JPH10119683A - エアバッグ装置のカバー体 - Google Patents

エアバッグ装置のカバー体

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JPH10119683A
JPH10119683A JP8274618A JP27461896A JPH10119683A JP H10119683 A JPH10119683 A JP H10119683A JP 8274618 A JP8274618 A JP 8274618A JP 27461896 A JP27461896 A JP 27461896A JP H10119683 A JPH10119683 A JP H10119683A
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JP
Japan
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decorative
cover
airbag
cover body
emblem
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Pending
Application number
JP8274618A
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English (en)
Inventor
Akio Kawamoto
明生 川本
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/215Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member
    • B60R2021/21543Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member with emblems

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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ装置のカバー体の外観を良好にす
る。 【解決手段】 カバー体20の被覆部22に、別体の装飾部
品31を取り付ける。装飾部品31は、エンブレム33とバッ
クパネル34とを被覆部22を挟んで連結し、強固に取り付
ける。エンブレム33は、被覆部22が破断するテアライン
24を覆って配置する。折り畳んで収納したエアバッグ14
の復元力により、他の部分より脆弱なテアライン24の部
分が変形しても、エンブレム33が覆っているため、外観
を良好に維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膨張展開するエア
バッグを覆うエアバッグ装置のカバー体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の搭乗者を衝突の衝撃など
から保護するために、ステアリングホイールのボス部あ
るいはインストルメントパネルなどに備えられたエアバ
ッグ装置が知られている。そして、このエアバッグ装置
は、ガスを噴射するインフレータと、折り畳まれて収納
された袋状のエアバッグと、このエアバッグを覆い破断
可能なテアラインを形成したカバー体と、これらインフ
レータ、エアバッグ、およびカバー体などを取り付けた
ベースプレートとを備えている。そして、このエアバッ
グ装置は、車両の衝突などを検出すると、インフレータ
からガスを噴射し、このガスにより膨張展開するエアバ
ッグの圧力により軟質樹脂などにて形成されたカバー体
の被覆部を所定のテアラインで破断して扉状に展開さ
せ、カバー体からエアバッグを突出させた上、このエア
バッグを乗員の前方に膨張展開させるようになってい
る。
【0003】ところで、このようなエアバッグ装置は、
一般に、乗員の眼前などのよく目立つ場所に備えられる
が、エアバッグを覆うカバー体の被覆部は、単純な平面
ないし曲面状などに形成されるため、単調な印象を与
え、車室内の装飾効果を損なう問題を有している。
【0004】この点、装飾の目的で、エアバッグ装置の
カバー体の被覆部にロゴマークなどの装飾マークを一体
に形成した構成が知られている。しかしながら、装飾マ
ークをカバー体に同一の樹脂で一体に形成した構成で
は、装飾マークがカバー体全体の質感および色調と同一
になるため、目立ちにくく、装飾的効果に乏しいとの問
