基本周波数F0 の2倍の周波数2F0 、基本周波数
F0 の4倍の周波数4F0 、基本周波数F0 の5倍の周
波数5F0 ,…の脈動が大きくなり、自然数nに対して
基本周波数F0 の(3×n)倍となる周波数の脈動は非
常に小さくなる。
【0077】また、吐出ポート17から吐出された圧油
は、吐出配管21内に供給されるとと共にサイドブラン
チ32にも達する。ここで、サイドブランチ32内に達
した圧油の脈動は、サイドブランチ32の内部を通り、
閉塞端で反射され、再び吐出配管21内に戻る。このと
き、吐出配管21内の圧油の脈動は、サイドブランチ3
2内で反射された脈動と干渉することによって低減さ
れ、脈動の少ない圧油が吐出配管21を介してアクチュ
エータ23等に供給される。
【0078】ここで、サイドブランチ32は図12に示
すように、基本周波数F0 の1.5倍の周波数F1 に対
して最大の脈動低減率を有し、周波数F1 の奇数倍の周
波数成分に対しても脈動低減率の大きい特性をもつ。ま
た、吐出ポート17から吐出された圧油には、基本周波
数F0 、周波数2F0 、周波数4F0 、周波数5F0,
…等の脈動が生じているが、これらの周波数の脈動は周
波数F1 の奇数倍に近いため、サイドブランチ32によ
って吸収される。さらに、サイドブランチ32では低減
できない基本周波数F0 の(3×n)倍となる周波数の
脈動はノッチ31によって非常に小さくなる。
【0079】このため、吐出配管21から供給される圧
油は図13に示すように、ノッチ31によって基本周波
数F0 の(3×n)倍の周波数の脈動が低減されると共
に、サイドブランチ32によって基本周波数F0 や周波
数2F0 等の脈動が低減され、圧油の脈動が大幅に減少
する。
【0080】かくして、このように構成された本実施例
においても、前記第1の実施例と同様の作用効果を得る
ことができるが、特に本実施例では、吐出ポート17の
始端側から切換弁部15Cに向って延びるノッチ31を
設け、このノッチ31の長さL2 を各シリンダポート9
A間の角度θ2 の1/3の角度θ3 に対応して設定した
から、吐出ポート17から各シリンダ9内に向って急激
に圧油が流入するのを緩和できると共に、吐出ポート1
7から吐出される圧油の脈動をデュ−ティ比が約67%
となる略矩形状の波形にすることができ、基本周波数F
0 に対し(3×n)倍となる周波数の脈動を非常に小さ
くすることができる。
【0081】また、吐出配管21にはサイドブランチ3
2を設けたから、基本周波数F0 や周波数2F0 等の脈
動は、1本のサイドブランチ32で効率的に吸収するこ
とができ、圧油の脈動を大幅に低減できると共に、圧油
の脈動による騒音や振動を確実に防止することができ
る。
【0082】なお、前記各実施例では、アキシャルピス
トン型ポンプとして可変容量式の斜板型油圧ポンプを用
いた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、固定容量式の斜板型油圧ポンプに適用してもよく、
可変容量式または固定容量式の斜軸型油圧ポンプ等に適
用してもよい。
【0083】また、前記各実施例では、シリンダブロッ
ク8に9個のシリンダ9およびシリンダポート9Aを形
成した場合を例に挙げて図示したが、本発明はこれに限
らず例えば8個以下でもよく、または10個以上のシリ
ンダをシリンダブロックに形成するようにしてもよい。
【0084】さらに、前記各実施例では、各シリンダ9
のシリンダポート9Aを長円形状に形成した場合を例に
挙げて図示したが、シリンダポート9Aの形状は楕円形
状または円形等としてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、弁板に吐出ポートから切換弁部に向って長さL1
をもって延びる切欠溝を設け、この切欠溝の長さL1 を
切欠溝のなす角度π/Nに対応する長さに設定したか
ら、吐出ポートから各シリンダ内に向って急激に圧油が
流入するのを緩和できると共に、吐出ポートから吐出さ
れる圧油の脈動をデュ−ティ比が約50%となる略矩形
状の波形にすることができ、基本周波数に対し奇数倍以
外となる周波数の脈動を非常に小さくすることができ
る。
【0086】また、請求項2の発明によれば、弁板に吐
出ポートから切換弁部に向って長さL2 をもって延びる
切欠溝を設け、この切欠溝の長さL2 を切欠溝のなす角
度2π/3Nに対応する長さに設定したから、吐出ポー
トから各シリンダ内に向って急激に圧油が流入するのを
緩和できると共に、吐出ポートから吐出される圧油の脈
動をデュ−ティ比が約67%となる略矩形状の波形にす
ることができ、自然数nに対し基本周波数の(3×n)
倍となる周波の脈動を非常に小さくすることができる。
【0087】さらに、請求項3の発明によれば、吐出ポ
ートに吐出管を接続し、この吐出管には圧油の脈動を低
