JP4521082B2 - 油圧式無段変速装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ポンプと油圧モータとで構成される油圧式無段変速機に関し、特に、油圧ポンプ・モータを構成するプランジャブロックと、該プランジャブロックと油路板の間に介装されるバルブプレートの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ポンプ・モータを油路板に設けられた油圧メイン回路により接続し、油圧ポンプ軸の回転駆動を、作動油の流出入に変換した後、油圧モータの出力軸を駆動するよう構成した油圧式無段変速装置が公知である。上記構成においては、油圧ポンプ・モータのプランジャブロックの摺動端面に作動油の流出入を行うための複数のポートが設けられており、また、プランジャブロックと前記油圧メイン回路の間には、一対の吸入・排出用のポートを具備したバルブプレートが介装されている。このような構成において、油圧ポンプ・モータのプランジャ室内の作動油が、摺動端面に設けられた複数のポート、バルブプレートに設けられた一対のポート、油圧メイン回路を介して流体接続されるように構成している。
【0003】
そして、前記バルブプレートに設けられたポートは、油圧式無段変速装置の駆動音(騒音)を低減させるために、ポート端に切り欠きを設ける構成としていた。つまり、プランジャブロックの回転に伴い、プランジャブロック摺動端面に設けられたポートと、該バルブプレートに設けられたポートがオーバーラップすることで、プランジャ室と油圧メイン回路とが連通し、作動油が流出入することとなるが、この両ポートがオーバーラップし始める際に、バルブプレート側のポートに切り欠きを設けることで、オーバーラップ量が徐々に増大するように構成し、急激な作動油の流出入を防止するようにして騒音低下を図っているのである。また、油圧式無段変速装置の中立位置を低コストで確保するために、バルブプレートのポート上に軸芯を中心とする円周溝を形成し、プランジャ室から油圧メイン回路へと至る作動油が、該円周溝に対して適度にリークすることによって、中立幅を増大させるよう構成したものが公知となっている。例えば、特開平5- 195946号公報に記載の技術の如くである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術において、騒音低減を図るためには、バルブプレートのポート端に切り欠きを設ける必要がある。一方、低コスト化が望まれる中でバルブプレートはプレス成形により製作する必要があり、プレス成形を行った場合には、ポート端の切り欠き溝は先端が丸みをおびた形状とならざるを得ない。このため、バルブプレートのポート端の形状を、徐々に開口面積が変化する形状に成形することが困難であり、結果的にオーバーラップ量の微妙な調整が行えないので、騒音低減効果を充分に得られないという問題がある。また、中立位置保持のため、バルブプレートに円周溝を形成することは、プレス成形の工程を増加させ、また、コストアップを招くという不具合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
プランジャ式油圧ポンプ(21)とプランジャ式油圧モータ(22)からなる油圧式無段変速装置において、該油圧ポンプ(21)又は油圧モータ(22)を構成するプランジャブロック(21b)の、摺動端面(21d)に設けられ、プランジャ室と連通するプランジャポート(21f)において、該プランジャポート(21f)のポート両端部(21g・21g)を、該摺動端面(21d)を中心とした半径方向の幅である開口幅を、狭く構成し、開口幅を狭くした該ポート両端部(21g・21g)において、前記プランジャポート(21f)中央部の内外径の範囲内において、半径方向へ端部の切り欠き(61・61)を設け、前記プランジャブロック(21b)の摺動端面(21d)と、油路板(32)との間に介装され、該油路板(32)に固設されるバルブプレート(41・42)に設けられ、前記プランジャポート(21f)と連通する、作動油出入り用の一対のキドニーポート(41a・41b)において、少なくとも一方の該キドニーポート(41a・41b)の、両端部の開口幅を円周方向(S)に向かって徐々に変化させ、先端に向かうに連れて開口幅が狭くなるよう構成し、両ポートのオーバーラップによる開口面積を、前記プランジャブロック(21b)の回転に従い微少変化させる構成としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
【0008】
