JP3547900B2 - アキシャルピストン型油圧ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば斜板型ポンプ、斜軸型ポンプ等として用いられるアキシャルピストン型油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の作業装置用油圧シリンダや旋回用,走行用の油圧モータに圧油を供給する油圧ポンプとしては、ケーシングと、該ケーシング内に回転自在に設けられた回転軸と、前記ケーシング内に位置して該回転軸と一体に回転するように設けられ、周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダが形成されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され、該シリンダブロックの回転に伴なって軸方向に移動して作動油を吸入,吐出する複数のピストンと、前記ケーシングとシリンダブロックの端面との間に設けられ、前記各シリンダと連通する吸入ポートと吐出ポートとが形成された弁板とからなるアキシャルピストン型油圧ポンプが広く知られている。
【0003】
そして、この種の従来技術による油圧ポンプは、エンジン等の駆動源で前記回転軸を回転駆動すると、ケーシング内で該回転軸と共にシリンダブロックが回転される。これにより、該シリンダブロックの各シリンダ内でピストンが往復動され、吸入ポートからシリンダ内に吸込んだ作動油をピストンによって加圧して吐出ポートに圧油として吐出するようになっている。
【0004】
ここで、シリンダブロック、ピストンおよび弁板の作動について説明すると、各シリンダのシリンダポートが弁板の吸入ポートと連通するときには、該吸入ポートの始端から終端にかけてピストンがシリンダから突出する方向に移動して前記吸入ポートから該シリンダ内に作動油を吸込む吸入行程となる。一方、前記各シリンダのシリンダポートが吐出ポートと連通するときには、該吐出ポートの始端から終端にかけてピストンがシリンダ内に進入する方向に移動して該シリンダ内の作動油を吐出ポート内に吐出する吐出行程となる。そして、この動作(行程)を繰返すようにシリンダブロックを回転することにより、吸入行程で吸入ポートからシリンダ内に吸込んだ作動油を吐出行程で加圧して吐出ポートに吐出し、この圧油を油圧シリンダや油圧モータに供給するようになっている。
【0005】
また、他の従来技術として、例えば実開昭58−120882号公報等に記載された油圧ポンプでは吸入ポートと吐出ポートとの間にそれぞれ小径のリターンポートを設け、該各リターンポート間を互いに連通させる構成としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるアキシャルピストン型油圧ポンプでは、吸入行程で弁板の吸入ポートを介して作動油を吸込んだシリンダ内の圧力は吐出ポート内の圧力に比べて低圧になる。また、このシリンダ内の圧力は吸入行程を終えピストンが下死点に達するまでの間にシリンダ内の容積が僅かに拡張され負圧傾向になる。そして、各シリンダのシリンダポートが吐出ポートと連通し始めるときには、該吐出ポート内の高圧な圧油がシリンダポートを介して低圧のシリンダ内に急激に流入(逆流)して大きな圧力変動が生じるから、この圧力変動によってピストンに脈動が生じ、斜板等を介してケーシングから振動や騒音が発生するという問題がある。また、吐出ポートに接続されたホース配管等にも脈動が生じ、ホース配管側からも騒音や振動が発生する。
【0007】
一方、吐出行程で吐出ポートを介して作動油を吐出したシリンダ内の圧力は吸入ポート内の圧力に比べて高圧になる上に、この各シリンダの圧力は吐出行程を終えピストンが上死点に達するまでの間にシリンダ内の容積が僅かに縮小されることにより、さらに圧力上昇することになる。そして、シリンダ内に残った高圧の圧油は吸入ポートと連通し始めたときにシリンダポートを介して吸入ポート内に逆流することがあるため、該吸入ポートからの作動油をスムーズにシリンダ内に吸込むことができず、ポンプ効率が低下してしまうという問題がある。
【0008】
さらに、上述のように吐出ポートからシリンダ内に逆流する圧油や、シリンダ内から吸入ポート内に逆流する圧油は、シリンダ、吸入ポート内に急激に噴出するジェット流となるから、このジェット流によって各シリンダのシリンダポート、吸入ポートの内壁部に浸食等を生じさせることがあり、ポンプ効率や寿命が大幅に低下するという問題がある。
【0009】