題を有している。
【0005】また、別体に形成した装飾部品をカバー体
の被覆部に取り付ける構成では、エアバッグ装置の作動
時に高速に展開する軟質樹脂製の被覆部に対して、この
装飾部品を強固に取り付ける必要がある問題を有してい
る。
【0006】この点、例えば、特開平5−139231
号公報に記載されているように、被覆部に装飾部品をイ
ンサートして一体的に形成する構成が知られている。し
かしながら、この構成では、液状ウレタンのRIM成形
あるいは熱可塑性樹脂の射出成形などによって、予め金
型に配置された装飾部品の所定の箇所を表出させかつこ
の表出させた箇所以外の部分を埋設させるように一体化
する必要があり、装飾部品を正確に配置しないと、成形
時の歩留まりを悪化させ、あるいは金型を破損するなど
の問題を有している。また、カバー体の経時的な破断特
性の確保と外観の向上とのために、カバー体の表面に保
護被膜を形成する場合には、RIM成形におけるインモ
ールドコートにおいては、装飾部品を離型材や塗料で汚
すため、実質的にインサート成形が困難になり、また、
成型後の塗装においては、マスキングなどの煩雑な工程
を要し、製造コストが上昇する問題を有している。
【0007】また、この装飾部品は、カバー体がテアラ
インに沿って破断した際に扉状に展開する部分の一方に
取り付けられているが、カバー体の内側に小さく折り畳
まれて収納されたエアバッグの復元力により、カバー体
が内側から押圧されると、テアラインの位置でカバー体
が変形し、外観が悪化する問題を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、装飾マ
ークをカバー体に一体に形成した構成では、装飾マーク
がカバー体全体の質感および色調と同一になるため、目
立ちにくく、装飾的効果に乏しいとの問題を有してい
る。そして、別体の装飾部品をインサートしてカバー体
に一体的に形成する構成では、製造コストの低減が困難
になる問題を有している。また、カバー体の内側に小さ
く折り畳まれて収納されたエアバッグの復元力により、
カバー体が内側から押圧されると、テアラインの位置で
カバー体が変形し、外観が悪化する問題を有している。
【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、外観が良好であるとともに製造コストを低減でき
るエアバッグ装置のカバー体を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グ装置のカバー体は、エアバッグを覆い、このエアバッ
グの展開時に破断する破断部が形成された被覆部と、こ
の被覆部に取り付けられた装飾部品とを具備し、この装
飾部品は、前記被覆部の表面側に、かつ、前記破断部の
少なくとも一部を覆って配置された装飾体と、前記被覆
部の裏面側に配置された保持体と、これら装飾体と保持
体とを連結する連結体とを備えたものである。
【0011】そして、この構成では、連結体により互い
に連結された装飾体と保持体とにより被覆部が挟持さ
れ、装飾部品が被覆部に強固に取り付けられる。また、
装飾部品の装飾体は、破断部の少なくとも一部を覆って
配置されたので、エアバッグに押圧されて変形した破断
部を覆い、あるいは変形自体を抑制して、外観の悪化が
抑制される。さらに、構造が複雑化することもなく、イ
ンサート成形に比べて製造が容易であり、製造コストが
低減される。
【0012】請求項2記載のエアバッグ装置のカバー体
は、請求項1記載のエアバッグ装置のカバー体におい
て、被覆部は、破断部により複数の扉部に区画され、装
飾体は、前記一の扉部から前記他の扉部に跨がって配置
されたものである。
【0013】そして、この構成では、複数の扉部を区画
する破断部の部分は変形しやすいが、破断部の少なくと
も一部を覆って配置される装飾体により、外観への影響
が抑制される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグ装置の
カバー体の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】図1において、1はエアバッグ装置で、こ
のエアバッグ装置1は、自動車のステアリングホイール
のステアリングホイール本体の乗員側に取り付けられ、
運転者を衝突の衝撃などから保護するようになってい
る。なお、ステアリングホイールは、通常傾斜した状態
で車体に取り付けられたステアリングシャフトに取り付
けられるものであるが、以下、乗員側であるエアバッグ
装置1側を上側(正面側)、車体側である図示しないス
