JPH10118881A - 工作機械のエアブローツール - Google Patents

工作機械のエアブローツール

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Publication number
JPH10118881A
JPH10118881A JP8276760A JP27676096A JPH10118881A JP H10118881 A JPH10118881 A JP H10118881A JP 8276760 A JP8276760 A JP 8276760A JP 27676096 A JP27676096 A JP 27676096A JP H10118881 A JPH10118881 A JP H10118881A
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JP
Japan
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tool
spindle
air blow
work
air
Prior art date
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Application number
JP8276760A
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English (en)
Inventor
Shoichi Ito
昭一 伊藤
Toshihiro Kawasaki
俊広 川崎
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Sabun Lndustrial Co Ltd
Original Assignee
Sabun Lndustrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークに対する加工作業の自由領域を狭める
ことなく、また、設備費を高価にすることなく、ワーク
及びワークヘッドから確実に切粉を吹き飛ばす。 【解決手段】 ツールヘッドのスピンドルに取り付けて
使用するエアブローツール51を設ける。このツール5
1は、スピンドルの取付孔に密閉的に嵌合する嵌合部5
4と、スピンドルにチャックされるプルスタッド部55
と、スピンドルの取付孔と連通するエア通路59と、こ
のエア通路59の端部に連通するエアブローノズル52
とを備える。したがって、ワーク及びワークヘッドに対
してツールヘッドをX−Y−Z軸方向に相対移動させな
がらスピンドルの取付孔から噴出するエアをエア通路5
9を介してエアブローノズル52に導いて勢い良く噴出
させることで、ワーク及びワークヘッドから切粉を確実
に吹き飛ばす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械において
加工動作に伴い生ずる切粉を吹き飛ばすために用いる工
作機械のエアブローツールに関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械においては、ワークの加工精度
のバラツキをなくすために、加工動作に伴い生じた切粉
をワークやワークヘッドから吹き飛ばす必要がある。こ
のため、従来、工作機械の近傍には、圧搾機による圧搾
空気を噴出することができるエアブローノズルが設置さ
れている。このエアブローノズルは、人間が手作業で加
工作業を行うような工作機械にあっては、可搬性を有す
る形態で作業者の手元に設置される。これに対し、人手
を介さずに加工作業を実行するような数値制御工作機械
においては、エアブローノズルがワークの近傍に定置さ
れるのが一般的である。特に、自動工具交換装置(AT
C:automatic tool changer)を備えて連続的に異なる
加工作業を順次実行するようなマシニングセンタでは、
ツール交換の度にワークやワークヘッドから切粉を吹き
飛ばす必要があるために、ワーク近傍へのエアブローノ
ズルの定置が不可欠である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エアブローノズルは、
加工動作の邪魔にならない位置に定置される。このた
め、ワークの形状等によっては複数個のエアブローノズ
ルを配置しなければ十分に切粉を吹き飛ばすことができ
ない場合がある。この場合、複数個のエアノズルを設置
するための設備費が高価になってしまい、不都合であ