そこで、脈動や浸食の発生を防止するための対応策として、前述した他の従来技術では、吸入行程により内部が低圧となったシリンダと吐出行程により内部が高圧となったシリンダとを、小径のリターンポートを介して一時的に連通させ、高圧の作動油を低圧となったシリンダ内へと補給することにより、吐出ポートまたは吸入ポートとシリンダ内との圧力差を小さくできるようにしている。
【0010】
しかし、この場合には、吐出行程により内部が高圧となったシリンダと、吸入行程により低圧となったシリンダとを瞬間的に連通させる構成であるため、高圧側のシリンダから低圧側のシリンダ内へと十分な圧油を補給することができず、ポンプ効率や寿命を必ずしも十分に向上させることができないという問題がある。
【0011】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、脈動による振動、騒音等を効果的に防止でき、ポンプ効率や寿命を確実に向上できるようにしたアキシャルピストン型油圧ポンプを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、ケーシングと、該ケーシング内に回転可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体に回転するように前記ケーシング内に設けられ複数のシリンダが形成されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され該シリンダブロックの回転に伴なって各シリンダ内を往復動する複数のピストンと、前記ケーシングとシリンダブロックとの間に設けられ吸入ポートと吐出ポートとの間に回転軸を挟んで対向した一側の切換弁部、他側の切換弁部が形成された弁板とからなり、前記シリンダブロックには、該弁板との摺動面側に開口しシリンダブロックの回転時に予め決められた移動軌跡に沿って該弁板上を移動することにより前記各シリンダを前記吸入ポート、吐出ポートに連通、遮断させる複数のシリンダポートを形成してなるアキシャルピストン型油圧ポンプに適用される。
【0013】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記各シリンダポートの移動軌跡から離れた位置で前記弁板にそれぞれ形成され前記一側の切換弁部、他側の切換弁部に沿って一定の範囲に亘り前記弁板の周方向に延びる一側の油溝、他側の油溝と、該一側の油溝と他側の油溝とを常時連通させるように前記弁板に形成された連通路と、前記弁板との摺動面側に位置して前記シリンダブロックにそれぞれ形成され前記各シリンダポートを前記一側の油溝、他側の油溝に対して連通させる複数の補助通路とを備え、前記一側の油溝は、前記一側の切換弁部に沿って弁板の周方向に延びることにより、前記各シリンダのシリンダポートが前記吐出ポートから遮断され前記吸入ポートに連通するまでの間に亘って該シリンダポートと前記補助通路を介して連通し、前記他側の油溝は、前記他側の切換弁部に沿って弁板の周方向に延びることにより、前記各シリンダのシリンダポートが前記吸入ポートから遮断され前記吐出ポートに連通するまでの間に亘って該シリンダポートと前記補助通路を介して連通する構成としたことにある。
【0014】
このように構成することにより、吐出行程を終え一側の切換弁部上に達したシリンダ内に高圧の圧油が残っている場合でも、一側の切換弁部上ではこのシリンダのシリンダポートが補助通路を介して一側の油溝と連通するから、該シリンダの内部に残った圧油を一側の油溝から連通路を介して他側の油溝に向け排出できる。一方、吸入行程を終え他側の切換弁部上に達したシリンダはピストンが下死点に達するまでの間にシリンダ内の容積が僅かに拡張され、負圧傾向になる。しかし、このときにシリンダはシリンダポートが補助通路を介して他側の油溝と連通することにより、前記連通路を介した圧油がシリンダ内に流入し、該シリンダ内が負圧になるのを防止できる。このように、各シリンダのシリンダポートのうち一側の切換弁部上に位置するシリンダポートは、前記吐出ポートから遮断され前記吸入ポートに連通するまでの間に亘り補助通路および一側の油溝を介して連通路と連通し、シリンダ内に残った高圧の圧油を連通路へと排出でき、各シリンダのシリンダポートのうち他側の切換弁部上に位置するシリンダポートは、前記吸入ポートから遮断され前記吐出ポートに連通するまでの間に亘り補助通路および他側の油溝を介して前記連通路と連通し、該連通路を介した圧油がシリンダ内に流入し、該シリンダ内が負圧になるのを防止できる。