テアリングシャフト側を下側(裏面側)として説明す
る。そして、ステアリングホイール本体は、図示しない
が、握り操舵部である環状のリム部(リング部)と、こ
のリム部の内側に位置するボス部と、これらリム部およ
びボス部を連結した4本のスポーク部とから構成されて
いる。また、ボス部には、ステアリングホイール本体の
下側に位置して、ステアリングシャフトに嵌着されるボ
スが配置されているとともに、このボスの上部にボスプ
レートが一体的に形成されている。また、このボスプレ
ートに、スポーク部の芯金が接続され、このスポーク部
の芯金に、リム部の芯金が接続されている。そして、こ
れらリム部の芯金の外周部と、スポーク部の芯金のリム
部側の部分の外周部とに、軟質の合成樹脂などからなる
表皮部が形成されている。さらに、ボス部の下側部は、
下部カバーにより覆われている。
【0016】また、エアバッグ装置1は、金属製のベー
スプレート11を備え、このベースプレート11が、ステア
リングホイール本体のボスプレートあるいはスポーク部
の芯金にブラケットなどを介して取り付けられている。
そして、このベースプレート11には、上板部11a と、こ
の上板部11a の周縁部から下方に向かって屈曲された周
壁部11b とが形成されているとともに、上板部11a に
は、円孔状のインフレータ取付孔11c と、このインフレ
ータ取付孔11c の周囲に位置する複数の取付通孔11d と
が形成されている。そして、このインフレータ取付孔11
c に下側から嵌合して、ガスを噴射するインフレータ12
が取り付けられている。さらに、この上板部11a の上面
には、このインフレータ12の上側を覆うようにして、エ
アバッグ14が小さく折り畳んだ状態で取り付けられてい
る。
【0017】そして、インフレータ12は、略円柱状をな
す本体部12a を備え、この本体部12a の上側部の外周部
に、所定の間隔で複数のガス噴射口12b が形成されてい
る。さらに、本体部12a の外周には、フランジ部12c が
突設され、このフランジ部12c に、複数の取付通孔12d
が形成されている。さらに、インフレータ12の下側部に
は、図示しないインフレータカバーが取り付けられてい
る。
【0018】また、このエアバッグ14は、インフレータ
12の上側部が挿通する開口部14a を形成した環状をなす
下側の布材と、この下側の布材と外径寸法が等しい円形
をなす上側の布材との外縁部同士を縫合して、偏平な袋
状に形成されている。また、開口部14a の周縁部は、布
材を重ねて縫合することにより補強されているととも
に、この開口部14a の周囲に位置して、複数の取付通孔
14b が形成されている。
【0019】また、エアバッグ14の内側には、このエア
バッグ14の開口部14a 近傍を押えるリテーナ16が挿入さ
れている。そして、このリテーナ16は、環状をなすリテ
ーナ本体16a と、このリテーナ本体16a に固着された4
個のボルト16b とからなり、これらボルト16b を、それ
ぞれエアバッグ14の取付通孔14b と、ベースプレート11
の上板部11a の取付通孔11d と、インフレータ12の取付
通孔12d とに順次挿通させ、このフランジ部12c の下面
から図示しないナットを螺合することにより、インフレ
ータ12とともにエアバッグ14がベースプレート11に一体
的に締結して固定されている。
【0020】さらに、折り畳まれたエアバッグ14を覆う
ようにして、ベースプレート11に、カバー体(モジュー
ルカバー)20が取り付けられている。そして、このカバ
ー体20は、合成樹脂にて形成されたカバー本体21を備え
ており、このカバー本体21は、熱可塑性エラストマーな
どの合成樹脂を用いた射出成形法などにより一体に形成
されている。また、このカバー本体21は、エアバッグ14
が収納されたボス部およびスポーク部の一部を覆う被覆
部22と、この被覆部22の裏面から下側に突設された略角
筒状をなす取付壁部23とを有している。
【0021】また、カバー本体21の被覆部22には、図1
および図2に示すように、被覆部22の他の部分より脆弱
な破断部としてのテアライン24が形成されている。そし
て、このテアライン24は、被覆部22の裏面側を溝状に凹
設して薄肉に形成され、両側方向に伸びる中央破断線
(水平横断部)24a と、この中央破断線24a に連接さ
れ、被覆部22の両側部近傍を前後方向に伸びる両側一対
の側部破断線24b とから平面略H字状に構成されてい
る。また、各側部破断線24b の前後の端部には、それぞ
れ略U字状に内側に屈曲する端末部24c が連設されてい