図1は油圧式無段変速装置の側面断面図、図2はプランジャブロックの摺動端面を示す油圧式無段変速装置の後面図、図3はバルブプレートを示す図である。
【0009】
図4はメイン回路を示す油路板の断面図、図5は油圧式無段変速装置及びメイン回路を含む油圧回路図、図6は本発明に係る作動油の連通路を示す第一構成例図、図7(a)及び(b)は同じく第一実施例図、図8は本発明の効果を示すグラフである。
【0010】
図9は本発明に係る作動油の連通路を示す第二構成例図、図10は本発明の効果を示すグラフ、図11(a)及び(b)は本発明に係る作動油の連通路を示す第三構成例図、図12は本発明に係る作動油の連通路を示す第四構成例図である。
【0011】
図13(a)及び(b)は本発明に係る作動油の連通路を示す第五構成例図、図14は本発明の効果を示すグラフである。
【0012】
まず、油圧式無段変速機を構成する油圧ポンプ・モータ及びその油圧回路の概略構成について図1乃至図5を用いて説明する。図1において、油圧式無段変速機10(以降HST10と記す)は油圧ポンプ21および油圧モータ22により構成され、該油圧ポンプ21および油圧モータ22はハウジング31に内包されると共に、例えば油路板32の同一面に配設されている。ここで、便宜的に図1の左側をHST10の前方側、右側をHST10の後方側として以下の説明を行う。
【0013】
可変容量式の油圧ポンプ21は駆動軸21a、該駆動軸21aが挿嵌され駆動軸21aと共に回動するプランジャブロック21b、該プランジャブロック21bのプランジャ室に摺動自在に挿嵌されるプランジャ21e、及び該プランジャ21eに当接した可動斜板21cにより構成され、可動斜板21cはプランジャ21eの摺動量を規制し、該油圧ポンプ21の作動油の吐出量を調節可能に構成している。
【0014】
油圧モータ22は、油路板32に挿嵌され一端をハウジング31にて回動自在に支持された出力軸22a、該出力軸22aが挿嵌され出力軸22aと共に回動するプランジャブロック22b、該プランジャブロック22bに摺動自在に挿嵌されたプランジャ22e、及び、該プランジャ22eに当接した固定斜板22cにより構成されている。
【0015】
また、油圧ポンプ・モータ21・22を内包するハウジング31の後部側には、油路板32が装着されており、前記プランジャブロック21b・22bの後部面である摺動端面21d・22dと油路板32との間には、それぞれ油路板32に固設されたバルブプレート41・42が介装されている。
【0016】
プランジャブロック21bの摺動端面21dには、図2に示すように、複数(本実施例では5つ)のプランジャポート21f・21f・・・が設けられており、該プランジャポート21f・21f・・・が、それぞれプランジャ21eが挿嵌されるプランジャ室に連通しており、該プランジャポート21fを介して、油圧ポンプ21内の作動油が、流出入する構成としている。同様に、プランジャブロック22bの摺動端面22dにも、複数のプランジャポート22f・22f・・・が設けられ、油圧モータ22内の作動油が、該プランジャポート22fを介して流出入する構成としている。
【0017】
前述の如く、プランジャブロック21b・22bの摺動端面21d・22dは、それぞれ油路板32上に固設されたバルブプレート41・42に接しており、油圧ポンプ21側のバルブプレート41には、図3に示すように、作動油出入り用の一対のキドニーポート41a・41bが形成されている。そして、駆動軸21aの回転駆動に伴い、プランジャブロック21bが回転駆動すると、プランジャ21eの摺動運動によって吐出状態位置にあるプランジャポート21fから押出された作動油が、該キドニーポート41a・41bの内、何れか一方のポートから吐出される。逆に、他方のキドニーポートから流入する作動油は、吸入状態位置にあるプランジャポート21fからプランジャブロック21bのプランジャ室内に流入し、プランジャ21eを押圧する。
【0018】
また、図4に示すように、油路板32内にはメイン回路32R・32Lが設けられており、該メイン回路32L・32Rを介して油圧ポンプ21と油圧モータ22間の作動油が流出入する構成としている。そして、メイン回路32R・32Lには、作動油出入り用の一対のメインポート33a・33bが形成されており、該メインポート33a・33bが前記バルブプレート41の一対のキドニーポート41a・41bと連通している。
【0019】
一方、油圧モータ22側のバルブプレート42にも、図3に示すように、作動油出入り用の一対キドニーポート42a・42bが形成されており、図4に示すように、油路板32に形成されたメイン回路32R・32Lには、作動油出入り用の一対メインポート34a・34bが形成されている。そして、該メインポート34a・34bがバルブプレート42の2つのキドニーポート42a・42bと連通している。