【0015】
また、請求項2に記載した発明では、前記一側の切換弁部は前記各シリンダ内を往復動する各ピストンが吐出行程から吸入行程に切換わる上死点側に位置し、前記他側の切換弁部は各ピストンが吸入行程から吐出行程に切換わる下死点側に位置するように前記弁板に形成し、かつ前記一側の油溝は、前記各ピストンが吐出行程から吸入行程に切換わるまでの間に対応するシリンダ内の残圧を前記補助通路を介して前記連通路内に排出させ、前記他側の油溝は、前記各ピストンが吸入行程から吐出行程に切換わるまでの間に対応するシリンダ内へと前記連通路内の圧力を補助通路を介して補給させる構成としている。
【0016】
このように構成することにより、吐出行程を終えピストンが上死点に達するまでの間に高圧となったシリンダは内部に残った圧油をシリンダポートから補助通路を介して一側の油溝から連通路へと排出できると共に、吸入行程を終えピストンが下死点に達するまでの間に低圧となったシリンダは前記連通路から他側の油溝および補助通路を介して圧油が補給され、該シリンダ内が負圧傾向となるのを防止できる。
【0019】
さらに、請求項に記載した発明では、前記弁板に、前記他側の切換弁部に隣接する前記吐出ポートの始点側から予め決められた範囲に亘って周方向に延びる切欠きを形成し、該切欠きは、前記弁板の摺動面側で前記補助通路を介して前記各シリンダと間欠的に連通すると共に、底部側が絞り通路を介してタンクと連通する構成としている。
【0020】
このように構成することにより、他側の切換弁部上においてピストンが下死点に達するまでの間に負圧傾向となったシリンダが吐出ポート上に達した場合でも、高圧の吐出ポートからシリンダ内に流入(逆流)しようとする圧油を切欠き等を介してタンクに排出でき、このときの排出油を絞り通路で絞ることによりシリンダ内の圧力が急激に変化するのを防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0022】
ここで、図1ないし図6は本発明の第1の実施例によるアキシャルピストン型油圧ポンプとして可変容量式の斜板型油圧ポンプを例に挙げて示している。
【0023】
図において、1は斜板型油圧ポンプの外殻をなすケーシングを示し、該ケーシング1は、筒状のケーシング本体2と、該ケーシング本体2の一端側開口部を閉塞するフロントケーシング3と、前記ケーシング本体2の他端側開口部を閉塞するリヤケーシング4とから構成されている。また、前記フロントケーシング3には、後述の回転軸5が挿通される挿通穴3Aが軸方向に形成されている。
【0024】
5はケーシング1に軸受6を介して回転自在に支持された回転軸で、該回転軸5は例えばフロントケーシング3の挿通穴3Aを介して外部に突出し、エンジン等の原動機(図示せず)によって回転駆動される。
【0025】
7はケーシング1内に位置して回転軸5とスプライン結合によって一体回転するように設けられたシリンダブロックを示し、該シリンダブロック7には、周方向に離間して複数のシリンダ8(1個のみ図示)が軸方向に穿設されると共に、該各シリンダ8に連通し、前記シリンダブロック7の摺動面7A側に長円形状に開口するシリンダポート8Aが形成されている。
【0026】
ここで、シリンダブロック7は摺動面7Aが後述の弁板14に対して図2に示す矢示A方向で摺動し、このときに各シリンダポート8Aが後述の吸入ポート15および吐出ポート16に沿って延びる移動軌跡Rを描くように吸入ポート15および吐出ポート16に順次連通、遮断される。また、シリンダブロック7の摺動面7Aには図3に示す如く補助通路としての径方向溝8B,8B,…が形成され、該各径方向溝8Bは各シリンダポート8Aの径方向外側へと一定寸法をもって細溝状に延びている。
【0027】
9,9,…は各シリンダ8内に摺動可能に挿嵌された複数のピストンを示し、該各ピストン9はシリンダブロック7の回転に伴って各シリンダ8内を往復動し、各シリンダ8内で吸入行程と吐出行程とを繰返すものである。また、該各ピストン9のシリンダブロック7から突出した先端部には球形部9Aが形成されている。
【0028】
10,10,…は各ピストン9の球形部9A外周側にそれぞれ設けられた複数個のシューで、該各シュー10は球形部9Aと摺動自在に嵌合し、後述の斜板11上で各ピストン9を球形部9Aを介して揺動自在に支持している。
【0029】