る。そして、このテアライン24により、被覆部22の取付
壁部23に囲まれた部分には、前後に対をなす扉部25a ,
25b が区画形成されている。
【0022】そして、このカバー本体21は、取付壁部23
をベースプレート11の周壁部11b の外側に嵌合した状態
で、これら取付壁部23と周壁部11b とにそれぞれ形成さ
れた通孔23a ,11e にリベットRを挿入してかしめるこ
とにより、取付壁部23がベースプレート11の周壁部11b
に固着されるようになっている。
【0023】さらに、カバー本体21の被覆部22の上面
(表面)は、滑らかな曲面状に形成されているととも
に、この被覆部22の略中央部には、装飾部品取付部28が
一体に形成され、この装飾部品取付部28に、装飾部品31
が取り付けられている。
【0024】そして、この装飾部品取付部28には、被覆
部22の表面側が両側方向を長手方向とする矩形状に凹設
された装飾体用凹設部28a が形成されているとともに、
この装飾体用凹設部28a から裏面側に連通する通孔28b
が所定の間隔で複数、本実施の形態では3個穿設されて
いる。そして、装飾体用凹設部28a は、主として中央破
断線24a の前側の扉部25a に位置して形成され、各通孔
28b はこの前側の扉部25a に形成されているとともに、
装飾体用凹設部28a は、一部が中央破断線24aを跨い
で、後側の扉部25b に形成されている。
【0025】また、装飾部品31は、図1ないし図3に示
すように、平面略矩形板状をなす装飾体としてのエンブ
レム33と、同じく略矩形板状をなす保持体としてのバッ
クパネル34と、エンブレム33に一体に形成された連結体
としての複数、本実施の形態では3個のシャフト(脚
部)35とから構成されている。
【0026】そして、エンブレム33は、樹脂あるいは金
属などにて一体に、あるいは複数の部材を組み合わせて
形成され、全体として、カバー体よりも剛性の大きい剛
体をなし、被覆部22の装飾体用凹設部28a に嵌合可能、
あるいは挿入可能な平板な板状あるいは被覆部22の曲面
に沿った断面弧状に形成されている。また、このエンブ
レム33は、前後の縁部の上下の角部がそれぞれ曲面状に
形成されており、さらに、図2に示すように、上側の角
部33a の曲率は、それぞれ下側の角部33b の曲率よりも
大きく形成されている。そして、このエンブレム33は、
装飾体用凹設部28a に配置された状態で、テアライン24
の中央破断線24a を跨ぎ、この中央破断線24a の中央部
の表面側を覆うようになっている。
【0027】また、各シャフト35は、図3などに示すよ
うに、被覆部22の通孔28b を挿通可能な略円柱状をな
し、基端部すなわち上端部がエンブレム33に一体に接続
されている。また、各シャフト35の先端部すなわち下端
部には、環状をなす溝部35a を形成した係止部35b が形
成されている。
【0028】さらに、バックパネル34は、中央破断線24
a の前側にほぼ沿って、前側の扉部25a の下面に配置さ
れ、図1に示すように、金属板をプレスなどして、両側
の長手寸法がエンブレム33とほぼ等しく、前後の幅寸法
がエンブレム33よりも小さい矩形板状に形成されてい
る。そして、このバックパネル34には、所定の間隔で、
係合孔36が複数個、本実施の形態ではシャフト35の個数
に合わせて3個形成されている。また、各係合孔36に
は、装飾部品取付部28の通孔28b に対応する円孔状の挿
入部36a と、この挿入部36a から周方向に円弧状に延設
された保持溝部36bとがそれぞれ形成されている。
【0029】そして、装飾部品31をカバー本体21の被覆
部22に取り付けるには、カバー本体21の装飾部品取付部
28の装飾体用凹設部28a に表面側からエンブレム33を嵌
入し、各シャフト35をそれぞれ通孔28b に挿入するとと
もに、このシャフト35の先端部を、カバー本体21の裏面
側の所定の位置に配置したバックパネル34の係合孔36の
挿入部36a にそれぞれ挿入する。そして、この状態で、
必要に応じて工具などを用いて、バックパネル34を所定
方向に移動させ、各シャフト35の溝部35a を保持溝部36
b に挿入して、バックパネル34の下面にシャフト35の先
端部の係止部35b を係止する。
【0030】すると、この状態で、エンブレム33と、こ
のエンブレム33に各シャフト35を介して連結されたバッ
クパネル34との間に、カバー本体21の被覆部22が挟持さ
れて、装飾部品31が被覆部22に容易かつ確実に保持され
るようになっている。