る。しかも、エアブローノズルの設置数が増えれば増え
るだけワークに対する加工作業の自由領域が狭められて
しまうという問題も生ずる。また、エアブローノズルの
設置数を増やしたとしても、ワークの形状等によっては
どうしても切粉を吹き飛ばせないような領域が生ずるこ
ともあり、この場合には切粉によるワークの加工精度の
バラツキを許容せざるをえないという問題もある。
【0004】本発明は、ワークに対する加工作業の自由
領域を狭めることなく、また、設備費を高価にすること
なく、ワーク及びワークヘッドから確実に切粉を吹き飛
ばすことができる工作機械のエアブローツールを得るこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の工作機械
のエアブローツールは、ツールヘッドのスピンドルが備
える取付孔に密閉的に嵌合する嵌合部と、スピンドルに
チャックされるプルスタッド部と、スピンドルに嵌合部
が嵌合しプルスタッド部がチャックされた状態でスピン
ドルの取付孔と連通するエア通路と、このエア通路の端
部に連通するスピンドルの取付孔よりも小径のエアブロ
ーノズルとを備える。
【0006】したがって、本発明のエアブローツール
は、スピンドルの取付孔に嵌合部を嵌合させてプルスタ
ッド部をスピンドルにチャックさせることで使用の準備
が整う。つまり、この状態でスピンドルの取付孔からエ
アを吹かせれば、エアがエア通路を通ってエアブローノ
ズルに導かれ、その先端から噴出される。この際、エア
ブローノズルはスピンドルの取付孔よりも小径であるた
め、エアはエアブローツール内で圧縮され、エアブロー
ノズルから勢い良く噴出する。そこで、ワーク及びワー
クヘッドに対してツールヘッドをX−Y−Z軸方向に相
対移動させることで、ワーク及びワークヘッドから切粉
が確実に吹き飛ばされる。この場合、エアブローツール
はスピンドルに取り付けられて使用されるため、スピン
ドルにツールを取り付けて行うワークの加工作業時、加
工作業の自由領域が狭められることもない。
【0007】請求項2記載の工作機械のエアブローツー
ルは、ツールヘッドのスピンドルが備える取付孔に密閉
的に嵌合し先端部に締着リングが螺合するコレットホル
ダと、このコレットホルダの後端部に固定されてスピン
ドルにチャックされるプルスタッドと、このプルスタッ
ドに形成されてスピンドルの取付孔とコレットホルダの
内孔とを連通させる連通通路と、コレットホルダの先端
部と締着リングとの間に挾持されこの締着リングの捩じ
込みによって弾性変形する中央部にノズル孔を有する弾
性チャックと、この弾性チャックのノズル孔に嵌合して
端部がコレットホルダの内孔と連通するスピンドルの取
付孔よりも小径のエアブローノズルとを備える。
【0008】したがって、本発明のエアブローツール
は、スピンドルの取付孔にコレットホルダを嵌合させて
プルスタッドをスピンドルにチャックさせることで使用
の準備が整う。つまり、この状態でスピンドルの取付孔
からエアを吹かせれば、エアがプルスタッドの連通通路
からコレットホルダの内孔を通ってエアブローノズルに
導かれ、その先端から噴出される。この際、エアブロー
ノズルはスピンドルの取付孔よりも小径であるため、エ
アはエアブローツール内で圧縮され、エアブローノズル
から勢い良く噴出する。そこで、ワーク及びワークヘッ
ドに対してツールヘッドをX−Y−Z軸方向に相対移動
させることで、ワーク及びワークヘッドから切粉が確実
に吹き飛ばされる。この場合、エアブローツールはスピ
ンドルに取り付けられて使用されるため、スピンドルに
ツールを取り付けて行うワークの加工作業時、加工作業
の自由領域が狭められることもない。
【0009】また、請求項2記載の発明では、プルスタ
ッドに連通通路を形成し、弾性チャックとエアブローノ
ズルとを設けるだけで、コレットホルダ自体は従来構造
のものが流用される。このため、エアブローツールが容
易かつ安価に構成される。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の工作機械のエアブローツールにおいて、エアブロー
ノズルが屈曲されてその先端部が所定方向に向けられて
いる。したがって、ワークの裏側等の通常はエアが届き
にくいかまったく届かないような領域にもエアの噴出が
可能となる。したがって、より確実にワーク及びワーク
ヘッドから切粉が吹き飛ばされる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。図1はエアブローツー
ルの縦断側面図である。本実施の形態のエアブローツー
ル51は、例えば、図2に主要部の平面図、図3にその
正面図を示すようなマシニングセンタ1に用いられる。
そこで、まず、マシニングセンタ1についてその概略構
成を説明する。
【0012】〔マシニングセンタ1の概略構成〕図2に
示すように、マシニングセンタ1は、複数のワークヘッ
ド2,3と、複数のツールヘッド4,5と、ワークヘッ
ド2,3にワークW(図4参照)を自動供給するワーク
自動供給装置6と、ツールヘッド4,5に各種のツール
を選択的に自動供給する図示しない自動工具交換装置と
を備える。図3に示すように、マシニングセンタ1のメ
インテーブル7には、ワークヘッド2,3をそれぞれ支
持するテーブル8,9が往復駆動自在に設けられてい
る。
【0013】ワークヘッド2,3は、ワークWを固定的
に把持するためのチャック2a,3aを備える。ツール
ヘッド4,5は、エアブローツール51を含む図示しな
い複数種類のツールが取り付けられて回転するスピンド
ル4a,5aを備える。これらのスピンドル4a,5a
は、ツールを嵌合させる取付孔と、この取付孔に嵌合す
るツールをチャックするチャック機構とを備える(共に
図示せず)。また、ツールヘッド4,5には、スピンド
ル4a,5aの取付孔にエアを供給するための図示しな
い圧搾機が取り付けられている。したがって、ツールヘ
ッド4,5では、スピンドル4a,5aの取付孔からエ
アが噴出するようになっている。
【0014】次いで、ワークヘッド2,3は、テーブル
8,9の往復動作によって図3中のX軸方向に移動自在
であり、自らの回動動作によってテーブル8,9の移動
面と平行な平面内で旋回自在である。ワークヘッド2,
3の旋回中心Cは図2に示す通りである。また、ワーク
ヘッド2,3に設けられたチャック2a,3aは、ワー
クWの把持及び開放のために一部が開閉自在であり、全
体がツールヘッド4,5の軸方向(図2中のZ軸方向)
と平行に移動自在である。さらに、ツールヘッド4,5
は、図3中のY軸方向に移動自在に設けられている。そ
して、これらの各可動部は、サーボモータ等の図示しな
い駆動源から駆動力を付与されて駆動される。
【0015】マシニングセンタ1は、図示しないマイク
ロコンピュータを不可欠の構成要素とする。このマイク
ロコンピュータは、設定に従い各部の駆動源の図示しな
いドライバに駆動制御信号を与える。これにより、各部
の駆動源が駆動制御され、各部が駆動される。つまり、
ワークWの把持及び開放のためにチャック2a,3aが
開閉し、テーブル8,9の往復動作によって各ワークヘ
ッド2,3が図3中のX軸方向に移動し、自らの回動動
作によって各ワークヘッド2,3が旋回軸Cを中心とし
て旋回し、各ツールヘッド4,5が図3中のY軸方向に
移動する。マシニングセンタ1におけるワークWの加工
動作は、マイクロコンピュータに駆動制御される各部の
動作の組合せによって実行される。
【0016】〔エアブローツール51の構成〕次いで、
エアブローツール51の構成について説明する。図1に
示すように、エアブローツール51は、先端にエアブロ
ーノズル52が一体的に形成されたツール本体53の後
端部に嵌合部54が形成されてプルスタッド部55を構
成するプルスタッド56がネジ止めされて形成されてい
る。つまり、嵌合部54は、ツールヘッド4,5のスピ
ンドル4a,5aが備えるテーパ付きの取付孔に密閉的
に嵌合するテーパ形状に形成され、プルスタッド部55
は、スピンドル4a,5aが備えるチャック機構にチャ
ックされるような形状に形成されている。そして、ツー
ル本体53の内部にはエアブローノズル52に連通する
内孔57が形成され、プルスタッド56にはその内孔5
7に連通する孔状の連通通路58が形成されている。こ
れにより、プルスタッド56の後端からツール本体53
を通ってエアブローノズル52に至るエア通路59が形
成されており、このエア通路59によってスピンドル4
a,5aの取付孔とエアブローノズル52とが連通され
るように構成されている。ここで、エアブローノズル5
2の内径は、スピンドル4a,5aの取付孔よりも小径
に形成されている。
【0017】〔マシニングセンタ1によるワークWの加
工動作〕マシニングセンタ1によるワークWの加工動作
について説明する。まず、ワーク自動供給装置6にワー
クWをセットし、マシニングセンタ1に加工動作の実行
を指示すると、第1の動作が行われる。この第1の動作
では、自動工具交換装置によってツールヘッド4,5の
スピンドル4a,5aに目的とするツールが装着され、
一方のワークヘッド2のチャック2aには図2中の実線
で示す位置でワークWが挿入される。その直後にワーク
ヘッド2のチャック2aが閉じられてワークWが把持さ
れる。続いて、ワークヘッド2はチャック2aの軸心が
Z軸と平行になるまで旋回中心Cを中心に旋回駆動さ
れ、この動作の進行中あるいは終了後に、ワークヘッド
2はテーブル8のX軸方向への移動によりツールヘッド
4と対向する位置に移動される。このような一連の動作
が第1の動作である。
【0018】第1の動作の終了後、ワークWに所定の加
工を施す第2の動作が行われる。この第2の動作では、
一方のツールヘッド4のスピンドル4aが回転してツー
ルが回転駆動され、使用するツール及びワークWの加工
箇所に応じてワークヘッド2とツールヘッド4とがX−
Y−Z軸方向に相対移動される。これにより、ワークW
の所定個所に所定の加工が施される。その様子を図4
(a)に示す。ワークWに対しては、チャック2aによ
り把持されている外周面w1及び一方の端面w2を除
き、反対側の外周面w3、内周面w4,w5、段付面w
6、他方の端面w7等の加工が可能である。
【0019】第2の動作は、必要に応じて複数回繰り返
される。つまり、あるツールによるワークWの加工動作
が終了すると、必要に応じて自動工具交換装置によって
ツールヘッド4のスピンドル4aに別のツールが装着さ
れ、ワークWに対して異なる種類の加工動作が行われ
る。そして、このようなツールを交換しての複数回の加
工動作に際しては、必要に応じてワークW及びワークヘ
ッド2に対して切粉除去動作が行われる。
【0020】切粉除去動作は、自動工具交換装置によっ
てツールヘッド4のスピンドル4aにエアブローツール
51が装着されて行われる。つまり、スピンドル4aに
装着したエアブローツール51がワークW及びワークヘ
ッド2の所望位置に対面するように各部が駆動され、こ
の状態でツールヘッド4の圧搾機の駆動とスピンドル4
aの回転駆動とが同時に行われる。これにより、スピン
ドル4aの取付孔から吐出されたエアがエアブローツー
ル51のエア通路59を通ってエアブローノズル52に
導かれ、このエアブローノズル52の先端から噴出され
る。この際、エアブローノズル52はスピンドル4aの
取付孔よりも小径であるため、エアはエアブローツール
51内で圧縮され、エアブローノズル52から勢い良く
噴出する。これにより、ワークW及びワークヘッド2の
チャック2aから切粉が確実に吹き飛ばされる。この場
合、エアブローツール51はスピンドル4aに取り付け
られて使用されるため、スピンドル4aに加工のための
ツールを取り付けて行うワークWの加工作業時、加工作
業の自由領域が狭められない。
【0021】第2の動作の終了後、第3の動作が行われ
る。第3の動作では、一方のワークヘッド2からもう一
方のワークヘッド3へのワークWの受け渡しが行われ
る。つまり、次工程としての加工を担うワークヘッド3
のチャック3aが開かれ、旋回駆動部の動作によりワー
クヘッド2,3が旋回するためにチャック2a,3aが
同一軸心上(図3のX軸上)で対向する。そして、テー
ブル8,9のX軸方向への移動により、図3に仮想線で
示すようにワークヘッド2,3が接近する。そして、供
給側のチャック2aに把持されたワークWがチャック3
aに挿入されると、テーブル8,9が停止されると共に
受給側のチャック3aが閉じられ、その直後に供給側の
チャック2aが開放される。このような一連の動作が第
3の動作である。
【0022】第3の動作の終了後、ワークWを受け渡し
た方のワークヘッド2については、前述した切粉除去動
作が行われた後、第1の動作が実行されて次のワークW
がチャック2aに把持され、続いて第2の動作が実行さ
れてそのワークWが加工される。
【0023】第3の動作の終了後、ワークWを受渡され
た方のワークヘッド3については、第4の動作が行われ
る。第4の動作では、ワークWをツールヘッド5のスピ
ンドル5aに装着されたツールに対面させた後、第2の
動作に相当するワークWの加工動作が行われる。この場
合、ワークヘッド3上では、図4(b)に示すように、
それまでワークヘッド2のチャック2aでは把持されな
かった部分がチャック3aにより把持される。この例で
は、ワークWの内周面w4が把持される。これにより、
ツールヘッド4を使用した前工程で既に加工された内周
面w4の中心を基準として、外周面w1や端面w2を正
確に切削加工することができる。そして、このような第
4の動作に際しても、適宜ワークW及びワークヘッド3
に対して切粉除去動作が行われる。
【0024】したがって、第3の動作の終了後には、ワ
ークヘッド2における第2の動作の実行とワークヘッド
3における第4の動作の実行とが平行して行われること
で、二つのワークヘッド2,3についてワークWの加工
動作が平行して実行されることになる。
【0025】第4の動作の終了によって一つのワークW
の加工が終了する。そこで、この場合には、第5の動作
として、ワークヘッド3を所定位置に移動させ、そのチ
ャック3aを開いてそれまで把持されていたワークWを
チャック3aから外して図示しないシュート等の排出機
構上に落下させ、所定の位置に排出するという動作が行
われる。
【0026】第5の動作の終了後、ワークWを排出した
ワークヘッド3については、前述した切粉除去動作が行
われた後、第3の動作に備えられる。
【0027】本発明の第二の実施の形態を図5に基づい
て説明する。図5は、エアブローツールの縦断側面図で
ある。第一の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説
明も省略する。
【0028】本実施の形態のエアブローツール61は、
既存のコレットホルダ62等を利用して構成されてい
る。つまり、ツールヘッド4,5のスピンドル4a,5
aが備える取付孔に密閉的に嵌合するコレットホルダ6
2が設けられている。このコレットホルダ62には、そ
の先端部に締着リング63が螺合している。この締着リ
ング63は、通常はコレットホルダ62の先端部に設け
られた図示しないコレットチャックを挾持締着するため
に用いられる。また、コレットホルダ62は、予め内孔
64を備えた中空構造となっている。
【0029】そして、コレットホルダ62の後端部には
プルスタッド65がネジ止めされている。このプルスタ
ッド65は、その軸心を貫通する連通通路66を備えた
形状の既存のものである。通常、プルスタッド65に形
成された連通通路66は、スピンドル4a,5aの取付
孔から供給された切削油を通過させ、コレットホルダ6
2の内孔64に送り込むために用いられる。
【0030】次いで、コレットホルダ62の先端部と締
着リング63との間には、エアブローノズル67付きの
弾性チャック68が挾持されている。この弾性チャック
68は、コレットホルダ62の先端部に形成されたテー
パ状のチャック孔69に嵌合し、締着リング63の捩じ
込みによって弾性変形し、これにより中央部のノズル孔
70に嵌合させたエアブローノズル67を強く挾持する
ような構造のものである。そして、弾性チャック68の
弾性変形によって挾持されたエアブローノズル67は、
その内径がスピンドル4a,5aの取付孔よりも小径に
形成されてコレットホルダ62の内孔64に連通してい
る。
【0031】このような構成において、本実施の形態の
エアブローツール61も、第一実施の形態のエアブロー
ツール51と同様に、例えば図2ないし図4に例示する
ようなマシニングセンタ1において切粉除去動作に用い
られる。つまり、スピンドル4aの取付孔から吐出され
たエアがプルスタッド65の連通通路66、続いてコレ
ットホルダ62の内孔64を順に通ってエアブローノズ
ル67に導かれ、このエアブローノズル67の先端から
噴出され、ワークW及びワークヘッド2,3のチャック
2a,3aから切粉を確実に吹き飛ばす。
【0032】そして、本実施の形態のエアブローツール
61では、コレットホルダ62及びプルスタッド65を
既存のもので流用することができる。このため、エアブ
ローツール62は容易かつ安価に構成される。
【0033】図6は、エアブローツール61の第一の変
形例を示す縦断側面図である。この第一の変形例は、プ
ルスタッド65の外周面の一部数個所に切り込みを入
れ、これを連通通路66としたものである。このような
連通通路66によっても、スピンドル4a,5aの取付
孔とコレットホルダ62の内孔64とが連通される。
【0034】図7は、エアブローツール61の第二の変
形例を示す縦断側面図である。この第二の変形例では、
エアブローノズル67が屈曲され、その先端部が所望の
方向を向けられている。これにより、ワークWの裏側等
の通常はエアが届きにくいかまったく届かないような領
域にも、スピンドル4a,5aの回転によってエアの噴
出が可能となり、より確実にワークW及びワークヘッド
2a,3aから切粉が吹き飛ばされる。
【0035】なお、図6及び図7に例示したような変形
例は、第一の実施の形態に示したような構造のエアブロ
ーツール51に適用することもできる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、ツールヘッドのスピンドルが
備える取付孔から噴出するエアをその取付孔よりも小径
のエアブローノズルに導きこのエアブローノズルから勢
い良く噴出させるようにしたので、ツールヘッドをX−
Y−Z軸方向に自由に動かすことで、ワーク及びワーク
ヘッドから切粉を確実に吹き飛ばすことができ、したが
って、加工精度のバラツキがない高精度な加工をワーク
に施すことができる。この場合、エアブローツールはス
ピンドルに取り付けられて使用されるため、スピンドル
にツールを取り付けて行うワークの加工作業時に加工作
業の自由領域を狭めることがないため、加工作業の自由
領域を十分に確保することができる。そして、エアブロ
ーツールはツールヘッドのスピンドルに取り付けられる
ツールの一種として構成されているため、ワーク及びワ
ークヘッドからの切粉の除去を設備費を嵩ませることな
く安価に行うことができる。
【0037】請求項2記載の工作機械のエアブローツー
ルは、プルスタッドに連通通路を形成し、弾性チャック
とエアブローノズルとを設けるだけで、コレットホルダ
自体は従来構造のものを流用してエアブローツールを構
成することができるので、エアブローツールを容易かつ
安価に得ることができる。
【0038】請求項3記載の発明は、エアブローノズル
を屈曲させてその先端部を所定方向に向けたので、ワー
クの裏側等の通常はエアが届きにくいかまったく届かな
いような領域にもエアを吹き付けることができ、したが
って、より確実にワーク及びワークヘッドから切粉を吹
き飛ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示すエアブローツ
ールの縦断側面図である。
【図2】本実施の形態のエアブローツールが装着される
マシニングセンタの主要部を示す平面図である。
【図3】その正面図である。
【図4】ワークの把持状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態を示すエアブローツ
ールの縦断側面図である。
【図6】その第一の変形例を示す縦断側面図である。
【図7】その第二の変形例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
4,5 ツールヘッド 4a,5a スピンドル 52,67 エアブローノズル 54 嵌合部 55 プルスタッド部 59 エア通路 62 コレットホルダ 63 締着リング 65 プルスタッド 64 コレットホルダの内孔 66 連通通路 68 弾性チャック 70 ノズル孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ツールヘッドのスピンドルが備える取付
    孔に密閉的に嵌合する嵌合部と、 前記スピンドルにチャックされるプルスタッド部と、 前記スピンドルに前記嵌合部が嵌合し前記プルスタッド
    部がチャックされた状態で前記スピンドルの前記取付孔
    と連通するエア通路と、 このエア通路の端部に連通する前記スピンドルの前記取
    付孔よりも小径のエアブローノズルと、を備えることを
    特徴とする工作機械のエアブローツール。
  2. 【請求項2】 ツールヘッドのスピンドルが備える取付
    孔に密閉的に嵌合し先端部に締着リングが螺合するコレ
    ットホルダと、 このコレットホルダの後端部に固定されて前記スピンド
    ルにチャックされるプルスタッドと、 このプルスタッドに形成されて前記スピンドルの前記取
    付孔と前記コレットホルダの内孔とを連通させる連通通
    路と、 前記コレットホルダの先端部と前記締着リングとの間に
    挾持されこの締着リングの捩じ込みによって弾性変形す
    る中央部にノズル孔を有する弾性チャックと、 この弾性チャックの前記ノズル孔に嵌合して端部が前記
    コレットホルダの前記内孔と連通する前記スピンドルの
    前記取付孔よりも小径のエアブローノズルと、を備える
    ことを特徴とする工作機械のエアブローツール。
  3. 【請求項3】 エアブローノズルは、屈曲によりその先
    端部が所定方向に向けられていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の工作機械のエアブローツール。
JP8276760A 1996-10-21 1996-10-21 工作機械のエアブローツール Pending JPH10118881A (ja)

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