11はフロントケーシング3とシリンダブロック7との間に設けられた斜板を示し、該斜板11の表面側(シリンダブロック7側)は各シュー10が摺接しつつ回転する摺動面11Aとなり、裏面側はフロントケーシング3に形成された凹湾曲状のガイド溝12に摺動自在に嵌合する半円柱状の傾転摺動部11Bとなっている。また、該斜板11には、中央部側に穿設され表面側から裏面側に向け拡径された挿通穴11Cと、前記傾転摺動部11Bの側面に形成され、図示しない傾転駆動機構の一部が挿着される傾転機構挿着穴11Dとが形成されている。そして、該斜板11は前記傾転駆動機構で傾転角が変更されることにより、各ピストン9のストローク量を適宜調整して油圧ポンプの容量(吐出量)を可変に制御するものである。
【0030】
13は各シュー10の外周側に係合しつつ前記斜板11の摺動面11Aに固着された環状のシュー押えで、該シュー押え13は斜板11の摺動面11A上で各シューが円運動を行うのを許し、シリンダブロック7の回転に伴って各ピストン9が各シリンダ8内を往復動するのを補償するものである。
【0031】
14はケーシング1のリヤケーシング4に固定され、一側面が摺動面14Aとなった弁板を示し、該弁板14には図3、図4に示す如く、眉形状の吸入ポート15と吐出ポート16とが略対称位置となるように周方向に伸長して設けられている。また、吐出ポート16は図5に示すように、弁板14の背面14B側で3個の吐出穴16Aに分岐されると共に、弁板14に対してシリンダブロック7が矢示A方向に回転するときに、回転方向上流側となる始端側に周方向に伸長するノッチ16Bが形成され、該ノッチ16Bは、各シリンダ8のシリンダポート8Aと吐出ポート16とを徐々に連通させるべく略三角形状に形成されている。
【0032】
さらに、弁板14の吸入ポート15と吐出ポート16との間には、各ピストン9が吐出行程から吸入行程に切換わる上死点側に一側の切換弁部14Cが設けられると共に、該一側の切換弁部14Cと回転軸5を挟んで対向し各ピストン9が吸入行程から吐出行程に切換わる下死点側に他側の切換弁部14Dが設けられている。そして、弁板14上を摺動する各シリンダ8は一側の切換弁部14C上に達したときに吐出ポート16との連通が絶たれ、他側の切換弁部14D上に達したときに吸入ポート15との連通が絶たれるようになっている。
【0033】
ここで、ピストン9が上死点位置から下死点位置へとストロークする吸入行程では、各シリンダポート8Aが吸入ポート15と連通し、吸入ポート15を介してシリンダ8内に作動油が吸込まれる。そして、ピストン9が下死点位置から上死点位置へとストロークする吐出行程では、各シリンダポート8Aが吐出ポート16と連通し、吐出ポート16を介してシリンダ8内の作動油を吐出する。
【0034】
また、前記吸入ポート15、吐出ポート16はリヤケーシング4に形成された吸入通路17、吐出通路18に常時連通し、吐出通路18はホース配管等を介して油圧シリンダや油圧モータ(いずれも図示せず)等に接続される。
【0035】
そして、前記吸入ポート15,吐出ポート16は、弁板14に対してシリンダブロック7が回転されることにより、各シリンダ8のシリンダポート8Aと間欠的に連通し、吸入通路17からの油液を各シリンダ8内に吸入させつつ、該各シリンダ8から吐出された圧油を吐出通路18を介して油圧シリンダや油圧モータ等の油圧アクチュエータに供給するものである。
【0036】
19は弁板14の一側の切換弁部14C側に形成された一側の油溝を示し、該油溝19は図2および図3に示すように、各シリンダポート8Aの移動軌跡Rよりも径方向外側に位置し、切換弁部14Cの外周側を一定の角度θ1 の範囲に亘り円弧状に延びている。そして、油溝19は各シリンダ8のシリンダポート8Aが吐出ポート16から遮断され吸入ポート15に連通するまでの間に亘りこのシリンダポート8Aに径方向溝8Bを介して連通する。また、該一側の油溝19内には弁板14を貫通する連通孔19Aが穿設され、一側の油溝19は連通孔19Aおよび後述する連通路21を介して他側の油溝20に常時連通する。
【0037】
20は弁板14の他側の切換弁部14D側に形成された他側の油溝を示し、該油溝20も各シリンダポート8Aの移動軌跡Rよりも径方向外側に位置し、切換弁部14Cの外周側を一定の角度θ2 の範囲に亘り円弧状に延びている。そして、油溝20は各シリンダ8のシリンダポート8Aが吸入ポート16から遮断され吐出ポート16に連通するまでの間に亘りこのシリンダポート8Aに径方向溝8Bを介して連通する。また、該他側の油溝20内には弁板14を貫通する連通孔20Aが穿設され、他側の油溝20は連通孔20Aおよび後述の連通路21を介して前記一側の油溝19に常時連通する。