【0031】また、自動車が衝突した際などには、図示
しない衝突診断ユニットからの信号によりインフレータ
12の点火器が起動され、充填した推進薬を反応させるこ
とにより、インフレータ12の周面に形成されたガス噴射
口12b からエアバッグ14の内部に窒素ガスなどが急速に
噴射され、折り畳まれたエアバッグ14が急速に膨張す
る。すると、このエアバッグ14の膨張の圧力により、カ
バー体20の被覆部22が内側から押圧され、テアライン24
の破断を開始させる。続いて、エアバッグ14の膨張の圧
力により、テアライン24に沿って破断が進行し、被覆部
22が開裂して、前後一対の扉部25a ,25b が形成され
る。そして、さらにエアバッグ14が膨張すると、前側の
扉部25a に装飾部品31が保持されたまま、これら扉部25
a ,25b が前後に展開してエアバッグ14の突出口が形成
され、この突出口を通ってエアバッグ14が突出し、乗員
とステアリングホイールとの間に膨張展開して、乗員に
加わる衝撃を緩和するようになっている。
【0032】そして、本実施の形態によれば、エアバッ
グ14を覆うカバー体20の被覆部22に、この被覆部22とは
別部材のエンブレム33を取り付けることにより、被覆部
22に装飾部を一体に形成する構成に比べて、装飾効果を
高めることができ、車室内の装飾性を高めることができ
る。
【0033】また、装飾部品31は、シャフト35により互
いに連結されたエンブレム33とバックパネル34とにより
被覆部22を挟持して、容易かつ確実に固定することがで
きる。このように、成形加工の完了したカバー本体21に
装飾部品31を後付けできるため、インサート成形を行う
構成に比べて、製造工程を簡略化し、作業性を良好にで
き、外観を良好にすることができるとともに、工程歩留
を良好にすることができる。さらに、エアバッグ装置1
が作動し、被覆部22が開裂して扉部25a ,25bが高速に
展開する際にも、前側の扉部25a に装飾部品31を確実に
保持させ、エアバッグ14を円滑に膨張展開させることが
できる。
【0034】さらに、装飾部品31のエンブレム33は、前
側の扉部25a から後側に扉部25b に跨がるようにして、
テアライン24の一部を覆って配置したため、小さく折り
畳んで収納されたエアバッグ14の復元力により被覆部22
が押圧され、他の部分より脆弱なテアライン24の部分が
変形しようとしても、このように変形した部分を覆い、
あるいは表面側から当接して変形自体を抑制することに
より、エアバッグ装置1の外観の悪化を抑制することが
できる。
【0035】特に、エンブレム33は、特に変形しやすい
中央破断線24a の中央部を覆って配置したため、効果的
に外観を向上することができる。
【0036】さらに、テアライン24は、通常の断面形状
のものでよく、装飾部品31を構成する各部材も簡略な構
造で容易に形成できるため、構成を簡略化し、製造コス
トを低減することができる。
【0037】なお、上記の実施の形態では、テアライン
24の中央破断線24a を直線状とし、エンブレム33および
バックパネル34は矩形板状としたが、それぞれ種々の形
状、材質を採ることがてきる。
【0038】例えば、図4に示すように、装飾部品31の
装飾体および保持体を平面楕円状のエンブレム33および
バックパネル34とし、テアライン24の中央破断線24a に
も、エンブレム33の外縁部の内側に沿って弧状の湾曲部
24d を設けることができる。なお、この実施の形態で
は、シャフト35およびこのシャフト35に対応する通孔28
b および係合孔36はそれぞれ4箇所に形成されている。
【0039】また、上記の各実施の形態において、装飾
部品31は被覆部22の前側の扉部25aにのみ固定されてい
るが、例えば、エンブレム33を、扉部25a ,25b の展開
方向に離脱自在に、後側の扉部25b に係止することによ
り、扉部25a ,25b 同士の水平方向への移動(変形)を
規制して、外観を向上することができる。
【0040】例えば、図5に示すように、平面楕円状あ
るいは矩形状をなすエンブレム33の後側部の下部に、下
方に向かって位置規制部51を突設するとともに、被覆部
22の後側の扉部25b に上側に開口した受部52を凹設し、
互いに係合して水平方向への移動を抑制することができ
る。
【0041】また、図示しないが、装飾体(エンブレ
ム)および保持体(バックプレート)はそれぞれ平面円
形状あるいは円環状とすることもでき、この場合には、
保持体を回転方向に移動させ、保持体を連結体(シャフ
ト)に係合させることもできる。
【0042】さらに、装飾体および保持体は、この他に
も、テアラインの形状などに対応して、例えば、円板
状、楕円板状、滑らかな角で構成した三角形、四角形、
菱形、五角形、あるいは六角以上の多角形状、また、雲
形などの不定形状とすることができる。また、材質も、
アルミニウム合金のほか、チタン合金、ステンレススチ
ールなどの金属板、ポリカーボネート、各種ナイロン樹
脂、ABS樹脂、各種エラストマー樹脂、各種エラスト
マー変性樹脂、不飽和ポリエステルなどの樹脂、スライ
スした木片にアルミニウム合金をバッキングしたもの、
上記の各種樹脂にフィルムを貼着したもの、あるいは、
上記の各種樹脂に、木目柄、大理石柄、カーボンコンポ
ジット柄などの柄を印刷し、また、金箔などの箔を貼着
したもの、さらには、メタライジング加工を施したもの
などを用いることができる。
【0043】また、連結体は、装飾体に一体に形成する
ほか、保持体に一体に形成してもよく、あるいは、連結
体は装飾体および保持体とは別体に形成し、それぞれに
係合させることもできる。また、係合については、移動
した保持体の反対方向への移動を抑制する突部などを形
成してもよく、また、保持体を移動させて係合するほ
か、止め輪などの別部材を用いることもできる。
【0044】また、上記の各実施の形態は、ステアリン
グホイール本体に装着するエアバッグ装置1について説
明したが、エアバッグ装置の形状および取り付け位置は
上記のものに限られず、例えば、インストルメントパネ
ルに内蔵する助手席搭乗者用のエアバッグ装置、前席の
シートバックに内蔵する後席用のエアバッグ装置、ある
いは、側面衝突用にドアや座席横に設けられるエアバッ
グ装置などに適用することもできる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置のカバー
体によれば、カバー体の被覆部とは別体をなす装飾部品
により、装飾効果を高めることができる。そして、連結
体により互いに連結された装飾体と保持体とにより被覆
部を挟持し、装飾部品を被覆部に強固に取り付けできる
ため、装飾部品を固定するためのインサート成形などを
必要とせず、外観を向上し、製造コストを低減できると
ともに、汎用性を高めることができる。また、装飾部品
の装飾体は、破断部の少なくとも一部を覆って配置され
たため、エアバッグに押圧されて変形した破断部を覆
い、あるいは変形自体を抑制して、外観の悪化を抑制す
ることができる。
【0046】請求項2記載のエアバッグ装置のカバー体
によれば、請求項1記載の効果に加え、複数の扉部を区
画する破断部の部分は変形しやすいが、破断部の少なく
とも一部を覆って配置される装飾体により、外観への影
響を抑制し、外観を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置のカバー体の一実施の
形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上カバー体の一部の断面図である。
【図3】同上装飾部品の一部の側面図である。
【図4】本発明のエアバッグ装置のカバー体の他の実施
の形態を示す分解斜視図である。
【図5】本発明のエアバッグ装置のカバー体のさらに他
の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置 14 エアバッグ 20 カバー体 22 被覆部 24 破断部としてのテアライン 25a ,25b 扉部 31 装飾部品 33 装飾体としてのエンブレム 34 保持体としてのバックパネル 35 連結体としてのシャフト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグを覆い、このエアバッグの展
    開時に破断する破断部が形成された被覆部と、 この被覆部に取り付けられた装飾部品とを具備し、 この装飾部品は、 前記被覆部の表面側に、かつ、前記破断部の少なくとも
    一部を覆って配置された装飾体と、 前記被覆部の裏面側に配置された保持体と、 これら装飾体と保持体とを連結する連結体とを備えたこ
    とを特徴とするエアバッグ装置のカバー体。
  2. 【請求項2】 被覆部は、破断部により複数の扉部に区
    画され、 装飾体は、前記一の扉部から前記他の扉部に跨がって配
    置されたことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装
    置のカバー体。
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