減する脈動吸収器を設けたから、切欠溝では低減できな
い周波数の脈動を、1つの脈動吸収器で効率的に吸収す
ることができ、複数の脈動吸収器を設ける必要なくなる
と共に、製造コストを低減することができる。また、圧
油の脈動を大幅に低減できるから、制御弁やシリンダ等
の油圧機器の信頼性を向上できると共に、圧油の脈動に
よる騒音や振動を確実に防止することができる。
【0088】また、請求項4の発明によれば、吐出ポー
トに設けた脈動吸収器を一端が閉塞された筒体により構
成すると共に、この筒体の長さS1 は圧油中での音速
V、回転軸の回転数M、ピストン本数Nに対しほぼ長さ
15V/(M×N)の奇数倍に設定したから、切欠溝で
は低減できない基本周波数に対し奇数倍となる周波数の
脈動を、1個の筒体で効率的に吸収することができ、圧
油の脈動を大幅に低減できる。
【0089】また、請求項5の発明によれば、吐出ポー
トに設けた脈動吸収器を一端が閉塞された筒体により構
成すると共に、この筒体の長さS1 は圧油中での音速
V、回転軸の回転数M、ピストン本数Nに対しほぼ長さ
10V/(M×N)の奇数倍に設定したから、切欠溝で
は低減できない周波数の脈動を、1個の筒体で効率的に
吸収することができ、圧油の脈動を大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧ポンプ等を示
す全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例による油圧ポンプを示す
縦断面図である。
【図3】吸入ポートおよび吐出ポートを有する弁板等を
示す図2中の矢示 III−III 方向拡大断面図である。
【図4】図3中の吐出ポートから吐出される圧油の流量
と時間との関係を示す特性線図である。
【図5】図3中の吐出ポートから吐出される圧油の流量
と周波数との関係を説明する説明図である。
【図6】図1中のサイドブランチによる脈動低減率と周
波数との関係を説明する説明図である。
【図7】図1中の吐出配管から供給される圧油の流量と
周波数との関係を説明する説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例による油圧ポンプ等を示
す全体構成図である。
【図9】本発明の第2の実施例による油圧ポンプの弁板
等を示す図3と同様の断面図である。
【図10】図9中の吐出ポートから吐出される圧油の流
量と時間との関係を示す特性線図である。
【図11】図9中の吐出ポートから吐出される圧油の流
量と周波数との関係を説明する説明図である。
【図12】図8中のサイドブランチによる脈動低減率と
周波数との関係を説明する説明図である。
【図13】図8中の吐出配管から供給される圧油の流量
と周波数との関係を説明する説明図である。
【符号の説明】
2 ケーシング 6 回転軸 8 シリンダブロック 9 シリンダ 9A シリンダポート 10 ピストン 15 弁板 15B,15C 切換弁部 16 吸入ポート 17 吐出ポート 19,31 ノッチ(切欠溝) 21 吐出配管 24,32 サイドブランチ(脈動吸収器)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、このケーシング内に回転
    可能に設けられた回転軸と、この回転軸と一体に回転す
    るように前記ケーシング内に設けられ複数のシリンダが
    形成されたシリンダブロックと、このシリンダブロック
    の各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され前記シリンダブロ
    ックの回転に伴なって各シリンダ内を往復動するN本の
    ピストンと、前記ケーシングとシリンダブロックとの間
    に設けられ吸入ポートと吐出ポートとの間には前記回転
    軸を挟んで対向するように一対の切換弁部が形成された
    弁板とからなるアキシャルピストン型油圧ポンプにおい
    て、 前記弁板には前記吐出ポートの始端から切換弁部側に向
    けて周方向に長さL1をもって延びる切欠溝を設け、前
    記回転軸の軸中心に対し前記切欠溝のなす角度をほぼπ
    /Nとすると、前記切欠溝の長さL1 はこの角度π/N
    に対応する長さに設定したことを特徴とするアキシャル
    ピストン型油圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 ケーシングと、このケーシング内に回転
    可能に設けられた回転軸と、この回転軸と一体に回転す
    るように前記ケーシング内に設けられ複数のシリンダが
    形成されたシリンダブロックと、このシリンダブロック
    の各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され前記シリンダブロ