【0038】
21は弁板14の背面14B側に形成された連通路を示し、該連通路21は図2ないし図5に示すように、吐出ポート16よりも径方向外側の位置を円弧状に延びている細長の油溝として形成され、弁板14の背面14B側では図1に示す如くリアケーシング4の端面により閉塞されている。そして、該連通路21はその両端側が油溝19,20の連通孔19A,20Aに接続され、一側の油溝19と他側の油溝20とは連通路21を介して常時連通されている。
【0039】
本実施例による斜板型油圧ポンプは、上述の如き構成を有するもので、まず、原動機によって回転軸5を回転させると、該回転軸5にスプライン結合されたシリンダブロック7が一体に回転される。これにより、各シリンダ8内に挿嵌されたピストン9はシリンダブロック7と共に回転し、その球形部9Aがシュー10を介してシュー押え13に案内されつつ、斜板11の摺動面11A上を回転する。この際、斜板11の摺動面11Aは所定の傾転角を有しているから、シリンダブロック7が1回転する間に、ピストン9はシリンダ8内に最も進入した上死点位置とシリンダ8から最も伸長した下死点位置との間をストロークするようになる。
【0040】
ここで、前記各ピストン9が上死点位置から下死点位置までストロークする半回転のうちシリンダポート8Aが吸入ポート15と連通する間は、該吸入ポート15を介して吸入通路17からシリンダ8内に油液を吸込む吸入行程となる。一方、ピストン9の下死点位置から上死点位置までストロークする半回転のうちシリンダポート8Aが吐出ポート16と連通する間は、シリンダ8内に吸込んだ油液を加圧しつつ吐出ポート16を介して吐出通路18から吐出する吐出行程となる。このように、回転軸5を回転駆動してピストン9をシリンダ8内で往復動させることにより、吸込行程と吐出行程とが繰り返えされ、ポンプ作用が行われる。
【0041】
一方、ポンプの吐出容量を可変制御するには、傾転駆動機構によって斜板11をガイド溝12に沿って適宜に傾転させることにより、シリンダ8内の押除け容量を変更して制御するようになっている。
【0042】
次に、一側の油溝19、他側の油溝20および連通路21を介した圧油の補給動作について、図2ないし図6を参照しつつ詳述する。
【0043】
まず、各シリンダ8はシリンダブロック7と共に矢示A方向に回転し続けるが、このときに図6中の最も左側(上死点側)に位置するシリンダ8はシリンダポート8Aが吐出ポート16から遮断され、一側の油溝19と径方向溝8Bを介して連通される。そして、このシリンダ8内ではこれまでの吐出行程により高圧となった圧油が連通路21を介して他側の油溝20に向け排出される。
【0044】
一方、図6中の最も右側(下死点側)に位置するシリンダ8は、シリンダポート8Aが吸入ポート15から遮断され、径方向溝8Bを介して他側の油溝20と連通される。そして、このシリンダ8は吸入行程を終え、ピストン9が下死点に達するまでの間にシリンダ8内の容積が僅かに拡張されることのより負圧傾向になる。
【0045】
しかし、角度θ1 の範囲に亘り一側の油溝19と上死点側のシリンダ8とが連通する間は、このシリンダ8内の圧油が連通路21内に排出され、角度θ2 の範囲に亘り他側の油溝20と下死点側のシリンダ8とが連通する間は、連通路21内の圧油が他側の油溝20を介して下死点側のシリンダ8内に補給されるようになり、この下死点側のシリンダ8内が負圧傾向となるのが防止され、このシリンダ8は予め僅かに昇圧された状態となる。
【0046】
次に、各シリンダ8が図3の状態から図4の状態へとさらに矢示A方向に移動すると、下死点側にあるシリンダ8のシリンダポート8Aは一側の油溝19に対して連通が絶たれ、吐出ポート16のノッチ16B先端へと連通するようになる。このとき下死点側のシリンダ8内は、上死点側のシリンダ8から補給された圧油によって予め昇圧され、吐出ポート16との圧力差が小さくなっているから、吐出行程に達し始めたシリンダ8内に吐出ポート16のノッチ16B等を介して流入(逆流)する圧油の量は大幅に低減されると共に、ピストン9やホース配管(図示せず)等の脈動が低減され、該吐出ポート16内の急激な圧力変動が防止される。
【0047】
かくして、本実施例では各シリンダポート8Aの移動軌跡Rから離れた位置に角度θ1 の範囲に亘り一側の油溝19を形成すると共に、角度θ2 の範囲に亘り他側の油溝20を形成したから、一側の切換弁部14C上に達したシリンダ8内に高圧の圧油が残っている場合でも、一側の切換弁部14C上ではこのシリンダ8のシリンダポート8Aが径方向溝8Bを介して一側の油溝19と連通し、連通路21および他側の油溝20等を通って他側の切換弁部14D上のシリンダ8内に連通路21からの圧油を補給できる。