【0020】
以上のような構成よりHST10の作動油の流出入の動作を図5の油圧回路図等を用いて説明する。油圧ポンプ21からプランジャポート21fを介して吐出された作動油が、例えば、バルブプレート41のキドニーポート41a側より流出したとすれば、作動油はキドニーポート41aよりメインポート33aを介して、メイン回路32Rに流出する。そして、高圧となったメイン回路32Rからは作動油がメインポート34aを介して、バルブプレート42のキドニーポート42aを通って、油圧モータ22の吸入状態位置にあるプランジャポート22fより油圧モータ22内に流入する。これに対して、油圧モータ22の吐出状態位置にあるプランジャポート22fからは、作動油がバルブプレート42のキドニーポート42bを介して流出し、さらにメインポート34bを介してメイン回路32Lに流出する。そして、メインポート33b及びバルブポート41のキドニーポート41bを介して、吸入状態位置にあるプランジャポート21fより油圧ポンプ21内に作動油が流入する。このように油圧ポンプ21の回転駆動により作動油を流出入させ、この作動油の流出入により油圧モータ22のプランジャ22eを往復動させて、油圧モータ22を駆動し、出力軸22aを回転駆動させるのである。
【0021】
また、前記油路板32には、チャージ回路53が形成されており、該チャージ回路53とメイン回路32R・32Lとの間にはチェックバルブ44・44が介装されている。このような構成において、該メイン回路32R・32Lの作動油が不足した場合には、チャージポンプ51を駆動させることにより、タンク52内の作動油を送油し、チャージ回路53から該チェックバルブ44を介してメイン回路32R・32Lに供給されるように構成している。また、チャージ回路53には、チェックバルブ44・44へと至る回路中にリリーフバルブ54が設けられ、メイン回路32R・32L内の油圧を調整している。
【0022】
上記の構成により、エンジン等より出力される回転駆動力が駆動軸21aに入力されて油圧ポンプ21が駆動すると、該油圧ポンプ21により吐出された作動油はバルブプレート41、メイン回路32R・32L、バルブプレート42を介して油圧モータ22に供給され、該作動油により油圧モータ22が駆動されて駆動力が出力軸22aに伝達されることとなる。
【0023】
次に、本発明に係るプランジャブロック21b・22b、バルブプレート41・42、油路板32上に形成される作動油の連通路の構成について説明する。尚、以下の説明においては、油圧ポンプ21側の構成、つまりプランジャブロック21b、バルブプレート41等を用いて本発明の構成について説明する。
【0024】
まず、図6を用いて本発明の第一構成例について説明する。前述の如く、駆動軸21aの回転駆動に伴って、プランジャブロック21bが回転すると、プランジャポート21f・21f・・・が、駆動軸21aを中心に回動移動しながら、作動油の吐出、吸引することとなる。そして、このプランジャポート21fの回動移動に対して、バルブプレート41のキドニーポート41a・41bは位置固定されているので、該プランジャポート21fと、キドニーポート41a・41bのオーバーラップ量(即ち、作動油が連通することが可能となる面積)が時々刻々変化することとなる。
【0025】
そして、このプランジャポート21fとキドニーポート41a・41bのオーバーラップ量の変化が急激に変わると、作動油の流出入による騒音が発生することとなる。特に、作動油が連通不能状態から連通可能状態へと変わる際(即ち、プランジャポート21fのポートの端部が、キドニーポート41の端部に差し掛かる際)には、作動油の流出入による騒音が発生する。
【0026】
そこで、本発明においては、図6に示すようにプランジャポート21fのポート両端部21g・21gの開口幅(開口幅とは、摺動端面21dを中心とした半径方向の幅を示す。なお、半径方向の幅を図6に矢視Wで示す。以下同様)を狭く構成しており、また、キドニーポート41a・41bの両端部41g・41gの開口幅も円周方向(円周方向を図6に矢視Sで示す。以下同様)に向かって徐々に変化させ、先端に向かうに連れて開口幅が狭くなるよう構成している。このような構成とすることで、プランジャブロック21bの回転に従いプランジャポート21fがキドニーポート41a・41bと連通する位置に差し掛かると、両ポートのオーバーラップ量が微小に変化しながら増加し、また、両ポートが連通位置から遠ざかるに連れて、オーバーラップ量が微小に変化しながら減少するため、作動油の流出入による騒音低減が図られるのである。
【0027】
このように、プランジャブロック21bの摺動端面21dに設けられプランジャ室と連通するプランジャポート21f、及びバルブプレート41に設けられ前記プランジャポート21fと連通するキドニーポート41a・41bについて、少なくとも一方(何れか一方又は両方)のポートの両端部21g・41gの開口幅を円周方向に変化させ、プランジャブロック21bの回転に従い両ポートのオーバーラップ量を微小変化させる構成としているので、バルブプレート41のキドニーポート41a・41bを含む形状がプレス成形により作られる場合でも、切削加工による切り欠き溝と同等の開口面積特性を得ることができ、安価な構成で騒音低減が可能となった。また、機械加工されるプランジャブロック21b、プレス加工されるバルブプレート41共に、ポート形状が単純な形状であるので、低コスト化が図れる。
【0028】
次に、図7を用いて本発明の第一実施例について説明する。本実施例では、図7(a)に示すように、プランジャポート21fのポート両端部21g・21gに切り欠き61・61を設けることによって、開口幅を狭く構成しており、また、図7(b)に示すように、キドニーポート41a・41bの両端部41g・41gの開口幅も円周方向に向かって徐々に変化させ、先端に向かうに連れて開口幅が狭くなるよう構成している。そして、前記切り欠き61は、プランジャポート21fの内外径の範囲内(プランジャポートの内外径の範囲を矢視Xで示す。)に設ける構成としている。このような構成とすることで、第一構成例と同様に、プランジャブロック21bの回転に従い両ポートのオーバーラップ量が微小に変化しながら増減するため、作動油の流出入による騒音低減が図られ、プランジャブロック21bのスムーズな回転駆動が可能となった。
【0029】
このように、プランジャポート21fの内外径の範囲内に半径方向に切り欠き61を設ける一方、キドニーポート41a・41bの両端部41g・41gの開口幅を円周方向に徐々に変化させることにより、両ポートの開口幅を円周方向に変化させる構成としたので、バルブプレート41をプレス加工とし、プランジャブロック21bを型を用いた焼結品とする場合、プランジャブロック21bの端面(摺動端面21d)が複雑な形状(切り欠き61)であっても、低コストで製作可能であり、また、半径方向の製作誤差によるばらつきの影響も受けにくい構成となった。図8は、第一構成例、第一実施例により、両ポートのオーバーラップ量を微小変化させた状態を、従来構成と比較したグラフであり、本発明によれば、プランジャブロック21bの回転に伴い、開口面積が緩やかに増加していくことを示している。
【0030】
次に、図9を用いて本発明の第二構成例について説明する。本構成例では、プランジャブロック21bの摺動端面21dに、円周状の溝62・62・・・が形成されている。該溝62・62・・・は、プランジャポート21fの内外径の範囲内に設けられた溝であり、各プランジャポート21f・21f・・・の両端部21gを連通するように形成されている。このような構成とすることで、プランジャポート21f、キドニーポート41a・41bを介して流出入する作動油が溝62にリークされるため、プランジャブロック21bの回転により、両ポート間を流出入する作動油圧が急激に上昇することはなく、低騒音化が図れる構成となった。また、作動油の適度なリークが行われることで、中立位置の幅を大きくすることができるので、中立位置保持作用も得られる。
【0031】
このように、摺動端面21dにはプランジャポート21fの内外径の範囲内に該プランジャポート21f間を連通する円周状の溝62を設けたので、プレス加工のバルブポート41のポート両端部41g・41gの形状が丸い場合であっても、切り欠き形状と略同等の騒音低減効果が得られる。また、バルブプレート41に円周状の溝を設ける構成も可能であるが、プレス成形する場合、円周溝はコスト高となる。このように、本発明は、低騒音化と低コスト化の両方の利点を兼ね備えた構成としている。図10は、第二構成例によりプランジャブロック21bに溝62を設けた構成と、従来構成とを比較したグラフである。本発明によれば、プランジャポート21fとキドニーポート41a・41bとのオーバーラップ量は常時一定の開口面積が確保されているため、両ポートの端部21g・41gがオーバーラップし始めた場合に、作動油の流出入の変化が小さくなることを示している。
【0032】
次に、図11を用いて本発明の第三構成例について説明する。本構成例においては、図11(a)に示すように、プランジャブロック21bの摺動端面21dにプランジャポート21fの内外径の範囲外に位置する円周状の溝63が設けられている。また、図11(b)に示すように、キドニーポート41a・41bの両端部41g・41gの開口幅も円周方向に向かって徐々に変化させ、先端に向かうに連れて開口幅が狭くなるよう構成し、該キドニーポート41a・41bの内外径の範囲内に、前記円周状の溝63が位置するよう構成している。このような構成とすることで、プランジャポート21f、キドニーポート41a・41bを介して流出入する作動油が溝63にリークされるため、プランジャブロック21bの回転により、両ポート間を流出入する作動油圧が急激に上昇することはなく、低騒音化が図れる構成となった。また、適度なリーク量を調整することにより、中立幅を大きくして中立位置保持作用を得ることもできる。
【0033】
このように、摺動端面21dにプランジャポート21fの内外径の範囲外の円周状の溝63を設け、該円周溝63は前記キドニーポート41a・41bの内外径の範囲内に配置する構成としたので、第二構成例と同様に作動油のリーク領域を確保して低騒音化を可能としながら、該溝63の長さを任意に変化させることが可能であり、リーク量の適切な調整が可能な構成となった。また、バルブプレート41のキドニーポート41a・41bと、該溝63とのオーバーラップ部の位置を変化させ、上下死点からの距離を変化させることで、騒音低減に適した溝長さに設定することが可能である。
【0034】
次に、図12を用いて本発明の第四構成例について説明する。本構成例においても、図11(a)で示した第三構成例と同様にプランジャブロック21bの摺動端面21dにプランジャポート21fの内外径の範囲外に位置する円周状の溝63が設けられている。また、図12(a)に示すように、キドニーポート41a・41bの両端部41g・41gの開口幅も円周方向に向かって徐々に変化させ、先端に向かうに連れて開口幅が狭くなるよう構成し、該キドニーポート41a・41bの内外径の範囲外に、前記円周状の溝63が位置するよう構成している(つまり、キドニーポート41a・41bと溝63はオーバーラップすることはない)。そして、本構成例においては、バルブプレート41には、該円周溝63とオーバーラップする位置(つまり同じ半径上)に貫通孔71・71が設けられている。さらに、図12(b)に示すように、油路板32に形成されたメインポート33a・33bには、該貫通孔71・71とキドニーポート41a・41bとを連通する連通溝35が形成されている。即ち、プランジャポート21fは、キドニーポート41a・41b→メインポート33a・33b→連通溝35→貫通孔71を介して円周溝63に連通しているのである。
【0035】
このように、摺動端面21dにプランジャポート21fの内外径の範囲外の円周状の溝63を設け、該円周溝63は前記キドニーポート41a・41bの内外径の範囲外に配置し、前記バルブプレート41には該円周溝63と同じ半径上に貫通孔71を設け、バルブプレート41と当接する油路板32の板面には該貫通孔71とキドニーポート41a・41bとを結ぶ連通溝35(或いは連通穴としてもよい)を設けたので、第三構成例と同様に、プランジャポート21f、キドニーポート41a・41bを介して流出入する作動油が溝63にリークされるため、プランジャブロック21bの回転により、両ポート間を流出入する作動油圧が急激に上昇することはなく、低騒音化が図れる構成となった。また、バルブプレート41のポート形状がシンプルであるので、バルブプレート41の強度を充分に確保できる構成となった。
【0036】
次に、図13を用いて本発明の第五構成例について説明する。本構成例においても、図13(a)に示すように、キドニーポート41a・41bの両端部41g・41gの開口幅が円周方向に向かって徐々に変化させ、先端に向かうに連れて開口幅が狭くなるよう構成しており、バルブプレート41には、該キドニーポート41a・41bの内外径の範囲内にあって、キドニーポート41a・41bより少し離れた位置に、貫通孔72・72が設けられている。さらに、図13(b)に示すように、油路板32に形成されたメインポート33a・33bには、該貫通孔72・72とキドニーポート41a・41bとを連通する連通溝36が形成されている。
【0037】
このように、バルブプレート41にはキドニーポート41a・41bの内外径の範囲内に貫通孔72を設け、バルブプレート41に当接する油路板32の板面には該貫通孔72とキドニーポート41a・41bとを結ぶ連通溝36を設けたので、プランジャブロック21bの回転に従いプランジャポート21fの端部21gがキドニーポート41a・41bの端部41gと連通する前に、貫通孔72によりプランジャ室側の作動油がメインポート33a・33b側に流入するため、両ポートのオーバーラップ量が急激に変化することを防止し、作動油の流出入による騒音低減が図られ、プランジャブロック21bのスムーズな回転駆動が可能となった。このように、バルブプレート41に貫通孔72を設けることで、切り欠き形状の場合と略同等の騒音低減効果が得られ、プレス品に切り欠き形状の加工を施すことに比べ、穿孔加工は安価であるので、低コストな構成となった。
【0038】
上述した本発明の構成は、全て油圧ポンプ21側、即ち、プランジャブロック21b、プランジャポート21f、バルブプレート41、キドニーポート41a・41b、メインポート33a・33bを用いて説明したが、この構成は、同様に油圧モータ22側、即ち、プランジャブロック22b、プランジャポート22f、バルブプレート42、キドニーポート42a・42b、メインポート34a・34bの構成についても、同様に適応可能であり、上述したものと同様の効果を奏するものである。
【0039】
また、プランジャブロックのバルブプレートとの摺動端面に、プランジャ室と連通するプランジャポートの内外径の範囲内に該プランジャポート間を連通する円周状の溝を設けたので、低騒音効果が得られる。また、プレス加工のバルブポートのポート両端部の形状が丸い場合であっても、切り欠き形状と略同等の騒音低減効果が得られる。更に、バルブプレートに円周状の溝を設ける構成に比べて、低コストな構成となった。
また、適度なリーク量を調整することで中立幅を大きくして、中立位置保持作用を得ることもできる。
【0040】
また、プランジャブロックのバルブプレートの摺動端面にプランジャポートの内外径の範囲外に円周状の溝を設け、該円周溝をバルブプレートのキドニーポートの内外径の範囲内に配置する構成としたので、作動油のリーク領域を確保して低騒音化を可能としながら、該溝の長さを任意に変化させることが可能であり、リーク量の適切な調整が可能な構成となった。また、バルブプレートのキドニーポートと、該溝とのオーバーラップ部の位置を変化させ、上下死点からの距離を変化させることで、騒音低減に適した溝長さに設定することが可能である。
また、適度なリーク量を調整することで中立幅を大きくして、中立位置保持作用を得ることもできる。
【0041】
また、プランジャブロックのバルブプレートとの摺動端面にプランジャポートの内外径の範囲外に円周状の溝を設け、該円周溝は前記キドニーポートの内外径の範囲外に配置し、前記バルブプレートには該円周溝と同じ半径上に貫通孔を設け、バルブプレートと当接する油路板面には該貫通孔とキドニーポートとを結ぶ連通溝或いは連通穴を設けたので、プランジャポート、キドニーポートを介して流出入する作動油が溝にリークされるため、プランジャブロックの回転により、両ポート間を流出入する作動油圧が急激に上昇することはなく、低騒音化が図れる構成となった。また、バルブプレートのポート形状がシンプルであるので、バルブプレートの強度を充分に確保できる構成となった。また、適度なリーク量を調整することで中立幅を大きくして、中立位置保持作用を得ることもできる。
【0042】
また、プランジャブロックの摺動端面に設けられプランジャ室と連通するプランジャポプートと当接するバルブプレートに設けられ前記プランジャポートと連通するキドニーポートの内外径の範囲内でキドニーポート端より少し離れた位置に貫通孔を設け、バルブプレートに当接する油路板面には該貫通孔とキドニーポートとを結ぶ連通溝をので、プランジャブロックの回転に従いプランジャポートの端部がキドニーポートの端部と連通する前に、貫通孔によりプランジャ室側の作動油がメインポート側に流入するため、両ポートのオーバーラップ量が急激に変化することを防止し、作動油の流出入による騒音低減が図られた。このように、バルブプレートに貫通孔を設けることで、切り欠き形状の場合と略同等の騒音低減効果が得られ、プレス品に切り欠き形状の加工を施すことに比べ、穿孔加工は安価であるので、低コストな構成となった。
【0043】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、以下のような効果を奏するものである。
請求項1記載の如く、プランジャ式油圧ポンプ(21)とプランジャ式油圧モータ(22)からなる油圧式無段変速装置において、該油圧ポンプ(21)又は油圧モータ(22)を構成するプランジャブロック(21b)の、摺動端面(21d)に設けられ、プランジャ室と連通するプランジャポート(21f)において、該プランジャポート(21f)のポート両端部(21g・21g)を、該摺動端面(21d)を中心とした半径方向の幅である開口幅を、狭く構成し、開口幅を狭くした該ポート両端部(21g・21g)において、前記プランジャポート(21f)中央部の内外径の範囲内において、半径方向へ端部の切り欠き(61・61)を設け、前記プランジャブロック(21b)の摺動端面(21d)と、油路板(32)との間に介装され、該油路板(32)に固設されるバルブプレート(41・42)に設けられ、前記プランジャポート(21f)と連通する、作動油出入り用の一対のキドニーポート(41a・41b)において、少なくとも一方の該キドニーポート(41a・41b)の、両端部の開口幅を円周方向(S)に向かって徐々に変化させ、先端に向かうに連れて開口幅が狭くなるよう構成し、両ポートのオーバーラップによる開口面積を、前記プランジャブロック(21b)の回転に従い微少変化させる構成としたので、作動油の流出入による騒音低減が図れた。また、バルブプレートのキドニーポートを含む形状がプレス成形により作られる場合でも、切削加工による切り欠き溝と同等の開口面積特性を得ることができ、安価な構成で騒音低減が可能となった。また、機械加工されるプランジャブロック、プレス加工されるバルブプレート共に、ポート形状が単純な形状であるので、低コスト化が図れる。
【0044】
また、前記プランジャポート中央部の内外径の範囲内にポート端の半径方向に切り欠きを設ける一方、キドニーポート両端部の開口幅を円周方向に徐々に変化させることにより、両ポートのオーバーラップによる開口面積をプランジャブロックの回転に従い微少に変化させる構成としたので、同様に低騒音効果が得られた。また、バルブプレートをプレス加工とし、プランジャブロックを型を用いた焼結品とする場合、プランジャブロックの端面(摺動端面)が複雑な形状(切り欠き)であっても、低コストで製作可能であり、また、半径方向の製作誤差によるばらつきの影響も受けにくい構成となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧式無段変速装置の側面断面図である。
【図2】 プランジャブロックの摺動端面を示す油圧式無段変速装置の後面図である。
【図3】 バルブプレートを示す図である。
【図4】 メイン回路を示す油路板の断面図である。
【図5】 油圧式無段変速装置及びメイン回路を含む油圧回路図である。
【図6】 本発明に係る作動油の連通路を示す第一構成例図である。
【図7】 本発明に係る作動油の連通路を示す第一実施例図である。
【図8】 本発明の効果を示すグラフである。
【図9】 本発明に係る作動油の連通路を示す第二構成例図である。
【図10】 本発明の効果を示すグラフである。
【図11】 本発明に係る作動油の連通路を示す第三構成例図である。
【図12】 本発明に係る作動油の連通路を示す第四構成例図である。
【図13】 本発明に係る作動油の連通路を示す第五構成例図である。
【図14】 本発明の効果を示すグラフである。
【符号の説明】
21 油圧ポンプ
21b プランジャブロック
21d 摺動端面
21f プランジャポート
21g (プランジャポート)端部
22 油圧モータ
32 油路板
32R・32L メイン回路
33a・33b メインポート
41・42 バルブプレート
41a・41b キドニーポート

Claims (1)

  1. プランジャ式油圧ポンプ(21)とプランジャ式油圧モータ(22)からなる油圧式無段変速装置において、該油圧ポンプ(21)又は油圧モータ(22)を構成するプランジャブロック(21b)の、摺動端面(21d)に設けられ、プランジャ室と連通するプランジャポート(21f)において、該プランジャポート(21f)のポート両端部(21g・21g)を、該摺動端面(21d)を中心とした半径方向の幅である開口幅を、狭く構成し、開口幅を狭くした該ポート両端部(21g・21g)において、前記プランジャポート(21f)中央部の内外径の範囲内において、半径方向へ端部の切り欠き(61・61)を設け、前記プランジャブロック(21b)の摺動端面(21d)と、油路板(32)との間に介装され、該油路板(32)に固設されるバルブプレート(41・42)に設けられ、前記プランジャポート(21f)と連通する、作動油出入り用の一対のキドニーポート(41a・41b)において、少なくとも一方の該キドニーポート(41a・41b)の、両端部の開口幅を円周方向(S)に向かって徐々に変化させ、先端に向かうに連れて開口幅が狭くなるよう構成し、両ポートのオーバーラップによる開口面積を、前記プランジャブロック(21b)の回転に従い微少変化させる構成としたことを特徴とする油圧式無段変速装置。
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