    ックの回転に伴なって各シリンダ内を往復動する複数の
    ピストンと、前記ケーシングとシリンダブロックとの間
    に設けられ吸入ポートと吐出ポートとの間には前記回転
    軸を挟んで対向するように一対の切換弁部が形成された
    弁板とからなるアキシャルピストン型油圧ポンプにおい
    て、 前記弁板には前記吐出ポートの始端から切換弁部側に向
    けて周方向に長さL2をもって延びる切欠溝を設け、前
    記回転軸の軸中心に対し前記切欠溝のなす角度をほぼ2
    π/3Nとすると、前記切欠溝の長さL2 はこの角度2
    π/3Nに対応する長さに設定したことを特徴とするア
    キシャルピストン型油圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記吐出ポートには、吐出ポートからの
    圧油を吐出する吐出管を接続し、この吐出管には圧油の
    脈動を低減する脈動吸収器を設けてなる請求項1または
    2に記載のアキシャルピストン型油圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記吐出ポートには吐出ポートからの圧
    油を吐出する吐出管を接続し、この吐出管には圧油の脈
    動を低減する脈動吸収器を設け、この脈動吸収器は一端
    が閉塞された筒体により構成すると共に、この筒体の長
    さS1 は圧油中での音速V、回転軸の回転数M、ピスト
    ン本数Nに対しほぼ長さ15V/(M×N)の奇数倍に
    設定する構成とした請求項1に記載のアキシャルピスト
    ン型油圧ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記吐出ポートには、吐出ポートからの
    圧油を吐出する吐出管を接続し、この吐出管には圧油の
    脈動を低減する脈動吸収器を設け、この脈動吸収器は一
    端が閉塞された筒体により構成すると共に、この筒体の
    長さS2 は圧油中での音速V、回転軸の回転数M、ピス
    トン本数Nに対しほぼ長さ10V/(M×N)の奇数倍
    に設定する構成とした請求項2に記載のアキシャルピス
    トン型油圧ポンプ。
JP29344596A 1996-10-15 1996-10-15 アキシャルピストン型油圧ポンプ Expired - Fee Related JP3725637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29344596A JP3725637B2 (ja) 1996-10-15 1996-10-15 アキシャルピストン型油圧ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29344596A JP3725637B2 (ja) 1996-10-15 1996-10-15 アキシャルピストン型油圧ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10122129A true JPH10122129A (ja) 1998-05-12
JP3725637B2 JP3725637B2 (ja) 2005-12-14

Family

ID=17794866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29344596A Expired - Fee Related JP3725637B2 (ja) 1996-10-15 1996-10-15 アキシャルピストン型油圧ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3725637B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001221317A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 油圧式無段変速装置
EP1772625A2 (en) 2005-10-04 2007-04-11 SAMHYDRAULIK S.p.A. Distribution system for a hydrostatic piston machine
JP2009068336A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd アキシャルピストン式油圧ポンプ
CN103939330A (zh) * 2014-04-29 2014-07-23 同济大学 一种柱塞液压泵用减震降噪配流盘
CN104712511A (zh) * 2013-12-16 2015-06-17 日立建机株式会社 液压旋转机械及具备该液压旋转机械的工程机械