【0048】
これにより、他側の切換弁部14D上ではシリンダ8内を予備加圧できるから、吐出ポート16内からシリンダ8内へと圧油が逆流するのを防止でき、吐出ポート16内の急激な圧力変動を抑え、シリンダ8やホース配管(図示せず)内の圧油等に脈動が発生するのを防止できる。そして、圧油の脈動によるケーシング1等の振動や騒音を大幅に低減することができる上に、吐出ポート16からシリンダ8内への圧油の逆流を実質的に零とすることができ、圧力損失を小さくしてポンプ効率の向上を図ることができる。
【0049】
また、上死点側のシリンダ8内に残った圧油を下死点側のシリンダ8に補給することにより、上死点側のシリンダ8内を減圧することができるから、上死点を通過したシリンダ8内から吸入ポート15内に圧油の流出(逆流)するのを防止でき、該吸入ポート15からこのシリンダ8内にスムーズに油液を吸入させ、ポンプ効率を向上させることができる。
【0050】
さらに、吐出ポート16から下死点を通過したシリンダ8内に流入する圧油や、上死点を通過したシリンダ8内から吸入ポート15内に流出する圧油を大幅に減少させることができるから、これらの圧油によるジェット流の発生がなくなり、各シリンダ8のシリンダポート8A、吸入ポート15の内壁部がジェット流等で浸食されるのを確実に防止でき、当該油圧ポンプの寿命を大幅に向上させることができる。
【0051】
次に、図7は本発明の第2の実施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施例の特徴は、他側の切換弁部14Dに隣接する吐出ポート16の始点側から所定角度θ3 の範囲に亘って周方向に延びる切欠き31を形成し、該切欠き31を、前記弁板14の摺動面14A側で径方向溝8Bを介して各シリンダ8と間欠的に連通させると共に、切欠き31の底部側を絞り通路32を介してタンク33と連通させる構成としたことにある。
【0052】
ここで、切欠き31は吐出ポート16の外周側に角度θ3 に亘って円弧状に形成され、各シリンダ8と径方向溝8Bを介して間欠的に連通すると共に、該切欠き31の底部側には細穴からなる絞り通路32の一端側が接続され、該絞り通路32の他端側はタンク33内に開口している。
【0053】
そして、絞り通路32は、シリンダ8内の油液の脈動を低減させると共に、吐出ポート16に連通し始めたシリンダ8内の圧力を所望の圧力レベルに保持させるのに十分な流路面積に設定され、これによって、容積フィルタ効果または脈動低減効果が得られるようになっている。
【0054】
かくして、このように構成された本実施例においても、前記第1の実施例と同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施例では、吐出ポート16の始点側にタンク33と連通する切欠き31を設けたから、他側の切換弁部14D上において下死点を通過した後に、シリンダ8が吐出ポート16に連通し始めたときに、高圧の吐出ポート16からシリンダ8内に圧油が流入(逆流)しても、この圧油を切欠き31等を介してタンク33に排出でき、シリンダ8の圧力が急激に変化するのを防止できる。また、切欠き31とタンク33との間には絞り通路32が設けられているから、容積フィルタ効果によりシリンダ8および吐出ポート16内の油液の脈動を抑制することができ、ケーシング1やホース配管(図示せず)等の振動や騒音を確実に防止できる。
【0055】
なお、前記各実施例では、アキシャルピストン型ポンプとして可変容量式の斜板型油圧ポンプを用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、固定容量式の斜板型油圧ポンプに適用してもよく、斜軸型油圧ポンプに適用してもよい。
【0056】
さらに、前記各実施例では、各シリンダ8のシリンダポート8Aを長円形状に形成した場合を例に挙げて図示したが、シリンダポート8Aの形状は楕円形状または円形等としてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、各シリンダポートの移動軌跡から離れた位置で前記弁板にそれぞれ形成され前記一側の切換弁部、他側の切換弁部に沿って一定の範囲に亘り前記弁板の周方向に延びる一側の油溝、他側の油溝と、該一側の油溝と他側の油溝とを常時連通させるように前記弁板に形成された連通路と、前記弁板との摺動面側に位置して前記シリンダブロックにそれぞれ形成され前記各シリンダポートを前記一側の油溝、他側の油溝に対して連通させる複数の補助通路とを備え、前記一側の油溝は、一側の切換弁部に沿って弁板の周方向に延びることにより、前記各シリンダのシリンダポートが前記吐出ポートから遮断され前記吸入ポートに連通するまでの間に亘って該シリンダポートと前記補助通路を介して連通し、前記他側の油溝は、他側の切換弁部に沿って弁板の周方向に延びることにより、前記各シリンダのシリンダポートが前記吸入ポートから遮断され前記吐出ポートに連通するまでの間に亘って該シリンダポートと前記補助通路を介して連通する構成としたから、吐出行程を終え一側の切換弁部上に達したシリンダ内に高圧の圧油が残っている場合でも、該シリンダの内部に残った圧油を一側の油溝から連通路を介して他側の油溝に向け排出できると共に、吸入行程を終え他側の切換弁部上に達したシリンダが負圧傾向になったとしても、このシリンダ内に前記連通路からの圧油を補給でき、該シリンダ内が負圧になるのを確実に防止できる。
【0058】
即ち、各シリンダのシリンダポートのうち一側の切換弁部上に位置するシリンダポートは、前記吐出ポートから遮断され前記吸入ポートに連通するまでの間に亘り補助通路および一側の油溝を介して連通路と連通し、シリンダ内に残った高圧の圧油を連通路へと排出できる。また、各シリンダのシリンダポートのうち他側の切換弁部上に位置するシリンダポートは、前記吸入ポートから遮断され前記吐出ポートに連通するまでの間に亘り補助通路および他側の油溝を介して前記連通路と連通し、該連通路を介した圧油がシリンダ内に流入し、該シリンダ内が負圧になるのを防止できる。そして、他側の切換弁上でシリンダ内の圧力を予め高めておくことにより、他側の切換弁部上から吐出ポート上に達したシリンダ内に吐出ポートからの圧油が流入するのを抑制でき、吐出ポートやシリンダ内の急激な圧力変化を防止できると共に、シリンダやホース配管内の圧油等に脈動が発生するのを効果的に低減でき、圧力損失を小さくしてポンプ効率の向上を図ることができる。
【0059】
また、各シリンダが吐出ポートや吸入ポートに連通し始めるときに各シリンダ内や吸入ポートへと圧油が噴出するのを抑えることができ、これらの圧油によるジェット流の発生を防ぐことによって、各シリンダのシリンダポートや吸入ポートの内壁部が浸食されるのを確実に防止でき、寿命を大幅に延ばすことができる。
【0060】
一方、請求項2に記載の発明によれば、前記一側の切換弁部は前記各シリンダ内を往復動する各ピストンが吐出行程から吸入行程に切換わる上死点側に位置し、前記他側の切換弁部は各ピストンが吸入行程から吐出行程に切換わる下死点側に位置するように前記弁板に形成し、かつ前記一側の油溝は、前記各ピストンが吐出行程から吸入行程に切換わるまでの間に対応するシリンダ内の残圧を前記補助通路を介して前記連通路内に排出させ、前記他側の油溝は、前記各ピストンが吸入行程から吐出行程に切換わるまでの間に対応するシリンダ内へと前記連通路内の圧力を補助通路を介して補給させる構成としたから、吐出行程を終えピストンが上死点に達するまでの間に高圧となったシリンダは、内部に残った圧油をシリンダポートから補助通路を介して一側の油溝から連通路へと排出できると共に、吸入行程を終えピストンが下死点に達するまでの間に低圧となったシリンダは前記連通路から他側の油溝および補助通路を介して圧油が補給され、該シリンダ内が負圧傾向となるのを防止できる。
【0062】
さらに、請求項に記載の発明によれば、前記弁板に、前記他側の切換弁部に隣接する前記吐出ポートの始点側から予め決められた範囲に亘って周方向に延びる切欠きを形成し、該切欠きは、前記弁板の摺動面側で前記補助通路を介して前記各シリンダと間欠的に連通すると共に、底部側が絞り通路を介してタンクと連通する構成としたから、他側の切換弁部上においてピストンが下死点に達するまでの間に負圧傾向となったシリンダが吐出ポートに連通し始めたときに、高圧の吐出ポートからシリンダ内に圧油が流入したとしても、この圧油を切欠き等を介してタンクに排出でき、シリンダに急激な圧力変化が生じるのを防止できる。また、切欠きとタンクとの間には絞り通路を設けているから、容積フィルタ効果によりシリンダおよび吐出ポート内の油液の脈動を抑制することができ、ケーシングやホース配管等の振動や騒音を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による斜板型油圧ポンプを示す縦断面図である。
【図2】吸入ポートおよび吐出ポートを有する弁板等を示す図1中の矢示II−II方向拡大断面図である。
【図3】上死点側のシリンダポートを一側の油溝に連通させ、下死点側のシリンダポートを他側の油溝に連通させた状態を示す図2の要部拡大図である。
【図4】上死点側のシリンダポートが吸入ポートに連通し始め、下死点側のシリンダポートが吐出ポートに連通し始める直前の状態を示す図2の要部拡大図である。
【図5】弁板を背面側から見た図1中の矢示V−V方向拡大断面図である。
【図6】シリンダブロック、ピストンおよび吐出ポート等を展開して示す図2中の矢示VI−VI方向断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例による斜板型油圧ポンプの弁板、絞り通路およびタンク等の配置を示す図2とほぼ同様の断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
5 回転軸
7 シリンダブロック
8 シリンダ
8A シリンダポート
8B 径方向溝(補助通路)
9 ピストン
14 弁板
14A 摺動面
14C 一側の切換弁部
14D 他側の切換弁部
15 吸入ポート
16 吐出ポート
19 一側の油溝
20 他側の油溝
21 連通路
31 切欠き
32 絞り通路
33 タンク

Claims (3)

  1. ケーシングと、該ケーシング内に回転可能に設けられた回転軸と、該回転軸と一体に回転するように前記ケーシング内に設けられ複数のシリンダが形成されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌され該シリンダブロックの回転に伴なって各シリンダ内を往復動する複数のピストンと、前記ケーシングとシリンダブロックとの間に設けられ吸入ポートと吐出ポートとの間に回転軸を挟んで対向した一側の切換弁部、他側の切換弁部が形成された弁板とからなり、前記シリンダブロックには、該弁板との摺動面側に開口しシリンダブロックの回転時に予め決められた移動軌跡に沿って該弁板上を移動することにより前記各シリンダを前記吸入ポート、吐出ポートに連通、遮断させる複数のシリンダポートを形成してなるアキシャルピストン型油圧ポンプにおいて、
    前記各シリンダポートの移動軌跡から離れた位置で前記弁板にそれぞれ形成され前記一側の切換弁部、他側の切換弁部に沿って一定の範囲に亘り前記弁板の周方向に延びる一側の油溝、他側の油溝と、該一側の油溝と他側の油溝とを常時連通させるように前記弁板に形成された連通路と、前記弁板との摺動面側に位置して前記シリンダブロックにそれぞれ形成され前記各シリンダポートを前記一側の油溝、他側の油溝に対して連通させる複数の補助通路とを備え
    前記一側の油溝は、前記一側の切換弁部に沿って弁板の周方向に延びることにより、前記各シリンダのシリンダポートが前記吐出ポートから遮断され前記吸入ポートに連通するまでの間に亘って該シリンダポートと前記補助通路を介して連通し、前記他側の油溝は、前記他側の切換弁部に沿って弁板の周方向に延びることにより、前記各シリンダのシリンダポートが前記吸入ポートから遮断され前記吐出ポートに連通するまでの間に亘って該シリンダポートと前記補助通路を介して連通する構成としたことを特徴とするアキシャルピストン型油圧ポンプ。
  2. 前記一側の切換弁部は前記各シリンダ内を往復動する各ピストンが吐出行程から吸入行程に切換わる上死点側に位置し、前記他側の切換弁部は各ピストンが吸入行程から吐出行程に切換わる下死点側に位置するように前記弁板に形成し、かつ前記一側の油溝は、前記各ピストンが吐出行程から吸入行程に切換わるまでの間に対応するシリンダ内の残圧を前記補助通路を介して前記連通路内に排出させ、前記他側の油溝は、前記各ピストンが吸入行程から吐出行程に切換わるまでの間に対応するシリンダ内へと前記連通路内の圧力を補助通路を介して補給させる構成としてなる請求項1に記載のアキシャルピストン型油圧ポンプ。
  3. 前記弁板には、前記他側の切換弁部に隣接する前記吐出ポートの始点側から予め決められた範囲に亘って周方向に延びる切欠きを形成し、該切欠きは、前記弁板の摺動面側で前記補助通路を介して前記各シリンダと間欠的に連通すると共に、底部側が絞り通路を介してタンクと連通する構成としてなる請求項1または2に記載のアキシャルピストン型油圧ポンプ。
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