CN104791236A (zh) * 2014-12-23 2015-07-22 浙江工业大学 一种柱塞泵配流盘
KR20160038508A (ko) * 2014-09-30 2016-04-07 한온시스템 주식회사 압축기의 토출 맥동 저감 구조
CN108644104A (zh) * 2018-05-17 2018-10-12 徐工集团工程机械有限公司 柱塞式流体机械的配流盘和柱塞式流体机械

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001221317A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 油圧式無段変速装置
JP4521082B2 (ja) * 2000-02-09 2010-08-11 ヤンマー株式会社 油圧式無段変速装置
EP1772625A2 (en) 2005-10-04 2007-04-11 SAMHYDRAULIK S.p.A. Distribution system for a hydrostatic piston machine
JP2009068336A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd アキシャルピストン式油圧ポンプ
CN104712511A (zh) * 2013-12-16 2015-06-17 日立建机株式会社 液压旋转机械及具备该液压旋转机械的工程机械
CN103939330A (zh) * 2014-04-29 2014-07-23 同济大学 一种柱塞液压泵用减震降噪配流盘
KR20160038508A (ko) * 2014-09-30 2016-04-07 한온시스템 주식회사 압축기의 토출 맥동 저감 구조
CN104791236A (zh) * 2014-12-23 2015-07-22 浙江工业大学 一种柱塞泵配流盘
CN104791236B (zh) * 2014-12-23 2017-03-01 浙江工业大学 一种柱塞泵配流盘
CN108644104A (zh) * 2018-05-17 2018-10-12 徐工集团工程机械有限公司 柱塞式流体机械的配流盘和柱塞式流体机械
CN108644104B (zh) * 2018-05-17 2023-12-08 江苏徐工工程机械研究院有限公司 柱塞式流体机械的配流盘和柱塞式流体机械

Also Published As

Publication number Publication date
JP3725637B2 (ja) 2005-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4975025A (en) Hydraulic radial piston pump
US20100150747A1 (en) Pump having pulsation-reducing engagement surface
US4556371A (en) Constant flow positive displacement pump
JP3547900B2 (ja) アキシャルピストン型油圧ポンプ
JPH10122129A (ja) アキシャルピストン型油圧ポンプ
JPH0988854A (ja) スイング圧縮機
JP2001263197A (ja) 内燃機関用の燃料噴射系及びハイドロリック式の弁制御装置への供給のために働くポンプ
JP3651044B2 (ja) ベローズ式ポンプ
JPH08284805A (ja) アキシャルピストン型液圧回転機
JPH01267356A (ja) 制御噴射弁による内燃機関用燃料噴射方式のための並列ポンプ
KR101379610B1 (ko) 가변용량형 사판식 압축기
JPH1182289A (ja) 液圧回転機
JPH10252642A (ja) アキシャルピストン型油圧ポンプ
JPH07189887A (ja) アキシャルピストン型ポンプ
JP2003239855A (ja) 圧縮機
JPH09280159A (ja) アキシャルピストン型油圧ポンプ
GB2042064A (en) Radial piston pump or motor
JPH1068378A (ja) 斜板型液圧回転機
JPH09287553A (ja) アキシャルピストン型油圧ポンプ
US6358018B1 (en) Hydraulic rotating axial piston engine
JPH0639100Y2 (ja) アキシャルピストンポンプ
JP2965032B1 (ja) 内燃機関の燃料ポンプ
JP2004278361A (ja) ピストン式圧縮機
WO2021020217A1 (ja) 油圧ポンプ及び油圧装置
KR101867529B1 (ko) 피스톤 펌프

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees